以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、適宜その説明を省略する。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1〜図4に基づいて説明する。図1の(a)は本発明の実施形態1に係る補助デバイス100の概略構成を示す側面図である。図1の(b)は図1の(a)の断面図である。図2は補助デバイス100の実際の使用例を模式的に示した図である。図3の(a)〜図3の(g)は補助デバイス100を用いたカテーテル抜去方法を説明する図である。図4の(a)は補助デバイス100のストレインリリーフ隣接部15の概略構成を示す側面図であり、図4の(b)〜図4の(d)はストレインリリーフ隣接部15の変形例を示す側面図である。
(補助デバイス)
補助デバイス100は、図2に示すように、血管等の生体管腔内を治療する場合に、ガイディングカテーテル200内に挿入されているカテーテル400の抜去もしくは交換時に用いるものである。具体的には、血管500等に配置されたガイディングカテーテル200内にカテーテル400と共に挿入されているガイドワイヤ300を、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100で固定する。これにより、カテーテル400のみをガイディングカテーテル200から抜去することが容易となる。
図2および図3の(a)〜図3の(g)に基づき、血管等の生体管腔内を治療に用いられる補助デバイス100の使用方法の一例を説明する。
まず、図3の(a)に示すように、血管500の管内にガイディングカテーテル200を挿入し、所定位置に配置する。そして、カテーテル400(例えば、OTW(over the wire)型カテーテル)に挿入されているガイドワイヤ300をガイディングカテーテル200の送出口201から送出させる。
次に、図3の(b)に示すように、カテーテル400の遠位側の端部が、ガイディングカテーテル200内の送出口201から所定距離の位置に収まるように、カテーテル400を手元側(近位側、基端側)に引き戻す。図3の(c)に示すように、補助デバイス100をガイディングカテーテル200に挿入し、ガイディングカテーテル200内を送出口201に向けて前進させる。
その後、図2および図3の(d)に示すように、後述する補助デバイス100のバルーン22を拡張させることでガイドワイヤ300をガイディングカテーテル200の内周面に固定する。ガイドワイヤ300を固定すると、図3の(e)に示すように、ガイドワイヤ300を固定した状態で、カテーテル400をガイディングカテーテル200から抜去する。
カテーテル400の抜去が終了すると、図3の(f)に示すように、補助デバイス100のバルーン22を収縮させ、図3の(g)に示すように、補助デバイス100をガイディングカテーテル200から抜去する。
なお、図2および図3の(a)〜図3の(g)では、カテーテル400を、OTW型カテーテルとして説明したが、上記に限らない。カテーテル400は、例えば、診断用カテーテル、または、治療用カテーテルであってもよい。
次に、補助デバイス100の構成について説明する。補助デバイス100は、図1の(a)・(b)に示すように、先端部21、バルーン22(固定部)、軸部10、ストレインリリーフ16、および、ハブ部17を備えている。
先端部21は、補助デバイス100の遠位側の端部に設けられ、補助デバイス100は、先端部21からガイディングカテーテル200に挿入される。
バルーン22は、後述する軸部10の挿入部分11の一端と接続され、ガイディングカテーテル200内に挿入された医療用具をガイディングカテーテル200に対して固定する。医療用具とは、本実施形態では、ガイドワイヤ300を示すが、上記に限らない。医療用具は、治療時にバルーン22によってガイディングカテーテル200に固定される必要があるものであればよく、例えば、マイクロカテーテル、または他のカテーテルであってもよい。バルーン22の遠位側および近位側にはX線不透マーカー23・24が設けられている。これにより、術者(ユーザ)は、患者の体に挿入されたガイディングカテーテル200に補助デバイス100を挿入しても、X線画像によりX線不透マーカー23・24の位置を確認することで、バルーン22の位置を把握することができる。
軸部10は、可撓性を有し、図2に示すように、屈曲しているガイディングカテーテル200であっても柔軟に挿入できる。軸部10は、バルーン22の近位側の端部から、補助デバイス100の近位側の端部まで延伸している。軸部10は、図示にはないが、中心には軸方向に筒状部が配置され、筒状部の周りはアウターシャフトで覆われて、二重構造になっていてもよい。図1の(a)に示す白抜き矢印方向(近位側)から、筒状部に拡張液が注入されることによりバルーン22が拡張する。
軸部10は、挿入部分11を含む。挿入部分11は、軸部10において、ガイディングカテーテル200内に挿入される部分である。より具体的には、挿入部分11は、軸部10において、ガイディングカテーテル200内に挿入可能な部分である。補助デバイス100において、ストレインリリーフ16の外径がガイディングカテーテル200の内径よりも大きい場合、挿入部分11は、図1の(a)に示す範囲となる。挿入部分11の一端はバルーン22が接続され、挿入部分11の他端側には後述するストレインリリーフ16が設けられている。挿入部分11は、中間シャフト13、基端側シャフト14、および、ストレインリリーフ隣接部15を備えている。
ストレインリリーフ隣接部15は、基端側シャフト14とストレインリリーフ16との間に、軸部10の一部として設けられている。ストレインリリーフ隣接部15は、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する長さ調整機構として機能しうる。ストレインリリーフ隣接部15の好ましい長さの範囲は5〜25cmである。ストレインリリーフ隣接部15の長さを上記範囲とすることで、例えば術中に補助デバイス100を血管に挿入した後、その挿入位置を変更する場合、または、ガイディングカテーテル200を取り替える場合でも、補助デバイス100を取り替えること必要がなくなる。ストレインリリーフ隣接部15について、詳しくは後述する。
ストレインリリーフ隣接部15の近位側には、ストレインリリーフ16、およびハブ部17が設けられている。ストレインリリーフ16、およびハブ部17は、軸部10の基端側を覆うように軸部10に設けられている。
ストレインリリーフ16は、ハブ部17と基端側シャフト14との強度のバランスを取り、軸部10を折れにくくする。ストレインリリーフ16は、挿入部分11の長さL2を調整する長さ調整機構として機能しうる。ストレインリリーフ16の厚みは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きいので、ストレインリリーフ16は、ガイディングカテーテル200内に挿入できない。
本実施形態では、ハブ部17は、補助デバイス100と、治療等に必要な器具(例えば、拡張液を補助デバイス100に注入する器具)とを接続する。
ストレインリリーフ隣接部15は、軸部10の軸方向に沿って軸部10の一部の表面の形状が凸部および凹部の少なくともいずれかを有する機構である。ストレインリリーフ隣接部15は、例えば、図4の(a)に示すように、軸部10の一部に第1凸部151が設けられている機構である。ガイディングカテーテル200に補助デバイス100を挿入する際、術者は、例えば、第1凸部151が手に触れることで触覚が刺激され、ガイディングカテーテル200への挿入を所望の長さになる位置で停止することができる。このように、ストレインリリーフ隣接部15が第1凸部151を備えることで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
また、ストレインリリーフ隣接部15は、図4の(b)〜図4の(d)に示す構成を有していてもよい。図4の(b)〜図4の(d)は、ストレインリリーフ隣接部15の変形例である、ストレインリリーフ隣接部152・153・154を示す側面図である。
