JP6952091B2 - オイル劣化診断装置およびオイル劣化診断方法 - Google Patents

オイル劣化診断装置およびオイル劣化診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、オイルの劣化状況を診断するオイル劣化診断装置およびオイル劣化診断方法に関する。
特開平2005−181235号公報(特許文献1)には、油入電気機器における絶縁油の劣化状況を判定するオイル劣化診断装置が記載されている。当該オイル劣化診断装置は、測色計や色差計を用いて測定した絶縁油の色情報(例えば、色度a*、彩度b*、明度L*)に基づき絶縁油の劣化状況を判定する。絶縁油の劣化状況の判定は、測定した絶縁油の色情報と予め設定した閾値との比較結果に基づいて行っている。あるいは、絶縁油の劣化状況の判定は、今回測定した絶縁油の色情報と、前回測定した絶縁油の色情報または使用前における絶縁油の色情報と、の差に基づいて行っている。
当該オイル劣化診断装置では、絶縁油の色情報の測定作業が機械化されるため、人間の視覚に頼ることなく正確な色情報の測定が可能となる。また、当該オイル劣化診断装置は、絶縁油の色情報を定量的な数値データとして取得することができるため、絶縁油の微妙な色の変化を的確に把握することができる。この結果、絶縁油の劣化状況を良好に判定することができる。
しかしながら、上述した公報に記載のオイル劣化診断装置は、測定した絶縁油の劣化状況を定性的に把握することができるものの、当該劣化状況を定量的に把握することができない。このように、上述した公報に記載の診断装置は、より的確に絶縁油の劣化状況を把握するという点において、なお改良の余地がある。なお、劣化状況をより的確に把握したいという要望は、絶縁油のみならず、潤滑油や作動油などオイル全般に共通している。
特開平2005−181235号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、オイルの劣化状況をより的確に把握することが可能なオイル劣化診断装置およびオイル劣化診断方法を提供することを主目的とする。
本発明に係るオイル劣化診断装置の好ましい形態によれば、オイルの劣化状況を診断する診断装置が構成される。当該オイル劣化診断装置は、オイルの色情報と該オイルの劣化指標値との関係を予め定めた劣化指標値導出マップが記憶されたメモリと、診断対象のオイルの色情報である診断対象色情報が与えられた際、劣化指標値導出マップを用いて診断対象色情報に対応する劣化指標値である診断結果を導出するプロセッサと、を備えている。オイルの色情報は、色空間上の座標である。劣化指標値導出マップは、色空間上の異なる複数の座標と、当該座標それぞれ対応するオイルの劣化指標値と、を紐付けした色情報軌跡である。そして、プロセッサは、診断対象色情報の座標である診断対象座標が与えられた際、色情報軌跡を構成する複数の座標のうち隣接する2つの座標同士を結ぶ複数の線分の中から、診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合には、当該第1線分と,診断対象座標を通り第1線分に直交する直線と,の交点である第1交点の座標を求める。そして、プロセッサは、当該第1交点の座標と第1線分の両端の第1および第2座標との各距離の比である内分比と,当該第1および第2座標それぞれに対応する各劣化指標値と,を用いて、診断結果としての第1交点に対応する劣化指標値を導出する。一方、プロセッサは、第1線分を選定できない場合には、診断対象座標からの距離が最も近い第1または第2座標側に第1線分を延長した延長線分と、診断対象座標を通り延長線分に直交する直線と、の交点である第2交点の座標を求める。そして、プロセッサは、当該第2交点の座標と第1および第2座標との距離の比である外分比と,第1および第2座標それぞれに対応する前記劣化指標値と,を用いて、診断結果としての第2交点に対応する劣化指標値を導出する。ここで、劣化指標値としては、オイルの酸価度、オイルに含まれるフルフラール量、あるいは、オイルに含まれる水分量とすることができる。また、色空間は、L*a*b*色空間であり、色情報は、色度a*、彩度b*、および、明度L*であるものとすることができる。また、この場合、色情報軌跡は、色度a*、彩度b*、および、明度L*のうち少なくとも1つから構成されているものとすることができる。
