JP6925445B2 - 電気泳動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気泳動装置に関する。
近年、DNA解析は研究用途から病院等の臨床分野へと急速に適用範囲が広がっている。DNA解析の手段として、電気泳動によりDNAフラグメントを分離する方法があり、犯罪捜査や血縁関係の判定、疾患診断に使用されている。
特許文献1では、キャピラリと、キャピラリ内を電気泳動する試料を光学的に検出するための光学検出部とを有するキャピラリアレイと、キャピラリを一定温度に保持するために上記キャピラリアレイを収納するための本体フレームとドアフレームから構成される恒温槽装置と、本体フレームに設けられた孔を有する温度制御部材と、温度制御部材の孔に配置され光学検出部を保持するための光学検出部ホルダと、検出部に保持された光学検出部を押圧するための光学検出部ホルダカバーが設けられ、光学検出部ホルダカバーには温度制御部材に接触する温度伝播部材が設けられていることを特徴とする電気泳動装置が開示されている。
特開2007−322367号公報
電気泳動装置による検出精度を高めるためには、キャピラリの温度を保持する必要がある。
特許文献1では、温度制御部材によりキャピラリの温度を一定に保つ恒温槽がある。温度伝播部材が、温度制御部材の熱を光学検出部に伝達させている。しかし、恒温槽のドアフレームを閉じる手順とは別に、光学検出部ホルダカバーを閉じなければならなかった。
本発明の目的は、より簡便に使用できる電気泳動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の電気泳動装置は、キャピラリを加熱するヒータと、キャピラリの温度を所定の温度に保つ恒温槽と、検出部を備えたキャピラリを保持するキャピラリホルダと、検出部で電気泳動する試料を検出する検出機構と、ヒータの熱を検出部に伝達させる熱伝達手段とを備え、恒温槽は本体部とドア部を有し、熱源は本体部に設けられ、熱伝達手段はドア部に設けられることを特徴とする。
本発明の電気泳動装置は、恒温槽扉ドアを閉める動作で温度伝播部材を検出部に接触させることができる。それにより、ユーザビリティが向上される。
キャピラリ電気泳動装置の一構成を示す概要図。 キャピラリ電気泳動装置の平面図。 キャピラリ電気泳動装置のA−A断面図。 キャピラリ側から見たキャピラリカートリッジの一構成を示す図。 把手側から見たキャピラリカートリッジの一構成を示す図。 恒温槽の一構成を示す図。 キャピラリカートリッジを取り付ける恒温槽の一構成を示す図。 キャピラリカートリッジを取り付け後の恒温槽の一構成を示す図。 熱伝導板の概要図。 熱伝達部の側面図。 熱伝達部の一例を示す図。 熱伝達部の側面図の詳細を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、実施例1のキャピラリ電気泳動装置の装置構成図を示す。本装置は、装置上部にある照射検出/恒温槽ユニット40と、装置下部にあるオートサンプラーユニット20の、二つのユニットに大きく分けることが出来る。
上記の注入機構であるオートサンプラーユニット20には、サンプラーベース21の上にY軸駆動体23が搭載され、Y軸に駆動を行うことが出来る。Y軸駆動体23にはZ軸駆動体24が搭載され、Z軸に駆動を行うことが出来る。Z軸駆動体24の上にはサンプルトレイ25が搭載され、サンプルトレイ25の上に、泳動媒体容器28、陽極側緩衝液容器29、陰極側緩衝液容器33、サンプル容器26をユーザがセットする。サンプル容器26は、サンプルトレイ25上に搭載されたX軸駆動体22の上にセットされ、サンプルトレイ25上でサンプル容器26のみがX軸に駆動することが出来る。Z軸駆動体24には送液機構27も搭載される。この送液機構27は泳動媒体容器28の下方に配置される。
上記の照射検出/恒温槽ユニット40には、恒温槽ユニット41があり、恒温槽ユニット41の中を一定の温度に保つことが出来る。恒温槽ユニット41の後方には照射検出部である照射検出ユニット42が搭載され、電気泳動時の検出を行うことが出来る。恒温槽ユニット41の中に、後で詳述するキャピラリカートリッジ01をユーザがセットし、恒温槽ユニット41にてキャピラリを恒温に保ちながら電気泳動を行い、照射検出ユニット42にて検出を行う。また、恒温槽ユニット41には、電気泳動のための高電圧印加時にGNDに落とすための電極(陽極)43も搭載されてある。
