JP6943578B2 - 情報処理システム、情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品に付された物品に関する物品情報を集計する技術に関する。
従来から、物品を集荷あるいは出荷する場合に、当該物品の情報をラベルに印字し、当該物品を収納したダンボール箱等の容器に貼付することが行われている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、農作物の品目、品種、等級、階級、数量、生産者名等の情報が印字されたラベルを、農作物入りダンボール箱に貼付することが記載されている。
特開2005−055711号公報
ところで、従来、物品を集荷あるいは出荷する場合には、等級や階級(以下、総称して「等階級」という。)といった物品の評価情報を予めラベルに印字しないことがある。例えば、生花や青果を生産者が流通業者等に出荷する場合、生産者が等階級に応じたラベルを生産現場で発行するのは煩雑であるため、生産者は予めラベルを用意し、ラベル上に等階級に応じたマーキングを施すことがある。しかしその場合、物品の集荷あるいは出荷の情報を集計する際に、オペレータがラベル上のマーキングを目視して等階級の情報を端末に入力する必要が生じるため、集計処理に手間取るという問題がある。
そこで、本発明は、農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品に付された物品に関する物品情報を効率良く集計することを目的とする。
本発明のある態様は、農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品に付された物品に関する物品情報を集計する情報処理システムである。前記物品情報は、前記物品の種別を特定する種別情報と、前記物品の提供者を特定する提供者識別情報とを含むコード、および、前記物品に対する複数段階の評価結果のうちいずれかの段階の評価結果に対応する位置に付されたマークを有する評価情報を備える。
前記情報処理システムは、
前記物品に付された前記物品情報の前記コードおよび前記マークの位置を読み取る読取装置と、
前記読取装置によって読み取られた前記コードおよび前記マークの位置に基づいて、前記物品の種別情報と、提供者識別情報と、前記マークの位置に対応する段階の評価結果としての評価情報とを関連付けて記録する情報処理装置と、を備える。
本発明によれば、農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品に付された物品に関する物品情報を効率良く集計することができる。
実施形態においてラベルを発行するときのシステム構成を示す図である。 実施形態に係るシステムのブロック図である。 登録生産者データベースのデータ構成の例を示す図である。 ラベル発行処理を示すフローチャートである。 図5Aおよび図5Bはそれぞれ、情報処理装置に表示される画面例を示す。 図6Aは発行直後のラベルの印字例を示す図であり、図6Bは図6Aに示すラベルにおいてマークが付された場合を示す図である。 実施形態において物品の情報を集計するときのシステム構成を示す図である。 生産実績データベースのデータ構成の例を示す図である。 集計処理を示すフローチャートである。 ラベルの画像から物品の評価結果の情報を取得する原理を説明する図である。 ラベルの再発行の手順を示す図である。
本開示において、「工業生産されない物品」とは、工業生産によって比較的一定の品質が得られる製品とは異なり、農産物、水産物、又は動植物等、一定の品質とすることができない物品を意味する。例えば、農産物には青果物(野菜、果物等)、生花、あるいは畜産物(牛肉、鶏肉等)が含まれ、水産物には魚介(魚類、貝類など)等が含まれる。動植物は、動物および植物を含む。
本開示において、「物品の提供者」とは、物品の生産者はもとより、生産者から譲り受けた物品を第三者に提供する提供者(例えば、物品の仲介業者等)をも含む。
本開示において、「物品に情報を付す」とは、物品自体、若しくは物品を含む容器に、情報が記載された媒体を取り付けることを意味する。ここで、媒体に対する情報の記載方法は、媒体に対する印字、筆記具を利用した媒体への記入、あるいは、特定の情報を示すシールの媒体への貼付等、多様な態様を採りうる。媒体は、例えば紙、布、フィルム等の材料であってもよく、その大きさは問わない。媒体の取り付け方法は、媒体の貼付、媒体の紐付け等、様々な態様がありうる。
