JP6944838B2 - 変換装置および変換方法 - Google Patents

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Description

本発明は、変換装置および変換方法に関する。
現行システムから新システムへのシステム移行において、例えば、プログラムのコンバージョン開発という作業がある。コンバージョン開発では、現行システムに用いられる現行プログラムソース(変換元ソース)のプログラム言語(例:COBOL(COmmon Business Oriented Language))を別のプログラム言語(例:JAVA(登録商標))に置き換えて、新システムに用いられる新プログラムソース(変換後ソース)を作成する。
従来のコンバージョン開発では、例えば、言語文法上の命令単位や構文単位で言語変換を行う変換ツールを複数種類用意し、変換元ソースに対して各変換ツールを順次実行することで、言語変換がなされた変換後ソースを作成していた。このとき、費用対コストの理由等で、変換元ソースの一部に対しては変換ツールを実行できない場合がある。この場合、手修正で当該一部に対して言語変換を行い、言語変換が完全になされた変換後ソースを得る。
また、コンバージョン開発では、得られた変換後ソースに不良があるか否かを確認するための確認テスト(実機確認)が行われる。具体的には、変換元ソースおよび変換後ソースに同じ入力値を入力し、両者間で同じ出力値が得られれば不良なし、異なる出力値が得られれば不良ありと判定する。コンバージョン開発では、変換後ソースに不良がある場合、不良原因を作り込んだ変換ツールまたは手修正を特定し、特定した変換ツールまたは手修正を修正して不良原因を取り除くことになる。
一般的に、変換後ソースについて、不良原因となる行を特定することはできる。しかし、変換ツールの順次実行と手修正との組合せによる従来の言語変換では、不良原因を作り込んだ変換ツールまたは手修正を特定することは、有識者による検討が必要となるほど困難であり、大きな不良対応コストを必要とする。結果的に、従来のコンバージョン開発における不良対応コストは大きい。
特許文献1には、「メインフレーム系のデータをオープン系のデータに変換する変換手段と、入力データのバイトごとに色を割り当てる割り当て手段と、前記割り当て手段によりバイトごとに色を割り当てられた前記入力データを表示する表示手段と、を有し、前記メインフレーム系のデータが入力データとして入力された場合、前記割り当て手段は、前記メインフレーム系のデータのバイトごとに色を割り当て、前記表示手段は、前記割り当て手段によりバイトごとに色を割り当てられた前記メインフレーム系のデータを表示し、前記オープン系のデータが入力データとして入力された場合、前記割り当て手段は、前記オープン系のデータごとに色を割り当て、前記表示手段は、前記割り当て手段によりバイトごとに色を割り当てられた前記オープン系のデータを表示する情報処理装置。」について開示されている。
特開2016−191977号公報(請求項1)
特許文献1によれば、メインフレーム系のデータに相当する変換元ソースから、オープン系のデータに相当する変換後ソースへの変換が適切に行われたか否かを概略的に確認可能とし、変換後ソースについて、不良原因となる行を表示することは可能と思われる。しかし、特許文献1には、不良原因を作り込んだデータの変換を特定することについては記載も示唆もされていない。そのため、特許文献1では、コンバージョン開発における不良対応コストを削減することはできない。
本発明は、このような事情に鑑みて、コンバージョン開発等のシステム移行における不良対応コストを削減することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、
変換元ソースを変換後ソースに変換する変換装置であって、
前記変換元ソースの一部を前記変換後ソースの一部に変換して生成される変換途中ソースの集合について、前記変換途中ソースの各々への変換に関するメタ情報を管理するメタ情報管理部と、
前記変換後ソースの確認テストで不良があった場合、前記メタ情報を参照して、前記不良の不良原因を作り込んだ変換を特定するテスト部と、を備える、
ことを特徴とする。
その他の発明については、後記する。
本発明によれば、コンバージョン開発等のシステム移行における不良対応コストを削減することができる。
本実施形態の変換装置の機能構成図である。 異言語変換処理を示すフローチャートである。 手修正結果流用の説明図である。 片方優先3方向マージの説明図である。 追いつき作業前に行われた異言語変換の手順を示す説明図である。 追いつき作業の手順を示す説明図である。
続いて、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態の変換装置は、入力部、出力部、制御部、および記憶部といったハードウェアを含むコンピュータである。例えば、制御部がCPU(Central Processing Unit)から構成される場合、その制御部を含むコンピュータによる情報処理は、CPUによるプログラム実行処理で実現される。また、そのコンピュータが含む記憶部は、CPUの指令により、そのコンピュータの機能を実現するためのさまざまなプログラムを記憶する。これによりソフトウェアとハードウェアの協働が実現される。前記プログラムは、記録媒体に記録したり、ネットワークを経由したりすることで提供することができる。
≪構成≫
図1に示すように、本実施形態の変換装置1は、コンバータc1〜cnと、コンバータ別変換結果リポジトリr11〜r1nと、バージョン管理ツール10と、メタ情報DB(DataBase)11と、マージツールm1と、機械変換結果リポジトリr2と、手修正管理ツール20と、手修正実施用ワークスペース21と、手修正結果リポジトリr3と、マージツールm2と、変換結果リポジトリr4と、テストツール30と、を備える。
