JP6919455B2 - 電子部品装置 - Google Patents

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本発明は、電子部品装置に関する。
従来の電子部品装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載電子部品装置は、外表面上に端子電極が形成された電子部品本体と、端子電極に電気的に接続されるように接合される導電性の端子板部材と、を備え、端子電極と端子板部材とが、電気絶縁性の樹脂からなる樹脂接合材及びはんだからなるはんだ接合材によって接合されている。
特開2002−164246号公報
本発明の一側面は、外部電極と金属端子との接合部を介した接合強度の低下が抑制される電子部品装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電子部品装置は、素体と、素体に配置されている外部電極と、を備えている電子部品と、外部電極に電気的に接続されている金属端子と、少なくとも外部電極と金属端子との間に配置され、外部電極と金属端子とを接合すると共に電気的に接続する接合部と、を備え、金属端子は、外部電極と対向する一面を有する接続部と、接続部の一端から延びる脚部と、を有し、金属端子の接続部には、一端と当該一端と反対の他端との間において、外部電極と対向すると共に、一面から外部電極側に突出する突起部が設けられており、接合部は、はんだからなる第1接合部材と、樹脂からなる第2接合部材と、を含み、第1接合部材は、突起部と他端との間において、突起部と第2接合部材との間に配置されており、突起部と一端との間において、接続部と外部電極との間に隙間が形成されている。
本発明の一側面に係る電子部品装置では、接合部は、樹脂からなる第1接合部材と、はんだからなる第2接合部材と、を含んでいる。これにより、例えば、はんだからなる第2接合部材の接合強度に不足が生じている場合であっても、第1接合部材によって強度を補うことができる。したがって、電子部品装置では、接合強度を確保できる。
電子部品装置では、金属端子の接続部には、上記突起部が設けられている。第1接合部材は、突起部と接続部の他端との間において、突起部と第2接合部材との間に配置されている。この構成では、突起部と外部電極との間隔が狭くなっているため、第1接合部材を形成するときに、はんだが金属端子と外部電極との間から流れ出ることを突起部によって抑制できる。したがって、第1接合部材が確実に形成される。その結果、電子部品装置では、接合強度の低下を抑制できる。
電子部品においては、電子部品に撓みが発生した場合、外部電極の縁に応力が集中し易い。そのため、素体におけるクラックは、外部電極の縁を起点として発生し得る。電子部品装置では、第1接合部材は、突起部と接続部の他端との間において、突起部と第2接合部材との間に配置されている。すなわち、はんだからなる第1接合部材は、接続部の他端側に位置する外部電極の縁から離れた位置に配置される。当該外部電極の縁の近傍には、第2接合部材が配置される。樹脂からなる第2接合部材は、柔軟性を有している。そのため、回路基板等から金属端子を介して与えられる応力(ストレス)を第2接合部材で緩和できる。これにより、外部電極の縁に応力が集中することを抑制できる。したがって、素体にクラックが発生することを抑制できる。
電子部品装置では、突起部と接続部の一端との間において、接続部と外部電極との間に隙間が形成されている。この構成では、接続部の一端側に位置する外部電極の縁の近傍に接合部が配置されない。そのため、回路基板等から金属端子を介して与えられる応力が外部電極の縁に集中することを抑制できる。したがって、素体にクラックが発生することを抑制できる。
一実施形態においては、素体は、互いに対向している一対の端面と、互いに対向している一対の主面と、互いに対向している一対の側面と、を有し、外部電極は、一対の端面側のそれぞれに配置されており、第2接合部材は、端面と、接続部の他端側に位置する一方の主面と、にわたって配置されていてもよい。この構成では、第2接合部材が端面及び主面に配置されるため、接合強度をより一層確保できる。また、第2接合部材は、接続部の他端側に位置する外部電極の縁の近傍に配置される。したがって、回路基板等から金属端子を介して与えられる応力を第2接合部材で緩和できる。これにより、電子部品装置では、当該外部電極の縁に応力が集中することを抑制できる。したがって、電子部品装置では、素体にクラックが発生することを抑制できる。
一実施形態においては、電子部品は、複数の内部電極を備え、複数の内部電極は、一方の外部電極に電気的に接続された第1内部電極と、他方の外部電極に電気的に接続された第2内部電極と、接続導体により電気的に接続された複数の第3内部電極と、を含み、素体内において一方の主面側に配置された第1内部電極と第3内部電極とにより第1容量部が構成されており、素体内において他方の主面側に配置された第2内部電極と第3内部電極とにより第2容量部が構成されていてもよい。接続導体によって複数の第3内部電極が電気的に接続されている。これにより、第1容量部と第2容量部とが、電気的に直列に接続される。そのため、例えば、一方の容量部に不具合が生じた場合には、静電容量及び抵抗値に変化が生じる。そのため、電子部品装置では、実装後に電子部品に不具合が発生していたとしても、その不具合を検出することができる。
また、電子部品装置の電子部品では、第1容量部が一方の主面側の領域に構成され、第2容量部が他方の主面側の領域に構成される。そのため、電子部品では、第1外部電極及び第2外部電極の両方側から素体にクラックが発生した場合であっても、例えば、他方の側面側に配置された第2内部電極は破損し得るが、一方の側面側に配置された第1内部電極の破損を回避し得る。したがって、電子部品では、第1容量部を保護することが可能となる。このように、電子部品装置では、電子部品の素体にクラックが生じた場合であっても一部の容量部を保護できる。
