JP6939592B2 - 電磁継電器および端子台 - Google Patents

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Description

本開示は、電磁継電器および電磁継電器を接続可能な端子台に関する。
特許文献1には、ベースと、ベース上に設置された電磁石装置および接点機構と、電磁石装置および接点機構を覆うようにベースに取り付けられたケースとを備えた電磁継電器が開示されている。この電磁継電器の電磁石装置は、略円筒形状の胴部と、この胴部の長手方向の両端に設けられた鍔部とで構成されたスプールと、このスプールの胴部に設けられたコイルとを有している。
特開2017−54758号公報
前記電磁継電器では、電磁石装置に入力される電源電圧が予め設定され、設定された電源電圧に対応する線径の巻線で専用のコイルが設けられる。このため、例えば、大きさが異なる複数の電源電圧が使用される場合、電源電圧毎に対応する専用のコイルが設けられた電磁石装置を用意する必要があり、電源電圧の設定を変更することが難しい場合がある。
本開示は、異なる複数の電源電圧に対応可能な電磁継電器および端子台を提供することを目的とする。
本開示の一例の電磁継電器は、
設置面を有するベースと、
前記設置面を覆うように前記ベースに取り付けられて前記設置面と共に収容部を構成するケースと、
コイルと、前記収容部の外部から前記収容部の内部まで前記設置面に交差する方向に延びかつ前記ベースに固定された第1コイル端子と、前記コイルに電気的に接続されていると共に前記第1コイル端子とは電気的に独立して配置された第2コイル端子とを有し、前記収容部に配置されかつ前記設置面に固定されている電磁石部と、
前記コイルに隣接して配置されて前記第1コイル端子および前記第2コイル端子に電気的に接続されていると共に、前記第1コイル端子を介して入力された電源電圧を入力された前記電源電圧とは異なる設定値に変換した後、前記第2コイル端子を介して前記電磁石部に出力する電圧変換部と
を備える。
また、本開示の一例の端子台は、
内部に第1収容部を有するリレーハウジングと、前記第1収容部の外部から前記第1収容部の内部まで延びるコイル端子を有し、前記第1収容部に配置されかつ前記ベースに固定されていると共に、前記コイル端子を介して電源から電力が供給される電磁石部とを有する電磁継電器を接続可能な端子台であって、
内部に第2収容部を有する端子台ハウジングと、
前記第2収容部に配置され、前記電源の電源端子が接続可能な第1端子接続部と、
前記第2収容部に配置され、前記接続面に接続された前記電磁継電器の前記コイル端子が接続可能な第2端子接続部と、
前記第2収容部に配置されかつ前記第1端子接続部および前記第2端子接続部に電気的に接続されていると共に、前記第1端子接続部を介して入力された電源電圧を入力された前記電源電圧とは異なる設定値に変換した後、前記第2端子接続部を介して前記電磁石部に出力する電圧変換部と
を備える。
前記電磁継電器によれば、電磁継電器自体の構成(例えば、コイル)を変えることなく、異なる複数の電源電圧から選択された1つの電源電圧に対応した電圧変換部により、異なる複数の電源電圧に対応可能な電磁継電器を実現できる。
また、前記端子台によれば、異なる複数の電源電圧から選択された1つの電源電圧に対応した電圧変換部により、接続される電磁継電器自体の構成(例えば、コイル)を変えることなく、異なる複数の電源電圧に電磁継電器を対応させることができる端子台を実現できる。
本開示の一実施形態の電磁継電器の斜視図。 図1の電磁継電器のケースを取り除いた状態の側面図。 図1の電磁継電器のケースおよび接点機構部を取り除いた状態の正面模式図。 図1の電磁継電器のICコンバータモジュール30の回路図。 図1の電磁継電器の変形例を示す斜視図。 図5の電磁継電器のベースの上面図。 本開示の一実施形態の端子台の斜視図。 図7の端子台の背面図。 図7の端子台の変形例を示す正面図。
以下、本開示の一例を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向あるいは位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した本開示の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
