JP6950490B2 - フィルタリング装置及びフィルタリング装置のテーブル作成方法 - Google Patents

フィルタリング装置及びフィルタリング装置のテーブル作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のセンサからの出力に対し整相処理するフィルタリング装置及びフィルタリング装置のテーブル作成方法に関する。
従来、アレイを構成する複数のセンサに対して、レベルの補正(シェーディング)と遅延時間の付与とを行い、それらの結果を加算する整相処理が知られている。レベルの補正と遅延時間の付与とは、センサ出力とフィルタ係数との畳み込み演算で実現される。フィルタ係数とは、レベルの補正と付与する遅延時間とに対応する時間領域の係数である。アレイをM個のセンサで構成した場合の整相処理の実現例を図12に示す。図12の整相処理は(1)式で表される。
Figure 0006950490
・・・(1)
(1)式において、xm(n)はm番目のセンサ出力であり、wm(i)はm番目のセンサに与えるi番目のフィルタ係数であり、それぞれ各センサでN個の系列となっている。ただし、wm(i)にあるような、上付きの*は複素共役を意味している。y(n)は時刻nにおける整相出力であり、Tsはサンプリング周期である。しかしながら、整相処理では、各センサで所望の特性(方位特性、周波数特性)を得るために、フィルタ係数の長さNは、数十〜数百と長くなることが多くなる。このような場合、FFT(Fast Fourier Transform)を用いて、(1)式のような時間領域での畳み込み演算を、周波数領域での積の演算によって高速化を図ることが一般的である。(1)式の整相出力を周波数領域で実現するために(2)式のように書き換える。
Figure 0006950490
・・・(2)
Figure 0006950490
・・・(3)
Figure 0006950490
・・・(4)
Figure 0006950490
・・・(5)
時間領域での畳み込み演算を周波数領域での積の演算に変換することによって、処理の高速化を図ることができるものの、FFTでは入力されるセンサ出力が周期的であると仮定しているという問題がある。この仮定によって、FFTに入力されるセンサ出力は実際には有限長の非周期的な波形であるため、センサ出力の両端が不連続であることの影響が、整相処理出力にも現れてしまう。そこで、非周期的な信号にも対応できる実現方法として、図13に示すOverlap−save法を用いる方法が知られている。
図13は、Overlap−save法を用いた整相処理の処理ブロック図である。Overlap−save法では、m番目のセンサのフィルタ係数wm(n)の後半にゼロ詰めをしてFFTを実施したWm(k)を、入力信号xm(n)のFFT結果Xm(k)と掛け合わせる。この処理を全センサに対して実施し、各センサの処理結果の加算を行うことで、k番目の周波数ビンの整相出力Y(k)を得る。各周波数ビンに同様の処理を実施した後、IFFT(Inverse FFT)を実施し、波形に戻した後に後半部分(ゼロ詰めした部分)のみを抽出する。
また、図13のフィルタ係数計算部に示すように、フィルタ係数を作る際は、整相器としての所望の方位特性を実現するように、各センサでフィルタ周波数特性を作成しておき、それをIFFTしてゼロ詰め前のフィルタ係数を作成する必要がある。ここで、フィルタ周波数特性とは、フィルタ係数の周波数領域での表現である。整相器の特性が時間変化しない場合においては、図13のフィルタ周波数特性の作成処理は、整相処理を実施する前に、事前に実施すればよい。
John Shynk,’Frequency-Domain and Multirate Adaptive Filtering’, 1992
図13に示した方法はFFTを用いた高速化手法が実現できるが、図13における構成ではフィルタ係数が時間変化するような場合、例えば従来整相処理において時々刻々音速が変化する場合、もしくは後述する適応整相処理の場合は、図13のフィルタ周波数特性の作成処理をリアルタイムで計算する必要がある。特にフィルタ係数作成部のIFFT演算及びフィルタ係数にゼロ詰めした後のFFT演算の処理は演算量が多い。非特許文献1の図5にある適応フィルタの例でも、毎周期変化するフィルタ周波数特性に対して、IFFT演算、ゼロ詰め及びFFTを毎周期実施している。
