JP6920058B2 - 無線通信システム及びビーム制御方法 - Google Patents

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本発明は、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を利用するビーム制御に関し、特に、基地局において形成するビームを端末局の移動に追従させるためのビーム制御に関する。
近年の情報化社会の進展は実に目覚しく、多くの情報通信機器やサービスにおける通信方法として、有線通信のほかに、無線通信が利用されることも多くなっている。これに伴い、無線通信容量の向上のために、各種の無線伝送技術の開発による周波数利用効率の向上のほか、これまで主に無線通信に利用されてきたUHF帯など6GHz以下の周波数帯に加え、ミリ波帯等の高周波数帯を利用した移動通信システムの研究開発が活発化している。
ミリ波等の高周波数帯を利用する無線通信システムでは、UHF帯等の周波数帯に比較して伝搬損失が大きくなり、同一の送信出力・同一距離の伝搬であっても受信SNR(Signal-to-Noise Ratio;信号対雑音比)が低下する。これに対し、ビーム形成(送信ビーム形成及び受信ダイバーシチ合成)により受信SNRを確保する技術が有効であるが、全てをディジタル信号処理によるビーム形成(ディジタルビーム形成)で実現しようとすると、ディジタル信号処理部の数が増えてコスト・消費電力の増大につながってしまう。この課題を解決するため、ディジタルビーム形成部の先にバトラーマトリックス等のアナログビーム形成装置を接続し、これをサブアレーとして更にアレー化するハイブリッドビーム形成方式が提案されている。
このような技術分野に関する発明として、以下のような発明が提案されている。
特許文献1には、複数のビームを所定パターンに形成するマルチビームアンテナに関する発明が開示されている。特許文献2には、レーダ装置のアンテナとして適用可能のアレーアンテナ装置及びグレーティング抑圧方法に関する発明が開示されている。特許文献3には、第1ステーションと第2ステーションとの間で信号がある方向のみに送信される方向性無線通信方法及び装置に関する発明が開示されている。特許文献4には、グレーティングローブを抑圧可能なアレーアンテナ装置及びこのアレーアンテナ装置を用いてメインローブの走査範囲内に位置するターゲットを検知するレーダ装置に関する発明が開示されている。
特開2000−332522号公報 特開2003−110335号公報 特表2001−512631号公報 特開2011−64584号公報
上述の通り、バトラーマトリックスを用いたハイブリッドビーム形成は、ディジタル信号処理系統の削減に有効である。図1には、4×4のバトラーマトリックスを用いたアナログビーム形成装置の例を示してある。同図のアナログビーム形成装置は、送信RF部301と、RFスイッチ302と、バトラーマトリックス303とを備える。バトラーマトリックス303は、RFスイッチ302と選択的に接続される#1〜#4の4つの入力ポートと、アンテナアレーを構成する各アンテナ素子がそれぞれ接続される4つの出力ポートを備える。
図1Aは、入力ポート#1の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度を示している。図1Bは、入力ポート#2の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度を示している。図1Cは、入力ポート#3の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度を示している。図1Dは、入力ポート#4の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度を示している。図1A〜図1Dに示すように、4×4のバトラーマトリックスを用いると、♯1〜♯4の入力ポートに対してアンテナアレーが形成するビーム角度が決定されるため、RFスイッチ等で入力ポートを選択することで、形成するアナログビームを切り替えることが可能である。
図2には、これらのバトラーマトリックス及びアンテナアレーをサブアレーとして複数並べ、各RFスイッチへの入力信号に対してディジタルビーム形成処理を行うビーム形成装置の例を示してある。同図のビーム形成装置は、ディジタルビーム形成部304に、送信RF部301とRFスイッチ302とバトラーマトリックス303をそれぞれ有する4つのアナログビーム形成部が接続された構造である。各バトラーマトリックス303に接続された16個のアンテナは、全体として所定の規則、例えば1つの直線上に一定間隔で配置されるものとする。このような構造によれば、バトラーマトリックスにより形成したアナログビームの範囲内で、更に細いビームを形成することができる。