図1中の変換元COBOLソースs1は、COBOLで記述されたCOBOLコード(「COBOL1」、「COBOL2」、・・・、「COBOLN」、「COBOLX」)を記録したソースコードであり、顧客が現行システムを運用するために実行される。
また、図1中の変換後Javaソースs2は、JAVAで記述されたJAVAコード(「Java1」、「Java2」、・・・、「JavaN」、「JavaX」)を記録したソースコードであり、顧客が新システムを運用するために実行される。
図1中の各種の変換途中ソースs31〜s3n,s4,s5については後記する。
[コンバータc1〜cn]
コンバータc1〜cnは、変換元COBOLソースs1のCOBOLコードの一部をJAVAコードに機械的に変換する。コンバータc1〜cnの各々が変換するCOBOLコードとしての文字列は予め決められており、例えば、命令語単位で用意することができる(例:COBOLコードの「MOVE」をJAVAコードの「set」に変換するコンバータ)。また、コンバータc1〜cnは、構文単位で用意することもでき、言語文法上のさまざまな粒度で設計することができる。
なお、コンバータc1〜cnの各々は、変換元COBOLソースs1の同じ行を重複して変換することが無いように設計されている。図1に示すように、コンバータc1が変換元COBOLソースs1の「COBOL1」を「Java1」に変換するが、コンバータc2などが同じ変換をすることは無い。同様にして、コンバータc2〜cnの各々は、変換元COBOLソースs1の「COBOL2」〜「COBOLN」の各々を、「Java2」〜「JavaN」に変換する。変換元COBOLソースs1の「COBOLX」は、手修正されるCOBOLコードであるが、詳細は、後記する。
[コンバータ別変換結果リポジトリr11〜r1n]
コンバータ別変換結果リポジトリr11〜r1nの各々は、変換元COBOLソースs1に対してコンバータc1〜cnの各々を実行することでCOBOLコードの一部がJAVAコードに変換された変換途中ソースs31〜s3nの各々を格納する。
[バージョン管理ツール10]
バージョン管理ツール10は、コンバータc1〜cnの各々が変換元COBOLソースs1から変換途中ソースs31〜s3nの各々に変換したときの変換に関する情報をメタ情報として取得して管理する。メタ情報は、例えば、変換ごとに、変換元COBOLコードと変換後JAVAコードとの対応、変換を実行したコンバータのID(Identifier)、変換の内容(例:「MOVE」→「set」)、変換設計のID、変換の実行の日時、補足説明としてのコメントを含むが、これらに限定されない。本実施形態のバージョン管理ツール10は、Gitなどの分散型バージョン管理ツールとして実装することができる。
[メタ情報DB11]
メタ情報DB11は、バージョン管理ツール10が取得したメタ情報を格納する。なお、本実施形態の変換装置1に、TortoiseGitなどのGUI(Graphic User Interface)を備え、メタ情報や変換途中ソースs31〜s3nを視覚的に追跡可能としてもよい。
[マージツールm1]
マージツールm1は、コンバータ別変換結果リポジトリr11〜r1nが格納する変換途中ソースs31〜s3nに対してマージ処理をする。マージ処理は、例えば、分散型バージョン管理ツールで用いられる3方向マージ(周知であり、詳細な説明は省略)を用いることができる。
例えば、マージツールm1は、変換元COBOLソースs1を親とし、親から派生した変換途中ソースs31〜s3nのいずれか2つを子として3方向マージをし、2つの子の変換箇所を親に反映した結果物(変換がより進んだ変換途中ソース)を得る。2つの子の変換箇所が同じ行であれば3方向マージは失敗するが(コリジョン)、本実施形態のコンバータc1〜cnは、変換箇所が唯一となるように設計されているため、2つの子の変換箇所が同じ行になることはない。
例えば、マージツールm1は、まず、変換元COBOLソースs1を親とし、変換途中ソースs31,s32を第1の子、第2の子として3方向マージをし、第1の結果物を得る。次に、マージツールm1は、変換元COBOLソースs1を親とし、第1の結果物を第1の子、変換途中ソースs33を第2の子として3方向マージをし、第2の結果物を得る。上記のように3方向マージを多段的に実行することで、コンバータc1〜cnによる機械的な変換がすべて実行された変換途中ソースs4(「Java1」、「Java2」、・・・、「JavaN」、「COBOLX」)を得ることができる。
また、マージツールm1は、マージ処理として、変換途中ソースs31〜s3nを一括してマージし、変換途中ソースs4を得ることもできる。
[機械変換結果リポジトリr2]
機械変換結果リポジトリr2は、マージツールm1によって、機械的な変換の結果がすべてマージされた変換途中ソースs4を格納する。
[手修正管理ツール20]
手修正管理ツール20は、変換元COBOLソースs1の一部から変換後Javaソースs2の一部への変換を行うための手修正を管理する。具体的には、手修正管理ツール20は、変換元COBOLソースs1のCOBOLコード「COBOLX」を、変換後Javaソースs2のJAVAコード「JavaX」に手修正で変換する。
また、手修正管理ツール20は、バージョン管理ツール10に対して、手修正の変換に関する情報をメタ情報として出力する。
なお、COBOLコードからJAVAコードへの変換を手修正で行う場合とは、言語仕様の相違に起因して、同じCOBOLコードであれば同じ機械変換を行うというルールがあてはまらない場合である。具体的には、以下の手修正必要例1〜3に該当する場合である。
