JP6950455B2 - ゴム押出装置および方法 - Google Patents

ゴム押出装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6950455B2
JP6950455B2 JP2017209411A JP2017209411A JP6950455B2 JP 6950455 B2 JP6950455 B2 JP 6950455B2 JP 2017209411 A JP2017209411 A JP 2017209411A JP 2017209411 A JP2017209411 A JP 2017209411A JP 6950455 B2 JP6950455 B2 JP 6950455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber extruder
cylinder
extruder
detection data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017209411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019081286A (ja
Inventor
佑一 杉山
佑一 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2017209411A priority Critical patent/JP6950455B2/ja
Publication of JP2019081286A publication Critical patent/JP2019081286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6950455B2 publication Critical patent/JP6950455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B7/00Mixing; Kneading
    • B29B7/30Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices
    • B29B7/58Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29B7/72Measuring, controlling or regulating
    • B29B7/726Measuring properties of mixture, e.g. temperature or density
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B7/00Mixing; Kneading
    • B29B7/74Mixing; Kneading using other mixers or combinations of mixers, e.g. of dissimilar mixers ; Plant
    • B29B7/7476Systems, i.e. flow charts or diagrams; Plants
    • B29B7/7495Systems, i.e. flow charts or diagrams; Plants for mixing rubber

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ゴム押出装置および方法に関し、さらに詳しくは、未加硫のゴム材料を順次、複数台のゴム押出機を通じて押し出してゴム押出物を得る際に、ゴム押出物をより精度よく安定して所望範囲の可塑度にすることができるゴム押出装置および方法に関するものである。
タイヤ等のゴム製品を製造する際には、ゴム押出機を用いた押出工程がある。押出工程では、未加硫のゴム材料が所望の可塑度(粘度)にされ、所定形状に型付けされたゴム押出物が押し出される。ゴム押出機のシリンダ内部では、回転するスクリューによって未加硫のゴム材料がシリンダ前方に向かって送られつつ混練されて、押出口からゴム押出物として押し出される。
従来、所望粘度のゴム押出物を得る方法が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で提案されている方法では、ゴム押出機のシリンダの前端部に配置したセンサによりシリンダ内部のゴム材料の粘度および温度を検知して、この検知データに基づいて、シリンダに対するピンの挿入深さを制御する(特許文献1参照)。この方法では、センサの検知データに基づいてピンの挿入深さを制御しても、既にシリンダの前端部に送られているゴム材料に対しては、十分に混練することができないため粘度の調整をすることが不可能である。それ故、所望粘度のゴム押出物を精度よく安定して得るには改善の余地がある。
