JP6922341B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、画像符号化装置等に関する。
画像を符号化する符号化器には、符号化後の符号量が符号化後でなければ不明なものがある。このような符号化器には、符号化された画像の復号後の品質レベルを指定できるものが存在する。
このような符号化器を用いて、目標とする符号量(以下「目標符号量」ともいう。)になるように符号化を実行するためには、ある品質レベルで符号化を実行してその符号量を特定し、その符号量に基づいて決定された品質レベルで符号化を実行する、といった試行を繰り返すことで符号量を目標符号量に近付ける必要がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−032462号公報
このような処理は、符号化の実行回数や、目標符号量で符号化できるまでに要する時間が定まらず、数回の試行で符号量を精度良く推定することが困難であるという問題がある。
本開示の例示的な目的は、符号化後の画像の品質レベルを指定した符号化において、目標符号量での符号化を実現するための符号化の実行回数を限定的にすることである。
一の態様において、指定された品質レベルで画像を符号化する符号化手段と、符号量に応じた品質レベルを推定する推定手段と、制御手段とを備え、前記制御手段は、前記符号化手段に前記画像を第1の品質レベルで符号化させ、前記推定手段は、前記符号化手段により前記画像が前記第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定し、前記制御手段は、前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合に、前記符号化手段に前記画像を第2の品質レベルで符号化させる画像符号化装置が提供される。
別の態様において、画像を第1の品質レベルで符号化し、前記画像が前記第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と、目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定し、前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合に、前記画像を第2の品質レベルで符号化する画像符号化方法が提供される。
さらに別の態様において、コンピュータに、画像を第1の品質レベルで符号化する処理と、前記画像が前記第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と、目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定する処理と、前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合に、前記画像を第2の品質レベルで符号化する処理とを実行させるためのプログラムが提供される。
本開示によれば、符号化後の画像の品質レベルを指定した符号化において、目標符号量での符号化を実現するための符号化の実行回数が限定的になる。
図1は、画像符号化装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、画像符号化装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、画像符号化装置の構成の別の例を示すブロック図である。 図4は、符号量テーブルを例示する模式図である。 図5は、符号化処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の計算処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2の計算処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、符号量の関係を例示する図である。 図9は、符号量の関係を例示する図である。 図10は、コンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[第1実施形態]
図1は、一の実施形態に係る画像符号化装置100の構成を示すブロック図である。画像符号化装置100は、符号化部110と、推定部120と、制御部130とを含んで構成される。ただし、画像符号化装置100は、他の構成をさらに含んでもよい。
符号化部110は、画像を符号化する。本実施形態において、符号化部110は、指定された品質レベルで画像を符号化するように構成される。ここでいう品質レベルは、符号化後の画像の画質を示す。品質レベルは、例えば、所定の段階(10段階、100段階など)で表される数値であり、大きいほど画質が高い(すなわち符号化後の符号量が多い)とする。符号化部110は、符号化された画像を示す符号化データのほか、当該符号化データの符号量を出力することができる。
推定部120は、符号量に応じた品質レベルを推定する。すなわち、推定部120は、所定の符号量が与えられると、当該符号量に対応する品質レベルを出力する。ただし、推定部120により出力される品質レベルは、推定値である。したがって、符号化部110は、推定部120により出力される品質レベルで画像を符号化しても、符号化後の符号量が推定部120に与えられた符号量に一致するとは限らない。