一実施形態においては、一方の主面は、接続部の他端側に位置しており、隙間は、第2内部電極が引き出される素体の端面に対応する位置に形成されていてもよい。この構成では、接合部は、第2内部電極が引き出される位置に配置されない。すなわち、接合部は、他方の主面側に位置する外部電極の縁の近傍に配置されない。そのため、回路基板等から金属端子を介して与えられる応力が上記外部電極の縁に集中することを抑制できる。したがって、第2内部電極がクラックによって破損することを抑制できる。そのめ、少なくとも、第2容量部を保護することが可能となる。このように、電子部品装置では、電子部品の素体にクラックが生じた場合であっても一部の容量部を保護できる。
一実施形態においては、電子部品は、複数の内部電極を備え、複数の内部電極は、一方の外部電極に電気的に接続された第1内部電極と、他方の外部電極に電気的に接続された第2内部電極と、接続導体により電気的に接続された複数の第3内部電極と、を含み、第1内部電極及び第2内部電極は、一対の主面の対向方向において同じ位置に配置されており、第3内部電極は、第1内部電極及び第2内部電極のそれぞれと対向して配置されていてもよい。この構成では、接続導体によって複数の第3内部電極が電気的に接続されている。これにより、第1容量部と第2容量部とが、電気的に直列に接続される。そのため、例えば、一方の容量部に不具合が生じた場合には、静電容量及び抵抗値に変化が生じる。そのため、電子部品装置では、実装後に電子部品に不具合が発生していたとしても、その不具合を検出することができる。
また、電子部品装置の電子部品では、第1容量部が一方の端面側の領域に構成され、第2容量部が他方の端面側の領域に構成される。そのため、電子部品では、素体に撓みが生じて素体にクラックが発生した場合であっても、例えば、他方の端面側に配置された第2内部電極は破損し得るが、一方の端面側に配置された第1内部電極の破損を回避し得る。したがって、電子部品では、第1容量部を保護することが可能となる。このように、電子部品装置では、電子部品の素体にクラックが生じた場合であっても一部の容量部を保護できる。
本発明の一側面によれば、外部電極と金属端子との接合部を介した接合強度の低下が抑制される。
図1は、第1実施形態に係る電子部品装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示す電子部品装置の断面構成を示す図である。 図3は、図1に示す電子部品装置の積層コンデンサにおける素体の分解斜視図である。 図4は、図2に示す積層コンデンサの等価回路図である。 図5は、第2実施形態に係る電子部品装置の断面構成を示す図である。 図6は、図5に示す電子部品装置の積層コンデンサにおける素体の分解斜視図である。 図7は、図5に示す積層コンデンサの等価回路図である。 図8は、変形例に係る電子部品装置の断面構成を示す図である。 図9は、変形例に係る電子部品装置の断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1又は図2に示されるように、第1実施形態に係る電子部品装置100は、積層コンデンサ(電子部品)1と、金属端子20,22と、接合部30,32と、を備えている。
図1及び図2に示されるように、積層コンデンサ1は、素体2と、素体2の外表面に配置された第1外部電極3、第2外部電極4、第1接続導体5及び第2接続導体6と、を備えている。
素体2は、直方体形状を呈している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。素体2は、その外表面として、互いに対向している一対の端面2a,2bと、互いに対向している一対の主面2c,2dと、互いに対向している一対の側面2e、2fと、を有している。一対の主面2c,2dが対向している対向方向が第1方向D1である。一対の端面2a,2bが対向している対向方向が第2方向D2である。一対の側面2e,2fが対向している対向方向が第3方向D3である。本実施形態では、第1方向D1は、素体2の高さ方向である。第2方向D2は、素体2の長手方向であり、第1方向D1と直交している。第3方向D3は、素体2の幅方向であり、第1方向D1と第2方向D2とに直交している。
一対の端面2a,2bは、一対の主面2c,2dの間を連結するように第1方向D1に延びている。一対の端面2a,2bは、第3方向D3(一対の主面2c,2dの短辺方向)にも延びている。一対の側面2e,2fは、一対の主面2c,2dの間を連結するように第1方向D1に延びている。一対の側面2e,2fは、第2方向D2(一対の端面2a,2bの長辺方向)にも延びている。本実施形態では、主面2dは、積層コンデンサ1を他の電子機器(例えば、回路基板、又は、電子部品など)に実装する際、他の電子機器と対向する実装面として規定される。
素体2は、一対の主面2c,2dが対向している方向に複数の誘電体層(絶縁体層)10が積層されて構成されている。素体2では、複数の誘電体層10の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)が第1方向D1と一致する。各誘電体層10は、例えば誘電体材料(BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミック)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の素体2では、各誘電体層10は、各誘電体層10の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
積層コンデンサ1は、図2に示されるように、素体2内に配置されている内部導体として、複数の第1内部電極12と、複数の第1ダミー電極13と、複数の第2内部電極14と、複数の第2ダミー電極15と、複数の第3内部電極16と、を備えている。本実施形態では、複数の第1内部電極12の数(ここでは3個)は、複数の第2内部電極14の数と同じである。
