JP5170882B2 - 可撓管の敷設装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば極低温である液化天然ガス等の流体を、海上に設置された浮体施設からタンカ等へ輸送する際に用いられる可撓管の敷設装置に関するものである。
従来、海底の油田等から算出した石油等を貯蔵する海上の浮体施設(基地)から、輸送用のタンカへ石油等を積み込むためには、浮体施設とタンカ等を樹脂製の浮遊式の可撓管を用いて接続し、石油等の輸送が行われている。
図10は、従来の石油等の輸送に用いられる樹脂製可撓管の敷設装置40を示す図である。敷設装置40は、洋上浮体施設47上に、複数のドラム41a、41b、41cが設けられる。ドラム41a、41b、41cにはそれぞれ可撓管43a、43b、43cが巻き付けられている。ドラム43a、43b、43cが回転軸45a、45b、45cを中心に回転して、図示を省略した送り装置によって可撓管43a、43b、43cが海上へ送り出される。可撓管43a、43b、43cは、積み込みが行われるタンカまで送り出されると、タンカと接続され、洋上浮体施設からタンカへ石油等が積み込まれる。
一方、地上または近海のガス田等から算出した天然ガス等は、基地で液化され貯蔵される。液化天然ガス(以下「LNG」)を輸送用のタンカに積み込む際には、沿岸基地に設けられた多関節型のローディングアームが用いられる。LNG受け入れ基地としては、例えばローディングアーム方式を採用した特許文献1記載のLNG受け入れ基地およびLNG出荷基地システムがある(特許文献1)。
特開平5−65718号公報
しかし、特許文献1のようなローディングアーム方式は、地上基地からタンカへの積み込みは可能であるが、外海のガス田に設置されたLNGを生産貯蔵するような浮体施設から、タンカへLNGを積み込む際には、波等によって相互に大きく揺れる施設とタンカ間の動きにローディングアームが追従することができず、また、設備の大型化を招くという問題がある。
また、従来の敷設装置40では、限られた作業時間で複数の可撓管を各ドラム毎に操作する必要があるため、例えば洋上浮体施設3の船尾の大半のスペースを占有して一斉に洋上への送り出し作業を進めることになり、ドラム設置場所確保の問題やドラム間隔が接近し過ぎる問題がある。
また、従来の石油の輸送方法のように、樹脂製の浮遊式の可撓管43を用いて、流体をタンカへ積み込む方式では、LNG等の極低温流体への対応が困難であるという問題がある。これは、LNGは約―160℃と極低温であるため、従来の樹脂製の浮遊式の可撓管は、このような極低温ではもろくなり、十分な可撓性が得られず、このため金属製の管を使用する必要があり、耐久性と断熱性を併せ持つ可撓管が要求されるためである。
また、このような高耐久性、高断熱性を併せ持つ可撓管を採用すると、疲労を考慮する必要があり、また、従来の可撓管と比較して許容曲げ半径が大きくなるため、可撓管の敷設装置が大型化するという問題がある。さらに、送り出された可撓管43a、43b、43cはほぼ同速度で同時に同方向に海上へ送り出されるため、送り出された可撓管同士が絡みあい、または可撓管43a、43b、43cの先端同士がぶつかり合い、可撓管が損傷を受ける恐れがあるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、海上の浮体施設からタンカへの流体、特に低温流体を積み込む際に使用する可撓管を送り出すことが可能であり、可撓管の絡みや損傷を防ぐことが可能な可撓管の敷設装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、洋上浮体施設に設けられ、流体輸送用の可撓管の敷設装置であって、同心軸に設けられ、可撓管の巻き付け径が異なる複数のドラムと、前記複数のドラムに巻き付けられた複数の可撓管と、前記施設から前記可撓管を送り出す際の前記可撓管の送り出し方向を定めるガイドローラと前記複数の可撓管を夫々海上へ送り出す可撓管送り手段と、を具備し、前記洋上浮体施設の外縁または外縁と接する直線と前記可撓管の送り出し方向とのなす角度が、前記複数のドラムに巻き付けられた前記複数の可撓管ごとに異なり、さらに前記送り出し手段による前記可撓管の前記施設からの送り出し速度が、前記複数の可撓管ごとに異なることを特徴とする可撓管の敷設装置である。
