一実施形態は、システムを含み、システムは、受容体の検体測定値を得るように構成された連続的検体センサと、連続的検体センサから検体測定値を受信すること、及び検体測定値を少なくとも部分的に処理して、検体データの1つ以上のデータセットを生成すること、を行うように構成された無線送信器であって、各データセットが、検体測定値のうちの1つ以上についての時間と関連付けられた検体濃度値を含み、無線送信器が、エネルギー保存ユニット、データ変換器ユニット、処理ユニット、及び送信器ユニットを含む、無線送信器と、無線送信器と無線通信するモバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な検体データ処理モジュールであって、無線送信器から1つ以上のデータセットを受信及び処理して、モバイルコンピューティングデバイス上にグラフィック表示を生成するように構成された検体データ処理モジュールと、を含み、グラフィック表示が、検体データにおける1つ以上のパターンを示すようにグラフィック的に修正された複数の時間間隔にわたる検体濃度値の配列を含む。
システムの一態様では、検体データ処理モジュールは、検体データ群を集約することと、1つ以上のグラフィック表示に対応する追加情報に基づいて検体データ群にフラグを立てることと、検体濃度値のフラグを立てた群を配列させることと、検体濃度値の配列された群から自己参照データセットを生成することと、を行うようにさらに構成されている。
一態様では、自己参照データセットを生成することは、受容体における検体の1つ以上の高い閾値及び低い閾値に基づいて、検体データにフラグを立てることと、検体データの統計分析を実行することに基づいて、検体データにフラグを立てることと、検体データが得られたときと関連するコンテキストデータに基づいて、検体データにフラグを立てることと、のうちの1つ以上をさらに含む。
一態様では、コンテキストデータは、検体データが得られた1つ以上の物理的位置、受容体と物理的位置との関係、物理的位置を訪れる頻度、摂取した食事、運動の種類及び強度、投与されたインスリンの種類及び量、ならびに検体データが得られたときに受容体が睡眠中または覚醒中である可能性を示すデータを含む。
別の態様では、検体データ処理モジュールは、ユーザの所望のグラフィック表示を含むユーザの入力を受信することと、表示構成データを受信することと、自己参照データセットが所望のグラフィック表示を形成するためのデータを含まないときに自己参照データセットを再生成することと、ユーザの入力及び表示構成データに基づいて、自己参照データセットを再フォーマットすることと、によって、モバイルコンピューティングデバイス上にグラフィック表示を生成するようにさらに構成されている。
いくつかの態様では、検体データ処理モジュールは、閾値フラグについて自己参照データセットを走査することと、閾値フラグに基づいて、グラフィック表示を修正することと、統計分析フラグについて自己参照データセットを走査することと、統計分析フラグに基づいて、グラフィック表示を修正することと、検体のコンテキストデータフラグについて自己参照データセットを走査することと、コンテキストデータフラグに基づいて、グラフィック表示を修正することと、によって、グラフィック表示を修正するようにさらに構成されている。
一態様では、グラフィック表示を修正することは、色、色もしくは陰影の勾配、透明度、不透明度、緩衝領域、グラフィックアイコン、矢印、アニメーション、テキスト、数字、及び段階的フェーディングのうちの1つ以上を導入もしくは使用することを含む。
一態様では、配列は、検体濃度値が、第1の時間スケールに従って第1の方向に沿って、かつ第2の時間スケールに従って第2の方向に沿って位置付けられる検体濃度値の空間時間的編成を含み、検体濃度値の検体レベルは、検体レベルの大きさに基づく形状、色、陰影、またはサイズのうちの1つ以上によって構成される。
一態様では、第1の方向及び第2の方向は、直線方向である。
別の態様では、第1の方向は、湾曲方向であり、第2の方向は、径方向である。
いくつかの態様では、第1の時間スケールは、毎時であり、第2の時間スケールは、毎日である。
一態様では、第1の時間スケールは、毎時であり、第2の時間スケールは、毎日であり、グラフィック修正は、より高い検体レベルがグラフィック表示の外側湾曲領域により近く、より低い検体レベルがグラフィック表示の内側湾曲領域により近いか、またはその逆であるように、グラフィック表示にわたって重ねられた検体レベルトレースを含む。
一態様では、より高い検体レベルは、第1の色であり、より低い検体レベルは、第2の色であり、より高い検体レベルとより低い検体レベルとの間の検体レベルは、第3の色である。
一態様では、検体レベルトレースは、1日の検体濃度値の平均検体レベルを含む。
一態様では、検体レベルのトレースは、毎時の時間スケールにわたる現在の検体レベルを含む。
別の態様では、グラフィック表示の修正は、複数の時間間隔にわたる検体濃度値の配列を修正するために、色のクラスタリング、色もしくは陰影の勾配、領域の整列、または重複領域のより明るいもしくはより暗い陰影を表示することを含む。
一態様では、1つ以上のパターンは、受容体についての高検体レベル閾値及び低検体レベル閾値に関する検体濃度値を示す。
一態様では、複数の時間間隔は、7日間にわたる24時間の期間を含む。
一態様では、グラフィック表示は、7日間にわたる24時間の期間にわたってプロットされた等尺性グラフを含む。
一態様では、等尺性グラフは、3次元図で表示可能である。
一態様では、グラフィック表示は、同心リングを含む。
別の態様では、グラフィック表示は、扇形のグラフを含む。
一態様では、グラフィック表示は、1つ以上の折れ線グラフを含む。
別の実施形態は、連続的検体センサデバイスから得られた検体データを、モバイルコンピューティングデバイスで受信することであって、検体データが時間の測定値と各々関連付けられた検体濃度値を含む、受信することと、検体データを、モバイルコンピューティングデバイスで処理して、複数の時間間隔にわたる検体濃度値の配列を生成することと、検体濃度値の配列のグラフィックを生成することと、検体データにおける1つ以上のパターンを示すようにグラフィックを修正することと、修正されたグラフィックを、モバイルコンピューティングデバイスで表示すること、を含む、コンピュータによって実行される方法を含む。
いくつかの態様では、処理は、検体データ群を集約することと、1つ以上のグラフィック表示に対応する追加情報に基づいて、検体データ群にフラグを立てることと、検体濃度値のフラグを立てた群を配列させることと、検体濃度値の配列された群から自己参照データセットを生成することと、をさらに含む。
一態様では、自己参照データセットを生成することは、受容体における検体の1つ以上の高い閾値及び低い閾値に基づいて、検体データにフラグを立てることと、検体データの統計分析を実行することに基づいて、検体データにフラグを立てることと、検体データが得られたときと関連するコンテキストデータに基づいて、検体データにフラグを立てることと、のうちの1つ以上をさらに含む。
ある態様では、コンテキストデータは、検体データが得られた1つ以上の物理的位置、受容体と物理的位置との間の関係、物理的位置を訪れる頻度、摂取した食事、運動の種類及び強度、投与されたインスリンの種類及び量、ならびに検体データが得られたときに受容体が睡眠中または覚醒中である可能性を示すデータを含み得る。
別の態様では、検体濃度値の配列のグラフィックを生成することは、ユーザの所望のグラフィック表示を含むユーザの入力を受信することと、表示構成データを受信することと、自己参照データセットが所望のグラフィック表示を形成するためのデータを含まないときに自己参照データセットを再生成することと、ユーザの入力及び表示構成データに基づいて、自己参照データセットを再フォーマットすることと、をさらに含む。
別の態様では、検体データにおける1つ以上のパターンを示すようにグラフィックを修正することは、閾値フラグについて自己参照データセットを走査することと、閾値フラグに基づいて、グラフィックを修正することと、統計分析フラグについて自己参照データセットを走査することと、統計分析フラグに基づいて、グラフィックを修正することと、検体のコンテキストデータフラグについて自己参照データセットを走査することと、コンテキストデータフラグに基づいて、グラフィックを修正することと、を含み得る。
一態様では、グラフィックを修正することは、色、色もしくは陰影の勾配、透明度、不透明度、緩衝領域、グラフィックアイコン、矢印、アニメーション、テキスト、数字及び段階的フェーディングのうちの1つ以上を導入もしくは使用することを含む。
一態様では、配列は、検体濃度値が、第1の時間スケールに従って第1の方向に沿って、かつ第2の時間スケールに従って第2の方向に沿って位置付けられる検体濃度値の空間時間的編成を含み、検体濃度値の検体レベルは、検体レベルの大きさに基づく形状、色、陰影、またはサイズのうちの1つ以上によって構成される。
一態様では、第1の方向及び第2の方向は、直線方向である。
別の態様では、第1の方向は、湾曲方向であり、第2の方向は、径方向である。
一態様では、第1の時間スケールは、毎時であり、第2の時間スケールは、毎日である。
別の態様では、第1の時間スケールは、毎時であり、第2の時間スケールは、毎日であり、修正されたグラフィックは、より高い検体レベルがグラフィックの外側曲線領域に近く、より低い検体レベルがグラフィックの内側湾曲した領域に近いか、またはその逆であるように、修正されたグラフィックにわたって重ねられた検体レベルトレースを含む。
一態様では、より高い検体レベルは、第1の色であり、より低い検体レベルは、第2の色であり、より高い検体レベルとより低い検体レベルとの間の検体レベルは、第3の色である。
一態様では、検体レベルトレースは、1日の検体濃度値の平均検体レベルを含む。
別の態様では、検体レベルトレースは、毎時の時間スケールにわたる現在の検体レベルを含む。
いくつかの態様では、グラフィックを修正することは、複数の時間間隔にわたって検体濃度値の配列を修正する、色のクラスタリング、色もしくは陰影の勾配、領域の整列、または重複領域のより明るいもしくはより暗い陰影を含み得る。
いくつかの態様では、1つ以上のパターンは、受容体の高検体レベル閾値及び低検体レベル閾値に関する検体濃度値を示す。
一態様では、複数の時間間隔は、7日間にわたる24時間の期間を含む。
一態様では、グラフィックは、7日間にわたる24時間の期間にわたってプロットされた等尺性グラフを含む。
別の態様では、等尺性グラフは、3次元図で表示可能である。
一態様では、グラフィックは、同心リングを含む。
一態様では、グラフィックは、扇形のグラフを含む。
別の態様では、グラフィックは、1つ以上の折れ線グラフを含む。
別の実施形態は、システムを含み、システムは、受容体のグルコースデータを得るように構成された連続的検体センサと、連続的検体センサからグルコースデータを受信すること、及び処理モジュールにグルコースデータを送信すること、を行うように構成された無線送信器と、を含み、処理モジュールは、受容体のインスリンデータ、受容体のグルコースデータ、及び受容体のイベントデータを受信するように、かつモバイルコンピューティングデバイス上にグラフィカル表示を生成するようにさらに構成されており、処理モジュールは、グラフィック表示をさらに修正して、インスリンデータ、グルコースデータ、イベントデータの、相互のもしくは時間との1つ以上の関係を示す視覚表現を表示する。
一態様では、イベントデータは、インスリン投与、炭水化物摂取量、または運動のうちの1つ以上を含む。
一態様では、インスリンデータは、残存インスリンの値を含み、視覚表現は、残存インスリンを示す色付けされたリングと、残存インスリンについての残りの推定時間と、を含む。
一態様では、視覚表現は、グルコースデータの傾向グラフと、ユーザがグラフィック表示上の傾向グラフの領域もしくは特徴を選択したときに提示される、傾向グラフの領域もしくは特徴と関連付けられた相互作用型コールアウトウィンドウと、を含み、提示されたコールアウトウィンドウは、インスリンデータ及び/もしくはイベントデータのうちの少なくともいくつかを含む。
別の態様では、提示されたコールアウトウィンドウは、ボーラスまたは基礎量のインスリン、ボーラスインスリンの投与時間、基礎インスリンの投与時間、または残存インスリンの値のうちの1つ以上を含む、インスリンデータのグラフィック配列を表示するように構成されている。
一態様では、提示されたコールアウトウィンドウは、炭水化物摂取量、運動に費やされた時間量、燃焼されたカロリー量、またはそれらと関連付けられた閾値もしくは時間に到達する心拍数のうちの1つ以上を含む、イベントデータのグラフィック配列を表示するように構成されている。
一態様では、視覚表現は、インスリンデータに対応する矢印と、グルコースデータに対応するグルコース傾向を含むグルコース読み取り値と、を含み、矢印は、傾向グラフに近接して表示され、かつグルコースデータに対するインスリンデータの効果を示すように修正される。
いくつかの態様では、視覚表現は、過去のグルコースデータ及び将来のグルコースデータの傾向グラフを含み、将来のグルコースデータは、インスリンデータ及び受容体の動作データに基づいて判定される。
別の態様では、視覚表現は、グルコースデータの現在の値及びグルコースデータの将来の傾向の指標を図示する第1のグラフィック表示と、インスリンの量を表す第2のグラフィック表示と、を含み、第2のグラフィック表示は、グルコースデータの将来の傾向の指標に対するインスリンの量の可能性のある影響を図示するための第1のグラフィック表示と相互作用し得る。
一態様では、処理モジュールは、受容体の動作及び受容体の動作に基づくグルコースデータ傾向の予測に各々基づく1つ以上のデータセットを生成するようにさらに構成されており、視覚表現は、1つ以上のデータセットに各々基づく1つ以上の修正されたグラフを含むスクロール可能なリストを含む。
別の態様では、処理モジュールは、現在のグルコース値を、高グルコース閾値及び低グルコース閾値と比較し、かつグルコーススコアを生成することと、現在の残存インスリンを、高インスリン閾値及び低インスリン閾値と比較し、かつIOBスコアを生成することと、グルコーススコアとIOBスコアとを乗算することによってインスリン状態を生成することと、複数のカテゴリのうちの1つにおいてインスリンスコアをンク付けすることと、を行うようにさらに構成されている。
一態様では、複数のカテゴリには、良い、注意、及び悪いを含む。
一態様では、視覚表現は、色付けされた表示を含み、各複数のカテゴリは、異なる色と関連付けられ、ランク付けされたインスリンスコアと関連付けられた色が、図示される。
別の態様では、インスリン状態を生成することは、傾向値を乗算することをさらに含む。
一態様では、インスリン状態を生成することは、位置、食物摂取量、及び運動に基づく1つ以上のスコアを乗算することをさらに含む。
一態様では、視覚表現は、現在のグルコース値の数値表示と、グルコース値の将来の傾向の予測を表すグラフィックと、を含む。
いくつかの態様では、システムは、将来のイベントデータと関連する受容体の入力データを受信するように構成された先読みモジュールを含み、視覚表現は、グルコース傾向グラフを含み、入力データを修正するときに、視覚表現は、それに従って修正される。
いくつかの態様では、視覚表現は、傾向グラフと高グルコース閾値との間の領域が第1の色であり、傾向グラフと低い閾値との間の領域が第2色である、グルコースの傾向グラフを含む。
システムのいくつかの態様では、処理モジュールは、インスリンデータ、グルコースデータ、及びイベントデータのうちの少なくともいくつかを含む1つ以上のデータセットを形成することと、追加情報にフラグを立てるか、もしくは追加情報を1つ以上のデータセットのうちの少なくともいくつかへと埋め込んで、自己参照データセットを生成することと、データにおける1つ以上の特徴を示すようにグラフィック的に修正された配列におけるグラフィック表示を生成することと、によって、グラフィック表示を生成するように構成されている。
一実施形態は、グルコースモニタリングデバイスによって、受容体のグルコースデータを得ることと、無線送信器によって、受容体のグルコースデータを送信することと、受容体のインスリンデータ、受容体のグルコースデータ、及び受容体のイベントデータを受信することと、モバイルコンピューティングデバイス上にグラフィック表示を生成することであって、グラフィック表示が、インスリンデータ、グルコースデータまたはイベントデータのうちの1つ以上の表示を含む、生成することと、インスリンデータ、グルコースデータ、もしくはイベントデータの、相互のもしくは時間との1つ以上の関係を示す視覚表現を表示するように、グラフィック表示を修正することと、を含み、視覚表現が、インスリンデータもしくはグルコースデータもしくはイベントデータの表示を不明瞭にしないように成形及び構成もしくはスケールされ、視覚表現が、インスリンデータ、グルコースデータもしくはイベントデータの表示内に全体として表示される、コンピュータによって実行される方法を含む。
いくつかの態様では、イベントデータは、インスリン投薬、炭水化物摂取量、または運動の1つ以上を含む。
一態様では、インスリンデータは、残存インスリンの値を含み、視覚表現は、残存インスリンを示す色付けされたリングと、残存インスリンについての残りの推定時間と、を含む。
いくつかの態様では、視覚表現は、グルコースデータの傾向グラフと、ユーザがグラフィック表示上の傾向グラフの領域もしくは特徴を選択したときに提示される、傾向グラフの領域もしくは特徴と関連付けられた相互作用型コールアウトウィンドウと、を含み、提示されたコールアウトウィンドウは、インスリンデータ及び/もしくはイベントデータのうちの少なくともいくつかを含む。
別の態様では、提示されたコールアウトウィンドウは、ボーラスもしくは基礎量のインスリン、ボーラスインスリンの投与時間、基礎インスリンの投与時間、または残存インスリンの値のうちの1つ以上を含むインスリンデータのグラフィック配列を含む。
一態様では、提示されたコールアウトウィンドウは、炭水化物摂取量、運動に費やされた時間量、燃焼されたカロリー量、またはそれらと関連付けられた閾値もしくは時間に到達する心拍数のうちの1つ以上を含む、イベントデータのグラフィック配列を含む。
いくつかの態様では、視覚表現は、インスリンデータに対応する矢印と、グルコースデータに対応するグルコース傾向を含むグルコース読み取り値と、を含み、矢印は、傾向グラフに近接して表示され、かつグルコースデータに対するインスリンデータの効果を示すように修正される。
一態様では、視覚表現は、過去のグルコースデータ及び将来のグルコースデータの傾向グラフを含み、将来のグルコースデータは、受容体のインスリンデータ及び動作データに基づいて判定される。
別の態様では、視覚表現は、グルコースデータの現在の値及びグルコースデータの将来の傾向の指標を図示する第1のグラフィック表示と、インスリンの量を表す第2のグラフィック表示と、を含み、第2のグラフィック表示は、グルコースデータの将来の傾向の指標に対するインスリンの量の可能性のある影響を図示するための第1のグラフィック表示と相互作用し得る。
いくつかの態様では、本方法は、受容体の動作と、受容体の動作に基づくグルコースデータ傾向の予測と、に各々基づいて、1つ以上のデータセットを生成することをさらに含み、視覚表現は、1つ以上のデータセットに各々基づく1つ以上の修正されたグラフを含むスクロール可能なリストを含む。
他の態様では、本方法は、現在のグルコース値を、高グルコース閾値及び低グルコース閾値と比較し、かつグルコーススコアを生成することと、現在の残存インスリンを、高インスリン閾値及び低インスリン閾値と比較し、かつIOBスコアを生成することと、グルコーススコアとIOBスコアとを乗算することによって、インスリン状態を生成することと、インスリンスコアを、複数のカテゴリのうちの1つにランク付けすることと、をさらに含む。
一態様では、複数のカテゴリには、良い、注意、及び悪いを含む。
別の態様では、視覚表現は、色付けされた表示を含み、各複数のカテゴリは、異なる色と関連付けられ、ランク付けされたインスリンスコアと関連付けられた色が、図示される。
一態様では、インスリン状態を生成することは、傾向値を乗算することをさらに含む。
別の態様では、インスリン状態を生成することは、位置、食物摂取量、及び運動に基づく1つ以上のスコアを乗算することをさらに含む。
別の態様では、視覚表現は、現在のグルコース値の数値表示と、グルコース値の将来の傾向の予測を表すグラフィックと、を含む。
一態様では、本方法は、将来のイベントデータと関連する受容体の入力データを受信することをさらに含み、視覚表現は、グルコース傾向グラフを含み、入力データを修正したときに、視覚表現は、それに従って修正される。
一態様では、視覚表現は、傾向グラフと高グルコース閾値との間の領域が第1の色であり、傾向グラフと低い閾値との間の領域が第2色である、グルコースの傾向グラフを含む。
本方法のいくつかの態様では、グラフィック表示を生成することは、インスリンデータ、グルコースデータ、及びイベントデータのうちの少なくともいくつかを含む1つ以上のデータセットを形成することと、追加情報にフラグを立てるか、もしくは追加情報を1つ以上のデータセットのうちの少なくともいくつかへと埋め込んで、自己参照データセットを生成することと、データにおける1つ以上の特徴を示すようにグラフィック的に修正された配列内にグラフィック表示を生成することと、を含む。
一態様では、処理モジュールは、受容体の糖尿病関連データを受信することと、モバイルコンピューティングデバイス上に相互作用型グラフィック表示を生成することと、を行うようにさらに構成されており、視認者は、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
一態様では、相互作用型グラフィック表示は、高い閾値を超過する領域及び低い閾値を超過する領域について異なる色を有する、傾向グラフとグルコース閾値との間の領域を有するグルコースデータの傾向グラフを含み、高い閾値及び低い閾値は、視認者の相互作用型グラフィック表示との相互作用によって調節可能である。
別の態様では、視認者は、縮小可能な設計レイアウトを介して、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
いくつかの態様では、相互作用型グラフィック表示は、情報を伝達するための1つ以上のアニメーションをさらに含む。
別の態様では、視認者は、パーソナライズされた背景画像を選択することによって、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
いくつかの実施形態では、視認者は、グラフィックスクロールホイールを介して数値を入力することによって、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
一態様では、本方法は、受容体の糖尿病関連データを受信することと、モバイルコンピューティングデバイス上に相互作用型グラフィック表示を生成することと、を含み、視認者は、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
一態様では、相互作用型グラフィック表示は、高い閾値を超過する領域及び低い閾値を超過する領域について異なる色を有する、傾向グラフとグルコース閾値との間の領域を有するグルコースデータの傾向グラフを含み、高い閾値及び低い閾値は、視認者の相互作用型グラフィック表示との相互作用によって調節可能である。
別の態様では、視認者は、縮小可能な設計レイアウトを介して、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
ある態様では、相互作用型グラフィック表示は、情報を伝達するための1つ以上のアニメーションをさらに含む。
一態様では、視認者は、パーソナライズされた背景画像を選択することによって、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
一態様では、視認者は、グラフィックスクロールホイールを介して数値を入力することによって、相互作用型グラフィック表示と相互作用することができる。
システムの一態様では、グラフィック表示は、検体測定が行われる受容体の指標をさらに含む。
一実施形態は、受容体の検体測定値を得るように構成された連続的検体センサと、連続的検体センサから検体測定値を受信するように構成された無線送信器と、無線送信器と無線通信するモバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な検体データ処理モジュールと、を含み、検体データ処理モジュールが、検体測定値の少なくとも一部分を受信することと、検体測定値に部分的に基づく自己参照データセットを生成することと、自己参照データセットに基づく1つ以上のグラフィック表示を生成することと、自己参照データセットを修正することと、修正された自己参照データセットに基づいて、1つ以上の修正されたグラフィック表示を表示することと、を行うように構成されている、システムを含む。
一態様では、検体データ処理モジュールは、受容体から得られた健康データ、検体測定値の統計分析、検体測定値に関連するコンテキストデータ、受容体のプロファイルから導き出された健康データ、もしくは1つ以上の健康データデータベースから得られた健康データのうちの1つ以上に部分的に基づいて、受容体における検体濃度の高い閾値もしくは低い閾値を生成することと、受容体の検体測定値が高い閾値もしくは低い閾値に到達するまでの時間を判定することと、時間が所定の安全時間以下であるときに、高い閾値もしくは低い閾値のうちの1つ以上を修正することと、自己参照データセットを再生成して、閾値の変化を示すアニメーションを表示することと、を行うようにさらに構成されている。
一態様では、修正されたグラフィック表示は、検体測定値対時間のグラフィックを含み、アニメーションは、点滅閾値線を、受容体の第1の値から現在の検体値に移動させることを含む。
一態様では、所望のグラフィック表示のうちの1つ以上は、検体測定値対時間の折れ線グラフを含み、検体データ処理モジュールは、検体値の1つ以上の予想範囲を判定することと、予想される検体値の範囲に基づく検体測定値を表示するように、自己参照データセットを修正することと、を行うようにさらに構成されている。
ある態様では、検体値の予想範囲は、受容体からの入力、検体測定値と関連するコンテキストデータ、または医療機関もしくは医療当局からの健康データのうちの1つ以上に基づいている。
いくつかの態様では、自己参照データセットは、色、線スタイル、アニメーション、陰影、勾配、または予想範囲と関連する検体測定値を表示するための他の視覚表現的差別化要因を使用するように修正される。
一態様では、検体値の予想範囲は、標的範囲、注意範囲、及び標的範囲外を含む。
別の態様では、自己参照データセットは、標的範囲内の検体値を減算し、かつ注意範囲及び標的範囲外の検体値のみを表示するように修正される。
いくつかの態様では、検体値の予想範囲は、受容体から得られたイベントデータに基づいて修正される。
