JP6933595B2 - 診断装置、診断ロボット、診断方法及びプログラム - Google Patents

診断装置、診断ロボット、診断方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、診断装置、診断ロボット診断方法及びプログラムに関する。
検査対象物の状態を振動や音響に基づいて診断する方法は、以下の2種類の方法に大別される。1つは、併設されたモータやファン等の加振源から与えられる励振力によって検査対象物の異常部で励起される振動や音響に基づいて診断する方法である。もう1つは、インパクトハンマ等によって外部から強制的に与えられる励振力によって検査対象物の異常部で励起される振動や音響に基づいて診断する方法である。どちらの診断方法であっても、従来、検査対象物の状態を診断するためには、他の検査対象物の状態の診断結果に基づいて診断する必要があった。例えば、正常部における診断結果と異常部における診断結果とを事前に用意しておき、これらの事前診断結果と検査対象物の診断結果とを比較する必要があった。あるいは、他の検査対象物を診断して得られた複数の診断結果を解析することによって、特定の検査対象物の状態を診断する必要があった。
しかしながら、他の検査対象物の診断結果を用意することが困難である場合等、1つの検査対象物のみを検査して該検査対象物の状態を診断したいことがある。なお、人による打音診断では、1つの検査対象物のみを検査して該検査対象物の状態を診断する方法がある。例えば、楔の緩みを検査するための打音診断では、検査箇所で発生する打音の音色を人が聞き分けることによって、楔に緩みが発生しているか否かを判別することができる。この場合、楔がしっかりと固定された正常部では音色は高音になり、楔が緩んだ異常部では音色は低音になる。これは、楔の周辺支持が緩和されることによって隙間に侵入した空気がピストン振動によって排除される際に低音が発生することにより、異常部では低音がより励起されるためである。
しかしながら、診断を効率化するためには、人による打音診断ではなく、検査ロボットを用いて自動的に打音診断を行うことが望まれる。一般的に、小型軽量であることが要求される検査ロボットに搭載される打音機構では、楔が緩んだ異常部全体を持ち上げる力はないため、低音域が励起されないことがある。そのため、1つの検査対象物のみを検査して該検査対象物の状態を診断する場合において、診断ロボットを用いた打音診断では、正常部と異常部とを誤判定する可能性があった。
特開2002−323371号公報 国際公開第2016/092869号 特開2003−185542号公報 特開2007−18164号公報
本発明が解決しようとする課題は、1つの検査対象物のみを検査して該検査対象物の状態を診断することができる診断装置、診断ロボット診断方法及びプログラムを提供することである。
実施形態の診断装置は、打音信号取得部と、周波数特性変換部と、異常判定部と、を持つ。打音信号取得部は、検査対象物の複数の打撃位置のうちi番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第i打音信号と、前記検査対象物の前記複数の打撃位置のうちj番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第j打音信号を取得する打音信号と、を取得する。周波数特性変換部は、前記打音信号取得部によって取得された前記第i打音信号及び前記第j打音信号を、それぞれ第i周波数特性及び第j周波数特性に変換する。異常判定部は、前記周波数特性変換部によって変換された第i周波数特性におけるピーク近傍の波形と、前記周波数特性変換部によって変換された第j周波数特性におけるピーク近傍の波形と、の合致度に基づいて前記検査対象物における異常の有無を判定する。
第1の実施形態に係る診断ロボットによって打音診断される楔を示す概略図。 第1の実施形態に係る診断ロボットによる打音診断を示す概略図。 第1の実施形態に係る診断ロボットによって打撃される複数の打撃位置を示す概略図。 第1の実施形態に係る診断ロボットの機能構成を示すブロック図。 実際の楔を用いて取得された共振周波数の一例を示す図。 実際の楔に対して打音診断を行った結果を示す図。 第1の実施形態に係る診断ロボットの動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る打音診断による実験結果を示す図。
以下、実施形態の診断装置、診断ロボット診断方法及びプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る診断ロボットは、例えば、何らかの部材を固定させるための固定部材の緩みを、打音診断によって診断するためのロボットである。なお、以下の説明では、固定部材は、一例として、タービン発電機のステーターコイルを固定させるための楔(くさび)であるものとする。
