JP6942616B2 - スプリンクラー設備 - Google Patents

スプリンクラー設備 Download PDF

Info

Publication number
JP6942616B2
JP6942616B2 JP2017227054A JP2017227054A JP6942616B2 JP 6942616 B2 JP6942616 B2 JP 6942616B2 JP 2017227054 A JP2017227054 A JP 2017227054A JP 2017227054 A JP2017227054 A JP 2017227054A JP 6942616 B2 JP6942616 B2 JP 6942616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smoke
flow path
head portion
fire extinguishing
extinguishing water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017227054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019093005A (ja
Inventor
内田 憲孝
憲孝 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittan Co Ltd filed Critical Nittan Co Ltd
Priority to JP2017227054A priority Critical patent/JP6942616B2/ja
Publication of JP2019093005A publication Critical patent/JP2019093005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6942616B2 publication Critical patent/JP6942616B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Description

本発明は、スプリンクラー設備に関する。
スプリンクラー設備は、例えば一の区画(部屋)で火災を感知すると、一の区画に消火水を散水して消火を行う。消火を行う際には、消火水の散水だけでなく、煙の排出も行われている。例えば、特許文献1には、排煙機能と消火機能を併せて有する排煙装置が開示されている。
特開2015−73768号公報
しかし、特許文献1の排煙装置においては、消火水を散水するスプリンクラーヘッドと、部屋の煙を外部へ排出する排気口部とがそれぞれ設けられている。このため、配管等が複数必要になり、消火設備が複雑になりやすい。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、消火機能及び排煙機能を有するスプリンクラー設備を簡易な構成で実現することを目的とする。
本発明の一の態様においては、建物の所定の区画へ消火水を散水し、又は前記区画から煙が吸い込まれるヘッド部と、一端側で前記ヘッド部と接続されており、前記ヘッド部から散水される前記消火水が流れ、又は前記ヘッド部から吸い込まれた前記煙が流れる共用流路と、前記共用流路の他端側と接続され、水源から前記消火水が流れる第1分岐流路と、前記共用流路の他端側と接続され、排煙部へ前記煙が流れる第2分岐流路と、前記第1分岐流路から前記共用流路への前記消火水の流れと、前記共用流路から前記第2分岐流路への前記煙の流れとを切り替える弁と、前記弁の動作を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替える制御部と、を備える、スプリンクラー設備を提供する。
また、前記スプリンクラー設備は、前記弁として、前記第1分岐流路に設けられた第1開閉弁と、前記第2分岐流路に設けられた第2開閉弁とを備え、前記制御部は、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開閉を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替えることとしてもよい。
また、前記弁は、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路への分岐部に設けられた三方弁であることとしてもよい。
また、前記ヘッド部は、前記消火水を散水する開放口を有し、前記開放口から前記区画の煙を吸い込むこととしてもよい。
