JP6928569B2 - 流体輸送用可撓管の接続構造および接続方法並びに流体輸送用可撓管からの流体の排出方法 - Google Patents

流体輸送用可撓管の接続構造および接続方法並びに流体輸送用可撓管からの流体の排出方法 Download PDF

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本発明は、極低温である液化天然ガス(LNG)等の流体を輸送する際に用いられる流体輸送用可撓管等に関するものである。
従来、海上の洋上浮体施設からタンカへ極低温である液化天然ガス等の流体を輸送する際には、可撓性を有する内管の外周に補強層や断熱層や防水層が設けられ、極低温でも使用できる耐久性と断熱性を併せ持つ可撓管が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−243518号公報
近年、LNGを燃料とする船舶が増加しており、このようなLNG燃料船は、海上にてLNG供給船から燃料が供給される場合がある。海上にてLNGを供給する際には、各船舶への接続作業性に優れた流体輸送管が望まれる。
図7(a)は、従来の可撓管接続構造100を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)のY矢視図である。船体103aは、例えばLNGを燃料として利用する。また、船体103bは、LNGを輸送する燃料船である。船体103a、103bは、例えば互いの舷側が対向するように併設して係留され、船体103a、103bの間隔を保持して衝突を防ぐため、船体103a、103b間には、図示を省略したフェンダーが配置される。
図7(a)に示すように、船体103aの流体入口105aと、船体103bの流体出口105bとに可撓管101が接続される。この際、可撓管101は、船体103a、103bの併設方向(図中X方向)に敷設される。すなわち、船体103a、103bのそれぞれの流体入口105aと流体出口105bは、互いに船体同士の併設方向(図中X方向)に対向する。このため、可撓管101は、船体103aと船体103bの間で緩やかに曲がるようにして配置される。
この際、図7(b)に示すように、船体103a、103bのそれぞれの舷側には所定の曲率を有するサドル107が配置される。可撓管101は、サドル107によって支持され、所定の許容曲げ半径以上の曲げが生じないように船体103a、103b間に配置される。また、可撓管101の許容曲げ半径に応じて、船体103aと船体103bの距離が決定され、この距離に応じたサイズのフェンダー(図示省略)が使用される。
しかしながら、可撓管101の許容曲げ半径が大きな場合には、より大きなフェンダーを使用する必要があり、ハンドリング性が悪く、コスト増にもなる。また、船体同士に可撓管1を接続する際には、可撓管101を吊りあげて、可撓管1の端末部を船体へ引き込み、船体上の接続部(流体入口105a、流体出口105b)と接続する必要があり、作業性が悪い。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、より簡易に船体へ可撓管を接続することが可能な流体輸送用可撓管の端末構造等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、可撓性を有する内管と、前記内管の外周に設けられた補強層と、前記補強層の外周に設けられた断熱層と、最外周部に設けられた保護層と、を具備し、両端部に端末構造が形成された流体輸送用の可撓管であって、前記端末構造は、前記可撓管と接続される可撓管接続部と、前記可撓管接続部に対して、所定の角度の屈曲部を介して連続する直管部と、前記直管部の先端に設けられる船体接続部と、を具備し、前記直管部には、前記直管部の軸方向を回転軸として回転可能な第2の回転機構が設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管を有する、一対の船体間における可撓管の接続構造であって、少なくとも一方の船体において、流体の出口または入口の接続部と、前記端末構造の前記船体接続部とが接続されており、前記端末構造の前記直管部が、スライド架台に固定されており、前記スライド架台は、船体における流体の出口または入口との接続方向に移動可能であり、前記直管部と前記スライド架台は、前記スライド架台に対する前記直管部の軸方向への位置ずれ、または前記スライド架台に対して前記直管部の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれの少なくともいずれかを防止する固定構造が設けられ、前記第2の回転機構は、前記固定構造よりも屈曲部側の直管部に設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管の接続構造である。