ストレインリリーフ隣接部152は、図4の(b)に示すように、太さが異なるチューブ152−1、およびチューブ152−2を交互に配置され、チューブ152−1とチューブ152−2との間に段差が形成されている。これにより、例えば、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100を挿入する際、上記段差が術者の手に触れることで、術者の触覚を刺激することができる。さらに、チューブ152−1とチューブ152−2との色を変えたり、ストレインリリーフ隣接部152に目盛を付けたりしてもよい。これにより、術者の視覚も同時に刺激することができるので、術者が上記触覚の刺激に気付かない場合であっても、視角による刺激により、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
また、ストレインリリーフ隣接部153では、図4の(c)に示すように、軸部10の軸方向に沿って、複数の切り欠き部153−1(凹部)が形成されている。これにより、例えば、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100を挿入する際、切り欠き部153−1が術者の手に触れることで術者の触覚を刺激することができる。さらに、軸部10の軸方向に沿って、ストレインリリーフ隣接部153の色を変えたり、目盛を付けたりしてもよい。これにより、術者の視覚も同時に刺激することができるので、術者が上記触覚の刺激に気付かない場合であっても、視角による刺激により、ガイディングカテーテル200への挿入が所望の長さとなる位置の刺激を確実に受けることができる。
また、ストレインリリーフ隣接部154では、図4の(d)に示すように、軸部10の軸方向に沿って、段階的に大きさの異なる複数の第1凸部154−1が形成されている。図4の(d)では、遠位側から近位側に向かって、第1凸部154−1の軸部10からの高さが高くなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100を挿入する際、第1凸部154−1が術者の手に触れることで、術者の触覚を刺激することができる。第1凸部154−1は、ストレインリリーフ隣接部154の全周にあってもよく、一部にあるものであってもよい。
また、ストレインリリーフ隣接部154では、例えば、図4の(a)で示す第1凸部151と、図4の(c)で示す切り欠き部153−1が混在していてもよい。
術者は軸方向に沿って凸部(例えば、第1凸部151)および/または凹部(例えば、切り欠き部153-1)に触れることで、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。それゆえ、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
また、ストレインリリーフ隣接部154は、補助デバイス100をガイディングカテーテル200に対して軸方向に相対移動させたときに、ガイディングカテーテル200と補助デバイス100との接触により補助デバイス100に生じる荷重を変化させるものであってもよい。具体的に、図4の(d)に基づき説明する。
ストレインリリーフ隣接部154は、上述したように、軸部10の軸方向に沿って、軸部10からの高さが遠位側から近位側に向かって段階的に高くなる複数の第1凸部154−1が形成されている。そのため、第1凸部154−1が形成されている箇所のストレインリリーフ隣接部154の外径は、遠位側から近位側に向かって段階的に大きくなる。また、第1凸部154−1は、ガイディングカテーテル200に挿入可能な程度の可撓性(柔軟性)を有する。
ここで、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100を挿入した際、ストレインリリーフ隣接部154の遠位側の端部に形成されている第1凸部154−1が、ガイディングカテーテル200の内面に接触する場合を考える。その場合、補助デバイス100をガイディングカテーテル200に挿入すればするほど、各第1凸部154−1とガイディングカテーテル200との接触面積が広くなる。その結果、補助デバイス100をガイディングカテーテル200に対して軸方向に相対移動させたときに、補助デバイス100に生じる荷重が変化し、その変化を刺激として術者に与えることができる。術者は相対移動に伴う荷重の違いによる触覚の違いにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。そのため、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
さらに、ストレインリリーフ隣接部154は、ガイディングカテーテル200への挿入に対する物理的障壁を兼ねていてもよい。具体的には、例えば、ストレインリリーフ隣接部154の近位側に形成されている第1凸部154−1を、可撓性を有しないものとする。さらに、当該第1凸部154−1を含むストレインリリーフ隣接部154の外径が、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなるように、当該第1凸部154−1を形成する。これにより、補助デバイス100をガイディングカテーテル200に挿入していくと、ガイディングカテーテル200が当該第1凸部154−1に当たることにより、上記挿入が阻害される。また、術者にガイディングカテーテル200に当該第1凸部154−1が当たる衝撃を伝えることができる。
補助デバイス100を操作する際は、ガイディングカテーテル200に挿入しているガイドワイヤ300、および補助デバイス100を手元で頻繁に細かく操作する。そのため、上述した特許文献3のトラップバルーンカテーテルのように、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する付加部材(リターナ)を手元部につけると、作業性が悪く手技の妨げになり、手技が煩雑になる可能性がある。さらに、製造工程が煩雑となりコストが高くなる可能性がある。
それに対して、補助デバイス100の刺激提供機構は、軸部10のいずれの場所に形成されていてもよい。そのため、補助デバイス100において、刺激提供機構を手元部以外に設置することも可能である。この場合、補助デバイス100は、特許文献3に記載されているトラップバルーンカテーテルと比較して作業性がよくなり、かつ製造コストを低減できるという有利な効果を奏する。また、刺激提供機構は、軸方向に沿って複数配置されていてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る補助デバイス100Aについて、図1の(a)、図5に基づき説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る補助デバイス100Aのストレインリリーフ隣接部15aの概略構成を示す側面図である。補助デバイス100Aは、補助デバイス100と比較し、軸部10の一部としてストレインリリーフ隣接部15aを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ隣接部15a(長さ調整機構、刺激提供機構)は、補助デバイス100Aの軸方向の長さL1を変更することなく、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する。また、ストレインリリーフ隣接部15aは、術者の視覚および触覚の少なくとも一方を刺激することによって挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する刺激提供機構である。
具体的には、ストレインリリーフ隣接部15aは、軸方向に沿って軸部10の一部の摩擦係数が異なる機構である。ストレインリリーフ隣接部15aの摩擦係数は、例えば、図5に示すように、遠位側が小さく近位側が大きい。ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Aを挿入する際、術者は、徐々にストレインリリーフ隣接部15aの遠位側から近位側に触れるため、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Aを挿入していく毎に手触りが異なるという触覚の刺激を受けることになる。術者は軸方向に沿ってストレインリリーフ隣接部15aに触れることで、摩擦係数の違いによる触覚の違いにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。それゆえ、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
