以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の情報処理システムについて図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。
情報処理システム90は、少なくとも2名以上の利用者が現金や電子マネーやポイントカードやクレジットカード等を用いて支払うことで精算を行う精算システムを実現する。情報処理システム90は、精算機10、情報処理装置30、決済情報処理装置40、銀行情報処理装置50を含む。なお、利用者が用いる端末20a,20b,20cは、必須の構成要素ではない。
精算機10と情報処理装置30とは、情報通信が可能でありネットワークを介してアクセス可能になっている。情報処理装置30は、端末20a,20b,20c、決済情報処理装置40および銀行情報処理装置50と情報通信が可能であり、ネットワークを介してアクセス可能になっている。ネットワークは、有線ネットワークであってもよいし無線ネットワークであってもよい。
精算機10は、利用者(リーダー)が精算取引の要求を行った精算金額について、他の利用者(メンバー)から精算金額を分担して支払う分担金額を徴収する機能を備えた装置である。情報処理システム90を用いた精算取引において、精算取引を要求する者をリーダーと記載し、精算取引における精算金額を分担した分担金額を支払う者をメンバーと記載するものとする。精算機10は、現金および現金以外の支払方法による入金受付機能を備えた装置である。精算機10は、店舗、金融機関、公共機関、学校、オフィスビル、商業施設等に設置可能である。
精算機10は、制御部11、表示受付部12、カード受付部13、現金受付部14等を備える。制御部11は、精算機10全体を制御するものであり、たとえば、プロセッサ等である。制御部11は、表示受付部12で受け付けた顧客の操作に基づいて、精算機10を制御することができる。
制御部11は、精算取引の要求を情報処理装置30に送信し、情報処理装置30から精算取引の要求に対応する取引識別情報、分担識別情報を受信し、表示受付部12に表示する。取引識別情報は、精算取引を識別する識別情報であり、情報処理装置30で生成される情報である。分担識別情報は、精算金額を分担して支払う精算取引をそれぞれ識別する分担識別情報であり、情報処理装置30で生成される情報である。また、制御部11は、表示受付部12を介して分担識別情報ごとの分担金額を受け付け、情報処理装置30に送信する。
表示受付部12は、各種の情報を表示し、顧客から入力された指示を受け付けるものである。表示受付部12は、たとえば、精算機10の外面に設けられた、ディスプレイおよびタッチパネルである。
カード受付部13は、精算機10を利用する顧客からカード(ポイントカード、プリペイドカード、クレジットカード等)を受け付け、カードに記録された情報を読み取る。カードは、磁気カードであってもIC(Integrated Circuit)カードであってもよい。カードに記録された情報とは、カードの種類を識別する情報や、カードの番号等である。
現金受付部14は、利用者から分担金額の入金を受け付ける。現金受付部14は、精算機10において入金する紙幣および硬貨を受け付け、出金するお釣の紙幣および硬貨を排出する機能を備える。
なお、精算機10は、HDD(Hard Disk Drive)や各種メモリ等の記憶部も備えるが、図示を省略する。また、精算機10は、精算識別情報、分担識別情報、分担識別情報ごとの分担金額等をレシートに印刷およびレシートを排出可能なレシート部も備えるが、図示を省略する。
端末20a,20b,20cは、利用者が用いる携帯端末である。端末20a,20b,20cは、たとえば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ、スマートウォッチ等である。精算取引を要求する利用者Aが端末20aを利用する。利用者Bが端末20bを利用し、利用者Cが端末20cを利用するものとする。端末20a,20b,20cは、精算取引を行うために用いるアプリケーションプログラム(以下、アプリと記載する。)を実行する。端末20a,20b,20cは、情報を閲覧可能なブラウザや、メッセージの送受信が可能なメールソフト等を実行する。
端末20aは、精算取引の要求を情報処理装置30に送信し、情報処理装置30から精算取引の要求に対応する取引識別情報、分担識別情報を受信し、表示受付部12に表示する。また、端末20aは、分担識別情報ごとの分担金額を受け付け、情報処理装置30に送信する。端末20b,20cは、端末20aから分担識別情報と分担金額とを受信し、表示する。こうして、利用者Aは、精算金額を分担して支払う分担金額をメンバーに通知し、利用者Bおよび利用者Cは、各自の分担金額を把握し、分担金額を精算機10に入金する。なお、端末20a,20b,20cの機能は、利用者が精算機10を用いる場合、精算機10で代替が可能である。
情報処理装置30は、精算機10から要求された処理を実行する機能を備えたコンピュータである。情報処理装置30は、制御部31、記憶部32を備える。なお、情報処理装置30は、システム管理者が操作するための入出力部等も備えるが図示を省略する。
制御部31は、情報処理装置30全体を制御するものであり、たとえば、プロセッサ等である。記憶部32は、情報処理装置20に備えられるHDDや各種メモリ等である。制御部31は、精算機10と情報通信を行う。また、制御部31は、記憶部32に対し情報の記憶および読み出しが可能である。制御部31は、精算機10または端末20aから精算取引の要求を受信し、要求に応じた処理を実行する。
制御部31は、精算機10または端末20aから精算取引の要求、精算金額、精算人数を受信する。制御部31は、取引識別情報と分担識別情報を生成し、精算取引の要求元へ通知する。制御部31は、分担識別情報ごとの分担金額を要求元から受信し、記憶部32に記憶する。制御部31は、精算機10から精算取引についての分担金額を入金した入金情報を受信し、記憶部32に記憶する。
制御部31は、精算機10から受信した情報に基づき、決済情報処理装置40に決済処理を指示し、銀行情報処理装置50に振込処理を指示する。
決済情報処理装置40は、情報処理装置30から受信した情報に基づき、決済処理を実行するコンピュータである。決済情報処理装置40は、ポイントと現金との換金や、利用料金(入金金額)に応じたポイントの付与や、電子マネーや仮想通貨の口座処理や、クレジットカードの決済処理等を行う。決済情報処理装置40は、決済処理に応じた手数料を運営口座に振り込み、決済処理が完了した旨の通知と手数料を入金した旨の通知を情報処理装置30に送信する。運営口座とは、情報処理システム90における情報処理装置30を用いて決済システムを提供する運営会社の口座である。なお、情報処理装置30が決済情報処理装置40に対して、決済情報処理装置40の運営会社の口座に決済処理に応じた手数料の振り込みを行うとともに、振込処理の通知を行ってもよい。
銀行情報処理装置50は、情報処理装置30から受信した情報に基づき、振込処理を実行するコンピュータである。銀行情報処理装置50は、情報処理装置30から指示された口座に振込処理を実行する。銀行情報処理装置50は、振込処理に応じた手数料を運営口座に振り込み、振込処理が完了した旨の通知と手数料を入金した旨の通知を情報処理装置30に送信する。なお、情報処理装置30が銀行情報処理装置50に対して、銀行情報処理装置50の運営会社の口座に振込処理に応じた手数料の振り込みを行うとともに、振込処理の通知を行ってもよい。
ここで、情報処理システム90を適用した精算処理について説明する。利用者Aが、商品をまとめ買いし、利用者A、利用者Bおよび利用者Cと商品をシェアし、利用者Aが立て替えた購入代金を利用者Bおよび利用者Cが分担して支払うものとする。利用者Aが精算取引を要求するリーダーであり、利用者Bおよび利用者Cが分担金額を支払うメンバーである。
利用者Aは、予め情報処理装置30に利用者登録を行っているものとする。情報処理装置30は、利用者Aの利用者識別情報(ユーザID)と精算金額を振り込む銀行の口座番号とを対応づけて記憶部32に記憶しているものとする。
