JP6952387B1 - 電動/液圧両用シリンダ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載のシリンダ装置では、作動流体により作動する両ロッドシリンダと、両ロッドシリンダの一方のロッドを、その軸方向から押して移動させうる押圧機構とからなり、押圧機構が、一方のロッドに対して非固定であって、一方のロッドの端部を他方のロッドに向かって押しうる押圧部材と、押圧部材を、ネジナット機構によって一方のロッドの軸方向に沿って進退させる移動手段とからなる。両ロッドシリンダを駆動する駆動源を選択すれば、使用する状況に合わせて、両ロッドシリンダを最適な状態で作動させることができる。
特許文献2に記載の油圧シリンダ装置は、移動体側ロッドの移動に追従してピストンが油圧で移動するので、ピストンに結合された駆動ロッドが大きな軸力を発生する。開閉弁の移動速度よりも大きな速度でピストンが移動した場合に、開閉弁が開かれてピストンに設けられた作動油通路を介してシリンダの油室の油圧が抜ける。したがって、ピストンは常に開閉弁つまり移動体側ロッドの移動に追随して、移動体側ロッドと同じ速度で移動することになる。移動体側ロッドを移動させる力に比して格段に大きな力で駆動ロッドが駆動され、しかも、駆動ロッドが移動体側ロッドに追従して移動される。
特許文献3に記載のねじ・油圧両用のパワーシリンダー機構では、ボールねじの回転軸とナットからなる回転/直動変換機構と、回転軸を内部に有し、その上端側から直結した直結機構によりナットの直動に応じて出力軸を直動するねじ送りシリンダー機構と、ナットの下端に一体化した第1ピストンの付勢をパスカルの原理で伝達する油圧機構により付勢の第2ピストンとこの第2ピストンに一体化した出力軸からなる高推力で直動する油圧シリンダー機構からなり、これら両機構の択一的切換機構をナットの上端側の直結機構に設けた電磁連結器と油圧機構に設けた電磁弁から構成してねじ送りシリンダー機構および油圧シリンダー機構を一体化している。
特許文献4に記載の多段シリンダ装置は、第1シリンダチューブと、第1シリンダチューブ内に設けられ、内部に空洞を有する第1ピストンと、第1ピストンの空洞と連通して形成された空洞を有し、かつ第1ピストンと一体に形成された第1ピストンロッドと、第1ピストンの空洞および第1ピストンロッドの空洞からなる小シリンダチューブと、第1シリンダチューブと異なる第2シリンダチューブと、第2シリンダチューブ内に設けられた第2ピストンと、第2ピストンと一体に形成され、小シリンダチューブ内を移動する第2ピストンロッドと、を含む。
また、射出成形装置においては、射出スクリュを駆動するには高駆動力が必要であり、一方、精度の高い射出制御を実現するためには正確な速度制御が必要になる。
したがって、これらの装置に用いられる駆動装置としては、駆動距離は短いが高駆動力の駆動方法と、駆動力は小さいが速度の速いおよび/または正確な速度制御の可能な駆動方法とを兼ね備えた駆動装置が必要である。
1)電動シリンダと液圧シリンダとはシリンダおよびピストンの構造が異なるため、1つの駆動装置で電動シリンダと液圧シリンダとを構成しようとすると、駆動装置の構造が複雑になり、駆動装置の小型化、低価格化の障害となる。
2)液圧シリンダのシリンダ内部に電動シリンダのピストン(電動ボールねじのナットの部分)を挿入する構造にすると、構成は単純化されるが電動シリンダの廻り止め(電動ボールねじが回転するときにナットの回転を阻止する機構)をシリンダ内部に形成する必要がある。
3)また、液圧シリンダのシリンダ内部に電動シリンダのピストンを挿入した場合、電動ボールねじのナットの部分への潤滑剤の注入などのメンテナンスが困難になる。
図7には、特許文献2の図1に記載の油圧シリンダ装置510の側面断面図を示す。図7において、511は油圧シリンダ、514はピストン、525はボールねじ軸、526はボールねじナット、527はボールねじ支台である。特許文献2に記載の油圧シリンダ装置510の場合も、油圧シリンダ511とボールねじ軸525/ボールねじナット526とからなる電動シリンダとはそれぞれ独立に形成され、合体されており、構造が複雑である。また、ボールねじナット526には、ボールねじ軸525が回転した時の廻り止め機構が必要であるが、特許文献2にはその解決方法が記載されていない。
一局面に従う電動/液圧両用シリンダ装置は、円筒形のシリンダチューブと、シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、第1ピストンと第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、キーと係合し、シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有する。
また、第1ピストンと第2ピストンとを1つのシリンダチューブに内蔵することによって、全体構造を単純にすることができ、製造コスト面からメリットがある。