制御部130は、画像符号化装置100の各部の動作を制御する。例えば、制御部130は、画像の符号化に際し、符号化部110に対して品質レベルを指定する。また、制御部130は、推定部120に対して符号量を指定し、指定された符号量に応じた品質レベルを推定させる。
図2は、画像符号化装置100の動作を示すフローチャートである。ステップS11において、制御部130は、入力された画像を第1の品質レベルで符号化部110に符号化させる。第1の品質レベルは、例えば、目標符号量に対応する品質レベルである。第1の品質レベルは、推定部120により目標符号量に基づいて推定されてもよい。
ステップS12において、推定部120は、第2の品質レベルを推定する。より詳細には、推定部120は、符号化部110により第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定する。例えば、推定部120は、符号化部110により第1の品質レベルで符号化された場合の符号量が目標符号量よりも多い場合には、第2の品質レベルを第1の品質レベルよりも小さい値にする。
ステップS13において、制御部130は、第1の品質レベルと第2の品質レベルとが所定の条件を満たすかを判断する。ここでいう条件は、第1の品質レベルと第2の品質レベルの差に関する条件であるともいえる。例えば、ここでいう条件は、「第1の品質レベルと第2の品質レベルの差が所定の閾値以上であること」である。あるいは、ここでいう条件は、「第1の品質レベルと第2の品質レベルが異なる(すなわち一致しない)こと」であってもよい。
制御部130は、第1の品質レベルと第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合(S13:YES)、ステップS14を実行し、第1の品質レベルと第2の品質レベルとが所定の条件を満たさない場合(S13:NO)、ステップS14をスキップ(省略)する。
ステップS14において、制御部130は、入力された画像(すなわちステップS11において符号化された画像)を第2の品質レベルで符号化部110に符号化させる。すなわち、制御部130は、符号化部110に符号化を再度実行させる。符号化部110は、ステップS11において指定された品質レベル(すなわち第1の品質レベル)と異なる品質レベル(すなわち第2の品質レベル)で、画像を再度符号化する。
以上のとおり、本実施形態の画像符号化装置100は、第1の品質レベルで符号化を実行した後、必要に応じて、第2の品質レベルで符号化を再度実行する構成を有する。この構成によれば、符号化の回数は、1回又は2回、すなわち多くとも2回で済む。したがって、画像符号化装置100は、符号化後の画像の品質レベルを指定した符号化において目標符号量に達するまで試行を繰り返す場合に比べ、符号化の回数を限定的にすることが可能である。
[第2実施形態]
図3は、別の実施形態に係る画像符号化装置200の構成を示すブロック図である。画像符号化装置200は、画像バッファ210と、制御部220と、品質レベル計算部230と、記憶部240と、符号化部250と、符号バッファ260とを含んで構成される。
なお、図3に示される矢印は、画像符号化装置200の各ブロックにおけるデータの流れの一例を示している。したがって、画像符号化装置200の各ブロックにおいて授受されるデータは、矢印によって例示されたものに限定されない。
画像バッファ210は、入力画像を記憶するバッファである。ここでいう入力画像は、符号化部250により符号化される画像、すなわち符号化前の画像を表すデータである。なお、入力画像のサイズ等は、特に限定されない。
制御部220は、画像符号化装置200の各部におけるデータの入出力を制御する。例えば、制御部220は、符号化部250に対し、画像バッファ210に記憶された入力画像の符号化を命令する。この命令のことを、以下においては「符号化指示」ともいう。制御部220は、符号化部250に対し、符号化指示とともに符号化の品質レベルを供給する。制御部220は、符号化部250に対して符号化の品質レベルを指定しているともいえる。また、制御部220は、目標符号量、品質レベル及び符号量を品質レベル計算部230に供給し、品質レベル計算部230から目標符号量に応じた品質レベルの推定値を取得する。制御部220は、第1実施形態の制御部130の一例に相当する。
品質レベル計算部230は、目標符号量に応じた画像の品質レベルを計算する。品質レベル計算部230は、目標符号量に加え、画像の品質レベルと、符号化部250が当該品質レベルで画像を符号化した場合の符号量とが入力された場合には、符号量テーブル241〜243を用いて、目標符号量に近くなる品質レベルを算出する。また、品質レベル計算部230は、目標符号量が入力され、品質レベル及び符号量が入力されない場合には、符号量テーブル242を用いて品質レベルを算出する。品質レベル計算部230は、第1実施形態の推定部120の一例に相当する。
記憶部240は、符号量テーブル241〜243を記憶する。符号量テーブル241〜243は、品質レベルと符号量の対応関係を表すテーブルである。本実施形態の品質レベルは、0から100までの101段階で表される。符号量テーブル241〜243は、このような品質レベルのそれぞれに対応する符号量を記憶する。
