JP6925328B2 - ヒストン修飾及びバリアントを含むヌクレオソームを検出するための方法 - Google Patents
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Description
本発明は、癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての使用のための、ヒストンH1タンパク質又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームに関する。本発明はさらに、単一ヌクレオソーム及びオリゴヌクレオソーム及びヒストンH1又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在を検出し、かつ測定するための方法、並びに疾患の検出及び診断のためのそのような測定の使用に関する。本発明はまた、疾患の検出及び診断のためにヒストンH1の修飾及びバリアントのバイオマーカーを同定する方法、並びに該方法により同定されたバイオマーカーに関する。
ヒトの体は、数百の細胞種を含んでいる。これらの細胞種は全て、同じゲノムを含んでいるが、広範に異なる表現型及び体内での異なる機能を有する。この表現型の多様性は、異なる細胞種におけるゲノムの差次的発現によるものである。差次的遺伝子発現の制御は、完全には理解されていないが、その基本的機構は、ユークロマチン又はヘテロクロマチンとしてのクロマチン詰め込みの制御、ヌクレオソームの位置取り及びヌクレアーゼ到達可能部位の制御、DNAのメチル化、並びにその周りにDNAが巻き付いたヌクレオソームの構造の変化を含む、遺伝子と関連する多数の相互接続された後成的シグナルによる遺伝子調節を含んでいる。
本発明の第一の態様に従い、癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病及び関節リウマチの検出又は診断用バイオマーカーとして使用するための、ヒストンH1タンパク質、又はヒストンH1の修飾、又はヒストンH1のバリアント若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームが、提供される。
(i) 該試料をヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する結合剤と接触させる工程;
(ii) 該結合剤の該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iii) 該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム、あるいはヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が、提供される。
(i) 該試料を、非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) 該ヌクレオソーム又は試料を、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する第2の結合剤と接触させること;
(iii) 該第2の結合剤の、該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 該試料をヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) 該ヌクレオソーム又は試料の、非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 該第2の結合剤の、該試料中の非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 該試料中の、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 細胞からクロマチンを単離する工程;
(ii) 該クロマチンを消化し、超音波処理し、又は別途分解して、単一ヌクレオソーム及び/又はオリゴヌクレオソームを形成させる工程;及び
(iii) 本明細書に規定する方法に従い、該ヌクレオソーム中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの存在を検出し、又は測定する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) ヌクレオソーム複合体からヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを取り出し、放出させ、又は抽出して、遊離ヒストンH1、又は遊離ヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム成分を生じさせる工程;
(ii) 該試料中の遊離ヒストンH1、又は遊離ヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを検出し、又は定量化する工程;及び
(iii) 該試料中の、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度として、遊離ヒストンH1、又は遊離ヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの存在又は量を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームのレベルを使用して、該対象の該疾患状態を特定する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 該対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む、無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームのレベルを該対象に好適な治療の選択のパラメータとして使用する工程、を含む前記方法が提供される。
(i) 該対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 1以上の機会に該対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの検出又は測定を繰り返す工程;及び
(iii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームのレベルの任意の変化を、該対象の状態の任意の変化のパラメータとして使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 該対象の体液中の該ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 健常対象又は対照対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(iii) 疾患対象及び対照対象において検出されたレベルの間の差を使用して、ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームが該疾患状態のバイオマーカーとして有用であるかどうかを特定する工程、を含む、前記方法が提供される。
本発明の第一の態様に従って、癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての使用のための、ヒストンH1タンパク質を含む無細胞ヌクレオソームが提供される。
本発明のさらなる態様に従って、試料中のヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームを免疫アッセイにより検出し、かつ測定するための方法であって:
(i) 試料をヒストンH1と結合する抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(ii) 試料中の該抗体又は他の結合子のヒストンH1との結合を検出し、かつ/又は定量化する工程;及び
(iii) 試料中の無細胞ヌクレオソームと会合しているヒストンH1の存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 試料をヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームと結合する抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(ii) 試料中の該抗体又は他の結合子のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォーム種との結合を検出し、かつ/又は定量化する工程;及び
