JP6951292B2 - 演算装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、演算装置およびプログラムに関する。
近年、GUI(Graphical User Interface)において、ユーザの入力操作に係る負担を軽減するための技術が多く開発されている。例えば、特許文献1には、複数の選択対象物のうちカーソルとの中心点間距離が最も短い選択対象物を選択する手法において、カーソルの移動方向を考慮する技術が開示されている。
特開2012−27879号公報
しかし、特許文献1に開示される技術を用いた場合であっても、ユーザが意図する選択対象物を正しく選択することが困難な場合がある。また、この場合、操作を行うユーザの注意を引き、強い違和感を与える可能性もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザが意図しないオブジェクトが選択された場合であっても、ユーザの違和感を効果的に軽減することが可能な、新規かつ改良された演算装置およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、表示装置が表示する複数のオブジェクトのうち入力装置における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する演算部、を備え、上記選択オブジェクトは、上記入力装置における操作主体の座標を上記表示装置における座標に変換した場合に、上記表示装置における上記座標との距離が最も短い上記オブジェクトであり、上記演算部は、ユーザの意図とは異なる上記選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、上記ユーザが意図する上記選択オブジェクトが選択された場合と比較して、上記強調表現が緩和されるよう上記強調度を低く算出する、演算装置が提供される。
また、上記演算部は、上記入力装置における上記操作主体の座標変化に係る速度が閾値を上回ることに基づいて、上記ユーザの意図とは異なる上記選択オブジェクトが選択されたことを推定してもよい。
また、上記演算部は、上記座標変化に係る速度が速いほど上記強調度を低く算出してもよい。
また、上記表示装置と上記入力装置は別体として形成されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、表示装置が表示する複数のオブジェクトのうち入力装置における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する演算部、を備え、上記選択オブジェクトは、上記入力装置における操作主体の座標を上記表示装置の座標における変換した場合に、上記表示装置における上記座標との距離が最も短い上記オブジェクトであり、上記演算部は、ユーザの意図とは異なる上記選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、上記ユーザが意図する上記選択オブジェクトが選択された場合と比較して、上記強調表現が緩和されるよう上記強調度を低く算出する、演算装置、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、ユーザが意図しないオブジェクトが選択された場合であっても、ユーザの違和感を効果的に軽減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る演算装置が算出する強調度に基づく選択オブジェクトの強調表現について説明するための図である。 同実施形態に係る機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る強調度算出の流れを示すフローチャートである。 従来手法による選択オブジェクトの強調表現について説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.実施形態>
<<1.1.概要>>
まず、本発明の概要について述べる。近年、GUIを用いた入力手法が広く普及している。また、上記のような入力手法において、ユーザの入力負担を軽減するための技術が多く開発されている。
例えば、特許文献1には、表示装置に表示される複数の選択対象物の中から、タッチパッドなどにおけるユーザの操作に応じたカーソルの座標と、中心点間距離が最も近い選択対象物を選択する入力手法が開示されている。
上記のような入力手法によれば、キーボードやテンキーなど、直接的に文字入力を行う入力装置を用いる場合と比べ、ユーザの入力負担を大きく低減することが可能となる。
また、上記のような入力手法によれば、ユーザがタッチパッドを指でなぞるなどして、手元を注視せずとも直観的に操作が可能となる。このため、上記のような入力手法は、例えば、車両などの移動体において、運転を行いながら何らかの操作を行う場合であっても、安全性をより向上させることができ、種々の環境における活用が期待される。
一方、特許文献1には、カーソルの移動方向を考慮することで、ユーザの意図とは異なる選択対象物が選択される可能性を低減する技術が開示されているが、当該技術を用いた場合であっても、正しい選択対象物を特定することが困難な場合も想定される。
この場合、ユーザは、自身が意図するものとは異なる選択対象物が選択されたことに強い違和感を覚えるとともに、当該選択対象物に必要以上に注意が向く可能性がある。このような事象は、特に移動体の運転中などにおいては、安全性の観点からも好ましくない。