本開示の一実施形態の電磁継電器1は、図1に示すように、ベース11およびケース12で構成された略直体状のハウジング10を備えている。ベース11には、設置面13が設けられている。ケース12は、ベース11の設置面13を覆うようにベース11に取り付けられている。ハウジング10の内部には、ベース11の設置面13およびケース12で構成された収容部14が設けられている。
収容部14には、電磁石部20と、ICコンバータモジュール30と、接点機構部40とが設けられている。
電磁石部20は、図1に示すように、収容部14に配置されかつベース11の設置面13に固定されており、コイル21と、2つの第1コイル端子22と、2つの第2コイル端子23とを有している。この電磁石部20は、第1コイル端子22を介して電源電圧が入力されるように構成されている。
詳しくは、電磁石部20は、設置面13に交差(例えば直交)する方向に延びるコイル軸Lに沿って延びている筒状の胴部と、この胴部の延在方向の両端部に設けられた鍔部241とで構成されたスプール24を有し、コイル21は、スプール24の胴部の回りに巻回されている。すなわち、コイル21は、設置面13に対して交差(例えば直交)する方向に延びるコイル軸L回りに巻回されている。
各第1コイル端子22は、設置面13に直交する方向から見て、ベース11の長手方向におけるコイル21に近い方の端部でかつベース11の短手方向の両端部にそれぞれ配置されている。各第1コイル端子22は、収容部14の外部から収容部14の内部まで設置面13に交差する方向(例えば、コイル軸Lに略平行な方向)に延びかつコイル21の近傍でベース11に固定されている。
各第2コイル端子23は、コイル21に電気的に接続されていると共に、各々が1つの第1コイル端子22に対応付けられて、第1コイル端子22とは電気的に独立して配置されている。詳しくは、各第2コイル端子23は、設置面13に直交する方向から見て、スプール24の鍔部241におけるベース11の短手方向の両端部にそれぞれ固定され、スプール24の鍔部241から設置面13に交差する方向(例えば、コイル軸Lに略平行な方向)でかつベース11に接近する方向に延びている。
すなわち、図2に示すように、各第1コイル端子22および対応する第2コイル端子23は、コイル軸Lに略平行かつ直列的にそれぞれ配置されている。なお、図2では、ケース12を省略して示していない。
ICコンバータモジュール30は、図1に示すように、電磁石部20のコイル21に隣接して配置され、第1コイル端子22および第2コイル端子23に接続されている。このICコンバータモジュール30は、図2に示すように、基板31と、この基板31の同一板面にそれぞれ固定された電圧変換部32およびコンデンサ33と、ツェナーダイオード38とからなっている。ICコンバータモジュール30では、図3に示すように、基板31は、コイル軸Lに平行でかつ第1コイル端子22および第2コイル端子23の間に跨がって配置されている。また、図4に示すように、コンデンサ33は、第1Vin(+)側のコイル端子22とGND側のコイル端子22との間に配置されている。また、ツェナーダイオード38は、電磁継電器1を駆動させるゲート機能を有する電圧変換部32のEN端子とVin(+)側のコイル端子22との間に配置されている。なお、図3では、ケース12および接点機構部40を省略して示していない。
電圧変換部32は、収容部14内でコイル21に隣接して配置されて第1コイル端子22および第2コイル端子23に電気的に接続されていると共に、第1コイル端子22を介して入力された電源電圧を変換した後、第2コイル端子23を介して電磁石部20に出力する。
詳しくは、電圧変換部32は、ICコンバータで構成され、図4に示すように、入力された電源電圧(例えば、DC48V)を入力された電源電圧とは異なる設定値(例えば、DC5V)に降圧変換して出力するスイッチング制御部34を有している。スイッチング制御部34には、変換された電源電圧が第2コイル端子22を介して出力されたときから経過した時間を計測する時間計測部36が設けられている。この時間計測部36により計測された時間が、所定時間(すなわち、電磁継電器1の動作に必要な時間(例えば、70ms))に到達した場合、スイッチング制御部34は、変換して出力される電源電圧を設定値よりも低くなるように降圧して(例えば、DC5VからDC2.5Vに降圧して)、電磁石部20に出力する。なお、設定値は、例えば、入力される電源電圧に応じて予め設定されている。
また、電圧変換部32は、サージ電圧吸収用ダイオード35を有している(すなわち、サージ電圧吸収用ダイオード35を内蔵している)。このサージ電圧吸収用ダイオード35は、電磁石部20のコイル21に対して並列に配置され、電源電圧の入力を停止したときにコイル21で発生するサージ電圧を吸収する。
