JP6931137B2 - 波長計 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年6月28日に出願された米国仮特許出願62/691,087の優先権を主張するものであり、その内容全体が参照により援用される。
本開示は、光ビームの波長を正確に測定することができる波長計に関する。
高性能フーリエドメイン・光コヒーレンストモグラフィー(Fourier Domain Optical Coherence Tomography : FD‐OCT)または掃引波長距離測定用途のためには、A−スキャン(アキシャルスキャン(axial−scan))とも呼ばれる波長走査の各ポイントにおける照明の波長(または等価的に波数または光周波数)を知ることが重要である。幾つかの例では、掃引波長エンジンは、フーリエ解析法の効率的な使用を可能にする線形掃引(等間隔の波数ステップを有する掃引)を生成するように構成されている。幾つかの例では、掃引中に幾つかの波長ジッタが発生し、深さ情報のためのアキシャルスキャンを分析する際に垂直解像度を低下させる。現代の光コヒーレンストモグラフィー用途では、アキシャルスキャン周波数は、毎秒100万回のアキシャルスキャンを超えることができ、各アキシャルスキャンにおける干渉信号は、GHz以上の速度でサンプリングされる必要がある。したがって、走査を線形化するために、または走査中に発生した波数非線形性について光コヒーレンストモグラフィーまたは距離測定分析を事後補正するために、同様の速度で絶対波長を測定することができることが重要である。
特定の概略的な態様では、光ビームの波長または光周波数を決定する方法が提供される。方法は、入射光ビームを受光すること、入射光ビームからの光を複数のチャネルに分配することを含む。方法は、第1の対の干渉計キャビティで、複数のチャネルのうちの2つのチャネルの光を受光することを含み、第1の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域を有する。方法は、第1の対のキャビティから反射される光の強度を測定し、第1の対のキャビティからの干渉信号の測定値および入射光ビームの波長または光周波数の初期推定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値を決定することを含む。方法は、第2の対のキャビティにおいて、複数のチャネルのうちの他の2つのチャネルの光を受光することを含み、第2の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域よりも小さな第2の自由スペクトル領域を有する。方法は、第2の対のキャビティからの光の強度を測定し、第1の推定値および第2の対のキャビティからの干渉信号の測定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値を決定することを含み、第2の推定値は、第1の推定値よりも正確である。
本発明の複数の実装形態は、以下の複数の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の対のキャビティから反射された光の強度および第2の対のキャビティからの光の強度は、同時に測定されることができる。第1の対のキャビティは、略直交位相にすることができる。入射光ビームは、第1の波長λ1と第2の波長λ2との間の範囲内にある略既知の波長を有することができ、第1の対のキャビティは、第1の干渉計キャビティと第2の干渉計キャビティとを含むことができ、第1の干渉計キャビティは、第1のキャビティギャップ長g1を有することができ、第2の干渉計キャビティは、第2のキャビティギャップ長g2を有することができる。第1のキャビティギャップ長と第2のキャビティギャップ長との絶対値差分|g1 − g2|は、略m1 ・ λ0 / 8であり、λ0 = (λ1 + λ2)/2であり、m1は奇数の整数である。
いくつかの例では、0.5 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.5 ・ m1 ・ λ0 / 8である。いくつかの例では、0.8 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.2 ・ m1 ・ λ0 / 8である。いくつかの例では、0.9 ・ m1 ・λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.1 ・ m1 ・ λ0 / 8である。いくつかの例では、0.99 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.01 ・ m1 ・ λ0 / 8である。
別の概略的な態様では、光ビームの波長または光周波数を決定する波長計が提供される。波長計は、入射光ビームを受光し、入射光ビームからの光を複数のチャネルに分配するように構成された光分配器を含む。波長計は、光分配器から2つのチャネルの光を受け取るように構成された第1の対のキャビティを画定する第1のモジュールであって、第1の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域を有する、第1のモジュールと、光分配器から別の2つのチャネルの光を受け取るように構成された第2の対のキャビティを画定する第2のモジュールであって、第2の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域よりも小さい第2の自由スペクトル領域を有する、第2のモジュールと、を含む。波長計は、第1の対のキャビティからの干渉信号の測定値と、波長または光周波数の初期推定値とに基づいて入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値を決定し、第2の対のキャビティからの干渉信号の測定値と波長または光周波数の第1の推定値とに基づいて入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値を決定するように構成されたプロセッサを含み、第2の推定値は、第1の推定値よりも正確である。
別の概略的な態様では、光ビームの波長または光周波数を決定する波長計が提供される。波長計は、入射光ビームを受光し、入射光ビームからの光を複数のチャネルに分配するように構成された光分配器を含む。波長計は複数のモジュールを含み、各モジュールは一組のキャビティを画定し、各組のキャビティは少なくとも2つのキャビティを含み、各キャビティは、光分配器からチャネルの光を受け取るように構成される。波長計は、複数の組のキャビティからの干渉信号の測定値および波長または光周波数の初期推定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数を推定するように構成されたプロセッサを含む。第1の推定値は、最大の自由スペクトル領域を有する第1の組のキャビティからの測定値に基づいて決定され、第1の推定値は、第1の組のキャビティよりも小さな自由スペクトル領域または小さな複数の自由スペクトル領域を有する1つ以上の追加の組のキャビティからの測定値を使用して精緻化され、最終的な推定値は、以前の推定値と、複数の組のキャビティのうちの最小の自由スペクトル領域を有する最後の組のキャビティからの測定値を使用して決定される。
別の概略的な態様では、光ビームの波長または光周波数を決定する方法が提供される。方法は、入射光を受光すること、入射光からの光を複数のチャネルに分けること、一対の干渉計キャビティにおいて、複数のチャネルのうちの2つのチャネルの光を受け取ること、一対のキャビティから反射される光の強度を測定すること、一対のキャビティからの干渉信号の測定値および入射光ビームの波長または光周波数の初期推定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数の精緻化された推定値を決定することを含む。
別の概略的な態様では、光ビームの波長または光周波数を決定する波長計が提供される。波長計は、入射光ビームを受光し、入射光ビームからの光を複数のチャネルに分配するように構成された光分配器と、少なくとも2つのキャビティを含む一組のキャビティであって、各キャビティは、光分配器からのチャネルの光を受け取るように構成される、一組のキャビティと、一組のキャビティからの干渉信号の測定値および波長または光周波数の初期推定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数を推定するように構成されたプロセッサであって、精緻化される推定値は、一組のキャビティからの測定値に基づいて決定される、プロセッサと、を含む。
別の概略的な態様では、OCTシステムが上記した波長計または波長決定方法によって提供される波長情報を使用する光コヒーレンストモグラフィーシステムが提供される。
様々な態様は、方法、装置、システム、コンピュータ可読媒体、方法を実行する手段、または上記の組み合わせとして具体化されることができる。
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。参照により本明細書に組み込まれる特許出願と矛盾する場合、定義を含む本明細書を優先する。
本発明の他の特徴、目的、および利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
図1は、N個の干渉計キャビティを有する波長計システムアーキテクチャの一例のブロック図である。 図2は、複数の光スプリッタを使用する波長計システムの一例の一部分のブロック図である。 図3は、複数の光サーキュレータを使用する波長計システムの一例の一部分のブロック図である。 図4Aは、m=1についてλで直交位相となるように構成された直交位相対からの3つの波長に対応する例示的なリサージュ図である。 図4Bは、m=3についてλで直交位相となるように構成された直交位相対からの3つの波長に対応する例示的なリサージュ図である。 図5は、波長の不正確性がどのように低減されるかの一例を示す図である。 図6は、点回折干渉計キャビティ構成の一例の図である。 図7は、点回折干渉計キャビティの一例の斜視図である。 図8は、波長計に使用できる干渉計キャビティ構成の例の図である。 図9は、波長計に使用できる干渉計キャビティ構成の例の図である。 図10は、波長計に使用できる干渉計キャビティ構成の例の図である。 図11は、波長計に使用できる干渉計キャビティ構成の例の図である。 図12Aは、光ビームの波長を決定する例示的なプロセスのフロー図を示す。 図12Bは、光ビームの波長を決定する例示的なプロセスのフロー図を示す。 図13は、一組の干渉計キャビティを有する波長計システムアーキテクチャの一例のブロック図である。