複数の第1内部電極12、複数の第1ダミー電極13、複数の第2内部電極14、複数の第2ダミー電極15及び複数の第3内部電極16は、積層型の電気素子の内部電極として通常用いられる導電性材料(例えば、Ni又はCuなど)からなる。複数の第1内部電極12、複数の第1ダミー電極13、複数の第2内部電極14、複数の第2ダミー電極15及び複数の第3内部電極16は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第1内部電極12、第2内部電極14及び第3内部電極16は、素体2の第1方向D1において異なる位置(層)に配置されている。第1内部電極12と第3内部電極16とは、素体2内において、第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている。第2内部電極14と第3内部電極16とは、素体2内において、第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている。第1内部電極12と第1ダミー電極13とは、素体2内において、同じ位置(層)に配置されている。第2内部電極14と第2ダミー電極15とは、素体2内において、同じ位置(層)に配置されている。
図2に示されるように、複数の第1内部電極12は、素体2の第1方向D1において、一方の主面2c側の領域に配置されている。本実施形態では、複数の第1内部電極12は、素体2の第1方向D1での中央部分よりも、一方の主面2c側の領域に配置されている。
図3に示されるように、各第1内部電極12は、第2方向D2が長辺方向であると共に第3方向D3が短辺方向である矩形形状を呈している。第1内部電極12の長手方向の一端は、一方の端面2aに露出している。第1内部電極12の長手方向の他端は、他方の端面2bよりも一方の端面2a側に位置しており、他方の端面2bから離間している。第1内部電極12は、他方の端面2b、一対の主面2c,2d、及び、一対の側面2e,2fには露出していない。第1内部電極12は、一方の端面2aに露出した端部が第1外部電極3に電気的に接続されている。
各第1ダミー電極13は、第2方向D2が短手方向であると共に第3方向D3が長手方向である矩形形状を呈している。第1ダミー電極13の短手方向の一端は、他方の端面2bに露出している。第1ダミー電極13の短手方向の他端は、一方の端面2aよりも他方の端面2b側に位置しており、一方の端面2aから離間している。第1内部電極12と第1ダミー電極13とは、第2方向D2において所定の間隔をあけて配置されている(電気的に絶縁されている)。第1ダミー電極13は、他方の端面2bに露出した端部が第2外部電極4に電気的に接続されている。
図2に示されるように、複数の第2内部電極14は、素体2の第1方向D1において、他方の主面2d側の領域に配置されている。本実施形態では、複数の第2内部電極14は、素体2の第1方向D1での中央部分よりも、他方の主面2d側の領域に配置されている。
図3に示されるように、各第2内部電極14は、第2方向D2が長辺方向であると共に第3方向D3が短辺方向である矩形形状を呈している。第2内部電極14の一端は、他方の端面2bに露出している。第2内部電極14の長手方向の他端は、一方の端面2aよりも他方の端面2b側に位置しており、一方の端面2aから離間している。第2内部電極14は、一方の端面2a、一対の主面2c,2d、及び、一対の側面2e,2fには露出していない。第2内部電極14は、他方の端面2bに露出した端部が第2外部電極4に電気的に接続されている。
各第2ダミー電極15は、第2方向D2が短手方向であると共に第3方向D3が長手方向である矩形形状を呈している。第2ダミー電極15の短手方向の一端は、一方の端面2aに露出している。第2ダミー電極15の短手方向の他端は、他方の端面2bよりも一方の端面2a側に位置しており、他方の端面2bから離間している。第2内部電極14と第2ダミー電極15とは、第2方向D2において所定の間隔をあけて配置されている。第2ダミー電極15は、一方の端面2aに露出した端部が第1外部電極3に電気的に接続されている。
各第3内部電極16は、主電極部16aと、接続部16b,16cと、を含んでいる。主電極部16aは、第1方向D1で素体2の一部(誘電体層10)を介して、第1内部電極12又は第2内部電極14と対向している。主電極部16aは、第2方向D2が長辺方向であると共に第3方向D3が短辺方向である矩形形状を呈している。接続部16bは、主電極部16aの一辺(一方の長辺)から延び、一方の側面2eに露出している。接続部16cは、主電極部16aの一辺(他方の長辺)から延び、他方の側面2fに露出している。第3内部電極16は、一対の側面2e,2fに露出し、一対の端面2a,2b、及び、一対の主面2c,2dには露出していない。主電極部16aと、各接続部16b,16cとは、一体的に形成されている。
図1に示されるように、第1外部電極3は、一方の端面2a側に配置されている。第1外部電極3は、端面2aに配置されている電極部分3aと、一対の主面2c,2dのそれぞれに配置されている電極部分3b,3cと、一対の側面2e,2fのそれぞれに配置されている電極部分3d,3eと、を有している。電極部分3aと電極部分3b,3c,3d,3eとは、素体2の稜線部において接続されており、互いに電気的に接続されている。第1外部電極3は、1つの端面2a、一対の主面2c,2d、及び一対の側面2e,2fの五面に形成されている。電極部分3aは、第1内部電極12の端面2aに露出した部分をすべて覆うように配置されており、第1内部電極12は、第1外部電極3に直接的に接続されている。
第2外部電極4は、他方の端面2b側に配置されている。第2外部電極4は、端面2bに配置されている電極部分4aと、一対の主面2c,2dのそれぞれに配置されている電極部分4b,4cと、一対の側面2e,2fのそれぞれに配置されている電極部分4d,4eと、を有している。電極部分4aと電極部分4b,4c,4d,4eとは、素体2の稜線部において接続されており、互いに電気的に接続されている。第2外部電極4は、1つの端面2b、一対の主面2c,2d、及び一対の側面2e,2fの五面に形成されている。電極部分4aは、第2内部電極14の端面2bに露出した部分をすべて覆うように配置されており、第2内部電極14は、第2外部電極4に直接的に接続されている。
