JP6917310B2 - 脂溶性の活性物質を含む安定なレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物 - Google Patents

脂溶性の活性物質を含む安定なレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物 Download PDF

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Description

本明細書に記載される態様は、脂溶性の活性物質を有する改善された飲料組成物と関連方法とに関する。より具体的には、本明細書に記載される態様は、脂溶性の活性物質を含む安定なレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物、斯かる組成物を作る方法、及び使用の方法に関する。
薬草茶飲料は、種々の病気を処置するために早期医療行為及び民間伝承に長いこと用いられて来た。それらの飲料は、典型的には、治療活性化合物を含有することが公知の植物の葉、幹、及び/又は根を煎出することによって調製される。しかしながら、それらの植物から製造される煎出液は多くの場合に不味く、活性成分の送達は非常に不精確である。なぜなら、活性物質は植物材料から浸出されなければならないからである。
脂溶性の活性物質を含ませた飲料製品が最近開発されており、これらは(i)脂溶性の活性物質を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを提供するステップと(ii)脂溶性の活性物質を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬するステップとによって得られ得、それによって、脂溶性の活性物質を含ませた飲料製品を製造する(2015年6月10日出願の特許文献1)。多くの治療薬は高度に脂溶性であり、それらが脂質及びいくつかの有機溶媒中に可溶性である一方で水中には実質的に不溶性又は希薄にのみ可溶性であるということを意味している。具体的には、最近開発された脂溶性の活性物質を含ませた飲料製品は、それらが対象における脂溶性の活性物質の増強されたバイオアベイラビリティを提供する一方で脂溶性の活性物質の不快な味をマスキングするように、カンナビノイド、ニコチン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、及びビタミンを含む。
消費者が茶を煎出しそれを即座に消費することは直截的なプロセスであるが、多くの消費者は直ちに消費できる調製済み飲料の携帯利便性を選好する。市場には多数のレディ・トゥ・ドリンク(RTD)飲料がある。具体的には、部分的には消費者が炭酸ソフトドリンクと比較して茶をより健康的な飲料オプションと見なしていることが原因で、RTD市場の茶カテゴリーは急速な成長を近年経験している。
脂溶性の活性物質を含む改善された飲料組成物の必要がある。具体的には、脂溶性の活性物質を含む安定なレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物、斯かる組成物を作る方法、及び使用の方法の必要がある。
米国特許出願第14/735,844号
先述の問題に全体的に若しくは部分的に、及び/又は当業者によって観察されており得る他の問題に対処するために、本開示は、下に示されるように例として記載される組成物及び方法を提供する。
1つの態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物が提供され、(a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油と茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと(b)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーションし、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと(c)デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬し、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとによって得られ得る。さらなる態様において、ステップ(a)は脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油を茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する。別の態様において、ステップ(a)は、さらに、茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む。いくつかの態様において、ステップ(b)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む。
別の態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物が提供され、(a)脂溶性の活性物質を含む食用油と乳化剤を組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含む混合物を製造するステップと(b)混合物をデハイドレーションし、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含むデハイドレーションされた混合物を製造するステップと(c)デハイドレーションされた混合物をレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物と混合し、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとによって得られ得る。別の態様において、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物は、非炭酸飲料、炭酸飲料、コーラ、ルートビア、果物風味飲料、シトラス風味飲料、果物ジュース、果物含有飲料、野菜ジュース、野菜含有飲料、茶、コーヒー、乳飲料、蛋白質含有飲料、シェイク、スポーツドリンク、エナジードリンク、及びフレーバード・ウォーターからなる群から選択される。
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、脂溶性の活性物質はカンナビノイド、ニコチン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、及びビタミンからなる群から選択される。他の態様において、カンナビノイドは非精神作用性のカンナビノイド、例えばカンナビジオールである。他の態様において、NSAIDはアセチルサリチル酸、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、及びピロキシカムからなる群から選択される。他の態様において、脂溶性の活性物質はビタミンEである。
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、乳化剤は、アラビアガム、化工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイ蛋白質分離物、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレラン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、並びにセルロース誘導体、又はその組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、バイオアベイラビリティ増強剤は食用油若しくは脂肪、保護コロイド、又は保護コロイド及び食用油若しくは脂肪両方である。別の態様において、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質の味マスキング剤でもまたある。バイオアベイラビリティ増強剤が保護コロイド、食用油、若しくは脂肪、及び脂溶性の活性物質の味マスキング剤両方である別の具体的な態様において、バイオアベイラビリティ増強剤は無脂肪ドライミルクである。さらなる態様において、バイオアベイラビリティ増強剤はオメガ−6脂肪酸を実質的に不含である。他の態様において、対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティは、バイオアベイラビリティ増強剤の非存在下における対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティよりも少なくとも約1.5倍、2倍、5倍、又は10倍高い。さらなる態様において、対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティは20%よりも高い。
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、香料はバニラ、バニリン、エチルバニリン、オレンジ油、ペパーミント油、苺、ラズベリー、及びその混合物からなる群から選択される。
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、澱粉は、タピオカ澱粉、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、ゼラチン、デキストリン、シクロデキストリン、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、架橋澱粉、アルファ澱粉、オクテニルコハク酸エステル、及び酸、熱、又は酵素によって澱粉を処置することによって得られる加工澱粉からなる群から選択される。
さらなる態様においては、状態を処置する方法が提供され、本明細書において開示される組成物の何れかをその必要がある対象に投与することを含む。本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質がカンナビノイドである1つの態様において、状態は、心臓疾患、例えば心臓病、虚血性梗塞、及び心代謝系障害、神経系疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)認知症、肥満、代謝障害、例えばインスリン関連欠乏症及び脂質プロファイル、肝疾患、糖尿病、及び食欲障害、癌化学療法、良性前立腺肥大、過敏性腸症候群、胆道疾患、卵巣障害、マリファナ乱用、並びにアルコール、オピオイド、ニコチン、又はコカイン嗜癖からなる群から選択される。本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質がニコチンである別の態様において、状態はニコチン関連障害である。本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質が本明細書に記載されるNSAIDである別の態様において、状態は痛み、熱、及び/又は炎症関連疾患若しくは障害である。本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質がビタミン、具体的には本明細書に記載されるビタミンEである別の態様において、状態はビタミンE欠乏症及び/又はビタミンE関連疾患若しくは障害である。
さらなる態様においては、脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する方法が提供され、本明細書において開示される組成物の何れかをヒトの体温よりも高いか又はそれに等しい温度まで加熱することを含む。いくつかの態様において、その必要がある対象への本明細書において開示される組成物の何れかの経口投与は、ヒトの体温に等しい温度への組成物の加熱をもたらす。