図1は、第1の実施形態に係る診断ロボット1によって打音診断される楔wを示す概略図である。図1に示すように、タービン発電機のステーターコイルcを固定するための複数の楔wが、タービン発電機の固定子鉄心sに対して並べて打ち込まれている。
図2は、第1の実施形態に係る診断ロボット1による打音診断を示す概略図である。図2に示すように、診断ロボット1は、打撃部12と、集音部13と、診断装置20と、を含む。なお、診断ロボット1の詳細な構成は後述する。
診断ロボット1は、並べて設置された楔wに沿って移動することができる。診断ロボット1は、並べて設置された楔wの露出した面に対して、打撃部12を用いて順に打撃を与える。打撃部12は、固定部材が打撃部12によって打撃されることによって発生する音を固定部材に発生させることができる部材(例えば、ハンマー等)を含む。診断ロボット1は、楔wが打撃部12によって打撃されることによって発生する音(以下「打音」という。)を、集音部13を用いて集音する。集音部13は、打音を集音することができる部材(例えば、集音マイク)を含む。
診断ロボット1は、移動を繰り返しながら、1つ1つの楔wに対して、1つの打撃位置だけでなく複数の打撃位置を順に打撃していき、各打撃位置への打撃によって発生する打音をそれぞれ集音する。すなわち、例えば、楔wが100個あり、1つの楔wにそれぞれ10個の打撃位置がある場合には、1000回の打撃と集音が行われる。
診断ロボット1は、集音部13によって集音された、1つの楔wの複数の打撃位置への打撃によってそれぞれ発生した打音を示す打撃信号を、診断装置20を用いて解析する。これにより、診断ロボット1は、楔wの状態を診断する。なお、ここでいう診断とは、楔wが緩んでいない状態(正常)であるか又は楔wが緩んでいる状態(異常)であるかについての判定を行うことである。
このように、第1の実施形態に係る診断ロボット1は、他の固定部材における検査結果を用いることなく、検査対象の1つの固定部材における検査結果のみから、該固定部材の状態を診断する。従って、他の固定部材における診断結果を考慮する必要がないことから、以下の説明においては、1つの楔wに対する打音診断に関する構成のみについて説明する。
図3は、第1の実施形態に係る診断ロボット1によって打撃される打撃位置を示す概略図である。図3に示すように、1つの楔wにおいて、診断ロボット1によって打撃される打撃位置はN箇所である。ここで、Nは2以上の任意の整数である。打撃位置p1は、楔wにおいて最初に打撃される打撃位置を示す。同様に、打撃位置p2及び打撃位置pNは、それぞれ楔wにおいて、2番目及びN番目に打撃される打撃位置を示す。
なお、上述したように、診断ロボット1は移動を繰り返しながら複数の打撃位置を打撃していく。そのため、打撃及び集音がより迅速に行われるよう、打撃位置は、図3に示すように、診断ロボット1の進行方向に沿って一直線上に均等間隔で並べられているものとする。但し、打撃位置の配置はこれに限られるものではなく、任意の配置で構わない。また、各打撃位置が打撃される順番についても、任意の順番で構わない。なお、診断の精度をより良くするためには、楔wの全体範囲を網羅するように、まんべんなく打撃位置が設定されることが好ましい。
なお、第1の実施形態においては、診断ロボット1は、それぞれの打撃位置の近傍へ移動を繰り返しながら打撃を与える構成であるが、それぞれの打撃位置に対して打撃を与えることができる構成であるならば、上記の構成に限られるものではない。例えば、診断ロボット1が、N箇所の打撃位置のそれぞれに対応するN個の打撃部12を備えており、N個の打撃部12がそれぞれ対応する1つの打撃位置に対して打撃を与える構成であってもよい。
なお、集音部13は、打音を集音することができる構成であるならば、打撃部12とは異なる位置に設置されていてもよい。また、集音部13は、移動をせず、1つの地点から全ての打撃位置に対する集音を行う構成であってもよい。また、診断装置20は、集音部13によって集音された打音を示す打音信号を取得することができる構成であるならば、打撃部12及び集音部13のうち少なくとも一方とは異なる場所に設置されていてもよい。
以下、診断ロボット1の機能構成について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る診断ロボット1の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、診断ロボット1は、打音収集装置10と、診断装置20と、を含む。
