JP6928869B2 - Metal powder manufacturing equipment - Google Patents
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Description
本発明は、水アトマイズ法と呼ばれる金属粉末の製造方法で用いられる金属粉末製造装置に関する。 The present invention relates to a metal powder manufacturing apparatus used in a method for producing a metal powder called a water atomizing method.
金属粉末を製造する方法として溶融金属(溶湯と呼ぶ)をアトマイズ法により粉末化することが知られている。アトマイズ法を採用する金属粉末製造装置は、水を主とする高圧の流体を噴霧媒体とし、流下する溶湯の周囲から斜め下の方向へ円錐状に噴射する水ジェットとすることで、流体のエネルギーを集中させて溶融金属へ衝突させるように構成されている。水ジェットの衝突エネルギーで溶湯が分裂することで微細な金属粉末となる。この様な金属粉末製造装置は、例えば特許文献1から3に記載されている。
As a method for producing metal powder, it is known that molten metal (called molten metal) is pulverized by an atomizing method. The metal powder manufacturing equipment that adopts the atomization method uses a high-pressure fluid, mainly water, as a spray medium, and uses a water jet that jets diagonally downward from the periphery of the molten metal that flows down, thereby producing the energy of the fluid. Is configured to concentrate and collide with the molten metal. The molten metal splits due to the collision energy of the water jet and becomes a fine metal powder. Such a metal powder manufacturing apparatus is described in, for example,
図2は金属粉末製造装置の構成の一例を示す図である。金属粉末製造装置101は、溶解炉121から注がれる溶湯110を貯留する貯留容器(タンディシュとも呼ばれる)102と、貯留容器102の下部に所定の空間120を介して配置された流体ノズル103とを有する。流体ノズル103は環状にスリット(細隙)が形成されていて、そこから噴出する水ジェット119によって貯留容器102から溶湯ノズル104を介して流下する溶湯を粉末化する。
FIG. 2 is a diagram showing an example of the configuration of a metal powder manufacturing apparatus. The metal
細隙から噴射された水ジェット119によって前記空間120には周囲から空気が流入し、溶湯110が流下する経路にも空気の流れF(気流)が形成され、その気流によって溶湯110が水ジェット119の中央へと導かれる。しかしながら、溶湯110がこの空気に接触すると、溶湯110の温度低下を招く場合がある。特に融点が1500℃以上の純鉄やFe基合金、あるいはNi基耐熱合金等の高融点金属では、溶湯が固化する温度が高いため、通常の金属粉末製造装置では、溶湯110の流下の途中で水ジェットによる気流Fによって粉末化の前に溶湯の冷却が進んで粘度が高くなり、その後の分裂が不十分になって、所望の粒度の金属粉末を製造することができないことがあった。
Air flows into the
特許文献4や特許文献5では、図3に示すように、貯留容器102の下面に接続された溶湯ノズル104を水ジェット119の近くまで及ばせている。溶湯110が直接気流Fに晒される区間が短くなれば、溶湯が気流Fによって冷却されるのを低減することが出来る。
In
また特許文献6では、図4に示すように、貯留容器102の下面に接続された溶湯ノズル104を所定の間隔をもって配置された保護管105で覆い、水ジェット119による気流F が直接溶湯ノズル104に晒されるのを減じている。
Further, in Patent Document 6, as shown in FIG. 4, the
保護管105には熱伝導性の高い鉄系、チタン系、あるいは銅系等の金属材料が用いられていて、それを貯留容器102の下面に接して設けることで、貯留容器102側の熱を利用して保護管105を加熱している。更に加熱手段を付加し保護管105を加熱するなどして、保護管105が気流Fによって冷却されても、それを補うようにしている。
A metal material such as iron, titanium, or copper having high thermal conductivity is used for the
また溶湯ノズル104と保護管105との隙間は、貯留容器102側の上端は閉じていて、流体ノズル103側の下端は開いるように構成される。水ジェット119による気流F が直接溶湯ノズル104に晒されるのを減じ、さらに気流Fによって前記隙間内の圧力を低下させて減圧状態に維持することで断熱性を向上し、溶湯ノズル104を通る溶融金属の温度低下を抑え、その粘度上昇を抑制している。
Further, the gap between the
特許文献4から6の金属粉末製造装置では、貯留容器102から水ジェットの細隙に近い位置まで溶湯ノズル104を及ばせた構造となっている。貯留容器102や溶湯110の熱で溶湯ノズル104が加温されるものの、溶湯ノズル104が長いほど、流体ノズル103側の下端では温度が低下するため、溶湯ノズル104の内壁に接触する溶湯110の粘度が上昇して、溶湯ノズル104を通る溶湯110の通過量が変動したり、溶湯ノズル104内で溶湯110が固まって詰まりを生じたりする場合がある。また溶湯ノズル104は溶湯110の出湯毎に取り換える必要があるが、金属系の材料と比べて相対的に熱伝導性の低い、アルミナなやジルコニアなどのセラミックス材料で構成される溶湯ノズル104は、その長さが長いほど作製が難しく高価なものとなり、製造コストを増加させる要因にもなる。
