JP6953210B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され基板の表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法に関する。
IC、LSI、LED等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスに分割され、分割された各デバイスは携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
デバイスは配線基板にダイボンドされ電気機器の部品とされるが、LED等の発光素子、受光素子、電波発信素子、電波受信素子、等で人工衛星に使用されるデバイスは隣接するデバイスとデバイスとの表面を密着させて配設する場合がある。
しかし、ダイシング装置によってウエーハを切削しデバイスを生成するとデバイスの表面外周に細かな欠けが生じて隣接するデバイスとデバイスとを密着させて配設することができないという問題がある。
また、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインの内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し、改質層を分割予定ラインに沿って形成した後、ウエーハに外力を付与して個々のデバイスに分割すると、デバイスの表面外周に細かな欠けが生じることなく品質の良好なデバイスが生成されるものの、表面から裏面に至る劈開面がデバイスを構成する基板の結晶方位に起因して斜めに劈開することがあり、隣接するデバイスとデバイスとを密着させて配設することができないという問題がある(たとえば特許文献1参照。)。
特許第3408805号公報
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、隣接するデバイスとデバイスとを密着させて配設することができるようにウエーハを加工するウエーハの加工方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が提供するのは以下のウエーハの加工方法である。すなわち、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され基板の表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から入射して表面側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し分割予定ラインに沿って改質層を形成する改質層形成工程と、ウエーハの裏面から切削ブレードを位置づけて表面に至らない深さの切削溝を分割予定ラインに沿って形成する切削溝形成工程と、ウエーハに外力を付与し、分割予定ラインに沿って形成された改質層を起点として個々のデバイスに分割する分割工程と、から、少なくとも構成され、該改質層形成工程において、ウエーハの表面側近傍に改質層を形成した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から入射して裏面側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し分割予定ラインに沿って裏面側近傍に改質層を形成すると共に、裏面側近傍に形成した改質層から延びるクラックを裏面に露出させ、該切削溝形成工程において、切削ブレードを裏面に露出したクラックに位置づけて切削溝を形成するウエーハの加工方法である。
改質層形成工程の前に、ウエーハの表面をダイシングテープに貼着すると共にウエーハを収容する開口を有するフレームの該開口にウエーハを位置づけてダイシングテープの外周を貼着してダイシングテープを介してウエーハをフレームで支持するフレーム支持工程を含み、該分割工程において、ダイシングテープを拡張してウエーハに外力を付与するのが好都合である。該分割工程によって分割されたデバイス同士を密に配設するデバイス配設工程が含まれるのが好ましい。