(iii) 試料中の無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 試料をヌクレオソーム又は非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) ヌクレオソーム又は試料をヒストンH1と結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 試料中の該第2の結合剤のヒストンH1との結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 試料中のヒストンH1を含むヌクレオソームの存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 試料をヒストンH1と結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) ヌクレオソーム又は試料をヌクレオソーム又は非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 試料中の該第2の結合剤のヌクレオソーム又は非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 試料中のヒストンH1を含むヌクレオソームの存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 無細胞ヌクレオソームを含み得る試料をヌクレオソーム又は非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第1の抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(ii) 無細胞ヌクレオソーム又は試料をヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームと結合する第2の抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(iii) 試料中の該第2の抗体又は他の結合子のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォーム種との結合を検出し、かつ/又は定量化する工程;及び
(iv) 試料中の無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームの存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記免疫アッセイである。
(i) 無細胞ヌクレオソームを含み得る試料をヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームと結合する第1の抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(ii) 無細胞ヌクレオソーム又は試料をヌクレオソーム又は非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第2の抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(iii) 試料中の該第2の抗体又は他の結合子のヌクレオソーム又は非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープとの結合を検出し、かつ/又は定量化する工程;及び
(iv) 試料中の無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームの存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 試料を、ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームに結合する抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(ii) 試料中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームへの該抗体又は他の結合子の結合を検出し、かつ/又は定量化する工程;及び
(iii) 試料中のヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム又は無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 試料を、ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームに結合する抗体又は他の結合子と接触させる工程;
(ii) 試料中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームへの該抗体又は他の結合子の結合を検出し、かつ/又は定量化する工程;及び
(iii) 試料中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームの存在の尺度として、そのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 試料中のヌクレオソームのレベルを検出し、又は測定する工程;
(ii) 本発明の方法に従い、ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームのレベルを検出し、又は測定する工程;及び
(iii) 前記ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含むヌクレオソームの比率を決定するために、2つの測定値を使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 細胞からクロマチンを単離する工程;
(ii) 該クロマチンを消化し、超音波処理し、又は別途分解し、単一ヌクレオソーム及び/又はオリゴヌクレオソームを形成する工程;並びに
(iii) 本明細書記載の方法により、該単一ヌクレオソーム及び/又はオリゴヌクレオソーム中のヒストンH1の存在を検出し、又は測定する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 細胞からクロマチンを単離する工程;
(ii) クロマチンを消化し、超音波処理し、又は別途分解して単一ヌクレオソーム及び/又はオリゴヌクレオソームを形成させる工程;並びに
(iii) 単一ヌクレオソーム及び/又はオリゴヌクレオソーム中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームの存在を、本明細書に記載の方法によって検出し、又は測定する工程、を含む、前記方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従って、動物又はヒト対象における疾患状態を検出し、又は診断するための方法であって:
(i) 対象の体液中のヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームと会合しているヒストンH1のレベルを使用して、対象の疾患状態を特定する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを使用して、対象の疾患状態を特定する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 対象の体液中のヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1のレベルを対象にとって好適な治療の選択のためのパラメータとして使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームのレベルを対象にとって好適な治療の選択のためのパラメータとして使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 対象の体液中のヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 1以上の機会に、対象の体液中のヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームの検出又は測定を繰り返す工程;及び
(iii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1のレベルのあらゆる変化を、対象の状態のあらゆる変化についてのパラメータとして使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 1以上の機会に対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの検出又は測定を繰り返す工程;及び