本発明によれば、診断対象色情報が与えられると、劣化指標値導出マップを用いて診断対象色情報に対応する劣化指標値が導出されるため、オイルの劣化状況をより的確に把握することができる。また、色情報軌跡を構成する複数の座標のうち隣接する2つの座標同士を結ぶ複数の線分の中から、診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合には、当該第1線分と,診断対象座標を通り当該第1線分に直交する直線と,の交点である第1交点の座標を求め、当該第1交点の座標と第1および第2座標との各距離の比である内分比と,第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と,を用いて、診断対象座標の劣化指標値を導出し、第1線分を選定できない場合には、診断対象座標からの距離が最も近い第1または第2座標側に第1線分を延長した延長線分と、診断対象座標を通り延長線分に直交する直線と、の交点である第2交点の座標を求め、当該第2交点の座標と第1および第2座標との距離の比である外分比と,第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と,を用いて診断対象座標の劣化指標値を導出するため、より的確なオイルの劣化指標値を得ることができる。
本発明に係るオイル劣化診断装置の更なる形態によれば、診断対象座標からの距離が最も近い第1座標が劣化指標値として最も劣化度の小さい最小劣化指標値を有し、第1線分を選定できない場合であって延長線分が第1線分を第1座標から延長した線分である場合には、プロセッサは、最小劣化指標値を診断結果として導出する。
本形態によれば、診断対象座標の劣化指標値が、劣化指標値導出マップ上において最も劣化度の小さい最小劣化指標値、換言すれば、新品のオイルの劣化指標値よりも小さい劣化指標値となる場合には、診断対象座標の劣化指標値を当該最小劣化指標値(新品のオイルの劣化指標値)として導出するため、合理的な診断を行うことができる。
本発明に係るオイル劣化診断装置の更なる形態によれば、診断対象座標からの距離が最も近い第2座標が劣化指標値として最も劣化度の大きい最大劣化指標値を有し、第1線分を選定できない場合であって延長線分が第1線分を第2座標から延長した線分である場合には、プロセッサは、外分比と、第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と、を用いて、診断結果としての第2交点に対応する劣化指標値を導出する。
本形態によれば、診断対象座標の劣化指標値が、劣化指標値導出マップ上において最も劣化度の大きい最大劣化指標値、換言すれば、最も劣化したオイルの劣化指標値よりも大きい劣化指標値よりも大きな劣化指標値となる場合に、より的確なオイルの劣化指標値を得ることができる。
本発明に係るオイル劣化診断装置の更なる形態によれば、診断対象座標からの距離が最も近い第2座標が前記劣化指標値として最も劣化度の大きい最大劣化指標値を有し、第1線分を選定できない場合であって延長線分が第1線分を第2座標から延長した線分である場合には、プロセッサは、最大劣化指標値を診断結果として導出する。
本形態によれば、診断対象座標の劣化指標値が、劣化指標値導出マップ上において最も劣化度の大きい最大劣化指標値、換言すれば、最も劣化したオイルの劣化指標値よりも大きい劣化指標値よりも大きな劣化指標値となる場合に、合理的な診断を行うことができる。
本発明に係るオイル劣化診断装置の更なる形態によれば、プロセッサは、劣化指標値の閾値を有しており、診断結果と当該閾値とを比較してオイルの良否を判定する。
本形態によれば、オイルの良否を簡易に判定することができる。
本発明に係る診断方法の好ましい形態によれば、オイルの劣化状況を診断するオイル劣化診断方法が構成される。当該オイル劣化診断方法は、(a)診断対象のオイルの色情報である診断対象色情報を測定し、(b)オイルの色情報と当該オイルの劣化指標値との関係を予め定めた劣化指標値導出マップを用いて、診断対象色情報に対応する劣化指標値である診断結果を導出する。劣化指標値導出マップは、オイルの色情報を色空間上の座標として、異なる複数の座標と、当該座標それぞれ対応するオイルの劣化指標値と、付けした色情報軌跡である。そして、ステップ(a)は、診断対象色情報の座標である診断対象座標を測定するステップである。また、ステップ(b)は、診断対象色情報の座標である診断対象座標が与えられた際、色情報軌跡を構成する複数の座標のうち隣接する2つの座標同士を結ぶ複数の線分の中から、診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合には、当該第1線分と,診断対象座標を通り該第1線分に直交する直線と,の交点である第1交点の座標を求める。そして、当該第1交点の座標と第1線分の両端の第1および第2座標との各距離の比である内分比と,第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と,を用いて、診断結果としての第1交点に対応する劣化指標値を導出する。また、第1線分を選定できない場合には、診断対象座標からの距離が最も近い第1または第2座標側に第1線分を延長した延長線分と,診断対象座標を通り延長線分に直交する直線と,の交点である第2交点の座標を求める。そして、当該第2交点の座標と第1および第2座標との各距離の比である外分比と,第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と,を用いて、診断結果としての第2交点に対応する劣化指標値を導出する