また、前記制御部は、前記区画で火災が発生した場合に、前記弁の動作を制御して、前記区画への前記消火水の散水と前記区画の煙の吸い込みとを順次切り替えて両方行わせることとしてもよい。
また、前記ヘッド部は、区画毎に設けられており、前記制御部は、一の区画の前記ヘッド部に前記一の区画へ前記消火水を散水させると共に、前記一の区画に隣接する隣接区画の前記ヘッド部から前記隣接区画の煙を吸い込ませることとしてもよい。
また、前記スプリンクラー設備は、区画毎に火災を感知する感知器を更に備え、前記制御部は、前記感知器によって前記一の区画での火災が感知されると、前記一の区画の前記ヘッド部に前記消火水を散水させ、前記隣接区画のヘッド部から前記煙を吸い込ませることとしてもよい。
また、前記スプリンクラー設備は、前記区画での煙の濃度を検知する濃度検知部を更に備え、前記制御部は、前記濃度検知部が検知した濃度に応じて、前記ヘッド部からの前記煙の吸い込み量を制御することとしてもよい。
また、前記ヘッド部として、一つの区画に第1ヘッド部及び第2ヘッド部が設けられ、前記制御部は、前記一の区画で火災が発生した場合に、前記第1ヘッド部に消火水を散水させると共に、前記第2ヘッド部から煙を吸い込ませることとしてもよい。
本発明によれば、消火機能及び排煙機能を有するスプリンクラー設備を簡易な構成で実現できるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るスプリンクラー設備1の概略構成を説明するための模式図である。 ヘッド部10Aの構成を説明するための模式図である。 区画Aを消火し、かつ区画Bを排煙する際の消火水及び煙の流れを説明するための模式図である。 区画Bを消火し、かつ区画Aを排煙する際の消火水及び煙の流れを説明するための模式図である。 建物の一の区画から火災が発生した際の他の区画での排煙を説明するための模式図である。 火災発生時の区画A、Bに対するスプリンクラー設備1の動作例を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るスプリンクラー設備1の概略構成を説明するための模式図である。 第3の実施形態を説明するための模式図である。
<第1の実施形態>
(スプリンクラー設備の構成)
本発明の第1の実施形態に係るスプリンクラー設備の構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係るスプリンクラー設備1の概略構成を説明するための模式図である。スプリンクラー設備1は、建物の複数の区画(例えば部屋)の各々に対して消火水を散水して消火する消火機能に加えて、各区画の煙を吸い込んで排出する排煙機能を有する。スプリンクラー設備1が設けられる建物は、例えば住宅、グループホーム、ビル等である。図1では、説明の便宜上、2つの区画A、Bのみを示しているが、建物は実際には3つ以上の区画を含む。
以下では、図1に示す2つの区画A、Bに対する消火機能と排煙機能を実現するためのスプリンクラー設備1の構成について説明する。
スプリンクラー設備1は、図1に示すように、ヘッド部10A、10Bと、感知器20A、20Bと、共用流路30A、30Bと、消火水流路31A、31Bと、煙流路32A、32Bと、第1開閉弁40A、40Bと、第2開閉弁45A、45Bと、水源50と、排煙部60と、制御部80とを有する。
ヘッド部10A、10Bは、区画A、Bの天井に設置されたスプリンクラーヘッドである。ここでは、図1に示すように、一つの区画に一つのヘッド部が設けられている。ヘッド部10A、10Bは、消火水を区画へ散水する機能と、区画から煙を吸い込む機能とを兼用する。例えば、ヘッド部10Aは、区画Aへ消火水を散水し、又は区画Aから煙を吸い込む。ヘッド部10A、10Bは、区画A、Bの全体に満遍なく散水できる位置に取り付けられている。ヘッド部10A、10Bの構成は同一であるので、以下ではヘッド部10Aの構成について、図2を参照しながら説明する。
図2は、ヘッド部10Aの構成を説明するための模式図である。ヘッド部10Aは、いわゆる開放型ヘッドである。このため、ヘッド部10Aの消火水を散水する開放口は、閉鎖型ヘッドとは異なり、常に開いている。ヘッド部10Aは、区画Aの天井側に取り付けられるフレーム12と、消火水を区画A全体へ散水するためのデフレクター13とを有する。ここでは、ヘッド部10Aは下向きに消火水を散水するが、これに限定されず、例えば上向きに散水するものであってもよい。また、ヘッド部10Aは、区画Aの煙(例えば火災時に発生する煙)を吸い込むが、具体的には、消火水を散水する開放口から煙が吸い込まれる。
感知器20A、20Bは、区画A、Bの天井に設置されており、区画A、Bで発生する火災を感知する。感知器20A、20Bは、火災を感知すると、火災信号を制御部80へ送信する。感知器20A、20Bは、ここでは、区画の煙の濃度を検知する濃度検知部としての機能も有する。