特開平9−277353号公報
本発明の目的は、未加硫のゴム材料を順次、複数台のゴム押出機を通じて押し出してゴム押出物を得る際に、ゴム押出物をより精度よく安定して所望範囲の可塑度にすることができるゴム押出装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のゴム押出装置は、未加硫のゴム材料を順次押し出す第一ゴム押出機および第二ゴム押出機を有し、前記第一ゴム押出機および前記第二ゴム押出機がそれぞれ、筒状のシリンダとそのシリンダに内設されたスクリューを備えていて、前記第一ゴム押出機の押出口近傍に配置された圧力センサと、前記第二ゴム押出機の前記シリンダの内部で混練されている前記ゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方を検知する可塑度判定センサと、前記圧力センサによる検知データおよび前記可塑度判定センサによる検知データが入力される制御部とを有し、前記可塑度判定センサが、前記第二ゴム押出機の同じシリンダ長手方向位置でシリンダ半径方向位置を異ならせて複数配置されていて、前記圧力センサによる検知データに基づいて前記制御部により前記第一ゴム押出機の前記スクリューの回転数が制御されることにより、前記第一ゴム押出機の前記押出口での前記ゴム材料の圧力が所定範囲に維持され、前記可塑度判定センサによる検知データを、前記制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、前記制御部により前記所定範囲が更新される構成にしたことを特徴とする。
本発明の別のゴム押出装置は、未加硫のゴム材料を順次押し出す第一ゴム押出機および第二ゴム押出機を有し、前記第一ゴム押出機および前記第二ゴム押出機がそれぞれ、筒状のシリンダとそのシリンダに内設されたスクリューを備えていて、前記第一ゴム押出機の押出口近傍に配置された圧力センサと、前記第二ゴム押出機の前記シリンダの内部で混練されている前記ゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方を検知する可塑度判定センサと、前記圧力センサによる検知データおよび前記可塑度判定センサによる検知データが入力される制御部とを有し、前記可塑度判定センサが、前記第二ゴム押出機のシリンダ長手方向に間隔をあけて複数配置されていて、前記圧力センサによる検知データに基づいて前記制御部により前記第一ゴム押出機の前記スクリューの回転数が制御されることにより、前記第一ゴム押出機の前記押出口での前記ゴム材料の圧力が所定範囲に維持され、前記可塑度判定センサによる検知データを、前記制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、前記制御部により前記所定範囲が更新される構成にしたことを特徴とする。
本発明のゴム押出方法は、未加硫のゴム材料を第一ゴム押出機により押出し、この押出したゴム材料を第二ゴム押出機に投入して前記第二ゴム押出機の押出口から所定形状の型付けされたゴム押出物として押し出すゴム押出方法であって、前記第一ゴム押出機および前記第二ゴム押出機がそれぞれ、筒状のシリンダとそのシリンダに内設されたスクリューを備えていて、前記第一ゴム押出機の押出口近傍の前記ゴム材料の圧力を圧力センサにより検知してその検知データを制御部に入力し、前記圧力センサによる検知データに基づいて前記制御部によって前記第一ゴム押出機の前記スクリューの回転数を制御することにより、前記第一ゴム押出機の前記押出口での前記ゴム材料の圧力を所定範囲に維持し、前記第二ゴム押出機の前記シリンダの内部で混練されている前記ゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方を可塑度判定センサにより検知してその検知データを前記制御部に入力し、前記可塑度判定センサは複数、前記第二ゴム押出機の同じシリンダ長手方向位置でシリンダ半径方向位置を異ならせて、または、前記第二ゴム押出機のシリンダ長手方向に間隔をあけて、配置されていて、それぞれの前記可塑度判定センサによる検知データを前記制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、前記制御部よって前記所定範囲を更新することを特徴とする。