符号量テーブル241〜243が表す符号量は、それぞれ、所定の画像を各品質レベルで符号化することによって得られた符号量を表している。ここにおいて、符号量テーブル241〜243の作成に用いられる画像は、エントロピー、すなわち画素値のばらつきの大きさがそれぞれ異なる。具体的には、符号量テーブル241の作成に用いられる画像のエントロピーをE1、符号量テーブル242の作成に用いられる画像のエントロピーをE2、符号量テーブル243の作成に用いられる画像のエントロピーをE3とすると、E1>E2>E3が成り立つ。
図4は、記憶部240に記憶された符号量テーブル241〜243を例示する模式図である。符号量テーブル241〜243には、品質レベルに対応する符号量がそれぞれ格納されている。ここにおいて、符号量テーブル241に格納された符号量をH(i)、符号量テーブル242に格納された符号量をS(i)、符号量テーブル243に格納された符号量をL(i)とすると(i=0,1,2,・・・,100)、H(i)>S(i)>L(i)が全てのiにおいて成り立つ。すなわち、ある品質レベルに対応する符号量は、符号量テーブル241が最も多くなり、符号量テーブル243が最も少なくなる。
符号化部250は、画像を符号化する。より詳細には、符号化部250は、画像バッファ210に記憶された入力画像を、制御部220により指定された品質レベルで符号化し、符号化された画像を表す符号化データを出力する。本実施形態において、符号化部250の画像符号化方式は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)であるとする。また、符号化部250は、品質レベルが指定された符号化指示に応じて、符号化後の画像の符号量を制御部220に供給することができる。符号化部250は、第1実施形態の符号化部110の一例に相当する。
符号バッファ260は、符号化部250により符号化された符号化データを記憶する。すなわち、符号バッファ260に記憶される符号化データは、画像バッファ210に記憶された入力画像を符号に変換したデータである。符号バッファ260に記憶された符号化データは、例えば、画像符号化装置200の後段にある他の装置によって読み出される。
図5は、画像符号化装置200により実行される符号化処理を示すフローチャートである。ステップS21において、画像バッファ210及び制御部220は、データの入力を受け付ける。より詳細には、画像バッファ210は、画像の入力を受け付け、制御部220は、目標符号量の入力を受け付ける。制御部220は、目標符号量の入力を受け付けると、この目標符号量を品質レベル計算部230に供給する。
ステップS22において、品質レベル計算部230は、入力された目標符号量に基づいて品質レベルを計算する。より詳細には、品質レベル計算部230は、符号量テーブル242を参照し、符号量テーブル242のうち入力された目標符号量に対応付けられた品質レベルを特定する。ステップS22の計算処理のことを、以下においては「第1の計算処理」ともいう。
図6は、第1の計算処理をより詳細に示すフローチャートである。ステップS221において、品質レベル計算部230は、品質レベルをkとし、kに初期値「0」を設定する。ステップS222において、品質レベル計算部230は、目標符号量をT、符号量テーブル242の品質レベルkにおける符号量をS(k)とした場合に、目標符号量Tと符号量S(k)との差分の絶対値、すなわち|T−S(k)|を算出する。
ステップS223において、品質レベル計算部230は、|T−S(k)|の値をkの値とともにメモリの所定の記憶領域に記憶する。ここにおいて、品質レベル計算部230は、k≧1の場合には、メモリに記憶されている|T−S(k)|の値と直前に算出された|T−S(k)|の値とを比較する。品質レベル計算部230は、直前に算出された|T−S(k)|の値の方が小さければ、直前に算出された|T−S(k)|の値をkの値とともにメモリに記憶(すなわち上書き)してからステップS224を実行する。一方、品質レベル計算部230は、メモリに記憶されている|T−S(k)|の値の方が直前に算出された|T−S(k)|の値よりも小さければ、上書きせずにステップS224を実行する。
ステップS224において、品質レベル計算部230は、kの値が最大値、すなわち100に達したかを判断する。品質レベル計算部230は、kの値が100に満たない場合(S224:NO)、ステップS225においてkの値をインクリメントし、ステップS222以降の処理を再度実行する。
ステップS222〜S225の処理をkの値が100に達するまで実行すると、メモリには、|T−S(k)|の値の最小値と、|T−S(k)|の値が最小値を示すときのkの値とが記憶される。このようにすることで、品質レベル計算部230は、入力された目標符号量に対応する品質レベルを特定することができる。
kの値が100に達すると(S224:YES)、品質レベル計算部230は、ステップS226を実行する。ステップS226において、品質レベル計算部230は、メモリに記憶されたkの値、すなわち品質レベルを出力する。すなわち、第1の計算処理は、制御部220から目標符号量Tが与えられると、これに対応する品質レベルkを制御部220に返す処理(サブルーチン)である。以下においては、第1の計算処理において算出された品質レベルを「初期品質レベル」ともいう。初期品質レベルは、第1実施形態における第1の品質レベルの一例に相当する。
