以下、本発明による情報処理装置等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、情報処理装置11と、1または2以上の端末装置12とを備える情報処理システム1について説明する。
情報処理装置11は、2以上の日付情報を有するカレンダー情報を保持している。そして、情報処理装置11は、1または2以上の各端末装置12から、走行日付情報が対応付いた走行履歴情報を受信する。そして、情報処理装置11は、受信した走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、当該走行履歴情報を蓄積する。また、情報処理装置11は、端末装置12からの要求に応じて、1または2以上の走行履歴情報を取得し、当該端末装置12に送信する。
また、端末装置12は、走行履歴情報を取得する。また、端末装置12は、当該走行履歴情報を取得した日付を示す走行日付情報を取得する。そして、端末装置12は、当該走行日付情報に対応付けて、当該走行履歴情報を情報処理装置11に送信する。また、端末装置12は、1または2以上の走行履歴情報を、情報処理装置11に要求する。そして、端末装置12は、当該要求に応じて情報処理装置11から送信されてきた1または2以上の走行履歴情報を受信し、出力する。
図1は、本実施の形態における情報処理システム1の概念図である。図1において、情報処理装置11と、1または2以上の各端末装置12とは、通信手段13を介して通信が可能である。
情報処理装置11は、通常、いわゆるサーバ装置である。
また、端末装置12は、通常、ナビゲーション装置である。また、端末装置12は、通常、移動体に設置されている。移動体は、例えば、自動車、バイク、自転車などである。また、移動体には、例えば、人が含まれてもよい。つまり、端末装置12は、例えば、カーナビゲーションシステム、バイク用のナビゲーションシステム、自転車用のナビゲーションシステム、ナビゲーション機能を有する携帯端末などである。当該携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレット型PCなどである。
また、通信手段13は、無線または有線の通信回線である。通信手段13は、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。
また、図2は、本実施の形態における情報処理装置11および端末装置12のブロック図である。情報処理装置11は、カレンダー情報格納部111、受付部112、蓄積部113、出力情報取得部114、出力部115を備える。また、
端末装置12は、端末取得部121、端末受付部122、端末送信部123、端末受信部124、端末出力部125を備える。
情報処理装置11を構成するカレンダー情報格納部111には、1または2以上のカレンダー情報が格納される。カレンダー情報とは、カレンダーに関する情報である。また、カレンダー情報は、例えば、カレンダーを示す情報であるとも言える。また、カレンダー情報は、いわゆるカレンダーを表現することができる情報であればよく、データ構造などは、問わない。カレンダー情報は、1または2以上の日付情報を少なくとも有していればよい。日付情報とは、日付を示す情報である。日付は、通常、「日」であるが、「年月日」または「月日」であってもよい。また、日付には、例えば、曜日が含まれてもよい。また、日付には、例えば、時刻が含まれてもよい。
カレンダー情報は、例えば、1または2以上の年情報を有する。年情報とは、年を示す情報である。また、年情報は、例えば、12の月情報を有する。月情報とは、月を示す情報である。また、年情報は、例えば、52以上54以下の週情報を有する。週情報とは、週を示す情報である。また、年情報は、例えば、365または366の日付情報を有する。また、月情報は、例えば、4以上6以下の週情報を有する。また、月情報は、例えば、28以上31以下の日付情報をする。また、週情報は、例えば、1以上7以下の日付情報を有する。
以上より、カレンダー情報のデータ構造の例は、例えば、以下のとおりである。
(1)カレンダー情報は、例えば、1または2以上の日付情報から構成される。この場合、当該各日付情報は、例えば、年月日を示す情報である。
(2)カレンダー情報は、例えば、1または2以上の週情報から構成される。この場合、当該各週情報は、例えば、年月を示す情報を有する。また、当該各週情報は、1以上7以下の日付情報を有する。当該日付情報は、例えば、日にちを示す情報である。
(3)カレンダー情報は、例えば、1または2以上の月情報から構成される。この場合、当該各月情報は、例えば、年を示す情報を有する。また、当該各月情報は、例えば、4以上6以下の週情報を有する。そして、当該各週情報は、1以上7以下の日付情報を有する。当該日付情報は、例えば、日にちを示す情報である。また、当該各月情報は、例えば、28以上31以下の日付情報を有していてもよい。当該日付情報は、例えば、日にちを示す情報である。
(4)カレンダー情報は、例えば、1または2以上の年情報から構成される。この場合、当該各年情報は、例えば、12の月情報を有する。そして、当該各月情報は、例えば、28以上31以下の日付情報を有する。当該日付情報は、例えば、日にちを示す情報である。また、当該各月情報は、例えば、4以上6以下の週情報を有していてもよい。この場合、当該各週情報は、1以上7以下の日付情報を有する。当該日付情報は、例えば、日にちを示す情報である。
また、上記、カレンダー情報の説明において、「有する」は、例えば、「対応付いている」ことであってもよい。
また、カレンダー情報格納部111に格納される1または2以上の各カレンダー情報には、例えば、ユーザ識別情報が対応付いていてもよい。ユーザ識別情報とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、個体識別番号などである。また、ユーザ識別情報は、例えば、いわゆるID、ユーザ名などであってもよい。なお、本実施の形態において、ユーザ識別情報は、端末装置12を識別する情報である。
また、カレンダー情報格納部111は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、カレンダー情報格納部111などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体、通信回線、入力デバイスなどを介してカレンダー情報格納部111などに記憶されてもよい。
受付部112は、走行履歴情報を受け付ける。走行履歴情報とは、移動体の走行の履歴を示す情報である。また、走行履歴情報は、例えば、移動体が走行した経路を示す情報であるとも言える。また、当該移動体は、端末装置12が設置されている移動体である。また、当該走行履歴情報には、通常、走行日付情報が対応付いている。走行日付情報とは、走行の日付を示す情報である。また、当該走行履歴情報には、例えば、ユーザ識別情報が対応付いていてもよい。
走行履歴情報は、例えば、1以上の位置情報を有する。位置情報とは、位置を示す情報である。また、当該位置は、通常、経緯度であるが、高度(高さ)を含んでもよい。また、当該位置情報は、例えば、移動体が走行により通過した位置を示す情報である。また、走行履歴情報は、例えば、1以上の道路情報を有する。当該道路情報は、例えば、移動体が走行した道路に関する情報である。また、走行履歴情報は、例えば、1以上の地域情報を有する。当該地域情報は、例えば、移動体が走行により通過した地域に関する情報である。また、走行履歴情報は、例えば、1以上の地点情報を有する。当該地点情報は、例えば、移動体が走行により通過した地点に関する情報である。また、上記「通過」には、例えば、「到達」、「到着」、「滞在」、「停車」、「駐車」などを含み、広く解する。また、走行履歴情報が有するこれらの情報を、以下、適宜、走行履歴構成情報とする。
また、道路情報とは、地図上の道路に関する情報である。当該地図上の道路は、通常、地図上の道路を構成する区間(以下、適宜、道路の区間とする)である。また、道路情報は、例えば、道路を識別する情報、道路の種類を示す情報、道路の両端の位置を示す情報などを有する。道路を識別する情報は、通常、道路の名称を示す情報である。また、道路を識別する情報は、例えば、道路のIDであってもよい。また、道路情報は、例えば、道路のスコア、道路の車線数、道路の進行方向などを示す情報などを有していてもよい。当該スコアは、通常、経路の探索に用いるコストである。
また、地域情報とは、地図上の地域に関する情報である。当該地図上の地域は、例えば、行政区画、地方区分などである。行政区画は、例えば、現代のもの(例えば、都道府県、市区町村など)であってもよいし、過去の時代のもの(例えば、令制国など)であってもよい。また、地方区分は、例えば、関東地方、近畿地方などである。また、地域情報は、通常、地域の範囲を示す情報を有する。当該範囲を示す情報は、例えば、他の地域との境界線上の位置を示す2以上の情報から構成される情報である。また、地域情報は、例えば、地域を識別する情報を有していてもよい。地域を識別する情報は、通常、地域の名称を示す情報である。また、地域を識別する情報は、例えば、地域のIDであってもよい。
また、地点情報とは、地図上の地点に関する情報である。また、地点は、例えば、交差点、道路に隣接する店舗、駅、駐車場などである。また、地点情報は、通常、地点の位置を示す情報である。また、地点情報は、例えば、地点を識別する情報を有していてもよい。地点を識別する情報は、通常、地点の名称を示す情報である。また、地点を識別する情報は、例えば、地点のIDであってもよい。
また、走行履歴情報が有する走行履歴構成情報には、通常、順序を示す情報が対応付いている。当該順序を示す情報は、通常、時刻を示す情報である。当該時刻は、例えば、日付(年月日)を有していてもよい。また、当該時刻は、例えば、移動体が道路を走行した時刻、移動体が走行により地域を通過した時刻、移動体が走行により地点を通過した時刻などを示す情報である。また、順序を示す情報は、例えば、いわゆるIDであってもよい。
また、受付部112は、例えば、走行履歴要求指示を受け付けてもよい。走行履歴要求指示とは、走行履歴情報を要求する指示である。また、走行履歴要求指示は、例えば、日付に関する条件(以下、適宜、走行履歴取得条件とする)を有する。
走行履歴取得条件は、通常、日付に関する条件である。日付は、通常、「日」であるが、「年月日」または「月日」であってもよい。また、日付には、例えば、曜日が含まれてもよい。また、日付には、例えば、時刻が含まれてもよい。この場合、走行履歴取得条件は、例えば、日付が、予め決められた日付であること、日付が、予め決められた第一の日付以降、かつ、第二の日付以前であること、などである。
また、走行履歴取得条件は、例えば、走行内容に関する条件であってもよい。走行内容に関する条件とは、具体的には、走行履歴情報が有する情報に関する条件である。この場合、走行履歴取得条件は、例えば、自宅からの距離が予め決められた条件を満たすほど近い位置を示す位置情報を有すること、自宅からの距離が予め決められた条件を満たすほど遠い位置を示す位置情報を有すること、予め決められた1または2以上の地点の位置を示す位置情報を有すること、などである。
また、受け付けとは、タッチパネル、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の読み出し、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
また、受付部112が行う受け付けは、例えば、受信であることが好適である。また、当該受信は、例えば、端末装置12からの受信であることが好適である。
また、受付部112が受け付ける走行履歴要求指示は、例えば、ユーザ識別情報を有していてもよい。