本発明によれば、第一ゴム押出機の押出口でのゴム材料の圧力を適切な所定範囲に維持するので、第二ゴム押出機に投入されるゴム材料の可塑度のばらつきを小さくできる。その後、可塑度判定センサにより検知した第二ゴム押出機で混練されているゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方の検知データを、制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、制御部よって第一ゴム押出機の押出口でのゴム材料の圧力の所定範囲を更新するので、押出工程の途中でゴム材料の可塑度を是正し易くなる。そのため、所望範囲の可塑度にした未加硫のゴム押出物をより精度よく安定して得ることが可能になる。
本発明のゴム押出装置を平面視で例示する説明図である。 図1の第二ゴム押出機を側面視で例示する説明図である。 図2の第二ゴム押出機のシリンダの内部を拡大して側面視で例示する説明図である。 図2の第二ゴム押出機の同じシリンダ長手方向位置に配置された可塑度判定センサの検知データを例示するグラフ図である。 可塑度判定センサのシリンダ長手方向位置と判定値との関係を例示するグラフ図である。
以下、本発明のゴム押出装置および方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3に例示する本発明のゴム押出装置1は、複数台のゴム押出機(第一ゴム押出機2、第二ゴム押出機7)と、圧力センサ6と、可塑度判定センサ15と、圧力センサ6による検知データおよび可塑度判定センサ15による検知データが入力される制御部16とを有している。このゴム押出装置1は、未加硫のゴム材料R1を順次、第一ゴム押出機2、第二ゴム押出機7を通じて混練して所望範囲の可塑度にしたゴム押出物R2を第二ゴム押出機7から押し出す。この実施形態のゴム押出装置1は、2台のゴム押出機2、7を備えているが、例えば3台のゴム押出機を備えた構成にすることもできる。
第一ゴム押出機2は、筒状のシリンダ3と、シリンダ3に内設されているスクリュー4とを備えている。シリンダの後端側の上部にはゴム材料投入口が形成されている。スクリュー4は、スクリュー軸4bの軸方向(シリンダ3の長手方向)にすき間をあけて配置された複数の螺旋状のスクリュー刃4aを有している。スクリュー4はシリンダ3の後方に配置された駆動モータ5によって回転駆動される。駆動モータ5の回転動作(回転および回転停止、回転数)は制御部16により制御される。この第一ゴム押出機2は一軸タイプであるが、様々なタイプのゴム押出機を用いることができる。第一ゴム押出機2としては、二軸一軸押出機、二軸コーン型押出機、コニカル二軸押出機、噛み合い型二軸押出機、異方向回転型二軸押出機等を用いることもできる。
シリンダ3の先端は第二ゴム押出機7のシリンダ8の側面に接続されている。シリンダ3の先端の押出口3aは、第二ゴム押出機7のシリンダ8の内部に開口していて、第二ゴム押出機7のゴム投入口8aになっている。この実施形態のように第一ゴム押出機2と第二ゴム押出機7とを直結された構成にするだけでなく、第一ゴム押出機2と第二ゴム押出機7とを分離させた構成にすることもできる。例えば、第一ゴム押出機2と第二ゴム押出機7との間に搬送コンベヤを配置する。そして、第一ゴム押出機2により押出したゴム材料R1を搬送コンベヤにより搬送し、搬送したゴム材料R1を第二ゴム押出機7のシリンダ8の内部に投入することもできる。
圧力センサ6は、第一ゴム押出機2の押出口3a近傍に配置されている。圧力センサ6は、押出口3aでのゴム材料R1の圧力(シリンダ内圧)を逐次検知して、その検知データは制御部16に逐次入力される。
第二ゴム押出機7は、筒状のシリンダ8と、シリンダ8に内設されているスクリュー10と、シリンダ8の内部に突出するピン13とを備えている。シリンダ8の先端にはヘッド9が設置されている。ヘッド9にはダイス11が取り付けられている。ダイス11には押出口12が形成されている。
スクリュー10は、シリンダ8の内部に突出するピン13の突出部分13aと干渉しないように、スクリュー軸10bの軸方向(シリンダ8の長手方向)にすき間をあけて配置された複数の螺旋状のスクリュー刃10aを有している。スクリュー10はシリンダ8の後方に配置された駆動モータ10cによって回転駆動される。駆動モータ10cの回転動作(回転および回転停止、回転数)は制御部16により制御される。第二ゴム押出機7は一軸タイプである。
ピン13は、シリンダ8の長手方向に間隔をあけて配置されている。それぞれのピン13はシリンダ8の外部から内部に貫通して、ピン駆動部14によってシリンダ8の半径方向に移動可能になっている。したがって、ピン13のシリンダ8の内部に突出する突出部分13aの突出長さL(L1、L2)は可変になっている。制御部16は、それぞれのピン駆動部14を作動させてそれぞれのピン13の突出長さLを制御する。