上記のように、キャピラリカートリッジ01は恒温槽ユニット41に固定される。泳動媒体容器28、陽極側緩衝液容器29、陰極側緩衝液容器33、サンプル容器26は、オートサンプラーユニット20にてYZ軸に駆動することができ、サンプル容器26のみ、さらにX軸に駆動することが出来る。固定されたキャピラリカートリッジ01のキャピラリに、泳動媒体容器28、陽極側緩衝液容器29、陰極側緩衝液容器33、サンプル容器26が、オートサンプラーユニット20の動きで任意の位置に自動で接続することが出来る。
図2に、図1に示したキャピラリ電気泳動装置の平面図を示す。サンプルトレイ25上にセットされた陽極側緩衝液容器29には、陽極側洗浄槽30、陽極側電気泳動用緩衝液槽31、陽極側サンプル導入用緩衝液槽32がある。また、陰極側緩衝液容器33には、廃液槽34、陰極側洗浄槽35、陰極側電気泳動用緩衝液槽36がある。
泳動媒体容器28、陽極側緩衝液容器29、陰極側緩衝液容器33、サンプル容器26は図示のような位置関係に配置される。これにより、恒温槽ユニット41内のキャピラリ05との接続の際の陽極側−陰極側の位置関係は、「泳動媒体容器28−廃液槽34」、「陽極側洗浄槽30−陰極側洗浄槽35」、「陽極側電気泳動用緩衝液槽31−陰極側電気泳動用緩衝液槽36」、「陽極側サンプル導入用緩衝液槽32−サンプル容器26」となる。
図3に、図2におけるA−A断面図を示す。泳動媒体容器28はサンプルトレイ25にセットされる。また、送液機構27は、送液機構27に内蔵されたプランジャが、泳動媒体容器28の下方になるように配置される。
電気泳動の際、キャピラリ05の図3における右側が陰極側となり、左側が陽極側となる。サンプルトレイ25がキャピラリの陽極側及び陰極側が「陽極側電気泳動用緩衝液槽31−陰極側電気泳動用緩衝液槽36」の位置になるように移動し、陰極側のキャピラリ05に高電圧がかかり、陰極側緩衝液容器33、陽極側緩衝液容器29を介し、電極(陽極)43にてGNDに流すことで電気泳動を行う。なお、サンプルトレイ25の位置を固定して、照射検出/恒温槽ユニット40を可動にする装置構造にしても良い。
図4Aに、本実施例におけるキャピラリカートリッジの一構成の概略図を示す。キャピラリカートリッジ01は、キャピラリ05、検出部06、キャピラリヘッド07、電極(陰極)08、電極ホルダ09から成るキャピラリアレイ02と、セパレータ10、支持体03、シート04、掴持部である把手11(図4B参照)から構成されている。また、同図では電極ホルダ09で電極(陰極)08を保持しているが、電極(陰極)08は、直接、支持体03に固定された構造でも良い。なお、同図において、キャピラリカートリッジ01は、図4の手前側から把手11を備える支持体03、シート04、キャピラリアレイ02の順に配置されている。
それぞれの部品について説明する。キャピラリ05は、遮光及び強度を保持するための被覆が施された侠流路であり、例えばポリイミド被覆の施された内径約50μm程度の石英ガラス管である。この管に泳動媒体を充填して試料を泳動分離する泳動路となる。キャピラリヘッド07は、キャピラリ05の端部であり、キャピラリ05を束ねて保持するとともに、泳動媒体を充填する注入端または排出端である。セパレータ10は、キャピラリ05の本数と同一数の孔が形成されており、孔の内径はキャピラリ05の内径よりやや大きく、各孔に1本のキャピラリ05が貫通する。こうして、キャピラリ05を互いに分離し、キャピラリ05が互いに絡み合うこと、及び密集して束状になることを防止する。また、セパレータ10は、片面に粘着性を持ったシール状の部材であり、キャピラリ05を貫通させた状態でシート04に貼ることでキャピラリ05をシート04上に沿って定位させる役割もある。セパレータ10の材料は、恒温槽ユニット41にキャピラリカートリッジを固定する際に邪魔にならないように薄くて柔らかいものが好ましい。例えば、セパレータ10の材料としてはシリコンゴムや紙、フィルム等がある。セパレータ10の数はキャピラリ02の長さに応じて増減しても良い。