種々の図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
本明細書は、レーザー光の波長を高速で測定できる波長計について説明する。この波長計は、掃引波長可変レーザーの波長を掃引の異なるポイントで迅速に測定するのに有用である。いくつかの実施態様では、波長計は、異なる自由スペクトル領域を有する2つ以上の組の干渉計キャビティ(interferometer cavities)を含み、各組の干渉計キャビティは、同様の自由スペクトル領域を有する2つ以上の干渉計キャビティを含み、少なくとも一対の干渉計キャビティは、特定の波長で略直交位相(quadrature)となっている。第1の組のキャビティは、第1の組のキャビティの数学的モデルを使用して、レーザー光の波長の第1の推定値を、波長の初期推定値の第1の組のキャビティの第1の自由スペクトル領域の1/2以内で決定することを可能にする。第1の組のキャビティよりも小さい第2の自由スペクトル領域を有する第2の組のキャビティは、第2の組のキャビティの数学的モデルを用いて、レーザー光の波長の第2の推定値を、波長の第1の推定値の第2の自由スペクトル領域の1/2以内で決定することを可能にする。同様の方法で、前の組よりも小さい自由スペクトル領域を有する追加の一組または複数の組の干渉計キャビティを使用することによって、レーザー光の波長のより正確な推定値または複数の推定値を決定することができる。複数の組の干渉計キャビティを使用して光波長を決定するこの方法は、光波長を決定する「カスケード分析法(cascaded analysis method)」と呼ばれる。
図1を参照すると、いくつかの実施形態では、(光周波数モニター(optical frequency monitor : OFM)とも呼ばれる)波長計100は、光源124によって供給される入射光ビーム118を受光する光分配器102を含む。光源124は、掃引波長可変レーザー(swept wavelength tunable laser)であり得る。光分配器102は、レーザー光を分割して多数のチャネル104に向ける。例えば、光分配器102は、光源124から受光した光を、複数の光ファイバーを伝搬する複数のチャネルの光に分配するファイバー分配器であり得る。例えば、光分配器102は、レーザービームを空気中を伝搬する複数のチャネルのレーザービームに分割する自由空間光学系を含んでもよい。
スプリッタ/サーキュレータモジュール(splitter/circulator module)106は、いくつかのチャネル104の光を、集合的に122として符号が付与された複数の組の干渉計キャビティ、例えば、122aおよび112bを含む干渉計キャビティモジュール108に向ける。各組の干渉計キャビティ122は、2つ以上の干渉計キャビティ、例えば、一組では120aおよび120b、別の組では120cおよび120dを含み、集合的に120として符号が付与される。
図2を参照すると、スプリッタ/サーキュレータモジュール106は、複数のビームスプリッタキューブ(beamsplitter cubes)などの複数の光スプリッタ700を含むことができる。例えば、ビームスプリッタ700は、2つの入力ポートおよび2つの出力ポートを有する。ビームスプリッタ700は、第1の入力ポートで入射光ビームを受光し、入射光ビームを、それぞれ第1の出力ポートおよび第2の出力ポートに向けられる2つの出射ビーム704および706に分割する。出射ビーム704は、対応するキャビティ120に向けられるが、出射ビーム706は使用されない。キャビティ120から戻る戻り光708は、第1の出力ポートで受け取られ、ビームスプリッタ700によって第2の入力ポートに向けられる。第2の入力ポートから出射される光は、対応する検出器126に向かって伝搬する。
図3を参照すると、スプリッタ/サーキュレータモジュール106は、光サーキュレータ800を含むことができる。例えば、サーキュレータ800は3つのポートを有する。サーキュレータ800は、第1のポートで入射光702を受け取り、入射光を第2のポートに向ける。第2のポートからの出射ビーム802は、対応するキャビティ120に向けられる。キャビティ120から戻る戻り光804は、第2のポートに向けられ、サーキュレータ800は、戻り光804を第3のポートに送る。第3のポートからの出射ビーム806は、対応する検出器126に向かって伝搬する。
図1の例では、一組の干渉計キャビティ122aは、2つの干渉計キャビティ120a,120bを含み、一組の干渉計キャビティ122bは、2つの干渉計キャビティ120c,120dを含む。しかしながら、他の例では、一組の干渉計キャビティは、3つ以上の干渉計キャビティを含むことができる。
各チャネルの光はキャビティ120に向けられ、干渉光はキャビティ120によって反射されてスプリッタ/サーキュレータモジュール106に戻る。スプリッタ/サーキュレータモジュール106は、複数の組のキャビティ122からの反射された干渉光を取得し、反射された光を、複数の検出器126を含む検出モジュール110に向ける。例えば、各検出器126は、光源124によって供給される光を検知するフォトダイオードであり得る。各検出器126は、単一チャネルの光からの光の強度を検出する。取得モジュール112は、検出モジュール110によって供給される複数のチャネルの光からの光の強度を高周波レートでサンプリングするように構成されている。取得モジュール112によるデータのサンプリングは、サンプルトリガー信号128によってトリガーされる。
例えば、取得モジュール112は、複数の高速アナログ−デジタル変換器を含むことができ、各アナログ−デジタル変換器は、対応する検出器126によって供給される測定信号をサンプリングする。各アナログ−デジタル変換器は、例えば、8ビット、10ビット、12ビット、または14ビットの精度を有することができる。各アナログ−デジタル変換器は、例えば、最大1KHz、最大10KHz、最大100KHz、最大1MHz、最大10MHz、最大100MHz、最大1GHz、または最大10GHz以上のサンプリングレートを有することができる。データプロセッサ114は、取得モジュール112からのデータを処理して、光の波長を高速で決定し、波長出力130を生成する。
例えば、光源124は、波長または周波数を高速で、例えば、毎秒数千、または数万、または数十万の掃引で掃引する掃引波長可変レーザーであり得る。掃引ごとに数十、数百、または数千のポイントが存在し得る。各掃引の間、レーザーは、あるモードから次のモードに連続的に変化し、例えば、約1ms、約100nm、約10ns、または約1nsの間、あるモードに留まる。例えば、レーザー124が、掃引毎に1000ポイントで毎秒400000回の掃引を実行するか、または掃引毎に2000ポイントで毎秒200000回の掃引を実行すると仮定する。取得モジュール112は、2.5ns以内の複数の測定値をサンプリングするように構成され、プロセッサ114は、2.5ns以内のサンプリングされたデータから複数の波長を計算するように構成される。これにより、プロセッサ114は、1秒あたり400,000,000個の正確な波長データを提供することができる。
いくつかの実装形態では、取得モジュール112は、サンプリングされた複数の測定値をデータストレージに格納し、プロセッサ114は、格納されたサンプルデータを処理して、後で複数の波長を計算する。プロセッサ114は、複数の測定信号のサンプリングと同時にまたは非同時のいずれかで複数の波長を計算し得る。したがって、プロセッサ114は、掃引波長可変レーザーの走査または掃引の複数の動作と同時にまたは非並行して複数の波長を計算し得る。波長情報は、走査の線形化を支援するため、または走査中に生じた波数の非線形性(wavenumber nonlinearities)について光コヒーレンストモグラフィーまたは距離測定分析を後補正(post−correct)するために用いられることができる。
いくつかの実装形態では、レーザー光の少なくとも1つのチャネル(例えば、116)は、光源124の強度変化を考慮するために、レーザー光118の強度を監視するように使用される。キャビティ120によって反射され、検出モジュール110によって測定される複数のチャネルの光の強度は、監視される光のチャネル116の強度を使用して正規化されることができる。以下でより詳細に説明するように、波長計100は、較正中の波長依存性損失を決定するために、複数のキャビティ120のいくつかまたはすべての第2の表面への光を遮断するメカニズムを有することができる。
高速でレーザー光の波長を正確に決定するプロセス600について、以下でより詳細に説明する。プロセス600は、一組における少なくとも2つのキャビティからの正規化された強度信号を使用して、そのキャビティの数学的モデルを使用して初期推定値の自由スペクトル領域の半分以内で光波長の精緻化された測定値を取得することを含む。モデルおよび/または正規化に必要なキャビティの複数の特性を取得する較正手順については、以下で詳しく説明する。光の波長情報は、高周波レートでユーザーに提供されることができる。
波長計100は、複数の波長の指定された範囲にわたって非常に高速で絶対波長測定値を提供するように構成されている。λの中心波長付近のΔλのスペクトル帯域幅内の任意の複数の波長を有する光ビームを出射する光源を考える。波長計100は、δλ<<Δλの精度で高速に波長を測定する。図1に示す例では、干渉計キャビティモジュール108は、N個の干渉計キャビティ120を含む。N個の干渉計キャビティ120は、複数の組の干渉計キャビティ122に分けられ、各組の干渉計キャビティ122は、複数の干渉計キャビティ120を含む。
以下の説明では、各組の干渉計キャビティ122は、略同じ自由スペクトル領域を有する一対の干渉計キャビティ120を含み、一対の干渉計キャビティは、中心波長付近で略直交位相となっている。したがって、N個のキャビティに対して、N/2個の対のキャビティが存在し得る。組122が、略同じ自由スペクトル領域を有する3つ以上の干渉計キャビティ120を含み、干渉計キャビティ120のうちの少なくとも一対が、中心波長付近で略直交位相となっているように複数のキャビティ120を構成することも可能である。