ステップS23において、制御部220は、ステップS22において計算された初期品質レベルを用いて、符号化部250に対して符号化指示を供給する。すなわち、制御部220は、入力画像の初期品質レベルでの符号化を符号化部250に実行させる。これにより、制御部220は、初期品質レベルに対応する符号量を符号化部250から取得する。制御部220は、ステップS23において取得された符号量を品質レベル計算部230に供給する。
ステップS24において、品質レベル計算部230は、制御部230から供給される符号量に基づいて品質レベルを計算する。ステップS24の計算処理のことを、以下においては「第2の計算処理」ともいう。なお、第2の計算処理は、符号量テーブル242だけでなく、符号量テーブル241及び243も参照して実行される点において第2の計算処理と異なる。また、第2の計算処理により計算された品質レベルは、第1実施形態の第2の品質レベルの一例に相当する。
図7は、第2の計算処理を示すフローチャートである。ステップS2401において、品質レベル計算部230は、初期品質レベルをp、入力画像を符号化することによって得られた符号量をC(p)、符号量テーブル242において初期品質レベルpに対応する符号量をS(p)とし、符号量C(p)と符号量S(p)とを比較する。品質レベル計算部230は、この比較結果に応じた処理を実行する。
符号量C(p)が符号量S(p)以上である場合(S2401:YES)、品質レベル計算部230は、ステップS2402以降の処理を実行する。ステップS2402において、品質レベル計算部230は、符号量テーブル241において初期品質レベルpに対応する符号量をH(p)、2つのパラメータをr1、r2とし、以下の(1)〜(3)式によりパラメータr1及びr2を算出する。
C(p)=r1*H(p)+r2*S(p) (1)
r1=(C(p)−S(p))/(H(p)−S(p)) (2)
r2=(H(p)−C(p))/(H(p)−S(p)) (3)
品質レベル計算部230は、ステップS2402において算出されたパラメータr1及びr2に基づいて、品質レベルを推定する。具体的には、まず、品質レベル計算部230は、以下の(4)式により推定符号量X(k)を算出する。推定符号量X(k)を算出するため、品質レベル計算部230は、ステップS2403〜S2408を実行する。
X(k)=r1*H(k)+r2*S(k) (4)
ステップS2403において、品質レベル計算部230は、品質レベルkに初期値「0」を設定する。ステップS2404において、品質レベル計算部230は、設定された品質レベルkを用いて、(4)式により推定符号量X(k)を算出する。ステップS2405において、品質レベル計算部230は、目標符号量Tと推定符号量X(k)との差分の絶対値、すなわち|T−X(k)|を算出する。
ステップS2406において、品質レベル計算部230は、|T−X(k)|の値をkの値とともにメモリの所定の記憶領域に記憶する。ここにおいて、品質レベル計算部230は、k≧1の場合には、メモリに記憶されている|T−X(k)|の値と直前に算出された|T−X(k)|の値とを比較する。品質レベル計算部230は、直前に算出された|T−X(k)|の値の方が小さければ、直前に算出された|T−X(k)|の値をkの値とともにメモリに記憶(すなわち上書き)してからステップS2407を実行する。一方、品質レベル計算部230は、メモリに記憶されている|T−X(k)|の値の方が直前に算出された|T−X(k)|の値よりも小さければ、上書きせずにステップS2407を実行する。
ステップS2407において、品質レベル計算部230は、kの値が最大値、すなわち100に達したかを判断する。品質レベル計算部230は、kの値が100に満たない場合(S2407:NO)、ステップS2408においてkの値をインクリメントし、ステップS2404以降の処理を再度実行する。なお、ステップS2403、S2405〜S2408の処理は、符号量S(k)が推定符号量X(k)に置き換えられている点を除けば、第1の計算処理のステップS221〜S225の処理と同様である。
kの値が100に達すると(S2407:YES)、品質レベル計算部230は、ステップS2409を実行する。ステップS2409において、品質レベル計算部230は、メモリに記憶されたkの値、すなわち品質レベルの推定値を出力する。
一方、符号量C(p)が符号量S(p)未満である場合(S2401:NO)、品質レベル計算部230は、ステップS2412以降の処理を実行する。ステップS2412〜S2419の処理は、ステップS2402〜S2409の処理と次の点において相違し、他の点において共通の処理である。すなわち、ステップS2412〜S2419の処理は、パラメータr1及びr2の算出(ステップS2412)と推定符号量X(k)の算出(ステップS2414)の具体的な方法がステップS2402〜S2409の処理と異なる。ステップS2412〜S2419の処理のうち、ステップS2402〜S2409の処理と共通するステップの説明は、以下においては省略される。
ステップS2412において、品質レベル計算部230は、以下の(5)、(6)式によりパラメータr1及びr2を算出する。
r1=(C(p)−L(p))/(S(p)−L(p)) (5)
r2=(S(p)−C(p))/(S(p)−L(p)) (6)
また、ステップS2414において、品質レベル計算部230は、以下の(7)式により推定符号量X(k)を算出する。