The metal powder manufacturing apparatus of
また特許文献6の金属粉末製造装置では、溶湯ノズル104を覆う保護管105を貯留容器102の下面に接して設けるが、貯留容器102側と流体ノズル103側との間の断熱構造が複雑なものとなり易く、また溶湯ノズル104が気流Fによって冷却されることで貯留容器102側の熱を奪ってしまい、それによって局部的な溶湯温度の低下等の不具合が生じることも懸念される。
Further, in the metal powder manufacturing apparatus of Patent Document 6, a
そこで本発明の目的は、溶湯が流下する経路の気流の影響を低減し、溶湯ノズルの詰りを抑えて、生産性に優れ金属粉末を安定的に製造可能な金属粉末製造装置を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide a metal powder manufacturing apparatus capable of stably producing metal powder with excellent productivity by reducing the influence of the air flow in the path through which the molten metal flows and suppressing clogging of the molten metal nozzle. be.
本発明は、溶湯を溜める貯留容器と、前記貯留容器から前記溶湯を鉛直方向に流す溶湯流路と、前記溶湯流路に向かって前記溶湯を粉末化する流体を噴出する細隙を備えた流体ノズルと、を有する金属粉末製造装置であって、前記貯留容器の下部に設けられ、前記溶湯流路を構成する溶湯ノズルと、前記溶湯ノズルの下部側に設けられ、前記溶湯ノズルよりも溶湯流路の断面積が大きい溶湯流路を構成する筒状の溶湯ガイドと、前記溶湯ガイドの外側を覆う風防部とを備え、前記流体ノズルは前記溶湯ガイドの直下に貫通孔を有し、前記貫通孔は上方から前記細隙に向かう方向の縮径部を備え、前記縮径部と前記風防部との間で前記流体の噴出により生じる気流の流路を構成し、前記溶湯ガイドの下端部は、前記風防部から前記貫通孔側へ突出し、前記流体ノズルの上端と前記流体ノズルの細隙との間に位置する金属粉末製造装置である。 The present invention has a storage container for storing molten metal, a molten metal flow path for flowing the molten metal in the vertical direction from the storage container, and a fluid having a gap for ejecting a fluid for pulverizing the molten metal toward the molten metal flow path. A metal powder manufacturing apparatus having a nozzle, which is provided at the lower part of the storage container and constitutes the molten metal flow path, and is provided on the lower side of the molten metal nozzle and has a molten fluid flow rather than the molten metal nozzle. A tubular molten metal guide constituting a molten metal flow path having a large cross-sectional area of the path and a windshield portion covering the outside of the molten metal guide are provided, and the fluid nozzle has a through hole directly below the molten metal guide and the penetration. The hole is provided with a reduced diameter portion in the direction from above toward the narrow gap, constitutes a flow path of an air flow generated by the ejection of the fluid between the reduced diameter portion and the windshield portion, and the lower end portion of the molten metal guide is formed. , A metal powder manufacturing apparatus that protrudes from the windshield portion toward the through hole side and is located between the upper end of the fluid nozzle and the gap of the fluid nozzle.
本発明においては、前記溶湯ガイドの外側に加熱手段を有し、前記加熱手段を前記風防部で覆うのが好ましい。 In the present invention, it is preferable to have a heating means on the outside of the molten metal guide and cover the heating means with the windshield portion.
