JP6937286B2 - 無線中継装置および無線中継方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、無線中継装置および無線中継方法に関する。
メッシュネットワークを構築する多数の無線中継装置は、無線中継装置間での転送を繰り返し実行することにより、最終的な宛先までIPパケットを転送する。IPパケットは、MAC層レベルでは全てデータフレームとして扱われる。このため、周波数やチャネルといった無線媒体に送信される際には、最終的な宛先までの経路が確立されているか否かは考慮されておらず、MAC層レベルでの接続状態だけが考慮されている。
このため、従来の無線中継装置においては、最終的な宛先までの経路が確立されていないにも関わらず、IPパケットが転送されてしまう可能性がある。これによれば、無線媒体のリソースが、最終的な宛先まで転送することのできないIPパケットを含んだデータフレームによって無駄に利用されてしまうという不都合が生じ得る。
IEEE Std 802.11-2016
本発明が解決しようとする課題は、メッシュネットワークを構築する多数の無線中継装置のうちの一つであって、無線媒体を有効に利用可能な無線中継装置および無線中継方法を提供することである。
実施形態によれば、無線中継装置は、第1MAC処理部と、第2MAC処理部と、処理部とを具備する。前記第1MAC処理部は、第1MACアドレスにより第1無線装置と接続可能である。前記第2MAC処理部は、前記第1MACアドレスとは異なる第2MACアドレスにより第2無線装置と接続可能である。前記処理部は、前記第1無線装置または前記第2無線装置の少なくとも一方を介した、IPパケットを中継するための経路が確立しているか否かを判定し、前記経路が確立している場合、前記IPパケットを転送する。
実施形態によれば、無線中継装置は、第1MAC処理部と、第2MAC処理部と、処理部とを具備する。前記第1MAC処理部は、第1MACアドレスにより第1無線装置と接続可能である。前記第2MAC処理部は、前記第1MACアドレスとは異なる第2MACアドレスにより第2無線装置と接続可能である。前記処理部は、前記第1無線装置または前記第2無線装置の少なくとも一方を介した、IPパケットを中継するための経路が確立しているか否かを判定する。前記処理部は、前記経路が確立する前に、前記第1無線装置または前記第2無線装置の一方へ転送されるデータを有する第1IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットの宛先が前記第1無線装置または前記第2無線装置である場合には、前記第1IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送する。前記処理部は、前記経路が確立する前に、前記第1IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットの宛先が前記第1無線装置または前記第2無線装置のいずれでもなく、前記第1IPパケットが前記第1無線装置または前記第2無線装置によりさらに転送される場合には、前記第1IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しない。
図1は一実施形態に係る無線中継装置を含むメッシュネットワークシステムの一例を示すブロック図である。 図2はOSI参照モデルの階層構造を示す図である。 図3は同実施形態に係る無線中継装置の構成例を示すブロック図である。 図4は同実施形態に係る無線中継装置による経路選択を説明するための図である。 図5は同実施形態に係る無線中継装置による経路選択時の処理手順を示すフローチャートである。 図6は同実施形態に係る無線中継装置が既存のメッシュネットワークに加入する場合を説明するための図である。 図7はMACフレームのフレームフォーマットを示す図である。 図8はLLCフレームのフレームフォーマットを示す図である。 図9は同実施形態に係る無線中継装置による転送時の処理手順を示すフローチャートである。 図10は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示す図である。 図11は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示す別の図である。 図12は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示すさらに別の図である。 図13は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示すさらに別の図である。 図14は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示すさらに別の図である。 図15は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示すさらに別の図である。 図16は同実施形態に係る無線中継装置によって構築されるメッシュネットワークの一例を示すさらに別の図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は、一実施形態に係る無線中継装置を含むメッシュネットワークシステムの一例を示すブロック図である。メッシュネットワークシステムは、図1に示すように、多数の無線中継装置10によって構築される。各無線中継装置10は、親子の関係を有して相互に接続する他の無線中継装置10と通信し、データを送受信することができる。
図2は、OSI(Open System Interconnection)参照モデルの階層構造を示す図である。なお、図2では、OSI参照モデルによって示される第1層〜第7層のうち、本実施形態に深く関わりのある第2層データリンク層L2と、第3層ネットワーク層L3とだけを抜き出して例示している。
第2層データリンク層L2は、図2に示すように、上位副層として論理リンク制御層(LLC: Logical Link Control)層を含み、下位副層として複数の媒体アクセス制御(MAC: Media Access Control)層を含む。また、第2層データリンク層L2は、LLC層と複数のMAC層との間に、複数のMAC層を一つのMAC層と仮想的にみなして扱うための抽象化層(AL: Abstraction Layer)を含む。抽象化層はIEEE Std 1905.1によって定義される。第3層ネットワーク層L3は、インターネットプロトコル(IP: Internet Protocol)層を含む。
なお、図2では図示を省略したが、第2層データリンク層L2に含まれる複数のMAC層の下には、複数の第1層物理(PHY: PHYsical)層が設けられている。
詳細については後述するが、本実施形態に係る無線中継装置10において、PHY層およびMAC層に関する処理は、IEEE 802.11規格およびその拡張規格(例えば、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax等)に基づいて実行される。
図3は、図1に示す多数の無線中継装置10のうちの一つの構成例を示すブロック図である。無線中継装置10は、図3に示すように、第1アンテナ101、第1PHY処理部102、第1MAC処理部103、第2アンテナ104、第2PHY処理部105、第2MAC処理部106、ホストプロセッサ107、メモリ108およびI/O部109、等を備える。
第1アンテナは、例えば第1周波数を利用して無線信号を送受信する。
第1PHY処理部102は、第1層物理層に関する処理を実行する。詳しくは、第1PHY処理部102は、受信処理の場合、第1アンテナ101から無線信号を受け取り、当該無線信号を第1PHY処理部102で処理可能なベースバンド信号に復調する。第1PHY処理部102は、ベースバンド信号に対して、物理パケット復号化処理や、PHYプリアンブルおよびPHYヘッダを除去する処理、等を実行する。第1PHY処理部102は、PHYペイロードをMACフレームとして抽出する。抽出されたMACフレームは第1MAC処理部103に受け渡される。
第1PHY処理部102は、送信処理の場合、第1MAC処理部103からMACフレームおよび送信指示を受け取ると、符号化等の処理を実行して、当該MACフレームを物理パケットに変換する。第1PHY処理部102は、物理パケットを、第1周波数で送信可能な無線信号に変調する。変調された無線信号は第1アンテナ101に受け渡される。
第1MAC処理部103は、第2層データリンク層L2に含まれる下位副層のMAC層に関する処理を実行する。詳しくは、第1MAC処理部103は、受信処理の場合、第1PHY処理部102からMACフレームを受け取ると、当該MACフレームからMACヘッダを除去する処理、等を実行する。第1MAC処理部103は、フレームボディをMSDU(MAC Service Data Unit)として抽出する。MSDUはLLCフレームと称されても良い。抽出されたLLCフレームはホストプロセッサ107に受け渡される。
第1MAC処理部103は、送信処理の場合、ホストプロセッサ107からLLCフレームおよび送信指示を受け取ると、当該LLCフレームをMACフレームに変換する。変換されたMACフレームは第1PHY処理部102に受け渡される。
第2アンテナ104は、例えば第2周波数を利用して無線信号を送受信する。なお、第1アンテナ101によって利用される第1周波数と、第2アンテナ104によって利用される第2周波数とは、同一であっても良いし、異なっていても良い。
第2PHY処理部105は、第1層物理層に関する処理を実行する。詳しくは、第2PHY処理部105は、受信処理の場合、第2アンテナ104から無線信号を受け取り、当該無線信号を第2PHY処理部105で処理可能なベースバンド信号に復調する。第2PHY処理部105は、ベースバンド信号に対して、物理パケット復号化処理や、PHYプリアンブルおよびPHYヘッダを除去する処理、等を実行する。第2PHY処理部105は、PHYペイロードをMACフレームとして抽出する。抽出されたMACフレームは第2MAC処理部106に受け渡される。