前記複数のドラムは、複数段に重ねられたターンテーブルであり、下方のターンテーブルから上方のターンテーブルにいくにつれて前記可撓管の巻き付け径が小さくなることが望ましい。
前記複数のドラムは、それぞれ独立して回転することが可能であってもよい。また、前記流体は液化天然ガスであってもよい。また、前記施設から同時に送り出される複数の前記可撓管において、複数の可撓管が互いに接触することなく送り出されてもよい。
第1の発明によれば、同心軸に設けられた複数のドラムに可撓管が巻き付けられるため、ドラムの設置スペースを小さくすることができ、特に、ドラムがターンテーブルであれば、ドラムが複数段に重ねられるため、敷設装置を更に小型化することができる。特に、輸送する流体がLNGのような極低温流体の場合には、可撓管に金属が用いられ、補強層や断熱層が設けられるため、許容曲げ半径が大きくなるが、設備が小型化するため、より大きな曲げ半径を確保することができる。
また、巻き付け径の異なる複数のドラムに可撓管が巻き付けられるため、可撓管を海上へ送り出す際に、可撓管の送り出し速度がドラムごとに異なり、このため、可撓管の端部同士がぶつかりあったり、可撓管同士が絡むことを防止することができる。
また、可撓管の送りだし方向が、ドラムごとに異なれば、海上へ送り出される可撓管同士がぶつかり合うことで互いに損傷したり、可撓管同士が絡むことをさらに防止することができる。
また、複数のドラムが互いに独立して回転可能であれば、最初に可撓管の送り出しを終了したドラムのみの回転を停止して、当該可撓管を流体の供給部に接続している間に、他のドラムを回転させることも可能であり、作業工数を削減することができる。
第2の発明は、海上の施設に設けられ、流体輸送用の可撓管の敷設装置であって、同心軸に設けられ、可撓管の巻き付け径が異なる複数のドラムと、前記複数のドラムに巻き付けられた複数の可撓管と、前記施設から前記可撓管を送り出す際の前記可撓管の送り出し方向を定めるガイドローラと前記複数の可撓管を夫々海上へ送り出す可撓管送り手段と、を具備し、前記送り出し手段による前記可撓管の前記施設からの送り出し速度と、前記ガイドローラによる前記可撓管の送り出し方向は、前記複数のドラムに巻き付けられた前記複数の可撓管ごとに異なり、前記複数のドラムはそれぞれ独立して回転および停止制御が可能であり、前記複数の可撓管の敷設の際に、前記複数の可撓管同士の接触を防止するために、前記複数のドラムの回転および停止制御が可能であることを特徴とする可撓管の敷設装置である。
第2の発明によれば、同心軸に設けられた複数のドラムに可撓管が巻き付けられるため、ドラムの設置スペースを小さくすることができ、また、各ドラムから送り出される可撓管同士は、送り出し速度及び送り出し方向が異なるため、海上で可撓管同士の接触を抑制することができ、更に、可撓管同士が海上でぶつかりそうになった場合などにおいては、各ドラムを個別に制御して回転速度制御や停止制御が可能であるため、可撓管同士の接触をより確実に防ぐことが可能な可撓管の敷設装置を得ることができる。
本発明によれば、海上の浮体施設からタンカへの流体、特に低温流体を積み込む際に使用する可撓管を送り出すことが可能であり、可撓管の絡みや損傷を防ぐことが可能な可撓管の敷設装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる敷設装置1について説明する。図1は、敷設装置1を示す図である。
敷設装置1は、洋上浮体施設3上に設けられる。洋上浮体施設3は、特に外海上に設けられ、海底ガス田から算出した天然ガスを液化し、貯蔵する貯蔵基地である。
敷設装置1は、主にドラム13(13a、13b、13c)、可撓管11(11a、11b、11c)、送り装置19(19a、19b、19c)、ガイド17(17a、17b、17c)等から構成される。
可撓性を有する可撓管11はドラム13a、13b、13cそれぞれに巻き付けられる。可撓管11の詳細は後述する。ドラム13a、13b、13cはそれぞれ可撓管11の巻き付け径が異なる。ドラム13a、13b、13cは回転軸15を共有し、回転軸15を中心に回転可能である。