打音収集装置10は、打撃位置移動部11と、打撃部12と、集音部13と、を含む。打撃位置移動部11は、打撃部12が所定の打撃位置に対して打撃を与えることができる位置へ位置づけられるように、診断ロボット1を移動させる。打撃位置移動部11は、例えば、モータ等の発動機を含む。打撃部12は、楔w(検査対象物)の複数の打撃位置に対してそれぞれ打撃を行うことによって、それぞれ打音を発生させる。打撃部12は、上述したように、楔wを打撃することによって打音を発生させることができる部材(例えば、ハンマー等)を含む。
集音部13は、打音を集音する。集音部13は、上述したように、打音を集音することができる部材(例えば、集音マイク)を含む。集音部13は、集音した打音を示す打音信号を診断装置20へ出力する。
なお、打撃位置移動部11を打撃位置へ移動させるための制御、打撃部12に打撃位置に対して打撃を与えさせるための制御及び集音部13に打音を収集させるための制御は、診断ロボット1が備える制御部(図示せず)によって行われる。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)等のプロセッサを含む。なお、制御部は、診断ロボット1の打音収集装置10又は診断装置20のいずれかに備えられていてもよいし、両方に備えられていてもよい。
診断装置20は、打音信号取得部21と、周波数特性変換部22と、異常判定部23と、を含む。打音信号取得部21は、楔wの複数の打撃位置への打撃によって発生したそれぞれの打音を示す複数の打音信号を、集音部13から取得する。打音信号取得部21は、取得した複数の打音信号を周波数特性変換部22へ出力する。
周波数特性変換部22は、打音信号取得部21から出力された複数の打音信号を取得する。周波数特性変換部22は、取得した複数の打音信号を、それぞれ周波数特性に変換する。周波数特性変換部22は、変換された複数の周波数特性を異常判定部23へ出力する。
異常判定部23は、周波数特性変換部22から出力された複数の周波数特性を取得する。異常判定部23は、取得した複数の周波数特性におけるそれぞれのピーク近傍の波形どうしの合致度に基づいて、楔w(検査対象物)における緩みの発生(異常)の有無を判定する。
以下、診断装置20による打音診断について、更に詳しく説明する。
周波数特性変換部22は、打撃位置pi(i=1〜N)における打音信号を、周波数特性(第i周波数特性)に変換する。なお、打撃位置piは、楔wにおいてi番目に打撃される打撃位置を示す。異常判定部23は、変換された第i周波数特性に対してLPC分析(線形予測分析)を行うことによって、周波数の包絡線を算出し、M次までの共振周波数を特定する。
次に、異常判定部23は、特定されたM次までの各共振周波数それぞれに対してPR(Prominence Ratio)分析を行うことによって、M次までの各共振周波数をそれぞれ含む各帯域幅Aと、各帯域幅Aの帯域の下側の隣接領域の各帯域幅B、及び、各帯域幅Aの帯域の上側の隣接領域の各帯域幅Cを算出する。
また、周波数特性変換部22は、打撃位置pj(j=1〜N)における打音信号を、周波数特性(第j周波数特性)に変換する。なお、打撃位置pjは、楔wにおいてj番目に打撃される打撃位置を示す。異常判定部23は、変換された第j周波数特性に対して、上記算出されたM次までの各帯域幅A、各帯域幅B及び各帯域幅Cに基づく積分範囲でそれぞれ積分することによって、各帯域エネルギーを算出する。
異常判定部23は、帯域幅Bの帯域エネルギーと帯域幅Cの帯域エネルギーとを加算した帯域エネルギーに対する帯域幅Aの帯域エネルギー比PRdB(デシベル)を算出する。異常判定部23は、M次までの帯域エネルギー比PRdBの総和であるPRi,jdBを算出する。PRi,jdBは、打撃位置piへの打撃によって発生する打音から得られた共振周波数から算出された帯域幅に基づく積分範囲に、打撃位置pjへの打撃によって発生する打音から得られた周波数特性が示す波形が収まっている度合いを示す値である。PRi,jdBは、以下の式(1)によって表される。
Figure 0006933595
ここで、PRi,jdB(ωk)は、k次の共振周波数ωkにおける、PR分析によって算出されたdB値である。
異常判定部23は、N箇所の打撃位置pi(i=1〜N)とN箇所の打撃位置pj(j=1〜N)とについて、それぞれ上記の処理を行うことにより、N×N個のPRi,jdBを得る。異常判定部23は、N×N個のPRi,jdBの合計値QALLの大きさに基づいて(例えば、QALLの値と所定の閾値との大きさの比較結果に基づいて)、楔wにおける緩みの発生(異常)の有無を判定する。QALLは、以下の式(2)によって表される。
Figure 0006933595
以下に、上記のLPC分析によって得られる共振周波数の有効性を示すデータを示す。