第1接続導体5は、一方の側面2e側において、第2方向D2での中央部分に配置されている。第1接続導体5は、側面2eに配置されている電極部分5aと、一対の主面2c,2dにそれぞれ配置されている電極部分5b,5cと、を有している。電極部分5aと電極部分5b及び電極部分5cとは、素体2の稜線部において接続されており、互いに電気的に接続されている。第1接続導体5は、一対の主面2c,2d及び一つの側面2eの三面に形成されている。
電極部分5aは、第3内部電極16の接続部16bの側面2eに露出した部分をすべて覆うように配置されており、接続部16bは、第1接続導体5に直接的に接続されている。すなわち、接続部16bは、主電極部16aと電極部分5aとを接続している。これにより、各第3内部電極16は、第1接続導体5に電気的に接続される。
第2接続導体6は、他方の側面2f側において、第2方向D2での中央部分に配置されている。第2接続導体6は、側面2fに配置されている電極部分6aと、一対の主面2c,2dにそれぞれ配置されている電極部分6b,6cと、を有している。電極部分6aと電極部分6b及び電極部分6cとは、素体2の稜線部において接続されており、互いに電気的に接続されている。第2接続導体6は、一対の主面2c,2d及び一つの側面2fの三面に形成されている。
電極部分6aは、第3内部電極16の接続部16cの側面2eに露出した部分をすべて覆うように配置されており、接続部16cは、第2接続導体6に直接的に接続されている。すなわち、接続部16cは、主電極部16aと電極部分6aとを接続している。これにより、各第3内部電極16は、第2接続導体6に電気的に接続される。
図4に示されるように、積層コンデンサ1は、第1容量部C1と、第2容量部C2と、を備える。第1容量部C1は、素体2内において第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている第1内部電極12と第3内部電極16とにより構成されている。本実施形態では、第1容量部C1は、素体2の第1方向D1での中央部分よりも、一方の主面2c側の領域に構成されている。第1容量部C1は、第1コンデンサ成分を構成している。
第2容量部C2は、素体2内において第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている第2内部電極14と第3内部電極16とにより構成されている。本実施形態では、第2容量部C2は、素体2の第1方向D1での中央部分よりも、他方の主面2d側の領域に構成されている。第2容量部C2は、第2コンデンサ成分を構成している。
積層コンデンサ1では、複数の第1容量部C1は、電気的に並列に接続されており、複数の第2容量部C2は、電気的に並列に接続されている。積層コンデンサ1では、第1容量部C1と第2容量部C2とは、電気的に直列に接続されている。具体的には、第1容量部C1と第2容量部C2とは、第1接続導体5及び第2接続導体6によって電気的に接続される複数の第3内部電極16により、電気的に直列に接続されている。なお、図4に示す第1容量部C1及び第2容量部C2の数は、図2に示す第1内部電極12、第2内部電極14及び第3内部電極16の数と必ずしも一致していない。
図1及び図2に示されるように、金属端子20,22は、第1外部電極3及び第2外部電極4にそれぞれ電気的に接続されている。金属端子20は、積層コンデンサ1(素体2)の端面2aに対向するように配置されている。金属端子20は、第1外部電極3と電気的に接続されている。金属端子20は、第1外部電極3を介して、第1内部電極12と電気的に接続されている。金属端子20は、L字形状を呈している。
金属端子20は、接続部24と、脚部25と、を備えている。接続部24及び脚部25は、板部材である。接続部24及び脚部25は、一体に形成されている。接続部24は、第1外部電極3(素体2の端面2a)と対向する一面24sを有している。接続部24には、第1外部電極3における端面2aに配置されている電極部分3aが電気的に接続されている。接続部24は、第1方向D1に延びており、第2方向D2から見て、矩形状を呈している。
接続部24には、突起部24aが設けられている。突起部24aは、接続部24の一端24bと他端24cとの間において、第1外部電極3と対向する位置に配置されている。突起部24aは、接続部24から第1外部電極3(積層コンデンサ1)側に突出している。突起部24aは、第1方向D1において、積層コンデンサ1の素体2の主面2d側に設けられている。本実施形態では、突起部24aは、接続部24の一部を屈曲させることにより形成されている。なお、突起部24aは、接続部24に別部材が配置されることにより構成されていてもよい。
脚部25は、接続部24の一端(下端)24bから第2方向D2に延在しており、第1方向D1から見て、矩形状を呈している。接続部24と脚部25とは、互いに交差する方向(本実施形態では、互いに直交する方向)に延びている。脚部25は、他の電子機器(例えば、回路基板又は電子部品など)に接続される。
金属端子22は、積層コンデンサ1(素体2)の端面2bに対向するように配置されている。金属端子22は、第2外部電極4と電気的に接続されている。金属端子22は、第2外部電極4を介して、第2内部電極14と電気的に接続されている。金属端子22は、L字形状を呈している。
金属端子22は、接続部26と、脚部27と、を備えている。接続部26及び脚部27は、板部材である。接続部26及び脚部27は、一体に形成されている。接続部26は、第2外部電極4(素体2の端面2b)と対向する一面26sを有している。接続部26には、第2外部電極4における端面2bに配置されている電極部分が電気的に接続されている。接続部26は、第1方向D1に延びており、第2方向D2から見て、矩形状を呈している。
接続部26には、突起部26aが設けられている。突起部26aは、第2外部電極4と対向する位置に配置されている。突起部26aは、接続部26から第2外部電極4(積層コンデンサ1)側に突出している。突起部26aは、第1方向D1において、積層コンデンサ1の素体2の主面2d側に設けられている。本実施形態では、突起部26aは、接続部26の一部を屈曲させることにより形成されている。なお、突起部26aは、接続部26に別部材が配置されることにより構成されていてもよい。