可撓管11a、11b、11cの先端にはそれぞれ継手21a、21b、21cが設けられる。継手21a、21b、21cは、タンカ側に設けられた受給部に接続するためのものである。
可撓管11a、11b、11cそれぞれに対して、送り装置19(19a、19b、19c)が設けられる。送り装置19は、可撓管11を海上へ送り出すための装置である。送り装置19は、例えば一対のベルト状の無限軌道であり、一対の無限軌道間に可撓管11を挟み込み、無限軌道を動作することで、可撓管11を海上へ送り出すことができる。なお、送り装置19は、無限軌道に限られず、送りローラ等であっても良い。
可撓管11a、11b、11cそれぞれに対して、ガイド17(17a、17b、17c)が設けられる。ガイド17は、可撓管11を海上へ送り出す際の送り出し方向を制限するための装置である。ガイド17は、例えば複数のガイドローラにより構成され、複数のガイドローラ間を可撓管11が通過し、ガイドローラの並び方向に可撓管11が送り出される。なお、送り装置19によって、送り方向が十分制御されれば、ガイド17は不要である。ただし、送り出した可撓管の長さが長くなると可撓管先端部と送り装置の距離が長くなり、送り装置のみでは送り方向の制御しずらくなり、ガイド17が必要となる。
ドラム13の近傍には、供給部7が設けられる。供給部7は、洋上浮体施設3に貯蔵されるLNG等を外部へ供給するための部位である。可撓管11の継手21が設けられた側とは反対側にも、図示を省略した継手が設けられており、当該継手が供給部7へ接続される。
敷設装置1は、送り装置19により、ガイド17により定められた方向に可撓管11を送り出す。各送り装置19a、19b、19cによる可撓管11a、11b、11cの送り速度と、ドラム13との回転速度とは同期している。各ドラム13a、13b、13cは可撓管11の巻き付け径が異なるため、ドラム13a、13b、13cが回転軸15を中心に同角速度で回転すると、可撓管11の送り出し速度は各ドラムによって異なる。
例えば、ドラム13a、13b、13cの可撓管11の巻き付け径を、それぞれ、25m、20m、15mとし、全てのドラムが1分間当たり1/10回転するとすれば、可撓管11a、11b、11cの送り出し速度は、それぞれ、約7.85m/分、6.28m/分、4.71m/分となる。したがって、送り装置19a、19b、19cは各可撓管の送り速度に合わせた速度で可撓管11を送り出す。
次に、可撓管11について説明する。可撓管11は、可撓性を有するパイプであり、石油等の常温の流体を輸送するためには、従来から使用される樹脂管でよいが、LNGなどの極低温流体を輸送するためには、高い断熱性、耐久性等が要求される。
図2は、可撓管11の構成を示す図である。流体が流れる最内部には金属製の波付き管25が設けられる。波付き管25によって、可撓管11は内部を流れる流体の内圧に耐えることができる。
なお、通常、流体の輸送効率を考慮して、10万から15万トンクラスのタンカが利用される。また、海上は天候の変動も激しいため、タンカ等への流体の積み込み作業は、通常24時間以内に終了することが望まれる。したがって、積み込み効率を考慮すると、可撓管11の径は400mm程度のものが2本〜3本程度使用される。但し、可撓管11の径は、流体の輸送効率を高めるためには大きい方が望ましいが、可撓管11の許容曲げ半径が大きくなり、可撓管11の敷設装置が大型化するため、可撓管11の径や本数は使用条件等に応じて適宜決定される。
また、波付き管25は可撓性を有し、所定の曲げ半径以上であれば自由に曲げることができる。ここで、所定の曲げ半径とは、可撓管11の許容曲げ半径であり、可撓管11の塑性変形による管の潰れなどが生じない曲げの曲率をいう。通常、可撓管11の許容曲げ半径は、可撓管11の径の10倍程度であり、望ましくは可撓管11の径の15倍程度と設定される。
例えば、可撓管11は内径400mm、外径500mm程度のものが使用できるが、この場合の許容曲げ半径は5mと設定され、望ましくは、7.5m程度である。したがって、前述のドラム13の可撓管11の巻き付け径は、少なくとも許容曲げ半径以上である必要がある。