本発明が提供するウエーハの加工方法は、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から入射して表面側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し分割予定ラインに沿って改質層を形成する改質層形成工程と、ウエーハの裏面から切削ブレードを位置づけて表面に至らない深さの切削溝を分割予定ラインに沿って形成する切削溝形成工程と、ウエーハに外力を付与し、分割予定ラインに沿って形成された改質層を起点として個々のデバイスに分割する分割工程と、から、少なくとも構成され、該改質層形成工程において、ウエーハの表面側近傍に改質層を形成した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から入射して裏面側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し分割予定ラインに沿って裏面側近傍に改質層を形成すると共に、裏面側近傍に形成した改質層から延びるクラックを裏面に露出させ、該切削溝形成工程において、切削ブレードを裏面に露出したクラックに位置づけて切削溝を形成するので、デバイスの表面側の側面が基板の側面から僅かに突出した形態となり、隣接するデバイスとデバイスとを密着させて配設することができる。
(a)ウエーハの表面側の斜視図、(b)フレーム支持工程が実施されている状態を示すウエーハの裏面側及びフレームの斜視図、(c)フレーム支持工程が実施された状態を示すウエーハの裏面側及びフレームの斜視図。 改質層形成工程が実施されている状態を示す斜視図。 表面近傍に改質層が形成されたウエーハの断面図。 表面近傍及び裏面近傍に改質層が形成され、裏面にクラックが露出したウエーハの断面図。 格子状の分割予定ラインに沿って改質層形成工程が実施されたウエーハの斜視図。 (a)切削溝形成工程が実施されている状態を示す斜視図、(b)切削溝形成工程が実施されている状態を示す模式図。 切削溝が形成されたウエーハの断面図。 格子状の分割予定ラインに沿って切削溝形成工程が実施されたウエーハの斜視図。 分割工程が実施されている状態を示す斜視図。 (a)デバイス配設工程が実施された状態を示す平面図、(b)デバイス配設工程が実施された状態を示す断面図。
以下、本発明に係るウエーハの加工方法の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1(a)には、本発明のウエーハの加工方法によって加工が施され得るウエーハ2が示されている。円盤状のシリコン基板から形成され得るウエーハ2の表面2aは、格子状の分割予定ライン4によって複数の矩形領域に区画され、複数の矩形領域のそれぞれにはLED等のデバイス6が形成されている。また、ウエーハ2の基板の厚みは300μm程度、デバイス6の厚みは10μm程度、ウエーハ2の全体の厚みは310μm程度に形成され得る。
図示の実施形態では図1(b)及び図1(c)に示すとおり、まず、ウエーハ2の表面2aをダイシングテープ8に貼着すると共にウエーハ2を収容する開口10aを有する環状フレーム10の開口10aにウエーハ2を位置づけてダイシングテープ8の外周を貼着してダイシングテープ8を介してウエーハ2を環状フレーム10で支持するフレーム支持工程を実施する。図1(c)に示すとおり、フレーム支持工程が実施された状態においては、ウエーハ2の裏面2bが上を向いている。
フレーム支持工程を実施した後、ウエーハ2に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハ2の裏面2bから入射して表面2a側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハ2に照射し分割予定ライン4に沿って改質層を形成する改質層形成工程を実施する。改質層形成工程は、たとえば図2にその一部を示すレーザー加工装置12を用いて実施することができる。レーザー加工装置12は、被加工物を保持するチャックテーブル(図示していない。)と、チャックテーブルに保持された被加工物にパルスレーザー光線LBを照射する集光器14と、チャックテーブルに保持された被加工物を撮像する撮像手段(図示していない。)とを備える。上面において被加工物を吸着するように構成されているチャックテーブルは、上下方向に延びる軸線を中心として回転手段(図示していない。)によって回転され、集光器14に対して相対的に、X軸方向移動手段(図示していない。)によってX軸方向に進退され、Y軸方向移動手段(図示していない。)によってY軸方向に進退される。集光器14は、レーザー加工装置12のパルスレーザー光線発振器(図示していない。)が発振したパルスレーザー光線LBを集光して被加工物に照射するための集光レンズ(図示していない。)