前記可撓管接続部には、前記可撓管接続部の軸方向を回転軸として回転可能な第1の回転機構が設けられることが望ましい。
それぞれの船体の舷側において、流体の出口または入口の接続部と、それぞれの前記端末構造の前記船体接続部とが接続されており、それぞれの船体における前記端末構造との接続位置が、前記船体の前後方向にずれていることが望ましい。
第1の発明によれば、可撓管が端末構造を有するため、船体側との接続が容易である。また、可撓管接続部と船体接続部とが屈曲部を介して配置されるため、可撓管の端末構造にサドルとしての機能を付与することができる。このため、サドルを用いずに船体に接続することができる。さらに、屈曲部の向きを適切に配置することで、船体同士を前後にずらして配置して、可撓管を接続することができる。このため、船体同士の距離を近くしても、可撓管の許容曲げ半径を確保することができるため、より小さなフェンダーが使用可能となる。このため、作業性が良く、コストも低減することができる。また、端末構造の直管部をスライド架台に固定して、スライド架台を船体における流体の出口または入口との接続方向に移動させることで、端末構造と流体の出口または入口とを容易に接続することができる。この際、直管部とスライド架台に固定構造が形成されることで、直管部の軸方向への位置ずれや、直管部の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれを防止することができる。
また、可撓管接続部に第1の回転機構が設けられることで、可撓管に捻じれが生じた場合でも、第1の回転機構の回転によって捻じれを解消することができる。
また、直管部に第2の回転機構が設けられることで、船体接続部を船体側に接続した状態で、可撓管接続部の向きを回動させることができる。このため、例えば波などの影響で、船体同士に接続される可撓管の配設方向が変動した場合でも、この変動を吸収することができる。
の発明は、可撓性を有する内管と、前記内管の外周に設けられた補強層と、
前記補強層の外周に設けられた断熱層と、最外周部に設けられた保護層と、を具備し、両端部に端末構造が形成された流体輸送用の可撓管であって、前記端末構造は、前記可撓管と接続される可撓管接続部と、前記可撓管接続部に対して、所定の角度の屈曲部を介して連続する直管部と、前記直管部の先端に設けられる船体接続部と、を具備し、前記直管部には、前記直管部の軸方向を回転軸として回転可能な第2の回転機構が設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管を用いた、船体への可撓管の接続方法であって、前記可撓管の一方の端部が一方の船体に接続された状態で、前記可撓管の他方の端部における前記端末構造を、他方の船体に移送し、前記他方の船体において、前記端末構造の前記直管部をスライド架台に固定し、前記スライド架台を、前記他方の船体における流体の出口または入口との接続方向に移動させて前記他方の船体における流体の出口または入口の接続部と、前記端末構造の前記船体接続部とを接続し、前記直管部と前記スライド架台は、前記スライド架台に対する前記直管部の軸方向への位置ずれ、または前記スライド架台に対して前記直管部の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれの少なくともいずれかを防止する固定構造が設けられ、前記第2の回転機構は、前記固定構造よりも屈曲部側の直管部に設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管の接続方法である。
前記可撓管接続部には、前記可撓管接続部の軸方向を回転軸として回転可能な第1の回転機構が設けられることが望ましい。
前記一方の船体の舷側における前記可撓管の接続部と、前記他方の船体の舷側における前記可撓管の接続部とが、船体の前後方向に互いにずれた状態で、前記他方の船体における流体の出口または入口の接続部と、前記端末構造の前記船体接続部とを接続することが望ましい。
第2の発明によれば、可撓管が端末構造を有するため、船体側との接続が容易である。
また、船体側と端末構造との接続位置が、船体の前後方向にずれるようにすることで、船体同士の距離を近づけることができる。このため、小さいフェンダーを使用することができる。
また、端末構造の直管部をスライド架台に固定して、スライド架台を船体における流体の出口または入口との接続方向に移動させることで、端末構造と流体の出口または入口とを容易に接続することができる。