いくつかの態様では、修正されたグラフィック表示のうちの1つ以上は、検体測定値の現在値の数値表示、検体測定値の将来の傾向の予測の指標、検体測定値の現在の状態及び将来の予測を示すテキストフレーズ、検体測定値対時間のグラフ、受容体における検体濃度の高い閾値及び低い閾値を示す1つ以上の線、ならびに検体測定値の現在の値を示す検体のグラフ上のグラフィック表現を含む。
一態様では、自己参照データセットは、検体測定値に基づいて動的に修正され、自己参照データセットは、受容体における検体濃度値の閾値に到達するか、または超過する、現在の検体測定値を示すようにさらに修正され、検体測定値の将来の傾向の予測の指標、到達もしくは超過する閾値と関連付けられた閾値線、及び検体グラフに対する現在の検体値のグラフィック表現は、スタイルを変化させ、かつ一斉に振動する。
別の態様では、検体データ処理モジュールは、検体閾値に到達したときまたはそれを超過したときに、1つ以上の聴覚表現アラームを生成するようにさらに構成されている。
一態様では、自己参照データセットは、1つ以上のシステム状態メッセージを表示するように修正される。
別の態様では、自己参照データセットは、暗い背景を表示するように修正される。
本開示のさらなる態様は、添付の図面と併せて以下に記載される様々な開示される実施形態の詳細な説明を検討することにより、より容易に理解されるであろう。
図は、以下の説明及び実施例においてより詳細に記載されており、例証のみを目的として提供されており、本開示の典型的または例示的な実施形態を単に図示している。図は、網羅的であるか、または開示された正確な形態への開示を制限することを意図するものではない。本開示は、修正または改変を伴って実施され得、かつ本開示は、特許請求の範囲及びそれらの等価物によってのみ限定され得ることも理解されるべきである。
本開示の実施形態は、動的データ構造及びグラフィック表示を生成するためのシステム、方法、及びデバイスを対象とする。本明細書に記載される様々な配列において、検体データは、表示デバイス等に接続するように構成された検体センサシステムによって生成されたグルコースデータである。本明細書に詳細に記載されているように、本開示の態様を実装することにより、検体データにおけるパターンを簡便かつ効率的に示す方法で、検体データのグラフィック表示を修正することができる。さらに、本開示の態様を実装することにより、グルコースデータ、インスリンデータ、及びユーザの動作の間の1つ以上の関係を簡便に示すこともできる。具体的には、本開示のこのような態様は、例えば、自己参照データ構造を生成すること、及び糖尿病の管理と関連する情報を伝達するために、そのデータ構造に基づいてグラフィック表示を修正すること、に関する。
本開示のシステム、方法、及びデバイスのいくつかの例示的な実施形態の詳細は、この説明及び場合によっては、本開示の他の部分に記載される。本開示の他の特徴、目的、及び利点は、本開示、説明、図、実施例、及び特許請求の範囲を検討すれば当業者には明らかであろう。全てのこのような追加のシステム、方法、デバイス、特徴、及び利点は、(明示的にまたは参照により)この説明内に含まれ、本開示の範囲内であり、かつ添付の請求項のうちの1つ以上によって保護されることを意図している。
概要
いくつかの実施形態では、受容体における検体の連続的測定のためのシステムを提供する。システムは、受容体における検体の濃度を連続的に測定するように構成された連続的検体センサと、センサ使用中に連続的検体センサに物理的に接続されたセンサ電子機器モジュールと、を含み得る。特定の実施形態では、センサ電子回路モジュールは、例えば、生のセンサデータ、変換センサデータ、及び/または任意の他のセンサデータを含むセンサ情報を生成するために、連続的検体センサによって測定された検体濃度と関連付けられたデータストリームを処理するように構成された電子機器を含む。センサ電子機器モジュールは、異なる表示デバイスが異なるセンサ情報を受信することができるように、それぞれの表示デバイス用にカスタマイズされたセンサ情報を生成するようにさらに構成されてもよい。
本明細書で使用される場合、「検体」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常のかつ慣例的な意味を与えられるべきであり(かつ特別なもしくはカスタマイズされた意味に限定されず)、さらに、限定しないが、分析することができる生物学的液体(例えば、血液、間質液、脳脊髄液、リンパ液、尿、汗、唾液等)中の物質もしくは化学成分を指す。検体は、天然に存在する物質、人工物質、代謝産物、及び/または反応生成物を含むことができる。いくつかの実装では、方法またはデバイスによる測定のための検体は、グルコースである。しかしながら、限定されないが、以下:アカルボキシプロトロンビン;アセト酢酸;アセトン;アセチルCoA;アシルカルニチン;アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ;アデノシンデアミナーゼ;アルブミン;α−フェトプロテイン;アミノ酸プロファイル(アルギニン(クレブスサイクル)、ヒスチジン/ウロカニン酸、ホモシステイン、フェニルアラニン/チロシン、トリプトファン);アンドレノステネンジオン;アンチピリン;アラビニトールエナンチオマー;アルギナーゼ;ベンゾイルエクゴニン(コカイン);ビオチニダーゼ;ビオプテリン;c−反応性タンパク質;カルニチン;カルノシナーゼ;CD4;セルロプラスミン;ケノデオキシコール酸;クロロキン;コレステロール;コリンエステラーゼ;β共役1−ヒドロキシコール酸;コルチゾール;クレアチンキナーゼ;クレアチンキナーゼMMアイソザイム;シクロスポリンA;d−ペニシラミン;デーエチルクロロキン;デヒドロエピアンドロステロンスルフェート;DNA(アセチル化剤多型、アルコールデヒドロゲナーゼ、α1−アンチトリプシン、嚢胞性線維症、Duchenne/Becker筋ジストロフィー、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘモグロビンA、ヘモグロビンS、ヘモグロビンC、ヘモグロビンD、ヘモグロビンE、ヘモグロビンF、D−パンジャブ、β−サラセミア、B型肝炎ウイルス、HCMV、HIV−1、HTLV−1、レーバー遺伝性視神経障害、MCAD、RNA、PKU、三日熱マラリア原虫、性腺分化、21−デオキシコルチゾール);デスブチルハロファントリン;ジヒドロプテリジン還元酵素;ジフテリア/破傷風抗毒素;赤血球アルギナーゼ;赤血球プロトポルフィリン;エステラーゼD;脂肪酸/アシルグリシン;トリグリセリド;グリセロール;遊離β−ヒト絨毛性ゴナドトロピン;遊離赤血球ポルフィリン;遊離チロキシン(FT4);遊離トリヨードチロニン(FT3);フマリルアセトアセタート;ガラクトース/ガル−1−リン酸塩;ガラクトース−1−リン酸ウリジルトランスフェラーゼ;ゲンタマイシン;グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ;グルタチオン;グルタチオンペルオキシダーゼ;グリココール酸;グリコシル化ヘモグロビン;ハロファントリン;ヘモグロビン変異体;ヘキソサミニダーゼA;ヒト赤血球炭酸脱水酵素I;17−α−ヒドロキシプロゲステロン;ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ;免疫反応性トリプシン;ケトン体;乳酸塩;鉛;リポタンパク質((a)、B/A−1、β);リゾチーム;メフロキン;ネチルミシン;フェノバルビトン;フェニトイン;フィタン酸/プリスタン酸;プロゲステロン;プロラクチン;プロリダーゼ;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ;キニーネ;逆トリヨードチロニン(rT3);セレン;血清膵リパーゼ;シソマイシン;ソマトメジンC;特異的抗体(アデノウイルス、抗核抗体、抗ゼータ抗体、アルボウイルス、オーエスキー病ウイルス、メジナ虫、単包条虫、赤痢アメーバ、エンテロウイルス、ランブル鞭毛虫、ピロリ菌、B型肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、HIV−1、IgE(アトピー性疾患)、インフルエンザウイルス、イソプレン(2−メチル−1、3−ブタジエン)、リーシュマニアドノバニ、レプトスピラ、麻疹/おたふく風疹/風疹、ハンセン菌、マイコプラズマ肺炎菌、ミオグロビン、回旋糸状虫、パラインフルエンザウイルス、熱帯熱マラリア原虫、ポリオウイルス、緑膿菌、呼吸器合胞体ウイルス、リケッチア(スクラブチフス)、マンソン住血吸虫、トキソプラズマ原虫、梅毒トレポネーマ、クルーズトリパノソーマ/ランゲル、水疱性口炎ウイルス、バンクロフト糸状虫症、フラビウイルス(例えば、シカのダニ、デング熱、ポーワッサン、ウエストナイル、黄熱、またはジカウイルス);特異的抗原(B型肝炎ウイルス、HIV−1)、スクシニルアセトン、スルファドキシン、テオフィリン、サイロトロピン(TSH)、チロキシン(T4)、チロキシン結合グロブリン、微量元素、トランスフェリン;UDP−ガラクトース−4−エピメラーゼ;尿素;ウロポルフィリノーゲンIシンターゼ;ビタミンA;白血球;及び亜鉛プロトポルフィリンを含む他の検体も同様に考えられる。血中または間質液中に天然に存在する塩、砂糖、タンパク質、脂肪、ビタミン、及びホルモンもまた、特定の実装において検体を構成することができる。検体は、生体液、例えば、代謝産物、ホルモン、抗原、抗体中等に自然に存在し得る。代替的に、検体は、体内もしくは外因性、例えば、撮像用造影剤、放射性同位体、化学薬剤、フルオロカーボン系合成血液、または限定されないが、インスリン;グルカゴン、エタノール;大麻(マリファナ、テトラヒドロカンナビノール、ハシッシュ);吸入剤(亜酸化窒素、亜硝酸アミル、亜硝酸ブチル、クロロ炭化水素、炭化水素);コカイン(クラックコカイン);刺激剤(アンフェタミン、メタンフェタミン、リタリン、シラート、プレリュジン、ディレックス、プレステート、ボラニル、サンドレックス、プレギーン);抑制剤(バルビツール酸塩、メタクアロン、バリウム、リブリウム、ミルタウン、セラックス、エクアニル、トランキネン等の精神安定剤);幻覚剤(フェンシクリジン、リゼルギン酸、メスカリン、ペヨーテ、サイロシビン);麻薬(ヘロイン、コデイン、モルヒネ、アヘン、メペリジン、ペルコセット、ペルコダン、タッシオネックス、フェンタニル、ダルボン、タルウィン、ロモチル);合成麻薬(フェンタニル、メペリジン、アンフェタミン、メタンフェタミン、フェンシクリジンの類似体、例えば、エクスタシー);アナボリックステロイド;及びニコチンを含む、薬物もしくは医薬組成物内に導入することができる。薬物及び医薬組成物の代謝産物もまた、考えられる検体である。例えば、アスコルビン酸、尿酸、ドーパミン、ノルアドレナリン、3−メトキシチラミン(3MT)、3、4−ジヒドロキシフェニル酢酸(DOPAC)、ホモバニリン酸(HVA)、5−ヒドロキシトリプタミン(5HT)、及び5−ヒドロキシインドール酢酸(FHIAA)、ならびにクエン酸サイクル中の中間体等の、体内で生成された神経化学物質及び他の化学物質等の検体も分析することができる。
アラート
特定の実施形態では、1つ以上のアラートが、センサ電子機器モジュールと関連付けられる。例えば、各アラートは、それぞれのアラートがいつトリガされたかを示す、1つ以上のアラート条件を含み得る。例えば、低血糖のアラートは、最低血糖値を示すアラート条件を含み得る。アラート条件はまた、傾向データ及び/または複数の異なるセンサからのセンサデータ等の変換されたセンサデータに基づき得る(例えば、アラートは、グルコースセンサ及び温度センサの両方からのセンサデータに基づき得る)。例えば、低血糖のアラートは、アラートをトリガする前に存在しなければならない受容体の血糖値における最低要求傾向を示すアラート条件を含み得る。本明細書で使用される場合、「傾向」という用語は、概して、例えば、連続的グルコースセンサからの較正またはフィルタリングされたデータ等、経時的に取得されるデータのいくつかの属性を示すデータを指す。傾向は、変形されたまたは生のセンサデータを含む、センサデータ等のデータの振幅、変化率、加速度、方向等を示し得る。
特定の実施形態では、アラートの各々は、アラートのトリガに応答して実行されるべき1つ以上の動作と関連付けられる。アラーム動作は、例えば、センサ電子機器モジュールのディスプレイ上に情報を表示することか、またはセンサ電子機器モジュールに連結された聴覚表現もしくは振動アラームを作動させること、及び/またはデータを、センサ電子機器モジュールの外部の1つ以上の外部表示デバイスに送信すること等、アラームを作動させることを含み得る。トリガされたアラートと関連付けられた任意の配信動作について、1つ以上の配信オプションは、送信されるべきデータの内容及び/もしくはフォーマット、データが送信されるべきデバイス、いつデータが送信されるべきか、及び/またはデータの配信のための通信プロトコルを定義する。
特定の実施形態では、複数の配信動作(例えば、それぞれの配信オプションを有する)は、単一のアラートと関連付けられてもよく、異なるコンテンツ及びフォーマットを有する表示可能なセンサ情報が、例えば、単一のアラートのトリガに応答してそれぞれの表示デバイスに送信されるようになっている。例えば、携帯電話は、デスクトップコンピュータが、共通のアラートのトリガに応答してセンサ電子機器モジュールによって生成される表示可能なセンサ情報の大部分(または全て)を含むデータパッケージを受信し得る間に、最小限の表示可能なセンサ情報(携帯電話上に表示するために特にフォーマットされてもよい)を含むデータパッケージを受信し得る。有益なことに、センサ電子機器モジュールは、単一の表示デバイスに結合されるのではなく、むしろ、複数の異なる表示デバイスと、直接、体系的に、同時に(例えば、放送を介して)、定期的に、周期的に、無作為に、要求に応じて、照会に応答して、アラートもしくはアラームに基づいて、及び/または同様のもので、通信するように構成されている。
いくつかの実施形態では、より大きな正確性、保留中の危険のより迅速なタイミング、誤ったアラームの回避、患者に対する、より小さい煩わしさを有する、現在もしくは予測された危険を推定する知的かつ動的な推定アルゴリズムを組み合わせるアラート条件を含む、臨床的リスクアラートを提供する。概して、臨床的リスクアラートは、検体値、変化率、加速度、臨床的リスク、統計確率、既知の生理学的制約、及び/または個々の生理学的パターンに基づく動的及び知的な推定アルゴリズムを含み、それにより適切な、臨床的に安全な、かつ患者に優しいアラームを提供する。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許公開第2007/0208246号は、本明細書に記載される臨床的リスクアラート(またはアラーム)と関連付けられた、いくつかのシステム及び方法を記載する。いくつかの実施形態では、ユーザが彼/彼女の状態に対応することを可能にするために、所定の期間、臨床的リスクアラートをトリガすることができる。さらに、臨床的リスクアラートは、患者の状態が改善しているときに、繰り返しの臨床アラーム(例えば、視覚表現、聴覚表現、または振動)によって患者を悩まさないように、臨床的リスク領域を離れるときに作動停止することができる。いくつかの実施形態では、動的かつ知的な推定は、検体濃度、変化率、及び動的かつ知的な推定アルゴリズムの他の態様に基づいて、患者が臨床的リスクを回避する可能性を判定する。臨床的リスクを回避する可能性が最小限であるか、または可能性がない場合、臨床的リスクアラートがトリガされるだろう。しかしながら、臨床的リスクを回避する可能性がある場合、システムは、所定の時間量、待機することと、臨床的リスクを回避する可能性を再分析することと、を行うように構成されている。いくつかの実施形態では、臨床的リスクを回避する可能性がある場合、システムは、患者が臨床的リスクを積極的に回避するのを助けることができる、標的、治療推奨、または他の情報を提供するようにさらに構成されている。
いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュールの通信範囲内の1つ以上の表示デバイスを検索することと、センサ情報(例えば、表示可能なセンサ情報、1つ以上のアラーム状態、及び/または他のアラーム情報を含むデータパッケージ)を無線通信することと、を行うように構成されている。したがって、表示デバイスは、センサ情報のうちの少なくともいくつかを表示すること、及び/または受容体(及び/または介護士)にアラームすること、を行うように構成されており、アラーム機構は、表示デバイス上に配置される。
いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュールを介して、かつ/またはアラームが1つ以上の表示デバイスによって開始されるべきである(例えば、順次及び/または同時に)ことを示すデータパッケージの送信を介して、1つ以上の異なるアラームを提供するように構成されている。特定の実施形態では、センサ電子機器モジュールは、アラーム状態が存在することを示すデータフィールドを単に提供するものであり、表示デバイスは、アラーム状態の存在を示すデータフィールドを読み取る際に、アラームをトリガすることを決定し得る。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、トリガされる1つ以上のアラートに基づいて、1つ以上のアラームのうちのどれをトリガするかを判定する。例えば、アラートトリガが重度の低血糖を示す場合、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュール上のアラームを作動させること、データパッケージを、ディスプレイ上のアラームの作動を示すモニタリングデバイスに送信すること、及びケア提供者へのテキストメッセージとしてデータパッケージを送信すること等、複数の動作を実行することができる。一例として、テキストメッセージは、受容体の状態(例えば、「重度の低血糖」)を示す表示可能なセンサ情報を含むカスタムモニタリングデバイス、携帯電話、ページャデバイス、及び/または同様のものに現れ得る。
いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、受容体がトリガされたアラートに応答する期間を待つように構成されており(例えば、センサ電子機器モジュール及び/もしくは表示デバイス上のスヌーズ及び/もしくはオフ機能及び/もしくはボタンを押下もしくは選択することによって)、その後、1つ以上のアラートが応答されるまで、追加のアラートがトリガされる(例えば、エスカレーション方式で)。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、インスリンポンプ等のアラーム状態(例えば、低血糖症)と関連付けられた医療デバイスに制御信号(例えば、停止信号)を送信するように構成されており、停止アラートは、ポンプを介したインスリン送達の停止をトリガする。
いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、アラートもしくはアラームに基づいて(表示デバイスからの)クエリに応答して、直接、体系的に、同時に(例えば、放送を介して)、定期的に、周期的に、無作為に、要求に応じて、照会に応答して(表示デバイスからの)、アラートもしくはアラームに基づいて、及び/または同様のもので、アラーム情報を送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、システムは、センサ電子機器モジュールの無線通信距離を、例えば、10、20、30、50、75、100、150、または200メートル以上、増加させることができるようなリピータをさらに含み、リピータは、センサ電子機器モジュールから、センサ電子機器モジュールから遠隔に配置される表示デバイスへの無線通信を繰り返すように構成されている。リピータは、糖尿病の子どもを持つ家族にとって有用であり得る。例えば、親が子どもからある距離で睡眠している大きな家の中等の表示デバイスを、親が携帯するか、または静止位置に置くことができるようにする。
表示デバイス
いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、表示デバイスのリストから表示デバイスとの無線通信を検索及び/または試行するように構成されている。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、例えば、所定のかつ/もしくはプログラム可能な順序(例えば、等級付け及び/もしくはエスカレーション)で表示デバイスのリストを用いて無線通信を検索及び/または試行するように構成されており、第1の表示デバイスとの通信及び/もしくはアラームの試行の失敗が、第2の表示デバイスとの通信及び/もしくはアラームの試行をトリガする等である。例示的な一実施形態では、センサ電子機器モジュールは、(1)デフォルト表示デバイスもしくはカスタム検体モニタリングデバイス、(2)受容体及び/もしくはケア提供者へのテキストメッセージ、受容体及び/もしくはケア提供者への音声メッセージ、及び/または911)のような聴覚及び/もしくは視覚表現方法を介した携帯電話、(3)錠剤、(4)スマート時計もしくはブレスレット、ならびに/または(5)スマートメガネもしくは他の着用可能な表示デバイス等の表示デバイスのリストを順次使用して、受容体もしくはケア提供者を検索し、かつアラームを試行するように構成されている。
実施例によっては、センサ電子機器モジュールからデータパッケージを受信する1つ以上の表示デバイスは、「ダミーディスプレイ」であり、追加の処理を伴わずにセンサ電子機器モジュールから受信した表示可能なセンサ情報を表示する(例えば、センサ情報の実時間表示のために必要な将来のアルゴリズムの処理)。いくつかの実施形態では、表示可能なセンサ情報は、表示可能なセンサ情報の表示前に表示デバイスによる処理を必要としない変換されたセンサデータを含む。いくつかの表示デバイスは、表示可能なセンサ情報の表示を可能にするように構成された表示命令を含むソフトウェア(表示可能なセンサ情報を表示することと、任意選択的にセンサ電子機器モジュールに照会して、表示可能なセンサ情報を得ることと、を行うように構成された命令を含むソフトウェアプログラミング)を含み得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、製造者の表示命令でプログラムされ、かつ表示デバイスの盗用を回避するためのセキュリティ及び/または認証を含み得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、ダウンロード可能なプログラムを介して表示可能なセンサ情報(例えば、インターネットを介してダウンロード可能なJava(登録商標)Script)を表示するように構成されているため、プログラムのダウンロードを支援する任意の表示デバイス(例えば、Java(登録商標)アプレットを支援する任意の表示デバイス)は、表示可能なセンサ情報(例えば、携帯電話、タブレット、PDA、PC等)を表示するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、特定の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールと直接無線通信することができるが、中間ネットワークハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアを直接無線通信内に含めることができる。いくつかの実施形態では、リピータ(例えば、Bluetooth(登録商標)リピータ)を使用して、送信された表示可能なセンサ情報を、センサ電子機器モジュールのテレメトリモジュールの直近の範囲よりもさらに離れた場所に再送信することができ、リピータは、表示可能なセンサ情報の実質的な処理が行われないときに直接無線通信を可能にする。いくつかの実施形態では、受信器(例えば、Bluetooth(登録商標)受信器)を使用して、送信された表示可能なセンサ情報を、可能であればテキストメッセージのような異なるフォーマットでTV画面上に再送信することができ、受信器は、センサ情報の実質的な処理が行われないときに直接無線通信を可能にする。ある実施形態では、センサ電子機器モジュールは、センサ電子機器モジュールから送信された表示可能なセンサ情報が表示可能なセンサ情報の中間処理を伴わずに表示デバイスによって受信されるように、表示可能なセンサ情報を1つ以上の表示デバイスに直接無線送信する。
特定の実施形態では、1つ以上の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールと表示デバイスとの間の通信に認証が必要とされる、内蔵型認証メカニズムを含む。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールと表示デバイスとの間のデータ通信を認証するために、パスワード認証等のチャレンジレスポンスプロトコルが提供され、チャレンジはパスワードの要求であり、有効な応答は正しいパスワードであり、センサ電子機器モジュールと表示デバイスとのペアリングが、ユーザ及び/または製造者によってパスワードを介して達成され得るようになっている。これは、場合によっては、双方向認証と称され得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールに表示可能なセンサ情報について照会するように構成されており、表示デバイスは、要求に応じて、例えば、照会に応答して、センサ電子機器モジュール(例えば、スレーブデバイス)からセンサ情報を要求するマスタデバイスとして機能する。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、センサ情報を1つ以上の表示デバイスに、周期的、体系的、定期的、かつ/または周期的に(例えば、1、2、5、または10分以上毎に)送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールは、トリガされたアラート(例えば、1つ以上のアラート条件によってトリガされた)と関連付けられたデータパッケージを送信するように構成されている。しかしながら、上に記載されるデータ送信の状態の任意の組み合わせは、対になっているセンサ電子機器モジュールと表示デバイス(複数可)との任意の組み合わせを用いて実装することができる。例えば、1つ以上の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールデータベースを照会することと、1つ以上のアラーム状態が満たされることによってトリガされるアラーム情報を受信することと、を行うように構成され得る。さらに、センサ電子機器モジュールは、センサ情報を1つ以上の表示デバイス(前の例に記載されるものと同じまたは異なる表示デバイス)に周期的に送信するように構成することができ、システムは、センサ情報が得られる方法に関して異なるように機能する表示デバイスを含み得る。