共用流路30A、30Bは、一端側がヘッド部10A、10Bと接続された管路である。共用流路30A、30Bは、建物の壁の内部に配管されている。共用流路30A、30Bは、消火水と煙のいずれか一方を選択して流す兼用流路である。例えば、区画Aの消火時には、ヘッド部10Aから散水される消火水が共用流路30Aを流れ、区画Aの排煙時には、ヘッド部10Aから吸い込まれた煙が共用流路30Aを流れる。同様に、区画Bの消火時には、ヘッド部10Bから散水される消火水が共用流路30Bを流れ、区画Bの排煙時には、ヘッド部10Bから吸い込まれた煙が共用流路30Bを流れる。
消火水流路31A、31Bは、共用流路30A、30Bの他端側と接続され、水源50から消火水が流れる第1分岐流路である。例えば、区画Aの消火時には、水源50の消火水が、消火水流路31A及び共用流路30Aを流れてヘッド部10Aから散水される。同様に、区画Bの消火時には、水源50の消火水が、消火水流路31B及び共用流路30Bを流れてヘッド部10Bから散水される。消火水流路31A、31Bは、例えば建物の壁の内部に配管されている。
煙流路32A、32Bは、共用流路30A、30Bの他端側と接続され、排煙部60へ煙が流れる第2分岐流路である。例えば、区画Aの排煙時には、ヘッド部10Aから吸い込まれた煙が、共用流路30A及び煙流路32Aを流れて排煙部60へ向かう。同様に、区画Bの排煙時には、ヘッド部10Bから吸い込まれた煙が、共用流路30B及び煙流路32Bを流れて排煙部60へ向かう。煙流路32A、32Bは、例えば建物の壁の内部に配管されている。
第1開閉弁40A、40Bは、消火水流路31A、31Bに開閉可能に設けられている。第1開閉弁40A、40Bは、制御部80によって開閉制御されており、通常は閉じているが、区画A、Bの消火時に開く。例えば、区画Aの消火時には、第1開閉弁40Aが開く(第1開閉弁40Bは閉じている)ことで、水源50の消火水がヘッド部10Aへ向かって流れる。同様に、区画Bの消火時には、第1開閉弁40Bが開く(第1開閉弁40Aは閉じている)ことで、水源50の消火水がヘッド部10Bへ向かって流れる。
第2開閉弁45A、45Bは、煙流路32A、32Bに開閉可能に設けられている。第2開閉弁45A、45Bは、制御部80によって開閉制御されており、通常は閉じているが、区画A、Bの排煙時に開く。例えば、区画Aの排煙時には、第2開閉弁45Aが開く(第2開閉弁45Bは閉じている)ことで、ヘッド部10Aから吸い込まれた煙が排煙部60へ流れる。同様に、区画Bの排煙時には、第2開閉弁45Bが開く(第2開閉弁45Aは閉じている)ことで、ヘッド部10Bから吸い込まれた煙が排煙部60へ流れる。
本実施形態では、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bが、消火水流路31A、31Bから共用流路30A、30Bへの消火水の流れと、共用流路30A、30Bから煙流路32A、32Bへの煙の流れとを切り替える弁として機能している。これにより、区画A、Bの状況に応じて、共用流路30A、30Bに消火水と煙のいずれか一方を選択して流すことができる。
水源50は、ヘッド部10A、10Bへの消火水の供給源である。水源50には、例えば、消火水を圧送するためのポンプ(圧送ポンプ)が設けられている。区画A、Bの消火時に圧送ポンプが動作することで、水源50の消火水がヘッド部10A、10Bへ送られて散水される。
排煙部60は、ヘッド部10A、10Bが吸い込んだ煙を外部へ排出するための設備である。排煙部60には、区画A、Bの煙をヘッド部10A、10Bを介して吸い込むためのポンプ(真空ポンプ)が設けられている。区画A、Bの排煙時に真空ポンプが動作することで、区画A、Bの煙がヘッド部10A、10Bから吸い込まれて排煙部60へ送られて排出される。
制御部80は、スプリンクラー設備1の全体を制御する制御装置である。制御部80は、感知器20A、20Bが出力した火災信号を受信する受信機を含む。制御部80は、第1開閉弁40A、40B、第2開閉弁45A、45B、水源50の圧送ポンプ、排煙部60の真空ポンプの動作を制御する。例えば、制御部80は、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bの開閉動作を制御して、ヘッド部10A、10Bに消火水を散水させるか、ヘッド部10A、10Bから煙を吸い込ませるかを切り替える。