手修正必要例1:複数の同じデータ項目名の存在
手修正必要例2:明確なデッドコード(到達不能コード)の存在
手修正必要例3:複数の同じ分岐条件の存在
手修正必要例1に関しては、例えば、
〔COBOLコード〕
01 D1 PICTURE X(2) VALUES ‘AZ’.
01 D1 PICTURE 9(2) VALUES 10.
を機械変換した場合には、
〔JAVAコード〕
String d1 = “AZ”
int d1 10;
が作成される。上記のCOBOLコードは、COBOLの文法上問題はないが、上記のJAVAコードは、JAVAでは変数名重複によるコンパイルエラーとなってしまう。
手修正必要例2に関しては、例えば、
〔COBOLコード〕
EXIT.
MOVE A TO B.
を機械変換した場合には、
〔JAVAコード〕
return;
b.set(a);
が作成される。上記のCOBOLコードは、COBOLの文法上問題はないが、上記のJAVAコードは、JAVAでは明確なデッドコードによるコンパイルエラーとなってしまう。
手修正必要例3に関しては、例えば、
〔COBOLコード〕
EVALUATE A
WHEN 0
〜〜
CONTINUE
WHEN 0
〜〜
END EVALUATE.
を機械変換した場合には、
〔JAVAコード〕
switch(a){
case 0:
〜〜〜;
break;
case 0:
〜〜〜;
:
}
が作成される。上記のCOBOLコードは、COBOLの文法上問題はないが、上記のJAVAコードは、JAVAでは分岐条件の重複によるコンパイルエラーとなってしまう。
手修正必要例1〜3に該当する場合には、同じCOBOLコードであっても、JAVAコードにおいて同じ動作をするように、異なる手修正結果を作成する。
[手修正実施用ワークスペース21]
手修正実施用ワークスペース21は、手修正管理ツール20による手修正を実行するための作業領域である。
[手修正結果リポジトリr3]
手修正結果リポジトリr3は、変換元COBOLソースs1に対して手修正管理ツール20による手修正を実行することでCOBOLコードの一部がJAVAコードに変換した変換途中ソースs5を格納する。
[マージツールm2]
マージツールm2は、機械変換結果リポジトリr2に格納された変換途中ソースs4と、手修正結果リポジトリr3に格納された変換途中ソースs5とをマージする。具体的には、マージツールm2は、変換元COBOLソースs1を親とし、変換途中ソースs4を第1の子、変換途中ソースs5を第2の子として3方向マージをし、変換後Javaソースs2を得る。
また、マージツールm1およびマージツールm2が、マージ処理として、変換途中ソースs31〜s3n、および、変換途中ソースs5を一括してマージし、変換後Javaソースs2を得ることもできる。
[変換結果リポジトリr4]
変換結果リポジトリr4は、マージツールm2によって、機械的な変換、および、手修正の変換がなされ、JAVAコードのみを記録した変換後Javaソースs2を格納する。
[テストツール30]
テストツール30は、変換後Javaソースs2の確認テスト(実機確認)を行う。確認テストでは、例えば、変換元COBOLソースs1および変換後Javaソースs2に同じ入力値を入力し、両者間で同じ出力値が得られれば不良なし、異なる出力値が得られれば不良ありと判定する。テストツール30は、不良があった場合、不良箇所情報を元に、メタ情報DB11を参照して、不良を作り込んだ変換を特定する。
例えば、図1に示すように、テストツール30が確認テストを実行した結果、不良ありと判定し、変換後Javaソースs2のJAVAコード「Java2」が不良原因であったと判明したとする。具体的には、コンバージョン開発者にとっては予め智得している、「Java2」の行の動作を正常にする正しいコードと、マージツールm2が出力した変換後Javaソースs2内に記述されているJAVAコード「Java2」との相違点が判明したとする。この場合、テストツール30は、メタ情報DB11を参照して、COBOLコード「COBOL2」からJAVAコード「Java2」への変換に関するメタ情報を取得する。テストツール30は、取得したメタ情報を解析することで、JAVAコード「Java2」への変換を実行したコンバータc2自体に問題がある、JAVAコード「Java2」への変換に係る変換設計に問題がある、などの不良原因の詳細を特定することができる。
≪処理≫
次に、本実施形態の変換装置1が実行する処理として、COBOLからJAVAへの異言語変換処理について、図2を参照して説明する。説明の際、図1も適宜参照する。
まず、変換装置1は、変換元COBOLソースs1に対して、フォーマット整形を行う(ステップS1)。具体的には、変換装置1は、変換元COBOLソースs1のCOBOLコードについて、分かち書きの1行化、大文字小文字の統一など、コンバータc1〜cnでの変換を容易にする整形を行う。
次に、変換装置1は、変換元COBOLソースs1に対して、定義部DB化をする(ステップS2)。具体的には、変換装置1は、変換元COBOLソースs1のCOBOLコードを解析し、データ項目の定義情報をDB(図1には図示しない記憶部)へ格納する。
次に、変換装置1は、変換元COBOLソースs1に対して、文法上整形を行う(ステップS3)。具体的には、変換装置1は、糖衣構文を正規記法に統一するなど、変換元COBOLソースs1の構文を、コンバータc1〜cnへの入力を前提とする構文へ整形する。