図5は、実際の楔に対する打音診断によって取得された共振周波数の一例を示す図である。図5に示すグラフには、正常な楔から得られた周波数特性と、異常な(緩みが発生している)楔から得られた周波数特性と、がそれぞれ示されている。また、丸印は、正常な楔に対する打音診断においてLPC分析によって得られた周波数を示す。図5に示すグラフから、LPC分析によって得られた周波数が、正常な楔から得られる共振周波数(周波数のピーク)と概ね一致することが分かる。
図6は、実際の楔に対して打音診断を行った結果を示す図である。
図6の上段のグラフは、打撃位置piへの打撃によって発生した打音を示す打音信号が変換された周波数特性を示す。図6の中段のグラフは、上段のグラフに示される周波数特性に対してLPC分析を行った後の周波数特性を示す。図6の中段のグラフにおいて、LPC分析によって特定されたk次までの共振周波数が丸印によって示されている。
なお、解析対象とする共振周波数が所定の閾値に基づいて決定される構成であってもよい。例えば、1.5kHz以下の共振周波数のみが解析対象となる構成であってもよい。これにより、周波数特性の解析がより簡易化される。
図6の上段のグラフが示す、LPC分析がなされる前の周波数特性では、共振らしき波形のピークが多数励起されている。一方、図6の中段のグラフが示す、LPC分析がなされた後の周波数特性では、打音診断の音色に寄与する共振周波数が抽出される。
LPC分析によって抽出されたk(k=1〜M)次の共振周波数に対してPR分析が行われ、k次の共振周波数を含む帯域幅Aと、帯域幅Aの帯域の上側と下側にそれぞれ隣接する帯域の帯域幅B及び帯域幅Cが算出される。
具体的には、以下の通りである。周波数スペクトルにある鋭いピーク(ここでは、上記抽出された共振周波数)の騒音成分を離散周波数(discrete tone)という。この音によるピークの鋭さが、ピーク近傍のそれ以外の周波数成分に対して相対的にどの程度の鋭さであるのかを示す指標として、PR(prominence ratio)が用いられる。まず、解析対象の離散周波数音の周波数fを中心とする臨界帯域幅Δfが以下の式(3)から求められる。
Figure 0006933595
この臨界帯域幅Δfが、上述した帯域幅Aに相当する。臨界帯域幅Δfが算出されると、下側に隣接する帯域の帯域幅B及び上側に隣接する帯域の帯域幅Cも、PR分析により自動的に決定される。
上述した指標PR(prominence ratio)は、ΔLによって表される。ΔLとは、離散周波数音の周波数を中心とする臨界帯域に含まれる信号のパワー(W)と、この臨界帯域に隣接する下側及び上側の臨界帯域のパワー(それぞれ、W及びW)の平均との比の常用対数をとり、10倍してデシベル表示したものである。ΔLは、以下の式(4)によって表される。
Figure 0006933595
図6の下段のグラフは、打撃位置pjへの打撃によって発生した打音を示す打音信号が変換された周波数特性に対してLPC分析を行った後の周波数特性(第j周波数特性)を示す。図6の下段のグラフが示す第j周波数特性に対して、打撃位置piにおける第i周波数特性によって求められた、上記k次の共振周波数を含む帯域幅A、帯域幅B及び帯域幅Cに基づく積分範囲でそれぞれ積分がなされることによって、帯域エネルギーが算出される。
上記k次(k=1〜M)についてそれぞれ算出された帯域エネルギーを合計することにより、上述したPRi,jdBが求められる。さらに、上述したように、N箇所の打撃位置pi(i=1〜N)とN箇所の打撃位置pj(j=1〜N)とについて、それぞれ上記の処理が行われることにより、N×N個のPRi,jdBが算出される。そして、N×N個のPRi,jdBの合計値QALLの大きさに基づいて(例えば、QALLの値と所定の閾値との大きさの比較結果に基づいて)、楔wにおける緩みの発生(異常)の有無が判定される。
以下、診断ロボット1の動作の一例について説明する。
図7は、第1の実施形態に係る診断ロボット1の動作を示すフローチャートである。
診断ロボット1は、打撃位置移動部11により、楔wのN箇所の打撃位置(打撃位置p1〜打撃位置pN)へそれぞれ順に移動する。診断ロボット1は、各打撃位置に対してそれぞれ、打撃部12により打撃を与える。診断ロボット1は、楔wの各打撃位置への打撃によって発生する打音を集音部13によって集音する(ステップS01)。
診断ロボット1は、集音部13によって収集されたN個の打音をそれぞれ示すN個の打音信号を、打音信号取得部21により取得する。診断ロボット1は、周波数特性変換部22により、打音信号取得部21が取得したN個の打音信号を、それぞれ周波数特性に変換する(ステップS02)。
診断ロボット1は、周波数特性変換部22によって変換されたN個の周波数特性のそれぞれに対して、異常判定部23によりLPC分析を行い、それぞれの(M次までの)共振周波数を特定する(ステップS03)。
診断ロボット1は、異常判定部23により、上記特定された、第i周波数特性の共振周波数(i=1〜N)と、上記変換された、第j周波数特性の周波数特性(j=1〜N)とに基づいて、それぞれのPRi,jdBを算出する(ステップS04)。