しかしながら、移動通信システムにおいては端末局の位置が移動するために、一つのアナログビームでは基地局のエリア全体をカバーすることができず、端末局の移動に追従してバトラーマトリックスの入力ポート(アナログビーム)を切り替える必要が生じる。このビーム切り替えの際にRFスイッチを切り替えるが、RFスイッチ切替に要する期間中は信号を送受信できないため、電波が途切れてしまうことになる。アナログビーム形成において複数ビームを常に形成する方法もあるが、アナログ分配による送信電力の低下や、ディジタル信号処理部の数の増加につながってしまう。
本発明は、上記のような従来の事情に鑑み、ハイブリッドビーム形成を利用する無線通信システムにおいて、端末局の移動に追従してアナログビームを切り替える際に電波が途切れてしまう状況を回避して無線通信を行うことを可能にすることを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、無線通信システムを以下のように構成した。すなわち、基地局と端末局との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、基地局は、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を行うビーム形成手段と、端末局の位置に応じた方向にビームを形成するようビーム形成手段を制御するビーム制御手段とを備え、ビーム形成手段は、複数のアナログビーム形成部を有し、ビーム制御手段は、ビーム形成手段により形成中のビームの境界に端末局が近づいたか否かを判定し、端末局が境界に近づいたと判定された場合に、複数のアナログビーム形成部のうちの一部のアナログビーム形成部を、端末局の移動先となる方向にビームを形成するよう動作させる。
このような構成により、端末局が移動した結果、現在形成しているビームの境界に近づいたことを基地局が把握した場合に、一部のアナログビーム形成部により形成されるアナログビームの方向を先取りで切り替えておくことで、全てのアナログビーム形成部が無送信となることを回避し、電波を途切れさせることなくアナログビームの切り替えを行うことが可能となる。
したがって、ハイブリッドビーム形成を利用したビーム追尾を行う無線通信システムにおいても、アナログビームの境界をまたぐ端末局の移動が発生した際にアナログビームの切り替えを行っても電波を途切れさせることなく端末局を追尾することが可能となる。
ここで、一構成例として、端末局は、基地局から受信した電波の伝搬特性に基づいて、電波の到来方向を推定する到来方向推定手段と、到来方向推定手段による推定結果を基地局に送信する送信手段とを備え、ビーム制御手段は、端末局から受信した推定結果に基づいて、端末局が境界に近づいたか否かを判定する構成としてもよい。
また、一構成例として、ビーム形成手段は、ディジタルビーム形成ウェイトに応じたディジタルビーム形成処理を行う複数のディジタルビーム形成部を有し、各ディジタルビーム形成部の後段にアナログビーム形成部がそれぞれ接続され、アナログビーム形成部は、形成するビームの方向をスイッチ切り替えにより変更可能なバトラーマトリックスを用いて構成され、ビーム制御手段は、端末局から受信した推定結果に基づいて、各バトラーマトリクスのスイッチを切り替えると共に、ディジタルビーム形成ウェイトを算出して各ディジタルビーム形成部に通知することで、ビーム形成手段により形成されるビームの方向を変化させる構成としてもよい。
なお、本発明は、上記のような無線通信システムにおけるビーム制御方法として把握することもできる。すなわち、基地局から端末局に向けて形成するビームを制御するビーム制御方法において、基地局は、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を行うビーム形成手段を備え、端末局の位置に応じた方向にビームを形成するようビーム形成手段を制御しており、ビーム形成手段は、複数のアナログビーム形成部を有し、基地局が、ビーム形成手段により形成中のビームの境界に端末局が近づいたか否かを判定し、端末局が前記境界に近づいたと判定された場合に、複数のアナログビーム形成部のうちの一部のアナログビーム形成部を、端末局の移動先となる方向にビームを形成するよう動作させる。
本発明によれば、ハイブリッドビーム形成を利用する無線通信システムにおいて、端末局の移動に追従してアナログビームを切り替える際にも電波を途切れさせることなく無線通信が可能となる。
