以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第1方法を示す。この方法は以下の段階を含む。
段階301:ソースeNBによって、ハンドオーバーリクエストメッセージがターゲットeNBに送信される。
段階302:ターゲットeNBによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答(acknowledge)メッセージがソースeNBに送信される。
段階303:ソースeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。ソースeNBはダウンリンクデータをUEに継続送信する。ソースeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。このメッセージを受信すると、UEはソースeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信し、アップリンクデータをソースeNBに継続送信する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための対応する第1の方法は、ソースeNBがこの段階の後又は段階304の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックすることである。即ち、UEはどのデータパケットがソースeNBによってUEから既に受信されたかを知る。従って、段階307でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための第2の方法は、ソースeNBが段階306aを通じてアップリンクデータを受信することを中止した後にアップリンク受信状態をターゲットeNBに送信することである。即ち、ターゲットeNBは、UEがアップリンクデータを送信することを中止した後にソースeNBのアップリンク受信状態を正確に知ることによって、これをUEに通知し、その後UEはソースeNBによって受信されないデータパケットをターゲットeNBに送信する。この方法に対応して、段階304は省略されて実行されない。ソースeNBは段階306aを通じてアップリンクデータを受信することを中止した後にアップリンクカウントをターゲットeNBに送信する。従って、ターゲットeNBは受信されたアップリンクカウントによってどのデータパケットがSGWに送信されなければならないPDCPパケットかを知る。この方法に対応して、段階304の後及び段階(306又は306a)の前に、ソースeNBは、順次に受信されたアップリンクデータパケットをSGWに直接送信し、他のデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。
段階304:ソースeNBによって、シーケンス番号(SN)状態伝達がターゲットeNBに送信される。この段階で、ソースeNBは送受信状態を凍結させない。
ソースeNBはターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始する。
拡張ハンドオーバープロセスでダウンリンクデータのミッシング又は重複送信における問題点を解決するため、次の幾つかの方法がある。
方法1:フォワーディングされたデータパケットの順序はGTP−UヘッダーにおけるSNによって識別される。ターゲットeNBは、GTP−UヘッダーにおけるSNによってPDCPデータパケットを受信するシーケンシャル順序を知った後、ソースeNBから受信された次のPDCPによって用いられるSNによってPDCP SN無しに第1データパケットを識別し、後続データパケットを連続的に識別する。従って、UEから送信される次のPDCP SNを受信すると、ターゲットeNBはUEによって受信されないPDCPデータパケットを正確に送信することができる。X2インターフェースが順次に送信を実現することができなくても、GTP−UヘッダーにおけるSNによって、ターゲットeNBは、ソースeNBによって送信されたデータパケットの正確な順序を変らず知ることによって、正しいPDCPデータパケットが次のPDCP SNで示され、データパケットのミッシング又は重複送信を防止する。
方法2:SN状態伝達メッセージをターゲットeNBに送信せずに、この段階ではデータのみがフォワーディングされる。ソースeNBはターゲットeNBにフォワーディングされた全てのPDCPデータパケットにSNを含み、またSNを搬送するデータパケットがUEに送信される。段階306aで、ソースeNBは、PDCPアップリンク受信状態とソースeNBのアップリンク及びダウンリンクカウントとをターゲットeNBに通知する。即ち、ターゲットeNBは、ソースeNBがダウンリンクデータを送信することを中止する時のソース側のダウンリンク送信状態を知り、ソースeNBがアップリンクデータパケットを受信することを中止する時のアップリンク受信状態と、ソースeNBによってSGWに送信されるアップリンクデータの送信状態とを知る。これにより、本発明のアップリンク及びダウンリンクデータ送信における問題点が解決され、データのミッシング及び重複送信が起きない。
方法3:FP(Frame Protocol)はソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされるデータパケットで定義される。FPのデータ部分はフォワーディングされるPDCPデータパケットを含み、FPのパケットヘッダーはフォワーディングされるデータパケットのシーケンス番号を含む。ターゲットeNBは、FPヘッダーのSNによってPDCPデータパケットを受信するシーケンシャル順序を知った後、ソースeNBから受信された次のPDCPによって用いられるSNによってPDCP SN無しに第1データパケットを識別し、後続データパケットを連続的に識別する。即ち、UEから送信される次のPDCP SNを受信すると、ターゲットeNBはUEによって受信されないPDCPデータパケットを正確に送信することができる。X2インターフェースが順次に送信を実現することができなくても、FPヘッダーにおけるSNによって、ターゲットeNBは、ソースeNBによって送信されたデータパケットの正確な順序を変らず知ることによって、正しいPDCPデータパケットが次のPDCP SNで示され、データパケットのミッシング又は重複送信を防止する。
方法4:ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされる全てのデータパケットはPDCP SNを含む。ソースeNBによってターゲットeNBに送信されるデータパケットに含まれて用いられる次のPDCP SNはダミーである。フォワーディングされたデータパケットを受信すると、ターゲットeNBは全てのフォワーディングされるデータパケットがSNを含むことで発見される場合に用いられる受信された次のPDCP SNを無視する。或いは、ソースeNBによってターゲットeNBに送信されるデータパケットに含まれて用いられる次のPDCP SNは特定値である。SN状態伝達メッセージを受信すると、ターゲットeNBは、用いられる次のPDCP SNが特定値であることが発見される場合に用いられる受信された次のPDCP SNを無視する。
方法5:ソースeNBはSN状態伝達メッセージを受信した後にUEに送信されたPDCPデータパケットの数を推定する。対応する数のデータパケットを送信すると、ソースeNBはデータをUEに送信することを中止する。対応する数のデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする時、ソースeNBはデータパケットにPDCP SNを含むが、後続データパケットにはPDCP SNを含まない。ターゲットeNBはPDCP SN無しに受信されたデータパケットを示すことに用いられる受信された次のPDCP SNを用いる。
段階305:UEはターゲットeNBに同期化される。UEはRACH(Random Access Channel)を介してターゲットセルにアクセスする。UEはソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、ソースeNBにアップリンクデータを送信することを中止する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための第3の方法は次の通りである。段階304のメッセージで受信されたアップリンク受信状態と、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。RACHが成功的な後にターゲットeNBがソースeNBからフォワーディングされたデータを変らず継続受信する場合、ターゲットeNBはソースeNBから全てのフォワーディングされたデータを受信すると新たなアップリンク受信状態を形成する。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。第3の方法に対応して段階306及び306aは実行されない。
段階306:ターゲットeNBによって、データ送信中止インディケーションがソースeNBに送信される。データ送信中止インディケーションを送信するためのメッセージは新たなeNB UE X2AP(X2Application Protocol) ID及びUEの前のeNB UE X2AP IDを含む。このメッセージを受信すると、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに送信することを中止する。ソースeNBはUEからアップリンクデータを受信することを中止する。
ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされたデータは、SNを含むPDCPデータパケット、及びSNを含まないPDCPデータパケットを含む。ソースeNBは段階306aを通じて用いられる次のPDCP SNをターゲットeNBに通知する。
このプロセスを通じて、ソースeNBは、UEがソースeNBに対してデータを送受信することを中止することを適時に知ることによって、データ送信又はアップリンク受信のためのアイドル無線インターフェースを要しない。
本発明によって提供される方法は、X2ハンドオーバープロセスを例として説明される。ハンドオーバーがS1ハンドオーバーである場合、ターゲットeNBはMME(Mobility Management Entity)を介してデータ送信中止インディケーションをソースeNBに送信する。データ送信中止インディケーションを送信するためのS1メッセージはeNB eNB UE S1AP(S1 Application Protocol) ID及びMME UE S1AP IDを含む。
段階306a:ソースeNBによって、第2SN状態伝達メッセージがターゲットeNBに送信される。このメッセージはアップリンクPDCP SN(Packet Data Convergence Protocol Sequence Number)及び/又はHFN(Hyper−Frame Number)の受信状態を含む。このメッセージはダウンリンクPDCP SN及び/又はHFNの送信状態を含む。このメッセージはアップリンクPDCP SDUの受信状態と、アップリンクカウント及びダウンリンクカウントとを含む。第2SN状態伝達メッセージ及び段階304におけるSN状態伝達は同一メッセージであるか又は相違するメッセージである。第2SN状態伝達メッセージが送信される時、ソースeNBが送受信状態を凍結させたことが示される。本発明によって提供される方法で、この段階は選択的であり、実行されるか又は実行されない。
段階307:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがターゲットeNBに送信される。段階303の後に、ソースeNBはデータをUEに送信して同時にデータをターゲットeNBにフォワーディングする。従って、ターゲットeNBによってソースeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。ターゲットeNBがUEに送信されないデータを探知する次の3つの方式がある。
方式1:段階306aでソースeNBから受信されたPDCP SN及び/又はHFNの送信状態によって、ターゲットeNBは、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。重複データはUEに送信されてソースeNBによってターゲットeNBに同時にフォワーディングされるデータを指称する。
方式2:UEから受信されたPDCP状態レポートによって、ターゲットeNBは、UEに送信しない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。ターゲットeNBはPDCP状態レポートでUEによって予想される次のPDCP SNを有するデータパケットから開始されるデータパケットをUEに送信する。
方式3:段階306aで受信されたPDCP SN及び/又はHFNの送信状態とUEから受信されたPDCP状態レポートとを組み合わせて、ターゲットeNBは、UEに送信されない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。言い換えると、第2SN状態伝達メッセージとUEから受信されたPDCP状態レポートとを組み合わせて、ターゲットeNBは、UEに送信されない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。ここで第2SN状態伝達メッセージはPDCP SN及び/又はHFNの送信状態を含む。
ターゲットeNBは、段階306aで受信されたアップリンクPDCPデータパケットの受信状態によって、受信されることが予想される次のデータパケットを知ることで、この情報をUEに送信する。即ち、UEはネットワーク側から受信されない次のデータパケットから開始されるデータパケットをターゲットeNBに送信する。ターゲットeNBは、段階306aで、ソースeNBから受信されたアップリンクカウントによってSGWに送信される次のデータパケットを知ることで、データパケットがSGWに繰り返し送信されるか又は失われることが防止される。
ターゲットeNBから受信されたアップリンク受信状態によって、ソースeNBでUEによって送信されたデータとソースeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはソースeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータパケットをターゲットeNBに送信する。
段階308:ターゲットeNBによって、経路ハンドオーバーリクエストメッセージがMMEに送信される。
段階309:MMEによって、経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージがターゲットeNBに送信される。
段階310:ターゲットeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがソースeNBに送信される。
以上、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第1方法を説明した。この方法により、ソースeNBの不必要なデータ送信又は不必要なデータモニタリングが回避される。実際には、UEはソースeNBに対するダウンリンク受信及びアップリンク送信を中止するため、無線インターフェースリソース及び電力損失が節減される。この方法により、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。
図4は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第2方法を示す。この方法は以下の段階を含む。
段階401:ソースeNBによって、ハンドオーバーリクエストメッセージがターゲットeNBに送信される。
段階402:ターゲットeNBによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージがソースeNBに送信される。
段階403:ソースeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。ソースeNBはダウンリンクデータをUEに継続送信する。ソースeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。このメッセージを受信すると、UEはソースeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信し、アップリンクデータをソースeNBに継続送信する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための対応する第1の方法は、ソースeNBがこの段階の後又は段階404の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックすることである。即ち、UEはどのデータパケットがソースeNBによってUEから既に受信されたかを知る。従って、段階407でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための第2の方法は、ソースeNBが段階406a又は段階408aを通じてアップリンクデータを受信することを中止した後にアップリンク受信状態をターゲットeNBに送信することである。即ち、ターゲットeNBは、UEがアップリンクデータを送信することを中止した後にソースeNBのアップリンク受信状態を正確に知ることによって、これをUEに通知し、その後UEはソースeNBによって受信されないデータパケットをターゲットeNBに送信する。この方法に対応して、段階404は省略されて実行されない。ソースeNBは段階406a又は段階408aを通じてアップリンクデータを受信することを中止した後にアップリンクカウントをターゲットeNBに送信する。従って、ターゲットeNBは受信されたアップリンクカウントによってどのデータがSGWに送信されなければならないPDCPパケットかを知る。この方法に対応して、段階404の後及び段階(406又は406a)又は段階(408又は408a)の前に、ソースeNBは、順次に受信されたアップリンクデータパケットをSGWに直接送信し、他のデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。
段階404:ソースeNBによって、シーケンス番号(SN)状態伝達がターゲットeNBに送信される。この段階で、ソースeNBは送受信状態を凍結させない。
ソースeNBはターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始する。
拡張ハンドオーバープロセスでダウンリンクデータのミッシング又は重複送信における問題点を解決するため、次の幾つかの方法がある。
方法1:フォワーディングされたデータパケットの順序はGTP−UヘッダーにおけるSNによって識別される。ターゲットeNBは、GTP−UヘッダーにおけるSNによってPDCPデータパケットを受信するシーケンシャル順序を知った後、ソースeNBから受信された次のPDCPによって用いられるSNによってPDCP SN無しに第1データパケットを識別し、後続データパケットを連続的に識別する。従って、UEから送信される次のPDCP SNを受信すると、ターゲットeNBはUEによって受信されないPDCPデータパケットを正確に送信することができる。X2インターフェースが順次に送信を実現することができなくても、GTP−UヘッダーにおけるSNによって、ターゲットeNBは、ソースeNBによって送信されたデータパケットの正確な順序を変らず知ることによって、正しいPDCPデータパケットが次のPDCP SNで示され、データパケットのミッシング又は重複送信を防止する。
方法2:SN状態伝達メッセージをターゲットeNBに送信せずに、この段階ではデータのみがフォワーディングされる。ソースeNBはターゲットeNBにフォワーディングされた全てのPDCPデータパケットにSNを含み、またSNを搬送するデータパケットがUEに送信される。ソースeNBは、段階406aで、アップリンクPDCPデータパケットの受信状態とアップリンクカウントとをターゲットeNBに通知し、段階408aを通じてダウンリンクカウントをターゲットeNBに通知する。或いは、ソースeNBは段階408aを通じてPDCPアップリンク受信状態とソースeNBのアップリンク及びダウンリンクカウントとをターゲットeNBに通知する。即ち、ターゲットeNBは、ソースeNBがダウンリンクデータを送信することを中止する時のソース側のダウンリンク送信状態を知り、ソースeNBがアップリンクデータパケットを受信することを中止する時のアップリンク受信状態と、ソースeNBによってSGWに送信されるアップリンクデータの送信状態とを知る。これにより、本発明のアップリンク及びダウンリンクデータ送信における問題点が解決され、データのミッシング及び重複送信が起きない。