制御部80は、感知器20A、20Bの感知結果に基づいて、第1開閉弁40A、40B、第2開閉弁45A、45Bの動作を制御する。例えば、制御部80は、感知器20A、20Bから火災信号が送られると、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bの開閉を制御して、ヘッド部10A、10Bに消火水を散水させるか、ヘッド部10A、10Bから煙を吸い込ませるかを切り替える。
制御部80は、濃度検知部である感知器20A、20Bが検知した煙の濃度に応じて、ヘッド部10A、10Bからの煙の吸い込み量を制御してもよい。例えば、区画Bで煙が発生している場合に、制御部80は、感知器20Bが検知した煙の濃度に応じて、ヘッド部10Bからの煙の吸い込み量を制御する。具体的には、区画Bの煙の濃度が高い場合には、制御部80は、ヘッド部10Bから煙の吸い込み量を多くなるように真空ポンプを動作させる。これにより、区画Bの煙の濃度を早期に低下させることができる。
制御部80は、隣接する区画A、Bのうちの一方の区画に対して消火を行う際には、他方の区画に対して排煙させる。例えば、制御部80は、区画Aのヘッド部10Aに区画Aへ消火水を散水させると共に、区画Aに隣接する隣接区画である区画Bのヘッド部10Bから区画Bの煙を吸い込ませる。具体的には、制御部80は、感知器20Aによって区画Aでの火災が感知されると、区画Aのヘッド部10Aに消火水を散水させ、区画Bのヘッド部10Bから煙を吸い込ませる。
図3は、区画Aを消火し、かつ区画Bを排煙する際の消火水及び煙の流れを説明するための模式図である。ここでは、区画Aで火災が発生し、煙が区画Bに回り込んでいるものとする。制御部80は、感知器20Aが区画Aの火災を感知すると、第1開閉弁40Aを開くと共に、第2開閉弁45Bを開く。そして、制御部80は、水源50の圧送ポンプを動作させて消火水を圧送させると共に、排煙部60の真空ポンプを動作させて区画Bの煙を吸い込む。これにより、図3において太線で示すように、水源50の消火水が消火水流路31A及び共用流路30Aを介してヘッド部10Aへ流れて区画Aに散水され、区画Bの煙が共用流路30B及び煙流路32Bを介して排煙部60へ流れて排出される。
同様に、制御部80は、感知器20Bによって区画Bでの火災が感知されると、区画Bのヘッド部10Bに消火水を散水させ、区画Aのヘッド部10Aから煙を吸い込ませる。
図4は、区画Bを消火し、かつ区画Aを排煙する際の消火水及び煙の流れを説明するための模式図である。区画Bで火災が発生した場合には、制御部80は、第1開閉弁40Bを開くと共に、第2開閉弁45Aを開く。また、制御部80は、水源50の圧送ポンプ及び排煙部60の真空ポンプを動作させる。これにより、図4において太線で示すように、消火水及び煙が流れることになる。
図1では建物の区画A、Bが示されているが、実際には3つ以上の多数の区画がある。多数の区画のうちの一の区画で火災が発生した場合の他の区画での排煙について、図5を参照しながら説明する。
図5は、建物の一の区画から火災が発生した際の他の区画での排煙を説明するための模式図である。図5に示すように、建物に多数の区画A〜Jがあるものとする。ここで、区画Cで火災が発生したものとする。すると、制御部80は、区画Cをヘッド部10Cによって消火水で消火すると共に、区画Cに隣接する区画B、D、G、H、Iにおいてヘッド部10B、10D、10G、10H、10Iを介して排煙を行う。これにより、火災が発生した区画Cから区画B、D、G、H、Iに煙が回り込んでも、区画B、D、G、H、Iが排煙されるので、区画B、D、G、H、Iにいた人の避難が円滑に行われる。
また、図5に示す建物においては、廊下5を挟んで部屋である区画A〜Jが向かい合っているが、所定の設置条件を満たす場合には、廊下5にもヘッド部10Kが設置される。このような建物において、例えば区画Cで火災が発生すると、制御部80は、区画Cの近くに位置する廊下5のヘッド部10Kにも排煙を行わせる。
なお、上記では、図3で説明したように、区画Aで火災が発生した場合には、制御部80は、区画Aに消火水を散水させ、区画Bの煙を吸い込ませることとしたが、これに限定されない。例えば、制御部80は、区画Aで火災が発生した場合に、区画Aへの消火水の散水と区画Aの煙の吸い込みとを順次切り替えて両方行わせてもよい。これにより、区画Aを消火すると共に、区画Aで発生する煙を取り除くことが可能となり、区画Bへ煙が回り込むことを抑制できる。
(スプリンクラー設備の動作例)
建物で火災が発生した際のスプリンクラー設備1の動作例について、図6を参照しながら説明する。
図6は、火災発生時の区画A、Bに対するスプリンクラー設備1の動作例を説明するためのフローチャートである。ここでは、区画Aで火災が発生し、火災に起因する煙の一部が、区画Bに回り込んだものとする。
まず、区画Aに設置された感知器20Aが、区画Aで発生した火災を感知する(ステップS102)。感知器20Aは、区画Aの火災を感知すると、区画Aで火災が発生したことを示す火災信号を制御部80へ出力する。