第2PHY処理部105は、送信処理の場合、第2MAC処理部106からMACフレームおよび送信指示を受け取ると、符号化等の処理を実行して、当該MACフレームを物理パケットに変換する。第2PHY処理部105は、物理パケットを、第2周波数で送信可能な無線信号に変調する。変調された無線信号は第2アンテナ104に受け渡される。
第2MAC処理部106は、第2層データリンク層L2に含まれる下位副層のMAC層に関する処理を実行する。詳しくは、第2MAC処理部106は、受信処理の場合、第2PHY処理部105からMACフレームを受け取ると、当該MACフレームからMACヘッダを除去する処理、等を実行する。第2MAC処理部106は、フレームボディをLLCフレームとして抽出する。抽出されたLLCフレームはホストプロセッサ107に受け渡される。
第2MAC処理部106は、送信処理の場合、ホストプロセッサ107からLLCフレームおよび送信指示を受け取ると、当該LLCフレームをMACフレームに変換する。変換されたMACフレームは第2PHY処理部105に受け渡される。
ホストプロセッサ107は、バスを介してメモリ108およびI/O部109と接続する。ホストプロセッサ107は、I/O部109によって外部装置からダウンロードされ、メモリ108に格納されているプログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)によって、処理機能部を実現する。詳細については後述するが、処理機能部は、第2層データリンク層L2に含まれる下位副層のMAC層よりも上位の層に関する処理を実行する。
第1PHY処理部102および第2PHY処理部105は、上記した各種処理を実行するために、周波数変換部、A/D変換部、復調部、D/A変換部、変調部、等を含み、例えばハードウェアによって実現されても良い。第1MAC処理部103および第2MAC処理部106は、例えばソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現されても良い。また、上記した処理機能部は、ソフトウェアによる実現に限定されず、例えばハードウェアや、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現されても良い。PHY処理部およびMAC処理部の組は、無線LAN用のベースバンドLSIによって実現されても良い。
また、図3では、第1PHY処理部102および第2PHY処理部105のそれぞれにアンテナが設けられる構成を例示したが、これに限定されず、第1PHY処理部102および第2PHY処理部105に対して一つのアンテナが設けられる構成であっても良い。この場合、第1PHY処理部102および第2PHY処理部105には、Full Duplex(FD)を実現可能な機能が搭載される。
ここで、図3に示す第1MAC処理部103および第2MAC処理部106についてより詳しく説明する。
第1MAC処理部103および第2MAC処理部106は共に個別のMACアドレスを有している。第1MAC処理部103はアクセスポイント(AP: Access Point)として動作する。または、第1MAC処理部103はAPとして動作する機能を備えている。一方、第2MAC処理部106はステーション(STA: Station)として動作する、より詳しくは、非AP STAとして動作する。または、第2MAC処理部106は非AP STAとして動作する機能を備えている。
以下の説明中では、複数の無線中継装置10と接続可能なMAC処理部をAPと称し、APと称されるMAC処理部以外のMAC処理部を非AP STAと称するものとする。但し、MAC処理部を単にSTAと称した場合は、非AP STAとして動作するMAC処理部だけでなく、APとして動作するMAC処理部も含まれるものとする。なお、図3では、APとして動作する第1MAC処理部103と、非AP STAとして動作する第2MAC処理部106とが一つずつ設けられる構成を例示したが、これに限定されず、一つの第1MAC処理部103と複数の第2MAC処理部106とが設けられる構成であっても良い。すなわち、無線中継装置10は、一つのAPと、少なくとも一つの非AP STAとを備えている。
第1MAC処理部103は、APとして動作するために、インフラストラクチャモードにおいて、BSS(Basic Service Set)内外のSTAに対してビーコンフレームを送信する機能と、BSSへの加入を要求する非AP STAとの間で、認証プロセス(Authentication process)および接続プロセス(Association process)を実行する機能とを備えている。なお、インフラストラクチャモードとは、APを核としたBSS IDを共有可能な通信グループを構成するモードである。
ビーコンフレームとは、第1MAC処理部103をAPとしたBSSに関する情報を定期的に通知するフレームであり、例えば、当該BSSを識別するためのBSS IDや、どのような規格オプション機能に対応しているか、伝送レートや変調符号化方式に関する対応要求、利用可能なチャネル幅、等をSTAに通知する。なお、インフラストラクチャモードにおけるBSSのBSS IDは、APのMACアドレスと同一である。また、BSSに関する情報は、STAからのプローブ要求に対するプローブ応答にも含まれSTAに通知される。
認証プロセスおよび接続プロセスは、非AP STAからの管理フレームを受信すると開始される。
認証プロセスでは、第1MAC処理部103は、非AP STAからの認証要求を受信し、当該認証要求に対する認証応答を非AP STAに対して送信する。
接続プロセスでは、第1MAC処理部103は、非AP STAからの接続要求を受信し、当該接続要求を受け入れるか拒否するかの判定を行った後に、当該接続要求に対する接続応答を非AP STAに対して送信する。なお、非AP STAからの接続要求は、例えば、非AP STAが対応している規格オプション機能等を示す通知を含む。また、接続応答は、第1MAC処理部103をAPとしたBSSが対応している規格オプション機能等を示す通知と、接続要求を受け入れるか拒否するかを示す通知とが含まれる。非AP STAからの接続要求を受け入れる場合、接続応答には、上記した各種通知の他に、非AP STAに対して割り当てられたアソシエーションIDがさらに含まれる。
第2MAC処理部106は、非AP STAとして動作するために、APから送信されるビーコンフレームを受信する機能と、APに対してBSSへの加入を要求し、APとの間で、上記した認証プロセスおよび接続プロセスを実行して、認証プロセスおよび接続プロセスが成功したAP(接続が確立したAP)とデータフレームの交換を実施する機能とを備えている。
次に、図4および図5を参照して、ルーティングプロトコルとしてRPL(IPv6 routing protocol for Low-power and Lossy Networks (LLNs))が採用された場合の経路選択(ルーティング)について説明する。以下の説明中では、図3に示す構成の無線中継装置10を中継ノード10と称しても良いものとする。
既存のネットワークに新たに無線中継装置10が加入する場合、図4に示すように、新たに加入する無線中継装置10d(以下では、新規中継ノードと称する)は、既存の無線中継装置10a〜10c(以下では、既存中継ノードと称する)のいずれかと接続する。このため、新規中継ノードと既存中継ノードとの間では、図5に示す一連の処理が実行される。
新規中継ノードは、DIO(DODAG Information Solicitation)メッセージの送信を要求するためのDIS(Destination-Oriented Directed Acyclic Graph (DODAG) Information Solicitation)メッセージを含んだIPパケットを周囲の既存中継ノードに送信する(ステップS1)。
なお、DISメッセージを含むIPパケットは、RPLにおいては、複数の既存中継ノードにまとめて送信されても良いし、各既存中継ノードに順次ユニキャスト送信されても良い。
例えば、新規中継ノードが非AP STAとして既存中継ノードに接続する場合、DISメッセージを含むIPパケットは、各既存中継ノードに順次ユニキャスト送信される。一方で、新規中継ノードがAPとして既存中継ノードに接続する場合、DISメッセージを含むIPパケットは、複数の既存中継ノードにまとめて送信される。さらに、ネットワークを構築するノード全てが非AP STAであるアドホックモード(インデペンデントモード)の場合、DISメッセージを含むIPパケットは、複数の既存中継ノードにまとめて送信される。
IPパケットを複数の既存中継ノードにまとめて送信する方法としては、細かく宛先を指定しないブロードキャスト送信と、宛先グループを指定するマルチキャスト送信とがある。上記したように、ルーティングプロトコルとしてRPLが採用されている場合、RPLにおいて使用されるIPv6にはブロードキャストの規定がないため、IPパケットは、マルチキャスト送信によって複数の既存中継ノードにまとめて送信される。
一方で、ルーティングプロトコルとしてRPL以外が採用されている場合、IPパケットは、ブロードキャスト送信によって複数の既存中継ノードにまとめて送信されても良い。なお、IPパケットを複数の既存中継ノードにまとめて送信する方法としては、IEEE 802.11axのマルチユーザ(MU: Multi-User)送信が利用されても良い。
ステップS1の後、既存中継ノードは、DISメッセージを含むIPパケットを受信すると、当該IPパケットの送信元(新規中継ノード)にDIOメッセージを含んだIPパケットを送信する(ステップS2)。
DIOメッセージは、メトリックやルーティング情報を含む。詳細については後述するが、メトリックとは、ネットワークを構築する多数の中継ノードのうちの基点となる中継ノードからの相対的な距離を示す。ネットワークの基点となる中継ノードは、ルートと称されても良い。