(1)利用者Aは、端末20aまたは精算機10を操作し、精算取引の要求と、精算取引における精算金額と、精算金額を分担して支払う精算人数とを情報処理装置30の制御部31に送信する。ここで、精算金額は、2000円であり、精算人数は2人であるものとする。
(2)制御部31は、精算取引の要求と、精算金額と、精算人数とを受け付け、精算取引を識別する取引識別情報を生成し、精算人数で精算金額を分担して支払う精算取引をそれぞれ識別する分担識別情報を生成する。
制御部31は、取引識別情報と、分担識別情報とを精算取引の要求の送信元に送信する。制御部31は、利用者Aが端末20aを用いて精算取引の要求を行った場合、端末20aに取引識別情報と分担識別情報とを送信する。また、制御部31は、利用者Aが精算機10を用いて精算取引の要求を行った場合、精算機10に取引識別情報と分担識別情報とを送信する。
(3)端末20aまたは精算機10は、制御部31から受信した分担識別情報を画面に表示し、分担識別情報ごとの分担金額の入力を促す。利用者Aは、端末20aまたは精算機10を操作し、分担識別情報ごとの分担金額を入力する。端末20aまたは精算機10は、端末20aまたは精算機10から入力された分担識別情報ごとの分担金額を情報処理装置30に送信する。制御部31は、送信元から分担識別情報ごとの分担金額を受け付け、記憶部32に記憶する。
(4)利用者Aは、分担識別情報と分担金額を利用者Bおよび利用者Cに通知する。なお、利用者Aが端末20aを用いる場合、端末20aは、アプリやメール機能等で利用者Bおよび利用者Cに通知する。また、利用者Aが精算機10を用いる場合、精算機10は、分担識別情報ごとの分担金額をレシートで印刷して排出する。利用者Aは、分担識別情報ごとの分担金額が印刷レシートを利用者Bおよび利用者Cに配布することで通知する。ここで、利用者Bの分担金額が1500円であり、利用者Cの分担金額が500円であるものとする。
(5)利用者Bは、精算機10の表示受付部12を操作し、利用者Aから付与された分担識別情報と分担金額(1500円)を入力し、入金操作を行う。利用者Bは、カード受付部13にポイントカードを読み取らせ、ポイントで分担金額を支払う。精算機10は、カード受付部13を介して、カードの情報(カード種別、カード番号)を読み取り、制御部31に送信する。
(6)利用者Cは、精算機10の表示受付部12を操作し、利用者Aから付与された分担識別情報と分担金額(500円)を入力し、入金操作を行う。利用者Cは、現金受付部14に硬貨を投入し、現金で分担金額を支払う。
(7)制御部31は、分担金額の支払いを受け付けた精算機10から分担識別情報と支払われた支払金額とを受け付け、メンバーごとに記憶部32に記憶する。制御部31は、メンバーの入金情報を受信するごとに、端末20aにその旨を送信できる。利用者Aは、端末20aで入金情報の通知を受信することで、誰がいつ分担金額を入金したのかを把握することができる。このため、利用者Aは、メンバーが多人数であっても入金に関する管理が容易になる。
(8)制御部31は、精算機10から分担識別情報と支払金額とともに支払方法を受け付け、支払方法がカードを用いた支払方法である場合、カードのカード種別、カードのカード番号を精算機10から受け付ける。制御部31は、精算機10から受け付けた情報に基づきカードの決済処理の指示を決済情報処理装置40に送信する。決済情報処理装置40は、ポイントの決済処理を実行する。
(9)制御部31は、決済情報処理装置40から決済処理が完了した旨と手数料の振込が完了した旨の通知とを受信する。
(10)制御部31は、精算取引の要求を行った利用者Aの利用者識別情報に対応する口座番号に支払金額の振込処理の指示を送信する。ここで、支払金額は、利用者Bが精算機10で入金した1500円と、利用者Cが精算機10で入金した500円とを合わせた2000円である。制御部31は、利用者Aの口座に2000円の振込指示を銀行情報処理装置50に送信する。銀行情報処理装置50は、振込処理を実行する。
(11)制御部31は、銀行情報処理装置50から振込が完了した旨と手数料の振込が完了した旨の通知とを受信する。制御部31は、振込が完了した旨の通知を端末20aに通知できる。また、制御部31は、所定期間内に分担金額の入金が行われない場合、その旨を端末20aに通知できる。利用者Aは、端末20aで制御部31の通知を受信し、精算処理の状態を把握できる。
こうして、情報処理システム90を用いることにより、利用者からの分担金額の徴収に際し、電子マネーやポイント、クレジットカード等の現金以外の入金も受け付けることが可能であるため、従来の個人間における現金のみの集金と比較して利便性が向上する。これにより、個人間における分担金の支払(割り勘した金額の集金)や、町内会費や自治会費やPTA会費の徴収など、複数人から集金を行う場合における労力や時間を低減できる。
このように、情報処理システム90は、複数人から分担金額を徴収し管理することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、精算機10をシェア精算機に適用し、情報処理装置30を精算サーバ300に適用した情報処理システムについて図2を用いて説明する。図2は、第2の実施形態の情報処理システムの一例を示す図である。
情報処理システム600は、少なくとも2名以上の利用者が現金や電子マネーやポイントやクレジットカード等を用いて支払うことで精算を行う精算システムを実現する。情報処理システム600は、1台以上のシェア精算機100(図2ではその内の1台を図示)と各種サーバとを備える。シェア精算機100は、ネットワーク610を介して精算サーバ300と接続している。精算サーバ300は、ネットワーク610を介して端末200、決済サーバ400および銀行サーバ500と情報通信可能である。
シェア精算機100は、利用者から分担金額を回収する依頼(精算処理の依頼)を受け付け、1以上の利用者から分担金額を徴収する機能を備えた装置である。シェア精算機100は、現金および現金以外の支払方法による入金受付機能を備えた装置である。なお、シェア精算機100を用いた精算処理の処理イメージについては、後で図5を用いて説明する。
シェア精算機100は、顧客操作部120と、カード部130と、レシート部140と、テンキー入力部150と、紙幣処理部160と、硬貨処理部170と、バーコード処理部180とを有する。
顧客操作部120は、ディスプレイとタッチパネルを有し、操作の案内と、指示の受け付けとを行う。
カード部130は、ポイントカード、クレジットカード等のカードを用いる精算において、挿入されたカードの情報を読み取る。また、レシート部140は、精算終了時におけるレシートの印刷および排出を行う。
テンキー入力部150は、数字等を入力するボタンを備え、顧客操作部120のタッチパネルと協働して顧客(利用者)の指示を受け付ける。たとえば、テンキー入力部150は、カード等を認証するための暗証番号や、生産内容の選択や、精算金額等の入力を受け付けることができる。
紙幣処理部160は、入金および出金取引の際に、紙幣の受け渡しを処理する。硬貨処理部170は、入金および出金取引の際に、硬貨の受け渡しを処理する。バーコード処理部180は、バーコード(2次元バーコードを含む)を読み取る機能を有する。
端末200は、利用者が用いるコンピュータであり、たとえば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等である。端末200は、シェア精算機100で精算を行うために用いるアプリケーションプログラム(以下、アプリと記載する)を実行する機能を備える。端末200は、精算サーバ300と情報通信を行う機能を備える。
精算サーバ300は、シェア精算機100と情報の送受信を行い、精算処理やシェア精算機100を用いる顧客の認証処理や、シェア精算機100を管理する機能を備えるプログラムが実行されるコンピュータである。また、精算サーバ300は、シェア精算機100から各種情報を受信し、データベースに記憶する。データベースは、各種情報を記憶する記憶装置であり、精算サーバ300からアクセス可能になっている。なお、データベースは、図示を省略する。また、精算サーバ300は、決済サーバ400に決済処理の指示を送信する機能や、銀行サーバ500に振込処理の指示を送信する機能を備える。