方法3:FPはソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされるデータパケットで定義される。FPのデータ部分はフォワーディングされるPDCPデータパケットを含み、FPのパケットヘッダーはフォワーディングされるデータパケットのシーケンス番号を含む。ターゲットeNBは、FPヘッダーのSNによってPDCPデータパケットを受信するシーケンシャル順序を知った後、ソースeNBから受信された次のPDCPによって用いられるSNによってPDCP SN無しに第1データパケットを識別し、後続データパケットを連続的に識別する。即ち、UEから送信される次のPDCP SNを受信すると、ターゲットeNBはUEによって受信されないPDCPデータパケットを正確に送信することができる。X2インターフェースが順次に送信を実現することができなくても、FPヘッダーにおけるSNによって、ターゲットeNBは、ソースeNBによって送信されたデータパケットの正確な順序を変らず知ることによって、正しいPDCPデータパケットが次のPDCP SNで示され、データパケットのミッシング又は重複送信を防止する。
方法4:ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされた全てのデータパケットはPDCP SNを含む。ソースeNBによってターゲットeNBに送信されるデータパケットに含まれて用いられる次のPDCP SNはダミーである。フォワーディングされたデータパケットを受信すると、ターゲットeNBは全てのフォワーディングされるデータパケットがSNを含むことで発見される場合に用いられる受信された次のPDCP SNを無視する。或いは、ソースeNBによってターゲットeNBに送信されるデータパケットに含まれて用いられる次のPDCP SNは特定値である。SN状態伝達メッセージを受信すると、ターゲットeNBは、用いられる次のPDCP SNが特定値であることが発見される場合に用いられる受信された次のPDCP SNを無視する。
方法5:ソースeNBはSN状態伝達メッセージを受信した後にUEに送信されたPDCPデータパケットの数を推定する。対応する数のデータパケットを送信すると、ソースeNBはデータをUEに送信することを中止する。対応する数のデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする時、ソースeNBはデータパケットにPDCP SNを含むが、後続データパケットにはPDCP SNを含まない。ターゲットeNBはPDCP SN無しに受信されたデータパケットを示すことに用いられる受信された次のPDCP SNを用いる。
段階405:UEはターゲットeNBに同期化される。UEはRACH(Random Access Channel)を介してターゲットセルにアクセスする。UEはソースeNBにアップリンクデータを送信することを中止する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための第3の方法は次の通りである。段階404のメッセージで受信されたアップリンク受信状態と、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。RACHが成功的な後にターゲットeNBがソースeNBからフォワーディングされたデータを変らず継続受信する場合、ターゲットeNBはソースeNBから全てのフォワーディングされたデータを受信すると新たなアップリンク受信状態を形成する。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。第3の方法に対応して段階406及び406aは実行されない。また第3の方法に対応して段階408及び408aは実行されない。
段階406:ターゲットeNBによって、アップリンクデータ受信中止インディケーションがソースeNBに送信される。アップリンクデータ受信中止インディケーションを送信するためのメッセージは新たなeNB UE X2AP ID及びUEの前のeNB UE X2AP IDを含む。このメッセージを受信すると、ソースeNBはUEからアップリンクデータを受信することを中止する。
本発明によって提供される方法は、X2ハンドオーバープロセスを例として説明される。ハンドオーバーがS1ハンドオーバーである場合、ターゲットeNBはMME(Mobility Management Entity)を介してデータ送信中止インディケーションをソースeNBに送信する。アップリンクデータ受信中止インディケーションを送信するためのS1メッセージはeNB eNB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDを含む。
本発明によって提供される方法で、この段階は選択的であり、実行されるか又は実行されない。またこの段階が実行されない場合、段階406aは実行されない。この段階が実行されない場合、段階408のメッセージを受信すると、ソースeNBはUEからアップリンクデータを受信することを中止する。このプロセスを通じて、ソースeNBは、UEがデータをソースeNBに送信することを中止することを適時に知ることによって、データモニタリングのためのアイドル無線インターフェースを要しない。
段階406a:ソースeNBによって、第3SN状態伝達メッセージがターゲットeNBに送信される。このメッセージはアップリンクPDCP SN及び/又はHFNの受信状態を含み、またこのメッセージはアップリンクPDCPデータパケットの受信状態及びアップリンクカウントを含む。第3SN状態伝達メッセージ及び段階404におけるSN状態伝達は同一メッセージであるか又は相違するメッセージである。第3SN状態伝達メッセージが送信される時、ソースeNBが受信状態を凍結させたことが示される。本発明によって提供される方法で、この段階は選択的であり、実行されるか又は実行されない。
段階407:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがターゲットeNBに送信される。段階403の後に、ソースeNBはデータをUEに送信して同時にデータをターゲットeNBにフォワーディングする。従って、ターゲットeNBによってソースeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。UEから受信されたPDCP状態レポートによると、ターゲットeNBは、UEに送信されない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。ターゲットeNBはPDCP状態レポートでUEによって予想される次のPDCP SNを有するデータパケットから開始されるデータパケットをUEに送信する。UEはソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止する。
ターゲットeNBは、段階406aで受信されたアップリンクPDCPデータパケットの受信状態によって、受信されることが予想される次のデータパケットを知ることで、この情報をUEに送信する。即ち、UEはネットワーク側から受信されない次のデータパケットから開始されるデータパケットをターゲットeNBに送信する。ターゲットeNBは、段階406aで、ソースeNBから受信されたアップリンクカウントによってSGWに送信される次のデータパケットを知ることで、データパケットがSGWに繰り返し送信されるか又は失われることが防止される。
ターゲットeNBから受信されたアップリンク受信状態によって、ソースeNBでUEによって送信されたデータとソースeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはソースeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータパケットをターゲットeNBに送信する。
段階408:ターゲットeNBによって、データ送信中止インディケーションがソースeNBに送信される。データ送信中止インディケーションを送信するためのメッセージは新たなeNB UE X2AP ID及びUEの前のeNB UE X2AP IDを含む。このメッセージを受信すると、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに送信することを中止する。また段階406が実行されない場合、ソースeNBはUEからアップリンクデータを受信することを中止する。
ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされたデータは、SNを含むPDCPデータパケット、及びSNを含まないPDCPデータパケットを含む。ソースeNBは段階408aを通じて用いられる次のPDCP SNをターゲットeNBに通知する。
このプロセスを通じて、ソースeNBは、UEがソースeNBからデータを受信することを中止することを適時に知ることによって、ダウンリンクデータ送信のためのアイドル無線インターフェースを要しない。ターゲットeNBがUEに送信されないデータを探知する次の3つの方式がある。
方式1:段階408aでソースeNBから受信されたPDCP SN及び/又はHFNの送信状態によって、ターゲットeNBは、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。重複データはUEに送信されてソースeNBによってターゲットeNBに同時にフォワーディングされるデータを指称する。
方式2:UEから受信されたPDCP状態レポートによって、ターゲットeNBは、UEに送信しない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。ターゲットeNBはPDCP状態レポートでUEによって予想される次のPDCP SNを有するデータパケットから開始されるデータパケットをUEに送信する。
方式3:段階408aで受信されたPDCP SN及び/又はHFNの送信状態とUEから受信されたPDCP状態レポートとを組み合わせて、ターゲットeNBは、UEに送信されない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。言い換えると、第2SN状態伝達メッセージとUEから受信されたPDCP状態レポートとを組み合わせて、ターゲットeNBは、UEに送信されない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。ここで第2SN状態伝達メッセージはPDCP SN及び/又はHFNの送信状態を含む。
ターゲットeNBは、段階406aで受信されたアップリンクPDCPデータパケットの受信状態によって、受信されることが予想される次のデータパケットを知ることで、この情報をUEに送信する。即ち、UEはネットワーク側から受信されない次のデータパケットから開始されるデータパケットをターゲットeNBに送信する。ターゲットeNBは、段階406aで、ソースeNBから受信されたアップリンクカウントによってSGWに送信される次のデータパケットを知ることで、データパケットがSGWに繰り返し送信されるか又は失われることが防止される。
本発明によって提供される方法は、X2ハンドオーバープロセスを例として説明される。ハンドオーバーがS1ハンドオーバーである場合、ターゲットeNBはMME(Mobility Management Entity)を介してデータ送信中止インディケーションをソースeNBに送信する。データ送信中止インディケーションを送信するためのS1メッセージはeNB eNB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDを含む。
段階408a:ソースeNBによって、第4SN状態伝達メッセージがターゲットeNBに送信される。このメッセージはダウンリンクPDCP SN及び/又はHFNの送信状態を含み、またこのメッセージはダウンリンクカウントを含む。第4SN状態伝達メッセージ及び段階404におけるSN状態伝達は同一メッセージであるか又は相違するメッセージである。第4SN状態伝達メッセージが送信される時、ソースeNBが送信状態を凍結させたことが示される。段階406及び406aが実行されない場合、メッセージはアップリンクPDCP SDU及びアップリンクカウントを更に含む。また、第4状態伝達メッセージが送信される場合、ソースeNBは受信状態を凍結させたことを示す。本発明によって提供される方法で、この段階は選択的であり、実行されるか又は実行されない。
段階409:ターゲットeNBによって、経路ハンドオーバーリクエストメッセージがMMEに送信される。
段階410:MMEによって、経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージがターゲットeNBに送信される。
段階411:ターゲットeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがソースeNBに送信される。
以上、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第2方法を説明した。この方法により、ソースeNBからのUEへの不必要なデータ送信及びソースeNBの不必要なアップリンクデータチャンネルモニタリングが回避される。実際には、UEはソースeNBに対するダウンリンク受信及びアップリンク送信を中止するため、無線インターフェースリソース及び電力損失が節減される。この方法により、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。
図5は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第3方法を示す。この方法は以下の段階を含む。
段階501:ソースeNBによって、ハンドオーバーリクエストメッセージがターゲットeNBに送信される。
段階502:ターゲットeNBによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージがソースeNBに送信される。
段階503:ソースeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。ソースeNBはダウンリンクデータをUEに継続送信する。ソースeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。このメッセージを受信すると、UEはソースeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信し、アップリンクデータをソースeNBに継続送信する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための対応する第1の方法は、ソースeNBがこの段階の後又は段階504の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックすることである。即ち、UEはどのデータパケットがソースeNBによってUEから既に受信されたかを知る。従って、段階507でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための第2の方法は、ソースeNBが段階508aを通じてアップリンクデータを受信することを中止した後にアップリンク受信状態をターゲットeNBに送信することである。即ち、ターゲットeNBは、UEがアップリンクデータを送信することを中止した後にソースeNBのアップリンク受信状態を正確に知ることによって、これをUEに通知し、その後UEはソースeNBによって受信されないデータパケットをターゲットeNBに送信する。この方法に対応して、段階504は省略されて実行されない。ソースeNBは段階508aを通じてアップリンクデータを受信することを中止した後にアップリンクカウントをターゲットeNBに送信する。従って、ターゲットeNBは受信されたアップリンクカウントによってどのデータがSGWに送信されなければならないPDCPパケットかを知る。この方法に対応して、段階504後及び段階(508又は508a)の前に、ソースeNBは、順次に受信されたアップリンクデータパケットをSGWに直接送信し、他のデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。
段階504:ソースeNBによって、シーケンス番号(SN)状態伝達がターゲットeNBに送信される。この段階で、ソースeNBは送受信状態を凍結させない。
段階505:ソースeNBはターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始する。
拡張ハンドオーバープロセスでダウンリンクデータのミッシング又は重複送信における問題点を解決するため、次の幾つかの方法がある。
方法1:フォワーディングされたデータパケットの順序はGTP−UヘッダーにおけるSNによって識別される。ターゲットeNBは、GTP−UヘッダーにおけるSNによってPDCPデータパケットを受信するシーケンシャル順序を知った後、ソースeNBから受信された次のPDCPによって用いられるSNによってPDCP SN無しに第1データパケットを識別し、後続データパケットを連続的に識別する。従って、UEから送信される次のPDCP SNを受信すると、ターゲットeNBはUEによって受信されないPDCPデータパケットを正確に送信することができる。X2インターフェースが順次に送信を実現することができなくても、GTP−UヘッダーにおけるSNによって、ターゲットeNBは、ソースeNBによって送信されたデータパケットの正確な順序を変らず知ることによって、正しいPDCPデータパケットが次のPDCP SNで示され、データパケットのミッシング又は重複送信を防止する。
方法2:段階504で、ソースeNBによってSN状態伝達メッセージをターゲットeNBに送信するプロセスは実行されない。ソースeNBはターゲットeNBにフォワーディングされた全てのPDCPデータパケットにSNを含み、またSNを搬送するデータパケットがUEに送信される。段階508aで、ソースeNBは、ソースeNBのPDCPアップリンク受信状態とアップリンク及びダウンリンクカウントとをターゲットeNBに通知する。即ち、ターゲットeNBは、ソースeNBがダウンリンクデータを送信することを中止する時のソース側のダウンリンク送信状態を知り、ソースeNBがアップリンクデータパケットを受信することを中止する時のアップリンク受信状態と、ソースeNBによってSGWに送信されるアップリンクデータの送信状態とを知る。これにより、本発明のアップリンク及びダウンリンクデータ送信における問題点が解決され、データのミッシング及び重複送信が起きない。
方法3:FPはソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされるデータパケットで定義される。FPのデータ部分はフォワーディングされるPDCPデータパケットを含み、FPのパケットヘッダーはフォワーディングされるデータパケットのシーケンス番号を含む。ターゲットeNBは、FPヘッダーのSNによってPDCPデータパケットを受信するシーケンシャル順序を知った後、ソースeNBから受信された次のPDCPによって用いられるSNによってPDCP SN無しに第1データパケットを識別し、後続データパケットを連続的に識別する。即ち、UEから送信される次のPDCP SNを受信すると、ターゲットeNBはUEによって受信されないPDCPデータパケットを正確に送信することができる。X2インターフェースが順次な送信を実現することができなくても、FPヘッダーにおけるSNによって、ターゲットeNBは、ソースeNBによって送信されたデータパケットの正確な順序を変らず知ることによって、正しいPDCPデータパケットが次のPDCP SNで示され、データパケットのミッシング又は重複送信を防止する。
方法4:ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされた全てのデータパケットはPDCP SNを含む。ソースeNBによってターゲットeNBに送信されるデータパケットに含まれて用いられる次のPDCP SNはダミーである。フォワーディングされたデータパケットを受信すると、ターゲットeNBは全てのフォワーディングされるデータパケットがSNを含むことで発見される場合に用いられる受信された次のPDCP SNを無視する。或いは、ソースeNBによってターゲットeNBに送信されるデータパケットに含まれて用いられる次のPDCP SNは特定値である。SN状態伝達メッセージを受信すると、ターゲットeNBは、用いられる次のPDCP SNが特定値であることが発見される場合に用いられる受信された次のPDCP SNを無視する。