次に、変換装置1は、変換元COBOLソースs1に対して、JAVA言語への共通的変換を行う(ステップS4)。具体的には、変換装置1は、JAVAのimport文やmainメソッドの記述など、変換設計の特性に関係なく、コンバータc1〜cn間で共通で必要となる変換設計を適用する。ステップS4によれば、コンバータc1〜cnの各々の変換設計には、コンバータc1〜cn間で共通の変換設計を含ませないようにすることができ、コンバータc1〜cn各々の変換設計を簡易にすることができる。
次に、変換装置1は、変換元COBOLソースs1に対して、JAVA言語への順序依存変換を行う(ステップS5)。具体的には、変換装置1は、変換元COBOLソースs1から変換後Javaソースs2への変換に関する複数種類の変換設計について、1つの変換設計の実行結果が、他の変換設計の実行結果に依存する場合には、その依存に関係する変換設計を適用し、実行順序依存性を持つ変換を行う。ステップS5によれば、実行順序依存性を持つ変換を予め実行することで、コンバータc1〜cnの各々による変換の間で、実行順序依存性を持たせないようにすることができ、コンバータc1〜cn各々の変換設計を簡易にすることができる。
次に、変換装置1は、変換元COBOLソースs1に対して、JAVA言語へのパラレル変換を行う(ステップS6)。具体的には、変換装置1は、コンバータc1〜cnの各々の変換設計を適用するとともに、コンバータc1〜cnによる変換で対処しない、または、対処できない変換については、手修正管理ツール20による手修正の変換設計を適用する。
図2に示すように、ステップS6は、例えば、コンバータc1〜cnの各々に対応する個別命令語変換(1)〜(N)(ステップS6−1〜S6−N)、および、手修正に対応する手修正変換(ステップS6−X)に分けることができる。個別命令語変換(1)〜(N)は、COBOLの命令語の種類ごとに、JAVAへの機械的な変換を行う処理である(例:「MOVE」→「set」)。コンバータc1〜cn間の変換が他の変換に影響を及ぼすことの無いように設計されているため、個別命令語変換(1)〜(N)は、機械的、かつ、並行に行うことができる。なお、個別命令語変換(1)〜(N)のように命令語単位で変換を行うのではなく、例えば、構文単位で個別に機械的な変換を行ってもよい。手修正変換(S6−X)は、手修正管理ツール20による変換である。
ステップS6において、バージョン管理ツール10は、コンバータc1〜cnの各々に対応する個別命令語変換(1)〜(N)に関するメタ情報、および、手修正に対応する手修正変換に関するメタ情報を取得し、メタ情報DB11に格納する。
次に、変換装置1は、ステップS6のパラレル変換の変換結果をマージする(ステップS7)。具体的には、変換装置1は、マージツールm1,m2によって、コンバータc1〜cnによって変換された変換途中ソースs31〜s3n(または変換途中ソースs4)、および、手修正管理ツール20によって変換された変換途中ソースs5に対してマージ処理をし、変換後Javaソースs2を生成する。
次に、変換装置1は、テストツール30によって、変換後Javaソースs2の確認テストを行う(ステップS8)。テストツール30は、確認テストで不良があった場合、不良箇所情報を元に、メタ情報DB11に格納された該当のメタ情報を参照して、不良の不良原因を作り込んだ変換を特定する。
コンバージョン開発では、不良原因を作り込んだ変換を行うコンバータを修正した後、図2の異言語変換処理を再度行う。このとき、各コンバータ間の変換が他のコンバータの変換に影響を及ぼすことはないので、ステップS6のパラレル変換では、修正したコンバータに対応する個別命令語変換を行いさえすれば良く、他の個別命令語変換を行う必要はない。よって、ステップS7のマージでは、修正していないコンバータに対応する個別命令語変換済みの変換結果を流用することができ、不良対応後の再変換工数の削減に寄与し、図2の処理に要する負担を低減させたり、時間を短縮させたりすることができる。
図2の処理によれば、変換元COBOLソースs1を変換後Javaソースs2に変換する際、バージョン管理ツール10がメタ情報を管理することによって、変換の履歴を辿ることができる。その結果、変換後Javaソースs2に不良があったときの不良原因の特定は、メタ情報の参照で十分に達成することができ、従来のような有識者の検討を必要とせず、容易となる。
したがって、コンバージョン開発における不良対応コストを削減することができる。
≪追いつき作業での手修正結果流用≫
顧客が提供する変換元ソースを変換後ソースに変換するコンバージョン開発では、不良対応や法改正対応などの保守開発上の理由から、コンバージョン開発の進捗とは無関係に、顧客が変換元ソースを修正し仕様変更を行う場合がある。その場合、初回のコンバージョン開発の完了後に、再度のコンバージョン開発を実施し、変換後ソースに仕様変更を取り込む必要がある。初回のコンバージョン開発の完了とは、変換後ソースの確認テストにおける不良なしでの完了を意味し、「凍結」と呼ぶ場合がある。また、再度のコンバージョン開発における凍結後の仕様変更対応作業を「追いつき作業」と呼ぶ場合がある。
追いつき作業は、必須であるとはいえ、コンバージョン開発の作業量を増大させ、システム移行の遅延化を招くので、作業工数を低減化し早期に終了させたいという要望がある。しかし、従来では、変換元ソースに対して、例えば、先述した手修正必要例1〜3に該当し、初回のコンバージョン開発で該当行の手修正をした場合には、追いつき作業でも同じ行を手修正しなければならず、非効率であった。