脚部27は、接続部26の一端26bから第2方向D2に延在しており、第1方向D1から見て、矩形状を呈している。接続部26と脚部27とは、互いに交差する方向(本実施形態では、互いに直交する方向)に延びている。脚部27は、他の電子機器(例えば、回路基板又は電子部品など)に接続される。
接合部30は、第1外部電極3と金属端子20とを接合している。本実施形態では、第1外部電極3の電極部分3aと金属端子20の接続部24とが、接合部30により接合されている。接合部30は、第1外部電極3と金属端子20を電気的に接続している。
接合部30は、第1接合部材33と、第2接合部材34と、を含んでいる。第1接合部材33は、はんだからなる。はんだとしては、例えば、錫を主成分とする非鉛系はんだなどが用いられる。
第1接合部材33は、接続部24の突起部24aと接続部24の他端24cとの間において、突起部24aと第2接合部材34との間に配置されている。すなわち、第1接合部材33は、第1方向D1において、第2接合部材34よりも下方で且つ突起部24aよりも上方に配置されている。第1接合部材33は、第1方向D1において所定の幅を有していると共に、第3方向D3に沿って延在している。
第2接合部材34は、例えば、絶縁性の樹脂からなる。第2接合部材34は、樹脂接着剤により形成されている。樹脂は、例えば、熱硬化性樹脂である。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、又はポリイミド樹脂などが用いられる。
第2接合部材34は、第1方向D1において、第1接合部材33よりも上方に配置されている。第2接合部材34は、内部電極が引き出される位置(素体2の端面2aに露出する位置)に配置されている。本実施形態では、第2接合部材34は、第1内部電極12が引き出される位置に配置されている。
第2接合部材34は、第1外部電極3の電極部分3a及び電極部分3b上に配置されている。第2接合部材34は、第1外部電極3の電極部分3a及び電極部分3bにわたって連続して配置されている。図1に示されるように、第2接合部材34は、電極部分3bにおいて、第3方向D3での中央部分に配置されている。すなわち、第2接合部材34は、電極部分3bにおいて、第3方向D3での両端部側に配置されていない。
電子部品装置100では、接続部24の突起部24aと接続部24の一端24bとの間において、接続部24と第1外部電極3との間に隙間G1が形成されている。すなわち、接合部30は、接続部24の突起部24aと接続部24の一端24bとの間において、接続部24と第1外部電極3との間に配置されていない。隙間G1の幅は、接合部30の幅(厚み)に応じて適宜設定される。
接合部32は、第2外部電極4と金属端子22とを接合している。本実施形態では、第2外部電極4の電極部分4aと金属端子22の接続部26とが、接合部32により接合されている。接合部32は、第2外部電極4と金属端子22を電気的に接続している。接合部32は、第1接合部材35と、第2接合部材36と、を含んでいる。第1接合部材35は、はんだからなる。第2接合部材36は、例えば、絶縁性の樹脂からなる。
第1接合部材35は、接続部26の突起部26aと接続部26の他端26cとの間において、突起部26aと第2接合部材36との間に配置されている。すなわち、第1接合部材35は、第1方向D1において、第2接合部材36よりも下方で且つ突起部26aの上方に配置されている。第1接合部材35は、第1方向D1において所定の幅を有していると共に、第3方向D3に沿って延在している。
第2接合部材36は、第1方向D1において、第1接合部材35よりも上方に配置されている。第2接合部材36は、内部電極が引き出される位置(素体2の端面2aに露出する位置)に配置されている。本実施形態では、第2接合部材36は、第1内部電極12が引き出される位置に配置されている。
第2接合部材36は、第1外部電極3の電極部分3a及び電極部分3b上に配置されている。第2接合部材36は、第1外部電極3の電極部分3a及び電極部分3bにわたって連続して配置されている。図1に示されるように、第2接合部材36は、電極部分3bにおいて、第3方向D3での中央部分に配置されている。すなわち、第2接合部材36は、電極部分3bにおいて、第3方向D3での両端部側に配置されていない。
電子部品装置100では、接続部26の突起部26aと接続部26の一端26bとの間において、接続部26と第2外部電極4との間に隙間G2が形成されている。すなわち、接合部32は、接続部26の突起部26aと接続部26の一端26bとの間において、接続部26と第2外部電極4との間に配置されていない。隙間G2の幅は、接合部32の幅(厚み)に応じて適宜設定される。
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品装置100では、接合部30,32は、樹脂からなる第1接合部材33,35と、はんだからなる第2接合部材34,36と、を含んでいる。これにより、例えば、はんだからなる第2接合部材34,36の接合強度に不足が生じている場合であっても、第1接合部材33,35によって強度を補うことができる。したがって、電子部品装置100では、接合強度を確保できる。
本実施形態に係る電子部品装置100では、金属端子20,22の接続部24,26には、突起部24a,26aが設けられている。第1接合部材33,35は、突起部24a,26aと接続部24,26の他端24c,26cとの間において、突起部24a,26aと第2接合部材34,36との間に配置されている。この構成では、突起部24a(26a)と第1外部電極3(第2外部電極4)との間隔が狭くなっているため、第1接合部材33(35)を形成するときに、はんだが金属端子20(22)と第1外部電極3(第2外部電極4)との間から流れ出ることを突起部24a(26a)によって抑制できる。したがって、第1接合部材33,35が確実に形成される。その結果、電子部品装置100では、接合強度の低下を抑制できる。
