JP6916565B2 - フレキシブルチューブの製造装置 - Google Patents

フレキシブルチューブの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6916565B2
JP6916565B2 JP2020572564A JP2020572564A JP6916565B2 JP 6916565 B2 JP6916565 B2 JP 6916565B2 JP 2020572564 A JP2020572564 A JP 2020572564A JP 2020572564 A JP2020572564 A JP 2020572564A JP 6916565 B2 JP6916565 B2 JP 6916565B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
opening
flow path
valve body
valve mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020572564A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020230857A1 (ja
Inventor
良治 菊澤
良治 菊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pla Giken Co Ltd
Original Assignee
Pla Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pla Giken Co Ltd filed Critical Pla Giken Co Ltd
Publication of JPWO2020230857A1 publication Critical patent/JPWO2020230857A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6916565B2 publication Critical patent/JP6916565B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/15Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. extrusion moulding around inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/15Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. extrusion moulding around inserts
    • B29C48/154Coating solid articles, i.e. non-hollow articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/255Flow control means, e.g. valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50Details of extruders
    • B29C48/695Flow dividers, e.g. breaker plates
    • B29C48/70Flow dividers, e.g. breaker plates comprising means for dividing, distributing and recombining melt flows
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Description

本発明は、ブレード線の外面を樹脂で被覆してなるフレキシブルチューブを押出成形するためのフレキシブルチューブの製造装置に関する。
医療機関において患者の生体内の所定部位に薬液や造影剤等を注入したり、生体内の体液等を取り出したりするためにカテーテルと呼ばれるチューブ状の医療器具が用いられている。このカテーテルは、屈曲した血管等を通じて生体内に挿入されるため、先端側部分には、血管等を傷つけることなく、血管等の屈曲部分に沿って曲がりやすいように、柔軟性が求められる。一方、カテーテルのうち生体内に挿入されない部分には、カテーテルの操作がしやすくなるよう、適度な剛性が求められる。そこで、先端側が柔らかく、手元側が硬くなるように、長さ方向に沿って徐々に硬度を変化させたカテーテルの製造装置が種々提案されている。例えば、特許文献1には、硬度の異なる2種類の樹脂の混合比を変化させながらブレード線の外面に押し出すことにより、長さ方向に沿って硬度が連続的に変化するフレキシブルチューブを製造できる装置が記載されている。
特許第6144862号公報
血管の損傷を抑制して更に安全性を向上できるカテーテルとして、先端部にソフトチップと呼ばれる、長さ数mm〜数cm程度の柔軟な管状部分を設けたものがある。