この際、直管部とスライド架台に固定構造が形成されることで、直管部の軸方向への位置ずれや、直管部の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれを防止することができる。
の発明は、可撓性を有する内管と、前記内管の外周に設けられた補強層と、
前記補強層の外周に設けられた断熱層と、最外周部に設けられた保護層と、を具備し、両端部に端末構造が形成された流体輸送用の可撓管であって、前記端末構造は、前記可撓管と接続される可撓管接続部と、前記可撓管接続部に対して、所定の角度の屈曲部を介して連続する直管部と、前記直管部の先端に設けられる船体接続部と、を具備し、前記直管部には、前記直管部の軸方向を回転軸として回転可能な第2の回転機構が設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管を用いた、流体輸送用可撓管からの流体の排出方法であって、前記可撓管の両端部に、前記端末構造が形成されており、一対の船体のそれぞれにおいて、流体の出口または入口の接続部と、それぞれの前記端末構造の前記船体接続部とが接続されており、一方の船体から他方の船体へ流体を輸送した後、一対の船体のそれぞれの前記船体接続部が、ぞれぞれの船体に接続された状態で、前記可撓管の一部を吊りあげて、一対の船体のそれぞれにおいて、前記第2の回転機構を上方に回転させて、前記可撓管の内部の流体をそれぞれの船体へ排出することを特徴とする流体輸送用可撓管からの流体の排出方法である。
前記可撓管接続部には、前記可撓管接続部の軸方向を回転軸として回転可能な第1の回転機構が設けられることが望ましい。
の発明によれば、容易に管体内部の流体を排出することができる。この際、直管部に第2の回転機構が設けられることで、船体接続部の接続した状態で、可撓管を吊りあげても、可撓管接続部の向きが回動するため、可撓管に過剰な曲げが加わることを抑制することができる。
本発明によれば、より簡易に船体へ可撓管を接続することが可能な流体輸送用可撓管の端末構造等を提供することができる。
可撓管1の構造を示す斜視図。 (a)は端末構造11の平面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図。 可撓管接続構造40を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線矢視図。 (a)は端末構造11を流体出口43bに接続する工程を示す正面図、(b)は、(a)のF部における断面図。 端末構造11を流体出口43bに接続した状態を示す正面図。 (a)、(b)は、可撓管1内の流体を排出する方法を示す図。 従来の可撓管接続構造100を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のY矢視図。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる可撓管1の斜視図である。LNGなどの低温流体を輸送可能な可撓管1は、主に、内管3、補強層7、断熱層9、保護層13等から構成される。
内管3は、内部に流体(以下、LNGが流れるものとして説明する)が流される。内管3は、可撓性を有する管体であり、ある程度の強度と低温耐性が優れることが望ましい。すなわち、内管3の内部にLNG等の極低温流体が流されても、可撓性を維持でき、割れやクラック等の発生しにくい材質が好ましい。内管3は、例えば金属製であり、望ましくはステンレス製の波付き管が使用できる。
内管3の外周部には補強層7が設けられる。補強層7は、主に内管3が軸方向へ変形する(伸びる)ことを抑えるとともに、内管3の可撓性に追従して変形可能である。補強層7は、例えば、繊維テープや金属テープ等の補強テープや繊維や金属素線の織物構造により形成される。
なお、補強層7は、断熱層9の内側に位置し、内管3の内部にLNG等の極低温流体が流された場合に、LNG等の極低温流体に近い温度まで冷やされる。そのため、極低温下でも高い強度を維持し、脆化が生じない低温特性に優れた材質であることが望ましい。
また、必要に応じて、内管3の外周部には不織布等による座床層5が設けられる。座床層5は、内管3の外周における凹凸形状を略平らにならすための層であり、内管3の可撓性に追従して変形可能である。すなわち、座床層は、ある程度の厚みを有し、凹凸形状のクッションとしての役割を有する。
補強層7の外周には断熱層9が設けられる。断熱層9は、内管3内を流れるLNGと可撓管1の外部とを断熱するとともに、内管3の可撓性に追従して変形可能である。断熱層9としては、例えばガラスファイバー、セラミックファイバー、ロックウールなどのブランケット状断熱材、エアロジェル、発泡プラスチック、ガラスビーズ等のフィラー材を分散したプラスチックが用いられる。