蓄積部113は、受付部112が受け付けた走行履歴情報を、カレンダー情報格納部111に蓄積する。このとき、蓄積部113は、当該走行履歴情報を、当該走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、蓄積する。
また、蓄積部113は、例えば、受付部112が受け付けた走行履歴情報を、当該走行履歴情報に対応付いているユーザ識別情報に対応するカレンダー情報が有する日付情報に対応付けて、蓄積してもよい。
出力情報取得部114は、カレンダー情報または走行履歴情報を取得する。当該カレンダー情報または走行履歴情報を取得する方法や手順などは、以下のとおりである。
(1)出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たすカレンダー情報を取得する。当該走行履歴取得条件は、受付部112が受け付けた走行履歴要求指示が有する走行履歴取得条件である。
(1−1)例えば、走行履歴取得条件が、日付に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす日付情報を含む1または2以上の日付情報を有するカレンダー情報を取得する。具体的に、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす日付情報を有する1または2以上の週情報を、カレンダー情報として取得する。また、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす日付情報を有する1または2以上の月情報を、カレンダー情報として取得する。また、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす日付情報を有する1または2以上の年情報を、カレンダー情報として取得する。
(1−2)例えば、走行履歴取得条件が、月に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす月情報を有するカレンダー情報を取得する。このとき、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす月情報を、カレンダー情報として取得してもよい。また、このとき、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす月情報を有する1または2以上の年情報を、カレンダー情報として取得してもよい。
(1−3)例えば、走行履歴取得条件が、年に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす月情報を有するカレンダー情報を取得する。このとき、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす年情報を、カレンダー情報として取得してもよい。
(1−4)例えば、走行履歴取得条件が、走行内容に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす走行履歴情報が対応付いた日付情報を有するカレンダー情報を取得する。このとき、出力情報取得部114は、例えば、当該日付情報を含む情報(例えば、2以上の日付情報、1以上の週情報、1以上の月情報、1以上の年情報など)を、カレンダー情報として取得してもよい。
(2)出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす走行履歴情報を取得する。
(2−1)例えば、走行履歴取得条件が、日付に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす日付情報に対応付いている走行履歴情報を取得する。
(2−2)例えば、走行履歴取得条件が、月に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす月情報が有する日付情報に対応付いている走行履歴情報を取得する。
(2−3)例えば、走行履歴取得条件が、年に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす年情報が有する日付情報に対応付いている走行履歴情報を取得する。
(2−4)例えば、走行履歴取得条件が、走行内容に関する条件である場合、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴取得条件を満たす走行履歴情報を取得する。
また、出力情報取得部114は、例えば、走行履歴要求指示が有するユーザ識別情報に対応するカレンダー情報を取得する。
出力部115は、カレンダー情報格納部111に格納されているカレンダー情報を出力する。当該出力の様式は、問わない。当該様式は、例えば、いわゆるカレンダーの様式であることが好適である。また、このとき、出力部115は、例えば、当該カレンダー情報が有する日付情報に対応付いている走行履歴情報と共に出力する。「走行履歴情報と共に出力する」とは、例えば、走行履歴情報が対応付いている日付情報が示すカレンダー内の日付の領域内に、走行履歴情報が表示されるように、走行履歴情報を出力することである。また、「走行履歴情報と共に出力する」とは、例えば、走行履歴情報が対応付いている日付情報が示すカレンダー内の日時の領域内に、走行履歴情報を出力することである。また、「走行履歴情報と共に出力する」とは、例えば、当該日付の領域内の時刻の領域内に、走行履歴情報が表示されるように、走行履歴情報を出力することである。
また、出力部115は、例えば、当該走行履歴情報に代えて、アイコンを出力してもよい。当該アイコンは、例えば、当該走行履歴情報に対応するアイコンである。また、当該アイコンは、例えば、日付情報に対応する走行履歴情報が存在することを示すアイコンでもある。また、当該アイコンは、例えば、出力部115が予め保持している。
また、アイコンは、図柄、絵柄、記号、文字などを表現したものである。アイコンは、通常、いわゆる画像であるが、当該画像の形式は問わない。つまり、当該画像は、ラスタデータであってもよいし、ベクタデータであってもよいし、その他のデータであってもよい。また、アイコンは、アイコンの属性を示す1以上の属性情報を有していてもよい。当該属性は、例えば、色、大きさ、形状などである。また、アイコンは、アイコンを識別するアイコン識別子を有していてもよい。
また、出力部115は、例えば、走行履歴取得条件を満たす走行履歴情報を出力してもよい。当該走行履歴取得条件は、受付部112が受け付けた走行履歴要求指示が有する走行履歴取得条件である。この場合、出力部115は、例えば、出力情報取得部114が取得したカレンダー情報と共に、当該カレンダー情報が有する日付情報に対応付いている走行履歴情報を出力する。また、この場合、出力部115は、例えば、出力情報取得部114が取得した走行履歴情報を出力する。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
また、出力部115が行う出力は、例えば、送信であることが好適である。また、当該送信は、例えば、端末装置12への送信であることが好適である。また、当該端末装置12は、走行履歴要求指示が有するユーザ識別情報により識別される端末装置12である。
端末装置12の端末取得部121は、走行履歴情報を取得する。当該「取得」は、「作成」、「構成」などを含み、広く解する。また、当該走行履歴情報を取得する方法や手順などは、以下のとおりである。
(1)端末取得部121は、例えば、現在位置情報を取得する。現在位置情報とは、現在の位置を示す情報である。また、当該現在の位置は、端末装置12の現在の位置である。また、端末取得部121は、例えば、定期的に、現在位置情報を取得する。また、端末取得部121は、例えば、ユーザからの指示があるたびに、現在位置情報を取得する。そして、端末取得部121は、現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報を、取得した順に連結し、走行履歴情報を構成する。
(2)端末取得部121は、例えば、現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報が示す位置に対応する道路に関する道路情報を、地図情報から取得する。地図情報の詳細については、後述する。このとき、端末取得部121は、取得しようとする道路情報が、取得済みの道路情報と異なる場合に、道路情報を取得する。そして、端末取得部121は、取得した道路情報を、取得した順に連結し、道路情報を有する走行履歴情報を構成する。つまり、端末取得部121は、移動体が走行中の道路が変更するたびに、当該変更後の道路に関する道路情報を取得する。そして、端末取得部121は、取得した道路情報を、取得した順に連結し、道路情報を有する走行履歴情報を構成する。
(3)端末取得部121は、例えば、現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報が示す位置に対応する地域に関する地域情報を、地図情報から取得する。このとき、端末取得部121は、取得しようとする地域情報が、取得済みの地域情報と異なる場合に、地域情報を取得する。そして、端末取得部121は、取得した地域情報を、取得した順に連結し、地域情報を有する走行履歴情報を構成する。つまり、端末取得部121は、移動体が走行中の地域が変更するたびに(移動体が、ある一の地域から他の地域に進入するたびに)、当該変更後の地域(進入した地域)に関する地域情報を取得する。そして、端末取得部121は、取得した地域情報を、取得した順に連結し、地域情報を有する走行履歴情報を構成する。
(4)端末取得部121は、例えば、現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報が示す位置に対応する地点に関する地点情報を、地図情報から取得する。このとき、端末取得部121は、取得しようとする地点情報が、取得済みの地点情報と異なる場合に、地点情報を取得する。そして、端末取得部121は、取得した地点情報を、取得した順に連結し、地点情報を有する走行履歴情報を構成する。つまり、端末取得部121は、移動体が一の地点を通過するたびに、当該通過した地点に関する地点情報を取得する。そして、端末取得部121は、取得した地点情報を、取得した順に連結し、地点情報を有する走行履歴情報を構成する。
(5)端末取得部121は、上記(1)〜(4)のうちのいずれか2以上の処理を組み合わせて、走行履歴情報を取得してもよい。つまり、端末取得部121は、例えば、現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報と、地図情報とを用いて、移動体が、現在走行中の道路から、他の道路に進入したか否かを判断する。そして、他の道路に進入した場合、端末取得部121は、当該進入した道路に関する道路情報を、地図情報から取得する。また、端末取得部121は、例えば、現在位置情報と、地図情報とを用いて、移動体が、現在走行中の地域から、他の地域に進入したか否かを判断する。そして、他の地域に進入した場合、端末取得部121は、当該進入した地域に関する地域情報を、地図情報から取得する。また、端末取得部121は、例えば、現在位置情報と、地図情報とを用いて、移動体が、地点を通過したか否かを判断する。そして、地点を通過した場合、端末取得部121は、当該通過した地点に関する地点情報を、地図情報から取得する。そして、端末取得部121は、以上のようにして取得した走行履歴情報を、取得した順に連結し、走行履歴情報を構成する。
また、端末取得部121は、例えば、走行履歴構成情報を取得するたびに、当該取得時の時刻を示す時刻情報を取得してもよい。この場合、端末取得部121は、取得した時刻情報を、取得した走行履歴構成情報に対応付ける。そして、端末取得部121は、走行履歴構成情報と時刻情報との組を、取得した順に連結し、走行履歴情報を構成する。
