以下に図面を参照して、本発明にかかる通知方法、通知プログラム、および通知装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる通知方法の一実施例を示す説明図である。図1において、病院Hは、入院病床などの入院可能な設備を有し、入院患者の受け入れを行っている病院である。図1において、病院Hには、入院患者Pが入院している。入院患者Pは、例えば疾病や怪我などにより病院Hに入院している患者である。また、入院患者Pは、通信端末110を保有する者である。
通信端末110は、通信機能を有し、この通信機能により電話サービスやEメールサービスを利用可能なコンピュータである。すなわち、通信端末110には、固有の電話番号やメールアドレスが付与され、これらは入院患者Pの連絡先に該当する。通信端末110は、例えば、スマートフォン、PC(Personal Computer)、タブレットPCとすることができる。
図1において、面会希望者Aは、入院患者Pが入院したことを知り、入院患者Pとの面会を希望する者である。面会希望者Aは、例えば、入院患者Pの親族ではないが少なくとも入院患者Pの連絡先(例えば通信端末110に付与された電話番号やメールアドレス)を知っている程度に、入院患者Pに近しい者とする。また、面会希望者Aは、通信端末120を保有する者である。
通信端末120は、通信端末110と同様に、通信機能を有し、この通信機能により電話サービスやEメールサービスを利用可能なコンピュータである。すなわち、通信端末120には、固有の電話番号やメールアドレスが付与され、これらは面会希望者Aの連絡先に該当する。
面会希望者Aが入院患者Pとの面会の予定を組むにあたり、面会希望者Aが入院患者Pの連絡先に連絡して、入院患者Pと直接連絡をとり、面会する上で入院患者Pにとって都合のよい日時を聞くという方法が考えられる。しかしながら、この方法は、入院患者Pへ余計な負担をかけまいと遠慮する面会希望者Aにとっては、選択し難い。
また、このような場合、面会希望者Aが入院患者Pの親族などに連絡して、この親族を介して、入院患者Pと連絡をとり、面会する上で入院患者Pにとって都合のよい日時を聞くという方法が考えられる。しかしながら、この方法は、面会希望者Aが入院患者Pの親族の連絡先を知らなければ選択することはできない。
また、このような場合、面会希望者Aが入院患者Pの入院する病院に連絡して、この病院の従業員を介して、入院患者Pと連絡をとり、面会する上で入院患者Pにとって都合のよい日時を聞くという方法が考えられる。しかしながら、入院患者Pの入院する病院の従業員からすれば、入院患者Pの個人情報を保護する観点から、入院患者Pの親族でもない面会希望者Aに、入院患者Pのことを教えることは難しい。また、この方法の場合、病院の従業員からすれば、面会希望者Aへの対応という作業が発生してしまうことになる。
また、このような場合、面会希望者Aが事前に入院患者Pにとって都合のよい日時を聞くことなく、自身にとって都合のよい日時に入院患者Pに面会しに行くという方法が考えられる。しかしながら、面会希望者Aにとって都合のよい日時は、入院患者Pにとって都合のよい日時とは限らない。このため、面会希望者Aが面会しに行ったときには、入院患者Pが、検査や診察などで病室から離れていたりする場合がある。したがって、この方法の場合、面会希望者Aは、入院患者Pとの面会を行えない場合がある。
そこで、本実施の形態にかかる通知方法では、インターネットなどの所定のネットワークを介して、通信端末120と相互に通信可能に設けられた通知装置101を設ける。通知装置101は、例えばサーバとすることができる。そして、入院患者Pが面会希望者Aとの面会を行う上で都合のよい日時と、入院患者Pの連絡先(例えば通信端末110に付与された電話番号やメールアドレス)とを通知装置101などに記憶させておく。
そして、通知装置101は、面会希望者Aから入院患者Pの連絡先を示す情報を受け付けたことに基づいて、面会希望者Aの通信端末120に、入院患者Pが面会希望者Aとの面会を行う上で都合のよい日時を通知する。
これにより、面会希望者Aは、入院患者Pやその親族、あるいは入院患者Pが入院する病院の従業員と連絡をとることなく、入院患者Pが面会希望者Aとの面会を行う上で都合のよい日時を知ることができる。
また、通知装置101は、入院患者Pの連絡先を示す情報を受け付けたことに基づいて、入院患者Pにとって都合のよい日時を通知する。このため、通知装置101は、入院患者Pの連絡先を知らないような入院患者Pと近しくない者に、入院患者Pにとって都合のよい日時といった入院患者Pの個人情報を通知してしまうことを防止することができる。
以上のことから、本実施の形態の通知方法によれば、入院患者の個人情報を保護しつつ、面会希望者に、面会を行う上で入院患者にとって都合のよい日時を知らせることができる。
なお、前述の説明では、入院患者Pの連絡先と、入院患者Pの面会を行う上で都合のよい日時とが通知装置101に記憶されるようにしたが、これに限らない。例えば、これらは、通知装置101とは別のサーバなどに記憶され、通知装置101は、ネットワークなどを介して、このサーバからこれらの情報を取得するようにしてもよい。
(通知システム200のシステム構成例)
つぎに、通知システム200のシステム構成例について説明する。図2は、通知システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2に示すように、通知システム200は、通知装置101と、病院管理システム201と、クライアント端末C1〜Cnと、を含む。
通知システム200において、通知装置101、病院管理システム201、およびクライアント端末C1〜Cnは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットとすることができる。
なお、以下の説明では、クライアント端末C1〜Cnのうちの任意のクライアント端末を「クライアント端末Ci」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。
通知装置101は、入院患者情報DB(データベース)220と、面会可能時間帯情報DB230と、入院中イベント情報DB240と、面会許可者・不許可者情報DB250と、面会予約情報DB260と、を有する。通知装置101は、例えば、サーバとすることができる。なお、各種DB220,230,240,250,260については、図5〜図9を用いて後述する。
病院管理システム201は、例えば、電子カルテシステムを含む。このため、例えば、病院管理システム201には、病院管理システム201によって管理される病院の従業者によって、この病院を受診した患者ごとの、これまでの医療行為の内容が登録される。また、この病院を受診した患者ごとの、今後の医療行為のスケジュール(例えば検査や手術の予定)、連絡先、入院状況(入院中か否か)、容態なども登録される。電子カルテシステムについては公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
また、病院管理システム201は、例えば、介護支援システムを含む。このため、例えば、病院管理システム201には、病院管理システム201によって管理される病院の従業者によって、この病院を受診した患者ごとの、これまでの介護行為の内容が登録される。また、この病院を受診した患者ごとの、今後の介護行為のスケジュール(例えば食事の予定)なども登録される。介護支援システムについては公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
また、病院管理システム201は、例えば、リハビリ支援システムを含む。このため、例えば、病院管理システム201には、病院管理システム201によって管理される病院の従業者によって、この病院を受診した患者ごとの、これまでのリハビリ行為の内容が登録される。また、この病院を受診した患者ごとの、今後のリハビリ行為のスケジュール(例えばリハビリの予定)なども登録される。リハビリ支援システムについては公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
病院管理システム201は、例えば、病院管理システム201によって管理される病院に設置される医療機関端末(例えばPC)と通信可能なサーバにより実現される。なお、図2には、通知装置101と、病院管理システム201とが別のサーバにより実現される例を示したが、通知装置101と病院管理システム201とは一つ(同じ)サーバにより実現されてもよい。
なお、以下の説明では、病院管理システム201によって管理される病院を単に「病院」と表記することがある。また、以下の説明では、病院管理システム201によって管理される病院の入院患者を単に「入院患者」と表記することがある。
クライアント端末Ciは、通知システム200のユーザ(例えば、入院患者、およびこの入院患者との面会を希望する面会希望者)が使用するコンピュータである。クライアント端末Ciは、例えば、スマートフォン、PC、タブレットPCとすることができる。なお、図1において説明した通信端末110,120は、例えば、クライアント端末Ciに相当する。
(通知装置101のハードウェア構成例)
図3は、通知装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、通知装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、通知装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、図2に示した病院管理システム201、クライアント端末C1〜Cn)に接続される。I/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、通知装置101は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。また、図2に示した病院管理システム201についても、例えば、通知装置101と同様のハードウェア構成により実現することができる。
(クライアント端末Ciのハードウェア構成例)
図4は、クライアント端末Ciのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、クライアント端末Ciは、CPU401と、メモリ402と、ディスクドライブ403と、ディスク404と、I/F405と、ディスプレイ406と、入力装置407とを有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、クライアント端末Ciの全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
ディスクドライブ403は、CPU401の制御に従ってディスク404に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク404は、ディスクドライブ403の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク404としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F405は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示した通知装置101)に接続される。そして、I/F405は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ406は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ406として、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)などを採用することができる。
入力装置407は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置407は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。なお、クライアント端末Ciは、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ403およびディスク404を有していなくてもよい。
(各種DB220,230,240,250,260の記憶内容)
つぎに、通知装置101が有する各種DB220,230,240,250,260の記憶内容について説明する。各種DB220,230,240,250,260は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