エアロジェルとは、水分をガスに置換してゲル状に生成した物質のことであり、体積のおよそ9割以上の空気を含んでおり、極めて軽く、また高い断熱性を有する物質をいう。エアロジェルは、例えばシリカ、アルミナ等を主成分として生成される。断熱層9は、例えば、エアロジェルをポリエステル不織布に含浸させて形成される。断熱層9の厚さは、たとえば10mm〜50mmである。
補強層7の外周には、保護層13が設けられる。すなわち、可撓管1の最外周部に保護層13が形成される。保護層13は、外部からの水の浸入を防ぐとともに、内管3の可撓性に追従して変形可能である。
次に、可撓管1の端末構造について説明する。図2(a)は可撓管1の端末構造11の平面図、図2(b)は図2(a)のA−A線断面図である。端末構造11は、可撓管接続部15、屈曲部17、直管部19、船体接続部21等からなる。端末構造11は、金属製である。
可撓管接続部15は、可撓管1の端部と接続される部位である。可撓管接続部15の先端側には所定の角度で屈曲する屈曲部17を介して連続する直管部19が形成される。また、直管部19の先端部には、船体接続部21が設けられる。船体接続部21は、船体の流体入口または流体出口と接続される。
屈曲部17によって、可撓管接続部15の軸方向(図中B)と船体接続部21(直管部19)の軸方向(図中C)とは所定の角度で異なる方向に向けて形成される。なお、屈曲部17の屈曲角度は略90°であるが、90°よりもわずかに大きいことが望ましい。例えば、屈曲部17の角度は、90°超95°以下である。
可撓管接続部15には、第1の回転機構である回転機構23が設けられる。回転機構23は、可撓管接続部15の軸方向(図中B)を回転軸として回転可能である。同様に、直管部19(船体接続部21近傍)には、第2の回転機構である回転機構25が設けられる。回転機構25は、直管部19の軸方向(図中C)を回転軸として回転可能である。
直管部19には、吊り部31が設けられる。図示した例では、吊り部31は、所定の距離だけ離間して複数個所に配置される。吊り部31は、クレーン等で端末構造11を吊り下げる部位である。
直管部19には、長手方向に沿って所定長さの凸条部27が設けられる。凸条部27は、直管部19の外周面から突出し、直管部19の周方向において、略可撓管接続部15側に形成される。凸条部27は、直管部19の外周面から突出する。また、直管部19の周方向において、凸条部27の両側には凸部29が形成される。凸部29は、直管部19の外周面から突出する。凸部29は、直管部19の長手方向に対して、所定の間隔で複数個所に配置される。
次に、端末構造11によって可撓管1が接続された可撓管接続構造について説明する。図3(a)は、可撓管接続構造40を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)のD−D線矢視図である。可撓管接続構造40は、船体41a、41bに可撓管1が接続される。船体41aは、例えば流体を燃料として利用する船体であり、船体41bは、例えば流体を供給する船体である。
可撓管1の両端部には、端末構造11が形成される。船体41a、41bの舷側には、それぞれ、流体入口43a、流体出口43bが設けられる。可撓管1の両端の端末構造11は、流体入口43a、流体出口43bのそれぞれの船体接続部と接続される。
船体41aと船体41bとは、互いに前後方向(図中E方向)にずれた位置で係留される。すなわち、船体41aにおける端末構造11と流体入口43aとの接続位置と、船体41bにおける端末構造11と流体出口43bとの接続位置は、それぞれの船体の前後方向(図中E方向)にずれている。
このように接続位置を前後方向にずらして配置することで、可撓管1の許容曲げ半径を船体41a、41bの前後方向のずれによって確保することができるため、船体41a、41bの距離で確保する必要がない。このため、船体41a、41bの距離を、可撓管1の許容曲げ半径によらず近づけることができる。このため、より小さなフェンダーを使用することができる。
なお、可撓管1は前後方向に向けて敷設されるため、従来のように、舷側に対して略垂直な方向に向けて可撓管1を保持する従来のサドルが利用できない。しかし、本実施形態では、端末構造11の屈曲部17によって可撓管1は、前後方向へ向けて保持される。このため、サドルを用いる必要がない。このため、船体の接続部の近傍に、端末構造11の接続作業の妨げになるものがない。