を含む。撮像手段は、可視光線により被加工物を撮像する通常の撮像素子(CCD)と、被加工物に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段により照射された赤外線を捕らえる光学系と、光学系が捕らえた赤外線に対応する電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)とを含む(いずれも図示していない。)。なお、X軸方向は図2に矢印Xで示す方向であり、Y軸方向は図2に矢印Yで示す方向であってX軸方向に直交する方向である。X軸方向及びY軸方向が規定する平面は実質上水平である。
図2ないし図5を参照して説明する。改質層形成工程では、まず、ウエーハ2の裏面2bを上に向けて、レーザー加工装置12のチャックテーブルの上面にウエーハ2を吸着させる。次いで、撮像手段(図示していない。)で上方からウエーハ2を撮像する。次いで、撮像手段で撮像したウエーハ2の画像に基づいて、レーザー加工装置12のX軸方向移動手段、Y軸方向移動手段及び回転手段でチャックテーブルを移動及び回転させることにより、格子状の分割予定ライン4をX軸方向及びY軸方向に整合させると共に、X軸方向に整合させた分割予定ライン4の片端部の上方に集光器14を位置づける。このとき、ウエーハ2の裏面2bが上を向き、分割予定ライン4が形成されている表面2aは下を向いているが、上述のとおり、撮像手段は、赤外線照射手段と、赤外線を捕らえる光学系と、赤外線に対応する電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)とを含むので、ウエーハ2の裏面2bから透かして表面2aの分割予定ライン4を撮像することができる。次いで、レーザー加工装置12の集光点位置調整手段(図示していない。)で集光器14を光軸方向に移動させ、パルスレーザー光線LBの集光点をウエーハ2の裏面2bから入射して表面2a近傍のウエーハ2の内部に位置づける。次いで、図2に示すとおり、表面2a近傍のウエーハ2の内部に位置づけた集光点に対してチャックテーブルを所定の加工送り速度でX軸方向移動手段によってX軸方向に加工送りしながら、ウエーハ2に対して透過性を有するパルスレーザー光線LBを集光器14から照射する第一の改質層形成加工を行う。第一の改質層形成加工を行うと、図3に示すとおり、分割予定ライン4に沿ってウエーハ2の表面2a近傍に多数の改質層16を形成することができると共に、改質層16から表面2a及び裏面2bに向かって上下方向に延びるクラック18を形成することができ、かつ改質層16から表面2aに向かって延びるクラック18をウエーハ2の表面2aまで到達させることができる。また、図示の実施形態では改質層形成工程において、第一の改質層形成加工を実施することによりウエーハ2の表面2a側近傍に改質層16を形成した後、ウエーハ2に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBの集光点をウエーハ2の裏面2bから入射して裏面2b側近傍の内部に位置づけてパルスレーザー光線LBをウエーハ2に照射し、分割予定ライン4に沿って裏面2b側近傍に改質層16を形成すると共に、裏面2b側近傍に形成した改質層16から延びるクラック18を裏面に露出させる第二の改質層形成加工を行う。第二の改質層形成加工では、裏面2bから入射して裏面2b近傍のウエーハ2の内部に位置づけた集光点に対してチャックテーブルを所定の加工送り速度でX軸方向移動手段によってX軸方向に加工送りしながら、ウエーハ2に対して透過性を有するパルスレーザー光線LBを集光器14から照射する。第二の改質層形成加工を行うと、図4に示すとおり、分割予定ライン4に沿ってウエーハ2の裏面2b近傍に多数の改質層16を形成することができると共に、改質層16から表面2a及び裏面2bに向かって上下方向に延びるクラック18を形成することができ、かつ改質層16から裏面2bに向かって延びるクラック18をウエーハ2の裏面2bに露出させることができる。第二の改質層形成加工で形成した改質層16及びクラック18は、第一の改質層形成加工で形成した改質層16及びクラック18と上下方向にみて重複している。そして、分割予定ライン4の間隔の分だけ、集光点に対してチャックテーブルをY軸方向移動手段でY軸方向にインデックス送りしつつ、第一の改質層形成加工と第二の改質層形成加工とを繰り返し行うことにより、X軸方向に整合させた分割予定ライン4のすべてに第一の改質層形成加工と第二の改質層形成加工とを施す。