(入院患者情報DB220の記憶内容の一例)
図5は、入院患者情報DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。入院患者情報DB220には、例えば、図5に示すように、入院患者情報と、最大受入組数情報と、面会可否方式情報とが対応付けられて記憶される。
入院患者情報は、入院患者の連絡先を示す情報を含む。入院患者情報は、入院患者ごとに設けられる。入院患者情報は、例えば、入院患者の、入院している病院、患者ID、電話番号、メールアドレス、氏名を示す情報とすることができる。入院患者情報DB220は、例えば、図5に示すように、病院名フィールド、患者IDフィールド、電話番号フィールド、メールアドレスフィールド、患者氏名フィールドを有し、これらの各フィールドに情報が設定されることにより、入院患者情報を記憶する。
入院患者情報DB220における病院名フィールドには、病院管理システム201によって管理される病院のうち、いずれかの病院の名称を示す情報が設定される。なお、入院患者情報DB220において、病院名フィールドの代わりに、病院IDフィールドを設けるようにしてもよい。この場合、病院IDフィールドには、病院管理システム201によって管理される各々の病院をそれぞれ一意に特定可能な識別子である病院IDを示す情報が設定される。また、入院患者情報DB220には、病院名フィールドと病院IDフィールドとの両方を設けるようにしてもよい。
入院患者情報DB220における患者IDフィールドには、病院管理システム201によって管理される病院の各々の入院患者を一意に特定可能な識別子である患者IDを示す情報が設定される。入院患者情報DB220における電話番号フィールドには、病院管理システム201によって管理される病院の各々の入院患者の電話番号(例えばクライアント端末Ciに付与された電話番号)を示す情報が設定される。
また、入院患者情報DB220におけるメールアドレスフィールドには、病院管理システム201によって管理される病院の各々の入院患者のメールアドレス(例えばクライアント端末Ciに付与されたメールアドレス)を示す情報が設定される。入院患者情報DB220における患者氏名フィールドには、病院管理システム201によって管理される病院の各々の入院患者の氏名を示す情報が設定される。
また、入院患者情報DB220は、例えば、図5に示すように、最大受入組数フィールドを有し、最大受入組数フィールドに情報が設定されることにより、最大受入組数情報を記憶する。最大受入組数情報は、各々の入院患者が単位時間あたり(例えば1日あたり)に受け入れる面会の回数の上限値(以下「最大受入組数」という)を示す情報である。
本実施の形態では、最大受入組数を、各々の入院患者が1日あたりに受け入れる面会の回数とする。また、本実施の形態では、最大受入組数は、1回から5回までのいずれかの回数、または制限なしになるものとする。このため、本実施の形態では、最大受入組数フィールドには、「0」から「5」までのいずれかの整数、または「制限なし」を示す情報が設定される。
最大受入組数フィールドに整数を示す情報が設定された場合は、最大受入組数がこの整数に対応する回数であることを示す。具体的に、例えば、最大受入組数フィールドに「1」を示す情報が設定された場合は、最大受入組数が「1回」であることを示す。一方、最大受入組数フィールドに「制限なし」を示す情報が設定された場合は、最大受入組数による制限が設けられていないことを示す。
また、入院患者情報DB220は、例えば、図5に示すように、面会可否判定方式フィールドを有し、面会可否判定方式フィールドに情報が設定されることにより、面会可否判定方式情報を記憶する。面会可否判定方式情報は、各々の入院患者の、面会を行う対象者を判定する面会可否判定方式を示す情報である。
本実施の形態では、面会可否判定方式は、ブラックリスト方式、またはホワイトリスト方式になるものとする。このため、本実施の形態では、面会可否判定情報フィールドには、「ブラックリスト方式」、または「ホワイトリスト方式」を示す情報が設定される。なお、面会可否判定方式がブラックリスト方式の場合、予め登録された者のみが、面会対象者から除外される。一方、面会可否判定方式がホワイトリスト方式の場合、予め登録された者のみが、面会対象者とされる。
面会可否方式情報フィールドに「ホワイトリスト方式」を示す情報が設定された場合は、ホワイトリスト方式で、面会予定の設定(面会予約の設定)についての可否を判定することを示す。すなわち、この場合、各々の入院患者によって予め登録された面会希望者のみ、この入院患者との面会予定の設定が可と判定される。
面会可否方式情報フィールドに「ブラックリスト方式」を示す情報が設定された場合は、ブラックリスト方式で、面会予定の設定についての可否を判定することを示す。すなわち、この場合、各々の入院患者によって予め登録された面会希望者のみ、この入院患者との面会予定の設定が不可と判定され、他の面会希望者についてはこの入院患者との面会予定の設定が可と判定される。
(面会可能時間帯情報DB230の記憶内容の一例)
図6は、面会可能時間帯情報DB230の記憶内容の一例を示す説明図である。面会可能時間帯情報DB230には、面会可能時間帯情報が記憶される。面会可能時間帯情報は、入院患者が面会可能な面会可能時間帯を示す情報である。面会可能時間帯には、例えば、病院により設定(決定)された面会可能時間帯と、入院患者により設定(決定)された面会可能時間帯とがある。以下、病院により設定された面会可能時間帯を「病院都合面会可能時間帯」と表記する場合がある。また、入院患者により設定された面会可能時間帯を「患者都合面会可能時間帯」と表記する場合がある。
面会可能時間帯情報は、面会可能時間帯の内容、例えば、面会可能時間帯の対象となる病院や入院患者、面会可能時間帯の日付や曜日や時間帯を示す情報とすることができる。面会可能時間帯情報DB230は、例えば、図6に示すように、病院名フィールド、対象患者フィールド、日付フィールド、曜日フィールド、面会可能時間帯開始時刻フィールド、面会可能時間帯終了時刻フィールドを有する。そして、これらの各フィールドに情報が設定されることにより、面会可能時間帯情報を記憶する。
面会可能時間帯情報DB230における病院名フィールドには、入院患者情報DB220における病院名フィールドと同様に、病院管理システム201によって管理されたいずれかの病院の名称を示す情報が設定される。なお、面会可能時間帯情報DB230においても、病院名フィールドの代わりに対象病院の病院IDが設定される病院IDフィールドを設けたりしてもよい。
面会可能時間帯情報DB230における対象患者フィールドには、病院管理システム201によって管理された病院に入院中のいずれかの入院患者の患者ID、または「全患者」を示す情報が設定される。
面会可能時間帯情報DB230における日付フィールドには、特定の日付(例えば年月日)を示す情報、または特定の日付を示さない情報(例えば「‐」を示す情報)が設定される。面会可能時間帯情報DB230の曜日フィールドには、日曜日から土曜日までの曜日のうち1つ以上の曜日を示す情報が設定される。また、面会可能時間帯情報DB230の面会可能時間帯開始時刻フィールドおよび面会可能時間帯終了時刻フィールドには、時刻を示す情報が設定される。
なお、図6中1段目および2段目に示した面会可能時間帯情報のように、例えば、対象患者を「全入院患者」とした面会可能時間帯情報が、病院都合面会可能時間帯の面会可能時間帯情報となる。また、図6中3段目から6段目に示した面会可能時間帯情報のように、例えば、対象患者を特定の入院患者とした面会可能時間帯情報が、患者都合面会可能時間帯の面会可能時間帯情報となる。
(入院中イベント情報DB240の記憶内容の一例)
図7は、入院中イベント情報DB240の記憶内容の一例を示す説明図である。入院中イベント情報DB240には、入院中イベント情報が記憶される。入院中イベント情報は、入院中イベントを示す情報である。入院中イベントは、入院患者の入院中に、この入院患者に対して行われる医療行為(例えば検査、診察、手術)を含む。また、入院中イベントは、入院患者の入院中に、この入院患者に対して行われる介護行為(例えば食事)を含む。さらに、入院中イベントは、入院患者の入院中に、この入院患者に対して行われるリハビリ行為を含む。
入院中イベント情報DB240は、例えば、図7に示すように、入院中イベント情報が設定されるフィールドとして、病院名フィールド、対象患者フィールド、イベント名フィールド、イベント種別フィールド、イベント日フィールド、イベント時間帯開始時刻フィールド、およびイベント時間帯終了時刻フィールドを有する。
入院中イベント情報DB240における病院名フィールドには、入院患者情報DB220における病院名フィールドと同様に、病院管理システム201によって管理されたいずれかの病院の名称を示す情報が設定される。なお、入院中イベント情報DB240においても、病院名フィールドの代わりに病院IDフィールドを設けたり、病院名フィールドと病院IDフィールドとの両方を設けるようにしてもよい。
入院中イベント情報DB240における対象患者フィールドには、病院管理システム201によって管理された病院に入院中のいずれかの入院患者の患者IDか「全患者」を示す情報が設定される。
入院中イベント情報DB240におけるイベント名フィールドには、例えば、「食事」、「手術」、「診察」、「検査」、「病室内検査」、「リハビリ」を示す情報が設定される。入院中イベント情報DB240におけるイベント種別フィールドには、例えば、「面会可」、「面会不可」、または「終日面会不可」を示す情報が設定される。
入院中イベント情報DB240におけるイベント日フィールドには、面会可能時間帯情報DB230における日付フィールドと同様に、特定の日付(例えば年月日)を示す情報、または特定の日付を示さない情報(例えば「‐」を示す情報)が設定される。入院中イベント情報DB240におけるイベント時間帯開始時刻フィールドには、面会可能時間帯情報DB230における面会可能時間帯開始時刻フィールドと同様に、時刻を示す情報が設定される。入院中イベント情報DB240におけるイベント時間帯終了時刻フィールドには、面会可能時間帯情報DB230における面会可能時間帯終了時刻フィールドと同様に、時刻を示す情報が設定される。
(面会許可者・不許可者情報DB250の記憶内容の一例)
図8は、面会許可者・不許可者情報DB250の記憶内容の一例を示す説明図である。面会許可者・不許可者情報DB250には、面会許可者情報や面会不許可者情報が記憶される。面会許可者情報は、面会許可者を示す情報である。面会許可者は、病院管理システム201によって管理される病院のいずれかの入院患者との面会を許可される者である。面会不許可者情報は、面会不許可者を示す情報である。面会不許可者は、病院管理システム201によって管理される病院のいずれかの入院患者との面会を拒否される者である。
面会許可者・不許可者情報DB250は、例えば、図8に示すように、面会許可者情報および面会不許可者情報が設定されるフィールドとして、病院名フィールド、対象患者フィールド、面会者電話番号フィールド、面会者メールアドレスフィールド、および面会可否フラグフィールドを有する。
面会許可者・不許可者情報DB250における病院名フィールドには、入院患者情報DB220などにおける病院名フィールドと同様に、病院管理システム201によって管理されるいずれかの病院の名称を示す情報が設定される。なお、面会許可者・不許可者情報DB250においても、病院名フィールドの代わりに病院IDフィールドを設けたり、病院名フィールドと病院IDフィールドとの両方を設けるようにしてもよい。
面会許可者・不許可者情報DB250における対象患者フィールドには、病院管理システム201によって管理される病院に入院中のいずれかの入院患者の患者IDを示す情報が設定される。
面会許可者・不許可者情報DB250における面会者電話番号フィールドには、面会許可者または面会不許可者の電話番号を示す情報が設定される。面会許可者・不許可者情報DB250における面会者メールアドレスフィールドには、面会許可者または面会不許可者のメールアドレスを示す情報が設定される。
面会許可者・不許可者情報DB250における面会可否フラグフィールドには、面会許可者情報であることを示す「可(例えば「0」)」の情報、または面会不許可者情報であることを示す「不可(例えば「1」)」の情報が設定される。
(面会予約情報DB260の記憶内容の一例)