また、端末取得部121は、通常、移動体が、走行を開始してから、当該走行を終了するまでの間、走行履歴構成情報を取得し、当該取得した走行履歴構成情報を用いて、走行履歴情報を構成する。つまり、移動体が、走行を開始してから、当該走行を終了するまでの間に、端末取得部121が取得した走行履歴情報が、一の走行履歴情報である。
また、端末取得部121は、走行履歴情報を取得した日付を示す情報を取得する。当該日付は、通常、走行履歴情報を取得した時点の現在の日付である。そして、端末取得部121は、取得した日付を示す情報を、走行日付情報として、取得した走行履歴情報に対応付ける。
なお、地図情報とは、地図に関する情報である。また、地図情報により示される地図の種類、地図情報のデータ形式などは、問わない。当該地図の種類は、例えば、地形図、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、航空写真、衛星写真などである。また、当該データ形式は、例えば、ラスタデータ、ベクタデータ、KIWIフォーマットなどである。
また、地図情報は、通常、1以上の道路情報を有する。また、地図情報は、通常、1以上の地域情報を有する。また、地図情報は、通常、1以上の地点情報を有する。
また、地図情報は、例えば、端末取得部121が予め保持している。また、地図情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されていてもよい。
端末受付部122は、走行履歴取得条件を受け付ける。
端末送信部123は、情報を、情報処理装置11に送信する。当該情報は、例えば、走行履歴情報、走行履歴要求指、などである。当該走行履歴情報は、端末取得部121が取得した走行履歴情報である。
端末送信部123は、例えば、端末取得部121が取得した走行履歴情報に、ユーザ識別情報を対応付けて、情報処理装置11に送信する。また、端末送信部123は、例えば、端末受付部122が受け付けた走行履歴取得条件に、ユーザ識別情報を対応付けて、走行履歴要求指示を構成する。そして、端末送信部123は、当該走行履歴要求指示を、情報処理装置11に送信する。なお、ユーザ識別情報は、例えば、端末送信部123が予め保持している。また、ユーザ識別情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されていてもよい。
また、端末送信部123は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
端末受信部124は、情報処理装置11から、カレンダー情報または走行履歴情報を受信する。当該カレンダー情報が有する日付情報には、例えば、走行履歴情報が対応付いていてもよい。また、端末受信部124は、通常、端末送信部123による走行履歴要求指示の送信に応じて、カレンダー情報または走行履歴情報を受信する。
また、端末受信部124は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
端末出力部125は、端末受信部124が受信したカレンダー情報を出力する。当該出力の様式は、問わない。当該様式は、例えば、いわゆるカレンダーの様式であることが好適である。また、このとき、端末出力部125は、例えば、当該カレンダー情報が有する日付情報に対応付いている走行履歴情報と共に出力する。「走行履歴情報と共に出力する」とは、例えば、走行履歴情報が対応付いている日付情報が示すカレンダー内の日付の領域内に、走行履歴情報が表示されるように、走行履歴情報を出力することである。また、「走行履歴情報と共に出力する」とは、例えば、走行履歴情報が対応付いている日付情報が示すカレンダー内の日時の領域内に、走行履歴情報を出力することである。また、「走行履歴情報と共に出力する」とは、例えば、当該日付の領域内の時刻の領域内に、走行履歴情報が表示されるように、走行履歴情報を出力することである。
また、端末出力部125は、例えば、当該走行履歴情報に代えて、アイコンを出力してもよい。当該アイコンは、例えば、当該走行履歴情報に対応するアイコンである。また、当該アイコンは、例えば、日付情報に対応する走行履歴情報が存在することを示すアイコンでもある。また、当該アイコンは、例えば、端末出力部125が予め保持している。
また、端末出力部125は、端末受信部124が受信した走行履歴情報を出力する。
なお、受付部112、端末受付部122における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるもの、キーボードなど、何でもよい。受付部112、端末受付部122は、メニュー画面の制御ソフトウェア、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
また、蓄積部113、出力情報取得部114、端末取得部121は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、蓄積部113などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、蓄積部113などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、出力部115、端末出力部125は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部115、端末出力部125は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報処理システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)蓄積部113は、受付部112が走行履歴情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS304に進む。
(ステップS302)蓄積部113は、ステップS301で受信した走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報を、カレンダー情報格納部111から特定する。
(ステップS303)蓄積部113は、ステップS302で特定した日付情報に対応付けて、ステップS301で受信した走行履歴情報を、カレンダー情報格納部111に蓄積する。
(ステップS304)出力情報取得部114は、受付部112が走行履歴要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS305)出力情報取得部114は、ステップS304で受信した走行履歴要求指示が有する走行履歴取得条件を満たすカレンダー情報を、カレンダー情報格納部111から取得する。
(ステップS306)出力部115は、ステップS305で取得したカレンダー情報を、端末装置12に送信する。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、端末装置12の全体動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)端末装置12は、端末受付部122が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
(ステップS402)端末装置12は、電源ONの処理を行う。
(ステップS403)端末取得部121は、端末装置12が設置されている移動体が走行を開始したか否かを判断する。走行を開始した場合は、ステップS404に進み、そうでない場合は、ステップS409に進む。なお、移動体が走行を開始したか否かを判断する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
(ステップS404)端末取得部121は、走行履歴構成情報を取得する。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS405)端末取得部121は、構成済みの走行履歴情報または取得済みの走行履歴構成情報に、取得した走行履歴構成情報を連結し、走行履歴情報を構成する。
(ステップS406)端末取得部121は、端末装置12が設置されている移動体が走行を終了したか否かを判断する。走行を終了した場合は、ステップS407に進み、そうでない場合は、ステップS404に戻る。なお、移動体が走行を終了したか否かを判断する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
(ステップS407)端末取得部121は、現在の日付を示す情報を、走行日付情報として取得し、構成した走行履歴情報に対応付ける。
(ステップS408)端末送信部123は、ステップS407で走行日付情報が対応付けられた走行履歴情報を、情報処理装置11に送信する。
(ステップS409)端末送信部123は、端末受付部122が走行履歴取得条件を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS410に進み、そうでない場合は、ステップS414に進む。
(ステップS410)端末送信部123は、ステップS409で受け付けた走行履歴取得条件に、予め保持しているユーザ識別情報を対応付け、走行履歴要求指示を構成する。
(ステップS411)端末送信部123は、ステップS410で構成した走行履歴要求指示を、情報処理装置11に送信する。
(ステップS412)端末出力部125は、端末受信部124がカレンダー情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS413に進み、そうでない場合は、ステップS412に戻る。
(ステップS413)端末出力部125は、ステップS412で受信したカレンダー情報を出力する。
(ステップS414)端末装置12は、端末受付部122が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS415に進み、そうでない場合は、ステップS403に戻る。
(ステップS415)端末装置12は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS401に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図5は、図4のフローチャートのステップS404の走行履歴構成情報の取得処理を示すフローチャートである。
(ステップS501)端末取得部121は、現在位置情報を取得する。
(ステップS502)端末取得部121は、現在の時刻を示す時刻情報を取得する。
(ステップS503)端末取得部121は、ステップS501で取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報が有する道路情報とを用いて、端末装置12が設置されている移動体が、他の道路に進入したか否かを判断する。進入した場合は、ステップS504に進み、そうでない場合は、ステップS505に進む。
(ステップS504)端末取得部121は、移動体が進入した道路に関する道路情報を、予め保持している地図情報から取得する。そして、端末取得部121は、当該道路情報に、ステップS502で取得した時刻情報を対応付ける。
(ステップS505)端末取得部121は、ステップS501で取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報が有する地域情報とを用いて、端末装置12が設置されている移動体が、他の地域に進入したか否かを判断する。進入した場合は、ステップS506に進み、そうでない場合は、ステップS507に進む。
(ステップS506)端末取得部121は、移動体が進入した地域に関する地域情報を、予め保持している地図情報から取得する。そして、端末取得部121は、当該地域情報に、ステップS502で取得した時刻情報を対応付ける。