また、回転手段によってチャックテーブルを90度回転させた上で、インデックス送りしつつ第一の改質層形成加工と第二の改質層形成加工とを繰り返し行うことにより、図5に示すとおり、先に第一の改質層形成加工と第二の改質層形成加工とを施した分割予定ライン4と直交する分割予定ライン4のすべてにも第一の改質層形成加工と第二の改質層形成加工とを施す。このような改質層形成工程は、たとえば以下の加工条件で実施することができる。なお、下記デフォーカスは、入射面であるウエーハ2の裏面2bにパルスレーザー光線LBの集光点を位置づけた状態で集光器14を表面2aに向かって移動させる移動量である。
パルスレーザー光線の波長 :1030nm
パルス幅 :10ps
繰り返し周波数 :100kHz
集光レンズの開口数(NA) :0.8
平均出力 :0.5W
デフォーカス :−290μm(第一の改質層形成加工)
−20μm(第二の改質層形成加工)
スポット径 :φ5μm
加工送り速度 :1000mm/s
なお、図2では、第一の改質層形成加工においてウエーハ2の表面2a側近傍に形成した改質層16及びクラック18を一点鎖線で示し、図5では、第二の改質層形成加工においてウエーハ2の裏面2bに露出したクラック18を点線で示している。
改質層形成工程を実施した後、ウエーハ2の裏面2bから切削ブレードを位置づけて表面2aに至らない深さの切削溝を分割予定ライン4に沿って形成する切削溝形成工程を実施する。切削溝形成工程は、たとえば図6(a)にその一部を示すダイシング装置20を用いて実施することができる。ダイシング装置20は、被加工物を保持するチャックテーブル(図示していない。)と、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削手段22と、チャックテーブルに保持された被加工物を撮像する撮像手段(図示していない。)とを備える。上面において被加工物を吸着するように構成されているチャックテーブルは、回転手段(図示していない。)によって上下方向に延びる軸線を中心として回転されると共に、切削手段22に対して相対的に、X軸方向移動手段(図示していない。)によってX軸方向に進退される。また、チャックテーブルに対して相対的に、Y軸方向移動手段(図示していない。)によってY軸方向に進退される切削手段22は、実質上水平に延びる円筒状のスピンドルハウジング24と、実質上水平に延びる軸線を中心として回転自在にスピンドルハウジング24に内蔵された円柱状のスピンドル(図示していない。)とを含む。スピンドルの基端部にはモータ(図示していない。)が連結され、スピンドルの先端部には環状の切削ブレード26が固定されている。切削ブレード26の上部はブレードカバー28で覆われている。なお、X軸方向は図6(a)に矢印Xで示す方向であり、Y軸方向は図6(a)に矢印Yで示す方向であってX軸方向に直交する方向である。X軸方向及びY軸方向が規定する平面は実質上水平である。
図6(a)及び図6(b)を参照して説明する。切削溝形成工程では、まず、ウエーハ2の裏面2bを上に向けて、ダイシング装置20のチャックテーブルの上面にウエーハ2を吸着させる。次いで、ダイシング装置20の撮像手段で上方からウエーハ2を撮像する。次いで、撮像手段で撮像したウエーハ2の画像に基づいて、ダイシング装置20のX軸方向移動手段、Y軸方向移動手段及び回転手段でチャックテーブルを移動及び回転させることにより、格子状の分割予定ライン4に沿ってウエーハ2の裏面2bに露出した格子状のクラック18をX軸方向及びY軸方向に整合させると共に、X軸方向に整合させたクラック18の片端部を切削ブレード26の下方に位置づける。次いで、図6(a)及び図6(b)に矢印Aで示す方向にスピンドルと共に切削ブレード26をモータによって回転させる。次いで、ダイシング装置20の昇降手段(図示していない。)でスピンドルハウジング24を下降させ、ウエーハ2の裏面2bに露出したクラック18に沿って、ウエーハ2の裏面2bから表面2aに至らない深さまで切削ブレード26の刃先を切り込ませると共に、チャックテーブルを所定の加工送り速度でX軸方向移動手段によってX軸方向に加工送りする。これによって、図6(b)及び図7に示すとおり、ウエーハ2の裏面2bから表面2aに至らない深さの切削溝30(図6(b)においてはハッチングで示す部分)を分割予定ライン4に沿って形成することができる。