また本発明においては、前記溶湯ガイドの上端側に前記溶湯ノズルの下端を挿入して配置するのが好ましい。 Further, in the present invention, it is preferable to insert and arrange the lower end of the molten metal nozzle on the upper end side of the molten metal guide.
本発明によれば、溶湯が流下する経路の気流の影響を低減し、溶湯ノズルの詰りを抑えて、生産性に優れ金属粉末を安定的に製造可能な金属粉末製造装置を提供することが出来る。 According to the present invention, it is possible to provide a metal powder manufacturing apparatus capable of stably producing metal powder with excellent productivity by reducing the influence of the air flow in the path through which the molten metal flows and suppressing clogging of the molten metal nozzle. ..
以下、本発明の一実施形態に係る金属粉末製造装置について具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。なお、図の一部又は全部において、説明に不要な部分は省略し、また説明を容易にするために拡大または縮小等して図示した部分がある。また説明において示される寸法や形状、構成部材の相対的な位置関係等は特に断わりの記載がない限りは、それのみに限定されない。さらに説明においては、同一の名称、符号については同一又は同質の部材を示していて、図示していても詳細説明を省略する場合がある。 Hereinafter, the metal powder manufacturing apparatus according to the embodiment of the present invention will be specifically described. However, the present invention is not limited to this. In addition, in a part or all of the figure, a part unnecessary for explanation is omitted, and there is a part shown by enlargement or reduction for facilitation of explanation. Further, the dimensions and shapes shown in the description, the relative positional relationship of the constituent members, and the like are not limited thereto unless otherwise specified. Further, in the description, members of the same or the same quality are shown with the same name and reference numeral, and detailed description may be omitted even if they are shown in the figure.
図1は、本発明の金属粉末製造装置の一実施形態を示す縦断面図である。図1に示す金属粉末製造装置1は、貯留容器側と流体ノズル側とその間の吸気部とに分けられる。溶湯10を水等でなる噴霧媒体で粉砕し、粉砕された溶湯を水等の冷却媒体により冷却して粉末化するのに用いられる装置であって、溶融し流下する原料溶湯をノズルより噴射した高圧水で粉砕して粉末状とするとともに、冷却も行って粉末を得る。得られる粉末は、例えばサブミクロンから数百ミクロンオーダーまで広く分布する大小の粒子で構成されたものとなっている。
FIG. 1 is a vertical cross-sectional view showing an embodiment of the metal powder manufacturing apparatus of the present invention. The metal
この金属粉末製造装置1は貯留容器2側に、溶解炉(図示せず)から注がれる溶湯10を一時的に溜める貯留容器2と、その底面に設けられた溶湯ノズル4と、前記溶湯ノズル4の下方に設けられた溶湯ガイド5と、前記溶湯ガイド5から流出する溶湯10を粉砕する流体ノズル3を有しており、さらに、溶湯ガイド5の外側にヒータ等の加熱手段12を備え、それらの外側を覆うように、風防部11が設けられている。
The metal