方法5:ソースeNBはSN状態伝達メッセージを受信した後にUEに送信されたPDCPデータパケットの数を推定する。対応する数のデータパケットを送信すると、ソースeNBはデータをUEに送信することを中止する。対応する数のデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする時、ソースeNBはデータパケットにPDCP SNを含むが、後続データパケットにはPDCP SNを含まない。ターゲットeNBはPDCP SN無しに受信されたデータパケットを示すことに用いられる受信された次のPDCP SNを用いる。
段階506:UEはターゲットeNBに同期化される。UEはRACHを介してターゲットセルにアクセスする。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための第3の方法は次の通りである。段階504のメッセージで受信されたアップリンク受信状態と、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。RACHが成功的な後にターゲットeNBがソースeNBからフォワーディングされたデータを変らず継続受信する場合、ターゲットeNBはソースeNBから全てのフォワーディングされたデータを受信すると新たなアップリンク受信状態を形成する。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。また第3の方法に対応して段階508及び508aは実行されない。
段階507:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがターゲットeNBに送信される。段階503の後に、ソースeNBはデータをUEに送信して同時にデータをターゲットeNBにフォワーディングする。従って、ターゲットeNBによってソースeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。UEから受信されたPDCP状態レポートによると、ターゲットeNBは、UEに送信されない重複データを探知した後、重複データを廃棄してUEによって受信されないデータを直接送信する。ターゲットeNBはPDCP状態レポートでUEによって予想される次のPDCP SNを有するデータパケットから開始されるデータパケットをUEに送信する。UEはソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、アップリンクデータをソースeNBに送信することを中止する。
ターゲットeNBから受信されたアップリンク受信状態によって、ソースeNBでUEによって送信されたデータとソースeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはソースeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータパケットをターゲットeNBに送信する。
段階508:ターゲットeNBによって、データ送信中止インディケーションがソースeNBに送信される。データ送信中止インディケーションを送信するためのメッセージは新たなeNB UE X2AP ID及びUEの前のeNB UE X2AP IDを含む。このメッセージを受信すると、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに送信することを中止する。ソースeNBはUEからアップリンクデータを受信することを中止する。
本発明によって提供される方法は、X2ハンドオーバープロセスを例として説明される。ハンドオーバーがS1ハンドオーバーである場合、ターゲットeNBはMMEを介してデータ送信中止インディケーションをソースeNBに送信する。データ送信中止インディケーションを送信するためのS1メッセージはeNB eNB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDを含む。
ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされたデータは、SNを含むPDCPデータパケット、及びSNを含まないPDCPデータパケットを含む。ソースeNBは段階508aを通じて用いられる次のPDCP SNをターゲットeNBに通知する。
このプロセスを通じて、ソースeNBは、UEがソースeNBに対してデータを送受信することを中止することを適時に知ることによって、データ送信又はアップリンク受信のためのアイドル無線インターフェースを要しない。
段階508a:ソースeNBによって、第5SN状態伝達メッセージがターゲットeNBに送信される。このメッセージはアップリンクPDCP SN及び/又はHFNの受信状態を含む。このメッセージはダウンリンクPDCP SN及び/又はHFNの送信状態を含む。このメッセージはアップリンクPDCP SDUの受信状態とアップリンクカウント及びダウンリンクカウントとを含む。第5SN状態伝達メッセージ及び段階504におけるSN状態伝達は同一メッセージであるか又は相違するメッセージである。第2状態伝達メッセージが送信される時、ソースeNBは送受信状態を凍結させたことが示される。
ターゲットeNBは、段階508aで受信されたアップリンクPDCPデータパケットの受信状態によって、受信されることが予想される次のデータパケットを知ることで、この情報をUEに送信する。即ち、UEはネットワーク側から受信されない次のデータパケットから開始されるデータパケットをターゲットeNBに送信する。ターゲットeNBは、段階508aで、ソースeNBから受信されたアップリンクカウントによってSGWに送信される次のデータパケットを知ることで、データパケットがSGWに繰り返し送信されるか又は失われることが防止される。
段階509:ターゲットeNBによって、経路ハンドオーバーリクエストメッセージがMMEに送信される。
段階510:MMEによって、経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージがターゲットeNBに送信される。
段階511:ターゲットeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがソースeNBに送信される。
以上、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第3方法を説明した。この方法により、ソースeNBによるUEへの不必要なデータ送信及びアップリンクデータチャンネルの不必要なモニタリングが回避される。しかし、実際には、UEはソースeNBに対するダウンリンク受信及びアップリンク送信を中止するため、無線インターフェースリソース及び電力損失が節減される。
図6は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第1方法の二重接続のための実施形態の概路図である。この方法は以下の段階を含む。
段階601:MeNB(Master eNB)によって、SeNB(Secondary eNB)付加リクエストメッセージがT−SeNB(Target SeNB)に送信される。
段階602:T−SeNBによって、SeNB付加リクエスト確認応答メッセージがMeNBに送信される。
段階603:T−SeNBに対するリソースがMeNBによって成功的に割り当てられると、SeNB解除リクエストメッセージがS−SeNB(Sources eNB)に送信される。データがフォワーディングされなければならない場合、MeNBはデータフォワーディングアドレスをS−SeNBに提供する。SeNB解除メッセージを受信すると、S−SeNBはデータをUEに継続送信する。
S−SeNBはデータのフォワーディングを開始する。
分割ベアラー(split bearer)に対応して、S−SeNBはアップリンクデータをMeNBに継続送信する。SCG(Second Cell Group)ベアラーに対応して、S−SeNBはアップリンクデータをSGWに継続送信する。
SCGベアラーに対して、S−SeNBはこの段階の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続供給する。即ち、UEはどのデータパケットがS−SeNBによってUEから既に受信されたのかを知る。従って、段階608でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
本発明によって提供される他の方法で、この段階は省略されて実行されないこともあるため、S−SeNBはデータをUEに継続送信する。
段階604:S−SeNBによって、データはT−SeNBにフォワーディングされる。分割ベアラーに対応して、S−SeNBがデータをMeNBにフォワーディングした後、MeNBはデータをT−SeNBにフォワーディングする。分割ベアラーのようなSCGベアラーに対して、S−SeNBはMeNBを介してデータをT−SeNBにフォワーディングするか、又はS−SeNBはデータをT−SeNBに直接フォワーディングする。実施形態に応じて、S−SeNBによってデータをT−SeNBにフォワーディングすることは段階603の後にいつでも実行される。
段階605:MeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。MeNBはダウンリンクデータをS−SeNBに継続送信する。またその間に、MeNBはダウンリンクデータをT−SeNBにフォワーディングする。
段階606:RRC接続再構成メッセージがUEによって受信される。UEはS−SeNBに対する設定を削除又はリセティングしない。UEはS−SeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信する。UEはアップリンクデータをS−SeNBに継続送信する。UEはRRC接続再構成完了メッセージをMeNBに送信する。
段階607:MeNBによって、SeNB再構成完了メッセージがT−SeNBに送信される。
段階608:UEはT−SeNBに同期化される。UEは、S−SeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、またS−SeNBにアップリンクデータを送信することを中止する。
段階609:T−SeNBによって、データ送信中止インディケーションがMeNBに送信される。データ送信中止インディケーションを送信するためのメッセージはT−SeNBによってUEのために割り当てられたeNB UE X2AP ID及びT−SeNBによってMeNBのために割り当てられたeNB UE X2AP IDを含む。このメッセージを受信すると、MeNBはダウンリンクデータをS−SeNBに送信することを中止する。
段階610:MeNBによって、データ送信中止インディケーションがS−SeNBに送信される。データ送信中止インディケーションを送信するためのメッセージはMeNBによってUEのために割り当てられたeNB UE X2AP ID及びMeNBによってS−SeNBのために割り当てられたeNB UE X2AP IDを含む。このメッセージを受信すると、S−SeNBはダウンリンクデータをUEに送信することを中止する。S−SeNBはUEからアップリンクデータを受信することを中止する。
段階609及び610におけるプロセスを通じて、S−SeNBは、UEがS−SeNBに対してデータを送受信することを中止することを適時に知ることによって、データ送信又はアップリンク受信のためのアイドル無線インターフェースを要しない。
段階611a:S−SeNBによって、SN状態伝達がMeNBに送信される。
段階611b:MeNBによって、SN状態伝達がT−SeNBに送信される。
SCGベアラーに対して、段階610の後の段階611a及び611bの実行は、次の利点を有する。T−SeNBは、UEがアップリンクデータを送信することを中止した後にS−SeNBの受信状態を正確に知ることによって、これをUEに通知し、その後、UEはS−SeNBによって受信されないデータパケットをT−SeNBに送信する。この方法に対応して、段階603の後及び段階610の前に、S−SeNBは順次に受信されたアップリンクデータパケットをSGWに直接送信し、他のデータパケットをT−SeNBにフォワーディングする。
SCGベアラーに対して、T−SeNBは、段階611bのメッセージで受信したアップリンクPDCPデータパケットの受信状態によって、受信されることが予想される次のデータパケットを知ることで、この情報をUEに送信する。即ち、UEはネットワーク側から受信されない次のデータパケットから開始されるデータパケットをT−SeNBに送信する。T−SeNBは、段階611bで、S−SeNBから受信されたアップリンクカウントによってSGWに送信される次のデータパケットを知ることで、データパケットがSGWに繰り返し送信されるか又は失われることを防止する。
分割ベアラーに対して、段階611a及び611bは段階603の後にいつでも実行される。
SCGベアラーに対して、段階611a及び611bは段階610の後に実行される。
本発明の主要内容に関係無い段階の詳細な説明、例えばMeNBとMMEとの間のERAB修正インディケーションプロセスは本明細書で省略される。
以上、本発明によって提供されるシームレスのハンドオーバーをサポートする第1方法の二重接続のための実施形態を説明した。この方法により、S−SeNBによるUEへの不必要なデータ送信又はアップリンクデータチャンネルの不必要なデータモニタリングが回避される。しかし、実際には、UEがS−SeNBに対するダウンリンク受信及びアップリンク送信を中止するため、無線インターフェースリソース及び電力損失が節減される。この方法により、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。
図7は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第4方法を示す。この方法は以下の段階を含む。
段階701:ソースeNBによって、ハンドオーバーリクエストメッセージがターゲットeNBに送信される。
この実施形態で、ソースeNBは拡張(enhanced)ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。拡張ハンドオーバーは、3GPP Rel−14で論議されたように、ソースeNBに対する接続を維持するためのハンドオーバー方式を指称する。特に、拡張ハンドオーバープロセスは、ソースeNBがハンドオーバー実行プロセスの間のダウンリンクデータを変らずUEに送信し、またUEからアップリンクデータを受信することを意味する。より具体的には、ソースeNBがRRC接続再構成メッセージを送信した後、ソースeNBがRRC接続再構成メッセージを送信した後及びターゲットeNBがUEからRACHアクセスを受信する前に、又はソースeNBがRRC接続再構成メッセージを送信した後及びターゲットeNBがUEからRRC接続再構成を受信する前に、ソースeNBは、変らずダウンリンクデータをUEに送信し、またUEからアップリンクデータを受信する。ハンドオーバー実行プロセスの意味は3GPP TS36.300における定義と同一である。ソースeNBは拡張ハンドオーバープロセス及びUEの能力に対するサポートによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。或いは、ソースeNBは、拡張ハンドオーバープロセス、UEの能力、及びターゲットeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力に対するサポートによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。また、ソースeNBはサービスの要求事項(例えば、サービス品質(QoS)情報)を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。また、ソースeNBは本発明の主要内容に影響を及ぼさずに他の情報を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。ソースeNBはUEからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力は、RRC接続再構成メッセージを受信すると、UEがソースeNBで送受信状態を凍結させずに、及びソースeNBの階層2(L2)で情報をリセティング又は空にせずに、ソースeNBからデータを継続的に受信するか又は送信することを意味する。ソースeNBはO&M(Operation & Maintenance)設定又はX2設定プロセスを通じてターゲットeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信したeNBは、反対の(opposite)eNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。
本発明において、ソースeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することをターゲットeNBに示す次の方法がある。
方法1:ハンドオーバーリクエストメッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、ソースeNBはこのハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることをターゲットeNBに示す。
方法2:UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力はハンドオーバーリクエストメッセージに含まれ、ターゲットeNBは、このハンドオーバープロセスがソースeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力、及びUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力によって拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。ソースeNBはUEからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。ターゲットeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてソースeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信するeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。この方法に対応して、ソースeNBが拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、ソースeNBは拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバーを開始する時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。或いは、ソースeNB及びターゲットeNBが両方とも拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、ソースeNBは拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバーを開始する時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。
ソースeNBは、拡張ハンドオーバープロセスの間のターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始して、UEに送信されるデータパケットの最大数、例えば最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数、最大PDCP SN範囲内のデータパケットの数、又はそれ以上をターゲットeNBに通知する。例えば、PDCP SNが0〜127である場合、最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットは127個のPDCP SDU又はPDUである。
段階702:ターゲットeNBによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージがソースeNBに送信される。
ターゲットeNBがソースeNBから拡張ハンドオーバーインディケーション情報を受信する場合、ターゲットeNBはハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。拡張ハンドオーバーインディケーション情報はRRCコンテナを介してUEに送信される。
