JP6927266B2 - 体液検出装置およびこの体液検出装置を用いた状態推定システム - Google Patents

体液検出装置およびこの体液検出装置を用いた状態推定システム Download PDF

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Description

この発明は、人の体液を検出するための体液検出装置と、この体液検出装置を用いて例えば人の感動や興奮の度合いを推定する状態推定システムに関する。
例えば、コンサート等のエンターテイメント領域において、観客の感動の度合いを推定することは、コンテンツの評価、並びに感動の度合いを活用したサービス提供を行う上で有効である。
人の感動の度合いを推定する手法としては、例えば人の心拍データを計測してその計測データを処理することで感情を推定する手法(例えば特許文献1を参照)や、涙の量により感動度を推測する手法(例えば非特許文献1を参照)が知られている。
特開2005−303722号公報
「コンテンツ鑑賞時の涙を演出・記録するためのセンサとその応用の提案」、三谷真梨奈、筧 康明、慶應義塾大学、第18回日本バーチャルリアリティ学会大会、13C-6、2013
ところが、特許文献1に記載された手法では、心拍の計測データを解析して人の感動の度合いを表す情報を導き出す処理が複雑で処理負荷が高い。一方、非特許文献2に記載された手法では、涙の量を直接的に感動の度合いに数値化することができるので処理は少なくて済むが、涙の量を検出するために顔にセンサを装着する必要があるため、人の心理的な負担が大きい。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、データ解析の処理負荷が少なく、かつ身体へのセンサの直接的な装着を不要にして心理的負担の軽減を図り、さらに体液の有無だけでなく付着した体液が前記汗と前記涙のいずれであるかについても判定可能とした体液検出装置およびこの体液検出装置を用いた状態推定システムを提供しようとするものである。
上記課題を解決するためにこの発明は、以下のような各態様を備えている。
(1)センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備する体液検出装置であって、前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に面状をなす第1の導電性パターンを形成した第1の布状デバイスと、絶縁性を有する布状シートの第2の面に面状をなす第2の導電性パターンを形成した第2の布状デバイスと、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間に介在配置される絶縁性シートとを、重ね合わせて一体化した構造を備え、前記信号処理ユニットは、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間の抵抗値を計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える。
(2)センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備する体液検出装置であって、前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に櫛歯状をなす第1の導電性パターンを形成した第1の布状デバイスと、絶縁性を有する布状シートの第2の面に櫛歯状をなす第2の導電性パターンを前記第1の導電性パターンに対し直交する向きに形成した第2の布状デバイスと、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間に介在配置される絶縁性シートとを、重ね合わせて一体化した構造を備え、前記信号処理ユニットは、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間の抵抗値を計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかの種類を判定する手段を備える。
(3)センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備する体液検出装置であって、前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に、櫛歯状をなす第1および第2の導電性パターンを、互いの歯に相当する部位が一定の間隔を隔てて対向する状態に形成した構造を備え、前記信号処理ユニットは、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間の抵抗値を計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える。
(4)センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備する体液検出装置であって、前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に、所定の相互間隔を隔てて線状をなす複数の導電性パターンを平行に形成した構造を備え、前記信号処理ユニットは、前記複数の導電性パターンの全ての組み合わせについて当該導電性パターン間の抵抗値をそれぞれ計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の一次元方向の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える。
(5)センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備する体液検出装置であって、前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に、所定の相互間隔を隔てて平行する線状をなす複数の第1の導電性パターンを形成し、かつ前記布状シートの前記第1の面に対し背面側となる第2の面に、所定の相互間隔を隔てて平行すると共に前記第1の導電性パターンと直交する方向に線状をなす複数の第2の導電性パターンを形成した構造を備え、前記信号処理ユニットは、前記複数の第1および第2の導電性パターンの全ての組み合わせについて当該導電性パターン間の抵抗値をそれぞれ計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の二次元方向の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える。
(6)前記センサユニットは、前記第1および第2の布状デバイスとして、紙状のシートの面に前記第1および第2の導電性パターンを接着または印刷により形成したデバイスを使用するものである。