流体ノズル3は、その本体部分と、本体部分に設けられ、貯留容器2から流下する溶湯10を通過させる溶湯流路となる貫通孔22と、貫通孔22に向けて水ジェット19を噴射する細隙23とを有している。貫通孔22は水ジェットにより形成される気流Fの流路20でもある。貫通孔22は、流体ノズル3の本体部分を鉛直方向に貫通し、その径は細隙23に向かって連続的に縮径する縮径部を備えている。具体的には、吸気部において貯留容器2と流体ノズル3との空間20から連続し、貯留容器2側である流体ノズル3の上部において最も大きく開口し、下方の細隙23に向かって減少している。細隙23よりも下方側では、下方に向かって拡径している。貫通孔22を鉛直方向に見ると円形をなしていて、その中心と貯留容器2から流下する溶湯10の経路である溶湯流路の中心とが一致するように流体ノズル3が配置されている。
The fluid nozzle 3 is provided in the main body portion, a through
流体ノズル3の本体部分は上部筒25と下部筒26とを重ねて構成されている。外部のポンプ装置等の流体の供給源(図示せず)からホース等の接続経路にて供給される50〜200MPaの高圧流体は、流体通路24と、それと繋がり、貫通孔22側に開口する円環状の導入路27を経て細隙23から流下する溶湯10へ噴射され、円錐状の水ジェット19を形成する。流体ノズル3は耐熱性と、流体の圧力に耐えうる耐圧性とを備えた材料であれば特に限定されないが、金属材料で構成するのが好ましい。
The main body portion of the fluid nozzle 3 is formed by overlapping the
図1に示すように、有底の貯留容器2は、周囲がジルコン砂(図示せず)で埋められた状態となっていて、更にその周囲を電気絶縁性及び耐熱性に優れるマイカボード(図示せず)で囲われ、さらに誘導コイル(図示せず)が配置されている。誘導コイルによって加温して溶解炉から注がれる溶湯10の温度を所定の範囲となるように調整している。貯留容器2は溶湯10によって変形等が生じない材料であればよく、例えば、アルミナ、ジルコニアのような各種セラミックス材料や、黒鉛などが用いられる。また、貯留容器2の底部には、貫通孔が設けられていて、そこに溶湯ノズル4が螺合結合等によって嵌められる。ジルコン砂は貯留容器の固定と保温・断熱のために用いられ、他にもアルミナ砂等を用いても良い。また溶湯ノズル4はセラミック製のロッド35によって開栓、閉栓される。
As shown in FIG. 1, the bottomed storage container 2 is in a state where the periphery is filled with zircon sand (not shown), and the periphery thereof is a mica board having excellent electrical insulation and heat resistance (FIG. 1). It is surrounded by (not shown), and an induction coil (not shown) is further arranged. The temperature of the
溶湯ノズル4は図1に示すように長尺の筒状の部材で直線状に貫通する孔部を有し、それを通して貯留容器2内に貯留された溶湯10を下方に流下させる。溶湯ノズル4の形状は筒状であれば特に限定されず、貯留容器2への取り付け性や耐熱衝撃性等を考慮して適宜設定可能である。孔部の開口形状は円状が好ましく、また長さ方向の断面は、貯留容器2側が幅広で下方になるほど幅が狭くなるテーパ状で、更に最も狭まった部分から直線状とするのが好ましい。得られる金属粉末の粒度(レーザー回折法により計測される体積基準の粒度分布から、小径側からの累積%が50体積%となる粒子径であるメジアン径d50で規定)は、一般に溶湯ノズル4の内径に影響を受ける。そのため目的とする金属粉末のメジアン径が1〜20μm程度であれば、孔部の最も狭い部分の内径は1〜5mm程度であるのが好ましい。溶湯ノズル4には、アルミナ、ジルコニア、ムライト、ボロン・ナイトライドのような各種セラミックス材料が用いられる。
As shown in FIG. 1, the
溶湯ノズル4の周囲には、例えば溶湯ノズル4を中心に円筒状に配置可能なアルミナ等の断熱用のセラミック部材16が配置されている。図示した例ではアルミナスリーブを用いている、セラミック部材16の上端側と貯留容器2との底部側とで挟むようにして、溶湯ノズル4の貯留容器2への取り付け部にグラファイト等の高耐熱性シール部材(図示せず)が設けられている。また流体ノズル3側との断熱のため、貯留容器2の底部にはファイバーボード等の断熱部材28が敷き詰められ、その下部には冷却用の水冷銅板17を設けて、断熱性を高めている。なお溶湯ノズル4の下端は水冷銅板17から突き出ない位置とするようにしている。ファイバーボード等の断熱部材28の厚みは、断熱性と金属粉末製造装置の小形・省スペースを考慮すれば1〜5cmであるのが好ましい。断熱部材28はファイバーボードのほかに、アルミナブロックを敷き、その間をジルコニア砂で埋めて形成しても良い。
Around the