別の態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスが提供され、(a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油と茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと(b)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーションし、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと(c)デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬し、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとを含む。さらなる態様において、ステップ(a)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油を茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む。いくつかの態様において、ステップ(b)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む。
別の態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスが提供され、(a)脂溶性の活性物質を含む食用油と乳化剤を組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含む混合物を製造するステップと(b)混合物をデハイドレーションし、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含むデハイドレーションされた混合物を製造するステップと(c)デハイドレーションされた混合物をレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物と組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとを含む。別の態様において、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物は、非炭酸飲料、炭酸飲料、コーラ、ルートビア、果物風味飲料、シトラス風味飲料、果物ジュース、果物含有飲料、野菜ジュース、野菜含有飲料、茶、コーヒー、乳飲料、蛋白質含有飲料、シェイク、スポーツドリンク、エナジードリンク、及びフレーバード・ウォーターからなる群から選択される。
本発明の他の組成物、方法、特徴、及び利点は、当業者には明らかであるか、又は次の図面及び詳細な説明の精査によって明らかになるであろう。全ての斯かる追加の組成物、方法、特徴、及び利点が本明細書に包含され、本発明の範囲内であり、附属の請求項によって保護されるということが意図されている。
本発明は次の図面を参照することによってより良く理解され得る。図面中のコンポーネントは必ずしも一定比率ではなく、その代わりに本発明の原理を説明することに重点が置かれている。図面中の類似の参照数字は異なる視野間で対応する部分を呼称している。
図1は、配合されたカンナビジオール油、ヒマワリ油、及びアラビアガムの写真である。
ここで、本開示の主題が附属の図面を参照して下により詳しく記載され、その中では本発明の全てではなくいくつかの実施形態が示される。類似の数は類似の要素を一貫して指す。本開示の主題は多くの異なる形態で実施され得、本明細書において示される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が該当する法的要件を満たすように提供される。確かに、本明細書において示される本開示の主題の多くの改変及び他の実施形態は、先述の説明及び附属の図面において提示される教示の恩恵を有する本開示の主題が関係する当業者に思い浮かぶであろう。故に、本開示の主題が開示されている具体的な実施形態に限定されるものではないということと、改変及び他の実施形態は添付の請求項の範囲内に包含されることが意図されているということとは理解されるであろう。
本明細書に記載される態様は、脂溶性の活性物質を有する改善された飲料組成物と関連方法とに関する。より具体的には、本明細書に記載される態様は、脂溶性の活性物質を含む安定な レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物、斯かる組成物を作る方法、及び使用の方法に関する。
I.組成物
1つの態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物が提供され、(a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油と茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと(b)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーションし、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと(c)デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬し、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとによって得られ得る。さらなる態様において、ステップ(a)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油を茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む。いくつかの態様において、ステップ(b)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む。
別の態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物が提供され、(a)脂溶性の活性物質を含む食用油と乳化剤を組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含む混合物を製造するステップと(b)混合物をデハイドレーションし、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含むデハイドレーションされた混合物を製造するステップと(c)デハイドレーションされた混合物をレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物と組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとによって得られ得る。別の態様において、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物は非炭酸飲料、炭酸飲料、コーラ、ルートビア、果物風味飲料、シトラス風味飲料、果物ジュース、果物含有飲料、野菜ジュース、野菜含有飲料、茶、コーヒー、乳飲料、蛋白質含有飲料、シェイク、スポーツドリンク、エナジードリンク、及びフレーバード・ウォーターからなる群から選択される。
本明細書において開示されるレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物が調製された後に、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物は、典型的には、大きいバルク容器に、又はガラスボトル、プラスチックボトル、テトラパック、若しくは缶などの個々の容器に無菌的に分注される。
A.脂溶性の活性物質
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、脂溶性の活性物質はカンナビノイド、ニコチン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、及びビタミンからなる群から選択される。他の態様において、カンナビノイドは非精神作用性のカンナビノイド、例えばカンナビジオールである。他の態様において、NSAIDはアセチルサリチル酸、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、及びピロキシカムからなる群から選択される。他の態様において、脂溶性の活性物質はビタミンEである。
i.カンナビノイド カンナビス・サティバ・エル(Cannabis sativa L.)は娯楽及び薬用目的両方に最も広く用いられる植物の1つである。500個超の天然構成成分がC.サティバから単離及び同定されており、いくつかの化学物質クラスをカバーしている(アーメッド等(Ahmed et al.)著,ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ(Journal of Natural Products),2008年,71巻,p.536−542、アーメッド等(Ahmed et al.)著,テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),2008年,49巻,p.6050−6053、エルソーリ及びスレイド(ElSohly & Slade)著,ライフサイエンシズ(Life Sciences),2005年,78巻,p.539−548、ラドワン等(Radwan et al.)著,ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ(Journal of Natural Products),2009年,72巻,p.906−911、ラドワン等(Radwan et al.)著,プランタ・メディカ(Planta Medica),2008年,74巻,p.267−272、ラドワン等(Radwan et al.)著,ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ(Journal of Natural Products),2008年,69巻,p.2627−2633、ロス等(Ross et al.)著,ザガジグ・ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンシズ(Zagazig Journal of Pharmaceutical Sciences),1995年,4巻,p.1−10、ターナー等(Turner et al.)著,ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ(Journal of Natural Products),1980年,43巻,p.169−170)。カンナビノイドはテルペノフェノリックスという化学物質クラスに属し、このうち少なくとも85個がカンナビスから特有に同定されている(ボルゲルト等(Borgelt et al.)著,ファーマコセラピー(Pharmacotherapy),2013年,33巻,p.195−209)。
カンナビノイドは人体中に見いだされるカンナビノイド受容体(CB、CB)に対するリガンドである(パートウィー(Pertwee)著,ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Pharmacology & Therapeutics),1997年,74巻,p.129−180)。カンナビノイドは通常は次の群、古典的カンナビノイド、非古典的カンナビノイド、アミノアルキルインドール誘導体、及びエイコサノイドに分けられる(パートウィー(Pertwee)著,ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Pharmacology & Therapeutics),1997年,74巻,p.129−180)。古典的カンナビノイドは、C.サティバ・エルから単離されたもの、又はそれらの合成アナログである。非古典的カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール(THC)の二又は三環式アナログである(ピラン環なし)。アミノアルキルインドール及びエイコサノイドは古典的及び非古典的カンナビノイドと比較して構造において実質的に異なる。最も普通の天然の植物カンナビノイド(フィトカンナビノイド)はカンナビジオール(CBD)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、及びカンナビノール(CBN)である。最も精神作用性のカンナビノイドはΔ−THCである。