接点機構部40は、ベース11の長手方向において、電磁石部20に対するICコンバータモジュール30の反対側に隣接して配置されている。この接点機構部40は、略矩形板状の可動接点側端子41と、この可動接点側端子41の板面に直交する方向の両側に配置された2つの略矩形板状の固定接点側端子42とで構成されている。可動接点側端子41および固定接点側端子42の各々は、収容部14の外部から収容部14の内部まで延びており、板面同士が対向するように電気的に独立して配置されている。可動接点側端子41の収容部14側の端部には、可動接点部411が設けられ、各固定接点側端子42の収容部14側の端部には、可動接点部411に対向する固定接点部421が設けられている。
電磁石部20と可動接点側端子41とは、収容部14内で可動部50を介して接続されている。可動部50は、電磁石部20の励磁/非励磁に応じて、ベース11の長手方向に沿って駆動され、可動接点部411を固定接点部421に対して接触または開離させるように構成されている。
前記電磁継電器1によれば、電磁継電器1自体の構成(例えば、コイル)を変えることなく、異なる複数の電源電圧から選択された1つの電源電圧に対応した電圧変換部32により、異なる複数の電源電圧に対応可能な電磁継電器1を実現できる。その結果、入力される電源電圧に応じて電磁継電器1の構成を変更する必要がなくなり、電磁継電器1の生産性の向上を図ることができる。また、異なる複数の電源電圧を用いる場合であっても、対応する電磁継電器1を間違えることによるトラブルを防ぐことができる。
また、電圧変換部32を有することで、異なる複数の電源電圧に対応できることから、ICコンバータモジュール30のシーケンス回路の設計が容易になる。さらに、電磁継電器1の外部から操作する回路設計が不要となり、電磁継電器1を実装する基板のスペース効率の向上を図ることができるので、汎用性が高い電磁継電器1を実現できる。
また、電圧変換部32が、電源電圧が第2コイル端子23を介して出力されたときから経過した時間を計測する時間計測部36を有し、この時間計測部36により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、電源電圧を設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている。これにより、電磁継電器1で消費される電力を低減することができる。
電磁継電器1で消費される電力を低減させる場合、例えば、可動接点部411が設けられている可動接点側端子41のばね荷重を低減させて、コイル21の消費電力を抑制することが考えられるが、この場合、開閉寿命が短くなる。前記電磁継電器1では、可動接点側端子41のばね荷重を低減させることなく電磁継電器1で消費される電力を低減できるので、電磁継電器1の消費電力を低減させつつ開閉寿命の低減を防ぐことができる。
また、コイル21が、設置面13に交差する方向に延びるコイル軸L回りに巻回されており、コイル軸Lに平行でかつ第1コイル端子22および第2コイル端子23の間に跨がって配置されている基板31と、この基板31の同一板面にそれぞれ固定された電圧変換部32、コンデンサ33およびツェナーダイオード38とからなるICコンバータモジュール30をさらに備える。これにより、電磁継電器1の収容部14における無駄なスペースを削減することができ、電磁継電器1を小型化できる。
また、ツェナーダイオード38が、電圧変換部32のEN端子とVin(+)側のコイル端子22との間に配置されている。このツェナーダイオード38は、例えば、電磁継電器1が自己復帰型の電磁継電器であり、Vin(+)側のコイル端子22にスイープ電圧が印加され、電圧変換部32から出力された電源電圧による電磁継電器1を動作させることができる電圧(すなわち、保持力)よりも電磁継電器1の復帰力の方が大きい場合に、電磁継電器1内で発生する振動を防止できる。なお、ツェナーダイオード38は、例えば、Vin(+)側のコイル端子22にスィープ電圧以外の電源電圧が印加される場合、省略することができる。
また、第1コイル端子22と第2コイル端子23とが、コイル21の近傍でコイル軸Lに平行かつ直列的に配置されている。これにより、電磁継電器1の収容部14における無駄なスペースをより削減することができ、電磁継電器1をさらに小型化できる。