波長計の概念は、略同じ光路長(optical path length : OPL)を有する一対の干渉計キャビティ120からの同時強度測定に基づいている。一対の光路長の差(光路差(optical path difference : OPD))は、mλ/4であり、mは奇数の整数である。従って、複数のキャビティ対間の干渉位相差は、λ付近の広い波長範囲にわたって〜mπ/2であり、一対のキャビティ120は直交位相となっていると言われ、直交位相対(quad−pair : QP)122と呼称される。複数の対のキャビティ122の正規化直交信号(normalized quadrature signal)が、波長によってパラメータ化され、互いにプロットされる場合、プロットは、全体的に、楕円率が一対のOPDに依存する楕円リサージュ図形を示す。例えば、円は完全な90°位相差の関係を示す。
複数の低フィネスキャビティ(low Finesse cavities)が仮定されるため、各キャビティからの複数の信号は、純な(pure)余弦干渉
Figure 0006931137
によって適切に表され、ここで、Imeasは測定強度であり、AおよびBはそれぞれDCおよびACの項であり、θは干渉位相を示す。上述の「複数の正規化信号(normalized signals)」は、測定された強度からDCの項を減算し、ACの項で除算することによって生成される。
Figure 0006931137
正規化信号は、「余弦等価(cosine equivalent)」信号と呼ばれることがある。
図4Aは、0.9λ、λおよび1.1λ付近の波長の範囲で光路差がλ/4に設定された2つの低フィネスキャビティ120から生成された直交位相対からの複数の正規化強度信号をプロットして得られたリサージュ図形を示すグラフ200である。縦軸は第1のキャビティからの正規化光強度を示し、横軸は第2のキャビティからの正規化光強度を示す。各楕円は、キャビティ120の特定の自由スペクトル領域(free spectral range : FSR)に広がる複数の波長のポイントを表す。
Figure 0006931137
ここで、cは光の速度299,792,458m/sであり、Gはキャビティギャップ長であり、光路長はキャビティギャップ長の二倍である。2つのキャビティが略同じ自由スペクトル領域を有すると言うとき、平均ギャップ長に対するギャップ長の差の比が10%以下となるように、2つのキャビティが略同じギャップ長を有することを意味する。例えば、第1のキャビティがg1のギャップ長を有し、第2のキャビティがg2のギャップ長を有する場合、| (g1 − g2) / ((g1 + g2)/2) | < 10%のとき、2つのキャビティは略同じ自由スペクトル領域を有する。一対のキャビティの自由スペクトル領域はc/(2G)であり、ここで、G = (g1 + g2)/2であり、g1は第1キャビティのギャップ長であり、g2は第2キャビティのギャップ長である。
図4Aにおいて、楕円202は、キャビティ120の特定の自由スペクトル領域に広がる複数の波長のポイントを示し、波長は、0.9λ−FSR/2から0.9λ+FSR/2まで変化する。円204は、波長がλ−FSR/2からλ+FSR/2まで変化するキャビティ120の特定の自由スペクトル領域に広がる複数の波長のポイントを示す。楕円206は、波長が1.1λ−FSR/2から1.1λ+FSR/2まで変化するキャビティの特定の自由スペクトル領域に広がる複数の波長のポイントを示す。
図4Bは、0.9λ、λおよび1.1λ付近の波長の範囲で光路差が3*λ/4に設定された2つの低フィネスキャビティ120から生成された直交位相対からの複数の正規化強度信号をプロットして得られたリサージュ図形を示すグラフ214である。楕円208は、波長が0.9λ−FSR/2から0.9λ+FSR/2まで変化するキャビティの特定の自由スペクトル領域に広がる複数の波長のポイントを示す。楕円210は、波長がλ−FSR/2からλ+FSR/2まで変化するキャビティの特定の自由スペクトル領域に広がる複数の波長のポイントを示す。楕円212は、波長が1.1λ−FSR/2から1.1λ+FSR/2まで変化するキャビティの特定の自由スペクトル領域に広がる複数の波長のポイントを示す。
図4A,4Bは、±Γの波長範囲内で、
Figure 0006931137
であることを示し、曲線202,204,206,208,210または212上のポイント、従ってそのポイントにおける波長は、単に2つの光強度値によって一意に識別される。このことは、かなり大きな波長範囲Δλ(例えば、λの20%の大きさの場合、0.9λから1.1λ)においてmの小さい値に対して当てはまる。
図5を参照すると、図300は、λ付近の波長の範囲で光路差がλ/4に設定された2つの低フィネスキャビティ122から生成された直交位相対120からの正規化強度信号をプロットすることによって得られる円302を含むリサージュ図を示す。真の波長λtrueを有する光は直交位相対122に向けられ、波長は、最初に自由スペクトル領域の半分未満の不確実性を有するλinitalであることが既知であると仮定する。直交位相対122からの(DCの項を除去してACの項で除算した)2つの正規化測定強度は、線304、306として示され、λinitialのΓ内のポイント308で交差し、ポイント308は測定波長λmeasを規定する。λmeas付近の円310は、この測定における誤差を示す。したがって、波長不正確性(wavelength uncertainty)は、自由スペクトル領域で分割された円302の円弧長に等しい因子(factor)だけ低減される。
図4A、4B、および5に示されるリサージュ図は、理想化された正規化キャビティ強度(純な余弦干渉)を用いて形成される。実際には、物理的、環境的、および/または製造上の影響によって曲線が歪む可能性があり、補正しないと、付加的な強度誤差が生じる。歪みが第1の原理からまたは較正を通して既知である場合でも、波長の不正確性は、波長計の概念を使用して低減されることができる。
複数の測定値がショット雑音(shot−noise)に制限されないと想定すると、図5を用いた複数の幾何学的な説明(geometric arguments)は、ギャップGを有するキャビティ対についての最終的な二乗平均平方根(root−mean−square : rms)の光周波数測定値の不正確性Uが、以下によって与えられることを意味する。
Figure 0006931137
ここで、SDRは、直交位相対120内の両方のキャビティ122についての強度測定値の二乗平均平方根のダイナミックレンジ(dynamic range)である。
直交位相対122の自由スペクトル領域を大きくすると、許容される初期波長範囲だけでなく、最終の波長不正確性も大きくなる。例えば、アプリケーションは、大きな自由スペクトル領域と、特定の直交位相対122を使用して達成できるものよりも低い最終の波長不正確性とを必要とする場合がある。この場合、カスケード分析を使用して、大きな自由スペクトル領域と低い波長不正確性との両方を提供するために、低下する複数の自由スペクトル領域の複数の直交位相対122のシーケンスを分析することができる。
カスケード分析では、低下する複数の自由スペクトル領域を有する多数の直交位相対122が、以前のより大きな自由スペクトル領域の直交位相対122からの測定された波長(複数の光強度測定値に基づいて決定された波長)から得られる直交位相対122の初期推定波長を用いて連続して分析される。連続した第1の直交位相対122は、初期の波長不正確性に対応するように設定され、連続した最後の直交位相対122は、最終の波長不確実性を規定する。
いくつかの実装形態では、波長計100は、異なるキャビティギャップ長の既知の安定した低フィネスの光キャビティ120の多数の対を組み込んでいる。直交位相対120を形成する2つのキャビティ122のキャビティギャップ長の差は、特定波長範囲内の平均波長のm・1/8であり、mは奇数の整数であり、特定波長範囲において直交位相対120の2つのキャビティ122間の略直交干渉位相差(approximate quadrature interferometric phase difference)を生成する。複数の直交位相対122は、初期の波長推定値の最大の不正確性をカバーするために、波長計100の自由スペクトル領域を拡張するように構成された異なるキャビティ長を有する。
いくつかの例では、それらが固有の光路差を有し、少なくとも2つが直交位相を有する限り、同様の光路差を有する2つ以上のキャビティ120を使用することができる。たとえば、キャビティ1〜nまでのn個のキャビティがあり、キャビティ1とキャビティ2とが直交位相を有すると仮定する。Dijがキャビティiとキャビティjとの経路長差を示すと仮定する。n個のキャビティのキャビティギャップは、経路長差D12がD13とわずかに異なるように、D12がD14とわずかに異なるように、...、D12がD1nとわずかに異なるように、などのように設計される。複数のキャビティ間で類似しているがわずかに異なる経路長差を有することによって、複数の干渉計キャビティから反射される光の強度の測定値からさらなる情報を取得することができる。より多くのデータポイントを有することは、(以下でより詳細に説明される)回帰分析を使用して光周波数を決定する場合に有用である。
さらに、例えば、検出モジュール110内の検出器132であり得る強度モニターは、高速で(at−speed)(またはリアルタイムで)照明パワーの変動を特定するために使用される。これは、検出器132が、検出器126が他のチャネルから反射された干渉光を測定するのと同時に、チャネル116からの光を測定することを意味する。したがって、N個のキャビティ(N/2個のキャビティ対)について、波長計100は、サンプルレートでN+1個のチャネルからの強度を同期的にサンプリングする。すべてのチャネルの合計の光遅延は、変換制限性能(transform limited performance)に対して整合される。波長は、各時間サンプル(time sample)においてN+1個の強度測定値のセットから独立して計算される。