決済サーバ400は、精算サーバ300を介して受け付けた精算処理を実行する機能を備える。銀行サーバ500は、精算サーバ300を介して受け付けた振込処理を実行する機能を備える。なお、決済サーバ400および銀行サーバ500は、その他の金融機関のサーバと置き換えることも可能である。
次に、第2の実施形態の精算サーバについて図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態の精算サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
精算サーバ300は、制御部310を含む。制御部310は、プロセッサ311、RAM(Random Access Memory)312、HDD313、画像信号処理部314、入力信号処理部315、媒体リーダ316、通信インタフェース317を含む。精算サーバ300は、プロセッサ311によって装置全体が制御されている。プロセッサ311には、バス318を介してRAM312と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ311は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ311は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ311は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM312は、精算サーバ300の主記憶装置として使用される。RAM312には、プロセッサ311に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に記憶される。また、RAM312には、プロセッサ311による処理に必要な各種データが記憶される。
バス318に接続されている周辺機器としては、HDD313、画像信号処理部314、入力信号処理部315、媒体リーダ316および通信インタフェース317がある。
HDD313は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD313は、精算サーバ300の補助記憶装置として使用される。HDD313には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが記憶される。なお、HDD313に限らず、SSD(Solid State Drive)を使用することもできる。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
画像信号処理部314は、プロセッサ311からの命令に従って、精算サーバ300に接続されたディスプレイ314aに画像を出力する。ディスプレイ314aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等、任意の種類のディスプレイを用いることができる。
入力信号処理部315は、精算サーバ300に接続された入力デバイス315aから入力信号を取得し、プロセッサ311に出力する。入力デバイス315aとしては、マウス、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、キーボード、リモートコントローラ、ボタンスイッチ等、任意の種類の入力デバイスを用いることができる。また、精算サーバ300に、複数の種類の入力デバイスが接続されていてもよい。
媒体リーダ316は、記録媒体319に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体319として、たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)、半導体メモリ等を使用できる。磁気ディスクには、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDが含まれる。光ディスクには、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)が含まれる。
媒体リーダ316は、たとえば、記録媒体319から読み取ったプログラムやデータを、RAM312やHDD313等の他の記録媒体にコピーする。読み取られたプログラムは、たとえば、プロセッサ311によって実行される。なお、記録媒体319は可搬型記録媒体であってもよく、プログラムやデータの配布に用いられることがある。また、記録媒体319やHDD313を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体と言うことがある。
通信インタフェース317は、ネットワーク610に接続されている。通信インタフェース317は、他のコンピュータ、記憶装置、または通信機器との間でデータの送受信を行う。通信インタフェース317は、有線ネットワーク、無線ネットワークを問わない。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態の精算サーバ300の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施形態の端末20a,20b,20c、情報処理装置30、決済情報処理装置40、銀行情報処理装置50も、図3に示した精算サーバ300のハードウェア構成で実現できる。また、第2の実施形態の決済サーバ400、銀行サーバ500、端末200も、図3に示した精算サーバ300のハードウェア構成で実現できる。
なお、上記の構成は一例であり、構成部の組み合わせは適宜決定できる。たとえば、端末200は、ディスプレイ314aを本体と一体型の液晶パネルとし、入力デバイス315aを本体と一体型のタッチパネルとしてもよい。また、上記構成のうち必要のないものを削除するとしてもよい。
精算サーバ300は、たとえばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施形態の処理機能を実現する。精算サーバ300に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、精算サーバ300に実行させるプログラムをHDD313に記憶しておくことができる。プロセッサ311は、HDD313内のプログラムの少なくとも一部をRAM312にロードし、プログラムを実行する。また、精算サーバ300に実行させるプログラムを、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に記憶されたプログラムは、たとえばプロセッサ311からの制御により、HDD313にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ311が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に、第2の実施形態のシェア精算機について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態のシェア精算機のハードウェア構成の一例を示す図である。
シェア精算機100は、制御部110と、ディスプレイ120aと、タッチパネル120bと、カード処理ユニット130aと、レシート処理ユニット140aと、テンキー処理ユニット150aと、紙幣処理ユニット160aと、硬貨処理ユニット170aと、バーコード処理ユニット180aとを有する。
制御部110は、プロセッサ111、RAM112、HDD113、通信インタフェース114、表示処理ユニット115、タッチパネル処理ユニット116およびI/O(Input/Output)制御部117を有し、各々がバス118を介して接続されている。