(7)(1)乃至(6)のいずれかに記載された体液検出装置と、前記センサユニットにより検出された前記汗または前記涙の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを示す判定結果を表す情報を、前記汗または涙の検出時刻または検出期間を表す情報と共に受け取り、受け取った前記情報に基づいて、前記涙または前記汗の検出時刻または検出期間と、前記利用者が鑑賞していたコンテンツのシーンとを関連付け、前記コンテンツに対する前記利用者の感動または興奮の度合いを推定する推定装置とを具備する。
(1)乃至(5)によれば、涙や汗を拭くという利用者にとって自然な動作を利用し、かつ汗または涙の付着状態を抵抗値の変化として検出することにより、利用者にセンサを装着することなく、かつ複雑な信号解析処理を必要とすることなく、利用者の汗または涙の付着の有無と付着した体液が上記汗と上記涙のいずれであるかを判定することができる。
(2)によれば、(1)で述べた効果に加え、絶縁性を有する布状シートに形成する導電性パターンを櫛歯状とすることで、センサユニットの厚さを薄くすることができ、これによりセンサユニットを通常のハンカチやハンドタオルの使用感に近づけることが可能となる。
(3)によれば、(1)で述べた効果に加え、櫛歯状をなす第1および第2の導電性パターンを、絶縁性を有する布状シートの同一面に形成したことによって、センサユニットの厚さをさらに薄くすることができ、これによりセンサユニットを通常のハンカチやハンドタオルの使用感にさらに近づけることが可能となる。
(4)によれば、線状をなす複数の導電性パターンが所定の相互間隔を隔てて平行に配置され、これらの導電性パターンの全ての組み合わせについて当該導電性パターン間の抵抗値がそれぞれ計測されて、その計測結果に基づいてセンサユニットに対する利用者の汗または涙体の一次元方向の付着の有無と付着した体液が汗と涙のいずれであるかが判定される。したがって、センサユニットに対する汗または涙の付着の有無だけでなく、付着した体液が汗と涙のいずれであるかを検出することが可能となる。
(5)によれば、布状シートの両面に、線状をなす複数の導電性パターンが互いに直交するように形成され、これらの導電性パターン間の全ての組み合わせについて当該導電性パターン間の抵抗値がそれぞれ計測されて、その計測結果に基づいてセンサユニットに対する利用者の汗または涙の二次元方向の付着の有無と付着した体液が汗と涙のいずれであるかが判定される。したがって、センサユニットに対する汗または涙の付着の有無だけでなく、付着した体液が汗と涙のいずれであるかを検出することが可能となり、さらに汗または涙の二次元方向の付着範囲を検出することで汗または涙の付着量をより一層正確に検出することが可能となる。
(6)によれば、第1および第2の布状デバイスとして、紙状のシートの面に第1および第2の導電性パターンを接着または印刷により形成したデバイスを使用することで、センサユニットの作製の簡単化、薄形化、低価格化を図ることが可能となる。
(7)によれば、体液検出装置により検出された汗または涙の付着の有無と付着した体液が汗と涙のいずれであるかを示す判定結果を表す情報が、上記汗または涙の検出時刻または検出期間を表す情報と共に推定装置に送られ、推定装置により上記付着の有無と付着した体液の種類の判定結果を表す情報と、上記汗または涙の検出時刻または検出期間を表す情報とに基づいて、上記汗または涙の検出時刻または検出期間と利用者が鑑賞していたコンテンツのシーンとを関連付け、コンテンツに対する上記利用者の感動または興奮の度合いが推定される。このため、利用者がセンサユニットにより拭いた汗または涙の付着の有無と付着した体液が汗と涙のいずれであるかを示す判定結果をもとに、利用者の状態を効果的に推定することができる。
すなわちこの発明によれば、データ解析の処理負荷が少なく、かつ身体へのセンサの直接的な装着を不要にして心理的負担の軽減を図り、体液の有無だけでなく体液の種類も判定可能にした体液検出装置およびこの体液検出装置を用いた状態推定システムを提供することができる。
この発明の第1の実施形態に係る体液検出装置を使用した状態推定システムの全体構成を示す図。 図1に示した状態推定システムに設けられる情報処理サーバの機能構成を示すブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。 待機状態において図3に示した体液検出装置により計測される抵抗値の特性を示す図。 図3に示した体液検出装置のセンサ部に涙が付着した状態を示す図。 図5に示した状態において図3に示した体液検出装置により計測される抵抗値の特性を示す図。 図3に示した体液検出装置のセンサ部を構成する第1および第2の布の構成を示す図。 NaCl溶液の25℃における濃度別の導電率を示す図。 KCl溶液の25℃における濃度別の導電率を示す図。 体液の種類と抵抗値の範囲との関係を示す図。 この発明の第2の実施形態に係る体液検出装置のセンサ部を構成する第1および第2の布の構成を示す図。 この発明の第3の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。 図12に示したセンサ部に涙が付着した状態を示す図。 この発明の第4の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。 この発明の第5の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。 図15に示した体液検出装置のセンサ部に涙が付着した状態の第1の例を示す図。 図15に示した体液検出装置のセンサ部に涙が付着した状態の第2の例を示す図。 センサ部に対する体液別の付着面積の一例を示す図。 この発明の第6の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。 この発明の第7の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。 図20に示した体液検出装置のセンサ部に涙が付着した状態を示す図。 この発明の第8の実施形態に係る体液検出装置の構成を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る体液検出装置を使用した状態推定システムの全体構成を示す図である。
第1の実施形態における状態推定システムは、体液検出装置1と、利用者端末2と、情報処理サーバ4と、コンテンツサーバ5とを備えている。体液検出装置1は、利用者の体液(例えば涙や汗)を検出しその検出情報をセンサデータとして利用者端末2へ送信する。利用者端末2は、上記センサデータをネットワーク3を介して情報処理サーバ4へ転送する。情報処理サーバ4は、上記利用者端末2から転送されたセンサデータをもとに利用者の感情(例えば感動又は興奮の度合い)を推定する。そして、その推定結果に基づいて、コンテンツサーバ5からネットワーク3を介してコンテンツデータを取得し、当該コンテンツデータをネットワーク3を介して利用者端末2へ送信する。