「物品の種別」とは、物品の種類を識別するための情報を意味し、例えば、物品の名称、呼称、品種、形式、ブランド名などが挙げられる。
「マークを付す」とは、マークを筆記具で記す場合に限られず、マークが記載されたシールを貼付する場合や、マークに対応する印を押す場合等も含まれる。
「情報を読み取る」とは、情報を取得することを意味し、当該情報がコード化されていた場合、当該情報のデコードの実行の是非は問わない。例えば、情報が二次元コードである場合、「情報を読み取る」ことは、当該二次元コードの画像を取得すれば足り、当該二次元コードをデコードして人が認識可能な情報に変換することをさらに含んでもよいし含まなくてもよい。
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
本実施形態では、ラベルを発行するときの情報処理システムであるラベル発行システムと、物品の情報を集計するときの情報処理システムである自動集計システムとが設けられている。
以下の説明では、物品として生花のバラを例として説明する。
(1)ラベル発行システムの全体構成
本実施形態においてラベル発行システムは、例えば、生産者の最寄の流通業者に設置されている。生産者は自ら生産したバラを流通業者に出荷する前に、流通業者に設置されているラベル発行システムを利用してラベルを発行する。
先ず、図1〜3を参照してラベル発行システム1Aについて説明する。図1は、ラベル発行システム1Aのシステム構成を示す図である。図2は、ラベル発行システム1Aのブロック図である。なお、図2は、後述する自動集計システムをも統合した状態のブロック図となっており、ラベル発行システム1A単独としては、撮像装置5は必要ない。図3は、登録生産者データベースのデータ構成の例を示す図である。
図1に示すように、ラベル発行システム1Aは、情報処理装置2、ラベルプリンタ3、および、リーダ4を有する。情報処理装置2とラベルプリンタ3は通信可能に接続され、情報処理装置2とリーダ4は通信可能に接続されている。図2ではそれぞれ有線で接続される例が示されるが、その限りではなく、無線通信可能に構成されていてもよい。
生産者カード6は、バラの生産者に付与あるいは貸与されているカードである。生産者カード6には、生産者が予め登録したバラの品種である登録品種を特定する登録品種情報と、バラの生産者を特定する生産者情報(生産者IDおよび生産者名)とを含む図示しないQRコード(登録商標)等の二次元コードが表示されている。バラの品種は物品の種別の一例であり、生産者名は提供者識別情報の一例である。生産者情報は提供者識別情報の一例である。
なお、生産者カード6にはバーコードが表示されたカードでもよいし、RFIDタグが内蔵されているカードでもよい。リーダ4は、生産者カード6の情報の記録形式に応じて適宜構成すればよい。
ラベルプリンタ3は、ラベルを印字するためのプリンタである。
リーダ4は上面に読み取り部41を備え、生産者カード6が読み取り部41に生産者カード6をかざしたときに、生産者カード6に表示されている二次元コードを読み込む。リーダ4は、読み込んだ二次元コードに含まれている登録品種情報と生産者情報とを関連付けて情報処理装置2へ送信するように構成されている。
情報処理装置2は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、あるいはスマートフォン等である。図2に示すように、情報処理装置2は、制御部20と、記憶部21と、操作入力部22と、表示部23と、通信インタフェース24とを備える。操作入力部22は、好ましくはタッチパネル22aに対するタッチ入力を受け付けるが、他の入力手段による入力を受け付けてもよい。
制御部20は、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、記憶部21に記録されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして、ラベル発行処理を実行する。表示部23は例えば液晶表示パネルを含み、ラベル発行処理による実行結果を表示する。通信インタフェース24は、ラベルプリンタ3とリーダ4と通信を行うためのインタフェース回路を含む。
記憶部21はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、図3に例示する登録生産者データベースを記録する。ラベル発行システム1Aでは、生産者が予め自ら生産するバラの品種を登録する。図3に示す例では、登録生産者データベースのレコードは、生産者ID、生産者名、および登録品種の各フィールドを含む。図3に示す例では、生産者である「佐藤太郎」およびその生産者IDと、登録品種として「ジャルダン・デ・ラクネイー」を含む4品種のバラの品種とが対応付けて記録されている。