また、従来では、変換後ソースのうち手修正による変換箇所については、凍結前に確認テストを行っていたとしても、追いつき作業ではほぼ同様の確認テストを再度行う必要があり、追いつき作業のテスト工数を低減させることができなかった。
つまり、一般的には、顧客側の保守開発では、仕様変更のコード修正が機能単位で済む場合が多いため、コード修正による新システムへの影響は大抵は局所的で済む。一方、コンバージョン開発では、(機械的であっても手修正であっても)変換が変換観点単位(構文単位)であるため、変換による新システムへの影響は全体的に及ぶ。このため、手修正による変換に対する確認テストの確認項目が新システム全体に分散する傾向がある。その結果、手修正が少量であったとしても、手修正による変換に対する確認テストの確認項目の数が少量となるわけではなく、凍結前のテスト工数とほぼ同程度のテスト工数が要求される。このような事情は、手修正による変換箇所が、顧客側の修正の影響が及ぶ箇所であるか否かにかかわらず存在する。
本実施形態の変換装置1は、マージツールm1,m2が行った3方向マージを用いて、追いつき作業において、顧客側の仕様変更の修正とは無関係となる、凍結前の手修正結果を機械的に流用する。本実施形態では、手修正結果を対象にした3方向マージは、マージツールm2が行い、以下の説明でもマージツールm2による3方向マージとして説明するが、マージツールm1でも同様に行うことができる。
図3に示すように、変換元ソースspと、修正版変換元ソースsc1と、手修正ソースsc2とを用意する。
変換元ソースspは、COBOLで記述されたCOBOLコード(1行目「COBOL1」、2行目「COBOL2」、3行目「COBOL3」)を記録したソースコードである。変換元ソースspは、コンバージョン開発側が顧客から元々提供されたコンバージョン開発対象である。変換元ソースspは、図1の変換元COBOLソースs1に相当する。
修正版変換元ソースsc1は、COBOLで記述されたCOBOLコード(1行目「COBOL1」、2行目「COBOL2」、3行目「COBOLA」)を記録したソースコードである。修正版変換元ソースsc1は、変換元ソースspに対し、顧客側の仕様変更の修正分(「COBOL3」(特定行)→「COBOLA」)が反映されたものに等しい。修正版変換元ソースsc1は、追いつき作業の際、つまり凍結後に顧客から提供される。
手修正ソースsc2は、手修正管理ツール20によって変換元ソースspのCOBOLコードの一部をJAVAコード(「COBOL2」→「Java2」)に変換したソースコードである。手修正ソースsc2は、初回のコンバージョン開発において、つまり凍結前に作成されたものである。
バージョン管理ツール10は、変換元ソースspと、修正版変換元ソースsc1と、手修正ソースsc2に関するメタ情報を管理し、変換元ソースspと、修正版変換元ソースsc1と、手修正ソースsc2の内容を管理することができる。
マージツールm2は、変換元ソースspをマージの親、修正版変換元ソースsc1をマージの子(第1の子)、手修正ソースsc2をマージの子(第2の子)とした3方向マージを行う。結果的に、図3に示す手修正流用ソースsdを得る。バージョン管理ツール10は、手修正流用ソースsdに関するメタ情報を取得して管理する。
修正版変換元ソースsc1と手修正流用ソースsdとを比較すると、2行目「COBOL2」のコードは、3行目「COBOL3」に対する顧客の修正の影響を受けることなく、「Java2」に変換されており、修正版変換元ソースsc1に対して、手修正ソースsc2による手修正結果を流用できているといえる。従来では、追いつき作業にて、修正版変換元ソースsc1に対して、手修正で「COBOL2」→「Java2」という変換をしていたが、本発明では、その変換の手間を省くことができる。結果的に、追いつき作業での手修正の対象は、凍結前に手修正がなされたCOBOLコードのうち、顧客側の仕様変更の修正がなされたCOBOLコードに絞られる。
また、手修正ソースsc2による手修正結果を含む変換後ソースに対する凍結前の確認テストはすでに済んでおり、その手修正結果を流用している。このため、追いつき作業において、手修正流用ソースsdを用いてマージ処理をした変換後ソース(顧客修正反映済み)の確認テストを行う際、流用した手修正による変換に対する確認テストの確認項目は省略することができる。その結果、追いつき作業のテスト工数を低減させることができる。
なお、3方向マージで得られた手修正流用ソースsdの3行目「COBOLA」のJAVAコードへの変換については、「COBOLA」が機械変換可能なCOBOLコードである場合は、コンバータc1〜cnのいずれかによって変換され、結果物が機械変換結果リポジトリr2に格納される。一方、「COBOLA」が、手修正が必要なCOBOLコードである場合は、手修正流用ソースsdを対象にして手修正管理ツール20によって手修正を行い、結果物が手修正結果リポジトリr3に格納される。その後は、すでに説明した手順(図2のステップS7など)に従う。
≪片方優先3方向マージ≫
追いつき作業において、変換元ソースに対する顧客側の修正箇所(特定行)と、変換元ソースに対する凍結前の手修正が行われた箇所(手修正行)とが重複している場合がある。この場合、手修正結果流用の3方向マージを行うと、コンフリクトが発生してしまい、マージすることができない。
そこで、顧客側の修正行と手修正行とが重複している場合、マージツールm2は、顧客側の修正行を優先する片方優先3方向マージを行う。