また、ストレインリリーフ隣接部15aは、軸方向に沿って軸部10の一部の表面粗度が異なる機構であってもよい。この場合、術者は、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Aを挿入していく毎に手触りが異なるという触覚の刺激を受ける。術者は軸方向に沿ってストレインリリーフ隣接部15aに触れることで、表面粗度の違いによる触覚の違いにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。そのため、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
さらに、ストレインリリーフ隣接部15aは、軸方向に沿って軸部10の一部の熱伝導率が異なる機構であってもよい。この場合、術者は、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Aを挿入していく毎に手に伝わる温度が異なるという触覚の刺激を受ける。術者は軸方向に沿ってストレインリリーフ隣接部15aに触れることで、熱伝導率(軸部10の温度)の違いによる触覚の違いにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。そのため、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
また、ストレインリリーフ隣接部15aは、軸方向に沿って軸部10の一部の径方向の圧縮弾性率が異なる機構であってもよい。この場合、術者は、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Aを挿入していく毎に、術者がストレインリリーフ隣接部15aを握ったときに、ストレインリリーフ隣接部15aが径方向に変形する具合が異なるという触覚の刺激を受ける。術者は軸方向に沿ってストレインリリーフ隣接部15aに触れることで、圧縮弾性率(軸部の圧縮具合)の違いによる触覚の違いにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。そのため、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
さらに、ストレインリリーフ隣接部15aは、軸方向に沿って軸部10の一部の曲げ弾性率が異なる機構であってもよい。この場合、術者は、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Aを挿入していく毎に、ストレインリリーフ隣接部15aを握ったときのストレインリリーフ隣接部15aの曲がり具合が異なるという触覚の刺激を受ける。術者は軸方向に沿ってストレインリリーフ隣接部15aに触れることで、曲げ弾性率(軸部の曲がり具合)の違いによる触覚の違いにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。そのため、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る補助デバイス100Bについて、図1の(a)および図6の(a)に基づき説明する。図6の(a)は、本発明の実施形態3に係る補助デバイス100Bのストレインリリーフ隣接部15bの概略構成を示す側面図である。補助デバイス100Bは、補助デバイス100と比較し、軸部10の一部としてストレインリリーフ隣接部15bを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ隣接部15b(長さ調整機構、刺激提供機構)は、補助デバイス100Bの軸方向の長さL1を変更することなく、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する。また、ストレインリリーフ隣接部15bは、術者の視覚および触覚の少なくとも一方を刺激することによって挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する刺激提供機構である。
具体的には、ストレインリリーフ隣接部15bは、軸部10の一部に、軸方向に沿って、目盛154bが付されている機構である。ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Bを挿入する際、術者は、例えば、目盛154bを目視することにより挿入位置を確認でき、上記挿入を停止することができる。このように、ストレインリリーフ隣接部15bが目盛154bという視覚を刺激する機能を有することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
(変形例)
補助デバイス100Bの変形例である補助デバイス100C・100D・100Eについて、図1の(a)および図6の(b)〜図6の(d)に基づき説明する。図6の(b)〜図6の(d)は、ストレインリリーフ隣接部15bの変形例であるストレインリリーフ隣接部15c・15d・15eを示す側面図である。補助デバイス100C・100D・100Eは、補助デバイス100Bと比較し、ストレインリリーフ隣接部15bに代えて、ストレインリリーフ隣接部15c・15d・15eを備える点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ隣接部15cは、軸部10の一部に軸方向に沿って、少なくともストレインリリーフ隣接部15cの一部に、当該一部以外の部分の色と識別可能な色が付されている機構である。例えば、ストレインリリーフ隣接部15c全体に、ある所定の色が付されている場合、ストレインリリーフ隣接部15cの一部に、上記所定の色と識別可能な色が付されている。また、例えば、ストレインリリーフ隣接部15cは、図6の(b)に示すように、段階的に異なる色が付されていてもよい。ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Cを挿入する際、術者は、このように、ストレインリリーフ隣接部15cに付された色を目視することにより、ガイディングカテーテル200に対する挿入位置を確認することができる。そのため、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することが可能となる。
また、目的とする色が付された軸部10の箇所に、クリップ、テープ、または磁石などを設けてもよい。目的とする色とは、例えば、術者が軸部10をガイディングカテーテル200に挿入しようと考えている軸部10の挿入終了箇所に付されている色のことである。これにより、目的とする色の目視が容易になる。
また、ストレインリリーフ隣接部15dは、図6の(c)に示すように、軸部10の一部に折れ部155dが設けられている機構である。ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Dを挿入する際、術者は、例えば、折れ部155dが手に触れることで触覚が刺激され、上記挿入を停止することができる。このように、ストレインリリーフ隣接部15dが折れ部155dを備えることで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