波長計100は、各時間サンプルにおける波長の「開始推定値(starting estimate)」を必要とする。この「開始推定値」の最大の不正確性は、波長計の構成(特に最大の自由スペクトル領域)に依存し、動作可能な波長範囲よりも小さい場合がある。いくつかの例では、レーザー光源124の製造業者は、レーザー光源124から出射される光のおおよその波長を指定する。製造業者から提供されたおおよその波長は、カスケード分析の開始推定値として使用されることができる。
式3は、任意の自由スペクトル領域の波長測定値のおおよその不正確性に関する情報を提供する。自由スペクトル領域はc/2Gであるので、波長測定値の不正確性の自由スペクトル領域に対する比は√2/π/SDRである。一組のキャビティを用いて不正確性のおおよその改善を決定するために、10ビットのアナログ−デジタル変換器が使用される場合、SDRは約1000であり、したがって不正確性は自由スペクトル領域の約0.0005である。これは、直交位相対が不正確性を約2000倍改善できることを示している。直交位相対によって不正確性が約500倍改善されると仮定すると、2つの直交位相対によって波長の不正確性を初期不正確性の(1/500) ・ (1/500) = 1/250,000に低減することができる。
二対のキャビティが使用されるいくつかの実施形態では、第2の対のキャビティの自由スペクトル領域は、第1の対のキャビティの自由スペクトル領域の1/10または1/100よりも小さくすることができ、入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値の不正確性は、入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値の不正確性の1/10または1/100よりも小さくすることができる。三対のキャビティが使用されるいくつかの実施形態では、第3の対のキャビティの自由スペクトル領域は、第2の対のキャビティの自由スペクトル領域の1/10または1/100よりも小さくすることができ、入射光ビームの波長または光周波数の第3の推定値の不正確性は、入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値の不正確性の1/10または1/100よりも小さくすることができる。入射光ビームの波長または光周波数の第3の推定値の不正確性は、入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値の不正確性の1/100または1/10000よりも小さくすることができる。したがって、入射光ビームの波長または光周波数の第3の推定値の不正確性は、初期不正確性の1/1,000または1/1,000,000よりも小さくすることができる。
複数のキャビティ120は、それらが安定的であり、干渉の十分に正確な数学的記述(mathematical description)が利用可能である限り、種々のタイプのいずれであってもよい。図6,7は、上記の基準を満たすキャビティ400の一例を示している。例えば、図6,7に示されるキャビティ構成は、図1のキャビティ120に使用されることができる。図6は、キャビティ400の上面図を示し、図7は、キャビティ400の斜視図を示している。この例では、キャビティ400は、低フィネス干渉計を形成する2つの低反射率誘電体表面(low reflectivity dielectric surfaces)402,404を有するファイバー式点回折キャビティ(fiber based, point−diffraction cavity)である。
キャビティ400は、第2の表面404は材料自体の中まで研磨されるように、低熱膨張係数を有する材料、例えばZerodur(登録商標)で作られた構造体410によって画定されて、コストを低減し且つクリープ(creep)を最小にすることができる。例えば、構造体410は、ベース(base)406およびウェッジ(wedge)408を含むことができ、第2の表面404は、ウェッジ408の研磨された表面である。ベース406は、光ファイバー412を支持するV溝500(図7を参照)を含むことができる。例えば、光ファイバー412は、シングルモード偏波保持(single mode polarization−maintaining : SM / PM)ファイバーであり得る。光ファイバー412は、シリコン結合(silicon bond)414を用いてV溝500に固定されることができる。
キャビティ400は、小さく、安定的であり、広範囲の波長にわたって無色(achromatic)であり、且つ偏光無依存型である。この例では、キャビティの第1の表面402は、反射率が第1の原理(first principles)から計算可能であるファイバー端面である。第2の表面404は、拡大する波面に垂直に設定された球面であり、共焦点キャビティ400を生成する。直交位相要件に対応するためのキャビティ光路差のわずかな調整は、V溝500に沿ってファイバーを適切に配置することによって実行される。いくつかの例では、大気および温度の両方の変動からキャビティを保護するために、キャビティ400を囲むことが有利な場合がある。文脈に応じた「キャビティ(cavity)」という用語は、(ガスまたは空気を含み得る)キャビティ空間を規定する構造体を指す場合もあれば、(ガスまたは空気を含み得る)キャビティ空間自体を指す場合もある。
図6の例では、第1の表面402(ファイバー端面)から第2の表面404(ウェッジ408の研磨された表面)までの距離は約12.7mmであり、研磨された表面は12.7mmの曲率半径を有する凹面である。第1の表面402から出射した後の光の広がりは、約2mmである。図6に示すキャビティ構成の寸法は単なる例である。キャビティ120の寸法は、様々な用途によって異なり得る。
図6に示されるキャビティ400の寸法について、キャビティ400の自由スペクトル領域は、
Figure 0006931137
である。光源124の製造業者が、光ビーム118の特定のモードに対する波長が約900nmであると規定していると仮定する。このような波長は、光コヒーレンストモグラフィー用途に有用である。900nmの波長は、333.103THzの周波数に対応する。キャビティ400は、光ビームの真の周波数がΔλ=0.032nmである899.983nmから900.015nmまでの波長範囲に対応する333.103THz−11.803GHz/2から333.103THz+11.803GHz/2までの周波数範囲にある場合に、光波長のより正確な測定を可能にする。
図6のキャビティ400の自由スペクトル領域の1/10である自由スペクトル領域を達成するために、キャビティ400のキャビティギャップ長の10倍であるキャビティギャップ長、すなわち、12.7cmのキャビティギャップ長を有する干渉計キャビティを設計することができる。この場合、キャビティ400の自由スペクトル領域は、
Figure 0006931137
である。波長が約900nmの光ビーム118については、光ビームの真の周波数がΔλ=0.0032nmである899.9977nmから900.00087nmまでの波長範囲に対応する333.103THz−1.1803GHz/2から333.103THz+1.1803GHz/2までの周波数範囲にある場合に、キャビティ400は、光波長のより正確な測定を可能にする。
以下は、3つの直交位相対を有する波長計の一例である。波長計は、±50nm(〜12.5THz)の入力波長不正確性範囲を有する名目上1550nmの光の波長を測定するように用いられて、4MHz(〜0.03pm)以下の出力不正確性を達成すると仮定する。このシステムはDR=〜1,700,000:1の大きな測定ダイナミックレンジを有している。
簡単にするために、3つのキャビティ対が、それらの個別ダイナミックレンジ(DRi, i=1〜3)を等しくする自由スペクトル領域を有すると仮定する。個別ダイナミックレンジはDR=〜1,700,000:1=DR 、つまり、DR=〜120を満たす。初期の波長不正確性をカバーするために、最大の自由スペクトル領域を有する直交位相対は、参照ビームと試験ビームとの光路長差(OPL_diff1)が、参照ビームと試験ビームとの光路長差が24ミクロン以下であることを意味する
Figure 0006931137
を満たすように設計される。図6〜11に示すキャビティ構成のようなダブルパス干渉計の場合、これは、ギャップ長Gが12ミクロン以下であることを意味する。たとえば、OPL_diff1を、ギャップ長G=12ミクロンに対応する24ミクロンであるように選択できる。
中間の直交位相対は、第1の直交位相対に基づいて決定された波長の推定値の不正確性をカバーする自由スペクトル領域を有するように設計されている。式3は、第1の直交位相対の波長の不正確性が
Figure 0006931137
であることを示し、ここで、FSR1は第1の直交位相対の自由スペクトル領域を示す。
Figure 0006931137
となるように第2の直交位相対(FSR2)の自由スペクトル領域を選択する場合、第2の直交位相対の自由スペクトル領域は、第1の直交位相対からの光強度の測定値に基づいて決定される波長の推定値における不正確性を十分にカバーするはずである。上記した式は、第2の直交位相対の参照ビームと試験ビームとの光路長差(OPL_diff2)がOPL_diff1 ・ DR1以下であることを示し、OPL_diff2が(120・24μmである)2.88mm以下であることを意味する。例えば、第2の直交位相対の参照ビームと試験ビームとの光路長差(OPL_diff2)をギャップ長G=1.44mmに対応する2.88mmと選択することができる。
最後の直交位相対は、第2の直交位相対に基づいて決定される波長の推定値の不正確性をカバーする自由スペクトル領域を有するように設計される。式3は、第2の直交位相対の波長不正確性が
Figure 0006931137
であることを示している。
Figure 0006931137
となるように第3の直交位相対(FSR3)の自由スペクトル領域を選択する場合、第3の直交位相対の自由スペクトル領域は、第2の直交位相対からの光強度の測定値に基づいて決定される波長の推定値の不正確性を十分にカバーするはずである。上記した式は、第3の直交位相対の参照ビームと試験ビームとの光路長差(OPL_diff3)がOPL_diff2 ・ DR2以下であることを示し、OPL_diff3は、(120・24μmである)345.6mm以下であることを意味する。例えば、第3の直交位相対の参照ビームと試験ビームとの光路長差(OPL_diff3)をギャップ長G=172.8mmに対応する345.6mmと選択することができる。
