JP6918167B1 - 設定装置、携帯端末システム、プログラム及び設定方法 - Google Patents

設定装置、携帯端末システム、プログラム及び設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信品質とユーザへの影響度合いとの調和を図る設定装置、携帯端末システム、プログラム及び設定方法を提供する。【解決手段】携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するためのPCIの値を設定する設定装置であって、携帯端末が接続しているセルを他のセルに切り替えることで発生するハンドオーバーの試行回数と各ハンドオーバーの切替前後のセル其々のPCIの値を含むHOR情報を取得する取得部と、HOR情報に基づいて、ハンドオーバーの切替前のセルのPCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、ハンドオーバーの切替後のセルのPCIの値に基づいて特定されるパターン情報とが重複する度合いを示す重複率を算出する算出部と、重複率と、算出部332が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、セルに新たなPCIの値を設定するための演算処理を実行可否を決定する決定部と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、設定装置、携帯端末システム、プログラム及び設定方法に関する。
基地局には、通信可能な領域を分割したセルごとに物理セル識別子(以下、「PCI(Physical Cell ID)」という。)が設定されており、携帯端末は、PCIの値に基づいて接続先のセルを識別したり、PCIの値に基づいて特定された送信パターンで所定の信号を基地局に送信したりする。特許文献1には、セルにPCIの値を設定するための技術が開示されている。
特表2015−536629号公報
隣接する複数のセル間においてPCIの値又は上記所定の信号の送信パターンが重複すると、携帯端末が接続先を一方のセルから他方のセルに切り替えることにより発生するハンドオーバーに失敗して呼切断したり、信号対干渉雑音比(SINR:Signal to Interference plus Noise power Ratio)が劣化したりし得るため、当該隣接する複数のセル間における通信品質が低下し得る。上述のとおり、上記所定の信号の送信パターンは、PCIの値に基づいて特定されるため、隣接するセル間において、上記所定の信号の送信パターンが重複しない場合、PCIの値も重複しない。そのため、上記所定の信号の送信パターンが重複しないように、各セルにPCIの値が設定されていることが望ましい。
しかしながら、上記所定の信号の送信パターンとして設定可能な信号の種類は、当該送信パターンとして設定可能な範囲がPCIの値として設定可能な範囲より小さく、当該送信パターンの数に限りがあること等から、全てのセルに対して所定の信号の送信パターンが重複しないように設定することが困難である。そのため、送信パターンの重複に由来する通信品質の低下を抑制し、通信品質を維持することが求められている。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、通信品質を維持することができる設定装置、携帯端末システム、プログラム及び設定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる設定装置は、携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定する設定装置であって、携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部と、前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部と、前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部と、を有する。
前記算出部は、予め定められた間隔で算出した複数の前記重複率に基づく統計量である統計重複率を前記重複率として算出してもよい。
前記決定部は、前記重複率と前記過去重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、前記演算処理を実行することを決定してもよい。
前記設定装置は、前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する選択部をさらに有してもよい。
前記基地局が設置されているエリアは、前記セルに前記PCIの値を割当可能な割当範囲が分割された複数の分割割当範囲のうちのいずれかを割り当てる単位として、複数の前記セルをそれぞれ含む複数のグループに分割されていてもよいし、前記設定装置は、前記HOR情報に基づいて、第1の前記グループと、当該第1のグループに含まれる前記セルとの間で前記ハンドオーバーが発生した前記セルを含む第2の前記グループとに対して、前記分割割当範囲を示すための割当範囲情報であって、それぞれ異なる前記割当範囲情報を割り当てる割当部をさらに有してもよいし、前記選択部は、前記グループごとに、当該グループに割り当てられた前記割当範囲情報に対応する前記分割割当範囲内における前記複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択してもよい。
前記割当部は、前記第1のグループに割り当てた前記割当範囲情報を、前記第1のグループ及び前記第2のグループとは異なる複数の他の前記グループのうち、少なくとも前記第1のグループと地理的に隣接していない前記他のグループに割り当ててもよい。
