JP6940714B1 - 対応関係特定装置及び対応関係特定プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の車輪と、送信機との対応関係を特定すること。【解決手段】携帯端末は、ステップS7の処理を実行することにより、当該画像データにおける特定車輪に対するタイヤバルブの周方向位置に基づき、特定車輪に設けられている送信機の角度位置を示す第2位置パラメータを導出する。携帯端末は、ステップS8の処理を実行することにより、当該第1位置パラメータと第2位置パラメータとを比較する。携帯端末は、ステップS10の処理を実行することにより、ステップS8での比較の結果、第1位置パラメータと第2位置パラメータとの差異が許容範囲内である場合、当該第1位置パラメータに対応する識別情報を送信する送信機が特定車輪に設けられていると特定する。【選択図】図8

Description

本発明は、対応関係特定装置及び対応関係特定プログラムに関する。
特許文献1に開示の送受信システムは、送信機と、受信機と、を備える。送信機は、車両が備える複数の車輪のそれぞれに設けられている。送信機は、無線信号を送信する。受信機は、送信機から送信された無線信号を受信する。受信機は、無線信号に含まれる情報を取得する。
特開2008−074223号公報
受信機は、場合によっては、受信した無線信号が、複数の車輪のうち、いずれの車輪に設けられた送信機から送信されたものかを特定する必要がある。そのためには、受信機は、車両が有する複数の車輪と、それらの車輪に設けられた送信機との対応関係を特定しておく必要がある。
上記課題を解決する対応関係特定装置は、車両が有する複数の車輪と、前記車輪のタイヤバルブにそれぞれ設けられている送信機と、の対応関係を特定するための対応関係特定装置であって、各前記車輪と当該車輪のタイヤバルブに設けられている送信機とに関し、当該車輪に対する当該送信機の周方向位置を当該送信機の角度位置とし、各前記送信機から送信される無線信号を受信することによって、前記送信機ごとに個別に設定された識別情報と、前記送信機が備えるセンサの検出結果であって当該送信機の識別情報に対応づけられている検出結果と、を取得する情報取得処理と、前記センサの検出結果に基づき、前記送信機の角度位置を示す第1位置パラメータを導出する第1導出処理と、前記複数の車輪のうちの1つである特定車輪及び当該特定車輪のタイヤバルブを撮像した画像データを取得する画像取得処理と、前記画像データにおける前記特定車輪に対する前記タイヤバルブの位置に基づき、前記特定車輪に設けられている送信機の角度位置を示す第2位置パラメータを導出する第2導出処理と、前記第1位置パラメータと前記第2位置パラメータとを比較する比較処理と、前記比較処理での比較の結果、前記第1位置パラメータと前記第2位置パラメータとの差異が許容範囲内である場合、当該第1位置パラメータに対応する識別情報を送信する送信機が前記特定車輪に設けられていると特定する特定処理と、を実行するように構成されるプロセッサを備える。
これによれば、送信機が備えるセンサの検出結果を特定車輪の画像データと関連付けることで、特定車輪と特定車輪に設けられている送信機の識別情報との対応関係を得ることができる。このため、車両が有する複数の車輪と、それらの車輪に設けられている送信機との対応関係を特定することができる。
上記対応関係特定装置において、前記センサの検出結果は、前記センサに含まれる加速度センサによって検出される加速度を含み、前記第1位置パラメータは、前記加速度に基づき導出される当該送信機の角度位置であり、前記比較処理は、前記加速度と当該送信機の角度位置との関係に基づき、前記第1位置パラメータと前記第2位置パラメータとを比較する加速度比較処理を含む、ものであってもよい。
これによれば、対応関係を特定するための専用のセンサを送信機に設ける場合に比べて、部品点数の点数を削減することができる。
上記対応関係特定装置において、前記検出結果は、前記車両の移動により生じる前記加速度の増減を含み、前記プロセッサは、前記送信機の角度位置を前記増減と照合することにより、前記対応関係を特定する増減特定処理を実行するように構成される、ものであってもよい。
これによれば、対応関係特定装置は、特定処理において対応関係の特定ができなかった場合であっても、加速度センサによって検出される加速度の増減から、対応関係を特定することができる。
上記対応関係特定装置において、前記車両は、複数の前記車輪のうちの一部の車輪の回転角を検出可能な回転センサを備え、前記送信機は、前記送信機の角度位置が一定の角度範囲となったときに前記無線信号を送信するように構成され、前記プロセッサは、前記無線信号を受信する度に前記回転センサの検出結果を取得し、前記回転角のばらつきから前記対応関係を特定する回転角特定処理を実行するように構成される、ものであってもよい。
これによれば、対応関係特定装置は、回転センサを用いて、特定処理で対応関係を特定できなかった車輪と送信機との対応関係を特定することができる。したがって、特定処理で対応関係を特定できなかった場合であっても、対応関係を特定することができる。
上記課題を解決する対応関係特定プログラムは、前記プロセッサに、上記対応関係特定装置において実行される各処理を実行させる、ものであってもよい。
本発明によれば、複数の車輪と、送信機との対応関係を特定することができる。
対応関係特定システムの一例を示す図である。 前輪アセンブリの側面図である。 前輪アセンブリの正面図である。 後輪アセンブリの側面図である。 後輪アセンブリの正面図である。 タイヤ状態監視システム及び携帯端末のシステム構成の一例を示すブロック図である。 送信機の角度位置と送信機の加速度との関係を示すグラフである。 携帯端末による対応関係特定処理を説明するためのフローチャートである。 携帯端末の表示部に表示される内容の一例を示す図である。 画像データに基づき第2位置パラメータを導出する処理を説明するための図である。 受信機側対応関係特定処理を説明するためのフローチャート図である。 1つの後輪アセンブリに対して受信機側対応関係特定処理を行う一例を説明するための図である。 2つの後輪アセンブリに対して受信機側対応関係特定処理を行う一例を説明するための図である。
<第1実施形態>
以下、対応関係特定装置及び対応関係特定プログラムの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、対応関係特定システム100は、車両10と、タイヤ状態監視システムMS1と、携帯端末70と、を備える。以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」等の用語で表される向きは、車両10を基準として定義される。
車両10は、トラックである。車両10は、車体11と、複数の車軸Ax1,Ax2,Ax3と、複数の前輪アセンブリ12と、複数の後輪アセンブリセット20と、ABS30と、表示器40と、を備える。
車軸Ax1,Ax2,Ax3は、前後方向に間隔をあけて3つ設けられている。3つの車軸Ax1,Ax2,Ax3のうち最も前方に設けられた車軸Ax1を第1車軸Ax1、第1車軸Ax1よりも後方の車軸Ax2を第2車軸Ax2、第2車軸Ax2よりも後方の車軸Ax3を第3車軸Ax3とする。
前輪アセンブリ12は、第1車軸Ax1に取り付けられている。前輪アセンブリ12は、2つである。2つの前輪アセンブリ12は、左右方向に互いに離れている。前輪アセンブリ12は、シングルタイヤ構造である。
図2及び図3に示すように、各前輪アセンブリ12は、車輪としての前輪13と、前タイヤ14と、タイヤバルブとしての前タイヤバルブ15と、を備える。前タイヤ14は、前輪13に装着されている。前タイヤバルブ15は、前輪13に設けられている。前タイヤバルブ15の一部は、車両10の外部から視認可能である。左の前輪アセンブリ12の前タイヤバルブ15は、左の前輪アセンブリ12よりも左方から視認可能である。右の前輪アセンブリ12の前タイヤバルブ15は、右の前輪アセンブリ12よりも右方から視認可能である。
図1に示すように、後輪アセンブリセット20は、第2車軸Ax2及び第3車軸Ax3のそれぞれに取り付けられている。後輪アセンブリセット20は、4つである。後輪アセンブリセット20は、いわゆるダブルタイヤ構造である。2つの後輪アセンブリセット20が第2車軸Ax2及び第3車軸Ax3の各々に取り付けられ、互いに左右方向に離れている。なお、後輪アセンブリセット20の数はこれに限らず任意である。