さらに、整相処理では一般的に複数(数十〜数百)の方位を同時に整相することが多いため、FFT/IFFT演算がセンサ数×整相方位数だけ毎周期発生し、処理量が膨大になる。このように、従来のOverlap−save法を用いた整相処理は、フィルタ係数が時間変化である場合にFFT/ゼロ詰め/IFFT処理が毎周期発生し、計算量が増大する問題がある。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたもので、フィルタ周波数特性の時間変化部分の一部を事前にテーブル化し、整相処理を実施する際にはそのテーブルを参照の参照と後述する位相回転を実施することにより、従来技術では毎周期必要であったフィルタ係数のIFFT及びFFT処理を削減し高速化することができるフィルタリング装置及びフィルタリング装置のテーブル作成方法を提供するものである。
本発明に係るフィルタリング装置は、複数のセンサからの出力に対するフィルタリング装置であって、フィルタの位相特性に与える遅延時間として、遅延時間の範囲を複数の区間に分割し、分割された各区間において遅延時間に対応する位相特性を求め、所定の振幅を有するバンドパスフィルタを周波数領域上で構築する構築手段と、構築手段によって構築されたバンドパスフィルタの周波数特性に基づいて時間領域上のインパルス応答を求める変換手段と、変換手段によって求められた時間領域上のインパルス応答の主要部を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出されたインパルス応答の主要部の両端にゼロデータを挿入する挿入手段と、挿入手段によってゼロデータが挿入されたインパルス応答に基づいて得られる周波数特性をテーブルとするテーブル化手段と、を有するテーブル作成部と、周波数特性のテーブルに基づいて、フィルタの位相特性に与える遅延時間のうちサンプリング周波数以下の詳細遅延時間に対応する周波数特性を取得し、サンプリング周波数の整数倍のサンプル遅延時間に位相回転を実施して最終フィルタ周波数特性を求める特性取得部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタ周波数特性の時間変化部分の一部を事前にテーブル化し、整相処理を実施する際にはそのテーブルを参照して位相回転を実施することにより、従来技術では毎周期必要であったフィルタ係数のIFFT及びFFT処理を削減し高速化することができる。
本実施の形態1に係るフィルタリング装置1を示すブロック図である。 座標系を説明する図である。 本実施の形態1に係るテーブル作成部23を示すブロック図である。 本実施の形態1に係るテーブルを示す模式図である。 本実施の形態1に係るフィルタリング装置1の処理結果を示すグラフである。 本実施の形態2に係るフィルタリング装置100を示すブロック図である。 本実施の形態2に係るテーブル作成部124を示すブロック図である。 本実施の形態2に係るテーブルを示す模式図である。 本実施の形態2に係る平均部122及び補正量計算部123の機能を説明する図である。 本実施の形態2に係る加算手段143の機能を説明する図である。 本実施の形態2に係るフィルタリング装置100の処理結果を示すグラフである。 従来の整相処理を説明する図である。 従来のフィルタリング装置を示すブロック図である。
実施の形態1.
以下、本発明に係るフィルタリング装置及びフィルタリング装置のテーブル作成方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態1に係るフィルタリング装置1を示すブロック図である。図1に示すように、フィルタリング装置1は、フィルタ処理部2と、フィルタ特性出力部3とを有している。フィルタ処理部2は、高速フーリエ変換を実施するFFT11、逆高速フーリエ変換を実施するIFFT12及び切り出し13の機能を有している。フィルタ特性出力部3は、遅延計算部21と、分解部22と、テーブル作成部23と、特性取得部24とを備えている。
(遅延計算部21)
遅延計算部21は、整相方位(θ,φ)、m番目センサのセンサ位置rm、音速cを入力として、m番目センサ出力に与える遅延時間τmを計算し、後段の分解部22に出力する。図1において、アレイを構成するセンサの位置及び音速は、別の手段によって計測されているとする。ある整相方位(θ,φ)に対するm番目のセンサ出力に与える遅延時間τmを、次の式で計算する。なお、座標系を図2に示す。
Figure 0006950490
・・・(6)
ただし、rmはm番目のセンサの位置ベクトル、b(θ,φ)は整相方位(θ,φ)における方向ベクトル、cは音速である。なお、rmTにあるような、上付きのTはベクトル又は行列の転置を意味するものとする。
Figure 0006950490
・・・(7)
Figure 0006950490
・・・(8)
(分解部22)