いくつかの実施形態では、表示デバイスは、センサ電子機器モジュールのメモリ内のデータベースへの直接の照会、及び/またはそこからのデータコンテンツの構成されたもしくは構成可能なパッケージについての要求を含む、特定の種類のデータコンテンツについてセンサ電子機器モジュール内のデータ保存メモリに照会するように構成されており、すなわち、センサ電子機器モジュール内に保存されたデータが、センサ電子機器モジュールが通信している表示デバイスに基づいて、構成可能であり、検索可能であり、予め判定されており、かつ/または予めパッケージされている。いくつかのさらなるまたは代替の実施形態では、センサ電子機器モジュールは、どの表示デバイスが特定の送信を受信するべきかに関するその知識に基づいて、表示可能なセンサ情報を生成する。加えて、いくつかの表示デバイスは、較正情報を得ることと、較正情報の自動入力、較正情報の自動配信、及び/または表示デバイスに組み込まれた一体型基準検体モニタ等を通して、較正情報をセンサ電子機器モジュールに無線送信することと、を行うことができる。米国特許公開第2006/0222566号、同第2007/0203966号、同第2007/0208245号、及び同第2005/0154271号は、それらの全てが、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれ、表示デバイスに組み込まれた一体型基準検体モニタ及び/または本明細書に開示される実施形態を用いて実装することができる他の較正方法を提供するためのシステム及び方法を記載している。
概して、複数の表示デバイス(例えば、カスタム検体モニタリングデバイス(検体表示デバイスとも称され得る)、携帯電話、タブレット、スマート時計、基準検体モニタ、薬剤送達デバイス、医療デバイス、及びパーソナルコンピュータ)は、センサ電子機器モジュールと無線通信するように構成することができる。複数の表示デバイスは、センサ電子機器モジュールから無線通信された表示可能なセンサ情報のうちの少なくともいくつかを表示するように構成することができる。表示可能なセンサ情報は、例えば、検体濃度値、変化率情報、傾向情報、アラート情報、センサ診断情報、及び/もしくは較正情報等の生のデータ及び/もしくは変換されたセンサデータ等のセンサデータを含み得る。
検体センサ
図1Aを参照すると、いくつかの実施形態では、検体センサ10は、連続的検体センサ、例えば、皮下、経皮的(例えば、経皮)、または血管内デバイスを含む。いくつかの実施形態では、このようなセンサまたはデバイスは、複数の断続的な血液サンプルを分析することができる。本開示は、グルコースセンサの実施形態を含むが、このような実施形態は、他の検体にも同様に使用され得る。グルコースセンサは、酵素的、化学的、物理的、電気化学的、分光光度的、偏光測定的、熱量測定的、イオントフォレシス的、ラジオメトリック的、免疫化学的等を含むグルコース測定の任意の方法を使用することができる。
グルコースセンサは、侵襲的、最小侵襲的、かつ非侵襲的な検知技術(例えば、蛍光モニタリング)を含む任意の既知の方法を使用して、受容体内のグルコース濃度を示すデータストリームを提供することができる。データストリームは、典型的には、患者もしくは介護者等のユーザ(例えば、親、親族、保護者、教師、医者、看護師、もしくは受容体の福祉に関心を持つ他の個人)に有用なグルコース値を提供するために使用される、較正及び/もしくはフィルタリングされたデータストリームへと変換される生のデータ信号である。
グルコースセンサは、グルコースの濃度を測定することができる任意のデバイスであり得る。以下に記載される例示的な一実施形態によると、移植可能なグルコースセンサを使用し得る。しかしながら、本明細書に記載されるデバイス及び方法は、グルコースの濃度を検出することと、グルコースの濃度を表す出力信号を提供する(例えば、検体データの形態として)ことと、を行うことができる任意のデバイスに適用され得ることが理解されるべきである。
特定の実施形態では、検体センサ10は、米国特許第6,001,067号及び米国特許公開第US−2005−0027463−A1号を参照して記載されているような移植可能なグルコースセンサである。実施形態では、検体センサ10は、米国特許公開第US−2006−0020187−A1号を参照して記載されているような経皮グルコースセンサである。実施形態では、検体センサ10は、2006年10月4日に出願された、米国特許公開第US−2007−0027385−A1号、同時係属中の米国特許公開第US−2008−0119703ーA1号、2007年3月26日に出願された、米国特許公開第US−2008−0108942−A1号、及び2007年2月14日に出願された、米国特許出願第US−2007−0197890ーA1号に記載されているように、受容体の管内に、または体外に移植されるように構成されている。実施形態では、連続的グルコースセンサは、例えば、Sayらの米国特許第6,565,509号に記載されているような経皮センサを含む。実施形態では、検体センサ10は、Bonnecazeらの米国特許第6,579,690号またはSayらの米国特許第6,484,046号を参照して記載されているような皮下センサを含む連続的グルコースセンサである。実施形態では、連続的グルコースセンサは、例えばColvinらの米国特許第6,512,939号を参照して記載されているような再充填可能な皮下センサを含む。連続的グルコースセンサは、例えば、Schulmanらの米国特許第6,477,395号を参照して記載されているような血管内センサを含み得る。連続的グルコースセンサは、例えば、Mastrototaroらの米国特許第6,424,847号を参照して記載されているような血管内センサを含み得る。
図2A及び2Bは、本開示の特定の態様による検体センサシステム8の実施形態の実装と関連して使用され得る筐体200の斜視図及び側面図である。筐体200は、特定の実施形態では、装着ユニット214と、それに取り付けられたセンサ電子機器モジュール12と、を含む。筐体200は、機能的位置に示されており、装着ユニット214と、内部に噛み合い係合されたセンサ電子機器モジュール12と、を含む。いくつかの実施形態では、ハウジングもしくはセンサポッドとも称される装着ユニット214は、受容体もしくはユーザの皮膚に固定するように適合されたベース234を含む。ベース234は、様々な硬質材料または軟質材料から形成され得、使用中の受容体からのデバイスの突出部を最小限にするための低プロファイルを含み得る。いくつかの実施形態では、ベース234は、可撓性材料から少なくとも部分的に形成され、残念ながら、受容体が装置を使用しているときの受容体の動きと関連付けられた動作関連アーチファクトを被る可能性がある他の経皮センサを超える多数の利点を提供し得る。装着ユニット214及び/もしくはセンサ電子機器モジュール12は、部位を保護し、かつ/または最小限のフットプリント(受容体の皮膚の表面領域の利用)を提供するように、センサ挿入部位にわたって配置され得る。
いくつかの実施形態では、装着ユニット214とセンサ電子機器モジュール12との間の着脱可能な接続が提供され、これは、生産性の改善を可能にし、すなわち、潜在的に相対的に安価な装着ユニット214は、検体センサシステム8を改造もしくはメンテナンスするときに処理することができ、相対的により高価なセンサ電子機器モジュール12は、複数のセンサシステムを用いて再使用することができる。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュール12は、例えば、センサ情報の較正及び/もしくは表示に有用な他のアルゴリズムをフィルタリング、較正、及び/もしくは実行するように構成された信号処理(プログラミング)と共に構成されている。しかしながら、一体型(非着脱可能な)センサ電子機器モジュールを構成することができる。
いくつかの実施形態では、接触子238は、接触子サブアセンブリ236が、装着ユニット214に対して第1の位置(挿入用)と第2の位置(使用用)との間で枢動することを可能にする、装着ユニット214及びヒンジ248のベース234内に嵌合するように構成された接触子サブアセンブリ236と以後称されるサブアセンブリ上に、または内に装着される。本明細書で使用される場合、「ヒンジ」という用語は、広義の用語であり、限定するものではないが、接着ヒンジ、スライド継手等の様々な枢動、関節運動、及び/もしくはヒンジ機構のうちのいずれかを含み、指すために、その通常の意味で使用され、ヒンジという用語は、必ずしも関節運動が起こる支点もしくは固定点を意味するものではない。いくつかの実施形態では、接触子238は、カーボンブラックエラストマー等の導電性エラストマー材料から形成され、それを通してセンサ10が延在している。
図2A及び2Bをさらに参照すると、特定の実施形態では、装着ユニット214は、装着ユニットの背面上に配設された接着パッド208を備え、かつ剥離可能な裏当て層を含む。よって、裏当て層を除去し、最後に装着ユニット214のベース234の少なくとも一部分を受容体の皮膚に押し付けることにより、装着ユニット214を受容体の皮膚に接着させる。さらにもしくは代替的に、接着パッドは、センサの挿入が完了した後、接着を確実にし、かつ任意選択的に創傷出口部位(もしくはセンサ挿入部位)(図示せず)の周りに気密シールもしくは防水シールを固定するために、検体センサシステム8及び/もしくはセンサ10の一部もしくは全部にわたって置かれ得る。適切な接着パッドは、領域(例えば、受容体の皮膚)を引き伸ばす、伸長させる、順応させる、かつ/または通気するように選択及び設計することができる。図2A及び2Bを参照して記載される実施形態は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,310,544号を参照してより詳細に記載されている。構成及び配列は、本明細書に記載される装着ユニット/センサ電子機器モジュールの実施形態と関連付けられた耐水性、防水性、及び/または密封特性を提供し得る。
いくつかの実施形態の態様と併せて使用するのに好適な様々な方法及びデバイスが、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許公開第US−2009−0240120−A1号に開示されている。
例示的な構成
再び図1Aを参照すると、検体センサシステムの態様を実装することと関連して使用され得るシステム100が図示されている。場合によっては、システム100を使用して、本明細書に記載される様々なシステムを実装することができる。実施形態におけるシステム100は、本開示の特定の態様による、検体センサシステム8と、表示デバイス110、120、130、及び140と、を含む。例証される実施形態における検体センサシステム8は、センサ電子機器モジュール12と、センサ電子機器モジュール12と関連付けられた連続的検体センサ10と、を含む。センサ電子機器モジュール12は、表示デバイス110、120、130、及び140のうちの1つ以上と無線通信(例えば、直接的または間接的に)し得る。実施形態では、システム100は、医療デバイス136及びサーバシステム134も含む。センサ電子機器モジュール12はまた、医療デバイス136及びサーバシステム134と無線通信(例えば、直接または間接的に)し得る。いくつかの例では、表示デバイス110〜140はまた、サーバシステム134及び/または医療デバイス136と無線通信し得る。
特定の実施形態では、センサ電子機器モジュール12は、センサデータの処理及び較正と関連付けられた将来のアルゴリズムを含む、連続的検体センサデータの測定及び処理と関連付けられた電子回路を含む。センサ電子機器モジュール12は、連続的検体センサ10に物理的に接続することができ、連続的検体センサ10と一体化することができる(解放不能に取り付けられる)か、または解放可能に取り付けることができる。センサ電子機器モジュール12は、グルコースセンサを介して検体のレベルの測定を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアを含み得る。例えば、センサ電子機器モジュール12は、ポテンシオスタットと、センサに電力を供給するための電源と、信号処理及びデータ保存に有用な他の構成要素と、センサ電子機器モジュールから1つ以上の表示デバイスにデータを送信するテレメトリモジュールと、を含み得る。電子機器は、プリント回路基板(PCB)等に固定され得、かつ様々な形態を採り得る。例えば、電子機器は、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、及び/またはプロセッサ等の集積回路(IC)の形態を採ることができる。
センサ電子機器モジュール12は、センサデータ等のセンサ情報を処理することと、変換されたセンサデータ及び表示可能なセンサ情報を生成することと、を行うように構成されたセンサ電子機器を含み得る。センサ検体データを処理するためのシステム及び方法の例は、本明細書により詳細に、かつ米国特許第7,310,544号及び同第6,931,327号ならびに米国特許出願公開第2005/0043598号、同第2007/0032706号、同第2007/0016381号、同第2008/0033254号、同第2005/0203360号、同第2005/0154271、同第2005/0192557、同第2006/0222566、同第2007/0203966、及び同第2007/0208245に記載されており、それらの全ては、全ての目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
再び図1Aを参照すると、表示デバイス110、120、130、及び/または140は、センサ電子機器モジュール12によって送信され得る表示可能なセンサ情報(例えば、それらのそれぞれの選好に基づいて表示デバイスに送信されたカスタマイズされたデータパッケージにおける)を表示する(かつ/またはアラームする)ように構成されている。表示デバイス110、120、130、もしくは140の各々は、センサ情報及び/もしくは検体データをユーザに表示するための、かつ/もしくはユーザからの入力を受信するための、タッチ画面ディスプレイ112、122、132、及び/もしくは142等のディスプレイを含み得る。例えば、グラフィックユーザインターフェースは、そのような目的のためにユーザに提示されてもよい。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、センサ情報を表示デバイスのユーザに通信するための、かつ/もしくはユーザ入力を受信するための、タッチ画面ディスプレイの代わりに、もしくはそれに加えて、音声ユーザインターフェース等の他の種類のユーザインターフェースを含み得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスのうちの1つ、いくつか、もしくは全てが、センサデータの較正及び実時間表示に必要とされる、いかなる追加的な将来の処理も伴わずに、センサ電子機器モジュールから(例えば、それぞれの表示デバイスに送信されるデータパッケージにおける)センサ情報が通信されるときにセンサ情報を表示するか、もしくは別様に通信するように構成されている。
医療デバイス136は、本開示の例示的な実施形態において受動デバイスであってもよい。例えば、医療デバイス136は、図1Bに示すように、インスリンを使用者に投与するためのインスリンポンプであってもよい。様々な理由から、このようなインスリンポンプが検体センサシステム8から送信されたグルコース値を受信及び追跡することが望ましい場合がある。1つの理由は、グルコース値が閾値を下回ったときに、インスリンポンプにインスリン投与を停止または作動させる能力を提供することである。受動デバイス(例えば、医療デバイス136)が検体センサシステム8に結合されることなく検体データ(例えば、グルコース値)を受信することを可能にする1つの解決策は、検体センサシステム8から送信された広告メッセージ内に検体データを含むことである。広告メッセージ内に含まれるデータは、検体センサシステム8と関連付けられた識別情報を有するデバイスのみが検体データをデコードすることができるように、エンコードすることができる。いくつかの実施形態では、医療デバイス136は、センサデータを処理し、かつ/もしくはセンサ装置136aからのデータを表示し、かつ/もしくはセンサ装置及び/もしくはデータ処理の動作についての入力を受信するために、専用のモニタもしくは表示装置136aとの有線もしくは無線通信において、例えば、ユーザによって取り付け可能もしくは着用可能なセンサ装置136bを含む。
図1Aをさらに参照すると、複数の表示デバイスは、センサ電子機器モジュール12から受信した検体データと関連付けられた特定の種類の表示可能なセンサ情報(例えば、いくつかの実施形態では、数値及び矢印)を表示するように特に設計されたカスタム表示デバイスを含み得る。検体表示デバイス110は、このようなカスタムデバイスの一例である。いくつかの実施形態では、複数の表示デバイスのうちの1つは、Android、iOSもしくは他の動作システムに基づく携帯電話120等のスマートフォンであり、かつ連続的センサデータ(例えば、現在及び履歴データを含む)のグラフィック表現を表示するように構成されている。他の表示デバイスは、タブレット130、スマート時計140、医療デバイス136(例えば、インスリン送達デバイスもしくは血糖計)、及び/またはデスクトップもしくはラップトップコンピュータ等の他の手持ちデバイスを含み得る。
異なる表示デバイスは異なるユーザインターフェースを提供するので、データパッケージの内容(例えば、量、フォーマット、及び/もしくは表示されるデータの種類、アラーム等)をカスタマイズする(例えば、製造業者及び/もしくはエンドユーザによって異なってプログラムする)ことができる。したがって、図1Aの実施形態では、複数の異なる表示デバイスは、センサセッション中にセンサ電子機器モジュール(例えば、連続的検体センサ10に物理的に接続された皮膚上センサ電子機器モジュール12等)と直接無線通信して、本明細書の別の場所でより詳細に記載される、表示可能なセンサ情報と関連付けられた、複数の異なる種類及び/もしくはレベルの表示及び/もしくは機能を可能にすることができる。
図1Aにさらに例証されるように、システム100はまた、検体センサシステム8、複数の表示デバイス、サーバシステム134、及び医療デバイス136のうちの1つ以上を相互に連結するために使用され得る無線アクセスポイント(WAP)138も含み得る。例えば、WAP138は、システム100内でWi−Fi及び/またはセルラ接続を提供し得る。近距離通信(NFC)がまた、システム100のデバイス間で使用されてもよい。サーバシステム134を使用して、検体センサシステム8及び/もしくは複数の表示デバイスから検体データを収集して、例えば、それに対する分析を実行し、血糖値及びプロファイルについての普遍的なもしくは個別化されたモデルを生成する等を行い得る。
次に図3Aを参照すると、システム300を図示する。システム300は、開示されたシステム、方法、及びデバイスの実施形態を実装することと関連して使用されてもよい。例として、図3Aの様々な以下に記載される構成要素は、グルコースデータの無線通信を提供するために、例えば、図1Aに示すもの等、検体センサシステムと、複数の表示デバイス、医療デバイス、サーバ等との間で、使用され得る。
図3Aに示すように、システム300は、検体センサシステム308と、1つ以上の表示デバイス310と、を含み得る。さらに、例証される実施形態では、システム300は、次にプロセッサ334c及び保存装置334bに連結されるサーバ334aを含む、サーバシステム334を含む。検体センサシステム308は、通信媒体305を介して表示デバイス310及び/またはサーバシステム334に連結されてもよい。
本明細書で詳細に記載されるように、検体センサシステム308及び表示デバイス310は、通信媒体305を介してメッセージングを交換し得、通信媒体305はまた、検体データを表示デバイス310及び/またはサーバシステム334に配信するために使用され得る。上記で言及したように、表示デバイス310は、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、着用可能なデバイス等の様々な電子コンピューティングデバイスを含み得る。表示デバイス310は、検体表示デバイス110及び医療デバイス136も含み得る。ここで、表示デバイス310のGUIは、ユーザ入力を受け付け、メニュー、ならびに検体データから導き出される情報を表示する機能を実行することができることが留意されるだろう。GUIは、例えば、iOS、Android、Windows Mobile、Windows、Mac OS、Chrome OS、Linux(登録商標)、Unix、ゲームプラットフォームOS(例えば、Xbox、PlayStation、Wii)等の当該技術分野で知られている様々な動作システムによって提供され得る。様々な実施形態では、通信媒体305は、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)、ZigBee、Wi−Fi、802.11プロトコル、赤外線(IR)、無線周波数(RF)、2G、3G、4G等、ならびに/または有線プロトコル及び媒体等の1つ以上の無線通信プロトコルに基づいている場合がある。
様々な実施形態では、システム300の要素は、本明細書に記載される様々なプロセスを実行するために使用されてもよく、かつ/または1つ以上の開示されたシステム及び方法に関して本明細書に記載される様々な動作を実行するために使用されてもよい。本開示を検討すると、当業者は、システム300が複数の検体センサシステム、通信媒体305、及び/またはサーバシステム334を含み得ることを理解するであろう。
上述したように、通信媒体305は、検体センサシステム308、表示デバイス310、及び/もしくはサーバシステム334を、相互にもしくはネットワークに接続もしくは通信可能に連結するために使用され得、通信媒体305は、様々な形態で実装され得る。例えば、通信媒体305は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、光ファイバネットワーク、電力線を介するインターネット、有線接続(例えば、バス)等、または任意の他の種類のネットワーク接続等のインターネット接続を含み得る。通信媒体305は、ルータ、ケーブル、モデム、スイッチ、光ファイバ、ワイヤ、ラジオ(例えば、マイクロ波/RFリンク)等の任意の組み合わせを使用して実装され得る。さらに、通信媒体305は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi−Fi、3GPP標準(例えば、2G GSM(登録商標)/GPRS/EDGE、3G UMTS/CDMA2000、または4G LTE/LTE−U)等の様々な無線標準を使用して実装され得る。本開示を読めば、当業者は、通信目的のために通信媒体305を実装するための他の方法を認識するであろう。
サーバ334aは、検体データに応答可能な入力、または検体センサシステムもしくは表示デバイス310上で稼働する検体モニタリングアプリケーションと関連して受信される入力等、検体データ及び関連情報を含む情報を、検体センサシステム308及び/もしくは表示デバイス310から受信、収集、もしくはモニタリングすることができる。そのような場合、サーバ334aは、通信媒体305を介してそのような情報を受信するように構成され得る。この情報は、保存装置334b内に保存されてもよく、プロセッサ334cによって処理されてもよい。例えば、プロセッサ334cは、サーバ334aが通信媒体305を介して収集、受信等した情報に対する分析を実行することができる分析エンジンを含み得る。実施形態では、サーバ334a、保存装置334b、及び/もしくはプロセッサ334cは、Hadoop(登録商標)ネットワーク等の分散コンピューティングネットワークとして、もしくはリレーショナルデータベース等として実装され得る。
サーバ334aは、例えば、インターネットサーバ、ルータ、デスクトップもしくはラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、プロセッサ、モジュール等を含むことができ、かつ例えば、集積回路もしくはその集合体、プリント回路基板もしくはその集合体、または別個のハウジング/パッケージ/ラックもしくはそれらの複数体を含む、様々な形態で実装され得る。実施形態では、サーバ334aは、通信媒体305を介して行われる通信を少なくとも部分的に指示する。このような通信は、配信及び/またはメッセージング(例えば、広告、命令、または他のメッセージング)及び検体データを含む。例えば、サーバ334aは、周波数帯域、送信のタイミング、セキュリティ、アラーム等に関連する、検体センサシステム308と表示デバイス310との間のメッセージを処理及び交換し得る。サーバ334aは、例えば、そこにアプリケーションを配信することによって、検体センサシステム308及び/または表示デバイス310上に保存された情報を更新し得る。サーバ334aは、検体センサシステム308及び/もしくは表示デバイス310に/から、実時間もしくは散発的に、情報を送信/受信し得る。さらに、サーバ334aは、検体センサシステム308及び/または表示デバイス310のためのクラウドコンピューティング能力を実装し得る。
図3Bは、検体センサシステムを実装することに関連して使用され得る、本開示の追加の態様の例を含むシステム302を図示する。例証されるように、システム302は、検体センサシステム308を含み得る。示すように、検体センサシステム308は、センサデータを処理及び管理するためにセンサ測定回路370に連結された検体センサ375(例えば、図1Aの数字10でも指定され得る)を含み得る。センサ測定回路370は、プロセッサ/マイクロプロセッサ380(例えば、図1Aの項目12の一部であってもよい)に連結され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ380は、センサ375からセンサ測定値を取得及び処理するために、センサ測定回路370の機能の一部または全部を実行し得る。プロセッサ380は、センサデータを送信し、かつセンサデータ(もしくは検体データ)をユーザに表示するか、もしくは別様に提供するために使用され得る表示デバイス310等の外部デバイスから要求及び命令を受信するために、無線ユニットもしくは送受信器320(例えば、図1Aの項目12の一部であってもよい)にさらに連結され得る。本明細書で使用される場合、「無線ユニット」及び「送受信器」という用語は、交換可能に使用され、一般に、データを無線送信及び受信することができるデバイスを指す。検体センサシステム308は、センサデータを保存及び追跡するための保存装置365(例えば、図1Aの項目12の一部であり得る)及び実時間クロック(RTC)380(例えば、図1Aの項目12の一部であり得る)をさらに含み得る。
