JP6932193B2 - プロペラファン及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音の抑制を図ったプロペラファン、及び該プロペラファンを備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、ファンの一種として、回転軸を中心に回転する複数の翼を備えたプロペラファンが知られている。プロペラファンは、例えば、空気調和装置及び換気装置等に用いられる。プロペラファンは、回転中に翼の負圧面から気流が剥離すると、換言すると翼の負圧面で境界層の剥離が発生すると、流体の流れが不安定となって騒音が増大する。このため、従来のプロペラファンには、翼の負圧面において境界層の剥離を防止して騒音を低減させるため、翼の前縁部に切欠部(前縁部から凹む凹部)を有するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。なお、本明細書では、「切欠部」及び「凹部」とは、翼を構成する素材部分を削除した空間部分のみでなく、該空間部分との境界部となる素材部分も含むものとする。
翼の前縁部に設けられた切欠部を負圧面側から観察した場合、切欠部は、前縁部から後縁部側に向かって延びる複数の縁部を有する。例えば、特許文献1に記載のプロペラファンは、翼の前縁部に、負圧面側から見て略三角形状の切欠部を有する。このため、特許文献1に記載のプロペラファンの翼に設けられた切欠部は、負圧面側から観察した場合、前縁部から後縁部側の谷部に向かって延びる2つの縁部を有している。
翼の前縁部に切欠部を有するプロペラファンにおいては、翼が回転軸を中心として回転した際、前縁部又は正圧面から切欠部に空気が流入する。そして、この空気は、切欠部の縁部をせり上がるように負圧面側に流れ込み、負圧面側に巻き込む縦渦を生成する。また、切欠部の縁部をせり上がるように負圧面側に流れ込む気流は、つまり負圧面に生成される縦渦は、縁部が続く限り、拡大して強くなっていく。負圧面に発生する縦渦は、翼の負圧面の境界層にエネルギを供給する。これにより、負圧面において境界層の剥離を抑制できるので、負圧面近傍での気流の乱れを抑制でき、プロペラファンの騒音を低減することができる。
特開2015−63912号公報
負圧面に発生する縦渦は、切欠部の縁部毎に生成されることとなる。このため、異なる縁部で生成された縦渦は、両者が近接する位置で干渉し、縦渦が弱まってしまう。例えば、上述のように、特許文献1に記載のプロペラファンの切欠部は、負圧面側から見て略三角形状をしており、前縁部から後縁部側の谷部に向かって延びる2つの縁部を有している。このため、特許文献1に記載のプロペラファンの場合、2つの縁部のそれぞれで生成された縦渦は、谷部近傍で干渉し、弱まってしまう。そして、縦渦が弱まることにより、翼の後縁部側まで縦渦が到達しなくなり、境界層の剥離を十分に抑制できなくなってしまう。すなわち、従来のプロペラファンは、翼の前縁部に切欠部を設けても、騒音を十分に低減できないという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、従来よりも騒音を抑制することができるプロペラファンを提供することを第1の目的とする。また、本発明は、該プロペラファンを備えた冷凍サイクル装置を得ることを第2の目的とする。
本発明に係るプロペラファンは、前縁部と、後縁部と、凹みが形成された負圧面とを有し、回転軸を中心に回転する翼を備え、前記翼は、前記前縁部から凹む凹部と、前記負圧面に前記翼の厚みが薄くなるように形成された前記凹みの境界に設けられ、前記回転軸を中心とする径方向において内周側の前記負圧面と外周側の前記負圧面とで高さが異なるように段差を形成する段部と、を備え、前記段部は、前記内周側に面する側面部と、第1端部と、第2端部とを有し、前記第1端部が前記凹部と対向して配置され、前記第2端部が、前記第1端部よりも前記後縁部側に配置されている。
本発明に係るプロペラファンは、段部を備えているので、凹部の異なる縁部で生成された縦渦同士が干渉することを抑制できる。このため、本発明に係るプロペラファンは、従来よりも騒音を抑制することができる。また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、従来よりも騒音を抑制することができる本発明に係るプロペラファンを備えているので、従来の冷凍サイクル装置よりも騒音を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係るプロペラファンを示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例を示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 図3のA−A断面図である。 比較例に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における翼の断面図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 図9のB−B断面図である。 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 図12のC−C断面図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンを示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。 本発明の実施の形態5に係るプロペラファンを示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。 図20のD−D断面図である。 本発明の実施の形態6に係るプロペラファンにおける翼の段部近傍の断面図である。 本発明の実施の形態7に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例について、図面を参照して説明する。なお、参照符号については、各図面において同一の符号を付した構成は同一又はこれに相当する構成であり、このことは明細書の全文において共通することである。また、複数枚有する翼に関する符号は、代表の1枚にのみ付すものとする。また、翼枚数によらず、本発明を実施することにより、下記の効果は得られる。また、本発明に係るプロペラファンの各翼の形状は、翼毎に設計される。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンを示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。なお、図1において回転軸101の近傍に描かれた円弧状の矢印は、プロペラファン100の回転方向を示している。
本実施の形態1に係るプロペラファン100は、ボス1及び複数の翼2を備えている。ボス1は、例えば円筒形状をしている。ボス1は、回転軸101を中心に回転する。複数の翼2は、ボス1の外周部に設けられている。すなわち、複数の翼2は、ボス1とともに、回転軸101を中心に回転する。複数の翼2のそれぞれは、後縁部3、前縁部4、負圧面5及び正圧面6を有する。なお、図1では、負圧面5の裏側に位置しているために図1では図示できない正圧面6を、破線の引き出し線を用いて示している。以下では、紙面裏側に位置することとなり図示できない構成を指し示す場合には、破線の引き出し線を用いることとする。