図示の実施形態では、改質層形成工程においてウエーハ2の裏面2b側近傍に改質層16を形成すると共に改質層16から表面2a及び裏面2bに向かって上下方向に延びるクラック18を分割予定ライン4に沿って形成しており、切削溝形成工程において、裏面2bに露出したクラック18を可視光線により撮像することができるので、ダイシング装置20の撮像手段は、可視光線により被加工物を撮像する通常の撮像素子(CCD)を少なくとも含んでいればよい。したがって図示の実施形態のように、裏面2bに露出したクラック18を可視光線により撮像して切削溝30を形成すべき領域を検出して切削ブレード26の位置合わせ(アライメント)を行う場合は、赤外線によって裏面2bから透かして表面2a側の改質層16を撮像してアライメントを行う場合よりも、簡素な構成で正確にアライメントを行うことができる。切削溝30の深さは、ウエーハ2の裏面2bから表面2a側近傍の改質層16ないしクラック18に至る程度の深さでよく、切削溝30の底面からウエーハ2の表面2aまでの厚みは、たとえば5μm程度である。また、第二の改質層形成加工で形成した改質層16及びクラック18は、第一の改質層形成加工で形成した改質層16及びクラック18と上下方向にみて重複しているため、ウエーハ2の裏面2bに露出したクラック18に沿って切削溝形成工程を実施することにより、図7に示すとおり、第一の改質層形成加工で形成した改質層16及びクラック18に沿って切削溝30を形成することができる。そして、ウエーハ2の裏面2bに露出したクラック18のY軸方向の間隔の分だけ、切削ブレード26をY軸方向移動手段でY軸方向にインデックス送りしつつ、切削溝形成工程を繰り返し実施することにより、X軸方向に整合させたクラック18(すなわち、分割予定ライン4)のすべてに沿って切削溝30を形成する。また、回転手段によってチャックテーブルを90度回転させた上で、インデックス送りしつつ切削溝形成工程を繰り返し実施することにより、図8に示すとおり、先に切削溝30を形成したクラック18と直交するクラック18のすべてに沿って切削溝30を形成する。
切削溝形成工程を実施した後、ウエーハ2に外力を付与し、分割予定ライン4に沿って形成された改質層16を起点として個々のデバイス6に分割する分割工程を実施する。分割工程は、たとえば、図9に示す分割装置32を用いて実施することができる。分割装置32は、上下方向に延びる円筒状の拡張ドラム34と、拡張ドラム34の径方向外方において昇降自在に配置された環状の保持部材36と、拡張ドラム34に対して相対的に保持部材36を昇降させる複数のエアシリンダ38と、保持部材36の外周縁に周方向に間隔をおいて付設された複数のクランプ40とを含む。拡張ドラム34の内径はウエーハ2の外径よりも大きく、拡張ドラム34の外径は環状フレーム10の内径よりも小さい。保持部材36の外径及び内径は環状フレーム10の外径及び内径に対応しており、保持部材36の上面に環状フレーム10が載せられるようになっている。また、拡張ドラム34の外周面と保持部材36の内周面との間には間隙が存在する。図9に示すとおり、上下方向に延びる複数のエアシリンダ38のピストンロッド38aは、保持部材36の周方向に間隔をおいて保持部材36の下面に連結されている。そして複数のエアシリンダ38は、保持部材36の上面が拡張ドラム34の上端とほぼ同じ高さの基準位置(図9において実線で示す位置)と、保持部材36の上面が拡張ドラム34の上端よりも下方に位置する拡張位置(図9において二点鎖線で示す位置)との間で、拡張ドラム34に対して相対的に保持部材36を昇降させる。
図9を参照して説明を続けると、分割工程では、まず、各エアシリンダ38を作動させ、保持部材36を基準位置に位置づける。次いで、改質層16、クラック18及び切削溝30が形成されたウエーハ2を上に向けて、ダイシングテープ8を介してウエーハ2を保持している環状フレーム10を保持部材36の上面に載せる。次いで、環状フレーム10の外周縁部を複数のクランプ40で固定する。次いで、各エアシリンダ38を作動させ、保持部材36を基準位置から拡張位置まで下降させる。そうすると、保持部材36と共に環状フレーム10も下降するので、図9に二点鎖線で示すとおり、環状フレーム10に周縁が固定されているダイシングテープ8は相対的に上昇する拡張ドラム34によって拡張される。これによって、ダイシングテープ8に貼り付けられているウエーハ2に放射状張力(外力)を付与して、分割予定ライン4に沿って形成された改質層16及びクラック18を起点としてウエーハ2を個々のデバイス6に分割することができる。