以下、上記体液検出装置1、利用者端末2および情報処理サーバ4の構成を詳しく述べる。
先ず体液検出装置1は、センサユニット10Aと、このセンサユニット10Aに接続された信号処理ユニット20Aとから構成される。センサユニット10Aは、利用者が涙を拭く際に使用するもので、ハンカチ又はハンドタオル等のような布状に製作されたデバイスからなる。信号処理ユニット20Aは、例えば上記センサユニット10Aの端部に固定されたストラップ又はキーホルダ型のデバイスからなる。
なお、センサユニット10Aは布状のもの以外に、ティッシュペーパのような紙状のものであってもよい。また、信号処理ユニット20Aは、センサユニット10Aの布状デバイスに貼付又は縫い付けたものや、布の繊維自体に設けたものでもよい。
利用者端末2は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末又はウェアラブル端末等の携帯端末からなり、ネットワーク3を介して情報処理サーバ4との間でデータの送受信を行う通信インタフェースに加え、上記センサユニット10Aから送信されたセンサデータを受信するために、bluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)等に代表される微弱又は小電力を使用するデータ通信インタフェースを備えている。
なお、信号処理ユニット20Aから利用者端末へのセンサデータの転送は、無線に限らずUSBケーブル等の有線信号ケーブルやUSB端子同士を直接接続することにより行ってもよい。また、センサデータは信号処理ユニット20Aからリアルタイムに出力するようにしてもよいが、信号処理ユニット20Aにセンサデータを蓄積するメモリを設け、当該メモリに蓄積されたセンサデータを読み出して利用者端末又はサーバ等の情報処理装置へ一括して転送するようにしてもよい。さらには、メモリとして信号処理ユニット20Aに対し着脱可能な記憶媒体を用い、当該記憶媒体を用いてセンサデータを利用者端末又はサーバ等の情報処理装置へ転送するようにしてもよい。
情報処理サーバ4は例えばクラウドサーバからなり、以下のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、情報処理サーバ4は、制御ユニット41と、記憶ユニット42と、通信インタフェースユニット43とを備えている。通信インタフェースユニット43は、制御ユニット41の制御の下で、ネットワーク3を介して上記利用者端末2およびコンテンツサーバ5との間でデータ通信を行う。
記憶ユニット42は、記憶媒体としてHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の随時書き込みおよび読み出しが可能な記憶媒体を用いたもので、第1の実施形態を実施する上で必要な記憶領域として、センサデータ記憶部421と、利用者状態記憶部422と、集団状態記憶部423とを備えている。
センサデータ記憶部421は、上記体液検出装置1から送信されたセンサデータを記憶するために用いられる。利用者状態記憶部422は、利用者ごとの感情の推定結果を表す情報を利用者IDに関連付けて記憶するために使用される。集団状態記憶部423は、共通の環境下に同一時間帯に存在する複数の利用者が属する集団について、その感情の推定結果を表す情報を記憶するために用いられる。
制御ユニット41は、CPU(Central Processing Unit)と作業メモリを有し、第1の実施形態を実施する上で必要な制御機能として、センサデータ収集制御部411と、利用者状態推定処理部412と、推定結果通知制御部413と、集団状態推定処理部414とを備えている。これらの制御機能は、いずれも図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
センサデータ収集制御部411は、各利用者の利用者端末2からそれぞれセンサデータを収集し、収集したセンサデータを対応する利用者の識別情報(利用者ID)と関連付けて上記センサデータ記憶部421に記憶させる処理を行う。
利用者状態推定処理部412は、上記センサデータ記憶部421から利用者IDごとにそのセンサデータを読み込み、この読み込んだセンサデータから利用者が涙又は汗を流した時刻又は期間を表す情報を抽出する。そして、この抽出した時刻又は期間と、その時に利用者が鑑賞していたコンテンツのシーンとを関連付け、これにより上記コンテンツに対する利用者の感動又は興奮の度合いを算出し、その算出結果を利用者の状態を表す情報として、利用者IDと関連付けて上記利用者状態記憶部422に記憶させる処理を行う。
推定結果通知制御部413は、上記利用者状態記憶部422に記憶された利用者の状態を示す情報をもとに、コンテンツサーバ5から類似又は関連するコンテンツを取得して利用者の利用者端末2へ配信する処理を行う。
集団状態推定処理部414は、予め定義された集団に属する複数の利用者の同一時間帯における感動の度合いを表す情報を上記利用者状態記憶部422から読み出す。そして、上記読み出された複数の利用者の感動又は興奮の度合いを表す情報をもとに、上記複数の利用者が同一時間帯に鑑賞したコンテンツに対する集団としての感動又は興奮の傾向性を統計計算により求め、その算出結果を上記コンテンツの識別情報と関連付けて集団状態記憶部423に記憶させる処理を行う。
次に、体液検出装置1のセンサユニット10Aおよび信号処理ユニット20Aの構成をさらに詳しく説明する。図3はその構成を示す図である。
センサユニット10Aは、第1の布状デバイス11と第2の布状デバイス12とを、絶縁性を有する布体(以後絶縁性シートと称する)13を挟んでサンドイッチ状に重ね合わせたものからなる。第1の布状デバイス11および第2の布状デバイス12は、いずれも基体となる絶縁性を有する布体(絶縁性布体)111,121の一方の面のほぼ全面に、例えば図7に示すように導電性を有する面状のパターン(導電性パターン)112a,122aを形成したものである。
すなわち、センサユニット10Aは、絶縁性布体111,121と、導電性パターン112a,122aと、絶縁性シート13とを重ね合わせて5層構造をなすもので、いずれの層にも吸湿性と速乾性を併せ持つ素材が用いられる。
一方、信号処理ユニット20Aは、抵抗値計測部21aおよび通信部22を集積化してモジュール化したものからなる。抵抗値計測部21aは、第1の布状デバイス11の導電性パターン112aと第2の布状デバイス12の導電性パターン122aとの間の抵抗値を、連続的又は間欠的に計測する。抵抗値の計測方法としては、例えばホイートストンブリッジが考えられるが、これに限定されるものではない。そして、抵抗値計測部21aは、上記計測した抵抗値を予め体液の種類に応じて設定されたしきい値Th1,Th2と比較し、抵抗値がしきい値Th1,Th2を下回ったときの時刻又は期間を示す情報と、いずれのしきい値Th1,Th2を下回ったかにより判定される体液の種類を表す情報を、センサデータに含めて出力する。