また、電圧変換部32が、サージ電圧吸収用ダイオード35を有している。これにより、電源電圧の入力を停止したときにコイル21で発生するサージ電圧を吸収して、サージ電圧による不具合の発生を防止できる。
なお、前記電磁継電器1は、少なくとも電圧変換部32を備えていればよい。すなわち、基板31およびコンデンサ33を省略してもよいし、他の構成を追加しても構わない。
本開示は、前記電磁継電器1に限らず、任意の構成の電磁継電器に適用できる。例えば、図5に示す電磁継電器1では、ベース11の設置面13に固定された電磁石部20と、電磁石部20に回動可能に支持された可動部50と、可動部50の回動により開閉する接点機構部40とを備えている。なお、図5では、ケース12を省略して示していない。
図5に示す電磁継電器1では、図6に示すように、ベース11の設置面13に電圧変換部32およびコンデンサ33が一体に設けられている。第1コイル端子22、第2コイル端子23、電圧変換部32およびコンデンサ33は、例えば、クリームはんだ印刷により形成された導通部37により相互に接続されている。
このように、電圧変換部32はベース11の設置面13に一体に設けることもできるので、設計の自由度の高い電磁継電器1を実現できる。
図5に示す電磁継電器1には、ツェナーダイオード38を設けていないが、例えば、Vin(+)側のコイル端子22に印加される電源電圧に応じて、電圧変換部32のEN端子とVin(+)側のコイル端子22との間にツェナーダイオード38を設けることができる。
また、本開示は、図7〜図9に示すように、電磁継電器を接続可能な端子台2にも適用できる。例えば、図7に示す端子台2は、図8に示すように、第2収容部61を有する端子台ハウジング60と、第2収容部61に収容された複数の端子接続部62とを有している。
端子台ハウジング60には、図7に示すように、電磁継電器を外部から接続可能な接続面63が設けられている。また、複数の端子接続部62には、図8に示すように、電源の電源端子110(図9参照)が接続可能な第1端子接続部621と、接続面63に接続された電磁継電器100のコイル端子103(図9参照)が接続可能な第2端子接続部622とが含まれている。
図7に示す端子台2では、図8に示すように、電圧変換部32を有するICコンバータモジュール30が、第2収容部61内でかつ第1端子接続部621および第2端子接続部622の間に配置されて、第1端子接続部621および第2端子接続部622に電気的に接続されている。
前記端子台2によれば、異なる複数の電源電圧から選択された1つの電源電圧に対応した電圧変換部32により、接続される電磁継電器100自体の構成(例えば、コイル)を変えることなく、異なる複数の電源電圧に電磁継電器100を対応させることができる端子台2を実現できる。その結果、接続される電磁継電器100の構成を入力される電源電圧に応じて変更する必要がなくなり、電磁継電器100の生産性の向上を図ることができる。また、異なる複数の電源電圧を用いる場合であっても、接続する電磁継電器100を間違えることによるトラブルを防ぐことができる。
なお、電磁継電器100は、図9に示すように、例えば、内部に第1収容部102を有するリレーハウジング101と、第1収容部102に配置された電磁石部104とを有している。電磁石部104は、第1収容部102の外部から第1収容部102の内部まで延びるコイル端子103を有し、第1収容部102に配置されかつリレーハウジング101に固定されていると共に、コイル端子103を介して電源から電力が供給されるように構成されている。
また、図9に示す端子台2では、電磁継電器100が接続され、電源の電源端子110が第1端子接続部621に接続されている。図9に示す端子台2では、電圧変換部32およびコンデンサ33が、第2収容部61内で端子台ハウジング60に一体に設けられている。第1端子接続部621、第2端子接続部622、電圧変換部32およびコンデンサ33は、例えば、クリームはんだ印刷により形成された導通部37により相互に接続されている。
このように、電圧変換部32を第2収容部61内で端子台ハウジング60に一体に設けることで、端子台2の設計の自由度を高めることができる。
図7〜図9に示す端子台2には、ツェナーダイオード38を設けていないが、例えば、Vin(+)側のコイル端子22に印加される電源電圧に応じて、電圧変換部32のEN端子とVin(+)側のコイル端子22との間にツェナーダイオード38を設けることができる。