図示の実施形態では分割工程を実施した後、図10(a)に示すとおり、分割工程によって分割されたデバイス6同士を密に配設するデバイス配設工程を実施する。上述したとおりの改質層形成工程と、切削溝形成工程と、分割工程とを少なくとも実施して分割されたデバイス6においては、基板の側面から僅かに突出する表面側の側面の厚みが薄く、かつ改質層16及びクラック18を起点として分割されているので、デバイス6同士を密着させて配設することができる程度に表面側の側面が平坦であると共に側面が表面に対して垂直である。したがって、デバイス配設工程においては、隣接するデバイス6とデバイス6とを密着させて配設することができる。なお、基板側の側面は切削ブレード26によって切削され、細かな欠けが生じている場合があるが、基板側の側面は表面側の側面よりも没入しているので、隣接するデバイス6とデバイス6とを密着させて配設する際に細かな欠けが問題となることはない。
なお、図示の実施形態では、改質層形成工程において第一の改質層形成加工と第二の改質層形成加工とを実施する例を説明したが、ダイシング装置20の撮像手段が、可視光線により被加工物を撮像する通常の撮像素子(CCD)と、被加工物に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段により照射された赤外線を捕らえる光学系と、光学系が捕らえた赤外線に対応する電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)とを含む場合には、赤外線によって、第一の改質層形成加工において表面2a側近傍に形成した改質層16及びクラック18をウエーハ2の裏面2bから透かして撮像することができ、したがって切削溝形成工程において表面2a側近傍の改質層16及びクラック18に沿って切削ブレード26を位置づけることができるため、改質層形成工程において第二の改質層形成工程を実施しなくてもよい。
2:ウエーハ
2a:ウエーハの表面
2b:ウエーハの裏面
4:分割予定ライン
6:デバイス
8:ダイシングテープ
10:環状フレーム
10a:開口
16:改質層
LB:パルスレーザー光線
18:クラック
26:切削ブレード
30:切削溝

Claims (3)

  1. 複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され基板の表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から入射して表面側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し分割予定ラインに沿って改質層を形成する改質層形成工程と、
    ウエーハの裏面から切削ブレードを位置づけて表面に至らない深さの切削溝を分割予定ラインに沿って形成する切削溝形成工程と、
    ウエーハに外力を付与し、分割予定ラインに沿って形成された改質層を起点として個々のデバイスに分割する分割工程と、
    から、少なくとも構成され
    該改質層形成工程において、ウエーハの表面側近傍に改質層を形成した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から入射して裏面側近傍の内部に位置づけてレーザー光線をウエーハに照射し分割予定ラインに沿って裏面側近傍に改質層を形成すると共に、裏面側近傍に形成した改質層から延びるクラックを裏面に露出させ、
    該切削溝形成工程において、切削ブレードを裏面に露出したクラックに位置づけて切削溝を形成するウエーハの加工方法。
  2. 該改質層形成工程の前に、ウエーハの表面をダイシングテープに貼着すると共にウエーハを収容する開口を有するフレームの該開口にウエーハを位置づけてダイシングテープの外周を貼着してダイシングテープを介してウエーハをフレームで支持するフレーム支持工程を含み、
    該分割工程において、ダイシングテープを拡張してウエーハに外力を付与する請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 該分割工程によって分割されたデバイス同士を密に配設するデバイス配設工程が含まれる請求項1記載のウエーハの加工方法。
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