なお、DIOメッセージを含むIPパケットも、DISメッセージを含むIPパケット同様、まとめて送信されても良いし、順次ユニキャスト送信されても良い。例えば、新規中継ノードが非AP STAとして既存中継ノードに接続する場合、DIOメッセージを含むIPパケットは順次ユニキャスト送信される。この場合、IP層レベルでもユニキャスト送信となり、MAC層レベルでもユニキャスト送信となる。一方で、新規中継ノードがAPとして既存中継ノードに接続する場合、DIOメッセージを含むIPパケットは、IEEE 802.11axのアップリンクMU送信、等を利用して、まとめて送信される。
ステップS2の後、新規中継ノードは、DIOメッセージを含むIPパケットを受信すると、当該パケットに含まれるDIOメッセージを参照して、どの既存中継ノードと接続するかを選択する。換言すると、新規中継ノードは、親となる既存中継ノードを選択する(ステップS3)。
しかる後、新規中継ノードは、DAO(Destination Advertisement Object)メッセージを含んだIPパケットを親となる既存中継ノードに送信し、親として選択したことを当該既存中継ノードに通知する(ステップS4)。
図5に示す一連の処理が実行されることによって、新規中継ノードは、接続する既存中継ノードを選択し(経路を選択し)、既存のネットワークに加入する。なお、図5に示す一連の処理が実行され、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了した中継ノード間においては、IPパケットを中継する経路が確立していると言える。
ここで、図6を参照して、新規中継ノードが既存のメッシュネットワークに加入する場合の具体例を説明する。図6では、既存中継ノード10a〜10cによって構築されている樹状のメッシュネットワークに、新規中継ノード10dが加入する場合を例示する。
既存中継ノード10aはルートに相当する中継ノードである。既存中継ノード10aは、子として機能する二つの既存中継ノード10b,10cと接続している。以下の説明中では、ルートがある中継ノード側を上流と称し、その反対側を下流と称するものとする。
図6では、既存中継ノード10b,10cの下流に、新規中継ノード10dが接続する場合を想定している。このため、以下の説明中では、既存中継ノード10aを親ノードと称した場合、既存中継ノード10b,10cを子ノードと称し、さらに、新規中継ノード10dを孫ノードと称しても良いものとする。また、既存中継ノード10b,10cを親ノードと称した場合、新規中継ノード10dを子ノードと称しても良いものとする。
なお、図6では、親ノードと子ノードとは、MAC層レベルでは、APと非AP STAとの関係で接続している。例えば、親ノードである既存中継ノード10aのAP(第1MAC処理部103)は、子ノードである既存中継ノード10b,10cの非AP STA(第2MAC処理部106)と接続している。また、新規中継ノード10dは、親になり得る既存中継ノード10b,10cにDISメッセージを含むIPパケットを送信するために、MAC層レベルでは、新規中継ノード10dの非AP STAの一つ(STA1)で既存中継ノード10bのAPと接続し、もう一つの非AP STA(STA2)で既存中継ノード10cのAPと接続している。なお、図6では、説明の便宜上、非AP STAを単にSTAと表記している。
この場合、新規中継ノード10dは、既存中継ノード10b,10cに対して、DISメッセージを含むIPパケットをそれぞれ送信する。
既存中継ノード10b,10cは、DISメッセージを含むIPパケットを受信すると、新規中継ノード10dに対して、DIOメッセージを含むIPパケットをそれぞれ送信する。
上記したように、DIOメッセージには、ルートである中継ノードからの相対的な距離を示すメトリックが含まれる。ルーティングプロトコルとしてRPLが採用されている場合、メトリックは、ルートである中継ノードからの相対的なホップ数で表現され、このホップ数はランクと称される。例えば、図6に示す既存中継ノード10b,10cのランクは「1」である。また、既存中継ノード10b,10cの下流に接続する新規中継ノード10dのランクは「2」である。
新規中継ノード10dは、既存中継ノード10b,10cによって送信されるDIOメッセージを含むIPパケットを受信すると、各IPパケットに含まれるDIOメッセージを参照して、親となる既存中継ノードを選択する。例えば、DIOメッセージに含まれるランクが少ない既存中継ノードが親として選択される。既存中継ノード10b,10cのランクは共に「1」であるが、ここでは、既存中継ノード10bが親として選択されたものとする。
新規中継ノード10dは、親として選択した既存中継ノード10bに対して、DAOメッセージを含むIPパケットを送信し、既存中継ノード10bに親として選択したことを通知する。これによれば、中継ノード10bを介した中継ノード10aから中継ノード10dまでの経路が確立される。
なお、図6に示す各中継ノード10a〜10dのAP(第1MAC処理部103)および非AP STA(第2MAC処理部106)は、状況に応じてその機能を停止しても良い。
例えば、ルートとして機能し続ける限り中継ノード10aの非AP STAは使用されることがないので、この場合、中継ノード10aの非AP STAはその機能を停止しても良い。
また、図6に示す中継ノード10dが上記したように中継ノード10bを親として選択した場合、中継ノード10dの非AP STAの一つであるSTA2と中継ノード10cのAPとのMAC層レベルでの接続は不要となるので、中継ノード10dのSTA2はその機能を停止しても良い。
但し、経路を見直す可能性を考慮すると、DISメッセージを含むIPパケットを送信するために、自ノードの周囲に位置する中継ノード10とのMAC層レベルでの接続は維持されている方が好ましい。これによれば、経路を見直す際に、再度MAC層レベルの接続から行う手間を省略することができる。また、自ノードのランクを変更せずに、経路を見直す可能性を考慮すると、中継ノード10には、ランクと同数の非AP STA(第2MAC処理部106)が備えられている方が好ましい。
図6では図示を省略しているが、中継ノード10(例えば、ルートである中継ノード10a)には、有線ネットワークが接続されていても良い。
また、図6では、多数の中継ノード10によって構築されるメッシュネットワークとして樹状のメッシュネットワークを例示したが、メッシュネットワークの構造はこれに限定されない。例えば、中継ノード10同士がN対Nの接続形態を有したメッシュネットワークを構築するとしても良い。この場合、メッシュネットワークを構築する各中継ノード10は、複数の中継ノード10を親として選択する。これによれば、最終宛先がある中継ノード10であるIPパケットを転送する際に、最終宛先までの経路として、複数種類の経路を有することができ、例えば、一つの経路が利用不能になったとしても、別の経路を利用してIPパケットの転送を行うことができる。
以下では、ホストプロセッサ107がメモリ108に格納されているプログラムを実行することによって実現される処理機能部について詳しく説明する。以下の説明中では、この処理機能部をAL処理部107aと称して説明する。AL処理部107aは、第2層データリンク層L2に含まれる抽象化層に関する処理を実行する。
まず、AL処理部107aに関わりのあるMACフレームおよびLLCフレームのフレームフォーマットについて説明する。
図7は、MACフレームのフレームフォーマットを示す。MACフレームはMPDU(MAC Protocol Data Unit)と称されても良い。MACフレームは、図7に示すように、MACヘッダ21と、フレームボディ22と、フレームチェックシーケンス(FCS: Frame Check Sequence)23とによって構成される。
MACヘッダ21は、複数のフィールドを含み、各フィールドには、MAC層における受信処理に必要な情報が設定される。より詳しくは、MACヘッダ21に含まれる各フィールドには、後述するフレーム種別を示す情報、送信禁止期間(NAV: Network Allocation Vector)を設定するための情報、宛先や送信元のアドレス情報、等が設定される。
MACフレームの種別は、データ(Data)フレーム、管理(Management)フレームおよび制御(Control)フレームの3種類に大別される。MACフレームの種別を示す情報は、MACヘッダ21に含まれる複数のフィールドのうちのタイプフィールドに設定される。なお、MACヘッダ21に含まれる複数のフィールドのうちのサブタイプフィールドには、タイプフィールドに設定されるフレーム種別におけるフレームの種類を示す情報が設定される。
アドレス情報は、MACヘッダ21に含まれる複数のフィールドのうちのアドレスフィールドに設定される。MACヘッダ21に含まれるアドレスフィールドの数は、フレーム種別や、宛先が同一BSS内にいるのか、あるいは同一BSS外にいるのかといった条件によって異なる。アドレスフィールドには、BSS ID(当該BSSを構成するAPのMACアドレス)、MACアドレス、ブロードキャストアドレス、マルチキャストアドレス、等を示すアドレス情報が設定される。アドレスフィールドには、MACフレームの直接の送信先アドレス(RA: Receiver Address)を示すアドレス情報が必ず設定され、アドレスフィールドが複数ある場合には、このアドレス情報は、必ず先頭のアドレスフィールドに設定される。
フレームボディ22には、MACフレームのフレーム種別がデータフレームである場合、MSDU(LLCフレーム)が設定される。また、FCS23は、MACヘッダ21とフレームボディ22とを正常に受信することができたか否かを判定するために計算された誤り検出コード(CRC: Cyclic Redundancy Code)が設定される。
図8は、LLCフレームのフレームフォーマットを示す。LLCフレームは、図8に示すように、LLCヘッダ31と、SNAP(SubNetwork Access Protocol)ヘッダ32と、LLCデータ33とによって構成される。
LLCヘッダ31には、LLC層レベルでの宛先を示すDSAP(Destination Service Access Point)と、LLC層レベルでの送信元を示すSSAP(Source Service Access Point)とが設定される。また、LLCデータ33には、図8に示すように、IP層レベルでのアドレスを示すIPヘッダ41と、IPデータ42とによって構成されるIPパケットが設定される。