なお、プロペラファン100の全体構成は、図1に示した構成に限定されるものではない。プロペラファン100は、回転軸101を中心に回転する複数の翼2を備えていればよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例を示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。
図2に示すプロペラファン100は、回転軸101を中心に回転する複数の翼2を備えている。複数の翼2は、隣接する翼2が前縁部4と後縁部3とで接続されている。すなわち、図2に示すプロペラファン100は、所謂翼一体型のプロペラファンである。近年、プロペラファンの送風効率を向上させる目的等により、ボスを備えていない翼一体型のプロペラファンが提案されている。図2に示すように、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、翼一体型のプロペラファンであってもよい。
再び図1に着目すると、プロペラファン100の翼2のうちの少なくとも1つは、前縁部4から凹む凹部10を少なくとも1つ備えている。図1では、全ての翼2が複数の凹部10を備えたプロペラファン100を例示している。また、本実施の形態1に係るプロペラファン100の翼2は、少なくとも1つの凹部10の近傍に、段部20を備えている。なお、図1は、全ての凹部10の近傍に段部20を備えた例を示している。段部20は、翼2の負圧面5に設けられている。そして、段部20は、回転軸101を中心とする径方向において、内周側と外周側とで高さが異なっている。
なお、本実施の形態1及び以下の実施の形態では、単に「内周側」と示す場合、回転軸101を中心とする径方向における内周側を示すものとする。また、本実施の形態1及び以下の実施の形態では、単に「外周側」と示す場合、回転軸101を中心とする径方向における外周側を示すものとする。また、本実施の形態1及び以下の実施の形態では、負圧面5に設けられた段部20等の構成の高さを説明する際、以下のような状態で翼2を観察した際の高さを示すものとする。すなわち、負圧面5に設けられた構成の高さは、負圧面5が上面となり、正圧面6が下面となるように翼2を観察した際の高さを示すものとする。
以下、凹部10及び段部20の詳細について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。換言すると、図3は、図1のZ部を示す要部拡大図である。また、図4は、図3のA−A断面図である。なお、図4は、紙面右側が内周側となり、紙面左側が外周側となっている。
凹部10は、負圧面5側から観察した状態において、前縁部4から後縁部3側に向かって延びる第1縁部11及び第2縁部12を有する。第1縁部11は、第1前縁部側端部11a及び第1後縁部側端部11bを有している。第1前縁部側端部11aは、前縁部4に配置されている。第1後縁部側端部11bは、第1前縁部側端部11aよりも後縁部3側に配置されている。第2縁部12は、第2前縁部側端部12a及び第2後縁部側端部12bを有している。第2前縁部側端部12aは、第1前縁部側端部11aよりも外周側となる位置において、前縁部4に配置されている。第2後縁部側端部12bは、第2前縁部側端部12aよりも後縁部3側に配置されている。また、凹部10は、第1縁部11の第1後縁部側端部11bと第2縁部12の第2後縁部側端部12bとを接続する接続部13も有している。
本実施の形態1では、凹部10は、負圧面5側から観察した状態において、谷部10aを頂点とする略三角形状となっている。このため、第1縁部11の第1後縁部側端部11bと第2縁部12の第2後縁部側端部12bとは、谷部10aで直接接続されている。すなわち、第1後縁部側端部11b及び第2後縁部側端部12bが、接続部13となっている。ここで、凹部10近傍の強度を確保する目的等により、谷部10aは、負圧面5側から観察した状態において円弧状等に形成される場合がある。この場合、負圧面5側から観察した状態において円弧状等となる縁部が、接続部13となる。
なお、負圧面5側から観察した状態の凹部10の形状は、略三角形状に限定されるものではなく、公知の種々の形状とすることができる。この場合、第1縁部11の第1後縁部側端部11bと第2縁部12の第2後縁部側端部12bとは、負圧面5側から観察した状態において直線状となる縁部及び曲線状となる縁部のうちの少なくとも一方で接続されることとなる。この場合、第1縁部11の第1後縁部側端部11bと第2縁部12の第2後縁部側端部12bとを接続する縁部が、接続部13となる。
段部20は、第1端部20a及び第2端部20bを有する。そして、第1端部20aは、凹部10と対向して配置されている。詳しくは、本実施の形態1では、段部20の第1端部20aは、凹部10の第1縁部11に配置されている。また、第2端部20bは、第1端部20aよりも後縁部3側に配置されている。すなわち、段部20は、第1端部20aが凹部10と対向して配置され、前縁部4側から後縁部3側に向かって延びるように設けられている。
また、上述のように、段部20は、内周側と外周側とで高さが異なっている。詳しくは、本実施の形態1では、段部20は、外周側となる箇所が内周側となる箇所よりも高くなっている。段部20は、例えば、図4に示すように形成される。詳しくは、負圧面5には、凹み21が形成されている。これにより、凹み21の境界は、高さが異なることとなる。本実施の形態1では、凹み21の境界において高さが異なる箇所を段部20としている。
続いて、本実施の形態1に係るプロペラファン100の動作について説明する。
図1に示す円弧状の矢印方向にプロペラファン100が回転すると、各翼2は、正圧面6で周囲の空気を押し出す。これにより、図1の紙面直行方向に流れる、より詳しくは、図1に示す円弧状の矢印方向にプロペラファン100が回転すると、図1の紙面手前側から奥側に向かう気流が発生する。また、プロペラファン100が回転すると、各翼2の周囲では、正圧面6側と負圧面5側とで圧力差が生じる。詳しくは、負圧面5側の圧力が正圧面6側の圧力よりも小さくなる。このため、プロペラファン100が回転すると、前縁部4から負圧面5側に空気が流れ込む。そして、この気流は、前縁部4側から後縁部3側へ向かって、負圧面5に沿って流れていく。翼2に凹部10が設けられていない場合、負圧面5上を流れる気流は、前縁部4側から後縁部3側へ流れていく内に、壁面摩擦と粘性との影響により、負圧面5から剥離する。すなわち、負圧面5で境界層剥離が発生する。この境界層剥離は気流を大きく乱すため、乱れた気流が翼2の下流側に放出されて大きな騒音源となる。
しかしながら、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、前縁部4から凹む凹部10を翼2に有しているので、負圧面5での境界層剥離を抑制することができ、騒音を低減することができる。