前記選択部が前記組合せを選択する処理は、組合せ最適化問題を解くことにより前記組合せを選択する処理であってもよいし、前記選択部は、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する処理を繰り返し実行した後において、各処理で選択した複数の前記組合せのうち、新たな前記PCIの値を設定する前記セルの数が相対的に少ない前記組合せを選択してもよい。
前記設定装置は、前記重複率と、前記選択部が選択した前記組合せに基づいて前記セルに新たな前記PCIの値を設定した場合に想定される前記重複度合いを示す想定重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、前記選択部が選択した前記組合せに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するPCI設定部をさらに有してもよい。
本発明の第2の態様にかかる携帯端末システムは、前記携帯端末と、前記携帯端末の接続先の複数の前記基地局と、前記携帯端末が前記複数の基地局の前記セルを識別するための前記PCIの値を設定する前記設定装置と、を有する。
本発明の第3の態様にかかるプログラムは、携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータを、携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部、前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部、及び前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部、として機能させる。
本発明の第4の態様にかかる設定方法は、携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータが実行する、携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得するステップと、前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出するステップと、前記重複率と、過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定するステップと、を有する。
本発明によれば、通信品質を維持することができるという効果を奏する。
携帯端末システムの概要を説明するための図である。 設定装置の構成を示す図である。 基地局情報データベースの構成の一例を示す図である。 基地局が設置されているエリアを模式的に表した図である。 複数のグループに分割されたエリアを模式的に表した図である。 設定装置の処理の流れを示すフローチャートである。
[携帯端末システムSの概要]
図1は、携帯端末システムSの概要を説明するための図である。携帯端末システムSは、携帯端末1と、基地局2と、設定装置3とを有する。携帯端末システムSは、通信事業者が通信サービスをユーザUに提供するためのシステムである。
携帯端末1は、通信サービスに加入したユーザUが使用する端末であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機器、タブレット型PC(Personal Computer)、小型PC、およびノート型PC等といった通信可能なデバイスである。
基地局2は、ユーザUに通信サービスを提供するために携帯端末1と通信する無線設備であり、屋内外の様々な場所に設けられている。基地局2には、一以上のアンテナが設けられており、当該アンテナから発せられた電波が届く範囲であるセルC内に存在する携帯端末1と電波を送受信する。基地局2が有するセルC、すなわち基地局2に設けられたアンテナには、予めPCIの値が設定されている。各基地局2には、例えば、それぞれ同じ数のアンテナが設けられている。
設定装置3は、セルCのPCIの値を設定するために用いられる装置であり、例えば、サーバである。PCIの値として設定可能な範囲は、予め定められており、例えば、設定装置3は、番号0から番号503まで(504個)の中からPCIの値をセルCに設定する。PCIは、携帯端末1が接続先のセルCを識別するための情報としての役割と、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報を特定するための情報としての役割とを有する。
基準信号は、例えば、LTE(Long Term Evolution)において通信品質を測定するために用いられる測定信号、又は5G(5th Generation)において携帯端末1がセルCを補足するために用いられる同期信号である。パターン情報は、PCIの値を所定の定数で除算したときの剰余である。所定の定数は、1つの基地局2に設けられたアンテナ(セルC)の数に対応する数値であってもよいし、任意の数値であってもよい。ここで、パターン情報が示す数値をpとし、PCIの値をmとし、所定の定数をnとした場合、パターン情報は、p=MOD(m、n)により算出することができる。例えば、所定の定数が「3」である場合、パターン情報として設定可能な範囲は、0から2までの3個しかないため、PCIの値として設定可能な範囲(上述した例において504個)より小さい。
図1に示す例において、基地局2aが通信可能な領域は、セルC1、セルC2及びセルC3の範囲であり、基地局2bが通信可能な領域は、セルC4、セルC5及びセルC6の範囲である。図1に示す例において、基地局2aが有するセルC3と、基地局2bが有するセルC4、C5とは隣接している。例えば、携帯端末1を所持するユーザUがセルC3内からセルC5内に移動すると、携帯端末1が接続先をセルC3からセルC5に切り替えることによりハンドオーバーが発生する。この場合において、セルC3及びセルC5のPCIの値が重複したりパターン情報が重複したりすると、呼切断したりSINRが劣化したりし得る。