ストレインリリーフ隣接部15eは、図6の(d)に示すように、軸部10の一部に湾曲部155eが設けられている機構である。ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Eを挿入する際、術者は、例えば、湾曲部155eが手に触れることで触覚が刺激され、上記挿入を停止することができる。このように、ストレインリリーフ隣接部15eが湾曲部155eを備えることで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4に係る補助デバイス100Fについて、図1の(a)、図7の(a)および図7の(b)に基づき説明する。図7の(a)および図7の(b)は、本発明の実施形態4に係る補助デバイス100Fのストレインリリーフ隣接部15fの概略構成を示す側面図である。補助デバイス100Fは、補助デバイス100と比較し、軸部10の一部としてストレインリリーフ隣接部15fを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ隣接部15f(長さ調整機構)は、補助デバイス100Fの軸方向の長さL1を変更することなく、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する。また、ストレインリリーフ隣接部15fは、軸部10の外表面の厚みを可変とすることによって挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する厚み可変機構である。
具体的には、ストレインリリーフ隣接部15fは、筒状部156f、およびアウターシャフト157fを備えている。筒状部156fの外周面には、筒状部156fの径方向の外側に向けて凸となる第2凸部158fが設けられている。
アウターシャフト157fは、テープ状の部材であり、第2凸部158fを押さえこむように筒状部156fに巻かれている。
ストレインリリーフ隣接部15fは、図7の(a)に示す初期状態では、第2凸部158fがアウターシャフト157fに押さえこまれた状態でアウターシャフト157f内に収容されている。初期状態とは、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さが調整される前のことであり、本実施形態では、アウターシャフト157fが筒状部156fに巻かれている状態を示す。初期状態において、アウターシャフト157fを、筒状部156fから、かつ、バルーン22側から取り外すと、図7の(b)に示すように、第2凸部158fがアウターシャフト157fから解放され、筒状部156fの径方向の外側に向けて伸びる。
ストレインリリーフ隣接部15fが初期状態であるとき、第2凸部158fはアウターシャフト157fに収容されているため、ストレインリリーフ隣接部15fの最大外径D1fは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さい。そのため、ストレインリリーフ隣接部15fはガイディングカテーテル200に挿入可能である。
それに対して、アウターシャフト157fを取り外し、第2凸部158fが開放された状態であるときは、第2凸部158fにより、ストレインリリーフ隣接部15fの最大外径D2fは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Fを挿入する際、第2凸部158fにより上記挿入が物理的に停止する。そのため、アウターシャフト157fを筒状部156fから、かつ、バルーン22側から取り外すことで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
言い換えると、ストレインリリーフ隣接部15fは、軸部10の外表面の厚みを、厚みD1fから厚みD2fに変更することができる。これにより、ストレインリリーフ隣接部15fは挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
なお、本実施形態において、アウターシャフト157fをバルーン22側から取り外す構成について説明したが、上記に限らない。アウターシャフト157fは、ハブ部17側から取り外す構成であってもよい。この場合、第2凸部158fを軸方向に沿って複数設けることで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを微調整することができる。
また、第2凸部158fを軸方向に沿って複数設け、アウターシャフト157fを選択的に取り外せる構成であってもよい。これにより、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを微調整することができる。
(変形例)
補助デバイス100Fの変形例である補助デバイス100Gについて、図1の(a)、図7の(c)および図7の(d)に基づき説明する。図7の(c)および図7の(d)は、ストレインリリーフ隣接部15fの変形例であるストレインリリーフ隣接部15gを示す側面図である。補助デバイス100Gは、補助デバイス100Fと比較し、ストレインリリーフ隣接部15fに代えて、ストレインリリーフ隣接部15gを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ隣接部15gは、アウターシャフト157gを備えている。アウターシャフト157gは蛇腹構造を有する。
ストレインリリーフ隣接部15gの最大外径D1gは、初期状態では、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さい。そのため、ストレインリリーフ隣接部15gはガイディングカテーテル200に挿入可能である。初期状態とは、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さが調整される前のことであり、本実施形態では、アウターシャフト157gが自然長である図7の(c)に示す状態を示す。
初期状態から、アウターシャフト157gが縮められると、図7の(d)に示すように、ストレインリリーフ隣接部15gの最大外径D2gがガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Gを挿入する際、アウターシャフト157gにより上記挿入が物理的に停止する。そのため、ストレインリリーフ隣接部15の所望の位置までアウターシャフト157gを縮めることで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
言い換えると、ストレインリリーフ隣接部15gは、軸部10の外表面の厚みを、厚みD1gから厚みD2gに変更することができる。これにより、ストレインリリーフ隣接部15gは挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
なお、初期状態が図7の(d)に示す状態であってもよい。この場合、図7の(d)の状態から図7の(c)の状態へと伸ばすことにより、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを長くする方向に調整することができる。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5に係る補助デバイス100Hについて、図1の(a)、図8の(a)および図8の(b)に基づき説明する。図8の(a)および図8の(b)は補助デバイス100Hのストレインリリーフ16hの概略構成を示す断面図である。
補助デバイス100Hは、補助デバイス100と比較し、ストレインリリーフ16に代えてストレインリリーフ16hを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ16h(基端側大径部、長さ調整機構)は、補助デバイス100Hの軸方向の長さL1を変更することなく、挿入部分11の長さL2を調整する。また、ストレインリリーフ16hは、ストレインリリーフ16hの、少なくともバルーン22側の厚みを可変とすることによって、挿入部分11の長さL2を調整する。
具体的に説明する。ストレインリリーフ16hは、ストレインリリーフ16hの少なくとも一部を、軸部10から取り外すことが可能な機構である。ストレインリリーフ16hは、近位側の半径が遠位側の半径よりも大きい円錐台形状である。なお、これに限らず、ストレインリリーフ16hは角錐台形状でもよいし、円柱形状、角柱形状などであってもよい。また、遠位側の径が近位側の径よりも大きくてもよい。
ストレインリリーフ16hは、第1部材161h、第2部材162h、および第3部材163hを備えている。図8の(a)および図8の(b)に示すように、第1部材161hは、ストレインリリーフ16hにおいて、軸部10から取り外しが可能な部分である。例えば、ストレインリリーフ16hの軸方向に切り取り線が設けられており、その切り取り線に沿って、第1部材161hを、軸部10から取り外すことができる。また、ストレインリリーフ16hの径方向にも切り取り線が設けられており、当該切り取り線で切り取られた部分が第1部材161hとなる。なお、径方向の切り取り線が複数設けられている場合、第1部材161hの長さを可変とすることができる。