なお、各船体41a、41bにそれぞれ複数の接続部が配置される場合には、複数本の可撓管1が接続される。例えば、図示した例では、3本の可撓管1が接続される。この場合には、端末構造の直管部19の長さを互いに変えてもよい。例えば、各船体において、相手の船体側に最も近い接続部の直管部19を最も短くして、相手の船体側から離れるにつれて直管部19を長くする。また、各船体において、最も短い直管部19の接続部と、相手側の最も長い直管部の接続部とを接続する。このようにすることで、可撓管1同士が接触することを抑制することができる。
また、前述したように、屈曲部17の屈曲角度を90°を超える角度とすることで、可撓管1が、各船体に略平行に布設されるのではなく、接続相手の船体方向に向けて可撓管1を敷設することができる。このため、可撓管1が船体へ接触することを抑制することができる。
次に、可撓管1の端末構造11を用いた、各船体への可撓管1の接続方法について説明する。図4(a)は、端末構造11を流体出口43bに接続する工程を示す正面図であり、図4(b)は、図4(a)のF部における断面図である。なお、船体41aにおける端末構造11を流体入口43aに接続する工程も同様であるため、重複する説明を省略する。
まず、可撓管1の一方の端部が一方の船体41aに接続された状態で、可撓管1の他方の端部における端末構造11を、ワイヤ51で吊り上げて、他方の船体41bに移送する。ワイヤ51は、吊り部31に接続される。なお、船体接続部21側の吊り部31aに、図示しないリードワイヤを接続し、船体41bの作業者が端末構造11を船体側へ引き込むようにしても良い。
次に、端末構造11を吊り下ろして、直管部19をスライド架台45へ固定する。スライド架台45は、各船体における端末構造11との接続部近傍に配置される。スライド架台45は、船体における流体出口43b(または流体入口43a)との接続方向に移動可能である。
直管部19は、クランプ47によってスライド架台45に固定される。例えば、クランプ47はスライド架台45に着脱可能である。クランプ47は、直管部19の凸部29の間に配置される。この際、凸部29は、クランプ47の側面と接触して係合する。このため、スライド架台45に対して、直管部19がその軸方向に移動することを抑制することができる。
図4(b)に示すように、スライド架台45には、溝49が形成される。溝49には、直管部19の凸条部27が嵌合する。このため、直管部19がその軸方向を回転軸として回転することを抑制することができる。なお、凸条部27と凸部29はいずれか一方であってもよい。すなわち、直管部19とスライド架台45には、スライド架台45に対する直管部19の軸方向への位置ずれ、またはスライド架台45に対して直管部19の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれの少なくともいずれかを防止する固定構造が設けられる。
図5は、この状態から、端末構造11を流体出口43bとの接続方向(図中矢印G方向)に移動させた状態を示す図である。端末構造11を流体出口43bとの接続方向へ移動させて、船体41bにおける流体出口43bの接続部と、端末構造11の船体接続部21とを接続する。この際、スライド架台45上に固定された直管部19の移動軸と、流体出口43bとの接続軸とが略一致しているため、容易に両者を接続することができる。
なお、船体接続部21と流体出口43bとの接続後は、直管部19とスライド架台45との固定を外してもよい。このようにすることで、回転機構25によって端末構造11を自由に回動させることができる。なお、回転機構25を、前述した固定構造よりも屈曲部17側の直管部19に設けることで、直管部19をスライド架台45上に固定した状態でも、回転機構25を回転させることができる。
以上により、一方の船体41aの舷側における可撓管1の接続部と、他方の船体41bの舷側における可撓管1の接続部とが、それぞれの船体の前後方向に互いにずれた状態で、船体41a、41bにおける流体入口43a、流体出口43bのそれぞれの接続部と、可撓管1の両端部の端末構造11の船体接続部21とをそれぞれ接続することができる。したがって、可撓管1を介して、流体を船体41bから船体41aへ輸送することができる。
次に、端末構造11を有する可撓管1からの流体の排出方法について説明する。図6(a)は、可撓管1の両方の端末構造11が、船体41a、41bのそれぞれの流体入口43a、流体出口43bに接続された状態を示す概念図である。可撓管1は、船体41a、41bの間が下方に垂れ下がっているため、この部位に流体が溜まっている。一方の船体41bから他方の船体41aへの流体の輸送が完了した後、可撓管1の一部をワイヤ51で吊りあげる(図中矢印H)。