次に、制御部80が、受信機によって感知器20Aからの火災信号を受信する(ステップS104)。これにより、制御部80は、建物の複数の区画のうちの火災が発生した区画Aを特定できる。
次に、制御部80は、受信した火災信号に基づいて、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bの開閉を制御する。火災信号を受信する前は、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bは全て閉じている。制御部80は、感知器20Aから火災信号を受信すると、消火水流路31Aの第1開閉弁40A、及び煙流路32Bの第2開閉弁45Bを開ける(ステップS106)。この際、第1開閉弁40B及び第2開閉弁45Aは、閉状態を維持されている。
次に、制御部80は、水源50の圧送ポンプ、及び排煙部60の真空ポンプを動作させる(ステップS108)。これにより、圧送ポンプで送られる消火水が、消火水流路31A及び共用流路30Aを経由してヘッド部10Aへ流れて、区画Aに散水される(図3参照)。また、区画Bの煙が、真空ポンプによってヘッド部10Bから吸い込まれ、共用流路30B及び煙流路32Bを経由して排煙部60から排出される。
すなわち、区画Aへの消火水の散水と、区画Aに隣接する区画Bからの煙の吸い込みが、一緒に行われる(ステップS110)。これにより、区画Aを消火できると共に、区画Bに回り込んだ煙を排煙できる。このように区画Bを排煙することで、区画Aで火災が発生した際に区画Bにいた人が避難しやすくなる。
上記の区画Aへの消火水の散水と区画Bからの煙の吸い込みは、区画Aが消火されて安全が確保されるまで継続して実行される。
(第1の実施形態における効果)
第1の実施形態によれば、区画A、Bに設けられたヘッド部10A、10Bの各々が、区画A、Bに消火水を散水し、又は区画A、Bから煙を吸い込む。また、制御部80は、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bを開閉制御することで、消火水及び煙の一方を共用流路30A、30Bに流させて、ヘッド部10A、10Bに消火水を散水させるか、ヘッド部10A、10Bから煙を吸い込ませるかを切り替える。
上記の構成によれば、第1開閉弁40A、40B及び第2開閉弁45A、45Bの開閉制御によって、消火水と煙を別々の流路に流すことなく、一つの共用流路及びヘッド部で一つの区画に対して消火水の散水と煙の吸い込みを行うことができる。これにより、消火水及び煙を流す配管の構成が簡素化される。
また、第1の実施形態によれば、区画Aで火災が発生した場合には、区画Aを消火すると共に、区画Aに隣接する区画Bを排煙することで、区画Aから区画Bへ回り込んだ煙を適切に排煙できる。これにより、区画Bに煙が充満することを抑制でき、区画Bにいた人の避難時間を確保できる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、消火水流路31A、31Bに第1開閉弁40A、40Bが設けられ、煙流路32A、32Bに第2開閉弁45A、45Bが設けられていた。これに対して、第2の実施形態では、消火水流路31A、31Bと煙流路32A、32Bの分岐部に、三方弁が設けられている。
図7は、第2の実施形態に係るスプリンクラー設備1の概略構成を説明するための模式図である。図7に示すように、消火水流路31Aと煙流路32Aの分岐部に三方弁70Aが設けられ、消火水流路31Bと煙流路32Bの分岐部に三方弁70Bが設けられている。三方弁70Aは、共用流路30A、消火水流路31A、煙流路32Aと接続される開閉可能な3つの開口を有する。同様に、三方弁70Bも、共用流路30B、消火水流路31B、煙流路32Bと接続される開閉可能な3つの開口を有する。
そして、制御部80が三方弁70A、70Bの3つの開口を開閉制御することで、第1の実施形態と同様に、ヘッド部10A、10Bに消火水を散水させるか、ヘッド部10A、10Bから煙を吸い込ませるかを切り替えられる。図7では、三方弁70Aの3つの開口は、水源50からヘッド部10Aへ消火水が向かうように、開閉されている。同様に、三方弁70Bの3つの開口も、ヘッド部10Bが吸い込んだ煙が排煙部60へ向かうように、開閉されている。
第2の実施形態の場合には、一つの区画Aに対して第1開閉弁40A及び第2開閉弁45Aの開閉を制御する第1の実施形態に比べて、一つの区画Aに対して三方弁70Aのみを制御すればよいので、制御対象を減らすことができる。また、弁の数が減ることで、配管構成をより簡易化できる。
<第3の実施形態>