詳しくは、翼2が回転軸101を中心として回転した際、前縁部4又は正圧面6から凹部10に空気が流入する。図3に示すように、凹部10に流入した空気の一部は、第1縁部11をせり上がるように負圧面5側に流れ込み、負圧面5側に巻き込む縦渦31を生成する。この縦渦31は、第1縁部11が続く限り、拡大して強くなっていく。ただし、本実施の形態1では、第1縁部11に段部20の第1端部20aが配置されている。このため、本実施の形態1では、この縦渦31は、段部20の第1端部20aの位置まで、拡大して強くなっていく。また、縦渦31は、第1縁部11から放出されてからは、後縁部3側に流れていく際、次第に弱まりつつ拡散していく。また、図3に示すように、凹部10に流入した空気の一部は、第2縁部12をせり上がるように負圧面5側に流れ込み、負圧面5側に巻き込む縦渦32を生成する。この縦渦32は、第2縁部12が続く限り、拡大して強くなっていく。また、縦渦32は、第2縁部12から放出されてからは、後縁部3側に流れていく際、次第に弱まりつつ拡散していく。
負圧面5に発生する縦渦31及び縦渦32は、翼2の負圧面5の境界層にエネルギを供給する。これにより、負圧面5において境界層の剥離を抑制できるので、負圧面5近傍での気流の乱れを抑制でき、プロペラファン100の騒音を低減することができる。
また、プロペラファン100の動作点が低風量で高静圧側である締切側となる場合、翼2に流れ込む気流に対する翼2の迎角が大きくなる。このため、凹部10を有していない場合、前縁部4近傍において、負圧面5側に気流が大きく剥離してしまう。以下、この剥離を前縁剥離と称する。そして、前縁剥離が発生すると、騒音が増大してしまう。しかしながら、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、凹部10を有しているため、凹部10で生成される縦渦31及び縦渦32により、負圧面5から剥離しようとする気流を負圧面5上に押さえつけることができる。このため、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、前縁剥離を抑制することもでき、前縁剥離に起因する騒音を抑制することもできる。
さらに、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、段部20により、従来よりもさらに騒音を抑制できるという効果を得ることができる。
図5は、比較例に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。
図5に示す比較例に係るプロペラファンは、本実施の形態1に係るプロペラファン100から、段部20の構成を取り除いたものである。ここで、前縁部から凹む凹部を翼に備えた従来のプロペラファンは、本実施の形態1に係る段部20を備えていない。このため、図5に示す比較例に係るプロペラファンは、前縁部から凹む凹部を翼に備えた従来のプロペラファンということもできる。
上述のように、凹部10の第1縁部11では縦渦31が形成され、凹部10の第2縁部12では縦渦32が形成される。そして、縦渦31及び縦渦32は、負圧面5上を、後縁部3に向かって流れていく。ここで、図5に示すように、負圧面5に段部20が設けられていない場合、縦渦31及び縦渦32が近接する谷部10a近傍において、縦渦31及び縦渦32が鋭角に衝突してしまう。すなわち、縦渦31及び縦渦32は、谷部10a近傍で互いに干渉し、弱まってしまう。このため、負圧面5に段部20が設けられていない場合、負圧面5において境界層剥離を抑制する効果が低減されてしまう。また、負圧面5に段部20が設けられていない場合、縦渦31及び縦渦32が弱まることにより、前縁剥離を抑制する効果も低減されてしまう。したがって、負圧面5に段部20が設けられていない場合、騒音抑制効果を十分に発揮できなくなる。
一方、図3に示すように、段部20を備えた本実施の形態1に係るプロペラファン100においては、縦渦31及び縦渦32が段部20に到達した際、縦渦31及び縦渦32は、段部20に沿って流れて両者の流れが略平行となる。詳しくは、段部20の内周側から段部20に向かって流れる縦渦31は、段部20に到達すると、段部20の内周側に沿って流れることとなる。一方、段部20の外周側から段部20に向かって流れる縦渦32は、段部20に到達すると、段部20の外周側に沿って流れることとなる。また、図4に示すように、段部20の内周側に沿って流れる縦渦31と、段部20の外周側に沿って流れる縦渦32とは、負圧面5に対して高さが異なる位置を流れることとなる。
このため、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、縦渦31と縦渦32との間に間隔を空けることができるため、縦渦31及び縦渦32が干渉することを抑制できる。したがって、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、縦渦31及び縦渦32が弱まってしまうことを従来よりも抑制できる。すなわち、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、負圧面5において境界層の剥離を従来より抑制できる。また、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、前縁剥離を従来より抑制できる。このため、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、従来よりも騒音を抑制できる。
なお、本実施の形態1では、外周側となる箇所が内周側となる箇所よりも高くなるように、段部20を形成した。しかしながら、段部20は、内周側と外周側とで高さが異なっていればよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における翼の断面図である。この図6は、図3のA−A断面に相当する位置での翼2の断面図である。すなわち、図6は、紙面右側が内周側となり、紙面左側が外周側となっている。
図6に示すように、内周側となる箇所が外周側となる箇所よりも高くなるように、段部20を形成してもよい。負圧面5に段差がある場合、段差を乗り越えようとする気流が発生する。このため、図6のように段部20を構成した場合、外周側から内周側へむかって段部20を乗り越えようとする気流33が発生する。したがって、段部20の内周側から段部20に向かって流れる縦渦31は、段部20に到達すると、気流33により、段部20の外周側へ流れることを規制される。このため、図6のように段部20を構成しても、段部20に到達した縦渦31は、段部20によって流れる方向が曲げられ、段部20の内周側に沿って流れることとなる。
ただし、図3に示すように、上述のプロペラファン100においては、縦渦32に比べ、縦渦31の方が、段部20によって流れる方向が大きく曲げられる。また、一般的に、負圧面5上を流れる気流は、内周側から外周側に向かって流れる。このため、上述のプロペラファン100においては、図4のように段部20を構成することが好ましい。なぜならば、図4のように構成することにより、段部20は、内周側に面する側面部20cを有することとなる。そして、側面部20cによって、縦渦31の流れる方向を曲げることができる。縦渦31が段部20の外周側へ流れることを規制する能力は、側面部20cの方が気流33よりも大きい。このため、上述のプロペラファン100においては、図3のように段部20を構成することが好ましい。