ところで、各セルCの範囲は、一定ではなく、アンテナの送信電力レベル及び建物等の配置等によってそれぞれ異なる。例えば、セルC3内において、建物が新たに建てられたり取り壊されたりすると、セルC3の範囲が変動し、セルC3とセルC5とが隣接しなくなったり、セルC3とセルC6とが隣接したりし得る。PCIの値を設定したときには隣接していなかった複数のセルCが後発的に隣接すると、当該後発的に隣接した複数のセルCにおいてPCIの値又はパターン情報が重複する可能性が生じる。
隣接する複数のセルCにおいては、パターン情報が重複しないように各セルCにPCIの値が設定されていることが望ましい。しかしながら、上述したように、パターン情報においては、パターン情報として設定可能な範囲が小さい(PCIの値の範囲より小さい)こと、複数のセルCが後発的に隣接し得ること等から、全てのセルCに対して隣接する複数のセルCのパターン情報が重複しないようにPCIの値を設定することは困難である。
そのため、隣接する複数のセルCであって、パターン情報が重複している複数のセルC(以下、「MODn重複セルC」という)間におけるハンドオーバーの試行回数の変化に応じて、セルCにPCIの値を設定することが求められている。そこで、設定装置3は、MODn重複セルC間におけるハンドオーバーの試行回数が多くなった場合に、セルCに新たなPCIの値を設定する。
まず、設定装置3は、ハンドオーバーリレーション(HOR:Hand Over Relation)情報を基地局2a及び基地局2bから取得する(図1の(1))。HOR情報は、携帯端末1が接続しているセルCを他のセルCに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後のセルCそれぞれのPCIの値とを含む。
設定装置3は、HOR情報に基づいて、図1に示す6つのセルCにおいて、ハンドオーバーの切替前後のセルCそれぞれのパターン情報が重複する重複度合いを示す重複率を算出する(図1の(2))。重複率は、MODn重複セルC間におけるハンドオーバーの試行回数の相対的な多さを示す数値である。
例えば、隣接しているセルC3及びセルC4のパターン情報が重複しており、隣接しているセルC3及びセルC5のパターン情報が重複していないとする。この場合において、設定装置3は、隣接しているセルC3及びセルC4におけるハンドオーバーの試行回数と、隣接しているセルC3及びセルC5におけるハンドオーバーの試行回数とに基づいて、MODn重複セルCである、隣接しているセルC3及びセルC4におけるハンドオーバーの試行回数の相対的な多さを示す重複率を算出する。
そして、設定装置3は、図1に示す6つのセルCにおける最新重複率と、過去に算出された当該6つのセルCにおける過去重複率との差の大きさに基づいて、演算処理を実行するか否かを決定する(図1の(3))。その後、設定装置3は、演算処理を実行すると決定した場合に、当該演算処理を実行し、図1に示す6つのセルCのうち、少なくとも1つのセルC(例えば、セルC1、セルC2及びセルC3)に新たなPCIの値を設定する。
このようにすることで、設定装置3は、MODn重複セルC間におけるハンドオーバーの試行回数が多くなった場合に、当該ハンドオーバーの試行回数を低減させることができる。これにより、設定装置3は、隣接する複数のセルC間においてパターン情報が重複していることを起因として、呼切断したりSINRが劣化したりし得る携帯端末1の数を低減させることができる。その結果、設定装置3は、通信品質を維持することができる。
以下、設定装置3の構成について説明する。
[設定装置3の構成]
図2は、設定装置3の構成を示す図である。設定装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。通信部31は、基地局2と通信するためのネットワークインターフェイスであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含んで構成されている。
記憶部32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。記憶部32は、基地局2に関する情報を管理する基地局情報データベースを記憶している。図3は、基地局情報データベースの構成の一例を示す図である。図3に示す基地局情報データベースは、基地局2に関する情報として、グループIDと、基地局IDと、セルIDと、PCI値とを関連付けて記憶している。
グループIDは、グループを識別するための情報であり、具体的には、基地局2が配置されているエリアを分割した複数のグループのうちのいずれかであることを識別ための情報である。基地局IDは、基地局2を識別するための情報である。セルIDは、セルCを識別するための情報である。
図2に戻り、制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部331、算出部332、決定部333、選択部334、割当部335及びPCI設定部336として機能する。
取得部331は、通信部31を介して、携帯端末1が接続しているセルCを他のセルCに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後のセルCそれぞれのPCIの値とを含むHOR情報を複数の基地局2から取得する。
HOR情報は、携帯端末1がハンドオーバーする際に、基地局2及び携帯端末1の間で通信された特定のメッセージの数の情報を含む。例えば、あるセルC内に存在する携帯端末1が当該セルCに隣接する隣接セルCに近づき、隣接セルCの基準信号を受信すると、当該携帯端末1は、当該隣接セルCを有する基地局2に受信信号の品質情報を示す「Measurement Report」メッセージを送信する。