第2部材162hは、ストレインリリーフ16hにおいて、軸部10から取り外されない部分であり、第1部材161hの近位側に設けられている。
第3部材163hは、ストレインリリーフ16hにおいて、軸部10から取り外されない部分であり、第1部材161hの軸部10側に設けられている。第1部材161hが軸部10から取り外された後には、図8の(b)に示すように、軸部10の周りに第3部材163hが残る。
ストレインリリーフ16hは、第1部材161hを軸部10から取り外すことによりバルーン22側の端部の厚みを、厚みD1hから厚みD2hに変更する。厚みD1hは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きく、厚みD2hは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さい。
厚みD1hは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きいので、厚さが変更される前のストレインリリーフ16hは、ガイディングカテーテル200内に挿入できない。しかし、厚みD2hは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さくなるため、厚みD2hに変更された範囲Rhについては、ガイディングカテーテル200内に挿入することができる。
また、第2部材162hのバルーン22側の厚みD3hは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。そのため、軸部10の挿入部分11は、ガイディングカテーテル200内に挿入できる範囲Rh(本実施形態では、第3部材163hが残された部分)まで延伸することになる。言い換えると、ストレインリリーフ16hにおいて、バルーン22側の厚みを可変とすることによって、挿入部分11の長さL2を、範囲Rhの長さ分、長くすることができる。ストレインリリーフ16hにおいて、範囲Rhが軸方向の近位側に延びるほど、長さL2が長くなる。また、範囲Rhの好ましい調整範囲は0〜5cmである。後述する範囲Ri〜範囲Roで示される調整範囲も範囲Rhと同様に0〜5cmであることが好ましい。範囲Rh〜範囲Roの調整範囲を上記範囲とすることで、ストレインリリーフ16h〜ストレインリリーフ16oを作業効率のよい長さとしたままで長さL2を調整することができる。
以下、ガイディングカテーテル200内に挿入できる範囲Rhに対応するストレインリリーフ16hの挿入部分を大径部挿入部分Zと称する。つまり、軸部10において、バルーン22側の端部から大径部挿入部分Zに対応する部分までが挿入部分11となる。
ここで、第1部材161hを取り外す前のストレインリリーフ16hの端部(バルーン22側)の厚みD1hが、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さい場合、厚さが変更される前のストレインリリーフ16hについては、バルーン22側の一部を、ガイディングカテーテル200内に挿入することができる。そのため、ガイディングカテーテル200内に挿入できるバルーン22側のストレインリリーフ16hの一部は、大径部挿入部分Zとなる。
本実施形態においては、上述のとおり、ストレインリリーフ16hは、近位側の半径が遠位側の半径よりも大きい円錐台形状である。そのため、例えば、第1部材161hをストレインリリーフ16hの近位側から遠位側へとずらすように取り外していくことが可能な構成の場合、第1部材161hを移動させた分、挿入部分11の長さL2を小さくすることができる。
具体的には、大径部挿入部分Zよりも近位側において、第1部材161hをストレインリリーフ16hから取り外し、遠位側へと移動させた場合、大径部挿入部分Zはその移動距離分、遠位側へとずれる。換言すれば、ガイディングカテーテル200内に挿入することができない大径部挿入部分Zの最近位側がバルーン22側へとずれ、当該最近位側よりも近位側のストレインリリーフ16hはガイディングカテーテル200内に挿入されない。
このように、ストレインリリーフ16hにおいて、バルーン22側の厚みを可変とすることによって、挿入部分11の長さL2を、第1部材161hを移動させた分、短くすることができる。
補助デバイス100Hを用いて血管等の生体管腔内を治療する際、術者がX線画像で確認しながら補助デバイス100Hをガイディングカテーテル200に挿入すると時間がかかる。そのため、術者によっては、X線画像を確認せずガイディングカテーテル200に補助デバイス100Hを挿入する場合がある。従来の補助デバイスであれば、勢いよくガイディングカテーテル200に補助デバイスを挿入した場合、ガイディングカテーテル200の送出口201(図3の(a))から、補助デバイスが飛び出し、血管等を傷付けてしまうというリスクがある。
しかしながら、補助デバイス100Hを用いると、例えば、ストレインリリーフ16hにより、挿入部分11の長さL2を調整することで、補助デバイス100Hの長さL1を変更することなく、挿入部分11の長さL2をガイディングカテーテル200の長さよりも短く調整することができる。これにより、勢いよく補助デバイス100Hをガイディングカテーテル200に挿入したとしても、ガイディングカテーテル200への補助デバイス100Hの挿入が物理的に停止する。その結果、ガイディングカテーテル200の送出口201から、補助デバイス100Hが飛び出すことを防ぐことができる。また、X線画像を確認しなくても、素早く補助デバイス100Hをガイディングカテーテル200の目的の位置まで挿入することができるので、手術時間を短縮し、患者の負担を軽減することができる。
ストレインリリーフ16hは、補助デバイス100Hの長さL1を変更することなく、挿入部分11の長さL2を長くすることもできる。したがって、ガイディングカテーテル200の長さの実寸法が各メーカーにより異なる場合であっても、補助デバイス100Hを用いることで、どのメーカーのガイディングカテーテル200の長さにも対応可能となる。
また、補助デバイス100Hは、ストレインリリーフ16hにより挿入部分11の長さL2を調整することで、補助デバイス100Hをガイディングカテーテル200と相対的に位置決めすることができる。これにより、バルーン22をガイディングカテーテル200の所望の位置に配置することができ、ガイディングカテーテル200の内部において医療用具を所望の位置で固定することができる。
さらに、ストレインリリーフ16hは補助デバイス100Hの近位側に配置されているので、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Hを挿入した後であっても挿入部分11の長さL2の調整がしやすくなる。
(変形例)
補助デバイス100Hの変形例である補助デバイス100I・100Jについて、図1の(a)および図8の(c)〜図8の(f)に基づき説明する。図8の(c)〜図8の(f)は、ストレインリリーフ16hの変形例であるストレインリリーフ16i・16jを示す断面図である。補助デバイス100I・100Jは、補助デバイス100Hと比較し、ストレインリリーフ16hに代えてストレインリリーフ16i・16jを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
(ストレインリリーフ16i)
ストレインリリーフ16iは、バルーン22側から離れる方向へと折り返されることにより、挿入部分11の長さL2を調整する。
具体的に説明する。ストレインリリーフ16iは、軸部10から取り外されたストレインリリーフ16iの一部を、バルーン22側から離れる方向へと折り返すことが可能な機構である。より詳しくは、ストレインリリーフ16iは、第1部材161i、第2部材162i、および第3部材163iを備えている。