積層コンデンサ1においては、積層コンデンサ1に撓みが発生した場合、第1外部電極3及び第2外部電極4の縁に応力が集中し易い。そのため、素体2におけるクラックは、第1外部電極3及び第2外部電極4の縁を起点として発生し得る。電子部品装置100では、第1接合部材33(35)は、突起部24a(26a)と接続部24(26)の他端24c(26c)との間において、突起部24a(26a)と第2接合部材34(36)との間に配置されている。すなわち、はんだからなる第1接合部材33(35)は、接続部24(26)の他端24c(26c)側に位置する第1外部電極3(第2外部電極49)の縁(電極部分3b(4b))から離れた位置に配置される。第1外部電極3(第2外部電極4)の縁の近傍には、第2接合部材34(36)が配置される。樹脂からなる第2接合部材34(36)は、柔軟性を有している。そのため、電子部品装置100では、回路基板等から金属端子20(22)を介して与えられる応力(ストレス)を第2接合部材34(36)で緩和できる。これにより、第1外部電極3(第2外部電極4)の縁に応力が集中することを抑制できる。したがって、電子部品装置100では、素体2にクラックが発生することを抑制できる。
本実施形態に係る電子部品装置100では、突起部24a(26a)と接続部24(26)の一端24b(26b)との間において、接続部24(26)と第1外部電極3(第2外部電極4)との間に隙間G1(G2)が形成されている。この構成では、接続部24(26)の一端24b(26b)側に位置する第1外部電極3(第2外部電極4)の縁の近傍に接合部30(32)が配置されない。そのため、電子部品装置100では、回路基板等から金属端子20(22)を介して与えられる応力が第1外部電極3(第2外部電極44)の縁に集中することを抑制できる。したがって、電子部品装置100では、素体2にクラックが発生することを抑制できる。
本実施形態に係る電子部品装置100では、第2接合部材34(36)は、端面2a(2b)と、接続部24(26)の他端24c(26c)側に位置する一方の主面2cと、にわたって配置されている。この構成では、第2接合部材34(36)が端面2a(2b)及び主面2cに配置されるため、接合強度をより一層確保できる。また、第2接合部材34(36)は、接続部24(26)の他端24c(26c)側に位置する第1外部電極3(第2外部電極4)の縁の近傍に配置される。したがって、回路基板等から金属端子20(22)を介して与えられる応力を第2接合部材34(36)で緩和できる。これにより、電子部品装置100では、第1外部電極3(第2外部電極4)の縁に応力が集中することを抑制できる。したがって、電子部品装置100では、素体2にクラックが発生することを抑制できる。
本実施形態に係る電子部品装置100の積層コンデンサ1では、第1内部電極12と第3内部電極16とにより第1容量部C1が構成されており、第2内部電極14と第3内部電極16とにより第2容量部C2が構成されている。積層コンデンサ1では、第1接続導体5及び第2接続導体6によって、複数の第3内部電極16が電気的に接続される。これにより、第1容量部C1と第2容量部C2とが、電気的に直列に接続される。そのため、例えば、一方の容量部に不具合が生じた場合には、静電容量及び抵抗値に変化が生じる。そのため、電子部品装置100では、実装後に積層コンデンサ1に不具合が発生していたとしても、その不具合を検出することができる。
本実施形態に係る電子部品装置100の積層コンデンサ1では、第1内部電極12は、素体2内において一方の主面2c側に配置されており、第2内部電極14は、素体2内において他方の主面2d側に配置されており、第3内部電極16は、第1内部電極12及び第2内部電極14のそれぞれと対向して配置されている。この構成では、第1容量部C1が一方の主面2c側の領域に構成され、第2容量部C2が他方の主面2d側の領域に構成される。そのため、積層コンデンサ1では、第1外部電極3及び第2外部電極4の両方側から素体2にクラックが発生した場合であっても、例えば、第1内部電極12は破損し得るが、第2内部電極14の破損を回避し得る。したがって、積層コンデンサ1では、第2容量部C2を保護することが可能となる。このように、積層コンデンサ1では、素体2にクラックが生じた場合であっても一部の容量部を保護できる。
本実施形態に係る電子部品装置100では、積層コンデンサ1の素体2の一方の主面2cは、金属端子20,22の接続部24,26の他端24c,26c側に位置している。隙間G1,G2は、第2内部電極14が引き出される素体2の端面2bに対応する位置に形成されている。この構成では、接合部30,32は、第2内部電極14が引き出される位置に配置されない。すなわち、接合部30,32は、他方の主面2d側に位置する第1外部電極3及び第2外部電極4それぞれの縁の近傍に配置されない。そのため、回路基板等から金属端子20,22を介して与えられる応力が第1外部電極3及び第2外部電極4それぞれの縁に集中することを抑制できる。したがって、第2内部電極14がクラックによって破損することを抑制できる。そのめ、少なくとも、第2容量部C2を保護することが可能となる。このように、電子部品装置100では、積層コンデンサ1の素体2にクラックが生じた場合であっても一部の容量部を保護できる。
上記実施形態では、複数の第1内部電極12が主面2c側の領域に配置されており、複数の第2内部電極14が主面2d側の領域に配置されている形態を一例に説明した。すなわち、第1容量部C1が主面2c側の領域に構成され、第2容量部C2が主面2c側の領域に構成される形態を一例に説明した。しかし、複数の第1内部電極12が主面2d側の領域に配置され、複数の第2内部電極14が主面2c側の領域に配置されていてもよい。
[第2施形態]
図5に示されるように、第2実施形態に係る電子部品装置110は、積層コンデンサ1Aと、金属端子20,22と、接合部30,32と、を備えている。金属端子20,22及び接合部30,32は、第1実施形態と同様の構成を有している。
積層コンデンサ1Aは、素体2と、素体2の外表面に配置された第1外部電極3、第2外部電極4、第1接続導体5(図1参照)及び第2接続導体6と、を備えている。