近年、マリファナ及びそのコンポーネントは状態の幅広い範囲の症状に対抗することが科学文献において報告されており、多発性硬化症及び筋スパズムの他の形態、運動障害、偏頭痛、頭痛を包含する痛み、緑内障、喘息、炎症、不眠症、並びに高血圧を包含するが、これに限定されない。抗不安薬、 抗痙攣薬、抗鬱薬、抗精神病薬、抗癌剤、及び食欲刺激薬としてのカンナビノイドの有用性もまたあり得る。カンナビノイドの薬理学的及び毒性学的研究は殆どΔ−THCの合成アナログ(ジェネリック名ドロナビノールとして市販)に集中して来た。1985年に、ドロナビノールは、化学療法に関連する悪心及び嘔吐、後に、AIDSに関連する消耗及び拒食症の処置について、FDAによって認可された。
カンナビノイドの治療使用は、いくつかの化合物(例えばドロナビノール)の精神作用特性と経口投与されたときのそれらの低いバイオアベイラビリティとによって妨げられて来た。バイオアベイラビリティは、活性部分(薬又は代謝物質)が全身循環に入り、それによって作用部位にアクセスする率及び速度を指す。経口摂取されたカンナビノイドの低いバイオアベイラビリティ(約6%から20%。アダムス及びマーチン(Adams & Martin)著,アディクション(Addiction),1996年,91巻,p.1585−614、アグレル等(Agurell et al.)著,ファーマコロジカル・レビューズ(Pharmacological Reviews),1986年,38巻,p.21−43、グローテンヘルマン(Grotenhermen)著,クリニカル・ファーマコカイネティクス(Clinical Pharmacokinetics),2003年,42巻,p.327−60)は、それらの低度の溶解特性及び大量の初回通過代謝に帰せられている。
カンナビノイドは、体のカンナビノイド受容体を直接的又は間接的に活性化する化学物質の異形の群である。カンナビノイドの3つの主な型、カンナビス植物体に特有に存在する薬草カンナビノイド、製造される合成カンナビノイド、及びインビボで生ずる内在性カンナビノイドがある。薬草カンナビノイドは水中にはほぼ不溶性であるが、脂質、アルコール、及び非極性有機溶媒中に可溶性である。これらの天然カンナビノイドは、トライコームとして公知の腺構造中に生ずる粘性の樹脂中に濃縮されている。カンナビノイドに加えて、樹脂はテルペンに富み、それらは殆どカンナビス植物体の臭いのもとである。
重大な精神作用薬としてのΔ−テトラヒドロカンナビノール(THC)の同定及びその化学的合成は、1964年に、薬理学的物質としての合成カンナビノイドの新たな時代を開いた。カンナビノイド研究は、カンナビノイド受容体及びそれらの受容体の内在性リガンドの発見から近年凄まじく増大した。受容体は、圧倒的に脳で発現されているCB1及び主として免疫系の細胞上に見いだされるCB2を包含する。カンナビノイド受容体はG蛋白質共役受容体のスーパーファミリーに属する。これらは7つの膜貫通α−ヘリックスを有する単一のポリペプチドであり、細胞外のグリコシル化されたN末端及び細胞内C末端を有する。CB1及びCB2カンナビノイド受容体は両方とも、G1/0蛋白質にリンクしている。これらの受容体に加えて、THCの薬理学的作用をミミックすることができるそれらの受容体の内在性リガンドもまた発見されている。斯かるリガンドはエンドカンナビノイドと呼称され、アナンダミド及び2−アラキドノイルグリセロール(2−AG)を包含した。アナンダミドは脳及び脾臓などの末梢免疫組織において生ずる。
CB1及びCB2に結合することによってその作用を行使するTHCとは違って、カンナビジオールはこれらの受容体には結合せず、この故に、向精神活性を有さない。その代わりに、カンナビジオールはアナンダミドを壊す酵素(脂肪酸アミドヒドロキシラーゼ、「FAAH」)を抑制することによって内在性カンナビノイドシグナル伝達を間接的に刺激する。カンナビジオールは2−AGの放出をもまた刺激する。カンナビジオールは、免疫調節及び抗炎症特性を有すること、抗痙攣、抗不安、及び抗精神病活性を発揮すること、並びに効率的な神経保護性の抗酸化剤として機能することが報告されている。
カンナビス中のカンナビノイドは多くの場合に喫煙によって吸入されるが、摂取もまたされ得る。喫煙又は吸入されたカンナビノイドは約30%という平均で2〜56%の範囲の報告されたバイオアベイラビリティを有する(ヒュースティス(Huestis)著,ケミストリー・アンド・バイオダイバーシティー(Chemistry & Biodiversity),2007年,4巻,p.1770−1804、マッギルバレー(McGilveray)著,ペインリサーチ・アンド・マネージメント(Pain Research and Management),2005年,10巻,サプリメントA,p.15A−22A)。この変動性は主に喫煙動力学の違いに起因する。口の粘膜から吸収されるカンナビノイド(頬粘膜適用)は、大体13%のバイオアベイラビリティを有する(カーシュナー等(Karschner et al.)著,クリニカル・ケミストリー(Clinical Chemistry),2011年,57巻,p.66−75)。対照的に、カンナビノイドが摂取されるときには、バイオアベイラビリティは典型的には約6%まで減る(カーシュナー等(Karschner et al.)著,クリニカル・ケミストリー(Clinical Chemistry),2011年,57巻,p.66−75)。
従って、他の態様において、本発明の組成物及び方法において、脂溶性の活性物質はカンナビノイドである。
具体的な態様において、本発明の組成物及び方法における少なくとも1つのカンナビノイドは、
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CBC カンナビクロメン、
Figure 0006917310
CBCV カンナビクロメン酸、
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CBD カンナビジオール、
Figure 0006917310
CBDA カンナビジオール酸、
Figure 0006917310
CBDV カンナビジバリン、
Figure 0006917310
CBG カンナビゲロール、
Figure 0006917310
CBGV カンナビゲロールプロピルバリアント、
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CBL カンナビシクロール、
Figure 0006917310
CBN カンナビノール、
Figure 0006917310
CBNV カンナビノールプロピルバリアント、
Figure 0006917310
CBO カンナビトリオール、
Figure 0006917310
THC テトラヒドロカンナビノール、
Figure 0006917310
THCA テトラヒドロカンナビノール酸、
Figure 0006917310
THCV テトラヒドロカンナビバリン、及び
Figure 0006917310
THCVA テトラヒドロカンナビバリン酸
からなる群から選択される。
具体的な態様において、本発明の組成物及び方法における少なくとも1つのカンナビノイドは非精神作用性のカンナビノイド、例えばカンナビジオールである。いくつかの具体的に開示される態様において、カンナビノイドは、
Figure 0006917310
からなる群から選択され、Aはアリール、具体的には
Figure 0006917310
であるが、
Figure 0006917310
などのピネンではなく、R〜R基はそれぞれ独立して水素、低級置換又は無置換アルキル、置換又は無置換カルボキシル、置換又は無置換アルコキシ、置換又は無置換アルコール、及び置換又は無置換エーテルの群から選択され、R〜RはH又はメチルである。具体的な態様においては、環上に窒素がなく、及び/又は環上にアミノ置換がない。
他の態様において、カンナビノイドは、
Figure 0006917310

Figure 0006917310

Figure 0006917310
、及び
Figure 0006917310
からなる群から選択され、A環上の点線によって示される任意の二重結合によって示されているように、0から3つの二重結合がA環上にあり得る。C環は芳香族であり、B環はピランであり得る。具体的な態様はジベンゾピラン及びシクロヘキセニルベンゼンジオールである。本発明のカンナビノイドの具体的な態様は高度に脂質可溶性でもまたあり得、具体的な態様においては、水溶液中に僅かにのみ溶解され得る(例えば10mg/ml以下)。中性pHでのオクタノール/水分配比は、有用な態様において、5000であるか又はより高く、例えば6000であるか又はより高い。この高い脂質可溶性は、1.5L/kg以上、例えば3.5L/kg、7L/kg、又は理想的には10L/kg以上、例えば少なくとも20L/kgというその分布容積(V)によって反映されるように、中枢神経系(CNS)内への薬の浸透を増強する。具体的な態様は、CNS内に浸透する能力がある高度に水溶性の誘導体、例えばカルボキシル誘導体でもまたあり得る。
7〜18は、独立して、H、置換又は無置換アルキル、特に低級アルキル、例えば無置換C−Cアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、特に低級アルコキシ、例えばメトキシ又はエトキシ、置換又は無置換アルコール、及び無置換又は置換カルボキシル、例えばCOOH又はCOCHの群から選択される。他の態様において、R7〜18は置換又は無置換アミノ、及びハロゲンでもまたあり得る。
具体的な態様において、本発明の組成物及び方法における少なくとも1つのカンナビノイドは非精神作用性のカンナビノイドであり、カンナビノイドがカンナビノイド受容体によって媒介される精神作用活性を実質的に有さないということを意味する(例えば、300nMよりも高いか又はそれに等しい、例えば1μMよりも高いカンナビノイド受容体のIC50及び250nM、特に500〜1000nMよりも高い、例えば1000nMよりも高いK)。
他の具体的な態様において、本発明の組成物及び方法におけるカンナビノイドは、
Figure 0006917310

Figure 0006917310
、及び
Figure 0006917310
からなる群から選択され、R19は置換若しくは無置換アルキル、例えば低級アルキル(例えばメチル)、低級アルコール(例えばメチルアルコール)、又はカルボキシル(例えばカルボン酸)、及び酸素(=Oにおけるように)であり、R20は水素又はヒドロキシであり、R21は水素、ヒドロキシ、又はメトキシであり、R22は水素又はヒドロキシであり、R23は水素又はヒドロキシであり、R24は水素又はヒドロキシであり、R25は水素又はヒドロキシであり、R26は置換若しくは無置換アルキル(例えばn−メチルアルキル)、置換若しくは無置換アルコール、又は置換若しくは無置換カルボキシである。
他の具体的な態様において、本発明の組成物及び方法におけるカンナビノイドは、
Figure 0006917310
からなる群から選択され、環の位置のそれぞれの付番規則が示されており、R27、R28、及びR29は独立してH、CHなどの無置換低級アルキル、及びCOCHなどのカルボキシルからなる群から選択される。この定義に入る非精神作用性のカンナビノイドの具体的な例は、カンナビジオール及び
Figure 0006917310
及びカンナビジオールの他の構造アナログである。
他の具体的な態様において、本発明の組成物及び方法におけるカンナビノイドは、
Figure 0006917310