図9は、面会予約情報DB260の記憶内容の一例を示す説明図である。面会予約情報DB260は、面会予約情報によって構成される。面会予約情報は、面会予約の内容を示す情報である。面会予約情報は、例えば、面会に参加する入院患者、面会日、面会の時間帯(以下「面会時間帯」という)、面会に参加する面会希望者などを示す情報を含む。
面会予約情報DB260は、例えば、図9に示すように、面会予約情報が設定されるフィールドとして、病院名フィールド、対象患者フィールド、面会日フィールド、面会時間帯開始時刻フィールド、面会時間帯終了時刻フィールドを有する。また、面会予約情報DB260は、例えば、図9に示すように、面会予約情報が設定されるフィールドとして、面会者氏名フィールド、面会者電話番号フィールド、面会者メールアドレスフィールド、および面会済みフラグフィールドを有する。
面会予約情報DB260における病院名フィールドには、入院患者情報DB220などにおける病院名フィールドと同様に、病院管理システム201によって管理されるいずれかの病院の名称を示す情報が設定される。面会予約情報DB260における対象患者フィールドには、病院管理システム201によって管理される病院に入院中のいずれかの入院患者の患者IDを示す情報が設定される。
面会予約情報DB260における面会日フィールドには、面会可能時間帯情報DB230における日付フィールドと同様に、日付を示す情報が設定される。面会予約情報DB260における面会時間帯開始時刻フィールドには、面会可能時間帯情報DB230における面会可能時間帯開始時刻フィールドと同様に、時刻を示す情報が設定される。面会予約情報DB260における面会時間帯終了時刻フィールドには、面会可能時間帯情報DB230における面会可能時間帯終了時刻フィールドと同様に、時刻を示す情報が設定される。
面会予約情報DB260における面会者氏名フィールドには、面会に参加する面会希望者(面会の予約を行った面会希望者)の氏名を示す情報が設定される。面会予約情報DB260における面会者電話番号フィールドには、面会に参加する面会希望者の電話番号を示す情報が設定される。面会予約情報DB260における面会者メールアドレスフィールドには、面会に参加する面会希望者のメールアドレスを示す情報が設定される。
面会予約情報DB260における面会済みフラグフィールドには、面会が完了したことを示す「済(例えば「0」)」の情報、または面会が完了していないことを示す「未(例えば「1」)」の情報が設定される。
(通知装置101の機能的構成例)
つぎに、通知装置101の機能的構成例について説明する。図10は、通知装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図10に示すように、通知装置101は、例えば、記憶部1001、更新部1002、第1生成部1003、通知部1004、検索部1005、第2生成部1006、判断部1007などを含む。
記憶部1001は、例えば、図3に示したメモリ302やディスク305などにより、その機能を実現することができる。また、更新部1002〜判断部1007は制御部1000となる機能部であり、例えば、図3に示したメモリ302やディスク305などに記憶されたプログラムをCPU301が実行することにより、またはI/F303により、その機能を実現することができる。また、制御部1000の処理結果は、例えば、メモリ302やディスク305などに記憶される。
記憶部1001は、入院情報を記憶する。入院患者が複数存在する場合、記憶部1001は、入院患者ごとに入院情報を記憶する。ここで、入院情報は、入院患者の連絡先や面会可能時間帯を示す情報を含む。面会可能時間帯には、前述したように、例えば、病院により設定される病院都合面会可能時間と、入院患者自身により設定される患者都合面会可能時間帯とがある。
具体的に、例えば、入院情報は、前述した入院患者情報および面会可能時間帯情報とすることができる。また、入院情報は、前述した最大受入組数情報(図5参照)、面会可否判定方式情報(図5参照)、入院中イベント情報(図7参照)、面会許可者・不許可者情報(図8参照)、面会予約情報(図9参照)などを含むものであってもよい。
すなわち、記憶部1001は、例えば、前述した各種DB220,230,240,250,260を記憶する。なお、入院患者ごとの、入院患者情報、面会可能時間帯情報、入院中イベント情報、面会許可者・不許可者情報、および面会予約情報などは、前述したように、例えば共通の患者IDを示す情報を含むなどして、対応付けられている。
更新部1002は、記憶部1001の記憶内容を更新する。例えば、病院管理システム201は、病院に関する病院情報を通知装置101へ出力する。ここで、病院情報は、例えば、病院都合面会可能時間を示す情報を含む。なお、病院管理システム201は、病院管理システム201により管理される病院が複数存在する場合、病院ごとの病院情報を出力する。
更新部1002は、例えば、病院管理システム201から出力された病院情報を受け付けて、この病院情報が示す病院都合面会可能時間帯に対応する面会可能時間帯情報を面会可能時間帯情報DB230に登録する。具体的に、例えば、病院管理システム201により管理されるA総合病院においては、月曜日から金曜日までの病院都合面会可能時間帯が13:00から20:00までと定められているものとする。
このような場合、病院名「A総合病院」、日付「−(特定の日付の指定なし)」、曜日「月〜金」、面会可能時間帯開始時刻「13:00」、面会可能時間帯終了時刻「20:00」といった情報が病院管理システム201に登録される。これにより、病院名「A総合病院」、日付「−」、曜日「月〜金」、面会可能時間帯開始時刻「13:00」、面会可能時間帯終了時刻「20:00」を示す病院情報が、病院管理システム201から通知装置101へ出力されるようになる。更新部1002は、この病院情報を受け付けると、図6中1段目の面会可能時間帯情報を、面会可能時間帯情報DB230に登録する。
また、例えば、病院管理システム201は、入院した患者の患者情報を通知装置101へ出力する。ここで、患者情報は、例えば、入院した患者の患者IDや連絡先や氏名を示す情報を含む。更新部1002は、例えば、病院管理システム201から出力された患者情報を受け付けて、この患者情報に対応する入院患者情報を入院患者情報DB220に登録する。
具体的に、例えば、A総合病院を初めて受診した際などに患者ID「10001」を付与された氏名「P01」の者がA総合病院に対して入院手続きを行って、A総合病院の入院患者になったとする。なお、この入院患者は、入院手続きの際、あるいは以前にA総合病院を受診した際などに、A総合病院に対し、自身の連絡先を、電話番号「090−1xxx−xxxx」、メールアドレス「p01@aa.com」と申告している。
このような場合、病院名「A総合病院」、患者ID「10001」、電話番号「090−1xxx−xxxx」、メールアドレス「p01@aa.com」、患者氏名「P01」といった情報が、病院管理システム201に登録される。これにより、病院名「A総合病院」、患者ID「10001」、電話番号「090−1xxx−xxxx」、メールアドレス「p01@aa.com」、患者氏名「P01」といった患者情報が、病院管理システム201から通知装置101へ出力されるようになる。更新部1002は、この患者情報を受け付けると、図5中1段目の入院患者情報を、入院患者情報DB220に登録する。
このように、病院管理システム201が入院患者の患者情報を通知装置101へ出力して、更新部1002がこの患者情報に基づいて入院患者情報を入院患者情報DB220に登録するようにすることにより、入院患者情報の登録作業を効率化することができる。例えば、入院患者に入院患者情報の登録に必要な事項(例えば連絡先や氏名など)を入力させ、更新部1002がこの入力結果に応じた入院患者情報を入院患者情報DB220に登録する場合に比べ、入院患者の手間を削減することができる。
なお、ここで説明した例では、病院管理システム201が入院患者の患者情報を通知装置101へ出力して、更新部1002がこの患者情報に基づいて入院患者情報を入院患者情報DB220に登録するようにしたが、これに限らない。例えば、入院患者に入院患者情報の登録に必要な事項(例えば連絡先や氏名など)を自身のクライアント端末Ciにより入力させ、更新部1002がこの入力結果に応じた入院患者情報を入院患者情報DB220に登録するようにしてもよい。このようにすることにより、例えば、通知システム200の利用を望まない入院患者は、自身の入院患者情報を入力しないことにより、通知システム200を利用しないで済むようになる。
また、前述したように、例えば、入院患者情報DB220において、入院患者情報には、最大受入組数情報や面会可否判定方式情報が対応付けて記憶される。更新部1002は、入院患者情報を入院患者情報DB220に登録した際に、例えば、所定のデフォルト内容の最大受入組数情報(例えば「5回」を示す最大受入組数情報)を、この入院患者情報に対応付けて入院患者情報DB220に登録してもよい。同様に、更新部1002は、入院患者情報を入院患者情報DB220に登録した際に、例えば、所定のデフォルト内容の面会可否判定方式情報(例えば「ブラックリスト方式」を示す面会可否判定方式情報)を、この入院患者情報に対応付けて入院患者情報DB220に登録してもよい。
例えば、更新部1002は、入院患者情報DB220に入院患者情報を登録すると、この入院患者情報の患者IDを示す情報を第1生成部1003へ出力する。
第1生成部1003は、例えば、更新部1002から受け付けた患者IDの入院患者向けの面会管理ウェブページを通知装置101上に生成する。なお、例えば、通知装置101の製造者などにより面会管理ウェブページ生成用のテンプレート(フォーマット)が予め用意されている。このため、第1生成部1003は、面会管理ウェブページ生成用のテンプレートを用いて、面会管理ウェブページを生成する。
面会管理ウェブページの生成に際し、第1生成部1003は、例えば、更新部1002から受け付けた患者IDの入院患者に対応する最大受入組数情報を、記憶部1001から取得する。そして、取得した最大受入組数情報が示す最大受入組数が表示される面会管理ウェブページを生成する。
また、第1生成部1003は、入院患者に、所望の最大受入組数を入力させるための入力フォームを設けた面会管理ウェブページを生成する。具体的に、例えば、第1生成部1003は、最大受入組数を入力させるための入力フォームには、「1回」、「2回」、「3回」、「4回」、「5回」、および「制限なし」の項目を設けたドロップダウンメニューを設定する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることにより、所望の最大受入組数を入力することができる。
最大受入組数を入力させるための入力フォームへの入力内容は、通知装置101へ入力される。更新部1002は、この入力を受け付けて、最大受入組数情報を更新する。例えば、患者ID「10001」の入院患者向けの面会管理ウェブページにおいて、最大受入組数を入力させるための入力フォームへの入力があった場合、この入力内容と合致するように、患者ID「10001」の入院患者に対応する最大受入組数情報を更新する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスし、所望の最大受入組数を入力することにより、自身の最大受入組数を所望の設定とすることができる。
また、面会管理ウェブページの生成に際し、第1生成部1003は、例えば、更新部1002から受け付けた患者IDの入院患者に対応する面会可否判定方式情報を、記憶部1001から取得する。そして、取得した面会可否判定方式情報が示す面会可否判定方式が表示される面会管理ウェブページを生成する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることにより、自身の面会可否判定方式を知ることができる。
また、第1生成部1003は、入院患者に、所望の面会可否判定方式を入力させるための入力フォームを設けた面会管理ウェブページを生成する。具体的に、例えば、第1生成部1003は、面会可否判定方式を入力させるための入力フォームには、「ブラックリスト方式」、および「ホワイトリスト方式」の項目を設けたドロップダウンメニューを設定する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスし、所望の面会可否判定方式を入力することができる。