診断ロボット1は、異常判定部23により、上記算出されたN×N個のPRi,jdB(i=1〜N,j=1〜N)を合算して、QALLを算出する(ステップS05)。
診断ロボット1は、異常判定部23により、上記算出されたQALLの値に基づいて(例えば、QALLの値と所定の閾値との比較結果に基づいて)、楔wの状態が正常であるか又は異常であるか(緩みが発生しているか)を判定する(ステップS06)。
以上で図7のフローチャートが示す処理が終了する。
以下、実験結果を示す。図8は、第1の実施形態に係る打音診断による実験結果を示す図である。図8の左側のグラフは正常な楔に対して打音診断を行った場合の実験結果であり、図8の右側のグラフは異常な楔に対して打音診断を行った場合の実験結果である。
図8に示す両グラフにおいて、縦軸はk次の帯域エネルギーの総和であるPRi,jdBを示す。なお、ここでは5次(k=1〜5)までの共振周波数を対象とした。また、横軸は、打撃位置pjを示す。なお、この実験においては、打撃位置の個数は10箇所であるものとした。また、横軸において、打撃位置pj毎に各pi(i=1〜10)に対するPRi,jdBが順番に示されている。すなわち、棒グラフは左から順番に、PR1,1dB、PR2,1dB、・・・、PR10,1dB、PR1,2dB、PR2,2dB、・・・、PR10,2dB、・・・、R1,10dB、PR2,10dB、・・・、PR10,10dBの値を示している。
また、グラフの上部に記載されている2つの値は、正常な楔の場合及び異常な楔の場合における、上記10×10=100個のPRi,jdBの値のそれぞれの総和(QALL)を示す。図8に示すように、実験結果によれば、正常な楔の場合のQALLの値と異常な楔の場合のQALLの値はそれぞれ、「25.4dB」、「19.1dB」となった。このように、実験結果においても、異常な楔よりも正常な楔のほうがQALLの値が大きくなる。以上のことから、例えば、正常な楔と異常な楔との判定基準となる閾値を、25.4dBと19.1dBとの間にある値(例えば、20dB等)に設定することによって、楔の状態を診断することが可能になる。
なお、図8に示す実験結果においては、PRi,jdBの取りうる値に所定の閾値を設け、PRi,jdBの値が閾値未満である場合には、0dBとみなすものとした。すなわち、閾値未満のPRi,jdBの値は、QALLの値に含まれない。なお、図8に示す実験結果は、閾値を7dBとした場合の実験結果である。
なお、図8に示すように、正常な楔の場合であっても、打撃位置pjが例えば打撃位置p4及び打撃位置p5であるときには、PRi,jdBの値が0dBとなった。これは、正常な楔の場合であっても、打撃の仕方や強弱の違いで共振の励起の度合いも変化することや、楔の緩みによる境界条件の変化から固有共振周波数にばらつきが生じること等に起因する。
しかしながら、以上説明したように、第1の実施形態による打音診断では、1つの楔に対して、複数の打撃位置pjでの周波数特性(第j周波数特性)が解析され、各第j周波数特性に対して複数の比較対象(第i周波数特性)との比較が行われる。すなわち、検査対象である打撃位置pj(j=1〜N)と比較対象である打撃位置pi(i=1〜N)とが総当たりで解析される。そのため、上記のような共振の励起の度合いの変化等がある場合であっても、楔の状態を正しく診断することがより容易になる。
また、以上説明したように、第1の実施形態に係る診断ロボット1は、人による打音診断に代わって自動的に打音診断を行うことができるため、診断が効率化される。また、診断ロボット1は、楔全体を持ち上げる力を持たない小型の打音機構であっても診断を行うことができるため、小型軽量化が可能である。また、診断ロボット1は、1つの検査対象物のみを検査して該検査対象物の状態を診断することができるため、他の検査対象物の検査結果を用意する必要がない。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、共振周波数のピーク近傍の波形の合致度に基づいて楔の状態を判定したが、共振周波数のばらつきに基づいて楔の状態を判定してもよい。正常な楔と異常な楔とでは支持条件が異なることで、境界条件の違いから共振周波数も若干変化する。LPC分析によって求められる共振周波数の変動量(周波数差)に基づいて、楔の状態が正常であるか否かを診断装置が判定する構成であってもよい。この場合、診断装置は、打撃位置piへの打撃によって発生する打音と打撃位置pjへの打撃によって発生する打音との共振周波数の周波数差(例えば、標準偏差)を算出して、該周波数差の総和を算出する。
例えば、周波数差Δfi,jは以下の式(5)によって表され、周波数差の総和Uは以下の式(6)によって表される。
Figure 0006933595