からなる群から選択され、R27、R28、及びR29は独立してH、CHなどの低級アルキル、及びCOCHなどのカルボキシルからなる群から選択され、具体的には、
a)R27=R28=R29=H
b)R27=R29=H、R28=CH
c)R27=R28=CH、R29=H
d)R27=R28=COCH、R29=H
e)R27=H、R28=R29=COCH
27=R28=R29=Hのときには、化合物はカンナビジオール(CBD)である。R27=R29=H且つR28=CHのときには、化合物はCBDモノメチルエーテルである。R27=R28=CH且つR29=Hのときには、化合物はCBDジメチルエーテルである。R27=R28=COCH且つR29=Hのときには、化合物はCBD二酢酸エステルである。R27=H且つR28=R29=COCHのときには、化合物はCBD一酢酸エステルである。
まだ別の態様において、カンナビノイドを含ませた茶葉はティーバッグ中にパッケージングされ、各ティーバッグは茶葉の1から3グラム(乾燥重量)、ドライミルクの0.10から1.0グラム、及びカンナビノイド油の10から25mgを含む。尚別の態様において、カンナビノイドを含ませた茶葉はティーバッグ中にパッケージングされ、各ティーバッグは茶葉の1.5から12グラム(乾燥重量)、ドライミルクの0.10から6.0グラム、麻実油の10から25mg、及びカンナビス葉の1.0から12.0グラムを含む。
ii.ニコチン
世界的に消費されている全てのニコチンの99%よりも多くは、煙草を喫煙することによって送達される。アメリカ疾病管理予防センターによれば、世界的に年当たり凡そ6,000,000件の死亡が喫煙の行為によるニコチンの送達に主として帰せられ、成人喫煙者のための直接的な医療ケアコストに年当たり$1700億超がU.S.だけで費やされているともまた見積もっている。何れかの12ヶ月期間において、U.S.成人喫煙者の69%は喫煙を止めることを欲し、U.S.成人喫煙者の43%は止めることを試みている。
世界的に、小売煙草の売上は2013年には$7220億に相当し、5.7兆本超の煙草が10億人よりも多くの喫煙者に販売された。
本発明の組成物及び方法による(即ち普通の食品群による)現行の需要を満たすニコチンの送達は、煙草の消費者需要を軽減するであろう。ニコチン消費の有害な衛生アウトカムの大部分は送達方法に関連し、ニコチンの実際の摂取にはより少ない程度に関連するのみであるため、大いなるポジティブな公衆衛生アウトカムが煙草を喫煙することの縮減によって達成され得る。
従って、他の態様において、本発明の組成物及び方法において、脂溶性の活性物質はニコチンである。
iii.非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)
NSAIDは、世界のペインマネージメント処置オプションの2番目に大きいカテゴリーである。グローバルなペインマネージメント市場は2011年には$220億と見積もられており、この市場の$54億がNSAIDによって貢献される。U.S.はグローバルな市場の二分の一超をなす。オピオイド市場(例えばモルヒネ)は最も大きい単一のペインマネージメントセクターを形成するが、深刻な依存及び耐性の問題に関連することが公知である。
NSAIDは一般的には痛みの安全で有効な処置方法であるが、それらは消化不良及び胃出血を包含する数々の消化管の問題に関連している。
本発明の組成物及び方法によるNSAIDの送達は、縮小したネガティブな消化管作用で有益な鎮痛特性を提供し、より高い投薬量の現行の丸剤形態のような同様のペインマネージメントアウトカムを有する、活性成分のより低い投薬量をもまた送達するであろう。
従って、他の態様において、本発明の組成物及び方法において、脂溶性の活性物質はNSAIDであり、具体的には、NSAIDはアセチルサリチル酸、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、及びピロキシカムからなる群から選択される。
iv.ビタミン
グローバルなビタミン及びサプリメントの市場は、ユーロモニター(Euromonitor)によれば$680億に相当する。カテゴリーは幅広く且つ深く、多くの有名な物質及びいくつかのより公知でない物質からなる。ビタミンは一般的にU.S.において$85億の年間市場であると考えられている。U.S.は世界で最も大きい単一の国内市場であり、中国及び日本は2番目及び3番目に大きいビタミン市場である。
ビタミンEは脂肪可溶性であり、細胞膜中に組み込まれ得、これはそれらを酸化ダメージから保護し得る。天然起源のビタミンEのグローバルな消費は2013年に10,900メトリックトンであり、$6.119億に相当した。
本発明の組成物及び方法による脂肪可溶性のビタミンの送達は、現行の丸剤形態よりも、少ない無駄及び要求される低い投薬量をもたらすであろう。加えて、丸剤の摂取は多くの者にとって不快な経験であり、そのため、普通の食品群によるビタミン送達は需要及び使用を大いに拡大するであろう。
従って、他の態様において、本発明の組成物及び方法において、脂溶性の活性物質はビタミンであり、具体的にはビタミンはビタミンEである。
B.食用油又は脂肪
食用油は、本明細書においては、正常な生理条件下においてインビボで膵臓リパーゼの存在下において脱エステル化又は加水分解を受けることができる油として定義される。具体的には、消化可能な油は、低分子量(最大でC)一、二、又は多価アルコールとの中鎖(C−C13)又は長鎖(C14−C22)脂肪酸の完全なグリセロールトリエステルであり得る。それ故に、本発明への使用のための消化可能な油のいくつかの例は、野菜、ナッツ、又は種子油(例えばココナッツ油、ピーナッツ油、大豆油、サフラワー種子油、コーン油、オリーブ油、蓖麻子油、綿実油、落花生油、ヒマワリ種子油、ココナッツ油、パーム油、菜種油、月見草油、ブドウ種子油、小麦胚芽油、胡麻油、アボカド油、アーモンド、ルリジサ、ペパーミント、及びアンズ核油)、並びに動物油(例えば魚肝油、鮫油、及びミンク油)を包含する。
C.乳化剤
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、乳化剤は、アラビアガム、化工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン,ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイ蛋白質分離物、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレラン,ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、並びにセルロース誘導体、又はその組み合わせからなる群から選択される。
D.澱粉
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、澱粉は、タピオカ澱粉、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、ゼラチン、デキストリン、シクロデキストリン、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、架橋澱粉、アルファ澱粉、オクテニルコハク酸エステル、及び酸、熱、又は酵素によって澱粉を処置することによって得られる加工澱粉からなる群から選択される。
E.バイオアベイラビリティ増強剤
バイオアベイラビリティは、活性部分(薬又は代謝物質)が全身循環に入り、それによって作用部位にアクセスする率及び速度を指す。所与の製剤のバイオアベイラビリティは、全身循環に吸収される経口投与された用量の相対的割合の見積もりを提供する。低いバイオアベイラビリティは、低度に水溶性のゆっくり吸収される薬の経口剤形において最も普通である。消化管における吸収のための不十分な時間は、低いバイオアベイラビリティの普通の原因である。薬が直ちに溶解しないか又は上皮膜中に浸透し得ない場合には(例えば、それが高度にイオン化され、極性である場合には)、吸収部位における時間が不十分であり得る。経口投与された薬は、腸壁を、それから門脈循環を肝臓まで通過しなければならず、この両方とも初回通過代謝(薬が全身循環に達する前に起こる代謝)の普通の部位である。それ故に、多くの薬は適当な血漿中濃度が達される前に代謝され得る。
バイオアベイラビリティは、通常は血漿中濃度−時間の曲線下面積(AUC)を決定することによって評価される。AUCは、全身循環に達する変化していない薬の総量に直接的に比例する。薬の血漿中濃度は吸収率とともに増大する。最大(ピーク)血漿中濃度は、薬消失速度が吸収速度に等しいときに達される。ピーク時間は吸収速度の最も広く用いられる一般的指標である。吸収がゆっくりである程、ピーク時間は遅くなる。
いくつかの薬、具体的にはバイオ医薬分類系のクラスII薬であるカンナビノイドなどの薬のバイオアベイラビリティは、食品と共投与されたときに増大する(ケレプ等(Kelepu et al.)著,アクタ・ファーマシューティカ・シニカ・ビー(Acta Pharmaceutica Sinica B),2013年,3巻,p.361−372、アミドン等(Amidon et al.)著,ファーマシューティカル・リサーチ(Pharmaceutical Research),1995年,12巻,p.413−420、シャーマン等(Charman et al.)著,ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンシズ(Journal of Pharmaceutical Sciences),1997年,86巻,p.269−282、ウィンスタンリー等(Winstanley et al.)著,ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・クリニカルファーマコロジー(British Journal of Clinical Pharmacology),1989年,28巻,p.621−628)。脂溶性の薬の吸収において中心的役割を果たし、増強された経口バイオアベイラビリティにつながるのは食品の脂質コンポーネントである(ハント及びノックス(Hunt & Knox)著,ザ・ジャーナル・オブ・フィジオロジー(The Journal of Physiology),1968年,194巻,p.327−336、ケレプ等(Kelepu et al.)著,アクタ・ファーマシューティカ・シニカ・ビー(Acta Pharmaceutica Sinica B),2013年,3巻,p.361−372)。これは、高脂肪食が胆道及び膵臓分泌を刺激し、代謝及び排出活性を減少させ、腸壁透過性を増大させる能力と、消化管(GIT)滞留時間の延長及びリンパ系による輸送とに帰せられている(ワグネラ等(Wagnera et al.)著,アドバンスト・ドラッグ・デリバリー・レビューズ(Advanced Drug Delivery Reviews),2001年,50巻,p.S13−31、ケレプ等(Kelepu et al.)著,アクタ・ファーマシューティカ・シニカ・ビー(Acta Pharmaceutica Sinica B),2013年,3巻,p.361−372)。高脂肪食はトリグリセリドに富むリポ蛋白質をもまた上昇させ、これは薬分子と会合し、腸のリンパ輸送を増強し、これは薬の配置の変化につながり、低度に可溶性の薬の薬理学的作用の動態を変化させる(ゲルシコヴィチ等(Gershkovich et al.)著,ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンシズ(European Journal of Pharmaceutical Sciences),2007年,32巻,p.24−32、ケレプ等(Kelepu et al.)著,アクタ・ファーマシューティカ・シニカ・ビー(Acta Pharmaceutica Sinica B),2013年,3巻,p.361−372)。しかしながら、脂溶性の薬との食品の共投与は、斯かる薬を投薬するときに食品摂取の厳しい管理及び/又は監視を要求し、患者コンプライアンスの問題をもまた被り得る(ケレプ等(Kelepu et al.)著,アクタ・ファーマシューティカ・シニカ・ビー(Acta Pharmaceutica Sinica B),2013年,3巻,p.361−372)。