図7は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。
上述のように、本実施の形態1では、段部20の第1端部20aを、凹部10の第1縁部11に配置した。これに限らず、第1端部20aが凹部10と対向して配置されていればよい。例えば、図7に示すように、第1端部20aが凹部10の第1縁部11と対向するように、第1端部20aが凹部10の第1縁部11から離れていてもよい。
図7のように段部20を配置した場合、凹部10の第1縁部11と段部20の第1端部20aとの間では、段部20が存在しないため、縦渦31と縦渦32との間で若干の干渉が発生する。しかしながら、縦渦31及び縦渦32が段部20に到達した後は、縦渦31及び縦渦32の干渉を抑制できる。したがって、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、図7のように段部20を配置しても、縦渦31及び縦渦32が弱まってしまうことを従来よりも抑制できる。すなわち、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、図7のように段部20を配置しても、負圧面5において境界層の剥離を従来より抑制でき、前縁剥離を従来より抑制できるので、従来よりも騒音を抑制できる。
図8は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。
上述したプロペラファン100においては、段部20は、凹部10の第1縁部11側に配置されていた。これに限らず、図8に示すように、凹部10の第2縁部12側に段部20を配置してもよい。なお、図8では、段部20の第1端部20aが凹部10の第2縁部12に配置されている例を示している。
図8のように段部20が配置されていても、縦渦31及び縦渦32が段部20に到達した際、縦渦31及び縦渦32は、段部20に沿って流れる。このため、図8のように段部20が配置されていても、縦渦31及び縦渦32の干渉を抑制できる。したがって、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、図8のように段部20が配置されていても、縦渦31及び縦渦32が弱まってしまうことを従来よりも抑制できる。すなわち、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、図8のように段部20が配置されていても、負圧面5において境界層の剥離を従来より抑制でき、前縁剥離を従来より抑制できるので、従来よりも騒音を抑制できる。
なお、図8のように段部20が配置された場合、縦渦31に比べ、縦渦32の方が、段部20によって流れる方向が大きく曲げられる。このため、図8のように段部20を配置する場合には、内周側となる箇所が外周側となる箇所よりも高くなるように、段部20を形成するとよい。段部20は、外周側に面する側面部を有することとなるからである。すなわち、縦渦32が段部20の内周側へ流れることを規制する能力が向上し、縦渦31及び縦渦32の干渉を抑制する能力が向上するからである。
図9は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。図10は、図9のB−B断面図である。
図3では、負圧面5に凹み21を形成することにより、段部20を形成した。これに限らず、例えば図9に示すように、段部20を形成してもよい。詳しくは、図9に示すプロペラファン100の翼2には、負圧面5に凸部22が形成されている。この凸部22は、一方の端部が凹部10と対向するように配置され、他方の端部が前記一方の端部よりも後縁部3側に配置されている。このような凸部22を形成することにより、該凸部22の外周縁に、高さが異なる箇所ができる。この高さが異なる箇所が、段部20となる。
詳しくは、凸部22の外周縁のうち、内周側に位置する部分が、縦渦31が沿って流れることとなる段部20となる。また、凸部22の外周縁のうち、外周側に位置する部分が、縦渦32が沿って流れることとなる段部20となる。凸部22によって段部20を形成することにより、内周側に面する側面部によって、縦渦31の流れる方向が曲げられることとなる。また、外周側に面する側面部によって、縦渦32の流れる方向が曲げられることとなる。このため、凸部22によって段部20を形成することにより、段部20は、縦渦31が凸部22の外周側へ流れることを規制する能力が向上し、縦渦32が凸部22の内周側へ流れることを規制する能力が向上する。したがって、凸部22によって段部20を形成することにより、凹み21によって段部20を形成する場合と比べ、縦渦31及び縦渦32の干渉をさらに抑制することができる。
図11は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。
凸部22によって段部20を形成する場合、凸部22の配置位置によっては、縦渦31及び縦渦32のうち、凸部22によって流れ方向が曲げられる大きさの小さい方の縦渦が、凸部22における凹部10と対向する側の端部と衝突する場合がある。このように縦渦が凸部22における凹部10と対向する側の端部と衝突する場合、凸部22における凹部10と対向する側の端部を、図11のように形成してもよい。
例えば図11に示す位置に凸部22を配置する場合、縦渦31及び縦渦32のうち、凸部22によって流れ方向が曲げられる大きさの小さい方の縦渦は、縦渦32となる。この場合、凸部22の配置位置によっては、縦渦32が、凸部22における凹部10と対向する側の端部と衝突する場合がある。縦渦32が凸部22における凹部10と対向する側の端部と衝突した場合、縦渦32が弱まってしまう。しかしながら、図11に示す凸部22における凹部10と対向する側の端部は、翼2を負圧面5側から観察した状態において、前縁部4側から後縁部3側に向かうにしたがって幅が大きくなっている。凸部22における凹部10と対向する側の端部をこのように構成することにより、縦渦32が凸部22における凹部10と対向する側の端部と衝突しても、縦渦32が沿って流れる側である凸部22の外周側に、縦渦32を滑らかに導くことができる。したがって、縦渦32が弱まることを抑制できる。
以上、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、前縁部4、後縁部3及び負圧面5を有し、回転軸101を中心に回転する翼2を備える。また、翼2は、前縁部4から凹む凹部10と、負圧面5に設けられ、回転軸101を中心とする径方向において内周側と外周側とで高さが異なる段部20と、を備える。段部20は、第1端部20a及び第2端部20bを有している。そして、第1端部20aは、凹部10と対向して配置されている。また、第2端部20bは、第1端部20aよりも後縁部3側に配置されている。
本実施の形態1に係るプロペラファン100は、段部20を備えているので、凹部10の異なる縁部で生成された縦渦同士が干渉することを抑制できる。したがって、本実施の形態1に係るプロペラファン100は、従来よりも騒音を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1で示したように、段部20の第1端部20aが凹部10と対向していれば、縦渦31及び縦渦32の干渉を抑制できる。このため、段部20の第1端部20aを、例えば以下のような位置に配置してもよい。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図12は、本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。また、図13は、図12のC−C断面図である。なお、図13は、紙面右側が内周側となり、紙面左側が外周側となっている。