この例では、中間の直交位相対の参照ビームと試験ビームとの光路差は、第1の直交位相対の光路差の約120倍とすることができ、最後の直交位相対の参照ビームと試験ビームとの光路差は、中間の直交位相対の光路差の約120倍とすることができる。
この波長計の構成は、例えば100:1のような低い二乗平均平方根強度信号のダイナミックレンジに対応することができる。式3において、
Figure 0006931137
であるので、ダイナミックレンジを(3つの直交位相対を設計するときに予想される120:1の代わりに)100:1に下げても、第2の直交位相対の自由スペクトル領域は、第1の直交位相対からの干渉光強度の測定値に基づいて決定される波長の推定値の不正確性をカバーすることができ、第3の直交位相対の自由スペクトル領域は、第2の直交位相対からの干渉光強度の測定値に基づいて決定される波長の推定値の不正確性をカバーすることができる。
上述の設計原理は、単一の直交位相対、カスケードの(cascaded)2つの直交位相対、またはカスケードの3つ以上の直交位相対を有する波長計に適用されることができる。直列のいくつかの段の直交位相対が存在する場合、後段の直交位相対の自由スペクトル領域が、前段の直交位相対から生成された波長の推定値の不正確性範囲をカバーするほど十分に大きくない場合には、後段の直交位相対に基づいて決定された波長の推定値には誤差が生じることがあり、推定された波長は、後段の直交位相対の自由スペクトル領域の1倍または複数倍を実際の波長にプラスまたはマイナスしたものである。
キャビティ400内に導かれる光の波長は、モデル解析を用いて計算される。2つの誘電体表面で構成されるキャビティの場合、干渉強度はエアリー方程式(Airy equation)で理論的に表される。
Figure 0006931137
ここで、ρはファイバー端402の強度反射率であり、ρは試験面(例:404)の有効強度反射率(effective intensity reflectivity)であり、νは光周波数であり、Gはキャビティギャップであり、Aは光信号をデジタル信号に変換する際のゲインに関する定数である。簡便なフーリエ展開は、
Figure 0006931137
である。
典型的には、低フィネスのキャビティでは、
Figure 0006931137
までの膨張で十分である。
式5は、波長を推定するために低フィネスの直交位相対に関するリサージュ解析に単純な「余弦等価(cosine equivalent)」推定を適用するときに生じ得る誤差の1つのタイプを強調する。高次(k>1)項は考慮されない。これらの項を考慮し、波長の決定を改善するために、より洗練されたアプローチは、測定されたキャビティ強度を式5によって記述された数学的モデルにフィッティングする(fit)ことである。
ρ、ρ、およびAが利用可能であると仮定すると、式5に残された唯一の未知のパラメータは光周波数であり、これは、一組のキャビティからの測定された強度の式5への非線形回帰によってすべてのサンプルポイントで導出される。ガウス・ニュートン法(Gauss−Newton methods)に従って、任意のサンプルポイントにおけるキャビティ対のパラメータ更新(parameter update)δνは、
Figure 0006931137
で評価される。
ここで、Wは2×2対角重み行列(diagonal weighting matrix)であり、Dはそのサンプルポイントにおける2つのキャビティの測定された強度の2×1ベクトルであり、Iは理論強度の2×1ベクトルであり、Jはパラメータ偏微分
Figure 0006931137
の2×1ヤコビアン(Jacobian)である。次に、光周波数を
Figure 0006931137
で更新し、終了基準に達するまでプロセスを反復する。この解析では、複数のキャビティは最適に調整された複数のキャビティに固定されているので、各サンプルを等しく処理することが適切であり、その場合、重み行列(weighting matrix)を単位行列に置き換えることができる。
レーザービームの光周波数の値を評価するために、複数の干渉計キャビティからの干渉信号の測定値を使用すること、および複数のキャビティの既知の特性に基づく数学的モデルに複数の測定値をフィッティングすることに関するさらなる説明は、2017年6月7日に出願され、その全体を参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第15/616,075号において見出すことができる。
特定のキャビティ対からの干渉強度に上記の解析を適用した場合、その対の自由スペクトル領域の±1/2以内であれば(式2を参照)、波長を明確に決定することができる。このように、単一の対では、正しい絶対波長に収束するために、初期推定波長の推定値は±Γ以内である必要がある。初期推定値がその範囲外である場合、アルゴリズムは、自由スペクトル領域の数(integer number of free spectral ranges)に等しい誤差を有する波長に収束する。
「開始推定値」の不正確性と所望の最終波長の不正確性とが与えられた場合に、カスケード(cascade)に必要とされるキャビティ対の最小数を決定するために、最初に、固定SDR(直交位相対の両方のキャビティの強度測定値の二乗平均平方根ダイナミックレンジ)について、比
Figure 0006931137
は、単一のキャビティ対の有効測定ダイナミックレンジを示す定数値であることを留意されたい。カスケードにおける複数の対が同じダイナミックレンジを有すると仮定すると、N個の対の有効ダイナミックレンジは
Figure 0006931137
となる。不正確性Uは二乗平均平方根値であるので、ロバスト性のためには、次のキャビティ対のΓを超える前に測定が許容できる標準偏差の数を表す値ηだけUを増加させることが望ましい。適切な選択数はη=6の標準偏差であり、誤差が正規分布であると仮定すると、失敗(failure)の確率は〜2x10−9となる。SDRを(10ビットのアナログ・デジタルコンバータを使用して実現可能な)1000:1と仮定すると、特定のキャビティ対の有効ダイナミックレンジは120:1である。初期の波長不正確性Δλと最終の波長の不正確性δλとが与えられると、キャビティ対の数は次式で決定される。
Figure 0006931137
キャビティの光路差は、温度及び大気の影響から環境を隔離する必要がある設計上安定していると想定されている。上述した波長分析は、他の実世界の影響を無視している。例えば、複数のキャビティは、例えば、キャビティの不整合、構成要素の不完全性、及び分配ネットワーク(distribution network)の波長依存性損失によって、異なる電気利得及びオフセット、強度及び波長依存性損失(wavelength dependent losses : WDL)が生じる。しかし、環境的に隔離されている場合、ネットワークは受動的であるため、これらの影響は時間の経過とともに安定する。較正が、(Gが十分に安定していると仮定すると)これらの効果がρ、ρおよびAの値にどのように影響するかを特徴付けて補償するように用いられる。
次に、波長計100を較正するプロセスについて説明する。「ダーク(Dark)」カウント(電気的オフセットと光が存在しないときに生じる検出器の暗(熱)電流)は、光が存在しないときに複数のチャネルを測定することによって決定されることができ、各チャネルについて得られたオフセット値は、そのチャネルについてのその後のすべての強度測定値から差し引かれる。以下で説明される全ての更なる補正は、変数の上にキャレット(caret)(^)で示されるオフセット補正強度測定値を利用する。
いくつかの例では、波長依存性損失は、スプリッタ、サーキュレータ、カプラ、および検出器などの光分配ネットワーク内の複数の受動部品から生じる。これらの損失は通常小さく、約数パーセントであり、チャネルごとに異なる場合がある。較正プロセスは、正確に既知の強度および波長を有する調整可能な光源を使用して、全波長範囲にわたる波長の関数として、強度モニターチャネルに対する各キャビティチャネルの波長依存性損失を測定する。高密度で全波長範囲をサンプリングする複数の掃引は、全てのキャビティチャネルの第2の表面404が遮断された状態で、波長計100によって得られる。例えば、キャビティ400内の第1の表面402と第2の表面404との間に、非反射性または光吸収性の材料片が挿入されることができる。複数の較正掃引は、測定誤差を低減するために各ポイントで平均化して、低速または段階的な波長位置で実行されることができる。
Figure 0006931137
と記述されることができる。
ここで、I(ν)は光学周波数νにおける光源強度であり、
Figure 0006931137
はキャビティチャネルjの測定されオフセット補正された検出器信号であり、
Figure 0006931137
はオフセット補正された強度モニター信号であり、ε(ν)はそのチャネルの波長依存性損失を示し、ε(ν)は強度モニターで観測された波長依存性損失であり、<>は複数回測定の平均値を示す。波長依存性損失はレーザー強度に依存しないので、特定の選択された波長
Figure 0006931137
における波長依存性損失で除算することによって波長依存性損失を正規化することが有利であり得る。
Figure 0006931137
残りの変数ρ、ρ、およびAを決定するために、別の掃引からのデータが取得されるが、キャビティ404の第2の表面400は遮断されない。各チャネルはオフセット補正され、対応する
Figure 0006931137
によって除算されて、波長依存性損失を補正する。
Figure 0006931137
ここでも、掃引は、測定誤差を低減するために各ポイントで平均化して、低速でまたは段階的な波長位置において実行されることができる。このデータセットは、式6およびνおよびGの既知の値を用いて各キャビティからのデータを式5にフィッティングすることによって、ρ、ρおよびAの波長に依存しない値を決定する。WはNxN対角重み行列であり、DはすべてのN個のサンプルポイントにおける測定オフセットおよびWDL補正強度のNx1ベクトルであり、Iは理論強度のNx1ベクトルであり、Jはパラメータ偏微分