(iii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームのレベルのあらゆる変化を、対象の状態のあらゆる変化についてのパラメータとして使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 本明細書に規定するバイオマーカー(すなわち、ヒストンH1又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム)の量を定量化する工程;並びに
(ii) 検査試料中の該バイオマーカーの量を、1以上の対照及び/又は同じ検査対象からより早い時に採取された1以上の以前の検査試料において存在する量と比較する工程、を含む、前記方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従って:動物又はヒト対象における癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチから選択される疾患の治療方法であって:
(i) 対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームのレベルを、対象の疾患状態を特定するために使用する工程;及び
(iii) 該疾患を有する患者であると工程(ii)において診断された対象を外科手術により処置し、又は該対象に治療薬を投与する工程、を含む、前記方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従って、疾患状態の存在を検出するためのバイオマーカーを同定する方法が提供される。本明細書で使用される「同定する」という用語は、生体試料中に存在するバイオマーカーの存在を確認することを意味する。試料中に存在するバイオマーカーの量の定量化は、試料中に存在するバイオマーカーの濃度を決定することを含み得る。同定及び/又は定量化は、試料に対し直接的に、又は該試料からの抽出物若しくは該試料の希釈物に対し間接的に、実施することができる。
(i) 疾患対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを検出し、又は測定する工程;
(ii) 対照対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを検出し、又は測定する工程;及び
(iii) 疾患対象及び対照対象において検出されたレベルの差を、特定のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームがその疾患のバイオマーカーとして有用であるかどうかを特定するために使用する工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 疾患対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 疾患対象の体液中に検出されたヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを、対象の疾患転帰と相互に関連付ける工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 疾患対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 疾患対象の体液中に検出されたヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを、観察されたこれらの対象における治療レジメンの有効性と相互に関連付ける工程、を含む、前記方法が提供される。
(i) 疾患対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを検出し、又は測定する工程;
(ii) 対象の疾患が進行する間の1以上の機会に、該検出又は測定を繰り返す工程;及び
(iii) 疾患対象の体液中に検出されたヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームのレベルを、対象における疾患の進行と相互に関連付ける工程、を含む、前記方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従って、ヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定するためのキットであって、ヒストンH1若しくはその構成要素部分に特異的なリガンド若しくは結合子、又はヌクレオソーム若しくはその構成要素部分の構造/形状模倣体を、本明細書に規定する方法のいずれかに従うキットの使用説明書と一緒に含む、前記キットが提供される。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血液試料を連続希釈し、コアヒストンに加えてヒストンH1を含む、無細胞ヌクレオソームの存在についてアッセイする。アッセイ方法は以下の通りである:全ての又は大部分のH1バリアントに存在する共通H1エピトープと結合するように方向づけられた抗ヒストンH1捕捉抗体を、0.1 Mリン酸緩衝液 pH 7.4で希釈し、マイクロタイターウェルに加え(100 μL/ウェル)、4℃で一晩インキュベートしてウェルを捕捉抗体でコーティングする。余分な抗ヒストンH1抗体をデカントで捨てる。ウシ血清アルブミンの溶液(20 g/L)をウェルに加え(150 μL/ウェル)、室温で60分間インキュベートしてウェルの余分なタンパク質結合部位をブロッキングする。余分なウシ血清アルブミン溶液をデカントで捨て、ウェルを洗浄緩衝液(200 μL/ウェル、1% Tween 20を含む0.05 M トリス/HCl緩衝液 pH 7.5)で2回洗浄する。試料(10 μL/ウェル)及びアッセイ緩衝液(50 μL/ウェル、0.9% NaCl、0.05%デオキシコール酸ナトリウム、及び1% Nonidet P40 代替品を含む0.05 M トリス/HCl pH 7.5)をウェルに加え、穏やかに撹拌しながら室温で90分間インキュベートする。試料及びアッセイ緩衝液の混合物をデカントで捨て、ウェルを洗浄緩衝液(200 μL/ウェル)で3回洗浄する。任意のヌクレオソームコアエピトープ又はDNAエピトープと結合するように方向づけられた標識検出抗体の溶液を加え(50 μL/ウェル)、穏やかに撹拌しながら室温で90分間インキュベートする。余分な検出抗体をデカントで捨て、ウェルを再度洗浄緩衝液(200 μL/ウェル)で3回洗浄する。ストレプトアビジン-セイヨウワサビペルオキシダーゼ複合体を含む溶液を加え(50 μL/ウェル)、穏やかに撹拌しながら室温で30分間インキュベートする。余分な複合体をデカントで捨て、ウェルを再度洗浄緩衝液(200 μL/ウェル)で3回洗浄する。発色基質溶液(100 μL/ウェル、2,2'-アジノビス[3-エチルベンゾチアゾリン-6-スルホン酸]-ジアンモニウム塩)を加え、穏やかに撹拌しながら室温で30分間インキュベートする。1%ドデシル硫酸ナトリウムを含む停止溶液(100 μL/ウェル)を加え、ウェルの405 nmの波長での光学密度(OD)を標準的なマイクロタイタープレートリーダーを使用して測定する。ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の濃度の増加とともに色が増加する、再現的な用量反応曲線が観察され、ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の非存在下では低いバックグラウンドシグナルが観察される。ELISAシグナルが陽性であることは、ELISAによって検出されたヒストンH1が、無細胞ヌクレオソームに組み込まれていることを示している。