積層コンデンサ1Aは、素体2内に配置されている内部導体として、複数の第1内部電極12Aと、複数の第2内部電極14Aと、複数の第3内部電極16と、を備えている。本実施形態では、複数の第1内部電極12の数(ここでは6個)は、複数の第2内部電極14の数と同じである。
第1内部電極12A及び第2内部電極14Aは、素体2の第1方向D1において同じ位置(層)に配置されている。第1内部電極12A及び第2内部電極14Aと第3内部電極16とは、素体2内において、第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている。
複数の第1内部電極12Aは、素体2の第2方向D2において、一方の端面2a側の領域に配置されている。本実施形態では、複数の第1内部電極12Aは、素体2の第2方向D2での中央部分よりも、一方の端面2a側の領域に配置されている。
図6に示されるように、第1内部電極12Aの一端は、一方の端面2aに露出している。第1内部電極12の他端は、第2内部電極14Aの他端と所定の間隔をあけて離間している。第1内部電極12は、他方の端面2b、一対の主面2c,2d、及び、一対の側面2e,2fには露出していない。第1内部電極12は、一方の端面2aに露出した端部が第1外部電極3に電気的に接続されている。
複数の第2内部電極14Aは、素体2の第2方向D2において、他方の端面2b側の領域に配置されている。本実施形態では、複数の第2内部電極14Aは、素体2の第2方向D2での中央部分よりも、他方の端面2b側の領域に配置されている。本実施形態では、第2内部電極14Aは、第1内部電極12Aと同じ形状を呈していると共に、同じ寸法を有している。
第2内部電極14Aの一端は、他方の端面2bに露出している。第2内部電極14Aの他端は、第1内部電極12Aの他端と所定の間隔をあけて離間している。第2内部電極14Aは、一方の端面2a、一対の主面2c,2d、及び、一対の側面2e,2fには露出していない。第2内部電極14は、他方の端面2bに露出した端部が第2外部電極4に電気的に接続されている。
各第3内部電極16は、主電極部16aと、接続部16b,16cと、を含んでいる。主電極部16aは、第1方向D1で素体2の一部(誘電体層10)を介して、第1内部電極12及び第2内部電極14と対向している。
図7に示されるように、積層コンデンサ1Aは、第1容量部C11と、第2容量部C22と、を備える。第1容量部C11は、素体2内において第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている第1内部電極12Aと第3内部電極16とにより構成されている。本実施形態では、第1容量部C11は、素体2の第2方向D2での中央部分よりも、一方の端面2a側の領域に構成されている。第1容量部C11は、第1コンデンサ成分を構成している。
第2容量部C22は、素体2内において第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている第2内部電極14Aと第3内部電極16とにより構成されている。本実施形態では、第2容量部C22は、素体2の第2方向D2での中央部分よりも、他方の端面2b側の領域に構成されている。第2容量部C22は、第2コンデンサ成分を構成している。
積層コンデンサ1Aでは、複数の第1容量部C11は、電気的に並列に接続されており、複数の第2容量部C22は、電気的に並列に接続されている。積層コンデンサ1Aでは、第1容量部C11と第2容量部C22とは、電気的に直列に接続されている。具体的には、第1容量部C11と第2容量部C22とは、第1接続導体5及び第2接続導体6によって電気的に接続される複数の第3内部電極16により、電気的に直列に接続されている。なお、図7に示す第1容量部C11及び第2容量部C22の数は、図5に示す第1内部電極12A、第2内部電極14A及び第3内部電極16の数と必ずしも一致していない。
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品装置110では、第1実施形態に係る電子部品装置100と同様に、電子部品装置100では、接合強度の低下を抑制できる。
本実施形態に係る電子部品装置110の積層コンデンサ1Aでは、第1容量部C11が一方の端面2a側の領域に構成され、第2容量部C22が他方の端面2b側の領域に構成される。そのため、積層コンデンサ1Aでは、素体2に撓みが生じて主面2c,2d側から素体2にクラックが発生した場合であっても、例えば、他方の端面2b側に配置された第2内部電極14Aは破損し得るが、一方の端面2a側に配置された第1内部電極12Aの破損を回避し得る。したがって、積層コンデンサ1Aでは、第1容量部C11を保護することが可能となる。このように、電子部品装置110では、積層コンデンサ1Aの素体2にクラックが生じた場合であっても一部の容量部を保護できる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、電子部品が積層コンデンサである形態を一例に説明した。しかし、電子部品は、積層コンデンサに限定されない。
上記実施形態では、複数の内部電極として、第1内部電極12(12A)、第2内部電極14(14A)及び第3内部電極16を含み、第1内部電極12(12A)と第3内部電極16とにより第1容量部C1(C11)が構成され、第2内部電極14(14A)と第3内部電極16とにより第2容量部C2(C22)が構成される形態を一例に説明した。しかし、積層コンデンサ(電子部品)では、2つの内部電極が交互に積層されることにより1つの容量部が構成されていてもよい。
上記実施形態では、積層コンデンサ1,1Aにおいて、素体2の側面2e,2fに第1接続導体5及び第2接続導体6を備える形態を一例に説明した。しかし、接続導体は、他の面に配置されていてもよい。また、積層コンデンサは、素体の外表面に接続導体が配置されていなくてもよい。この場合、複数の第3内部電極16は、例えば、ビア導体で接続されていてもよい。