本実施の形態2に係る段部20は、第1端部20aが接続部13に配置されている。凹部10の第1縁部11で形成される縦渦31は、第1縁部11が続く限り、拡大して強くなっていく。ただし、図3で示したように、凹部10の第1縁部11に段部20の第1端部20aが配置されている場合、縦渦31は、段部20の第1端部20aの位置まで、拡大して強くなっていく。図7で示したように、凹部10の第1縁部11に段部20の第1端部20aが対向している場合もまた、縦渦31は、段部20の第1端部20aの位置まで、拡大して強くなっていく。すなわち、第1端部20aを接続部13に配置することにより、縦渦31を最大限に強くすることができる。換言すると、第1端部20aを接続部13に配置することにより、縦渦31を最大限に成長させることができる。
同様に、凹部10の第2縁部12で形成される縦渦32は、第2縁部12が続く限り、拡大して強くなっていく。ただし、実施の形態1の図8で示したように、凹部10第2縁部12に段部20の第1端部20aが配置されている場合、縦渦32は、段部20の第1端部20aの位置まで、拡大して強くなっていく。凹部10の第2縁部12に段部20の第1端部20aが対向している場合もまた、縦渦32は、段部20の第1端部20aの位置まで、拡大して強くなっていく。すなわち、第1端部20aを接続部13に配置することにより、縦渦32を最大限に強くすることができる。換言すると、第1端部20aを接続部13に配置することにより、縦渦32を最大限に成長させることができる。
以上、本実施の形態2に係るプロペラファン100は、実施の形態1と同様に、第1端部20aが凹部10に対向する段部20を備えている。このため、本実施の形態2に係るプロペラファン100は、実施の形態1と同様に、縦渦31と縦渦32とが干渉することを抑制できる。また、本実施の形態2に係るプロペラファン100においては、段部20の第1端部20aが接続部13に配置されている。このため、本実施の形態2に係るプロペラファン100は、縦渦31及び縦渦32を最大限に成長させることができる。したがって、本実施の形態2に係るプロペラファン100は、実施の形態1よりもさらに、負圧面5において境界層の剥離を抑制できる。このため、本実施の形態2に係るプロペラファン100は、実施の形態1よりもさらに、騒音を低減することができる。
なお、第1端部20aが凹部10の接続部13と対向するように、第1端部20aが凹部10の接続部13から離れていてもよい。このように段部20を配置した場合でも、実施の形態1の図7の説明からわかるように、負圧面5において境界層の剥離を従来より抑制でき、前縁剥離を従来より抑制できるので、従来よりもさらに騒音を抑制できる。
また、段部20の第1端部20aから第2端部20bへ向かって延びる方向は、図12に示す方向に限定されるものではない。なお、本実施の形態2及び以下の実施の形態では、段部20の第1端部20aから第2端部20bへ向かって延びる方向を、段部20の延びる方向と記載することとする。
図14及び図15は、本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの別の一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。
図12では、段部20と凹部10の第2縁部12とがなす角度が、段部20と凹部10の第1縁部11とがなす角度のうちの鋭角となる方の角度よりも大きくなっている。このような場合、段部20の第2端部20bから後縁部3側へ放出される縦渦31及び縦渦32は、内周側へ向かって放出されることとなる。一方、図14では、段部20と凹部10の第2縁部12とがなす角度のうちの鋭角となる方の角度と、段部20と凹部10の第1縁部11とがなす角度のうちの鋭角となる方の角度とが、略同じになっている。このような場合、段部20の第2端部20bから後縁部3側へ放出される縦渦31及び縦渦32は、図12の場合よりも外周側へ向かって放出されることとなる。また、図15では、段部20と凹部10の第1縁部11とがなす角度が、段部20と凹部10の第2縁部12とがなす角度のうちの鋭角となる方の角度よりも大きくなっている。このような場合、段部20の第2端部20bから後縁部3側へ放出される縦渦31及び縦渦32は、図14の場合よりもさらに外周側へ向かって放出されることとなる。
すなわち、段部20の延びる方向は、段部20から放出される縦渦31及び縦渦32を向かわせたい方向に応じて、適宜決定すればよい。本実施の形態2に係るプロペラファン100は、段部20の延びる方向に関わらず、縦渦31及び縦渦32を最大限に成長させることができ、実施の形態1よりもさらに騒音を低減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、翼2を負圧面5から観察した状態において、段部20は略直線形状に形成されていた。これに限らず、翼2を負圧面5から観察した状態において、段部20を以下のような形状にしてもよい。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図16は、本発明の実施の形態3に係るプロペラファンを示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。図17は、本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。換言すると、図17は、図16のY部を示す要部拡大図である。
本実施の形態3に係る段部20は、翼2を負圧面5から観察した状態において、少なくとも一部に湾曲した部分を有する。なお、図16及び図17では、翼2を負圧面5から観察した状態において、全ての範囲が湾曲した段部20を例示している。
このように段部20を構成することにより、段部20の第1端部20a近傍の延び方向、及び第1端部20aの配置位置にかかわらず、段部20の第2端部20b近傍の延び方向を任意の方向に設定できる。すなわち、このように段部20を構成することにより、段部20の第1端部20a近傍の延び方向、及び第1端部20aの配置位置にかかわらず、段部20から後縁部3側へ放出される縦渦31及び縦渦32の方向を任意の方向に設定できる。
例えば、図16に示す本実施の形態3に係るプロペラファン100においては、翼2の後縁部3側に、周囲よりも回転方向反対側に突出する突出領域7が形成されている。突出領域7が形成されている範囲は、翼弦長が大きくなる。このため、突出領域7は、縦渦31及び縦渦32が到達しづらく、境界層剥離が生じやすい領域となる。しかしながら、図16に示すように、段部20の第2端部20b近傍を突出領域7に向かって延びるように設定することにより、縦渦31及び縦渦32を突出領域7に向かって放出することができる。このため、突出領域7で境界層剥離が発生することを抑制できる。
実施の形態4.