図4及び図5に示すように、各後輪アセンブリセット20は、内輪アセンブリ21と、外輪アセンブリ26と、を備える。内輪アセンブリ21と外輪アセンブリ26とは、互いに左右方向に向かい合っている。車両10の左右方向の中心位置から内輪アセンブリ21までの距離は、車両10の左右方向の中心位置から外輪アセンブリ26までの距離よりも短い。
内輪アセンブリ21は、車輪としての内輪22と、内タイヤ23と、タイヤバルブとしての内タイヤバルブ24と、を備える。内タイヤ23は、内輪22に装着されている。内タイヤバルブ24は、内輪22に設けられている。
外輪アセンブリ26は、車輪としての外輪27と、外タイヤ28と、タイヤバルブとしての外タイヤバルブ29と、を備える。外タイヤ28は、外輪27に装着されている。外タイヤバルブ29は、外輪27に設けられている。
外輪27は、1つ以上の貫通孔27aを備える。本実施形態では、複数の貫通孔27aが、外輪27の周方向に互いに間隔を空けて配置されている。貫通孔27aは、外輪27を左右方向に貫通している。内タイヤバルブ24及び外タイヤバルブ29は、貫通孔27aと左右方向に向かい合っている。本実施形態では、内タイヤバルブ24と外タイヤバルブ29とは、異なる貫通孔27aに向かい合っている。内タイヤバルブ24と外タイヤバルブ29とは、例えば、外輪27の周方向に180°間隔を空けて配置されている。内タイヤバルブ24の一部及び外タイヤバルブ29の一部は、車両10の外部から視認可能である。左の後輪アセンブリセット20の内タイヤバルブ24及び左の後輪アセンブリセット20の外タイヤバルブ29は、左の後輪アセンブリセット20よりも左方から視認可能である。右の後輪アセンブリセット20の内タイヤバルブ24及び外タイヤバルブ29は、右の後輪アセンブリセット20よりも右方から視認可能である。
図1に示すように、ABS30は、アンチロック・ブレーキシステムである。ABS30は、1つ以上の回転センサ31と、ABSコントローラ32と、を備える。
回転センサ31は、3つの車軸Ax1,Ax2,Ax3のうち2つの車軸Ax1,Ax3に対応して設けられている。本実施形態では、第1車軸Ax1及び第3車軸Ax3に対応して回転センサ31は設けられている。詳細にいえば、第1車軸Ax1の両端、第3車軸Ax3の両端のそれぞれに対応して回転センサ31は設けられている。第1車軸Ax1の両端に対応して設けられた回転センサ31は、前輪アセンブリ12にそれぞれ対応する。回転センサ31は、前輪アセンブリ12の回転速度を検出する。第3車軸Ax3の両端に対応して設けられた回転センサ31は、第3車軸Ax3に設けられた後輪アセンブリセット20にそれぞれ対応する。回転センサ31は、第3車軸Ax3に設けられた後輪アセンブリセット20の回転速度を検出する。各回転センサ31は、対応する車軸Ax1,Ax3の回転速度に応じたパルスを出力する出力部を含む。
ABSコントローラ32はマイクロコンピュータ等よりなり、回転センサ31の検出結果を取得可能に構成されている。ABSコントローラ32は、各回転センサ31の出力部からのパルスの数を計数する計数回路を備える。パルスの数は、車輪13,22,27の回転角を示す。ABSコントローラ32は、取得した回転速度に基づき、前輪アセンブリ12及び後輪アセンブリセット20をそれぞれ制動するブレーキ装置に付与する油圧等を制御する。
表示器40は、各車輪アセンブリ12,21,26の状態等を表示する。表示器40は、例えば車両10の操縦者が視認可能な位置に設けられている。
タイヤ状態監視システムMS1は、複数の送信機50と、受信機60と、を備える。
図1〜図5に示すように、送信機50は、各車輪アセンブリ12,21,26に設けられ、対応する車輪アセンブリ12,21,26の状態を検出する。各車輪アセンブリ12,21,26の状態とは、例えば各タイヤ14,23,28内の空気の圧力や温度である。各タイヤ14,23,28内の空気の圧力は、送信機50にかかる空気圧であるともいえる。また、各タイヤ14,23,28内の空気の温度は、送信機50の温度であるともいえる。各送信機50が検出した各車輪アセンブリ12,21,26の状態は、表示器40に表示される。
送信機50は、タイヤバルブ15,24,29にそれぞれ1つずつ設けられている。各送信機50は、当該送信機50が設けられた車輪13,22,27の中心C1を回転中心として回転する。車輪13,22,27の回転に伴い、送信機50の周方向位置は変化する。各車輪13,22,27と当該車輪13,22,27に設けられている送信機50とに関し、各車輪13,22,27に対する送信機の周方向位置を、当該送信機50の角度位置θと定義する。言い換えれば、角度位置θは、各車輪13,22,27の中心C1周りでの送信機50の位置である。角度位置θは0〜360°で表される。車輪13,22,27の最も下方に送信機50が位置するときの角度位置を0°と定義する。
図6に示すように、送信機50は、圧力センサ51と、温度センサ52と、加速度センサ53と、コントローラ54と、送信機用送受信回路55と、送信機50の電力源であるバッテリ56と、アンテナ57と、を備える。
圧力センサ51は、各タイヤ14,23,28内の空気の圧力を検出する。
温度センサ52は、各タイヤ14,23,28内の空気の温度を検出する。
加速度センサ53は、送信機50にかかる加速度を検出する。詳細には、加速度センサ53は、送信機50にかかる加速度のうち、各車輪13,22,27の中心C1から離れる方向の成分g1rを検出する。以下、説明の便宜上、当該加速度成分g1rを単に加速度g1rという。加速度g1rは、重力加速度と遠心加速度とを含む。加速度センサ53は、送信機50にかかる加速度のうち、各車輪13,22,27の径方向の成分を検出しているともいえる。加速度g1rは、車輪13,22,27の中心C1から離れる方向を正とする。加速度センサ53は、1方向の加速度を検出する一軸の加速度センサであり得る。
図7に示すように、送信機50の角度位置θは、送信機50の加速度g1rと対応している。但し、図7に示す加速度g1rは、遠心加速度を含んでいない。すなわち、図7に示す加速度g1rは、加速度センサ53が検出する重力加速度を示している。本実施形態では、各車輪13,22,27の回転により生じる遠心加速度を無視すると、g1r∝cosθの関係が成立する。そのため、加速度g1rを決めることにより、送信機50の角度位置θが導出される。
図6に示すように、コントローラ54は、送信機50の動作を総括的に制御する。コントローラ54は、例えばマイクロコンピュータ等からなる。コントローラ54は、識別情報を記憶している。識別情報は、送信機50ごとに個別に設定されている。
また、コントローラ54は、各センサ51,52,53の検出結果を取得し、適当な信号形式に変換する。このとき、コントローラ54は、取得した検出結果を当該送信機50の識別情報に対応付ける。そのため、検出結果は、当該送信機50の識別情報に対応づけられているといえる。
送信機用送受信回路55は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格に準拠しており、BLEの通信プロトコルに従って通信を行う。送信機用送受信回路55は、コントローラ54からの識別情報及び検出結果を取得し、所定の信号形式に変調する。変調された識別情報及び検出結果は、アンテナ57から外部に無線信号として送信される。
コントローラ54は、送信機用送受信回路55から受信機60に向けて定期的に無線信号を送信する定常送信を行う。コントローラ54は、加速度g1rから車両10が走行しているか否かを判定している。車両10が走行している場合、車両10が停止している場合に比べて加速度g1r(詳細には、加速度g1rに含まれる遠心加速度)が大きくなる。コントローラ54は、加速度g1rが予め定められた走行判定用閾値以上の場合には、車両10が走行していると判定する。コントローラ54は、加速度g1rが予め定められた走行判定用閾値未満の場合には、車両10が停止していると判定する。コントローラ54は、車両10が停止している場合、車両10が走行している場合に比べて、定常送信により無線信号が送信される頻度を低下させる、あるいは、定常送信を停止する。