(2)ラベル発行処理
次に、図4および図5を参照してラベル発行処理について説明する。図4は、ラベル発行処理を示すフローチャートである。図5Aおよび図5Bはそれぞれ、ラベル発行処理を実行した結果、情報処理装置に表示される画面例を示す。
ラベル発行処理は、生産者が生産者カード6をリーダ4にかざすことにより開始される。すなわち、情報処理装置2の制御部20は、リーダ4から生産者カード情報(つまり、物品の登録品種を特定する登録品種情報および生産者情報(生産者IDおよび生産者名))を、通信インタフェース24を介して受信すると(ステップS10:YES)、生産者の登録品種を特定する(ステップS12)。すなわち、制御部20は、受信した生産者名および生産者IDの少なくともいずれか一方の情報をキーとして登録生産者データベース(図3参照)を検索し、生産者名に対応する登録品種を特定する。次いで制御部20は、特定した登録品種を選択可能な状態で表示する画面を生成して出力する(ステップS14)。当該画面の例が図5Aの画面G11である。
画面G11においてタッチパネル22aに対する生産者のタッチ入力によりいずれかの登録品種が選択されると(ステップS16:YES)、ラベル発行枚数の入力画面を生成して出力する(ステップS18)。当該入力画面の例が図5Bの画面G12であり、生産者が画面上のテンキー等を操作してラベル発行枚数を入力できるように構成されている。
画面G12においてラベル発行枚数が入力された場合(ステップS20:YES)、制御部20は、ステップS10で受信した生産者情報と、ステップS16で選択された登録品種物品についての品種情報とを含むQRコード(登録商標)等の二次元コードを生成し、当該二次元コードを含む印字データを生成する。制御部20は、通信インタフェース24を介してラベルプリンタ3へ印字データとステップS20で入力されたラベル発行枚数のデータを送信する(ステップS22)。品種情報は、種別情報の一例である。
ラベルプリンタ3は、受信した印字データとラベル発行枚数のデータに基づいて、ラベル発行枚数のラベルを印字(発行)する。ラベルプリンタ3は、帯状の台紙上に予め決められた間隔毎に複数枚のラベルが仮着された状態でラベルを発行することが好ましい。その場合、ラベルの裏面には粘着剤が塗布されており、台紙のラベル貼付面にはラベルを容易に剥離させることが可能なようにシリコーン等の剥離剤が被覆されている。このようにラベルを発行することで、生産者はラベル発行場所(本実施形態の例では、流通業者)からラベル貼付場所である生産現場までラベルを輸送させやすく、また、生産現場で物品(後述するバラの容器)にラベルを貼付させるのが容易となる。
ラベル発行処理によってラベルプリンタ3により印字されるラベルLの例を図6Aに示す。
図6Aに例示するラベルLには、右上部に二次元コード100が印字されている。また、当該ラベルLの第1行101には生産者の名称(提供者識別情報の一例)、第2行102には生産者によって選択された登録品種、第3行103には等級の選択肢、第4行104には階級の選択肢、第5行105には本数の選択肢がそれぞれ印字されている。等級の選択肢(「秀」,「優」)又は階級の選択肢(「30cm」,「40cm」,「50cm」,「60cm」,「70cm」)は複数段階の評価結果の一例である。等級の選択肢および階級の選択肢は、後述するように生産者が後で、いずれかの等級およびいずれかの階級にマークを付すための部分である。
第1行101に印字される情報はステップS10で受信した情報である生産者情報であり、第2行102に印字される情報はステップS16で選択された登録品種情報である。二次元コード100は、第1行101に印字される生産者情報と、第2行102に印字される登録品種情報とを含むコードである。なお、第1行101に印字される生産者情報としては、生産者名又は生産者IDの少なくともいずれか一方でよい。
(3)生産者による物品の出荷作業
流通業者に設置されているラベル発行システムを利用してラベルを発行した後、生産者はバラの流通業者への出荷(納品)のために、ラベルを生産現場に持ち帰る。
生産者による出荷作業は、生産者がバラを評価した結果、同一の等級および同一の階級のバラを同一の容器(例えば、ダンボール箱等)に収納するようにして行われる。そして、生産者は、容器内のバラの等級および階級に対応するラベル上の位置にマークを付し(つまり、マーキングを行い)、当該容器の外表面の所定の位置にラベルを貼付する。