隣接セルCを有する基地局2は、品質情報に応じて、ハンドオーバーを指示する「RRC Connection Reconfiguration」メッセージを携帯端末1に送信する。ここで、基地局2は、「RRC Connection Reconfiguration」メッセージを送信した回数をアテンプト情報の回数として記憶する。そして、携帯端末1は、ハンドオーバー指示に応じて、隣接する基地局2へとハンドオーバーし、ハンドオーバーが成功すると「RRC Connection Reconfiguration Complete」メッセージをハンドオーバーした当該基地局2に送信する。ここで、基地局2は、「RRC Connection Reconfiguration Complete」メッセージを受信した回数をサクセス情報の回数として記憶する。
HOR情報は、このようなアテンプト情報の回数及びサクセス情報の回数等を含む。なお、携帯端末1は、基地局2から受信する基準信号の品質に基づいてハンドオーバーするので、アテンプト情報の回数およびサクセス情報の回数はほとんど一致する。したがって、取得部331が取得するハンドオーバー試行回数は、HOR情報に含まれる、携帯端末1から基地局2へと送信されるサクセス情報の回数および基地局2から携帯端末1へと送信されるアテンプト情報の回数のいずれか一方でよい。
取得部331は、例えば、アテンプト情報を携帯端末1に送信した基地局2のアンテナに対応するセルCに設定されているPCIの値と、当該アテンプト情報が送信される直前に当該携帯端末1からサクセス情報を受信した基地局2のアンテナに対応するセルCに設定されているPCIの値とを特定することにより、ハンドオーバーの切替前後のセルCそれぞれのPCIの値を含むHOR情報を取得する。取得部331は、基地局2を介して、ハンドオーバーの切替前後のセルCに関する情報(各セルCのセルID又は各セルCのPCIの値等)を携帯端末1から取得し、取得した当該セルCに関する情報に基づいてハンドオーバーの切替前後のセルCそれぞれのPCIの値を特定してもよい。取得部331は、外部のデータベース等からHOR情報を取得してもよい。
算出部332は、取得部331が複数の基地局2から取得したHOR情報に基づいて、切替前パターン情報と切替後パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する。切替前パターン情報は、HOR情報に含まれるハンドオーバーの切替前のセルCのPCIの値に基づいて特定されるパターン情報であり、切替後パターン情報は、HOR情報に含まれる当該ハンドオーバーの切替後のセルCのPCIの値に基づいて特定されるパターン情報である。
算出部332は、例えば、取得部331が複数の基地局2から取得したHOR情報それぞれに含まれるハンドオーバーの試行回数の合計と、切替前パターン情報及び切替後パターン情報が重複するセルC間におけるハンドオーバーの試行回数の合計との比を重複率として算出する。
算出部332は、予め定められた間隔(例えば、週ごと又は月ごと等)で算出した複数の重複率に基づく統計量である統計重複率を重複率として算出してもよい。統計重複率は、例えば、予め定められた間隔で算出した複数の重複率の平均値又は中央値等である。算出部332は、例えば、上記間隔とは異なる間隔(例えば、日ごと)で、重複率を算出する。
算出部332は、基地局2が設置されているエリアが分割されたグループごとに、当該グループに属する基地局2に対応するHOR情報に基づいて、重複率を算出してもよい。図4は、基地局2が設置されているエリアを模式的に表した図である。図4に示すエリアにおいては、グループが、グループG1、G2、G3の3つに分割されている。この場合、算出部332は、図4に示すグループG1、G2、G3それぞれの重複率を算出する。
なお、算出部332は、上記エリアに含まれる全てのグループの数より少ない数のグループをまとめた重複率を算出してもよい。この場合、算出部332は、全てのグループを対象としてまとめてもよいし、グループの規模(例えば、基地局2の数又はグループに基づく面積等)に応じて一部のグループを対象としてまとめてもよい。図4に示す例において、グループG1、G2がまとめられた場合(一部のグループを対象としてまとめる場合)、算出部332は、グループG1、G2に属する基地局2に対応するHOR情報に基づく重複率と、グループG3に属する基地局2に対応するHOR情報に基づく重複率とを算出する。
図2に戻り、決定部333は、算出部332が算出した最新重複率と、算出部332が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する。過去重複率は、例えば、直前にPCIの値がセルCに設定されたときに算出された重複率である。
具体的には、決定部333は、最新重複率と過去重複率との差が所定の閾値より大きいか否かに基づいて、演算処理を実行するか否かを決定する。所定の閾値は、例えば、設定装置3に予め設定されている。決定部333は、最新重複率と過去重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、演算処理を実行することを決定する。
選択部334は、決定部333が演算処理を実行すると決定した場合に、当該演算処理を実行する。具体的には、選択部334は、複数のセルCそれぞれにPCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、重複率が相対的に小さい組合せを選択する。選択部334は、例えば、複数のセルCそれぞれにPCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、重複率が最小である組合せを選択する。