(ステップS507)端末取得部121は、ステップS501で取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報が有する地点情報とを用いて、端末装置12が設置されている移動体が、一の地点を通過したか否かを判断する。通過した場合は、ステップS508に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS508)端末取得部121は、移動体が通過した一の地点に関する地点情報を、予め保持している地図情報から取得する。そして、端末取得部121は、当該地点情報に、ステップS502で取得した時刻情報を対応付ける。そして、上位処理にリターンする。
なお、上記で説明した情報処理システム1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報処理システム1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、情報処理システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置11は、サーバ装置(以下、適宜、サーバとする)であるものとする。また、端末装置12は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。
(例1)
本例において、情報処理装置11が、走行履歴情報を受信し、蓄積する例などについて説明する。なお、本例において、カレンダー情報格納部111には、図6に示すカレンダー情報が格納されているものとする。当該カレンダー情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、日付情報(項目名:年月日)とを有する。
まず、ユーザ(以下、適宜、ユーザAとする)が、自動車(以下、適宜、自動車Aとする)に乗り込み、当該自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビAとする)の電源がONになる。
次に、ユーザAが、自動車Aの運転を開始し、自動車Aが走行を開始したとする。すると、カーナビAの端末取得部は、現在位置情報の取得を開始する。当該取得は、定期的な取得である。また、端末取得部は、必要に応じて、当該現在位置情報に対応する走行履歴構成情報を取得する。
まず、端末取得部は、例えば、取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報とを用いて、出発地を含む地域に関する地域情報を、予め保持している地図情報から取得する。そして、端末取得部は、現在の時刻を示す時刻情報を取得し、取得した地域情報に対応付ける。
また、例えば、自動車Aが、出発地に面した道路に進入したとする。すると、端末取得部は、取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報とを用いて、当該進入した道路に関する道路情報を、予め保持している地図情報から取得する。当該道路情報は、例えば、道路の名称を示す情報と、道路の両端の位置を示す情報とを有する。そして、端末取得部は、現在の時刻を示す時刻情報を取得し、取得した道路情報に対応付ける。
また、例えば、自動車Aが、交差点を通過したとする。すると、端末取得部は、取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報とを用いて、当該通過した交差点に関する地点情報を、予め保持している地図情報から取得する。当該地点情報は、例えば、地点の名称を示す情報と、地点の位置を示す情報とを有する。そして、端末取得部は、現在の時刻を示す時刻情報を取得し、取得した地点情報に対応付ける。
また、例えば、自動車Aが、上記交差点を通過した結果、他の道路に進入したとする。すると、端末取得部は、取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報とを用いて、当該進入した道路に関する道路情報を、予め保持している地図情報から取得する。そして、端末取得部は、現在の時刻を示す時刻情報を取得し、取得した道路情報に対応付ける。
また、例えば、自動車Aが、出発地を含む地域とは異なる他の地域に進入したとする。すると、端末取得部は、取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報とを用いて、当該進入した地域に関する地域情報を、予め保持している地図情報から取得する。当該地域情報は、例えば、地域の名称を示す情報と、地域の範囲を示す情報とを有する。そして、端末取得部は、現在の時刻を示す時刻情報を取得し、取得した地域情報に対応付ける。
また、例えば、自動車Aが、とあるショッピングセンターの駐車場に駐車したとする。すると、端末取得部は、取得した現在位置情報と、予め保持している地図情報とを用いて、当該ショッピングセンターに関する地点情報を、予め保持している地図情報から取得する。そして、端末取得部は、現在の時刻を示す時刻情報を取得し、取得した地点情報に対応付ける。
また、端末取得部は、走行履歴構成情報を取得するたびに、当該取得した走行履歴構成情報を、取得済みの走行履歴構成情報に連結し、走行履歴情報を構成する。例えば、端末取得部が、一の走行履歴構成情報を取得したとする。ここで、例えば、端末取得部は、自動車Aが走行を開始してから、1つの走行履歴構成情報も取得していないとする。すると、端末取得部は、取得した一の走行履歴構成情報を、走行履歴情報とする。また、例えば、端末取得部は、自動車Aが走行を開始してから、2以上の走行履歴構成情報を取得し、走行履歴情報を構成済みであるとする。すると、端末取得部は、当該構成済みの走行履歴情報に、取得した一の走行履歴構成情報を連結し、新たな走行履歴情報を構成する。当該新たな走行履歴情報の構成は、例えば、構成済みの走行履歴情報の更新であるとも言える。
以上のようにして、端末取得部は、自動車Aが走行を開始してから、当該走行を終了するまでに間に、1または2以上の走行履歴構成情報を取得し、一の走行履歴情報を構成する。当該走行履歴情報は、例えば、図7である。図7において、走行履歴情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、走行履歴構成情報(項目名:名称、位置等)と、時刻情報(項目名:時刻)とを有する。また、図7において、一のレコードは、1種類の走行履歴構成情報を有する。
ここで、カーナビAの予め決められた記憶領域に、当該カーナビAを識別するユーザ識別情報であるIPアドレス「202.23.19.105」が格納されているものとする。
次に、端末取得部は、現在の日付を示す情報「2015/05/05」を、走行日付情報として取得し、取得した図7の走行履歴情報に対応付ける。
次に、端末送信部123は、上記、走行日付情報が対応付いた走行履歴情報に、上記IPアドレスを対応付けて、サーバに送信する。
次に、サーバの受付部112は、走行日付情報、ユーザ識別情報(IPアドレス)が対応付いた図7の走行履歴情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報が、図6の「ID=017」の日付情報「2015/05/05」であると特定する。そして、蓄積部113は、当該日付情報に対応付けて、受付部112が受け付けた走行履歴情報とユーザ識別情報とを、カレンダー情報格納部111に蓄積する。
また、ユーザAとは異なるユーザ(以下、適宜、ユーザBとする)が、ユーザAと同様に、自動車(以下、適宜、自動車Bとする9に乗り込み、当該自動車BのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Bに設置されているカーナビ(以下、適宜、カーナビBとする)の電源がONになる。
次に、ユーザBが、自動車Bの運転を開始し、自動車Bが走行を開始したとする。すると、カーナビBの端末取得部は、上記、カーナビAの端末取得部と同様に、走行履歴情報の取得を開始する。そして、端末取得部による走行履歴情報の取得が終了すると、端末取得部は、走行日付情報を取得し、当該走行日付情報を、取得した走行履歴情報に対応付ける。そして、端末送信部123は、カーナビBの予め決められた記憶領域に格納されているIPアドレスを対応付けて、当該走行日付情報が対応付いた走行履歴情報を、サーバに送信する。
そして、サーバの受付部112は、上記と同様に、走行日付情報、ユーザ識別情報(IPアドレス)が対応付いた走行履歴情報を受信する。そして、蓄積部113は、当該走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報が、図6の「ID=017」の日付情報「2015/05/05」であると特定する。そして、蓄積部113は、当該日付情報に対応付けて、受付部112が受け付けた走行履歴情報とユーザ識別情報とを、カレンダー情報格納部111に蓄積する。
以上のようにして、カレンダー情報格納部111に蓄積された走行履歴情報は、例えば、図8である。図8において、カレンダー情報が有する日付情報には、走行履歴情報(項目名:走行履歴1、走行履歴2、・・・、走行履歴n)が対応付いており、かつ、当該走行履歴情報には、ユーザ識別情報(項目名:ユーザ1、ユーザ2、・・・、ユーザn)が対応付いている。また、図8において、走行履歴情報は、カレンダー情報格納部111に蓄積された走行履歴情報を識別する情報(以下、適宜、走行履歴識別情報とする)である。また、ユーザ識別情報は、IPアドレスである。
(例2)
本例において、情報処理装置11が、走行履歴情報を取得し、送信する例などについて説明する。なお、本例において、カレンダー情報格納部111には、図8に示す情報が格納されているものとする。
まず、ユーザAが、自動車Aに乗り込み、自動車AのエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車Aに設置されているカーナビAの電源がONになる。
次に、ユーザAが、カーナビAに対し、走行履歴取得条件を入力するための操作を行ったとする。当該走行履歴取得条件は「年月=2015/05」であるものとする。当該走行履歴取得条件は、年月が2015年5月であることを意味する。すると、カーナビAの端末受付部122は、当該走行履歴取得条件を受け付ける。そして、端末送信部123は、カーナビAの予め決められた記憶領域に格納されているIPアドレス「202.23.19.105」を、当該走行履歴取得条件に対応付けて、走行履歴要求指示を構成する。そして、端末送信部123は、当該走行履歴要求指示を、サーバに送信する。
次に、サーバの受付部112は、走行履歴取得条件「年月=2015/05」と、IPアドレス「202.23.19.105」とを有する走行履歴要求指示を受信する。そして、取得部は、走行履歴取得条件「年月=2015/05」を満たす31個の日付情報を、図8の情報から、カレンダー情報として取得する。このとき、取得部は、当該日付情報に対応付いている走行履歴情報であり、IPアドレス「202.23.19.105」が対応付いている走行履歴情報と共に、日付情報を取得する。つまり、取得部は、図8の「ID=013」から「ID=025」までの日付情報を含む31個の日付情報を、図8の「ID=017」の「DR10010」により識別される走行履歴情報と共に取得する。
次に、出力部115は、取得部が取得した31個の日付情報と走行履歴情報とを、カーナビAに送信する。当該カーナビAは、IPアドレス「202.23.19.105」により識別されるカーナビである。
次に、カーナビAの端末受信部124は、走行履歴情報が対応付いた31個の日付情報を、カレンダー情報として受信する。そして、端末出力部125は、当該カレンダー情報を出力する。当該出力の様式は、問わない。当該様式は、いわゆるカレンダーの様式であることが好適である。また、このとき、端末出力部125は、走行履歴情報が対応付いている日付情報については、当該走行履歴情報に代えて、アイコンと共に出力する。当該出力の例は、図9である。