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血液試料を連続希釈し、コアヒストンに加えてヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームの存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例1に記載の方法と同様であるが、任意のヌクレオソームコアエピトープ又はDNAエピトープと結合するように方向づけられた捕捉抗体、及び全ての又は大部分のH1バリアントに存在する共通のH1エピトープと結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血清又は血漿試料を、コアヒストンに加えて翻訳後修飾されたヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームの存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例1に記載の方法と同様であるが、任意のヌクレオソームコアエピトープ又はDNAエピトープと結合するように方向づけられた捕捉抗体、及びH1 PTMエピトープ(例えば、アセチル化、モノ、ジ、若しくはトリメチル化、リン酸化、ユビキチン化、ADPリボシル化、シトルリン化、ヒドロキシル化、グリコシル化、ニトロシル化、グルタミン化、及び/又は異性化によって修飾されたアミノ酸残基を含むヒストンH1分子)と結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血液試料をコアヒストンに加えて翻訳後修飾されたヒストンH1を含む無細胞ヌクレオソームの存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例3に記載の方法と同様であるが、H1 PTMエピトープと結合するように方向づけられた捕捉抗体、及び任意のヌクレオソームコアエピトープ又はDNAエピトープと結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血清又は血漿試料をコアヒストンに加えてヒストンH1バリアントを含む無細胞ヌクレオソームの存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例1に記載の方法と同様であるが、任意のヌクレオソームコアエピトープ又はDNAエピトープと結合するように方向づけられた捕捉抗体、及びヒストンH1バリアントH1.0、H1.1、H1.2、H1.3、H1.4、H1.5、H1.6、H1.7、H1.8、又はヒストンバリアントH1.10に特異的なエピトープと結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血液試料をコアヒストンに加えてヒストンH1バリアントを含む無細胞ヌクレオソームの存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例5に記載の方法と同様であるが、ヒストンH1バリアントH1.0、H1.1、H1.2、H1.3、H1.4、H1.5、H1.6、H1.7、H1.8、又はヒストンバリアントH1.10に特異的なエピトープと結合するように方向づけられた捕捉抗体、及び任意のヌクレオソームコアエピトープ又はDNAエピトープと結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血清又は血漿試料を、コアヒストンに加えてヒストンH1分子及び付加タンパク質を含む無細胞ヌクレオソーム付加物の存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例1に記載の方法と同様であるが、任意のヒストンH1エピトープと結合するように方向づけられた捕捉抗体、及びヌクレオソームに付加するタンパク質(例えば、高移動度タンパク質(例えばHMGB1)と特異的に結合するように方向づけられた抗体)、ポリコームタンパク質、クロマチン修飾酵素、DNA修飾酵素、転写調節因子、構成的又は構造タンパク質、転写増強因子、転写抑制因子、複製タンパク質、DNA損傷修復タンパク質、又は核内ホルモン受容体(例えば、エストロゲン受容体、アンドロゲン受容体、ビタミンD、若しくはレチノイン酸受容体、若しくは甲状腺受容体分子))と結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
無細胞ヌクレオソームを含むヒト血清又は血漿試料を、コアヒストンに加えてヒストンH1分子及び付加タンパク質を含む無細胞ヌクレオソーム付加物の存在についてアッセイする。アッセイ法は実施例7に記載の方法と同様であるが、ヌクレオソームに付加するタンパク質と結合するように方向づけられた捕捉抗体、及び任意のヒストンH1エピトープと結合するように方向づけられた標識検出抗体を利用する。
(構成1)
癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての使用のための、ヒストンH1タンパク質又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む、無細胞ヌクレオソーム。
(構成2)
癌、子宮内膜症、自己免疫性疾患、炎症性疾患、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての使用のための、ヒストンH1タンパク質を含む、構成1記載の無細胞ヌクレオソーム。
(構成3)
癌、子宮内膜症、自己免疫性疾患、炎症性疾患、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての使用のための、ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む、構成1記載の無細胞ヌクレオソーム。
(構成4)
前記ヌクレオソームが、無細胞単一ヌクレオソーム又はオリゴヌクレオソームである、構成1〜3のいずれか1項記載の使用のためのヌクレオソーム。
(構成5)
前記無細胞ヌクレオソームが血液試料中で測定される、構成1〜4のいずれか1項記載の使用のためのヌクレオソーム。
(構成6)
前記癌が、膀胱、乳房、結腸、子宮頸部、食道、腎臓、大腸、肺、口腔、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、皮膚、又は胃の癌である、構成1〜5のいずれか1項記載の使用のためのヌクレオソーム。
(構成7)
前記癌が、結腸、肺、口腔、又は膵臓の癌である、構成6記載の使用のためのヌクレオソーム。
(構成8)
試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 該試料をヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する結合剤と接触させる工程;
(ii) 該結合剤の該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iii) 該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム、あるいはヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法。
(構成9)
試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 該試料を、非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) 該ヌクレオソーム又は試料を、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 該第2の結合剤の、該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法。
(構成10)
試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 該試料をヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) 該ヌクレオソーム又は試料を、非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 該第2の結合剤の、該試料中の非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 該試料中の、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法。
(構成11)
前記結合剤が抗体である、構成8〜10のいずれか1項記載の方法。
(構成12)
前記試料が生体液である、構成8〜11のいずれか1項記載の方法。
(構成13)
前記試料が、血液、血清、又は血漿である、構成8〜12のいずれか1項記載の方法。
(構成14)
細胞中の構成8〜13のいずれか1項記載のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 細胞からクロマチンを単離する工程;
(ii) 該クロマチンを消化し、超音波処理し、又は別途分解して、単一ヌクレオソーム及び/又はオリゴヌクレオソームを形成させる工程;並びに
(iii) 構成8〜13のいずれか1項記載の方法に従い、該ヌクレオソーム中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの存在を検出し、又は測定する工程、を含む、前記方法。
(構成15)