上記で言及したように、無線通信プロトコルは、通信媒体305を介して、検体センサシステム308と表示デバイス310との間でデータを送受信するために使用され得る。そのような無線プロトコルは、近距離での複数のデバイス(例えば、パーソナルエリアネットワーク(PAN))への、かつそこからの周期的かつ小データ送信(必要ならば低速で送信され得る)に対して最適化された無線ネットワークで使用するように設計され得る。例えば、そのようなプロトコルの1つは、短い間隔でデータを送信し、次に、長い間隔で低電力モードに入るように送受信器を構成することができる周期的なデータ転送に対して最適化され得る。このプロトコルは、消費電力を低減するために、通常のデータ送信と、通信チャネルの初期設定(例えば、オーバーヘッドの低減による)との両方のための低オーバーヘッド要件を有し得る。いくつかの実施形態では、バーストブロードキャスト方式(例えば、一方向通信)を使用し得る。これにより、確認信号に必要なオーバーヘッドがなくなり、消費電力の少ない周期的な送信が可能になり得る。
プロトコルは、干渉回避方式を実装しながら、複数のデバイスとの通信チャネルを確立するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、プロトコルは、いくつかのデバイスとの通信のための様々なタイムスロット及び周波数帯域を定義する適応アイソクロナスネットワークトポロジを利用し得る。よって、プロトコルは、干渉に応答して、かつ複数のデバイスとの通信を支援するように、送信ウィンドウ及び周波数を修正し得る。したがって、無線プロトコルは、時間及び周波数分割多重(TDMA)に基づく方式を使用すし得る。無線プロトコルはまた、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)及び周波数ホッピングスペクトル拡散方式を使用してもよい。様々なネットワークトポロジを使用して、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、及びBluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)等のピアツーピア、スタート、ツリー、もしくはメッシュネットワークトポロジ等の近距離及び/もしくは低電力無線通信を支援し得る。無線プロトコルは、2.4GHz等のオープンISM帯域のような様々な周波数帯域で動作し得る。さらに、電力使用を低減するために、無線プロトコルは、消費電力に応じてデータ速度を適応的に構成し得る。
図3Bをさらに参照すると、システム302は、通信媒体305を介して検体センサシステム308に通信可能に連結された表示デバイス310を含み得る。例証される実施形態では、表示デバイス310は、接続インターフェース315(次に送受信器320を含む)、保存装置325(次に検体センサアプリケーション330及び/または追加のアプリケーションを保存する)、プロセッサ/マイクロプロセッサ335、表示デバイス310のディスプレイ345を使用して提示され得るグラフィックユーザインターフェース(GUI)340、ならびに実時間クロック(RTC)350を含む。バス(本明細書に図示せず)を使用して、表示デバイス310の様々な要素を相互接続し、かつこれらの要素間でデータを転送し得る。
表示デバイス310は、センサ情報または検体データをアラートし、かつユーザに提供するために使用することができ、センサデータを処理及び管理するためのプロセッサ/マイクロプロセッサ335を含み得る。表示デバイス310は、ディスプレイ345、保存装置325、検体センサアプリケーション330、ならびにセンサデータを表示、保存、及び追跡するための実時間クロック350を含み得る。表示デバイス310は、接続インターフェース315及び/もしくはバスを介して表示デバイス310の他の要素に連結された無線ユニットもしくは送受信器320をさらに含み得る。送受信器320は、センサデータを受信し、要求、命令、及び/もしくはデータを検体センサシステム308に送信するために使用され得る。送受信器320は、通信プロトコルをさらに使用し得る。保存装置325はまた、表示デバイス310のための動作システム及び/または送受信器と表示デバイス310との間の無線データ通信のために設計されたカスタム(例えば、専有)アプリケーションを保存するために使用されてもよい。保存装置325は、単一のメモリデバイスもしくは複数のメモリデバイスであってもよく、ソフトウェアプログラム及びアプリケーションのためのデータ及び/もしくは命令を保存するための揮発性もしくは不揮発性メモリであってもよい。命令は、送受信器320を制御及び管理するためにプロセッサ335によって実行され得る。
いくつかの実施形態では、標準化された通信プロトコルが使用される場合、データエンコード、送信周波数、ハンドシェイクプロトコル等の管理のような低レベルのデータ通信機能を処理するための処理回路を組み込む市販の送受信器回路を利用することができる。これらの実施形態では、プロセッサ335、380は、これらの活動を管理する必要はなく、むしろ送信のための所望のデータ値を提供し、パワーアップまたはパワーダウン等の高レベル機能を管理し、メッセージが送信される速度を設定する等を行う。これらの高レベル機能を実行するための命令及びデータ値は、送受信器320、360の製造者によって確立されたデータバス及び転送プロトコルを介して、送受信器回路に提供され得る。
検体センサシステム308の構成要素は、周期的に交換する必要があり得る。例えば、検体センサシステム308は、センサ測定回路370、プロセッサ380、保存装置365、及び送受信器360、ならびにバッテリ(図示せず)を含むセンサ電子機器モジュールに取り付けられ得る移植可能なセンサ375を含み得る。センサ375は、周期的な交換(例えば、7〜30日毎)を必要とする場合がある。センサ電子機器モジュールは、バッテリ交換の必要があるまで、センサ375よりもはるかに長い間(例えば、3〜6ヶ月以上)電力供給され、かつ機能するように構成され得る。これらの構成要素を交換するのは困難な場合があり、訓練を受けた人員の支援が必要である。そのような構成要素、特にバッテリを交換する必要性を低減することは、ユーザを含む検体センサシステム308を使用する利便性及びコストを大幅に改善する。いくつかの実施形態では、センサ電子機器モジュールが最初に使用される(または、いったんバッテリがいくつかの場合に交換されると、再起動される)ときに、センサ375に接続され得、センサセッションが確立され得る。以下にさらに記載するように、モジュールが最初に使用されるか、または再起動されるとき(例えば、電池が交換されるとき)に、表示デバイス310とセンサ電子機器モジュールとの間の通信を最初に確立するプロセスが存在し得る。いったん表示デバイス310及びセンサ電子機器モジュールが通信を確立すると、表示デバイス310とセンサ電子機器モジュールは、例えば、バッテリ交換の必要があるまで、いくつかのセンサ375の寿命にわたって周期的及び/または連続的に通信することができる。センサ375が交換される度に、新しいセンサセッションが確立され得る。新しいセンサセッションは、表示デバイス310を使用して完了されるプロセスを介して開始されてもよく、プロセスは、センサセッションにわたって持続し得る、センサ電子機器モジュールと表示デバイス310との間の通信を介して、新しいセンサの通知によってトリガされ得る。
検体センサシステム308は、典型的には、センサ375から検体データを集約し、これを表示デバイス310に送信する。検体値に関するデータ点は、センサ375の寿命にわたって(例えば、1日〜30日以上の範囲内で)集約及び送信され得る。血糖値を十分にモニタリングするのに十分な頻度で、新しい測定値を送信し得る。検体センサシステム308及び表示デバイス310を連続的に通信させる、検体センサシステム308及び表示デバイス310の各々の送信回路及び受信回路を有するのではなくむしろ、検体センサシステム308及び表示デバイス310は、それらの間に通信チャネルを定期的及び/または周期的に確立し得る。よって、検体センサシステム308は、場合によっては、所定の時間間隔で、表示デバイス310(例えば、手持ちコンピューティングデバイス、医療デバイス、またはプロプライエタリデバイス)と無線送信を介して通信することができる。所定の時間間隔の持続時間は、検体センサシステム308が、必要以上に頻繁にデータを送信することによって、あまりにも多くの電力を消費しないように、十分に長く選択され得るが、表示デバイス310を表示して(例えば、ディスプレイ345を介して)ユーザに出力するための実質的に実時間のセンサ情報(例えば、値または検体データ)を提供するのに十分な頻度であるように選択され得る。所定の時間間隔は、いくつかの実施形態では5分毎であるが、この時間間隔は任意の所望の時間長さであるように修正することができることが理解される。
図3Bを続けて参照すると、接続インターフェース315は、表示デバイス310が通信媒体305を介して検体センサシステム308に通信可能に連結され得るように、表示デバイス310を通信媒体305にインターフェースする。接続インターフェース315の送受信器320は、異なる無線標準で動作可能な複数の送受信器モジュールを含み得る。送受信器320は、検体センサシステム308から、検体データならびに関連する命令及びメッセージを受信するために使用され得る。さらに、接続インターフェース315は、場合によっては、ベースバンド及び/もしくはイーサネット(登録商標)モデム、オーディオ/ビデオコーデック等の無線及び/もしくは有線接続を制御するための追加の構成要素を含み得る。
保存装置325は、揮発性メモリ(例えば、RAM)及び/もしくは不揮発性メモリ(例えば、フラシュ保存装置)を含み得、EPROM、EEPROM、キャッシュのうちのいずれかを含み得、またはそのいくつかの組み合わせ/変形を含み得る。様々な実施形態では、保存装置325は、表示デバイス310によって収集されたユーザ入力データ及び/または他のデータ(例えば、検体センサアプリケーション330を介して集約された他のユーザからの入力)を保存し得る。保存装置325はまた、例えば、傾向を判定し、アラートをトリガするために、後で検索して使用するための、検体センサシステム308から受信された大量の検体データを保存するために使用されてもよい。さらに、保存装置325は、本明細書でさらに詳細に記載されるように、例えば、プロセッサ335を使用して実行されたときに(例えば、従来のハード/ソフトキーもしくはタッチ画面、音声検出、または他の入力メカニズムによって)入力を受信し、かつユーザがGUI340を介して検体データ及び関連するコンテンツと相互作用することを可能にする、検体センサアプリケーション330を保存し得る。
様々な実施形態では、ユーザは、表示デバイス310のディスプレイ345によって提供され得る、GUI340を介して検体センサアプリケーション330と相互作用し得る。例として、ディスプレイ345は、様々な手のジェスチャを入力として受信する、タッチ画面ディスプレイであってもよい。アプリケーション330は、本明細書に記載される様々な動作に従って、表示デバイス310によって受信された検体関連データを処理及び/または提示し、そのようなデータをディスプレイ345を介して提示することができる。さらに、アプリケーション330を使用して、本明細書でさらに詳細に記載されるように、検体センサシステム308と関連付けられた検体データならびに関連するメッセージング及びプロセスを取得、アクセス、表示、制御、及び/またはインターフェースすることができる。
アプリケーション330は、表示デバイス310上でダウンロード、インストール、及び最初に設定/セットアップされてもよい。例えば、表示デバイス310は、アプリケーション330をサーバシステム334から、またはアプリケーションストア等のような通信媒体(例えば、通信媒体305)を介してアクセスされる別のソースから、得ることができる。インストール及びセットアップ後、アプリケーション330を使用して、検体データ(例えば、サーバシステム334上、保存装置325かローカルに、もしくは検体センサシステム308から、保存されているかどうか)にアクセス及び/もしくはインターフェースすることができる。例証のために、アプリケーション330は、検体センサシステム308及び1つ以上の表示デバイス310の動作と関連して実行され得る、様々な制御または命令を含むメニューを提示し得る。アプリケーション330はまた、本明細書に記載されるように、例えば、他の表示デバイス310に直接検体データを受信/送信すること、及び/もしくは検体センサシステム308及び接続されるべき他の表示デバイス310に対する命令を送信すること等によることを含む、例えば、検体データを配信するか、もしくは入手可能にするために、他の表示デバイス310とインターフェースするか、もしくは他の表示デバイス310を制御するために使用され得る。いくつかの実装では、アプリケーション330は、表示デバイスの他のアプリケーション(複数可)と相互作用して、例えば、他の健康データ等の関連データを検索または提供し得る。
検体センサアプリケーション330は、本明細書の様々な機能(例えば、開示された方法と関連する)の説明に照らして明らかになるように、例えば、表示モジュール、メニューモジュール、リストモジュール等の様々なコード/機能モジュールを含み得る。これらのモジュールは、別々にまたは組み合わせて実装することができる。各モジュールは、コンピュータ可読媒体を含み得、そのコードがプロセッサ335に動作可能に連結され、かつ/またはプロセッサ335によって実行されて(例えば、そのような実行のための回路を含み得る)、検体データとインターフェースし、かつそれらに関連するタスクを実行することに関する特定の機能を実行し得るように(例えば、様々な動作及びフローチャート等に関して本明細書に記載されるように)、それら上に保存されたコンピュータ実行可能なコードを有し得る。以下でさらに記載されるように、ディスプレイモジュールは、アプリケーション330によって提供される情報のグラフィック表現を含む画面と共に、(例えば、ディスプレイ345を介して)様々な画面をユーザに提示することができる。さらなる実施形態では、アプリケーション330を使用して、検体センサシステム308に接続可能であり得る様々な表示デバイス、ならびに検体センサシステム308自体を見て、それらと相互作用するための環境をユーザに表示することができる。センサアプリケーション330は、本明細書に記載される機能/特徴を実行するために、(例えば、動作システムに応じて)ソフトウェア設計キットを用いて修正されたネイティブアプリケーションを含み得る。
再び図3Bを参照すると、表示デバイス310は、プロセッサ335も含む。プロセッサ335は、例えば、表示デバイス310の他の要素(例えば、接続インターフェース315、アプリケーション330、GUI340、ディスプレイ345、RTC350等)とインターフェースし、かつ/またはこれらを制御する、アプリケーションプロセッサを含むプロセッササブモジュールを含み得る。プロセッサ335は、例えば、利用可能なもしくは先に対になっているデバイスのリスト、測定値と関連する情報、ネットワーク条件と関連する情報(例えば、リンク品質等)、検体センサシステム308と表示デバイス310との間で交換されるメッセージのタイミング、種類、及び/もしくは構造に関連する情報等のデバイス管理と関連する様々な制御(例えば、ボタン及びスイッチによるインターフェース)を提供するコントローラ及び/もしくはマイクロコントローラを含み得る。さらに、コントローラは、例えば、ユーザの指紋(例えば、データへのユーザのアクセスを認証するためか、または検体データを含むデータの認証/暗号化に使用するため等)等のユーザ入力、ならびに検体データの集約と関連する様々な制御を含み得る。
プロセッサ335は、論理回路、メモリ、バッテリ、及び電力回路、ならびに周辺構成要素及びオーディオ構成要素用の他の回路ドライバ等の回路を含み得る。プロセッサ335及びその任意のサブプロセッサは、受信されたデータ及び/もしくは表示デバイス310への入力、ならびに表示デバイス310によって送信もしくは配信されるべきデータを受信、処理、及び/もしくは保存するための論理回路を含み得る。プロセッサ335は、バスによってディスプレイ345ならびに接続インターフェース315及び保存装置325(アプリケーション330を含む)に連結されてもよい。したがって、プロセッサ335は、これらのそれぞれの要素によって生成された電気信号を受信及び処理し、よって様々な機能を実行することができる。例として、プロセッサ335は、アプリケーション330の方向で保存装置325から保存されたコンテンツにアクセスし、ディスプレイ345によって表示及び/または出力するために保存されたコンテンツを処理し得る。さらに、プロセッサ335は、接続インターフェース315及び通信媒体305を介して、他の表示デバイス310、検体センサシステム308、またはサーバシステム334に送信するために、保存されたコンテンツを処理し得る。表示デバイス310は、図3Bに詳細に示されていない、他の周辺構成要素を含み得る。
さらなる実施形態では、プロセッサ335は、ディスプレイ345もしくはGUI340を介して、ユーザによって入力されたデータ、または検体センサシステム308(例えば、検体センサデータもしくは関連するメッセージ)から受信されたデータを、一定期間にわたって、さらに取得、検出、計算、及び/もしくは保存し得る。プロセッサ335は、この入力を使用して、データ及び/もしくは他の要因(例えば、時刻、場所等)に応答するユーザの身体的及び/もしくは精神的応答を測定することができる。様々な実施形態では、ユーザの応答もしくは他の要因は、本明細書でさらに詳細に記載されるように、特定の条件下での特定の表示デバイス310の使用に関する好み、及び/もしくは様々な条件下での特定の接続/送信方式の使用を示し得る。
表示デバイス310と検体センサシステム308との間の同様の名称の要素は、同様の特徴、構造、及び/または能力を含み得ることが、現時点では留意されるべきである。したがって、そのような要素に関して、上の表示デバイス310の説明は、場合によっては、検体センサシステム308に適用されてもよい。
本開示のシステム、デバイス、及び方法によるいくつかの態様では、健康関連及び健康関連以外のデータが、システムのデバイス及び他のシステムのデバイスの新しい検体データ構造、表示、ならびに制御を含む出力を知的に生成するために、集約、構造化、及び/または変換される。このような健康関連情報は、グルコース及び関連データ(例えば、インスリン、食事、活動等)を含むことができ、健康関連以外のデータは、位置データ、ユーザの人口統計データ等を含むことができる。現在の技術のそのような態様による実装は、例えば、デバイス間のデータ処理及びデータ送信の複雑さを低減することと、データ量ならびに保存及び動作されるべき処理アルゴリズムを低減することと、それによって本明細書に記載されるようなシステムの性能を加速させることと、によって、システムの動作を改善することが認識されている。さらに、本技術のこのような態様による実装は、継続的な検体モニタリングを用いてユーザの糖尿病または他の疾患を管理するためのユーザの能力を改善することが想定されている。ユーザが自身の糖尿病の管理において十分な情報に基づく意思決定を行うのを助けるために、グルコース状態、傾向、履歴、コンテキスト、及び洞察に関係するそのような出力を生成するための技術及びツールの例を、以下に開示する。また、開示される技術、システム、デバイス、及びツールは、他の健康障害に適用することができる。
糖尿病の管理において、ますます多くの糖尿病であるCGMシステムのユーザは、自身の食事の習慣(一般的には、特定の食事に特有のもの)、自身の生活習慣(例えば、家庭または遊びでの就業日及び時間中)、身体活動等の間の血糖値がどのように変動するか等の自身の生活のコンテキスト内のより多くのグルコースデータを経時的に見ることを望んでいる。しかし、表示画面は、サイズ、解像度、及び他の技術的なパラメータにおいて制限されている。さらに、より大きな表示画面であっても、より多くのデータを画面上に詰め込んでも、データ表示の有効性が必ずしも改善されるとは限らないか、または画面上に提示されるデータを見るユーザの理解を助けるとは限らない。CGMシステムにおけるそのような制限に対処するために、データ表示は、データの誤解、混乱、情報の欠落等、またはさらに悪く不十分な意思決定につながる、情報の過負荷及び混乱を回避するように知的に設計及び構築されるべきである。例えば、不十分なデータ表示は、最終的に、ユーザによる不十分な意思決定につながる可能性があり、その結果、自身のグルコース管理及び健康に有害であり得る。
さらに、よりコンテキスト的で意味のあるデータが要求されている一方、CGMシステムの製造者は、規制当局、例えば、FDA(Federal Drug Administration)によって規定される規制及び基準に留意しなければならない。場合によっては、実時間の3時間以内等の「実行可能な期間」内に表示されるデータに、CGMデバイス及び関連するソフトウェアアプリの分類に影響を与える可能性のある特定の制限または要件が適用される場合がある。これらの規制及び制限は、それらの対象製品、ソフトウェアまたはサービスのコストにも影響を与える。
CGMデバイス及び関連ソフトウェアのユーザは、より意味のあるディスプレイ及びグラフィックを必要としており、自身の健康関連データを効率的かつ知的に提示して、自身のグルコース及び健康を管理するための安全かつ賢明な意思決定を可能にし得る。本明細書に記載されるようなデータ視覚表現化技術及び修正されたグラフィックを使用して、ユーザのグルコース状態、傾向、履歴、及び対応するコンテキストについての情報を知的に提示し、それにより技術的課題及び状況上の課題(例えば、法的または規制上の)を解消し、かつ直接的(意思決定の支援を提供する等)及び間接的(自身の糖尿病を管理している間、自身の日常生活においてユーザの時間を節約する等)の両方で、エンドユーザに利益をもたらすことができる。
グルコースパターンの可視化
上で考察されるように、検体センサシステム308によって収集された検体データは、生のセンサデータを含み得る。膨大なまたは修正されていない生のセンサデータの混乱に埋もれた重要な情報を、ユーザが潜在的に見逃す可能性があるため、生のセンサデータの修正されていないグラフィック表現は、ユーザにとって価値がほとんどない可能性がある。結果として、本明細書に記載される実施形態は、その特徴が、ユーザの健康にとって価値のあるパターン及び/もしくは情報を簡便に示すために、修正されたグラフィック表現における検体データの表示を促進する、検体データのデータ構造もしくは配列を構築するためのシステム及び方法を含む。
いくつかの実施形態では、検体センサシステム308は、1つ以上の時間間隔にわたって検体測定値に対応する検体データのうちの1つ以上のデータセットを生成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、検体センサシステム308は、5分毎に検体の測定値に対応するデータセットを生成することができる。他の時間間隔も可能である。検体センサシステム308は、各検体データセットについて検体濃度値を生成することができる。表示デバイス310は、生の検体濃度値を受信し、かつ検体データのデータ構造または配列を生成することができ、検体データは、次に修正可能なグラフィック表示を生成し得る。修正可能なグラフィック表示は、パターンまたは他の価値のある健康情報を視認者に簡便に示すことができる、1つ以上の機能を修正するように効率的に調節することができる。
いくつかの例示的な実装では、検体センサシステム308または表示デバイス310は、データセットを処理して、表示デバイス310上に表示可能なグラフィック表示を生成し、グラフィック表示は、例えば、検体データにおける1つ以上のパターンを示すための、グラフィック的に修正された複数の時間間隔にわたる検体濃度値の配列を含む。いくつかの例では、グラフィック表示についての検体濃度値の配列は、検体濃度値が第1の時間スケールに従って第1の方向に沿って、かつ第2の時間スケールに従って第2の方向に沿って位置付けられる、検体濃度値の空間時間的編成を含む。検体濃度値の検体レベルは、修正可能であり、形状、色、陰影、色もしくは陰影の勾配、異なる陰影、透明度、不透明度、緩衝領域、グラフィックアイコン、矢印、アニメーション、テキスト、数、もしくは様々な健康パラメータに基づく段階的フェーディングの様々な強度もしくはコントラスト、検体レベルの大きさ、及び/または検体レベルもしくは検体レベル群と関連付けられた統計メトリックを導入もしくは使用することによって、グラフィック表示における修正のうちの1つ以上によってグラフィック表示に表される。いくつかの実装では、表示デバイス310上で動作可能な検体アプリケーション330は、データセットを処理して、ディスプレイ345上に表示されるグラフィック表示を生成し、検体レベル(複数可)の大きさ及び/もしくはメトリックに従って修正もしくは調節することができる。
図4Aは、視認者が複数の時間間隔にわたって検体データにおけるパターンを簡単に検出することができるように、検体濃度値が複数の時間間隔にわたって配列及び提示される修正されたグラフィック表示の例証である。本明細書に記載される実施形態によって生成された検体データのデータ構造もしくは配列は、検体データにおける検出パターンを視認者にとってより容易に作製するために、色、形状、陰影、サイズ、または他の視覚表現を使用して、修正されたグラフィック表示を生成し得る。検体アプリケーション330は、生のデータセットに対応する断続的な検体濃度値を受信し、グラフ400A等の修正されたグラフィック表示を生成することができる検体データのデータ構造もしくは配列を生成することができる。グラフ400Aは、第1の時間スケールに従った第1の方向402にわたる検体濃度値を例証する。グラフ400Aはまた、第2の時間スケールに従った第2の方向404に沿った検体濃度値を例証する。図4Aに示す例では、第1の時間スケールは、1日(24時間)にわたる毎時の時間スケールであり、1日または複数日全体にわたる検体濃度値を毎日の時間スケールにわたって示す。第2の時間スケールは、1週間(7日間)にわたる毎日の時間スケールであり、1週間または複数の週全体にわたる検体濃度値を毎週の時間スケールにわたって示す。例示的なグラフ400Aでは、1週間にわたる24時間の検体値の濃度が示されているが、他の時間間隔を使用することもできる。例えば、第1の方向402は、1日の期間にわたる毎時の時間スケールであり得、第2の方向404は、1ヶ月の期間(例えば、特定の月の数日)、平日の期間(例えば、月曜日〜金曜日の5日)、週末の期間、または表示デバイス310のユーザインターフェース上でユーザによって選択された期間を含む、他の選択期間であり得る。平均化もしくは他の数値/統計技術を使用して、追加データを拡張もしくは含むことができる。例えば、毎日のスケール404において、特定の期間にわたる特定の日の検体濃度値の平均値または他の統計的に駆動されるデータは、その日の検体濃度値(例えば、過去3ヶ月にわたる日曜日の検体濃度値)として表すことができる。このように、グラフ400Aもしくは他の7日/24時間のグラフは、過去7日間の値のみに限定されるものではなく、ユーザもしくはシステムの選択の任意の期間にわたるデータの融合を使用して、本明細書に記載されるグラフ400A及び他のグラフィック表示を実装することができる。