受信機60は、送信機50からの無線信号を受信可能な機器である。本実施形態では、受信機60は、車両10に設けられている。受信機60は、受信機用プロセッサ61と、受信機用記憶部62と、不揮発性記憶装置63と、受信機用送受信回路64と、を備える。受信機用プロセッサ61としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、及びDSP(Digital Signal Processor)が挙げられる。受信機用記憶部62は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含む。
受信機用送受信回路64は、BLE規格に準拠しており、BLEの通信プロトコルに従って通信を行う。受信機用送受信回路64は、送信機用送受信回路55から送信された無線信号を取得する。受信機用送受信回路64は、無線信号を復調することで、識別情報及び検出結果を取得する。
受信機用プロセッサ61は、復調によって得られた識別情報及び検出結果を取得する。受信機用プロセッサ61は、識別情報及び検出結果からタイヤ14,23,28の状態を認識できる。受信機用プロセッサ61は、タイヤ14,23,28の圧力、及びタイヤ14,23,28の温度の少なくともいずれかを認識する。受信機用プロセッサ61は、タイヤ14,23,28の状態に応じて、表示器40への表示を行う。受信機用プロセッサ61は、タイヤ14,23,28の空気圧を表示器40に表示してもよい。受信機用プロセッサ61は、タイヤ14,23,28の空気圧が予め定められた閾値未満か否かを判定してもよい。そして、タイヤ14,23,28の空気圧が予め定められた閾値未満の場合には、表示器40に警報を表示してもよい。
受信機用プロセッサ61は、回転センサ31で検出された前輪アセンブリ12の回転速度及び後輪アセンブリセット20の回転速度を取得可能に構成されている。取得方法は任意であるが、例えば、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)などの車両用の通信プロトコルに従った通信が挙げられる。
不揮発性記憶装置63は、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等、書き換え可能な記憶装置である。不揮発性記憶装置63には、送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係が記憶されている。送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係とは、車軸Ax1,Ax2,Ax3に装着された車輪アセンブリ12,21,26のうち、いずれの車輪アセンブリ12,21,26に、いずれの送信機50が設けられているかの対応関係である。送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係は、送信機50と各車輪13,22,27との対応関係であるともいえる。本実施形態において、車輪アセンブリ12,21,26の位置は、10カ所である。10カ所の車輪アセンブリ12,21,26毎に、識別情報を対応付けることで、送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26とが対応付けられている。このように、送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係を不揮発性記憶装置63に記憶しておくことで、受信機用プロセッサ61は、車輪アセンブリ12,21,26の位置毎にタイヤ14,23,28の状態を把握することができる。これにより、受信機用プロセッサ61は、車輪アセンブリ12,21,26の位置に対応付けてタイヤ14,23,28の空気圧を表示器40に表示させることができる。また、10個の車輪アセンブリ12,21,26のうちいずれかの車輪アセンブリのタイヤ14,23,28の空気圧が閾値未満になった場合、受信機用プロセッサ61は、タイヤ14,23,28の空気圧が閾値未満になったアセンブリの位置を表示器40に表示させることができる。
上記した送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係は、携帯端末70によって特定される。携帯端末70は、プロセッサ71と、記憶部72と、補助記憶装置73と、接続部74と、入力部75と、表示部76と、通信装置77と、端末用送受信回路78と、撮像装置79と、を備える。携帯端末70としては、例えば、タブレット端末、スマートフォン、パーソナル・デジタル・アシスタンスを挙げることができる。
プロセッサ71としては、例えば、CPU、GPU、及びDSPの少なくともいずれかを用いることができる。記憶部72は、ROM及びRAMを含む。
補助記憶装置73は、記憶されたデータを書き換え可能な不揮発性記憶装置である。補助記憶装置73としては、例えば、ソリッドステートドライブやフラッシュメモリを用いることができる。フラッシュメモリは、eMMC(embedded Multi Media Card)等のフラッシュメモリを利用した記憶媒体を含む。
接続部74は、可搬型記憶媒体を接続可能な部材である。可搬型記憶媒体は、接続部74に着脱可能なリムーバブルメディアであり、例えば、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスクを用いることができる。
入力部75は、ユーザの操作に応じて、操作入力信号を生成して出力する。本実施形態の入力部75は、タッチパネルである。入力部75は、ユーザの操作が入力された位置を検出し、位置を示す情報を含む操作入力信号を出力する。ユーザの操作は、例えば、タッチ操作、タップ操作、スライド操作、スワイプ操作、ピンチ操作である。
表示部76は、例えば、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等である。表示部76には、入力部75が重ねて設けられており、入力部75と表示部76とでタッチスクリーンを構成している。
通信装置77は、通信網200を通じて情報の送受信を行うことができる通信インターフェースである。通信装置77は、通信網200を通じて、サーバー201と情報の送受信を行うことができる。サーバー201は、記憶装置202を備える。
端末用送受信回路78は、BLE規格に準拠しており、BLEの通信プロトコルに従って通信を行う。
撮像装置79は、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサやCCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子と、レンズ等の光学素子とを組み合わせたカメラ等である。撮像装置79は、画像データIM1を生成する。画像データIM1の各ピクセルには、2次元の画像座標(例えばx−y座標)が割り当てられている。なお、画像データIM1の形式は任意であり、静止画像のデータであっても、複数の連続画像からなるものであってもよい。また、画像データIM1の形式は、RGB形式、モノクロ形式、グレースケール形式など任意である。
補助記憶装置73には、対応関係特定プログラムPG1が記憶されている。補助記憶装置73に記憶された対応関係特定プログラムPG1は、記憶部72のRAMに読み込まれ、プロセッサ71によって実行される。本実施形態において、対応関係特定プログラムPG1は、通信網200を介してサーバー201から取得されている。詳細にいえば、サーバー201の記憶装置202には対応関係特定プログラムPG1が記憶されており、プロセッサ71は、通信装置77を介してサーバー201から対応関係特定プログラムPG1を取得し、補助記憶装置73に記憶している。対応関係特定プログラムPG1は、プロセッサ71により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含み得る。対応関係特定プログラムPG1は、サーバー201から取得することに限られず、どのような手法で取得されてもよい。例えば、受信機用プロセッサ61は、可搬型記憶媒体を用いて対応関係特定プログラムPG1を補助記憶装置73などの記憶媒体に記憶してもよい。