血液、血清、又は血漿試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) ヌクレオソーム複合体からヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを取り出し、放出させ、又は抽出して、遊離ヒストンH1、又は遊離ヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム成分を生じさせる工程;
(ii) 該試料中の遊離ヒストンH1、又は遊離ヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを検出し、又は定量化する工程;及び
(iii) 該試料中の、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度として、遊離ヒストンH1、又は遊離ヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの存在又は量を使用する工程、を含む、前記方法。
(構成16)
動物又はヒト対象における疾患状態を検出し、又は診断するための方法であって:
(i) 対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームのレベルを使用して、該対象の該疾患状態を特定する工程、を含む、前記方法。
(構成17)
医学的治療への適性についての動物又はヒト対象の評価のための方法であって:
(i) 該対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む、無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(ii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームのレベルを該対象に好適な治療の選択のパラメータとして使用する工程、を含む前記方法。
(構成18)
動物又はヒト対象の治療をモニタリングするための方法であって:
(i) 該対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 1以上の時期に該対象の体液中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの検出又は測定を繰り返す工程;及び
(iii) 検出されたヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームのレベルの任意の変化を、該対象の状態の任意の変化のパラメータとして使用する工程、を含む、前記方法。
(構成19)
前記ヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを測定パネルの1つとして検出し、又は測定する、構成16〜18のいずれか1項記載の方法。
(構成20)
動物又はヒト対象において疾患状態を検出し、又は診断するための、ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームのバイオマーカーを同定する方法であって:
(i) 該対象の体液中の該ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;
(ii) 健常対象又は対照対象の体液中のヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームを検出し、又は測定する工程;及び
(iii) 疾患対象及び対照対象において検出されたレベルの間の差を使用して、ヒストンH1の修飾、バリアント、又はアイソフォームが該疾患状態のバイオマーカーとして有用であるかどうかを特定する工程、を含む、前記方法。
(構成21)
構成20に記載の方法によって同定されたバイオマーカー。
(構成22)
無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの検出のためのキットであって、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームに特異的なリガンド又は結合子、あるいはそれらの構成要素部分、あるいはヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの構造/形状模倣体、あるいはそれらの構成要素部分を、構成8〜20のいずれか1項記載の方法のいずれか1つに従うキットの使用説明書と一緒に含む、前記キット。
(構成23)
癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての、無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の使用。
(構成24)
癌、心筋症、全身性エリテマトーデス、結腸炎、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、及び関節リウマチの診断用のバイオマーカーとしての、無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの使用。
Claims (7)
- 試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 該試料をヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する結合剤と接触させる工程;
(ii) 該結合剤の該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iii) 該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォーム、あるいはヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法。 - 試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 該試料を、非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) 該ヌクレオソーム又は試料を、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 該第2の結合剤の、該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 該試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法。 - 試料中のヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含む無細胞ヌクレオソームの存在を検出するための方法であって:
(i) 該試料をヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームと結合する第1の結合剤と接触させる工程;
(ii) 該ヌクレオソーム又は試料を、非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープと結合する第2の結合剤と接触させる工程;
(iii) 該第2の結合剤の、該試料中の非ヒストンH1ヌクレオソームエピトープとの結合を検出し、又は定量化する工程;及び
(iv) 該試料中の、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームを含むヌクレオソームの存在の尺度としてそのような結合の存在又は程度を使用する工程、を含む、前記方法。 - 前記結合剤が抗体である、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
- 前記試料が生体液である、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
- 前記試料が、血液、血清、又は血漿である、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
- 無細胞ヌクレオソームに会合しているヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームの検出のためのキットであって、ヒストンH1、又はヒストンH1の修飾、バリアント、若しくはアイソフォームに特異的なリガンド又は結合子、あるいはそれらの構成要素部分を、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法のいずれか1つに従う該キットの使用説明書と一緒に含む、前記キット。
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