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、バイオアベイラビリティ増強剤は食用油若しくは脂肪、保護コロイド、又は保護コロイド及び食用油若しくは脂肪両方である。別の態様において、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質の味マスキング剤でもまたある。バイオアベイラビリティ増強剤が保護コロイド、食用油、又は脂肪、及び脂溶性の活性物質の味マスキング剤両方である別の具体的な態様において、バイオアベイラビリティ増強剤は無脂肪ドライミルクである。さらなる態様において、バイオアベイラビリティ増強剤はオメガ−6脂肪酸を実質的に不含である。他の態様において、対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティは、バイオアベイラビリティ増強剤の非存在下における対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティよりも少なくとも約1.5倍、2倍、5倍、又は10倍高い。さらなる態様において、対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティは20%よりも高い。
保護コロイドの例は、ポリペプチド(例えばゼラチン、カゼイン、及びカゼイン塩)、多糖(例えば澱粉、デキストリン、デキストラン、ペクチン、及びアラビアガム)、及び全乳、スキムミルク、粉ミルク、又はそれらの混合物を包含する。しかしながら、ポリビニルアルコール、ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸ポリマー及びコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びアルギン酸塩を用いることもまた可能である。さらなる詳細については、リチャード・アラン・モートン(R. A. Morton)著「脂肪可溶性ビタミン(Fast Soluble Vitamins)」,インターナショナル・エンサイクロペディア・オブ・フード・アンド・ニュートリション(International Encyclopedia of Food and Nutrition),9巻,ペルガモン出版社(Pergamon Press),1970年,p.128−131の参照がなされ得る。
経口投与は、薬の大多数にとって好ましい投与経路に当たる。しかしながら、望ましくないか又は苦い味を有する薬は、経口投与される剤形のケースでは患者コンプライアンスの欠如につながる。斯かるケースでは、味マスキングが患者コンプライアンスを改善するために必須のツールである。脂溶性の活性物質(例えば、カンナビジオールなどのカンナビノイド)は望ましくない味プロファイルを有するので、コンプライアンスを改善するために、本開示の組成物は1つ以上の脂溶性の活性物質の味マスキング剤をもまた含む。脂溶性の活性物質の味マスキング剤の例は、上に記載されているドライミルク、並びにメンソール、甘味料、重炭酸ナトリウム、イオン交換樹脂、シクロデキストリン包接化合物、吸着質、及び同類を包含する。
さらなる態様において、バイオアベイラビリティ増強剤はオメガ−6脂肪酸を実質的に不含である。
他の態様において、対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティは、バイオアベイラビリティ増強剤の非存在下における対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティよりも少なくとも約1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、5.5倍、6倍、6.5倍、7倍、7.5倍、8倍、8.5倍、9倍、9.5倍、又は10倍高い。
さらなる態様において、対象中での脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティは20%よりも高いか、又は少なくとも約21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%であるか、又はより高い。
脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを測定するためのアッセイ及び方法は当分野において周知である(例えば、ロッチ及びジャスコ(Rocci & Jusko)著,コンピュータープログラムズ・イン・バイオメディシン(Computer Programs in Biomedicine),1983年,16巻,p.203−215、シャーゲル及びユー(Shargel & Yu)著「応用バイオ医薬及び薬物動態(Applied biopharmaceutics & pharmacokinetics)」,(第4版),ニューヨーク,マグローヒル(McGraw-Hill),1999年、フー及びリー(Hu & Li)著「経口バイオアベイラビリティ:基本原理、最新コンセプト、及び適用(Oral Bioavailability: Basic Principles, Advanced Concepts, and Applications)」,ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・リミテッド(John Wiley & Sons Ltd.),2011年、カーシュナー等(Karschner et al.)著,クリニカル・ケミストリー(Clinical Chemistry),2011年,57巻,p.66−75、オールソン等(Ohlsson et al.)著,クリニカルファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Clinical Pharmacology & Therapeutics),1980年,28巻,p.409−416、オールソン等(Ohlsson et al.)著,バイオメディカル・アンド・エンバイロメンタルマススペクトロメトリー(Biomedical & Environmental Mass Spectrometry),1982年,9巻,p.6−10、オールソン等(Ohlsson et al.)著,バイオメディカル・アンド・エンバイロメンタルマススペクトロメトリー(Biomedical & Environmental Mass Spectrometry),1986年,13巻,p.77−83、カーシュナー等(Karschner et al.)著,アナリティカル・アンド・バイオアナリティカルケミストリー(Analytical and Bioanalytical Chemistry),2010年,397巻,p.603−611参照)。
F.香料
いくつかの態様において、本発明の組成物及び方法において、香料はバニラ、バニリン、エチルバニリン、オレンジ油、ペパーミント油、苺、ラズベリー、及びその混合物からなる群から選択される。
G.投薬量
本発明の活性物質は広い投薬量範囲に渡って有効である。例えば、成人のヒトを処置する際に、本発明の組成物及び方法は、0.01mgから1,000mg、0.5mgから500mg、1mgから100mg、5mgから50mg、及び10mgから25mgの脂溶性の活性物質の投薬量を含む。代替的には、成人のヒトを処置する際に、本発明の組成物及び方法は、0.01mg、0.05mg、0.1mg、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、又は1,000mgという脂溶性の活性物質の投薬量を含む。
H.凍結乾燥
フリーズドライとしてもまた公知の凍結乾燥は、それが凍結された後に組成物から水が昇華させられるプロセスである。それから、凍結した溶液は、典型的には、温度が乾燥チャンバー内で減圧下において次第に上げられて水の大部分を除去する最初の乾燥ステップに、それから、凍結乾燥された組成物中の残留水分を除去するための典型的には最初の乾燥ステップで使用されるよりも高い温度における第2の乾燥ステップに付される。それから、凍結乾燥した組成物は適切に密封され、後の使用のために保管される。タン等(Tang et al.)著,ファーマシューティカル・リサーチ(Pharmaceutical Research),2004年,21巻,p.191−200は、フリーズドライに関係する科学的原理及び好適なフリーズドライプロセスを設計するためのガイドラインを記載している。フリーズドライのさらなる説明はレミントン(Remington)著「薬学の科学と実践(The Science and Practice of Pharmacy)」,21版,リッピンコット・ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(Lippincott Williams & Wilkins),2006年,p.828−831に見いだされる。
I.医薬組成物
別の態様においては、医薬組成物が提供され、(a)脂溶性の活性物質の治療有効量と(b)食用油又は脂肪と(c)澱粉とを含む。別の態様において、医薬組成物はさらにバイオアベイラビリティ増強剤を含み、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する。斯かる医薬組成物は、液体又は固体剤形に製剤化され、全身又は局所投与され得る。例えば、薬は当業者に公知である時間制御された−又は持続的な−低放出形態で送達され得る。製剤化及び投与のための技術はレミントン(Remington)著「薬学の科学と実践(The Science and Practice of Pharmacy)」,(20版),リッピンコット・ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(Lippincott Williams & Wilkins),2000年に見いだされ得る。好適な経路は、経口、バッカル、吸入スプレーによる、舌下、直腸、経皮、膣内、経粘膜、鼻又は腸投与、筋肉内、皮下、骨髄内注射、及び髄腔内、直接心室内、静脈内、関節内、胸骨内、滑膜内、肝臓内、病変内、頭蓋内、腹腔内、鼻腔内、若しくは眼内注射を包含する非経口送達、又は他の送達モードを包含し得る。具体的な実施形態において、医薬組成物は経口投与のために製剤化される。
活性物質は、当分野において周知の医薬的に許容される担体を用いて、経口投与にとって好適な投薬量に直ちに製剤化され得る。斯かる担体は、本開示の化合物が処置されるべき対象(例えば患者)による経口摂取のための錠剤、丸剤、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液、及び同類として製剤化されることを可能にする。
活性成分に加えて、これらの医薬組成物は、賦形剤を含む好適な医薬的に許容される担体と、活性化合物から医薬的に用いられ得る調製物への加工を容易にする助剤とを含有し得る。経口投与のために製剤化される調製物は錠剤、糖衣錠、カプセル、又は溶液の形態であり得る。
経口使用のための医薬調製物は、活性化合物を固体賦形剤と組み合わせることと、任意にもたらされた混合物を摩砕することと、望まれる場合には好適な助剤を追加した後に顆粒の混合物を加工して錠剤又は糖衣錠コアを得ることとによって得られ得る。好適な賦形剤は、具体的には、フィラー、例えばラクトース、スクロース、マンニトール、若しくはソルビトールを包含する糖、セルロース調製物、例えばトウモロコシ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、馬鈴薯澱粉、ゼラチン、トラガカントガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)ナトリウム、及び/又はポリビニルピロリドン(PVP:ポピドン)である。望まれる場合には、崩壊剤、例えば架橋ポリビニルピロリドン、寒天、若しくはアルギン酸、又はその塩、例えばアルギン酸ナトリウムが追加され得る。