例えば、「優」の等級および「40cm」の階級である40本のバラを容器に収納した場合の、ラベルL上のマーキング例を図6Bに示す。この例では、第3行103の「優」の文字に円形のマークM1が付され、第4行104の「40cm」の文字に円形のマークM2が付され、第5行105の「40本」の文字に円形のマークM3が付されている。
マークM1又はマークM2は、評価情報の一例である。マークM1又はマークM2が付された状態のラベルに含まれる情報は、物品情報の一例である。
ラベルへのマーキングは、例えばペン、鉛筆、万年筆、蛍光ペン等の筆記具による手書きによって付されたものでよいため、生産者は、準備したラベルにマーキングを施すことで容易に物品情報を容器に付すことができる。
マークは、後述するように、ラベル上の位置に基づいて光学的に読み取られるため、図6Bに示すような正確な円である必要はなく、また、その形状も適宜設定することができる。例えば、×印、三角形のマーク、若しくはチェックマーク(所謂レ点)等の他の図形からなるマークであってもよい。
上述した等階級の決定は、生産現場における生産者による熟練した目視評価に依存する場合があるため、等階級の情報を予めラベルに印字し、あるいは二次元コードに組み込んでおくことは困難である。そこで、生産者が等階級の情報を後からラベルに筆記具で記すことで、容器に収納されたバラの内容物に対応する物品情報を含むラベルを効率的に生成することができる。
生産者は、ラベルにマーキングを付した後、当該マーキングに対応するバラが収納された容器に当該ラベルを貼付し、流通業者へ出荷する。
(4)自動集計システムの全体構成
本実施形態において自動集計システムは、例えば、生産者の最寄の流通業者に設置されている。自動集計システムでは、生産者から集荷した物品(本実施形態の例では、バラ)に貼付されたラベルに基づいて、集荷した物品を集計する。上述したように、当該ラベルにはマーキングが施されている。
図2、図7を参照してラベル発行システム1Aについて説明する。図2は、自動集計システム1Bのブロック図である。図7は、自動集計システム1Bのシステム構成を示す図である。図2は、前述したラベル発行システム1Aをも統合した状態のブロック図となっており、自動集計システム1B単独としては、ラベルプリンタ3、リーダ4、および生産者カード6は必要ない。
なお、ラベル発行システム1Aで使用される情報処理装置2と、自動集計システム1Bで使用される情報処理装置2とは同一の装置でもよいし、別の装置でもよい。
図7に示すように、自動集計システム1Bは、情報処理装置2および撮像装置5を備える。図2に示すように、自動集計システム1Bにおいて、情報処理装置2の通信インタフェース24(図2参照)は、撮像装置5と通信を行うためのインタフェース回路を含む。情報処理装置2の記憶部21には、生産実績データベースを記録する。
生産実績データベースは、各生産者から集荷したバラの情報を集計したデータベースである。生産実績データベースの一例を図8に示す。図8に示す例では、生産実績データベースのレコードは、日時、生産者名、品種、等級、階級の各フィールドを含む。
図7に示す例では、複数の容器10がコンベア50によって順次輸送される。容器10は各生産者によって出荷されてきたバラが収納されており、図6Bに例示したようなラベルが容器10に貼付されている。コンベア50上の容器10は、図7のE部拡大図に示すように、貼付されたラベルLが撮像装置5に向くように配置されている。
撮像装置5は読取装置の一例であり、例えばデジタルスティルカメラ、イメージスキャナである。
撮像装置5は、各容器10のラベルLの画像を取得し、取得した画像のデジタルデータ(画像データ)を生成して情報処理装置2へ送信する。
情報処理装置2の制御部20は、撮像装置5から受信した画像データを解析することによって、ラベルLに含まれる二次元コードに基づいて生産者情報と容器10内のバラの品種情報を特定する。さらに制御部20は、当該画像データを解析することによって、ラベルLに付されたマークの位置に基づき、容器10内のバラの等級および階級を特定する。
(5)自動集計処理
次に、図9を参照して自動集計処理について説明する。図9は、自動集計処理を示すフローチャートである。