入力ポート#1の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度の例を示す図である。 入力ポート#2の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度の例を示す図である。 入力ポート#3の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度の例を示す図である。 入力ポート#4の選択時にアンテナアレーが形成するビーム角度の例を示す図である。 複数のバトラーマトリックス及びアンテナアレーを備えたビーム形成装置の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの全体構成の例を示す図である。 図3の無線通信システムにおけるBS(基地局)の構成例を示す図である。 図4のBSにおけるBB信号処理部の構成例を示す図である。 図4のBSにおけるABF部の構成例を示す図である。 図3の無線通信システムにおけるUE(端末局)の構成例を示す図である。 図7のUEにおけるBB信号処理部の構成例を示す図である。 図4のBSによるビーム制御に係る処理フローの例を示す図である。 ABF部が形成するアナログビームを示す図である。
本発明に係る無線通信システムは、一例として、以下のように構成される。すなわち、無線通信システムは、無線通信を行う無線通信装置である基地局と端末局とを含んで構成され、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を利用して無線通信を行う。基地局の送信機は、ビーム形成を行いながら無線通信を行うために複数の送信アンテナ及び複数の送信RFチェーンならびに一つ以上のベースバンド信号処理部を備える。基地局の送信機におけるハイブリッドビーム形成は、ディジタルビーム形成部の先にバトラーマトリックス等のアナログビーム形成部を接続することにより行われる。また、基地局の送信機が、移動する端末局の位置ないし方向に基づいてビーム形成(端末局を追尾)する手段を備え、端末局が移動した結果、現在形成しているアナログビームの境界に近づいたことを基地局が把握した場合は、一部のバトラーマトリックスに対する入力スイッチを先取りで切り替えておく。これにより、すべてのアナログビーム形成装置が無送信となることを回避し、電波を途切れさせることなくアナログビームの切替を行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムについて、図面を参照して具体的に説明する。
(無線通信システムの概要)
図3には、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの全体構成の例を示してある。本実施形態に係る無線通信システム1は、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を利用する無線通信システムである。
図3に示されるように、無線通信システム1は、携帯電話機等の無線通信を行う端末局であるUE20と、無線通信の端末局(UE20)が接続する基地局であるBS10とを含んで構成される。
ここで、BS10とUE20との間の無線通信は、たとえばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交波周波数分割多重)伝送など任意の通信方式によって行われる。BS10は少なくとも下り送信用に複数のミリ波アンテナを具備し、下り送信時にアンテナへ供給する送信信号の位相や振幅を制御することで、UE20の位置に向けた送信ビームを形成する。
(BS10の具体的構成)
以下、図4〜図6を参照して、BS10の具体的な構成について説明する。
図4には、図3の無線通信システムにおけるBS10の構成例を示してある。図4に示すように、BS10は、電波の送受信を行うアンテナアレー101〜104と、データの送受信を行うデータ伝送部105と、自局全体の制御を行う主制御部106と、外部回線や外部装置とのインターフェースとなるインターフェース部107と、外部回線や外部装置と接続するための端子108とを備える。
データ伝送部105は、アナログビームフォーミング(ABF)部111〜114と、ベースバンド(BB)信号処理部115と、MAC処理部116とを備える。
ABF部111〜114は、その構成例を図6に示すように、RF部121と、RFスイッチ122と、バトラーマトリックス123とを備える。
RF部121は、ベースバンドから無線周波数帯への周波数変換及び無線周波数帯からベースバンドへの周波数変換や、信号増幅等の処理を行う。
RFスイッチ122は、バトラーマトリックス123の各入力ポートとRF部121との接続経路を切り替える。
バトラーマトリックス123は、RFスイッチ122が選択した1つの入力ポートに対応した位相差の無線信号を出力ポート(アンテナアレー側のポート)に出力する。例えば、4×4の通常のバトラーマトリックスでは、出力ポート間の位相差が、入力ポートの選択に応じて0°、90°、180°、270°となる。このような無線信号をアンテナアレーに供給することで、4種類のアジマスのアナログビームを形成する。ミリ波の用途では、バトラーマトリックス123は、集積回路の微細加工技術を用いて1つのチップ上で実現されうる。
BB信号処理部115は、その構成例を図5に示すように、送信BB部131と、受信BB部132とを備える。