X(k)=r1*S(k)+r2*L(k) (7)
図8は、入力画像を符号化することによって得られた符号量C(p)と符号量テーブル241〜243により表される符号量H(p)、S(p)、L(p)との関係を例示する図である。符号量C(p)は、符号量H(p)、S(p)と必ずしも一致しない。パラメータr1、r2は、符号量C(p)と符号量H(p)、S(p)とのずれを表す。
図9は、初期品質レベルpにおける符号量C(p)、H(p)、S(p)、L(p)と推定符号量X(k)及び符号量H(k)、S(k)、L(k)との関係を例示する図である。図9に示されるように、推定符号量X(k)は、初期品質レベルpを用いて算出されたパラメータr1及びr2を用いて推定される。
第2の計算処理が終了した後、制御部220は、ステップS25を実行する。ステップS25において、制御部220は、第2の計算処理により算出された品質レベル(すなわちk)と初期品質レベル(すなわちp)とを比較する。制御部220は、k≠pであれば(S25:YES)、ステップS26において、第2の計算処理により算出された品質レベルで入力画像を符号化させる符号化指示を符号化部250に供給する。これにより、符号バッファ260の符号化データは、初期品質レベルで符号化されたデータから第2の計算処理により算出された品質レベルで符号化されたデータに置換される。
一方、k=pであれば(S25:NO)、制御部220は、ステップS26をスキップする。すなわち、符号化部250は、第2の計算処理により算出された品質レベルが初期品質レベルと一致している場合には、再度の符号化を実行しない。
以上のとおり、本実施形態の画像符号化装置200は、初期品質レベルで符号化を実行した後、符号量テーブル241〜243に基づいて、必要に応じて符号化を再度実行する構成を有する。この構成によれば、符号化の回数は、1回又は2回、すなわち多くとも2回で済む。したがって、画像符号化装置200は、符号化後の画像の品質レベルを指定した符号化において目標符号量に達するまで試行を繰り返す場合に比べ、符号化に要する回数又は時間のばらつきを少なくすることが可能である。また、画像符号化装置200は、符号化後の画像の品質レベルを指定した符号化において目標符号量に達するまで試行を繰り返す場合に比べ、符号化の回数を(多くの場合において)少なくすることが可能である。
[変形例]
上述された第1〜第2実施形態は、例えば、以下のような変形を適用することができる。これらの変形例は、必要に応じて適宜組み合わせることも可能である。
(1)記憶部240は、符号量と品質レベルの対応関係を示すテーブルを4種類以上記憶してもよい。また、記憶部240は、符号量と品質レベルの対応関係を、図4に例示されたようなテーブルとは異なる形式で記憶することも可能である。
(2)ステップS25において、制御部220は、第2の計算処理により算出された品質レベル(すなわちk)と初期品質レベル(すなわちp)とを比較する。このとき、制御部220は、品質レベルkと初期品質レベルpの差分が所定の閾値以上である場合にステップS26を実行し、当該差分が所定の閾値未満である場合にステップS26をスキップしてもよい。
(3)画像符号化装置100又は200に適用可能な画像符号化方式は、JPEGのみに限定されない。例えば、画像符号化方式としてJPEG2000が用いられる場合であっても、第1実施形態又は第2実施形態の画像符号化方法が適用可能である。
(4)本開示に係る装置(画像符号化装置100及び200)の具体的なハードウェア構成は、さまざまなバリエーションが含まれ、特定の構成に限定されない。本開示に係る装置は、ソフトウェアを用いて実現されてもよく、複数のハードウェアを用いて各種処理を分担するように構成されてもよい。例えば、本開示に係る装置は、API(Application Programming Interface)等の形態で提供されてもよい。
図10は、本開示に係る装置を実現するコンピュータ装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。コンピュータ装置300は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、記憶装置304と、ドライブ装置305と、通信インタフェース306と、入出力インタフェース307とを含んで構成される。
CPU301は、RAM303を用いてプログラム308を実行する。通信インタフェース306は、ネットワーク310を介して外部装置とデータをやり取りする。入出力インタフェース307は、周辺機器(入力装置、表示装置など)とデータをやり取りする。通信インタフェース306及び入出力インタフェース307は、データを取得又は出力するための構成要素として機能することができる。
なお、プログラム308は、ROM302に記憶されていてもよい。また、プログラム308は、メモリカード等の記録媒体309に記録され、ドライブ装置305によって読み出されてもよいし、外部装置からネットワーク310を介して送信されてもよい。
本開示に係る装置は、図10に示される構成(又はその一部)によって実現され得る。例えば、画像符号化装置100の場合、符号化部110、推定部120及び制御部130は、CPU301、ROM302及びRAM303に対応する。また、符号化部110、推定部120及び制御部130の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のCPU301とは別のプロセッサによって構成されてもよい。