例示的なグラフ400Aは、検体濃度値の大きさが、第1及び第2の方向402及び404に対して垂直な垂直軸に沿った形状によって表される、等尺性グラフであり得る。各形状のサイズは、検体濃度値の大きさに対応し得る。いくつかの実装では、色を使用して、検体濃度値の大きさをさらに示すか、または検体データについての追加情報を伝達することができる。他の実施形態では、様々な陰影を使用して、検体濃度値の異なる大きさを識別することができる。例えば、陰影406、408、410、412、414、4116、418、または色が使用される場合、黄色を、検体濃度値が高い閾値を超過するグラフ400Aの領域に使用することができる。陰影420、422、424、及び426を使用して、検体濃度値が低い閾値を下回るグラフ400Aの領域を示すことができる。色が使用される場合、赤色を使用して、検体濃度値が低い閾値を下回る領域を示すことができる。例示的なグラフ400Aにおける検体濃度値の配列では、視認者は、データにおけるピークを観察することによって検体濃度値が高い閾値を超過する時間を一目で判定することができ、または色が使用される場合、視認者は、黄色の領域を観察して、検体濃度値が高い閾値を超過する時間を迅速に判定することができる。例示的なグラフ400Aに示されるような検体データの配列は、視認者が検体データにおけるパターンを簡単に観察することを可能にする。例えば、例示的なグラフ400Aでは、午後6時頃の検体濃度値に対応する領域406、408、410、412、414、416、及び418は、ピークを示すか、または陰影が使用される場合、領域406、408、410、412、414、416、及び418は、(他の領域に対して)より暗い色で示され、検体濃度値が示された期間の間午後6時頃に上昇する傾向があることを示し得る。色が使用される場合、同様のパターンを観察することができる。検体濃度値におけるこのようなパターンを観察することにより、患者または患者の介護者は、患者の健康管理において、より良い意思決定を行うことができる。
図4Bは、グラフ400Bとして示される、グラフ400Aの空中図から構成されるグラフィック表現である。グラフ400Bを使用して、ユーザは、検体データにおけるパターンを容易に観察することができる。いくつかの実装では、グラフ400Aは、グラフ400Aの視認を操作するために、表示されたグラフ400Aを回転、ひねり、ヨーイング、及び/またはズームインまたはズームインすることを可能にする相互作用的な方法でディスプレイ345上に表示され得る。これに関して、ディスプレイ345は、グラフ400Aを提示し、かつユーザがグラフ400Bへの表示を変更することを可能にする。グラフ400Aにおけるように、グラフ400Bは、特定の時刻における各日のプロットの拡大幅によって例証される高検体濃度レベル、及び特定の時刻における各日のプロットの縮小幅によって例証される低検体濃度レベル等の検体データにおける特徴を識別するために、平面グラフ上の形状によって(例えば、第1及び第2の方向402及び404の一方または両方に沿って)検体濃度値の大きさを表すように修正される。グラフ400Aと同様に、グラフ400Bはまた、例えば、視認者が、データ内のグラフィック表示の修正を観察することによって、検体濃度値が高い閾値もしくは低い閾値を超過するか、もしくは下回る時間を一目で判定することを可能にする効果を生成する、特徴と関連付けられた陰影もしくは他の視覚表現を提示するように修正され得る。
図5は、検体濃度値がリング形状のグラフ500において複数の時間間隔にわたって配列及び提示される、例示的なグラフィック表示の例証である。そのような実装では、視認者は、グラフ500によって生成された特徴に基づいて、複数の時間間隔にわたって、検体データにおける1つ以上のパターンを容易かつ簡単に検出することができる。グラフ500は、同心リングを含み、各リングは、第1の時間スケールに従った第1の方向502にわたる検体濃度値を表す。グラフ500の同心リング形状の構造は、第2の時間スケールに従った径方向504に沿った検体濃度値の例証を可能にする。図5に示すグラフ500の例では、第1の方向502に沿った第1の時間スケールは、例えば、毎時の検体濃度値を示すことができる、1日(24時間)にわたる毎時の時間スケールであり、第2の第2の時間方向504に沿った第2の時間スケールは、例えば、毎日の検体濃度値を示すことができる、1週間(7日間)にわたる毎日の時間スケールである。例示的なグラフ500では、1週間にわたる24時間の検体濃度値が、示されている。他の時間間隔を使用することもできる。
例示的なグラフ500では、各リングを陰影付けすることができ、または色が使用される場合、高い閾値、低い閾値、及び標的領域に関する検体濃度値の大きさを表すために色分けすることができる。例えば、日曜日(またはいくつかの実施形態では、ある期間にわたる日曜日の融合)の24時間の検体濃度値の例示的な表示を表すリング506については、第1の陰影506−1を使用して、検体濃度値が低い閾値を下回った時間を示すことができ、第2の陰影506−2を使用して、検体濃度値が標的範囲内にあった時間を示すことができ、第3の陰影506−3を使用して、検体濃度値が高い閾値を超過した時間を示すことができる。いくつかの実装では、陰影506−1、506−2、及び506−3に加えてまたはそれらの代わりに、色を使用することができる。例えば、赤色は、検体濃度値が低い閾値を下回る時間を示すことができ、白色は、検体濃度値が標的範囲内にある時間を示すことができ、黄色は、検体濃度値が高い閾値を超過する時間を示すことができる。いくつかの実施形態では、信頼性のないデータまたは仮のデータの存在を示すために、グラフ500の表示に1つ以上の破線を使用することができる。
例示的なグラフ500に示されるような検体データの配列は、視認者が検体データにおけるパターンを観察することを可能にする。例えば、例示的なグラフ500を一見することによって、視認者は、一週間内の数日間、検体濃度値が午前12時頃に高い閾値を超過することを迅速に観察することができる。
いくつかの実施形態では、検体濃度値のデータ構造または配列は、グラフ500の中央領域508に修正されたグラフィック表示を生成するように構成され得る。例えば、データが昼または夜の時間に対応するかどうかを示すために、1つ以上の追加の視覚表現を中央領域508内に含み得る。上に記載されるように、表示デバイス310のGUI340は、例えば、タッチセンシティブディスプレイを介して、システム302のユーザからの入力を受信するように構成され得る。そのような入力が存在する場合、ユーザは、グラフ500における同心リングのいずれかの点にタッチするか、またはそれを示すことができる。続いて、タッチされた点に対応する検体濃度値の測定値を、中央領域508に表示することができる。いくつかの実施形態では、ユーザからの入力データが受信されない場合、グラフ500に示される全期間に対応する平均値または他の統計的に駆動される代表データ値を、中央領域508に表示することができる。例えば、ユーザがグラフ500上の点を示さない場合、検体濃度値の週平均を示し得る。いくつかの例では、グラフ500に表された検体濃度値についての追加情報を示すために、中央領域508に1つ以上の追加のグラフィックアイコンを示すことができる。グラフィックアイコンは、データが昼間、夜間、週末、就業日、またはグラフ化されたデータの他の時間的指標と関連するかどうかを示し得る。
いくつかの実施形態では、ユーザは、例えば、グラフ500のリングのうちの1つにタッチすることによって、検体センサアプリ330に入力を提供することによって、所与の日についての追加情報を得ることができる。グラフ500の代わりに、またはグラフ500に加えて、タッチされたリングに対応する日のより詳細を示す追加のグラフを示し得る。図6は、時間間隔にわたる検体濃度値のデータ構造及び配列に対応する修正されたグラフィック表示を例証する。検体濃度値のデータ構造及び配列は、検体濃度値が高い閾値及び低い閾値ならびに標的領域に関する形状で示される、グラフ600Aまたは600Bを生成し得る。グラフ600Aまたは600Bに示される時間間隔は、グラフ500におけるタッチされたリングに対応する24時間の期間であり得る。他の時間間隔を使用することもできる。グラフ600Aもしくは600Bは、ユーザがグラフ500上の点を示したときに、グラフ500と平行して、その代わりに、もしくは併せて、表示され得る。さらに、ユーザは、ポインティングデバイスまたはタッチ画面を用いてグラフ600Aに沿った異なる点を示すことができ、グラフ600Aは、グラフ600Aの中央領域614内のユーザの示された点に対応する検体データを表示するように更新及び修正することができる。更新された検体データは、ユーザによって示された点に対応する、検体濃度値、時間、及び日付を含み得る。グラフ600Aに示される例では、ユーザは、タッチディスプレイにタッチすることによって、またはグラフ600Aのディスプレイ上の点616を回転させることによって、6月24日の午前5時に対応する検体データを見たいという欲求を示している。グラフ600Bは、ユーザが6月24日の午前9時に対応する検体データ値を見たいという欲求を示している、修正されたグラフ600Aである。検体濃度値及び対応する時間は、それに応じて修正され、中央領域614において更新される。
グラフ600Aもしくは600Bでは、高い閾値を超過する検体濃度値は、グラフ600Aもしくは600Bのリングの外周から外方に延在する突出部によって示され得る。高い閾値突出部のいくつかの例は、外方突出部602、604及び606を含み得る。低い閾値を下回る検体濃度値は、グラフ600Aまたは600Bの内周から内方に延在する突出部によって示され得る。低い閾値突出部のいくつかの例は、内側突出部608、610及び612を含み得る。上に記載されるように、いくつかの実施形態では、ユーザは、リング形状のグラフ600A上のまたはそれに沿った点616にタッチすることができ、タッチされた点に対応する検体濃度値の測定値を、グラフ600Aの中央領域614に示すことができる。
いくつかの実施形態では、グラフ600Aもしくは600Bは、検体濃度値の大きさに対応する陰影、勾配、もしくは色を利用し得る。例えば、検体濃度値を示すために、陰影の様々な強度及び/もしくはコントラストを利用するように、グラフ600Aまたは600Bを生成もしくは修正することができる。陰影602、604、606及び同様の陰影を使用して、検体濃度値が高い閾値を超過する場所を示すことができる。陰影の強度は、検体濃度値の大きさに対応し得る。陰影608、610、612及び同様の陰影は、検体濃度値が低い閾値を下回る、グラフ600Aまたは600Bの領域内で使用され得る。ニュートラル陰影、例えば、陰影618は、標的範囲内の検体濃度値を示すために使用され得る。当業者であれば、上に記載されるような陰影は、例示的なものであり、他の陰影、テクスチャ、勾配、及び/または色を含む他の視覚表現を使用し得ることを理解することができる。
図7は、複数の時間間隔にわたる検体データのデータ構造及び配列によって生成された、修正されたグラフィック表示の例証である。検体濃度値のデータ構造及び配列は、検体濃度値が1つ以上のセクションにおいて湾曲方向及び径方向に示される、断面グラフ700を生成し得る。そのような実装では、視認者は、グラフ700によって生成される特徴に基づいて、複数の時間間隔にわたって検体データ内の1つ以上のパターンを容易かつ簡単に検出することができる。グラフ700は、第1の方向702にわたる検体濃度値を例証する。第1の方向702は、第1の時間スケールに従った湾曲方向であり得る。グラフ700はまた、第2の時間スケールに従った第2の方向704に沿った検体濃度値を例証する。第2の方向704は、径方向であり得る。
図7のグラフ700の例では、第1の時間スケールは、例えば、7つのセクションで毎日の検体濃度値を示すことができる、1週間(7日間)にわたる第1の方向702に沿った毎日の時間スケールである。第2の時間スケールは、例えば、毎時の検体濃度値を示すことができる、1日(24時間)にわたる毎時の時間スケールである。他の時間間隔を使用することもできる。グラフ700の各セクションは、それに隣接して示される他の24時間の検体濃度値を用いて、24時間にわたる毎時の検体濃度値を表し得る。いくつかの実施形態では、グラフ700のセクションは、任意選択的に、1つ以上の緩衝領域706によって分離され得る。グラフ700に表される検体データは、7日間にわたる検体データに限定される必要はない。表示される各日に対する検体データの融合もまた、グラフ700を生成するために使用され得る。
グラフ700は、検体濃度値についての追加情報を伝達するために、図5及び6の実施形態と関連して上に記載されるように、陰影付けまたは色分けされ得る。
ユーザは、グラフ700のいずれかのセクションをクリックして、そのセクションに対応する時間間隔の排他的な図を得ることができる。いくつかの実施形態では、セクションの選択時に、グラフィック表示700を修正して、残りのセクションが選択されたセクションへと縮小することを示すことができ、選択されたセクションのみが、その後に、選択されたセクションに焦点を当てたグラフィック表示を提供するように修正される。残りのセクションが縮小の動きにある間に、高い閾値及び低い閾値に関する検体データに対応する高いグラフ及び低いグラフを、グラフ700と併せて表示することもできる。
図8は、複数の時間間隔にわたる検体データのデータ構造及び配列によって生成される、修正されたグラフィック表示の例証である。検体濃度値のデータ構造及び配列は、検体濃度値が時間スケール802にわたる複数の時間間隔にわたって示されるグラフ800を生成し得る。検体濃度値の大きさは、垂直軸804上に表され得る。時間スケール802は、24時間の期間を表し得る。しかしながら、他の時間の期間を構成及び表示してもよい。各折れ線グラフ806、808、810等は、異なる24時間にわたる検体濃度値を表す。例えば、1週間にわたる検体濃度値は、折れ線グラフ806、808、810等で表され得る。表示される各日に対する検体データの融合がまた、折れ線グラフ806、808、810等を生成するために使用され得る。各線グラフは、異なる不透明度で陰影付けされた曲線の下の領域を利用して、異なる時間間隔の検体濃度値を視覚表現的に区別することができる。ユーザは、ポインティングデバイスによって、またはタッチ画面を介して、グラフ800上の点を指示すことができ、グラフ800上の選択された点に対応する検体濃度値の測定値を含む、コールアウトウィンドウ812を示すことができる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の側部タブを利用して、検体データを視覚表現的に分離し、より焦点を当てた図を提示することができる。例えば、折れ線グラフ806、808、810等が検体データの1週間を表す場合、側部タブもしくはボタン806−1、808−1、...、810−1の集合を使用することができ、側部タブもしくはボタン806−1の作動は、折れ線グラフ806及びその対応する領域を、他の表示された検体データに関する曲線及び不透明度の下で、より目立つように表示する。選択されていない検体データは、より目立たない陰影で表示され得る。側部タブまたはボタン814は、全ての検体データを作動させ、かつ目立つように表示し得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上のボタンまたはアイコンを使用して、高い閾値及び低い閾値に対して検体データを分離し得る。例えば、グラフ800では、ユーザは、ポインティングデバイスを介して、またはタッチ画面にタッチすることによって、高い閾値ボタン816を指すことができる。グラフ800は、1つ以上の高い閾値よりも高い大きさを有する検体データの領域を視覚表現的に区別するように修正され得る。視覚表現的区別は、異なる陰影、勾配を使用することによって、または色が使用される場合、色の異なる強度もしくは勾配を使用することによって、生成され得る。同様に、ユーザは、ポインティングデバイスを介して、またはタッチ画面にタッチすることによって、低い閾値ボタン818を指すことができる。グラフ800は、1つ以上の低い閾値よりも小さい大きさを有する検体データの領域を視覚表現的に区別するように修正され得る。ボタンもしくはアイコン816及び818は、押下されたときに表示され、それによりそれらの対応するディスプレイを作動させ得るか、または押下されないときに表示され、それによりそれらの対応するディスプレイを作動停止させ得る。いくつかの実施形態では、グラフ800によって取り込まれた検体データに対応する検体データについての累積情報を示し得る。例えば、高い閾値を超過する、低い閾値を下回る、かつ高い閾値及び低い閾値内の、検体データのパーセンテージを示す1つ以上のアイコンまたは視覚表現を、それぞれ、示し得る。パーセンテージアイコンは、対応する高いまたは低い閾値ボタンが押下されたときに、同時に示され得る。一実施形態では、パーセンテージアイコンは、円形の中心に示されたパーセンテージに基づいて、円の厚さ、色の強度、または不透明度が判定される、円形の形状であり得る。
高い閾値もしくは低い閾値は、ユーザによって入力され得るか、またはシステム302が利用可能な患者データもしくは複数の患者データから導き出され得る。異なる時間間隔、時間の期間、もしくは日付について、複数の閾値を入力、定義、もしくは導き出すことができる。グラフ800は、図5及び6の実施形態と関連して上に記載されるように、色でレンダリングすることができる。
図9は、複数の時間間隔にわたる検体データのデータ構造及び配列によって生成される、修正されたグラフィック表示の例証である。検体濃度値のデータ構造及び配列は、検体濃度値が時間スケール902にわたる複数の時間間隔にわたって示される、グラフ900を生成し得る。検体濃度値の大きさは、垂直軸904上に表され得る。時間スケール902は、24時間の期間を表し得る。しかしながら、他の時間の期間を構成及び表示してもよい。例示的な折れ線グラフ906、908、910等の各々は、異なる24時間の期間にわたる検体濃度値を表す。例えば、1週間にわたる検体濃度値は、折れ線グラフ906、908、910等によって表され得る。ユーザは、例えば、マウスポインタをグラフ900にわたって動かすことによって、またはグラフ900を表示するタッチ画面のディスプレイにタッチすることによって、ポインティングデバイスを介してグラフ900の任意の部分を指すことができる。アイコンもしくはオーバーレイグラフィック表示、コールアウトウィンドウ912等を、ユーザが指したグラフ900上に示すことができ、コールアウトウィンドウは、ユーザが選択した点に対応する検体データの測定値を表示し得る。重複もしくは将来のデータが検出されたグラフ900の一部分をユーザがクリックもしくは指す場合、グラフィック表示914がグラフ900の領域内に現れ、ユーザにさらなる情報をクリックさせるように指示し得る。ユーザがグラフィック表示914をクリックすると、追加のグラフィック表示、例えば、テキストボックス916がグラフ900の領域内に現れ、ユーザに追加情報を提供し得る。
いくつかの実施形態では、折れ線グラフ906、908、910等は、それらが表す基礎となる検体データの信頼度に応じて、異なる線形またはスタイルでレンダリングすることができる。例えば、破線のスタイルは、不確実な検体データを示し得る。連続した線は、信頼可能に追跡された検体データを示し得る。点線924は、予測される将来の検体データを示し得る。各折れ線グラフスタイルの説明と共に、グラフ900の表示にグラフキー918を含み得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上のボタンまたはアイコンを使用して、高い閾値及び低い閾値に対して検体データを分離し得る。例えば、グラフ900では、ユーザは、ポインティングデバイスを介して、またはタッチ画面にタッチすることによって、高い閾値ボタンもしくは他の仮想メニューもしくはボタンオプションを指すことができる。グラフ900は、1つ以上の高い閾値よりも高い大きさを有する検体データの領域920を視覚表現的に区別するように修正され得る。視覚表現的区別は、異なる陰影、勾配を使用することによって、または色が使用される場合、色の異なる強度もしくは勾配を使用することによって、生成され得る。同様に、ユーザは、ポインティングデバイスを介して、またはタッチ画面にタッチすることによって、低い閾値ボタンもしくは他の仮想メニューもしくはボタンオプションを指すことができる。グラフ900は、1つ以上の低い閾値よりも小さい大きさを有する検体データの領域922を視覚表現的に区別するように修正され得る。ボタンもしくはアイコンは、押下されたときに表示され得、それによりそれらの対応するディスプレイを作動させ得るか、または押下されないときに表示され、それによりそれらの対応するディスプレイを作動停止させ得る。
図10は、図9の修正されたグラフィック表示の例証である。グラフィック1000は、閾値視認ボタンもしくは他の仮想メニューもしくはボタンオプションが押下もしくは作動される、グラフ900と同様である。1つ以上の高い閾値1002及び1004を超過する領域は、検体データ値が高い閾値1002及び1004を超過した時間を示すように、第1のスタイルの陰影によって視覚表現的に区別される。1つ以上の低い閾値1006及び1008を下回る領域は、検体データ値が低い閾値1006及び1008を下回った時間を示すように、第2のスタイルの陰影によって視覚表現的に区別される。図9と関連して上で考察されるように、検体データの高い逸脱と低い逸脱とを視覚表現的に区別する他の手段を使用し得る。例えば、色が使用される場合、色の勾配または色の異なる強度を使用し得る。
図11に示すような例示的なグラフ1100を使用して、グラフ900から折れ線グラフ906、908、910等のうちのいずれかを、また同様に、グラフ600Aまたは600Bから特徴602、604、606、608等の毎日の分析を、提供し得る。代替的に、他の時間間隔を使用することもできる。例示的なグラフ1100では、検体データの毎日の分析を見るために、棒グラフを使用する。軸1102は、時間を示す。検体濃度値の大きさは、垂直軸1104上に表され得る。ユーザは、ポインティングデバイスを介して、またはタッチ画面にタッチすることによって、特定の折れ線グラフ906、908もしくは910を指示することによって、グラフ1100の表示をトリガし得る。1つ以上の線は、グラフ1100及び/または閾値レベルを生成するために使用される、基礎となる検体データの平均検体濃度値の範囲を示し得る。図11に示す例では、高い閾値レベル1002及び1004ならびに低い閾値レベル1006及び1008が、グラフ1100上に表示されている。
図12は、検体濃度値が複数の時間間隔にわたって配列及び提示され、かつクロックダイヤルグラフ1200上に示されている、例示的なグラフィック表示の例証であり、視認者は、検体データにおける1つ以上のパターンを複数の時間間隔にわたって簡単に検出することができるようになっている。一実装では、グラフ1200は、高い閾値を超過する、低い閾値を下回る、または標的値内の検体濃度値に各々対応する、異なる陰影を利用し得る。いくつかの時間間隔(例えば、数日間)の検体濃度値を重ね合わせて、グラフ1200を構成し得る。このシナリオでは、勾配を生成して、グラフ1200に図示されている複数の時間間隔にわたるパターンを示すことができる。例えば、暗い陰影1208を使用して、低い閾値を下回る検体濃度値を示し、7日間に対する午前12時から午後12時の間の検体濃度値を重ね合わせて、グラフ1200を構成し、午前3時から午前6時の間の時間に対する陰影1208の勾配は、7日間にわたるその時間中の検体値の低下を示し得る。ユーザは、このパターンを7日間にわたる検体データに簡便に配列し、自身の健康管理をより良く行うための適切な処置を取ることができる。いくつかの実施形態では、検体傾向値グラフィックがまた、折れ線グラフ1202を用いて検体濃度値の変化を示すグラフ1200に含まれ得る。
いくつかの実装では、折れ線グラフ1202は、より高い被検体レベルがグラフ1200の外側湾曲した領域により近く、より低い被検体レベルがグラフ1200の内側湾曲領域により近いか、またはその逆であるように、クロックダイヤルグラフ1200上に重ねられた検体レベルトレースであり得る。記載されるように、グラフ1200では、様々な勾配及び/または対照的な陰影を使用して、様々な検体レベル値を表し得る。より高い検体レベルは、第1の陰影1206にあり得、低い検体レベルは、第2の陰影1204にあり得、より高い検体レベルとより低い検体レベルとの間の検体レベルは、第3の陰影1208にあり得る。検体レベルトレース1202は、毎日の検体濃度値の平均検体レベル、または代替的に、毎時の時間スケールにわたる現在の検体レベルを含み得る。
いくつかの実装では、最も直近に検出された検体濃度値または検体濃度値の平均値を、グラフ1200の中央1204に表示することができる。いくつかの実装では、追加のアイコンが、グラフ1200に図示されたデータが昼または夜の時間の値に対応するかどうかを示し得る。
いくつかの実施形態では、実装されたグラフィック表示1200を、ディスプレイ345上でレンダリングすることができる。表示デバイス310は、ユーザからの入力(例えば、タッチ画面345上でのタップ)を受信し、グラフ1200を反転させて、ユーザが高い閾値を超過する、低い閾値を下回る、またはグラフ1200に図示された時間の期間に対する2つの閾値内の検体濃度値を経験した時間のパーセンテージを図示する表示グラフィックを示すことができる。
図13Aは、システム302が、いくつかの実施形態による修正されたグラフィック表示400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200を生成及び表示することができる、例示的な方法のフローチャート1300を例証する。プロセス1300は、ブロック1302で始まる。ブロック1304において、検体センサアプリケーション330は、連続的検体センサデバイス375から、またはセンサ測定回路370から得られた検体データを、表示デバイス310で受信し得る。検体センサアプリケーション330で受信された検体データは、ある期間中の検体測定値と関連付けられた検体濃度値を含み得る。ブロック1306において、検体センサアプリケーション330は、プロセッサ335に、複数の時間間隔にわたって検体濃度値の配列を生成するように、検体濃度値を表示デバイス310で処理させることができる。ブロック1308において、検体センサアプリケーション330は、プロセッサ335に、検体濃度値の配列のグラフィックを生成させることができる。ブロック1310において、検体センサアプリケーション330は、プロセッサ335に、検体濃度値の1つ以上の特徴を示すように、グラフィックを修正させることができる。例えば、検体濃度値における1つ以上の特徴を示すようにグラフィックを修正することにより、検体濃度値の1つ以上のパターンを示すようにグラフィックを修正することができる。ブロック1312において、検体センサアプリケーション330は、プロセッサ335に、修正されたグラフィックを表示デバイス310のディスプレイ345に表示させることができる。本方法は、ブロック1314で終了する。