段階703:ソースeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。拡張ハンドオーバープロセスに対応して、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに継続送信する。本発明によって提供される方法に対応して、ソースeNBによってUEに連続的に送信されるデータパケットは、最大でターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始される最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、ソースeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。
ソースeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。このメッセージを受信すると、UEは、ソースeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信し、ソースeNBにアップリンクデータを継続送信する。受信されたRRC接続再構成メッセージに含まれる拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、UEは、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知ることで、ソースeNBでデータを継続送受信する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための対応する第1の方法は、ソースeNBがこの段階の後又は段階704の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックすることである。即ち、UEはどのデータパケットがソースeNBによってUEから既に受信されたかを知る。従って、段階706でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
段階704:ソースeNBによって、シーケンス番号(SN)状態伝達がターゲットeNBに送信される。この段階で、ソースeNBは送受信状態を凍結させない。
ソースeNBはターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始する。またソースeNBはUEに送信されるダウンリンクデータをターゲットeNBにフォワーディングする。ソースeNBはUEから受信されたアップリンクデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。一方法は次の通りである。ソースeNBはSN状態伝達メッセージ後に順次又は非順次に受信されたデータパケットを含む全ての受信されたアップリンクパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。他の方法は次の通りである。ソースeNBは、受信されたデータパケットを順次にSGWに送信し、受信されたデータパケットを非順次にターゲットeNBにフォワーディングする。
段階705:UEはターゲットeNBに同期化される。UEはRACHを介してターゲットセルにアクセスする。
本発明において、UEはソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、この段階で、ソースeNBでアップリンクデータを送信することを中止する。或いは段階706で、UEは、ソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、ソースeNBでアップリンクデータを送信することを中止する。
本実施形態において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階704のメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。RACHが成功的な後にターゲットeNBがソースeNBからフォワーディングされたデータを変らず継続受信する場合、ターゲットeNBはソースeNBから全てのフォワーディングされたデータを受信すると新たなアップリンク受信状態を形成する。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。
段階706:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがターゲットeNBに送信される。段階703の後に、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに送信して同時にダウンリンクデータをターゲットeNBにフォワーディングする。従って、ターゲットeNBによってソースeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。ターゲットeNBがUEに送信される必要がないデータを探知する次の方式がある。
UEから受信されたPDCP状態レポートによって、ターゲットeNBはUEによって受信されることが予想される次のPDCP SNを知る。ターゲットeNBは、UEに送信する必要がない重複データパケットを探知した後、UEによって受信されたデータを廃棄してUEによって予想される次のデータパケットから直接開始されるデータパケットをUEに送信する。
UEによってターゲットeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNのみを含み、PDCP SNに対応するHFNを含まない。
段階701で説明した方法を用いることによって、ターゲットeNBはこのハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであるか否かを知る。拡張ハンドオーバープロセスに対して、ターゲットeNBは、拡張ハンドオーバープロセスのための方法によってデータをUEに送信し、及び/又はアップリンクデータをSGWに送信する。ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセスによってUEによって受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを決定する。
ターゲットeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNに対応するデータパケットを、ターゲットeNBのバッファーに記憶されたこのPDCP SNに対応する第1データパケットと見なす。ターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始されてソースeNBによってUEに送信されるデータパケットの最大数は最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、ターゲットeNBによってソースeNBから受信された第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、ソースeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。従って、UEによってソースeNBから受信された最大データパケットは3のPDCP SN及び11のHFNを有する。ソースeNBによって送信されたデータがいずれもUEによって受信される場合、UEは次の受信されるデータパケットが4のPDCP SN及び11のHFNを有することを予想する。従って、このデータパケットはターゲットeNBのバッファーで4のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、このデータパケットに対応するHFNは11である。ソースeNBによって送信された一部のデータパケットがUEによって受信されない場合、例えばターゲットeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9の場合、このデータパケットはターゲットeNBのバッファーで9のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、ターゲットeNBは対応するHFNが10であることを知る。従って、ターゲットeNBのバッファーで同一のPDCP SNを有するデータパケットが存在する場合、対応する第1UE PDCP状態レポートでデータパケットSNを受信しない第1データパケットはUEに送信される次のデータパケットである。この方式で、ターゲットeNBはこのデータパケットに対応するHFNを知る。
或いは、ターゲットeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNがSN状態伝達メッセージで受信されたDLカウントでPDCP SNのPDCP SN範囲の半分に近い(not far from a half)ことと見なす。言い換えると、PDCP SNの最大値がNである場合、次の予想されるPDCP SNはDLカウントでPDCP SNのN/2に近い。またソースeNBはSN状態伝達メッセージを送信した後にデータをUEに送信する時、この原理に従う。例えば、
・DLカウントで、HFNは10であり、PDCP SNは8であり、
・PDCP SNは7ビットで(SNの範囲は0〜127まで)あり
・ターゲットeNBによってUEから受信された次の予想されるPDCP SNが73〜127である場合、HFNは9であり、
・ターゲットeNBによってUEから受信された次の予想されるPDCP SNが0〜72である場合、HFNは10である。
SN状態伝達メッセージを送信すると、ソースeNBは、データをUEに継続送信して、PDCP SNが72でありHFNが10である後に、ダウンリンクデータパケットをUEに送信することを中止する。
拡張ハンドオーバープロセスに対応して、ターゲットeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9である場合、ターゲットeNBは対応するHFNが10であることを知る。ハンドオーバーが拡張ハンドオーバーでない場合、ターゲットeNBは対応するHFNが9であることを知る。
本実施形態において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階704のメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。ターゲットeNBはフォワーディングされた全てのデータがソースeNBから受信された後に新たなアップリンク受信状態を形成する必要がある。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。ターゲットeNBは生成されたアップリンク受信状態をUEに送信する。
ターゲットeNBから受信されたアップリンク受信状態と、ソースeNBでUEによって送信されたデータ及びソースeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはソースeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータをターゲットeNBに送信する。
段階707:ターゲットeNBによって、経路ハンドオーバーリクエストメッセージがMMEに送信される。
段階708:MMEによって、経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージがターゲットeNBに送信される。
段階709:ターゲットeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがソースeNBに送信される。
以上、本発明によって提供されるシームレスのハンドオーバーをサポートする第4方法を説明した。この方法により、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が減少し、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。特に、ターゲットeNBがUEによって予想される次のPDCP SNに対応するHFNを知らない問題点が解決される。従って、ソースeNBとターゲットeNBとが相違する製造会社でも、2個のeNBの間の相互運用性(interoperability)が保証され、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が拡張ハンドオーバープロセスの間の運用性を保証しながら減少する。
図8は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第5方法を示す。この方法は以下の段階を含む。
段階801:ソースeNBによって、ハンドオーバーリクエストメッセージがターゲットeNBに送信される。
段階802:ターゲットeNBによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージがソースeNBに送信される。
段階803:ソースeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。拡張ハンドオーバープロセスに対応して、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに継続送信する。ソースeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。このメッセージを受信すると、UEは、ソースeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信し、ソースeNBにアップリンクデータを継続送信する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための対応する第1の方法は、ソースeNBがこの段階の後又は段階804の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックすることである。即ち、UEはどのデータパケットがソースeNBによってUEから既に受信されたかを知る。従って、段階806でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
段階804:ソースeNBによって、シーケンス番号(SN)状態伝達がターゲットeNBに送信される。この段階で、ソースeNBは送受信状態を凍結させない。
ソースeNBはターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始する。また、ソースeNBはUEに送信されるダウンリンクデータをターゲットeNBにフォワーディングする。ソースeNBはUEから受信されたアップリンクデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。一方法は次の通りである。ソースeNBは、SN状態伝達メッセージ後に順次又は非順次に受信されたデータパケットを含む全ての受信されたアップリンクパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。他の方法は次の通りである。ソースeNBは、受信されたデータパケットを順次にSGWに送信し、受信されたデータパケットを非順次にターゲットeNBにフォワーディングする。
段階805:UEはターゲットeNBに同期化される。UEはRACHを介してターゲットセルにアクセスする。
本発明において、UEはソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、この段階で、ソースeNBでアップリンクデータを送信することを中止する。或いは段階806で、UEは、ソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、ソースeNBでアップリンクデータを送信することを中止する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階804のメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。RACHが成功的な後にターゲットeNBがソースeNBからフォワーディングされたデータを変らず継続受信する場合、ターゲットeNBはソースeNBから全てのフォワーディングされたデータを受信すると新たなアップリンク受信状態を形成する。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。
段階806:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがターゲットeNBに送信される。段階803の後に、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに送信して同時にダウンリンクデータをターゲットeNBにフォワーディングする。従って、ターゲットeNBによってソースeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。ターゲットeNBがUEに送信される必要がないデータを探知する次の方式がある。
UEから受信されたPDCP状態レポートによって、ターゲットeNBはUEによって受信されることが予想される次のPDCP SNを知る。ターゲットeNBは、UEに送信する必要がない重複データパケットを探知した後、UEによって受信されたデータを廃棄してUEによって予想される次のデータパケットから直接開始されるデータパケットをUEに送信する。
UEによってターゲットeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNとPDCP SNに対応するHFNとを含む。UEは拡張ハンドオーバープロセスの間のeNBに送信されたPDCP状態で受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNのみを含む。ハンドオーバーが拡張ハンドオーバーでない場合、ターゲットeNBは既存の原理により受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを知る。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階804のメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。ターゲットeNBはフォワーディングされた全てのデータがソースeNBから受信された後に新たなアップリンク受信状態を形成する必要がある。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。ターゲットeNBは生成されたアップリンク受信状態をUEに送信する。
ターゲットeNBから受信されたアップリンク受信状態と、ソースeNBでUEによって送信されたデータ及びソースeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはソースeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータをターゲットeNBに送信する。
段階807:ターゲットeNBによって、経路ハンドオーバーリクエストメッセージがMMEに送信される。
段階808:MMEによって、経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージがターゲットeNBに送信される。
段階809:ターゲットeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがソースeNBに送信される。
以上、本発明によって提供されるシームレスのハンドオーバーをサポートする第5方法を説明した。この方法により、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が減少し、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。特に、ターゲットeNBがUEによって予想される次のPDCP SNに対応するHFNを知らない問題点が解決される。従って、ソースeNBとターゲットeNBとが相違する製造会社でも、2個のeNBの間の相互運用性が保証され、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が拡張ハンドオーバープロセスの間の運用性を保証しながら減少する。
図9は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第4及び第5方法の二重接続のための実施形態の概路図である。この方法は以下の段階を含む。
段階901:MeNB(Master eNB)によって、SeNB(SecondaryeNB)付加リクエストメッセージがT−SeNB(Target SeNB)に送信される。
MeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。拡張ハンドオーバープロセスに対する原理は段階701における原理と同一である。特に、SeNB変更プロセスで、拡張ハンドオーバープロセスは、S−SeNBが変らずダウンリンクデータをUEに送信し、ハンドオーバー実行プロセスの間に変らずUEからアップリンクデータを受信するということを意味する。より具体的には、MeNBがRRC接続再構成メッセージを送信した後、MeNBがRRC接続再構成メッセージを送信した後及びT−SeNBがUEからRACHアクセスを受信する前に、又はMeNBがRRC接続再構成メッセージを送信した後及びMeNBがUEからRRC接続再構成を受信する前に、S−SeNBは、変らずダウンリンクデータをUEに送信し、またUEからアップリンクデータを受信する。この実施形態で、拡張ハンドオーバーをサポートすることは拡張SeNB変更プロセスをサポートすることを意味する。
MeNBは、UEの能力、MeNBの拡張ハンドオーバーをサポートする能力、及びS−SeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバーをサポートする能力によって、拡張ハンドオーバーを採択するかを決定する。また、MeNBは本発明の主要内容に影響を及ぼさず他の情報(例えば、QoS)を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
本発明において、拡張ハンドオーバープロセスが採択されることをT−SeNBに示す次の方法がある。
方法1:SeNB付加リクエストメッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、MeNBはこのハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることをT−SeNBに示す。MeNBは拡張ハンドオーバープロセス及びUEの能力に対するサポートによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。また、ソースeNBはS−SeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。MeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてS−SeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信したeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。
方法2:UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力はSeNB付加リクエストメッセージに含まれる。T−SeNBが拡張ハンドオーバープロセスをサポートする場合、T−SeNBは、このハンドオーバープロセスがMeNB及び/又はS−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力、及びUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。MeNBはUEからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。T−SeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてMeNB及び/又はS−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信したeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。この方法に対応して、MeNBが拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、MeNBは拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバーを開始する時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。或いは、MeNB、S−SeNB、及びT−SeNBのいずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、MeNBは拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバーを開始する時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。
段階902:T−SeNBによって、SeNB付加リクエスト確認応答メッセージがMeNBに送信される。
T−SeNBがMeNBから拡張ハンドオーバーインディケーション情報を受信する場合、T−SeNBはSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。拡張ハンドオーバーインディケーション情報はRRCコンテナを介してUEに送信される。ここで、RRCコンテナはSeNBからMeNBへのコンテナである。
段階903:MeNBによってT−SeNBに対するリソースが成功的に割り当てられると、SeNB解除リクエストメッセージがS−SeNBに送信される。データがフォワーディングされなければならない場合、MeNBはデータフォワーディングアドレスをS−SeNBに提供する。
本発明において、拡張ハンドオーバープロセスがMeNBによって採択されることをS−SeNBに示す次の方法がある。
方法1:SeNB解除リクエストメッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、MeNBはこのハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることをS−SeNBに示す。MeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法は段階901における方法と同一であり、本明細書では説明を繰り返さない。
方法2:UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力はSeNB付加解除メッセージに含まれる。S−SeNBが拡張ハンドオーバープロセスをサポートする場合、S−SeNBは、このハンドオーバープロセスがMeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力、及びUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。MeNBはUEからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。S−SeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてMeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信したeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。この方法に対応して、MeNBが拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、MeNBは拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバープロセスを開始する時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。或いは、MeNB、S−SeNB、及びT−SeNBのいずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、MeNBは拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバーを開始する時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。
SeNB解除メッセージを受信すると、S−SeNBはデータをUEに継続送信する。S−SeNBはデータのフォワーディングを開始する。SeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。
分割ベアラーに対応して、S−SeNBはアップリンクデータをMeNBに継続送信する。SCG(Second Cell Group)ベアラーに対応して、S−SeNBはアップリンクデータをSGWに継続送信する。
SCGベアラーに対して、S−SeNBはこの段階の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックする。即ち、UEはどのデータパケットがS−SeNBによってUEから既に受信されたのかを知る。従って、段階907でメッセージを送信すると、UEはT−SeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
段階904:MeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。MeNBはダウンリンクデータをS−SeNBに継続送信する。また、MeNBはダウンリンクデータをT−SeNBにフォワーディングする。本発明によって提供される方法に対応して、S−SeNBによってUEに連続的に送信されるデータパケットは、最大でT−SeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始される最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、S−SeNBによってT−SeNBにフォワーディングされた第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、S−SeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。
UEはRRC接続再構成メッセージを受信する。UEはS−SeNBに対する設定を削除又はリセティングしない。UEはS−SeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信する。UEはアップリンクデータをS−SeNBに継続送信する。受信されたRRC接続再構成メッセージに含まれる拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、UEは、ハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知り、ソースeNBに対してデータを継続送受信する。
段階905:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがMeNBに送信される。
段階906:MeNBによって、SeNB再構成完了メッセージがT−SeNBに送信される。
段階907:UEはT−SeNBに同期化される。UEは、S−SeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、またアップリンクデータをS−SeNBに送信することを中止する。
段階908a:S−SeNBによって、SN状態伝達がMeNBに送信される。
段階908b:MeNBによって、SN状態伝達がT−SeNBに送信される。
段階909:S−SeNBによって、データはT−SeNBにフォワーディングされる。分割ベアラーに対応して、S−SeNBがデータをMeNBにフォワーディングした後、MeNBはデータをT−SeNBにフォワーディングする。分割ベアラーのようなSCGベアラーに対して、S−SeNBはMeNBを介してデータをT−SeNBにフォワーディングするか、又はS−SeNBはデータをT−SeNBに直接フォワーディングする。実施形態に応じて、S−SeNBによってデータをT−SeNBにフォワーディングすることは段階903の後にいつでも実行される。
段階903の後に、S−SeNBはダウンリンクデータをUEに同時に送信し、ダウンリンクデータをT−SeNBにフォワーディングする。従って、T−SeNBによってS−SeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。T−SeNBは次のような方式でUEに送信される必要がないデータを探知する。
SCGベアラーに対して、UEから受信されたPDCP状態レポートによって、T−SeNBはUEによって受信されることが予想される次のPDCP SNを知る。ターゲットeNBは、UEに送信する必要がない重複データパケットを探知した後、UEによって受信されたデータを廃棄してUEによって予想される次のデータパケットから直接開始されるデータパケットをUEに送信する。
SCGベアラーに対して、UEによってT−SeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNのみを含み、PDCP SNに対応するHFNを含まない。T−SeNBが受信されることで予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを知るための次の2つの方式がある。
方式1:段階901で説明した方法により、T−SeNBはこのようなハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであるか否かを知る。拡張ハンドオーバープロセスに対して、T−SeNBは拡張ハンドオーバープロセスのための方法によってデータをUEに送信し、アップリンクデータをSGWに送信する。
T−SeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNに対応するデータパケットを、T−SeNBのバッファーに記憶されたこのPDCP SNに対応する第1データパケットと見なす。T−SeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始されてS−SeNBによってUEに送信されるデータパケットの最大数は最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、T−SeNBによってS−SeNBから受信された第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、S−SeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。従って、UEによってS−SeNBから受信された最大データパケットは3のPDCP SN及び11のHFNを有する。S−SeNBによって送信されたデータがいずれもUEによって受信される場合、UEは次の受信されるデータパケットが4のPDCP SN及び11のHFNを有することを予想する。従って、このデータパケットはT−SeNBのバッファーで4のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、このデータパケットに対応するHFNは11である。S−SeNBによって送信された一部のデータパケットがUEによって受信されない場合、例えばT−SeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9の場合、このデータパケットはT−SeNBのバッファーで9のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、T−SeNBは対応するHFNが10であることを知る。従って、T−SeNBのバッファーで同一のPDCP SNを有するデータパケットが存在する場合、対応する第1UE PDCP状態レポートでデータパケットSNを受信しない第1データパケットはUEに送信される次のデータパケットである。この方式で、T−SeNBはこのデータパケットに対応するHFNを知る。
或いは、拡張ハンドオーバープロセスに対して、T−SeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNがSN状態伝達メッセージで受信されたDLカウントでPDCP SNのPDCP SN範囲の半分に近いことと見なす。言い換えると、PDCP SNの最大値がNである場合、次の予想されるPDCP SNはDLカウントでPDCP SNのN/2に近い。またS−SeNBはSN状態伝達メッセージを送信した後にデータをUEに送信する時、この原理に従う。例えば、
・DLカウントで、HFNは10であり、PDCP SNは8であり、
・PDCP SNは7ビットで(SNの範囲は0〜127まで)あり、
・T−SeNBによってUEから受信された次の予想されるPDCP SNが73〜127である場合、HFNは9であり、
・T−SeNBによってUEから受信された次の予想されるPDCP SNが0〜72である場合、HFNは10である。
SN状態伝達メッセージを送信すると、S−SeNBは、データをUEに継続送信して、PDCP SNが72でありHFNが10である後に、ダウンリンクデータパケットをUEに送信することを中止する。
拡張ハンドオーバープロセスに対応して、T−SeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9である場合、T−SeNBは対応するHFNが10であることを知る。ハンドオーバーが拡張ハンドオーバーでない場合、T−SeNBは対応するHFNが9であることを知る。
方式2:UEによってT−SeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SN及びPDCP SNに対応するHFNを含む。UEは拡張ハンドオーバープロセスの間のeNBに送信されたPDCP状態で受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNのみを含む。ハンドオーバーが拡張ハンドオーバーでない場合、T−SeNBは既存の原理により受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを知る。
分割ベアラーに対して、MeNBは、UEの受信状態を知ることで対応するデータをT−SeNBに送信する。
本実施形態において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階908bのメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、S−SeNBによってフォワーディングされる受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、T−SeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。T−SeNBはフォワーディングされた全てのデータがS−SeNBから受信された後に新たなアップリンク受信状態を形成する必要がある。T−SeNBはS−SeNBがエンドマーカーによって全てのデータをフォワーディングしたことを知る。T−SeNBは生成されたアップリンク受信状態をUEに送信する。T−SeNBから受信されたアップリンク受信状態と、UEによってS−SeNBに送信されたデータ及びS−SeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはS−SeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータをT−SeNBに送信する。この方法はSCGベアラーを特定する。
分割ベアラーに対して、段階908a及び908bは段階903の後にいつでも実行される。
SCGベアラーに対して、段階908a及び908bは段階903の後に実行される。
段階910:MeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがS−SeNBに送信される。
本発明の主要内容に関係無い段階の詳細な説明、例えばMeNBとMMEとの間のERAB修正インディケーションプロセスは本明細書で省略される。
以上、本発明によって提供されるシームレスのハンドオーバーをサポートする第4及び第5方法の二重接続のための実施形態を説明した。この方法により、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が減少し、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。特に、T−SeNBがUEによって予想される次のPDCP SNに対応するHFNを知らない問題点が解決される。従って、MeNB、S−SeNB、及びT−SeNBがそれぞれ相違する製造会社でも、eNBの間の相互運用性が保証され、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が拡張ハンドオーバープロセスの間の運用性を保証しながら減少する。