この実施形態では、複数本の円柱状のピン13がシリンダ8の長手方向に間隔をあけて配置されている。また、シリンダ8の長手方向に間隔をあけたそれぞれの所定位置において、複数本のピン13がシリンダ8の周方向に間隔をあけて配置されている。ピン13は例えば周方向に等間隔で4本〜12本設置される。
可塑度判定センサ15は、シリンダ8のゴム材料投入口8aとシリンダ8の前端部との間のシリンダ長手方向の区間に配置されている。可塑度判定センサ15は、シリンダ8の長手方向の少なくとも一箇所に配置されていればよいが、この実施形態では、シリンダ8の長手方向に間隔をあけて複数の可塑度判定センサ15(15a、15b、15c、15d)が配置されている。また、シリンダ8の長手方向の同じ位置に、複数の可塑度判定センサ15がシリンダ8の周方向に間隔をあけて配置されている。
それぞれの可塑度判定センサ15は、シリンダ8の内部で混練されている未加硫のゴム材料R1のそれぞれの可塑度判定センサ15が配置された位置での圧力(シリンダ内圧)または温度の少なくとも一方を検知する。この実施形態では、可塑度判定センサ15はゴム材料R1の温度を検知する。それぞれの可塑度判定センサ15の検知データは制御部16に逐次入力される。
この実施形態では、それぞれの可塑度判定センサ15は、ピン13の先端部に取り付けられている。したがって、複数の可塑度判定センサ15が、第二ゴム押出機7の同じシリンダ長手方向位置にシリンダ半径方向位置を異ならせて配置されている。さらに、それぞれの可塑度判定センサ15のシリンダ半径方向位置が可変になっている。それぞれの可塑度判定センサ15はピン13に取り付けずに、シリンダ8に直接取り付けることもできる。
ゴム材料R1の可塑度と、シリンダ3、8の内部でのゴム材料R1の圧力、温度とは相関関係がある。そこで本発明では、所望範囲の可塑度のゴム押出物R2を得るために必要なシリンダ3の内部の押出口3aでのゴム材料R1の圧力の適切な所定範囲Sを設定し、かつ、シリンダ8の内部でのゴム材料R1の圧力または温度の少なくとも一方の目標値を設定する。
制御部16にはゴム材料R1の配合等に応じて、押出口3aでのゴム材料R1の圧力の適切な所定範囲Sが入力、記憶されている。また、第一ゴム押出機2のスクリュー4の回転数と押出口3aでのゴム材料R1の圧力との相関関係データが制御部16に入力、記憶されている。この適切な所定範囲Sおよび相関関係データは例えば、事前に第一ゴム押出機2を用いたテストを行って把握しておく。
さらに制御部16には、それぞれの可塑度判定センサ15の検知データ(それぞれのセンサ15の検知位置での検知データ)についての目標値が記憶されている。この目標値は、例えば事前にゴム押出装置1を用いたテストを行って把握しておく。
また、第二ゴム押出機7に投入されるゴム材料R1の圧力(圧力センサ6による検知データ)と、それぞれの可塑度判定センサ15の検知データについての目標値との関係データが記憶されている。即ち、圧力センサ6が検知するゴム材料R1の圧力をどの程度変化させると、第二ゴム押出機7でのゴム材料R1の可塑度(圧力または温度)がどの程度変化するかを示す相関関係データが制御部16に予め入力されている。この相関関係データも、例えば事前にゴム押出装置1を用いたテストを行って把握しておく。
制御部16としてはコンピュータ等を用いる。制御部16は、圧力センサ6による検知データと制御部16に予め記憶されている押出口3aでのゴム材料R1の圧力の所定範囲Sとに基づいて第一ゴム押出機2のスクリュー4の回転数を制御する。また、制御部16は、可塑度判定センサ15による検知データと制御部16に予め記憶されている可塑度判定センサ15に対する目標値とに基づいて所定範囲Sを更新する。
次に、このゴム押出装置1を用いてゴム押出物R2を押し出す手順を説明する。
図1、図2に例示するように、原料ゴムに非加硫系配合剤等が含有されている未加硫のゴム材料R1が、第一ゴム押出機2のシリンダ3の内部に投入される。シリンダ3の内部に投入されたゴム材料R1は、所定の回転数で回転するスクリュー4によって、シリンダ3の内部を押出口3aに向って送られつつ混練される。圧力センサ6は、押出口3aに送られたゴム材料R1の圧力を逐次検知してその検知データを制御部16に入力する。
制御部16は、圧力センサ6による検知データと記憶されている所定範囲Sとを比較して、検知データを所定範囲S内にするようにスクリュー4の回転数を制御する。この制御によって、押出口3aでのゴム材料R1の圧力が適切な所定範囲Sに維持されて、ゴム材料R1が第一ゴム押出機2から第二ゴム押出機7へ定圧で押し出されて供給される。
