JP6955536B2 - 音予測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、音予測方法に関する。
燃料タンクの設計開発において、燃料タンク内の燃料が揺動することで燃料タンクから発生する揺動音(スロッシング音)を予測する研究が進められている。近年、ハイブリッド車両やアイドリングストップを行う車両など静粛性の高い車両が普及したことにより、搭乗者が燃料タンクの揺動音を耳にする機会が増えている。このため、燃料タンクの揺動音の低減が求められている。
従来では、燃料タンクの揺動音を予測する方法として、例えば、スロッシング解析、タンク振動解析、音響解析の3段階の解析による方法が行われていた。スロッシング解析は、燃料タンク内の燃料および空気の動きを計算し、燃料および空気が燃料タンクを叩く力を求める解析である。タンク振動解析は、燃料および空気が燃料タンクを叩く際に発生する燃料タンクの振動を計算する解析である。音響解析は、燃料タンクの振動によって周囲に発生する音を計算する解析である。しかし、このような従来の方法は、膨大な計算時間(例えば、5,6日)を要するという問題があった。
そこで、計算時間を短縮するために粒子法を用いて解析することが考えられる。粒子法は、連続体に関する方程式を数値的に解くための離散化手法の一つであり、計算対象物を粒子の集まりとして表すことを特徴とする。粒子法を用いた解析は、例えば、特許文献1に示されている。
特開2018−147315号公報
しかしながら、粒子法は、密度差の大きい気液2相を対象にした計算の精度が低いという問題がある。つまり、燃料タンク内の空気および燃料をそれぞれ空気粒子および液体粒子として扱い、粒子法によって空気粒子および液体粒子の動きを計算し、燃料タンクの揺動音を予測しても、高い精度が得られないという問題がある。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、液体入り容器の揺動音の予測の精度を向上させることができるとともに、計算時間を短くすることができる音予測方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、容器内の液体が揺動することによって発生する揺動音を、粒子法を用いて予測する音予測方法であって、前記容器の中の気相を表現する空気粒子及び前記容器の中の液相を表現する液体粒子の動きを計算し、前記気相が分離してできる空気だまりの動きに基づいて揺動音を予測することを特徴とする。
本発明によれば、揺動音の原因となる空気だまりに着目して粒子法の計算をする。このため、粒子法を用いて液体入り容器の揺動音の予測の精度を向上させることができる。また、従来のような3段階の解析ではなく、1段階のみの解析で予測を行うことができるため、計算時間を短縮することができる。
また、前記空気だまりを構成する前記空気粒子及び前記空気だまりの周囲に分布する前記空気粒子の少なくとも一方の速度を下げて計算することが好ましい。
このようにすると、容器からの空気粒子の逸脱を防ぐことができる。これにより、空気だまりの再現性を向上させることができる。
また、前記空気だまりと前記液体粒子との衝突時に、当該液体粒子の質量を一時的に下げて計算することが好ましい。
このようにすると、空気粒子は液体粒子から大きな衝撃を受けず、容器内に留まることができる。これにより、空気だまりの再現性を向上させることができる。また、空気だまりと液体粒子との衝突による変形を小さくすることができ、空気だまりを球体に近づけることができる。
また、前記容器の壁面付近に分布する液体粒子とそれ以外に分布する液体粒子に対してそれぞれ異なる計算方式の表面張力計算を適用することが好ましい。
このようにすると、容器の壁面付近に分布する液体粒子とそれ以外に分布する液体粒子とで異なる表面張力を与えることができる。これにより、精度よく計算することができ、空気だまりを球体に近づけることができる。
本発明に係る音予測方法によれば、粒子法を用いて液体入り容器の揺動音の予測の精度を向上させることができるとともに、計算時間を短くすることができる。
