JP6945395B2 - 列車防護無線制御システム - Google Patents

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本発明は、列車防護無線制御装置および列車防護無線制御システムに関する。
列車の乗務員が、線路上に何らかの支障を発見したり、あるいは当該列車が何らかの事故等により並走する線路上を支障したりした場合、支障箇所に他の列車が進入して二次災害が発生することを防止する必要がある。そこで、当該列車の近隣を走行する列車に対し、支障の発生を通知する列車防護無線のシステムが知られている。
列車防護無線が発報された際、その列車防護無線を受信した列車は、支障箇所を走行しているか否かを問わずにその時点で直ちに緊急停止し、安全確認が終了するまで列車防護無線受信地点での停止を余儀なくされる。このため、事故の影響を全く受けない列車においても遅延の発生するケースが多い。
この課題に対し、例えば、特許文献1は、列車防護無線が発報された後、事故の影響を受ける列車または路線と、事故の影響を受けない列車または路線とを見極め、列車防護無線発報に伴う運行停止からの迅速復旧に寄与する列車制御装置を提供している。
特開2015−042515号公報
特許文献1では、列車防護無線を受けた列車を緊急停止させて以降の復旧を迅速化するに留まるため、列車防護無線の受信範囲に在線している列車は、事故の影響を全く受けない場合でも一旦は停止することとなり、少なからず遅延が発生してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、列車防護無線が発報された場合に運行を制限する列車を少なくし、旅客サービスを向上できるようにした列車防護無線制御装置および列車防護無線制御システムを提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う列車防護無線制御装置は、列車防護無線に応じて列車の運行を制御する列車防護無線制御装置であって、列車から列車防護無線を受信する受信部と、列車防護無線を発報した列車の周囲に位置する列車のうち、運行を制限する所定の制御対象の列車を列車防護無線に基づいて判定する判定部と、判定した所定の制御対象の列車に関する所定の指示を送信する送信部と、を備える。
本発明によれば、列車防護無線が発報された場合に、運行を制御する所定の制御対象の列車を判定し、判定した所定の制御対象の列車に対して所定の指示を送信するため、所定の制御対象の列車以外の列車の運行が制限されるのを抑制できる。
列車防護無線制御システムの全体概要を示す説明図である。 列車防護無線制御システムの構成を示すブロック図である。 即時停止対象列車および抑止対象列車の判定方法を示す説明図である。 運行継続が可能な区間を判定する方法等を示す説明図である。 運転整理の例を示す説明図である。 第2実施例に係り、地上システムを介さずに列車間で適切な列車防護無線制御システムを実現する構成のブロック図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。従来技術では、列車防護無線を受信した列車は、支障箇所の走行有無に関わらず、一斉に緊急停止する。停止した列車は、輸送指令室より運行再開の指示が下りるまで運行を再開できないため、支障箇所を走行しない列車の運行が長時間停止してしまう。
列車が長時間停止を余儀なくされる場合には、駅中間での停止を防止し、駅構内で停止させることが重要である。駅中間で列車が長時間停止する場合、旅客が長時間列車内に閉じ込められることとなるためである。
しかし、従来技術では、列車防護無線を受信した列車は駅構内、駅中間のいずれに在線するかに依らず、列車防護無線を受信した際に在線する地点で長時間停止することとなるため、旅客サービスに改善の余地がある。
一方、支障箇所を含む線区の列車について、迅速に運転整理を行い、支障箇所を含まない運行継続可能な区間の輸送力を確保することも重要である。しかし、従来技術では、列車防護無線を発報した列車の線区および在線位置の特定に時間を要するため、効率的な運転整理を行うのが難しい。
そこで、本実施形態では、列車防護無線が発報された場合、停止する列車数を最低限にできる構成を提案する。さらに、本実施形態では、やむを得ず停止させる列車についても、駅構内で停止することにより旅客サービスの悪化を抑制する構成を提案する。さらに、本実施形態では、迅速な運転整理を行うことで、列車の運行継続が可能な区間について輸送力を確保する構成を提案する。