図6(b)に示すように、可撓管1の略中央を吊り上げると、一対の船体41a、41bのそれぞれにおいて、回転機構25を上方に回転させることで、可撓管1の端末構造11近傍において、過剰な曲げが加わることを抑制することができる。以上により、可撓管1の内部の流体をそれぞれの船体41a、41bへ排出することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる可撓管1の端末構造11によれば、可撓管接続部15と船体接続部21とが屈曲部17を介して配置されるため、サドルを用いることなく、可撓管1に過剰な曲げが加わることを抑制することができる。また、屈曲部17によって、船体41a、41bを前後にずらして配置して、可撓管1を接続することができる。このため、船体41a、41bの距離を近くしても、可撓管1の許容曲げ半径を確保することができる。このため、より小さなフェンダーが使用可能となり、作業性が良く、コストも低減することができる。
また、可撓管接続部15に回転機構23が設けられることで、可撓管1に捻じれが生じた場合でも、回転機構23の回転によって捻じれを解消することができる。同様に、直管部19に回転機構25が設けられることで、船体接続部21を船体側の流体入口43aまたは流体出口43bに接続した状態で、可撓管接続部15の向きを回動させることができる。このため、例えば波などの影響で、船体同士に接続される可撓管1の配設方向が変動した場合でも、この変動を吸収することができる。
また、回転機構25が設けられるため、それぞれの船体接続部21がそれぞれの船体41a、41bに接続された状態で、可撓管1を吊り上げることで、容易に可撓管接続部15の向きを回動させることができる。このため、可撓管1に過剰な曲げが加わることを抑制するとともに、可撓管1の内部の流体を排出することができる。
また、スライド架台45を用いることで、端末構造11を船体側の接続部へ接続するのが容易である。特に、流体入口43aや流体出口43bが、船体の内部に配置される場合でも、容易に端末構造11を接続部方向へ移動させることができる。
この際、直管部19に対して、軸方向または軸方向を回転軸とする回転方向の位置ずれを防止する固定構造が設けられるため、確実に直管部19をスライド架台45に固定することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、一対の船体41a、41bのそれぞれにおいて端末構造11の船体接続部21と各船体とを接続したが、少なくとも一方の船体において、流体の出口または入口の接続部と、端末構造11の船体接続部21とが接続されていればよい。
1………可撓管
3………内管
5………座床層
7………補強層
9………断熱層
11………端末構造
13………保護層
15………可撓管接続部
17………屈曲部
19………直管部
21………船体接続部
23、25………回転機構
27………凸条部
29………凸部
31、31a………吊り部
40………可撓管接続構造
41a、41b………船体
43a………流体入口
43b………流体出口
45………スライド架台
47………クランプ
49………溝
51………ワイヤ
100………可撓管接続構造
101………可撓管
103a、103b………船体
105a………流体入口
105b………流体出口
107………サドル

Claims (8)

  1. 可撓性を有する内管と、
    前記内管の外周に設けられた補強層と、
    前記補強層の外周に設けられた断熱層と、
    最外周部に設けられた保護層と、
    を具備し、両端部に端末構造が形成された流体輸送用の可撓管であって、
    前記端末構造は、
    前記可撓管と接続される可撓管接続部と、
    前記可撓管接続部に対して、所定の角度の屈曲部を介して連続する直管部と、
    前記直管部の先端に設けられる船体接続部と、
    を具備し、
    前記直管部には、前記直管部の軸方向を回転軸として回転可能な第2の回転機構が設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管を有する、一対の船体間における可撓管の接続構造であって、
    少なくとも一方の船体において、流体の出口または入口の接続部と、前記端末構造の前記船体接続部とが接続されており、
    前記端末構造の前記直管部が、スライド架台に固定されており、前記スライド架台は、船体における流体の出口または入口との接続方向に移動可能であり、
    前記直管部と前記スライド架台は、前記スライド架台に対する前記直管部の軸方向への位置ずれ、または前記スライド架台に対して前記直管部の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれの少なくともいずれかを防止する固定構造が設けられ、