次に、AL処理部107aによって実行される処理について詳しく説明する。図9は、AL処理部107aによって実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、LLCフレームの転送は、LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットの転送と同義であるものとする。また、IPパケットは、TCP(Transmission Control Protocol)/IPパケットや、UDP(User Datagram Protocol)/IPパケットのことを指すものとする。
まず、AL処理部107aは、第1MAC処理部103または第2MAC処理部106からLLCフレームを受け取ると、当該LLCフレームに含まれるLLCヘッダ31内のDSAPを参照して、当該LLCフレームの宛先が自装置であるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11の結果、LLCフレームの宛先が自装置であると判定された場合(ステップS11のYES)、AL処理部107aは、LLC層に関する処理を実行可能なLLC処理部(図示せず)にLLCフレームを受け渡し、一連の処理を終了させる。
一方、ステップS11の結果、LLCフレームの宛先が自装置でないと判定された場合(ステップS11のNO)、AL処理部107aは、LLCフレームに含まれるLLCヘッダ31内のDSAPと、予め格納された経路情報とに基づいて、当該LLCフレームの宛先までの経路が確立しているか否かを判定する(ステップS12)。
経路情報は、確立している経路を示す情報であり、例えばメモリ108に予め格納される。経路が確立しているとは、LLCフレームの宛先である無線中継装置10(宛先無線中継装置)に当該LLCフレームを転送するためにはどの無線中継装置10を中継すれば良いか、さらには、無線中継装置10のどのMAC処理部を中継すれば良いか、といった経路情報を有した状態のことを指す。本実施形態においては、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が済んでいる無線中継装置間においては、経路が確立していると言える。
一方で、経路が確立していないとは、上記した経路情報を有していない状態のことを指す。すなわち、宛先無線中継装置が決まらない、宛先無線中継装置に転送するための無線中継装置10が決まらないといった状態である。経路上のいずれかの無線中継装置10が不在になった場合も、経路が確立していないと言える。また、過去に経路が確立している状態にあったにも関わらず、今回LLCフレームを受信した時点において、その経路が決まらない場合、当該経路は確立していない状態に再度戻るものとする。さらに、経路を見直すために、ある無線中継装置10がDISメッセージを含むIPパケットを送信した場合、当該無線中継装置10を介して確立されていた経路は確立していない状態に再度戻るものとする。
また、無線中継装置10のMAC層レベルで接続が切断された場合、当該無線中継装置10を介して確立されていた経路は確立していない状態に再度戻るものとする。MAC層レベルで接続が切断された場合、無線中継装置10は、当然の如く、全てのIPパケットを転送することができないことになる。MAC層レベルでの接続が切断される状況としては、例えば、ある無線中継装置10から別の無線中継装置10に対してデータフレームが送信され、このデータフレームに対する送達確認が取れないのでデータフレームが再送され続けたが、その再送回数が基準値に達してしまいリトライアウトになった状況が一例として挙げられる。また、データのライフライムが切れ続け、ある無線中継装置10が別の無線中継装置10は存在しないと判断した状況が別の一例として挙げられる。さらに、ある無線中継装置10が別の無線中継装置10にDisassociationフレームまたはDeauthenticationフレームを送信し、別の無線中継装置10からある無線中継装置10にデータフレームを送信できなくなった状況がさらなる一例として挙げられる。
ステップS12の結果、LLCフレームの宛先までの経路が確立していると判定された場合(ステップS12のYES)、AL処理部107aは、後述するステップS15の処理を実行する。
一方、ステップS12の結果、LLCフレームの宛先までの経路が確立していないと判定された場合(ステップS12のNO)、AL処理部107aは、LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットが経路確立用の制御パケットであるか否かを判定する(ステップS13)。
経路確立用の制御パケットとは、経路を選択するためのメッセージ全般を含む。ルーティングプロトコルとしてRPLが採用されている場合、経路を選択するためのメッセージには、例えばIPアドレスを割り当てるためのプロトコル(例えば、DHC(Dynamic Host Configuration Protocol))を実施するためのメッセージが含まれる。
具体的には、IPパケットのうち、ICMPv6(Internet Control Message Protocol forIPv6)に用いられるものが経路確立用の制御パケットである。ICMPv6では、IPヘッダのプロトコルサブフィールドの値は「58」である。このため、AL処理部107aは、ルーティングプロトコルとしてRPLが採用されている場合、LLCデータ33として含まれるIPパケットのIPヘッダ41を参照して、当該IPヘッダ41のプロトコルサブフィールドの値が「58」の場合に、経路確立用の制御パケットであると判定し、それ以外であれば、データパケットであると判定しても良い。
なお、本実施形態では、ルーティングプロトコルとしてRPLが採用されている場合を想定しているが、これに限定されず、例えばOSPF(Open Shortest Path First)がルーティングプロトコルとして採用されても良い。この場合、IPヘッダのプロトコルサブフィールドの値は「89」である。このため、AL処理部107aは、ルーティングプロトコルとしてOSPFが採用されている場合、LLCデータ33として含まれるIPパケットのIPヘッダ41を参照して、当該IPヘッダ41のプロトコルサブフィールドの値が「89」の場合に、経路確立用の制御パケットであると判定し、それ以外であれば、データパケットであると判定しても良い。
なお、経路確立用の制御パケットであるか否かの判定は、複数のプロトコルサブフィールドのORを取るものであっても良い。これは、複数の経路選択プロトコルを組み合わせて利用する場合に有効である。
また、経路確立用の制御パケットであるか否かの判別は、IPヘッダのプロトコルサブフィールドの値による判別に限定されない。例えば、経路確立のためにARP(Address Resolution Protocol)フレームを利用する場合がある。ARPフレームは、IPパケットとしてはTCP/IPとして送られるため、IPヘッダのプロトコルサブフィールドではARPフレームであることを判別することができない。この場合、AL処理部107aは、イーサネット(登録商標)フレームに含まれるイーサネットヘッダ内のフレームタイプを参照し、当該フレームタイプがARPを示す0x0806である場合、当該イーサネットフレームにデータとして含まれるIPパケットを経路確立用の制御パケットと判別しても良い。この判別方法は、主に、有線LANから無線中継装置10にデータが送信されて来た場合に利用される。また、無線LANからデータが送信されて来た場合、AL処理部107aは、UDPフレームのペイロードを参照して、当該データが経路確立用の制御パケットであるか否かを判別しても良い。
なお、ステップS13の結果、IPパケットが経路確立用の制御パケットでないと判定された場合(ステップS13のNO)、AL処理部107aは、LLCフレームを転送しないことを決定し(ステップS14)、一連の処理を終了させる。
一方、ステップS13の結果、IPパケットが経路確立用の制御パケットであると判定された場合(ステップS13のYES)、AL処理部107aは、LLCフレームに含まれるLLCヘッダ31内のDSAPと、予め格納された経路情報とに基づいて、当該LLCフレームの転送先を選択する(ステップS15)。
なお、LLCフレームの転送先は、基本的には、ステップS11においてLLCフレームを受け渡したMAC処理部と異なるMACアドレスを有していれば良い。
しかる後、AL処理部107aは、選択した転送先に対してLLCフレームを転送する。この時、AL処理部107aは、選択した転送先に対して、当該LLCフレームの次の転送先がどこであるかもあわせて通知し(ステップS16)、一連の処理を終了させる。
転送先のMAC処理部は、AL処理部107aによって転送されたLLCフレームを受け取ると、当該LLCフレームをMACフレームに変換する。このときLLCフレームと共に受け取った次の転送先のMACアドレスをMACフレームの送信先アドレス(RA)に設定する。また、転送先のMAC処理部に対応するPHY処理部は、当該MACフレームを物理パケットに変換した後に、当該物理パケットを、対応するアンテナが送信可能な周波数の無線信号に変調する。対応するアンテナは、当該無線信号を送信する。
なお、ステップS16において転送されるLLCフレームは、例えばメモリ108に一時的に格納されても良い。あるいは、ステップS16において転送されるLLCフレームは、転送先のMAC処理部がアクセス可能なワークメモリ等に一時的に格納されても良い。
ステップS14において転送しないと決定されたLLCフレームは廃棄(削除)されても良い。あるいは、ステップS14において転送しないと決定されたLLCフレームは、例えばメモリ108や、MAC処理部がアクセス可能なワークメモリ等に一時的に格納されても良い。より詳しくは、LLCフレームを転送しないことを決定した無線中継装置10に含まれる全てのMAC処理部または転送先の候補となり得るMAC処理部がアクセス可能なワークメモリ等に一時的に格納されても良い。