ゴム材料投入口8aからシリンダ8の内部に投入されたゴム材料R1は、所定の回転数で回転するスクリュー10によって、シリンダ8の内部をヘッド9(押出口12)に向って送られつつ混練される。ヘッド9に送られたゴム材料R1は未加硫のゴム押出物R2として押出口12から所定形状に型付けされて押し出される。
それぞれの可塑度判定センサ15は図3に例示するように、シリンダ8の内部で混練されているゴム材料R1の温度を逐次検知してその検知データを制御部16に入力する。制御部16は、それぞれの可塑度判定センサ15の検知データと、予め記憶されているそれぞれの可塑度判定センサ15の検知データの目標値とを比較する。この比較に基づいて制御部16は、それぞれの可塑度判定センサ15による検知データをそれぞれの目標値に近づけるように、予め記憶されていた所定範囲Sを更新する。シリンダ8の同じ長手方向位置にシリンダ8の同じ半径方向位置に複数の可塑度判定センサ15を配置した場合は例えば、それぞれの可塑度判定センサ15の検知データの平均値を目標値と比較する。
例えば、可塑度判定センサ15による検知データが目標値に非常に近くて予め設定された許容範囲であれば、ゴム材料R1は目標どおり可塑化されていると判断できるので、予め記憶されていた所定範囲Sを変化させずにそのまま更新する。一方、可塑度判定センサ15による検知データが目標値から大きく乖離していて許容範囲外であれば、ゴム材料R1は目標どおり可塑化されていないと判断できるので、予め記憶されていた所定範囲Sを変化させて更新する。具体的には、可塑度判定センサ15による検知データ(温度)が目標値より低くて可塑化不足の場合は、所定範囲Sを上方修正して検知データと目標値の乖離の程度に応じて押出口3aでのゴム材料R1の圧力を増大させる。一方、可塑度判定センサ15による検知データ(温度)が目標値より高くて可塑化過剰の場合は、所定範囲Sを下方修正して検知データと目標値の乖離の程度に応じて押出口3aでのゴム材料R1の圧力を低減させる。
本発明では、第一ゴム押出機2の押出口3aでのゴム材料R1の圧力を予め設定された適切な所定範囲Sに維持するので、第二ゴム押出機7に投入されるゴム材料R1の可塑度のばらつきを小さくできる。そのため、第二ゴム押出機7から押し出すゴム押出物R2の可塑度を所望範囲にするには有利になる。
その後、可塑度判定センサ15により検知したゴム材料R1の圧力または温度の少なくとも一方の検知データを、制御部16に予め記憶されている目標値に近づけるように、制御部16よって所定範囲S(押出口3aでのゴム材料R1の圧力範囲)を更新するので、押出工程の途中でゴム材料R1の可塑度を是正し易くなる。これに伴い、所望範囲の可塑度にしたゴム押出物R2をより精度よく安定して得ることが可能になる。
混練しているゴム材料R1の可塑度が小さい場合(可塑化が不十分な場合)、同じシリンダ長手方向位置では、シリンダ8の内周面近傍よりもスクリュー軸10bの外周面近傍の方が、検知データのばらつきが大きくなることを本願発明者は見出した。したがって、スクリュー軸10bの外周面近傍での経時的な検知データのばらつきが小さければ、ゴム材料R1が良好に可塑化されていると判断できる。
この実施形態のように、シリンダ8の同じ長手方向位置でシリンダ半径方向位置を異ならせた複数の可塑度判定センサ15を配置した場合は例えば図4に示すように、それぞれの可塑度判定センサ15の検知データの平均値どうしの差異を判定値とする。そして、この差異の所定の大きさを目標値として設定し、この判定値を小さくして目標値に近づけるように制御部16は予め記憶されていた所定範囲Sを更新することもできる。
センサ15が取り付けられたピン13の突出長さLはなるべく大きくして、スクリュー軸10bの外周面近傍での検知データを取得するとよい。例えば、スクリュー軸10bの外周面とシリンダ8の内周面とのすき間のうちのスクリュー軸10b側のこのすき間の大きさの10%の区間にセンサ15を配置する。そして、スクリュー軸10bの外周面近傍での検知データの経時的なばらつきの大きさに基づいて、ゴム材料R1の可塑度の適否を判断することもできる。例えば、スクリュー軸10bの外周面近傍での検知データの経時的なばらつきが予め設定された許容範囲内であればゴム材料R1が良好に可塑化されていて、許容範囲外であれば可塑化不良であると判断することもできる。
前記可塑度判定センサ15が、シリンダ8の長手方向に間隔をあけて複数配置されていると図5に例示するように、シリンダ8の長手方向での可塑度(判定値)の変化具合を把握し易くなる。図5では、それぞれの可塑度判定センサ15a、15b、15c、15dがシリンダ8の長手方向所定位置(それぞれ、位置P1、P2、P3、P4)で検知した検知データに基づく判定値が黒丸で示されている。そして、判定値がE以下であれば押出口12でのゴム押出物R2の可塑度が所望範囲になることが示されている。この構成によれば、押出口12から押し出されるゴム押出物R2の可塑度をより精度よく予測でき、所望範囲の可塑度にしたゴム押出物R2をより精度よく安定して得るには有利になる。