TS36.300 10.1.2.8.1におけるSeNB付加プロセスは、またMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)MeNBは、拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定し、SeNB付加リクエストメッセージを介してSeNBに通知する。
2)SeNBは、SeNBからSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをMeNBによってUEに送信する。
3)MeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
4)UEはこのハンドオーバープロセスが段階3)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図7及び図9で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.2におけるSeNB修正プロセスは、またMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)MeNBは、拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定し、SeNB修正リクエストメッセージを介してSeNBに通知する。
2)SeNBは、SeNBからSeNB修正リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをMeNBによってUEに送信する。
3)MeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
4)UEはこのハンドオーバーが段階3)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
TS36−300 10.1.2.8.2.1におけるMeNBの内部ハンドオーバーはSCG変更プロセスを含み、またMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は上述した方法と同一であり、本明細書で繰り返さない。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図7及び図9で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.3におけるSeNB解除プロセスは、またMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)MeNBは、拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定した後、SeNB解除リクエストメッセージ(MeNBによって開始されたSeNB解除プロセス)又はSeNB解除確認応答(SeNBによって開始されたSeNB解除プロセス)を介してSeNBに通知する。
2)MeNBは拡張ハンドオーバーインディケーション情報をUEに送信する。
3)MeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
4)UEはこのハンドオーバーが段階3)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図7及び図9で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.5におけるSeNB修正プロセスは、またMeNBからeNBへの変更プロセスがソースMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)ソースMeNBは、拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定し、ハンドオーバーリクエストメッセージを介してターゲットeNBに通知する。
2)ターゲットeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをソースMeNBによってUEに送信する。
3)ソースMeNBはSeNB解除リクエストを介して拡張ハンドオーバーインディケーション情報をS−SeNBに通知する。S−SeNBは、データをUEに継続送信し、UEからアップリンクデータを継続受信する。
4)ソースMeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
5)UEはこのハンドオーバーが段階4)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図7及び図9で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.7におけるeNBからMeNBへの変更プロセスは、またソースeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)ソースeNBは、拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定し、ハンドオーバーリクエストメッセージを介してターゲットMeNBに通知する。
2)ターゲットMeNBはSeNB付加リクエストメッセージを介して拡張ハンドオーバーインディケーション情報をT−SeNBに通知する。
3)T−SeNBはSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。T−SeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをソースeNBによってUEに送信する。或いは、T−SeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を直接含め、SeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めない。
4)ソースeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
5)UEはこのハンドオーバーが段階4)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図7及び図9で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.8におけるSeNBを変更しないで相違するMeNBの間にハンドオーバーを行うシナリオは、またソースMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は、TS36.300 10.1.2.8.5におけるMeNBからeNBへの変更プロセス、及びTS36.300 10.1.2.8.7におけるeNBからMeNBへの変更プロセスの組み合わせであり、本明細書では説明を繰り返さない。
図10は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第6方法を示す。この方法は以下の段階を含む。
段階1001:ソースeNBによって、ハンドオーバーリクエストメッセージがターゲットeNBに送信される。
メッセージはUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を含む。UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力は、RRC接続再構成メッセージを受信すると、UEがソースeNBで送受信状態を凍結させずに、及びソースeNBの階層2(L2)で情報をリセティング又は空にせずに、ソースeNBからデータを継続的に受信するか又は送信することを意味する。UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力の特定の意味は段階701における方法と同一であり、本明細書では説明を繰り返さない。UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力はRRCコンテナに含まれる。またソースeNBはハンドオーバーリクエストメッセージ内に(拡張ハンドオーバープロセスをサポートする)情報要素を含める。この情報要素を用いることによって、ソースeNBはソースeNBが拡張ハンドオーバーをサポートすることをターゲットeNBに通知するか、或いはこの情報要素を用いることによって、ソースeNBはソースeNB及びUEのいずれもが拡張ハンドオーバープロセスをサポートすることをターゲットeNBに通知する。拡張ハンドオーバープロセスの意味は段階701における方法と同一であり、本明細書では説明を繰り返さない。
段階1002:ターゲットeNBによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージがソースeNBに送信される。
この方法で、ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセス及びUEの能力に対するサポートによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。或いは、ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセス、UEの能力、及びソースeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力に対するサポートによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。またターゲットeNBはサービスに対する要求事項(例えば、サービス品質(QoS)情報)を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。また、ターゲットeNBは本発明の主要内容に影響を及ぼさずに他の情報を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。ターゲットeNBはUEからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。ターゲットeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてソースeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信するeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。段階1001で、ソースeNB及びUEはいずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートする情報要素をハンドオーバーリクエストメッセージに含めることで拡張ハンドオーバープロセスをサポートすることをソースeNBによってターゲットeNBに通知する方法に対応して、ターゲットeNBは、受信された情報要素を介してソースeNB及びUEがいずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートすることを知る。
本発明において、拡張ハンドオーバープロセスが採択されることをソースeNBに示す次の方法がある。
方法1:ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択するようにソースeNBに示す。また拡張ハンドオーバーインディケーション情報はターゲットeNBからソースeNBへのRRCコンテナ内に含まれて、ソースeNBによってUEに送信される。
方法2:拡張ハンドオーバーインディケーション情報はRRCコンテナ内に含まれる。ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージを受信すると、ソースeNBは、RRCコンテナに通知してこれを見ることで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。ソースeNBがRRCコンテナをUEに送信することによって、UEはこのハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを示す。
段階1003:ソースeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。拡張ハンドオーバープロセスに対応して、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに継続送信する。本発明によって提供される方法に対応して、ソースeNBによってUEに連続的に送信されるデータパケットは、最大でターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始される最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、ソースeNBによってターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、ソースeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。段階1002で受信される拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、又はRRCコンテナ内の拡張ハンドオーバーインディケーション情報を見ることによって、ソースeNBは拡張ハンドオーバープロセスが採択されることを知る。
ソースeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。このメッセージを受信すると、UEは、ソースeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信し、ソースeNBにアップリンクデータを継続送信する。受信されたRRC接続再構成メッセージに含まれる拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、UEは、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知ることで、ソースeNBでデータを継続送受信する。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するための対応する第1の方法は、ソースeNBがこの段階の後又は段階1004の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続フィードバックすることである。即ち、UEはどのデータパケットがソースeNBによってUEから既に受信されたかを知る。従って、段階1006でメッセージを送信すると、UEはターゲットeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットかを知る。
段階1004:ソースeNBによって、シーケンス番号(SN)状態伝達がターゲットeNBに送信される。
ソースeNBは拡張ハンドオーバープロセスの間のターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始されてUEに送信されるデータパケットの最大数、例えば最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数又はそれ以上をターゲットeNBに通知する。例えば、PDCP SNが0〜127である場合、最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットは127個のPDCP SDU又はPDUである。この段階で、ソースeNBは送受信状態を凍結させない。
ソースeNBはターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始する。またソースeNBはUEに送信されるダウンリンクデータをターゲットeNBにフォワーディングする。
ソースeNBはUEから受信されたアップリンクデータパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。一方法は次の通りである。ソースeNBはSN状態伝達メッセージ後に順次又は非順次に受信されたデータパケットを含む全ての受信されたアップリンクパケットをターゲットeNBにフォワーディングする。他の方法は次の通りである。ソースeNBは、受信されたデータパケットを順次にSGWに送信し、受信されたデータパケットを非順次にターゲットeNBにフォワーディングする。
段階1005:UEはターゲットeNBに同期化される。UEはRACHを介してターゲットセルにアクセスする。
本発明において、UEはソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、この段階で、ソースeNBでアップリンクデータを送信することを中止する。或いは段階1006で、UEは、ソースeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、ソースeNBでアップリンクデータを送信することを中止する。
本実施形態において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階1004のメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。RACHが成功的な後にターゲットeNBがソースeNBからフォワーディングされたデータを変らず継続受信する場合、ターゲットeNBはソースeNBから全てのフォワーディングされたデータを受信すると新たなアップリンク受信状態を形成する。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。
段階1006:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがターゲットeNBに送信される。段階1003の後に、ソースeNBはダウンリンクデータをUEに送信して同時にダウンリンクデータをターゲットeNBにフォワーディングする。従って、ターゲットeNBによってソースeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。ターゲットeNBがUEに送信される必要がないデータを探知する次の方式がある。
UEから受信されたPDCP状態レポートによって、ターゲットeNBはUEによって受信されることが予想される次のPDCP SNを知る。ターゲットeNBは、UEに送信する必要がない重複データパケットを探知した後、UEによって受信されたデータを廃棄してUEによって予想される次のデータパケットから直接開始されるデータパケットをUEに送信する。
UEによってターゲットeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNのみを含み、PDCP SNに対応するHFNを含まない。
段階1002で、ターゲットeNBはこのハンドオーバーが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定した。拡張ハンドオーバープロセスに対して、ターゲットeNBは、拡張ハンドオーバープロセスのための方法によってデータをUEに送信し、及び/又はアップリンクデータをSGWに送信する。ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセスによってUEによって受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを決定する。
ターゲットeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNに対応するデータパケットを、ターゲットeNBのバッファーに記憶されたこのPDCP SNに対応する第1データパケットと見なす。ターゲットeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始されてソースeNBによってUEに送信されるデータパケットの最大数は最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、ターゲットeNBによってソースeNBから受信された第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、ソースeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。従って、UEによってソースeNBから受信された最大データパケットは3のPDCP SN及び11のHFNを有する。ソースeNBによって送信されたデータがいずれもUEによって受信される場合、UEは次の受信されるデータパケットが4のPDCP SN及び11のHFNを有することを予想する。従って、このデータパケットはターゲットeNBのバッファーで4のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、このデータパケットに対応するHFNは11である。ソースeNBによって送信された一部のデータパケットがUEによって受信されない場合、例えばターゲットeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9の場合、このデータパケットはターゲットeNBのバッファーで9のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、ターゲットeNBは対応するHFNが10であることを知る。従って、ターゲットeNBのバッファーで同一PDCP SNを有するデータパケットが存在する場合、対応する第1UE PDCP状態レポートでデータパケットSNを受信しない第1データパケットはUEに送信される次のデータパケットである。この方式で、ターゲットeNBはこのデータパケットに対応するHFNを知る。