以上、本実施の形態による情報処理システム1によれば、移動体の走行履歴に関する情報をカレンダーに記録することができる。これにより、ユーザは、例えば、カレンダーにより走行履歴を一目できるため、いつ、どこを走行したのかを、より容易に知ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、情報処理装置21を備える情報処理システム2について説明する。情報処理装置21は、2以上の日付情報を有するカレンダー情報を保持している。そして、情報処理装置21は、走行日付情報が対応付いた走行履歴情報を取得する。そして、情報処理装置21は、取得した走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、当該走行履歴情報を蓄積する。また、情報処理装置21は、ユーザからの要求に応じて、1または2以上の走行履歴情報を取得し、出力する。
なお、本実施の形態における情報処理装置21は、通常、ナビゲーション装置である。また、情報処理装置21は、通常、移動体に設置されている。移動体は、例えば、自動車、バイク、自転車などである。また、移動体には、例えば、人が含まれてもよい。つまり、情報処理装置21は、例えば、カーナビゲーションシステム、バイク用のナビゲーションシステム、自転車用のナビゲーションシステム、ナビゲーション機能を有する携帯端末などである。当該携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなどである。
また、図10は、本実施の形態における情報処理装置21のブロック図である。情報処理装置21は、カレンダー情報格納部211、走行履歴情報取得部216、受付部212、蓄積部213、出力情報取得部214、出力部215を備える。
情報処理装置21を構成するカレンダー情報格納部211には、カレンダー情報が格納される。当該カレンダー情報は、ユーザ識別情報が対応付いていないこと以外は、カレンダー情報格納部111に格納されるカレンダー情報と同様であるので、説明を省略する。
また、カレンダー情報格納部211は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、カレンダー情報格納部211などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体、通信回線、入力デバイスなどを介してカレンダー情報格納部211などに記憶されてもよい。
走行履歴情報取得部216は、走行履歴情報を取得する。当該走行履歴情報を取得する方法や手順などは、実施の形態1の端末取得部121が走行履歴情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
受付部212は、情報を受け付ける。当該情報は、走行履歴情報および走行履歴要求指示である。当該走行履歴情報の受け付けは、通常、走行履歴情報取得部216が取得した走行履歴情報の受け付けである。また、当該走行履歴要求指示は、ユーザ識別情報を有さないこと以外は、受付部112が受け付ける走行履歴要求指示と同様であるので、説明を省略する。
また、受付部212における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるもの、キーボードなど、何でもよい。受付部212は、メニュー画面の制御ソフトウェア、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
蓄積部213は、受付部212が受け付けた走行履歴情報を、カレンダー情報格納部111に蓄積する。このとき、蓄積部213は、当該走行履歴情報を、当該走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、蓄積する。
出力情報取得部214は、カレンダー情報または走行履歴情報を取得する。当該カレンダー情報または走行履歴情報を取得する方法や手順などは、実施の形態1の出力情報取得部114がカレンダー情報または走行履歴情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
出力部215は、カレンダー情報格納部211に格納されているカレンダー情報を出力する。また、出力部215は、出力情報取得部214が取得したカレンダー情報または走行履歴情報を取得する。なお、出力部215がカレンダー情報または走行履歴情報を出力する方法や手順などは、実施の形態1の出力部115がカレンダー情報または走行履歴情報を出力する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
また、出力部215は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部215は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、走行履歴情報取得部216、蓄積部213、出力情報取得部214は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、走行履歴情報取得部216などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、走行履歴情報取得部216などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、情報処理システム2の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図11は、情報処理装置21の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS1101)情報処理装置21は、受付部212が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1102に進み、そうでない場合は、ステップS1101に戻る。
(ステップS1102)情報処理装置21は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1103)走行履歴情報取得部216は、情報処理装置21が設置されている移動体が走行を開始したか否かを判断する。走行を開始した場合は、ステップS1104に進み、そうでない場合は、ステップS1111に進む。なお、移動体が走行を開始したか否かを判断する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
(ステップS1104)走行履歴情報取得部216は、走行履歴構成情報を取得する。この処理の詳細は、図5のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1105)走行履歴情報取得部216は、構成済みの走行履歴情報または取得済みの走行履歴構成情報に、取得した走行履歴構成情報を連結し、走行履歴情報を構成する。
(ステップS1106)走行履歴情報取得部216は、情報処理装置21が設置されている移動体が走行を終了したか否かを判断する。走行を終了した場合は、ステップS1107に進み、そうでない場合は、ステップS1104に戻る。なお、移動体が走行を終了したか否かを判断する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
(ステップS1107)走行履歴情報取得部216は、現在の日付を示す情報を、走行日付情報として取得し、構成した走行履歴情報に対応付ける。
(ステップS1108)受付部212は、ステップS1107で走行日付情報が対応付けられた走行履歴情報を受け付ける。
(ステップS1109)蓄積部213は、ステップS1108で受け付けた走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報を、カレンダー情報格納部211から特定する。
(ステップS1110)蓄積部213は、ステップS1109で特定した日付情報に対応付けて、ステップS1108で受け付けた走行履歴情報を、カレンダー情報格納部211に蓄積する。
(ステップS1111)出力情報取得部214は、受付部212が走行履歴要求指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1112に進み、そうでない場合は、ステップS1114に進む。
(ステップS1112)出力情報取得部214は、ステップS1111で受け付けた走行履歴要求指示が有する走行履歴取得条件を満たすカレンダー情報を、カレンダー情報格納部211から取得する。
(ステップS1113)出力部215は、ステップS1112で取得したカレンダー情報を出力する。
(ステップS1114)情報処理装置21は、受付部212が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1115に進み、そうでない場合は、ステップS1103に戻る。
(ステップS1115)情報処理装置21は、電源OFFの処理を行う。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
なお、上記で説明した情報処理システム2の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報処理システム2の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、情報処理システム2の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置21は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。
(例1)
本例において、情報処理装置21が、走行履歴情報を取得し、蓄積する例などについて説明する。なお、本例において、カレンダー情報格納部211には、図6に示すカレンダー情報が格納されているものとする。当該カレンダー情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、日付情報(項目名:年月日)とを有する。
まず、ユーザが、自動車に乗り込み、自動車のエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車に設置されているカーナビの電源がONになる。
次に、ユーザが、自動車の運転を開始し、自動車が走行を開始したとする。すると、カーナビの走行履歴情報取得部は、現在位置情報の取得を開始する。当該取得は、定期的な取得である。また、走行履歴情報取得部は、必要に応じて、当該現在位置情報に対応する走行履歴構成情報を取得する。なお、当該走行履歴情報を取得する例は、実施の形態1において説明済みであるので、説明を省略する。
以上のようにして、走行履歴情報取得部は、自動車が走行を開始してから、当該走行を終了するまでに間に、1または2以上の走行履歴構成情報を取得し、一の走行履歴情報を構成する。当該走行履歴情報は、例えば、図7である。
次に、走行履歴情報取得部は、現在の日付を示す情報「2015/05/05」を、走行日付情報として取得し、取得した図7の走行履歴情報に対応付ける。そして、受付部212は、当該走行日付情報が対応付いた走行履歴情報を受け付ける。
次に、蓄積部213は、受付部212が受け付けた走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報が、図6の「ID=017」の日付情報「2015/05/05」であると特定する。そして、蓄積部113は、当該日付情報に対応付けて、受付部112が受け付けた走行履歴情報を、カレンダー情報格納部111に蓄積する。
以上のようにして、カレンダー情報格納部111に蓄積された走行履歴情報は、例えば、図12である。図12は、日付情報に、走行履歴情報(項目名:走行履歴1、走行履歴2、・・・、走行履歴n)が対応付いている様子を示す。また、図12において、走行履歴情報は、カレンダー情報格納部211に蓄積された走行履歴情報を識別する走行履歴識別情報である。