携帯端末70は、対応関係特定プログラムPG1を実行することで、送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係を特定する。携帯端末70は、対応関係特定装置である。以下、携帯端末70が行う対応関係特定処理について説明する。なお、上述したように、送信機50と各車輪アセンブリ12,21,26との対応関係は、送信機50と各車輪13,22,27との対応関係であるともいえる。
図8に示すように、ステップS1において、携帯端末70は、送信機用送受信回路55と端末用送受信回路78との接続を確立する。携帯端末70は、BLEネットワークにおけるセントラルである。送信機50は、BLEネットワークにおけるペリフェラルである。携帯端末70は、複数の送信機50との接続を確立することが可能である。携帯端末70は、所定の時間間隔でスキャンを行う。送信機50は、所定の時間間隔でアドバタイジングを行う。携帯端末70は、アドバタイジングにより送信されるアドバタイジングパケットを受信すると、アドバタイジングパケットの送信元の送信機50にスキャンリクエストを送信する。送信機50は、スキャンリクエストを受信すると、スキャンレスポンスを携帯端末70に送信する。携帯端末70は、スキャンレスポンスを受信すると、イニシエイティング状態に遷移する。イニシエイティング状態に遷移した携帯端末70は、アドバタイジングパケットを受信すると、コネクトリクエストを送信機50に送信する。送信機50がコネクトリクエストを受信すると、送信機用送受信回路55と端末用送受信回路78との接続が確立される。
次に、プロセッサ71は、ステップS2に進み、特定車輪Sp1を選択する。特定車輪Sp1は、複数の前輪13及び複数の外輪27のなかから選択された特定の1つの車輪である。プロセッサ71は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示部76に表示する。以下、GUIの一例について説明する。
図9に示すように、表示部76にはGUIとして、車両タイプ選択部301と、特定車輪選択部302とが表示される。車両タイプ選択部301は、ユーザに車両10のタイプを選択させる箇所である。車両10のタイプは、車輪アセンブリの種類、車輪アセンブリの位置によって分類されている。車両10のタイプとしては、例えば、シングルタイヤ構造の4つの車輪アセンブリを備えるタイプ、及びシングルタイヤ構造の2つの車輪アセンブリとダブルタイヤ構造の4つの車輪アセンブリセットとを備えるタイプが挙げられる。ユーザは、車両タイプ選択部301に対してスライド操作などを行うことで、車両10のタイプを選択可能である。
特定車輪選択部302は、ユーザに特定車輪Sp1を選択させる箇所である。車両タイプ選択部301によって車両10のタイプを選択すると、車両タイプ選択部301によって選択された車両10のタイプを模したシンボルが表示部76に表示される。ユーザは、シンボルのうち車輪アセンブリ又は車輪アセンブリセットを示す領域に対してタップ操作などを行うことで、特定車輪Sp1を選択可能である。シングルタイヤ構造の車輪アセンブリを示すシンボルが選択された場合には、当該車輪アセンブリの車輪が特定車輪Sp1として選択される。ダブルタイヤ構造の車輪アセンブリセットを示すシンボルが選択された場合には、当該車輪アセンブリセットの外輪27が特定車輪Sp1として選択される。
次に、プロセッサ71は、ステップS3に進み、送信機50から送信される無線信号を受信することによって、送信機50から識別情報及び当該送信機50の加速度センサ53の検出結果を取得する。本実施形態では、ステップS3で実行される処理が情報取得処理に相当する。この際、プロセッサ71は、複数の送信機50から識別情報及び加速度センサ53の検出結果を取得する場合がある。
プロセッサ71は、ステップS4に進み、ステップS3で取得した加速度センサ53の検出結果に基づき、第1位置パラメータを導出する。第1位置パラメータは、送信機50の角度位置θを示す。詳細には、第1位置パラメータは、送信機50の加速度g1rに基づき導出される当該送信機50の角度位置θである。
上述したように、加速度センサ53の検出結果は、各送信機50の識別情報と対応付けられている。そのため、ステップS4で導出される第1位置パラメータもまた、各送信機50の識別情報と対応付けられている。なお、プロセッサ71は、ステップS3において複数の送信機50から当該検出結果を取得している場合、ステップS4において各検出結果に応じて送信機50毎に第1位置パラメータを導出する。本実施形態では、ステップS4で実行される処理が第1導出処理に相当する。
次に、プロセッサ71は、ステップS5に進み、撮像装置79から画像データIM1を取得する。画像データIM1は、特定車輪Sp1及び当該特定車輪Sp1のタイヤバルブを含む。プロセッサ71は、例えば、表示部76に特定車輪Sp1の撮像を促す表示を行う。ユーザは、その表示に応じて、特定車輪Sp1の撮像を行う。これにより、プロセッサ71は撮像装置79から画像データIM1を取得できる。特定車輪Sp1の撮像は、特定車輪Sp1の中心C1と、当該特定車輪Sp1に設けられたタイヤバルブとが1つの画像データIM1含まれるように行われる。特定車輪Sp1の撮像は、特定車輪Sp1の中心軸に対する撮像装置79の光軸の傾きがなるべく小さい状態で行われることが好ましい。特定車輪Sp1及び当該特定車輪Sp1のタイヤバルブを含む画像データIM1の数は、任意であり、1つであっても、複数であってもよい。本実施形態では、ステップS5で実行される処理が画像取得処理に相当する。
次に、プロセッサ71は、ステップS6に進み、ステップS2でダブルタイヤ構造が選択されたか否かを判定する。ステップS6の判定結果が肯定であれば、プロセッサ71はステップS7に進む。
プロセッサ71は、ステップS7において、特定車輪Sp1である外輪27に対する外タイヤバルブ29の周方向位置に基づき、外輪アセンブリ26の第2位置パラメータを導出する。第2位置パラメータは、特定車輪Sp1に設けられている送信機50の角度位置θを示す。言い換えれば、第2位置パラメータは、画像データIM1に含まれている車輪に設けられている送信機50の角度位置θを示す。
第2位置パラメータの形式は第1位置パラメータと比較可能であれば任意であるが、例えば、画像データIM1から導出される角度位置θそのものであってもよいし、当該角度位置θから変換される物理量、例えば加速度センサ53が検出すると推定される加速度であってもよい。本実施形態では、ステップS7で実行される処理が第2導出処理に相当する。
ここで、ステップS7における画像データIM1に基づく第2位置パラメータの導出方法の一例について説明する。ここでの説明における画像データIM1は、ある特定の後輪アセンブリセット20を撮像した画像から得られるものである。この画像データIM1に含まれる外輪27を特定車輪Sp1とする。
図10に示すように、プロセッサ71は、画像データIM1から、外輪27と、外タイヤバルブ29と、内タイヤバルブ24とを抽出する。外輪27、外タイヤバルブ29、及び内タイヤバルブ24の抽出は、例えば、画像データIM1の輝度勾配から特徴点を抽出して、特徴点に基づくパターンマッチングによって行われてもよい。特徴点は、例えば、画像データIM1に含まれるエッジ点である。ダブルタイヤ構造の車輪アセンブリセットを撮像すると、外タイヤバルブ29及び内タイヤバルブ24の両方が撮像される。外タイヤバルブ29及び内タイヤバルブ24を撮像すると、画像データIM1中の外タイヤバルブ29と内タイヤバルブ24とには、形状の差異及び輝度の差異の少なくともいずれかが生じる。プロセッサ71は、これらの差異に基づき、外タイヤバルブ29と内タイヤバルブ24の判別を行う。外輪27、外タイヤバルブ29、及び内タイヤバルブ24の抽出は、ユーザの入力に基づき行われてもよいし、予め学習された学習器を用いて行われてもよい。
プロセッサ71は、特定車輪Sp1である外輪27の領域W1、当該特定車輪Sp1に設けられている外タイヤバルブ29の領域W2、及び特定車輪Sp1に隣接する内輪22の内タイヤバルブ24の領域W3を特定する。なお、ここでの「領域」とは、画像データIM1内の画像座標上での1つの閉じられた領域をいう。