図13Bは、図13Aのブロック1306で識別されたプロセスを実装して、検体濃度値等の検体データを処理し、複数の時間にわたって検体濃度値の配列を生成するための例示的な方法のフローチャート1306を例証する。表示デバイス310のプロセッサ335が本方法を実装する、この例示的な方法が記載されているが、システムの他のデバイスが、本方法を実装するように構成され得ることが理解される。プロセス1306は、ブロック1316で始まる。いくつかの実装では、ブロック1318において、プロセッサ335は、ある時間に対するそれらの時間値に基づいて、検体濃度値群を集約する。例えば、検体データの日、週、月、もしくは他の期間は、例えば、午後12時、午後12時10分、午後12時20分、午後12時30分等に群化された検体濃度値等、1日を通じて5、10、15、もしくは他の時点に基づいて集計することができる。場合によっては、検体濃度値は、午後12時、午後12時01分、午後11時59分等、同じ時刻の時刻値と全てが一致しない場合もある。そのような場合、プロセッサ335は、ある範囲、例えば、±5分以内にある全ての値について、検体濃度値を特定の時点(例えば、午後12時)と関連付けることができる。
ブロック1320において、プロセッサ335は、図13Aのブロック1308でグラフィックを生成するために、もしくはブロック1310で修正されたグラフィックを生成するために使用される追加のデータを用いて検体データにフラグを立てるか、もしくはこれを埋め込むことができる。グラフィックは、他のグラフィックの中でも特に、グラフ400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200と関連する、上に記載されたグラフィック表示を含み得る。追加データは、1つ以上の時間スケール、受容体もしくは受容体群における検体データの高い閾値及び低い閾値の1つ以上のセットとタグ付けもしくは表化された検体データとの関係、ブロック1318で収集される集約された検体データと関連するコンテキスト情報、及び上に記載されたグラフのグラフィック表示を生成もしくは修正するために、後で呼び出され得るか、または別様に使用され得る任意の他の情報に基づいて、検体データにフラグを立てるか、もしくは検体データを集計することを含み得る。いくつかの実装では、ブロック1322に示すように、データを分析した後に、検体データを用いて追加データにフラグを立てるか、または追加データを埋め込むプロセスを実行する。
ブロック1322において、プロセッサ335は、群化された検体濃度値を分析する。いくつかの実装では、プロセッサ335は、群化された値の最大値及び/または最小値(複数可)を判定し得る。いくつかの実装では、プロセッサ335は、群化された値の平均値、中央値、標準偏差値、または他の統計メトリックを判定し得る。さらに、プロセッサ335は、例えば、図13Aのブロック1310において、検体データにおけるパターンを示す修正されたグラフィック表示を形成するのを助けるように、群化された検体濃度値に対してフーリエ変換、ラプラス変換、及び/またはサンプリング技術を実行することができる。いくつかの実装では、ブロック1320におけるプロセスは、ブロック1322後の検体濃度値の分析群に対して実行され、検体濃度値の分析群は、ブロック1310におけるグラフィックを修正する際に使用するための追加データにフラグを立てるか、または追加データを埋め込むことができる。例えば、分析された検体濃度値群は、所定の閾値を超過するか、もしくは所定の範囲外である、平均値、中央値、標準偏差値等を有してもよく、かつ追加データにフラグを立てるか、もしくは追加データを埋め込むことができる。
ブロック1324において、プロセッサ335は、グラフ400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200と関連する、上に記載されるような修正されたグラフィックの種類と関連付けられた空間的または時間的パラメータに基づいて、検体濃度値の分析群を配列する。例えば、グラフィックが第2の時間スケールを含む場合、プロセッサ335は、検体濃度値の分析群を、1週間の数日、1ヶ月の数日、期間の選択された数日(就業日、休暇日、もしくは他のユーザ選択時間枠等)等の第2の時間スケールに対する昼の時間の値のそれらの時間に従って配列し得る。
ブロック1326において、プロセッサ335は、検体データの配列された分析群のデータセットを形成する。データセットは、例えば、図13Aのブロック1308において、ディスプレイ345上に表示可能なグラフィック表示を形成するための基礎として、プロセッサ335によって処理され得るように構成されている。上に記載されるように、ブロック1326で生成されたデータセットは、自己参照型であり、図13Aのブロック1308におけるグラフィックまたは図13Aのブロック1310における修正されたグラフィックを生成するための情報を含む。
本方法及びシステムのいくつかの利点は、下記を含み得る。ブロック1326で生成された自己参照データセット(SRDS)は、プロセッサ335が、ブロック1308及び1310のグラフィックを生成するために、システム302の様々な部分から必要な情報を検索及び呼び出す必要をなくす。別様に、例えば、ブロック1326で生成された自己参照データセットがなければ、プロセッサ335は、ユーザが異なるグラフィックを要求する度に、もしくは表示されたグラフィックの修正を要求する度に、システム302の様々な部分を検索、照会、及び/もしくは呼び出さなければならないだろう。このように、ブロック1326で生成された自己参照データセットは、システム302の様々な部分の間のデータ処理及びデータ送信における複雑さを低減することによって、システム302の動作を改善する。例えば、SRDSを使用すると、システムは、パターン情報をユーザに伝達するためのディスプレイ等の出力を生成するために、例えば、パターン認識アルゴリズム等の追加のアルゴリズムを保存または処理する必要がなくなる。さらに、ブロック1326で生成された自己参照データセットは、図13Aのブロック1308及び1310のグラフィック表示を生成する目的で送信されるべきデータの量及び頻度を低減し得る。したがって、保存及び動作されるべき関連する処理アルゴリズムまたはグラフィック化アルゴリズムもまた、低減され、システム302の性能が、向上する。
プロセス1306は、ブロック1328で終了し、さらなる処理は、図13Aのブロック1308に引き継がれる。
図13Cは、図13Aのブロック1308で識別されたプロセスを実装して、検体濃度値の配列のグラフィックを生成するための例示的な方法のフローチャート1308を例証する。表示デバイス310のプロセッサ335が本方法を実装する、この例示的な方法が記載されているが、システムの他のデバイスが、本方法を実装するように構成され得ることが理解される。プロセス1308は、ブロック1330で始まる。ブロック1332において、プロセッサ335は、ユーザの所望のグラフィック表示と関連するユーザの入力データを受信する。これらは、所望されるグラフィック表示の種類(例えば、テキスト、バー、パイ、もしくは他のチャート等のチャート、及び/もしくは400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200等のグラフィック表示、もしくは他のグラフィック表示)、及び/またはプロセス1306のデータセットが形成されている1つ以上の時間スケールに関するグラフィック表示をユーザが見ることを所望する範囲を含み得る。
ブロック1334において、プロセッサ335は、表示デバイス310もしくはディスプレイ345と関連するハードウェアもしくはソフトウェアデータを受信し得る。表示データは、例えば、利用可能な視認領域、利用可能な配向、及び利用可能な入力デバイスのサイズ、寸法、または解像度を含み得る。ブロック1336において、プロセッサ335は、ブロック1326で形成された自己参照データセットが、ユーザの所望のグラフィックを生成するために必要な全ての情報を含むかどうかを判定することができる。一例として、ユーザは、自己参照データセット内に取り込まれた範囲外にある検体データの表示を要求している可能性がある。これらの場合、プロセス1306を繰り返すことができ、より包括的な自己参照データセットを形成することができる。しかしながら、ほとんどの場合、自己参照データセットは、ユーザの所望のグラフを生成するために必要な情報及びデータを全て含むような方法で形成される。
ブロック1338で、プロセッサ335は、ユーザの入力データ及び表示デバイスデータに基づいて、自己参照データセットを再フォーマットし、かつフォーマットされた自己参照データセットを生成する。例えば、ユーザの所望の表示範囲が自己参照データセット内に取り込まれたデータの範囲よりも小さい場合、ブロック1338におけるプロセッサ335は、自己参照データセットからそのデータを消去することによって、所望されないまたは範囲外のデータをフィルタリングすることができる。ブロック1340において、プロセッサ335は、フォーマットされた自己参照データセットに基づいて、検体濃度値の配列のグラフィックを生成する。ブロック1340に関与する処理は、ユーザによって選択されたグラフィック及び表示デバイスのデータの種類に依存し得る。例えば、ユーザが図4Aと関連して上に記載されるようなグラフ400Aを所望する場合、プロセッサ335は、利用可能な視認領域及び表示デバイス345の配向に基づいて、グラフ400Aを生成するための正しいスケールを判定することができる。
プロセス1308は、ブロック1342で終了し、さらなる処理は、図13Aのブロック1310に引き継がれる。
図13Dは、図13Aのブロック1310において識別されたプロセスを実装して、検体濃度値における1つ以上の特徴を示すようにグラフィックを修正するための例示的な方法のフローチャート1310を例証する。表示デバイス310のプロセッサ335が本方法を実装する、この例示的な方法が記載されているが、システムの他のデバイスが、本方法を実装するように構成され得ることが理解される。ユーザによって選択されたグラフィック表示に応じて、プロセッサ335は、プロセス1308によって生成されたグラフィックを修正して、検体データにおける1つ以上の特徴及び/またはパターンを示すことができる。さらに、修正されたグラフィックは、提示されたデータの情報の過負荷及び可能なユーザによる誤解を低減する形態で、データを提示することができる。例えば、ユーザが3次元グラフ、例えば、グラフィック表示400Aを選択した場合、グラフ化された検体データの特定の部分は、グラフ化されたデータの他の部分をブロックし得る。プロセス1310は、そのような例を検出し、例えば、グラフ化された検体データの部分を重複領域で透明にすることによって、グラフ化されたデータをそれに応じて修正し得る。
プロセス1310は、プロセス1308によって生成されたグラフィックを修正するために色を使用し得る。例えば、プロセス1310は、高い閾値及び低い閾値の1つ以上のセットと関連するグラフ化された検体データに様々な陰影の色を加えることができる。プロセス1310は、プロセス1306のブロック1320で得られた、フラグを立てたまたは追加の埋め込み情報を利用して、グラフ化されたデータを色分けすることができる。例えば、プロセッサ335は、高い閾値よりも20%〜30%高い検体値に対応するグラフ化されたデータの部分を検出し得る。黄色または陰影を使用して、これらの値を示すためにグラフ化された検体データを修正し得る。別の部分におけるグラフ化された検体データが高い閾値よりも40%〜50%高い場合、対照的な陰影(例えば、色が使用される場合、灰色の勾配のより暗い陰影、または黄色のより暗い陰影)を使用して、検体データのその部分を示すことができる。プロセッサ335は、自己参照データセットにおけるフラグまたは埋め込まれた追加データを参照して、高い閾値及び低い閾値と関連するグラフ化されたデータの部分を検出及び修正することができる。
いくつかの例では、プロセス1310は、プロセス1306のブロック1322で得られた統計分析を利用して、プロセス1308によって生成されたグラフィックを修正することができる。例えば、自己参照データセット(SRDS)は、どの検体値が検体データの標準偏差値の許容可能な乗数の範囲外にあるか、またはどの検体値が統計的に信頼できないかを示すフラグもしくは埋め込みデータを含み得る。プロセッサ335は、SRDSにおける統計的に導き出されたフラグに基づいて、グラフ化されたデータを修正することができる。
いくつかの実装では、SRDSは、検体データのコンテキストに基づくフラグまたは埋め込み情報を含み得る。検体データのコンテキストは、様々な源から得られ得るか、または導き出され得る。例えば、特定の曜日に得られた検体値がレストランで検出されるモバイル表示デバイス310と一致する場合、SRDSは、この相関を示すフラグまたは埋め込み情報を含み得る。検体データとデータのコンテキストとの間の検出された相関の頻度も、SRDS内に含まれ得る。プロセッサ335は、SRDS内で見つかったコンテキストに基づくフラグに従った特徴を含むようにグラフ化されたデータを修正して、ある期間にわたる検体データに関連するユーザの挙動のパターンを視覚表現的に示すことができる。ユーザは、修正されたグラフ化された検体データ及び本明細書に記載される特徴に基づいて、部分的に健康または糖尿病と関連する意思決定を行うことができる。
いくつかの実装では、プロセッサ335は、SRDSにおけるフラグまたは埋め込み情報のパターンを検出することに基づいて修正が行われる、グラフ化されたデータを修正し得る。例えば、SRDSは、検体データのピーク及び谷を示すフラグを含み得る。プロセッサ335は、多数の集中したピークを有する2次元グラフにおいて、グラフ化された検体データの異なるセクションが、視覚表現的に融合し、これらのピークの識別を視認者にとって困難なものにする可能性があることを検出し得る。そのような場合、プロセッサ335は、このシナリオを是正するために、グラフ化された検体データの様々なセクション間に緩衝領域を増加または導入し得る。プロセッサ335は、SRDSにおけるフラグもしくは追加の埋め込みデータを参照して、データのピーク及び谷を検出し、ピークが過度に近くにグラフ化されているパターンが存在するかどうかを判定し、新規もしくは増加された緩衝領域を含むためにグラフ化されたデータを修正することにより、グラフ化されたデータの簡便な視覚表現的解釈を助け得るようになっている。
プロセス1310は、ブロック1344で始まる。次に、プロセス1310は、検体データの特徴を示すためにグラフ化されたデータの修正が続く一連の意思決定に進む。例えば、検体濃度値における1つ以上の特徴を示すようにグラフィックを修正することにより、検体濃度値の1つ以上のパターンを示すようにグラフ化されたデータを修正し得る。当業者であれば、本発明の技術が本明細書に開示された一連の意思決定及び修正に限定されるものではなく、本発明の技術の趣旨から逸脱することなく、さらなる一連の意思決定及び修正が、考案及び実装され得ることを容易に認識するだろう。また、全ての実装において、開示された意思決定及び修正のステップの全てが必要なわけではない。ユーザの所望のグラフィック表示に応じて、1つ以上の意思決定及び修正ステップが削除されてもよく、または他のステップが追加されてもよい。
意思決定ブロック1346において、プロセッサ335は、SRDSを走査して、検体データと1つ以上の高い閾値及び低い閾値との間の関係と関連するフラグまたは埋め込まれた追加データが存在するかどうかを検出する。SRDSには、このような様々なフラグまたは追加的に埋め込まれた情報が含まれている場合がある。例えば、SRDSにおける検体データは、SRDSの検体値内の異なる時間スケールがそれら自体の関連する閾値を有することができる閾値にフラグを立てるか、または相関させることができる。SRDSにおける検体データは、検体データが高い閾値もしくは低い閾値を超過するか、または下回るパーセンテージまたは範囲に基づいて、フラグを立てることができる。ブロック1348において、閾値フラグの構成及びユーザによって要求されたグラフィックの種類に応じて、プロセッサ335は、検体データの特徴及び/またはパターンを示すようにグラフ化されたデータを修正する。
いくつかの実装では、修正は、色、勾配の色、陰影、様々な程度の透明度もしくは不透明度を使用することと、重複及び基礎となる領域に基づいて、色、勾配、もしくは透明度を変化させて、修正されたグラフィック表示400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200と関連する、上に記載されるような検体データにおける特徴及び/もしくはパターンの視覚表現的検出を可能にすることと、を含み得る。
ブロック1350において、プロセッサ335は、SRDSを走査して、プロセス1306において実行される統計分析と関連するフラグまたは埋め込まれた追加データがSRDS内に存在するかどうかを検出する。プロセッサ335は、SRDSにおけるフラグもしくは埋め込まれた追加データに基づいて、グラフ化されたデータを修正することができ、フラグもしくは埋め込まれた追加データは、統計分析に基づいている。例えば、SRDSにおける検体データは、検体データと、標準偏差値、平均値、分散値、または基礎となる検体データと関連する他の統計パラメータとの関係に基づいて、フラグを立てることができる。いくつかの実装では、SRDSにおける検体データは、検体データの標準偏差値の許容可能な乗数の範囲外にある場合、SRDSにおける検体データにフラグを立てることができる。グラフ化された検体データの対応するグラフィック修正は、これらのフラグに基づくことができる。または、検体データの標準偏差値の2つの乗数内の検体データにフラグを立てて、後で色を用いてグラフ化データを修正することができる。
SRDSが統計に基づくフラグまたは埋め込み情報ならびにそれらに対応するグラフィック修正を含む場合、ブロック1352において、プロセッサ335は、それに応じてグラフ化されたデータを修正し得る。いくつかの実装では、修正は、色、色の勾配、陰影、様々な程度の透明度もしくは不透明度を使用して、修正されたグラフィック表示400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200に関して上に記載されるような検体データにおける特徴及び/またはパターンの視覚表現的検出を可能にすることを含み得る。
ブロック1354において、プロセッサ335は、SRDSを走査して、フラグまたは検体データのコンテキストと関連する埋め込まれた追加データが存在するかどうかを検出することができる。検体データのコンテキストのいくつかの例は、検体データが収集されたときのユーザの位置に関するコンテキスト情報(例えば、ユーザがレストラン、ジム、自宅もしくは職場もしくは学校にいたかどうか、そこでユーザがこの位置に現れた頻度)、検体データとユーザの様々な活動との関係(例えば、ユーザが食事をしたばかりであるとき、もしくは運動に参加したとき、または覚醒中もしくは睡眠中であるときに、検体データが収集されたかどうか、インスリンを摂取したかどうか、及びどれくらい摂取したか)を含み得る。コンテキスト検体データは、ユーザの介入なしに自動的に得られ得、またはユーザによって入力され得る。
コンテキスト検体データは、本明細書に列挙された実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、SRDSにおいてフラグを立て得るか、埋め込み得るか、または別様に参照し得る他のコンテキスト検体データを容易に判定することができる。ブロック1356において、プロセッサ335は、SRDSにおけるコンテキストフラグまたは埋め込まれたデータに基づいて、グラフ化されたデータを修正することができる。様々なコンテキストに対応する様々なグラフィック修正を、プロセス1310においてプログラムすることができる。コンテキスト修正は、色、色の勾配、陰影、様々な程度の透明度もしくは不透明度を使用して、修正されたグラフィック表示400A、400B、500、600、700、800、900、1000、1100、及び1200と関連する上に記載されるような検体データにおける特徴及び/もしくはパターンの視覚表現的検出を可能にすることを含み得る。
プロセス1310のグラフィック修正は、上に列挙した実施例に限定されない。多様なグラフィックは、検体データにおける特徴、パターン、もしくは傾向を示し、かつ健康もしくは糖尿病関連データをユーザに簡便にアラートもしくは伝達するために、修正のために使用することができる。プロセッサ335は、グラフィックアイコン、アニメーション、テキストもしくはテキストボックス、フォント及び定型化されたテキストもしくは数字、矢印、段階的フェーディング、またはプロセス1310においてグラフ化されたデータを修正するための他の技術等のグラフィックもしくはグラフィック技術を使用することができる。
ブロック1358において、プロセッサ335は、SRDSにおけるフラグ及びプロセス1308によって生成されたグラフィックを走査して、グラフ化されたデータに対する他の修正が可読性をさらに改善し、混乱を低減し、かつ検体データにおける特徴及び/もしくはパターンをより良く示すことができるかどうかを判定し得る。例えば、上に記載されるように、プロセッサ335が、グラフ化されたデータの種類に基づいて、グラフ化されたデータにおける多数の集中したピーク及びSRDSにおける関連付けられたフラグを検出する場合、ブロック1360において、プロセッサ335は、1つ以上の緩衝領域を導入もしくは追加することによってグラフ化されたデータを修正して、可読性を改善し、かつ検体データにおける特徴及び/もしくはパターンをより良く示すことができる。プロセッサ335はまた、プロセス1308によって生成されたグラフ化されたデータ及びSRDSにおけるフラグを立てられたデータを分析して、グラフ化されたデータにおける情報の伝達が低減される方法で重複領域がレンダリングされるかどうかを検出することもできる。ブロック1360において、プロセッサ335は、重複領域内の色、陰影、勾配、間隔、もしくは透明度を修正して、重複領域を視覚表現的に区別し、かつ検体データにおける特徴、パターン、もしくは傾向を伝達するためのグラフ化されたデータの能力を改善することができる。当業者であれば、健康または糖尿病関連データの伝達を改善するために、フラグ及びグラフ化されたデータならびにそれらと関連付けられた修正の追加の分析を容易に判定することができる。プロセス1310は、ブロック1362で終了し、さらなる処理は、図13Aのブロック1312に引き継がれる。
いくつかの実装では、SRDSを生成するプロセス、グラフ化されたデータ、及び修正されたグラフ化されたデータが、過去もしくは収集された検体データと関連して記載されているが、本発明の技術のシステム及び方法は、将来もしくは予測される検体データ、または過去の収集された及び将来の検体データの組み合わせと共に使用され得る。
インスリンの可視化
本明細書に記載される実施形態は、検体データに基づいてデータ構造を生成することに限定されない。患者の健康と関連する他の化合物についての生のデータも受信することができ、システムは、そのようなデータに基づいて修正されたグラフィック表示を生成することができるデータ構造及びデータ配列を生成することができる。例えば、システムは、患者の残存インスリン(IOB)レベルに対応するデータを受信し、かつ患者の健康についての有益な情報を簡便に示すために、修正されたグラフィック表示を生成することができるデータ構造またはデータ配列を生成することができる。図13A〜13Dと関連付けられた方法は、インスリンデータと関連付けられた修正されたグラフィック表示を生成するために実装され得る。
図14は、データ構造及びインスリンデータの配列から生成される、修正されたグラフィック表示1400の例証である。ディスプレイ1400は、リング1402を含み得、完全な円リングは、インスリン作用の持続時間(DIA)を表し得る。オーバーレイリング1404は、残存インスリンの量に対する残り時間を表し得る。オーバーレイリング1404のサイズは、完全円DIAの断片として判定され得る。例えば、4時間のDIAのうちの1時間が残っている場合、残りの時間は、合計DIAのうちの4分の1になるだろう。この場合、オーバーレイリング1404は、リング1402の4分の1のみ重なり得る。ユーザがある用量のインスリンを摂取すると、オーバーレイリング1404は、リング1402全体に重なる。時間が経過して、インスリンが代謝されると、オーバーレイリング1404は、徐々に減少する。いくつかの実施形態では、リング1402及びオーバーレイリング1404は、2つを視覚表現的により良く区別するために、異なる陰影で各々レンダリングされ得る。いくつかの実施形態では、2つを視覚表現的に区別するために、色を使用する。残りの時間に対応するグラフィック表現1406は、リング1402の中心に示され得る。いくつかの実施形態では、グラフィック表現1406は、残存インスリン量を表す数字を含む。
オーバーレイリング1404が長期間にわたって徐々に減少される場合、徐々に減少することが、一部の視認者にとっては識別し難い場合がある。いくつかの実施形態では、グラフィック表示1400が生成されると、オーバーレイリング1404は、最初にリング1402と完全に重なるように示され、グラフィック表現1406は、DIAに対応するように示される。短い時間にわたって、オーバーレイリング1404は、残存インスリンの現在の量に対する残りの時間に対応するように、サイズが迅速に低減される。同じ時間量にわたって、グラフィック表現1406は、残存インスリンの現在の量に定着するように減少するように示され得る。例えば、グラフィック表示1406に対して数字が使用される場合、数字は、迅速なカウンタ計数ダウンと同様に減少し得、かつ残存インスリンの現在の量に定着し得る。オーバーレイリング1404及びグラフィック表現1406に対するそのようなグラフィックを短時間にわたって示すことにより、グラフィック表示1400がどの情報を伝達するかを視認者が識別するのを助け得る。
インスリンデータに基づいて生成されたSRDSは、プロセス1306のいくつかの実施形態によると、上に記載されるような、アニメーション、オーバーレイグラフ、及びテキスト情報に対する適切なトリガを含むようにフラグを立てることができる。いくつかの実装では、グラフィック表示1400が開始されると、プロセス1308及び1310は、グラフィック1400の生成と関連するフラグについてSRDSを解析し、かつプロセス1308によって生成されたグラフィックを修正して、修正されたグラフィック1400を生成する。