図8の(c)および図8の(d)に示すように、第1部材161iは、ストレインリリーフ16iにおいて、軸部10から取り外し、取り外した部分を折り返すことが可能な部分である。例えば、ストレインリリーフ16iの軸方向に切り取り線が設けられており、その切り取り線に沿って、第1部材161iを、軸部10から取り外すことができる。第1部材161iは、例えば、バルーン22側の端部から第1部材161iをめくることで軸部10から取り外され、バルーン22側から離れる方向へと、任意の位置で折り返される。第2部材162iは、ストレインリリーフ16iにおいて、軸部10から取り外されない部分であり、第1部材161iの近位側に設けられている。第3部材163iは、軸部10から取り外されない部分であり、第1部材161iの軸部10側に設けられている。第1部材161iが軸部10から取り外された後には、図8の(d)に示すように、軸部10の周りに第3部材163iが残る。
ストレインリリーフ16iは、第1部材161iを軸部10から取り外して折り返すことによりバルーン22側の厚みを、厚みD1iから厚みD2iに変更する。厚みD1iは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きく、厚みD2iは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さい。
厚みD1iが、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きいので、厚さが変更される前のストレインリリーフ16iは、ガイディングカテーテル200内に挿入できない。しかし、厚みD2iは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さくなるため、厚みD2iに変更された範囲Riについては、ガイディングカテーテル200内に挿入することができる。また、当然ながら、第1部材161iを折り返した部分の厚みD3iは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。したがって、ストレインリリーフ16iは、バルーン22側の厚みを可変とすることによって、挿入部分11の長さL2を、範囲Riの長さ分、長くすることができる。ストレインリリーフ16iにおいて、範囲Riが軸方向の近位側に延びるほど、長さL2が長くなる。
(ストレインリリーフ16j)
ストレインリリーフ16jは、ストレインリリーフ16jの少なくとも一部を、軸部10から取り外すことにより挿入部分11の長さL2を調整する。
ストレインリリーフ16jは、第1部材161j、および第3部材163jを備えている。図8の(e)および図8の(f)に示すように、第1部材161jは、糸製(糸状)となっており、軸部10に巻きつけられることで、ストレインリリーフ16jを構成している。第1部材161jは、例えば、ストレインリリーフ16のバルーン22側の端部から、第1部材161jを巻き取ることにより、軸部10から取り外すことができる。
第3部材163jは、第1部材161jの軸部10側に設けられている。第1部材161jが軸部10から取り外された後には、図8の(f)に示すように、軸部10の周りに第3部材163jが残る。
ストレインリリーフ16jは、第1部材161jを軸部10から取り外すことによりバルーン22側の厚みを、厚みD1jから厚みD2jに変更する。厚みD1jは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きく、厚みD2jは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さい。
厚みD1jが、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きいので、厚さが変更される前のストレインリリーフ16jは、ガイディングカテーテル200内に挿入できない。しかし、厚さが変更された後の厚みD2jは、ガイディングカテーテル200の内径よりも小さくなるため、厚みD2jに変更された範囲Rjについては、ガイディングカテーテル200内に挿入することができる。また、当然ながら、第1部材161jを取り外していない箇所の厚みD3jは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。したがって、ストレインリリーフ16jは、バルーン22側の厚みを可変とすることによって、挿入部分11の長さL2を、範囲Rjの長さ分、長くすることができる。ストレインリリーフ16jにおいて、範囲Rjが軸方向の近位側に延びるほど、長さL2が長くなる。
なお、本実施形態では、ストレインリリーフ16h・16i・16jの第3部材163h・163i・163jが軸部10に残るものとして説明したが、上記に限らない。第3部材163h・163i・163jは、第1部材161h・161i・161jと共に取り外される構成であってもよい。
また、ストレインリリーフ16h・16i・16jは、軸部10から全てを取り外せる構成であってもよい。この場合、第2部材162h、第2部材162i、第3部材163h、第3部材163i、および第3部材163jは存在しないこことなる。全て取り外した場合、ストレインリリーフ16h・16i・16jの軸方向の長さ自体が、それぞれ範囲Rh・Ri・Rjとなる。つまり、ストレインリリーフ16h・16i・16jを備えることにより、挿入部分11の長さL2を最大、ストレインリリーフ16h・16i・6jの長さ分、長くすることができる。
〔実施形態6〕
本発明の実施形態6に係る補助デバイス100Kについて、図1の(a)、図9の(a)および図9の(b)に基づき説明する。図9の(a)および図9の(b)は、本発明の実施形態6に係る補助デバイス100Kのストレインリリーフ16kの概略構成を示す断面図である。補助デバイス100Kは、補助デバイス100と比較し、ストレインリリーフ16に代えてストレインリリーフ16kを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ16kは、図9の(a)に示すように、第4部材165kと、第4部材165kにその一部が挿入されており、かつ、第4部材165kに対して相対移動する第5部材166kと、によって構成されている。ストレインリリーフ16kは、入れ子構造を有しており、第5部材166kは軸部10に対して摺動可能であり、第4部材165kと第5部材166kとは、摺動自在に嵌挿されている。ストレインリリーフ16kは、第4部材165kに挿入される第5部材166kの長さを調整することで、バルーン22側の厚みを変更し、挿入部分11の長さL2を調整する。
具体的には、例えば、図9の(a)の状態から、軸部10上で第5部材166kを近位側に移動させ、第4部材165kに第5部材166kを挿入する。すると、第5部材166kに覆われていた軸部10が、ストレインリリーフ隣接部15側から範囲Rkにおいて露出する。これにより、挿入部分11は軸部10が露出した範囲Rk分長くなる。言い換えると、ストレインリリーフ16kは、ストレインリリーフ16kの第4部材165kに挿入される第5部材166kの長さを調整することにより、バルーン22側の厚みを変え、挿入部分11の長さL2を調整することができる。
この入れ子構造としては、例えば、第4部材165kの遠位側の端部の内周面に、第4部材165kの径方向の中心側に向けて凸となる第3凸部167kが設けられている。第5部材166kの近位側の端部の外周面には、第5部材166kの径方向の外側に向けて凸となる第4凸部168kが設けられている。第4凸部168kは第4部材165kの内周面と接しており、第4凸部168kと第4部材165kの内周面との摩擦により、第5部材166kを第4部材165kの所望の位置に留めることができる。
具体的には、術者が長さL2を調整するために、第5部材166kに対して遠位または近位方向に所定の力をかけた場合には、第5部材166kを第4部材165kに対して移動させることが可能である。一方、ガイディングカテーテル200内に補助デバイス100を挿入、または抜去するときに遠位または近位方向にある程度の力がかかったとしても、第4凸部168kと第4部材165kの内周面との間に働く摩擦力によって、第5部材166kは第4部材165kに対して固定される。第4凸部168kおよび第4部材165kの内周面は、その間に所定の摩擦力が働くような材質(例えばシリコン、ゴム、ウレタン、ナイロン、または塩化ビニル)で構成されていることが好ましい。