なお、電圧変換部32は、サージ電圧吸収用ダイオード35および時間計測部36のいずれかまたは両方を有することができる。サージ電圧吸収用ダイオード35を有することで、電源電圧の入力を停止したときに電磁継電器100の電磁石部20で発生するサージ電圧を吸収して、サージ電圧による不具合の発生を防止できる。また、時間計測部36を有することで、時間計測部36により計測された時間が所定の時間に到達した場合に電源電圧を設定値よりも低くなるように降圧して出力するように、電圧変換部32を構成でき、電磁継電器100で消費される電力を低減することができる。
以上、図面を参照して本開示における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本開示の種々の態様について説明する。なお、以下の説明では、一例として、参照符号も添えて記載する。
本開示の第1態様の電磁継電器1は、
設置面13を有するベース11と、
前記設置面13を覆うように前記ベース11に取り付けられて前記設置面13と共に収容部14を構成するケース12と、
コイル21と、前記収容部14の外部から前記収容部14の内部まで前記設置面13に交差する方向に延びかつ前記ベース11に固定された第1コイル端子22と、前記コイル21に電気的に接続されていると共に前記第1コイル端子22とは電気的に独立して配置された第2コイル端子23とを有し、前記収容部14に配置されかつ前記設置面13に固定されている電磁石部20と、
前記収容部14内で前記コイル21に隣接して配置されて前記第1コイル端子22および前記第2コイル端子23に電気的に接続されていると共に、前記第1コイル端子22を介して入力された電源電圧を入力された前記電源電圧とは異なる設定値に変換した後、前記第2コイル端子23を介して前記電磁石部20に出力する電圧変換部32と
を備える。
第1態様の電磁継電器1によれば、電磁継電器1自体の構成(例えば、コイル)を変えることなく、異なる複数の電源電圧から選択された1つの電源電圧に対応した電圧変換部32により、異なる複数の電源電圧に対応可能な電磁継電器1を実現できる。
本開示の第2態様の電磁継電器1は、
前記電圧変換部32が、
前記電源電圧が前記第2コイル端子23を介して出力されたときから経過した時間を計測する時間計測部36を有し、
前記時間計測部36により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、前記電源電圧を前記設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている。
第2態様の電磁継電器1によれば、時間計測部36により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、電源電圧を設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている電圧変換部32により、電磁継電器1で消費される電力を低減することができる。
本開示の第3態様の電磁継電器1は、
前記コイル21が、前記設置面13に交差する方向に延びるコイル軸L回りに巻回されており、
前記コイル軸Lに平行でかつ前記第1コイル端子22および前記第2コイル端子23の間に跨がって配置されている基板31と、この基板31の同一板面にそれぞれ固定された前記電圧変換部32、コンデンサ33およびツェナーダイオード38とからなるICコンバータモジュール30をさらに備える。
第3態様の電磁継電器1によれば、ICコンバータモジュール30を備えることにより、電磁継電器1の収容部14における無駄なスペースを削減することができ、電磁継電器1を小型化できる。
また、例えば、電磁継電器1が自己復帰型の電磁継電器であり、Vin(+)側のコイル端子22にスイープ電圧が印加され、電圧変換部32から出力された電源電圧による電磁継電器1を動作させることができる電圧(すなわち、保持力)よりも電磁継電器1の復帰力の方が大きい場合に、電磁継電器1内で発生する振動を防止できる。
本開示の第4態様の電磁継電器1は、
前記第1コイル端子22と前記第2コイル端子23とが、前記コイル21の近傍で前記コイル軸Lに平行かつ直列的に配置されている。
第4態様の電磁継電器1によれば、電磁継電器1の収容部14における無駄なスペースをより削減することができ、電磁継電器1をさらに小型化できる。
本開示の第5態様の電磁継電器1は、
前記電圧変換部32が、前記設置面13に一体に設けられている。
第5態様の電磁継電器1によれば、設計の自由度の高い電磁継電器1を実現できる。
本開示の第6態様の電磁継電器1は、
前記電圧変換部32が、サージ電圧吸収用ダイオード35を有している。