選択部334は、複数のセルCそれぞれにPCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、重複率が最小値から許容値までの範囲に含まれる一以上の組合せを選択してもよい。許容値は、例えば、予め定められた数値を最小値に加算した数値である。この場合、選択部334は、一以上の組合せのうち、新たなPCIの値を設定するセルCの数が相対的に少ない組合せを選択する。選択部334は、例えば、一以上の組合せのうち、新たなPCIの値を設定するセルCの数が最も少ない組合せを選択する。
選択部334が組合せを選択する処理は、組合せ最適化問題を解くことにより組合せを選択する処理であり、当該処理ごとに選択される組合せが異なる。そこで、選択部334は、組合せを選択する処理を繰り返し実行した結果に基づいて、組合せを選択してもよい。具体的には、選択部334は、重複率が相対的に小さい組合せを選択する処理を繰り返し実行した後において、各処理で選択した複数の組合せのうち、新たなPCIの値を設定するセルCの数が相対的に少ない組合せを選択する。
選択部334は、例えば、既知の量子アニーリングを用いて、新たなPCIの値を設定するセルCの数が相対的に少ない組合せを選択する。このようにすることで、例えば、作業者がセルCに新たなPCIの値の設定を行う場合、設定装置3は、新たなPCIの値を設定するセルCの数が多くなることによって生じる作業者の負担の増大を低減させることができる。
選択部334は、グループごとに、当該グループにおいて重複率が相対的に小さい組合せを選択してもよい。具体的には、まず、割当部335は、HOR情報に基づいて、第1のグループと、当該第1のグループに含まれるセルCとの間でハンドオーバーが発生したセルCを含む第2のグループとに対して、それぞれ異なる割当範囲情報を割り当てる。
第1のグループは、例えば、ハンドオーバーの切替前のセルCに対応するセルIDに関連付けて基地局情報データベースに記憶されているグループIDに対応するグループである。第2のグループは、例えば、第1のグループに対応するグループIDとは異なるグループIDであって、ハンドオーバーの切替後のセルCに対応するセルIDに関連付けて基地局情報データベースに記憶されているグループIDに対応するグループである。
割当範囲情報は、分割割当範囲を示すための情報であり、具体的には、セルCにPCIの値を割当可能な割当範囲が分割された複数の分割割当範囲のうちのいずれかであることを示すための情報である。上記グループは、セルCにPCIの値を割当可能な割当範囲が分割された複数の分割割当範囲のうちのいずれかを割り当てる単位である。割当部335は、例えば、第1のグループに番号0から番号100までのPCIの値の範囲を割当範囲情報として割り当て、第2のグループに番号101から番号200までのPCIの値の範囲を割当範囲情報として割り当てる。
そして、選択部334は、グループごとに、当該グループに割り当てられた割当範囲情報に対応する分割割当範囲内において、当該グループに属する複数のセルCそれぞれにPCIの値を設定可能な組合せの中から、重複率が相対的に小さい組合せを選択する。このように、設定装置3は、グループごとに組合せを選択することにより、演算処理の量を低減することができる。これにより、設定装置3は、最適な組合せを選択する精度を向上させることができる。なお、複数のグループ(基地局2が設置されているエリアに含まれる全てのグループの数より少ない数のグループ)をまとめた重複率が算出された場合、選択部334は、当該複数のグループにおいて重複率が相対的に小さい組合せを選択してもよい。
割当部335は、第1のグループに割り当てた割当範囲情報を、第1のグループ及び第2のグループとは異なる複数の他のグループのうち、少なくとも第1のグループと地理的に隣接していない他のグループに割り当ててもよい。上述のとおり、各セルCの範囲が一定ではないため、割当部335は、グループG1に割り当てた割当範囲情報を、当該グループG1から2つ以上離れたグループG4以後のグループに割り当てることが望ましい。
図5は、複数のグループに分割されたエリアを模式的に表した図である。図5に示す例において、グループG1を第1のグループとし、グループG2を第2のグループとした場合、割当部335は、グループG1に割り当てた割当範囲情報を、グループG4以後のグループに割り当てる。同様に、グループG2を第1のグループとし、グループG3を第2のグループとした場合、割当部335は、グループG2に割り当てた割当範囲情報を、グループG5以後のグループに割り当てる。このようにすることで、設定装置3は、複数のグループ間でセルCが隣接する蓋然性を低減させることができる。これにより、設定装置3は、隣接するセルCのPCIの値が重複する蓋然性を低減させることができる。
図2に戻り、PCI設定部336は、演算処理の実行結果に基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定する。具体的には、PCI設定部336は、選択部334が選択した組合せに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定する。
より具体的には、まず、PCI設定部336は、通信部31を介して、新たなPCIの値を設定する設定対象のセルCの基地局2に当該新たなPCIの値を示す情報を送信する。そして、基地局2は、設定装置3から新たなPCIの値を示す情報を取得すると、設定対象のセルCに対応するアンテナに当該新たなPCIの値を設定する。なお、PCI設定部は、選択部334が選択した組合せを示す情報を不図示の出力部に出力させ、作業者が出力部によって出力された情報を参照して設定対象のセルCに新たなPCIの値を設定してもよい。