また、電動駆動される第1ピストンをシリンダチューブに内蔵した場合、廻り止め機構が課題になるが、一局面に従う電動/液圧両用シリンダ装置では、第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、キーと係合し、シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有している。
この構造の回り止め機構は、第1ピストンの軸心からキーと長穴との接点までの距離のトルクを廻り止めに用いることができること、シリンダチューブおよび第1ピストンにスプラインなどの複雑な形状の加工をする必要がないこと、また、第1ピストンの軸心がシリンダチューブの軸心と一致しており、軸に偏荷重がかからないことから、構造が単純で、かつ、耐久性の高い廻り止め機構を実現している。
本機構は、軸心から最も離れた位置で廻り止めがされ、高いトルクに対しても最小限の力で回転抑止できるので、シリンダ装置の小型化を実現することができる。また、構造が単純であるため、メンテナンスが容易なシリンダ装置とすることができる。
第2の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一局面に従う電動/液圧両用シリンダ装置において、長穴をシリンダチューブの外部から覆う蓋を有すると共に、蓋を取外し可能としてもよい。
第3の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一局面から第2の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、キーは真鍮製であり、シリンダチューブは鋼鉄製であってもよい。
第4の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一局面から第3の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、長穴を経由して雌ねじに潤滑剤を注入する経路を有してもよい。
第5の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一局面から第4の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、第2ピストンが液圧駆動されるときは第1ピストンは電動駆動されないように構成されてもよい。
第6の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一局面から第4の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、第2ピストンが液圧駆動されるときは第1ピストンは同じ方向に電動駆動されるように構成されてもよい。
第7の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、第5または第6の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、第2ピストンは両側にシリンダ室を有し、一方のシリンダ室に液圧を作用させる第1液圧駆動モードと、他方のシリンダ室に液圧を作用させる第2の液圧駆動モードと、両側のシリンダ室を共通接続する非駆動モードとを備え、第1ピストンと第2ピストンとはともにピストンロッドと連結固定され、ピストンロッドの駆動開始から、所定の距離または所定の時間ピストンロッドが移動するまでの間は、第2ピストンが第1液圧駆動モードまたは第2液圧駆動モードで液圧駆動されてもよい。
したがって、第7の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一方向または他方向へ、電動または液圧により、ピストンロッドを駆動することができる。ただし、金型を利用した機械加工、あるいは射出成形装置等においては、高駆動力の駆動が必要とされるのは、一方向または他方向への駆動開始直後のみであることから、第6の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置では、ピストンロッドの駆動開始から、所定の距離または所定の時間ピストンロッドが移動するまでの間のみ液圧駆動されるように構成されている。そして、それ以外はピストンロッドを電動駆動することにより、駆動時間の短縮、駆動速度の正確な制御を実現している。
また、第7の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、駆動時間の大半を電動駆動とすることにより駆動装置のエネルギー消費の低減を図っている。