いくつかの実施形態では、検体センサアプリ330は、イベントデータを受信するように構成することができ、イベントデータは、健康管理または糖尿病と関連するユーザの動作及び活動についての情報を含み得る。例えば、イベントデータは、摂取した食事、運動の種類、持続時間及び強度、ならびに採られたインスリンの量及び種類を含み得る。検体センサアプリ330は、検体データ、インスリンデータ、及びイベントデータの、相互とのかつ/もしくはある期間とのもしくはある期間に関連する1つ以上の関係を視覚表現的に表すことができる修正されたグラフィック表示を次に生成することができる、検体データのデータ構造及び配列を生成するように構成され得る。例えば、SRDSから生成された視覚表現的構成に基づいて、システム302のユーザは、健康関連の意思決定を簡便に行うことができ、または過度の精神的活動を伴わずに特徴及び/もしくはパターンを検出することができる。
図15及び16は、グラフィック表示1500及び1600がインスリンデータ、検体データ、及びイベントの、相互とのかつ/もしくはある期間とのもしくはある期間に関連する1つ以上の関係を示す視覚表現を含む、実施形態によるデータ構造及びデータの配列から生成される、修正されたグラフィック表示1500及び1600を例証する。修正されたグラフィック表示1500及び1600の様々な実装では、ディスプレイは、インスリンデータ、検体データ、もしくはイベントデータのうちの1つ以上のディスプレイを含むことができ、これらのディスプレイは、インスリンデータ、検体データ、もしくはイベントデータの、相互とのもしくはある期間との1つ以上の関連を示す視覚表現をさらに表示するように修正され得る。視覚表現は、インスリンデータ、検体データ、もしくはイベントデータのディスプレイを不明瞭にしないように、視覚表現を成形及び構成もしくはスケールされ得る。さらに、視覚表現は、インスリンデータ、グルコースデータ、またはイベントデータのディスプレイ内にその全体として表示することができる。
グラフィック表示1500は、検体傾向グラフ1502を含み得る。水平軸1504上に、時間が表されている。垂直軸1506上に、検体データの大きさが表されている。検体傾向グラフ1502は、高い閾値及び低い閾値1508及び1510と関連して表すことができる。全ての実施形態が示されているわけではないが、検体傾向グラフ1502は、検体データと高い閾値及び低い閾値1508及び1510との間の関係を視覚表現的に示すために、高い閾値及び低い閾値1508及び1510と関連する様々な色、線スタイル、または陰影でレンダリングすることができる。グラフィック表示1500は、イベントデータ表示領域1512をさらに含み得る。図15の例では、イベントデータ表示領域1512にはイベントデータは示されていないが、そこに表示することもできる。イベントデータの例は、後で図16に示され、イベントデータ表示領域1612には、様々なアイコン及びグラフィック表示が示される。図15に戻って参照すると、グラフィック表示1500は、インスリンデータ1514のグラフをさらに含み得る。水平軸1516は、時間を表し得る。垂直軸1518は、インスリンデータの大きさを表し得る。ユーザは、検体傾向グラフ1502及びインスリングラフ1514が異なる時間タブ1520を介して表示される期間を拡大または縮小することができる。グラフィック表示もしくはアイコン1522は、モバイルコンピューティングデバイスの配向をポートレートから風景に、もしくはその逆に、変更することによって、ユーザが検体データ、インスリンデータと、イベントデータと、時間との間の関係の異なる視覚表現を得ることができることをユーザに示すことができる。イベント表示領域1512は、炭水化物摂取量、運動に費やされた時間量、燃焼されたカロリー量、またはそれらの閾値もしくは時間に到達する心拍数のうちの1つ以上を含む、イベントデータのグラフィック配列のディスプレイを含み得る。
図16を参照すると、グラフィック表示1600は、グラフィック表示1500と同様である。イベントデータ表示領域1612は、ユーザがユーザの糖尿病の管理と関連して検討され得る動作を取ったときのインジケータに簡単にアクセスすることを可能にし得る。例えば、食事の摂取は、ラベルもしくはグラフィックアイコン1616で示すことができ、または運動セッションは、ラベルもしくはグラフィックアイコン1618によって示すことができる。イベント表示領域1612は、糖尿病の管理と関連する患者の動作に迅速にアクセスするために生成され得、かつ患者の介護者に示され得る。いくつかの実装では、糖尿病の管理と関連する可能性のある動作の一連のグラフィックアイコンをユーザに提示することができ、ユーザは、検体傾向グラフ1602またはイベント表示領域1612上にそれらをドラッグ及びドロップして、ユーザがそれらの動作を取ったときを示すことができる。例えば、ユーザは、食事イベントグラフィックアイコン1616をドラッグして、午後12時頃に検体傾向グラフ1602上にそのアイコンをドロップすることができる。イベント表示領域1612は、その後、ユーザが午後12時頃に食事を取ったことに対応するグラフィックアイコン1616を示すように更新され得る。同様に、ユーザは、午後6時30分頃に運動アイコンを追加し得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、音声認識またはキーボード入力を介してイベント情報を入力することもでき、イベント表示領域1612は、食事アイコン1616及び運動アイコン1618等の関連するアイコンを示すユーザの入力に基づいて自動的に更新し得る。
ユーザは、ポインティングデバイスもしくはタッチ画面を利用して、検体傾向グラフ1602上の点を指すか、もしくはタッチし、コールアウトウィンドウ1620を作動させることもできる。コールアウトウィンドウ1620は、イベントデータ表示領域1612に表示されたイベントデータに関連する、より詳細な情報を含み得る。コールアウトウィンドウ1620は、例えば、タイムスタンプ、ユーザが摂取した食事の種類もしくは量、ユーザが実行した任意の運動の種類、強度、及び持続時間、ユーザの一般的な感情の何らかの指標、ならびにユーザが摂取したインスリンの種類及び量を含み得る。コールアウトウィンドウ1620は、インスリンデータ、例えば、ボーラスもしくは基礎量のインスリン、ボーラスインスリンの投与時間、基礎インスリンの投与時間、または残存インスリンの値のうちの1つ以上を含むインスリンデータのグラフィック配列を含み得る。
グラフィック表示1500または1600のいくつかの実装は、チャートキーを含み得る。図17は、グラフィック表示1500または1600と共に任意選択的に生成及び表示され得るインスリンチャートキー1700の例を例証する。チャートキー1700は、ユーザが取り得る異なる種類のインスリンに対応するグラフィック表示1702、1704、1706、1708、及び1710を含むことができ、これらは、例えば、基礎体温、ボーラス、拡張ボーラス、コンボボーラス、及び基礎を含み得る。
図18は、グラフィック表示1800がインスリンデータ及び検体データの1つ以上の関係を示す視覚表現を含む実施形態による、データ構造及びデータの配列から生成される、修正されたグラフィック表示1800を例証する。修正されたグラフィック表示1800は、検体傾向グラフ1802を含み得る。水平軸1804上に、時間が表される。垂直軸1806上に、検体データの大きさが表されている。1つ以上の残存インスリン(IOB)データの量は、1つ以上の矢印1808及び1810を利用することによって、検体傾向グラフ1802の上または上に表すことができ、矢印1808及び1810のサイズは、残存インスリン(IOB)の量に対応する。任意選択的に、残存インスリン(IOB)の量の1つ以上の数値表現を、例えば、テキストとして、矢印1808及び1810上またはその上に表示することができる。
修正されたグラフィック表示1800の使用の例証的な例では、データセット構造は、それが含み、かつ表示するIOBデータの意味または効果の直感的な視覚表現化を可能にするように形成され得る。例えば、単なる数字の代わりに、残存インスリンは、グルコース傾向チャートの上に下向き矢印として視覚表現化される。生理学的には、インスリンがグルコースを押し下げることが理解されているので、これは、直観的である可能性がある。残存インスリンが多くなればなるほど、矢印は、大きくなる(押す力がより大きくなる)。ユニットの数は、任意選択的に、矢印で表示することもできる。ユーザが食事をしてインスリンを摂取した例示的使用の場合に、ユーザは、インスリンが作用しなかったために、より多くのインスリンを再び摂取する必要は必ずしもなく、次にインスリンの積み重ねを防止し得ることは、有用な注意事項となり得る。反対の使用の場合に、例えば、ユーザがインスリンを摂取し忘れた場合、矢印の欠如(または小矢印)が、忘れていることを思い出させる注意事項となり得る。
アルゴリズムの可視化及び意思判定支援
糖尿病は、患者が常に頻繁に治療の意思決定を行わなければならない複雑な疾患であり得る。このように、糖尿病を管理する上での精神的な要求及びストレスは、患者への重い負担となっている可能性がある。システム302は、利用可能なデータを利用して、患者の分析及び健康管理を助けるための、検体データと、ユーザの過去、現在、及び将来の動作との間の1つ以上の関係を図示するグラフィック表示を提示することができる。
図19A及び19Bは、グラフィック表示1900A及び1900Bが、履歴、現在、及び予測される検体値に基づくインスリンデータ及び検体データの1つ以上の関係を示す視覚表現を含む実施形態による、データのデータ構造及び配列から生成される、修正されたグラフィック表示1900A及び1900Bを例証する。修正されたグラフィック表示1900Aは、検体傾向グラフ1902を含み得る。水平軸上に、時間が表され、垂直軸上に、検体データの大きさが表される。グラフィック表示1900Aは、検体データ1912の現在の値を含み得る。グラフィック表示1900Aは、動作に基づく予測傾向グラフであり得、ユーザの動作に基づく1つ以上の予測グラフ線1904、1906、及び1908を含み得る。これらの動作は、例えば、食べること、運動すること、または動作を行わないことを含み得る。予測グラフ線1904、1906、及び1908は、ユーザがすでに行った動作に基づき得るか、またはユーザが検討している動作に基づき得る。代替的に、予測は、グラフィック表示1900Bに例証されるような範囲1910として図示され得る。1つ以上の信頼度パラメータ、基礎となる予測アルゴリズムに応じて、グラフィック表示1900A及び1900Bは、ハリケーン推定経路視覚表現化と同様の一般的な範囲予測として表示され得、またはグラフィック表示1900A及び1900Bは、単一もしくは複数の線として表示され得る。グラフィック表示1900A及び1900Bは、予測の確実度または信頼度と関連するパラメータに対応するSRDSにおけるフラグに基づいて、上に記載されるようなプロセス1310に従って修正され得る。修正は、1つ以上の確実度パラメータが低下する予測範囲をフェードアウトすることを含む場合がある。予測のグラフィック表示は、ユーザの動作と検体データに対するそれらの可能性のある効果との関係を視覚表現的に伝達し、それによって治療の意思決定を行う際の患者のストレスを軽減し得る。
別の実装では、予測ボーラス計算器を使用して、受容体における検体値の将来の傾向に対するボーラスの投与の効果をユーザに視覚表現的に知らせることができる。図20は、修正されたグラフィック表示2002、2004、及び2006を含み得、推奨された(または、意図された)ボーラスの量が、グラフィック表示2008によって表される。グラフィック表示2010は、検体データの現在の値及び検体データの将来の傾向の指標を図示し得る。グラフィック表示2008とのユーザ相互作用を通して、またはシステム302の開始動作によって、グラフィック表示2008及び2010は、相互作用することができる。グラフィック表示2010は、受容体における検体値の将来の傾向に対するボーラスの推奨された(または、意図された)量の効果に基づいて修正され得る。修正後、グラフィック表示2012は、推奨された(または、意図された)ボーラスの投与から生じる検体値の予測される傾向を図示し得る。グラフィック表示2006では、グラフィック表示2014及び2016は、それぞれ、それらの以前の形状2008及び2010に復元され得る。
図21は、ユーザの動作データのスクロール可能なリスト及び将来の検体価値の傾向が図示されている実施形態による、修正されたグラフィック表示2100を例証する。いくつかの実装では、ユーザは、イベント(例えば、食事、ボーラス、運動、ストレス等を含む、ユーザが行った動作)の追加を可能にするためのボタン2102を含むグラフィックインターフェースモジュールをユーザに提供し得る。システム302は、現在の時間もしくは最近の時間枠に対する、入力されたイベント(例えば、食事イベント2104もしくは食事+運動イベント2106)のスクロール可能なリスト図、及びイベント時間後の期間に対する検体傾向値2108及び2110の1つ以上のスナップショットを表示するように、修正されたグラフィック表示を生成し得る。ユーザは、自身の動作(入力されたイベント)と自身の検体レベルとの間の因果関係を視覚表現化し得る。ユーザの臨床チームは、パターンを認識し、それに応じて反応して、ユーザの健康をより良く管理することができる。任意選択的に、いくつかの実装では、アルゴリズムを使用して、将来の検体データの1つ以上の傾向を判定するために、検体データのパターンに従って、複数のイベントを推定もしくは自動的に示唆及び/もしくはリンクすることができる。
図22は、単純化されたディスプレイ2200における多数の複雑な変数間の関係を図示する修正されたグラフィック表示を例証する。糖尿病患者は、多数の複雑な変数を検討し、かつ自身の糖尿病管理についての意思決定を行う際にそれらの関係を検討しなければならないことが多い。修正されたグラフィック表示2200は、糖尿病患者の意思決定を知らせる複雑な多数の変数を分析することと関連付けられた精神的プロセスを単純化する。いくつかの実装では、現在の検体値を、高い閾値及び低い検体閾値と比較し、検体スコアを生成することができる。残存インスリン量を、高残存インスリン閾値及び低残存インスリン閾値と比較し、IOBスコアを生成することができる。インスリン状態スコアは、検体スコアとIOBスコアとを乗算することによって生成され得る。いくつかの実装では、他の糖尿病パラメータを分析することができ、各々に対するスコアを判定することができる。スコアは、追加の乗数としてインスリン状態スコアの一部になり得る。これらの糖尿病パラメータスコアは、例えば、検体傾向スコア、GPSの位置に基づくスコア(例えば、過去のデータが検体値に対する位置の影響を示し得るバーもしくはレストランもしくは物理的な場所)、食品関連スコア、身体運動スコア、及び他を含み得る。
インスリン状態スコアは、ランク付され、ランク付けされたスコアに基づいて分類され得る。いくつかの実装では、インスリン状態スコアの3つのカテゴリは、単に、良好(患者が糖尿病パラメータに関する限り良好な状態であることを示す)、注意(患者は注意深く進み、糖尿病パラメータをモニタリングし続け、適切な意思決定を行うべきであることを示す)、及び悪い(状況を改善するために是正処置が必要であり得ることを示す)である可能性がある。表示視覚表現2200は、3つの円2202、2204、及び2206を含む、交通信号と同様の視覚表現的挙動を含み得る。各円は、他の円とは異なる色、陰影、または勾配で充填され得る。ランク付けされたインスリンスコアに応じて、交通信号2200における陰影のうちの1つを、交通信号の動作と同様に、より目立つように図示することができる。例えば、信号機2200における円2206内の陰影は、良好な状態を示し得、交通信号2200における円2204内の陰影は、注意を示し得、交通信号2200における円2202内の陰影は、悪い状態を示し得る。
いくつかの実装では、先読みモジュールは、インスリン、運動(強度、種類等)、食物摂取量(組成、量等)、ストレス、または糖尿病患者の健康管理及びグルコース値に影響を与える他のパラメータの現在の量もしくは種類に関連するデータを、ユーザが選択的に増加もしくは減少させることを可能にする。例えば、ユーザは、タッチ画面上でスライド動作を使用し得るか、または別様に、入力された現在もしくは将来のイベント、活動もしくはグルコース関連パラメータにおける増加もしくは減少を示し得、かつ実時間でのグルコース傾向グラフに対する投陰効果を見ることができる。予測された効果は、患者の母群及びそれらのグルコース関連データに基づくモデルを使用して生成され得、かつ/または特定のユーザについての経時的な機械学習に基づき得る。先読みモジュールは、グルコース値に対する要因の組み合わせの累積効果に基づいて予測を観察することによって、ユーザがより良い糖尿病関連の意思決定を行うのを助ける。例えば、患者は、現在のグルコース値100mg/dLを観察して、スナックを食べるか、走りに行くか、または少用量のインスリンを摂取することを熟考することができる。先読みモジュールは、適切なグルコース制御のための望ましい組み合わせを見つけるために、スナックサイズ/内容、運動の種類、持続時間または強度、ならびにインスリン用量の種類及びサイズを用いてユーザが遊ぶことを可能にするだろう。先読みモジュールは、他のデバイスと組み合わせて稼働し得る。例えば、Apple Watch上のTime Travelが、予測をトリガし得る。
図23は、ユーザの糖尿病関連データについての情報を効率的に提供する、修正されたグラフィック表示2300の例を例証する。図23は、検体傾向曲線2308の下の1つ以上の陰影付き領域2310及び2312を使用することによって、高い閾値及び低い閾値2304及び2306以外の逸脱が視覚表現的に区別される、グルコース傾向表示2302を例証する。異なる陰影、及び色が使用される場合、異なる色を使用して、高い閾値2304を超過する逸脱と、低い閾値2306を下回る逸脱とを区別し得る。
いくつかの実装では、検体値2308の傾向グラフの代わりに、またはそれに加えて、現在及び将来の検体値2314のより単純なグラフィック表現を図示し得る。例えば、検体値における現在の検体値2316及び将来の傾向の予測のグラフィック2318の数値表示を図示し得る。いくつかの実装では、グラフィック2314は、涙滴の形状であり得る。予測を示すグラフィックは、三角形2318であり得る。三角形2318が指している方向または配向は、将来の検体値の予測に対応し得る。例えば、上方の方向を急に指している三角形2318は、検体の濃度における差し迫った上昇の予測を示し得る。上方の方向を適度に指している三角形2318は、検体の濃度の中程度の上昇の予測を示し得る。水平方向を指している三角形2318は、検体の濃度における有意な変化はないことを予測することを示し得る。適度に下方を指している三角形2318は、検体の濃度における適度な低下の予測を示し得る。急に下方を指している三角形2318は、検体の濃度における有意なまたは著しい低下の予測を示し得る。三角形2318の方向と検体の濃度の予測との間の、同じまたは同様の相関もまた、当業者によって想定され得る。
検体傾向表示2304は、ユーザによって選択されるか、もしくはシステム302によって自動的に選択される、24時間の期間もしくは他の時間間隔にわたって検体濃度値を伝達し得る。検体濃度値対時間の大きさの折れ線グラフを利用して、検体傾向グラフ2320を生成し得る。傾向グラフ2320は、高い閾値2321及び低い閾値2322と関連して図示され得る。高い閾値2321を超過する逸脱は、傾向グラフ2320と高い閾値線2321との間の曲線の下の領域を陰影付けすることによって図示され得る。ディスプレイ2304では、曲線の下の領域の超過する閾値の陰影の例は、領域2324及び2326を含む。低い閾値線2322を下回る逸脱は、傾向グラフ2320と低い閾値線2322との間の曲線の下の領域を陰影付けすることによって図示され得る。ディスプレイ2304では、曲線の下の領域の下回る閾値の陰影の例は、領域2328及び2330を含む。
相互作用型UI表示
グルコース、インスリン、または糖尿病関連データを図示するいくつかのグラフィック表示は、科学的に見えるグラフィック及びディスプレイでは過度に混乱している可能性がある。本発明の技術は、優しく、整然とした、理解が簡単な修正されたグラフィック表示を想定している。
図24Aは、ユーザがより詳細を見ることを望むときに、縮小可能な設計レイアウトが利用される、修正されたグラフィック表示を例証する。ユーザは、1つ以上の修正されたグラフィック表示を、必要に応じて一度に1回または一度に表示することができる。例えば、修正されたグラフィック表示2402は、3時間の検体傾向グラフ2410を拡大図で、IOBデータ2412を縮小図で、図示する。ユーザは、縮小されたIOB図2412をクリックまたはタッチして、修正されたディスプレイ2404において拡張されたIOB図2414を得ることができる。ユーザは、拡張された検体傾向グラフ2410をクリックもしくはタッチして、修正されたディスプレイ2406における縮小図2416を、もしくは修正されたディスプレイ2408における縮小図2420を、得ることができる。データのいくつかの図示は、複数の理解しやすいフォーマットで同じデータを図示するために、様々な表示形態を繰り返し得る。例えば、ユーザは、拡張されたIOB図2414をクリックして、修正されたグラフィック表示2408に示されるようなIOBデータの異なるグラフィック表現2418を得ることができる。その後のユーザのクリックまたはタッチは、修正されたディスプレイ2402に示されるように、IOB図2418をIOB図2412に戻して縮小することができる。
図24B及び24Cは、開示された方法及びシステムの実施形態により生成及び修正され得るグラフィックを提示する、表示画面を例証する。図24Bに示す例では、表示画面2422、2424、2426、及び2428は、現在のグルコース2430、グルコース傾向グラフ2434、または他の健康関連情報中の残存インスリン2432情報を提示する、例示的なグラフィック表示を含む。ディスプレイ2422の特徴は、ユーザ相互作用がユーザ入力(例えば、ディスプレイの特定のグラフィック特徴のタッチを通して)を受信し、選択される特徴に基づいて追加情報を生成することを可能にする。例えば、ユーザがIOB特徴2432を選択すべき場合、ディスプレイ2422は、ディスプレイ2428を生成するように修正することができ、ディスプレイ2428は、残存インスリンがどのようなものであり、どのような意味であるか、例えば、ユーザの現在のグルコース情報のコンテキスト内にあり得るかについての説明的な情報を含む、IOBデータの向上された図を提示する(例えば、いくつかの実装では異なってフォーマットされ、かつ/またはいくつかの実装では、拡大される)だろう。図24Cに示す例では、グラフィック表示を含む表示画面は、ソフトウェアアプリケーションアイコン(例えば、アイコン2436)及び/またはモバイルコンピューティングデバイスの動作システムのイベントもしくは通知表示画面2438を介して動作可能であり得る。
本発明の技術の修正されたグラフィック表示は、アニメーションを利用して、情報をより良く伝達することができる。いくつかの実装では、脈動及び点滅を含む様々なアニメーションを、上に記載されるようなグラフィック表示と組み合わせて使用することができる。図25は、アニメーションを使用して、健康関連情報を伝達することができる、修正されたグラフィック表示を例証する。様々な速度及びスピードの脈動または点滅を使用して、異なる情報を伝達し得る。例えば、心拍のパターンでの脈動は、修正されたグラフィック表示が生のデータを図示していることを示し得る。このようなアニメーションを利用することにより、より動的で生き生きとした人間のような光の中にグラフィック表示を提示することができ、それによりグラフィック表示の誤解に起因するユーザエラーの可能性を排除または低減することができる。いくつかの実装では、マジックガラス2502を含む修正されたグラフィック表示における矢印(グルコース値の将来の傾向を指している円の円周内に小矢印を有する円の中心における現在のグルコース濃度値の数値)は、情報を示すために異なる速度のスピードで脈動し得る。例えば、高い速度での脈動は、緊急度を示し得る。いくつかの実装では、グルコース傾向グラフ2504、2506、及び2508上の様々な点は、追加情報を示す異なる速度で脈動し得る。例えば、傾向グラフ2504上の最新の点2510は、現在の値を示すように脈動し得る。脈動は、例えば、ユーザが睡眠中である夜に、より遅い速度で脈動する等、異なる時刻では異なっている可能性がある。グラフィック表示をアニメーションで修正することで、システムが稼働しており、モニタリングが最新であることをユーザに再確認させることもできる。代替的に、アニメーションの欠如は、システムがオフラインであることをユーザに示す可能性があるか、または例証されたデータが、古くなっている場合がある。
修正されたグラフィック表示がユーザからのパーソナライズされたカスタマイズを含む場合、ユーザは、関心と注意を持って、修正されたグラフィック表示と相互作用する可能性がより高い。図26は、ユーザが選択したテーマにおけるユーザの健康データを例証するために、グラフィック表示のうちの1つ以上の背景画像をユーザがカスタマイズすることができる、修正されたグラフィック表示2602、2604、2606、及び2608を例証する。ディスプレイ2602内の背景は、スターウォーズ(登録商標)のテーマの背景にカスタマイズされている。ディスプレイ2604内の背景は、自然、宗教、または動機付けのテーマにカスタマイズされている。ディスプレイ2606の背景は、SAT試験の研究を反映または支援するように修正されている。ディスプレイ2608の背景は、レトロなルックアンドフィールを反映するようにカスタマイズされている。SRDSは、カスタマイズされた背景画像または他のユーザのカスタマイズを用いて生成され得る。上に記載されるようなグラフィック表示のうちの1つ以上が修正されると、カスタマイズされた背景画像またはユーザの選択されたテーマを、修正されたグラフィック表示内に組み込み、かつユーザに提示することができる。
ユーザがシステム内にデータを入力する能力を改善するために、様々なグラフィックユーザ入力インターフェースを使用し得る。いくつかの実装では、数値キーパッドを示すグラフィック2702を使用し得る。図27は、ユーザがスクロールホイール2704を使用して、かつスクロールホイール2704と相互作用するジェスチャによって、数値データをシステム302内に入力することを可能にする、修正されたグラフィック表示を例証する。スクロールホイール2704は、許容可能な数値範囲のみを繰り返すようにプログラムされ得る。スクロールホイール2704上で時計回り方向2706にその指を動かすと、入力された数値を増加させることができ、スクロールホイール2704上で反時計回り2708にその指を動かすと、入力された数値を減少させることができる。