PCI設定部336は、PCIの値の設定前後における重複率の差が大きい場合に、選択部334が選択した組合せに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定してもよい。具体的には、PCI設定部336は、最新重複率と、選択部334が選択した組合せに基づいてセルCに新たなPCIの値を設定した場合に想定される重複度合いを示す想定重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、選択部334が選択した組合せに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定する。
この場合、算出部332は、HOR情報に含まれるハンドオーバーの試行回数と、選択部334が選択した組合せとに基づいて、想定重複率を算出する。このようにすることで、設定装置3は、セルCに新たなPCIの値を設定しても通信品質がほとんど改善しないという事態を回避することができる。
[設定装置3の処理]
続いて、設定装置3の処理の流れについて説明する。図6は、設定装置3の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、取得部331が各基地局2からHOR情報を取得したことを契機として開始する(S1)。
算出部332は、取得部331が各基地局2から取得したHOR情報に基づいて、切替前パターン情報と切替後パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する(S2)。決定部333は、算出部332が算出した最新重複率と、算出部332が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する(S3)。
決定部333は、演算処理を実行しないと決定した場合(S3においてNOの場合)、処理を終了する。一方、決定部333が演算処理を実行すると決定した場合(S3においてYESの場合)、複数のセルCそれぞれにPCIの値を設定可能な組合せの中から、重複率が相対的に小さい組合せを選択する(S4)。そして、PCI設定部336は、選択部334が選択した組合せに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定する(S5)。
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、設定装置3は、HOR情報に基づいてハンドオーバーの切替前後における切替前パターン情報と切替後パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する。そして、設定装置3は、算出した最新重複率と、過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、セルCに新たなPCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する。
このようにすることで、設定装置3は、MODn重複セルC間におけるハンドオーバーの試行回数が多くなった場合に、当該ハンドオーバーの試行回数を低減させることができる。これにより、設定装置3は、隣接する複数のセルC間においてパターン情報が重複していることを起因として、呼切断したりSINRが劣化したりし得る携帯端末1の数を低減させることができる。その結果、設定装置3は、通信品質を維持することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 携帯端末
2 基地局
3 設定装置
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
331 取得部
332 算出部
333 決定部
334 選択部
335 割当部
336 PCI設定部
C セル
S 携帯端末システム
U ユーザ

Claims (13)

  1. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定する設定装置であって、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部と、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部と、
    前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部と、
    前記基地局が設置されているエリアが、前記セルに前記PCIの値を割当可能な割当範囲が分割された複数の分割割当範囲のうちのいずれかを割り当てる単位として、複数の前記セルをそれぞれ含む複数のグループに分割されている場合において、前記HOR情報に基づいて、第1の前記グループと、当該第1のグループに含まれる前記セルとの間で前記ハンドオーバーが発生した前記セルを含む第2の前記グループとに対して、前記分割割当範囲を示すための割当範囲情報であって、それぞれ異なる前記割当範囲情報を割り当てる割当部と、
    前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、前記グループごとに、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せであって、当該グループに割り当てられた前記割当範囲情報に対応する前記分割割当範囲内における前記複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する選択部と、
    を有する設定装置。