    前記第2の回転機構は、前記固定構造よりも屈曲部側の直管部に設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管の接続構造。
  2. 前記可撓管接続部には、前記可撓管接続部の軸方向を回転軸として回転可能な第1の回転機構が設けられることを特徴とする請求項1記載の流体輸送用可撓管の接続構造
  3. それぞれの船体の舷側において、流体の出口または入口の接続部と、それぞれの前記端末構造の前記船体接続部とが接続されており、それぞれの船体における前記端末構造との接続位置が、前記船体の前後方向にずれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体輸送用可撓管の接続構造。
  4. 可撓性を有する内管と、
    前記内管の外周に設けられた補強層と、
    前記補強層の外周に設けられた断熱層と、
    最外周部に設けられた保護層と、
    を具備し、両端部に端末構造が形成された流体輸送用の可撓管であって、
    前記端末構造は、
    前記可撓管と接続される可撓管接続部と、
    前記可撓管接続部に対して、所定の角度の屈曲部を介して連続する直管部と、
    前記直管部の先端に設けられる船体接続部と、
    を具備し、
    前記直管部には、前記直管部の軸方向を回転軸として回転可能な第2の回転機構が設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管を用いた、船体への可撓管の接続方法であって、
    前記可撓管の一方の端部が一方の船体に接続された状態で、前記可撓管の他方の端部における前記端末構造を、他方の船体に移送し、前記他方の船体において、前記端末構造の前記直管部をスライド架台に固定し、前記スライド架台を、前記他方の船体における流体の出口または入口との接続方向に移動させて前記他方の船体における流体の出口または入口の接続部と、前記端末構造の前記船体接続部とを接続し、
    前記直管部と前記スライド架台は、前記スライド架台に対する前記直管部の軸方向への位置ずれ、または前記スライド架台に対して前記直管部の軸方向を回転軸とした回転方向への位置ずれの少なくともいずれかを防止する固定構造が設けられ、
    前記第2の回転機構は、前記固定構造よりも屈曲部側の直管部に設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管の接続方法。
  5. 前記可撓管接続部には、前記可撓管接続部の軸方向を回転軸として回転可能な第1の回転機構が設けられることを特徴とする請求項4記載の流体輸送用可撓管の接続方法。
  6. 前記一方の船体の舷側における前記可撓管の接続部と、前記他方の船体の舷側における前記可撓管の接続部とが、船体の前後方向に互いにずれた状態で、前記他方の船体における流体の出口または入口の接続部と、前記端末構造の前記船体接続部とを接続することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の流体輸送用可撓管の接続方法。
  7. 可撓性を有する内管と、
    前記内管の外周に設けられた補強層と、
    前記補強層の外周に設けられた断熱層と、
    最外周部に設けられた保護層と、
    を具備し、両端部に端末構造が形成された流体輸送用の可撓管であって、
    前記端末構造は、
    前記可撓管と接続される可撓管接続部と、
    前記可撓管接続部に対して、所定の角度の屈曲部を介して連続する直管部と、
    前記直管部の先端に設けられる船体接続部と、
    を具備し、
    前記直管部には、前記直管部の軸方向を回転軸として回転可能な第2の回転機構が設けられることを特徴とする流体輸送用可撓管を用いた、流体輸送用可撓管からの流体の排出方法であって、
    前記可撓管の両端部に、前記端末構造が形成されており、一対の船体のそれぞれにおいて、流体の出口または入口の接続部と、それぞれの前記端末構造の前記船体接続部とが接続されており、
    一方の船体から他方の船体へ流体を輸送した後、一対の船体のそれぞれの前記船体接続部が、ぞれぞれの船体に接続された状態で、前記可撓管の一部を吊りあげて、一対の船体のそれぞれにおいて、前記第2の回転機構を上方に回転させて、前記可撓管の内部の流体をそれぞれの船体へ排出することを特徴とする流体輸送用可撓管からの流体の排出方法。
  8. 前記可撓管接続部には、前記可撓管接続部の軸方向を回転軸として回転可能な第1の回転機構が設けられることを特徴とする請求項7記載の流体輸送用可撓管からの流体の排出方法。
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