(例2)
本例において、情報処理装置21が、走行履歴情報を取得し、出力する例などについて説明する。なお、本例において、カレンダー情報格納部211には、図12に示す情報が格納されているものとする。
まず、ユーザが、自動車に乗り込み、自動車のエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車に設置されているカーナビの電源がONになる。
次に、ユーザが、カーナビに対し、走行履歴取得条件を入力するための操作を行ったとする。当該走行履歴取得条件は「年月=2015/05」であるものとする。当該走行履歴取得条件は、年月が2015年5月であることを意味する。すると、カーナビの受付部212は、当該走行履歴取得条件を有する走行履歴要求指示を受け付ける。
次に、出力情報取得部は、走行履歴取得条件「年月=2015/05」を満たす31個の日付情報を、図12の情報から、カレンダー情報として取得する。このとき、取得部は、当該日付情報に対応付いている走行履歴情報と共に、日付情報を取得する。つまり、取得部は、図12の「ID=013」から「ID=025」までの日付情報を含む31個の日付情報を、図12の各走行履歴識別情報により識別される走行履歴情報と共に取得する。
次に、出力部215は、出力情報取得部が取得した31個の日付情報を、カレンダー情報として出力する。当該出力の様式は、問わない。当該様式は、いわゆるカレンダーの様式であることが好適である。また、このとき、出力部215は、走行履歴情報が対応付いている日付情報については、当該走行履歴情報に代えて、アイコンと共に出力する。当該出力の例は、図9と同様である。
以上、本実施の形態による情報処理システム2によれば、移動体の走行履歴に関する情報をカレンダーに記録することができる。これにより、ユーザは、例えば、カレンダーにより走行履歴を一目できるため、いつ、どこを走行したのかを、より容易に知ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態において、情報処理装置31と、1または2以上のナビゲーション装置32とを備えるナビゲーションシステム3について説明する。
情報処理装置31は、予定情報が対応付いた日付情報を含む2以上の日付情報を有するカレンダー情報を保持している。そして、情報処理装置31は、現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付を示す日付情報に対応する予定情報を取得し、ナビゲーション装置32に送信する。
また、ナビゲーション装置32は、情報処理装置31から予定情報を受信する。そして、ナビゲーション装置32は、当該予定情報により特定される地点までのナビゲーションを行う。
図13は、本実施の形態におけるナビゲーションシステム3の概念図である。図3において、情報処理装置31と、1または2以上のナビゲーション装置32とは、通信手段33を介して通信が可能である。
情報処理装置31は、通常、いわゆるサーバ装置である。
また、ナビゲーション装置32は、通常、移動体に設定されている。移動体は、例えば、自動車、バイク、自転車などである。つまり、ナビゲーション装置32は、通常、カーナビゲーションシステム、バイク用のナビゲーションシステム、自転車用のナビゲーションシステムなどである。また、移動体には、例えば、人が含まれてもよい。つまり、ナビゲーション装置32は、例えば、ナビゲーション機能を有する携帯端末であってもよい。当該携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレット型PCなどである。
また、通信手段33は、無線または有線の通信回線である。通信手段33は、例えば、インターネット、イントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。
また、図14は、本実施の形態における情報処理装置31およびナビゲーション装置32のブロック図である。情報処理装置31は、カレンダー情報格納部311、現在日付情報取得部312、予定情報取得部313、出力部314を備える。また、ナビゲーション装置32は、ナビ格納部321、ナビ位置情報取得部322、ナビ受信部323、ナビゲーション部324を備える。
カレンダー情報格納部311には、カレンダー情報が格納される。当該カレンダー情報は、日付情報に対応付けて予定情報を有すること以外は、カレンダー情報格納部111に格納されるカレンダー情報と同様であるので、説明を省略する。
なお、予定情報とは、予定を示す情報である。また、予定情報は、対応付いている日付情報が示す日付における予定を示す情報である。また、予定情報は、少なくとも位置情報を有する情報である。予定情報は、例えば、地点情報、位置情報を有する画像、位置情報が対応付いた文字(テキスト)などである。画像は、通常、静止画であるが、動画であってもよい。
また、予定情報には、例えば、ユーザ識別情報が対応付いている。なお、本実施の形態において、ユーザ識別情報は、ナビゲーション装置32を識別する情報である。
現在日付情報取得部312は、現在の日付を示す情報である現在日付情報を取得する。なお、現在日付情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、現在日付情報取得部312は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、現在日付情報取得部312などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、現在日付情報取得部312などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
予定情報取得部313は、現在日付情報との関係が予め決められた条件を満たす日付情報に対応する予定情報を、カレンダー情報格納部311から取得する。当該現在日付情報は、現在日付情報取得部312が取得した現在日付情報である。また、「現在日付情報との関係が予め決められた条件を満たす日付情報」とは、現在日付情報が示す現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付を示す日付情報である。また、「現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付」とは、例えば、現在の日付との間隔が、予め決められた日数未満である日付、現在の日付との間隔が、予め決められた日数以下である日付、現在の日付と同一の日付、などである。また、現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付を、対象日付とすると、対象日付は、現在の日付以降の日付であることが好適である。
具体的に、予定情報取得部313は、予定取得条件を予め保持している。予定取得条件とは、予定情報を取得するための条件である。また、予定取得条件は、例えば、現在の日付との関係に関する条件である。また、予定取得条件は、例えば、現在の日付からの日数に関する条件である。また、予定取得条件は、例えば、現在の日付からの日数が、予め決められた閾値以下であること、現在の日付からの日数が、予め決められた閾値未満であること、などである。そして、予定情報取得部313は、例えば、現在日付情報取得部312が取得した現在日付情報と、予定情報が対応付いた日付情報とを用いて、現在の日付から、当該日付情報が示す日付までの日数を算出する。そして、予定情報取得部313は、当該日数が予定取得条件を満たす場合に、当該日付情報に対応する予定情報を取得する。
また、予定情報取得部313は、通常、予定情報に対応付いているユーザ識別情報と共に、予定情報を取得する。
また、予定情報取得部313は、例えば、予め決められたタイミングでの現在の日付と同一の日付を示す日付情報に対応付いている予定情報を取得することが好適である。当該予め決められたタイミングとは、例えば、日付が変わるたび(0時になるたび)、6時になるたび、12時になるたび、18時になるたび、定期的(予め決められた期間が経過するたび)などである。
出力部314は、予定情報取得部313が取得した予定情報を出力する。当該出力は、例えば、送信であることが好適である。また、当該送信は、例えば、ナビゲーション装置32への送信であることが好適である。また、当該ナビゲーション装置32は、予定情報取得部313が取得した予定情報に対応付いているユーザ識別情報により識別されるナビゲーション装置32である。
また、出力部314は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部314は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
ナビ格納部321には、地図情報が格納される。
ナビ位置情報取得部322は、現在位置情報を取得する。当該現在位置情報は、ナビゲーション装置32の現在の位置を示す位置情報である。また、ナビ位置情報取得部322は、通常、自動的に現在位置情報を取得する。また、現在位置情報を取得するタイミングは、問わない。ナビ位置情報取得部322は、例えば、定期的(予め決められた期間が経過するたび)に現在位置情報を取得する。また、ナビ位置情報取得部322は、例えば、ユーザからの指示があるたびに、現在位置情報を取得する。
また、ナビ位置情報取得部322は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、ナビ位置情報取得部322は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、ナビ位置情報取得部322の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
ナビ受信部323は、情報処理装置31から、予定情報を受信する。また、ナビ受信部323は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
ナビゲーション部324は、ナビ受信部323が受信した予定情報が有する位置情報が示す位置までのナビゲーションを行う。当該位置は、例えば、地点であってもよい。また、当該位置を、以下、適宜、目的地とする。また、当該ナビゲーションは、例えば、目的地までの経路の探索および当該経路の表示、進路変更などの音声案内、経路を外れた場合の経路の再探索および当該経路の表示などである。なお、ナビゲーションの内容およびナビゲーションのための処理などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
なお、カレンダー情報格納部311、ナビ格納部321は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、カレンダー情報格納部311、ナビ格納部321に所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体、通信回線、入力デバイスなどを介してカレンダー情報格納部311、ナビ格納部321に記憶されてもよい。
また、予定情報取得部313、ナビゲーション部324は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、予定情報取得部313、ナビゲーション部324の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、予定情報取得部313、ナビゲーション部324は、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、ナビゲーションシステム3の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置31の全体動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1501)予定情報取得部313は、予定情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。当該タイミングは、例えば、日付が変わるたび、定期的などである。そして、予定情報を取得するタイミングである場合は、ステップS1502に進み、そうでない場合は、ステップS1501に戻る。