或いは、ターゲットeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNがSN状態伝達メッセージで受信されたDLカウントでPDCP SNのPDCP SN範囲の半分に近い(not far from a half)ことと見做す。言い換えると、PDCP SNの最大値がNである場合、次の予想されるPDCP SNはDLカウントでPDCP SNのN/2に近い。またソースeNBはSN状態伝達メッセージを送信した後にデータをUEに送信する時、この原理に従う。例えば、
・DLカウントで、HFNは10であり、PDCP SNは8であり、
・PDCP SNは7ビットで(SNの範囲は0〜127まで)あり、
・ターゲットeNBによってUEから受信された次の予想されるPDCP SNが73〜127である場合、HFNは9であり、
・ターゲットeNBによってUEから受信された次の予想されるPDCP SNが0〜72である場合、HFNは10である。
SN状態伝達メッセージを送信すると、ソースeNBは、データをUEに継続送信して、PDCP SNが72でありHFNが10である後に、ダウンリンクデータパケットをUEに送信することを中止する。
拡張ハンドオーバープロセスに対応して、ターゲットeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9である場合、ターゲットeNBは対応するHFNが10であることを知る。ハンドオーバーが拡張ハンドオーバーでない場合、ターゲットeNBは対応するHFNが9であることを知る。
本発明において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階1004のメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、ソースeNBによってフォワーディングされてソースeNBから受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、ターゲットeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。ターゲットeNBはフォワーディングされた全てのデータがソースeNBから受信された後に新たなアップリンク受信状態を形成する必要がある。ターゲットeNBはソースeNBがエンドマーカーによってデータフォワーディングを完了したことを知る。ターゲットeNBは生成されたアップリンク受信状態をUEに送信する。
ターゲットeNBから受信されたアップリンク受信状態と、ソースeNBでUEによって送信されたデータ及びソースeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはソースeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータをターゲットeNBに送信する。
段階1007:ターゲットeNBによって、経路ハンドオーバーリクエストメッセージがMMEに送信される。
段階1008:MMEによって、経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージがターゲットeNBに送信される。
段階1009:ターゲットeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがソースeNBに送信される。
以上、本発明によって提供されるシームレスのハンドオーバーをサポートする第6方法を説明した。この方法により、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が減少し、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。特に、ターゲットeNBがUEによって予想される次のPDCP SNに対応するHFNを知らない問題点が解決される。従って、ソースeNBとターゲットeNBとが相違する製造会社でも、2個のeNBの間の相互運用性が保証され、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が拡張ハンドオーバープロセスの間の運用性を保証しながら減少する。
図11は、本発明によるシームレスのハンドオーバーをサポートする第6方法の二重接続のための実施形態の概路図である。この方法は以下の段階を含む。
段階1101:MeNB(Master eNB)によって、SeNB(Secondary eNB)付加リクエストメッセージがT−SeNB(Target SeNB)に送信される。
メッセージはUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を含む。UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力は、UEが3GPP Rel−14で論議されたように、ソースeNBに対する接続を維持するためのハンドオーバープロセスをサポートすることを意味する。具体的に、UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力は、RRC接続再構成メッセージを受信すると、UEがソースeNBで送受信状態を凍結させずに、及びS−SeNBの階層2(L2)で情報をリセティング又は空にせずに、S−SeNBからデータを継続的に受信するか又は送信することを意味する。より具体的に、UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力の特定の意味は段階701における方法と同一であり、本明細書では説明を繰り返さない。UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力はRRCコンテナに含まれる。RRCコンテナはMeNBからSeNBへのコンテナである。またMeNBはSeNB付加リクエストメッセージ内に(拡張ハンドオーバープロセスをサポートする)情報要素を含める。この情報要素を用いることによって、MeNBはMeNBが拡張ハンドオーバーをサポートすることをT−SeNBに通知するか、或いはこの情報要素を用いることによって、MeNBはMeNB及びUEのいずれもが拡張ハンドオーバープロセスをサポートすることをT−SeNBに通知する。拡張ハンドオーバープロセスの意味は段階901における方法と同一であり、本明細書では説明を繰り返さない。
段階1102:T−SeNBによって、SeNB付加リクエスト確認応答メッセージがMeNBに送信される。
この方法で、T−SeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。T−SeNBは、UEの能力、MeNBの拡張ハンドオーバーをサポートする能力、及びS−SeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバーをサポートする能力によって、拡張ハンドオーバーを採択するか否かを判断する。またT−SeNBは本発明の主要内容に影響を及ぼさずに他の情報(例えば、QoS)を考慮して拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。T−SeNBはMeNBからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。T−SeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてMeNB及びS−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信するeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。段階1101で、MeNB及びUEはいずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートする情報要素をSeNB付加リクエストメッセージに含めることで拡張ハンドオーバープロセスをサポートすることをMeNBによってT−SeNBに通知する方法に対応して、T−SeNBは、受信された情報要素を介してMeNB及びUEがいずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートすることを知る。
本発明において、拡張ハンドオーバープロセスが採択されることをMeNBに示す次の方法がある。
方法1:SeNB付加リクエスト確認応答メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、T−SeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択するようにMeNBに示す。また拡張ハンドオーバーインディケーション情報はSeNBからMeNBへのコンテナ内に含まれて、MeNBによってUEに送信される。
方法2:拡張ハンドオーバーインディケーション情報はSeNBからMeNBへのコンテナ内に含まれる。SeNB付加リクエスト確認応答メッセージを受信すると、MeNBは、SeNBからMeNBへのコンテナに通知してこれを見ることで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。MeNBがSeNBからMeNBへのコンテナをUEに送信することによって、UEはこのハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを示す。
段階1103:MeNBによって、T−SeNBに対するリソースが成功的に割り当てられると、SeNB解除リクエストメッセージがS−SeNBに送信される。データがフォワーディングされなければならない場合、MeNBはデータフォワーディングアドレスをS−SeNBに提供する。
本発明において、MeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することをS−SeNBに示す次の方法がある。
方法1:SeNB解除リクエストメッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、MeNBはこのようなハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることをS−SeNBに示す。MeNBはこのプロセスが段階1102による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
方法2:UEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力はSeNB付加解除メッセージに含まれる。S−SeNBが拡張ハンドオーバープロセスをサポートする場合、S−SeNBは、MeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力、及びUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力によって、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。MeNBはUEからUEの拡張ハンドオーバーをサポートする能力を獲得する。S−SeNBはO&M設定又はX2設定プロセスを通じてMeNB及び/又はT−SeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を知る。X2設定プロセスを用いる方法に対応して、X2設定リクエストメッセージ及びX2設定応答メッセージは、両方ともメッセージを送信するeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートする能力を含む。X2設定リクエストメッセージ又はX2設定応答メッセージを受信したeNBは、反対のeNBの拡張ハンドオーバープロセスをサポートするために受信された能力を維持する。この方法に対応して、MeNB、S−SeNB、及びT−SeNBは、いずれも拡張ハンドオーバープロセスをサポートすると仮定すると、拡張ハンドオーバーをサポートするUEに対するハンドオーバーが開始される時に拡張ハンドオーバープロセスを開始する。
SeNB解除メッセージを受信すると、S−SeNBはデータをUEに継続送信する。S−SeNBはデータのフォワーディングを開始する。SeNBはUEからアップリンクデータを継続受信する。
分割ベアラーに対応して、S−SeNBはアップリンクデータをMeNBに継続送信する。SCG(Second Cell Group)ベアラーに対応して、S−SeNBはアップリンクデータをSGWに継続送信する。
SCGベアラーに対して、S−SeNBはこの段階の後にアップリンクデータ受信状態をUEに継続供給する。即ち、UEはどのデータパケットがS−SeNBによってUEから既に受信されたのかを知る。従って、段階1107でメッセージを送信すると、UEはT−SeNBに送信されなければならないデータパケットがどのデータパケットから開始されるデータパケットであるかを知る。
段階1104:MeNBによって、RRC接続再構成メッセージがUEに送信される。このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。MeNBはダウンリンクデータをS−SeNBに継続送信する。一方、MeNBはダウンリンクデータをT−SeNBにフォワーディングする。本発明によって提供される方法に対応して、S−SeNBによってUEに連続的に送信されるデータパケットは、最大でT−SeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始される最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、S−SeNBによってT−SeNBにフォワーディングされた第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、S−SeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。
UEはRRC接続再構成メッセージを受信する。UEはS−SeNBに対する設定を削除又はリセティングしない。UEはS−SeNBによって送信されたダウンリンクデータを継続受信する。UEはアップリンクデータをS−SeNBに継続送信する。受信されたRRC接続再構成メッセージに含まれる拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、UEは、ハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知り、ソースeNBに対してデータを継続送受信する。
段階1105:UEによって、RRC接続再構成完了メッセージがMeNBに送信される。
段階1106:MeNBによって、SeNB再構成完了メッセージがT−SeNBに送信される。
段階1107:UEはT−SeNBに同期化される。UEは、S−SeNBからダウンリンクデータを受信することを中止し、またアップリンクデータをS−SeNBに送信することを中止する。
段階1108a:S−SeNBによって、SN状態伝達がMeNBに送信される。
段階1108b:MeNBによって、SN状態伝達がT−SeNBに送信される。
段階1109:S−SeNBによって、データはT−SeNBにフォワーディングされる。分割ベアラーに対応して、S−SeNBがデータをMeNBにフォワーディングした後、MeNBはデータをT−SeNBにフォワーディングする。分割ベアラーのようなSCGベアラーに対して、S−SeNBはMeNBを介してデータをT−SeNBにフォワーディングするか、又はS−SeNBはデータをT−SeNBに直接フォワーディングする。実施形態に応じて、S−SeNBによってデータをT−SeNBにフォワーディングすることは段階1103の後にいつでも実行される。
段階1103の後に、S−SeNBはダウンリンクデータをUEに同時に送信し、ダウンリンクデータをT−SeNBにフォワーディングする。従って、T−SeNBによってS−SeNBから受信されたフォワーディングされたデータの一部は既にUEによって受信されている。T−SeNBは次のような方式でUEに送信される必要がないデータを探知する。
SCGベアラーに対して、UEから受信されたPDCP状態レポートによって、T−SeNBはUEによって受信されることが予想される次のPDCP SNを知る。ターゲットeNBは、UEに送信する必要がない重複データパケットを探知した後、UEによって受信されたデータを廃棄してUEによって予想される次のデータパケットから直接開始されるデータパケットをUEに送信する。
SCGベアラーに対して、UEによってT−SeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNのみを含み、PDCP SNに対応するHFNを含まない。T−SeNBが受信されることで予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを知るための次の2つの方式がある。
方式1:段階1101で説明した方法によって、T−SeNBはこのようなハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであるか否かを知る。拡張ハンドオーバープロセスに対して、T−SeNBは拡張ハンドオーバープロセスのための方法によってデータをUEに送信し、アップリンクデータをSGWに送信する。
T−SeNBは、UEから受信されたPDCP状態に含まれる次の予想されるPDCP SNに対応するデータパケットを、T−SeNBのバッファーに記憶されたこのPDCP SNに対応する第1データパケットと見なす。T−SeNBにフォワーディングされた第1データパケットから開始されてS−SeNBによってUEに送信されるデータパケットの最大数は最大PDCP SN範囲マイナス1内のデータパケットの数である。例えば、T−SeNBによってS−SeNBから受信された第1データパケットが5のPDCP SN及び10のHFNを有する場合、S−SeNBによってUEに送信されるデータパケットは、最大で3のPDCP SN及び11のHFNを有する。従って、UEによってS−SeNBから受信された最大データパケットは3のPDCP SN及び11のHFNを有する。S−SeNBによって送信されたデータがいずれもUEによって受信される場合、UEは次受信されるデータパケットが4のPDCP SN及び11のHFNを有することを予想する。従って、このデータパケットはT−SeNBのバッファーで4のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、このデータパケットに対応するHFNは11である。S−SeNBによって送信された一部のデータパケットがUEによって受信されない場合、例えばT−SeNBによってUEから受信されたPDCP状態における次の予想されるPDCP SNが9の場合、このデータパケットはT−SeNBのバッファーで9のPDCP SNを有する対応する第1データパケットであり、T−SeNBは対応するHFNが10であることを知る。従って、T−SeNBのバッファーで同一のPDCP SNを有するデータパケットが存在する場合、対応する第1UE PDCP状態レポートでデータパケットSNを受信しない第1データパケットはUEに送信される次のデータパケットである。この方式で、T−SeNBはこのデータパケットに対応するHFNを知る。
方式2:UEによってT−SeNBに送信されたPDCP状態レポートは、受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SN及びPDCP SNに対応するHFNを含む。UEは拡張ハンドオーバープロセスの間のeNBに送信されたPDCP状態で受信されることでが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNのみを含む。ハンドオーバーが拡張ハンドオーバーでない場合、T−SeNBは既存の原理により受信されることが予想される次のデータパケットのPDCP SNに対応するHFNを知る。