糖衣錠コアには好適なコーティングが提供される。この目的のためには、濃縮糖溶液が用いられ得、これは任意にアラビアガム、タルク、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール(PEG)、及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶液、並びに好適な有機溶媒又は溶媒混合物を含有し得る。染料又は顔料が、同定のため、又は活性化合物の用量の異なる組み合わせを特徴付けるために、錠剤又は糖衣錠コーティングに追加され得る。
経口的に用いられ得る医薬調製物は、ゼラチンから作られたプッシュフィットカプセル、並びにゼラチン及びグリセロール又はソルビトールなどの可塑剤から作られた密封されたソフトカプセルを包含する。プッシュフィットカプセルは、ラクトースなどのフィラー、澱粉などの結合剤、及び/又はタルク若しくはステアリン酸マグネシウムなどの滑剤、並びに任意に安定化剤との混合物として活性成分を含有し得る。ソフトカプセルでは、活性化合物は好適な液体、例えば脂肪油、液体パラフィン、又は液体ポリエチレングリコール(PEG)中に溶解又は懸濁され得る。加えて、安定化剤が追加され得る。いくつかの実施形態において、医薬組成物は経口投与のために製剤化される。
II.プロセス
別の態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスが提供され、(a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油と茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、(b)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーションし、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、(c)デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬し、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとを含む。さらなる態様において、ステップ(a)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油を茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、バイオアベイラビリティ増強剤は脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する。別の態様において、ステップ(a)は、さらに茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む。いくつかの態様において、ステップ(b)は、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む。
別の態様においては、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスが提供され、(a)脂溶性の活性物質を含む食用油と乳化剤を組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含む混合物を製造するステップと(b)混合物をデハイドレーションし、それによって、脂溶性の活性物質を含む食用油及び乳化剤を含むデハイドレーションされた混合物を製造するステップと(c)デハイドレーションされた混合物をレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物と組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップとを含む。別の態様において、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物は、非炭酸飲料、炭酸飲料、コーラ、ルートビア、果物風味飲料、シトラス風味飲料、果物ジュース、果物含有飲料、野菜ジュース、野菜含有飲料、茶、コーヒー、乳飲料、蛋白質含有飲料、シェイク、スポーツドリンク、エナジードリンク、及びフレーバード・ウォーターからなる群から選択される。
処置の方法
さらなる態様においては、状態を処置する方法が提供され、本明細書において開示される組成物の何れかをその必要がある対象に投与することを含む。
本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質がカンナビノイドである1つの態様において、状態は、心臓疾患、例えば心臓病、虚血性梗塞、及び心代謝系障害、神経系疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)認知症、肥満、代謝障害、例えばインスリン関連欠乏症及び脂質プロファイル、肝疾患、糖尿病、及び食欲障害、癌化学療法、良性前立腺肥大、過敏性腸症候群、胆道疾患、卵巣障害、マリファナ乱用、並びにアルコール、オピオイド、ニコチン、又はコカイン嗜癖からなる群から選択される。
本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質がニコチンである別の態様において、状態は、タバコ依存症/嗜癖などのニコチン関連障害、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)、アルツハイマー病、統合失調症、注意欠如・多動性障害(ADHD)、トゥレット症候群、潰瘍性大腸炎(ulcerous colitis)、及び禁煙後の体重管理である。
本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質が本明細書に記載されるNSAIDである別の態様において、状態は痛み、熱、及び/又は炎症関連疾患又は障害であり、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺線維症、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、炎症性の痛み、熱、偏頭痛、頭痛、腰痛、線維筋痛症、筋膜障害、ウイルス感染(例えばインフルエンザ、普通の風邪、帯状疱疹、C型肝炎、及びAIDS)、細菌感染、真菌感染、月経困難症、熱傷、外科又は歯科手術、悪性腫瘍(例えば乳癌、結腸癌、及び前立腺癌)、高プロスタグランジンE症候群、古典的バーター症候群、アテローム硬化症、痛風、関節炎、骨関節炎、若年性関節炎、関節リウマチ、リウマチ熱、強直性脊椎炎、ホジキン病、全身性エリテマトーデス、血管炎、膵炎、腎炎、滑液包炎、結膜炎、虹彩炎、強膜炎、ぶどう膜炎、創傷治癒、皮膚炎、湿疹、乾癬、卒中、糖尿病、神経変性障害、例えばアルツハイマー病及び多発性硬化症、自己免疫疾患、アレルギー性障害、鼻炎、潰瘍、冠状動脈性心疾患、サルコイドーシス、及び炎症性コンポーネントを有する何れかの他の疾患を包含するが、これに限定されない。
本発明の組成物及び方法における脂溶性の活性物質がビタミンである別の態様において、 状態はビタミン欠乏症又は脂溶性ビタミンと関連した状態である。ビタミンが本明細書に記載されるビタミンEである具体的な態様において、状態はビタミンE欠乏症及び/又はビタミンE関連疾患若しくは障害、例えばビタミンE欠乏症と関連した運動失調である。
さらなる態様においては、脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する方法が提供され、本明細書において開示される組成物の何れかをヒトの体温よりも高いか又はそれに等しい温度まで加熱することを含む。いくつかの態様において、その必要がある対象への本明細書において開示される組成物の何れかの経口投与は、ヒトの体温に等しい温度への組成物の加熱をもたらす。
別の態様においては、本明細書に記載される脂溶性の活性物質の何れかを対象に投与する方法が提供され、本発明の組成物の何れかの経口投与を含む。斯かる投与は、全般的な衛生及びウェルネス、知力、覚醒、気晴らし、並びに同類を包含する何れかの目的のためであり得る。
本開示の方法によって処置される本明細書において用いられる用語「対象」は、それらの多くの態様において望ましくはヒトの対象であるが、本明細書に記載される方法が全ての脊椎動物種に対して有効であり、それらは用語「対象」に包含されることを意図されているということは理解されるであろう。従って、「対象」は、医療目的のために、例えば既に存在する疾患、障害、状態の診断若しくは処置、又は疾患、障害、若しくは状態の開始を防止するための予防的な診断若しくは処置のためにヒト対象を、或は医療、獣医学目的、又は開発目的のために動物対照を包含し得る。好適な動物対象は哺乳動物を包含し、霊長類、例えばヒト、サル、類人猿、テナガザル、チンパンジー、オランウータン、マカク、及び同類、ウシ科、例えば畜牛、雄牛、及び同類、羊類、例えばヒツジ及び同類、山羊類、例えばヤギ及び同類、ブタ、例えば子豚、雄豚、及び同類、ウマ科、例えば馬、ロバ、シマウマ、及び同類、ワイルドキャット及び飼い猫を包含するネコ科、犬を包含するイヌ科、ウサギ、ノウサギ、及び同類を包含するウサギ目、並びにマウス、ラット、モルモット、及び同類を包含する齧歯類を包含するが、これに限定されない。動物はトランスジェニック動物であり得る。いくつかの態様において、対象はヒトであり、胎児、新生児、幼児、少年、及び成人の対象を包含するが、これに限定されない。さらに、「対象」は、疾患、障害、又は状態に罹患しているか又は罹患したと疑われる患者を包含し得る。それ故に、用語「対象」及び「患者」は本明細書において交換可能に用いられる。対象は動物疾患モデルをもまた包含する(例えば、実験及び同類に用いられるラット又はマウス)。
治療薬の用語「有効量」は、「治療有効量」のように、所望の生物学的応答を誘起するために必要な物質の量を指す。当業者によって理解されるであろうように、物質の有効量は所望の生物学的エンドポイント、送達されるべき物質、医薬組成物の組成、標的組織又は細胞、及び同類などの因子に依存して変わり得る。より具体的には、用語「有効量」は、所望の効果を生ずるために、例えば、疾患、障害、若しくは状態又はその1つ以上の症状の重症度、持続期間、進行、又は開始を減らすか又は緩和するか、疾患、障害、又は状態の進行を防止するか、疾患、障害、又は状態の逆行を引き起こすか、疾患、障害、又は状態に関連する症状の再発、発症、開始、又は進行を防止するか、或は別の治療法の予防又は治療効果(単数又は複数)を増強又は改善するために十分な量を指す。
本開示の組成物の活性成分の実際の投薬量レベルは、対象に対して毒性であることなしに、具体的な対象、組成物、投与経路、及び疾患、障害、又は状態について所望の治療応答を達成するために有効である活性成分の量を得るように変えられ得る。選択される投薬量レベルは、使用される具体的な組成物の活性、投与経路、投与の時間、使用される具体的な組成物の排泄速度、処置の持続期間、使用される具体的な組成物との組み合わせで用いられる他の薬及び/又は材料、処置される患者の年齢、性別、体重、状態、一般的な衛生、及び先行する医療履歴、並びに医療分野において周知の類似の因子を包含する種々の因子に依存するであろう。
当分野における平均的技能を有する医師は、要求される本開示の組成物の有効量を直ちに決定及び処方し得る。従って、投与のための投薬量範囲は、本明細書において他所でより詳しく記載されているように、必要に応じて医師によって調整され得る。
例1
種々のフレーバーで供される一連のCBD及び/又はTHCを含ませたティーバッグを開発した。
I.成分
有機及び無機の、葉形態、油形態、煎出形態の茶
乾燥無脂肪無糖練乳
CBD油
麻実油又は摂取に適合性の油
カンナビス葉、蕾、油:全ての品種はTHC及び/又はCBDを有する
II.ポピーの製法
IIA.CBD茶
無脂肪乾燥無糖練乳を有機及び無機の何れか及び全ての茶と組み合わせる
CBD油を茶葉とブレンドする