メモリ108に格納されたLLCフレームは、当該LLCフレームの宛先までの経路が確立した後に、AL処理部107aによって取得され、当該宛先までの転送が開始されても良い。MAC処理部がアクセス可能なワークメモリに格納されたLLCフレームは、当該LLCフレームの宛先までの経路が確立した後に、当該MAC処理部によって取得され、当該LLCフレームの宛先までの転送が開始されても良い。これによれば、アプリケーションレベルでの再送信を削減することができ、処理遅延を削減することができる。
以上説明した図9に示す一連の処理がAL処理部107aによって実行されることにより、LLCフレームの宛先までの経路が確立していない場合には、周波数やチャネルといった無線媒体の利用を、経路確立用の制御パケットだけに制限することができる。
これによれば、LLCフレームの宛先までの経路が確立していない、かつ、当該LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットが経路確立用の制御パケットでない場合であっても、当該LLCフレームが転送されてしまい、無線媒体を無駄に利用してしまうという従来の不都合を解消することができる。この不都合が解消されることによって、無線媒体は有効に利用され、従来に比べて、より早く経路を生成する(経路を確立させる)ことができる。
また、従来であれば、LLCフレームの宛先までの経路が確立していない、かつ、当該LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットが経路確立用の制御パケットでない場合であっても、当該LLCフレームを転送するため、当該LLCフレームをMACフレームに変換する等の処理が必要であったが、当該処理を実行する必要がないので、処理削減に伴う低消費電力化(省電力化)を図ることもできる。
さらに、AL処理部107aは、LLCフレームの宛先までの経路が確立している場合には、当該LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットが経路確立用の制御パケットであるか否かを判定する処理を実行しない。これによれば、LLCフレームの宛先までの経路が確立している場合に実行される処理手順の数を最小限に抑えることができ、低消費電力化を図ることができる。
ここで、具体的な状況を想定した上で、AL処理部107aによって実行される一連の処理について説明する。
図10は、中継ノード10a〜10cによって構築されるメッシュネットワークに、非中継ノード11が接続している場合を例示する。非中継ノード11とは、APとして動作する機能を備えていない、かつ、一つの非AP STAとして動作する機能を備えているノードである。図10では、中継ノード10aがルートに相当し、中継ノード10b,10cが順にその下流に位置している。非中継ノード11は最も下流に位置している中継ノード10cに接続している。また、図10では、親ノードと子ノードとは、MAC層レベルでは、APと非AP STAとの関係で接続している。さらに、図10では、中継ノード10aから非中継ノード11までの経路が確立している場合を想定する。なお、図10では、説明の便宜上、非AP STAを単にSTAと表記している。
以下では、まず、非中継ノード11において、最終宛先が中継ノード10aであるIPパケット(LLCフレーム)が発生した場合の中継について説明する。つまり、下流側から上流側へのIPパケットの中継について説明する。
非中継ノード11において発生したIPパケットは、非中継ノード11から中継ノード10cに送信される。
非中継ノード11からのIPパケットがMAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103によって受信されると、中継ノード10cは、上記した図9に示す一連の処理を実行する。図10では、中継ノード10aから非中継ノード11までの経路が確立している場合を想定しているので、中継ノード10cは転送先として自ノードの非AP STA(第2MAC処理部106)を選択し、受信されたIPパケットは、中継ノード10cの非AP STAに転送される。IPパケットの転送時には、次の転送先が中継ノード10b(のAP)であることが通知される。中継ノード10cの非AP STAは、転送されて来たIPパケットを中継ノード10bにさらに転送する。
中継ノード10bは中継ノード10cからのIPパケットを受信すると、中継ノード10cと同様に動作し、非中継ノード11において発生したIPパケットを、最終宛先である中継ノード10aまで転送する。これによれば、非中継ノード11において発生したIPパケットは、図10の実線の矢印に示される経路を通って、最終宛先である中継ノード10aに到達する。
なお、ここでは、中継ノード10aから非中継ノード11までの経路が確立している場合を想定しているため、受信されたIPパケットは上記のように転送される。しかしながら、もし、中継ノード10aから非中継ノード11までの経路が確立していない場合、受信されたIPパケットが経路確立用の制御パケットであれば転送されるが、受信されたIPパケットが経路確立用の制御パケットでなければ転送されない。
また、ここでは、下流側から上流側へのIPパケットの中継について説明したが、最終宛先が非中継ノード11であるIPパケットの中継、つまり、上流側から下流側へのIPパケットの中継についても同様である。この場合、IPパケットは、図10の点線の矢印に示されるように、上記とは逆の経路を通って、中継ノード10aから非中継ノード11まで到達する。
本実施形態では、AL処理部107aは、基本的に、LLCフレームに含まれるLLCヘッダ31内のDSAPによって示される宛先までの経路が確立されていない場合、当該LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットが経路確立用の制御パケットであれば転送を許容し、当該IPパケットが経路確立用の制御パケットでなければ転送を許容しない。しかしながら、以下に示す状況においては、AL処理部107aは、LLCフレームの宛先までの経路が確立されていない、かつ、LLCフレームにLLCデータ33として含まれるIPパケットが経路確立用の制御パケットでない場合であっても、当該LLCフレームの転送を許容する方が好ましい。
図11は、図10に示す中継ノード10cに非中継ノード12がさらに接続している場合を例示する。図11では、親ノードと子ノードとは、MAC層レベルでは、APと非AP STAとの関係で接続している。また、図11では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定する。より詳しくは、図11において実線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していることを示し、点線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していないこと示すものとする。
なお、図11では、説明の便宜上、非AP STAを単にSTAと表記している。以下では、非中継ノード11において、最終宛先が非中継ノード12であり、経路確立用の制御パケットでないIPパケット(データパケット)が発生した場合の中継について説明する。
非中継ノード11において発生したIPパケットは、非中継ノード11から中継ノード10cに送信される。
非中継ノード11からのIPパケットがMAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103によって受信されると、中継ノード10cは、上記した図9に示す一連の処理を実行する。図11では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定しているので、通常であれば、非中継ノード11において発生した、経路確立用の制御パケットでないIPパケットは転送されないことになる。
しかしながら、中継ノード10cは、MAC層レベルでは、非中継ノード11において発生したIPパケットの宛先である非中継ノード12と、APおよび非AP STAの関係をもって接続しているので、AL処理部107aは、たとえ各ノード間において経路が確立されていない、かつ、当該IPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、非中継ノード12に転送する方が好ましいと判断する。この判断に伴い、AL処理部107aは、MAC層レベルでAPとして動作し、非中継ノード12と接続している第1MAC処理部103に、受信したIPパケットを再転送する。
再転送されたIPパケットは第1MAC処理部103によってMACフレームに変換され、最終的に、非中継ノード12に転送される。つまり、各ノード間において経路が確立されていない、かつ、転送対象のIPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、中継ノード10cは、非中継ノード11において発生したIPパケットを、最終宛先である非中継ノード12に転送することができる。
図11に示す矢印は、非中継ノード11において発生したIPパケットが中継ノード10cを介して非中継ノード12に転送される様子を示している。この場合、図11の矢印に示されるように、中継ノード10cにおいては、MAC層レベルで非AP STAとして動作する第2MAC処理部106は動作せずに、MAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103だけが動作する。
図12は、中継ノード10a〜10cによって構築されるメッシュネットワークの中継ノード10bに非中継ノード11が接続している場合を例示する。図12では、親ノードと子ノードとは、MAC層レベルでは、APと非AP STAとの関係で接続している。また、図12では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定する。より詳しくは、図12において実線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していることを示し、点線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していないこと示すものとする。