図1〜図5を用いて第1実施例を説明する。図1は、列車防護無線制御システム1の全体概要を示す。
列車防護無線制御システム1は、例えば、複数の線区40(1)〜40(3)を走行する複数の列車2a〜2dと通信可能な地上システム3を備える。「列車防護無線制御装置」としての地上システム3は、鉄道信号機42や転轍器(不図示)などの設備とも通信可能に接続されている。
地上システム3は、計算機システムを用いて構成されており、例えば、受信部30、送信部33、判定部300、進路制御部39を備える。
受信部30は、列車防護無線を受信する。図1の例では、線区40(1)を走行中に支障RTを発見した列車2aから列車防護無線が発報されたものとする。列車2aからの列車防護無線は、列車2b,2c,2dに届くものとする。列車2bは、支障RTによる影響を受ける他の線区40(2)を、支障RTに向かって走行している列車である。列車2cは、列車2aと同一線区40(1)を走行する後続列車2cである。支障RTと列車2cの間には、列車2cの停止予定には無い駅41が存在するものとする。列車2dは、支障RTと無関係な線区40(3)を走行中の列車である。
判定部300は、列車防護無線を発報した各列車2b〜2dのうち、運行を制御する所定の制御対象の列車2b,2cを判定する。列車防護無線を発報した列車2aの周辺に位置する列車とは、上述の通り、列車防護無線を受信可能な範囲に位置する列車である。運行を制御する所定の制御対象の列車には、即時停止させるべき列車2bと、最寄り駅で停車させるべき抑止対象列車2cとがある。そのため、判定部300は、即時停止対象列車判定部32と、抑止対象列車判定部35とを備える。
送信部33は、即時停止対象列車判定部32により即時停止対象として判定された列車2bに対して、即時停止指示を送信する。
進路制御部39は、抑止対象列車判定部35により抑止対象として判定された列車2cを所定の最寄り駅に停車させるべく、進路制御を実施する。判定部300から進路制御部39への指示は、「所定の制御対象の列車に関する所定の指示」の一つである。
支障RTの影響を受けない無関係な列車2dには、地上システム3から一切の指示は届かず、支障RTに関する進路制御の影響を受けない。
図2は、列車防護無線制御システム1の機能構成を示すブロック図である。本実施例の列車防護無線制御システム1は、支障RTと無関係な列車2dを停止させない。図2に示す列車防護無線制御システム1は、列車防護無線を発報する列車2aと、列車防護無線を受信する列車2bと、地上システム3とを含む。
列車防護無線発報列車2aおよび列車防護無線受信列車2bは、例えば、列車防護無線発報部20、即時停止指示受信部21、即時停止実行部22を有する。
地上システム3は、例えば、列車防護無線受信部30、支障箇所判定部31、即時停止対象列車判定部32、即時停止指示送信部33、運行継続可能区間判定部34、抑止対象列車判定部35、抑止指示送信部36、運転整理実行部37、運転整理指示部38、進路制御部39を有する。
列車2aの列車防護無線発報部20は、乗務員が線路上の支障を発見した際の乗務員の操作により、列車防護無線を列車防護無線受信部30に向けて発報する。列車防護無線には、発報した列車の位置情報が付加される。
地上システム3の列車防護無線受信部30は、列車防護無線発報部20より発報された列車防護無線を受信する。列車防護無線受信部30により受信された列車防護無線の情報は、支障箇所判定部31へ入力される。
支障箇所判定部31は、列車防護無線受信部30が受信した列車防護無線の列車位置情報から、支障箇所の線区および区間を特定する。支障箇所判定部31の判定結果は、即時停止対象列車判定部32と、運行継続可能区間判定部34と、進路制御部39とにそれぞれ入力される。
進路制御部39は、支障箇所判定部31の判定した支障箇所の手前の駅の信号機42を停止現示とすることにより、列車が支障区間へ進入するのを防止する。
即時停止対象列車判定部32は、支障箇所判定部31の判定した支障箇所へ向かって走行している列車のうち、支障箇所の手前に駅が存在しない列車を「即時停止対象列車」として判定する。
即時停止指示送信部33は、即時停止対象列車判定部32が判定した即時停止対象列車に対し、即時停止指示を送信する。
列車2bの即時停止指示受信部21は、即時停止指示送信部33から即時停止指示を受信する。即時停止実行部22は、即時停止指示受信部21が即時停止指示を受信すると、非常制動により自列車2bを即時停止させる。