図9において、情報処理装置2が撮像装置5から新しいラベルLを含む画像データを取り込んだ場合(ステップS30:YES)、ステップS32以降の処理を行う。なお、撮像装置5によって取り込まれる画像にはラベルL以外の背景画像(例えば、容器10の外表面の画像)も含まれるが、情報処理装置2の制御部20は、取り込んだ画像からラベルLの画像データのみを抽出する処理を行う。例えば、ラベルLの領域を画定する外枠のラインを認識し、当該外枠内の画像データのみを抽出することができる。以下の説明では、画像データとはラベルLの画像データを意味する。
制御部20は、画像データに含まれる二次元コードを解析する(ステップS32)。この解析によって、当該二次元コードに含まれる、生産者情報(生産者名又は生産者IDの少なくともいずれか一方でよい)と容器10内のバラの品種情報とが特定される。さらに制御部20は、ステップS30で取り込んだ画像データを解析することによって、ラベルLに付されたマークの位置に基づき、容器10内のバラの等級および階級を特定する(ステップS34)。
ここで、ラベル上のマークの位置に基づく等級および階級の特定方法について、図10を参照して説明する。図10は、ラベルの画像から物品であるバラの等階級の情報を取得する原理を説明する図であり、ラベルLの長辺をX軸とし、短辺をY軸とした座標系でラベルLの領域を表している。
図10において、座標(X1,Y2),(X7,Y2),(X1,Y3),(X7,Y3)によって画定される(囲まれる)領域R11が、バラの等級である第3行103の「秀」(図6参照)の位置に対応する。
座標(X7,Y2),(X8,Y2),(X7,Y3),(X8,Y3)によって画定される領域R12が、バラの等級である第3行103の「優」(図6参照)の位置に対応する。
座標(X1,Y1),(X2,Y1),(X1,Y2),(X2,Y2)によって画定される領域R21が、バラの階級である第4行104の「30cm」(図6参照)の位置に対応する。
座標(X2,Y1),(X3,Y1),(X2,Y2),(X3,Y2)によって画定される領域R22が、バラの階級である第4行104の「40cm」(図6参照)の位置に対応する。
座標(X3,Y1),(X4,Y1),(X3,Y2),(X4,Y2)によって画定される領域R23が、バラの階級である第4行104の「50cm」(図6参照)の位置に対応する。
座標(X4,Y1),(X5,Y1),(X4,Y2),(X5,Y2)によって画定される領域R24が、バラの階級である第4行104の「60cm」(図6参照)の位置に対応する。
座標(X5,Y1),(X6,Y1),(X5,Y2),(X6,Y2)によって画定される領域R25が、バラの階級である第4行104の「70cm」(図6参照)の位置に対応する。
等級および階級の特定するために制御部20は、基準画像データ(例えば図6Aに示すように、マークが付されていないラベルに対応する画像データ)と、ステップS30で取り込んだ画像データ(取得画像データ)との差分処理を行い、差分が大きい領域についてマークが付されていると判断する。差分処理の具体的な手法は特定の手法に限定されないが、例えば、取得画像データと基準画像データの画素値の差分値が所定の閾値以上である場合には「1」とし、当該閾値未満である場合には「0」とするようにして2値化処理を行うことによって、マークの付された領域を特定する。
なお、ラベルLに付されるマーク(図6BのマークM1,M2等)は、予めラベルLに印字されている生産者および品種の色(「印字色」という。)とは異なる色(例えば、赤色)で付されていることが好ましい。その場合には、取得画像データと基準画像データの差分処理を行わず、取得画像データのみに基づいてマークが付された領域を特定することができ、より確実に等級および階級を特定できる。例えば、印字色が黒色であり、マークが赤色で付されている場合、取得画像データの各領域の画素値のR成分の有無を所定の閾値に基づいて判断することでマークが付されている領域を特定できる。
図9の説明に戻る。
ステップS32において生産者情報とバラの品種情報を特定し、ステップS34においてバラの等級および階級を特定した後、制御部20は、特定した情報を新しいレコードとして生産実績データベースへ書き込む(ステップS36)。すなわち、生産実績データベース(図8参照)の新しいレコードの「日時」のフィールドにはステップS36の書き込み時刻が記録される。新しいレコードの「生産者名」と「品種」の各フィールドには、それぞれ、ステップS32で特定された生産者情報と品種情報が記録される。新しいレコードの「等級」と「階級」の各フィールドには、それぞれ、ステップS34で特定された等級と階級が記録される。なお、生産実績データベースでは、「生産者名」フィールドに代えて、あるいはそれに加えて「生産者ID」フィールドを設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態の自動集計システム1Bでは、コンベア50を流れる容器10に貼付されているラベルの画像に基づき、生産者から集荷したバラの物品情報が順次特定され、生産実績データベースに記録、蓄積される。そのため、オペレータが等階級の情報を端末に入力する必要がないことから、容器10に貼付されているラベルに含まれる物品情報を効率良く集計することができる。