第8の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、第5または第6の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、第2ピストンは片側にシリンダ室を有し、シリンダ室に液圧を作用させる第3液圧駆動モードと、シリンダ室に液圧を作用させない非駆動モードとを備え、第1ピストンはピストンロッドと連結固定され、ピストンロッドの一方向への駆動開始から、所定の距離または所定の時間ピストンロッドが移動するまでの間は、第2ピストンが第3液圧駆動モードで液圧駆動されてもよい。
第9の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置は、一局面から第8の発明にかかる電動/液圧両用シリンダ装置において、ボールねじの回転量を積算することによって、ピストンロッドの位置を検出する位置検出器を備えてもよい。
図1は第1の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100の模式的断面図であり、図2は廻り止め機構の模式的斜視図であり、図3は廻り止め機構の模式的上面図である。
図1において、電動/液圧両用シリンダ装置100は円筒形のシリンダチューブ10、電動駆動される第1ピストン20、液圧駆動される第2ピストン30、ピストンロッド40を備える。第1ピストン20および第2ピストン30はともにシリンダチューブ10の内部に配置されている。また、第1ピストン20、第2ピストン30、およびピストンロッド40は、連結固定されている。
なお、シリンダチューブ10は、液圧駆動部と電動駆動部とで、径が異なっていても良いし同じであっても良い。本実施の形態では、液圧駆動部の径が電動駆動部の径より大きい場合を示す。これにより受圧面積が大きくなり液圧駆動の力を大きくすることができる。
電動シリンダの第1ピストン20は軸心に雌ねじが設けられ、ボールねじ70が雌ねじに螺合している。ボールねじ70はベルト85を介してモータ80により回転駆動される。第1ピストン20は、外周に設けた凸状のキー50と、キー50と係合し、シリンダチューブ10に貫通して設けた長穴60とよりなる廻り止め機構を有するため、ボールねじ70が回転すると、第1ピストン20と第1ピストン20に連結固定されたピストンロッド40および第2ピストン30が軸方向に移動する。
ボールねじ70の回転は位置検出器90に伝えられ、位置検出器90はボールねじ70の回転量を積算することによって、ピストンロッド40の軸方向の位置を正確に検出する。
液圧シリンダの第2ピストン30は軸方向の第1ピストン20の側に第1シリンダ室11、反対側に第2シリンダ室12を備えており、それぞれのシリンダ室はシリンダチューブ10および第2ピストン30に設けられたシールリング45で液密に構成されている。
第1シリンダ室11および第2シリンダ室12は第1切換弁110および第2切換弁120に接続されている。また、第1切換弁110の反対側の端子はポンプ130およびタンク150に接続されている。
第2ピストン30を第1ピストン20の側と反対の方向(図1の右方向)へ駆動する第1液圧駆動モードでは、第1切換弁110は順方向(ポンプ130が第1シリンダ室11に接続される方向)に接続され、第2切換弁120はオフとなる。この状態で、ポンプ130をオンすると、第1シリンダ室11の液圧が高まり、第2ピストン30は図1の右方向へ駆動される。
第2ピストン30を図1の左方向へ駆動する第2液圧駆動モードでは、第1切換弁110は逆方向(ポンプ130が第2シリンダ室12に接続される方向)に接続され、第2切換弁120はオフとなる。この状態で、ポンプ130をオンすると、第2シリンダ室12の液圧が高まり、第2ピストン30は図1の左方向へ駆動される。
また、非駆動モードでは、第1切換弁110はオフとなり、第2切換弁120はオンとなる。したがって、非駆動モードでは、第2ピストン30は軸方向において自由に移動できる。
図2に廻り止め機構の模式的斜視図を、図3に廻り止め機構の模式的上面図を示す。また、図4には図3のA−A’面の断面図を示す。なお、図2と図3とは蓋53を取り外した状態の図であり、図4は蓋53がシリンダチューブ10に固定された状態の図である。
凸状のキー50が第1ピストン20の外周にねじ止めされ、シリンダチューブ10に貫通して設けられた長穴60と係合している。キー50はシリンダチューブ10の円周方向には長穴60と接しており、したがって第1ピストン20の円周方向の回転を阻止している。一方で、シリンダチューブ10の軸方向には長穴60との間に隙間があり、したがって、第1ピストン20はシリンダチューブ10の軸方向には自由に移動できる。キー50は長穴60の中で軸方向に距離D1移動可能であり、一方、第2ピストン30は軸方向に距離D2移動可能である(図1参照)。この場合、D1はD2より大きい。
また、シリンダチューブ10の長穴60側の側面は平面状で、長穴60とキー50との接触面積を、面圧(単位面積あたりに作用する荷重)が6N/mm2より低くなるように設定することが望ましい。これは、キー50からのシリンダチューブ10の円周方向へのトルクに対する耐久力を確保するためである。