茶、CBD油、及び無脂肪乾燥無糖練乳の混合物を食品デハイドレーター内でデハイドレーションする
最終製品はCBD増強のみを有するポピーティーである
IIB.THC/CBD茶
無脂肪乾燥無糖練乳を有機及び無機の何れか及び全ての茶と組み合わせる
麻実又は他の摂取可能な油を茶葉とブレンドする
カンナビス葉を上の混合物に追加する
茶、麻実又は他の摂取可能な油、カンナビス葉、及び無脂肪乾燥無糖練乳の混合物をデハイドレーションする
最終製品はTHC及びCBDを有するポピーティーである
III.ポピーの製法:仕様
IIIA.CBD茶
茶:1つのティーバッグが茶葉の1グラムから3グラムを含有する(乾燥重量)
乾燥無脂肪無糖練乳:0.10〜1.00グラム
CBD油:ティーバッグ当たり10mgs.〜25mgs.
IIIB.THC/CBD茶
茶:1つのティーバッグがティーバッグ当たり1.5〜12グラムの茶葉を含有する(乾燥重量)
乾燥無糖練乳:ティーバッグ当たり0.10〜6.00グラム
麻実油又は他の摂取可能な油:ティーバッグ当たり10mgs.〜25mgs.
カンナビス葉:ティーバッグ当たり1.00〜12.00グラム
IIIC.製造設備:
茶及び/又はカンナビス葉のための市販のグラインダー
市販のミキサー
市販のデハイドレーター
市販のティーバッグ充填機
IV.香料
ポピーティーは、ミント、シトラス、及びバニラを包含するがこれに限定されない、ティーバッグ又はルース茶セレクションへの追加のための香料のメニューを提供するであろう。
例2
CBD及び/又はTHCを食品製品に付着させるためのプロセスを開発した。食品製品は肉、魚、果物、野菜、乳製品、豆、パスタ、パン、穀類、種子、ナッツ、香辛料、及び薬草からなる群から選択され得る。プロセスは、食品製品をヒマワリ及び/又は乾燥無糖練乳と接触させることを含み得るか、又は含み得ない。プロセスは次のステップを含んだ。
1.CBD及び/又はTHC油又は抽出物の0〜60グラムを食品製品に含浸させた。
2.食品製品をデハイドレーターペーパー上に置き、食品デハイドレーター内に0〜24時間置いた。
3.食品製品をデハイドレーターから取り出し、気密容器中で保管した。
例3
紅茶に種々の脂溶性の活性物質を調合した。無脂肪ドライミルク及びヒマワリ種子油を賦形剤として用いて、完成製品のグラム当たり活性成分の凡そ4.5mgの濃度で、活性物質を茶に混ぜた。次の成分を調合のために用いた。
ルース葉紅茶の453g
2265mgの活性物質
インスタント無脂肪乾燥無糖練乳の45g
ヒマワリ種子油の1132.5mg
成分をステンレス鋼ボウル中で組み合わせ、手袋をした手で混合した。均質な混合物をデハイドレータートレイ上に均一に広げ、30分間デハイドレーションした。冷却後に、調合した茶を無菌のジップロックバッグ内に置いた。
調合した活性成分は、ASA(アスピリン)、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、ピロキシカム、ニコチン、及びビタミンE(α−トコフェロール)であった。各活性物質の具体的なサプライヤー情報及びロット番号を下で表1に示している。
Figure 0006917310
表1−調合物に用いられた活性物質
用いた茶はアップトン・ティー・インポーツ(Upton Tea Imports)(ホリストン,MA)からのルース葉イングリッシュ・ブレックファスト・ティーであった。
ヒマワリ油はホールフーズ(Whole Foods)ブランド有機ヒマワリ油であった。
無脂肪ドライミルク粉末(power)はナウフーズ(NowFoods)ブランド有機無脂肪ドライミルクであった。
用いたデハイドレーターはプレスト(Presto)デハイドレーターモデル#06300であった。
調合物の各コンポーネントを秤取し、上の手順に記載されているように組み合わせた。各調合物の個々の活性物質の重量を下で表2にまとめる。
Figure 0006917310
表2−活性物質の調合
各調合物について、構成成分を均質な混合物が達成されるまで手で混合し、それから乾燥のためにデハイドレータートレイ上に均一に広げた。各調合物をデハイドレーター内で30分間乾燥した。冷却後に、混合物をジップロックバッグ内に置いた。精密天秤をジップロックバッグについて風袋引きした後、最終的な調合物の重量を記録し、調合物中の活性成分の濃度を計算した(表2)。
例4
CBD油の密封容器を、その内容がヒマワリ油との混合にとって好適な粘度であると判断されるような時間まで水浴中に置いた(110°Fで23分間)。それから、密封容器を穏やかに凡そ10秒間振盪した。
密封容器を開き、CBD油の23グラムを抽出し、クリーンなベッセル中にヒマワリ油の23グラムと一緒に置いた。CBD油及びヒマワリ油をクリーンなスパチュラによって凡そ1分間混合した。
CBD油及びヒマワリ油の混合物を、アラビアガムの453グラムを含有する大きいクリーンなステンレス鋼ベッセルに傾瀉し、クリーンなスパチュラによって凡そ1分間混合した。何れかの残留油混合物を吸収するために、CBD油及びヒマワリ油を混合したベッセルにアラビアガムの小量を再び混合した後に、アラビアガムのバルクを含有するベッセルに再び掻き集め、クリーンなスパチュラによって凡そ1分間混合した。
CBD油及びヒマワリ油と組み合わせたアラビアガムを、アラビアガムの追加の453グラムと一緒に大きいクリーンな業務用ブレンダーベッセルに傾瀉し、10分間ブレンドした。
業務用ブレンダーベッセルの内容をクリーンなデハイドレータートレイ上に均一に広げた。デハイドレータートライをデハイドレーターユニット内に置き、145°Fで60分間加熱した。もたらされた配合されたカンナビジオール油、ヒマワリ油、及びアラビアガムが図1に示されている。
本明細書において言及されている全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参照は、本開示の主題が関係する当業者のレベルを示している。全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参照は、各個々の刊行物、特許出願、特許、及び他の参照が具体的に個々に示されて参照によって組み込まれた場合と同じ程度に参照によって本明細書に組み込まれる。数々の特許出願、特許、及び他の参照が本明細書において参照されているが、斯かる参照は、それらの文書の何れかが当分野における普通の一般的な知識の一部を形成するという承認には当たらないということは理解されるであろう。
先述の主題は理解の明確さの目的のために説明及び例として若干詳細に記載したが、或
る種の変更及び改変が添付の請求項の範囲内で実施され得るということは当業者によって
理解されるであろう。
〔付記1〕
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
(a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油と茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、
(b)前記の脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーションし、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、
(c)前記のデハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬するステップと、
によって得られ得、
それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造する、
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記2〕
付記1に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
ステップ(a)が、さらに、前記の脂溶性の活性物質及び前記の乳化剤を含む食用油を前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記3〕
付記1に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
ステップ(a)が、さらに前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、
前記のバイオアベイラビリティ増強剤が前記の脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記4〕
付記1に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
ステップ(a)が、さらに前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記5〕
付記1に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
ステップ(b)が、前記の脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記6〕
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
(a)脂溶性の活性物質を含む食用油と乳化剤を組み合わせ、それによって、前記の脂溶性の活性物質を含む前記の食用油及び前記の乳化剤を含む混合物を製造するステップと、
(b)前記の混合物をデハイドレーションし、それによって、前記の脂溶性の活性物質を含む前記の食用油及び前記の乳化剤を含むデハイドレーションされた混合物を製造するステップと、
(c)前記のデハイドレーションされた混合物をレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物と組み合わせ、それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造するステップと、
によって得られ得る、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記7〕
付記6に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
前記の飲料組成物が、非炭酸飲料、炭酸飲料、コーラ、ルートビア、果物風味飲料、シトラス風味飲料、果物ジュース、果物含有飲料、野菜ジュース、野菜含有飲料、茶、コーヒー、乳飲料、蛋白質含有飲料、シェイク、スポーツドリンク、エナジードリンク、及びフレーバード・ウォーターからなる群から選択される、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記8〕
付記1〜7の何れか一項に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
前記の脂溶性の活性物質が非精神作用性のカンナビノイドである、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記9〕
付記1〜7の何れか一項に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
前記の脂溶性の活性物質が、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、及びピロキシカムからなる群から選択されるNSAIDである、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記10〕
付記1〜7の何れか一項に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
前記の脂溶性の活性物質がビタミンEである、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記11〕
付記1〜10の何れか一項に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