面会可否判定方式を入力させるための入力フォームへの入力内容は、通知装置101へ入力される。更新部1002は、この入力を受け付けて、面会可否判定方式情報を更新する。例えば、患者ID「10001」の入院患者向けの面会管理ウェブページにおいて、面会可否判定方式を入力させるための入力フォームへの入力があった場合、この入力内容と合致するように、患者ID「10001」の入院患者に対応する面会可否判定方式情報を更新する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスし、所望の面会可否判定方式を入力することにより、自身の面会可否判定方式を所望の設定とすることができる。
また、面会管理ウェブページの生成に際し、第1生成部1003は、例えば、更新部1002から受け付けた患者IDの入院患者に対応する面会許可者・不許可者情報を、記憶部1001から取得する。そして、取得した面会許可者・不許可者情報が示す面会許可者や面会不許可者の連絡先が表示される面会管理ウェブページを生成する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることにより、自身の面会許可者や面会不許可者を知ることができる。
また、第1生成部1003は、入院患者に、面会許可者や面会不許可者として登録したい者の連絡先を入力させるための入力フォームを設けた面会管理ウェブページを生成する。具体的に、例えば、第1生成部1003は、面会可否判定方式を「ブラックリスト方式」に設定している入院患者の面会管理ウェブページである場合、面会不許可者として登録したい者の電話番号およびメールアドレスを入力させるための入力フォームを設ける。これに対して、面会可否判定方式を「ホワイトリスト方式」に設定している入院患者の面会管理ウェブページである場合には、面会許可者として登録したい者の電話番号およびメールアドレスを入力させるための入力フォームを設ける。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることによって、面会許可者や面会不許可者として登録したい者の連絡先を入力することができる。
入院患者が面会許可者や面会不許可者として登録したい者の連絡先を入力させるための入力フォームへの入力内容は、通知装置101へ入力される。更新部1002は、この入力を受け付けて、面会許可者・不許可者情報を更新する。例えば、患者ID「10001」の入院患者向けの面会管理ウェブページにおいて、面会許可者や面会不許可者として登録したい者の連絡先を入力させるための入力フォームへの入力があったとする。この場合、更新部1002は、この入力内容と合致する連絡先を、患者ID「10001」の入院患者に対応する面会不許可者として登録するように面会許可者・不許可者情報を更新する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページを介して、面会許可者や面会不許可者を登録することができる。
また、面会管理ウェブページの生成に際し、第1生成部1003は、例えば、更新部1002から受け付けた患者IDの入院患者に対応する面会可能時間帯情報を、記憶部1001から取得する。そして、取得した面会可能時間帯情報が示す患者都合面会可能時間帯や病院都合面会可能時間帯が表示される面会管理ウェブページを生成する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることにより、自身に対応する患者都合面会可能時間帯や病院都合面会可能時間帯を知ることができる。
また、第1生成部1003は、入院患者に、所望の患者都合面会可能時間帯について入力させるための入力フォームなどを設けた面会管理ウェブページを生成する。具体的に、例えば、第1生成部1003は、所望の患者都合面会可能時間帯の、日付や開始時刻や終了時刻などを入力させるための入力フォームを設ける。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることによって、所望の患者都合面会可能時間帯について入力することができる。
患者都合面会可能時間帯について入力させるための入力フォームへの入力内容は、通知装置101へ入力される。更新部1002は、この入力を受け付けて、面会可能時間帯情報を更新する。例えば、患者ID「10001」の入院患者向けの面会管理ウェブページにおいて、患者都合面会可能時間帯について入力させるための入力フォームへの入力があったとする。この場合、更新部1002は、この入力内容と合致する患者都合面会可能時間帯を、患者ID「10001」の入院患者に対応する患者都合面会可能時間帯として登録するように面会可能時間帯情報を更新する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身の面会管理ウェブページを介して、所望の患者都合面会可能時間帯を設定することができる。
また、面会管理ウェブページの生成に際し、第1生成部1003は、例えば、更新部1002から受け付けた患者IDの入院患者に対応する面会予約情報を、記憶部1001から取得する。そして、取得した面会予約情報が示す面会予約が表示される面会管理ウェブページを生成する。
これにより、面会管理ウェブページが生成された入院患者は、自身のクライアント端末Ciなどにより、自身の面会管理ウェブページにアクセスすることにより、自身に対応する面会予約を知ることができる。
なお、入院患者が複数存在する場合、第1生成部1003は、面会管理ウェブページを入院患者ごとに生成し、それぞれの面会管理ウェブページのURLを異ならせる。そして、第1生成部1003は、面会管理ウェブページを生成すると、例えば、この面会管理ウェブページのURL、およびこの面会管理ウェブページの生成に用いた患者IDを、通知部1004へ出力する。
例えば、通知部1004は、第1生成部1003から受け付けた患者IDの入院患者の連絡先へ、第1生成部1003により生成された面会管理ウェブページのURLを通知する。具体的に、例えば、通知部1004は、第1生成部1003から受け付けた患者IDの入院患者の連絡先(例えばメールアドレス)を示す情報を、記憶部1001から取得する。そして、取得した連絡先に、第1生成部1003により生成された面会管理ウェブページのURLを通知する。これにより、入院患者は、自身向けの面会管理ウェブページのURLを知ることができ、自身のクライアント端末Ciなどから、この面会管理ウェブページへアクセスすることが可能となる。
検索部1005は、入院情報の開示要求を受け付けると、記憶部1001を参照して、開示要求された入院情報を検索する。例えば、病院管理システム201により管理されるいずれかの病院における、いずれかの入院患者との面会を希望する面会希望者は、自身のクライアント端末Ciにより、通知装置101上に設けられた面会問い合わせウェブページへアクセスする。
面会問い合わせウェブページには、問い合わせを行う面会希望者の連絡先と、この面会希望者が面会を希望する入院患者の連絡先とを入力させるための入力フォームが設けられる。なお、以下の説明では、問い合わせを行う面会希望者を「問い合わせ者」と表記する場合がある。また、問い合わせ者が面会を希望する入院患者を「問い合わせ対象者」と表記する場合がある。
問い合わせを行う面会希望者の連絡先の入力フォーム、および問い合わせ対象者の連絡先の入力フォームへの入力内容は、通知装置101へ入力される。検索部1005は、この入力を受け付けて、記憶部1001の入院患者情報DB220に含まれる入院患者情報に、問い合わせ対象者の連絡先と合致する連絡先を有する入院患者情報があるか検索する。
この検索により、問い合わせ対象者の連絡先と合致する連絡先を有する入院患者情報が入院患者情報DB220から見つからなかった場合、検索部1005は、問い合わせ対象者なしを示す情報を通知部1004へ出力する。通知部1004は、問い合わせ対象者なしを示す情報を受け付けると、問い合わせ者の連絡先に、入院患者の中に問い合わせ対象者がいなかったことを通知する。
一方、この検索により、問い合わせ対象者の連絡先と合致する連絡先を有する入院患者情報が入院患者情報DB220から見つかった場合、検索部1005は記憶部1001を参照し、問い合わせ対象者として検索された入院患者の面会可能時間帯情報を検索する。そして、検索した面会可能時間帯情報を通知部1004に通知する。この場合、通知部1004は、問い合わせ者の連絡先として入力された連絡先に、問い合わせ対象者の面会可能時間帯を通知する。これにより、問い合わせ者は、問い合わせ対象者として検索された入院患者の面会可能時間帯を知ることができる。
また、この検索により、問い合わせ対象者の連絡先と合致する連絡先を有する入院患者情報が入院患者情報DB220から見つかった場合、検索部1005は、問い合わせ対象者ありを示す情報を第2生成部1006へ出力するようにしてもよい。問い合わせ対象者ありを示す情報には、例えば、問い合わせ対象者として検索された入院患者の患者IDを示す情報などが含まれる。
第2生成部1006は、検索部1005から問い合わせ対象者ありを示す情報を受け付けると、問い合わせ者に対し、問い合わせ対象者の面会可能時間帯を表示させるための面会状況確認ウェブページを通知装置101上に生成する。なお、例えば、通知装置101の製造者などにより面会状況確認ウェブページ生成用のテンプレート(フォーマット)が予め用意されている。このため、第2生成部1006は、面会状況確認ウェブページ生成用のテンプレートを用いて、面会状況確認ウェブページを生成する。
第2生成部1006は、面会状況確認ウェブページの生成に際し、問い合わせ対象者の面会可能時間帯情報を記憶部1001から取得する。また、例えば、第2生成部1006は、問い合わせ対象者の最大受入組数情報、面会可否判定方式情報、面会許可者・不許可者情報、入院中イベント情報、面会予約情報なども記憶部1001から取得する。
第2生成部1006は、取得したこれらの情報に基づいて、問い合わせ者に通知する面会可能時間帯を特定する。以下の説明では、問い合わせ者に通知する面会可能時間帯を「通知用面会可能時間帯」と表記する場合がある。第2生成部1006は、通知用面会可能時間帯を表示させるための面会状況確認ウェブページを生成する。以下、第2生成部1006による通知用面会可能時間帯の特定例について説明する。
図11は、第2生成部1006による通知用面会可能時間帯の特定例を示す説明図(その1)である。なお、図11には、問い合わせ対象者が患者ID「10001」の入院患者であって、通知用面会可能時間帯を特定する対象日(以下「特定対象日という」)が2017年1月15日(日)であった場合の通知用面会可能時間帯の特定例を示す。
なお、ここで説明する例では、患者ID「10001」の入院患者に対応して、図5中に示した内容の最大受入組数情報および面会可否判定方式情報が入院患者情報DB220に記憶されているものとする。また、図6に示した内容の面会可能時間帯情報が面会可能時間帯情報DB230に記憶されているものとする。また、図7に示した内容の入院中イベント情報が入院中イベント情報DB240に記憶されているものとする。さらに、図8に示した内容の面会不許可者情報が面会許可者・不許可者情報DB250に記憶されているものとする。
第2生成部1006は、特定対象日における通知用面会可能時間帯の特定に際し、問い合わせ対象者の特定対象日における面会可能時間帯情報を取得する。前述したように、ここで説明する例は、問い合わせ対象者が患者ID「10001」の入院患者であり、特定対象日が2017年1月15日(日)の例である。このため、第2生成部1006は、例えば、まず、患者ID「10001」の入院患者が入院中のA総合病院による病院都合面会可能時間帯を示す面会可能時間帯情報(すなわちA総合病院の全入院患者を対象とした面会可能時間帯情報)を取得する。
これにより、ここで説明する例では、図6中2段目に示した面会可能時間帯情報が取得される。そして、第2生成部1006は、取得した面会可能時間帯情報から、特定対象日における病院都合面会可能時間帯を特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図11(11)に示すように、病院都合面会可能時間帯については「10:00〜20:00」と特定される。
第2生成部1006は、つづいて、問い合わせ対象者の特定対象日における患者都合面会可能時間帯を示す面会可能時間帯情報(すなわち患者ID「10001」の入院患者のみを対象とした面会可能時間帯情報)があれば、この面会可能時間帯情報を取得する。