電極(陰極)08は、キャピラリ05の本数に対応して存在し、電圧をかけることで、帯電した試料をキャピラリ05内に導入し、分子サイズごとに泳動分離を行うことができる。電極(陰極)08は、例えば内径0.1〜0.5mm程度のステンレスパイプであり、この中にキャピラリ05が挿入されている。検出部06は、キャピラリ05上に位置し、キャピラリ05が平面状に一定の精度で配列されている。検出部06はキャピラリ05内を通過する試料の蛍光を検出する箇所であり、装置の検出系の位置と高精度に位置合わせを行う必要がある。
シート04には、クッション性のある柔らかいものが好ましい。クッション性のあるものを使用することでキャピラリ05の破損を防ぐことが可能である。さらに、シート04に断熱材や放熱材を使用することで、断熱性能または放熱性能を得ることも出来る。例えば、断熱材としてはポリウレタンフォームやポリエチレン等の発砲プラスチックやグラスウール等の繊維系のもの、放熱材にはシリコン等のゴムやエラストマー、放熱ジェル等がある。
図5Aに恒温槽ユニット41の例を示す。図5Aに示すように、恒温槽ユニット41は恒温槽ベース60と恒温槽ドア61で構成されている。恒温槽ベース60には、キャピラリ05を温調するためのヒータ62が設けられている。また、ヒータ62は切り欠き部63を有する。図は省略するがこの切り欠き部64には照射検出ユニット42が配置される。恒温槽ドア61にはヒータ62の熱をキャピラリの検出部06に伝える熱伝達部64が設けられている。
図5Bにキャピラリカートリッジ01の取り付けの詳細図の一例を示す。恒温槽ベース60にある支持体挿し込み口55である開口部に支持体03に形成された挿し込み部56である突出部を差し込む。このとき同時に、電極ホルダ位置決め穴52を恒温槽ベース60にある電極ホルダ位置決めピン51に入れながら、支持体に形成された支持体足部53を恒温槽ベース60に形成された支持体足場54に置くことでキャピラリカートリッジ01を取り付けられる。この支持体03の挿し込みにより恒温槽ドア61を閉じるときの支持体03の片当たりによるキャピラリカートリッジ01の浮き上がりを防止している。そして、恒温槽ドア61を閉めることで、キャピラリカートリッジ01は取り付け面であるヒータ62に押し付けられ固定される。
図5Cのキャピラリカートリッジ01取り付け後の詳細図の説明をする。キャピラリカートリッジ01には切り欠きが設けられており、キャピラリカートリッジ01を恒温槽ユニット41に固定した際、一部ヒータ62が露出するようになっている。図5Cのヒータ62が露出している部分をヒータ露出部65とする。また、図5Cから分かるように、キャピラリの検出部06は、ヒータの切り欠き部63に位置する。そのため、キャピラリの検出部06はヒータ62と接触せず、ヒータ62に直接温められない。また、図示はしていないが、検出部06は照射検出ユニット42と接しているため、熱が流出し、温度が低くなりやすい。これによる、検出部06の温度の低下は泳動性能に影響を及ぼす。そこで、本実施例では、ヒータ62と接触する面と検出部06と接する面の2つの接触面を有する熱伝達部64を恒温槽ドア61に設け、ヒータ62の熱をキャピラリの検出部06に伝達させることを特徴とする。この構成とすることで、熱伝達部64を恒温槽ドア61に取り付けることを可能とし、恒温槽ドア61を閉じる動作で熱伝達部64の配置も同時に行うことができる。さらに、検出部を温調することができ泳動性能を向上することができる。また、熱伝達部61は検出部06を押し付け、検出部06の位置決めをする役割も担っている。