本発明によれば、診断対象色情報が与えられると、劣化指標値導出マップを用いて診断対象色情報に対応する劣化指標値が導出されるため、オイルの劣化状況をより的確に把握することができる。また、色情報軌跡を構成する複数の座標のうち隣接する2つの座標同士を結ぶ複数の線分の中から、診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合には、当該第1線分と,診断対象座標を通り当該第1線分に直交する直線と,の交点である第1交点の座標を求め、当該第1交点の座標と第1および第2座標との各距離の比である内分比と,第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と,を用いて、診断対象座標の劣化指標値を導出し、第1線分を選定できない場合には、診断対象座標からの距離が最も近い第1または第2座標側に第1線分を延長した延長線分と、診断対象座標を通り延長線分に直交する直線と、の交点である第2交点の座標を求め、当該第2交点の座標と第1および第2座標との距離の比である外分比と,第1および第2座標それぞれに対応する劣化指標値と,を用いて診断対象座標の劣化指標値を導出するため、より的確なオイルの劣化指標値を得ることができる。
本発明によれば、オイルの劣化状況をより的確に把握することができる。
本発明の実施の形態に係る診断装置1の構成の概略を示す構成図である。 オイル劣化診断装置1によって実行されるオイル劣化診断処理の一例を示すフローチャートである。 劣化指標値導出マップの一例である。 劣化指標値導出処理の一例を示すフローチャートである。 代表点Prn(n=1〜5)および代表点Prn+1(n=1〜5)を含む線分Lrと、内分比と、を用いて値s1を求める方法を示す説明図である。 交点Pc1が線分Lrの外分点となった場合を示す説明図である。 代表点Prn(n=1〜5)および代表点Prn-1(n=1〜5)を含む線分Lrと、内分比と、を用いて値s2を求める方法を示す説明図である。 交点Pc2が線分Lrの外分点となった場合を示す説明図である。 代表点Prn(n=1〜6)が代表点P6であって、交点Pc2が線分Lrの内分点となった場合の値s2を求める方法を示す説明図である。 代表点Prn(n=1〜6)が代表点P6であって、交点Pc2が線分Lrの外分点となった場合の値s2を求める方法を示す説明図である。 代表点Prn(n=1〜6)が代表点P1であって、交点Pc1が線分Lrの外分点となった場合を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係るオイル劣化診断装置1は、図1に示すように、CPU12を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU12の他に処理プログラムを記憶するROM14と、データを一時的に記憶するRAM16と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートと、表示部2と、を備えている。オイル劣化診断装置1は、分光測色計4に電気的に接続されており、当該分光測色計4からのL*a*b*表色系の座標(L*,a*,b*)などが入力ポートを介して入力される。表示部2は、劣化指標値などの診断結果を表示する。CPU12は、本発明における「プロセッサ」に対応する実施構成の一例である。また、L*a*b*表色系は、本発明における「色空間」に対応し、座標(L*,a*,b*)は、本発明における「色情報」に対応する実施構成の一例である。
分光測色計4は、図示しない測定部にセットされた診断対象としての試料に光を投射することによって、当該試料の色をL*a*b*表色系の座標(L*,a*,b*)として測定する。
次に、こうして構成された本発明の実施の形態に係るオイル劣化診断装置1の動作、特に、診断対象のオイルの劣化指標値を測定する際の動作について説明する。図2は、オイル劣化診断装置1によって実行されるオイル劣化診断処理の一例を示すフローチャートである。当該オイル劣化診断処理は、分光測色計4によって診断対象であるオイルのL*a*b*表色系における点Ptの(L*t,a*t,b*t)が測定された際に実行される。なお、本実施の形態では、オイルの一例として、変圧器に用いられる絶縁油を用いるものとした。