一方で、本実施形態によると、キー50は、シリンダチューブ10に設けられた長穴60でボールねじ70の回転トルクを受けるため、軸心から最も離れた位置で廻り止めがされる。したがって、ピストンロッド40に偏荷重が掛らず、高いトルクに対しても最小限の力で回転抑止でき、電動/液圧両用シリンダ装置100の小型化を実現することができる。また、第1ピストン20に設けられたキー50が、ボールねじ70の回転トルクを伝えるため、部材が変形するといった不具合が生じない。さらに、構造が単純であるため、メンテナンスが容易な電動/液圧両用シリンダ装置100とすることができる。
電動シリンダにおいては、その耐久性を高めるためには、第1ピストン20の雌ねじ部とボールねじ70との螺合部にグリスアップするなどのメンテナンスが重要となる。しかし、螺合部がシリンダチューブ10の内部に位置している場合、螺合部をメンテナンスするためには、従来はシリンダチューブ10を分解することが必要であった。本実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100では、シリンダチューブ10の長穴60に露出するキー50のグリスアップ経路51から螺合部にグリスアップすることができるため、電動/液圧両用シリンダ装置100のメンテナンスが大幅に容易となる。
図5(a)にはピストンロッド40を図1の右方向へ駆動する場合のフローチャートを、図5(b)にはピストンロッド40を図1の左方向へ駆動する場合のフローチャートを示した。ともに、まず液圧でピストンロッド40を所定の距離駆動し、その後、電動で所定の位置まで駆動する場合のフローチャートである。
ピストンロッド40を図1の右方向へ駆動する場合、図5(a)において、まずモータ80オフ、第1切換弁110順方向オン、第2切換弁120オフの状態でポンプ130をオンにし、液圧でピストンロッド40を右方向へ駆動する(ステップS1)。なお、このステップS1において、モータ80をオフにするのではなく、モータ80も第1ピストン20を右方向へ駆動する向きに回転し、第1ピストン20と第2ピストン30との駆動力を合算してピストンロッド40を駆動するように構成してもよい。
次に位置検出器90でピストンロッド40が所定の距離移動したことを確認し(ステップS2)、ポンプ130をオフし、第1切換弁110オフ、第2切換弁オンの状態でモータ80をオンにする(ステップS3)。なお、位置検出器90でピストンロッド40が所定の距離移動したことを確認する代わりに、駆動開始からの時間を計測し、所定の時間経過したことを確認して、ポンプ130をオフし、第1切換弁110オフ、第2切換弁オンの状態でモータ80をオンにしてもよい。
そして、位置検出器90でピストンロッド40が所定の位置に到達したことを確認して終了とする(ステップS3)。
ピストンロッド40を図1の左方向へ駆動する場合(図5(b))は、ステップS5で第1切換弁を逆方向にする点と、ステップS3とステップS7とでモータ80の回転方向が逆である点のみ異なり、その他は図5(a)と同一である。
第1の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100は、ピストンロッド40を押し方向(図1の右方向)へ駆動する場合も引き方向(図1の左方向)へ駆動する場合も、まず液圧で駆動し、その後電動で駆動するというものであるが、鍛造プレス装置、射出成形装置などのように、押し方向の駆動開始時のみ、または引き方向の駆動開始時のみに高駆動力が必要になる場合がある。
第2の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100aは、このような場合に限定して構成されたものである。
図6に第2の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100aの模式的断面図である。第2の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100aは液圧シリンダの構成と動作のみが、第1の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100と異なり、電動シリンダおよび廻り止め機構については第1の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100と同一である。このため、以下では液圧シリンダの構成と動作についてのみ説明する。
液圧シリンダの第2ピストン30aは軸方向の第1ピストン20の側に第3シリンダ室13を備えており、反対側にはシリンダ室はない。第3シリンダ室はシリンダチューブ10および第2ピストン30aに設けられたシールリング45で液密に構成されている。