第6態様の電磁継電器1によれば、電源電圧の入力を停止したときにコイル21で発生するサージ電圧を吸収して、サージ電圧による不具合の発生を防止できる。
本開示の第7態様の端子台2は、
内部に第1収容部102を有するリレーハウジング101と、前記第1収容部102の外部から前記第1収容部102の内部まで延びるコイル端子103を有し、前記第1収容部102に配置されかつ前記リレーハウジング101に固定されていると共に、前記コイル端子103を介して電源から電力が供給される電磁石部104とを有する電磁継電器100を接続可能な端子台2であって、
内部に第2収容部61を有し、前記電磁継電器100を外部から接続可能な接続面63が設けられた端子台ハウジング60と、
前記第2収容部61に配置され、前記電源の電源端子110が接続可能な第1端子接続部621と、
前記第2収容部61に配置され、前記接続面63に接続された前記電磁継電器100の前記コイル端子103が接続可能な第2端子接続部622と、
前記第2収容部61に配置されかつ前記第1端子接続部621および前記第2端子接続部622に電気的に接続されていると共に、前記第1端子接続部621を介して入力された電源電圧を入力された前記電源電圧とは異なる設定値に変換した後、前記第2端子接続部622を介して前記電磁石部104に出力する電圧変換部32と
を備える。
第7態様の端子台2によれば、異なる複数の電源電圧から選択された1つの電源電圧に対応した電圧変換部32により、接続される電磁継電器100自体の構成(例えば、コイル)を変えることなく、異なる複数の電源電圧に電磁継電器100を対応させることができる端子台2を実現できる。
本開示の第8態様の端子台2は、
前記電圧変換部32が、
前記電源電圧が前記第2端子接続部622を介して出力されたときから経過した時間を計測する時間計測部36を有し、
前記時間計測部36により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、前記電源電圧を前記設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている。
第8態様の端子台2によれば、時間計測部36により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、電源電圧を設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている電圧変換部32により、電磁継電器1で消費される電力を低減することができる。
本開示の第9態様の端子台2は、
基板31と、この基板31の同一板面にそれぞれ固定された前記電圧変換部32、コンデンサ33およびツェナーダイオード38とで構成されているICコンバータモジュール30をさらに備える。
第9態様の端子台2によれば、設計の自由度の高い電磁継電器1を実現できる。
また、例えば、電磁継電器100が自己復帰型の電磁継電器であり、Vin(+)側のコイル端子22にスイープ電圧が印加され、電圧変換部32から出力された電源電圧による電磁継電器100を動作させることができる電圧(すなわち、保持力)よりも電磁継電器100の復帰力の方が大きい場合に、電磁継電器100内で発生する振動を防止できる。
本開示の第10態様の端子台2は、
前記電圧変換部32が、前記第2収容部61内で前記端子台ハウジング60に一体に設けられている。
第10態様の端子台2によれば、設計の自由度の高い電磁継電器1を実現できる。
本開示の第11態様の端子台2は、
前記電圧変換部32が、サージ電圧吸収用ダイオード35を有している。
第11態様の端子台2によれば、電源電圧の入力を停止したときに電磁継電器100の電磁石部20で発生するサージ電圧を吸収して、サージ電圧による不具合の発生を防止できる。
なお、前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本開示の電磁継電器および端子台は、例えば、パワーコンディショナに適用できる。
1 電磁継電器
2 端子台
10 ハウジング
11 ベース
12 ケース
13 設置面
14 収容部
20 電磁石部
21 コイル
22 第1コイル端子
23 第2コイル端子
24 スプール
241 鍔部
30 ICコンバータモジュール
31 基板
32 電圧変換部
33 コンデンサ
34 スイッチング制御部
35 サージ電圧吸収用ダイオード
36 時間計測部
37 導通部
38 ツェナーダイオード
40 接点機構部
41 可動接点側端子