分解部22は、m番目センサ出力に与える遅延時間τmとサンプリング周波数fsとを入力とし、サンプル遅延数(サンプル遅延時間)qmと詳細遅延(詳細遅延時間)δtmとを出力する。分解部22は、(6)式で計算した、m番目のセンサ出力に与える遅延時間τmとサンプリング周波数fsを使用し、サンプル遅延数qmと詳細遅延δtmとに分解する。
Figure 0006950490
・・・(9)
Figure 0006950490
・・・(10)
ここで、サンプル遅延数qmはサンプリング周波数の逆数の整数倍で表現できる遅延であり、詳細遅延δtmはサンプリング周期以下の短い遅延時間である。round(A)はAを小数点第一位で四捨五入する処理である。
(テーブル作成部23)
テーブル作成部23は、詳細遅延δtmを入力とし、この詳細遅延δtmに対応するフィルタ周波数特性tblm(k)を、位相回転手段41において位相回転して出力する。ここでkは周波数ビン番号であり、k=0,1,・・・,N−1の複数の周波数ビンに対応するフィルタ特性が出力される。フィルタ周波数特性テーブルは、詳細遅延に対応するフィルタ周波数特性を格納したテーブルであり、詳細遅延δtmは、式(9)及び(10)の定義から、−1/2fs〜1/2fsの範囲の値を取る。
ここで、図3を用いて、フィルタ周波数特性テーブルの作成方法を述べる。テーブル作成部23は、構築手段31と、変換手段32と、抽出手段33と、挿入手段34と、FFT35と、テーブル化手段36とを有している。構築手段31は、フィルタ周波数特性の振幅特性と位相特性を設計する。整相処理では、音速cや位置ベクトルrmが時間変化する状況では、式(6)により、m番目センサ出力に与える遅延時間τmが変化する。この場合でも、振幅特性は時不変であり、センサ出力に与えるシェーディング係数に基づいて設計すればよい。一方、位相特性は時間変化するので、この時間変化部分に対応する必要がある。
本実施の形態1では、この遅延時間τmのうちサンプリング周期以下の短い遅延時間、つまり詳細遅延δtmに対応するように位相特性を設計する。ここで、詳細遅延δtmは上述のように−1/2fs〜1/2fsの範囲の任意の値を取り得るが、ここでは−1/2fs〜1/2fsの範囲をT個に分割し(dT(t),t=1,2,・・・T)、この遅延時間dT(t)に対応する位相特性が設計される。このとき、分割数Tは、整相処理の方位精度に影響するので、アプリケーションで許容できる方位誤差以下となるように決定される。このようにして設計した振幅特性と位相特性との積を取ったものを、フィルタ周波数特性の設定値FilterD(dT(t),k)とする。
次に、変換手段32は、作成したフィルタ周波数特性FilterD(dT(t),k)をIFFTすることで、作成したフィルタ周波数特性の時間領域表現であるフィルタ係数を作成する。ここで、フィルタ係数の適当な並び替えによって、このフィルタ係数の時間的な中心位置がN/2+1となるようにする。
次に、抽出手段33は、変換手段32で作成したフィルタ係数から、N/2+1の位置を中心として、(N‘−1)/2サンプル前後のフィルタ係数(合計N’サンプル)を抽出する。
そして、挿入手段34は、抽出したフィルタ係数に対して、前後にゼロ詰めを行う。挿入手段34は、インパルス応答の主要部の両端に、時間変化する位相応答の影響を抑える分のゼロデータを挿入する。フィルタ係数へのゼロ詰めの種類について、3つ例示する。
1つ目のゼロ詰めでは、抽出手段33において抽出したフィルタ係数の前側にNfサンプルのゼロ詰めを行う。このNfサンプルは、位相回転手段41において負のサンプル遅延を与えても、フィルタ係数の非ゼロ部分が循環しないようにするためのマージンである。Nfの値は、整相処理で各センサ出力に与える負の遅延の最大値に基づいて決定される。
2つ目のゼロ詰めでは、抽出手段33において抽出したフィルタ係数の後ろ側にNbサンプルのゼロ詰めを行う。このNbサンプルは、位相回転手段41において正のサンプル遅延を与えても、フィルタ係数の非ゼロ部分が循環しないようにするためのマージンである。Nbの値は、整相処理で各センサ出力に与える正の遅延の最大値に基づいて決定される。
3つ目のゼロ詰めは、Overlap−save法のためのゼロ詰めであり、1つ目のゼロ詰め及び2つ目のゼロ詰めの後に、N0サンプルをフィルタ係数にゼロ詰めする。このとき、N0サンプルをゼロ詰めする位置は、フィルタ係数の前でも後ろでもよいが、本提案書では、後ろにゼロ詰めしたとして説明する。なお、このN0サンプルのゼロ詰めの位置によって、図1の切り出し13におけるデータの切り出し位置が変わる。