受信BB部132は、OFDM復調部151と、チャネル復号部152とを備え、チャネル復号部152からUEの到来方向推定結果をビーム制御部147へ通知する。このUEの到来方向推定結果は、UEにおいて到来方向推定を行った結果を上り回線を通じてBSへと伝送されたものであり、詳細についてはUE20の具体的構成の中で説明する。
送信BB部131は、チャネル符号化部141と、OFDM変調部142と、ディジタルビームフォーミング(DBF)部143〜146と、ビーム制御部147とを備える。
ビーム制御部147は、チャネル復号部152から受け取ったUEの到来方向推定結果に基づき、ABF部111〜114のRFスイッチ122の接続を切り替えてアナログビームを切り替えるとともに、各アナログビームの合成指向性における主ビーム方向が到来方向推定結果と同じになるようにディジタルビーム形成ウェイトを算出してDBF部143〜146に対して通知する。
DBF部143〜146は、チャネル符号化部141及びOFDM変調部142により処理された信号が分配して入力され、送信BB部131から通知されたディジタルビーム形成ウェイトを乗算して、後段のABF部111〜114へ出力する。
なお、図5は、1ユーザ分の処理に必要な構成を示すものであり、複数のUEに同時に送信する場合は、図5の構成を複数備えて、ABF部への出力を合成すればよい。
MAC処理部116は、自局(BS10)が使用する周波数やデータ送受信タイミングの制御、通信パケットへの自局識別子の付加、及びデータ送信元の無線装置の認識などの処理を行う。
主制御部106は、例えば、プロセッサとメモリ上に定義されたデータ記憶領域とソフトウェアで構成することが可能である。また、BB信号処理部115、MAC処理部116における処理は、例えば、主制御部106のプロセッサがハードディスクやフラッシュメモリ等のデータ記憶装置に記憶されているプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより実現することが可能である。
(UE20の具体的構成)
以下、図7,図8を参照して、UE20の具体的な構成について説明する。
図7には、図3の無線通信システムにおけるUE20の構成例を示してある。図7に示すように、UE20は、電波を送信及び受信するアンテナ201と、データの送受信を行うデータ伝送部202と、自局全体の制御を行う主制御部203と、外部回線や外部装置とのインターフェースとなるインターフェース部204と、外部回線や外部装置と接続するための端子205とを備える。
データ伝送部202は、RF部211と、ベースバンド(BB)信号処理部212と、MAC処理部213とを備える。
RF部211は、ベースバンドから無線周波数帯への周波数変換及び無線周波数帯からベースバンドへの周波数変換や、信号増幅等の処理を行う。
BB信号処理部212は、その構成例を図8に示すように、送信BB部221と、受信BB部222とを備える。
送信BB部221は、チャネル符号化部231と、OFDM変調部232とを備える。
受信BB部222は、OFDM復調部241と、チャネル復号部242と、到来方向推定部243とを備える。
到来方向推定部243は、チャネル復号部242及びOFDM復調部241により処理された信号に基づいて、基地局から送信されて端末局で受信された電波の伝搬特性からその電波の到来方向を推定し、推定結果を送信BB部221へ通知する。この到来方向推定処理は、例えば、BS10が、自身の具備する各アンテナアレーを識別することができる参照信号を送信し、UE20が、BS10から受信した電波及び参照信号に基づいて、BS10の各アンテナアレー101〜104とUE20のアンテナ201との間の伝搬特性を取得することで実現することが可能である。参照信号は空間変調技術を用いて送信することができ、そこではOFDM信号中のあるサブキャリアは、ある1つのアンテナアレーに割り当てられて送信される。
到来方向推定部243の推定結果を受け取った送信BB部221は、BS10に向けて到来方向推定結果を送信する。
MAC処理部213は、自局(UE20)が使用する周波数チャネルやデータ送受信タイミングの制御、パケットへの自局識別子の付加、及びデータ送信元の無線装置の認識等の処理を行う。
主制御部203は、例えば、プロセッサとメモリ上に定義されたデータ記憶領域とソフトウェアで構成することも可能である。また、BB信号処理部212、MAC処理部213における処理は、例えば、主制御部203のプロセッサがハードディスク等のデータ記憶装置に記憶されているプログラムをメモリ上に読み出して実行することにより実現することが可能である。
(ビーム制御部がアナログビームを切り替える例)
以下、図9,図10を参照して、BS10が無線通信を行う際に送信側のビームを制御する例について説明する。図9には、BS10によるビーム制御に係る処理フローの例を示してある。図10には、各ABF部111〜114により形成されるビームの一例を示してある。