揺動音発生要因分析試験を示す概要図である。 揺動音発生要因分析試験の結果を示すグラフである。 揺動音発生要因分析試験の結果N2時における空気だまりを示し、容器の上方から見た概要図である。 揺動音発生要因分析試験の結果N3時における空気だまりを示し、容器の上方から見た概要図である。 従来の粒子法のシミュレーション結果の画面例(第一の状態)である。 従来の粒子法のシミュレーション結果の画面例(第二の状態)である。 従来の粒子法のシミュレーション結果の画面例(第三の状態)である。 本実施形態に係る音予測装置の機能構成図である。 本実施形態に係るシミュレーション結果の画面例(第一の状態)である。 本実施形態に係るシミュレーション結果の画面例(第二の状態)である。
本発明の音予測方法に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。まずは、揺動音の発生要因を分析するために行った揺動音発生要因分析試験と、従来の粒子法に基づく揺動音の解析結果について説明する。
<揺動音発生要因分析試験>
図1に示すように、揺動音発生要因分析試験では、所定量の液体(例えば、ガソリン)が入った燃料タンクの容器Cを振動させ、液体を揺動させることで、容器Cから発生する揺動音を計測器で計測した。図示の便宜上、図1において、容器Cを振動させるための装置の図示は省略している。
容器Cの内部は、液体からなる液相Gと空気からなる気相Aとで構成されている。図1において、容器Cの天面CUと液相Gとの間には空気だまりMが形成されている。
図2は、揺動音発生要因分析試験の結果を示すグラフである。結果M1は、容器Cを振動させた時の加速度を示している。結果N1,N2,N3は、各時における揺動音の音圧の大きさを示している。結果N1においては、空気だまりは発生せず、音圧は小さかった。一方、結果N2においては、図3Aに示す空気だまりMaが発生し、音圧が他の時間より大きかった。また、結果N3においては、図3Bに示す空気だまりMbが発生し、結果N2時と同じ程度の音圧になった。結果N3時の空気だまりMbは、結果N2時の空気だまりMaより大きかった。なお、図2中の結果N4は、機械音のため検討対象外とすることができる。また、揺動音の周波数は、250〜700Hz程度の低い値となった。
揺動音発生要因分析試験によれば、空気だまりと揺動音と間に相関関係があることがわかった。つまり、空気だまりが発生するタイミングで揺動音の音圧が大きくなることがわかった。また、空気だまりMが、容器Cの天面CUから気相A側に移動して、気相Aと再合流するときに揺動音が大きくなる傾向があることがわかった。したがって、粒子法に基づく揺動音の解析において、空気だまりの形状、大きさ、動き等を忠実に再現することは、予測精度の向上につながる重要な要素であることが分かった。
<従来の粒子法に基づく解析結果>
次に、従来の粒子法に基づく揺動音の解析結果について詳細に説明する。図4A〜図4Cは、従来の粒子法のシミュレーション結果の画面例である。図4A、図4B、図4Cは、時系列ごとに第一の状態、第二の状態、第三の状態としている。
燃料タンクの容器内に空気粒子と液体粒子を配置して粒子法のシミュレーションを開始した場合、図4Aに示すように、容器cdの振動によって、液体粒子p1が揺動する。さらに所定時間が経過すると、図4Bに示すように、容器cdの天面c1に空気だまりmdが一時的に形成される。
この時、空気だまりmdを構成する空気粒子p2が空気だまりmdの周囲の液体粒子p1に衝突して反発する。これにより、図4Cに示すように、空気だまりmdを構成する空気粒子p2が容器cdの壁面から飛び出してしまい(囲み破線e参照)、空気だまりが再現されていない。計算上、空気粒子p2が、容器cdから飛び出してしまう(逸脱してしまう)原因としては、空気粒子p2に対して、液体粒子p1の質量がかなり大きいため空気粒子p2が液体粒子p1との衝突によって弾き出されてしまうことが挙げられる。