次に、FFT35において、このゼロ詰めしたフィルタ係数をFFTすることで、Overlap−save法で用いるフィルタ周波数特性Filter(dT(t),k)を得る。このとき、得られたフィルタ周波数特性は、設定値FilterD(dT(t),k)と比べて誤差があるので、誤差が許容値以上である場合は構築手段31に戻り、フィルタ周波数特性の振幅特性及び位相特性を設定し直す。誤差が許容値以内であれば、テーブル化手段36は、フィルタ周波数特性Filter(dT(t),k)をテーブル化する。
図4に、フィルタ周波数特性テーブルに、フィルタ周波数特性Filter(dT(t),k)が格納されているイメージを示す。フィルタ周波数特性テーブルには、詳細遅延の範囲−1/2fs〜1/2fsをT分割したときの、各詳細遅延に対応するフィルタ周波数特性Filter(dT(t),k)が並んでいる。
このようにして生成されたフィルタ周波数特性テーブルFilter(dT(t),k)から、(10)式で得られた詳細遅延δtmに最も近い遅延のテーブルを選択し、tblm(k)を得る。
Figure 0006950490
・・・(11)
ただし、k=0,1,・・・,N−1である。ここでTable(A,k)は、Aに最も近い値に対応する、Filter(dT(t),k)を選択する関数である。
(特性取得部24,位相回転手段41)
特性取得部24は、位相回転手段41を有する。位相回転手段41は、フィルタ周波数特性tblm(k)とサンプル遅延数qmを入力として、フィルタ周波数特性tblm(k)に対してサンプル遅延数qmで決まる位相回転を実施し、最終的なフィルタ周波数特性(最終フィルタ周波数特性)Wm(k)を求めて、フィルタ処理部2に出力する。位相回転手段41は、フィルタ周波数特性テーブルから取得したフィルタ周波数特性tblm(k)に対し、サンプル遅延数qmで決まる位相回転を実施し、m番目のセンサ出力に与えるフィルタ周波数特性Wm(k)を各周波数ビンk(k=0,1,・・・N−1)で計算する。
Figure 0006950490
・・・(12)
この一連の計算が全センサの出力に対して実施され、M個のセンサ出力に対して与えるフィルタ周波数特性が得られる。
実施の形態1では、遅延計算部21及び分解部22において、各センサ出力に与える遅延時間をサンプル遅延数と詳細遅延(詳細遅延時間)に分離される。フィルタ周波数特性テーブルでは、この詳細遅延に基づいて、あらかじめ計算されているフィルタ周波数特性をテーブルから取り出すことによって、フィルタ周波数特性を毎周期計算する必要がなくなる。
加えて、サンプル遅延に応じた位相回転において、フィルタ周波数特性に対しサンプル遅延数に基づいた位相回転を与えることで、このフィルタ周波数特性にIFFT12を適用することなく、このフィルタ周波数特性の時間領域表現であるインパルス応答に対して時間軸方向のサンプル遅延を与えることができる。これは、挿入手段34においてフィルタ係数に与えた、NfサンプルとNbサンプルによる効果である。
図5に、実施の形態1による計算量の削減について、例を示す。この例では、アレイを構成するセンサ数及びビーム数を64とし、FFT11のブロック長Nと整相処理に要する複素乗算の回数の関係を示している。なお、FFT1回あたりの複素乗算の回数を2NlogNとして試算している。
実施の形態1の乗算回数は、図2のフィルタ係数計算部のIFFT12と、ゼロ詰め後のFFT11とが発生しないために処理量が少ない。FFT次数が1024の場合、従来技術に対して、実施の形態1における乗算回数は約1/15に削減できている。FFT次数が大きくなるほど処理量削減の効果は大きい、FFT次数が64〜4096の範囲では、乗算回数は従来技術に対して、1/10〜1/18の乗算回数となる。
したがって、実施の形態1を導入することにより、大幅な高速化を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、遅延時間が時々刻々変化するが、フィルタ周波数特性の振幅特性は時不変であり、遅延時間の変化が処理する帯域に渡って同一な(直線位相特性を満たす)整相処理を対象とした。このような通常の整相処理に対して、周囲環境に応じてフィルタ周波数特性を動的に変化させることで、よりS/Nを改善することができる整相処理も広く使われている。この整相処理を適応整相処理と呼ぶ。
適応整相処理では入力データに対して最適なフィルタ周波数特性を求めるため、振幅特性・位相特性共に時間変化である。実施の形態1は、フィルタ周波数特性の振幅特性が時不変で、センサに与える遅延時間の変化が全帯域で同じ場合に対応する構成であるため、フィルタ周波数特性の振幅特性及び位相特性が周波数ごとに時間変化する適応整相処理には対応できない。実施の形態2は、適応整相処理に対して、波形の連続性を維持しつつ高速化を実現する手法である。