さらに、第3凸部167kにより、第4凸部168kが第4部材165kの端部より遠位側に移動することが抑制されるので、第5部材166kが第4部材165kから抜け落ちることを防ぐことができる。
また、第4凸部168kは、軸方向に沿って複数設けられていてもよい。その場合、第5部材166kの近位側の端部に設けられる第4凸部168kは、硬い材質で形成され、それ以外の第4凸部168kは、第5部材166kの近位側の端部に設けられる第4凸部168kよりも柔らかい材質で形成される。
これにより、第5部材166kに第4部材165kから抜ける方向に力が加わった場合であっても、第5部材166kの近位側の端部に設けられる硬い第4凸部168kが第3凸部167kにあたり、第5部材166kが停止する。そのため、第5部材166kが第4部材165kから抜け落ちることを防ぐことができる。
また、第5部材166kの近位側の端部以外の第4凸部168kは柔らかいため、第5部材166kに遠位方向に所定の力をかけることで、第4凸部168kが変形する。そのため、第3凸部167kで第5部材166kは止まらず、第5部材166kは、第4部材165kの端部より遠位側に移動可能となる。また、第5部材166kに近位方向に所定の力をかけた場合には、第4部材165kの外部にある柔らかい第4凸部168kを第4部材165kの内部に移動させることができる。これにより、第5部材166kの第4部材165kに対する位置を微調整することが可能となり、長さL2が所望の長さとなる位置で、第5部材166kを第4部材165kに対して固定することができる。
また、本実施形態は、第5部材166kが、ストレインリリーフ隣接部15の領域に延伸する構成であってもよい。第5部材166kが、ストレインリリーフ隣接部15の領域に延伸することで、ストレインリリーフ隣接部15が、ストレインリリーフ16kに覆われる。これにより、挿入部分11はストレインリリーフ16kに覆われる範囲分短くなる。その結果、ストレインリリーフ16kは、挿入部分11の長さL2を短く調整することができる。なお、以下の変形例においても同様のことがいえる。
(変形例)
補助デバイス100Kの変形例である補助デバイス100Lについて、図1の(a)、図9の(c)および図9の(d)に基づき説明する。図9の(c)および図9の(d)は、ストレインリリーフ16kの変形例であるストレインリリーフ16lを示す断面図である。補助デバイス100Lは、補助デバイス100Kと比較し、ストレインリリーフ16kに代えてストレインリリーフ16lを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ16lは、図9の(c)および図9の(d)に示すように、第4部材165lと、第4部材165lにその一部が挿入されており、かつ、第4部材165lに対して相対移動する第5部材166lと、によって構成されている。また、第4部材165lおよび第5部材166lは、第5部材166lが第4部材165lに挿入される部分において相互にねじ係合可能な構造となっている。また、第5部材166lは軸部10に対して摺動可能であり、第4部材165lと第5部材166lとは、ねじ構造により摺動自在に嵌挿されている。
第4部材165lに第5部材166lが挿入される部分において、第5部材166lの外周面に雄ねじ部168lが形成されており、第4部材165lの内周面に形成された雌ねじ部167lに螺着可能になっている。これにより、ストレインリリーフ16lは、例えば、第5部材166lを回転させるだけで、第4部材165lに挿入する第5部材166lの長さを調整し、挿入部分11の長さL2を調整することができる。
具体的には、例えば、軸部10上で第5部材166lを回転させ、第4部材165lに第5部材166lを挿入する。すると、第5部材166lに覆われていた軸部10が、ストレインリリーフ隣接部15側から範囲Rlにおいて露出する。これにより、挿入部分11は軸部10が露出した範囲Rl分長くなる。言い換えると、ストレインリリーフ16lは、ストレインリリーフ16lの第4部材165lに挿入される第5部材166lの長さを調整することにより、バルーン22側の厚みを変え、挿入部分11の長さL2を調整することができる。
〔実施形態7〕
本発明の実施形態7に係る補助デバイス100Mについて、図1の(a)、図10の(a)および図10の(b)に基づき説明する。図10の(a)および図10の(b)は、本発明の実施形態7に係る補助デバイス100Mのストレインリリーフ16mの概略構成を示す側面図である。補助デバイス100Mは、補助デバイス100と比較し、ストレインリリーフ16に代えてストレインリリーフ16mを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
ストレインリリーフ16mは、ストレインリリーフ16mの少なくとも一部を、軸方向に伸縮させることにより挿入部分11の長さL2を調整する。
具体的には、ストレインリリーフ16mは、ストレインリリーフ16mの少なくとも一部を、軸方向に伸縮させる伸縮機構である。より詳しくは、ストレインリリーフ16mは軸部10の軸方向に伸縮するゴム製部材である。ストレインリリーフ16mは、図10の(a)および図10の(b)に示すように、軸部10の軸方向に伸縮させることで、ストレインリリーフ16m自体の長さを、例えば、長さL3から長さL4まで縮めることができる。また、長さL4から長さL3まで伸ばすことができる。ここで、長さL3はゴム製部材の自然長であり、長さL4はゴム製部材の最短時の長さである。
また、ストレインリリーフ16mは、長さL3から長さL4の間の所望の位置で、ストレインリリーフ16mを軸部10の軸方向に伸縮させた状態を保つストッパを有していてもよい(図示なし)。なお、ストッパがない場合であっても、術者がストレインリリーフ16mを手で押さえる等してストレインリリーフ16mの長さを固定することにより、挿入部分11の長さL2を所望の長さにすることができる。
ストレインリリーフ16mは、ストレインリリーフ16mを軸方向に伸縮させることにより、バルーン22側の厚みを変更する。具体的には、例えば、ハブ部17側を起点として、ストレインリリーフ16mをストレインリリーフ隣接部15側からハブ部17側へと縮める。すると、ストレインリリーフ16mに覆われていた軸部10が、ストレインリリーフ隣接部15側から範囲Rmにおいて露出する。これにより、挿入部分11は軸部10が露出した範囲Rm分長くなる。言い換えると、ストレインリリーフ16mは、ストレインリリーフ16mの少なくとも一部を軸方向に伸縮させることにより、バルーン22側の厚みを変え、挿入部分11の長さL2を調整することができる。
また、本実施形態においては、ハブ部17側を起点として、ストレインリリーフ16mをストレインリリーフ隣接部15側からハブ部17側へと縮める構成について記載したが、上記に限らない。例えば、ストレインリリーフ16mは、ハブ部17側を起点としてハブ部17側からバルーン22側へと伸ばす構成であってもよい。ストレインリリーフ16mを、ハブ部17側を起点としてハブ部17側からバルーン22側へと伸ばすと、ストレインリリーフ隣接部15の一部が、ストレインリリーフ16mに覆われる。これにより、挿入部分11はストレインリリーフ16mに覆われる範囲分短くなる。その結果、ストレインリリーフ16mは、ストレインリリーフ16m自身の伸縮により、挿入部分11の長さL2を短く調整することができる。なお、以下の変形例においても同様のことがいえる。
(変形例)
補助デバイス100Mの変形例である補助デバイス100N・100Oについて、図1の(a)および図10の(c)〜図10の(f)に基づき説明する。図10の(c)〜図10の(f)は、ストレインリリーフ16mの変形例であるストレインリリーフ16n・16oを示す側面図である。補助デバイス100N・100Oは、補助デバイス100Mと比較し、ストレインリリーフ16mに代えてストレインリリーフ16n・16oを備えている点が異なり、その他の構成は同様である。
(ストレインリリーフ16n)