第3シリンダ室13は第3切換弁140に接続されている。また、第3切換弁140の反対側の端子はポンプ130およびタンク150に接続されている。
第2ピストン30aを第1ピストン20の側と反対の方向(図1の右方向)へ駆動する第3液圧駆動モードでは、第3切換弁140は順方向(ポンプ130が第3シリンダ室13に接続される方向)に接続される。また、非駆動モードでは、第3切換弁140は逆方向となり、タンク150が第3シリンダ室に接続される。したがって、非駆動モードでは、第2ピストン30aは軸方向において自由に移動できる。
したがって、第2の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100aでは、ピストンロッド40を図1の右方向へ駆動する場合、モータ80がオフ、第3切換弁140が順方向の状態で、ポンプ130をオンする。すると、第3シリンダ室13の液圧が第2ピストン30aに印加され、第2ピストン30aがピストンロッド40の突起47を押すことによって、ピストンロッド40を右方向へ駆動する。なお、この場合、モータ80をオフにするのではなく、モータ80も第1ピストン20を右方向へ駆動する向きに回転し、第1ピストン20と第2ピストン30aとの駆動力を合算してピストンロッド40を駆動するように構成してもよい。
さらに、第2ピストン30aが図6の右方向に移動した場合、第2ピストン30aの右方向には、シリンダチューブ10の内径縮小部48があり、突起47は内径縮小部48を通過してさらに右に移動することができるが、第2ピストン30aは内径縮小部48に当たり、それ以上右方向に移動することはできない。したがって、第2の実施形態の電動/液圧両用シリンダ装置100aでは、液圧シリンダで駆動できる距離は内径縮小部48の位置で決まっており、駆動開始後のピストンロッド40の移動距離または駆動開始からの経過時間を厳密に測定する必要はない。
この状態で、ポンプ130をオフ、第3切換弁140を逆方向の状態にすると、液圧シリンダは非駆動モードとなり、以降は電動シリンダでピストンロッド40を右方向および左方向へ自由に駆動することができる。
11 第1シリンダ室
12 第2シリンダ室
13 第3シリンダ室
20 第1ピストン
30、30a 第2ピストン
40 ピストンロッド
50 キー
51 グリスアップ経路
53 蓋
60 長穴
70 ボールねじ
80 モータ
90 位置検出器
100、100a 電動/液圧両用シリンダ装置
Claims (11)
- 円筒形のシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、
前記第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、
前記第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、前記キーと係合し、前記シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有し、
前記長穴を前記シリンダチューブの外部から覆う蓋を有するとともに、前記蓋を取外し可能とする電動/液圧両用シリンダ装置。 - 円筒形のシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、
前記第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、
前記第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、前記キーと係合し、前記シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有し、
前記第2ピストンが液圧駆動される場合、前記第1ピストンは電動駆動されないように構成された、電動/液圧両用シリンダ装置。 - 円筒形のシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、
前記第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、
前記第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、前記キーと係合し、前記シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有し、
前記第2ピストンが液圧駆動される場合、前記第1ピストンは電動駆動されないように構成され、
前記第2ピストンは両側にシリンダ室を有し、一方の前記シリンダ室に液圧を作用させる第1液圧駆動モードと、他方の前記シリンダ室に液圧を作用させる第2液圧駆動モードと、両側の前記シリンダ室を共通接続する非駆動モードとを備え、
前記第1ピストンと前記第2ピストンとはともに前記ピストンロッドと連結固定され、