なお、本開示に係る装置の構成要素は、単一の回路(プロセッサ等)によって構成されてもよいし、複数の回路の組み合わせによって構成されてもよい。ここでいう回路(circuitry)は、専用又は汎用のいずれであってもよい。例えば、本開示に係る装置は、一部が専用のプロセッサによって実現され、他の部分が汎用のプロセッサによって実現されてもよい。
(5)以上、本発明は、上述された実施形態及び変形例を模範的な例として説明された。しかし、本発明は、これらの実施形態及び変形例に限定されない。本発明は、本発明のスコープ内において、いわゆる当業者が把握し得るさまざまな変形又は応用を適用した実施の形態を含み得る。また、本発明は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、又は置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施形態に対しても適用し得る。
100、200 画像符号化装置
110 符号化部
120 推定部
130 制御部
210 画像バッファ
220 制御部
230 品質レベル計算部
240 記憶部
241、242、243 符号量テーブル
250 符号化部
260 符号バッファ
300 コンピュータ装置

Claims (6)

  1. 指定された品質レベルで画像を符号化する符号化手段と、
    符号量に応じた品質レベルを推定する推定手段と、
    制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記符号化手段に前記画像を第1の品質レベルで符号化させ、
    前記推定手段は、
    前記符号化手段により前記画像が前記第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定すると共に、第1の品質レベルで符号化された場合の符号量及びエントロピーが異なる複数の画像の品質レベルと符号量の対応関係からのずれを表すパラメータを用いて前記第2の品質レベルを推定し、
    前記制御手段は、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合に、前記符号化手段に前記画像を第2の品質レベルで符号化させる
    画像符号化装置。
  2. 前記符号化手段は、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが前記条件を満たす場合に、前記第2の品質レベルで符号化された符号化データを出力し、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが前記条件を満たさない場合に、前記第1の品質レベルで符号化された符号化データを出力する
    請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記符号化手段は、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが異なる場合に、前記第2の品質レベルで符号化された符号化データを出力し、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが同じである場合に、前記第1の品質レベルで符号化された符号化データを出力する
    請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記推定手段は、
    前記第1の品質レベルを、前記目標符号量と前記複数の画像のいずれかの対応関係とを用いて推定する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像符号化装置。
  5. 画像を第1の品質レベルで符号化し、
    前記画像が前記第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と、目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定すると共に、第1の品質レベルで符号化された場合の符号量及びエントロピーが異なる複数の画像の品質レベルと符号量の対応関係からのずれを表すパラメータを用いて前記第2の品質レベルを推定し、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合に、前記画像を第2の品質レベルで符号化する
    画像符号化方法。
  6. コンピュータに、
    画像を第1の品質レベルで符号化する処理と、
    前記画像が前記第1の品質レベルで符号化された場合の符号量と、目標符号量との差に基づいて第2の品質レベルを推定すると共に、第1の品質レベルで符号化された場合の符号量及びエントロピーが異なる複数の画像の品質レベルと符号量の対応関係からのずれを表すパラメータを用いて前記第2の品質レベルを推定する処理と、
    前記第1の品質レベルと前記第2の品質レベルとが所定の条件を満たす場合に、前記画像を第2の品質レベルで符号化する処理と
    を実行させるためのプログラム。
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