この実施形態のように、第一ゴム押出機2の押出口3aを第二ゴム押出機7のシリンダ8の内部に開口させて、第一ゴム押出機2と第二ゴム押出機7とを直結することで、ゴム材料R1の可塑度をより精度よく判定でき、所望範囲の可塑度にしたゴム押出物R2を得るには有利になる。
1 押出装置
2 第一ゴム押出機
3 シリンダ
3a 押出口
4 スクリュー
4a スクリュー刃
4b スクリュー軸
5 駆動モータ
6 圧力センサ
7 第二ゴム押出機
8 シリンダ
8a ゴム材料投入口
9 ヘッド
10 スクリュー
10a スクリュー刃
10b スクリュー軸
10c 駆動モータ
11 ダイス
12 押出口
13 ピン
13a 突出部分
14 ピン駆動部
15(15a、15b、15c、15d) 可塑度判定センサ
16 制御部
R1 未加硫のゴム材料
R2 未加硫のゴム押出物

Claims (5)

  1. 未加硫のゴム材料を順次押し出す第一ゴム押出機および第二ゴム押出機を有し、前記第一ゴム押出機および前記第二ゴム押出機がそれぞれ、筒状のシリンダとそのシリンダに内設されたスクリューを備えていて、前記第一ゴム押出機の押出口近傍に配置された圧力センサと、前記第二ゴム押出機の前記シリンダの内部で混練されている前記ゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方を検知する可塑度判定センサと、前記圧力センサによる検知データおよび前記可塑度判定センサによる検知データが入力される制御部とを有し、
    前記可塑度判定センサが、前記第二ゴム押出機の同じシリンダ長手方向位置でシリンダ半径方向位置を異ならせて複数配置されていて、
    前記圧力センサによる検知データに基づいて前記制御部により前記第一ゴム押出機の前記スクリューの回転数が制御されることにより、前記第一ゴム押出機の前記押出口での前記ゴム材料の圧力が所定範囲に維持され、
    前記可塑度判定センサによる検知データを、前記制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、前記制御部により前記所定範囲が更新される構成にしたことを特徴とするゴム押出装置。
  2. 未加硫のゴム材料を順次押し出す第一ゴム押出機および第二ゴム押出機を有し、前記第一ゴム押出機および前記第二ゴム押出機がそれぞれ、筒状のシリンダとそのシリンダに内設されたスクリューを備えていて、前記第一ゴム押出機の押出口近傍に配置された圧力センサと、前記第二ゴム押出機の前記シリンダの内部で混練されている前記ゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方を検知する可塑度判定センサと、前記圧力センサによる検知データおよび前記可塑度判定センサによる検知データが入力される制御部とを有し、
    前記可塑度判定センサが、前記第二ゴム押出機のシリンダ長手方向に間隔をあけて複数配置されていて、
    前記圧力センサによる検知データに基づいて前記制御部により前記第一ゴム押出機の前記スクリューの回転数が制御されることにより、前記第一ゴム押出機の前記押出口での前記ゴム材料の圧力が所定範囲に維持され、
    前記可塑度判定センサによる検知データを、前記制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、前記制御部により前記所定範囲が更新される構成にしたことを特徴とするゴム押出装置。
  3. 前記可塑度判定センサが、前記第二ゴム押出機の同じシリンダ長手方向位置でシリンダ半径方向位置を異ならせて複数配置されている請求項2に記載のゴム押出装置。
  4. 前記第一ゴム押出機の前記押出口が前記第二ゴム押出機のシリンダの内部に開口している請求項1〜3のいずれかに記載のゴム押出装置。
  5. 未加硫のゴム材料を第一ゴム押出機により押出し、この押出したゴム材料を第二ゴム押出機に投入して前記第二ゴム押出機の押出口から所定形状の型付けされたゴム押出物として押し出すゴム押出方法であって、
    前記第一ゴム押出機および前記第二ゴム押出機がそれぞれ、筒状のシリンダとそのシリンダに内設されたスクリューを備えていて、前記第一ゴム押出機の押出口近傍の前記ゴム材料の圧力を圧力センサにより検知してその検知データを制御部に入力し、前記圧力センサによる検知データに基づいて前記制御部によって前記第一ゴム押出機の前記スクリューの回転数を制御することにより、前記第一ゴム押出機の前記押出口での前記ゴム材料の圧力を所定範囲に維持し、