溶湯ノズル4の下方に、溶湯ノズル4を通過した溶湯10を通す長尺で筒状の溶湯ガイド5が配置される。溶湯ガイド5の孔部の中心は溶湯ノズル4の孔部の中心に一致するように設けられているのが好ましい。筒状の溶湯ガイド5の孔部の断面積が溶湯ノズル4よりも大きくて、溶湯ガイド5の上端が溶湯ノズル4の下端を囲むように、溶湯ノズル4の下端側が溶湯ガイド5の孔部の上端側に挿しいれられている。また下端は流体ノズルの近くまで及ぶ位置となるようにしている。溶湯ガイド5を構成する材料としては、耐熱鋼のような鉄系材料や、アルミナ、ジルコニア、ムライト、あるいは耐熱衝撃性に優れるボロン・ナイトライドのような各種セラミックス材料などが用いられる。溶湯ガイド5の形状も、筒状であれば特に限定されないが、形成の容易さから円筒形状が好ましく、上端側に鍔部を設けたりして組み付けが容易なようにしても良い。溶湯ガイド5が上記のような構成になっていると、図1に示すように、冷却用の水冷銅板17の下側の窪みに溶湯ガイド5の上端を差し込むように配置して、その鍔部を押さえ板18で水冷銅板17に螺子固定することが出来る。上端を固定するだけで溶湯ガイド5を容易に取り付けることができ、取り外しの作業も容易になる。
Below the
溶湯ガイド5の下端部は、貫通孔22内に配置され、流体ノズル3の上端と細隙23との間に位置するようするのが好ましい。このように配置すると、溶湯ガイド5の孔部を溶湯流路として気流Fの影響を避けながら、溶湯10を水ジェット19に近づけて供給することが出来る。なお水ジェット19は基本頂点が下方の円錐状であるが、細隙23の近くでは、一部が分裂した溶湯とともに上方向へ吹きあがる場合がある。吹きあがった溶湯が溶湯ガイド5の下端に付着しても良いが、水ジェット19への溶湯ガイド5を閉塞せず、溶湯流路を確保できる位置が、溶湯ガイド5の下端の目安となる。
It is preferable that the lower end of the
溶湯10を溶湯ガイド5の中空部を通過させるように構成することで、溶湯ノズル4を細隙23の近くまで延ばす必要がなく、短くしても貯留容器2内の溶湯10を安定して流体ノズル3の細隙近傍まで供給出来る。また溶湯ノズル4を短くすることで溶湯10の詰まりが生じる虞も低減することが出来る。
By configuring the
溶湯ガイド5の溶湯10が流下する内空間は断熱層としても機能し、溶湯10の粘度上昇を抑制することが出来る。また、高圧の流体によって水ジェット19が形成されると、それに伴って気体の流路20の上方から下方に向かう気流が生じる。この気流Fにより、溶湯ガイド5の内空間が減圧状態となり易い。特許文献6では、水ジェットにより吸引される気流F によって、溶湯ノズル104と保護管105との隙間の圧力が低下して減圧状態に維持され、それによって隙間の断熱性を高めているが、本発明においても同様な効果が得られやすい。
The inner space into which the
更に溶湯ガイド5の外側には風防部11を有している。風防部11は溶湯ガイド5の下端側を通すように開口していて、溶湯ガイド5の略全体を覆うように、気流Fの流路20を構成する吸気部の一部である天板30側に取り付けられる。
Further, a
また風防部11の形状を、流体ノズル3の貫通孔22の形状に倣った流線形とすることで、気流Fの妨げとなるのを防いでいる。溶湯ガイド5から流下した溶湯10は安定した気流Fとともに水ジェット19に送られて、良好な条件で粉末化することが出来る。風防部11は、その形状への加工の容易さから、耐熱鋼のような鉄系材料やステンレス鋼などの金属材料を用いるのが好ましい。
Further, the shape of the
溶湯ガイド5にヒータ等の加熱手段12を設けても良い。加熱手段12は溶湯ノズル4の下端よりも下方であって、溶湯ノズル4の長手方向の中間付近に設けるのが好ましい。この加熱手段によって溶湯ガイド5を加熱することにより、溶湯10の温度低下をより確実に抑制することができる。また、溶湯ガイド5に溶湯10が飛散した場合に熱衝撃で割れる虞が低減される。また加熱の効率を上げるように風防部11で加熱手段19の全体を覆うのが好ましい。加熱手段12を前記天板30に取り付けても良い。また、前記天板30には加熱手段12への接続ケーブルや測温用の熱電対を配置する溝等を設けても良い。
The
この様な構成の金属粉末製造装置では、短い溶湯ノズル4から溶湯10を流下させ、その溶湯ノズル4から流下する溶湯10を溶湯ガイド5の中空部を通過させるように構成することで、貯留容器2内の溶湯10を、溶湯ノズル4から溶湯ガイド5を通って流体ノズル3へと供給する。そのため溶湯10の温度低下を抑えて安定して流体ノズル3の細隙近傍まで溶湯10を供給出来る。また溶湯ノズル4を流体ノズル3の細隙23の近くまで延ばす必要がなく、溶湯ノズル4を短くすることで溶湯10の詰まりが生じる虞も低減し生産性を損ねることが無い。水ジェット19によって分裂した溶湯は微細な金属粉末はスラリーとして回収され、金属粉末を安定的に製造可能となる。
In the metal powder manufacturing apparatus having such a configuration, the
1 金属粉末製造装置
2 貯留容器
3 流体ノズル
4 溶湯ノズル
5 溶湯ガイド
10 溶湯
11 風防部
12 加熱手段
15 誘導コイル
19 水ジェット
20 気流の流路
22 溶湯流路
23 細隙
24 流体通路
25 流体ノズルの上部筒
26 流体ノズルの下部筒
27 円環状の導入路
1 Metal powder manufacturing equipment 2 Storage container 3
Claims (3)
前記貯留容器から前記溶湯を鉛直方向に流す溶湯流路と、