一方、地上システム3の運行継続可能区間判定部34は、支障箇所判定部31が判定した支障箇所の外方で最も至近にある折返可能駅を判断する。そして、運行継続可能区間判定部34は、折返可能駅以遠の区間を運行継続可能区間と判定し、支障箇所から折返可能駅までの区間を運行継続不可区間と判定する。運行継続可能区間判定部34の判定結果は、抑止対象列車判定部35と運転整理実行部37に入力される。
抑止対象列車判定部35は、運行継続可能区間判定部34により判定された運行継続不可区間内を走行する列車のうち、支障箇所の手前に駅が存在する列車を「抑止対象列車」として判定する。
抑止指示送信部36は、抑止対象列車判定部35が判定した抑止対象列車を、支障区間の手前にある抑止対象駅に停車させるべく、その抑止対象駅を指定して進路制御部39に対し抑止指示を送信する。抑止対象駅は「所定の駅」に該当する。
進路制御部39は、抑止指示送信部36からの抑止指示を受信すると、指令員から抑止解除が行われるまでの間、抑止対象駅の信号機を停止現示とすることにより、抑止対象列車が支障区間へ進入するのを防止する。
運転整理実行部37は、運行継続可能区間判定部34で判断された運行継続可能区間に従い、その折返可能駅において運行継続可能区間側の列車を折返させるべく、運転整理を行う。
運転整理指示部38は、運転整理実行部37により実行された運転整理の内容を、進路制御部39へ指示する。
進路制御部39は、運転整理指示部38から指示された内容に従い、折返可能駅の信号機を停止現示とし、折返対象列車が折返可能駅から支障箇所寄りの区間へ進入するのを防止する。また、進路制御部39は、転轍機を制御して、折返列車が折返可能となるよう進路を構成する。
図1に示す判定部300は、図2に示す構成のうち、例えば、各機能31,32,34,35,36,37,38を含んで構成することができる。なお、図2では、動作説明の便宜上、列車2aと列車2bとで機能の配置順を変えている。
ここで図1に戻る。図1の下側を参照して、支障箇所判定部31による、支障の発生している線区の判定方を説明する。線区40(1),40(2),40(3)が並行している箇所で、線区40(1)を走行する列車2aが支障RTを発見し、列車防護無線を発報した場合を説明する。
地上システム3の支障箇所判定部31は、列車2aが列車防護無線に付加して送信する列車位置情報から、列車2aの走行区間で線区40(1)に並行している線区は線区40(2)であることを検出する。そして、支障箇所判定部31は、支障RTによる支障線区は線区40(1)および40(2)であると判断する。これにより線区40(3)の列車2dは、列車2aの近隣を走行していても支障RTの影響は受けないと判断され、運行継続が可能である。一方、線区40(2)の列車2bは、支障RTの影響を受けると判断し、停止させる。列車2cは、支障RTまでの間に駅41が存在するので、その駅41に抑止される。
図3は、列車防護無線の発報に応じて各列車の運行を制限する様子、特に、即時停止対象列車判定部32による即時停止対象列車の判定方を説明する。
図3には、線別401および線別402の途中に支障RTが生じている。支障RTには、線別401を走行中の列車2(1),2(2),2(4)と、線別402を走行中の列車2(3),2(5)とが向かっている。逆に列車2(6),2(7)は、支障RTから離れるように走行している。図3には、複数の駅41(1)〜41(4)と、それぞれの駅での上りと下りの信号機42(1)〜42(8)も示されている。
ここで、線別401を走行する列車2(1)が支障RTを発見し、列車防護無線を発報した場合を説明する。
列車2(2)および列車2(3)は、支障RTの手前に駅が存在しない区間に在線するため、即時停止対象列車判定部32により即時停止対象列車と判定され、即時停止指示の送信対象となる。
進路制御部39は、即時停止対象列車2(2),2(3)以外の列車が支障区間へ進入するのを防止すべく、支障RTの手前の駅である駅41(2)の信号機42(4)、および駅41(3)の信号機42(5)をそれぞれ停止現示とする。
一方、列車2(4),2(5)は、支障RTの区間へ向かう列車であるが、手前の駅41(4),41(2)で抑止することが可能である。このため、即時停止対象列車判定部32は、列車2(4),2(5)を即時停止対象列車ではないと判定し、即時停止指示の送信対象としない。これら列車2(4),2(5)は、抑止対象列車判定部35により抑止対象列車であると判断される。