オイル劣化診断処理が実行されると、オイル劣化診断装置1のCPU12は、まず、分光測色計4によって測定された診断対象の絶縁油のL*a*b*表色系における点Ptの座標(L*t,a*t,b*t)を読み込む処理を実行する(ステップS100)。そして、読み込んだ点Ptの座標(L*t,a*t,b*t)に基づいて当該絶縁油の劣化指標値を導出する処理を実行する(ステップS102)。ここで、劣化指標値の導出は、本実施の形態では、絶縁油のL*a*b*表色系における点Piの座標(L*i,a*i,b*i)と、絶縁油の劣化指標値としての酸価度Aiと、の関係を予め定めて劣化指標値導出マップとしてROM14に記憶しておき、診断対象の絶縁油のL*a*b*表色系の座標(L*t,a*t,b*t)が与えられると記憶したマップから対応する酸価度Atを導出する構成とした。図3に劣化指標値導出マップの一例を示す。点Piの座標(L*i,a*i,b*i)は、本発明における「色空間上の複数の座標」に対応する実施構成の一例である。
本実施の形態では、複数台の変圧器から採取した絶縁油のL*a*b*表色系における座標(L*i,a*i,b*i)と酸価度Aiとを測定し、図3に示すように、測定した複数の座標(L*i,a*i,b*i)の中から代表点Pn(座標(L*n,a*n,b*n)、n=1〜6)を選定し、選定した代表点Pn(n=1〜6)の座標(L*n,a*n,b*n)と、当該代表点Pn(n=1〜6)に対応する酸価度An(n=1〜6)と、を紐付けしたものを劣化指標値導出マップとしてROM14に記憶している。ここで、本実施の形態では、代表点P1が最も小さい酸価度A1を有する、即ち、代表点P1の酸価度A1は新品の絶縁油の酸価度であり、代表点P1から代表点P6に向かうのに伴って酸価度An(n=1〜6)は増加し、代表点P6において最も大きい酸価度A6を有する、即ち、最も劣化した絶縁油となっている。代表点Pn(n=1〜6)の座標(L*n,a*n,b*n)と、当該代表点Pn(n=1〜6)に対応する酸価度An(n=1〜6)と、を紐付けしたものは、本発明における「色情報軌跡」に対応する実施構成の一例である。また、酸価度At,Ai,Anは、本発明における「劣化指標値」に対応する実施構成の一例である。
なお、代表点Pn(n=1〜6)の座標(L*n,a*n,b*n)は、測定した複数の点Piの座標(L*i,a*i,b*i)の中から任意に抽出することにより定めるものとしても良いし、測定した複数の点Piの座標(L*i,a*i,b*i)の中から近傍の所定個数を選定してその平均値を取ることにより定めるものとしても良い。また、酸価度An(n=1〜6)は、測定した複数の点Piの座標(L*i,a*i,b*i)の中から代表点Pn(n=1〜6)の座標(L*n,a*n,b*n)を任意に抽出した場合には、抽出した代表点Pn(n=1〜6)の座標(L*n,a*n,b*n)に対応する酸価度An(n=1〜6)を酸価度An(n=1〜6)として定めることができ、また、測定した複数の点Piの座標(L*i,a*i,b*i)の中から近傍の所定個数を選定してその平均値を取ることにより代表点Pn(n=1〜6)の座標(L*n,a*n,b*n)を定めた場合には、選定した近傍の所定個数の点Piの座標(L*i,a*i,b*i)に対応する所定個数の酸価度Aiの平均値を取ることにより定めることができる。
続いて、診断対象絶縁油の劣化指標値を導出する処理、即ち、劣化指標値導出マップから診断対象の絶縁油の酸価度Atを導出する処理の詳細を説明する。図4は、劣化指標値導出処理の一例を示すフローチャートである。劣化指標値導出処理が実行されると、オイル劣化診断装置1のCPU12は、図5に示すように、代表点Pn(n=1〜6)の中から点Ptに最も近い代表点Prn(n=1〜6)の選定を行う処理を実行する(ステップ200)。当該最も近い代表点Prn(n=1〜6)の選定は、点Ptと、各代表点Pn(n=1〜6)と、の間の距離を算出し、算出した距離を比較することにより求めることができる。
そして、最も近い代表点Prn(n=1〜6)が求まると、当該代表点Prn(n=1〜6)が代表点P6であるか否かの判定を行う(ステップS202)。代表点Prn(n=1〜6)が代表点P6でない、即ち、代表点Prn(n=1〜6)が代表点P1〜P5のいずれかである場合には、cosαの算定を行うと共に(ステップS204)、cosαの正負の判定を行う(ステップS206)。ここで、cosαは、図5に示すように、点Ptと、最も近い代表点Prn(n=1〜5)と、最も近い代表点Prn(n=1〜5)に隣接し、かつ、当該代表点Prn(n=1〜5)の酸価度An(n=1〜5)よりも大きな酸価度An+1(n=1〜5)を有する点である代表点Prn+1(n=1〜5)と、を結ぶことにより構成される三角形の余弦定理(cosα=(p2+r2−q2)/2pr)を用いて算出することができる。なお、各値p,q,rは、点Pt、最も近い代表点Prn(n=1〜5)、および、代表点Prn+1(n=1〜5)の各点間距離であり、角度αは、点Ptと最も近い代表点Prn(n=1〜5)とを結ぶ線分Lpと、最も近い代表点Prn(n=1〜5)と代表点Prn+1(n=1〜5)とを結ぶ線分Lrと、の挟角である。当線分Lrは、本発明における「第1線分」に対応する実施構成の一例である。