BS10の送信ビームは、データ伝送部105において、ビーム制御部147の制御に基づき、ABF部111〜114及びDBF部143〜146により形成される。ビーム制御部147は、ABF部111〜114及びDBF部143〜146に対する制御を実行する。
まず始めに、ステップS101として、UEの方向(到来方向推定結果)を取得する。
ステップS102として、UE方向が、現在ビーム制御部147が認識しているUE在圏アナログビーム(現在形成しているアナログビーム)の境界に近づいているか否かを判定する。
ここで図10を参照すると、原点付近には90°と270°を結ぶ直線上にアンテナアレイが配置されており、原点から延びる4つのビーム401〜404は、ABF部のみで形成できる4種類のアナログビームを示している。本例では、これらのビームによって、セクタ範囲405として図示するように、一般的なセクタに相当する120°の範囲のビーム角度を実現する。DBF部143〜146と協働することで、図示された4つのアナログビーム401〜404はそれぞれ、角度を狭い範囲であるが連続的に走査されうる。また、同図の角度領域412は、隣接するアナログビームの角度領域411との境界の付近に対応しており、UE方向がこれらの領域内にあれば、境界に接近していると判定される。一方、UE方向がこれらの領域外(すなわち、角度領域411内)であれば、接近していないと判定されうる。なお、これら角度領域の幅は、任意に設定されうる。
ステップS102において、UE方向がUE在圏アナログビームの境界に接近していないと判定された場合には、ステップS103として、ABF部111〜114(全てのABF部)に対して、同じスイッチ接続先を指示する。
一方、ステップS102において、UE方向がUE在圏アナログビームの境界に接近していると判定された場合には、ステップS104として、ABF部111〜112(一部のABF部)とABF部113〜114(残りのABF部)とで、異なるスイッチの接続先になるよう指示を出す。例えば、ABF部111〜112(一部のABF部)により在圏アナログビームの形成を続けるとともに、ABF部113〜114(残りのABF部)によりUEが移動する先の(すなわち隣接する)アナログビームを形成する。
最後に、ステップS105として、UE方向に鋭いディジタルビームが向くようにディジタルビーム形成ウェイトを算出し、DBF部143〜146に通知する。なお、ステップS104の指示を行っている場合、移動先のアナログビームを形成している残りのABF部に注目すると、それらによる合成ビームは、在圏アナログビーム寄りの、できるだけUE方向に近い方向に向いていると考えることもできる。いずれにしても、最終的に合成された指向性が、UE方向を向いた高利得のディジタルビームと、十分に小さなサイドローブを呈すればよい。
これらの一連の処理は定期的に繰り返され、BS10では、UE20の移動(UE方向の変化)に追従したビーム形成(ビーム追尾)を行う。
また、UEが現在のセクタから隣接するセクタに移動する場合も、同様のビーム形成を行うことができる。この場合、LTE規格におけるintra eNBハンドオーバに相当するMAC層の手続きと協働して若しくは独立に行われてもよい。
なお、本実施形態では、各アンテナアレーをそれぞれ4つのアンテナ素子で構成されているが、より多い又は少ない数のアンテナ素子で構成されてもよい。
また、本実施形態では、アンテナアレー、ABF部、DBF部を4つずつ備えているが、より多い又は少ない数を備える構成でもよい。
また、本実施形態では、UE在圏アナログビームの形成に用いるABF部の数と、UE移動先のアナログビームの形成に用いるABF部の数とを一致させているが、これらの数を異ならせてもよい。例えば、UE在圏アナログビームの形成に用いるABF部の数を、UE移動先のアナログビームの形成に用いるABF部の数より多くしてもよい。
また、本実施形態では、バトラーマトリックスを用いてアナログビーム形成部を構成しているが、他の形式のアナログビーム形成部を用いてもよい。
また、アナログビームの切り替えは、給電ポートをスイッチで選択する方法に限られない。例えば、MEMS技術によるチューナブル方向性結合器を用いてバトラーマトリックスを構成することで、バトラーマトリックス自体に切り替え能力を持たせてもよい。
(まとめ)
以上のとおり、本実施形態によれば、ハイブリッドビーム形成を利用したビーム追尾を行う無線通信システムにおいて、アナログビームの境界をまたぐ端末局の移動が発生した際に、アナログビームの切り替えを行っても電波を途切れさせることなく端末局を追尾することが可能となる。
ここで、本実施形態では、ABF部111〜114及びDBF部143〜145が本発明に係るビーム形成手段に対応し、ビーム制御部147が本発明に係るビーム制御手段に対応し、到来方向推定部243が本発明に係る到来方向推定手段に対応し、送信BB部221が本発明に係る送信手段に対応している。