(ステップS1502)予定情報取得部313は、現在日付情報を取得する。
(ステップS1503)予定情報取得部313は、ステップS1502で取得した現在日付情報を用いて、予め保持している予定取得条件を満たす予定情報を、カレンダー情報格納部311から取得する。このとき、予定情報取得部313は、予定情報に対応付いているユーザ識別情報と共に、予定情報を取得する。
(ステップS1504)出力部314は、予定情報取得部313が予定情報を取得したか否かを判断する。取得した場合は、ステップS1505に進み、そうでない場合は、ステップS1501に戻る。
(ステップS1505)出力部314は、ステップS1503で取得した予定情報を、当該予定情報に対応付いているユーザ識別情報により識別されるナビゲーション装置32に送信する。そして、ステップS1501に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、ナビゲーション装置32の全体動作について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1601)ナビゲーション装置32は、図示しないナビ受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1602に進み、そうでない場合は、ステップS1601に戻る。
(ステップS1602)ナビゲーション装置32は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1603)ナビゲーション部324は、ナビ受信部323が、情報処理装置31から予定情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1604に進み、そうでない場合は、ステップS1605に進む。
(ステップS1604)ナビゲーション部324は、ナビ位置情報取得部322に指示し、現在位置情報を取得する。そして、ナビゲーション部324は、ナビ格納部321に格納されている地図情報と、取得した現在位置情報と、ナビ受信部323が受信した予定情報が有する位置情報とを用いて、当該現在位置情報が示す位置から、当該位置情報が示す位置までのナビゲーションを実行する。
(ステップS1605)ナビゲーション装置32は、図示しないナビ受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1606に進み、そうでない場合は、ステップS1603に戻る。
(ステップS1606)ナビゲーション装置32は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1601に戻る。
なお、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
なお、上記で説明したナビゲーションシステム3の全体動作は、あくまで一例である。つまり、ナビゲーションシステム3の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、ナビゲーションシステム3の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置31は、サーバ装置(以下、適宜、サーバとする)であるものとする。また、ナビゲーション装置32は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。
また、本例において、カレンダー情報格納部311には、図17に示す情報が格納されているものとする。図17において、カレンダー情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、日付情報(項目名:年月日)とを有する。また、図17において、カレンダー情報が有する日付情報には、予定情報(項目名:予定1、予定2、・・・、予定n)が対応付いており、かつ、当該予定情報には、ユーザ識別情報(項目名:ユーザ1、ユーザ2、・・・、ユーザn)が対応付いている。また、図17において、予定情報は、カレンダー情報格納部311に格納されている予定情報を識別する情報(以下、適宜、予定識別情報とする)である。当該予定識別情報により識別される予定情報は、カレンダー情報格納部411に格納されている。また、図17において、ユーザ識別情報は、IPアドレスである。
まず、ユーザが、自動車に乗り込み、自動車のエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車に設置されているカーナビの電源がONになる。
ここで、カーナビの予め決められた記憶領域に、当該カーナビを識別するユーザ識別情報であるIPアドレス「202.23.19.105」が格納されているものとする。
次に、図示しないナビ送信部は、当該IPアドレスをサーバに送信する。
次に、サーバの図示しない受信部は、上記カーナビから、IPアドレス「202.23.19.105」を受信する。そして、現在日付情報取得部312は、現在日付情報を取得する。当該現在日付情報は、「2015/05/05」であるものとする。
次に、予定情報取得部313は、図17の情報から、日付情報「2015/05/05」およびIPアドレス「202.23.19.105」が対応付いた「ID=017」の予定識別情報「SC10010」を取得する。そして、予定情報取得部313は、当該予定識別情報により識別される予定情報を、カレンダー情報格納部311から取得する。そして、出力部314は、当該予定情報を、上記カーナビに送信する。当該カーナビは、IPアドレス「202.23.19.105」により識別されるカーナビである。
次に、上記カーナビのナビ受信部323は、サーバから予定情報を受信する。そして、ナビゲーション部324は、当該予定情報が有する位置情報が示す位置までのナビゲーションを開始する。例えば、ナビゲーション部324は、現在位置から、当該位置までの経路を探索し、当該経路を示す情報を取得する。そして、ナビゲーション部324は、当該経路が地図上に表示されるように、取得した情報と、ナビ格納部321に格納されている地図情報とを出力する。当該出力の例は、図18である。
以上、本実施の形態によるナビゲーションシステム3によれば、訪れたい地点などに関する情報などをカレンダーに記録することができる。これにより、ユーザは、例えば、訪れたい地点に関する情報などを予めカレンダーに記録しておき、該当する日付になった場合に、自動的に、当該情報をナビゲーションに利用することができる。
なお、本実施の形態において、情報処理装置31は、例えば、端末装置34から予定情報を受信することが好適である。この場合、情報処理装置31は、受付部315と、蓄積部316とを備える。そして、受付部315は、端末装置34から、予定日付情報が対応付いた予定情報を受け付ける。当該受け付けは、通常、受信である。また、予定日付情報とは、予定の日付を示す情報である。また、受付部315は、例えば、ナビゲーション装置32から、予定日付情報が対応付いた予定情報を受け付けてもよい。そして、蓄積部316は、受付部315が受け付けた予定情報に対応付いている予定日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、当該予定情報を、カレンダー情報格納部311に蓄積する。
また、端末装置34は、端末受付部341と、端末送信部342とを備える。端末受付部341は、予定日付情報が対応付いた予定情報を受け付ける。端末送信部342は、端末受付部341が受け付けた予定情報を、対応付いている予定日付情報と共に、情報処理装置31に送信する。
また、端末装置34を備える場合のナビゲーションシステム3の概念図は、図19である。また、受付部315、蓄積部316を備える情報処理装置31および端末装置34のブロック図は、図20である。
(実施の形態4)
本実施の形態において、情報処理装置41と、ナビゲーション装置42とを備えるナビゲーションシステム4について説明する。
情報処理装置41は、予定情報が対応付いた日付情報を含む2以上の日付情報を有するカレンダー情報を保持している。そして、情報処理装置41は、現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付を示す日付情報に対応する予定情報を取得し、ナビゲーション装置42に送信する。
また、ナビゲーション装置42は、情報処理装置41から予定情報を受信する。そして、ナビゲーション装置42は、当該予定情報により特定される地点までのナビゲーションを行う。
図21は、本実施の形態におけるナビゲーションシステム4の概念図である。図21において、情報処理装置41と、ナビゲーション装置42とは、通信手段43を介して通信が可能である。
情報処理装置41は、通常、携帯端末である。当該携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA、タブレット型PCなどである。
また、ナビゲーション装置42は、通常、移動体に設定されている。移動体は、例えば、自動車、バイク、自転車などである。つまり、ナビゲーション装置42は、通常、カーナビゲーションシステム、バイク用のナビゲーションシステム、自転車用のナビゲーションシステムなどである。
また、通信手段43は、通常、近距離(短距離)の無線通信手段である。通信手段43は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC、ZigBee(登録商標)などである。
なお、本実施の形態における情報処理装置41およびナビゲーション装置42のブロック図は、図14と同様であるので、説明を省略する。つまり、情報処理装置41のブロック図は、図14において、カレンダー情報格納部311をカレンダー情報格納部411に、現在日付情報取得部312を現在日付情報取得部412に、予定情報取得部313を予定情報取得部413に、出力部314を出力部414に読み替えたものである。また、ナビゲーション装置42のブロック図は、図14において、ナビ格納部321をナビ格納部421に、ナビ位置情報取得部322をナビ位置情報取得部422に、ナビ受信部323をナビ受信部423に、ナビゲーション部324をナビゲーション部424に読み替えたものである。
また、ナビゲーション装置42が行う処理や動作などは、情報処理装置41から予定情報を受信すること以外は、ナビゲーション装置32が行う処理や動作などと同様であるので、説明を省略する。
カレンダー情報格納部411には、カレンダー情報が格納される。当該カレンダー情報は、ユーザ識別情報が対応付いていないこと以外は、カレンダー情報格納部311に格納されているカレンダー情報と同様であるので、説明を省略する。
現在日付情報取得部412は、現在日付情報を取得する。また、現在日付情報取得部412は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、現在日付情報取得部412などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、現在日付情報取得部412などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