分割ベアラーに対して、MeNBは、UEの受信状態が知ることで対応するデータをT−SeNBに送信する。
本実施形態において、アップリンクデータ送信における問題点を解決するために、段階1108bのメッセージで受信されたアップリンク受信状態及びアップリンクカウントと、S−SeNBによってフォワーディングされる受信されたアップリンクデータとを組み合わせて、T−SeNBは、アップリンク受信状態をアップデートした後、アップデートされたアップリンク受信状態をUEに送信する。T−SeNBはフォワーディングされた全てのデータがS−SeNBから受信された後に新たなアップリンク受信状態を形成する必要がある。T−SeNBはS−SeNBがエンドマーカーによって全てのデータをフォワーディングしたことを知る。T−SeNBは生成されたアップリンク受信状態をUEに送信する。T−SeNBから受信されたアップリンク受信状態と、UEによってS−SeNBに送信されたデータ及びS−SeNBから受信されたフィードバックとを組み合わせて、UEはS−SeNBによって受信されない次のデータパケットから開始されるアップリンクデータをT−SeNBに送信する。この方法はSCGベアラーを特定する。
分割ベアラーに対して、段階1108a及び1108bは段階1103の後にいつでも実行される。
SCGベアラーに対して、段階1108a及び1108bは段階1103の後に実行される。
段階1110:MeNBによって、UEコンテキスト解除メッセージがS−SeNBに送信される。
本発明の主要内容に関係無い段階の詳細な説明、例えばMeNBとMMEとの間のERAB修正インディケーションプロセスは本明細書で省略される。
以上、本発明によって提供されるシームレスのハンドオーバーをサポートする第6方法の二重接続のための実施形態を説明した。この方法により、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が減少し、アップリンク及びダウンリンクデータの連続送信が保証され、データの損失又は重複送信が回避される。特に、T−SeNBがUEによって予想される次のPDCP SNに対応するHFNを知らない問題点が解決される。従って、MeNB、S−SeNB、及びT−SeNBがそれぞれ相違する製造会社でも、eNBの間の相互運用性が保証され、ハンドオーバープロセスの間のデータ送信の中断時間が拡張ハンドオーバープロセスの間の運用性を保証しながら減少する。
TS36.300 10.1.2.8.1におけるSeNB付加プロセスは、またSeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)SeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
2)SeNBは、SeNBからSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをMeNBによってUEに送信する。
3)MeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを知る次の2つの方式がある。方式1:MeNBはSeNBからSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報をパージング(parsing)することで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。方式2:SeNBはまたSeNB付加リクエスト確認応答メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。SeNB付加リクエスト確認応答メッセージの拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、RRCコンテナをパージングせずに、MeNBはSeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定したことを知る。
4)MeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
5)UEはこのハンドオーバープロセスが段階4)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図10及び図11で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.2におけるMeNB及びSeNBによって開始されたSeNB修正プロセスは、またSeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)SeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
2)SeNBは、SeNBからSeNB修正リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをMeNBによってUEに送信する。
3)MeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを知る次の2つの方式がある。方式1:MeNBはSeNBからSeNB修正リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報をパージングすることで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。方式2:SeNBはまたSeNB修正リクエスト確認応答メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。SeNB修正リクエスト確認応答メッセージの拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、RRCコンテナをパージングせずに、MeNBはSeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定したことを知る。
4)MeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
5)UEはこのハンドオーバープロセスが段階4)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図10及び図11で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.2におけるSeNBによって開始されたSeNB修正プロセスは、またSeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)SeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
2)SeNBは、SeNBからSeNB修正リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをMeNBによってUEに送信する。
3)MeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを知る次の2つの方式がある。方式1:MeNBはSeNBからSeNB修正リクエスト確認応答メッセージのMeNBへのコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報をパージングすることで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。方式2:SeNBはまたその間にSeNB修正リクエスト確認応答メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。SeNB修正リクエスト確認応答メッセージの拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、RRCコンテナをパージングせずに、MeNBはSeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定したことを知る。
4)MeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
5)UEはこのハンドオーバープロセスが段階4)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
TS36−300 10.1.2.8.2.1におけるMeNBの内部ハンドオーバーはSCG変更プロセスを含み、またSeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は上述した方法と同一であり、本明細書では繰り返さない。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図10及び図11で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.5におけるMeNBからeNBへの変更プロセスは、またターゲットeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)ターゲットeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
2)ターゲットeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをソースMeNBによってUEに送信する。
3)ソースMeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを知る次の2つの方式がある。方式1:ソースMeNBはハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報をパージングすることで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。方式2:ターゲットeNBはまたハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージの拡張ハンドオーバーインディケーション情報によって、RRCコンテナをパージングせずに、ソースMeNBはターゲットeNBが拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定したことを知る。
4)ソースMeNBはSeNB解除リクエストを介して拡張ハンドオーバーインディケーション情報をS−SeNBに通知する。S−SeNBは、データをUEに継続送信し、UEからアップリンクデータを継続受信する。
5)ソースMeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
6)UEはこのハンドオーバープロセスが段階5)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図10及び図11で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.7におけるeNBからMeNBへの変更プロセスは、またターゲットMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)ターゲットMeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。ターゲットMeNBは、ハンドオーバーリクエストメッセージを受信する時に、拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
2)ターゲットMeNBはSeNB付加リクエストメッセージを介して拡張ハンドオーバーインディケーション情報をT−SeNBに通知する。
3)T−SeNBはSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。ターゲットMeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをソースeNBによってUEに送信する。或いは、ターゲットMeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を直接含め、SeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めない。
4)ソースeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
5)UEはこのハンドオーバープロセスが段階5)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図10及び図11で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.7におけるeNBからMeNBへの変更プロセスは、またT−SeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法は次の段階を含む。
1)T−SeNBは拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。ターゲットMeNBはSeNB付加リクエストメッセージを受信する時に拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する。
2)T−SeNBはSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含める。ターゲットMeNBは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めた後、このメッセージをソースeNBによってUEに送信する。或いは、T−SeNBはSeNB付加リクエスト確認応答メッセージを介して拡張ハンドオーバーインディケーション情報をターゲットMeNBに通知し、ターゲットMeNBはハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めるが、T−SeNBはSeNB付加リクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めない。拡張ハンドオーバープロセスが採択されるソースeNBを示す次の2つの方式がある。
方式1:ソースeNBはハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージのRRCコンテナ内に拡張ハンドオーバーインディケーション情報をパージングすることで、このハンドオーバープロセスが拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
方式2:SeNB付加リクエスト確認応答及びハンドオーバーリクエスト確認応答のX2アクセス階層メッセージに拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含めることによって、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージ内のRCCコンテナをパージングせずに、ソースeNBは拡張ハンドオーバープロセスが採択されることが示される。
3)ソースeNBはRRC再構成リクエストメッセージをUEに送信し、このメッセージは拡張ハンドオーバーインディケーション情報を含む。
4)UEはこのハンドオーバープロセスが段階3)による拡張ハンドオーバープロセスであることを知る。
上記段階は拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定する方法に焦点を合わせたものであり、eNBのデータ送信、データ受信、及びデータフォワーディングは図10及び図11で説明したことと類似であり、本明細書では詳しく説明しない。
TS36.300 10.1.2.8.8におけるSeNBを変更せずに相違するMeNBの間にハンドオーバーを行うシナリオは、またターゲットMeNBによって拡張ハンドオーバープロセスを採択することを決定するために用いられる。特定方法はTS36.300 10.1.2.8.5におけるMeNBからeNBへの変更プロセスと、TS36.300 10.1.2.8.7におけるeNBからMeNBへの変更プロセスとの組み合わせであり、本明細書では説明を繰り返さない。
第1特定実施形態に対応して、本発明の実施形態はソースeNBであるeNB装置を更に提供し、eNB装置は第1送信モジュール、第1処理モジュール、及び第1受信モジュールを含み、第1送信モジュールは、ハンドオーバーリクエストメッセージをターゲットeNBに送信し、RRC接続再構成メッセージをUEに送信してダウンリンクデータをUEに継続送信し、SN状態伝達をターゲットeNBに送信し、ターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始するように構成され、第1受信モジュールは、UEからアップリンクデータを継続受信し、UEがターゲットeNBに同期化された後に送信されたデータ送信中止インディケーションを受信して第1処理モジュールが処理を行うことを示し、ターゲットeNBによって送信されたUEコンテキスト解除メッセージを受信するように構成され、第1処理モジュールは、受信モジュールからのインディケーション下に、ダウンリンクデータをUEに送信することを中止するために第1送信モジュールを制御し、UEからアップリンクデータを受信することを中止するために第1受信モジュールを制御するように構成される。
第1特定実施形態に対応して、本発明の実施形態はターゲットeNBであるeNB装置を更に提供し、eNB装置は第2送信モジュール及び第2受信モジュールを含み、第2受信モジュールは、ソースeNBによって送信されたハンドオーバーリクエストメッセージを受信し、ソースeNBによってUEに送信されたRRC接続再構成メッセージを受信し、UEによって送信されたRRC接続再構成完了メッセージを受信し、MMEによって送信された経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージを受信するように構成され、第2送信モジュールは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージをソースeNBに送信し、ターゲットeNBによってUEがターゲットeNBに同期化された後にデータ送信中止インディケーションをソースeNBに送信し、経路リクエストメッセージをMMEに送信し、UEコンテキスト解除メッセージをソースeNBに送信するように構成される。
第2特定実施形態に対応して、本発明の実施形態はソースeNBであるeNB装置を更に提供し、eNB装置は第3送信モジュール、第3処理モジュール、及び第3受信モジュールを含み、第3送信モジュールは、ハンドオーバーリクエストメッセージをターゲットeNBに送信し、RRC接続再構成メッセージをUEに送信してダウンリンクデータをUEに継続送信し、SN状態伝達をターゲットeNBに送信し、ターゲットeNBにデータのフォワーディングを開始するように構成され、第3受信モジュールは、ターゲットeNBによって送信されたハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージを受信してUEからアップリンクデータを継続受信し、RRC接続再構成完了メッセージを受信した後にターゲットeNBによって送信されたデータ送信中止インディケーションを受信して第3処理モジュールが処理を行うことを示し、ターゲットeNBによって送信されたUEコンテキスト解除メッセージを受信するように構成され、第3処理モジュールは、第3受信モジュールからのインディケーション下に、ダウンリンクデータをUEに送信することを中止するために送信モジュールを制御し、UEからアップリンクデータを受信することを中止するために第3受信モジュールを制御するように構成される。
第2特定実施形態に対応して、本発明の実施形態はターゲットeNBであるeNB装置を更に提供し、eNB装置は第4送信モジュール及び第4受信モジュールを含み、第4送信モジュールは、ハンドオーバーリクエスト確認応答メッセージをソースeNBに送信し、データ送信中止インディケーションをソースeNBに送信し、経路ハンドオーバーリクエストメッセージをMMEに送信し、UEコンテキスト解除メッセージをソースeNBに送信するように構成され、第4受信モジュールは、ソースeNBによって送信されたハンドオーバーリクエストメッセージを受信し、ソースeNBによってUEに送信されたRRC接続再構成メッセージを受信し、UEによって送信されたRRC接続再構成完了メッセージを受信し、MMEによって送信された経路ハンドオーバーリクエスト応答メッセージを受信するように構成される。
上述した説明は、単に本発明の好ましい実施形態を示し、本発明を制限するように意図しない。本発明の思想及び原理内における全ての修正、同等な代替、又は改善は本発明の保護範囲内に属しなければならない。