プロセッサ111は、シェア精算機100の全体動作を制御する。プロセッサ111は、たとえばCPU、MPU等である。プロセッサ111は、カード処理ユニット130aを介して取得したカード情報(カードブランド名またはカード取り扱い金融機関名、カード番号等)をHDD113等の記憶部に記憶する。また、プロセッサ111は、精算サーバ300にカードから読み取った情報を送信する。
RAM112には、プロセッサ111に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM112には、プロセッサ111による処理に必要な各種データが格納される。
HDD113には、OSやアプリケーションプログラムや精算情報等を格納できる。また、HDD113は、SSD等他の記憶装置でも代用可能である。
通信インタフェース114は、外部のネットワーク610に接続され、精算サーバ300等との間でデータの送受信を行う。また、通信インタフェース114は、精算サーバ300へ暗証番号や精算情報等を送受信できる。
表示処理ユニット115には、ディスプレイ120aが接続される。ディスプレイ120aは、タッチパネル120bとともに顧客操作部120を構成する。表示処理ユニット115は、プロセッサ111の制御の下に、操作案内等の各種情報をディスプレイ120aの画面に表示させる。
タッチパネル処理ユニット116には、タッチパネル120bが接続される。タッチパネル120bは、ディスプレイ120aの上層に形成される。タッチパネル処理ユニット116は、顧客の指がタッチパネル120bに接触あるいは接近した画面上の位置を検出し、プロセッサ111に通知する。
I/O制御部117には、カード処理ユニット130a、レシート処理ユニット140a、テンキー処理ユニット150a、紙幣処理ユニット160a、硬貨処理ユニット170aおよびバーコード処理ユニット180aが接続される。I/O制御部117は、プロセッサ111の制御の下に、接続する各部にプロセッサ111からの指示を通知するとともに、各部から取得した情報をバス118経由でプロセッサ111に送る。
カード処理ユニット130aは、カード部130に設けられ、カードに記録された情報を読み込む。カード処理ユニット130aは、磁気情報の読取部を備えてもよいし、非接触型IC(Integrated Circuit)カードの読取部を備えてもよいし、その他の読み取り装置を備えてもよい。レシート処理ユニット140aは、精算内容を印刷し、明細票(レシート)として排出することが可能である。
テンキー処理ユニット150aは、テンキー入力部150に設けられ、顧客が押下したボタンの情報を出力する。顧客が押下したボタンの情報には、暗証番号、精算処理で用いる情報等を含めてもよい。
紙幣処理ユニット160aは、紙幣処理部160に設けられ、プロセッサ111の指示に従って紙幣の入出金と、扉の開閉とを制御する。硬貨処理ユニット170aは、硬貨処理部170に設けられ、プロセッサ111の指示に従って硬貨の入出金と、扉の開閉とを制御する。
バーコード処理ユニット180aは、バーコードの読み取り機能を備える。たとえば、精算処理を行う利用者を識別するユーザIDを2次元バーコードとして表示した端末200の画面を読み取り、ユーザIDを読み取ることができる。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態のシェア精算機100の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施形態の精算機10も、図4に示したシェア精算機100のハードウェア構成で実現できる。なお、上記の構成は一例であり、シェア精算機100の構成部の組み合わせは適宜決定できる。
次に、第2の実施形態の精算システムの処理イメージの一例について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態の精算システムの処理イメージの一例を示す図である。
精算システムの処理イメージ650は、情報処理システム600を適用した精算システムにおいて精算処理を実行する際のイメージを示した一例である。情報処理システム600と同様の構成要素については、説明を適宜省略する。
ここで、精算システムを利用する利用者は、リーダー、メンバーA、メンバーB、メンバーCの4名である。リーダーが、商店で商品のまとめ買いを行い、4名で商品を分け、代金を分担するものとする。リーダー以外の3人のメンバーが、リーダーが立て替えていた商品代金(精算金額)を分担して支払うものとする。リーダーは、精算システムを利用するため、予め初期登録を行っていたものとする。
(1)リーダーは、端末200で実行するアプリの機能を利用して、精算金額(3000円)と、精算金額を分担する人数(3人)、分担金額を精算サーバ300に通知する。なお、リーダーは、シェア精算機100の顧客操作部120を操作し、精算金額、人数を入力してもよい。
(2)精算サーバ300は、端末200(または、シェア精算機100)から、精算金額等を受け付け、取引コードを端末200に通知する。取引コードは、精算を行う取引を識別する識別番号である。なお、取引コードには、精算取引を識別する取引コードと、精算取引に含まれる分担金額を支払う各メンバーの取引を識別するメンバー取引コードがある。
(3)端末200は、精算サーバ300から取引コードとメンバー取引コードとを受信する。また、端末200は、精算サーバ300からメンバー取引コードを受信したことに伴い、メンバー取引コードごとの分担金額を入力する画面を表示し、メンバー取引コードごとの分担金額を受け付ける。端末200は、受け付けたメンバー取引コードごとの分担金額を精算サーバ300に送信する。
なお、リーダーは、シェア精算機100の顧客操作部120を操作し、メンバー取引コードごとの分担金額を入力してもよい。
(4)リーダーは、端末200を介してメンバー取引コードと分担金額を各メンバー(メンバーA、メンバーB、メンバーC)に通知し、それぞれのメンバーに取引コードを付与(割当)する。なお、リーダーは、端末200のアプリの機能を利用して通知してもよいし、メールで通知してもよいし、その他の方法で通知をしてもよい。なお、各メンバー3名は、端末200a,200b,200cをそれぞれ用いるものとする。
なお、リーダーが、シェア精算機100を用いて上述(1)および(3)の処理を行った場合、シェア精算機100のレシート部140からメンバー取引コードと分担金額とを印刷したレシートを排出できる。リーダーは、メンバー取引コードと分担金額とが印刷されたレシートをメンバーに配布することにより、各メンバーに通知できる。
(5)シェア精算機100は、メンバーAによる操作を受け付け、顧客操作部120を介してメンバーAに付与されたメンバー取引コードの入力を受け付け、分担金額(1000円)をポイントで支払う処理を実行する。メンバーAは、ポイントカードをカード部130に読み取らせ、分担金額に対応するポイントの利用を顧客操作部120で確認し、ポイントを利用した支払を完了する。
(6)シェア精算機100は、メンバーBによる操作を受け付け、顧客操作部120を介してメンバーBに付与されたメンバー取引コードの入力を受け付け、分担金額(500円)をクレジットカードで支払う処理を実行する。メンバーBは、クレジットカードをカード部130に読み取らせ、クレジットカードの暗証番号をテンキー入力部150に入力し、分担金額に対応する金額の支払を顧客操作部120で確認し、クレジットカードを利用した支払いを完了する。
(7)シェア精算機100は、メンバーCによる操作を受け付け、顧客操作部120を介してメンバーCに付与されたメンバー取引コードの入力を受け付け、分担金額(1500円)を現金で支払う処理を実行する。メンバーCは、千円紙幣を紙幣処理部160に挿入し、500円硬貨を硬貨処理部170に投入し、分担金額に対応する現金の支払を顧客操作部120で確認し、現金での支払いを完了する。
(8)シェア精算機100は、メンバーA、メンバーB、メンバーCによる入金情報を精算サーバ300に送信する。なお、シェア精算機100は、利用者ごとに入金情報を精算サーバ300に送信する。
(9)精算サーバ300は、シェア精算機100から受信した利用者ごとの入金情報に基づき、決済データ(ポイントを用いた支払データ、クレジットカードを用いた支払データ)を決済サーバ400に送信する。