Figure 0006933595
以上説明したように、第2の実施形態によれば、1つの検査対象物の複数の打撃位置における共振周波数の周波数差に基づいて診断を行うことができるため、第1の実施形態と同様に、1つの検査対象物のみに対する検査から該検査対象物の状態の診断が可能になるという効果を奏する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、1つの検査対象物のみに対する検査から該検査対象物の状態の診断が可能になる構成を持つことにより、複数の検査対象物を診断して得られた複数の診断結果を解析しなくても診断を行うことができる。
なお、上述した実施形態における診断装置20の一部または全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、診断装置20に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における診断装置20の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。診断装置20の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…診断ロボット、10…打音収集装置、11…打撃位置移動部、12…打撃部、13…集音部、20…診断装置、21…打音信号取得部、22…周波数特性変換部、23…異常判定部

Claims (11)

  1. 一つの検査対象物のi(i=1〜N)番目の打撃位置及びj(j=1〜N)番目の打撃位置を含むN箇所の打撃位置への打撃に対するN個の打音信号を取得する打音信号取得部と、
    前記打音信号取得部によって取得された前記N個の打音信号を、前記i(i=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第i打音信号を変換した第i周波数特性及び前記j(j=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第j打音信号を変換した第j周波数特性を含むN個の周波数特性に変換する周波数特性変換部と、
    前記第i周波数特性から複数の共振周波数を特定し、特定した前記複数の共振周波数毎に所定の帯域幅を算出し、算出した所定の帯域幅と前記第j周波数特性とに基づき前記複数の共振周波数の前記所定の帯域幅における前記第i周波数特性及び前記第j周波数特性の波形の合致度を算出し、N通りの前記第i打音信号とN通りの前記第j打音信号のN×N通りの組合せに対してそれぞれ前記合致度を算出し、算出したそれぞれの前記合致度の合計値に基づいて前記一つの検査対象物における異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備える診断装置。
  2. 前記異常判定部は、算出された前記合致度が所定の閾値未満である場合、前記合致度を
    前記合計値に含めない
    請求項に記載の診断装置。
  3. 前記異常判定部は、LPC分析によって前記複数の共振周波数を特定する、
    請求項1又は2に記載の診断装置。
  4. 前記異常判定部は、PR分析によって算出された前記合致度に基づいて前記一つの検査対象物における前記異常の有無を判定する
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の診断装置。
  5. 前記異常判定部は、前記合計値が所定の閾値より小さい場合に前記異常があると判断し、前記合計値が所定の閾値より大きい場合に前記異常がないと判断する、
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の診断装置。
  6. 前記複数の共振周波数は、1.5kHz以下である、
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の診断装置。
  7. 前記一つの検査対象物は部材を固定する楔であり、前記異常は前記楔の緩みである
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の診断装置。
  8. 一つの検査対象物のi(i=1〜N)番目の打撃位置及びj(j=1〜N)番目の打撃位置を含むN箇所の打撃位置への打撃に対するN個の打音信号を取得する打音信号取得部と、
    前記打音信号取得部によって取得された前記N個の打音信号を、前記i(i=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第i打音信号を変換した第i周波数特性及び前記j(j=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第j打音信号を変換した第j周波数特性を含むN個の周波数特性に変換する周波数特性変換部と、