上記実施形態では、第2接合部材34が第1外部電極3の電極部分3b(素体2の主面2c)上にも配置されている形態を一例に説明した。しかし、第2接合部材34は、電極部分3b上に配置されていなくてもよい。同様に、第2接合部材36は、電極部分4b上に配置されていなくてもよい。
上記実施形態では、第2接合部材34及び第2接合部材36が絶縁性の樹脂からなる形態を一例に説明した。しかし、第2接合部材は、導電性の樹脂であってもよい。
図8に示されるように、第1接合部材33は、その一部が突起部24aに配置されていてもよい。この場合、接続部24の突起部24aと接続部24の他端24cとの間とは、突起部24aの頂部と他端24cとの間のことである。また、第1接合部材35は、その一部が突起部26aに配置されていてもよい。
図9に示されるように、電子部品装置120の積層コンデンサ1Bは、素体2と、素体2の外表面に配置された第1外部電極3及び第2外部電極4と、を備えている。すなわち、積層コンデンサ1Bは、接続導体を備えていない。積層コンデンサ1Bは、素体2内に配置されている内部導体として、複数の第1内部電極12Bと、複数の第2内部電極14Bと、を備えていてもよい。複数の第1内部電極12Bは、第1外部電極3に電気的に接続されている。複数の第2内部電極14Bは、第2外部電極4に電気的に接続されている。第1内部電極12Bと第2内部電極14Bとは、素体2内において、第1方向D1に間隔を有して対向するように交互に配置されている。
上記実施形態では、第1外部電極3が、電極部分3a〜3eを有する形態を一例に説明した。しかし、第1外部電極3は、少なくとも、電極部分3aを有していればよい。同様に、第2外部電極4は、少なくとも、電極部分4aを有していればよい。
上記実施形態では、第1内部電極12,12A、第2内部電極14,14A及び第3内部電極16が、素体2の側面2e,2fに対して直交すると共に一対の端面2a,2bの対向方向に沿って延在している形態を一例に説明した。すなわち、誘電体層10の積層方向が、一対の主面2c,2dの対向方向である形態を一例に説明した。しかし、第1内部電極、第2内部電極及び第3内部電極は、素体2の主面2c,2dに直交すると共に一対の端面2a,2bの対向方向に沿って延在していてもよい。
1,1A,1B…積層コンデンサ(電子部品)、2…素体、2a,2b…端面、2c,2d…主面、2e,2f…側面、3…第1外部電極、4…第2外部電極、20,22…金属端子、24,26…接続部、24a,26a…・突起部、24b,26b…一端、24c,26c…他端、24s,26s…一面、30,32…接合部、33,35…第1接合部材、34,36…第2接合部材、100,110,120…電子部品装置、C1,C11…第1容量部、C2,C22…第2容量部、G1,G2…隙間。

Claims (6)

  1. 素体と、素体に配置されている外部電極と、を備えている電子部品と、
    前記外部電極に電気的に接続されている金属端子と、
    少なくとも前記外部電極と前記金属端子との間に配置され、前記外部電極と前記金属端子とを接合すると共に電気的に接続する接合部と、を備え、
    前記金属端子は、前記外部電極と対向する一面を有する接続部と、前記接続部の一端から延びる脚部と、を有し、
    前記金属端子の前記接続部には、前記一端と当該一端と反対の他端との間において、前記外部電極と対向すると共に、前記一面から前記外部電極側に突出する突起部が設けられており、
    前記接合部は、はんだからなる第1接合部材と、樹脂からなる第2接合部材と、を含み、
    前記第1接合部材は、前記突起部と前記他端との間において、前記突起部と前記第2接合部材との間に配置されており、
    前記突起部と前記一端との間において、前記接続部と前記外部電極との間に隙間が形成されている、電子部品装置。
  2. 前記素体は、互いに対向している一対の端面と、互いに対向している一対の主面と、互いに対向している一対の側面と、を有し、
    前記外部電極は、一対の前記端面側のそれぞれに配置されており、
    前記第2接合部材は、前記端面と、前記接続部の前記他端側に位置する一方の前記主面と、にわたって配置されている、請求項1に記載の電子部品装置。
  3. 前記電子部品は、複数の内部電極を備え、
    複数の前記内部電極は、一方の前記外部電極に電気的に接続された第1内部電極と、他方の前記外部電極に電気的に接続された第2内部電極と、接続導体により電気的に接続された複数の第3内部電極と、を含み、
    前記素体内において一方の前記主面側に配置された前記第1内部電極と前記第3内部電極とにより第1容量部が構成されており、
    前記素体内において他方の前記主面側に配置された前記第2内部電極と前記第3内部電極とにより第2容量部が構成されている、請求項2に記載の電子部品装置。
  4. 一方の前記主面は、前記接続部の前記他端側に位置しており、
    前記隙間は、前記第2内部電極が引き出される前記素体の前記端面に対応する位置に形成されている、請求項3に記載の電子部品装置。
  5. 前記電子部品は、複数の内部電極を備え、
    複数の前記内部電極は、一方の前記外部電極に電気的に接続された第1内部電極と、他方の前記外部電極に電気的に接続された第2内部電極と、接続導体により電気的に接続された複数の第3内部電極と、を含み、
    前記第1内部電極及び前記第2内部電極は、一対の前記主面の対向方向において同じ位置に配置されており、
    前記第3内部電極は、前記第1内部電極及び前記第2内部電極のそれぞれと対向して配置されている、請求項2に記載の電子部品装置。
  6. 前記素体は、互いに対向している一対の端面と、互いに対向している一対の主面と、互いに対向している一対の側面と、を有し、
    前記外部電極は、前記端面に配置されている第1電極部分と、一対の前記主面のそれぞれに配置されている2つの第2電極部分と、を有し、
    前記第2接合部材は、前記第2電極部分において、一対の前記側面の対向方向の中央部分に配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品装置。
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