決済サーバ400は、精算サーバ300から受信した決済データに基づき決済処理を実行する。決済サーバ400は、ポイントを現金に換金する処理や、クレジットカードでの決済処理を実行する。また、決済サーバ400は、利用者がポイントを利用(消費)した場合や、シェア精算機100を利用したことに伴いポイントを獲得した場合等、ポイントの利用状況に応じてポイント数の更新を行う。
(10)決済サーバ400は、決済処理を完了した旨の通知を精算サーバ300に送信する。また、決済サーバ400は、精算システムの利用に応じた手数料を精算システムの運営口座に振込、手数料振込の通知を精算サーバ300に送信する。なお、手数料の金額は、利用者の精算金額に応じて決定してもよいし、その他の方法で決定してもよい。
(11)精算サーバ300は、決済サーバ400から決済処理を完了した旨の通知を受信した後、利用者(リーダー)の銀行口座に精算金額を振込する旨の指示を銀行サーバ500に送信する。
(12)銀行サーバ500は、精算サーバ300から受信した振込する旨の指示に基づき、振込処理を実行する。銀行サーバ500は、精算金額の振込処理を完了した旨の通知を精算サーバ300に送信する。また、銀行サーバ500は、精算システムの利用に応じた手数料を精算システムの運営口座に振り込み、手数料振込の通知を精算サーバ300に送信する。なお、決済サーバ400および銀行サーバ500が運営口座に振り込む手数料の金額や、運営口座の口座番号等は、予め決済サーバ400および銀行サーバ500のHDD等の記憶部に記憶されているものとする。
こうして、精算サーバ300は、シェア精算機100を介して各メンバーから分担金額を徴収し、リーダーの銀行口座に精算金額の振込を行う。情報処理システム600を適用した精算システムを用いることで、個人間における分担金額の徴収や、町内会費の集金等に要する時間や労力を低減できる。また、精算システムの運営会社は、精算システムの利用に応じた手数料が運営口座に振り込まれ、精算システムの利用状況に応じた利益を徴収することが可能となる。
なお、(9)、(10)にて、決済サーバ400が精算サーバ300に精算システムの利用に応じた手数料を振り込む形となっているが、手数料の振込元と振込先が逆になってもよい。つまり、精算サーバ300が決済サーバ400に決済データを送信する際に、精算システムの利用に応じた手数料を、決済サーバ400の運営口座に振り込み、手数料振込の通知を決済サーバ400に送信してもよい。
また、(11)、(12)にて、銀行サーバ500が精算サーバ300に精算システムの利用に応じた手数料を振り込む形となっているが、手数料の振込元と振込先が逆になってもよい。つまり、精算サーバ300が利用者の銀行口座に精算金額を振込する旨の指示を銀行サーバ500に送信する際に、精算システムの利用に応じた手数料を、銀行サーバ500の運営口座に振り込み、手数料振込の通知を銀行サーバ500に送信してもよい。
次に、第2の実施形態のシェア精算機100が表示する画面の一例について図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態のシェア精算機の表示画面の一例を示す図である(その1)。
図6(A)は、シェア精算機100の顧客操作部120に表示される初期登録画面700の一例である。
初期登録画面700は、精算システムを利用する利用者が登録事項(利用者情報)を入力する画面である。初期登録画面700は、顧客操作部120に表示されるトップ画面において、利用者登録の操作メニューを選択した場合に表示される画面である。なお、トップ画面については、図示を省略する。また、利用者情報には、メールアドレス、氏名、銀行コード番号、銀行口座番号が含まれるが、これらは一例であり、その他の情報を含めてもよい。
初期登録画面700は、利用者からメールアドレス、氏名、銀行コード番号、銀行口座番号の入力を受け付ける入力項目を含む。メールアドレスの入力項目は、利用者にユーザIDや取引コードを通知する宛先(メールアドレス)を入力する項目である。氏名の入力項目は、利用者の氏名を入力する項目である。銀行コード番号の入力項目は、利用者が精算する精算金額が振り込まれる銀行のコード番号(金融機関を識別する識別番号)を入力する項目である。なお、銀行コード番号の入力項目は、銀行名および支店名の入力項目と置き換えてもよい。銀行口座番号の入力項目は、利用者が精算する精算金額が振り込まれる銀行の口座番号を入力する項目である。
シェア精算機100は、初期登録画面700を表示した顧客操作部120を介して全ての入力項目を受け付け、受け付けた情報を精算サーバ300に送信する。精算サーバ300は、シェア精算機100から受信した情報を利用者管理情報として登録し、HDD313等の記憶部に記憶する。利用者管理情報は、後で図8を用いて説明する。
図6(B)は、シェア精算機100の顧客操作部120に表示される利用開始画面710の一例である。
利用開始画面710は、精算システムの利用者がシステムの利用を開始する際にユーザIDを入力する画面である。利用開始画面710は、顧客操作部120に表示されるトップ画面において、利用開始の操作メニューを選択した場合に表示される画面である。利用開始画面710は、利用者からユーザIDの入力を受け付ける入力項目を含む。ユーザIDの入力項目は、利用者を一意に識別する識別情報(ユーザID)を入力する項目である。
シェア精算機100は、利用開始画面710を表示した顧客操作部120を介してユーザIDを受け付け、受け付けた情報を精算サーバ300に送信する。シェア精算機100は、利用開始画面710でユーザIDを受け付けた後、新規の精算処理の受付画面の表示や、ユーザIDに対応した精算履歴情報の表示を行うことができる。新規の精算処理の受付画面において、利用者(図5におけるリーダー)は、顧客操作部120を介して精算金額、分担人数等を入力する。シェア精算機100は、受け付けた精算金額、分担人数等を精算サーバ300に送信する。なお、新規の精算処理の受付画面および精算履歴情報の表示については、図示を省略する。
図6(C)は、シェア精算機100の顧客操作部120に表示される分担金額入力画面720の一例である。
分担金額入力画面720は、精算システムを用いてメンバーから金銭を徴収する利用者(図5におけるリーダー)が精算処理を依頼する際に各メンバーの分担する金額を入力する画面である。分担金額入力画面720は、顧客操作部120に表示される利用開始画面710においてユーザIDの入力後、新規の精算処理の受付をした場合に表示される画面である。分担金額入力画面720は、利用者から受け付けた分担人数に応じて生成されたメンバー取引コードを表示し、メンバー取引コードごとに分担金額の入力を受け付ける入力項目を含む。
分担金額の入力項目は、メンバー取引コードごとの分担金額を入力する項目である。なお、メンバー取引コードは、精算サーバ300が利用者から受け付けた分担人数に応じて生成し、シェア精算機100に通知される。
シェア精算機100は、分担金額入力画面720を表示した顧客操作部120を介してメンバー取引コードごとの分担金額を受け付け、メンバー取引コードごとの分担金額を精算サーバ300に送信する。精算サーバ300は、シェア精算機100から受信したメンバー取引コードごとの分担金額を精算管理情報に登録し、HDD313等の記憶部に記憶する。精算管理情報は、後で図9を用いて説明する。
なお、図6(A)(B)(C)は、いずれも顧客操作部120に表示される画面の一例であるが、端末200のディスプレイに表示する画面であってもよい。端末200は、それぞれの画面を表示し、受け付けた情報を精算サーバ300に送信する。精算サーバ300は、端末200から受け付けた情報に応じて処理を実行する。
次に、第2の実施形態のシェア精算機100が表示する画面の一例について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態のシェア精算機の表示画面の一例を示す図である(その2)。