列車2(6),2(7)は、支障RTの区間へ向かわない列車である。したがって、即時停止対象列車判定部32は、それら列車2(6),2(7)を即時停止対象列車ではないと判定し、即時停止指示の送信対象としない。
図4を参照する。図4では、運行継続可能区間判定部34による運行継続可能の判定方、および抑止対象列車判定部35による抑止対象列車の判定方を説明する。
図4の構成例は、図3の構成例と比較すると、図中の上下に位置する駅41(1)および駅41(4)において、折返し運転が可能になっている。
駅41(1)では、線別402の列車が線別401の列車として折返し、支障RT方面へ向かわないようにすることができる。駅41(1)で線別402から線別401に折返す運転整理を行うことで、駅41(1)以遠の運行は継続可能である。そこで、運行継続可能区間判定部34は、駅41(1)以遠を運行継続可能区間と判定する。
進路制御部39は、駅41(1)に設置されている信号機42(2)を停止現示とし、線別402の列車が支障RT方面へ向かうのを防止する。
同様に、駅41(4)において、線別401の列車が線別402の列車として折返し、支障RT方面へ向かわないようにすることができる。駅41(4)で線別401から線別402に折返す運転整理を行うことで、駅41(4)以遠の運行は継続可能である。このため、運行継続可能区間判定部34は、駅41(4)以遠を運行継続可能区間であると判定する。
進路制御部39は、駅41(4)に設置されている信号機42(7)を停止現示とし、線別401の列車が支障RT方面へ向かうのを防止する。
図4の例では、支障RTを含む駅41(1)〜駅41(4)の間に折返可能な駅は存在しないため、運行継続可能区間判定部34は、駅41(1)〜駅41(4)の区間を運行継続不可区間であると判定する。
抑止対象列車判定部35は、運行継続不可区間において、支障RT方面へ向かう列車のうち、手前に駅が存在する列車を抑止対象列車であると判定する。
図示の例では、列車2(2),2(3)は、運行継続不可区間内を走行する列車であるが、現在位置から支障RTの手前までの間に駅が存在せず、即時停止対象列車となるため、抑止対象列車判定部35は、列車2(2),2(3)を抑止対象列車としない。
列車2(4)は、運行継続可能区間を走行している列車であるため、抑止対象列車判定部35は、列車2(4)を抑止対象列車としない。
列車2(5)は、運行継続不可区間内を支障RT方面へ向かう列車であり、かつ支障RTの手前に駅41(2)が存在するため、抑止対象列車判定部35は、列車2(5)を抑止対象列車と判定する。抑止対象列車判定部35は、駅41(2)において列車2(5)を抑止するよう進路制御部39に対して抑止指示を出す。
進路制御部39は、列車2(5)を駅41(2)で停止させるため、駅41(2)に設置されている信号機42(4)を停止現示とする。これにより、列車2(5)は、駅41(2)にて抑止する。
列車2(6),2(7)は、運行継続不可区間内を走行する列車であるが、支障RT方面へ向かう列車ではないため、抑止対象列車判定部35は列車2(6),2(7)を抑止対象列車としない。
図5は、運転整理実行部37が行う運転整理の内容の例を示す。ここでは、駅41(11)〜駅41(12)の間に支障が発生しており、駅41(13)が折返可能駅である場合を例に挙げて説明する。実線は運行区間を示し、点線は運休区間を示す。
運転整理実行部37は、列車2(11)〜2(16)のすべてについて、駅41(11)〜駅41(12)間の運行は不可能であるため、運休の運転整理を行う。
全列車の運転区間が駅41(13)までに短縮されることにより、各列車の折返列車を変更する必要がある。そこで、運転整理実行部37は、各列車の駅41(13)での計画時刻を基に、運転整理を行う。
運転整理実行部37は、折返し後の列車の出発時刻が折り返し前の列車の到着時刻より一定時間だけ遅いことおよび、使用されている車両の種類が同一で、乗務員の手配が可能であることを条件に、駅41(13)で列車2(11)から列車2(12)への、列車2(13)から列車2(14)への、列車2(15)から列車2(16)への、折返変更の運転整理をそれぞれ実行する。運転整理実行部37の実行結果は、運転整理指示部38介して進路制御部39に入力され、実現される。