以下これを実現するための熱伝達部64の構成について図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aに熱伝達部64を構成する熱伝導板66を示す。熱伝達部64は、キャピラリの検出部06と接触する検出部接触面67とヒータ62と接触するヒータ接触面68の2つの面を別々に有する熱伝導板66から構成される。恒温槽ドア61を閉じたときに、検出部接触面67はキャピラリの検出部06と、ヒータ接触面68はヒータ露出部65(図5C参照)と接触するように構成されている。熱伝達部64が検出部06へ熱を効率的に伝えるためには、熱伝達部64をヒータ62及び検出部06と面接触させる必要がある。そこで本実施例では、キャピラリの検出部06と接触する検出部接触面67とヒータ62と接触するヒータ接触面68の2つの面を熱伝導板66に設けている。さらに、図6Bに示すように、ヒータ接触面68と検出部接触面67の恒温槽ドア61側にばね69が設けられており、熱伝達部64は弾性を有する。熱伝導板66に検出部接触面67とヒータ接触面68の2つの面を設け、検出部接触面67とヒータ接触面68と恒温槽ドア61の間にばねを設け、接触面に弾性を持たせることで、検出部接触面67及びヒータ接触面68は、検出部06及びヒータ62に追従する。これにより、熱伝達部64はヒータ62及び検出部06と面接触が可能となる。また、熱伝導板66には、熱伝導性の高い銅などの金属が好ましい。
熱伝達部64が1つの接触面しか有さず、検出部接触面67とヒータ接触面68が同一の場合、ヒータ62や検出部06、恒温槽ベース60、恒温槽ドア61などに高い寸法精度と取り付け精度が要求される。本実施例では、熱伝達部64にヒータ接触面68と検出部接触面69を設け、それぞれに弾性をもたせたことで、部品の寸法や取り付けに高い精度を要求せずに熱伝達部64をヒータ62と検出部06と面接触させることを実現し、熱伝達部64を恒温槽ドア61に設けることを可能とした。また、熱伝導板66に弾性をもたせるために、別途ばねを使用せず、熱伝導板66に板ばねなどの弾性を有する物を使用してもよい。また、熱伝達部64の接触面を面接触させる方法として、弾性のあるやわらかいシート71を熱伝導板66に設けても良い。(図8参照)
図7に本実施例における熱伝達部64の検出部接触面67及びヒータ接触面68の断面図を示す。検出部接触面67及びヒータ接触面68は、キャピラリの検出部06側から、硬いシート70、やわらかいシート71、熱伝導板66、高熱伝導シート72、断熱材73から成り、これらは接着剤や両面テープ等で固定されている。やわらかいシート71を設けることで、検出部接触面6と検出部06、ヒータ接触面68とヒータ62の傾きを吸収し、片当たりを防止することが出来る。これにより、熱伝達部66と検出部06及びヒータ62との面接触を向上させることができ、熱伝導を良くすることができる。やわらかいシート71には熱伝導性の高いシリコンゴム等が好ましい。また、本実施例では、クッション性のあるやわらかいシートに硬いシート70を重ねることで柔らかいシートの耐久性を向上させている。硬いシートには、樹脂やシリコン、金属板等の硬くて薄いものが好ましい。本実施例では、上述した熱伝達部64を面接触させる方法である、熱伝達部64にばねで弾性を持たせることと、検出部接触面67及びヒータ接触面68にクッション性のあるやわらかいシート71を設けることを組み合わせている。どちらか一方でも、熱伝達部64を検出部63やヒータ62と面接触させることは可能である。しかし、やわらかいシート71に使用するシリコンゴム等は熱伝導性の面で熱伝導板66に使用する金属板には劣ってしまう。熱伝導板66にばね69等を用いて弾性を持たせることで、シート71の厚さが薄くても面接触させることが可能となり、熱伝導性を向上させることが出来る。さらに、検出部接触面67及びヒータ接触面68にやわらかいシート71を設けたことで、シート71を使用しないときよりも、部品の寸法や取り付けに高い精度に影響を受けずに熱伝達部64を面接触させること可能とした。また、熱伝導板66に高熱伝導部材72を貼りあわせることで、さらに熱伝導を向上させることができる。高熱伝導部材72には、グラファイトシートのような薄いものや、シリコン等の熱伝導ペーストが好ましい。また、熱伝達部64の恒温槽ドア61側に断熱材73を設けることで放熱を低下させ、効率よく検出部06を温めることが可能となる。断熱材73には、ポリウレタンフォームやポリエチレン等の発砲プラスチックやグラスウール等の繊維系のものがある。本実施例では、検出部接触面67及びヒータ接触面68に硬いシート70とやわらかいシート71を設けたが、どちらか一方でも、熱伝達部64の全域に設けても良い。また、高熱伝導部材72及び断熱材73は本実施例では、熱伝達部64の全域に設けたが、検出部接触面67及びヒータ接触面68のところなど、部分的にでも熱伝導は向上することができる。また、高熱伝導部材72または、断熱材73のどちらか一方でも良い。