本実施形態において物品としてバラを例示したように、一般に、農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品を流通させる場合、物品の品質が1個ずつ異なることから、各物品の評価には人による官能評価が必要となる場合が多い。そのため、物品のラベルを作成する段階においてラベル上に予め物品に対する評価結果を印字することは困難である。特に、本実施形態のようにラベルの発行場所を多くの生産者が利用する1箇所に集中させ、各生産者の生産場所(つまり、物品の場所)がラベルの発行場所から離れている場合は尚更である。そこで本実施形態では、物品情報を含むラベルのうち、物品の評価情報を除く情報をラベルに印字しておき、物品の評価情報をラベルの発行後に筆記具で生産者が書き込むことができるように構成した。そのため、生産者は発行場所において所望の枚数のラベルのみを発行すれば足りる。物品の評価情報が書き込まれ、物品に付されたラベル(つまり、物品情報を含むラベル)は集荷場所で読取装置によって読み取られ、各物品の物品情報が集計される。よって本実施形態では、個々の評価が必要となる物品を出荷する場合の生産者(あるいは仲介業者)の利便性と、当該物品を集荷するときの物品情報の集計処理の効率性とを両立させることができる。
なお、図示しないが、制御部20がアプリケーションプログラムを実行することで、操作入力部22からの入力に応じて生産実績データベースを検索可能とし、検索結果を表示部23に表示するように構成されることが好ましい。
(6)ラベルの追加発行
生産者が流通業者に設置してあるラベル発行システム1Aを利用してラベルを発行する場合について説明したが、その限りではない。発行したラベルを紛失した場合、発行したラベルの枚数が足りないことが生産現場で分かり、追加でラベルを発行したい場合、あるいはラベル上に付与したマーク色が薄く、読み取れない場合がありうる。そのような場合、生産現場でラベルを追加発行できれば便利である。
ラベルの追加発行の一例を図11に示す。図11は、ラベルの追加発行の手順を示す図である。
図11に示すように、ラベルLの追加発行に当たって、例えば生産者は、ハンディスキャナ7と携帯型ラベルプリンタ8を準備する。そして、手順P1において、生産者が所持する1枚のラベルの二次元コードをハンディスキャナ7で読み取る。ハンディスキャナ7は、読み取った二次元コードに基づいて生産者情報およびバラの品種情報を特定する。
手順P2では、生産者は、ハンディスキャナ7を操作して手持ちの携帯型ラベルプリンタ8に対してラベル発行の要求を行う。携帯型ラベルプリンタ8は、ハンディスキャナ7と例えば近距離通信が可能であり、手順P3では、ラベル発行の要求によってハンディスキャナ7から送信される生産者情報および品種情報に基づいて、ラベルLを発行する。
以上の手順によってラベルLを追加発行することが可能である。
以上、本発明の情報処理システム、情報処理方法の一実施形態について詳細に説明したが、本発明の情報処理システム、情報処理方法は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。
例えば上述した実施形態では、読取装置としての撮像装置5がラベルを含む画像を取り込み、画像データを情報処理装置2へ送信する場合について説明したが、その限りではない。撮像装置5が二次元コードのデコード機能を備えている場合には、撮像装置5が画像を取り込んだ後に二次元コードのデコードを実行し、生産者情報と品種情報を特定し、当該情報を情報処理装置2へ送信するように構成してもよい。
上述した実施形態では、ラベルLに予め、等級および階級の選択肢を示す文字又は記号(図6の例では、「秀」,「優」等の文字群)が印字されている場合について説明した。この場合には、生産者が目視で確認しながらいずれかの等級又はいずれかの階級にマークを付すため、マーキングの誤りが生じ難いという利点がある。しかし、等級および階級の選択肢を示す文字又は記号がラベルLに印字されていなくてもよい。