ストレインリリーフ16nは軸部10の軸方向に伸縮する、バネ部材、またはコイル部材である。ストレインリリーフ16nは、図10の(c)および図10の(d)に示すように、軸部10の軸方向に伸縮させることで、ストレインリリーフ16n自体の長さを、例えば、長さL5から長さL6まで縮めることができ、また、長さL6から長さL5まで伸ばすことができる。ここで、長さL5はバネ部材、またはコイル部材の自然長であり、長さL6はバネ部材、またはコイル部材の最短時の長さである。また、バネ部材、またはコイル部材として、細い針金等の素材を用いることで、ストレインリリーフ16nの伸縮状態を維持することができる。
ストレインリリーフ16nは、ストレインリリーフ16nを軸方向に伸縮させることにより、バルーン22側の厚みを変更する。具体的には、例えば、ハブ部17側を起点として、ストレインリリーフ16nを、ストレインリリーフ隣接部15側からハブ部17側へと縮める。すると、ストレインリリーフ16nに覆われていた軸部10が、ストレインリリーフ隣接部15側から範囲Rnにおいて露出する。これにより、挿入部分11は軸部10が露出した範囲Rn分長くなる。言い換えると、ストレインリリーフ16nは、ストレインリリーフ16nの少なくとも一部を軸方向に伸縮させることにより、バルーン22側の厚みを変え、挿入部分11の長さL2を調整することができる。
(ストレインリリーフ16o)
ストレインリリーフ16oは軸部10の軸方向に伸縮する蛇腹構造を有する。ストレインリリーフ16oは、図10の(e)および図10の(f)に示すように、軸部10の軸方向に伸縮させることで、ストレインリリーフ16o自体の長さを、例えば、長さL7から長さL8まで縮めることができ、また、長さL7から長さL8まで伸ばすことができる。ここで、長さL7は蛇腹構造部の自然長であり、長さL8は蛇腹構造部の最短時の長さである。
ストレインリリーフ16oは、ストレインリリーフ16oを軸方向に伸縮させることにより、バルーン22側の厚みを変更する。具体的には、例えば、ハブ部17側を起点として、ストレインリリーフ16oをストレインリリーフ隣接部15側からハブ部17側へと縮める。すると、ストレインリリーフ16oに覆われていた軸部10が、ストレインリリーフ隣接部15側から範囲Roにおいて露出する。これにより、挿入部分11は軸部10が露出した範囲Ro分長くなる。言い換えると、ストレインリリーフ16oは、ストレインリリーフ16oの少なくとも一部を軸方向に伸縮させることにより、バルーン22側の厚みを変え、挿入部分11の長さL2を調整することができる。
また、ストレインリリーフ16oは、ストッパを備えていてもよい。
〔実施形態8〕
本発明の実施形態8に係る補助デバイス100Pについて、図1の(a)および図11の(a)に基づき説明する。図11の(a)は、本発明の実施形態8に係る補助デバイス100Pの付加部材31の概略構成を示す側面図である。補助デバイス100Pは、補助デバイス100と比較し、軸部10の一部に付加部材31を備えている点が異なり、その他の構成は同様である。なお、本実施形態は、他の実施形態と組み合わせることにより、より確実に挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
付加部材31は、軸部10の所望の位置に付加することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整する。本実施形態では、ストレインリリーフ隣接部15に付加部材31を付加するものとして説明する。付加部材31をストレインリリーフ隣接部15に取り付けると、付加部材31を取り付けた部分の最大外径D7pは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Pを挿入する際、付加部材31で上記挿入が物理的に停止する。そのため、ストレインリリーフ隣接部15の所望の位置に付加部材31を付加することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
なお、ガイディングカテーテル200への補助デバイス100Pの挿入を物理的に停止する付加部材31としてはクリップ、テープ、磁石などを用いることができる。
(変形例)
補助デバイス100Pの変形例である補助デバイス100Q・100R・100S・100Tについて、図1の(a)および図11の(b)〜図11の(e)に基づき説明する。図11の(b)〜図11の(e)は、付加部材31の変形例である付加部材32・33・34・35を示す側面図である。補助デバイス100Q・100R・100S・100Tには、補助デバイス100Pと比較し、付加部材31に代えて、付加部材32・33・34・35を備える点が異なり、その他の構成は同様である。
付加部材32は、図11の(b)に示すように、筒状部材であり、ストレインリリーフ隣接部15を覆うものである。付加部材32をストレインリリーフ隣接部15に取り付けると、付加部材32を取り付けた部分の最大外径D7qは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Qを挿入する際、付加部材32で上記挿入が物理的に停止する。そのため、ストレインリリーフ隣接部15の所望の位置に付加部材32を付加することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
付加部材33は、図11の(c)に示すように、ストレインリリーフ隣接部15を覆う、複数の筒状部材である。付加部材33をストレインリリーフ隣接部15に取り付けると、付加部材33を取り付けた部分の最大外径D7rは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Rを挿入する際、付加部材33で上記挿入が物理的に停止する。そのため、ストレインリリーフ隣接部15の所望の位置に付加部材33を付加することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。また、付加部材33を付加した後、個々に取り外せるようにしておくことで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さの微調整を行うことができる。
付加部材34は、図11の(d)に示すように、蛇腹構造を有し、ストレインリリーフ隣接部15を覆うものである。付加部材34をストレインリリーフ隣接部15に取り付けると、付加部材34を取り付けた部分の最大外径D7sは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Sを挿入する際、付加部材34で上記挿入が物理的に停止する。そのため、ストレインリリーフ隣接部15の所望の位置に付加部材34を付加することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
付加部材31・32・33・34は、例えば、以下のようにストレインリリーフ隣接部15に付加することができる。(1)付加部材31・32・33・34の内周面、およびストレインリリーフ隣接部15の外周面にねじ機構がついており、それらを螺合させる。(2)付加部材31・32・33・34の内周面、およびストレインリリーフ隣接部15の外周面にそれぞれ凸部があり、それらを嵌合させる。(3)付加部材31・32・33・34がストレインリリーフ隣接部15の所望の位置に直接取り付けられる(例:付加部材31・32・33・34がストレインリリーフ隣接部15の周方向において着脱可能な構成である)。
付加部材35は、図11の(e)に示すように、ストレインリリーフ隣接部15に付加する樹脂の発泡体である。付加部材35をストレインリリーフ隣接部15に取り付けると、付加部材35を取り付けた部分の最大外径D7tは、ガイディングカテーテル200の内径よりも大きくなる。これにより、ガイディングカテーテル200に補助デバイス100Tを挿入する際、付加部材35で上記挿入が物理的に停止する。そのため、ストレインリリーフ隣接部15の所望の位置に付加部材35を付加することで、挿入部分11のガイディングカテーテル200に挿入する長さを調整することができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。