プロセッサ71は、外輪27の中心C1の画像座標を決定する。決定方法は任意であるが、例えば、プロセッサ71は、特定車輪Sp1の特徴点の分布に基づいて、外輪27の中心C1の画像座標を決定する。プロセッサ71は、特定車輪Sp1の形状及びその回転対称性から中心C1の画像座標を決定することができる。
プロセッサ71は、外輪27の中心C1の画像座標を原点とする外タイヤバルブ29の座標を導出する。外タイヤバルブ29の画像座標は、外タイヤバルブ29に対応する特徴点のうちの1つを用いてもよいし、外タイヤバルブ29に対応する特徴点の群の平均座標を用いてもよい。同様に、プロセッサ71は、中心C1の画像座標を原点とする内タイヤバルブ24の画像座標を導出する。
プロセッサ71は、導出された外タイヤバルブ29の座標及び内タイヤバルブ24の座標に基づき、これらのタイヤバルブ24,29に設けられた送信機50の角度位置θを導出する。導出方法は任意であるが、例えば導出された外タイヤバルブ29の画像座標及び内タイヤバルブ24の画像座標を極座標に変換し、当該極座標の角度座標を送信機50の角度位置θとして用いればよい。外タイヤバルブ29に設けられた送信機50の角度位置θが、外輪アセンブリ26の第2位置パラメータである。
このようにして、プロセッサ71は、画像データIM1に基づき送信機50の角度位置θを導出することができる。携帯端末70は、ステップS7の処理を実行した後、ステップS8に進む。
図8に示すように、次にプロセッサ71は、ステップS8において、第1位置パラメータと第2位置パラメータとを比較する。比較方法は任意であるが、例えば、第1位置パラメータと第2位置パラメータとの差異が許容範囲R1内であるか否かを判定する。詳細には、プロセッサ71は加速度センサ53によって検出される加速度g1rと当該送信機50の角度位置θとの関係に基づき、第1位置パラメータと第2位置パラメータとを比較する。比較方法は任意であるが、比較は、例えば両パラメータの差に基づいて行われても、両パラメータの比に基づいて行われてもよい。本実施形態では、ステップS8で実行される処理が比較処理に相当する。また、ステップS8で実行される処理は、加速度比較処理を含む。
許容範囲R1は、第1位置パラメータと第2位置パラメータとが同一の送信機50の角度位置θを示しているか否かを判定するために定められる範囲である。許容範囲R1は、角度位置θを区別できるか否かを示すものともいえる。許容範囲R1は、例えば加速度センサ53の精度に基づいて定められるが、任意に定めることができる。加速度センサ53の精度は、送信機50内のノイズの強度に依存することがある。許容範囲R1は、許容誤差ともいえる。
次に、プロセッサ71は、ステップS9に進み、第1位置パラメータと第2位置パラメータとの差異が許容範囲R1内となる組合せが複数存在するか否かを判定する。前述したように、プロセッサ71は、複数の送信機50からの検出結果を取得する場合がある。すると、第2位置パラメータとの差が許容範囲R1内となる第1位置パラメータが複数存在する場合がある。ステップS9の判定結果が否定の場合、すなわち、第1位置パラメータと第2位置パラメータとの差異が許容範囲R1内となる組合せが1つだけ存在する場合、プロセッサ71はステップS10に進む。ステップS9の判定結果が肯定の場合、プロセッサ71は対応関係特定処理を終了する。この際、プロセッサ71は、対応関係の特定が不可能であったことを表示部76に表示してもよい。この場合、ユーザは、車両10を走行させることで送信機50同士の位置を変化させてから、再度、携帯端末70による対応関係特定処理を行うようにしてもよい。
ステップS10において、プロセッサ71は、第1位置パラメータに対応する識別情報と特定車輪Sp1との対応付けを行う。これにより、プロセッサ71は、第1位置パラメータに対応する識別情報を送信する送信機50が特定車輪Sp1に設けられていると特定する。本実施形態では、ステップS10で実行される処理が特定処理に相当する。
プロセッサ71は、ステップS11に進み、特定車輪Sp1に隣接する内輪22と送信機50の識別情報との対応付けを行い、対応関係を特定する。この特定は、特定車輪Sp1と送信機50の識別情報との対応関係の特定と同一の手法で行えばよい。ステップS7〜ステップS10の処理を、特定車輪Sp1に隣接する内輪と送信機50に対して行えばよい。
プロセッサ71は、ステップS12に進み、全ての車輪アセンブリ12,21,26について識別情報の対応付けが行われたか否かを判定する。ステップS12の判定結果が否定の場合、プロセッサ71はステップS2に戻り、ユーザに対し、次の特定車輪Sp1の選択を促す。ステップS12の判定結果が肯定の場合、プロセッサ71はステップS13に進む。
ステップS13においてプロセッサ71は、携帯端末70から受信機60に、特定した対応関係を送信する。対応関係の送信は、例えば、携帯端末70と受信機60とを無線、又は有線で接続することで行われる。
一方、ステップS6での判定結果が否定であれば、プロセッサ71はステップS21に進む。ステップS21において、プロセッサ71は、前輪アセンブリ12の第2位置パラメータを導出する。ステップS21の処理は、ステップS7で行われた処理を、前輪アセンブリ12に対して行えばよい。
プロセッサ71は、ステップS22に進み、第1位置パラメータと第2位置パラメータとを比較する。ステップS21の処理は、ステップS8で行われた処理と同様である。
プロセッサ71は、ステップS23に進み、第1位置パラメータと第2位置パラメータとの差異が許容範囲R1内となる組合せが複数存在するか否かを判定する。ステップS23の判定は、ステップS9の判定と同様である。ステップS23の判定結果が否定の場合、プロセッサ71はステップS24に進む。ステップS23の判定結果が肯定の場合、プロセッサ71は対応関係特定処理を終了する。
ステップS24において、プロセッサ71は、第1位置パラメータに対応する識別情報と特定車輪Sp1との対応付を行う。これにより、プロセッサ71は、第1位置パラメータに対応する識別情報を送信する送信機50が特定車輪Sp1に設けられていると特定する。プロセッサ71は、ステップS24の処理を終えると、ステップS12に進む。
本実施形態の作用について説明する。
加速度センサ53の検出結果から、送信機50の角度位置θを特定することができる。画像データIM1から特定車輪Sp1に設けられた送信機50の角度位置θを特定することができる。従って、両者の照合を行うことで、特定車輪Sp1に設けられた送信機50の識別情報を特定することができる。
後輪アセンブリセット20であれば、後輪アセンブリセット20に設けられたそれぞれの送信機50が内輪22に取り付けられたものか、外輪27に取り付けられたものかを特定することができる。外輪アセンブリ26に取り付けられた外タイヤバルブ29と、内輪アセンブリ21に取り付けられた内タイヤバルブ24とは、車輪22,27の周方向に互いに離間して設けられる。これに伴い、外タイヤバルブ29に取り付けられた送信機50と、内タイヤバルブ24に取り付けられた送信機50とは、車輪22,27の周方向に互いに離間して設けられる。このため、内輪アセンブリ21に設けられた送信機50と外輪アセンブリ26に設けられた送信機50とでは、角度位置θが異なる。この角度位置θの差から、第1位置パラメータと第2位置パラメータとを用いて、外輪27と識別情報との対応付け、並びに、内輪22と識別情報との対応付けを行うことができる。後輪アセンブリセット20のようなダブルタイヤ構造の場合、2つの送信機50からの無線信号を受信した場合に、RSSI(Received Signal Strength Indicator)から送信機50が設けられた車輪22,27を特定することが困難である。本実施形態のように、第1位置パラメータと第2位置パラメータとを用いることで、ダブルタイヤ構造であっても各車輪22,27と識別情報との対応付けを行うことができる。