図7(A)は、シェア精算機100の顧客操作部120に表示される分担金額確認画面730の一例である。分担金額確認画面730は、精算システムを用いて分担する金額を支払う利用者(図5におけるメンバー)がメンバー取引コードを入力し、分担金額を確認する画面である。分担金額確認画面730は、顧客操作部120に表示されるトップ画面において、分担金額支払の操作メニューを選択した場合に表示される画面である。
分担金額確認画面730は、利用者からメンバー取引コードの入力を受け付ける入力項目、分担金額表示領域731、支払方法選択領域732を含む。メンバー取引コードの入力項目は、メンバーが分担金額を支払う精算取引を識別する情報(取引コード)を入力する項目である。
分担金額表示領域731には、メンバー取引コードに対応する分担金額が表示される。シェア精算機100は、顧客操作部120を介してメンバー取引コードを受け付け、精算サーバ300に送信する。精算サーバ300は、受信したメンバー取引コードに対応する分担金額を、シェア精算機100に送信する。シェア精算機100は、受信した分担金額を分担金額確認画面730の分担金額表示領域731に表示する。
支払方法選択領域732には、分担金額の支払方法を選択するためのボタンが表示される。支払方法は、たとえば、電子マネー、ポイント、現金、仮想通貨、クレジットカード等である。利用者は、顧客操作部120に表示された支払方法選択領域732に含まれる支払方法が表示されたボタンのうち、希望する支払方法を選択しボタンを押下する。利用者は、複数の支払方法から希望する支払方法を選択することができる。また、利用者は、分担金額確認画面730の次に表示される支払操作画面の指示に従い、支払方法に応じた支払操作(カードの読み取り、仮想通貨のアドレス入力、現金の投入等)を行う。なお、支払操作画面については、図示を省略する。
シェア精算機100は、受け付けた支払方法および支払操作を精算サーバ300に送信する。精算サーバ300は、受信した支払方法および支払操作に基づき、決済サーバ400に決済処理の指示を行う。
図7(B)は、シェア精算機100の顧客操作部120に表示されるエラー確認画面740の一例である。エラー確認画面740は、分担金額確認画面730において支払方法で電子マネーを選択した後、電子マネーが残高不足である場合に表示される画面である。
エラー確認画面740は、電子マネーの残高が不足である旨を説明するメッセージと、他の支払方法(たとえば、現金支払)を選択するボタンと、支払を中止する旨を選択するボタンとを含む。
シェア精算機100は、他の支払方法を選択するボタンが押下されたことを検知した場合、他の支払方法による分担金額の支払を受け付ける。シェア精算機100は、支払を中止する旨を選択するボタンが押下されたことを検知した場合、分担金額の支払の操作を中止する。
次に、第2の実施形態の利用者管理情報の一例について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態の利用者管理情報の一例を示す図である。
利用者管理情報800は、精算システムを利用する利用者を管理する情報である。なお、利用者管理情報800は、精算を依頼する利用者(図5におけるリーダー)の登録情報のみを管理し、全ての利用者(図5におけるメンバー)を管理する必要はない。
利用者管理情報800は、精算サーバ300がシェア精算機100または端末200から受信した利用者の登録情報を記憶した情報である。利用者管理情報800は、精算サーバ300からアクセス可能なデータベースやHDD313等の記憶部に記憶される情報である。
利用者管理情報800は、ユーザID、利用者名、メールアドレス、銀行コード番号、銀行口座番号、利用者取引履歴の項目を含む。ユーザIDの項目には、利用者を一意に識別する識別情報(ユーザID)が登録される。利用者名の項目には、利用者の氏名が登録される。メールアドレスの項目には、利用者にユーザIDや取引コードを通知する宛先(メールアドレス)が登録される。銀行コード番号の項目には、利用者が精算する精算金額が振り込まれる銀行のコード番号(金融機関を識別する識別番号)が登録される。なお、銀行コード番号の項目は、銀行名および支店名の項目と置き換えてもよい。銀行口座番号の項目には、利用者が精算する精算金額が振り込まれる銀行の口座番号が登録される。利用者取引履歴の項目には、利用者の取引の履歴情報が登録される。たとえば、利用者取引履歴の項目には、過去に利用者が精算システムを利用する際に用いた取引コードと、取引コードで識別される精算処理の受け付けをした日時である受付日時とを含む。
ここで、利用者管理情報800に含まれるエントリについて説明する。たとえば、利用者管理情報800には、ユーザIDが「1050」、利用者名が「鈴木花子」、メールアドレスが「Suzuki@abc.com」、銀行コード番号が「1234」、銀行口座番号が「9876543」という情報が登録される。また、利用者取引履歴の項目において、取引コードが「1050−0100」、受付日時が「2018/8/6 10:10」という情報が登録される。
これは、ユーザID「1050」の利用者について、利用者の氏名が「鈴木花子」であり、メールアドレスが「Suzuki@abc.com」であり、精算金額が振り込まれる銀行コード番号が「1234」であり、銀行口座番号が「9876543」であることを示す。また、ユーザID「1050」の利用者について、利用者取引履歴の項目のうち、取引コード「1050−0100」の精算取引について、受付した日時が「2018年8月6日10時10分」であることを示す。
なお、利用者管理情報800の利用者取引履歴の項目は、利用者が閲覧できる情報である。たとえば、精算サーバ300は、端末200を介してユーザIDとともに閲覧要求を受け付け、端末200に対してユーザIDのエントリに含まれる利用者取引履歴に登録された情報を提示できる。利用者は、端末200で実行するアプリやブラウザ等を利用し、精算サーバ300が提示した利用者取引履歴の情報を閲覧できる。
次に、第2の実施形態の精算管理情報の一例について図9を用いて説明する。図9は、第2の実施形態の精算管理情報の一例を示す図である。
精算管理情報810は、精算システムで実行される精算取引を管理する情報である。精算管理情報810は、精算サーバ300からアクセス可能なデータベースやHDD313等の記憶部に記憶される情報である。
精算管理情報810は、取引コード、ユーザID、受付日時、精算金額、分担人数、精算状態(人数、金額)、回収率(金額)の項目を含む。さらに、精算管理情報810は、メンバー情報の項目において、メンバー取引コード、分担金額、入金有無、入金日時、支払方法、金融機関番号の項目を含む。取引コードの項目には、精算を行う取引を識別する識別番号(取引コード)が登録される。ユーザIDの項目には、精算を依頼する利用者(図5におけるリーダー)を一意に識別する識別情報(ユーザID)が登録される。受付日時の項目には、取引コードで識別される精算処理の受け付けをした日時が登録される。精算金額の項目には、精算する精算金額が登録される。精算金額とは、メンバーが分担して支払う分担金額の総額でもある。分担人数の項目には、精算金額を分担して支払う人数が登録される。精算状態(人数、金額)の項目には、精算処理の状態として、分担金額を支払った人数と支払いが行われた分担金額の総額とが登録される。回収率(金額)の項目には、精算金額に対する支払いが行われた分担金額の割合が登録される。
メンバー情報の項目には、精算金額を分担して支払いを行うメンバーの情報が登録される。メンバー取引コードの項目には、分担金額を支払う取引を識別する識別情報(メンバー取引コード)が登録される。メンバー取引コードは、言い換えると、メンバーごとの取引コードである。メンバー取引コードは、分担金額入力画面720において取引コード欄に表示される情報である。分担金額の項目には、精算金額を分担して支払う金額のうち、メンバー取引コードに対応する金額が登録される。入金有無の項目には、分担金額の入金が行われた場合に「有」、分担金額の入金が行われない場合に「無」が登録される。入金日時の項目には、分担金額の入金が行われた日時が登録される。支払方法の項目には、分担金額を支払う方法が登録される。金融機関番号の項目には、分担金額の支払方法に対応する金融機関の識別番号(金融機関番号、加盟店番号等を含む)が登録される。たとえば、利用者がポイントカードを用いて分担金額を支払う場合、シェア精算機100は、カード部130を介してポイントカードの情報を読み取り、金融機関番号の項目に登録する。なお、精算管理情報810に含まれる項目は一例に過ぎず、その他の項目を含めてもよい。たとえば、メンバー情報の項目には、カードブランド名、カード番号、加盟店番号等の他の項目を含めてもよい。