複数の検体センサシステム308またはディスプレイ310が存在する家庭では、ユーザは、自身のそれぞれのデバイスを識別することができる必要がある。現在使用されているいくつかの糖尿病モニタリング及び管理システムは、異なるユニット間を区別するために異なる色付けされたケースを使用するようにその家庭に要求する以外に、視覚表現的支援を提供していない。本発明の技術は、収集された検体、グルコース、またはインスリンデータの源の指標が適切なSRDSにおいて生成され、かつフラグが立てられ得、その後、上に記載される修正されたグラフィック表示のうちの1つ以上の一部として組み込まれ、正しいユーザに提示される、修正されたグラフィック表示を可能にし得る。図28は、ユーザのイニシャルをディスプレイに組み込んで、検体データの源を識別する、例示的な修正されたディスプレイを例証する。
いくつかの実装では、新しい受信器または新しいユーザによって使用される受信器のためのセットアップ手順の一部として、ユーザは、イニシャル、画面背景、色テーマ、画面セーバ、アニメーション、または上記の組み合わせ等の固有の識別可能なマークを選択するように求められるだろう。ユーザの選択は、上に記載されるような修正されたグラフィック表示の一部として表示され得る。イニシャル、例えば、図28の修正されたディスプレイ2802におけるイニシャル2804が選択される場合、イニシャル2804は、画面2802のコーナーに、または修正されたディスプレイ2808の状態バー2806に、表示され得る。画面が修正されたグラフィック表示を表示していない場合、画面セーバを適用することができる。選択されるテーマは、SRDSにおいてフラグを立てて、上に記載されるような修正されたグラフィック表示を生成するときに、エンティティのフォント、背景等に適用され得る。選択されるアニメーションはまた、上に記載されるような修正されたグラフィック表示を生成するときに表示されるように、SRDSにおいてフラグを立てて、かつ参照することもできる。
SRDSから生成された他の例示的なグラフィック表示
図29は、ユーザの健康状態が望ましくない状態に近づくと予測されたときに、グラフィック表示2900が自動的に修正され得る、一実施形態による修正されたグラフィック表示2900を例証する。糖尿病管理のコンテキストでは、例えば、ユーザからのCGMの読み取りは、ユーザが、アラートが生成され得る高血糖または低血糖状態に近づいていることを示し得る。高血糖または低血糖等の望ましくない健康状態は、検体濃度値の大きさが高血糖値閾値を超過するか、または低血糖値閾値を下回る場合に検出され得る。検体濃度値が高い閾値を超過するか、または低い閾値を下回ると、アラーム状態がトリガさ得る。アラーム状態を生成することができる高い閾値及び低い閾値は、ユーザ定義であってもよく、患者の支援チームのメンバによって定義されてもよく、またはユーザのデータ、プロファイル、習慣、過去のグルコース傾向値、もしくは糖尿病の管理と関連する他のパラメータに基づいて、システム302によって自動的に定義されてもよい。グラフィック表示2900は最初に生成され、先に定義されたまたはデフォルトの高い閾値線2908及び低い閾値線2906と関連するマジックガラス2902及びグルコース傾向グラフ2904等の糖尿病健康管理データを伝達し得る。場合によっては、先に定義されたアラーム閾値は、ユーザに通知されるまでに時間がかかりすぎる場合がある。例えば、先に定義されたアラーム閾値は、古いか、またはもはや適用できないユーザの健康データに基づいている可能性がある。このような場合、ユーザは、潜在的に、重篤な状態に近づき、ユーザに通知される前に健康に悪い結果をもたらす可能性がある。ユーザが直ちに是正措置を取ることを奨励するためには、アラーム状態にリンクされた関連閾値を自動的に修正して、1つ以上のアラームを適宜に生成することが望ましい。いくつかの実施形態では、システム302は、検体値の濃度が高い閾値または低い閾値に近づいている速度を判定し、かつ検体濃度値が閾値に到達し得る時間を判定することができる。判定された時間が所定の安全時間以下である場合、システム302は、アラーム状態にリンクされた閾値を、ユーザの先に設定された値から現在の検体値に自動的に修正して、即座にアラーム状態をトリガし、ユーザに通知し、かつ是正措置を促し得る。
例えば、血糖値が70mg/dL以上低下した場合に対応する、ユーザの血糖値が低い閾値2906を下回った場合に、低血糖アラーム状態が、アラームをトリガするように予め設定され得る。グラフィック表示2900は、検体傾向グラフ2904及び低い閾値線2906、ならびにマジックガラス2902のような他の関連する糖尿病管理データを図示するように生成される。血糖読み取り値及びユーザの状態に関して得られた他のデータは、システム302が、先に設定されたアラーム状態の修正が望ましいことを予測することを可能にし得る。例えば、ユーザ検体測定値及びイベントデータは、ユーザの血糖値が現在110mg/dLであり、毎分2mg/dLの速度で低下していることを示唆し得る。この速度で、ユーザの血糖値は、約20分で70mg/dLのアラームレベルに到達し得る。場合によっては、20分間の是正措置を延期することが、望ましくないか、または安全ではない場合がある。例えば、検体濃度値が不健康な範囲に到達する前に、効果的に是正処置を取り、結果を実現するために、20分以上の安全時間が必要とされる場合がある。システム302は、ユーザが安全時間よりも短い時間で閾値に到達すると判定すると、アラーム状態にリンクされた既存の閾値を上書きし、アラーム状態をトリガし、かつ直ちにユーザに通知し得る。システム302は、低い閾値レベル2906を、110mg/dLの現在の血糖値に対応する新たな低い閾値レベル2910まで上昇させるために、上に記載されるようにグラフィック表示2900を修正し得る。直ちにアラームが生成され、ユーザに通知される。ユーザは、重篤な状態を回避するために是正措置を取ることができる。
グラフィック表示2900及び閾値2906の修正は、注意を引いてユーザになされた変更を通知するための聴覚表現アラーム及び視覚表現的合図を伴い得る。例えば、低い閾値線2906は、その新たな位置2910まで上方に動くことができ、閾値線の動きは、聴覚表現アラームと、線2906のその新たな位置2910への点滅または掃引動作と、を伴い得る。矢印2912は、動きの方向を指し、点滅、脈動、または別様に変更に対する注意を促し得る。
図30は、グラフィック表示3002、3004、3006、3008、及び3010が検体データの範囲を示す視覚表現を含む実施形態による、データ構造及びデータの配列から生成された修正されたグラフィック表示3002、3004、3006、3008、及び3010を例証する。システム302は、デフォルトによって、またはユーザ入力を介して自動的に、検体データの濃度の様々な範囲を定義することができる。例えば、検体濃度の標的範囲は、検体濃度値が所望の高い閾値と低い閾値との間の値であるときと定義することができる。注意範囲は、検体濃度値が所望の高い閾値と低い閾値との間の値であるが、短時間で所望の高い閾値を超過し得るか、または所望の低い閾値を下回り得るような、これらの閾値のうちの1つに近い値であるものと定義することができる。標的範囲外は、検体値の濃度が高い閾値を超過したとき、または低い閾値を下回ったときであるものと定義することができる。検体データの範囲を判定するために使用される高い閾値及び低い閾値は、ユーザに同様に配置される他のユーザの匿名データ及び/または検体データに基づいて、編集することができる。目標範囲、注意範囲、及び標的範囲外は、医療機関もしくは医療当局からのガイドラインに基づいて、システム302によってユーザが定義もしくは自動的に定義することができる。例えば、標的範囲は、空腹時の血糖値が100mg/dL未満であり、食後2時間の血糖値が140mg/dL未満であるとして、米国糖尿病学会(ADA)のガイドラインから定義することができる。いくつかの実装では、ADAガイドラインの20%を超過する検体濃度値は、注意範囲内と検討され得る。例えば、空腹時に80mg/dL未満の検体濃度値は、標的範囲内であると検討され、空腹時に80mg/dL〜100mg/dLの検体濃度値は、注意範囲内であると検討され、100mg/dLを超過する検体濃度値は、標的範囲外であると検討される。
グラフィック表示3002、3004、3006、3008、及び3010は、垂直軸上に検体データの大きさを、かつ水平軸上に時間を例証する。グラフィック表示3002、3004、3006、3008、及び3010を生成するとき、検体データの範囲を示すために検体データを修正するために、様々な視覚表現技術を使用することができる。グラフィック表示3002は、検体濃度値対時間の大きさのグラフの修正されたグラフィック表示を例証し、可変コントラストまたは線スタイルを有する検体データの範囲を例証するために、グラフィックが修正される。他の実装では、色分けを使用して、標的範囲、注意範囲、及び標的範囲外を区別し得る。表示3002を生成する自己参照データセットは、検体データがその範囲(例えば、標的範囲、注意範囲、及び標的範囲外)の指標によってフラグが立てられる場合に修正され得る。グラフィック表示3002を生成するとき、各フラグは、線スタイル、コントラスト、厚さ、または他の識別可能な視覚表現インジケータを与えられ得、これらのインジケータに基づいてディスプレイ3002上に後続のピクセルが生成され得る。例示的な実施形態3002では、標的範囲内の検体データにフラグを立て、線スタイル3012で示すことができる。注意範囲内の検体データは、フラグを立てることができ、それらに対応するフラグは、線スタイル3014と関連付けられ得る。標的範囲外の検体値は、フラグを立てることができ、それらの対応するフラグには、線スタイル3016を割り当てることができる。記載されるように、色、勾配、他の線スタイル、またはアニメーション等の他の視覚表現的インジケータを使用し得る。注意範囲または標的範囲外と関連付けられた視覚表現的インジケータは、伝達される情報を迅速に引き付け、注意を引き付けるために選択され得る。例えば、より暗いコントラスト線3016を使用して、標的範囲外の検体値を示し得る。
グラフィック表示3004は、グラフィック表示3002と同様である。標的範囲内の検体データは、標的検体値内を取り囲む矩形3018を介して、さらに表示され得る。注意範囲内の検体値は、スタイル3020で陰影付けられた曲線の下の領域で強調表示され得る。標的範囲外の検体値は、スタイル3020とは異なるスタイル3022で陰影付けられた曲線下の領域で強調表示して、視覚表現的な差を提供し、ユーザの注意を引き付けることができる。
グラフィック表示3006は、グラフィック表示3004と同様である。標的範囲内の検体値は、減算されており、健康上の問題を引き起こす可能性があり、かつ注意と是正措置を必要とする可能性がある、注意範囲及び標的範囲外の検体値を強調表示するようには示されていない。グラフィック表示3006は、ユーザが注意範囲内の検体値3024及び標的範囲外の検体値3026を見ることを可能にする
グラフィック表示3008及び3010は、適応標的領域技術を使用し、これにより、糖尿病の有無にかかわらず発生すると予想される検体データの変形を説明するために、グラフィック表示が修正される。例えば、非糖尿病者は、糖尿病患者のように、食事の消費後の血糖値のピークを経験し得る。例えば、グラフィック表示3008は、ユーザ及び/またはセンサから得られたイベントデータに基づいて、注意領域3028を調節するように修正され得る。このような調節は、不必要にユーザにアラームすることを回避するために望ましい場合がある。例えば、食事イベントが検出された場合、ユーザの血糖値の上昇が、予想され、かつ正常である場合がある。関連する時間枠内の注意範囲3028は、例えば、標的検体値内に使用されるのと同じ陰影を有する注意領域3028内の曲線の下の領域を陰影付けすることによって、血糖値の予想される上昇を説明するように調節され得る。グラフィック表示3010は、ディスプレイ3008と関連して記載されるものと同じ適応標的領域技術を使用するが、標的範囲内の検体値は、減算されており、かつ注意範囲3030内の検体値及び標的範囲外3032の検体値をさらに強調表示し、注意を引くために示されていない。
図31は、グラフィック表示3102、3104、3106、3108、3110、及び3112が検体モニタリングシステムの状態、ユーザの健康状態、傾向、アラーム、またはユーザの健康に関連する他のデータを示す視覚表現を含む一実施形態による、データ構造及びデータの配列から生成される、修正されたグラフィック表示を例証する。例証されたグラフィック表示は、例えば、反転されたまたは暗い背景3114を使用して、コントラストを高め、かつ可読性を改善し得る。更新された現在の検体値の読み取り値3116は、例えば、100mg/dL等の数を表示することによって表示され得る。検体傾向インジケータ3118は、更新された現在のグルコース3116の隣に入れ子に表示され得る。検体傾向インジケータ3118は、矢印3117の方向が検体データの将来の傾向を示す円3122で取り囲まれた矢印3117を含む。矢印3117を取り囲む円3122は、将来の検体値の傾向もしくは方向を示すのに、かつ/もしくは可読性を改善するために背景3114とのコントラストを提供するのに適切な陰影スタイルで充填され得る。いくつかの実施形態では、傾向インジケータ3118は、円3122を取り囲むフェーディングされたリング3119を含む。検体データ値の状態及び/もしくは傾向のテキスト説明3120は、検体データ3116の現在の値の近くもしくはその上に表示され得る(例えば、「範囲内及び定常」)。ディスプレイ3102は、検体グラフ3124を含み得、検体濃度値の大きさは、水平軸上の垂直軸対時間上に図示される。ドット3126は、検体グラフ3124上の現在の検体値を示し得る。ドット3126は、いくつかの実施形態では、同じ速度で脈動することができ、検体インジケータ3118のフェーディングされたリング3119と同じスタイルでレンダリングされ得る、フェーディングされたリングによって取り囲まれている。検体グラフ3124はまた、望ましい検体濃度値の上方範囲に対応する高い閾値線3128を図示する。グラフィック3124はまた、望ましい検体濃度値のより低い範囲に対応する低い閾値線3130を図示する。
ディスプレイ3104は、ディスプレイ3102と同様である。ユーザの現在の血糖値3116は、所望の検体濃度値の上方範囲である、200mg/dLに到達している。傾向インジケータ3118は、検体濃度値の現在の傾向及び特徴傾向を示すように更新されている。矢印3117は、適度に上方を指すように更新されている。円3122は更新され、円3122の陰影スタイルとは異なる陰影スタイル3132で充填されて、現在の高い検体濃度値に対する注意を引き付ける。テキスト説明3120はまた、検体濃度値が高く上昇していることを示すために、適切なテキストで更新されている。高い閾値線3128は、検体濃度の高い現在の値に注意を引き付けるために、線スタイル3128とは異なるスタイル3134で更新及びレンダリングされている。いくつかの実施形態では、線3134の異なるスタイルは、ユーザの注意を引くために、より大きくより高いコントラストスタイルでその線をレンダリングすることを含み得る。ドット3126は、ドット3126を生成するために使用されたスタイルとは異なるスタイル3136で更新及びレンダリングされて、検体濃度の高い値に対するさらなる注意を引き付ける。ドット3136及び円3132は、同じスタイルでレンダリングすることができ、それらを取り囲むフェーディングされたリングは、高い検体濃度値に対する注意を引き付けるために、同じ速度で脈動することができる。いくつかの実施形態では、高い閾値線3134は、ドット3136、円3132、またはそれらを取り囲むフェーディングされたリングと同じ速度で脈動することができる。
ディスプレイ3106は、ディスプレイ3102と同様である。ユーザの現在の血糖値3116は、望ましい検体濃度値の下限である、54mg/dLに低下している。傾向インジケータ3118は、検体濃度値の現在の傾向及び将来の傾向を示すように更新されている。矢印3117は、形状を変更し、劇的に下方を指すように更新されている。円3122は、円3122の陰影スタイルとは異なる陰影スタイル3138で更新及び充填されて、現在の検体濃度値に対する注意を引き付ける。テキスト説明3120はまた、検体濃度値が低く、迅速に低下し続けることを示す、適切なテキストで更新されている。低い閾値線3130は、線スタイル3130とは異なるスタイル3140で更新及びレンダリングされて、検体濃度の低い現在の値に対する注意を引き付ける。いくつかの実施形態では、線3140の異なるスタイルは、注意を引き付けるために、その線をより大きく高コントラストスタイルでレンダリングすることを含み得る。ドット3126は、ドット3126を生成するために使用されたスタイルとは異なるスタイル3142で更新及びレンダリングされて、検体濃度の低い値に対するさらなる注意を引き付ける。ドット3142及び円3138は、同じスタイルでレンダリングすることができ、それらを取り囲むフェーディングされたリングは、低い検体濃度値に対する注意を引き付けるために、同じ速度で脈動することができる。いくつかの実施形態では、低い閾値線3140は、それらを取り囲むドット3142、円3138、またはフェーディングされたリングと同じ速度で脈動することができる。
図31の表示と関連して上に記載されるユーザデータ、数値、閾値、グラフ、及び将来の予測は、例示的なものであり、記載される技術の趣旨から逸脱することなく、他のユーザデータが、異なる表示、テキスト、グラフ、及び/または閾値をトリガし得る。
上に記載されるように、検体データ値の検体グラフ3124は、検体値の大きさが一定期間にわたってプロットされる場所に表示され得る。検体データの現在の値は、脈動グラフィック3126、例えば、径方向に段階的にフェーディングする1つまたは2つの同心円を含むグラフィックによって示され得る。検体グラフ3124及び検体グラフ3124を生成するデータ構造は、現在の検体センサデータに基づいて、動的に更新され得る。ディスプレイ3102、3104、3106、または同様のディスプレイを生成するデータ構造は、健康管理と関連する情報に対するユーザの注意をさらに引き付けるために同期して脈動し得る、1つ以上の脈動アニメーションを表示するように修正され得る。脈動するアニメーションで修正またはレンダリングされ得る表示要素の例は、傾向インジケータ3118、現在の検体値ドット3126、ならびに閾値線3128及び3130を含む。
検体モニタリングシステムの動作と関連する他の状態情報は、修正されたグラフィック表示3108、3110、及び3112を介して伝達され得る。例えば、修正されたグラフィック表示3108は、検体センサがウォーミングアップしていることと、センサの準備が整う前にどれだけの時間が残っている可能性があることとを、テキスト3144及び3146を介して示すことができる。状態バー3148は、センサの状態の視覚表現を提供することもできる。グラフィック表示3110及び3112は、システム302の状態を報告する、修正されたグラフィック表示である。例えば、グラフィック表示3110は、グルコースセンサからの信号の損失に遭遇する状況を例証する。信号の損失は、テキスト及びグラフィック表示要素3150を介して示され得る。検体グラフ3124は、もはや現在の検体値ドット3126を表示しない。現在の検体濃度3116及び検体傾向インジケータ3118等の他の情報も、表示されない。テキスト、グラフィック表示、アイコン、及び記号3150は、信号損失を示し、ユーザにアラートするために利用される。グラフィック表示3112では、センサは検出されず、テキスト、グラフィック記号、及び/またはアイコン3152を使用して、検体センサが存在しないことを示し、かつ検体センサを接続するようユーザに促す。
説明及び例示を容易にするために、いくつかの例では、詳細な説明は、連続的グルコースモニタリング環境の観点から、例示的なシステム及び方法を記載しているが、本発明の範囲は、その特定の環境に限定されるものではないことが理解されるべきであり、当業者であれば、本明細書に記載されるシステム及び方法が様々な形態で具体化され得ることを理解するだろう。したがって、本明細書に開示される任意の構造的及び/または機能的詳細は、システム及び方法を限定するものとして解釈されるべきではなく、むしろ、他の状況において有利であり得る、システム及び方法を実装するための1つ以上の方法を当業者に教示するための代表的な実施形態及び/もしくは配列の属性として提供される。
例えば、限定するものではないが、記載されるモニタリングシステム及び方法は、1つ以上の検体(例えば、グルコース、乳酸、カリウム、pH、コレステロール、イソプレン、及び/もしくはヘモグロビン)及び/または受容体及び/または別の当事者の、もしくはそれと関連する、他の血液もしくは体液の濃度を測定するセンサを含み得る。
例として、限定するものではないが、本明細書に記載されるモニタリングシステム及び方法の実施形態は、指スティック血液サンプリング、血液検体検査ストリップ、非侵襲性センサ、着用可能なモニタ(例えば、スマートブレスレット、スマートウォッチ、スマートリング、スマートネックレスもしくはペンダント、運動モニタ、フィットネルモニタ、健康及び/もしくは医療モニタ、クリップオンモニタ等)、接着性モニタ、スマートテキスタイル及び/もしくは衣服組み込みセンサ、センサを含む靴インサート及び/もしくはインソール、経皮的(すなわち、経皮)センサ、及び/または飲み込まれた、吸入された、もしくは移植可能なセンサを含み得る。
いくつかの実施形態では、限定するものではないが、モニタリングシステム及び方法は、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、及び/もしくは気圧計を含む慣性測定ユニット;動き、高度、位置、及び/もしくは位置センサ;生体認証センサ;例えば、光心拍モニタ、フォトプレチスモグラム(PPG)/パルスオキシメータ、蛍光モニタ、及びカメラを含む光センサ;着用可能な電極;心電図(EKGもしくはECG)、脳波記録法(EEG)、及び/もしくは筋電図(EMG)センサ;化学センサ;例えば、伸縮、変位、圧力、重量、もしくは衝撃を測定するための可撓性センサ;ガルバノメトリックセンサ、容量センサ、電解センサ、温度/熱センサ、マイクロフォン、振動センサ、超音波センサ、圧電/ピエゾ抵抗センサ、ならびに/または受容体及び/もしくは他の当事者の、もしくはそれに関連する情報を測定するためのトランスデューサ等の、本明細書に記載されるセンサの代わりの、もしくはそれらに加えた他のセンサを含み得る。
本明細書では、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語は、それらの変形と同様に、概して、例えば、主メモリ、保存ユニットインターフェース、取り外し可能な保存媒体、及び/もしくはチャネル等の一時的もしくは非一時的媒体を指す。これら及び他の様々な形態のコンピュータプログラム媒体またはコンピュータ使用可能/可読媒体は、実行のために処理デバイスに1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを担持することに関与し得る。媒体上に具体化されたそのような命令は、概して、「コンピュータプログラムコード」もしくは「コンピュータプログラム製品」もしくは「命令」(コンピュータプログラムもしくは他の群の形態で群化され得る)と称され得る。実行されると、そのような命令は、コンピューティングモジュールまたはそのプロセッサもしくはそれに接続されたプロセッサが、本明細書で考察されるような本開示の特徴もしくは機能を実行することを可能にし得る。
様々な実施形態が、それらの特定の例示的な特徴を参照して記載されている。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載される様々な実施形態のより広い趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更がそれらに対してなされ得ることは明らかであろう。したがって、明細書及び図は、限定的な意味ではなく例証的な意味とみなされるべきである。
様々な例示的な実施形態及び実装の観点から上に記載されているが、個々の実施形態のうちの1つ以上において記載される様々な特徴、態様、及び機能は、それらが記載される特定の実施形態へのそれらの適用性において限定されるものではなく、代わりに、そのような実施形態が記載されているかどうか、かつそのような特徴が記載される実施形態の一部であるとして提示されているか否かにかかわらず、本出願の他の実施形態のうちの1つ以上に、単独でもしくは様々な組み合わせで、適用され得ることが理解されるべきである。よって、本出願の広さ及び範囲は、上に記載される例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
本出願で使用される用語及びフレーズ、ならびにそれらの変形は、別段明記されない限り、限定ではなく自由に解釈されるべきである。前述の例として、「含む」という用語は、「限定するものではないが含む」等を意味するものと読まれるべきであり、「例」という用語は、考察中の項目の例証的な例を提供するために使用され、その網羅的もしくは限定的なリストではなく、「1つ」または「1つ」という用語は、「少なくとも1つの」、「1つ以上の」等を意味するものと読まれるべきであり、かつ「従来の」、「従来型の」、「通常の」、「標準の」、「既知の」等の形容詞及び同様の意味の用語は、記載された項目を、所与の期間に、もしくは所与の時間に関して利用可能な項目に、制限するものと解釈されるべきではなく、代わりに、現在もしくは将来のいずれかの時間に利用可能もしくは知られ得る、従来の、従来型の、通常の、もしくは標準の技術を包含するように読まれるべきである。同様に、本明細書が当業者に明らかであるか、もしくは知られている技術を指す場合、そのような技術は、現在もしくは将来のいずれかの時間に当業者に明らかであるか、もしくは知られている技術を包含する。
「1つ以上」、「少なくとも」、「限定されるものではないが」等の広範な語句及びフレーズ、またはいくつかの例における他の同様のフレーズの存在は、そのような広範なフレーズが存在し得ない例において、より狭い場合が意図及び必要とされることを意味するものとは読まれないものとする。「モジュール」という用語の使用は、モジュールの一部として記載もしくは主張される構成要素もしくは機能が、全て共通のパッケージで構成されていることを示唆するものではない。実際、モジュールの様々な構成要素のいずれももしくは全部が、制御論理もしくは他の構成要素であるにかかわらず、単一のパッケージで組み合わされてもよく、または別々に維持されてもよく、さらに複数の群もしくはパッケージに、または複数の場所に分散されてもよい。
さらに、本明細書に記載される様々な実施形態は、例示的なブロック図、フローチャート、及び他の例証の観点から記載されている。本明細書を読んだ後に当業者に明らかになるように、例証された実施形態及びそれらの様々な代替物は、例証された実施例に限定されることなく、実装され得る。例えば、ブロック図及びそれらに付随する説明は、特定のアーキテクチャまたは構成を必要とすると解釈されるべきではない。