実施の形態1〜実施の形態3では、翼2を負圧面5から観察した状態において、凹部10の第1縁部11及び第2縁部12が略直線形状に形成されていた。これに限らず、翼2を負圧面5から観察した状態において、凹部10の第1縁部11及び第2縁部12を以下のような形状にしてもよい。なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図18及び図19は、本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの一例における凹部及び段部近傍を負圧面側から観察した要部拡大図である。
本実施の形態4に係るプロペラファン100においては、凹部10の第1縁部11又は第2縁部12は、少なくとも一部に湾曲形状となった部分を有している。
詳しくは、図18に示す段部20は、第1端部20aが凹部10の接続部13に配置されている。そして、段部20の延びる方向は、内周側となっている。このように段部20が設けられている場合、縦渦32に比べ、縦渦31の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。なお、段部20の第1端部20aが凹部10の接続部13と対向して配置されている場合も、段部20の延びる方向が内周側となっていれば、縦渦32に比べ、縦渦31の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。また、第1端部20aが凹部10の第1縁部11に配置されている場合も、縦渦32に比べ、縦渦31の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。また、第1端部20aが凹部10の第1縁部11に対向して配置されている場合も、縦渦32に比べ、縦渦31の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。
このように、縦渦32に比べ、縦渦31の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる場合、縦渦31を生成する凹部10の第1縁部11は、少なくとも一部に、第2縁部12側に凸となる湾曲形状となった部分を有するのが好ましい。これにより、縦渦31が段部20の内周側に流れ込む際、縦渦31と段部20の内周側との角度差が小さくなる。このため、段部20によって縦渦31の流れが曲げられる大きさを、低減することができる。すなわち、段部20によって縦渦31の流れが曲げられる際、縦渦31が弱まることを抑制することができる。したがって、縦渦32に比べ、縦渦31の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる場合、図18のように凹部10の第1縁部11を構成することにより、負圧面5での境界層の剥離をさらに抑制でき、騒音を低減することができる。
また、図19に示す段部20は、第1端部20aが凹部10の接続部13に配置されている。そして、段部20の延びる方向は、外周側となっている。このように段部20が設けられている場合、縦渦31に比べ、縦渦32の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。なお、段部20の第1端部20aが凹部10の接続部13と対向して配置されている場合も、段部20の延びる方向が外周側となっていれば、縦渦31に比べ、縦渦32の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。また、第1端部20aが凹部10の第2縁部12に配置されている場合も、縦渦31に比べ、縦渦32の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。また、第1端部20aが凹部10の第2縁部12に対向して配置されている場合も、縦渦31に比べ、縦渦32の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる。
このように、縦渦31に比べ、縦渦32の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる場合、縦渦32を生成する凹部10の第2縁部12は、少なくとも一部に、第1縁部11側に凸となる湾曲形状となった部分を有するのが好ましい。これにより、縦渦32が段部20の外周側に流れ込む際、縦渦32と段部20の外周側との角度差が小さくなる。このため、段部20によって縦渦32の流れが曲げられる大きさを、低減することができる。すなわち、段部20によって縦渦32の流れが曲げられる際、縦渦32が弱まることを抑制することができる。したがって、縦渦31に比べ、縦渦32の方が段部20によって大きく流れを曲げられることとなる場合、図19のように凹部10の第2縁部12を構成することにより、負圧面5での境界層の剥離をさらに抑制でき、騒音を低減することができる。
実施の形態5.
実施の形態1〜実施の形態4で示した凹部10は、正圧面6に開口している構成となっていた。これに限らず、凹部10は、正圧面6側を閉塞した構成としてもよい。実施の形態1〜実施の形態4で示した凹部10をこのように構成しても、実施の形態1〜実施の形態4で示した効果を得ることができる。また、凹部10の正圧面6側を閉塞することにより、騒音をさらに低減することも可能となる。なお、本実施の形態5において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図20は、本発明の実施の形態5に係るプロペラファンを示す全体図であり、該プロペラファンを翼の負圧面側から観察した図である。また、図21は、図20のD−D断面図である。
本実施の形態5に係るプロペラファン100においては、凹部10は、正圧面6側が閉塞されている。
上述のように、凹部10を設けることにより、翼2の負圧面5に縦渦31及び縦渦32を生成することができ、騒音を低減することができる。一方、凹部10が正圧面6に開口している構成の場合、翼2の正圧面6上を流れる気流にとっては、凹部10が当該気流を乱す原因になる場合がある。このため、本実施の形態5に示すように、凹部10の正圧面6側を閉塞した構成としてもよい。これにより、翼2の正圧面6上を流れる気流が乱れることを抑制しつつ、負圧面5上を流れる気流の乱れも縦渦31及び縦渦32によって抑制することができる。したがって、本実施の形態5のように凹部10の正圧面6側を閉塞することにより、プロペラファン100の騒音をさらに低減することができる。
実施の形態6.
実施の形態1〜実施の形態5で示した段部20近傍の翼形状を以下のように構成することにより、実施の形態1〜実施の形態5で示した効果に加え、以下のような効果を得ることもできる。なお、本実施の形態6において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態5のいずれかと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図22は、本発明の実施の形態6に係るプロペラファンにおける翼の段部近傍の断面図である。この図22は、段部20の第1端部20aと第2端部20bとを結ぶ直線と平行で、且つ回転軸101と平行な断面において翼2を切断した際の、翼2の段部20近傍の断面図である。段部20の第1端部20aと第2端部20bとを結ぶ直線と平行で、且つ回転軸101と平行な断面とは、例えば、図12に示すE−E断面である。
例えば、翼2における段部20の第2端部20bよりも後縁部3側となる箇所を、図22(a)のように構成するとよい。図22(a)に示す例では、負圧面5における段部20の第2端部20bよりも後縁部3側となる箇所が、第2端部20bよりも低くなっている。また、段部20の第2端部20bよりも後縁部3側となる箇所の翼2の厚みが、段部20の位置における翼2の厚みよりも小さくなっている。このように翼2を構成することにより、段部20を負圧面5に形成しても、翼2の材料の増加を抑制することができる。なお、翼2の材料とは、例えば樹脂である。
また、このように翼2を構成する場合、負圧面5における段部20の第2端部20bよりも後縁部3側となる箇所と、段部20の第2端部20bとの接続箇所が、傾斜面23となっていることが好ましい(図22(b)及び図22(c)参照)。縦渦31及び縦渦32が段部20の第2端部20bから後縁部3側に放出される際、負圧面5から剥離することを抑制できる。なお、傾斜面23は、図22(b)に示すように平坦面であってもよいし、図22(c)に示すように曲面であってもよい。
また例えば、翼2における段部20の第1端部20aよりも前縁部4側となる箇所を、図22(b)及び図22(c)のように構成するとよい。図22(b)及び図22(c)に示す例では、負圧面5における段部20の第1端部20aよりも前縁部4側となる箇所が、第1端部20aよりも低くなっている。また、段部20の第1端部20aよりも前縁部4側となる箇所の翼2の厚みが、段部20の位置における翼2の厚みよりも小さくなっている。このように翼2を構成することにより、段部20を負圧面5に形成しても、翼2の材料の増加を抑制することができる。
また、このように翼2を構成する場合、負圧面5における段部20の第1端部20aよりも前縁部4側と、段部20の第1端部20aとの接続箇所が、傾斜面24となっていることが好ましい(図22(b)及び図22(c)参照)。縦渦31及び縦渦32が段部20の第1端部20aに到達した際、縦渦31及び縦渦32が段差によって負圧面5から剥離することを抑制できる。なお、傾斜面24は、図22(b)に示すように平坦面であってもよいし、図22(c)に示すように曲面であってもよい。
実施の形態7.