また、空気だまりmdは、実際には球体に近い形状になるところ、図4Bに示すように、当該シミュレーションで一時的に形成された空気だまりmdは、球体にはならず潰れた形状になってしまう。このため、空気だまりmdを構成する空気粒子p2は、容器cdの壁面から飛び出さなかったとしても、実際の空気だまりを忠実に再現できていない。
以上のように、従来の粒子法に基づく解析結果では、空気だまりmdを再現することがそもそも困難であった。また、空気だまりを再現できたとしても、実際の大きさ、形状、動きとは相違するため、揺動音の予測精度が低いという問題があった。
<本発明の実施形態>
上記の課題を踏まえ、本発明は、容器内の液体が揺動することによって発生する揺動音を、粒子法を用いて予測する音予測方法であって、前記容器の中の気相を表現する空気粒子及び前記容器の中の液相を表現する液体粒子の動きを計算し、前記気相が分離してできる空気だまりの動きに基づいて揺動音を予測することを特徴とする。
本発明によれば、揺動音の原因となる空気だまりに着目して粒子法の計算をする。このため、粒子法を用いて液体入り容器の揺動音の予測の精度を向上させることができる。また、従来のような3段階の解析ではなく、1段階のみの解析で予測を行うことができるため、計算時間を短縮することができる。
以下に、本発明の音予測方法の一例について、詳細に説明する。
<構成>
図5に示すように、本実施形態に係る音予測装置1は、容器cd内の液体が揺動することによって発生する揺動音を、粒子法を用いて予測する計算機である。音予測装置1は、初期条件設定部11、振動付与部12、シミュレーション部13、空気だまり判定部14、音予測部15、速度調整部16、質量調整部17、および、表面張力調整部18などの機能部を備える。また、音予測装置1は、マッピング情報20を記憶している。
図6Aは、本実施形態に係るシミュレーション結果の画面例(第一の状態)である。図6Bは、本実施形態に係るシミュレーション結果の画面例(第二の状態)である。図6A及び図6Bに示すように、燃料タンクの容器cd内に空気粒子p2と液体粒子p1を配置して粒子法のシミュレーションを開始した場合、図6Bに示すように、容器cdの天面c1付近に空気だまりmdが形成される。
図5に示すように、初期条件設定部11は、粒子法によるシミュレーションを開始するのに必要な入力情報を初期条件として設定する。入力情報は、燃料タンクの設計開発を行うエンジニア等の入力操作によって音予測装置1に入力された情報である。具体的には、初期条件としての入力情報には、容器cdの中の気相を表現する空気粒子p2の数、空気粒子p2の初期位置、空気粒子p2の初期速度、空気粒子p2の質量、容器cdの中の液相を表現する液体粒子p1の数、液体粒子p1の初期位置、液体粒子p1の質量、液体粒子p1間の粒子間力、容器cdの形状等が含まれるが、これらに限定されない。容器cdの形状は、空気粒子p2および液体粒子p1の移動範囲を画定する。空気粒子p2は、自由粒子とする。液体粒子p1の質量は、空気粒子p2の質量より極めて大きく設定される。
振動付与部12は、容器cdに付与する振動を決定する。振動付与部12が決定する振動は、例えば、エンジニア等の入力操作によって音予測装置1に入力された情報である。
シミュレーション部13は、振動付与部12が決定した振動が容器cdに付与されたときに、初期条件設定部11が設定した初期条件に従って、粒子法によるシミュレーションを行う。シミュレーション部13は、シミュレーション結果をモニタ等の画面に表示することができる。
空気だまり判定部14は、シミュレーション部13のシミュレーションによって、気相が分離して容器cd内に空気だまりmd(図6B参照)が形成されたか否かを判定する。空気だまり判定部14は、下記の(1)〜(3)を満たす場合、空気粒子p2の集合体を空気だまりmdであると判定することができる。
(1)空気粒子p2の集合体が容器cdの天面c1に隣接している。(2)空気粒子p2の集合体が所定の圧力を有する。(3)液体粒子p1と空気粒子p2とが衝突する方向のベクトルを有する(空気粒子p2の集合体の周囲に分布する液体粒子p1が、空気粒子p2の集合体側に向かい、空気粒子p2の集合体の圧力が高まっていく場合)。