このように構成される本実施例によれば、列車防護無線が発報された場合、列車防護無線の受信範囲内のすべての列車を一律に停止させるのではなく、運行を制限すべき所定の制御対象の列車のみ、即時停止させたり最寄り駅に抑止させたりできる。したがって、本実施例によれば、支障とは無関係な列車の運行を阻害することがなく、旅客サービスを向上することができる。すなわち本実施例の列車防護無線制御システム1によれば、支障を発見した場合、その支障に関係する列車の安全を確保できると共に、支障と無関係な列車にまで影響が及ぶのを防止して、旅客サービスを改善できる。
さらに、本実施例では、図5で述べたように、支障箇所を含む線区の列車について、迅速に運転整理を行うことができるため、支障箇所を含まない運行継続可能な区間の輸送力を確保することができる。
図6を用いて第2実施例を説明する。本実施例では、第1実施例との相違を中心に説明する。本実施例では、地上システム3を介さずに、各列車が列車防護無線に応じて自律的に運行を制御する。
図6に示す列車防護無線制御システム1aは、第1実施例の列車防護無線制御システム1と同様に、支障と無関係な列車の停止を伴わないシステムであり、そのための機能20〜25が各列車2a,2bに配置されている。
列車防護無線発報列車2aは、列車防護無線を発報する列車である。列車防護無線受信列車2bは、列車防護無線を受信する列車である。
列車防護無線発報列車2aおよび列車防護無線受信列車2bは、例えば、列車防護無線発報部20、支障箇所判定部23、即時停止対象列車判定部24、即時停止指示送信部25、即時停止指示受信部21および即時停止実行部22を有する。
各列車2a,2bは、周囲を走行する他の列車の位置を地上システム3から定期的に取得して把握しているものとする。
列車防護無線発報列車2aの列車防護無線発報部20は、乗務員が線路上の支障を発見した際に、乗務員の操作により列車防護無線を発報する。列車防護無線には、列車2aの位置情報が付加される。
列車防護無線発報列車2aの支障箇所判定部23は、列車防護無線発報部20が受信した列車防護無線の列車位置情報から、支障箇所(線区、区間)を特定する。
列車防護無線発報列車2aの即時停止対象列車判定部24は、支障箇所判定部23が判定した支障箇所に向かい走行している列車のうち、支障箇所の手前に駅が存在しない列車を即時停止対象列車と判定する。
列車防護無線発報列車2aの即時停止指示送信部25は、即時停止対象列車判定部24が判定した即時停止対象列車に対し、即時停止指示を送信する。
即時停止対象列車と判例された列車防護無線受信列車2bの即時停止指示受信部21は、即時停止指示送信部25から即時停止指示を受信する。列車防護無線受信列車2bの即時停止実行部22は、即時停止指示受信部21が受信した指示を受けると、非常制動により自列車2bを停止させる。
このように構成される本実施例も、支障と無関係の列車は即時停止対象にも抑止対象にもならないため、通常走行を継続することができる。さらに、本実施例に係るシステム1aでは、各列車2a,2bが列車防護無線に基づいて自律的に制御するため、地上システム3を介するシステム1に比べて、より速やかに対応することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組み合わせることができる。
1,1a:列車防護無線制御システム、2:列車、3:地上システム、20:列車防護無線受信部、21:即時停止指示受信部、22:即時停止実行部、30:列車防護無線受信部、31:支障箇所判定部、32:即時停止対象列車判定部、33:即時停止指示送信部、34:運転継続可能期間判定部、35:抑止対象列車判定部、36:抑止指示送信部、37:運転整理実行部、38:運転整理指示部、39:進路制御部、40(1)〜40(3):線区、41:駅、42:信号機

Claims (1)

  1. 列車防護無線に応じて各列車の運行を制御する列車防護無線制御システムであって、
    前記各列車は、
    列車防護無線を発報する列車防護無線発報部と、
    前記発報された列車防護無線に基づいて支障箇所を判定する支障箇所判定部と、
    前記支障箇所に向けて走行する列車のうち、前記支障箇所の手前の駅で抑止させることができない停止対象を判定する停止対象列車判定部と、
    前記判定された停止対象の列車に対して停止指示を送信する停止指示送信部と、
    他の列車から発報された停止指示を受信する停止指示受信部と、
    前記受信した停止指示にしたがって列車を停止する停止実行部と、
    を備える、
    列車防護無線制御システム。
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