通信部22は、上記抵抗値計測部21aから出力されたセンサデータを、bluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)等に代表される微弱又は小電力を使用するデータ通信インタフェースを用いて、アンテナ23から上記利用者端末2に向け送信する機能を有する。
(動作)
いま例えば、利用者が自宅又は映画館で映像コンテンツ(映画やドラマ)を鑑賞しているものとする。利用者は、体液検出装置1をハンカチやハンドタオルの代わりに所持しているが、平常のシーンでは通常涙や汗を流さないので体液検出装置1は使用されない。このため、体液検出装置1の抵抗値計測部21aにより計測される抵抗値は、例えば図4に示すようにしきい値Th1以上となり、この結果センサデータは送信されない。
一方、例えば映画の悲しいシーンにおいて利用者が涙を流し、これをセンサユニット10Aにより拭いたとする。そうすると、涙がセンサユニット10Aの絶縁性布体111,121の一方から内部の各層にしみ込み、導電性パターン112aと導電性パターン122aとの間を電気的に短絡する。涙には、一般にナトリウム(NaCl)やカリウム(KCl)といった電解質が含まれており、これらの電解質は例えば図8および図9に示すように固有の導電率を有している。このため、抵抗値計測部21aにおいて計測される抵抗値は上記涙が持つ導電率に応じて低下する。
そして、涙を検出するためのしきい値Th1を、例えば図10に示すように予め測定しテーブルに記憶しておいた「涙」の抵抗値範囲を表す情報に基づいて、涙による抵抗値の範囲の最大値よりも若干高くなるように設定しておけば、上記涙により短絡された上記導電性パターン112a,122a間の抵抗値は例えば図6に示すようにしきい値Th1を下回る。抵抗値計測部21aでは、上記抵抗値がしきい値Th1を下回った時刻又は期間を示す情報が生成される。そして、この時刻又は期間を示す情報を含むセンサデータが通信部22から送信される。
同様に、例えば映画のアクションシーンにおいて利用者が興奮して汗を流し、これをセンサユニット10Aにより拭いた場合にも、センサユニット10Aの導電性パターン112a,122a間が汗により短絡されて、その抵抗値が「汗」を検出するために設定したしきい値Th2を下回る。この場合抵抗値計測部21aでは、上記抵抗値がしきい値Th2を下回った時刻又は期間を示す情報が生成され、この時刻又は期間を示す情報を含むセンサデータが通信部22から送信される。
なお、体液の種別、つまり「涙」と「汗」のそれぞれについてしきい値Th1,Th2を設定しているので、抵抗値計測部21aでは体液の有無だけでなく体液の種類も判定することができる。この場合抵抗値計測部21aは、体液を検出した時刻又は期間を示す情報に加え、体液の種類を表す情報をセンサデータに含めて送信することができる。
上記通信部22から送信されたセンサデータは、利用者が所持する利用者端末2で受信され、この利用者端末2からネットワーク3を介して情報処理サーバ4へ転送される。
情報処理サーバ4では、センサデータ収集制御部411の制御の下で、上記センサデータが通信インタフェースユニット43により受信され、センサデータ記憶部421に記憶される。そして、例えば映画又はドラマの上映時間又は放映時間が終了すると、利用者状態推定処理部412の制御の下で、上記センサデータ記憶部421から利用者ごとに上記上映時間又は放映時間に受信したセンサデータが読み出される。そして、このセンサデータから当該利用者が涙又は汗を流した時刻又は期間を示す情報が抽出され、この抽出された時刻又は期間に対し、その時に利用者が鑑賞していた映画又はドラマのシーンを示す情報が関連付けられる。
なお、上映中又は放映中のコンテンツの情報は、映画の配給元又は放送局から取得するか、または事前に情報処理サーバ4に記憶してあるものとする。そして、上記映画又はドラマに対する利用者の感動又は興奮の度合いが算出され、その算出結果が利用者IDと関連付けられて利用者状態記憶部422に保存される。
続いて情報処理サーバ4では、推定結果通知制御部413の制御の下で、上記利用者状態記憶部422から、利用者ごとに当該利用者が鑑賞した映画又はドラマの識別情報と感動又は興奮の度合いを示す情報が読み出される。そして、例えばこの感動又は興奮の度合いを示す情報に基づいて、コンテンツサーバ5から当該利用者が感動又は興奮する確率の高い類似又は関連する映画又はドラマのコンテンツが取得され、このコンテンツの名称や概要を表す情報、或いはサンプル映像等が利用者端末2へ配信される。
また、利用者状態記憶部422に蓄積された情報に基づいて、利用者が過去に視聴又は鑑賞した複数のコンテンツのうち、涙又は汗を流したシーンを抜粋してダイジェストとして配信するようにしてもよい。このようにすることで、利用者は自身が過去に視聴又は鑑賞したコンテンツにおいて、涙又は汗を流したシーンを効果的に振り返ることが可能になる。
また情報処理サーバ4では、集団状態推定処理部414の制御の下、予め定義された集団に属する複数の利用者の同一時間帯における感動又は興奮の度合いを表す情報が上記利用者状態記憶部422から読み出される。例えば、映画館ごとに当該映画館で同時に映画を鑑賞した複数の利用者の感動又は興奮の度合いを示す情報が読み出される。そして、この読み出された複数の利用者の感動又は興奮の度合いを示す情報をもとに、同一時間帯に鑑賞された映画に対する集団としての感動又は興奮の傾向性が統計計算により算出され、その算出結果が集団状態記憶部423に記憶される。この集団における感動又は興奮の度合いを表す情報は、映画に対する評価に使用することができる。
(効果)
以上詳述したように第1の実施形態では、絶縁性布体111,121と導電性パターン112a,122aと絶縁性シート13とを重ね合わせて5層構造のセンサユニット10Aを構成し、このセンサユニット10Aに涙又は汗が付着したときの上記導電性パターン112a,122a間の抵抗の低下を抵抗値計測部21aにより検出して、その検出時刻又は期間を表す情報と、体液の種類を表す情報を含むセンサデータを通信部22から送信するようにしている。
このため、映画やドラマ等のコンテンツを鑑賞したときのユーザの感動又は興奮の度合いを推定するためのセンサデータを、涙や汗を拭くという利用者の自然な動作を利用し、かつ涙又は汗の有無を抵抗値の低下として検出することが可能となる。従って、データ解析の処理負荷を減らすことができ、かつ身体へのセンサの装着を不要にして、利用者の心理的負担を無くすことが可能となる。
また、情報処理サーバ4において、体液検出装置1から送られたセンサデータに含まれる体液の種類を表す情報と検出時刻又は期間を示す情報をもとに、利用者が鑑賞中の映画又はドラマのどのシーンで感動又は興奮したのかを推定することができる。