なお、空気だまりmdが形成されたか否かの判定基準はこれに限定されるものではない。例えば、空気だまり判定部14は、例えば、所定体積を有する任意領域内に所定個数以上の空気粒子p2が所定時間以上存在したときに空気だまりmdが形成された、と判定することができる。
また、空気だまり判定部14は、空気だまりmdが形成されたと判定した場合において、当該空気だまりmdが球体であるか否かを判定することができる。例えば、空気だまり判定部14は、空気だまりmdを構成する空気粒子p2のうち所定割合以上の空気粒子p2の位置が、所定の半径を有する仮想球体に包含されたときに球体であると判定することができる。空気だまりmdが球体であるとは、空気だまりmdの表面の一部が球面を呈していることも含む。
音予測部15は、気相が分離してできる空気だまりmdの大きさ、形状、動き等に基づいて揺動音を予測する。具体的には、音予測部15は、空気だまり判定部14によって空気だまりmdが形成されたと判定された場合、当該空気だまりmdに基づいてどのような揺動音が発生されるのかを、後記するマッピング情報20を参照して予測する。
速度調整部16は、空気だまりmdを構成する空気粒子p2及び空気だまりmdの周囲に分布する空気粒子p2の少なくとも一方の速度を、他の位置の空気粒子p2よりも下げる。速度調整部16は、空気だまり判定部14によって空気だまりmdがあると判定された場合、その空気だまりmdを構成している空気粒子p2を、速度を下げる対象に設定することができる。また、速度調整部16は、空気だまり判定部14によって空気だまりmdがあると判定された場合、その空気だまりmdから所定距離内にある空気粒子p2を、速度を下げる対象に設定することができる。速度の下げ幅は、対象となる空気粒子p2が容器cdから飛び出ない範囲で適宜設定する。
速度調整部16によれば、液体粒子p1に衝突して反発する空気粒子p2が、容器cdが飛び出さず、容器cd内(移動範囲内)に留めることができる。これにより、空気だまりmdが消失したり、潰れたりせずに忠実に再現することができる。
なお、速度を下げる対象となる空気粒子p2は、例えば、図6Aに示す、容器cdの天面c1又は側面c2付近に分布する空気粒子c2としてもよい。また、速度を下げる対象となる空気粒子p2は、例えば、液体粒子p1に衝突して反発し、空気粒子p2の移動範囲から逸脱すると判定された空気粒子p2(計算上、容器cdから飛び出してしまう空気粒子p2)の一部又は全部としてもよい。また、各空気粒子p2の速度の下げ幅は、粒子ごとに一定ではなく、変化させてもよい。
質量調整部17は、空気だまりmdと液体粒子p1との衝突時に、液体粒子p1の質量を一時的に下げる。また、質量調整部17では、液体粒子p1と空気粒子p2とが衝突した後、液体粒子p1と空気粒子p2とが所定の距離で離間すると、その液体粒子p1の質量を元の質量に戻すように設定する。質量の下げ幅は、空気だまりmdを構成する空気粒子p2が、当該液体粒子p1との衝突によって容器cdから飛び出さない範囲で適宜設定する。
質量調整部17によれば、液体粒子p1に衝突して反発する空気粒子p2の衝撃を小さくすることができるため、空気粒子p2を容器cd内(移動範囲内)に留めることができる。また、質量調整部17によれば、空気だまりmdが消失したり、潰れたりせずに忠実に再現することができる。さらに、空気だまりmdと衝突する液体粒子p1の質量を下げることで、液体粒子p1の衝突による空気だまりmdの変形を小さくすることができ、空気だまりmdを球体に近づけることができる。これにより、揺動音の予測の精度をより向上させることができる。
質量調整部17の質量を下げる所定条件や、質量を下げる対象となる液体粒子p1については適宜設定することができる。例えば、質量調整部17は、形成された空気だまりmdから所定距離にある液体粒子p1、又は、容器cdの天面c1、側面c2付近に分布する液体粒子p1の質量を所定量だけ下げるようにしてもよい。また、質量調整部17は、空気だまりmdと接触している液体粒子p1の質量を一時的に下げるようにしてもよい。