前記の乳化剤が、アラビアガム、化工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイ蛋白質分離物、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレラン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、並びにセルロース誘導体、又はその組み合わせからなる群から選択される、
レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記12〕
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスであって、
(a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油と茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、
(b)前記の脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーションし、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、
(c)前記のデハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬するステップと、
を含み、
それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造する、
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセス。
〔付記13〕
付記12に記載のプロセスであって、
ステップ(a)が、さらに、前記の脂溶性の活性物質及び前記の乳化剤を含む食用油を前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む、
プロセス。
〔付記14〕
付記12に記載のプロセス、付記1に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物であって、
ステップ(a)が、さらに前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、
前記のバイオアベイラビリティ増強剤が前記の脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する、
プロセス、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
〔付記15〕
付記12に記載のプロセスであって、
ステップ(a)が、さらに前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む、
プロセス。
〔付記16〕
付記12に記載のプロセスであって、
ステップ(b)が、前記の脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む、
プロセス。
〔付記17〕
付記12〜16の何れか一項に記載のプロセスであって、
前記の脂溶性の活性物質が非精神作用性のカンナビノイドである、
プロセス。
〔付記18〕
付記12〜16の何れか一項に記載のプロセスであって、
前記の脂溶性の活性物質が、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、及びピロキシカムからなる群から選択されるNSAIDである、
プロセス。
〔付記19〕
付記12〜16の何れか一項に記載のプロセスであって、
前記の脂溶性の活性物質がビタミンEである、
プロセス。
〔付記20〕
付記12〜16の何れか一項に記載のプロセスであって、
前記の乳化剤が、アラビアガム、化工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイ蛋白質分離物、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレラン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、並びにセルロース誘導体、又はその組み合わせからなる群から選択される、
プロセス。
〔付記21〕
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスであって、
(a)脂溶性の活性物質を含む食用油と乳化剤を組み合わせ、それによって、前記の脂溶性の活性物質を含む前記の食用油及び前記の乳化剤を含む混合物を製造するステップと、
(b)前記の混合物をデハイドレーションし、それによって、前記の脂溶性の活性物質を含む前記の食用油及び前記の乳化剤を含むデハイドレーションされた混合物を製造するステップと、
(c)前記のデハイドレーションされた混合物をレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物と組み合わせるステップと、
を含み、
それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造する、
脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセス。
〔付記22〕
付記21に記載のプロセスであって、
前記の飲料組成物が、非炭酸飲料、炭酸飲料、コーラ、ルートビア、果物風味飲料、シトラス風味飲料、果物ジュース、果物含有飲料、野菜ジュース、野菜含有飲料、茶、コーヒー、乳飲料、蛋白質含有飲料、シェイク、スポーツドリンク、エナジードリンク、及びフレーバード・ウォーターからなる群から選択される、
プロセス。
〔付記23〕
状態を処置する方法であって、
付記1〜11の何れか一項に記載の脂溶性の活性物質を含ませた食品製品、脂溶性の活性物質を含ませた飲料製品、又は医薬組成物を、その必要がある対象に投与することを含み、
前記の脂溶性の活性物質がカンナビノイドであり、
前記の状態が、心臓疾患、例えば心臓病、虚血性梗塞、及び心代謝系障害、神経系疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)認知症、肥満、代謝障害、例えばインスリン関連欠乏症及び脂質プロファイル、肝疾患、糖尿病、及び食欲障害、癌化学療法、良性前立腺肥大、過敏性腸症候群、胆道疾患、卵巣障害、マリファナ乱用、並びにアルコール、オピオイド、ニコチン、又はコカイン嗜癖からなる群から選択される、
状態を処置する方法。
〔付記24〕
脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する方法であって、
付記1〜11の何れか一項に記載の脂溶性の活性物質を含ませた食品製品、脂溶性の活性物質を含ませた飲料製品、又は医薬組成物を、ヒトの体温よりも高いか又はそれに等しい温度まで加熱することを含み、
前記の方法が、ヒト対象への前記の脂溶性の活性物質を含ませた食品製品の経口投与を含む、
脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する方法。

Claims (8)

  1. 脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセスであって、
    (a)脂溶性の活性物質及び乳化剤を含む食用油であって、低分子量(最大でC)一、二、又は多価アルコールとの中鎖(C−C13)又は長鎖(C14−C22)脂肪酸の完全なグリセロールトリエステルである食用油と、茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを接触させ、それによって、脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、
    (b)前記の脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをデハイドレーターで処理し、それによって、デハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを製造するステップと、
    (c)前記のデハイドレーションされた脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを液体中に浸漬するステップと、
    を含み、
    それによって、脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を製造する、
    脂溶性の活性物質を含むレディ・トゥ・ドリンク飲料組成物を作るためのプロセス。
  2. 請求項1に記載のプロセスであって、
    ステップ(a)が、さらに、前記の脂溶性の活性物質及び前記の乳化剤を含む食用油を前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーに含浸させることを含む、
    プロセス。
  3. 請求項1に記載のプロセスであって、
    ステップ(a)が、さらに前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーをバイオアベイラビリティ増強剤と接触させることを含み、
    前記のバイオアベイラビリティ増強剤が前記の脂溶性の活性物質のバイオアベイラビリティを増強する、
    プロセス、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物。
  4. 請求項1に記載のプロセスであって、
    ステップ(a)が、さらに前記の茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを香料と接触させることを含む、
    プロセス。
  5. 請求項1に記載のプロセスであって、
    ステップ(b)が、前記の脂溶性の活性物質及び乳化剤を含ませた茶葉、コーヒー豆、又はココアパウダーを澱粉と接触させることを含む、
    プロセス。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のプロセスであって、
    前記の脂溶性の活性物質が非精神作用性のカンナビノイドである、
    プロセス。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載のプロセスであって、
    前記の脂溶性の活性物質が、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、アセトアミノフェン、ジクロフェナク、インドメタシン、及びピロキシカムからなる群から選択されるNSAIDである、
    プロセス。
  8. 請求項1〜5の何れか一項に記載のプロセスであって、
    前記の乳化剤が、アラビアガム、化工澱粉、ペクチン、キサンタンガム、ガティガム、トラガカントガム、フェヌグリークガム、メスキートガム、長鎖脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、スクロースモノエステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロール、ステアリン酸、パルミチン酸、モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールエステル、レシチン、ラクチル化モノ及びジグリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化モノグリセリド、キラヤ、ホエイ蛋白質分離物、カゼイン、大豆蛋白質、野菜蛋白質、プルラン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレラン、ゲランガム、サイリウム、カードラン、コンニャクマンナン、寒天、並びにセルロース誘導体、又はその組み合わせからなる群から選択される、
    プロセス。
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