本実施の形態7では、実施の形態1〜実施の形態6のいずれかで示したプロペラファン100を備えた冷凍サイクル装置の一例について説明する。なお、本実施の形態7において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態6のいずれかと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置は、内部に冷媒が流れる少なくとも1つの熱交換器と、内部に冷媒が流れる少なくとも1つの熱交換器に送風する少なくとも1つのファンと、を備えたものである。そして、本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置は、ファンのうちの少なくとも1つに、実施の形態1〜実施の形態6のいずれかで示したプロペラファン100を採用している。以下では、本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置を空気調和装置として用いた場合を例に、本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置の一例について説明する。
図23は、本発明の実施の形態7に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。なお、図23では、冷房運転時の冷媒の流れを破線矢印で示し、暖房運転時の冷媒の流れを実線矢印で示している。
図23に示すように、空気調和装置200は、圧縮機201、室内熱交換器202、室内ファン206、絞り装置203、室外熱交換器204、及び室外ファン207を備えている。圧縮機201、室内熱交換器202、絞り装置203及び室外熱交換器204が冷媒配管によって接続され、冷媒回路が形成されている。
圧縮機201は、冷媒を圧縮するものである。圧縮機201で圧縮された冷媒は、吐出されて室内熱交換器202へ送られる。圧縮機201は、例えば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、又は往復圧縮機等で構成することができる。
室内熱交換器202は、内部に冷媒が流れる熱交換器であり、暖房運転時に凝縮器として機能するものである。室内熱交換器202は、例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、二重管式熱交換器、又はプレート熱交換器等で構成することができる。
絞り装置203は、室内熱交換器202を経由した冷媒を膨張させて減圧するものである。絞り装置203は、例えば冷媒の流量を調整可能な電動膨張弁等で構成するとよい。なお、絞り装置203としては、電動膨張弁だけでなく、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、又はキャピラリーチューブ等を適用することも可能である。
室外熱交換器204は、内部に冷媒が流れる熱交換器であり、暖房運転時に蒸発器として機能するものである。室外熱交換器204は、例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、二重管式熱交換器、又はプレート熱交換器等で構成することができる。
室内ファン206は、室内熱交換器202の近傍に設けられている。室内ファン206は、室内熱交換器202に、冷媒の熱交換対象である室内空気を供給するものである。つまり、室内ファン206は、室内熱交換器202に送風するものである。
室外ファン207は、室外熱交換器204の近傍に設けられている。室外ファン207は、室外熱交換器204に、冷媒の熱交換対象である室外空気を供給するものである。つまり、室外ファン207は、室外熱交換器204に送風するものである。
また、空気調和装置200は、暖房運転に加えて冷房運転も可能とするため、圧縮機201の吐出側に設けられた流路切替装置205を備えている。流路切替装置205は、例えば四方弁等である。この流路切替装置205は、圧縮機201の吐出口の接続先を、室内熱交換器202又は室外熱交換器204に切り替えるものである。つまり、流路切替装置205は、暖房運転と冷房運転とにおいて冷媒の流れを切り替えるものである。詳しくは、流路切替装置205は、暖房運転時、圧縮機201の吐出口と室内熱交換器202とを接続し、圧縮機201の吸入口と室外熱交換器204とを接続するように切り替えられる。また、流路切替装置205は、冷房運転時、圧縮機201の吐出口と室外熱交換器204とを接続し、圧縮機201の吸入口と室内熱交換器202とを接続するように切り替えられる。すなわち、冷房運転時、室外熱交換器204が凝縮器として機能し、室内熱交換器202が蒸発器として機能する。
上述した圧縮機201、室内熱交換器202、絞り装置203、室外熱交換器204、流路切替装置205、室内ファン206、及び室外ファン207は、室内機211又は室外機212に収容されている。詳しくは、室内機211には、少なくとも、室内熱交換器202及び室内ファン206が収容されている。また、室外機212には、少なくとも、室外熱交換器204及び室外ファン207が収容されている。なお、本実施の形態7に係る空気調和装置200では、圧縮機201、絞り装置203及び流路切替装置205も、室外機212に収容されている。
ここで、本実施の形態7に係る空気調和装置200は、室内ファン206及び室外ファン207のうちの少なくとも一方として、実施の形態1〜実施の形態6のいずれかで示したプロペラファン100が用いられている。このため、本実施の形態7に係る空気調和装置200は、従来よりも騒音を低減することができる。例えば、室内ファン206として実施の形態1〜実施の形態6のいずれかで示したプロペラファン100を用いた場合、従来よりも低騒音の室内機211を得ることができる。また例えば、室外ファン207として実施の形態1〜実施の形態6のいずれかで示したプロペラファン100を用いた場合、従来よりも低騒音の室外機212を得ることができる。
なお、本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置は、空気調和装置200のみに限定されるものではない。例えば給湯装置等、種々の冷凍サイクル装置として本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置を用いることができる。
以上、本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置は、内部に冷媒が流れる熱交換器と、この熱交換器に送風する実施の形態1〜実施の形態6のいずれかで示したプロペラファン100と、を備えている。このため、本実施の形態7に係る冷凍サイクル装置は、従来よりも騒音を低減することができる。
1 ボス、2 翼、3 後縁部、4 前縁部、5 負圧面、6 正圧面、7 突出領域、10 凹部、10a 谷部、11 第1縁部、11a 第1前縁部側端部、11b 第1後縁部側端部、12 第2縁部、12a 第2前縁部側端部、12b 第2後縁部側端部、13 接続部、20 段部、20a 第1端部、20b 第2端部、20c 側面部、21 凹み、22 凸部、23 傾斜面、24 傾斜面、31 縦渦、32 縦渦、33 気流、100 プロペラファン、101 回転軸、200 空気調和装置、201 圧縮機、202 室内熱交換器、203 絞り装置、204 室外熱交換器、205 流路切替装置、206 室内ファン、207 室外ファン、211 室内機、212 室外機。

Claims (17)

  1. 前縁部と、後縁部と、凹みが形成された負圧面とを有し、回転軸を中心に回転する翼を備え、
    前記翼は、
    前記前縁部から凹む凹部と、
    前記負圧面に前記翼の厚みが薄くなるように形成された前記凹みの境界に設けられ、前記回転軸を中心とする径方向において内周側の前記負圧面と外周側の前記負圧面とで高さが異なるように段差を形成する段部と、
    を備え、
    前記段部は、前記内周側に面する側面部と、第1端部と、第2端部とを有し、
    前記第1端部が前記凹部と対向して配置され、
    前記第2端部が、前記第1端部よりも前記後縁部側に配置されているプロペラファン。
  2. 前縁部と、後縁部と、凹みが形成された負圧面とを有し、回転軸を中心に回転する翼を備え、
    前記翼は、
    前記前縁部から凹む凹部と、
    前記負圧面に前記翼の厚みが薄くなるように形成された前記凹みの境界に設けられ、前記回転軸を中心とする径方向において内周側と外周側とで高さが異なる段部と、
    を備え、
    前記段部は、前記内周側に面する側面部と、第1端部と、第2端部とを有し、
    前記第1端部が前記凹部と対向して配置され、
    前記第2端部が、前記第1端部よりも前記後縁部側に配置されており、
    前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線と平行で、且つ前記回転軸と平行な断面において、
    前記負圧面が上面となるように前記翼を観察した際、前記負圧面における前記第1端部よりも前記前縁部側となる箇所が、前記第1端部よりも低くなっており、
    前記第1端部よりも前記前縁部側となる箇所の前記翼の厚みが、前記段部の位置における前記翼の厚みよりも小さいプロペラファン。
  3. 前記負圧面における前記第1端部よりも前記前縁部側となる箇所と、前記段部の前記第1端部との接続箇所が、傾斜面となっている請求項2に記載のプロペラファン。