表面張力調整部18は、容器cdの壁面付近に分布する液体粒子p1と、それ以外に分布する液体粒子p1に対してそれぞれ異なる計算方式の表面張力計算を適用する。容器cdの壁面とは、図6Bに示す天面c1、側面c2を含む容器cdを構成する壁面を意味する。表面張力は、液体粒子p1と他の物質とが接する界面に作用するが、物質によって表面張力が変わるため、表面張力調整部18では、その物質に対応した表面張力計算を適用する。
例えば、表面張力調整部18は、液体粒子p1と空気だまりmdとの界面、液体粒子p1と天面c1との界面、液体粒子p1と側面c2との界面で異なる表面張力計算を行ってもよい。表面張力調整部18によれば、各界面に応じて適切な表面張力計算を行うことができるため、空気だまりmdを忠実に再現することができる。特に、表面張力調整部18によれば、空気だまりmdの形状を球体に近づけることができる。
マッピング情報20は、空気だまりmdと揺動音との対応関係がまとめられた情報である。マッピング情報20は、空気だまりmdの大きさ、形状、位置、動き及び、容器cdの大きさ、形状、並びに、容器cdを振動させる加速度等の情報と揺動音との対応がまとめられている。音予測部15は、マッピング情報20を参照して、発生した空気だまりmdに起因する揺動音の音圧、周波数等を算出することができる。
以上説明した本実施形態に係る音予測方法(音予測装置1)よれば、揺動音の原因となる空気だまりmdに着目して粒子法で計算を行うことができる。また、本実施形態によれば、揺動音の主な要因となる空気だまりmdが消失したり、潰れたりするのを防ぎ、忠実に再現することができるため、揺動音の予測精度を向上させることができる。
また、従来は、揺動音の主な発生原因が分からなかったため、前記した3段階の解析を行うことでその精度を担保していた。しかし、本発明では揺動音の主な要因を空気だまりmdと特定できたことにより、従来のような3段階の解析ではなく、1段階のみの解析で精度の高い予測を行うことができ、計算時間を短縮することができる。
<その他>
波消し板などの内蔵部品が内蔵された燃料タンクについても、本発明の粒子法を用いた音予測方法を行うことができる。この場合、表面張力調整部18は、内蔵部品の表面に分布する液体粒子p1に固有の表面張力計算を適用することができる。また、速度調整部16、質量調整部17及び表面張力調整部18は、個別に用いてもよいし、併用してもよい。
1 音予測装置
11 初期条件設定部
12 振動付与部
13 シミュレーション部
14 空気だまり判定部
15 音予測部
16 速度調整部
17 質量調整部
18 表面張力調整部
20 マッピング情報

Claims (4)

  1. 容器内の液体が揺動することによって発生する揺動音を、粒子法を用いて予測する音予測方法であって、
    前記容器の中の気相を表現する空気粒子及び前記容器の中の液相を表現する液体粒子の動きを計算し、前記気相が分離してできる空気だまりの動きに基づいて揺動音を予測することを特徴とする音予測方法。
  2. 前記空気だまりを構成する前記空気粒子及び前記空気だまりの周囲に分布する前記空気粒子の少なくとも一方の速度を下げて計算することを特徴とする請求項1に記載の音予測方法。
  3. 前記空気だまりと前記液体粒子との衝突時に、当該液体粒子の質量を一時的に下げて計算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音予測方法。
  4. 前記容器の壁面付近に分布する液体粒子とそれ以外に分布する液体粒子に対してそれぞれ異なる計算方式の表面張力計算を適用することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の音予測方法。
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