波付き管25の外層には、座床層27が設けられる。座床層27は波付き管25の外周の凹凸を平らにするための層で、例えば不織布層である。座床層27の外層には補強層29が設けられる。補強層29は、可撓管11の軸方向の変形を抑制する。補強層29は例えば繊維織物テープまたは金属テープであり、可撓管11の軸方向に交互巻きされる。
補強層29の外層は断熱層31が設けられる。断熱層31は、波付き管25内部を流れる極低温流体と外部とを断熱し、可撓管11の外層の温度低下を防ぐとともに、外部からの熱を流体に伝達することを防ぐ。断熱層31は例えば不織布が用いられる。断熱層31の外層には防水層33が設けられる。防水層33は樹脂製であり、可撓管11の変形に追従するとともに、海水等が可撓管11内部へ浸入することを防ぐ。なお、断熱層31によって、防水層33は極低温流体による温度の影響が少ない。したがって、防水層33は脆化することがない。
可撓管11によれば、極低温の流体を輸送することができ、また、洋上浮体施設3とタンカとの波による相対的な位置変動等に対して可撓性を有するため追従でき、また、洋上浮体施設3上で保管時に、場所を取ることがない。なお、可撓管11の構成は、図2の構成に限られない。取り扱う流体の特性や使用条件等に応じて変更することができる。
次に、ドラム13について説明する。図3は、ドラム13a、13b、13cを示す斜視図である。ドラム13a、13b、13cはターンテーブルであり、略鉛直方向(洋上浮体施設3に対して垂直)に設けられた回転軸15を中心に略水平方向に回転する。また、最下方に設けられたドラム13aが最も大きな可撓管11の巻き付け径を有しており、上方に行くにつれて、すなわち、ドラム13b、13cに行くにつれて可撓管11の巻き付け径は小さくなる。なお、前述の通り、最も小さな巻き付け径を有するドラム13cの径は、巻き付けられる可撓管11の許容巻き付け半径以上である。
ドラム13a、13b、13cは、それぞれ同軸状に設置されており、全てが同時に回転しても良く、または、それぞれ個別に回転させることもできる。全てのドラム13が同時に回転する場合には、ドラム13の回転駆動および制御を行うための図示を省略した動作手段およびブレーキ等は1台でよい。ただし、好ましくは通常はそれぞれ個別に回転させることができる構造とする。なぜなら、敷設途中で可撓管同士が接触したり、絡み合ったりする距離まで接近したときに、ドラム13a、13b、13cそれぞれの回転数を個別に切り換えるか又は個別にブレーキをかけて可撓管を送るのを止めることができ、可撓管同士の接触を回避できるからである。
一方、それぞれを個別に駆動、制御する場合には、各ドラムごとに図示を省略した動作手段およびブレーキ等を設ける必要がある。なお、可撓管11の敷設作業における各ドラム13の動作は、連動状態と個別動作状態との切り替えを行うことも可能である。例えば、各ドラム13同士をギアあるいはクラッチ等で連結すれば、ドラム13はすべて連動するが、ギアあるいはクラッチ等を解除することで、それぞれの動作手段等によって駆動することもできる。
次に、敷設装置1による、可撓管11の敷設作業について説明する。図4および図5は、敷設装置1により可撓管11の送り出しを開始した状態を示す図である。なお、図5〜図9においては、送り装置19およびガイド17の図示を省略する。
まず、図4に示すように、各ドラム13a、13b、13cに巻き付けられた可撓管11a、11b、11cを送り装置19a、19b、19cを用いて、ガイド17a、17b、17cを介して海上へ送り出す。ガイド17a、17b、17cは、可撓管11の送り出し方向を定めるが、洋上浮体施設3の外縁35あるいは外縁35に接する直線と可撓管11の送り出し方向とのなす角度である送り出し角度α、β、γはそれぞれ互いに異なる。図4においては、可撓管11aの送り出し角度αは比較的大きく、可撓管11cの送り出し角度γは小さい。すなわち、図4に示すように、送り出し角度は、α>β>γの関係であることが望ましい。
また、図5に示すように、可撓管11の送り出される速度はそれぞれ異なる。すなわち、ドラム13a、13b、13cは全て同角速度で回転すれば、より大きなドラム13aに巻き付けられている可撓管11aの送り出し速度(図中矢印A)が最も速く、次いで、可撓管11b(図中矢印B)、可撓管11c(図中矢印C)の順で送り出し速度が遅くなる。