411 可動接点部
42 固定接点側端子
421 固定接点部
50 可動部
60 端子台ハウジング
61 第2収容部
62 端子接続部
621 第1端子接続部
622 第2端子接続部
63 接続面
100 電磁継電器
101 リレーハウジング
102 第1収容部
103 コイル端子
104 電磁石部
110 電源端子
L コイル軸

Claims (11)

  1. 設置面を有するベースと、
    前記設置面を覆うように前記ベースに取り付けられて前記設置面と共に収容部を構成するケースと、
    コイルと、前記収容部の外部から前記収容部の内部まで前記設置面に交差する方向に延びかつ前記ベースに固定された第1コイル端子と、前記コイルに電気的に接続されている第2コイル端子とを有し、前記収容部に配置されかつ前記設置面に固定されている電磁石部と、
    前記収容部内で前記コイルに隣接して配置されて前記第1コイル端子および前記第2コイル端子に電気的に接続されていると共に、前記第1コイル端子を介して入力された電源電圧を入力された前記電源電圧とは異なる設定値に変換した後、前記第2コイル端子を介して前記電磁石部に出力する電圧変換部と
    を備える、電磁継電器。
  2. 前記電圧変換部が、
    前記電源電圧が前記第2コイル端子を介して出力されたときから経過した時間を計測する時間計測部を有し、
    前記時間計測部により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、前記電源電圧を前記設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている、請求項1の電磁継電器。
  3. 前記コイルが、前記設置面に交差する方向に延びるコイル軸回りに巻回されており、
    前記コイル軸に平行でかつ前記第1コイル端子および前記第2コイル端子の間に跨がって配置されている基板と、この基板の同一板面にそれぞれ固定された前記電圧変換部、コンデンサおよびツェナーダイオードとからなるICコンバータモジュールをさらに備える、請求項1または2の電磁継電器。
  4. 前記第1コイル端子と前記第2コイル端子とが、前記コイルの近傍で前記コイル軸に平行かつ直列的に配置されている、請求項3の電磁継電器。
  5. 前記電圧変換部が、前記設置面に一体に設けられている、請求項1または2の電磁継電器。
  6. 前記電圧変換部が、サージ電圧吸収用ダイオードを有している、請求項1から5のいずれか1つの電磁継電器。
  7. 内部に第1収容部を有するリレーハウジングと、前記第1収容部の外部から前記第1収容部の内部まで延びるコイル端子を有し、前記第1収容部に配置されかつ前記リレーハウジングに固定されていると共に、前記コイル端子を介して電源から電力が供給される電磁石部とを有する電磁継電器を接続可能な端子台であって、
    内部に第2収容部を有し、前記電磁継電器を外部から接続可能な接続面が設けられた端子台ハウジングと、
    前記第2収容部に配置され、前記電源の電源端子が接続可能な第1端子接続部と、
    前記第2収容部に配置され、前記接続面に接続された前記電磁継電器の前記コイル端子が接続可能な第2端子接続部と、
    前記第2収容部に配置されかつ前記第1端子接続部および前記第2端子接続部に電気的に接続されていると共に、前記第1端子接続部を介して入力された電源電圧を入力された前記電源電圧とは異なる設定値に変換した後、前記第2端子接続部を介して前記電磁石部に出力する電圧変換部と
    を備える、端子台。
  8. 前記電圧変換部が、
    前記電源電圧が前記第2端子接続部を介して出力されたときから経過した時間を計測する時間計測部を有し、
    前記時間計測部により計測された時間が所定の時間に到達した場合に、前記電源電圧を前記設定値よりも低くなるように降圧して出力するように構成されている、請求項7の端子台。
  9. 基板と、この基板の同一板面にそれぞれ固定された前記電圧変換部、コンデンサおよびツェナーダイオードとで構成されているICコンバータモジュールをさらに備える、請求項7または8の端子台。
  10. 前記電圧変換部が、前記第2収容部内で前記端子台ハウジングに一体に設けられている、請求項7または8の端子台。
  11. 前記電圧変換部が、サージ電圧吸収用ダイオードを有している、請求項7から10のいずれか1つの端子台。
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