ここで、精算管理情報810に含まれるエントリについて説明する。たとえば、精算管理情報810には、取引コードが「1050−0100」、ユーザIDが「1050」、受付日時が「2018/8/6 10:10」、精算金額が「3000」、分担人数が「3」、精算状態(人数、金額)が「2、1500」、回収率(金額)が「50%」という情報が登録される。また、メンバー情報の最初のエントリには、メンバー取引コードが「1050−0100−001」、分担金額が「1000」、入金有無が「有」、入金日時が「2018/8/6 10:15」、支払方法が「ポイント」、金融機関番号が「4321」という情報が登録される。
これは、取引コード「1050−0100」で識別される精算の取引について、ユーザID「1050」で識別される利用者によって依頼され、精算取引の受付日時が「2018年8月6日10時10分」であることを示す。また、精算金額が「3000」円であり、分担人数が「3」人であり、分担金額を支払った人数が「2」人であり、支払いが行われた分担金額の総額が「1500」円であり、精算金額に対する支払いが行われた分担金額の割合が「50%」であることを示す。また、メンバー情報の最初のエントリについて、メンバー取引コード「1050−0100−001」で識別される精算の取引について、分担金額が「1000」円であり、入金が行われている(入金有無「有」)ことを示す。また、分担金額について入金された日時が「2018年8月6日10時15分」であり、支払方法が「ポイント」であり、金融機関番号が「4321」であることを示す。
なお、精算管理情報810の精算状態、回収率、メンバー取引コード、分担金額、入金有無、入金日時の項目は、利用者が閲覧できる情報である。たとえば、精算サーバ300は、端末200を介してユーザIDとともに閲覧要求を受け付け、端末200に対してユーザIDのエントリに含まれる利用者取引履歴に登録された情報を提示できる。利用者は、端末200で実行するアプリやブラウザ等を利用し、精算サーバ300が提示した情報を閲覧できる。これにより、利用者(リーダー)は、どのメンバーがいつ支払いを行ったか、何人のメンバーが支払いを行ったか、立て替えた金額のうち回収できた金額がいくらか等の情報を適宜確認できるため、費用の回収に要する労力や時間を軽減できる。
次に、第2の実施形態の情報処理システム600において実行する精算処理について図10を用いて説明する。図10は、第2の実施形態の精算処理のシーケンスの一例を示す図である。
精算処理は、精算サーバ300が端末200から精算処理の依頼を受け付け、シェア精算機100を介して精算金額を分担した分担金額の入金を受け付け、決済処理を行い、利用者の銀行口座に振込を行う処理である。精算サーバ300の制御部310(プロセッサ311)は、端末200またはシェア精算機100から処理の実行要求を受信し、利用者情報の登録処理や精算処理を実行する。
なお、端末200が実行する処理は、端末200が備える制御部(プロセッサ)が実行する。シェア精算機100が実行する処理は、シェア精算機100が備える制御部110(プロセッサ111)が実行する。決済サーバ400が実行する処理は、決済サーバ400が備える制御部(プロセッサ)が実行する。銀行サーバ500が実行する処理は、銀行サーバ500が備える制御部(プロセッサ)が実行する。
[ステップS11]端末200は、利用者(リーダー)から精算処理の要求と利用者情報の入力を受け付け、精算サーバ300に送信する。なお、端末200で実行されるアプリの機能として、精算処理の受付および利用者情報の入力を受け付けるユーザインタフェースの機能と、入力された情報を精算サーバ300に送信する機能とを備えるものとする。
なお、利用者(リーダー)が、既に利用者登録済みでありユーザIDを付与されている場合、精算処理の要求とユーザIDを入力する。この場合、端末200は、精算処理の要求とユーザIDの入力を受け付け、精算サーバ300に送信する。
[ステップS12]精算サーバ300は、精算処理の要求と利用者情報を受信し、利用者情報を利用者管理情報800に登録する。また、精算サーバ300は、ユーザIDを生成し、利用者管理情報800に登録するとともに、端末200に送信する。
なお、精算サーバ300は、利用者情報ではなくユーザIDを受け付けた場合、利用者管理情報800に既に登録されたユーザIDである場合、利用者情報の登録は行わない。また、ステップS12において、端末200からユーザIDを受信した場合、パスワードも合わせて受け付けることにより、精算サーバ300において利用者の認証を行い、正当な利用者であることが確認できた場合に精算処理を進めることができる。
[ステップS13]端末200は、精算金額と精算金額を分担する人数(メンバーの人数)の入力を受け付け、精算サーバ300に送信する。
[ステップS14]精算サーバ300は、端末200から情報を受信したことに伴い、取引コードを生成し、取引コード、ユーザID、精算金額、分担人数を精算管理情報810に登録する。また、精算サーバ300は、端末200から情報を受信した日時を受付日時として精算管理情報810に登録する。また、精算サーバ300は、利用者管理情報800のユーザIDに対応するエントリに含まれる利用者取引履歴の項目に、取引コードと受付日時とを登録する。
なお、生成される取引コードには、リーダーが要求した精算処理を識別する取引コードと、各メンバーが分担金額を支払う取引を識別するメンバー取引コードとを含む。たとえば、精算サーバ300が生成した取引コードが「1050−0100」であり、分担人数が「3」人である場合について説明する。精算サーバ300は、取引コードの値に分担人数に応じた枝番号を付与した値「1050−0100−001」、「1050−0100−002」、「1050−0100−003」をメンバー取引コードとして生成できる。
[ステップS15]精算サーバ300は、生成した取引コード(取引コードおよびメンバー取引コード)を端末200に送信する。
[ステップS16]端末200は、精算サーバ300から生成した取引コード(取引コードおよびメンバー取引コード)を受信する。
[ステップS17]端末200は、メンバー取引コードごとに分担金額の入力を受け付け、精算サーバ300に送信する。
なお、上述のステップS11,S13,S16,S17の処理は、端末200の処理として説明したが、シェア精算機100がリーダーからの操作を受け付けることにより、ステップS11,S13,S16,S17の処理をシェア精算機100で実行してもよい。たとえば、ステップS11の処理をシェア精算機100で実行する場合、シェア精算機100は、顧客操作部120に初期登録画面700を表示し、リーダーからの入力を受け付けることができる。また、ステップS17の処理をシェア精算機100で実行する場合、シェア精算機100は、顧客操作部120に分担金額入力画面720を表示し、リーダーからの入力を受け付けることができる。
[ステップS18]精算サーバ300は、端末200から受信したメンバー取引コードごとの分担金額を精算管理情報810に登録する。
[ステップS19]端末200は、精算金額を分担して支払うメンバーに、メンバー取引コードと分担金額を通知する。たとえば、端末200は、各メンバーのメールアドレスを端末200のメモリ等の記憶部から読出し、各メンバー宛のメールでメンバー取引コードと分担金額とを通知する。
なお、メンバーに対してメンバー取引コードと分担金額を通知する方法は一例に過ぎず、その他の方法でリーダーからメンバーに通知してもよい。たとえば、ステップS11,S13,S16,S17の処理をシェア精算機100で実行した場合、シェア精算機100が、メンバー取引コードと分担金額とを印刷したレシートをレシート部140から排出する。リーダーは、レシート部140から排出されたレシートをメンバーに配布することで、メンバー取引コードと分担金額をメンバーに通知できる。