上述した第1実施形態及び第2の実施形態では、一つの区画に一つのヘッド部(例えば、区画Aにヘッド部10A)が設けられていた。これに対して、第3の実施形態では、一つの区画(部屋)に、第1の実施形態で説明した構成のヘッド部が複数設けられている。
図8は、第3の実施形態を説明するための模式図である。第3の実施形態では、図8に示すように、一つの区画Aに第1ヘッド部であるヘッド部10Aと、第2ヘッド部であるヘッド部10Xが設けられている。ヘッド部10A、10Xは、区画Aの天井において離れて配置されている。そして、制御部80は、区画Aで火災が発生した場合に、ヘッド部10Aに消火水を散水させると共に、ヘッド部10Xから煙を吸い込ませる。例えば、制御部80は、火災の発生箇所に近いヘッド部10Aから消火水を散水させる一方で、火災の発生箇所から遠いヘッド部10Xから煙を吸い込ませる。また、制御部80は、ヘッド部10Aに消火水を散水させ、かつヘッド部10Xから煙を吸い込ませる制御を所定時間行った後に、ヘッド部10Aから煙を吸い込ませ、かつヘッド部10Xに消火水を散水させてもよい。これにより、区画Aの全体を効果的に消火及び排煙できる。
第3の実施形態によれば、一つの区画に設けられた複数のヘッド部を制御することで、区画での火災の発生状況に応じて消火及び排煙を適切に行うことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1 スプリンクラー設備
10A、10B ヘッド部
20A、20B 感知器
30A、30B 共用流路
31A、31B 消火水流路
32A、32B 煙流路
40A、40B 第1開閉弁
45A、45B 第2開閉弁
50 水源
60 排煙部
70A、70B 三方弁
80 制御部
A、B 区画

Claims (8)

  1. 建物の所定の区画へ消火水を散水し、又は前記区画から煙が吸い込まれるヘッド部と、
    一端側で前記ヘッド部と接続されており、前記ヘッド部から散水される前記消火水が流れ、又は前記ヘッド部から吸い込まれた前記煙が流れる共用流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、水源から前記消火水が流れる第1分岐流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、排煙部へ前記煙が流れる第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路から前記共用流路への前記消火水の流れと、前記共用流路から前記第2分岐流路への前記煙の流れとを切り替える弁と、
    前記弁の動作を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替える制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記区画で火災が発生した場合に、前記弁の動作を制御して、前記区画への前記消火水の散水と前記区画の煙の吸い込みとを順次切り替えて両方行わせる、スプリンクラー設備。
  2. 建物の所定の区画へ消火水を散水し、又は前記区画から煙が吸い込まれるヘッド部と、
    一端側で前記ヘッド部と接続されており、前記ヘッド部から散水される前記消火水が流れ、又は前記ヘッド部から吸い込まれた前記煙が流れる共用流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、水源から前記消火水が流れる第1分岐流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、排煙部へ前記煙が流れる第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路から前記共用流路への前記消火水の流れと、前記共用流路から前記第2分岐流路への前記煙の流れとを切り替える弁と、
    前記弁の動作を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替える制御部と、
    を備え、
    前記ヘッド部は、区画毎に設けられており、
    前記制御部は、一の区画の前記ヘッド部に前記一の区画へ前記消火水を散水させると共に、前記一の区画に隣接する隣接区画の前記ヘッド部から前記隣接区画の煙を吸い込ませる、スプリンクラー設備。
  3. 建物の所定の区画へ消火水を散水し、又は前記区画から煙が吸い込まれるヘッド部と、