前輪アセンブリ12についても、後輪アセンブリセット20と同様に、第1位置パラメータと第2位置パラメータを用いて、識別情報と前輪13との対応付けを行うことができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1−1)携帯端末70は、ステップS7の処理を実行することにより、当該画像データIM1における特定車輪Sp1に対するタイヤバルブの周方向位置に基づき、特定車輪Sp1に設けられている送信機50の角度位置θを示す第2位置パラメータを導出する。携帯端末70は、ステップS8の処理を実行することにより、当該第1位置パラメータと第2位置パラメータとを比較する。携帯端末70は、ステップS10の処理を実行することにより、ステップS8での比較の結果、第1位置パラメータと第2位置パラメータとの差異が許容範囲R1内である場合、当該第1位置パラメータに対応する識別情報を送信する送信機50が特定車輪Sp1に設けられていると特定する。
これによれば、送信機50が備える加速度センサ53の検出結果を特定車輪Sp1の画像データIM1と関連付けることで、特定車輪Sp1と特定車輪Sp1に設けられている送信機50の識別情報との対応関係を得ることができる。このため、車両10が有する複数の車輪13,22,27と、それらの車輪13,22,27に設けられた送信機50との対応関係を特定することができる。
(1−2)送信機50の加速度センサ53の検出結果は、送信機50の加速度g1rを含む。第1位置パラメータは、送信機50の加速度g1rに基づき導出される当該送信機50の角度位置θである。携帯端末70は、ステップS8の処理を実行することにより、送信機50の加速度g1rと当該送信機50の角度位置θとの関係に基づき、第1位置パラメータと第2位置パラメータとを比較する。
送信機50では、バッテリ56の消費電力を抑制するため、車両10の停止中には無線信号の送信を抑えている。車両10が停止しているか否かは、加速度g1rから判定することができる。車両10が走行しているか否かを判定するための加速度センサ53を、対応関係の特定を行うためのセンサとして兼用することができる。従って、対応関係を特定するための専用のセンサを送信機50に設ける場合に比べて、部品点数の点数を削減することができる。
(1−3)加速度センサ53の検出結果とABS30とを用いることで、対応関係を特定することも考えられる。しかしながら、本実施形態の車両10のように、少なくとも1つの車軸がABS30に対応していない場合がある。この場合、ABS30を用いた対応関係の特定を行えない場合がある。これに対し、携帯端末70を用いて対応関係を特定することで、ABS30を用いなくても対応関係の特定を行うことができる。従って、車両10の構成に依存せずに、対応関係を特定することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の対応関係特定装置及び対応関係特定プログラムについて説明する。第1実施形態と同様の記載については省略し、第1実施形態との差異について説明する。
第1実施形態では、携帯端末70によって全ての車輪アセンブリ12,21,26と全ての送信機50についての対応関係が特定された。第2実施形態では、対応関係特定処理のステップS9及びステップS23の判定が肯定になった場合であっても対応関係特定処理が継続される。この場合、ステップS9及びステップS23の判定が肯定になることで識別情報との対応付けが行われなかった車輪アセンブリ12,21,26については、対応関係を示す情報を受信機60に送信する際に不特定アセンブリとして受信機60への送信が行われる。即ち、携帯端末70は、対応関係を特定できた車輪アセンブリ12,21,26と識別情報とを示す情報、及び対応関係を特定できなかった車輪アセンブリ12,21,26と識別情報とを示す情報を受信機60に送信する。そして、対応関係特定処理によって対応関係を特定できなかった車輪アセンブリ12,21,26については、受信機60で対応関係の特定が行われる。第2実施形態では、受信機60及び携帯端末70が対応関係特定装置である。第1実施形態の対応関係特定プログラムPG1を第1対応関係特定プログラムPG1とすると、不揮発性記憶装置63には第2対応関係特定プログラムPG2が記憶されている。第2実施形態の対応関係特定プログラムは、第1対応関係特定プログラムPG1と第2対応関係特定プログラムPG2とを含む。補助記憶装置73、及び不揮発性記憶装置63は対応関係特定プログラムを記憶した記憶媒体である。
以下、受信機用プロセッサ61が行う受信機側対応関係特定処理について説明する。受信機側対応関係特定処理は、携帯端末70から送信された対応関係を示す情報を受信してから行われる。受信機60による対応関係の特定は、車両10の走行中に行われる。
図11に示すように、ステップS31において、受信機用プロセッサ61は、不特定アセンブリが存在するか否かを判定する。ステップS31の判定結果が肯定の場合、受信機用プロセッサ61は、ステップS32に進む。ステップS31の判定結果が否定の場合、受信機用プロセッサ61は、ステップS36に進む。
ステップS32において、受信機用プロセッサ61は、加速度センサ53の検出結果から不特定アセンブリと識別情報との対応付けを行う。ステップS32による対応付けは、同一の後輪アセンブリセット20に取り付けられた2つの送信機50の位置関係によって、対応関係特定処理による対応関係の特定ができなかった場合を想定したものである。同一の後輪アセンブリセット20に取り付けられた2つの送信機50が車輪22,27の周方向に互いに180°間隔で離れている場合、2つの送信機50の加速度センサ53の検出結果が同一となる位置関係が存在する。例えば、2つの送信機50の角度位置θがそれぞれ90°と270°の場合、加速度センサ53の検出結果は同一になる。結果として対応関係特定処理では、ステップS9の判定結果が否定になり、対応関係の特定が行われない。
受信機用プロセッサ61は、不特定アセンブリに設けられた送信機50が車輪13,22,27の中心C1よりも前方に位置しているか後方に位置しているかを示す情報を携帯端末70から受信している。車輪13,22,27の中心C1よりも前方に位置している送信機50であれば、車両10の前進によって加速度g1rが増加する。一方で、車輪13,22,27の中心C1よりも後方に位置している送信機50であれば、車両10の前進によって加速度g1rが減少する。従って、加速度センサ53の検出結果の増減と、送信機50の角度位置θとを照合することで、対応関係を特定できる。したがって、第2実施形態では、ステップS32で実行される処理が、増減特定処理に相当する。以下、一例として、後輪アセンブリセット20を例に挙げて説明を行う。図12に示す例では、外タイヤバルブ29は車輪22,27の中心C1よりも前方に位置している。内タイヤバルブ24は車輪22,27の中心C1よりも後方に位置している。説明の便宜上、外タイヤバルブ29に設けられた送信機50の識別情報をID1、内タイヤバルブ24に設けられた送信機50の識別情報をID2として説明を行う。
携帯端末70は、画像データIM1から車輪22,27の中心C1よりも前に外タイヤバルブ29が位置しているか、車輪22,27の中心C1よりも後に外タイヤバルブ29が位置しているかを判定することができる。携帯端末70は、外タイヤバルブ29に設けられた送信機50が車輪22,27の中心C1よりも前に位置していることを示す情報を受信機60に送信する。
受信機60は、送信機50から送信された加速度センサ53の検出結果を受信する。ID1の送信機50から送信された加速度センサ53の検出結果が前回値に比べて増加している場合、ID1を外輪アセンブリ26に対応付ける。ID2の送信機50から送信された加速度センサ53の検出結果が前回値に比べて増加している場合、ID2を外輪アセンブリ26に対応付ける。同様に、受信機60は、携帯端末70から内タイヤバルブ24が車輪13,22,27の中心C1よりも前方に位置しているか否かの情報を携帯端末70から取得することで、内輪アセンブリ21と識別情報との対応付けを行うことができる。
図11に示すように、受信機用プロセッサ61は、ステップS33に進み、全ての車輪アセンブリ12,21,26に識別情報が対応付けられたか否かを判定する。ステップS33の判定結果が否定の場合、受信機用プロセッサ61は、ステップS34に進む。ステップS33の判定結果が肯定の場合、受信機用プロセッサ61は、ステップS36へ進む。
ステップS34において、受信機用プロセッサ61は、ABS30(特に、回転センサ31)を用いて、不特定アセンブリと識別情報との対応付けを行う。ステップS34による対応付けは、前後方向に隣り合う2つの後輪アセンブリセット20に取り付けられた4つの送信機50の位置関係によって、対応関係特定処理による対応関係の特定ができなかった場合を想定したものである。