例えば、図10に示したのと同様に、生産者がマークを付すための枠のみが設けられていてもよい。すなわち、等級の場合で言えば、左側の枠内の領域が「秀」に対応し、右側の枠内の領域が「優」に対応していることが生産者に既知であれば、文字又は記号自体を各領域内に予め印字しなくてもよい。
上述した実施形態では、物品の量的情報(つまり、ラベルLの第5行105に記載された本数の情報)を生産実績データベースに記録しない場合について説明したが、その限りではない。ラベルLの本数について付されたマークを読み取って、等級および階級と同様に生産実績データベースに記録してもよい。
上述した実施形態では、生産者が予めラベルを発行する場合について説明したが、それに限られない。ラベルの代わりに他の印字媒体に印字して発行してもよい。他の印字媒体の例として、例えば、比較的大判の紙媒体、あるいは紙以外の媒体としてフィルム、布の媒体が挙げられる。
1…情報処理システム
2…情報処理装置
20…制御部
21…記憶部
22…操作入力部
22a…タッチパネル
23…表示部
24…通信インタフェース
3…ラベルプリンタ
4…リーダ
41…読み取り部
5…撮像装置
6…生産者カード
7…ハンディスキャナ
8…携帯型ラベルプリンタ
10…容器
50…コンベア
100…二次元コード
101〜105…行
L…ラベル
M1〜M3…マーク
R11,R12,R21〜R25…領域

Claims (8)

  1. 農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品に付された物品に関する物品情報を集計する情報処理システムであって、
    前記物品情報は、前記物品の種別を特定する種別情報と、前記物品の提供者を特定する提供者識別情報とを含むコード、および、前記物品に対する複数段階の評価結果のうちいずれかの段階の評価結果に対応する位置に付されたマークを有する評価情報を備え、
    前記情報処理システムは、
    前記物品に付された前記物品情報の前記コードおよび前記マークの位置を読み取る読取装置と、
    前記読取装置によって読み取られた前記コードおよび前記マークの位置に基づいて、前記物品の種別情報と、提供者識別情報と、前記マークの位置に対応する段階の評価結果としての評価情報とを関連付けて記録する情報処理装置と、を備えた、
    情報処理システム。
  2. 前記物品情報は、ラベルに付されている、
    請求項1に記載された情報処理システム。
  3. 前記ラベルには、前記複数段階の評価結果に対応する文字又は記号が印字されている、
    請求項2に記載された情報処理システム。
  4. 前記マークは、前記ラベルに印字されている前記種別情報および前記提供者識別情報の色とは異なる色で付されている、
    請求項2又は3に記載された情報処理システム。
  5. 前記評価結果は、前記物品の品質に関する評価結果である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された情報処理システム。
  6. 農産物、水産物、又は動植物その他の、工業生産されない物品に関する物品情報を集計する情報処理方法であって、
    前記物品の種別を特定する種別情報と、前記物品の提供者を特定する提供者識別情報とを含むコードと、前記物品に対する複数段階の評価結果のそれぞれに対応する位置に各段階の評価結果に対応する文字又は記号とが印字されたラベルを発行し、
    前記複数段階の評価結果のうちいずれかの段階の評価結果に対応する位置にマークが付された状態で前記ラベルが貼付された前記物品を、読取装置に向けて配置し、
    前記読取装置が、前記物品に貼付されたラベルの前記コードおよび前記マークの位置を読み取り、
    情報処理装置が、前記読取装置によって読み取られた前記コードおよび前記マークの位置に基づいて、前記物品の種別情報と、提供者識別情報と、前記マークの位置に対応する段階の評価結果としての評価情報とを関連付けて記録する、
    情報処理方法。
  7. 前記読取装置とは異なる第2の読取装置が、発行済みの前記ラベルに印字された前記コードを読み取り、
    前記第2の読取装置と通信可能なプリンタが、前記第2の読取装置が読み取った前記コードに基づいて追加のラベルを発行することをさらに含む、
    請求項6に記載された情報処理方法。
  8. 前記評価結果は、前記物品の品質に関する評価結果である、
    請求項6又は7に記載された情報処理方法。
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