前記ピストンロッドの駆動開始から、所定の距離または所定の時間前記ピストンロッドが移動するまでの間は、前記第2ピストンが前記第1液圧駆動モードまたは前記第2液圧駆動モードで液圧駆動される、電動/液圧両用シリンダ装置。 - 円筒形のシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、
前記第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、
前記第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、前記キーと係合し、前記シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有し、
前記第2ピストンが液圧駆動される場合、前記第1ピストンは電動駆動されないように構成され、
前記第2ピストンは片側にシリンダ室を有し、前記シリンダ室に液圧を作用させる第3液圧駆動モードと、前記シリンダ室に液圧を作用させない非駆動モードとを備え、
前記第1ピストンは前記ピストンロッドと連結固定され、
前記ピストンロッドの一方向への駆動開始から、所定の距離または所定の時間前記ピストンロッドが移動するまでの間は、前記第2ピストンが前記第3液圧駆動モードで液圧駆動される、電動/液圧両用シリンダ装置。 - 円筒形のシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、
前記第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、
前記第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、前記キーと係合し、前記シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有し、
前記第2ピストンが液圧駆動される場合、前記第1ピストンは同じ方向に電動駆動されるように構成され、
前記第2ピストンは両側にシリンダ室を有し、一方の前記シリンダ室に液圧を作用させる第1液圧駆動モードと、他方の前記シリンダ室に液圧を作用させる第2液圧駆動モードと、両側の前記シリンダ室を共通接続する非駆動モードとを備え、
前記第1ピストンと前記第2ピストンとはともに前記ピストンロッドと連結固定され、
前記ピストンロッドの駆動開始から、所定の距離または所定の時間前記ピストンロッドが移動するまでの間は、前記第2ピストンが前記第1液圧駆動モードまたは前記第2液圧駆動モードで液圧駆動される、電動/液圧両用シリンダ装置。 - 円筒形のシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内にあって、電動駆動される第1ピストンと、液圧駆動される第2ピストンと、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの両方の力を伝達するピストンロッドとを備え、
前記第1ピストンは軸心に設けられた雌ねじに螺合するボールねじをモータで回転することによって駆動され、
前記第1ピストンの外周に設けられた凸状のキーと、前記キーと係合し、前記シリンダチューブに貫通して設けられた長穴とよりなる廻り止め機構を有し、
前記第2ピストンが液圧駆動される場合、前記第1ピストンは同じ方向に電動駆動されるように構成され、
前記第2ピストンは片側にシリンダ室を有し、前記シリンダ室に液圧を作用させる第3液圧駆動モードと、前記シリンダ室に液圧を作用させない非駆動モードとを備え、
前記第1ピストンは前記ピストンロッドと連結固定され、
前記ピストンロッドの一方向への駆動開始から、所定の距離または所定の時間前記ピストンロッドが移動するまでの間は、前記第2ピストンが前記第3液圧駆動モードで液圧駆動される、電動/液圧両用シリンダ装置。 - 前記長穴を前記シリンダチューブの外部から覆う蓋を有するとともに、前記蓋を取外し可能とした請求項2から6のいずれか1項に記載の電動/液圧両用シリンダ装置。
- 前記第2ピストンが液圧駆動される場合、前記第1ピストンは同じ方向に電動駆動されるように構成された、請求項1または7に記載の電動/液圧両用シリンダ装置。
- 前記キーは真鍮製であり、前記シリンダチューブは鋼鉄製である、請求項1から8のいずれか1項に記載の電動/液圧両用シリンダ装置。
- 前記長穴を経由して前記雌ねじに潤滑剤を注入する経路を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の電動/液圧両用シリンダ装置。
- 前記ボールねじの回転量を積算することによって、前記ピストンロッドの位置を検出する位置検出器を備える、請求項1から10のいずれか1項に記載の電動/液圧両用シリンダ装置。
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