ここで説明する例では、これにより、図6中3段目および4段目に示した面会可能時間帯情報が取得される。そして、第2生成部1006は、取得した面会可能時間帯情報から、特定対象日における患者都合面会可能時間帯を特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図11(12)に示すように、患者都合面会可能時間帯については「10:00〜12:00」および「14:00〜20:00」と特定される。
第2生成部1006は、つづいて、特定した病院都合面会可能時間帯に含まれ、且つ、特定した患者都合面会可能時間帯にも含まれる時間帯を基本面会可能時間帯として特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図11(13)に示すように、基本面会可能時間帯については「10:00〜12:00」および「14:00〜20:00」と特定される。
第2生成部1006は、つづいて、問い合わせ対象者の特定対象日における入院中イベント情報を取得する。前述したように、ここで説明する例は、問い合わせ対象者が患者ID「10001」の入院患者であり、特定対象日が2017年1月15日(日)の例である。このため、第2生成部1006は、患者ID「10001」の入院患者に対応する入院中イベント情報のうち、イベント日が「2017年1月15日」とされた入院中イベント情報があれば、この入院中イベント情報を取得する。
また、第2生成部1006は、患者ID「10001」の入院患者に対応する入院中イベント情報のうち、イベント日が「−(日付の指定なし)」とされた入院中イベント情報があれば、この入院中イベント情報も取得する。なお、患者ID「10001」の入院患者に対応する入院中イベント情報には、患者ID「10001」の入院患者のみを対象とした入院中イベント情報と、A総合病院の全入院患者を対象とした入院中イベント情報とがある。したがって、ここで説明する例の場合、図7中1段目から3段目までに示した入院中イベント情報が取得される。
第2生成部1006は、つづいて、取得した入院中イベント情報から、特定対象日における入院中イベントについて特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図11(4)に示すように、特定対象日における入院中イベントとして、イベント時間帯が「12:00〜13:00」および「18:00〜19:00」の入院中イベント「食事」が特定される。なお、イベント時間帯が「7:00〜8:00」の入院中イベント「食事」も特定されることになるが、「7:00〜8:00」の時間帯は、特定対象日における病院都合面会可能時間帯に含まれない(通知用面会可能時間帯に含まれ得ない)ので、図示を省略する。
入院中イベント「食事」は、前述したように、イベント種別が「面会可」とされた入院中イベント、すなわち、イベント時間帯においても面会可能な入院中イベントとされている。このため、ここで説明する例の場合、図11(15)に示すように、第2生成部1006は、入院中イベントにより面会不可とする時間帯を設定しない。以下、入院中イベントにより面会不可となる時間帯を「入院中イベントによる面会不可時間帯」と表記する場合がある。
第2生成部1006は、つづいて、問い合わせ対象者の特定対象日における面会予約情報を取得する。前述したように、ここで説明する例は、問い合わせ対象者が患者ID「10001」の入院患者であり、特定対象日が2017年1月15日(日)の例である。このため、第2生成部1006は、患者ID「10001」の入院患者に対応する面会予約情報のうち、面会日が「2017年1月15日」とされた面会予約情報があれば、この面会予約情報を取得する。
第2生成部1006は、つづいて、取得した面会予約情報から、特定対象日における面会予約について特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図11(16)に示すように、「14:00〜14:30」、「14:45〜15:15」、「15:30〜16:00」の面会予約が特定される。
ところで、面会は、予定されていた時間帯内に終了せずに、長引いてしまうことが往々にしてある。このため、第2生成部1006は、図11(17)に示すように、例えば、面会時間帯の前後15分間についてはバッファ時間として設定する。そして、第2生成部1006は、図11(18)に示すように、面会時間帯にこのバッファ時間を加えた分を面会予約による面会不可時間帯として設定する。
そして、第2生成部1006は、上記処理結果から、所定期間を、面会可能時間帯と、面会不可時間帯とに区別した通知用面会可能時間帯を特定する。ここで説明する例の場合、図11(19)に示すように、「2017年1月15日(日)」の「10:00〜20:00」の期間において、面会可能時間帯と、面会不可時間帯とに区別した通知用面会可能時間帯が特定されている。その内訳は、面会可能時間帯が「10:00〜12:00」および「16:15〜20:00」であり、面会不可時間帯が「12:00〜16:15」である。
図11に示す例において、「18:00〜19:00」といった時間帯は、面会可能時間帯であるものの、入院中イベント「食事」のイベント時間帯と重なる時間帯である。したがって、このような時間帯は、入院中イベントが何もないときに比べれば、入院患者にとって面会を行う上で好ましくない場合がある。
このため、第2生成部1006は、図11(19)に示すように、通知用面会可能時間帯における面会可能時間帯を、面会最適時間帯と、通常の面会可能時間帯とに区別するようにしてもよい。ここで、面会最適時間帯は、入院中イベントが何もない時間帯である。通常の面会最適時間帯は、入院中イベント「食事」といったようにイベント種別が「面会可」の入院中イベントと重なる時間帯である。
なお、図11で示した通知用面会可能時間帯は、問い合わせ者が患者ID「10001」の入院患者により面会不許可者に設定されていない場合や、特定対象日(2017年1月15日)における面会予約数(面会予定数)が最大受入組数未満である場合のものである。問い合わせ者が患者ID「10001」の入院患者により面会不許可者に設定されていた場合や、特定対象日(2017年1月15日)における面会予約数が最大受入組数以上であった場合には、他の通知用面会可能時間帯が特定される。具体的には、例えば、この場合には、「2017年1月15日(日)」の「10:00〜20:00」の期間において、「10:00〜20:00」を面会不可時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定される。
なお、図11で説明した例では、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「食事」だけであったため、入院中イベントによる面会不可時間帯が設定されなかった。これに対して、特定対象日における入院中イベントにイベント種別「面会不可」とされた入院中イベントがあった場合は、入院中イベントによる面会不可時間帯として設定されることになる。
また、第2生成部1006は、例えば、診察室で受ける診察や検査室で受ける検査など、入院患者の移動が発生するような入院中イベントのイベント時間帯の前後には、入院患者の移動時間を考慮してバッファ時間を設定する。そして、イベント時間帯にバッファ時間を加えた分を入院中イベントによる面会不可時間帯として設定する。なお、入院中イベントごとにどのようなバッファ時間を設定するかについては、例えば、通知装置101の製造者などにより予め定められている。
図12は、入院イベントごとに設定されるバッファ時間の一例を示す説明図である。本実施の形態では、図14に示すように、入院中イベントとして、入院中イベント「食事」、「リハビリ」、「診察」、「検査」、「手術」、「病室内検査」がある。そして、例えば、図14に示すように、入院中イベント「食事」の場合は、そのイベント時間帯前後にバッファ時間を設定しないように定められている。これは、入院中イベント「食事」により、入院患者に病室を離れさせることがないためである。
これに対して、例えば、入院中イベント「検査」の場合は、そのイベント時間帯前後には15分間ずつバッファ時間を設定するように定められている。これは、入院中イベント「検査」により、入院患者に病室を離れさせる(例えば検査室まで移動させる)ためである。同様の観点から、入院中イベント「診察」の場合は、そのイベント時間帯前後には10分間ずつバッファ時間を設定するように定められている。また、入院中イベント「病室内検査」の場合は、病室内で行われる検査であるので、入院中イベント「食事」と同様の観点から、そのイベント時間帯前後にバッファ時間を設定しないように定められている。
また、入院中イベント「手術」の場合は、そのイベント時間帯前後に、終日面会不可となるようなバッファ時間を設定するように定められている。これについては、図13を用いて説明する。
図13は、第2生成部1006による通知用面会可能時間帯の特定例を示す説明図(その2)である。図13には、問い合わせ対象者が患者ID「10001」の入院患者であって、特定対象日を2017年1月16日(月)とした場合の通知用面会可能時間帯の特定例を示す。なお、この場合、通知用面会可能時間帯を特定するために用いる情報の内容が図11で示した場合と異なるだけであるので、説明を適宜省略する。
ここで説明する例の場合、第2生成部1006は、図6中1段目に示した面会可能時間帯情報から、図13(21)に示すように、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する病院都合面会可能時間帯を「13:00〜20:00」と特定する。また、図6中5段目に示した面会可能時間帯情報から、図13(22)に示すように、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する患者都合面会可能時間帯を「14:00〜20:00」と特定する。
これらにより、ここで説明する例の場合、第2生成部1006は、図13(23)に示すように、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する基本面会可能時間帯を「14:00〜20:00」と特定する。
第2生成部1006は、つづいて、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する入院中イベントを特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図7中4段目に示した入院中イベント情報から、図13(24)に示すように、少なくともイベント時間帯が「14:00〜15:00」の入院中イベント「手術」が特定される。
入院中イベント「手術」は、前述したように、イベント種別が「終日面会不可」の入院中イベントとされている。したがって、入院中イベント「手術」のイベント時間帯は、面会不可時間帯とされる。さらに、入院中イベント「手術」の場合は、前述したように、終日面会不可となるように、イベント時間帯前後にバッファ時間が設定される。
具体的には、この場合、第2生成部1006は、図13(25)に示すように、入院中イベント「手術」のイベント時間帯前には、特定対象日における病院都合面会可能時間帯の開始時刻までのバッファ時間を設定する。また、図13(25)に示すように、入院中イベント「手術」のイベント時間帯後には、例えば、特定対象日における病院都合面会可能時間帯の終了時刻までのバッファ時間を設定する。これらにより、ここで説明する例の場合、図13(26)に示すように、入院中イベントによる面会不可時間帯は、「13:00〜20:00」と特定される。
そして、第2生成部1006は、上記処理結果から、所定期間を、面会可能時間帯と、面会不可時間帯とに区別した通知用面会可能時間帯を特定する。ここで説明する例の場合、図13(27)に示すように、「2017年1月16日(月)」の「10:00〜20:00」の期間において、「10:00〜20:00」を面会不可時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定されている。
図14は、第2生成部1006による通知用面会可能時間帯の特定例を示す説明図(その3)である。図14には、問い合わせ対象者が患者ID「10001」の入院患者であって、特定対象日を2017年1月17日(火)とした場合の通知用面会可能時間帯の特定例を示す。なお、この場合、通知用面会可能時間帯を特定するために用いる情報の内容が図11で示した場合と異なるだけであるので、説明を適宜省略する。