各可撓管11は、例えば、海上を走行する小型船により、タンカ5の受給部9へ向けて海上を運搬される。この際、可撓管11a、11b、11cの入水角度35が異なり、また、送り出し速度が異なるため、可撓管11同士の干渉や絡みなどが生じず、また、運搬する小型船同士も十分に距離を保つことができる。
可撓管11の送り出しを継続し、図6に示すように、可撓管11aがタンカ5の受給部9近傍まで送り出されると(すなわち、ドラム13aに巻き付けられた可撓管11aが略全て送り出されると)、ドラム13aの回転を停止し、可撓管11の送り出しを停止する。
次に、図7に示すように、可撓管11aの継手21aを受給部9へ接続する(矢印D)。また、同時に可撓管11aの他方の端部を、供給部7に移動させて(矢印E方向)可撓管11の端部に設けられた図示を省略した継手と供給部7とを接続する(矢印F方向)。以上により、洋上浮体施設3とタンカ5とが可撓管11aによって接続される。
なお、可撓管11aの接続作業時に、ドラム13aを除くドラム13b、13cを個別に動作させることもできる。すなわち、可撓管11aの接続作業を行うとともに、タンカ5へ向けた可撓管11b、11cの送り出し作業を同時に行うこともできる。
次に、図8に示すように、同様の手順で可撓管11b、11cをタンカ5にむけて送り出す。可撓管11bが受給部9近傍まで送り出されると、継手21bが受給部9へ接続される(図中矢印G方向)。同様の手順で、可撓管11cを受給部9方向(図中矢印H方向)に送り、受給部9と継手21cとを接続する。
図9は、可撓管11a、11b、11cがそれぞれ全て受給部7および供給部7に接続された状態を示す図である。この状態で、供給部7からLNG等の流体をタンカ5の受給部9へ送り出す。なお、タンカ5への流体の輸送が終了後、逆の作業により、可撓管11をドラム13へ巻き付けて、流体の積み込み作業が終了する。
このように、本実施の形態にかかる敷設装置1によれば、回転軸15を共有するドラム13(13a、13b、13c)それぞれに可撓管11(11a、11b、11c)が巻き付けられるため、ドラム13の設置スペースを小さくすることができる。また、ドラム13がターンテーブルであるため、敷設装置1の高さを低くすることができる。このため、洋上浮体施設3上に可撓管11を効率よく収容することができる。
特に、輸送する流体がLNGのような極低温流体の場合には、可撓管11に金属波付き管25が用いられ、許容曲げ半径が比較的大きいが、敷設装置1は複数のドラム13が同一軸で設けられ、複数段に重ねられるため、装置が小型であり、このため、より大きな曲げ半径を確保することができ、可撓管11の寿命が長い。
また、巻き付け径の異なる複数のドラム13に可撓管11が巻き付けられるため、可撓管11を海上へ送り出す際に、可撓管11の送り出し速度がドラム13ごとに異なる。このため、可撓管11の送り出し作業時に、可撓管11の端部同士が接触して破損し、または、可撓管11同士が絡むことを防止することができる。
また、可撓管11の送りだし方向と浮体施設とのなす入水角度35が、ドラム13(可撓管11)ごとに異なるため、海上へ送り出される可撓管11同士がぶつかり合うことで互いに損傷し、または、可撓管11同士が絡むことをさらに防止することができる。
また、複数のドラム13が互いに独立して回転可能であるため、最初に可撓管11aの送り出しを終了したドラム13aのみの回転を停止して、可撓管11aを流体の供給部7に接続している間に、他のドラム13b、13cを回転させることも可能であり、可撓管11の接続作業と送りだし作業を同時進行することが可能であるため、敷設工数を削減することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、ドラム13a、13b、13cは3段であるが、3段に限られない。必要に応じてドラム13の個数は適宜変更可能である。また、ドラム13は、ターンテーブルに限られない。ドラム13の回転軸15を略水平方向に設けることも可能である。また、可撓管11の送り出し方向は、実施の形態に記載した方向である必要はなく、洋上浮体施設3の側方、後方またはこれらを組み合わせた送り出し方向とすることもできる。