cosαが正の場合には、図5に示すように、線分Lrと、点Ptから当該線分Lrに引いた垂線Lvと、の交点Pc1による当該線分Lrの内分比を構成する一方の値s1を算出する処理を実行する(ステップS208)。ここで、交点Pc 1 は、本発明における「第1交点」に対応する実施構成の一例である。また、値s1は、値pとcosαとの積(s1=p×cosα)により求めることができる。垂線Lvは、本発明における「診断対象座標を通り第1線分に直交する直線」に対応する実施構成の一例である。さらに、cosαが正の場合は、本発明における「診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合」に対応する実施構成の一例である。
そして、値s1が求まると、代表点Prn(n=1〜5)の酸価度An(n=1〜5)と、代表点Prn+1(n=1〜5)の酸価度An+1(n=1〜5)と、線分Lrの内分比(s1:r−s1)と、を用いて交点Pc1の酸価度Ac1(Ac1=An+s1/r×(An+1−An))を算出する(ステップS210)。
一方、ステップS206の判定において、cosαが負であった場合、即ち、図6に示すように、交点Pc1が線分Lrの外分点となった場合には、代表点Prn(n=1〜5)が代表点P1であるか否かの判定を行う(ステップS212)。代表点Prn(n=2〜5)が代表点P1でない場合には、cosβの算定を行うと共に(ステップS214)、cosβの正負の判定を行う(ステップS216)。ここで、cosβは、図7に示すように、点Ptと、最も近い代表点Prn(n=1〜5)と、最も近い代表点Prn(n=2〜5)に隣接し、かつ、当該代表点Prn(n=2〜5)の酸価度An(n=2〜5)よりも小さな酸価度An-1(n=2〜5)を有する点である代表点Prn-1(n=2〜5)と、を結ぶことにより構成される三角形の余弦定理(cosβ=(r2+q2−p2)/2qr)を用いて算出することができる。なお、各値p,q,rは、点Pt、最も近い代表点Prn(n=1〜5)、および、代表点Prn-1(n=1〜5)の各点間距離であり、角度βは、点Ptと最も近い代表点Prn(n=1〜5)とを結ぶ線分Lqと、当該最も近い代表点Prn(n=1〜5)と代表点Prn-1(n=1〜5)とを結ぶ線分Lrと、の挟角である。
cosβが正の場合、図7に示すように、線分Lrと、点Ptから当該線分Lrに引いた垂線Lvと、の交点Pc2による当該線分Lrの内分比を構成する一方の値s2を算出する処理を実行する(ステップS218)。ここで、値s2は、値qとcosβとの積(s2=q×cosβ)により求めることができる。ここで、交点Pc 2 は、本発明における「第1交点」に対応する実施構成の一例である。また、cosβが正の場合は、本発明における「診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合」に対応する実施構成の一例である。
そして、値s2が求まると、代表点Prn(n=2〜5)の酸価度An(n=2〜5)と、代表点Prn-1(n=2〜5)の酸価度An-1(n=2〜5)と、線分Lrの内分比(r-s2:s2)と、を用いて交点Pc2の酸価度Ac2(Ac2=An−s2/r×(An−An-1))を算出する(ステップS220)。
一方、ステップS216の判定において、cosβが負であった場合(cosαに加えてcosβも負になる場合)、即ち、図8に示すように、交点Pc2が線分Lrの外分点となる場合には、線分Lrを代表点Prn(n=2〜5)側に延長した線分Lr’と、点Ptから当該線分Lr’に引いた垂線Lvと、の交点Pc2による線分Lrの外分比を構成する一方の値s2を算出する処理を実行する(ステップS222)。ここで、値s2は、値qとcos(π−β)との積(s2=q×cos(π−β))により求めることができる。ここで、交点Pc 2 は、本発明における「第2交点」に対応する実施構成の一例である。また、線分Lr’は、本発明における「延長線分」に対応し、ステップS222およびS224における代表点Prn(n=2〜5)は、本発明における「第1座標」および「第2座標」に対応する実施構成の一例である。また、線分Lr’に引いた垂線Lvは、本発明における「診断対象座標を通り延長線分に直交する直線」に対応する実施構成の一例である。さらに、cosβが負であった場合は、本発明における「第1線分を選定できない場合」に対応する実施構成の一例である。