ここで説明する例の場合、第2生成部1006は、図6中1段目に示した面会可能時間帯情報から、図14(31)に示すように、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する病院都合面会可能時間帯を「13:00〜20:00」と特定する。また、図6中5段目に示した面会可能時間帯情報から、図14(32)に示すように、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する患者都合面会可能時間帯を「14:00〜20:00」と特定する。
これらにより、ここで説明する例の場合、第2生成部1006は、図14(33)に示すように、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する基本面会可能時間帯を「14:00〜20:00」と特定する。
第2生成部1006は、つづいて、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する入院中イベントを特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図7中1段目から3段目に示した入院中イベント情報から、図14(34)に示すように、イベント時間帯が「12:00〜13:00」および「18:00〜19:00」の入院中イベント「食事」が特定される。
さらに、ここで説明する例の場合、図7中5段目に示した入院中イベント情報から、図14(34)に示すように、イベント時間帯が「16:00〜17:00」の入院中イベント「検査」が特定される。入院中イベント「検査」は、前述したように、イベント種別が「面会不可」の入院中イベントとされている。したがって、入院中イベント「検査」のイベント時間帯は、面会不可時間帯とされる。
さらに、入院中イベント「検査」は、イベント時間帯前後に15分間ずつバッファ時間が設定される入院中イベントとなっている。このため、第2生成部1006は、図14(35)に示すように、入院中イベント「検査」のイベント時間帯前後に、15分間ずつのバッファ時間を設定する。これらにより、ここで説明する例の場合、第2生成部1006は、図14(36)に示すように、入院中イベントによる面会不可時間帯を「15:45〜17:15」と特定する。
第2生成部1006は、つづいて、特定対象日における患者ID「10001」の入院患者に対する面会予約を特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図9中4段目に示した面会予約情報から、図14(37)に示すように、面会時間帯が「17:45〜18:15」の面会予約が特定される。
さらに、第2生成部1006は、図14(38)に示すように、面会予約による面会時間帯前後に、15分間ずつのバッファ時間を設定する。これらにより、ここで説明する例の場合、第2生成部1006は、図14(39)に示すように、面会予約による面会不可時間帯を「17:30〜18:30」と特定する。
そして、第2生成部1006は、上記処理結果から、所定期間を、面会可能時間帯と、面会不可時間帯とに区別した通知用面会可能時間帯を特定する。これにより、ここで説明する例の場合、図14(40)に示すように、「2017年1月17日(火)」の「10:00〜20:00」の期間において、「14:00〜15:45」および「19:00〜20:00」を面会最適時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定される。また、この期間において、「17:15〜17:30」、および「18:30〜19:00」を通常の面会可能時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定される。さらに、この期間において、「10:00〜14:00」、「15:45〜17:15」、および「17:30〜18:30」を面会不可時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定される。
なお、図14で示した通知用面会可能時間帯は、問い合わせ者が患者ID「10001」の入院患者により面会不許可者に設定されていない場合や、特定対象日(2017年1月17日)における面会予約数が最大受入組数未満である場合のものである。問い合わせ者が患者ID「10001」の入院患者により面会不許可者に設定されていた場合や面会予約数が最大受入組数以上の場合などには、他の通知用面会可能時間帯が特定される。具体的には、例えば、この場合は、「2017年1月17日(火)」の「10:00〜20:00」の期間において、「10:00〜20:00」を面会不可時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定される。
第2生成部1006は、例えば、問い合わせがあった日(問い合わせ日)の翌日以降の複数日のそれぞれを、順次、特定対象日に設定し、各々の特定対象日の通知用面会可能時間帯を特定する。そして、これらの通知用面会可能時間帯を表示させる面会状況確認ウェブページを生成する。このため、問い合わせ者は、面会状況確認ウェブページを閲覧することにより、複数日分の面会可能時間帯を知ることができる。
ここで、第2生成部1006により生成される面会状況確認ウェブページの一例について説明する。図15は、面会状況確認ウェブページWP1の一例を示す説明図である。図15に示す面会状況確認ウェブページWP1は、例えば、問い合わせ者が患者ID「10001」の入院患者によって面会不許可者に登録されておらず、特定対象日が2017年1月15日から2017年1月17日までの各日を含む場合に生成される。すなわち、この場合は、図11、図13、および図14で示したように通知用面会可能時間帯が特定され、これらを表示させる面会状況確認ウェブページWP1が生成される。
図15に示すように、面会状況確認ウェブページWP1には、2017年1月15日を特定対象日として特定された通知用面会可能時間帯を示す通知用面会可能時間帯画像1501が設けられる。また、面会状況確認ウェブページWP1には、2017年1月16日を特定対象日として特定された通知用面会可能時間帯を示す通知用面会可能時間帯画像1502が設けられる。さらに、面会状況確認ウェブページWP1には、2017年1月17日を特定対象日として特定された通知用面会可能時間帯を示す通知用面会可能時間帯画像1503が設けられる。
図16は、面会状況確認ウェブページWP2の一例を示す説明図である。図16に示す面会状況確認ウェブページWP2は、例えば、問い合わせ者が患者ID「10001」の入院患者によって面会不許可者に登録されており、特定対象日が2017年1月15日から2017年1月17日までの各日を含む場合に生成される。すなわち、この場合は、前述したように、2017年1月15日から2017年1月17日までの各日に対しては、「10:00〜20:00」が面会不可時間帯とした通知用面会可能時間帯が特定され、これらを表示させる面会状況確認ウェブページWP2が生成される。
図16に示すように、面会状況確認ウェブページWP2には、2017年1月15日を特定対象日として特定された通知用面会可能時間帯を示す通知用面会可能時間帯画像1601が設けられる。また、面会状況確認ウェブページWP2には、2017年1月16日を特定対象日として特定された通知用面会可能時間帯を示す通知用面会可能時間帯画像1602が設けられる。さらに、面会状況確認ウェブページWP2には、2017年1月17日を特定対象日として特定された通知用面会可能時間帯を示す通知用面会可能時間帯画像1603が設けられる。
第2生成部1006は、このようにして面会状況確認ウェブページを生成すると、生成した面会状況確認ウェブページのURLを示す情報を通知部1004へ出力する。通知部1004は、例えば、第2生成部1006から受け付けた面会状況確認ウェブページのURLを、問い合わせ者の連絡先へ通知する。これにより、問い合わせ者は、面会状況確認ウェブページのURLを知ることができ、例えば、自身のクライアント端末Ciなどから、この面会状況確認ウェブページにアクセスして、問い合わせ対象者の入院患者の通知用面会可能時間を知ることができる。
なお、ここで説明した例では、第2生成部1006は、問い合わせがあった場合に、問い合わせ対象者の通知用面会可能時間帯を特定するようにしたが、これに限らない。例えば、第2生成部1006は、全入院患者の通知用面会可能時間帯(例えば翌日から1週間以内の各日を特定対象日とした通知用面会可能時間帯)を予め特定しておき、特定結果を記憶部1001などに記憶しておいてもよい。この場合、例えば、第2生成部1006は、問い合わせがあった場合に、問い合わせ対象者の通知用面会可能時間帯を記憶部1001などから取得し、取得した通知用面会可能時間帯に基づいて面会状況確認ウェブページを生成すればよい。
また、例えば、入院患者が病院に対して退院手続きを行って、この病院の入院患者でなくなった場合には、入院患者が退院した旨を示す情報が病院管理システム201から通知装置101へ出力される。更新部1002は、病院管理システム201から出力された入院患者が退院した旨を示す情報を受け付けると、この入院患者に関する各種情報を記憶部1001から削除するようにしてもよい。これにより、記憶部1001の記憶量を削減することができる。
なお、更新部1002は、入院患者に関する各種情報を削除する場合、通知部1004に入院患者に関する情報を削除することを通知する。通知部1004は、この通知を受け付けると、例えば、記憶部1001を参照して、削除対象となった入院患者と面会した面会希望者の連絡先(例えばメールアドレス)を特定し、この連絡先へ削除対象となった入院患者が退院したことを通知してもよい。さらに、通知部1004は、記憶部1001を参照して、削除対象となった入院患者と面会する予定の面会希望者の連絡先(例えばメールアドレス)を特定し、この連絡先へ削除対象となった入院患者が退院したことを通知してもよい。
また、例えば、前述したように、病院の従業員が、自身の勤務する病院の入院患者に対する入院中イベントを病院管理システム201に登録すると、この入院患者に対する入院中イベント情報が病院管理システム201から通知装置101へ出力される。更新部1002は、病院管理システム201から出力された入院中イベント情報を受け付け、この入院中イベント情報を記憶部1001の入院中イベント情報DB240に登録する。更新部1002は、例えば、入院中イベント情報を登録すると、入院中イベント情報を登録したことを示す情報を判断部1007へ出力する。
判断部1007は、更新部1002から入院中イベント情報を登録したことを示す情報を受け付けると、例えば、記憶部1001を参照して、この入院中イベント情報に対応する入院患者を特定する。そして、特定した入院患者の面会予約情報を参照し、入院中イベントにより行えなくなった面会があるかを判断する。行えなくなった面会があると判断した場合は、この旨を通知部1004へ出力する。例えば、通知部1004は、判断部1007から面会を行えなくなった旨の示す情報を受け付けると、この面会の面会予約を行った面会希望者の連絡先へ、面会を行えなくなったことを通知する。なお、これについては、図20を用いて後述する。
(通知システム200が行う処理)
つぎに、通知システム200が行う処理の一例について説明する。図17は、通知システム200が行う処理を示すシーケンス図である。図17の説明において、入院患者のクライアント端末Ciを「クライアント端末C#1」と表記し、面会希望者のクライアント端末Ciを「クライアント端末C#2」と表記する。
図17に示すように、クライアント端末C#1は、例えば、入院患者による操作に応じて、面会可否登録処理を行う(ステップS1701)。面会可否登録処理には、例えば、前述した面会管理ウェブページへアクセスする処理、面会管理ウェブページに設けられた各々の入力フォームに情報を入力する処理などが含まれる。
面会可否登録処理により、クライアント端末C#1は、通知装置101に対して、入院患者の最大受入組数情報や面会可否判定方式情報の更新(変更)要求を行うことができる。前述したように、通知装置101は、この変更要求に応じて、入院患者の最大受入組数情報や面会可否判定方式情報を更新し、更新結果を記憶部1001に記憶したりする。
また、面会可否登録処理により、クライアント端末C#1は、通知装置101に対して、入院患者の患者都合面会可能時間帯や面会許可者・不許可者の登録要求を行うことができる。前述したように、通知装置101は、この登録要求に応じて、入院患者の患者都合面会可能時間帯や面会許可者・不許可者を記憶部1001に記憶したりする。この結果、図17中符号1710で示すように、面会可否登録処理による処理結果は、後述するクライアント端末C#2の入院状況照会処理や面会予約処理に影響する。