図13に示すように、前後方向に互いに隣り合う2つの後輪アセンブリセット20は、を第1後輪アセンブリセット20aと、第2後輪アセンブリセット20bとを含む。第1後輪アセンブリセット20aは、第2車軸Ax2に取り付けられた後輪アセンブリセット20である。第2後輪アセンブリセット20bは、第3車軸Ax3に取り付けられた後輪アセンブリセット20である。第1後輪アセンブリセット20aに設けられた2つの送信機50と、第2後輪アセンブリセット20bに設けられた2つの送信機50の角度位置θが一致している場合、ステップS9の判定結果が否定になり、対応関係の特定が行われない。
説明の便宜上、第1後輪アセンブリセット20aの外タイヤバルブ29に設けられた送信機50の識別情報をID1、第1後輪アセンブリセット20aの内タイヤバルブ24に設けられた送信機50の識別情報をID2とする。第2後輪アセンブリセット20bの外タイヤバルブ29に設けられた送信機50の識別情報をID3、第2後輪アセンブリセット20bの内タイヤバルブ24に設けられた送信機50の識別情報をID4とする。
各送信機50は、車両10が走行を開始する場合に、一定角度送信を行う。一定角度送信とは、角度位置θが一定の角度範囲となったときに無線信号を送信することである。車両10の走行開始は、加速度センサ53の検出結果から判定することができる。角度位置θが一定の角度範囲になったか否かは、加速度センサ53の検出結果から判定することができる。
受信機用プロセッサ61は、各送信機50から送信された無線信号を受信する度にABSコントローラ32からパルスの数を取得する。ID3,ID4の送信機50から送信された無線信号の受信によって取得されたパルスの数のばらつきは、ID1,ID2の送信機50から送信された無線信号の受信によって取得されたパルスの数のばらつきよりも少ない。これは、ID3,ID4の送信機50は、回転センサ31の検出対象である第3車軸Ax3と一体となって回転しているため、第3車軸Ax3の回転位置とID3,ID4の送信機50の角度位置との関係が一定であるためである。受信機用プロセッサ61は、パルスの数のばらつきの少ないID3,ID4の送信機50を第2後輪アセンブリセット20bに設けられた送信機50と特定する。受信機用プロセッサ61は、ID3,ID4の送信機50が第2後輪アセンブリセット20bのうち外輪アセンブリ26に設けられたものか、内輪アセンブリ21に設けられたものかを判定する。この判定は、種々の手法によって行うことができる。受信機用プロセッサ61は、ステップS32と同様に、加速度センサ53の検出結果の増減から判定を行ってもよい。加速度センサ53として2軸以上の加速度センサが用いられている場合には、当該加速度センサ53によって検出される送信機50の加速度の差異から判定を行ってもよい。また、内輪アセンブリ21に装着される送信機50と、外輪アセンブリ26に装着される送信機50とを判定できるように識別情報を設定し、識別情報から判定を行ってもよい。
受信機用プロセッサ61は、ID1,ID2の送信機50を第1後輪アセンブリセット20aに設けられた送信機50と特定する。受信機用プロセッサ61は、ID1,ID2の送信機50が第1後輪アセンブリセット20aのうち外輪アセンブリ26に設けられたものか、内輪アセンブリ21に設けられたものかを判定する。受信機用プロセッサ61は、ステップS32と同様に、加速度センサ53の検出結果の増減から判定を行ってもよい。加速度センサ53として2軸以上の加速度センサ53が用いられている場合には、2軸によって検出される加速度の差異から判定を行ってもよい。また、内輪アセンブリ21に装着される送信機50と、外輪アセンブリ26に装着される送信機50とを判定できるように識別情報を設定し、識別情報から判定を行ってもよい。第2実施形態では、ステップS34で実行される処理が、回転角特定処理に相当する。
受信機用プロセッサ61は、ステップS35に進み、全ての車輪アセンブリ12,21,26に識別情報が対応付けられたか否かを判定する。ステップS35の判定結果が肯定の場合、受信機用プロセッサ61は、ステップS36に進む。ステップS35の判定結果が否定の場合、受信機用プロセッサ61は、受信機側対応関係特定処理を終了する。
ステップS36において、受信機用プロセッサ61は、対応関係と不揮発性記憶装置63に記憶する。ステップS36の処理を終えると、受信機用プロセッサ61は、受信機側対応関係特定処理を終了する。
ステップS35の判定が否定になり、受信機側対応関係特定処理を終了する場合、受信機用プロセッサ61は、不揮発性記憶装置63に対応関係の記憶を行わない。この場合、受信機用プロセッサ61は、表示部76に対応関係の特定が行われなかった旨の表示を行ってもよい。
第2実施形態の効果について説明する。
(2−1)受信機用プロセッサ61は、送信機50の角度位置θを、車両10の移動により生じる、加速度センサ53によって検出される加速度g1rの増減と照合することにより、対応関係を特定するステップS32の処理を実行する。
これによれば、受信機用プロセッサ61は、加速度g1rの増減から、不特定アセンブリと送信機50との対応関係を特定している。携帯端末70で対応関係を特定できなかった場合であっても、対応関係を特定することができる。
(2−2)受信機用プロセッサ61は、回転センサ31を用いて、不特定アセンブリと送信機50との対応関係を特定している。これによれば、携帯端末70で対応関係を特定できなかった場合であっても、対応関係を特定することができる。
<変形例>
実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、送信機50は、UHF(Ultra High Frequency)帯域等の任意の周波数の無線信号を送信する送信回路を備えていてもよい。この場合、受信機60は、送信機50から送信される無線信号を受信する受信回路を備えていてもよい。この場合、対応関係特定システムは、トリガ装置を備える。トリガ装置とは、送信機50に指令を与えることで、送信機50に所望の動作を行わせることができる装置である。対応関係特定処理を行う際には、ユーザは、トリガ装置を操作することで、送信機50に加速度センサ53の検出結果を送信させる。トリガ装置は、送信機50から取得した加速度センサ53の検出結果を携帯端末70に送信する。この際、トリガ装置は、無線信号によって加速度センサ53の検出結果を携帯端末70に送信してもよい。携帯端末70は、トリガ装置から取得した加速度センサ53の検出結果から対応関係特定処理を行う。
・各実施形態において、対応関係特定処理を受信機60に行わせてもよい。この場合、送信機50は、受信機60に加速度センサ53の検出結果を送信する。ユーザは、トリガ装置によって送信機50に指令を与えることで、受信機60に加速度センサ53の検出結果を送信させてもよい。携帯端末70は、画像データIM1を受信機60に送信する。受信機用プロセッサ61は、送信機50から取得した加速度センサ53と、携帯端末70から取得した画像データIM1とを用いて対応関係特定処理を行う。不揮発性記憶装置63には、対応関係特定プログラムPG1,PG2が記憶される。不揮発性記憶装置63は、対応関係特定プログラムPG1,PG2を記憶した記憶媒体である。受信機用プロセッサ61は、プロセッサである。
・各実施形態において、対応関係特定処理をサーバー201に設けられているプロセッサに行わせてもよい。このとき、対応関係特定プログラムPG1,PG2は、サーバー201の記憶装置202に記憶されていてもよい。この場合、サーバー201は、例えば携帯端末70を介して、送信機50の識別情報、検出結果、及び画像データIM1を取得する。サーバー201のプロセッサは、これらの取得結果に基づき、対応関係特定プログラムPG1,PG2に従って、受信機60及び携帯端末70に対応関係特定処理を行わせてもよい。