    前記第i周波数特性及び前記第j周波数特性のそれぞれから複数の共振周波数を特定し、前記第i周波数特性から特定した前記複数の共振周波数と、前記第j周波数特性から特定した前記複数の共振周波数と、の周波数差を算出し、N通りの前記第i打音信号とN通りの前記第j打音信号のN×N通りの組合せに対してそれぞれ前記周波数差を算出し、算出した前記周波数差の合計値に基づいて前記一つの検査対象物における異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備える診断装置。
  9. 一つの検査対象物の複数の打撃位置へそれぞれ打撃を行うことにより打音を発生させる打撃部と、
    一つの検査対象物のi(i=1〜N)番目の打撃位置及びj(j=1〜N)番目の打撃位置を含むN箇所の打撃位置への前記打撃部による打撃に対するN個の打音信号を取得する打音信号取得部と、
    前記打音信号取得部によって取得された前記N個の打音信号を、前記i(i=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第i打音信号を変換した第i周波数特性及び前記j(j=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第j打音信号を変換した第j周波数特性を含むN個の周波数特性に変換する周波数特性変換部と、
    前記第i周波数特性から複数の共振周波数を特定し、特定した前記複数の共振周波数毎に所定の帯域幅を算出し、算出した所定の帯域幅と前記第j周波数特性とに基づき前記複数の共振周波数の前記所定の帯域幅における前記第i周波数特性及び前記第j周波数特性の波形の合致度を算出し、N通りの前記第i打音信号とN通りの前記第j打音信号のN×N通りの組合せに対してそれぞれ前記合致度を算出し、算出したそれぞれの前記合致度の合計値に基づいて前記一つの検査対象物における異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備える診断ロボット。
  10. 一つの検査対象物のi(i=1〜N)番目の打撃位置及びj(j=1〜N)番目の打撃位置を含むN箇所の打撃位置への打撃に対するN個の打音信号を取得する打音信号取得ステップと、
    前記打音信号取得部によって取得された前記N個の打音信号を、前記i(i=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第i打音信号を変換した第i周波数特性及び前記j(j=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第j打音信号を変換した第j周波数特性を含むN個の周波数特性に変換する周波数特性変換ステップと、
    前記第i周波数特性から複数の共振周波数を特定し、特定した前記複数の共振周波数毎に所定の帯域幅を算出し、算出した所定の帯域幅と前記第j周波数特性とに基づき前記複数の共振周波数の前記所定の帯域幅における前記第i周波数特性及び前記第j周波数特性の波形の合致度を算出し、N通りの前記第i打音信号とN通りの前記第j打音信号のN×N通りの組合せに対してそれぞれ前記合致度を算出し、算出したそれぞれの前記合致度の合計値に基づいて前記一つの検査対象物における異常の有無を判定する異常判定ステップと、
    を有する診断方法。
  11. コンピュータを、
    一つの検査対象物のi(i=1〜N)番目の打撃位置及びj(j=1〜N)番目の打撃位置を含むN箇所の打撃位置への打撃に対するN個の打音信号を取得する打音信号取得手段と、
    前記打音信号取得部によって取得された前記N個の打音信号を、前記i(i=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第i打音信号を変換した第i周波数特性及び前記j(j=1〜N)番目の打撃位置への打撃に対する打音を示す第j打音信号を変換した第j周波数特性を含むN個の周波数特性に変換する周波数特性変換手段と、
    前記第i周波数特性から複数の共振周波数を特定し、特定した前記複数の共振周波数毎に所定の帯域幅を算出し、算出した所定の帯域幅と前記第j周波数特性とに基づき前記複数の共振周波数の前記所定の帯域幅における前記第i周波数特性及び前記第j周波特数性の波形の合致度を算出し、N通りの前記第i打音信号とN通りの前記第j打音信号のN×N通りの組合せに対してそれぞれ前記合致度を算出し、算出したそれぞれの前記合致度の合計値に基づいて前記一つの検査対象物における異常の有無を判定する異常判定手段と、
    して機能させるプログラム。
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