JP6923255B2 - オプションカード、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1には、関連する技術として、オプションカードに対応するデータ処理システムに関する技術が開示されている。
新たなオプションカードの設定値を、故障したオプションカードの設定値と同様に設定する方法としては、例えば、人がオプションカードに対して設定値を手入力する方法、オプションカードに他の機器を接続し、特別な通信を行って設定値を設定する方法などが挙げられる。新たなオプションカードの設定値を設定する方法として、人がオプションカードに対して設定値を手入力する方法を用いる場合、情報の喪失や入力ミスなどの可能性がある上、オンラインやオフラインの特別な設定環境が必要となる可能性がある。また、新たなオプションカードの設定値を設定する方法として、オプションカードに他の機器を接続し、特別な通信を行って設定値を設定する方法を用いる場合、オプションカードと他の機器の両方が、その特別な通信に対応していることが必須条件となる。そのため、オプションカードと他の機器のどちらかがその特別な通信に対応していない場合には、オプションカードに設定値を設定することができないことになる。そのため、交換時のオプションカードに設定値を設定する際に、オプションカードに設定値を設定する必要があるか否かを容易に確認することのできる技術が求められている。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態によるオプションカード1は、保守点検や故障などにより同一種類の別のオプションカード1と交換されるものであり、交換されるオプションカード1の設定値は保持されていることを前提としている。
本発明の第1の実施形態によるオプションカード1は、図1に示すように、プロセッサ10、実アドレスエリア20、専用エリア30、識別子エリア40、コネクタ50を備える。
例えば、プロセッサ10は、実アドレスから仮想アドレスを生成する。
また、例えば、プロセッサ10は、専用エリア30のデータがオプションカード1の設定値であるか否かを判定する。具体的には、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子1が格納されていると判定した場合に、オプションカード1の設定値であると判定する。また、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子2が格納されていると判定した場合に、別のオプションカード1の設定値であると判定する。識別子1は、専用エリア30のデータがオプションカード1の設定値であることを示す識別子である。また、識別子2は、専用エリア30のデータが別のオプションカード1の設定値であることを示す識別子である。
なお、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子が格納されていない場合、そのときの状態に応じて、プロセッサ10自身の設定値、または、別のオプションカード1の設定値を識別子エリア40に設定する。
専用エリア30は、プロセッサ10が実アドレスから生成した仮想アドレスを保存する。
接続識別ライン201は、オプションカード1と別のオプションカード1とがケーブル2によって接続されると、所定の第1の電気状態となる。ここでの所定の第1の電気状態とは、オプションカード1と別のオプションカード1とが通信可能な状態となったことを示す、安定した電流及び電圧を示す状態のことである。
なお、本発明の第1の実施形態では、オプションカード1aとオプションカード1bの2つのオプションカード間で通信を行う場合のオプションカード1の処理フローについて図3〜図5を用いて説明する。なお、以下のステップS1〜ステップS7の処理は、オプションカード1a、オプションカード1bの両方に共通する処理である。
なお、本発明の第1の実施形態では、交換前のオプションカード1であるオプションカード1aがスレーブであり、交換後のオプションカード1であるオプションカード1bがマスターである。
具体的には、プロセッサ10は、接続識別ライン201が所定の第1の電気状態となっていると判定した場合に、ケーブル2に接続されている、すなわち、オプションカード1がケーブル2で別のオプションカード1に接続されている、通信状態であると判定する。
また、具体的には、プロセッサ10は、接続識別ライン201が所定の第1の電気状態となっていないと判定した場合に、ケーブル2に接続されていない、すなわち、オプションカード1がケーブル2で別のオプションカード1に接続されていない、通常状態であると判定する。
具体的には、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子1が格納されているか否かを判定する。そして、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子1が格納されていると判定した場合、仮想アドレスが格納されていると判定する。また、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子1が格納されていないと判定した場合、仮想アドレスが格納されていないと判定する。
プロセッサ10は、仮想アドレスを専用エリア30に格納する(ステップS5)。
そして、プロセッサ10は、識別子エリア40に識別子1を設定する(ステップS6)。