さらに、センサデータを利用者端末2により情報処理サーバ4へ中継転送し、情報処理サーバ4において利用者の感情を推定する処理を行っているので、例えば体液検出装置1又は利用者端末2において同様の推定処理を実行する場合に比べ、他の処理に影響を及ぼすことなく高速に効率良く推定することができる。
さらに、情報処理サーバ4において、映画又はドラマに対する利用者の感動又は興奮の度合いの推定結果をもとに、利用者に感動又は興奮を与える確率が高い他の映画やドラマ等のコンテンツに関する情報を利用者端末2に配信するようにしたので、利用者は自身の好みの映画やドラマ等のコンテンツに関する情報を、自ら探すことなく取得することができる。
さらに、同一時間帯に同一の映画又はドラマを鑑賞した複数の利用者の感動又は興奮の度合いを表す情報をもとに統計処理を行うことで、利用者個人だけでなく、会場又は家庭単位で見た集団の感動又は興奮の度合いを数値化することができ、これにより利用者間の評価のばらつきを排除して、映画又はドラマに対する客観的な評価を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
図11は、この発明の第2の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Bの構成を示すものである。なお、同図において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してある。
第1の布状デバイス11bは、絶縁性布体111の一方の面に櫛歯状をなす導電性パターン112bを形成したものとなっている。同様に第2の布状デバイス12bも、絶縁性布体121の一方の面に櫛歯状をなす導電性パターン122bを形成したものとなっている。但し、上記導電性パターン112b,122bは、互いに直交するように形成される。上記絶縁性布体111の導電性パターン112bが形成された面と、絶縁性布体121の導電性パターン122bが形成された面との間には、第1の実施形態と同様に絶縁性シート13が介在配置される。
なお、上記絶縁性布体111,121に対する導電性パターン112b,122bの形成は、接着または印刷により行うことができるが、導電性を有する繊維を絶縁性布体111,121に編み込むことにより行ってもよい。
以上のように第2の実施形態によれば、絶縁性布体111,121のほぼ全面に導電性パターン112a,122aを形成した第1の実施形態に比べ、センサユニット10Bの厚さを薄くすることができ、通常のハンカチやハンドタオルの使用感に近づけることができる。
[第3の実施形態]
図12は、この発明の第3の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Cおよび信号処理ユニット20Aの構成を示すものである。なお、同図において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センサユニット10Cは、絶縁性布体111の一方の面に、櫛歯状をなす2つの導電性パターン112c,113cをその各歯に相当する部位が交互に対向配置されるように形成したものである。上記絶縁性布体111に対する導電性パターン112c,113cの形成手法としては、第2の実施形態と同様に、接着または印刷を用いることができ、さらには繊維状の導電性パターン112c,113cを絶縁性布体111に編み込むといった手法を採用することも可能である。
このようなセンサユニット10Cを用いて利用者が涙又は汗を拭くと、図13に示すように当該涙又は汗6がセンサユニット10Cに付着して、上記導電性パターン112c,113c間が電気的に短絡される。抵抗値計測部21aは、待機状態において上記導電性パターン112c,113c間の抵抗値の低下を監視しており、上記涙又は汗6の付着により上記導電性パターン112c,113c間の抵抗値が低下してしきい値TH1,TH2のいずれかを下回ると、その時刻又は期間を表す情報を生成する。またそれと共に、上記しきい値TH1,TH2のいずれを下回ったかにより体液の種類を判定する。そして、上記生成した時刻又は期間を表す情報と、判定した体液の種類を表す情報をセンサデータに挿入し、通信部22が当該センサデータを利用者端末2へ送信する。
上記センサデータは、利用者端末2からネットワーク3を介して情報処理サーバ4へ転送される。情報処理サーバ4では、上記センサデータに含まれる上記体液の種類と、上記生成された時刻又は期間を示す情報に基づいて、利用者が鑑賞中のコンテンツのどのシーンで感動又は興奮したのかを推定する処理が行われる。そして、この推定結果に基づいて、利用者へのサービス情報の配信や、コンテンツに対する集団の感情推定が行われる。
以上のように第3の実施形態によれば、上記導電性パターン112c,113cを1枚の絶縁性布体111の同一の面に形成したことにより、センサユニット10Cの厚さをさらに薄くすることができ、これによりハンカチ等と同等の使用感を得ることが可能となる。
[第4の実施形態]
図14は、この発明の第4の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Dおよび信号処理ユニット20Aの構成を示すものである。なお、同図において図12および図13と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センサユニット10Dにおける絶縁性布体111の、導電性パターン112c,113cが形成された面は、絶縁性シート13により被覆されている。絶縁性シート13は涙や汗などの体液を吸収しやすく、かつ速乾性を有する素材により作製される。上記絶縁性布体111に対する導電性パターン112c,113cの形成手法としては、第2の実施形態と同様に、接着または印刷を用いることができる。
以上のように第4の実施形態によれば、絶縁性布体111の導電性パターン112c,113cの形成面を絶縁性シート13で被覆したことによって、導電性パターン112c,113cを保護することができ、これによりセンサユニット10Dの信頼性を高めることができる。より具体的には、導電性パターン112c,113cが誤って導通することを防いだり、耐久性を増すことが可能になる。
[第5の実施形態]
図15は、この発明の第5の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Eおよび信号処理ユニット20Bの構成を示すものである。
センサユニット10Eの絶縁性布体111の一方の面には、所定の相互間隔を隔てて3本の導電性パターン112d,113d,114dが平行に形成されている。これらの導電性パターン112d,113d,114dの配置間隔は、検出対象の涙又は汗の量に応じて例えば1mmに設定される。なお、導電性パターン112d,113d,114dの配置間隔は1mmに限るものではない。
なお、上記絶縁性布体111に対する導電性パターン112d,113d,114dの形成手法としては、接着や印刷、さらには導電性を有する繊維からなる導電性パターンを絶縁性布体111に編み込むといった手法を用いることができる。