図4に示すように、変換元ソースspと、修正版変換元ソースsc1aと、手修正ソースsc2とを用意した場合について説明する。図4の変換元ソースspおよび手修正ソースsc2は、図3に示す変換元ソースspおよび手修正ソースsc2と同じである。
修正版変換元ソースsc1aは、COBOLで記述されたCOBOLコード(1行目「COBOL1」、2行目「COBOLA」、3行目「COBOL3」)を記録したソースコードである。修正版変換元ソースsc1aは、変換元ソースspに対し、顧客側の仕様変更の修正分(「COBOL2」→「COBOLA」)が反映されたものに等しい。修正版変換元ソースsc1aは、追いつき作業の際、つまり凍結後に顧客から提供される。
バージョン管理ツール10は、修正版変換元ソースsc1aに関するメタ情報を管理し、修正版変換元ソースsc1aの内容を管理することができる。
変換元ソースspと、修正版変換元ソースsc1aと、手修正ソースsc2に対して、図3の3方向マージを仮に行った場合、変換元ソースspの2行目「COBOL2」に対する顧客修正(「COBOLA」(特定行))と、手修正(「Java2」(手修正行))とがコンフリクト(重複)しマージ不可となる。
そこで、図4に示すように、マージツールm2は、変換元ソースspをマージの親、修正版変換元ソースsc1aをマージの子(第1の子)、手修正ソースsc2をマージの子(第2の子)とした片方優先3方向マージを行う。結果的に、手修正結果(「Java2」)を含まず、顧客修正(「COBOLA」)を含む顧客修正優先ソースsda(1行目「COBOL1」、2行目「COBOLA」、3行目「COBOL3」)を得る。バージョン管理ツール10は、顧客修正優先ソースsdaに関するメタ情報を取得して管理する。
本実施形態の片方優先3方向マージによれば、手修正と顧客修正とがコンフリクトするとしても、3方向マージの結果物に顧客修正を確実に反映させることができ。顧客の本来的な要求を確実に満たすことができる。
なお、片方優先3方向マージで得られた顧客修正優先ソースsdaの2行目「COBOLA」のJAVAコードへの変換については、「COBOLA」が機械変換可能なCOBOLコードである場合は、コンバータc1〜cnのいずれかによって変換され、結果物が機械変換結果リポジトリr2に格納される。一方、「COBOLA」が、手修正が必要なCOBOLコードである場合は、顧客修正優先ソースsdaを対象にして手修正管理ツール20によって手修正を行い、結果物が手修正結果リポジトリr3に格納される。その後は、すでに説明した手順(図2のステップS7など)に従う。
≪追いつき作業におけるテスト作業工数削減≫
追いつき作業は、本質的には、変換元ソースに対して顧客が行った(概ね小規模の)修正分に対して再度のコンバージョン開発を行えば十分である。追いつき作業で行う必要があるテストの確認項目の大部分は、追いつき作業前の初回コンバージョン開発ですでに行ったテストの確認項目と重複する。よって、初回コンバージョン開発でのテストの確認結果を流用して、追いつき作業でのテスト作業工数を削減する、というアイデアが成立し、以下、その方法について具体的に説明する。
図5に示すように、追いつき作業前の異言語変換では、つまり、初回コンバージョン開発では、本実施形態の変換装置1が、変換元ソースsp(例えば、COBOL)を変換後ソースsq(例えば、JAVA)に変換する際に、変換設計設定(ステップS11)と、コンバータ生成(ステップS12)と、機械変換+手修正(ステップS13)と、3方向マージ(ステップS14)とが実行される。
変換設計設定(ステップS11)は、コンバージョン開発側で変換元ソースspを解析し、変換元ソースspに対して、変換後ソースsqの作成に必要となる変換設計を1または複数種類設定するステップである。変換設計とは、変換対象のコード文字列をどのように書き換えるかを規定する枠組みである。必要となる変換設計の種類については、例えば、コンバージョン開発側で適宜決定してもよいが、決定の方法はこれに限らない。
図5の例では、変換元ソースspに対して、変換対象ごとに変換設計A1〜E1の5種類が設定されたとする。変換設計A1〜C1は、コンバータ(図1のコンバータc1〜cnに相当)による機械変換に係る変換設計である。変換設計D1、E1は、手修正(図1の手修正管理ツール20が行う手修正に相当)による変換に係る変換設計である。
コンバータ生成(ステップS12)は、設定された変換設計のうち、機械変換に係る変換設計に関連付けられるコンバータを生成するステップである。図5では、機械変換に係る変換設計A1〜C1の各々に対し、変換設計A1向けコンバータA2と、変換設計B1向けコンバータB2と、変換設計C1向けコンバータC2とが生成される。変換設計A1向けコンバータA2、変換設計B1向けコンバータB2、変換設計C1向けコンバータC2は、図1のコンバータc1〜cnと同じ機能を有する。
機械変換+手修正(ステップS13)は、変換設計に従う機械変換および手修正を実行するステップである。図5では、コンバータA2〜C2の各々が、変換元ソースsp中の変換対象の各々に対して、変換設計A1〜C1に従う機械変換を実行し、変換結果A3〜C3を出力する。また、手修正管理ツール20(図1)が、変換元ソースsp中の変換対象の各々に対して、変換設計D1,E1に従う手修正を実行し、変換結果D3,E3を出力する。変換結果A3〜E3は、図1に示す変換途中ソースs31〜s3n,s4,s5に相当する。