なお、図12では、説明の便宜上、非AP STAを単にSTAと表記している。以下では、非中継ノード11において、最終宛先が中継ノード10cであり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが発生した場合の中継について説明する。
非中継ノード11において発生したIPパケットは、非中継ノード11から中継ノード10bに送信される。
非中継ノード11からのIPパケットがMAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103によって受信されると、中継ノード10bは、上記した図9に示す一連の処理を実行する。図12では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定しているので、通常であれば、非中継ノード11において発生した、経路確立用の制御パケットでないIPパケットは転送されないことになる。
しかしながら、中継ノード10bは、MAC層レベルでは、非中継ノード11において発生したIPパケットの宛先である中継ノード10cと、APおよび非AP STAの関係をもって接続しているので、AL処理部107aは、たとえ各ノード間において経路が確立されていない、かつ、当該IPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、中継ノード10cに転送する方が好ましいと判断する。この判断に伴い、AL処理部107aは、MAC層レベルでAPとして動作し、中継ノード10cと接続している第1MAC処理部103に、受信したIPパケットを再転送する。
再転送されたIPパケットは第1MAC処理部103によってMACフレームに変換され、最終的に、中継ノード10cに転送される。つまり、各ノード間において経路が確立されていない、かつ、転送対象のIPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、中継ノード10bは、非中継ノード11において発生したIPパケットを、最終宛先である中継ノード10cに転送することができる。
図12に示す矢印は、非中継ノード11において発生したIPパケットが中継ノード10bを介して中継ノード10cに転送される様子を示している。この場合、図12の矢印に示されるように、中継ノード10bにおいては、MAC層レベルで非AP STAとして動作する第2MAC処理部106は動作せずに、MAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103だけが動作する。
なお、図11および図12では、AL処理部107aがIPパケットを再転送する機能を備えている場合を例示したが、これに限定されず、当該再転送に相当する機能は、第1MAC処理部103に備えられていても良い。第1MAC処理部103は、MACフレームからMSDUに相当するLLCフレームを抽出し、これをホストプロセッサ107に単に受け渡すのではなく、MACフレームに含まれるMACヘッダ(詳しくは、アドレス3サブフィールドに設定される最終宛先のMACアドレス(DA: Destination Address))を参照し、最終宛先のMACアドレスが当該第1MAC処理部103と接続している他の中継ノードまたは非中継ノードであった場合、抽出したLLCフレームをMACフレームに変換し、これを最終宛先に転送する機能を備えていても良い。
図13は、中継ノード10a〜10cによって構築されるメッシュネットワークの中継ノード10aに非中継ノード11が接続し、かつ、中継ノード10aが有線LAN13に接続している場合を例示する。図13では、親ノードと子ノードとは、MAC層レベルでは、APと非AP STAとの関係で接続している。また、図13では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定する。より詳しくは、図13において実線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していることを示し、点線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していないこと示すものとする。
なお、図13では、説明の便宜上、非AP STAを単にSTAと表記している。以下では、最終宛先が非中継ノード11であり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが有線LAN13から送信されて来た場合の中継について説明する。図13では、最終宛先が非中継ノード11であり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが有線LAN13から送信されて来た場合の中継について説明するが、例えば、最終宛先が非中継ノード11であり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが中継ノード10aにおいて発生した場合の中継も同様となる。
有線LAN13からのIPパケットがMAC層レベルで非AP STAとして動作する第2MAC処理部106によって受信されると、中継ノード10aは、上記した図9に示す一連の処理を実行する。図13では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定しているので、通常であれば、有線LAN13から送信されて来た、経路確立用の制御パケットでないIPパケットは転送されないことになる。
しかしながら、中継ノード10aは、MAC層レベルでは、有線LAN13から送信されて来たIPパケットの宛先である非中継ノード11と、APおよび非AP STAの関係をもって接続しているので、AL処理部107aは、たとえ各ノード間において経路が確立されていない、かつ、当該IPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、非中継ノード11に転送する方が好ましいと判断する。この判断に伴い、AL処理部107aは、MAC層レベルでAPとして動作し、非中継ノード11と接続している第1MAC処理部103に、受信したIPパケットを転送する。
転送されたIPパケットは第1MAC処理部103によってMACフレームに変換され、最終的に、非中継ノード11にさらに転送される。つまり、各ノード間において経路が確立されていない、かつ、転送対象のIPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、中継ノード10aは、有線LAN13から送信されて来たIPパケットを、最終宛先である非中継ノード11に転送することができる。
図13に示す矢印は、有線LAN13から送信されて来たIPパケットが中継ノード10aを介して非中継ノード11に転送される様子を示している。この場合、図13の矢印に示されるように、IPパケットは、中継ノード10aにおいて、MAC層レベルで非AP STAとして動作する第2MAC処理部106から、MAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103に一度転送された後に、非中継ノード11にさらに転送される。
図14は、中継ノード10a〜10cによって構築されるメッシュネットワークの中継ノード10aが有線LAN13に接続している場合を例示する。図14では、親ノードと子ノードとは、MAC層レベルでは、APと非AP STAとの関係で接続している。また、図14では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定する。より詳しくは、図14において実線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していることを示し、点線で示される部分は、DISメッセージに対するDIOメッセージおよびDAOメッセージの交換が完了していないこと示すものとする。
なお、図14では、説明の便宜上、非AP STAを単にSTAと表記している。以下では、最終宛先が中継ノード10bであり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが有線LAN13から送信されて来た場合の中継について説明する。図14では、最終宛先が中継ノード10bであり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが有線LAN13から送信されて来た場合の中継について説明するが、例えば、最終宛先が中継ノード10bであり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが中継ノード10aにおいて発生した場合の中継も同様となる。
有線LAN13からのIPパケットがMAC層レベルで非AP STAとして動作する第2MAC処理部106によって受信されると、中継ノード10aは、上記した図9に示す一連の処理を実行する。図14では、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定しているので、通常であれば、有線LAN13から送信されて来た、経路確立用の制御パケットでないIPパケットは転送されないことになる。
しかしながら、中継ノード10aは、MAC層レベルでは、有線LAN13から送信されて来たIPパケットの宛先である中継ノード10bと、APおよび非AP STAの関係をもって接続しているので、AL処理部107aは、たとえ各ノード間において経路が確立されていない、かつ、当該IPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、中継ノード10bに転送する方が好ましいと判断する。この判断に伴い、AL処理部107aは、MAC層レベルでAPとして動作し、中継ノード10bと接続している第1MAC処理部103に、受信したIPパケットを転送する。