このため、ユーザの意図とは異なる選択対象物が選択された場合であっても、上記のような違和感を低減させる手法が求められていた。
本発明に係る技術思想は、上記のような点に着目して発想されたものであり、ユーザが意図しないオブジェクトが選択された場合であっても、ユーザの違和感を効果的に軽減することを可能とする。このために、本発明の一実施形態に係る演算装置10は、表示装置が表示する複数のオブジェクトのうち入力装置における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する演算部110を備える。
ここで、上記オブジェクトは、上述の選択対象物に対応するものであり、表示装置が表示するアイコンや文字などの種々の要素のうち、ユーザの入力操作により選択され得る種々の要素を指す。また、上記選択オブジェクトとは、入力装置における操作主体の座標を表示装置における座標に変換した場合に、当該表示装置における座標との距離が最も短いオブジェクトであってよい。
また、本発明の一実施形態に係る演算部110は、ユーザの意図とは異なる選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、ユーザが意図する選択オブジェクトが選択された場合と比較して、強調表現が緩和されるよう強調度を低く算出すること、を特徴の一つとする。
ここで、本発明による選択オブジェクトの強調表現と、従来手法による選択オブジェクトの強調表現との比較について述べる。図4は、従来手法による選択オブジェクトの強調表現について説明するための図である。
図4の下段には、タッチパッドである入力装置20において、なぞり操作を行う操作主体であるユーザの指Fの操作軌道が、図中左から右に向かって時系列に示されている。また、図4の上段には、表示装置30が表示するGUIにおいて、入力装置20における指Fの座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現が図中左から右に向かって時系列に示されている。
図4を参照すると、まず、図中左に示すように、入力装置20における指Fの座標を表示装置30の座標と対応付けて変換した場合の座標P1に基づいて、複数のオブジェクトO1〜O5のうち、座標P1との距離が最も短いオブジェクトO1が選択オブジェクトとして選択されている。この際、選択オブジェクトであるオブジェクトO1は、他のオブジェクトO2〜O5よりも強調して表現される。なお、図4では、選択オブジェクトの強調表現として、背景色の変更が採用される場合を例に示している。
次に、ユーザは、選択オブジェクトを視認し、自身が意図するオブジェクトを選択するために、入力装置20において、指Fを用いたなぞり操作を行う。ここでは、ユーザが意図するオブジェクトがオブジェクトO2であるとする。
この際、ユーザの指Fは、最初に選択された選択オブジェクトであるオブジェクトO1を起点にオブジェクトO2の方向に向かって軌道を描き、最終的に、図中右に示すように、座標P3に至ることで、ユーザが意図するオブジェクトO2が選択オブジェクトとして選択される。
しかし、この場合、図中央に示すように、上記軌道の過程において、座標P2との距離が最も短いオブジェクトO4が一時的に選択オブジェクトとして選択されることとなる。
ここで、オブジェクトO4は、ユーザの意図とは異なる選択オブジェクトであるが、比較手法では、オブジェクトO4を、図中の左右における選択オブジェクトであるオブジェクトO1およびO2と同様の強調表現を用いて表示している。
この場合、なぞり操作の途中で、自身が意図しないオブジェクトO4が強調された(すなわち、選択された)ことを視認したユーザは、オブジェクトO4に気を取られるとともに、強い違和感を覚えることが想定される。
また、ここで、図中に示す座標P1〜P3などに対応するカーソルが表示装置30に表示されない場合、ユーザは、入力装置20における指Fの位置が正しくないと判断し、指Fを右上方向に移動させる可能性があるが、この際、オブジェクトO2とオブジェクトO5との間に別のオブジェクトが存在する場合には、当該オブジェクトが選択オブジェクトとして選択されることで、さらにユーザの注意を引くこととなる。
一方、図1は、本実施形態に係る演算装置10が算出する強調度に基づく選択オブジェクトの強調表現について説明するための図である。
図1の下段には、タッチパッドである入力装置20において、なぞり操作を行う操作主体であるユーザの指Fの操作軌道が、図中左から右に向かって時系列に示されている。また、図1の上段には、表示装置30が表示するGUIにおいて、入力装置20における指Fの座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現が図中左から右に向かって時系列に示されている。
ここで、図1に示す指Fの操作軌道は、図4に示したものと同様であってよい。すなわち、図1においても、座標P1〜P3に基づいて、オブジェクトO1、O4、O2が順に選択オブジェクトとして選択されることとなる。
一方、本実施形態に係る演算装置10が算出する強調度に基づく選択オブジェクトの強調表現を示す図1では、比較手法による強調表現を示す図4とは異なり、ユーザが意図しない選択オブジェクトであるオブジェクトO4の強調表現が、オブジェクトO1およびO2と比較して緩和されていることがわかる。
このように、本実施形態に係る演算装置10によれば、ユーザの意図とは異なる選択オブジェクトが選択されたことが推定された場合、当該選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を、ユーザが意図する選択オブジェクトが選択された場合と比較して、低く算出することで、ユーザの違和感を効果的に低減し、またユーザの注意を必要以上に引くことを防止することができる。