Figure 0006931137
のNx3のヤコビアンである。これら3つの未知数に対する適切な初期推定値は、(ρとρに関する)第1の原理と(Aに関する)データ自体から取得されるので、回帰は迅速かつ確実に収束する。いくつかの場合では、例えば、図6に示されるものと同様のキャビティ構成を使用する場合、ρがキャビティ構成に対するその感度に起因して純粋な理論値と異なる可能性があるので、ρおよびAを精緻化する必要があるだけである。
Aは波長に依存しないが、強度に応じてスケーリングされる。この依存性を特定するため、回帰によって決定された値は、強度モニターの平均値
Figure 0006931137
で正規化される。
Figure 0006931137
したがって、その後の波長測定では、式12の各サンプルで使用されるAの値は次式のように決定される。
Figure 0006931137
以下は、図6,7の複数の干渉計キャビティ120を組み合わせて使用されるか、または置き換えて使用されることができるいくつかの例の干渉計キャビティ構成を説明する。図8を参照すると、干渉計キャビティユニット800は、光ファイバーコリメータ(fiber optic collimator)と、ウェッジを使用する2つの表面と、を含む。光ファイバー802を透過したレーザー光810は、光ファイバーコリメータレンズ804によってコリメートされて、表面818および基準面806を有する第1の光学ウェッジ814に向けられるコリメート光812を生成する。光812の一部分は、基準面806を通過し、試験面808および表面820を有する第2の光学ウェッジ816に向けられる。基準面806および試験面808は、ビーム経路に直交する平面であり、基準面806と試験面808との間の空間は、干渉計キャビティを形成する。基準面806と試験面808との間の距離は、式1のキャビティギャップ長Gに対応する。基準面806および試験面808から反射された光ビームは、コリメータレンズ804に向かって戻され、コリメータレンズ804は、反射された干渉光ビームをファイバー802に戻す。表面818,820は、光812のビーム経路に直交していないので、表面818,820から反射された光は、ファイバー802に戻されない。複数の光学ウェッジを使用することによって、これらの望まれていない表面からの反射が排除される。
図9を参照すると、干渉計キャビティユニット900は、屈折率分布型(gradient−index : GRIN)レンズ904および光学ウェッジ912を含む。屈折率分布型レンズ904の出射面は、キャビティ基準面906として機能する。屈折率分布型レンズ904は、第1の表面914で光ファイバー902を透過したレーザー光を受け取り、コリメートされたビーム910を生成する。コリメートされたビーム910の一部分は、基準面906を通過し、ウェッジ912に向けられる。ウェッジ912は、試験面908および表面914を有する。基準面906および試験面908は、コリメートされたビーム910のビーム経路に直交する平面であり、基準面906と試験面908との間の空間は、干渉計キャビティを形成する。基準面906と試験面908との間の距離は、式1のキャビティギャップ長Gに対応する。基準面906および試験面908から反射された光は、屈折率分布型レンズ904によって光ファイバー902に戻され、干渉光を形成する。表面914は、コリメートされたビーム910のビーム経路に直交しておらず、表面914から反射された光は、ファイバー902に戻されない。
図10を参照すると、干渉計キャビティは、平坦に研磨されたファイバーの端面および光学ウェッジによって生成される。この構成は、例えば、大きな自由スペクトル領域を有するキャビティに有用である。干渉計キャビティユニット1000は、平坦に研磨されたファイバー1002の端面1010から離間された光学ウェッジ1006を含む。レーザー光はファイバー1002を透過し、ファイバー1002では、レーザー光の一部分が、端面1010によって反射される。端面1010は、基準面として機能する。レーザー光の一部分は端面1010を出て、ウェッジ1006に向けられる。ウェッジ1006は、レーザー光のビーム経路に実質的に直交する平面であり、光の一部分をファイバー1002の端面1010に向かって反射して戻す試験面1004を含む。ファイバー端面1010と試験面1004との間の空間は、干渉計キャビティを形成する。端面1010と試験面1004との間の距離は、式1のキャビティギャップ長Gに対応する。ウェッジ1006は、レーザー光のビーム経路に直交しない表面1008を有し、表面1008から反射された光は、ファイバー1002に戻されない。
図11を参照すると、干渉計キャビティは、自由空間レーザービームと、反射面または半反射面を有するさまざまな光学素子とを使用して形成され得る。干渉計キャビティユニット1100は、ビームスプリッタ1112、第1の再帰反射器1104、および第2の再帰反射器1106を含む。ビームスプリッタ1112は、ビーム分割面(beam splitting surface)1110を含む。コリメートされたレーザービーム1102は、ビームスプリッタ1112に向けられ、ビーム分割面1110は、位置P1において光ビーム1102を参照ビーム1114および試験ビーム1116に分割する。参照ビーム1114は、第1の再帰反射器1104によって再帰反射され、ビームスプリッタ1112に向けて戻され、ビーム分割面1110によって反射されて、出力ビーム1118aを形成する。試験ビーム1116は、第2の再帰反射器1106によって再帰反射され、ビームスプリッタ1112に向けて戻され、ビーム分割面1110を通過して、出力ビーム1118bを形成する。出力ビーム1118a,1118bは、ビーム分割面1110上の点P2において重なり、検出ユニットに向けられる干渉ビームを形成する。
この構成では、P1からP2への参照ビーム1114の経路長とP1からP2への試験ビーム1116の経路長との差は、式1の2Gであるキャビティギャップ長の2倍に対応する。ビームスプリッタ1112内の参照ビーム1114の経路長とビームスプリッタ1112内の試験ビーム1116の経路長は同じである。第1の再帰反射器1104および第2の再帰反射器1106が同じサイズを有する場合、第1の再帰反射器1104内の参照ビーム1114の経路長および第2の再帰反射器1106内の試験ビーム1116の経路長は同じである。したがって、参照ビーム1114と試験ビーム1116との経路長差は、ビームスプリッタ1112と第2の再帰反射器1106との間に形成されたキャビティ1108のギャップ長の2倍である。ビームスプリッタ1112と第2の再帰反射器1106との間の距離は、式1のキャビティギャップ長Gに対応する。干渉計キャビティユニット1100の自由スペクトル領域は、ビームスプリッタ1112と第2の再帰反射器1106との間の距離を調整することによって変更されることができる。この構成の利点は、複数の光ファイバーによって提供されるレーザー光を使用する他の複数の構成と比較して、位置合わせの問題が少ないことである。干渉計キャビティユニット1100は、様々な中間表面からの反射を制限するように構成されている。
図12A,12Bを参照すると、光ビームの波長を決定するプロセス600が提供される。プロセス600は、略既知である波長または光周波数を有する入射光ビームを受光すること(602)を含む。例えば、入射光ビームは、光源124によって供給される光ビーム118であり得る。波長または光周波数の初期推定値は、光源124の製造業者によって指定されることができる。プロセス600は、光を入射光ビームから複数のチャネルに分配すること(604)を含む。例えば、光分配器102は、入射光ビーム118からの光を複数のチャネル104に分配することができる。
プロセス600は、第1の対のキャビティで、複数のチャネルのうちの2つのチャネルの光を受光すること(606)を含み、第1の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域を有する。例えば、第1の対122aのキャビティ120a,120bは、スプリッタ/サーキュレータモジュール106からの複数のチャネルのうちの2つのチャネルの光を受け取ることができる。プロセス600は、第1の対のキャビティからの光の強度を測定すること(608)を含む。例えば、検出モジュール110内の複数の検出器126は、第1の対122aのキャビティ120a,120bからの光の強度を測定することができる。プロセス600は、工程608において測定された未処理の強度を処理し、レーザー強度変動およびWDLおよび/または正規化のための補正を適用すること(609)を含む。
プロセス600は、第1の対のキャビティからの干渉信号の測定値および入射光ビームの波長または光周波数の初期推定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値を決定すること(610)を含む。例えば、データプロセッサ114は、第1の対122のキャビティ120からの干渉信号の測定値および光源124の製造業者によって指定された入射光ビームの波長または光周波数の初期推定値に基づいて、入射光ビーム118の波長または光周波数の第1の推定値を決定することができる。たとえば、第1の推定値は、第1の自由スペクトル領域よりも小さい不正確性を有することができる。
プロセス600は、第2の対のキャビティにおいて、複数のチャネルのうちの他の2つのチャネルの光を受光すること(612)を含み、第2の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域よりも小さな第2の自由スペクトル領域を有する。例えば、第2の対122bのキャビティ120c,120dは、スプリッタ/サーキュレータモジュール106からの複数のチャネルのうちの2つのチャネルの光を受け取ることができる。プロセス600は、第2の対のキャビティからの光の強度を測定すること(614)を含む。例えば、検出モジュール110内の複数の検出器126は、第2の対122bのキャビティ120c,120dからの光の強度を測定することができる。プロセス600は、工程614において測定された未処理の強度を処理し、レーザー強度変動およびWDLおよび/または正規化のための補正を適用すること(615)を含む。