  4. 前記凹部を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記凹部は、
    前記前縁部に配置された第1前縁部側端部、及び該第1前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第1後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第1縁部と、
    前記第1前縁部側端部よりも前記径方向において外周側となる位置において前記前縁部に配置された第2前縁部側端部、及び該第2前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第2後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第2縁部と、
    前記第1縁部の前記第1後縁部側端部と前記第2縁部の前記第2後縁部側端部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記段部の前記第1端部は、前記第1縁部に配置されている請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  5. 前記凹部を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記凹部は、
    前記前縁部に配置された第1前縁部側端部、及び該第1前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第1後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第1縁部と、
    前記第1前縁部側端部よりも前記径方向において外周側となる位置において前記前縁部に配置された第2前縁部側端部、及び該第2前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第2後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第2縁部と、
    前記第1縁部の前記第1後縁部側端部と前記第2縁部の前記第2後縁部側端部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記段部の前記第1端部は、前記第1縁部と対向して配置されている請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  6. 前記凹部を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記凹部は、
    前記前縁部に配置された第1前縁部側端部、及び該第1前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第1後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第1縁部と、
    前記第1前縁部側端部よりも前記径方向において外周側となる位置において前記前縁部に配置された第2前縁部側端部、及び該第2前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第2後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第2縁部と、
    前記第1縁部の前記第1後縁部側端部と前記第2縁部の前記第2後縁部側端部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記段部の前記第1端部は、前記第2縁部に配置されている請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  7. 前記凹部を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記凹部は、
    前記前縁部に配置された第1前縁部側端部、及び該第1前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第1後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第1縁部と、
    前記第1前縁部側端部よりも前記径方向において外周側となる位置において前記前縁部に配置された第2前縁部側端部、及び該第2前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第2後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第2縁部と、
    前記第1縁部の前記第1後縁部側端部と前記第2縁部の前記第2後縁部側端部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記段部の前記第1端部は、前記第2縁部と対向して配置されている請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  8. 前記凹部を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記凹部は、
    前記前縁部に配置された第1前縁部側端部、及び該第1前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第1後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第1縁部と、
    前記第1前縁部側端部よりも前記径方向において外周側となる位置において前記前縁部に配置された第2前縁部側端部、及び該第2前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第2後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第2縁部と、
    前記第1縁部の前記第1後縁部側端部と前記第2縁部の前記第2後縁部側端部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記段部の前記第1端部は、前記接続部に配置されている請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  9. 前記凹部を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記凹部は、
    前記前縁部に配置された第1前縁部側端部、及び該第1前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第1後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第1縁部と、
    前記第1前縁部側端部よりも前記径方向において外周側となる位置において前記前縁部に配置された第2前縁部側端部、及び該第2前縁部側端部よりも前記後縁部側に配置された第2後縁部側端部を有し、前記前縁部から前記後縁部側に向かって延びる第2縁部と、
    前記第1縁部の前記第1後縁部側端部と前記第2縁部の前記第2後縁部側端部とを接続する接続部と、
    を有し、
    前記段部の前記第1端部は、前記接続部と対向して配置されている請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  10. 前記第1縁部は、前記第2縁部側に凸となる湾曲形状となった部分を有する請求項4、請求項5、請求項8及び請求項9のうちのいずれか一項に記載のプロペラファン。
  11. 前記第2縁部は、前記第1縁部側に凸となる湾曲形状となった部分を有する請求項6〜請求項9のうちのいずれか一項に記載のプロペラファン。
  12. 前記翼を前記負圧面側から観察した状態において、
    前記段部は、湾曲した部分を有する請求項1〜請求項11のうちのいずれか一項に記載のプロペラファン。
  13. 前記翼は、正圧面を有し、
    前記凹部は、前記正圧面側が閉塞されている請求項1〜請求項12のうちのいずれか一項に記載のプロペラファン。
  14. 前記第1端部と前記第2端部とを結ぶ直線と平行で、且つ前記回転軸と平行な断面において、
    前記負圧面が上面となるように前記翼を観察した際、前記負圧面における前記第2端部よりも前記後縁部側となる箇所が、前記第2端部よりも低くなっており、
    前記第2端部よりも前記後縁部側となる箇所の前記翼の厚みが、前記段部の位置における前記翼の厚みよりも小さい請求項1〜請求項13のうちのいずれか一項に記載のプロペラファン。
  15. 前記負圧面における前記第2端部よりも前記後縁部側となる箇所と、前記段部の前記第2端部との接続箇所が、傾斜面となっている請求項14に記載のプロペラファン。
  16. 前記負圧面が上面となるように前記翼を観察した状態において、
    前記段部は、前記径方向において外周側となる箇所が、前記径方向において内周側となる箇所よりも高い請求項1〜請求項15のうちのいずれか一項に記載のプロペラファン。
  17. 内部に冷媒が流れる熱交換器と、
    前記熱交換器に送風する請求項1〜請求項16のうちのいずれか一項に記載のプロペラファンと、
    を備えた冷凍サイクル装置。
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