また、図17に示すように、クライアント端末C#2は、例えば、面会希望者による操作に応じて、入院状況照会処理を行う(ステップS1702)。入院状況照会処理には、例えば、前述した面会問い合わせウェブページへアクセスする処理、面会問い合わせウェブページに設けられた各々の入力フォームに情報を入力する処理などが含まれる。これにより、クライアント端末C#2は、通知装置101に対して、入院患者の面会可能時間帯(通知用面会可能時間帯)の開示要求を行うことができる。
また、図17に示すように、クライアント端末C#2は、例えば、面会希望者による操作に応じて、面会予約処理を行う(ステップS1703)。面会予約処理には、例えば、入院状況照会処理を行ったことにより通知装置101から通知される情報(例えば面会状況確認ウェブページのURL)を受け付ける処理が含まれる。また、面会予約処理には、前述した面会状況確認ウェブページへアクセスする処理、面会状況確認ウェブページに設けられた各々の入力フォームに情報を入力する処理などが含まれる。これにより、クライアント端末C#2は、通知装置101に対して、入院患者との面会予約登録要求を行うことができる。
また、図17に示すように、通知装置101は、イベント登録処理を行う(ステップS1704)。イベント登録処理には、例えば、病院管理システム201から受け付けた情報に基づいて、入院中イベント情報を更新し、更新結果を記憶部1001に記憶する処理が含まれる。この結果、図17中符号1720で示すように、イベント登録処理による処理結果は、クライアント端末C#2の入院状況照会処理や面会予約処理に影響する。
また、図17に示すように、通知装置101は、面会者通知処理を行う(ステップS1705)。面会者通知処理には、例えば、クライアント端末C#2による入院状況照会処理が行われたことにより、クライアント端末C#2へ面会状況確認ウェブページのURLなどを通知する処理が含まれる。また、面会者通知処理には、ステップS1704のイベント登録処理によって入院中イベントが登録されたことにより面会を行えなくなった面会予約者に、面会を行えなくなった旨を通知する処理が含まれる。さらに、面会者通知処理には、入院患者が退院したことによりこの入院患者情報が記憶部1001から削除される場合に、この入院患者と面会した面会希望者に、入院患者が退院した旨を通知する処理が含まれる。
(通知処理101が行う処理)
つぎに、通知装置101が行う処理の一例について説明する。図18は、通知装置101が通知用面会可能時間帯を特定するために行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
図18に示すように、通知装置101は、通知用面会可能時間帯を特定する特定対象日を設定する(ステップS1801)。通知装置101は、例えば、特定対象日を問い合わせ日の翌日に設定する。また、通知装置101は、例えば、特定対象日を、問い合わせ日の翌日から1週間以内の各日といったように複数日としてもよい。特定対象日を複数日とした場合、通知装置101は、例えば、各々の特定対象日に対して図18に示す処理を行って、各々の特定対象日の通知用面会可能時間帯を特定する。
つづいて、通知装置101は、問い合わせ者が面会対象者であるか否かを判断する(ステップS1802)。通知装置101は、例えば、問い合わせ者の連絡先が、問い合わせ対象者の面会許可者・不許可者情報に登録された連絡先と合致するか否かを判断する。具体的には、例えば、問い合わせ対象者が面会可否判定方式を「ブラックリスト方式」に設定していた場合、通知装置101は、ステップS1802では、問い合わせ者の連絡先が、問い合わせ対象者の面会不許可者の連絡先と合致するか否かを判断する。これにより、合致すると判断した場合はステップS1802において否定判定となり、合致しないと判断した場合はステップS1802において肯定判定となる。
また、例えば、問い合わせ対象者が面会可否判定方式を「ホワイトリスト方式」に設定していた場合、通知装置101は、ステップS1802では、問い合わせ者の連絡先が、問い合わせ対象者の面会許可者の連絡先と合致するか否かを判断する。これにより、合致すると判断した場合はステップS1802において肯定判定となり、合致しないと判断した場合はステップS1802において否定判定となる。
問い合わせ者が面会対象者であると判断した場合(ステップS1802:Yes)、通知装置101は、問い合わせ対象者の、特定対象日における面会予約数が最大受入組数未満であるか否かを判断する(ステップS1803)。通知装置101は、例えば、面会予約情報DB260を参照することにより、問い合わせ対象者の、特定対象日における面会予約数を取得することができる。また、通知装置101は、例えば、入院患者DB220を参照することにより、問い合わせ対象者の最大受入組数を取得することができる。これらにより、通知装置101は、特定対象日における面会予約数が最大受入組数未満であるか否かを判断することができる。特定対象日における面会予約数が最大受入組数未満であると判断した場合(ステップS1803:Yes)、通知装置101は、特定対象日の病院都合面会可能時間帯を特定する(ステップS1804)。
つづいて、通知装置101は、特定対象日に患者都合面会可能時間帯があるか否かを判断する(ステップS1805)。特定対象日に患者都合面会可能時間帯がないと判断した場合(ステップS1805:No)、通知装置101は、例えば、ステップS1807の処理へ移行する。また、特定対象日に患者都合面会可能時間帯がないと判断した場合、通知装置101は、ステップS1813の処理へ移行するようにしてもよい。
特定対象日に患者都合面会可能時間帯があると判断した場合(ステップS1805:Yes)、通知装置101は、特定対象日の患者都合面会可能時間帯を特定する(ステップS1806)。通知装置101は、例えば、面会可能時間帯情報DB230を参照することにより、特定対象日の患者都合面会可能時間帯を特定することができる。なお、図11で示したように、1つの特定対象日に複数の患者都合面会可能時間帯が設けられる場合がある。この場合、通知装置101は、各々の患者都合面会可能時間帯について特定する。
つづいて、通知装置101は、基本面会可能時間帯を特定する(ステップS1807)。基本面会可能時間帯は、例えば、ステップS1804の処理結果(すなわち病院都合面会可能時間帯)と、ステップS1806の処理結果(すなわち患者都合面会可能時間帯)の論理積を求めることにより特定することができる。
つづいて、通知装置101は、特定対象日に入院中イベントがあるか否かを判断する(ステップS1808)。通知装置101は、例えば、入院中イベント情報DB240を参照することにより、特定対象日に入院中イベントがあるか否かを判断することができる。特定対象日に入院中イベントがないと判断した場合(ステップS1808:No)、通知装置101は、ステップS1810の処理へ移行する。特定対象日に入院中イベントがあると判断した場合(ステップS1808:Yes)、通知装置101は、入院中イベント処理を行う(ステップS1809)。入院中イベント処理は、例えば、前述したイベントによる面会不可時間帯を設定する処理であり、詳細については図19を用いて後述する。
通知装置101は、つづいて、特定対象日に面会予約があるか否かを判断する(ステップS1810)。通知装置101は、例えば、面会予約情報DB260を参照することにより、特定対象日に面会予約があるか否かを判断することができる。特定対象日に面会予約がないと判断した場合(ステップS1810:No)、通知装置101は、ステップS1812の処理へ移行する。
特定対象日に面会予約があると判断した場合(ステップS1810:Yes)、通知装置101は、図11などで示したように、面会予約による面会不可時間帯を特定する(ステップS1811)。なお、図11で示したように、1つの特定対象日に複数の面会予約が設けられる場合がある。この場合、通知装置101は、各々の面会予約を特定し、各々の面会予約による面会不可時間帯を特定する。
そして、通知装置101は、ステップS1807、ステップS1809、ステップS1811などの処理結果に基づいて、図11などに示したように、通知用面会可能時間帯を特定する。そして、特定した通知用面会可能時間帯を例えばメモリ302などに設定し(ステップS1812)、図18に示す処理を終了する。
また、問い合わせ者が面会対象者でないと判断した場合は(ステップS1802:No)、通知装置101は、例えば図13などに示したような終日面会不可となる通知用面会可能時間帯を特定する。そして、そして、特定した通知用面会可能時間帯を例えばメモリ302などに設定し(ステップS1813)、図18に示す処理を終了する。また、問い合わせ日における面会予約数が最大受入組数未満でないと判断した場合も(ステップS1803:No)、ステップS1813の処理へ移行する。
(入院中イベント処理の一例)
つぎに、ステップS1809の入院中イベント処理の一例について説明する。図19は、入院中イベント処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントのイベント種別が「面会可」であるか判断する(ステップS1901)。
例えば、本実施の形態では、図12に示したように、入院中イベント「食事」および入院中イベント「リハビリ」のイベント種別が「面会可」とされている。したがって、特定対象日における入院中イベントが、入院中イベント「食事」または入院中イベント「リハビリ」である場合にステップS1901で肯定判定される。また、特定対象日における入院中イベントが、入院中イベント「食事」または入院中イベント「リハビリ」でない場合にステップS1901で否定判定される。
イベント種別が「面会可」であると判断した場合(ステップS1901:Yes)、通知装置101は、イベント実施場所が病室外であるか否かを判断する(ステップS1902)。例えば、本実施の形態では、図12に示したように、入院中イベント「食事」はイベント実施場所が病室内の入院中イベントとされており、入院中イベント「リハビリ」はイベント実施場所が病室外の入院中イベントとされている。したがって、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「リハビリ」である場合にステップS1902で肯定判定される。また、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「食事」である場合にステップS1901で否定判定される。
イベント実施場所が病室外でないと判断した場合(ステップS1902:No)、通知装置101は、ステップS1905の処理へ移行する。イベント実施場所が病室外であると判断した場合(ステップS1902:Yes)、通知装置101は、特定対象日の入院中イベントに応じたバッファ時間を取得する(ステップS1903)。例えば、ここでは、入院中イベント「リハビリ」に応じたバッファ時間が取得されることになる。そして、本実施の形態では、図12に示したように、入院中イベント「リハビリ」の場合、イベント時間帯前後に15分間ずつのバッファ時間を設定するように定められている。したがって、ステップS1903では、イベント時間帯前後の15分間ずつをバッファ時間として取得する。
つづいて、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントのイベント時間帯前後に取得したバッファ時間を加える(ステップS1904)。そして、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントによる面会不可時間帯を特定し(ステップS1905)、図19に示す処理を終了する。例えば、通知装置101は、ステップS1905の処理により、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「食事」および入院中イベント「リハビリ」の場合は、この入院中イベントによる面会不可時間帯はないと特定する。
また、イベント種別が「面会可」でないと判断した場合(ステップS1901:No)、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントのイベント種別が「面会不可」であるか判断する(ステップS1906)。
例えば、本実施の形態では、図12に示したように、入院中イベント「診察」、入院中イベント「検査」および入院中イベント「病室内検査」のイベント種別が「面会不可」とされている。したがって、特定対象日における入院中イベントが、入院中イベント「診察」、入院中イベント「検査」、または入院中イベント「病室内検査」である場合にステップS1906で肯定判定される。また、特定対象日における入院中イベントが、入院中イベント「診察」、入院中イベント「検査」、または入院中イベント「病室内検査」でない場合にステップS1906で否定判定される。