    前記第二ゴム押出機の前記シリンダの内部で混練されている前記ゴム材料の圧力または温度の少なくとも一方を可塑度判定センサにより検知してその検知データを前記制御部に入力し、
    前記可塑度判定センサは複数、前記第二ゴム押出機の同じシリンダ長手方向位置でシリンダ半径方向位置を異ならせて、または、前記第二ゴム押出機のシリンダ長手方向に間隔をあけて、配置されていて、それぞれの前記可塑度判定センサによる検知データを前記制御部に予め記憶されている目標値に近づけるように、前記制御部よって前記所定範囲を更新することを特徴とするゴム押出方法。
JP2017209411A 2017-10-30 2017-10-30 ゴム押出装置および方法 Active JP6950455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209411A JP6950455B2 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 ゴム押出装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209411A JP6950455B2 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 ゴム押出装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019081286A JP2019081286A (ja) 2019-05-30
JP6950455B2 true JP6950455B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=66669977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017209411A Active JP6950455B2 (ja) 2017-10-30 2017-10-30 ゴム押出装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6950455B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019081286A (ja) 2019-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7107122B2 (ja) ゴム材料の押出方法およびシステム
JP5729587B2 (ja) 高せん断装置及び高せん断方法
JP2011500392A (ja) ポリマー材料の加工装置と方法
JP6954006B2 (ja) ゴム押出装置および方法
JP6950455B2 (ja) ゴム押出装置および方法
JP7107127B2 (ja) ゴム押出方法および装置
JP6740595B2 (ja) ゴム押出装置
WO2013157343A1 (ja) 円筒状ゴム部材の成形方法
JP4708137B2 (ja) ゴム粘度の制御方法および混練装置
JP5651513B2 (ja) タイヤ構成部材の成形方法
JP6520967B2 (ja) ゴム押出装置およびゴム押出物の製造方法
JP4535884B2 (ja) 複合押出機の押出制御方法
JP5360384B2 (ja) 粘弾性流体の粘度調整方法及びその装置
JP5484806B2 (ja) 押出成形装置
JP2017149035A (ja) ゴム押出装置および方法
KR102261450B1 (ko) 스크루식 압출기
JP5571221B1 (ja) ローラヘッド押出機およびその制御方法
EP1549477B1 (en) Method and apparatus for feeding an expanding agent
EP3501784A1 (en) Method for supplying material to extruder
JP7107128B2 (ja) ゴム押出方法および装置
WO2020195212A1 (ja) ゴム押出機、ゴム押出システム及びバンクの計測方法
JP2006240240A (ja) スクリュ式混練押出機
JP2018047561A (ja) 円筒状ゴム部材の成形方法
JPH06304976A (ja) プラスチック成形機の樹脂溶融状態検出方法及びその 装置並びにプラスチック成形方法及び成形機
JP2021030663A (ja) タイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6950455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350