  2. 前記割当部は、前記第1のグループに割り当てた前記割当範囲情報を、前記第1のグループ及び前記第2のグループとは異なる複数の他の前記グループのうち、少なくとも前記第1のグループと地理的に隣接していない前記他のグループに割り当てる、
    請求項に記載の設定装置。
  3. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定する設定装置であって、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部と、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部と、
    前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部と、
    前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する処理であって、組合せ最適化問題を解くことにより前記組合せを選択する前記処理を繰り返し実行し、前記処理を繰り返し実行した後において、各処理で選択した複数の前記組合せのうち、新たな前記PCIの値を設定する前記セルの数が相対的に少ない前記組合せを選択する選択部と、
    を有する設定装置。
  4. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定する設定装置であって、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部と、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部と、
    前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部と、
    前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する選択部と、
    前記重複率と、前記選択部が選択した前記組合せに基づいて前記セルに新たな前記PCIの値を設定した場合に想定される前記重複度合いを示す想定重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、前記選択部が選択した前記組合せに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するPCI設定部と、
    を有する設定装置。
  5. 前記算出部は、予め定められた間隔で算出した複数の前記重複率に基づく統計量である統計重複率を前記重複率として算出する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の設定装置。
  6. 前記決定部は、前記重複率と前記過去重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、前記演算処理を実行することを決定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の設定装置。
  7. 前記携帯端末と、
    前記携帯端末の接続先の複数の前記基地局と、
    前記携帯端末が前記複数の基地局の前記セルを識別するための前記PCIの値を設定する、請求項1からのいずれか一項に記載の設定装置と、
    を有する携帯端末システム。
  8. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータを、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部
    前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部、
    前記基地局が設置されているエリアが、前記セルに前記PCIの値を割当可能な割当範囲が分割された複数の分割割当範囲のうちのいずれかを割り当てる単位として、複数の前記セルをそれぞれ含む複数のグループに分割されている場合において、前記HOR情報に基づいて、第1の前記グループと、当該第1のグループに含まれる前記セルとの間で前記ハンドオーバーが発生した前記セルを含む第2の前記グループとに対して、前記分割割当範囲を示すための割当範囲情報であって、それぞれ異なる前記割当範囲情報を割り当てる割当部、及び
    前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、前記グループごとに、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せであって、当該グループに割り当てられた前記割当範囲情報に対応する前記分割割当範囲内における前記複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する選択部、
    として機能させるためのプログラム。
  9. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータが実行する、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得するステップと、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出するステップと、
    前記重複率と、過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定するステップと、
    前記基地局が設置されているエリアが、前記セルに前記PCIの値を割当可能な割当範囲が分割された複数の分割割当範囲のうちのいずれかを割り当てる単位として、複数の前記セルをそれぞれ含む複数のグループに分割されている場合において、前記HOR情報に基づいて、第1の前記グループと、当該第1のグループに含まれる前記セルとの間で前記ハンドオーバーが発生した前記セルを含む第2の前記グループとに対して、前記分割割当範囲を示すための割当範囲情報であって、それぞれ異なる前記割当範囲情報を割り当てるステップと、