上記のステップS3〜ステップS6が通常状態であり、この通常状態では、今後、別のオプションカード1と通信する状態になった場合には、ステップS3の処理によって専用エリア30に格納されたオプションカード1(1a及び1b)の仮想アドレスが、別のオプションカードを含む外部機器との間の通信における仮想アドレスとして使用される(ステップS7)。プロセッサ10は、ステップS2の処理に戻す。
具体的には、それぞれのプロセッサ10は、マスター識別ピン202が所定の第2の電気状態となっていると判定した場合に、自身のオプションカード1がマスターであると判定する。また、それぞれのプロセッサ10は、マスター識別ピン202が所定の第2の電気状態となっていないと判定した場合に、自身のオプションカード1がスレーブであると判定する。
例えば、マスターのプロセッサ10は、識別子エリア40に識別子2が設定されていると判定した場合、スレーブのオプションカード1から読み出したデータがあると判定し、識別子エリア40に識別子2が設定されていないと判定した場合、スレーブのオプションカード1から読み出したデータがないと判定する。なお、本発明の別の実施形態では、マスターのプロセッサ10は、アドレスの中にスレーブのオプションカード1に割り当てられたアドレスがある場合に、スレーブのオプションカード1から読み出したデータがあると判定し、アドレスの中にスレーブのオプションカード1に割り当てられたアドレスない場合に、スレーブのオプションカード1から読み出したデータがないと判定するものであってもよい。
なお、自身のオプションカード1がマスターであると判定したプロセッサ10をマスターのプロセッサ10と呼ぶ。
プロセッサ10は、読み出し時の指示があると判定した場合には(ステップS13においてYES)、自身のオプションカード1の専用エリア30に格納されているデータ(設定値)を読み出し(ステップS14)、読み出したデータ(設定値)をマスターのオプションカード1へ転送する(ステップS15)。これにより、スレーブのオプションカード1は、自身のデータ(設定値)をマスターのオプションカード1に送信することができる。マスターのオプションカード1を交換後のオプションカード1とすることで、交換前のオプションカード1と同様の動作が実現される。
また、プロセッサ10は、読み込み時の指示がないと判定した場合には(ステップS14においてNO)、ステップS13の処理に戻す。
オプションカード1は、プロセッサ10、識別子エリア40を備える。プロセッサ10は、実アドレスから仮想アドレスを生成する。識別子エリア40は、前記仮想アドレスの設定データ及び専用エリアのデータが、オプションカード1の設定値であることを示す第1識別子、または、オプションカード1とはスレーブのオプションカードの設定値であることを示す第2識別子を保持する。
このような構成により、オプションカード1は、専用エリアのデータが、自身のオプションカード1の設定値であるかスレーブのオプションカード1の設定値であるかを、第1識別子であるか第2識別子であるかを判定することで容易に判断することができ、交換時のオプションカード1に設定値を設定する際に、オプションカード1に設定値を設定する必要があるか否かを容易に確認することができる。
こうすることで、プロセッサ10は、特別な通信に対応していないオプションカード1であっても、設定値を容易に設定することができる。
本発明の第2の実施形態によるオプションカード1は、保守点検や故障などにより同一種類の別のオプションカード1と交換されるものであり、交換されるオプションカード1の設定値は正常動作中に別のオプションカード1に保持されていることを前提としている。つまり、本発明の第1の実施形態では、交換後のオプションカード1が交換前のオプションカード1からデータ(設定値)を受信し、受信したデータを書き込むことを前提としている。しかしながら、本発明の第2の実施形態では、交換前のオプションカード1及び交換後のオプションカード1とは別の動作中のオプションカード1が交換前のオプションカード1からデータ(設定値)を受信し、受信したデータを交換後のオプションカード1に送信する。そして、交換後のオプションカード1がそのデータを受信して書き込むことを前提としている。
本発明の第2の実施形態によるオプションカード1は、図1に示した本発明の第1の実施形態によるオプションカード1と同様に、プロセッサ10、実アドレスエリア20、専用エリア30、識別子エリア40、コネクタ50を備える。
以下、本発明の第1の実施形態によるオプションカード1と異なる点について、図3、7を用いて説明する。
なお、以下の説明では、オプションカード1を区別する必要がある場合には、交換前のオプションカード1をオプションカード1a、交換後のオプションカードをオプションカード1b、交換前のオプションカード1とともに動作している別のオプションカード1をオプションカード1cと呼ぶ。また、オプションカード1を区別する必要がない場合には、オプションカード1a、オプションカード1b、オプションカード1cを総称して、オプションカード1と呼ぶ。
また、オプションカード1cは、オプションカード1a、オプションカード1bと同様に、本発明の第1の実施形態で説明したステップS1〜ステップS7の処理を実行可能である。
本発明の第2の実施形態では、オプションカード1a及びオプションカード1bがスレーブであり、オプションカード1cがマスターである。