実施の形態2の構成を図6に示す。図6において太い枠で囲んだ部分が発明部分である。適応重みの計算は、MVDR(Minimum Variance Distortionless Response)法、LMS(Least Mean Square)法又はDMI(Direct Matrix Inversion)法等といった任意のアルゴリズムで実現することができる。本実施の形態2では、適応重みと発明部分以外の部分とは実施の形態1と同じのため、異なる部分についてのみ説明する。
フィルタ特性出力部103は、重み計算部121と、平均部122と、補正量計算部123と、テーブル作成部124と、特性取得部125とを有している。
(重み計算部121)
重み計算部121は、フィルタ処理部2のFFT35からの出力に基づいて適応重みWopt(k)を計算する。
(平均部122)
平均部122は、m番目センサに与える適応重みWopt(k)に対して、周波数方向に平均化した適応重みWoptmeanm(l)を後段に出力する。ここで、lはフィルタバンク番号である。各フィルタバンクの振幅特性と位相特性とを補正するために、適応重みWopt(k)の周波数方向での平均処理を行い、各フィルタバンクの中心周波数の振幅と位相とを得る。フィルタバンク数はLである。ここで、平均化した適応重みWoptmeanm(l)は以下の式で計算する(ただしl=1,2,・・・L)。
Figure 0006950490
・・・(13)
K‘は平均処理に使用するビン数であり、k=0,2,・・・N−1である。(13)式においてklは1番目のフィルタバンクの中心周波数のビン番号である。ここで、フィルタバンク数L、平均処理に使用するビン数K’は、振幅特性・位相特性のフィルタバンク内の変化量が、アプリケーションで求められる許容誤差になるように選ぶ。
(補正量計算部123)
補正量計算部123では、平均化した適応重みWoptmeanm(l)を入力として、振幅補正量Am(l)、サンプル遅延数qm(l)、詳細遅延δtm(l)が出力される。この処理では、平均部122で計算したWoptmeanm(l)を用いて、各フィルタバンクの振幅及び位相補正量を計算する。各フィルタバンクに対する位相補償量に基づいて詳細遅延δtm(l)とサンプル遅延数qm(l)とを計算するために、l番目のフィルタバンクに対応した平均化適応重みWoptmeanm(l)の位相phaseoptm(l)を計算する。
Figure 0006950490
・・・(14)
(14)式におけるangle(A)はAの位相角を計算する処理であり、unwrap(A)はAの位相アンラップ処理である。位相アンラップとは、本来は−π〜πの範囲で定義される位相の値を、位相の連続性を考慮して、−π〜πより外側の領域へ拡張する処理である。ここで位相phaseoptm(l)をl番目のフィルタバンクに対する遅延時間τm(l)に変換する。
Figure 0006950490
・・・(15)
ただし、f(kl)はkl番目の周波数ビンに相当する周波数である。このτm(l)を遅延分解することでサンプル遅延数qm(l)、詳細遅延δtm(l)に分解する。
Figure 0006950490
・・・(16)
Figure 0006950490
・・・(17)
一方、振幅補正量はWoptmeanm(l)の絶対値を用いる。
Figure 0006950490
・・・(18)
ここで、(18)のabs(A)はAの絶対値を計算する処理である。
(テーブル作成部124)
テーブル作成部124は、詳細遅延δtm(l)に応じたフィルタ周波数特性tblm(k,l)を位相回転手段41に送る。詳細遅延δtm(l)に相当するフィルタ周波数特性をテーブルから読み出す。実施の形態1と比較すると、テーブルをフィルタバンクごとに読み出す点が実施の形態1と異なる。ここで、詳細遅延δtm(l)のフィルタ周波数特性は1番目の周波数を中心としたバンドパスフィルタであり、Overlap−save法のために時間領域でゼロ詰めされたフィルタ係数をFFTしたものである。フィルタテーブル作成方法を図7に示す。変換手段32と、抽出手段33と、挿入手段34と、FFT35と、テーブル化手段36とは、それぞれ、実施の形態1の変換手段32と、抽出手段33と、挿入手段34と、FFT35と、テーブル化手段36と同様の処理であるので説明を省略する。