なお、図1に示すように、本実施形態の変換装置1は、コンバータc1〜cnによる変換結果を、コンバータごとにリポジトリ内で管理し(図1のコンバータ別変換結果リポジトリr11〜r1n)、手修正による変換結果を、1つのリポジトリ内にまとめて管理した(図1の手修正結果リポジトリr3)。しかし、リポジトリによる管理単位は任意に設定することができる。そこで、図5、図6を参照する説明については、本実施形態の変換装置1は、変換設計ごとに、変換結果をリポジトリ内で管理することにする。つまり、図5に示す変換結果A3〜E3は、変換設計A1〜E1の各々に対して用意したリポジトリ(図5中図示せず)内に管理される。なお、リポジトリとして、変換設計ごとに用意したリポジトリではなく、複数の変換設計をまとめたものに対するリポジトリを用意してもよい。
コンバージョン開発側は、変換結果A3〜E3に対して机上確認を行う。机上確認は、周知の手法であり説明は省略する。本実施形態では、変換結果A3〜E3に対する机上確認の結果は良好であったとする。
3方向マージ(ステップS14)は、機械変換+手修正(ステップS13)で得られた変換結果に対して3方向マージを行うステップである。3方向マージ(ステップS14)は、図1に示すマージツールm1、m2が実行する。図5では、変換結果A3〜E3に対して3方向マージを実行することで変換後ソースsqが得られる。
コンバージョン開発側は、変換後ソースsqに対して実機確認を行う。実機確認は、図1に示すテストツール30の確認テストに相当する。以上で、初回コンバージョン開発が完了する。
初回コンバージョン開発の完了後、顧客が変換元ソースを修正したため、追いつき作業を実行する。図6に示すように、追いつき作業では、本実施形態の変換装置1が、顧客の修正分spa1を含む変換元ソースspa(修正版変換元ソースに相当)を、修正分spa1に対応する修正分sqa1を含む変換後ソースsqaに変換する。この変換の際、図6に示す変換設計設定(ステップS21)と、コンバータ生成(ステップS22)と、機械変換+手修正(ステップS23)と、3方向マージ(ステップS24)とが実行される。
変換設計設定(ステップS21)は、図5の変換設計設定(ステップS11)と同じステップである。図6に示すように、変換設計設定(ステップS21)では、変換元ソースspaに修正分spa1が含まれたことに応じて、変換設計B1,D1(図5)をそれぞれ、変換設計B11,D11に代え、変換元ソースspaに対して、変換対象ごとに変換設計A1,B11,C1,D11,E1の5種類が設定されたとする。変換設計B11は、機械変換に係る変換設計である。変換設計D11は、手修正による変換に係る変換設計である。
コンバータ生成(ステップS22)は、図5のコンバータ生成(ステップS12)と同じステップである。図6に示すように、すでに生成された変換設計A1向けコンバータA2(図5)と、変換設計C1向けコンバータC2(図5)に加え、新たに設定された変換設計B11に対し、変換設計B11向けコンバータB21が新たに生成される。変換設計B11向けコンバータB21は、図1のコンバータc1〜cnと同じ機能を有する。
機械変換+手修正(ステップS23)は、図5の機械変換+手修正(ステップS13)と同じステップである。図6では、機械変換ですでに生成された変換結果A3,C3(図5)に加え、変換設計B11向けコンバータB21が、変換元ソースsp中の変換対象に対して、変換設計B11に従う機械変換を実行し、変換結果B31を新たに出力する。また、図6では、手修正ですでに生成された変換結果E3(図5)に加え、手修正管理ツール20(図1)が、変換元ソースsp中の変換対象に対して、変換設計D11に従う手修正を実行し、変換結果D31を新たに出力する。変換結果B31,D31は、図1に示す変換途中ソースs31〜s3n,s4,s5に相当する。
コンバージョン開発側は、新たな変換結果B31,D31に対して机上確認を行う。すでに生成した変換結果A3,C3,E3については、机上確認が済んでいるため(図5)、追いつき作業では省略する。よって、変換設計ごとに変換結果を管理することで、追いつき作業における机上確認のテスト工数を削減することができる。また、本実施形態では、変換結果B31,D31に対する机上確認の結果は良好であったとする。
3方向マージ(ステップS24)は、図5の3方向マージ(ステップS14)と同じステップである。図6では、変換結果A3,B31,C3,D31,E3に対して3方向マージを実行することで、修正分spa1に対応する修正分sqa1を含む変換後ソースsqaが得られる。
コンバージョン開発側は、変換後ソースsqaに対して実機確認を行う。この実機確認においては、すべての確認項目のうち、修正分sqa1が影響しない確認項目(修正分spa1に応じて変更した変換設計B11、D11以外の変換設計A1,C1,E1に関係する確認項目)は、追いつき作業前にすでに確認済みであるため(図5)、追いつき作業では省略しても差し支えない。よって、図5、図6の例に示すように、変換設計ごとに変換結果を管理することで、実機確認のすべての確認項目のうち、修正分sqa1が影響する確認項目についてのみ確認すればよい。その結果、追いつき作業における実機確認のテスト工数を削減することができる。
≪変形例≫
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、コンバージョン開発における変換元ソースのプログラム言語は、COBOLに限らず、他のプログラム言語でもよい。また、コンバージョン開発における変換後ソースのプログラム言語は、JAVAに限らず、他のプログラム言語でもよい。