また、本実施例検出部接触面67(図6参照)はキャピラリの検出部06と同等の大きさであり、検出部接触面64は検出部06のみと接触した状態で、ヒータ62の熱を検出部06に伝えている。検出部06だけでなく照射検出ユニット42も含めた広範囲と熱伝達部64を接触させ、ヒータ62の熱を伝えると、照射検出ユニット42の熱伝達部64に接触している側と反対側の外気に曝されている側との間に温度差があるため、ヒータ62の熱が多く照射検出ユニット42に伝達され、ヒータ62の温度の均一性が低下してしまう。さらに、検出部06のみに熱伝達部64を接触させる構成にすると、熱伝達部62が小型になるため熱伝導性が向上する。これにより、短時間で熱伝達部62を温めることができ、効率的に装置の温調を行うことが可能となる。さらに、検出部06のみを検出部接触面と接触させることで、熱伝達部64で検出部06の位置決めを行うことも可能とした。また、照射検出ユニット42は金属または樹脂により形成される。照射検出ユニット42を温調する場合、熱により、照射検出ユニット42が変形してしまい、光学系の光軸がずれる原因となる。本実施例では、検出部06のみに熱伝達部64を接触させるため、光学系に影響を及ぼすことなく、効率よく熱伝導させることができる。
01:キャピラリカートリッジ,02:キャピラリアレイ,03:支持体,04:シート,05:キャピラリ,06:検出部,07:キャピラリヘッド,08:電極(陰極),09:電極ホルダ,10:セパレータ,11:把手,20:オートサンプラーユニット,21:サンプラーベース,22:X軸駆動体,23:Y軸駆動体,24:Z軸駆動体,25:サンプルトレイ,26:サンプル容器,27:送液機構,28:泳動媒体容器,29:陽極側緩衝液容器,30:陽極側洗浄層,31:陽極側電気泳動用緩衝液層,32:陽極側サンプル導入用緩衝液層,33:陰極側緩衝液容器,34:廃液層,35:陰極側洗浄層,36:陰極側電気泳動用緩衝液層,40:照射検出/恒温槽ユニット,41:恒温槽ユニット,42:照射検出ユニット,43:電極(陽極),51:電極ホルダ位置決めピン,52:電極ホルダ位置決め穴,53:支持体足部,54:支持体足場,55:支持体挿し込み口,56:挿し込み部,60:恒温槽ベース,61:恒温槽ドア,62:ヒータ,63:ヒータ切り欠き部,64:熱伝達部,65:ヒータ露出部,66:熱伝導板,67:検出部接触面,68:ヒータ接触面,69:ばね,70:硬いシート,71:やわらかいシート,72:高熱伝導部材,73:断熱材

Claims (5)

  1. 電気泳動装置において、
    キャピラリを加熱するヒータと、
    キャピラリの温度を所定の温度に保つ恒温槽と、
    検出部を備えたキャピラリを保持するキャピラリカートリッジと、
    前記検出部で電気泳動する試料を検出する検出機構と
    前記ヒータの熱を前記検出部に伝達させる熱伝達手段とを備え、
    前記恒温槽は、本体部とドア部を有し、
    前記ヒータは前記本体部に設けられ、
    前記熱伝達手段は前記ドア部に設けられ、
    前記熱伝達手段は板ばねであり、
    前記熱伝達手段は前記ヒータとの接触面と前記検出部との接触面の2つの接触面を有し、
    前記熱伝達手段には前記検出部及び前記ヒータとの接触面に弾性体が設けられている
    ことを特徴とする電気泳動装置。
  2. 請求項1において、
    前記熱伝達手段は熱を伝達させる熱伝導板と、
    熱伝導を向上させる高熱伝導部材と、
    放熱を抑える断熱材から構成される電気泳動装置。
  3. 請求項において、
    前記検出部との接触面は、前記検出部と同等の面積であることを特徴とする電気泳動装置。
  4. 請求項において、
    前記高熱伝導部材は、グラファイトであることを特徴とする電気泳動装置。
  5. 請求項において、
    前記弾性体はシリコンゴムであることを特徴とする電気泳動装置。
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