一方、信号処理ユニット20Bの抵抗値計測部21bは、上記導電性パターン112d,113d,114dの全ての組み合わせについて、導電性パターン間の抵抗値をしきい値Th1,Th2と比較することにより監視する。そして、ある導電性パターン間の抵抗値がしきい値Th1,Th2を下回った場合に、当該導電性パターンの組み合わせから涙又は汗の量を判定する。そして、この判定した涙又は汗の量を表す情報と、上記しきい値Th1,Th2のいずれを下回ったかにより特定される体液の種類を表す情報と、上記抵抗値の低下が検出されたときの時刻又は期間を示す情報をセンサデータに含め、当該センサデータを通信部22へ出力する。通信部22は、上記センサデータをアンテナ23から利用者端末2に向け送信する。
このような構成であるから、映画又はドラマ等のコンテンツを鑑賞していた利用者が、センサユニット10Eにより涙又は汗を拭き、その結果例えば図16に示すように涙又は汗6により導電性パターン113d,114d間が電気的に短絡されたとする。
この場合抵抗値計測部21bは、上記涙又は汗6の付着により上記導電性パターン113d,114d間の抵抗値が低下してしきい値TH1,TH2のいずれかを下回ると、その時刻又は期間を表す情報を生成する。またそれと共に、上記しきい値TH1,TH2のいずれを下回ったかにより体液の種類を判定し、さらに抵抗値の低下が検出された導電性パターンの組み合わせから涙又は汗の量を判定する。図16に示した例では、涙又は汗の量は少ないと判定される。
一方、例えば図17に示すように涙又は汗6により導電性パターン112d,113d,114d間のすべてが電気的に短絡されたとする。この場合抵抗値計測部21bは、上記涙又は汗6の付着により上記導電性パターン112d,113d,114d間の抵抗値が低下してしきい値TH1,TH2のいずれかを下回るため、涙又は汗の量は多いと判定する。
そして抵抗値計測部21bは、以上のように判定した涙又は汗の量の判定結果を表す情報と、上記体液の種類(涙又は汗)を表す情報と、上記生成された時刻又は期間を示す情報をセンサデータに含め、当該センサデータを通信部22へ出力する。通信部22は、上記センサデータを利用者端末2へ送信する。
上記センサデータは、利用者端末2からネットワーク3を介して情報処理サーバ4へ転送される。情報処理サーバ4では、上記センサデータに含まれる汗の量を表す情報と、上記体液の種類と、上記生成された時刻又は期間を示す情報をもとに、利用者が鑑賞中のコンテンツのどのシーンで感動又は興奮したのか、さらにはその感動又は興奮の度合いが大きいかまたは小さいかを推定する処理が行われる。そして、上記推定結果に基づく、利用者へのサービス情報の配信や、コンテンツに対する集団の感情推定が行われる。
以上のように第5の実施形態によれば、情報処理サーバ4において、センサデータに含まれる汗の量を表す情報と、上記体液の種類と、上記生成された時刻又は期間を示す情報をもとに、利用者が鑑賞中のコンテンツのどのシーンで感動又は興奮したのか、さらにはその感動又は興奮の度合いが大きいかまたは小さいかを推定することが可能となる。
なお、映像又はドラマ等のコンテンツの鑑賞時において、感動により人が涙を流す場合には、涙は目付近の狭い領域から分泌される。これに対し、運動等により生じる発汗は皮膚の広い領域から均一に生じる。このため、体液の種類に応じてセンサユニット10Eに付着する体液の面積は異なる。
そこで、抵抗値計測部21bに、例えば図18に示すように体液の種類別にセンサユニット10Eにおける平均的な付着面積を定義したテーブルを用意しておき、センサユニット10Eに付着した涙又は汗の面積を上記テーブルで定義された平均的な付着面積と比較することにより、付着した体液の種類を判定する。このように構成することで、体液の付着面積の違いをもとに体液の種類を判定することができる。さらに、上記付着面積により涙又は汗の量を判定することも可能である。
[第6の実施形態]
図19は、この発明の第6の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Fおよび信号処理ユニット20Bの構成を示すものである。なお、同図において図15乃至図17と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センサユニット10Fにおける絶縁性布体111の、導電性パターン112d,113d,114dが形成された面は、絶縁性シート13により被覆されている。絶縁性シート13は涙や汗などの体液を吸収しやすく、かつ速乾性を有する素材により作製される。上記絶縁性布体111に対する導電性パターン112c,113cの形成手法としては、第4の実施形態等と同様に接着または印刷を用いることができる。
以上のように第6の実施形態によれば、絶縁性布体111における導電性パターン112d,113d,114dの形成面を絶縁性シート13で被覆したことによって、導電性パターン112d,113d,114dを保護することができ、これによりセンサユニット10Fの信頼性を高く保つことができる。
[第7の実施形態]
図20は、この発明の第7の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Gおよび信号処理ユニット20Cの構成を示すものである。なお、同図において第15と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センサユニット10Gにおいて、絶縁性布体111の一方の面(表面)には、所定の間隔を隔てて3本の導電性パターン112d,113d,114dが平行に形成されている。また、絶縁性布体111の他方の面(裏面)には、所定の間隔を隔てて平行しかつ上記導電性パターン112d,113d,114dと直交する状態で、3本の導電性パターン115d,116d,117dが形成されている。これらの導電性パターン112d,113d,114dおよび導電性パターン115d,116d,117dの配置間隔は、いずれも検出対象の涙又は汗の量に応じて例えば1mmに設定される。なお、上記配置間隔は1mmに限るものではない。
なお、上記絶縁性布体111に対する導電性パターン112d,113d,114dおよび115d,116d,117dの形成手法としては、接着や印刷、さらには導電性を有する繊維からなる導電性パターンを絶縁性布体111に編み込むといった手法を用いることができる。
一方、信号処理ユニット20Cの抵抗値計測部21cは、上記導電性パターン112d,113d,114dの全ての組み合わせについて、導電性パターン間の抵抗値をしきい値Th1,Th2と比較することにより監視する。またそれと共に、導電性パターン115d,116d,117dの全ての組み合わせについて、導電性パターン間の抵抗値をしきい値Th1,Th2と比較することにより監視する。そして、導電性パターン112d,113d,114dの全ての組み合わせのうち、抵抗値がしきい値Th1,Th2を下回った導電性パターンの組み合わせと、導電性パターン115d,116d,117dの全ての組み合わせのうち、抵抗値がしきい値Th1,Th2を下回った導電性パターンの組み合わせとを総合して、涙又は汗の量を判定する。