そして、値s2が求まると、代表点Prn(n=2〜5)の酸価度An(n=2〜5)と、代表点Prn-1(n=2〜5)の酸価度An-1(n=2〜5)と、線分Lrの外分比(r+s2:s2)と、を用いて交点Pc2の酸価度Ac2(Ac2=An+s2/r×(An−An-1))を算出する(ステップS224)。
なお、ステップS202の判定において、代表点Prn(n=1〜6)が代表点P6であった場合には(図9および図10参照)、ステップS214に飛んでcosβの算定を行うと共に(ステップS214)、cosβの正負の判定を行う(ステップS216)。
そして、cosβが正の場合には(図9参照)、図9に示すように、線分Lrと、点Ptから当該線分Lrに引いた垂線Lvと、の交点Pc2による当該線分Lrの内分比を構成する一方の値s2を算出する処理を実行し(ステップS218)、代表点P5の酸価度A5と、代表点P6の酸価度A6と、内分比(r−s2:s2)と、を用いて交点Pc2の酸価度Ac2(Ac2=A6−s2/r×(A6−A5))を算出する(ステップS220)。なお、値s2は、値qとcosβとの積(s2=q×cosβ)により求めることができる。
一方、cosβが負の場合には(図10参照)、図10に示すように、線分Lrを代表点Pr6側に延長した線分Lr’と、点Ptから当該線分Lr’に引いた垂線Lvと、の交点Pc2による線分Lrの外分比を構成する一方の値s2を算出する処理を実行し(ステップS222)、代表点P5の酸価度A5と、代表点P6の酸価度A6と、外分比(r+s2:s2)と、を用いて交点Pc2の酸価度Ac2(Ac2=A6+s2/r×(A6−A5))を算出する(ステップS224)。なお、値s2は、値qとcos(π−β)との積(s2=q×cos(π−β))により求めることができる。代表点P6は、本発明における「第座標」に対応し、価度A6は、本発明における「最大劣化指標値」に対応する実施構成の一例である。
こうして交点Pc1や交点Pc2の酸価度Ac1や酸価度Ac2を算出した後、オイル劣化診断装置1のCPU12は、当該酸価度Ac1や酸価度Ac2を点Ptの劣化指標値、即ち、診断対象の絶縁油の酸価度Atに設定して(ステップS226)、本処理を終了する。なお、ステップS212の判定において、代表点Pn(n=1〜5)が代表点P1となった場合には(図11参照)、代表点P1の酸価度A1を酸価度Atに設定して(ステップS228)、本処理を終了する。代表点P1は、本発明における「第座標」に対応し、酸価度A1は、本発明における「最小劣化指標値」に対応する実施構成の一例である。
そして、図2のオイル劣化診断処理に戻って、設定された酸価度Atを診断対象の絶縁油の劣化指標値として表示部2に出力して(ステップS104)、オイル劣化診断処理を終了する。
以上説明した本実施の形態に係る本発明のオイル劣化診断装置1によれば、分光測色計4によって診断対象の絶縁油のL*a*b*表色系における点Ptの座標(L*t,a*t,b*t)が測定されると、絶縁油のL*a*b*表色系における点Piの座標(L*i,a*i,b*i)と、絶縁油の劣化指標値としての酸価度Aiと、の関係を予め定めた劣化指標値導出マップを用いて、点Ptの座標(L*t,a*t,b*t)に対応する酸価度Atを導出するため、絶縁油の劣化状況をより的確に把握することができる。
また、本実施の形態に係る本発明のオイル劣化診断装置1によれば、絶縁油の劣化指標値を導出するに際し、劣化指標値導出マップ上の複数の代表点Pn(n=1〜6)のうち点Ptに最も近い代表点Prn(n=1〜6)を選定すると共に、当該代表点Prn(n=1〜6)と隣接する代表点Prn+1(n=1〜6)、あるいは、代表点Prn-1(n=1〜6)を選定し、代表点Prn(n=1〜6)から、当該代表点Prn(n=1〜6)および代表点Prn+1(n=1〜6)を結ぶ線分Lr、または、当該代表点Prn(n=1〜6)および代表点Prn-1(n=1〜6)を結ぶ線分Lrに引いた垂線Lvと、当該線分Lrと、の交点Pc1,Pc2を求める。そして、当該交点Pc1,Pc2による線分Lrの内分比または外分比を用いて、交点Pc1,Pc2の酸価度Ac1,Ac2を導出し、導出した当該酸価度Ac1,Ac2を絶縁油の酸価度Atとして出力するため、絶縁油の劣化状況を簡易、かつ、より的確に把握することができる。
さらに、本実施の形態に係る本発明のオイル劣化診断装置1によれば、診断対象の絶縁油のL*a*b*表色系における点Ptから新品の絶縁油のL*a*b*表色系における代表点P1を含む線分Lrに引いた垂線Lvと、当該線分Lrと、の交点Pc1が、当該線分Lrを代表点P1側において外分する外分点となる場合、即ち、診断対象の絶縁油の酸価度Atが新品の絶縁油の酸価度A1よりも小さくなる場合には、新品の絶縁油の酸価度A1を絶縁油の酸価度Atとして出力するため、合理的かつより的確な診断を行うことができる。