プロセス600は、第1の推定値および第2の対のキャビティからの干渉信号の測定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値を決定すること(616)を含む。例えば、データプロセッサ114は、第1の推定値および第2の対のキャビティからの干渉信号の測定値に基づいて、入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値を決定することができる。例えば、入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値は、第2の自由スペクトル領域よりも小さい不正確性を有することができる。
いくつかの実施形態では、データの処理、例えばガウス・ニュートン法を用いた非線形回帰による光周波数の複数の値の決定に関連して上述した複数の特徴は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのうちの1つ以上を含み得るプロセッサ114によって実施されることができる。例えば、複数の特徴のいくつかは、情報キャリアの中、例えば機械可読記憶装置の中に有形に具現化された、プログラム可能プロセッサにより実行されるためのコンピュータプログラム製品において実装でき、方法の複数の工程は、プログラム可能なプロセッサが命令のプログラムを実行して入力データにより動作し、出力を生成することにより記載の実装の機能を実行することによって実行できる。代替的には、または追加して、複数のプログラム命令は、プログラム可能なプロセッサによる実行のために適切な受信機に送信する情報をエンコードするために生成された人工的に生成された信号、例えば機械生成の電気、光学、または電磁信号である伝搬される信号にエンコードされ得る。
データの処理に関して記載された複数の特徴は、データ記憶システム、入力デバイス、及び出力デバイスからデータ及び命令を受信し、それにデータ及び命令を送信するために連結された少なくとも1つのプログラム可能プロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行可能な1つ又は複数のコンピュータプログラムで有利に実装できる。コンピュータプログラムは命令群であり、この命令群は直接又は間接に、コンピュータにおいて特定の行動を実行するか、又は特定の結果をもたらすために使用できる。コンピュータプログラムは、スクリプト言語、コンパイル型言語又はインタプリト型言語を含む何れの形態のプログラミング言語(例えば、Fortran,C,C++,C#,Objective−C,Java,Python)でも書くことができ、スタンドアロン型プログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に適したその他のユニットを含む、何れの形態でもデプロイされる(deployed)。
命令のプログラムを実行するのに適したプロセッサには、例えば汎用及び特定用途マイクロプロセッサの両方並びにあらゆる種類のコンピュータの単一のプロセッサまたは複数のプロセッサの1つまたは複数のコアが含まれる。概して、プロセッサはリードオンリメモリ又はランダムアクセスメモリ又はそれらの両方から命令及びデータを受信する。コンピュータの重要な複数の要素は、命令を実行するプロセッサと、命令およびデータを記憶する1つまたは複数のメモリと、を含む。一般に、コンピュータはまた、データファイルを記憶するための1つ又は複数の大容量記憶装置を含むか、又はそれと通信するように動作的に連結され、このような装置は、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、及び光ディスクが含まれる。コンピュータプログラム命令及びデータを有形に具現化するのに適した記憶装置は、あらゆる形態の不揮発性メモリを含み、これには例えばEPROM、EEPROM、フラッシュメモリデバイス、および3D XPoint(登録商標)等の半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、並びにCD−ROM及びDVD−ROMディスクが含まれる。プロセッサ及びメモリは、ASIC(特定用途集積回路)により補足され、又はその中に組み込まれることができる。
ユーザーとの対話を提供するために、これらの特徴は、ユーザーに対して情報を表示する液晶ディスプレイ(liquid crystal display : LCD)または有機発光ダイオード(organic light emitting diode : OLED)モニター等の表示装置と、ユーザーがコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびマウスまたはトラックボール等ポインティングデバイスとを有するコンピュータ上に実装されることができる。
いくつかの実施形態は上述されてきたが、他の複数の実施形態もまた、以下の特許請求の範囲内に含まれる。たとえば、キャビティの構成は、図6〜11に示すものとは異なることができる。波長計は、複数のタイプのキャビティを有することができる。スプリッタ/サーキュレータモジュール106から複数のキャビティ102への光の結合は、複数の光ファイバーを使用する必要はない。例えば、自由空間光学系は、光がスプリッタ/サーキュレータモジュール106から複数のキャビティ102へ、および複数のキャビティ102から空気を通って伝搬するように使用されることができる。
例えば、スプリッタ/サーキュレータモジュール106は、光スプリッタと光サーキュレータとの組み合わせを含み得る。複数の光スプリッタは入射光の半分を無駄にするので、光スプリッタから検出器に向かって出射された反射干渉光の強度は、光サーキュレータから検出器に向かって出射された反射干渉光の約半分である。正規化手順は、複数の光スプリッタからの光と複数の光サーキュレータからの光の強度を正規化するために使用される。例えば、複数の光スプリッタ/サーキュレータモジュール106及び複数の干渉計キャビティは、光が検出モジュール110に向けられる前にキャビティギャップを4回(すなわち、モジュール106とモジュール108との間の2つの往復)進むように、ダブルパス干渉計として具体化されることができる。
例えば、干渉計キャビティモジュール108は、複数の組のキャビティを含むことができ、複数の組のキャビティは、異なる数のキャビティを有する。たとえば、いくつかの組のキャビティは、各組に2つのキャビティを有することができ、2つのキャビティは略同じ自由スペクトル領域を有し、2つのキャビティは指定された波長において略直交位相となっている。いくつかの組のキャビティは、各組に3つのキャビティを有することができ、3つのキャビティは略同じ自由スペクトル領域を有し、3つのキャビティのうちの少なくとも2つは指定された波長において略直交位相となっている。同様に、いくつかの組のキャビティは、各組に4つのキャビティを有することができ、4つのキャビティは略同じ自由スペクトル領域を有し、4つのキャビティのうちの少なくとも2つは指定された波長において略直交位相となっている。
図13を参照すると、いくつかの実装形態では、波長計は、単一の組のキャビティを有することができ、その組は、同様のキャビティギャップ長を有する2つ以上のキャビティを含む。波長計1300は、光源124によって供給される入射光ビーム118を受光する光分配器1302を含む。光分配器1302は、レーザー光を分割して複数のチャネル1304に向ける。スプリッタ/サーキュレータモジュール1306は、複数のチャネル1304のいくつかのチャネルの光を、一組1310の干渉計キャビティ、例えば、120aおよび120bを含む干渉計キャビティモジュール1308に向ける。図13の例では、組1308は、2つの干渉計キャビティ120a,120bを含む。しかしながら、他の複数の例では、組1308はまた、3つ以上の干渉計キャビティを含むことができる。それらの複数の例では、分配器1302は、複数の追加チャネルの光をスプリッタ/サーキュレータ1306に供給し、スプリッタ/サーキュレータ1306は、複数の追加チャネルの光を複数の追加のキャビティに供給する。
各チャネルの光はキャビティ120に向けられ、干渉光はキャビティ120によって反射されてスプリッタ/サーキュレータモジュール1306に戻る。スプリッタ/サーキュレータモジュール1306は、一組1310のキャビティからの反射された干渉光を取得し、反射された干渉光を、複数の検出器126を含む検出モジュール1312に向ける。各検出器126は、単一チャネルの光からの光の強度を検出する。取得モジュール112は、検出モジュール1312によって供給される複数のチャネルの光からの光強度を高周波レートでサンプリングし、データのサンプリングは、サンプルトリガー信号128によってトリガーされる。データプロセッサ114は、取得モジュール112からのデータを処理して、光の波長を高速で決定し、波長出力130を生成する。いくつかの実装形態では、レーザー光の少なくとも1つのチャネル(例えば、116)は、光源124の強度変化を特定するために、レーザー光118の強度を監視するように使用される。
図13の波長計1300は、単一の組1310の干渉計キャビティがあることを除いて、図1の波長計100と同様の方法で動作する。単一の組1310は、略同じ自由スペクトル領域を有する一対の干渉計キャビティ120を含み、一対の干渉計キャビティは、光源124の中心波長付近で略直交位相となっている。単一の組1310は、略同じ自由スペクトル領域を有する3つ以上の干渉計キャビティ120を含むように構成されることも可能であり、3つ以上の干渉計キャビティ120のうちの少なくとも一つの対は、中心波長付近で略直交位相となっている。

Claims (21)

  1. 方法であって、
    入射光ビームを受光すること、
    前記入射光ビームからの光を複数のチャネルに分配すること、
    第1の対の干渉計キャビティで、前記複数のチャネルのうちの2つのチャネルの光を受光することであって、前記第1の対のキャビティは、第1の自由スペクトル領域を有する、前記2つのチャネルの光を受光すること、
    前記第1の対のキャビティから反射された光の強度を測定すること、
    前記第1の対のキャビティからの干渉信号の測定値および前記入射光ビームの波長または光周波数の初期推定値に基づいて、前記入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値を決定すること、