本実施形態に係る演算装置10が有する上記の機能によれば、例えば、移動体の運転中における操作が行われる場合であっても、より安全性を確保することが可能となる。また、本実施形態に係る上記の制御手法は、必要以上にユーザの注意を引くことを防止するために、上記の座標P1〜P3などに対応するカーソルを表示しないGUIにおいて、特に有効である。
以下、本実施形態に係る演算装置10が有する特徴と機能について詳細に説明する。なお、本明細書では、本実施形態に係る演算装置10が算出する強調度が、車両などの移動体に設けられる表示装置による強調表現の制御に用いられる場合を主な例として説明するが、本実施形態に係る技術思想は係る例に限定されず、なぞり操作などによりオブジェクト選択を行うGUIに広く適用可能である。
<<1.2.機能構成例>>
次に、本発明の一実施形態に係る機能構成例について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る機能構成例を示すブロック図である。図2を参照すると、本実施形態に係る演算装置10は、演算部110を含む。また、演算装置10は、ネットワークを介し入力装置20および表示装置30と接続される。
(演算装置10)
本実施形態に係る演算装置10は、入力装置20から入力される座標情報に基づいて、選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する。また、本実施形態に係る演算装置10は、算出した強調度を表示装置30に入力する。
((演算部110))
本実施形態に係る演算部110は、表示装置30が表示する複数のオブジェクトのうち、入力装置20における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する。ここで、上記選択オブジェクトは、上述したように、入力装置20における操作主体の座標を表示装置における座標に変換した場合に、当該表示装置における座標との距離が最も短いオブジェクトであってよい。
また、本実施形態に係る演算部110は、選択オブジェクトの選択に関し、当該選択オブジェクトがユーザが意図したオブジェクトであるか否かを推定する機能を有する。ここで、本実施形態に係る演算部110は、ユーザの意図とは異なる選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、ユーザが意図する選択オブジェクトが選択された場合と比較して、選択オブジェクトの強調表現が緩和されるよう強調度を低く算出すること、を特徴の一つとする。
本実施形態に係る演算部110は、例えば、入力装置20における操作主体の座標変化に係る速度に基づいて、選択オブジェクトが、ユーザが意図したオブジェクトであるか否かを推定してもよい。
より具体的には、演算部110は、上記座標変化に係る速度が閾値を上回ることに基づいて、ユーザの意図とは異なる選択オブジェクトが選択されたことを推定してよい。
例えば、図1に示した一例において、操作主体であるユーザの指Fは、最終的にユーザが意図するオブジェクトO2が選択オブジェクトとして選択され、また強調された時点で、動きが止まることが想定される。また、最初に選択されたオブジェクトO1が強調されたことを視認したユーザは、オブジェクトO1と意図するオブジェクトO2との表示位置が離れているほど、指Fを早く動かし、座標をオブジェクトO2に近づけようとすることが想定される。
すなわち、操作主体である指Fの座標変化に係る速度は、選択オブジェクトがユーザが意図するオブジェクトである場合には遅く、選択オブジェクトがユーザの意図とは異なるオブジェクトである場合には速くなることが予測される。
このため、本実施形態に係る演算部110は、入力装置20から入力された操作主体の時系列の座標情報から当該操作主体の座標変化に係る速度を算出し、当該速度に基づいて、ユーザが意図したオブジェクトであるか否かを推定してもよい。本実施形態に係る演算部110が有する上記の機能によれば、選択オブジェクトがユーザが意図したオブジェクトであるか否かを精度高く推定することが可能となる。
一方、選択オブジェクトに係るユーザ意図の推定は、上記の手法に限定されない。本実施形態に係る演算部110は、例えば、ユーザの眼球を被写体とした画像から推定されるユーザの視線に基づいて、ユーザが意図するオブジェクトを特定することも可能である。この場合、演算部110は、選択された選択オブジェクトがユーザの視線から推定された目的のオブジェクトとは異なることに基づいて、当該選択オブジェクトがユーザの意図とは異なるオブジェクトであることを推定することが可能である。
また、本実施形態に係る演算部110は、算出した操作主体の座標変化に係る速度に基づいて、選択オブジェクトの強調度を算出してもよい。本実施形態に係る演算部110は、例えば、上記座標変化に係る速度が速いほど強調度を低く算出し、上記座標変化に係る速度が遅いほど強調度を高く算出してもよい。
本実施形態に係る演算部110は、例えば、上記座標変化に係る速度と反比例するよう、強調度を算出してもよい。また、演算部110は、例えば、上記座標変化に係る速度が、60dot/s以上である場合には、強調度を80%低下させるなど段階的に強調度を算出してもよい。