なお、本発明の範囲は、図示及び記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。更に、本発明の範囲は、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明は、第5世代移動通信等の無線アクセスシステム、近距離若しくは室内での高精細映像伝送、レーダ技術を応用した片方向若しくは双方向の通信等に利用することができる。
1:無線通信システム、 10:BS、 20:UE、
101:アンテナアレー、 105:データ伝送部、 106:主制御部、 107:インターフェース部、 108:端子、 111〜114:ABF部、 115:BB信号処理部、 116:MAC処理部、 121:RF部、 122:RFスイッチ、 123:バトラーマトリックス、 131:送信BB部、 132:受信BB部、 141:チャネル符号化部、 142:OFDM変調部、 143〜146:DBF部、 147:ビーム制御部、 151:OFDM復調部、 152:チャネル復号部、
201:アンテナ、 202:データ伝送部、 203:主制御部、 204:インタフェース部、 205:端子、 211:RF部、 212:BB信号処理部、 213:MAC処理部、 221:送信BB部、 222:受信BB部、 231:チャネル符号化部、 232:ODFM変調部、 241:OFDM復調部、 242:チャネル復号部、 243:到来方向推定部、
301:送信RF部、 302:RFスイッチ、 303:バトラーマトリックス、 304:ディジタルビーム形成部

Claims (4)

  1. 基地局と端末局との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を行うビーム形成手段と、前記端末局の位置に応じた方向にビームを形成するよう前記ビーム形成手段を制御するビーム制御手段とを備え、
    前記ビーム形成手段は、複数のアナログビーム形成部を有し、
    前記ビーム制御手段は、前記ビーム形成手段により形成中のビームの境界に前記端末局が近づいたか否かを判定し、前記端末局が前記境界に近づいたと判定された場合に、前記複数のアナログビーム形成部のうちの一部のアナログビーム形成部を、前記端末局の移動先となる方向にビームを形成するよう動作させるとともに、前記複数のアナログビーム形成部のうちの残りのアナログビーム形成部を、そのままの方向へのビームの形成を続けるよう動作させることを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記端末局は、前記基地局から受信した電波の伝搬特性に基づいて、前記電波の到来方向を推定する到来方向推定手段と、前記到来方向推定手段による推定結果を前記基地局に送信する送信手段とを備え、
    前記ビーム制御手段は、前記端末局から受信した前記推定結果に基づいて、前記端末局が前記境界に近づいたか否かを判定することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記ビーム形成手段は、ディジタルビーム形成ウェイトに応じたディジタルビーム形成処理を行う複数のディジタルビーム形成部を有し、各ディジタルビーム形成部の後段に前記アナログビーム形成部がそれぞれ接続され、
    前記アナログビーム形成部は、形成するビームの方向をスイッチ切り替えにより変更可能なバトラーマトリックスを用いて構成され、
    前記ビーム制御手段は、前記端末局から受信した前記推定結果に基づいて、各バトラーマトリクスのスイッチを切り替えると共に、前記ディジタルビーム形成ウェイトを算出して各ディジタルビーム形成部に通知することで、前記ビーム形成手段により形成されるビームの方向を変化させることを特徴とする無線通信システム。
  4. 基地局から端末局に向けて形成するビームを制御するビーム制御方法において、
    前記基地局は、アナログビーム形成とディジタルビーム形成を組み合わせたハイブリッドビーム形成を行うビーム形成手段を備え、端末局の位置に応じた方向にビームを形成するよう前記ビーム形成手段を制御しており、
    前記ビーム形成手段は、複数のアナログビーム形成部を有し、
    前記基地局が、前記ビーム形成手段により形成中のビームの境界に前記端末局が近づいたか否かを判定し、前記端末局が前記境界に近づいたと判定された場合に、前記複数のアナログビーム形成部のうちの一部のアナログビーム形成部を、前記端末局の移動先となる方向にビームを形成するよう動作させるとともに、前記複数のアナログビーム形成部のうちの残りのアナログビーム形成部を、そのままの方向へのビームの形成を続けるよう動作させることを特徴とするビーム制御方法。
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