また抵抗値計測部21cは、上記判定した涙又は汗の量を表す情報と、上記しきい値Th1,Th2のいずれを下回ったかにより特定される体液の種類を表す情報と、上記抵抗値の低下が検出されたときの時刻又は期間を示す情報をセンサデータに含め、当該センサデータを通信部22へ出力する。通信部22は、上記センサデータをアンテナ23から利用者端末2に向け送信する。
このような構成であるから、映画又はドラマ等のコンテンツを鑑賞していた利用者が、センサユニット10Gにより涙又は汗を拭き、その結果例えば図21に示すように涙又は汗6により導電性パターン112d,113d,114d間が電気的に短絡され、かつ同時に導電性パターン115d,116d間が電気的に短絡されたとする。
この場合抵抗値計測部21cは、上記涙又は汗6の付着により上記導電性パターン112d,113d,114d間および導電性パターン115d,116d間の抵抗値が低下してしきい値TH1,TH2のいずれかを下回ると、その時刻又は期間を表す情報を生成する。またそれと共に、上記しきい値TH1,TH2のいずれを下回ったかにより体液の種類を判定する。
さらに、抵抗値の低下が検出された導電性パターン112d,113d,114dおよび115d,116dの組み合わせから、涙又は汗の量を二次元的に判定する。例えば、図21の例では涙又は汗がセンサユニット10Gの全領域に付着された場合よりも少ないが、少量が一部領域に付着された場合より多いと判定される。
そして抵抗値計測部21cは、以上のように判定した涙又は汗の量の判定結果を表す情報と、上記体液の種類(涙又は汗)を表す情報と、上記生成された時刻又は期間を示す情報をセンサデータに含め、当該センサデータを通信部22へ出力する。通信部22は、上記センサデータを利用者端末2へ送信する。
上記センサデータは、利用者端末2からネットワーク3を介して情報処理サーバ4へ転送される。情報処理サーバ4では、上記センサデータに含まれる汗の量を表す情報と、上記体液の種類と、上記生成された時刻又は期間を示す情報をもとに、利用者が鑑賞中のコンテンツのどのシーンで感動又は興奮したのか、さらにはその感動又は興奮の度合いがどの程度かを多段階に推定する処理が行われる。そして、上記推定結果に基づく、利用者へのサービス情報の配信や、コンテンツに対する集団の感情推定が行われる。
以上のように第7の実施形態によれば、情報処理サーバ4において、センサデータに含まれる、二次元的に検出された汗の量を表す情報と、上記体液の種類と、上記生成された時刻又は期間を示す情報をもとに、利用者が鑑賞中のコンテンツのどのシーンで感動又は興奮したのか、さらにはその感動又は興奮の度合いが多段階に推定することが可能となる。すなわち、利用者の感動又は興奮の度合いをより高精度の推定することが可能となる。
[第8の実施形態]
図22は、この発明の第8の実施形態に係る体液検出装置のセンサユニット10Hおよび信号処理ユニット20Cの構成を示すものである。なお、同図において図20および図21と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センサユニット10Hにおける絶縁性布体111の、導電性パターン112d,113d,114dが形成された面は、絶縁性シート131により被覆されている。またそれと共に、絶縁性布体111の、導電性パターン115d,116d,117dが形成された面は、絶縁性シート132により被覆されている。絶縁性シート131,132は涙や汗などの体液を吸収しやすく、かつ速乾性を有する素材により作製される。上記絶縁性布体111に対する導電性パターン112c,113cの形成手法としては、第4の実施形態等と同様に接着または印刷を用いることができる。
以上のように第8の実施形態によれば、絶縁性布体111における導電性パターン112d,113d,114dおよび115d,116d,117dの各形成面を絶縁性シート131,132で被覆したことによって、導電性パターン112d,113d,114dおよび115d,116d,117dを保護することができ、これによりセンサユニット10Gの信頼性を高く保つことができる。
[その他の実施形態]
前記各実施形態では、利用者の感情の推定処理を情報処理サーバ4で行う場合を例にとって説明したが、この推定処理を体液検出装置の信号処理ユニット、又は利用者端末において行うようにしてもよい。
上記各実施形態で述べた体液検出装置および当該体液検出装置を備えたシステムの具体的な用途としては、テレビジョン装置、パーソナルコンピュータ、携帯端末、音響機器を用いた放送番組や映像コンテンツ、音楽コンテンツ等の視聴又は鑑賞、映画館等における映画等の鑑賞、コンサート会場やライブ会場等のイベント会場における各種イベントの鑑賞又は参加等が考えられる。
より具体的には、映画館やイベント会場に入場する利用者の各々にハンカチ、ハンドタオル、フェースタオル又はネッカチーフ状に製作した体液検出装置を配布し、各利用者の涙や汗等の体液を流したタイミング又は期間とその量を体液検出装置により検出してその検出データを情報処理サーバにより収集する。そして、情報処理サーバにおいて、上記収集された検出データをもとにイベントの各シーンに対する利用者個人および集団の感動又は興奮の度合いを推定する。
また、情報処理サーバ4において、利用者状態記憶部422に蓄積された情報をもとにコンテンツの視聴中または鑑賞中に利用者が涙又は汗を流した回数を計数し、その計数値がしきい値を超えた利用者が所持する利用者端末2にクーポンを配信するようにしてもよい。このようにすると、映画鑑賞やコンサートなどの公演の終了後に、利用者が自身の利用者端末に配信されたクーポンを提示することで、ティッシュペーパや飲料の提供を受けることができる。
さらに、情報処理サーバ4において、利用者状態記憶部422に蓄積された情報をもとに集団の平均的な汗拭きの回数を計算し、その計算結果をもとに映画館やコンサート会場内の温度を推定する。そして、この温度の推定結果に基づいて空調機器を制御することで、会場内の温度が適切な温度に保たれるようにしてもよい。
さらに、前記各実施形態では体液として涙又は汗を検出する場合を例にとって説明したが、他に唾液を検出するようにしてもよい。すなわち、利用者が例えば料理番組やグルメの紹介番組を視聴中に、センサユニットにより唾液を拭いた場合には、そのセンサデータをもとに利用者がどの料理に関心を寄せたかを推定することができ、これにより利用者の嗜好にあった飲食店の紹介情報を配信することが可能となる。さらに、信号処理ユニットに汗の量と成分を分析する機能を設け、この結果をもとに利用者の体調を推定することも可能である。