なお、本実施形態に係る選択オブジェクトの強調表現は、種々の態様により実現されてよい。本実施形態に係る選択オブジェクトの強調表現は、例えば、オブジェクトの背景色の変化、オブジェクトの輪郭線の変化、オブジェクトの拡大、オブジェクトに対するマークなどの重畳、明滅などのアニメーションなどにより実現されてもよい。この際、強調表現に係る強調度は、例えば、オブジェクトや上記マークの色の透過率、輝度、明度、拡大率、線の太さ、明滅の速さなどを変化させることで制御されてよい。
このために、本実施形態に係る演算部110は、算出した強調度を実現するための背景色の透過率などを算出し、当該透過率を表示装置30に入力してもよい。
本実施形態に係る演算部110は、例えば1つまたは2つ以上のプロセッサにより実現される。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)や、MCU(Micro Controller Unit)などが挙げられる。
以上、本実施形態に係る演算装置10が有する機能について述べた。なお、本実施形態に係る演算装置10は、表示装置30によるGUIの表示を全般に制御する機能を有してもよい。また、本実施形態に係る演算装置10は、表示装置30と同一の装置として実現されてもよい。本実施形態に係る演算装置10の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
(入力装置20)
本実施形態に係る入力装置20は、タッチパッドなどにより実現される。本実施形態に係る入力装置20は、検出した操作主体の座標を時系列に演算装置10に入力する。
(表示装置30)
本実施形態に係る表示装置30は、選択可能な複数のオブジェクトを含むGUIを表示する機能を有する。また、本実施形態に係る表示装置30は、演算装置10が算出した強調度や、当該強調度の制御に用いる背景色の透過率などに基づいて、選択オブジェクトを強調して表示する機能を有する。
本実施形態に係る表示装置30は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置や、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などであってもよい。
なお、本実施形態に係る表示装置30と入力装置20は、別体の装置として形成され、また互いに離れた位置に配置されてもよい。例えば、タッチパネルのように、表示装置と入力装置が一体の装置として形成される場合、ユーザは指の位置と選択オブジェクトとを同時に視認することができるため、意図とは異なる選択オブジェクトが選択された場合であっても、選択オブジェクトの近傍に自身の指があることから、覚える違和感が比較的少ないことが想定される。
一方、表示装置30と入力装置20とが別体の装置として形成される場合、ユーザは、入力装置20における指の位置と表示装置30に表示される選択オブジェクトの位置とを直接的に対応付けることが困難である。このため、ユーザは、図1に示すように、まず、入力装置20のある位置に指を置いたのち、選択オブジェクトの強調表現を視認しながら、意図するオブジェクトが選択されるようブラインド操作を行うこととなる。
この場合、タッチパネルとは異なり、ユーザは指の位置と選択オブジェクトとを同時に視認することができないため、意図しないオブジェクトが選択された場合に覚える違和感も増大することから、本発明に係る強調表現制御による効果がより高く発揮されることが想定される。
なお、表示装置30と入力装置20が車両などの移動体に備えられる場合、表示装置30は、例えば、インストルメントパネルに配置されてもよいし、ヘッドアップディスプレイとして実現されてもよい。一方、入力装置20は、例えば、ステアリング上など任意の場所に配置されてよい。
<<1.3.強調度算出の流れ>>
次に、本実施形態に係る演算装置10による選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度算出の流れについて詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る強調度算出の流れを示すフローチャートである。
なお、図3に示す一例では、本実施形態に係る演算装置10が、入力装置20における操作主体(指)の座標変化に係る速度に基づいて、選択オブジェクトが意図するものであるか否かを推定する場合を例に述べる。
また、図3に示す一例では、選択オブジェクトの強調表現として背景色などの色の変化が採用される場合において、本実施形態に係る演算装置10が、強調度を実現するための上記色の透過率を算出する場合を例に説明する。
図3を算出すると、演算装置10の演算部110が、まず、上記の色の透過率を、透過率α=0、として設定する(S1101)。
次に、入力装置20が、指位置座標P(t)を検出する(S1102)。
次に、表示装置30がステップS1102において検出された指位置座標P(t)とステップS1101において設定された透過率α(α=0)に基づいて、選択オブジェクトの強調表示を行う(S1103)。
次に、入力装置20が、所定時間後の指位置座標P(t+1)を検出する(S1104)。
次に、演算装置10の演算部110が、ステップS1102において検出された指位置座標P(t)と、ステップS1104において検出された指位置座標P(t+1)とに基づいて、操作主体である指の座標変化に係る速度vを算出する(S1105)。
続いて、演算部110は、ステップS1105において算出した座標変化に係る速度vが、閾値を上回るか否かを判定する(S1106)。すなわち、演算部110は、座標変化に係る速度vに基づいて、選択オブジェクトがユーザが意図するオブジェクトであるか否かを判定する。この際、演算部110は、例えば、|v|>x、などの数式により上記の判定を行ってよい。なお、上記数式におけるxは、閾値である。