本発明は、長さ方向に沿って徐々に硬度が変化する樹脂層と先端のソフトチップとを連続して押出成形できるフレキシブルチューブの製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係るフレキシブルチューブの製造装置は、ブレード線を挿通させる挿通孔と、挿通孔を通過するブレード線の表面に樹脂を押し出す押出口とを有するダイと、第1の樹脂を押し出す第1の押出機と、第1の樹脂より柔軟な第2の樹脂を押し出す第2の押出機と、第1の押出機から押し出された第1の樹脂と、第2の押出機から押し出された第2の樹脂とを混合した樹脂を押し出し可能であり、第1の樹脂及び第2の樹脂の混合比が可変である混合バルブ機構と、第2の樹脂より柔軟な第3の樹脂を押し出す第3の押出機と、混合バルブ機構から押し出された樹脂または第3の押出機から押し出された第3の樹脂を選択的にダイに供給可能な切替バルブ機構と、混合バルブ機構及び切替バルブ機構を制御する制御装置とを備える。制御装置は、フレキシブルチューブの押し出し成形時において、混合バルブ機構から押し出された樹脂がダイに供給されるように切替バルブ機構を制御した状態で、混合バルブ機構から押し出される樹脂中の第2の樹脂の比率が所定値となるまで増加するように混合バルブ機構を制御し、第2の樹脂の比率が所定値に達すると、第3の樹脂がダイに供給されるように切替バルブ機構を制御する。
本発明によれば、長さ方向に沿って徐々に硬度が変化する樹脂層と先端のソフトチップとを連続して押出成形できるフレキシブルチューブの製造装置を提供できる。
図1は、実施形態に係るフレキシブルチューブ製造装置の概略構成を示す正面図である。 図2は、図1に示したII−IIラインから見た断面図である。 図3は、図1に示した切替バルブ機構の拡大図及び部分断面図である。 図4は、図3に示した切替バルブ機構の断面図である。 図5は、図3に示した切替バルブ機構の動作を説明するための模式図である。 図6は、制御装置による制御方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、樹脂層である内層チューブの外面にブレード(網管)を設け、更に、ブレードを樹脂層である外層チューブで覆った構成のフレキシブルチューブの製造装置に本発明を適用した例を説明する。このようなフレキシブルチューブの一例として、カテーテルシャフトを挙げることができる。しかしながら、カテーテルシャフトは、フレキシブルチューブの一例に過ぎず、本発明は、内視鏡に用いるフレキシブルチューブ等の他の用途のフレキシブルチューブの製造装置にも適用可能である。
図1は、実施形態に係るフレキシブルチューブ製造装置の概略構成を示す正面図であり、図2は、図1に示したII−IIラインから見た断面図である。
フレキシブルチューブ製造装置100は、樹脂を用いてフレキシブルチューブ7を押出成形するための装置であり、ダイ1と、第1の押出機2aと、第2の押出機2bと、第3の押出機2cと、混合バルブ機構3と、切替バルブ機構4と、制御装置5とを備える。尚、フレキシブルチューブ製造装置100は、台座を介して所定の架台等の上に固定される。また、図示は省略しているが、ダイ1の上流側及び下流側には、ブレード線6を供給するための供給装置や、押出成形されたフレキシブルチューブ7を引き取る引取装置等が適宜設けられる。ブレード線6は、フレキシブルチューブ製造装置100の後方側から前方側へと搬送される。以下の説明では、xyzの3軸の直交座標系を用いて方向を特定する場合があり、切替バルブ機構4を構成する弁体31の中心軸と平行な軸をx軸、ブレード線6の搬送方向と平行な軸をy軸、鉛直方向と平行な軸をz軸とする。尚、ブレード線6は、例えば、内層チューブ上にブレード(網管)を設け、内層中部の中空部に芯線(ガイドワイヤー)を挿通させた状態のものである。フレキシブルチューブ7は、ブレード線6の表面に外層チューブを設けたものであり、外層チューブの成形後にブレード線6の芯線を抜き取ることによって、カテーテルシャフトを得ることができる。
ダイ1は、ブレード線6の外面に樹脂を押し出すための金型であり、内型11と外型12とを備える。内型11には、中心軸部分にブレード線6を挿通させる貫通孔13が設けられている。外型12は、中空部を有し、中空部に内型11を収容している。内型11の外周面と、外型12の中空部の内周面との間には所定の隙間からなる樹脂の流路15が形成されている。外型12は、内型11の中心軸と同軸の押出口14を有する。この押出口14は、流路15の前端部を構成する。また、外型12には、流路15と連通する樹脂注入口16が設けられている。樹脂注入口16は、後述する切替バルブ機構4の樹脂供給口44(流路62の下流側端部)に接続されている。樹脂注入口16に供給された樹脂は、流路15を通じて押出口14へと流れ、内型11の貫通孔13及び押出口14を通過して前方に繰り出されるブレード線6の表面に押し出される。尚、内型11は、外型12に対して固定されている。
第1の押出機2a、第2の押出機2b及び第3の押出機2cは、例えば、スクリュー押出機であり、樹脂のペレットを溶融させて、先端の吐出口から一定速度で押し出すことができる。第1の押出機2a、第2の押出機2b及び第3の押出機2cには、硬度の異なる
第1の樹脂、第2の樹脂及び第3の樹脂がそれぞれ供給される。具体的には、第1の樹脂は硬度が最も高い樹脂であり、第2の樹脂は第1の樹脂より柔軟な樹脂であり、第3の樹脂は第2の樹脂より更に柔軟な樹脂である。第1の押出機2a及び第2の押出機2bから押し出された溶融樹脂は、後述する混合バルブ機構3に供給され、混合バルブ機構3により所定の混合比に調整される。一方、第3の押出機2cから押し出された溶融樹脂は、後述する切替バルブ機構4に供給される。