また、本実施の形態に係る本発明のオイル劣化診断装置1によれば、診断対象の絶縁油のL*a*b*表色系における点Ptから最も大きな酸価度Aiを有する絶縁油のL*a*b*表色系における代表点P6を含む線分Lrに引いた垂線Lvと、当該線分Lrと、の交点Pc2が、当該線分Lrを代表点P6側において外分する外分点となる場合、即ち、診断対象の絶縁油の酸価度Atが酸価度A6よりも大きくなる場合には、交点Pc2による線分Lrの外分比を用いて、交点Pc2の酸価度Ac2を導出し、導出した当該酸価度Ac2を絶縁油の酸価度Atとして出力するため、より的確なオイルの劣化指標値を得ることができる。
本実施の形態では、診断対象の絶縁油の酸価度Atが酸価度A6よりも大きくなる場合には、交点Pc2による線分Lrの外分比を用いて、交点Pc2の酸価度Ac2を導出し、導出した当該酸価度Ac2を絶縁油の酸価度Atとして出力する、換言すれば、酸価度A6よりも大きな酸価度Atを導出する構成としたが、診断対象の絶縁油の酸価度Atが酸価度A6よりも大きくなる場合には、酸価度A6を絶縁油の酸価度Atとして出力する構成としても良い。
本実施の形態では、絶縁油の酸価度Atを出力するのみとしたが、これに限らない。例えば、酸価度Aiに閾値をAref設け、当該閾値Arefを予めROM14に記憶させておき、導出された酸価度Atが閾値Arefよりも小さいときに絶縁油は「良好」と判定し、導出された酸価度Atが閾値Aref以上のときに絶縁油は「不良」と判定する構成としても良い。なお、この場合、当該判定結果を表示部2に表示しても良い。
本実施の形態では、劣化指標値導出マップは、6つの代表点P1〜P6を有する構成としたが、これに限らない。代表点標Pnは、6つ未満、あるいは、6つより多くても良い。
本実施の形態では、L*a*b*表色系を用いたが、これに限らない。例えば、XYZ表色系やL*u*v*表色系、マンセル表色系、オストワルト表色系などを用いても良い。なお、色度a*、彩度b*と、明度L*と、を基に新たな物理量、例えば、RGB値などに変換し、当該変換した物理量を色情報として用いても良い。
本実施の形態では、L*a*b*表色系の色度a*と、彩度b*と、明度L*と、の全てを色情報として用いたが、色度a*、彩度b*と、明度L*と、のいずれか1つのみ、あるいは、いずれか2つを色情報として用いる構成としても良い。
本実施の形態では、絶縁油の劣化指標値として酸価度Atを用いたが、これに限らない。例えば、絶縁油の劣化指標値としてフルフラール量や絶縁油に含有される水分量と用いても良い。
本実施の形態では、絶縁油の劣化診断に適用したが、これに限らない。例えば、潤滑油や作動油、食用油などの劣化診断に適用しても良い。
本実施の形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。なお、本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。
1 オイル劣化診断装置(オイル劣化診断装置)
2 表示部
4 分光測色計
12 CPU(プロセッサ)
14 ROM(メモリ)
16 RAM
Lr 線分(第1線分)
Lr’ 線分(延長線分)
Lv 垂線(診断対象座標を通り線分に直交する直線、診断対象座標を通り延長線分に直交する直線)
Pc1 交点(第1交点)
Pc2 交点(第1交点、第2交点
1 代表点(第座標)
6 代表点(第座標)


Claims (11)

  1. オイルの劣化状況を診断するオイル劣化診断装置であって、
    オイルの色情報と該オイルの劣化指標値との関係を予め定めた劣化指標値導出マップが記憶されたメモリと、
    診断対象のオイルの色情報である診断対象色情報が与えられた際、前記劣化指標値導出マップを用いて前記診断対象色情報に対応する劣化指標値である診断結果を導出するプロセッサと、
    を備え、
    前記オイルの色情報は、色空間上の座標であり、
    前記劣化指標値導出マップは、前記色空間上の異なる複数の前記座標と、該座標それぞれ対応する前記オイルの劣化指標値と、紐付けした色情報軌跡であり、
    前記プロセッサは、前記診断対象色情報の座標である診断対象座標が与えられた際、前記色情報軌跡を構成する複数の前記座標のうち隣接する2つの前記座標同士を結ぶ複数の線分の中から、前記診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合には、該第1線分と、前記診断対象座標を通り該第1線分に直交する直線と、の交点である第1交点の座標を求め、該第1交点の座標と前記第1線分の両端の第1および第2座標との各距離の比である内分比と,前記第1および第2座標それぞれに対応する前記劣化指標値と,を用いて、前記診断結果としての前記第1交点に対応する前記劣化指標値を導出し、前記第1線分を選定できない場合には、前記診断対象座標からの距離が最も近い前記第1または第2座標から前記第1線分を延長した延長線分と、前記診断対象座標を通り前記延長線分に直交する直線と、の交点である第2交点の座標を求め、該第2交点の座標と前記第1および第2座標との距離の比である外分比と,前記第1および第2座標それぞれに対応する前記劣化指標値と,を用いて、前記診断結果としての前記第2交点に対応する前記劣化指標値を導出する