ここで、座標変化に係る速度vが閾値以下である場合(S1106:NO)、演算部110は、透過率α=0、を設定する(S1107)。すなわち、演算部110は、選択オブジェクトがユーザが意図するオブジェクトであると推定し、強調度を高く設定する。
一方、座標変化に係る速度vが閾値を上回る場合(S1106:YES)、演算部110は、速度vに応じた透過率αを設定する(S1108)。すなわち、演算部110は、選択オブジェクトがユーザの意図とは異なるオブジェクトであると推定し、強調度を低く設定する。この際、演算部110は、速度vが速いほど強調度を低く、すなわち透過率αを高く設定してよい。
次に、表示装置30は、ステップS1103において検出された指位置座標P(t+1)と、ステップS1107またはS1108において設定された透過率αとに基づいて、選択オブジェクトの強調表示を行う(S1109)。
次に、演算部110は、保持する指位置座標P(t)に、ステップS1104において検出された指位置座標P(t+1)を代入する(S1110)。
次に、演算部110は、入力装置20における指の接触が行われなくなったか否かを判定する(S1111)。演算部110は、例えば、入力装置20からの指位置座標の入力が所定時間以上行われない場合には、指の接触が行われなくなったと判定してもよい。
ここで、指の接触が続いていると判定した場合(S1111:NO)、演算部110は、ステップS1104に復帰し、検出される指位置座標P(t+1)に基づいて以降の処理を繰り返し実行する。
一方、指の接触が行われなくなったと判定した場合(S1111:YES)、演算部110は、透過率α=0を設定する(S1112)。
続いて、表示装置30が、ステップS1112において設定された透過率α(α=0)に基づいて、選択オブジェクトの強調表示を行う(S1113)。
<2.まとめ>
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る演算装置10は、表示装置30が表示する複数のオブジェクトのうち入力装置20における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する演算部110を備える。
また、本発明の一実施形態に係る演算部110は、ユーザの意図とは異なる選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、ユーザが意図する選択オブジェクトが選択された場合と比較して、強調表現が緩和されるよう強調度を低く算出すること、を特徴の一つとする。
上記の構成によれば、ユーザが意図しないオブジェクトが選択された場合であっても、ユーザの違和感を効果的に軽減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
また、コンピュータに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、演算装置10が有する構成と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能であり、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。
10演算装置、110 演算部、20 入力装置、30 表示装置

Claims (5)

  1. 表示装置が表示する複数のオブジェクトのうち入力装置における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する演算部、
    を備え、
    前記選択オブジェクトは、前記入力装置における操作主体の座標を前記表示装置における座標に変換した場合に、前記表示装置における前記座標との距離が最も短い前記オブジェクトであり、
    前記演算部は、ユーザの意図とは異なる前記選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、前記ユーザが意図する前記選択オブジェクトが選択された場合と比較して、前記強調表現が緩和されるよう前記強調度を低く算出する、
    演算装置。
  2. 前記演算部は、前記入力装置における前記操作主体の座標変化に係る速度が閾値を上回ることに基づいて、前記ユーザの意図とは異なる前記選択オブジェクトが選択されたことを推定する、
    請求項1に記載の演算装置。
  3. 前記演算部は、前記座標変化に係る速度が速いほど前記強調度を低く算出する、
    請求項2に記載の演算装置。
  4. 前記表示装置と前記入力装置は別体として形成される、
    請求項1〜3のいずれかに記載の演算装置。
  5. コンピュータを、
    表示装置が表示する複数のオブジェクトのうち入力装置における操作主体の座標に基づいて選択される選択オブジェクトの強調表現の制御に用いられる強調度を算出する演算部、
    を備え、
    前記選択オブジェクトは、前記入力装置における操作主体の座標を前記表示装置の座標における変換した場合に、前記表示装置における前記座標との距離が最も短い前記オブジェクトであり、
    前記演算部は、ユーザの意図とは異なる前記選択オブジェクトが選択されたことを推定した場合、前記ユーザが意図する前記選択オブジェクトが選択された場合と比較して、前記強調表現が緩和されるよう前記強調度を低く算出する、
    演算装置、
    として機能させるためのプログラム。
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