構築手段131は、フィルタ周波数特性の振幅特性と位相特性を設計する。位相特性の設定方法は、実施の形態1の図3と同様に、−1/2fs〜1/2fsの範囲をT個に分割し(dT(t),t=1,2,・・・T)、この遅延時間dT(t)に対応する位相特性を設計する。一方、振幅特性は、l番目の中心周波数klを中心とした振幅1のバンドパスフィルタを設定する。図8に、フィルタテーブルに、フィルタ周波数特性Filter(dT(t),k,l)が格納されているイメージを示す。フィルタテーブルには、詳細遅延の範囲−1/2fs〜1/2fsをT分割し、分割した中でさらに、フィルタバンク数L個だけ各詳細遅延に対応するフィルタ周波数特性Filter(dT(t),k,l)が並んでいる。
このようにして生成されたフィルタテーブルから、(17)式で得られた詳細遅延δtm(l)に最も近い遅延のテーブルを選択し、tblm(k,l)を得る。
Figure 0006950490
・・・(19)
ここでTable2(A,k,l)は、Aに最も近い値に対応する、Filter(dT(t),k,l)を選択する関数である。
(特性取得部125,位相回転手段141)
特性取得部125は、位相回転手段141と、振幅補正手段142と、加算手段143とを有する。位相回転手段41は、フィルタ周波数特性tblm(k,l)に対して、サンプル遅延数qm(l)で決まる、位相回転を行ったフィルタ周波数特性Pm(k,l)を振幅補正手段142に送る。詳細遅延δtm(l)に対応するフィルタ周波数特性tblm(k,l)に対してサンプル遅延数qm(l)に相当する位相回転を行い、位相回転したフィルタ周波数特性Pm(k,l)を得る。
Figure 0006950490
・・・(20)
(振幅補正手段142)
振幅補正手段142は、位相回転を行ったフィルタ周波数特性Pm(k,l)に対して、振幅補正量Am(l)を掛け合わせた、l番目フィルタバンクで計算したフィルタ周波数特性Woptbandm(k,l)を加算手段143に送る。位相回転したフィルタ周波数特性Pm(k,l)に対して、(18)式で求めた振幅補正量Am(l)を掛け合わせて、l番目フィルタバンクのフィルタ周波数特性Woptbandm(k,l)を得る。
Figure 0006950490
・・・(21)
(加算手段143)
加算手段143は、各フィルタバンクで計算したフィルタ周波数特性Woptbandm(k,l)を加算することで、最終的にm番目センサ出力に与えるフィルタ周波数特性Woptolsm(k)をフィルタ処理部2に送る。フィルタバンクのフィルタ周波数特性は、各センサ出力に対してL個計算される。このL個のフィルタバンクのフィルタ周波数特性を加算することで、最終的にm番目センサ出力に与えるフィルタ周波数特性を得る。
Figure 0006950490
・・・(22)
この一連の計算を全センサに対して実施し、M個のセンサ出力に対して与えるフィルタ周波数特性を得る。
実施の形態2.
次に、実施の形態2の動作について説明する。ここでは、例として、一つの整相方位を持った整相器における場合を述べる。
実施の形態2は、フィルタ周波数特性の振幅特性及び位相特性が周波数ごとに時間変化するような適応整相処理に対応するものである。そこで、処理帯域内を複数のフィルタバンクに分割し、各フィルタバンクでOverlap−save法を適用する。
実施の形態2における、フィルタバンクによる考え方を、図9、図10に示す。詳細については、各動作の説明で述べることとし、ここでは実施の形態2の概要を示す。図9において示している、9−1で示す適応重みの振幅特性は時間変化であり、位相特性についても時間変化であり、さらに周波数ごとに遅延時間が異なる。まず、狭い帯域幅の区間では振幅特性・位相特性ともに大きく変化しないという前提の下に、9−2にあるように振幅特性と周波数特性とをL個の帯域に分割する。
次に、9−3にあるように各帯域で平均処理を実施するが、これは平均部122で実施される処理である。平均化された適応重みの振幅と位相について、各フィルタバンクでOverlap−save法を実現することを考える。9−4において、l番目フィルタバンクの平均化された適応重みの位相の値を、遅延時間に変換する。遅延時間を、サンプリング周期以下の短い遅延時間である詳細遅延と、サンプリング周波数の逆数の整数倍で表現できるサンプル遅延に分割する。詳細遅延に対しては、その値に応じて、9−5にあるように事前にテーブル化した、l番目フィルタバンクのフィルタ周波数特性を読み出す。テーブルから参照したフィルタ周波数特性に対して、サンプル遅延を基にした、9−6の位相回転を実施したあと、9−7にあるように、l番目フィルタバンクの平均化された適応重みの振幅の値を掛け合わせる。以上の動作により、適応重みの振幅・位相を再現した、l番目フィルタバンクのフィルタ周波数特性を得る。