    第2の対のキャビティで、前記複数のチャネルのうちの他の2つのチャネルの光を受光することであって、前記第2の対のキャビティは、前記第1の自由スペクトル領域よりも小さな第2の自由スペクトル領域を有する、前記他の2つのチャネルの光を受光すること、
    前記第2の対のキャビティからの光の強度を測定すること、
    前記第1の推定値および前記第2の対のキャビティからの干渉信号の測定値に基づいて、前記入射光ビームの波長または光周波数の第2の推定値を決定することであって、前記第2の推定値は、前記第1の推定値よりも正確である、前記第2の推定値を決定すること、を備える方法。
  2. 前記第1の対のキャビティから反射された光の強度および第2の対のキャビティからの光の強度は、同時に測定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の対のキャビティは、略直交位相となっている、請求項1に記載の方法。
  4. 前記入射光ビームは、第1の波長λ1と第2の波長λ2との間の範囲内にあることが略既知である波長を有し、
    前記第1の対のキャビティは、第1の干渉計キャビティと第2の干渉計キャビティと、を含み、前記第1の干渉計キャビティは、第1のキャビティギャップ長g1を有し、前記第2の干渉計キャビティは、第2のキャビティギャップ長g2を有し、
    前記第1のキャビティギャップ長と前記第2のキャビティギャップ長との絶対値差分|g1 − g2|は、略m1 ・ λ0 / 8であり、λ0 = (λ1 + λ2)/2であり、m1は奇数の整数であり、0.8 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.2 ・ m1 ・ λ0 / 8である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第2の対のキャビティは、略直交位相となっている、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第2の対のキャビティは、第3の干渉計キャビティと第4の干渉計キャビティとを含み、前記第3の干渉計キャビティは、第3のキャビティギャップ長g3を有し、前記第4の干渉計キャビティは、第4のキャビティギャップ長g4を有し、
    前記第3のキャビティギャップ長と前記第4のキャビティギャップ長との絶対値差分|g3 − g4|は、略m2 ・ λ0/ 8であり、m2は奇数の整数であり、0.8 ・ m2 ・ λ0 / 8 < |g3 − g4| < 1.2 ・ m2 ・ λ0 / 8である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1の対の干渉計キャビティの平均キャビティギャップ長は、前記第2の対の干渉計キャビティの平均キャビティギャップ長よりも小さく、(g1 + g2) < (g3 + g4)である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値を決定することは、
    前記第1の対のキャビティの既知の複数の特性に基づいて、前記第1の対のキャビティの干渉信号の測定値を数学的モデルにフィッティングすること、を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1の対のキャビティの干渉信号の測定値をフィッティングすることは、
    前記干渉信号の回帰分析を使用して前記数学的モデルにフィッティングして、前記入射光ビームの波長または光周波数の第1の推定値を決定すること、を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記光の強度の測定値をサンプリングすること、
    前記光の強度の測定値のサンプルを分析して、前記入射光ビームの波長または光周波数の第1および第2の推定値を決定すること、を備える請求項1に記載の方法。
  11. 掃引波長可変レーザーを使用して前記光ビームを生成すること、
    1回の掃引あたり少なくともP2個のポイントで且つ少なくとも毎秒P1回の掃引の頻度で、前記光ビームの波長を第1の波長から第2の波長まで掃引することであって、P1・P2は少なくとも100である、前記掃引すること、
    前記掃引波長可変レーザーの掃引動作と同期して前記光の強度の測定値をサンプリングすることであって、1秒あたり少なくとも100回のサンプリングが実行される、前記サンプリングすること、
    前記掃引波長可変レーザーの掃引動作と同期して、前記波長または光周波数の第1および第2の推定値を決定することであって、1秒あたり少なくとも100個の第1および第2の推定値が決定される、前記第1および第2の推定値を決定すること、を備える請求項10に記載の方法。
  12. 掃引波長可変レーザーを使用して前記光ビームを生成すること、
    1回の掃引あたり少なくともP2個のポイントで且つ少なくとも毎秒P1回の掃引の頻度で、前記光ビームの波長を第1の波長から第2の波長まで掃引することであって、P1・P2は少なくとも10である、前記掃引すること、
    前記掃引波長可変レーザーの掃引動作と同期して前記光の強度の測定値をサンプリングすることであって、1秒あたり少なくとも10回のサンプリングが実行される、前記サンプリングすること、
    前記掃引波長可変レーザーの掃引動作と同期して、前記波長または光周波数の第1および第2の推定値を決定することであって、1秒あたり少なくとも10個の第1および第2の推定値が決定される、前記第1および第2の推定値を決定すること、を備える請求項10に記載の方法。
  13. 前記光ビームの波長または光周波数の1秒あたり少なくとも10個の第2の推定値を使用して、光コヒーレンストモグラフィーを実行することを備える請求項12に記載の方法。
  14. 前記光ビームの波長または光周波数の前記第2の推定値を使用して、光コヒーレンストモグラフィーを実行することを備える請求項1に記載の方法。
  15. 前記複数のチャネルに関連する複数の波長依存性損失を決定すること、
    前記入射光ビームの波長または光周波数の第1および第2の推定値を決定するときに前記複数の波長依存性損失を補償すること、を備える請求項1に記載の方法。
  16. 第3の対のキャビティで、前記複数のチャネルのうちの別の2つのチャネルの光を受け取ること、
    前記第3の対のキャビティからの光の強度を測定すること、
    前記第2の推定値および前記第3の対のキャビティからの干渉信号の測定値に基づいて、前記入射光ビームの波長または光周波数の第3の推定値を決定すること、を備える請求項1に記載の方法。
  17. 前記第1、第2、および第3の対のキャビティから反射された光の強度は、同時に測定される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第1の対のキャビティは、略直交位相となっており、
    前記第2の対のキャビティは、略直交位相となっており、
    前記第3の対のキャビティは、略直交位相となっており、
    前記入射光ビームは、第1の波長λ1と第2の波長λ2との間の範囲内にあることが略既知である波長を有し、
    前記第1の対のキャビティは、第1の干渉計キャビティと第2の干渉計キャビティと、を含み、前記第1の干渉計キャビティは、第1のキャビティギャップ長g1を有し、前記第2の干渉計キャビティは、第2のキャビティギャップ長g2を有し、
    前記第1のキャビティギャップ長と前記第2のキャビティギャップ長との絶対値差分|g1 − g2|は、略m1 ・ λ0/ 8であり、λ0= (λ1 + λ2)/2であり、m1は奇数の整数であり、0.8 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.2 ・ m1 ・ λ0 / 8であり、
    前記第2の対のキャビティは、第3の干渉計キャビティと第4の干渉計キャビティとを含み、前記第3の干渉計キャビティは、第3のキャビティギャップ長g3を有し、前記第4の干渉計キャビティは、第4のキャビティギャップ長g4を有し、
    前記第3のキャビティギャップ長と前記第4のキャビティギャップ長との絶対値差分|g3 − g4|は、略m2 ・ λ0/ 8であり、m2は奇数の整数であり、0.8 ・ m2 ・ λ0 / 8 < |g3 − g4| < 1.2 ・ m2 ・ λ0 / 8であり、
    前記第3の対のキャビティは、第5の干渉計キャビティと第6の干渉計キャビティとを含み、前記第5の干渉計キャビティは、第5のキャビティギャップ長g5を有し、前記第6の干渉計キャビティは、第6のキャビティギャップ長g6を有し、
    前記第5のキャビティギャップ長と前記第6のキャビティギャップ長との絶対値差分|g5 − g6|は、略m3 ・ λ0/ 8であり、m3は奇数の整数であり、0.8 ・ m3 ・ λ0 / 8 < |g5 − g6| < 1.2 ・ m3 ・ λ0 / 8である、請求項16に記載の方法。
  19. 前記第1の対の干渉計キャビティの平均キャビティギャップ長は、前記第2の対の干渉計キャビティの平均キャビティギャップ長よりも小さく、前記第2の対の干渉計キャビティの平均キャビティギャップ長は、前記第3の対の干渉計キャビティの平均キャビティギャップ長よりも小さく、(g1 + g2) < (g3 + g4) < (g5 + g6)である、請求項18に記載の方法。
  20. 0.9 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.1 ・ m1 ・ λ0 / 8である、請求項4に記載の方法。
  21. 0.9 ・ m1 ・ λ0 / 8 < |g1 − g2| < 1.1 ・ m1 ・ λ0 / 8であり、
    0.9 ・ m2 ・ λ0 / 8 < |g3 − g4| < 1.1 ・ m2 ・ λ0 / 8であり、
    0.9 ・ m3 ・ λ0 / 8 < |g5 − g6| < 1.1 ・ m3 ・ λ0 / 8である、請求項18に記載の方法。
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