    前記演算処理を実行すると決定した場合に、前記グループごとに、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せであって、当該グループに割り当てられた前記割当範囲情報に対応する前記分割割当範囲内における前記複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択するステップと、
    を有する設定方法。
  10. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータを、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部、
    前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部、及び
    前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する処理であって、組合せ最適化問題を解くことにより前記組合せを選択する前記処理を繰り返し実行し、前記処理を繰り返し実行した後において、各処理で選択した複数の前記組合せのうち、新たな前記PCIの値を設定する前記セルの数が相対的に少ない前記組合せを選択する選択部、
    として機能させるためのプログラム。
  11. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータが実行する、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得するステップと、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出するステップと、
    前記重複率と、過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定するステップと、
    前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する処理であって、組合せ最適化問題を解くことにより前記組合せを選択する前記処理を繰り返し実行するステップと、
    前記処理を繰り返し実行した後において、各処理で選択した複数の前記組合せのうち、新たな前記PCIの値を設定する前記セルの数が相対的に少ない前記組合せを選択するステップと、
    を有する設定方法。
  12. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータを、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得する取得部、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出する算出部、
    前記重複率と、前記算出部が過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定する決定部、
    前記決定部が前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択する選択部、及び
    前記重複率と、前記選択部が選択した前記組合せに基づいて前記セルに新たな前記PCIの値を設定した場合に想定される前記重複度合いを示す想定重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、前記選択部が選択した前記組合せに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するPCI設定部、
    として機能させるためのプログラム。
  13. 携帯端末が接続先の基地局のセルを識別するための物理セル識別子(PCI)の値を設定するコンピュータが実行する、
    携帯端末が接続している前記セルを他の前記セルに切り替えることにより発生するハンドオーバーの試行回数と、各ハンドオーバーの切替前後の前記セルそれぞれの前記PCIの値とを含むハンドオーバーリレーション(HOR)情報を取得するステップと、
    前記HOR情報に基づいて、前記ハンドオーバーの切替前の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される、基準信号の送信パターンを定めるためのパターン情報と、前記ハンドオーバーの切替後の前記セルの前記PCIの値に基づいて特定される前記パターン情報とが重複する重複度合いを示す重複率を算出するステップと、
    前記重複率と、過去に算出した過去重複率との差の大きさに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するための演算処理を実行するか否かを決定するステップと、
    前記演算処理を実行すると決定した場合に、複数の前記セルそれぞれに前記PCIの値を設定可能な複数の組合せの中から、前記重複率が相対的に小さい前記組合せを選択するステップと、
    前記重複率と、選択した前記組合せに基づいて前記セルに新たな前記PCIの値を設定した場合に想定される前記重複度合いを示す想定重複率との差が所定の閾値より大きい場合に、選択した前記組合せに基づいて、前記セルに新たな前記PCIの値を設定するステップと、
    を有する設定方法。
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