図10は、図9に示した手法で作成した、各フィルタバンクのフィルタ周波数特性を加算するイメージを記す。10−1は各フィルタバンクで作成したフィルタ周波数特性であり、これらを加算することにより、10−2に示すように、最終的にセンサ出力に与えるフィルタ周波数特性を得る。なお、図10は説明のため振幅特性のみ図示しているが、フィルタバンクのフィルタ周波数特性の加算は複素加算で実施する。これは加算手段143に対応する。
実施の形態1では時間変化し、かつ、周波数ごとに振幅特性/位相特性が変わる適応整相のフィルタ係数に対応できなかったが、実施の形態2でフィルタバンクごとに補正を行うように修正したことで、適応整相の高速化が可能になる。
補正量計算部123において、位相回転したフィルタ周波数特性Pm(k,l)に対して、定数(Am(l))を掛け合わせているだけなので、Woptbandm(k,l)の逆FFT結果であるフィルタ係数も定数倍されるだけである。そのため、Pm(k,l)同様、波形の連続を維持し、かつ適応重みの特性が付与されたフィルタ周波数特性になっている。また、加算手段143において、最終的にm番目センサ出力に与えるフィルタ周波数特性をWoptolsm(k)も、波形の連続性を維持したフィルタバンクの加算結果であるため、波形の連続性を維持している。
図11に、実施の形態2による計算量の削減効果について、例を示す。実施の形態1と同じ評価を実施する。適応整相は、ビーム数をセンサ数よりも多くする必要があるので、アレイを構成するセンサ数を64、ビーム数を320(センサ数の5倍)とした。
実施の形態2の乗算回数は、従来技術の乗算回数に対し、1/11〜1/20の乗算回数で処理を実現できる。また、従来技術の通常の整相処理と比べると、乗算回数が1/2〜1/4程度になり、従来技術の通常の整相処理よりも乗算回数を減らすことができる。
実施の形態1において、フィルタ周波数特性テーブルは振幅特性と位相特性を分割してテーブル化することができる。実施の形態1は、振幅特性(パターン数)×位相特性(遅延分割数)のテーブルを持つ必要があるが、分割すると振幅特性(パターン数)+位相特性(遅延分割数)だけのテーブルを持てばよい。ただし、この場合振幅特性と位相特性の周波数領域上での掛け算になり、時間領域では振幅特性と位相特性の逆FFT結果であるフィルタ係数同士の畳み込み演算となる。そのため、畳み込み演算をした結果が図5のN0に漏れこまないように、振幅特性を計算するときのNf、Nb、そして位相特性を計算するときのNf、Nbを設計する必要がある。
また、実施の形態1・実施の形態2ともにサンプル遅延量による位相回転量を毎回計算する構成になっている。この位相回転量は、取り得る値を前もって見積もることができるため、事前に計算した位相回転量をテーブル化し、位相回転の際にはテーブルから読み出すことも可能である。
実施の形態1・実施の形態2ともに、Overlap−save法をベースにした高速化手法である。FFTの高速性を利用した、波形の連続性を保つ別手法として、Overlap−add法がある。本手法はOverlap−add法でも、提案部分であるフィルタの作成方法を変更することなく実現可能である。Overlap−add法を用いる場合、入力データの波形にゼロ詰めを行ったのちFFTを実施し、IFFT後に切り出しではなく、出力データを前回出力データと所定の部分をオーバーラップして加算することで実現可能である。
1 フィルタリング装置、2 フィルタ処理部、3 フィルタ特性出力部、11 FFT、12 IFFT、13 切り出し、21 遅延計算部、22 分解部、23 テーブル作成部、24 特性取得部、31 構築手段、32 変換手段、33 抽出手段、34 挿入手段、35 FFT、36 テーブル化手段、41 位相回転手段、100 フィルタリング装置、103 フィルタ特性出力部、121 重み計算部、122 平均部、123 補正量計算部、124 テーブル作成部、125 特性取得部、131 構築手段、141 位相回転手段、142 振幅補正手段、143 加算手段。

Claims (7)

  1. 複数のセンサからの出力に対するフィルタリング装置であって、
    フィルタの位相特性に与える遅延時間として、遅延時間の範囲を複数の区間に分割し、分割された各区間において遅延時間に対応する位相特性を求め、所定の振幅を有するバンドパスフィルタを周波数領域上で構築する構築手段と、
    前記構築手段によって構築されたバンドパスフィルタの周波数特性に基づいて時間領域上のインパルス応答を求める変換手段と、