    一端側で前記ヘッド部と接続されており、前記ヘッド部から散水される前記消火水が流れ、又は前記ヘッド部から吸い込まれた前記煙が流れる共用流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、水源から前記消火水が流れる第1分岐流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、排煙部へ前記煙が流れる第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路から前記共用流路への前記消火水の流れと、前記共用流路から前記第2分岐流路への前記煙の流れとを切り替える弁と、
    前記弁の動作を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替える制御部と、
    前記区画での煙の濃度を検知する濃度検知部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記濃度検知部が検知した濃度に応じて、前記ヘッド部からの前記煙の吸い込み量を制御する、スプリンクラー設備。
  4. 建物の所定の区画へ消火水を散水し、又は前記区画から煙が吸い込まれるヘッド部と、
    一端側で前記ヘッド部と接続されており、前記ヘッド部から散水される前記消火水が流れ、又は前記ヘッド部から吸い込まれた前記煙が流れる共用流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、水源から前記消火水が流れる第1分岐流路と、
    前記共用流路の他端側と接続され、排煙部へ前記煙が流れる第2分岐流路と、
    前記第1分岐流路から前記共用流路への前記消火水の流れと、前記共用流路から前記第2分岐流路への前記煙の流れとを切り替える弁と、
    前記弁の動作を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替える制御部と、
    を備え、
    前記ヘッド部として、一つの区画に第1ヘッド部及び第2ヘッド部が設けられ、
    前記制御部は、前記一の区画で火災が発生した場合に、前記第1ヘッド部に消火水を散水させると共に、前記第2ヘッド部から煙を吸い込ませる、スプリンクラー設備。
  5. 前記弁として、前記第1分岐流路に設けられた第1開閉弁と、前記第2分岐流路に設けられた第2開閉弁とを備え、
    前記制御部は、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開閉を制御して、前記ヘッド部に前記消火水を散水させるか、前記ヘッド部から前記煙を吸い込ませるかを切り替える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のスプリンクラー設備。
  6. 前記弁は、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路への分岐部に設けられた三方弁である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のスプリンクラー設備。
  7. 前記ヘッド部は、前記消火水を散水する開放口を有し、前記開放口から前記区画の煙を吸い込む、
    請求項1からのいずれか1項に記載のスプリンクラー設備。
  8. 区画毎に火災を感知する感知器を更に備え、
    前記制御部は、前記感知器によって前記一の区画での火災が感知されると、前記一の区画の前記ヘッド部に前記消火水を散水させ、前記隣接区画のヘッド部から前記煙を吸い込ませる、
    請求項に記載のスプリンクラー設備。
JP2017227054A 2017-11-27 2017-11-27 スプリンクラー設備 Active JP6942616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017227054A JP6942616B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 スプリンクラー設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017227054A JP6942616B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 スプリンクラー設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019093005A JP2019093005A (ja) 2019-06-20