転送されたIPパケットは第1MAC処理部103によってMACフレームに変換され、最終的に、中継ノード10bにさらに転送される。つまり、各ノード間において経路が確立されていない、かつ、転送対象のIPパケットが経路確立用の制御パケットでなかったとしても、中継ノード10aは、有線LAN13から送信されて来たIPパケットを、最終宛先である中継ノード10bに転送することができる。
図14に示す矢印は、有線LAN13から送信されて来たIPパケットが中継ノード10aを介して中継ノード10bに転送される様子を示している。この場合、図14の矢印に示されるように、IPパケットは、中継ノード10aにおいて、MAC層レベルで非AP STAとして動作する第2MAC処理部106から、MAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103に一度転送された後に、中継ノード10bにさらに転送される。
図10〜図14においては、非中継ノード11において発生したIPパケット、または、有線LAN13からのIPパケットあるいは中継ノード10において発生したIPパケットが、中継ノード10に送信されて来た場合の中継について説明したが、中継ノード10のIP層においてIPパケットが生成され、当該IPパケットが他の中継ノード10に送信される場合がある。
この場合、他の中継ノード10は、経路が確立されているか否かに関わらず、基本的には、受信したIPパケットが経路確立用の制御パケットでない限り、当該IPパケットを、別のノードには転送しない。但し、受信したIPパケットの宛先が、MAC層レベルでAPとして動作する自ノード内の第1MAC処理部103と接続しているノードであった場合、他の中継ノード10は、受信したIPパケットを当該第1MAC処理部103に一度転送した後に、これを宛先のノードにさらに転送しても良い。
本実施形態においては、下流側の中継ノード10の非AP STAが上流側の中継ノード10のAPにMAC層レベルで接続している場合を例示したが、これに限定されず、上流側の中継ノード10の非AP STAが下流側の中継ノード10のAPにMAC層レベルで接続するとしても良い。図15を参照して、この場合のIPパケットの中継について説明する。
図15は、中継ノード10a〜10cによって構築されるメッシュネットワークに、非中継ノード11が接続している場合を例示する。図15では、ルートに相当する中継ノード10aの非AP STAがその下流に位置する中継ノード10bのAPとMAC層レベルで接続している場合を想定する。また、図15では、中継ノード10bの非AP STAがその下流に位置する中継ノード10cのAPとMAC層レベルで接続し、かつ、中継ノード10bのAPが中継ノード10cの非AP STAともMAC層レベルで接続している場合を想定する。さらに、図15では、中継ノード10cのAPがその下流に位置する非中継ノード11とMAC層レベルで接続している場合を想定する。
図15では、各ノード間において経路が確立されている場合を想定する。以下では、非中継ノード11において、最終宛先が中継ノード10aであるIPパケットが発生した場合の中継について説明する。つまり、下流側から上流側へのIPパケットの中継について説明する。
非中継ノード11において発生したIPパケットは、非中継ノード11から中継ノード10cに送信される。
非中継ノード11からのIPパケットがMAC層レベルでAPとして動作する第1MAC処理部103によって受信されると、中継ノード10cは、上記した図9に示す一連の処理を実行する。図15では、各ノード間において経路が確立されている場合を想定しているので、受信されたIPパケットは他のMAC処理部に転送される。
この場合、中継ノード10cは、転送先として、中継ノード10bの非AP STA、または、自ノードの非AP STAのどちらかを選択する。
中継ノード10bの非AP STAが転送先として選択された場合、受信されたIPパケットは、中継ノード10cのAPに再転送される。中継ノード10cのAPは、再転送されて来たIPパケットを中継ノード10bの非AP STAに転送する。中継ノード10bの非AP STAは、中継ノード10cから転送されて来たIPパケットを受信すると、これを自ノードのAPに転送し、最終的に、宛先である中継ノード10aに転送する。
これによれば、非中継ノード11において発生したIPパケットは、図15の実線の矢印に示される経路を通って、最終宛先である中継ノード10aに到達する。
一方、自ノード(中継ノード10c)の非AP STAが転送先として選択された場合、受信されたIPパケットは、自ノードの非AP STAに転送される。中継ノード10cの非AP STAは、転送されて来たIPパケットを中継ノード10bのAPにさらに転送する。中継ノード10bのAPは、中継ノード10cから転送されて来たIPパケットを受信すると、これを最終宛先である中継ノード10aに転送する。
これによれば、非中継ノード11において発生したIPパケットは、図15の点線の矢印に示される経路を通って、最終宛先である中継ノード10aに到達する。
図16は、図15と同様のメッシュネットワークにおいて、最終宛先が非中継ノード11であるIPパケットの中継、つまり、上流側から下流側へのIPパケットの中継を説明するための図である。
この場合、中継ノード10aから転送されて来るIPパケットは、図16の実線の矢印に示されるように、中継ノード10bのAP、中継ノード10bの非AP STA、中継ノード10cのAPを順に通って、最終宛先である非中継ノード11まで転送される。あるいは、中継ノード10aから転送されて来るIPパケットは、図16の点線の矢印に示されるように、中継ノード10bのAP、中継ノード10cの非AP STA、中継ノード10cのAPを順に通って、最終宛先である非中継ノード11まで転送される。
図15および図16の実線の矢印および点線の矢印に示されるように、本実施形態に係る中継ノード10は、最終宛先までの経路が複数種類存在するようなメッシュネットワークに対しても適用可能である。
なお、図15および図16では、各ノード間において経路が確立されている場合を想定したが、例えば図15において、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定する。この場合に、最終宛先が中継ノード10bであり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが非中継ノード11から送信された場合、中継ノード10cは、当該中継ノード10cのAPから見れば、中継ノード10bのSTAとMAC層レベルで接続しているため、最終宛先が中継ノード10bであれば、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが非中継ノード11から送信されて来た場合であっても、中継ノード10bへの転送を許容する。一方、最終宛先が中継ノード10b以外の中継ノードである場合、中継ノード10cは、非中継ノード11から送信されて来たIPパケットの転送を許容しない。
同様に、例えば図16において、各ノード間において経路が確立されていない場合を想定する。この場合に、最終宛先が非中継ノード11であり、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが中継ノード10bから送信された(中継ノード10bにおいて発生した)場合、中継ノード10cは、当該中継ノード10cのAPから見れば、非中継ノード11とMAC層レベルで接続しているため、最終宛先が非中継ノード11であれば、経路確立用の制御パケットでないIPパケットが中継ノード10bから送信されて来た場合であっても、非中継ノード11への転送を許容する。さらに、もし、非中継ノード11と並列に中継ノード10d(図示せず)がMAC層レベルで接続されている場合、中継ノード10cは、この中継ノード10dが最終宛先のIPパケットの転送も許容する。一方、最終宛先が非中継ノード11(あるいは中継ノード10d)以外の中継ノードである場合、中継ノード10cは、中継ノード10bから送信されて来たIPパケットの転送を許容しない。
本実施形態においては、図3に示したように、一つのMAC処理部に対して一つのPHY処理部が設けられている構成を例示したが、これに限定されず、複数のMAC処理部に対して一つのPHY処理部が設けられるとしても良い。この場合、PHY処理部は、あるMAC処理部からのMACフレームを受け取った場合、他のMAC処理部に対して、現在、無線媒体はビジー状態であるという通知を出力する。
無線媒体がビジー状態であることを知らせるための、PHY処理部からMAC処理部への通知は、IEEE 802.11規格においてはCCA(Clear Channel Assessment)と称される。このCCAは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Carrier Avoidance)を実施する場合に、無線媒体が物理的に利用されているか否かを把握するためのものである。
CSMA/CAを実施する場合、上記したCCAの他に、NAVも利用される。NAVとは、仮想的に無線媒体を占有していると解釈する状態であり、このNAVによれば、APおよび非AP STA間でMACフレームの交換を行う終了時点を予め決めておき、MACヘッダまたはPHYヘッダに、これらを運ぶ物理パケットの終わりから当該終了時点までの残りの期間を設定しておくことが可能である。これによれば、いずれかのMACフレームを受信したAPおよび非AP STAはその終了時点まで送信を延期することができる。
以上を考慮すると、無線媒体がビジー状態であると通知する具体的な方法としては、PHY処理部が、あるMAC処理部から送信されて来たMACフレームを他のMAC処理部に受信したように入力する方法、あるいは、他のMAC処理部に上記した終了時点まで送信を延期するよう通知する方法、等が一例として挙げられる。
以上説明した一実施形態によれば、メッシュネットワークを構築する多数の無線中継装置のうちの一つであって、無線媒体を有効に利用可能な無線中継装置および無線中継方法を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…無線中継装置、101…第1アンテナ、102…第1PHY処理部、103…第1MAC処理部、104…第2アンテナ、105…第2PHY処理部、106…第2MAC処理部、107…ホストプロセッサ、107a…AL処理部、108…メモリ、109…I/O部。