混合バルブ機構3は、第1の押出機2aから押し出された第1の樹脂と、第2の押出機2bから押し出された第2の樹脂とを混合し、混合した樹脂を後述する切替バルブ機構4に供給可能であると共に、第1の樹脂及び第2の樹脂の混合比を連続的または段階的に変更することができる。本実施形態に係る混合バルブ機構3は、第1のバルブ18aと、第2のバルブ18bと、モータ19と、スクリュー20と、ケース21と、モータ22とを含む。第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bは、それぞれ中心軸周りに回転可能な弁体23と、ケース21の一部とで構成されている。ケース21には、弁体23の円柱状部分と対応する形状の中空部が設けられており、この中空部に弁体23が回転可能に収容される。弁体23は、モータ19に取り付けられており、モータ19の回転力によって回転位置を変化させることができる。スクリュー20は、ケース21に設けられた中空部に収容されている。スクリュー20の外周面とケース21の中空部の内周面との間には所定の隙間からなる流路24が形成されている。また、スクリュー20は、モータ22に接続されており、モータ22の回転力によって中心軸周りに回転し、流路24に供給された2種類の樹脂を均一に混合することができる。尚、モータ19及び22の回転は、後述する制御装置5によって制御されている。
第1のバルブ18aは、第1の押出機2aから供給された第1の樹脂の一部または全部を流路24に供給するための流路(図示せず)と、第1の押出機2aから供給された第1の樹脂の一部または全部を外部に排出(廃棄)するための流路(図示せず)とを有する。第1のバルブ18aは、弁体23の回転位置に応じて、流路24に供給する樹脂の量の比と、廃棄する樹脂の量の比とを変更可能である。同様に、第2のバルブ18bは、第2の押出機2bから供給された第2の樹脂の一部または全部を流路24に供給するための流路(図示せず)と、第2の押出機2bから供給された第2の樹脂の一部または全部を外部に排出(廃棄)するための流路(図示せず)とを有する。第2のバルブ18bは、弁体23の回転位置に応じて、流路24に供給する樹脂の量の比と、廃棄する樹脂の量の比とを変更可能である。
第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bのそれぞれの弁体23の回転位置は、後述する制御装置5により制御される。制御装置5は、第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bを同期させて制御することにより、第1のバルブ18aから流路24に供給される第1の樹脂の量と第2のバルブ18bから流路24に供給される第2の樹脂の量との合計を一定に維持したまま、第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bのそれぞれから流路24に供給される樹脂の量を変化させることにより、流路24を通じて切替バルブ機構4に供給される第1の樹脂及び第2の樹脂の混合比を変化させることができる。
尚、混合バルブ機構3は、2種類の樹脂の混合比を変化させることができ、かつ、2種類の樹脂を均一に混合して切替バルブ機構4に供給できるものであれば特に限定されないが、例えば、混合バルブ機構3として、特許第6144862号に記載の構成を採用することができる。
切替バルブ機構4は、混合バルブ機構3から吐出された樹脂または第3の押出機2cから押し出された第3の樹脂のいずれかを選択的にダイ1に供給する。切替バルブ機構4の詳細は後述する。
制御装置5は、混合バルブ機構3及び切替バルブ機構4を制御するコンピュータを含む。制御装置5は、混合バルブ機構3が備える第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bのそれぞれのモータ19に接続され、弁体23の回転角を変化させることにより、混合バルブ機構3における第1の樹脂及び第2の樹脂の混合比を制御する。また、制御装置5は、切替バルブ機構4の後述するモータ35に接続され、切替バルブ機構4からダイ1へと供給する樹脂を切り替える。制御装置5による制御の詳細は後述する。
以下、図1〜図4を合わせて参照しながら、切替バルブ機構4の構成を詳細に説明する。
図3は、図1に示した切替バルブ機構の拡大図及び部分断面図である。より詳細には、図3(A)は、図1に示した切替バルブ機構の拡大図に相当し、図3(B)は、図3(A)に示す弁体以外の部分を、xz平面と平行かつ弁体の中心軸AXを含む平面で切断した部分断面図に相当する。また、図4は、図3に示した切替バルブ機構の断面図であり、図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)及び図4(F)は、それぞれ、図3(A)に示したA矢視図、B矢視図、C矢視図、D矢視図、E矢視図及びF矢視図に相当し、弁体を構成する分割体の端面またはケースの平面部を説明するための図である。