JP6942616B2 true JP6942616B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=66972324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017227054A Active JP6942616B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 スプリンクラー設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6942616B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3952808A (en) * 1974-01-23 1976-04-27 National Research Development Corporation Fire protection systems
US5979565A (en) * 1999-03-03 1999-11-09 Wicks; Edward A. Emergency ventilation system for biological/chemical contamination
JP5567953B2 (ja) * 2010-09-14 2014-08-06 ホーチキ株式会社 消火設備
CA2762561C (en) * 2010-12-23 2021-01-26 Michael L. Hennegan Fire sprinkler system having combined detection and distribution piping
BR112014016075A8 (pt) * 2011-12-27 2017-07-04 Ah Kim Myung aparelho para remover fumaça e gás tóxico, bico de mangueira de incêndio, máscara de bombeiro, dispositivo pulverizador de droga preventiva, e pulverizador removedor de fumaça
JP2015073768A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 能美防災株式会社 排煙装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019093005A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102217555B1 (ko) 소방화재 감시 시스템
KR101732181B1 (ko) 소방용 스마트 화재 감지장치
KR101753116B1 (ko) 공동주택의 화재확산 방지용 소방방재장치
JP5766984B2 (ja) 消火設備
KR101188094B1 (ko) 분진제거가 용이한 공기흡입형 화재감지장치의 공기 샘플링 파이프
JP6942616B2 (ja) スプリンクラー設備
CN214912862U (zh) 一种用于储能式电池舱可分段的消防灭火装置
JP2019088423A (ja) 消火システム
JP6900005B2 (ja) 消火設備
KR102073356B1 (ko) 화재시 급기와 배기 조절 기능을 구비한 비상 대피 안전 시스템
JP2023068011A (ja) 消火設備
CN103480099A (zh) 一种楼道防火系统
KR102008618B1 (ko) 소방설비의 선로저항측정기
EP1475128A1 (en) Inert gas fire-fighting apparatus and relative method for extinguishing fires
KR102050539B1 (ko) 화재 비상 대피 안전 시스템
JP2005040504A (ja) 排煙設備および加圧排煙システム
KR102331073B1 (ko) 건축물의 소방용 제연장치
KR102265760B1 (ko) 공동주택 단지 내 통신구 관리 시스템
JP7212551B2 (ja) 自然排気システム
JP3641007B2 (ja) 消火装置
JP3985336B2 (ja) 附室を備えた建築物における防火装置
KR101702872B1 (ko) 건축 방화 구획별 방재 제어 시스템
KR102633603B1 (ko) 공동주택용 소방공조덕트 시스템
JP2003185206A (ja) 火災室の加圧排煙システム
CN216817662U (zh) 一种防烟、排烟风机房考位控制系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6942616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150