・各実施形態において、受信機60又は携帯端末70は、加速度センサ53の検出結果に基づいて、各送信機50の加速度g1rの増減を示す増減の量Δg1rに基づき、車輪13,22,27と送信機50との対応関係を特定してもよい。増減の量Δg1rは、Δg1r∝sinθで表すことができる。このため、異なる送信機50で同じ検出結果が得られる場合でも、増減の量Δg1rから送信機50を特定することができる。これにより、複数の送信機50が異なる角度位置θであるにも関わらず同じ加速度g1rを示す場合でも、増減の量Δg1rと角度位置θとの関係式に基づき、上記対応関係を特定することができる。このような場合としては、例えば、ある送信機50の角度位置θが90°で、別の送信機50の角度位置θが270°となる場合が挙げられる。
・加速度センサ53が検出する加速度成分は、径方向の加速度g1rに限られず、円周方向の加速度成分を含んでもよい。要は、加速度センサ53は、各車軸Ax1,Ax2,Ax3に垂直な方向の加速度成分を検出可能であればよい。また、加速度センサ53は、1つの方向の加速度のみを測定できるものに限られず、2以上の方向の加速度を測定できるものでもよい。なお、上記各実施形態では、1つの方向の加速度成分から、角度位置θの導出が行われている。そして、当該導出結果を用いて、対応関係の特定が行われている。したがって、2以上の方向の加速度を測定可能な高機能の加速度センサ53でなくても、対応関係の特定が可能となっている。
・各実施形態において、プロセッサ71は、送信機50の温度及び圧力に基づいて許容範囲R1の補正を行ってもよい。上述したように、許容範囲R1は、例えば加速度センサ53の精度に基づいて定められる。ここで、加速度センサ53の精度は、送信機50内のノイズの強度に依存することがある。送信機50内のノイズの強度は、送信機50の温度や圧力によって変動することがある。特に、送信機50内のノイズの強度は、送信機50の温度の上昇に伴い大きくなる傾向にある。そのため、プロセッサ71が対応関係を特定する際に送信機50の温度や圧力の情報を用いることで、対応関係の特定精度が向上する。
・第2実施形態において、受信機用プロセッサ61は、加速度センサ53による対応関係の特定、及びABS30による対応関係の一方を行ってもよい。
・送信機50は、圧力センサ51や温度センサ52を備えていなくてもよい。この場合、送信機50は、路面の状態を検出する装置であってもよい。路面の状態としては、例えば、路面の摩擦係数を挙げることができる。路面の摩擦係数は、加速度センサ53によって車両10の進行方向に対する加速度と、横加速度とを検出することで算出できる。
・送信機50は、加速度センサ53に代えて、送信機50の高さ位置hを検出する高度センサを備えていてもよい。高さ位置hとは、車両10の接地面からの鉛直方向の位置である。このとき、当該高度センサの検出結果である送信機50の高さ位置hは、車輪アセンブリ12,21,26の半径をRとすると、当該半径Rと送信機50の角度位置θとを用いて、おおよそ、h=R(1−cosθ)と表すことができる。車輪アセンブリ12,21,26の半径Rは、予め入力されたものを用いても、画像データIM1に含まれる特定車輪Sp1の特徴点から導出されたものを用いてもよい。
・各実施形態において、シングルタイヤ構造の車輪アセンブリは、いずれの車軸Ax1,Ax2,Ax3に取り付けられていてもよい。言い換えれば、シングルタイヤ構造の車輪アセンブリは、一部又は全部の車軸Ax1,Ax2,Ax3に取り付けられていてもよい。同様に、ダブルタイヤ構造の車輪アセンブリセットは、いずれの車軸Ax1,Ax2,Ax3に取り付けられていてもよい。言い換えれば、ダブルタイヤ構造の車輪アセンブリセットは、一部又は全部の車軸Ax1,Ax2,Ax3に取り付けられていてもよい。要は、各車軸Ax1,Ax2,Ax3に取り付けられる車輪アセンブリ又は車輪アセンブリセットの態様は任意である。
具体例として、全ての車軸Ax1,Ax2,Ax3に、シングルタイヤ構造の車輪アセンブリが取り付けられていてもよい。全ての車軸Ax1,Ax2,Ax3に、ダブルタイヤ構造の車輪アセンブリセットが取り付けられていてもよい。第1車軸Ax1にはダブルタイヤ構造の車輪アセンブリセットが、第2車軸Ax2及び第3車軸Ax3にはシングルタイヤ構造の車輪アセンブリが、それぞれ取り付けられていてもよい。
・各実施形態において、車両10が有する車軸Ax1,Ax2,Ax3の数及び各車軸Ax1,Ax2,Ax3の位置は任意である。即ち、対応関係特定装置は、車軸Ax1,Ax2,Ax3の数、及び車軸Ax1,Ax2,Ax3の位置に応じた車両10のタイプを選択できればよい。
・各実施形態において、対応関係特定装置が用いられる車両10はトラックに限られず、産業車両、乗用車、二輪自動車など任意である。また、車両10は、1つの車両のみから構成されるものに限られず、複数の車両が連結されている連結体であってもよい。このような連結体としては、例えば牽引車と、当該牽引車に牽引される被牽引車と、が連結されているものが挙げられる。この場合、対応関係特定装置は、連結体全体を1つの車両10として取り扱ってもよい。また、対応関係特定装置は、当該連結体を構成する各車両を、別個の車両10として取り扱ってもよい。
10…車両、13…前輪、15…前タイヤバルブ、22…内輪、24…内タイヤバルブ、27…外輪、29…外タイヤバルブ、31…回転センサ、50…送信機、53…加速度センサ、60…受信機、61…受信機用プロセッサ、70…携帯端末、71…プロセッサ、g1r…加速度、PG1,PG2…対応関係特定プログラム、R1…許容範囲、Sp1…特定車輪、θ…角度位置。

Claims (5)

  1. 車両が有する複数の車輪と、前記車輪のタイヤバルブにそれぞれ設けられている送信機と、の対応関係を特定するための対応関係特定装置であって、
    各前記車輪と当該車輪のタイヤバルブに設けられている送信機とに関し、当該車輪に対する当該送信機の周方向位置を当該送信機の角度位置とし、
    各前記送信機から送信される無線信号を受信することによって、前記送信機ごとに個別に設定された識別情報と、前記送信機が備えるセンサの検出結果であって当該送信機の識別情報に対応づけられている検出結果と、を取得する情報取得処理と、
    前記センサの検出結果に基づき、前記送信機の角度位置を示す第1位置パラメータを導出する第1導出処理と、
    前記複数の車輪のうちの1つである特定車輪及び当該特定車輪のタイヤバルブを撮像した画像データを取得する画像取得処理と、
    前記画像データにおける前記特定車輪に対する前記タイヤバルブの位置に基づき、前記特定車輪に設けられている送信機の角度位置を示す第2位置パラメータを導出する第2導出処理と、
    前記第1位置パラメータと前記第2位置パラメータとを比較する比較処理と、
    前記比較処理での比較の結果、前記第1位置パラメータと前記第2位置パラメータとの差異が許容範囲内である場合、当該第1位置パラメータに対応する識別情報を送信する送信機が前記特定車輪に設けられていると特定する特定処理と、を実行するように構成されるプロセッサを備える、対応関係特定装置。
  2. 前記センサの検出結果は、前記センサに含まれる加速度センサによって検出される加速度を含み、
    前記第1位置パラメータは、前記加速度に基づき導出される当該送信機の角度位置であり、
    前記比較処理は、前記加速度と当該送信機の角度位置との関係に基づき、前記第1位置パラメータと前記第2位置パラメータとを比較する加速度比較処理を含む、請求項1に記載の対応関係特定装置。
  3. 前記検出結果は、前記車両の移動により生じる前記加速度の増減を含み、
    前記プロセッサは、前記送信機の角度位置を前記増減と照合することにより、前記対応関係を特定する増減特定処理を実行するように構成される、請求項2に記載の対応関係特定装置。
  4. 前記車両は、複数の前記車輪のうちの一部の車輪の回転角を検出可能な回転センサを備え、
    前記送信機は、前記送信機の角度位置が一定の角度範囲となったときに前記無線信号を送信するように構成され、
    前記プロセッサは、前記無線信号を受信する度に前記回転センサの検出結果を取得し、前記回転角のばらつきから前記対応関係を特定する回転角特定処理を実行するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の対応関係特定装置。
  5. 前記プロセッサに、請求項1〜4のいずれか一項に記載の対応関係特定装置において実行される各処理を実行させる、対応関係特定プログラム。
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