前記溶湯流路に向かって前記溶湯を粉末化する流体を噴出する細隙を備えた流体ノズルと、を有する金属粉末製造装置であって、
前記貯留容器の下部に設けられ、前記溶湯流路を構成する溶湯ノズルと、
前記溶湯ノズルの下部側に設けられ、前記溶湯ノズルよりも溶湯流路の断面積が大きい溶湯流路を構成する筒状の溶湯ガイドと、
前記溶湯ガイドの外側を覆う風防部と、を備え、
前記溶湯ノズルの下端側が前記溶湯ガイドの孔部の上端側に挿しいれられていて、
前記流体ノズルは前記溶湯ガイドの直下に貫通孔を有し、前記貫通孔は上方から前記細隙に向かう方向の縮径部を備え、前記縮径部と前記風防部との間で前記流体の噴出により生じる気流の流路を構成し、
前記溶湯ガイドの下端部は、前記風防部から前記貫通孔側へ突出し、前記流体ノズルの上端と前記流体ノズルの細隙との間に位置する金属粉末製造装置。 A storage container for storing molten metal and
A molten metal flow path that allows the molten metal to flow vertically from the storage container,
A metal powder manufacturing apparatus comprising a fluid nozzle having a gap for ejecting a fluid for pulverizing the molten metal toward the molten metal flow path.
A molten metal nozzle provided at the bottom of the storage container and forming the molten metal flow path, and a molten metal nozzle.
A tubular molten metal guide provided on the lower side of the molten metal nozzle and forming a molten metal flow path having a larger cross-sectional area of the molten metal flow path than the molten metal nozzle.
And a windshield portion covering the outside of the molten metal guide,
The lower end side of the molten metal nozzle is inserted into the upper end side of the hole of the molten metal guide.
The fluid nozzle has a through hole directly below the molten metal guide, and the through hole has a reduced diameter portion in a direction from above toward the gap, and the reduced diameter portion and the windshield portion of the fluid. It constitutes the flow path of the airflow generated by the ejection,
A metal powder manufacturing apparatus in which the lower end of the molten metal guide projects from the windshield toward the through hole and is located between the upper end of the fluid nozzle and the gap of the fluid nozzle.
前記溶湯ガイドの外側に加熱手段を有し、前記加熱手段を前記風防部で覆った金属粉末製造装置。 The metal powder manufacturing apparatus according to claim 1.
A metal powder manufacturing apparatus having a heating means on the outside of the molten metal guide and covering the heating means with the windshield portion.
前記溶湯ガイドの上端側に前記溶湯ノズルの下端が挿入された金属粉末製造装置。 The metal powder manufacturing apparatus according to claim 2.
A metal powder manufacturing apparatus in which the lower end of the molten metal nozzle is inserted into the upper end side of the molten metal guide.
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