    オイル劣化診断装置。
  2. 前記診断対象座標からの距離が最も近い前記第1座標が前記劣化指標値として最も劣化度の小さい最小劣化指標値を有し、前記第1線分を選定できない場合であって前記延長線分が前記第1線分を前記第1座標から延長した線分である場合には、前記プロセッサは、前記最小劣化指標値を前記診断結果として導出する
    請求項1に記載のオイル劣化診断装置。
  3. 前記診断対象座標からの距離が最も近い前記第2座標が前記劣化指標値として最も劣化度の大きい最大劣化指標値を有し、前記第1線分を選定できない場合であって前記延長線分が前記第1線分を前記第2座標から延長した線分である場合には、前記プロセッサは、記外分比と、前記第1および第2座標それぞれに対応する前記劣化指標値と、を用いて、前記診断結果としての前記第2交点に対応する前記劣化指標値を導出する
    請求項1または2に記載のオイル劣化診断装置。
  4. 前記診断対象座標からの距離が最も近い前記第2座標が前記劣化指標値として最も劣化度の大きい最大劣化指標値を有し、前記第1線分を選定できない場合であって前記延長線分が前記第1線分を前記第2座標から延長した線分である場合には、前記プロセッサは、前記最大劣化指標値を前記診断結果として導出する
    請求項1または2に記載のオイル劣化診断装置。
  5. 前記プロセッサは、前記劣化指標値の閾値を有しており、前記診断結果と該閾値とを比較して前記オイルの良否を判定する
    請求項1ないしのいずれか1項に記載のオイル劣化診断装置。
  6. 前記劣化指標値は、前記オイルの酸価度である請求項1ないしのいずれか1項に記載のオイル劣化診断装置。
  7. 前記劣化指標値は、前記オイルに含まれるフルフラール量である請求項1ないしのいずれか1項に記載のオイル劣化診断装置。
  8. 前記劣化指標値は、前記オイルに含まれる水分量である請求項1ないしのいずれか1項に記載のオイル劣化診断装置。
  9. 前記色空間は、L*a*b*表色系であり、
    前記色情報は、色度a*、彩度b*、および、明度L*である
    請求項1ないしのいずれか1項に記載のオイル劣化診断装置。
  10. 前記色情報軌跡は、前記色度a*、前記彩度b*、および、前記明度L*のうち少なくとも1つから構成されている
    請求項に記載のオイル劣化診断装置。
  11. オイルの劣化状況を診断するオイル劣化診断方法であって、
    (a)診断対象のオイルの色情報である診断対象色情報を測定し、
    (b)オイルの色情報と該オイルの劣化指標値との関係を予め定めた劣化指標値導出マップを用いて、前記診断対象色情報に対応する劣化指標値である診断結果を導出し、
    前記劣化指標値導出マップは、前記オイルの色情報を色空間上の座標として、異なる複数の前記座標と、該座標それぞれに対応する前記オイルの劣化指標値と、紐付けした色情報軌跡であり、
    前記ステップ(a)は、前記診断対象色情報の座標である診断対象座標を測定するステップであり、
    前記ステップ(b)は、前記診断対象色情報の座標である診断対象座標が与えられた際、前記色情報軌跡を構成する複数の前記座標のうち隣接する2つの前記座標同士を結ぶ複数の線分の中から、前記診断対象座標からの距離が最も近い第1線分を選定可能な場合には、該第1線分と,前記診断対象座標を通り該第1線分に直交する直線と,の交点である第1交点の座標を求め、該第1交点の座標と前記第1線分の両端の第1および第2座標との各距離の比である内分比と,前記第1および第2座標それぞれに対応する前記劣化指標値と,を用いて、前記診断結果としての前記第1交点に対応する前記劣化指標値を導出し、前記第1線分を選定できない場合には、前記診断対象座標からの距離が最も近い前記第1または第2座標側に前記第1線分を延長した延長線分と,前記診断対象座標を通り前記延長線分に直交する直線と,の交点である第2交点の座標を求め、該第2交点の座標と前記第1および第2座標との各距離の比である外分比と,前記第1および第2座標それぞれに対応する前記劣化指標値と,を用いて、前記診断結果としての前記第2交点に対応する前記劣化指標値を導出するステップである
    オイル劣化診断方法。
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