予定情報取得部413は、予定情報を、カレンダー情報格納部411から取得する。なお、予定情報取得部413が予定情報を取得する方法や手順などは、情報処理装置41とナビゲーション装置42との通信が確立された場合に予定情報を取得すること以外は、予定情報取得部313が予定情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。つまり、予定情報取得部413は、例えば、情報処理装置41とナビゲーション装置42との通信が確立された場合に、現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付を示す日付情報に対応付いている予定情報を、カレンダー情報格納部411から取得する。
出力部414は、予定情報取得部413が取得した予定情報出力する。当該出力は、例えば、送信であることが好適である。また、当該送信は、例えば、ナビゲーション装置42への送信であることが好適である。また、当該ナビゲーション装置42は、情報処理装置41との通信が確立されたナビゲーション装置42である。
また、出力部414は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部414は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、カレンダー情報格納部411、ナビ格納部421は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、カレンダー情報格納部411、ナビ格納部421に所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体、通信回線、入力デバイスなどを介してカレンダー情報格納部411、ナビ格納部421に記憶されてもよい。
また、予定情報取得部413、ナビゲーション部424は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、予定情報取得部413、ナビゲーション部424の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、予定情報取得部413、ナビゲーション部424は、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、ナビゲーションシステム4の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、情報処理装置41の全体動作について、図22のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2201)予定情報取得部413は、情報処理装置41とナビゲーション装置42との通信が確立されたか否かを判断する。通信が確立された場合は、ステップS2202に進み、そうでない場合は、ステップS2201に戻る。
(ステップS2202)予定情報取得部413は、現在日付情報を取得する。
(ステップS2203)予定情報取得部413は、ステップS2202で取得した現在日付情報を用いて、予め保持している予定取得条件を満たす予定情報を、カレンダー情報格納部411から取得する。このとき、予定情報取得部413は、予定情報に対応付いているユーザ識別情報と共に、予定情報を取得する。
(ステップS2204)出力部414は、予定情報取得部413が予定情報を取得したか否かを判断する。取得した場合は、ステップS2205に進み、そうでない場合は、ステップS2201に戻る。
(ステップS2205)出力部414は、ステップS2203で取得した予定情報を、当該予定情報に対応付いているユーザ識別情報により識別されるナビゲーション装置42に送信する。そして、ステップS2201に戻る。
なお、図22のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、ナビゲーション装置42の全体動作は、図16のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
また、上記で説明したナビゲーションシステム4の全体動作は、あくまで一例である。つまり、ナビゲーションシステム4の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、ナビゲーションシステム4の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、情報処理装置41は、スマートフォン(以下、適宜、スマホとする)であるものとする。また、ナビゲーション装置42は、自動車に設置されているカーナビゲーションシステム(以下、適宜、カーナビとする)であるものとする。
また、本例において、カレンダー情報格納部411には、図23に示す情報が格納されているものとする。図23において、カレンダー情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、日付情報(項目名:年月日)とを有する。また、図23において、カレンダー情報が有する日付情報には、予定情報(項目名:予定1、予定2、・・・、予定n)が対応付いている。また、図23において、予定情報は、カレンダー情報格納部311に格納されている予定情報を識別する情報(以下、適宜、予定識別情報とする)である。当該予定識別情報により識別される予定情報は、カレンダー情報格納部411に格納されている。
まず、ユーザが、スマホを所持した状態で、自動車に乗り込み、自動車のエンジンをONにしたとする。すると、当該自動車に設置されているカーナビの電源がONになる。
次に、ユーザが、スマホに対し、カーナビとの通信を確立させるための操作を行ったとする。すると、ユーザが所持しているスマホと、自動車に設置されているカーナビとの通信が確立される。
次に、現在日付情報取得部412は、現在日付情報を取得する。当該現在日付情報は、「2015/05/05」であるものとする。
次に、予定情報取得部413は、図23の情報から、日付情報「2015/05/05」が対応付いた「ID=017」の予定識別情報「SC10010」を取得する。そして、予定情報取得部413は、当該予定識別情報により識別される予定情報を、カレンダー情報格納部411から取得する。そして、出力部414は、当該予定情報を、上記カーナビに送信する。
次に、上記カーナビのナビ受信部423は、スマホから予定情報を受信する。そして、ナビゲーション部424は、当該予定情報が有する位置情報が示す位置までのナビゲーションを開始する。例えば、ナビゲーション部424は、現在位置から、当該位置までの経路を探索し、当該経路を示す情報を取得する。そして、ナビゲーション部424は、当該経路が地図上に表示されるように、取得した情報と、ナビ格納部421に格納されている地図情報とを出力する。当該出力の例は、図18である。
以上、本実施の形態によるナビゲーションシステム4によれば、訪れたい地点などに関する情報などをカレンダーに記録することができる。これにより、ユーザは、例えば、訪れたい地点に関する情報などを予めカレンダーに記録しておき、該当する日付になった場合に、自動的に、当該情報をナビゲーションに利用することができる。
なお、本実施の形態において、情報処理装置41は、例えば、予定情報を受け付けることが好適である。この場合、情報処理装置41は、受付部415と、蓄積部416とを備える。受付部415は、予定日付情報が対応付いた予定情報を受け付ける。そして、蓄積部416は、受付部415が受け付けた予定情報に対応付いている予定日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、当該予定情報を、カレンダー情報格納部411に蓄積する。
また、受付部415、蓄積部416を備える情報処理装置41のブロック図は、図24である。
また、上記実施の形態1、実施の形態2において、例えば、1個の週情報を有するカレンダー情報の出力の例は、図25である。図25において、当該1個の週情報は、7個の日付情報を有する。また、図25において、当該7個の日付情報のうちの1個の日付情報には、走行履歴情報が対応付いている。また、図25において、当該走行履歴情報は、当該走行履歴情報が有する時刻に対応する領域に出力されている。また、当該カレンダー情報の出力は、例えば、端末出力部125、出力部215によるものである。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記実施の形態1、実施の形態2における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、日付を示す情報である2以上の日付情報を少なくとも有する情報であるカレンダー情報が格納されるカレンダー情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、移動体の走行の履歴を示す情報である走行履歴情報と、当該走行の日付を示す情報である走行日付情報とを対応付けて受け付ける受付部、前記受付部が受け付けた走行履歴情報を、当該走行履歴情報に対応付いている走行日付情報が示す日付と同一の日付を示す日付情報に対応付けて、前記カレンダー情報格納部に蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態3、実施の形態4における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、日付を示す情報である2以上の日付情報を有する情報であり、当該日付における予定を示す情報である予定情報を、当該日付情報に対応付けて有する情報であるカレンダー情報が格納されるカレンダー情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、現在の日付を示す情報である現在日付情報を取得する現在日付情報取得部、前記現在日付情報取得部が取得した現在日付情報が示す現在の日付との関係が予め決められた条件を満たす日付を示す日付情報に対応する予定情報を、前記カレンダー情報格納部から取得する予定情報取得部、前記予定情報取得部が取得した予定情報を、ナビゲーション装置に送信する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態3、実施の形態4におけるナビゲーション装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、地図に関する情報である地図情報が格納されるナビ格納部にアクセス可能なコンピュータを、現在の位置を示す情報である現在位置情報を取得するナビ位置情報取得部、予定を示す情報であり、1または2以上の地点情報を有する情報である予定情報を受信するナビ受信部、前記地図情報と、前記現在位置情報と、前記予定情報が有する1または2以上の地点情報とを用いて、当該現在位置情報が示す位置から、当該地点情報が示す地点までのナビゲーションを行うナビゲーション部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図26は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図26において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図27は、コンピュータシステム9のブロック図である。図27において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9012と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9013と、MPU9012に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9014と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。