Claims (20)

  1. 第1MACアドレスにより第1無線装置と接続可能な第1MAC処理部と、
    前記第1MACアドレスとは異なる第2MACアドレスにより第2無線装置と接続可能な第2MAC処理部と、
    前記第1無線装置または前記第2無線装置の少なくとも一方を介した、IPパケットを中継するための経路が確立しているか否かを判定し、
    前記経路が確立する前に、前記第1無線装置または前記第2無線装置の一方へ転送されるデータを有する第1IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットの宛先が前記第1無線装置または前記第2無線装置である場合には、前記第1IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送し、
    前記経路が確立する前に、前記第1IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットの宛先が前記第1無線装置または前記第2無線装置のいずれでもなく、前記第1IPパケットが前記第1無線装置または前記第2無線装置によりさらに転送される場合には、前記第1IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しない処理部と
    を具備する、無線中継装置。
  2. 前記処理部は、
    前記経路が確立する前に、前記第1無線装置または前記第2無線装置の一方へ転送される、経路確立のための制御情報を有する第2IPパケットを受信した場合、前記第2IPパケットの宛先によらず、前記第2IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送する、請求項1に記載の無線中継装置。
  3. 前記処理部は、
    前記経路が確立する前に、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットの送信元が前記第1無線装置であり、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットの宛先が前記第2無線装置である場合、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを前記第2無線装置へ転送する、請求項2に記載の無線中継装置。
  4. 前記処理部は、
    前記経路が確立した後に、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを受信した場合、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを、前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送する、請求項2に記載の無線中継装置。
  5. 前記処理部は、
    前記IPパケットのIPヘッダのプロトコルフィールドに基づいて、前記第1IPパケットか、前記第2IPパケットかを判別する、請求項2に記載の無線中継装置。
  6. 前記処理部は、
    ルーティングプロトコルがRPLである場合、前記プロトコルフィールドの値が58の場合に前記第2IPパケットであると判別し、前記プロトコルフィールドの値が58でない場合に前記第1IPパケットであると判別する、請求項5に記載の無線中継装置。
  7. 前記処理部は、
    ルーティングプロトコルがOSPFである場合、前記プロトコルフィールドの値が89の場合に前記第2IPパケットであると判別し、前記プロトコルフィールドの値が89でない場合に前記第1IPパケットであると判別する、請求項5に記載の無線中継装置。
  8. 前記処理部は、
    前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しない第1IPパケットを削除する、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  9. 前記第1IPパケットを格納する格納部をさらに具備し、
    前記処理部は、
    前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しない第1IPパケットを前記格納部に格納し、前記経路が確立した後に、前記格納部から前記第1IPパケットを取得し、前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送する、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  10. 前記第1MAC処理部または前記第2MAC処理部の一方は、アクセスポイントとして動作し、前記第1MAC処理部または前記第2MAC処理部の他方は、非アクセスポイントとして動作する、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  11. 第1MACアドレスにより第1無線装置と接続することと、
    前記第1MACアドレスとは異なる第2MACアドレスにより第2無線装置と接続することと、
    前記第1無線装置または前記第2無線装置の少なくとも一方を介した、IPパケットを中継するための経路が確立しているか否かを判定することと、
    前記経路が確立する前に、前記第1無線装置または前記第2無線装置の一方へ転送されるデータを有する第1IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットの宛先が前記第1無線装置または前記第2無線装置である場合には、前記第1IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送することと、
    前記経路が確立する前に、前記第1IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットの宛先が前記第1無線装置または前記第2無線装置のいずれでもなく、前記第1IPパケットが前記第1無線装置または前記第2無線装置によりさらに転送される場合には、前記第1IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しないことと
    を具備する、無線中継方法。
  12. 前記経路が確立する前に、前記第1無線装置または前記第2無線装置の一方へ転送される、経路確立のための制御情報を有する第2IPパケットを受信した場合、前記第2IPパケットの宛先によらず、前記第2IPパケットを前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送することをさらに具備する、請求項11に記載の無線中継方法。
  13. 前記経路が確立する前に、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを受信した場合であって、かつ、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットの送信元が前記第1無線装置であり、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットの宛先が前記第2無線装置である場合、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを前記第2無線装置へ転送することをさらに具備する、請求項12に記載の無線中継方法。
  14. 前記経路が確立した後に、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを受信した場合、前記第1IPパケットまたは前記第2IPパケットを、前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送することをさらに具備する、請求項12に記載の無線中継方法。
  15. 前記IPパケットのIPヘッダのプロトコルフィールドに基づいて、前記第1IPパケットか、前記第2IPパケットかを判別することをさらに具備する、請求項12に記載の無線中継方法。
  16. ルーティングプロトコルがRPLである場合、前記プロトコルフィールドの値が58の場合に前記第2IPパケットであると判別し、前記プロトコルフィールドの値が58でない場合に前記第1IPパケットであると判別することをさらに具備する、請求項15に記載の無線中継方法。
  17. ルーティングプロトコルがOSPFである場合、前記プロトコルフィールドの値が89の場合に前記第2IPパケットであると判別し、前記プロトコルフィールドの値が89でない場合に前記第1IPパケットであると判別することをさらに具備する、請求項15に記載の無線中継方法。
  18. 前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しない第1IPパケットを削除することをさらに具備する、請求項11乃至請求項17のいずれか1項に記載の無線中継方法。
  19. 前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送しない第1IPパケットをメモリに格納し、前記経路が確立した後に、前記メモリから前記第1IPパケットを取得し、前記第1無線装置または前記第2無線装置へ転送することをさらに具備する、請求項11乃至請求項17のいずれか1項に記載の無線中継方法。
  20. 前記第1MACアドレスまたは前記第2MACアドレスの一方は、アクセスポイントとして動作し、前記第1MACアドレスまたは前記第2MACアドレスの他方は、非アクセスポイントとして動作する、請求項11乃至請求項19のいずれか1項に記載の無線中継方法。
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