    前記変換手段によって求められた時間領域上のインパルス応答の主要部を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたインパルス応答の主要部の両端にゼロデータを挿入する挿入手段と、
    前記挿入手段によってゼロデータが挿入されたインパルス応答に基づいて得られる周波数特性をテーブルとするテーブル化手段と、を有するテーブル作成部と、
    前記周波数特性のテーブルに基づいて、フィルタの位相特性に与える遅延時間のうちサンプリング周波数以下の詳細遅延時間に対応する周波数特性を取得し、前記サンプリング周波数の整数倍のサンプル遅延時間に位相回転を実施して最終フィルタ周波数特性を求める特性取得部と、を備える
    ことを特徴とするフィルタリング装置。
  2. 前記フィルタの位相特性に与える遅延時間を計算する遅延計算部と、
    前記遅延計算部によって計算された遅延時間を、前記サンプル遅延時間と、前記詳細遅延時間とに分解する分解部と、を更に備え、
    前記特性取得部は、
    前記分解部によって分解された詳細遅延時間に対応する周波数特性を取得し、前記分解部によって分解されたサンプル遅延時間に位相回転を実施して最終フィルタ周波数特性を求める位相回転手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルタリング装置。
  3. 複数のセンサからの出力に対するフィルタリング装置であって、
    前記構築手段は、
    周波数帯域内で複数に分割されたフィルタバンク毎に、フィルタの位相特性に与える遅延時間として、遅延時間の範囲を複数の区間に分割するものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタリング装置。
  4. 周波数領域で求められた重み係数を前記フィルタバンクに分割して、前記フィルタバンク内で重み係数の平均値を算出する平均部と、
    前記平均部によって算出された重み係数の平均値に基づいて、振幅補正量と、前記サンプル遅延時間と、前記詳細遅延時間とを求める補正量計算部と、を更に備え、
    前記特性取得部は、
    前記補正量計算部によって求められた詳細遅延時間に対応する周波数特性を取得し、前記補正量計算部によって求められたサンプル遅延時間に位相回転を実施する位相回転手段と、
    前記位相回転手段によって位相回転されたサンプル遅延時間と、前記補正量計算部によって求められた振幅補正量とに基づいて、前記フィルタバンクの重み係数を求める振幅補正手段と、
    前記振幅補正手段によって求められた重み係数により重み付けされたフィルタバンクに基づいて最終フィルタ周波数特性を求める加算手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項記載のフィルタリング装置。
  5. 前記挿入手段は、
    前記インパルス応答の主要部の両端に、時間変化する位相応答の影響を抑える分のゼロデータを挿入し、
    前記ゼロデータが挿入されたインパルス応答に対し、Overlap−save法又はOvelap−add法に必要なゼロデータを挿入する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のフィルタリング装置。
  6. 複数のセンサからの出力に対するフィルタリング装置のテーブル作成方法であって、
    フィルタの位相特性に与える遅延時間として、遅延時間の範囲を複数の区間に分割し、分割された各区間において遅延時間に対応する位相特性を求め、所定の振幅を有するバンドパスフィルタを周波数領域上で構築するステップと、
    構築されたバンドパスフィルタの周波数特性に基づいて時間領域上のインパルス応答を求めるステップと、
    求められた時間領域上のインパルス応答の主要部を抽出するステップと、
    抽出されたインパルス応答の主要部の両端にゼロデータを挿入するステップと、
    ゼロデータが挿入されたインパルス応答に基づいて得られる周波数特性をテーブルとするステップと、を有する
    ことを特徴とするフィルタリング装置のテーブル作成方法。
  7. 複数のセンサからの出力に対するフィルタリング装置のテーブル作成方法であって、
    周波数帯域内で複数に分割されたフィルタバンク毎に、フィルタの位相特性に与える遅延時間として、遅延時間の範囲を複数の区間に分割するステップを更に有する
    ことを特徴とする請求項記載のフィルタリング装置のテーブル作成方法。
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