[ステップS20]シェア精算機100は、メンバーからメンバー取引コードの入力を受け付け、メンバー取引コードに対応する分担金額を表示し、分担金額の入金を受け付け、精算サーバ300に入金を受け付けた旨の情報を送信する。具体的には、シェア精算機100は、顧客操作部120に分担金額確認画面730を表示し、メンバー取引コードの入力を受け付け、分担金額を表示し、支払方法の選択を受け付ける。また、シェア精算機100は、選択された支払方法(電子マネー、現金等)による入金を受け付ける。
シェア精算機100は、選択された支払方法および操作に応じた入金処理を実行する。たとえば、シェア精算機100は、電子マネーを選択され、カード部130を介して電子マネーがチャージされたカードを読み取った場合、カードから読み取った情報に基づき各種サーバに問い合わせ、カードが利用可能か否かを判定できる。
シェア精算機100は、メンバー取引コード、支払方法、支払を完了した旨の情報を精算サーバ300に送信する。また、シェア精算機100は、カードを用いた入金処理の場合、カード部130で読み取ったカード情報も合わせて精算サーバ300に送信できる。
なお、シェア精算機100は、電子マネーやカード等で支払いを選択したメンバーについて、電子マネーの残高不足やカードの利用が不可である場合、現金で分担金額の入金を受け付けることができる。この場合、シェア精算機100は、顧客操作部120にエラー確認画面740を表示し、メンバーに対して現金での支払いを促すことができる。これにより、シェア精算機100は、分担金額を早く確実に回収するよう図ることができる。また、シェア精算機100は、現金での支払いを促し、分担金額を現金で回収することで、分担金額の支払い忘れを回避し、分担金額の回収率を高めるよう図ることができる。
[ステップS21]精算サーバ300は、シェア精算機100からメンバーの入金を受け付けた旨の情報を受信し、精算管理情報810にメンバーの入金に関する情報を登録する。入金に関する情報とは、精算管理情報810の項目のうち、精算状態、回収率、入金有無、入金日時、支払方法、金融機関番号の各項目である。
また、精算サーバ300は、メンバーから入金があった旨と、精算管理情報810のうち入金を行ったメンバーに付与されたメンバー取引コード、精算状態(人数、金額)、回収率をリーダーに通知する。なお、精算サーバ300は、リーダーに通知する機能についてオプション機能とし、メンバーからの入金ごとに通知を希望する旨の登録をした利用者(リーダー)にのみ通知できる。
ここで、精算管理情報810にメンバーの入金に関する情報を登録する処理についてさらに説明する。精算サーバ300は、精算状態の項目のうち、人数に1を加算し、金額に入金金額を加算した値を登録する。精算サーバ300は、精算金額に対する入金された金額の割合を求め、回収率として登録する。精算サーバ300は、精算管理情報810に含まれる分担金額を入金したメンバー取引コードに対応するエントリについて、入金有無に「有」を登録する。また、精算サーバ300は、入金日時にシェア精算機100から情報を受信した日時を登録し、支払方法にメンバーが選択した支払方法を登録する。また、精算サーバ300は、金融機関番号に、カード部130で読み取ったカード情報を登録する。
[ステップS22]精算サーバ300は、メンバーの決済情報を決済サーバ400に送信する。具体的には、精算サーバ300は、ステップS21で精算管理情報810に登録した支払方法、金融機関番号、分担金額を決済サーバ400に送信する。
[ステップS23]決済サーバ400は、精算サーバ300から受信したメンバーの決済情報に基づき、決済処理を実行する。また、決済サーバ400は、決済処理に伴い、メンバーに付与するポイントが発生した場合、メンバーにポイントを付与する。
[ステップS24]決済サーバ400は、精算システムの利用に応じた手数料を精算システムの運営口座に振込し、決済処理の完了および手数料振込の通知を精算サーバ300に送信する。
[ステップS25]精算サーバ300は、決済処理の完了および手数料の振込を決済システム履歴情報に登録する。なお、決済システム履歴情報は、図示を省略する。
精算サーバ300は、ステップS20からステップS25までの処理を分担金額の支払を行うメンバーごとに実行する。精算サーバ300は、メンバー全員から入金を受け付けた場合、ステップS26にすすむ。
精算サーバ300は、所定期日(たとえば、受付日時から1週間以内)にメンバー全員から入金を受け付けていない場合、未払いのメンバーのメンバー取引コードと分担金額と未払いである旨をリーダー(端末200)にアプリの機能やメール等で通知する。精算サーバ300は、リーダー(端末200)から未払いメンバーが存在する旨について承認する通知をアプリやブラウザの機能等で受け付けた場合、ステップS26にすすむ。
[ステップS26]精算サーバ300は、リーダーの銀行口座に精算金額を振り込む指示を銀行サーバ500に送信する。精算サーバ300は、利用者管理情報800からリーダーのユーザIDに対応する銀行口座番号を取得し、精算金額とともに銀行サーバ500に送信する。
なお、精算サーバ300は、メンバー全員からの入金を受け付けている場合、精算金額全額の振込指示を行う。また、精算サーバ300は、メンバーのうち未払いのメンバーが存在する場合、既に支払いがされた金額についての支払指示を行う。
[ステップS27]銀行サーバ500は、リーダーの銀行口座に精算金額を振り込む処理を実行する。
[ステップS28]銀行サーバ500は、精算システムの利用に応じた手数料を精算システムの運営口座に振込し、精算金額の振込完了および手数料振込の通知を精算サーバ300に送信する。
[ステップS29]精算サーバ300は、精算金額の振込完了および手数料の振込を決済システム履歴情報に登録する。
[ステップS30]精算サーバ300は、精算金額の振込完了をリーダーにメールで通知し、処理を終了する。
なお、ステップS24にて、決済サーバ400が精算システムの利用に応じた手数料を精算システムの運営口座に振り込んでいるが、この手数料の振込処理と振込通知を行うのは、精算サーバ300であってもよい。この場合、ステップS22にて、精算サーバ300がメンバーの決済情報を決済サーバ400に送信する際に、精算システムの利用に応じた手数料を、決済サーバ400の運営口座に振り込みを行い、手数料振込の通知を決済サーバ400に送信する。
また、ステップS28にて、銀行サーバ500が精算システムの利用に応じた手数料を精算システムの運営口座に振り込んでいるが、この手数料の振込処理と振込通知を行うのは、精算サーバ300であってもよい。この場合、ステップS26にて、精算サーバ300がリーダーの銀行口座に精算金額を振り込む指示を銀行サーバ500に送信する際に、精算システムの利用に応じた手数料を、銀行サーバ500の運営口座に振り込み、手数料振込の通知を銀行サーバ500に送信する。
このように、精算サーバ300は、利用者(リーダー)から精算処理の依頼を受け付け、精算金額を分担して支払う利用者(メンバー)から分担金額の入金を受ける処理を管理できる。また、情報処理システム600は、利用者からの分担金の徴収に際し、電子マネーやクレジットカード等の現金以外の入金も受け付けることが可能であるため、従来の個人間における現金のみの集金と比較して利便性が向上する。これにより、個人間における分担金額の支払や、町内会費や自治会費の徴収など、複数人から集金を行う場合における労力や時間を低減できる。
こうして、情報処理システム600および精算サーバ300は、複数人から分担金額を徴収し管理することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、精算機10、シェア精算機100、情報処理装置30および精算サーバ300が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。