例えば、マスターのプロセッサ10は、識別子エリア40に識別子2が設定されていると判定した場合、スレーブのオプションカード1から読み出したデータがあると判定し、識別子エリア40に識別子2が設定されていないと判定した場合、スレーブのオプションカード1から読み出したデータがないと判定する。
ステップS8の処理でマスターである判定するオプションカード1cのプロセッサ10は、別のオプションカード1から読み出したデータがあると判定した場合(ステップS9においてYES)、現在の状態(読み出したデータを含む)を保持し(例えば、不揮発性メモリに記憶し)、ケーブル2を介して接続されているスレーブのオプションカード1の接続が解除され、その後、スレーブのオプションカード1が再度接続されることを検出するまで、処理を停止する(ステップS17)。
マスターのプロセッサ10は、電源がオン状態になり、電源がオフ状態になる前に保持した状態で、接続を検出すると(ステップS18)、ステップS1から順番に処理を実行する。ステップS1〜ステップS7の処理によって、アドレス設定が行われると、ステップS8の処理でマスターであると判定するマスターのプロセッサ10(この例ではオプションカード1cのプロセッサ10)は、ステップS18の処理により接続を検出したと判定した場合(ステップS16においてYES)、保持しているデータをスレーブであるオプションカード1に書き込む(ステップS19)。このときのオプションカード1の状態は、例えば、図8に示す状態である。ただし、図8は、オプションカード1cがマスターであり、オプションカード1bがスレーブである場合の図である。そして、マスターのプロセッサ10は、データと識別子とを削除する(ステップS20)。
オプションカード1のプロセッサ10は、マスターであると判定した場合に、スレーブのオプションカード1からデータを取得する。そして、マスターのプロセッサ10は、スレーブのオプションカード1の接続が解除され、スレーブのオプションカード1が接続されたことを検出した場合、取得したデータを接続されているマスターのオプションカード1に書き込む。
このような構成により、オプションカード1は、交換前のオプションカード1におけるデータ(設定値)を、交換後のオプションカード1に書き込むことができる。その結果、交換後のオプションカード1は、交換前のオプションカード1と同様に動作することができる。
本発明の実施形態による最小構成のオプションカード1は、図8に示すように、プロセッサ10、識別子エリア40を備える。
プロセッサ10は、実アドレスから仮想アドレスを生成する。
識別子エリア40は、前記仮想アドレスの設定データ及び専用エリアのデータが、オプションカード1の設定値であることを示す第1識別子、または、オプションカード1とは別のオプションカードの設定値であることを示す第2識別子を保持する。
図9は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図9に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述のオプションカード1、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。なお、プログラムには、BIOS141、BMCファームウェア131が含まれる。
2・・・ケーブル
5・・・コンピュータ
6、11・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・プロセッサ
20・・・実アドレスエリア
30・・・専用エリア
40・・・識別子エリア
50・・・コネクタ
101・・・設定処理機能
201・・・接続識別ライン
202・・・マスター識別ピン
Claims (5)
- 実アドレスから仮想アドレスを生成するプロセッサと、
前記仮想アドレスの設定データ及び専用エリアのデータが、自オプションカードの設定値であることを示す第1識別子、または、別のオプションカードの設定値であることを示す第2識別子を保持する識別子エリアと、
を備えるオプションカード。 - 接続識別ライン及びマスター識別ピンを有するケーブルで、前記別のオプションカードと接続可能なコネクタ、
を備える請求項1に記載のオプションカード。 - 前記プロセッサは、
前記識別子エリアが第1識別子を保持している場合、前記別のオプションカードの設定値を自オプションカードの前記専用エリアに書き込む、
請求項1または請求項2に記載のオプションカード。 - 仮想アドレスの設定データ及び専用エリアのデータが、自オプションカードの設定値であることを示す第1識別子、または、別のオプションカードの設定値であることを示す第2識別子を保持する識別子エリアを備えるオプションカードによる制御方法であって、
実アドレスから前記仮想アドレスを生成すること、
を含む制御方法。 - 仮想アドレスの設定データ及び専用エリアのデータが、自オプションカードの設定値であることを示す第1識別子、または、別のオプションカードの設定値であることを示す第2識別子を保持する識別子エリアを備えるオプションカードのコンピュータに、
実アドレスから前記仮想アドレスを生成すること、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2019024635A JP6923255B2 (ja) | 2019-02-14 | 2019-02-14 | オプションカード、制御方法及びプログラム |
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