また、コンバージョン開発における言語変換は、本実施形態で採り上げたCOBOLからJAVAへの変換といった異なる種類のプログラム言語への変換に限らず、ホスト系COBOLからオープン系COBOLへの変換といった同じ種類のプログラム言語への変換でもよい。
また、本発明は、プログラム言語の変換に関するコンバージョン開発に限らず、現行アプリケーションが処理するデータを新アプリケーションに移行するデータマイグレーション開発など、システム移行に伴う種々のマイグレーション開発に適用することができる。
また、本発明は、従来のように、変換元ソースに対して複数種類用意した変換ツールを順次実行する方法に対しても適用することができる。また、従来では、プログラム言語を機械的に変換するツールとして、コードをパース(構文木解釈)して置き換えるツールがある。このツールは、ほぼすべての言語の変換に対応可能となる1つの(または少数の)ツールとして構成され、概して大規模かつ複雑である。本発明は、このようなツールに対しても適用することができ、不良原因の特定や、追いつき作業でのテスト工数削減などに資する。
本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 変換装置
c1〜cn コンバータ
10 バージョン管理ツール(メタ情報管理部)
11 メタ情報DB
20 手修正管理ツール(手修正管理部)
21 手修正実施用ワークスペース
30 テストツール(テスト部)
m1,m2 マージツール(マージ部)
r11〜r1n コンバータ別変換結果リポジトリ
r2 機械変換結果リポジトリ
r3 手修正結果リポジトリ
r4 変換結果リポジトリ
s1 変換元COBOLソース(変換元ソース)
s2 変換後Javaソース(変換後ソース)
s31〜s3n,s4,s5 変換途中ソース
sc1,sc1a 修正版変換元ソース
sp,spa 変換元ソース
sq,sqa 変換後ソース
A1〜E1,B11,D11 変換設計
A2 変換設計A1向けコンバータ
B2 変換設計B1向けコンバータ
B21 変換設計B11向けコンバータ
C2 変換設計C1向けコンバータ
A3〜E3,B31,D31 変換結果

Claims (8)

  1. 変換元ソースを変換後ソースに変換する変換装置であって、
    前記変換元ソースの一部を前記変換後ソースの一部に変換して生成される変換途中ソースの集合について、前記変換途中ソースの各々への変換に関するメタ情報を管理するメタ情報管理部と、
    前記変換後ソースの確認テストで不良があった場合、前記メタ情報を参照して、前記不良の不良原因を作り込んだ変換を特定するテスト部と、を備える、
    ことを特徴とする変換装置。
  2. 前記変換元ソース内の文字列ごとに用意され、前記変換元ソースの一部から前記変換後ソースの一部への変換を、機械的、かつ、並行に行う複数種類のコンバータと、
    前記変換元ソースの一部から前記変換後ソースの一部への変換を行うための手修正を管理する手修正管理部と、
    前記変換途中ソースの集合に対してマージ処理をするマージ部と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の変換装置。
  3. 前記変換元ソースの特定行が修正されていた修正版変換元ソースがあった場合、
    前記マージ部は、
    前記変換元ソースを親とし、前記修正版変換元ソースを第1の子とし、前記変換途中ソースのうち前記手修正による変換が行われたものを第2の子とする3方向マージをする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の変換装置。
  4. 前記マージ部は、
    前記修正版変換元ソースにおいて修正されていた前記特定行と、前記手修正による変換が行われた前記変換途中ソースにおいて前記手修正がなされた手修正行とが重複する場合、前記3方向マージにおいて、前記特定行を優先する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の変換装置。
  5. 前記変換元ソースに対して設定した変換設計ごとに、前記変換途中ソースを生成した場合、前記変換設計のうち、前記修正版変換元ソースの修正分に応じて変更した変換設計について、新たな変換途中ソースを生成する、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の変換装置。
  6. 前記変換元ソースから前記変換後ソースへの変換は、プログラム言語変換である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の変換装置。
  7. 前記プログラム言語変換は、
    異なる種類のプログラム言語への変換、または、同じ種類のプログラム言語への変換である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の変換装置。
  8. 変換元ソースを変換後ソースに変換する変換装置における変換方法であって、
    前記変換元ソースの一部を前記変換後ソースの一部に変換して生成される変換途中ソースの集合について、前記変換途中ソースの各々への変換に関するメタ情報を登録するステップと、
    前記変換後ソースの確認テストを行い、不良があった場合、前記メタ情報を参照して前記不良の不良原因を作り込んだ変換を特定するステップと、を備える、
    ことを特徴とする変換方法。
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