イベント種別が「面会不可」であると判断した場合(ステップS1906:Yes)、通知装置101は、イベント実施場所が病室外であるか否かを判断する(ステップS1907)。例えば、本実施の形態では、図12に示したように、入院中イベント「診察」および入院中イベント「検査」はイベント実施場所が病室外の入院中イベントとされており、入院中イベント「病室内検査」はイベント実施場所が病室内の入院中イベントとされている。したがって、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「病室内検査」である場合にステップS1907で肯定判定される。また、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「診察」または入院中イベント「検査」である場合にステップS1907で否定判定される。
イベント実施場所が病室外でないと判断した場合(ステップS1907:No)、通知装置101は、ステップS1910の処理へ移行する。イベント実施場所が病室外であると判断した場合(ステップS1907:Yes)、通知装置101は、特定対象日の入院中イベントに応じたバッファ時間を取得する(ステップS1908)。例えば、ここでは、入院中イベント「診察」または入院中イベント「検査」に応じたバッファ時間が取得されることになる。
そして、本実施の形態では、図12に示したように、入院中イベント「診察」の場合、イベント時間帯前後に10分間ずつのバッファ時間を設定するように定められている。したがって、この場合、ステップS1908では、イベント時間帯前後の10分間ずつをバッファ時間として取得する。また、入院中イベント「検査」の場合、イベント時間帯前後に15分間ずつのバッファ時間を設定するように定められている。したがって、この場合、ステップS1908では、イベント時間帯前後の15分間ずつをバッファ時間として取得する。
つづいて、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントのイベント時間帯前後に取得したバッファ時間を加える(ステップS1909)。そして、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントによる面会不可時間帯を特定し(ステップS1910)、図19に示す処理を終了する。
例えば、通知装置101は、ステップS1910の処理により、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「診察」の場合は、イベント時間帯およびその前後の10分間ずつをこの入院中イベントによる面会不可時間帯として特定する。また、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「検査」の場合は、イベント時間帯およびその前後の15分間ずつをこの入院中イベントによる面会不可時間帯として特定する。さらに、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「病室内検査」の場合は、イベント時間帯をこの入院中イベントによる面会不可時間帯として特定する。
また、イベント種別が「面会不可」でないと判断した場合(ステップS1906:No)、すなわち、イベント種別が「終日面会不可」であると判断した場合、通知装置101は、図13などを用いて説明したように、特定対象日が終日面会不可となるようなバッファ時間を、特定対象日における入院中イベントのイベント時間帯前後に加える(ステップS1911)。そして、通知装置101は、特定対象日における入院中イベントによる面会不可時間帯を特定し(ステップS1912)、図19に示す処理を終了する。例えば、通知装置101は、ステップS1912の処理により、特定対象日における入院中イベントが入院中イベント「手術」の場合は、特定対象日における病院都合面会可能時間帯全体を、この入院中イベントによる面会不可時間帯として特定する。
なお、ここで説明した例では、例えば、ステップS1904およびステップS1908において、通知装置101は、入院イベントごとに予め定められたバッファ時間を取得するようにしたが、これに限らない。例えば、通知装置101は、入院中イベントの内容に基づいてバッファ時間を算出し、算出したバッファ時間を取得するようにしてもよい。この場合、例えば、各々の入院中イベントのイベント実施場所と、各々のイベント実施場所までに行くまでに要する時間とを対応付けて記憶部1001に記憶しておく。また、この場合は、例えば、入院中イベントの実施場所を示すために、入院中イベント情報には、イベント実施場所を示す情報が含まれるようにする。
つぎに、図17のステップS1705に示した面会者通知処理について補足説明する。前述したように、面会者通知処理では、入院中イベントの登録により面会を行えなくなった面会希望者に、面会を行えなくなった旨を通知する処理が含まれる。
図20は、通知装置101による面会を行えなくなった旨の通知の一例を示す説明図である。図20(t1)には、X日よりも前の時点t1における、入院患者PxのX日の予定を示している。図20(t1)に示すように、時点t1では、X日において、入院患者Pxと面会希望者Axとの面会Mxが予定されており、面会Mxの面会予約情報が面会予約情報DB260に記憶されている。面会Mxの面会時間帯は、X日の15:00〜15:30である。
図20(t2)には、X日よりも前の時点であって時点t1よりも後の時点における、入院患者PxのX日の予定を示している。図20(t2)に示すように、時点t2において、入院中イベントIxが入院患者PxのX日における予定として新たに登録され、入院中イベントIxの入院中イベント情報が入院中イベント情報DB240に記憶された。
ここで、入院中イベントIxは、入院患者Pxを対象とした入院中イベントであって、イベント種別が「面会不可」の入院中イベントである。また、入院中イベントIxのイベント時間帯は、X日の14:15〜15:15である。通知装置101においては、入院中イベントが面会予約よりも優先されるように定められている。
このため、図20(t2)中の点線に示すように、通知装置101は、入院中イベントIxの登録に応じて面会Mxの予定を破棄し、例えば、面会Mxの面会予約情報を面会予約情報DB260から削除する。そして、面会Mxの面会予約情報を削除する際には、面会希望者Axの連絡先に、面会Mxを行えなくなった旨を通知する。これにより、通知装置101は、面会Mxを行えなくなった旨を面会希望者Axに知らせることができる。
以上に説明したように、通知装置101は、患者(入院患者)の連絡先を含む開示要求に応じて、記憶部1001から患者の連絡先に対応する入院情報を抽出し、抽出した入院情報に含まれる患者の面会可能時間(面会可能時間帯)を、開示要求元に通知する。これにより、通知装置101は、患者の連絡先を知っている程度に患者と近しい面会希望者に面会可能時間を知らせることができ、患者との面会を支援することができる。一方、通知装置101は、患者の連絡先を知らない者に面会可能時間を知らせてしまうことを防止して、患者の個人情報の保護を図ることができる。
また、通知装置101は、患者の電話番号やメールアドレスを含む開示要求に応じて、患者の面会可能時間を通知してもよい。これにより、通知装置101は、患者の電話番号やメールアドレスといったプライバシー性の高い情報を知っている程度に患者と近しい面会希望者に面会可能時間を知らせることができる。
また、通知装置101は、病院により決定された第1面会可能時間(病院都合面会可能時間帯)と、患者により決定された第2面会可能時間(患者都合面会可能時間帯)とに応じた面会可能時間を通知してもよい。これにより、通知装置101は、実際に面会を行える可能性が高い面会可能時間を面会希望者に知らせることができる。
また、通知装置101は、患者の面会予定数(面会予約数)に応じて、面会可能時間を通知してもよい。これにより、通知装置101は、面会予定数が多い患者の面会可能時間を通知してしまうことを防止して、患者の面会による負担を低減することができる。
さらに、通知装置101は、病院により決定された第1面会可能時間(病院都合面会可能時間帯)と、患者により決定された第2面会可能時間(患者都合面会可能時間帯)と、患者のイベントの予定とに応じた面会可能時間を通知してもよい。これにより、通知装置101は、実際に面会を行える可能性が高い面会可能時間を面会希望者に知らせることができる。
また、通知装置101は、入院患者が面会可能な第1のイベントの予定および入院患者が面会不可能な第2のイベントの予定がない時間と、第2のイベントの予定がなく第1のイベントの予定がある時間とを、区別して通知する。これにより、通知装置101は、面会可能時間であり且つイベントがない時間と、面会可能時間であり且つイベントがある時間とを区別して通知することができる。
以上のことから、実施の形態にかかる通知装置101によれば、患者と面会可能な面会可能時間を面会希望者に通知することができる。
なお、本実施の形態で説明した通知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本通知プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本通知プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)特定の連絡先を含む入院情報の開示要求を受け付けると、連絡先情報と対応付けて、面会可能時間を含む患者の入院情報を記憶する記憶部を参照し、前記特定の連絡先に対応する患者の入院情報を抽出し、
抽出した前記患者の入院情報に含まれる面会可能時間を、前記開示要求の要求元に通知する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする通知プログラム。
(付記2)前記特定の連絡先は、電話番号またはメールアドレスである、
ことを特徴とする付記1に記載の通知プログラム。
(付記3)前記面会可能時間は、病院により設定された第1の面会可能時間と前記患者により設定された第2の面会可能時間とに基づいて決定される、
ことを特徴とする付記1または2に記載の通知プログラム。
(付記4)前記面会可能時間は、前記第1の面会可能時間と前記第2の面会可能時間とに含まれる時間である、
ことを特徴とする付記3に記載の通知プログラム。
(付記5)前記面会可能時間は、前記患者に関するイベントの予定に基づき特定される時間である、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の通知プログラム
(付記6)前記面会可能時間は、前記患者の面会予定数に基づいて特定される、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の通知プログラム。
(付記7)前記通知する処理は、前記面会可能時間のうち、前記患者が面会可能な第1のイベントの予定および前記患者が面会不可能な第2のイベントの予定がない時間と、前記第2のイベントの予定がなく前記第1のイベントの予定がある時間とを、区別して通知する、
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1つに記載の通知プログラム。
(付記8)前記面会可能時間は、前記患者が病室を離れる特定イベント前後の所定時間を含まない、
ことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1つに記載の通知プログラム。
(付記9)特定の連絡先を含む入院情報の開示要求を受け付けると、連絡先情報と対応付けて、面会可能時間を含む患者の入院情報を記憶する記憶部を参照し、前記特定の連絡先に対応する患者の入院情報を抽出し、
抽出した前記患者の入院情報に含まれる面会可能時間を、前記開示要求の要求元に通知する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする通知方法。
(付記10)特定の連絡先を含む入院情報の開示要求を受け付けると、連絡先情報と対応付けて、面会可能時間を含む患者の入院情報を記憶する記憶部を参照し、前記特定の連絡先に対応する患者の入院情報を抽出し、
抽出した前記患者の入院情報に含まれる面会可能時間を、前記開示要求の要求元に通知する、
処理を実行する制御部を備えることを特徴とする通知装置。