その他、センサユニットおよび信号処理ユニットの構成やその機能、システムの構成とその処理機能、システムの用途やサービスの内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…体液検出装置、2…利用者端末、3…ネットワーク、4…情報処理サーバ、5…コンテンツサーバ、10A〜10H…センサユニット、11…第1の布状デバイス、12…第2の布状デバイス、13,131,132…絶縁性シート、111,121…絶縁性布体、112a,122a,112b,122b,112c,113c,112d,113d,114d,115d,116d,117d…導電性パターン、20A〜20C…信号処理ユニット、21a,21b,21c…抵抗値計測部、22…通信部、23…アンテナ、41…制御ユニット、42…記憶ユニット、43…通信インタフェースユニット、411…センサデータ収集制御部、412…利用者状態推定処理部、413…推定結果通知制御部、414…集団状態推定処理部、421…センサデータ記憶部、422…利用者状態記憶部、423…集団状態記憶部。

Claims (7)

  1. センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備し、
    前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に面状をなす第1の導電性パターンを形成した第1の布状デバイスと、絶縁性を有する布状シートの第2の面に面状をなす第2の導電性パターンを形成した第2の布状デバイスと、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間に介在配置される絶縁性シートとを、重ね合わせて一体化した構造を備え、
    前記信号処理ユニットは、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間の抵抗値を計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える
    ことを特徴とする体液検出装置。
  2. センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備し、
    前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に櫛歯状をなす第1の導電性パターンを形成した第1の布状デバイスと、絶縁性を有する布状シートの第2の面に櫛歯状をなす第2の導電性パターンを前記第1の導電性パターンに対し直交する向きに形成した第2の布状デバイスと、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間に介在配置される絶縁性シートとを、重ね合わせて一体化した構造を備え、
    前記信号処理ユニットは、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間の抵抗値を計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の付着の有無と、付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える
    ことを特徴とする体液検出装置。
  3. センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備し、
    前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に、櫛歯状をなす第1および第2の導電性パターンを、互いの歯に相当する部位が一定の間隔を隔てて対向する状態に形成した構造を備え、
    前記信号処理ユニットは、前記第1の導電性パターンと前記第2の導電性パターンとの間の抵抗値を計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える
    ことを特徴とする体液検出装置。
  4. センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備し、
    前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に、所定の相互間隔を隔てて線状をなす複数の導電性パターンを平行に形成した構造を備え、
    前記信号処理ユニットは、前記複数の導電性パターンの全ての組み合わせについて当該導電性パターン間の抵抗値をそれぞれ計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の一次元方向の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える
    ことを特徴とする体液検出装置。
  5. センサユニットと、当該センサユニットから出力される信号を受信する信号処理ユニットとを具備し、
    前記センサユニットは、絶縁性を有する布状シートの第1の面に、所定の相互間隔を隔てて平行する線状をなす複数の第1の導電性パターンを形成し、かつ前記布状シートの前記第1の面に対し背面側となる第2の面に、所定の相互間隔を隔てて平行すると共に前記第1の導電性パターンと直交する方向に線状をなす複数の第2の導電性パターンを形成した構造を備え、
    前記信号処理ユニットは、前記複数の第1および第2の導電性パターンの全ての組み合わせについて当該導電性パターン間の抵抗値をそれぞれ計測し、この抵抗値の計測結果を判定対象の体液である汗と涙の各々に対応して予め設定されたしきい値と比較することで、前記センサユニットに対する利用者の前記汗または前記涙の二次元方向の付着の有無と付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを判定する手段を備える
    ことを特徴とする体液検出装置。
  6. 前記センサユニットは、前記第1および第2の布状デバイスとして、紙状のシートの面に前記第1および第2の導電性パターンを接着または印刷により形成したデバイスを使用する、請求項1乃至5のいずれかに記載の体液検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の体液検出装置と、
    前記体液検出装置から前記汗または前記涙の付着の有無と、付着した前記体液が前記汗と前記涙のいずれであるかを示す判定結果を表す情報を、前記汗または涙の検出時刻または検出期間を表す情報と共に受け取り、受け取った前記情報に基づいて、前記汗または涙の検出時刻または検出期間と、前記利用者が鑑賞していたコンテンツのシーンとを関連付け、前記コンテンツに対する前記利用者の感動または興奮の度合いを推定する推定装置と
    を具備することを特徴とする状態推定システム。
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