敷設装置1の構成を示す図。 可撓管11の構成を示す斜視図。 ドラム13a、13b、13cを示す斜視図。 洋上浮体施設3と可撓管11の送り出し方向とのなす入水角度35を示す図。 敷設装置1により可撓管11が送り出された状態を示す図。 可撓管11aが受給部9へ到達した状態を示す図。 可撓管11aが受給部9および供給部7へ接続された状態を示す図。 可撓管11b、11cがさらに送り出された状態を示す図。 可撓管11a、11b、11cが供給部7および受給部9へ接続された状態を示す図。 従来のドラム41a、41b、41cによる敷設装置40を示す図。
符号の説明
1………敷設装置
3………洋上浮体施設
5………タンカ
7………供給部
9………受給部
11a、11b、11c………可撓管
13a、13b、13c………ドラム
15……回転軸
17a、17b、17c………ガイド
19a、19b、19c………送り装置
21a、21b、21c………送り装置
25………波付き管
27………座床層
29………補強層
31………断熱層
33………防水層
35………外縁
40………敷設装置
41a、41b、41c………ドラム
43a、43b、43c………可撓管
45a、45b、45c………回転軸
47………洋上浮体施設

Claims (6)

  1. 洋上浮体施設に設けられ、流体輸送用の可撓管の敷設装置であって、
    同心軸に設けられ、可撓管の巻き付け径が異なる複数のドラムと、
    前記複数のドラムに巻き付けられた複数の可撓管と、
    前記施設から前記可撓管を送り出す際の前記可撓管の送り出し方向を定めるガイドローラと
    前記複数の可撓管を夫々海上へ送り出す可撓管送り手段と、
    を具備し、
    前記可撓管の送り出し方向が、前記複数のドラムに巻き付けられた前記複数の可撓管ごとに異なり、
    さらに前記送り出し手段による前記可撓管の前記施設からの送り出し速度が、前記複数の可撓管ごとに異なることを特徴とする可撓管の敷設装置。
  2. 前記複数のドラムは、複数段に重ねられたターンテーブルであり、下方のターンテーブルから上方のターンテーブルにいくにつれて前記可撓管の巻き付け径が小さくなることを特徴とする請求項1記載の可撓管の敷設装置。
  3. 前記複数のドラムは、それぞれ独立して回転することが可能であることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の可撓管の敷設装置。
  4. 前記流体は液化天然ガスであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の可撓管の敷設装置。
  5. 前記施設から同時に送り出される複数の前記可撓管において、複数の可撓管が互いに接触することなく送り出されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の可撓管の敷設装置。
  6. 海上の施設に設けられ、流体輸送用の可撓管の敷設装置であって、
    同心軸に設けられ、可撓管の巻き付け径が異なる複数のドラムと、
    前記複数のドラムに巻き付けられた複数の可撓管と、
    前記施設から前記可撓管を送り出す際の前記可撓管の送り出し方向を定めるガイドローラと
    前記複数の可撓管を夫々海上へ送り出す可撓管送り手段と、
    を具備し、
    前記送り出し手段による前記可撓管の前記施設からの送り出し速度と、前記ガイドローラによる前記可撓管の送り出し方向は、前記複数のドラムに巻き付けられた前記複数の可撓管ごとに異なり、
    前記複数のドラムはそれぞれ独立して回転および停止制御が可能であり、
    前記複数の可撓管の敷設の際に、前記複数の可撓管同士の接触を防止するために、前記複数のドラムの回転および停止制御が可能であることを特徴とする可撓管の敷設装置。
JP2008086217A 2008-03-28 2008-03-28 可撓管の敷設装置 Expired - Fee Related JP5170882B2 (ja)

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