切替バルブ機構4は、中心軸AX周りに回転可能な弁体31と、弁体31を回転可能に収容するケース32と、弁体31をケース32に取り付けるための取付部材33と、取付部材33と弁体31との間に挟まれるスペーサー34と、弁体31を回転させるモータ35とを備える。ケース32には、混合バルブ機構3から吐出された樹脂が注入される第1の注入口43aと、第3の押出機2cから押し出された第3の樹脂が注入される第2の注入口43bと、ダイ1に樹脂を供給するための樹脂供給口44と、混合樹脂を外部に排出(廃棄)するための第1の排出口45aと、第3の樹脂を外部に排出(廃棄)するための第2の排出口45bとを有する。尚、第1の排出口45aは、図2に示した流路63aの下流側の端部であり、第2の排出口45bは、図2に示した流路63bの下流側の端部である。
切替バルブ機構4は、弁体31の回転位置に応じて、第1の注入口43a及び第2の注入口43bのいずれかを樹脂供給口44に接続することができる。より詳細には、切替バルブ機構4は、第1の注入口43aと樹脂供給口44とが連通した第1の状態、第2の注入口43bと樹脂供給口44とが連通した第2の状態との間で状態を遷移させることができる。第1の状態においては、第2の注入口43bと第2の排出口45bとが連通する。また、第2の状態においては、第1の注入口43aと第1の排出口45aとが連通する。切替バルブ機構4は、第1の状態と第2の状態とを切り替えることにより、混合バルブ機構3から押し出された樹脂と、第3の押出機2cから押し出された第3の樹脂とのいずれかをダイ1に供給することができる。
本実施形態において、弁体31は、図3に示すように、第1の分割体37と、第2の分割体38と、第3の分割体39との3つの部材から構成されている。
第1の分割体37は、弁体31の中心軸AXに直交する一対の端面40a及び40bを有する円柱形状の部材である。図4(B)及び図4(C)に示すように、第1の分割体37には、弁体31の中心軸から偏心した位置に、円形の断面を有する4つの貫通孔47a、47b、49a及び49bが中心軸と平行に延びるように設けられている。これにより、図4(C)に示す端面40a上には、貫通孔47aの端部である開口部54aと、貫通孔47bの端部である開口部54bと、貫通孔49aの端部である開口部55aと、貫通孔49bの端部である開口部55bとが形成される。また、図4(C)に示すように、第1の分割体37のx軸負方向側の端面40bには、貫通孔47a及び47bを接続する溝48が形成されている。
第2の分割体38は、弁体31の中心軸AXに直交する一対の端面41a及び41bを有し、第1の分割体37と直径が等しい円柱形状の部材である。図4(D)及び図4(E)に示すように、第2の分割体38には、弁体31の中心軸AXから偏心した位置に、円形の断面を有する2つの貫通孔50a及び50bが中心軸と平行に延びるように設けられている。貫通孔50a及び50bの各々の直径は、貫通孔49a及び49bの各々の直径と等しい。また、貫通孔50a及び50bの各々は、第2の分割体38の端面41a(図4(E))と第1の分割体37の端面40b(図4(B))とを中心軸を一致させて当接させた際に、貫通孔49a及び49bの各々と同軸となる位置に形成されている。
第3の分割体39は、弁体31の中心軸AXに直交する端面42を有し、第1の分割体37及び第2の分割体38と直径が等しい円柱形状の部分を有する部材である。図4(F)に示すように、第3の分割体39には溝51が形成されている。溝51の端部52a及び52bの各々は、第3の分割体39の端面42(図4(F))と第2の分割体38の端面41b(図4(D))とを中心軸を一致させて当接させた際に、貫通孔50a及び50bの各々と重なり合う位置に形成されている。
第1の分割体37、第2の分割体38及び第3の分割体39は、中心軸と平行な方向に延びるボルト等の固定部材を用いて一体化されている。第1の分割体37、第2の分割体38及び第3の分割体39を一体化した状態では、上述した通り、第1の分割体37の貫通孔49a及び49bがそれぞれ第2の分割体38の貫通孔50a及び50bと同軸となり、かつ、第2の分割体38の貫通孔50a及び50bがそれぞれ第3の分割体39の溝51の端部52a及び52bと重なるように位置決めされている。尚、第1の分割体37、第2の分割体38及び第3の分割体39をボルトで固定する場合は、ボルトは、貫通孔や溝が形成されていない部分に取り付けられる。上述した第1の分割体37、第2の分割体38及び第3の分割体39を一体化して弁体31を構成すると、弁体31の内部に、端面40a上の開口部54a及び54bを接続する第1の流路と、端面40a上の開口部55a及び55bを接続する第2の流路とが形成される。第1の流路は、開口部54a、貫通孔47a、溝48、貫通孔47b及び開口部54aを順に通る流路である。第1の流路は、ケース32に設けられた第1の注入口43aから供給された樹脂を流動させるための流路である。開口部54aが第1の流路の上流側の端部に相当し、開口部54bが第1の流路の下流側の端部に相当する。第2の流路は、開口部55a、貫通孔49a、貫通孔50a、溝51、貫通孔50b、貫通孔49b、開口部55bを順に通る流路である。第2の流路は、ケース32に設けられた第2の注入口43bから供給された第3の樹脂を流動させるための流路である。開口部55aが第2の流路の上流側の端部に相当し、開口部55bが第2の流路の下流側の端部に相当する。
ケース32は、第1の分割体37の外径と略等しい内径を有する円柱状の中空部を有し、この中空部に第1の分割体37、第2の分割体38及び、第3の分割体39の一部からなる同径の円柱部分を収容する。また、ケース32は、弁体31の中心軸AXに直交し、かつ、弁体31の端面40aに当接する平面部57を有する。弁体31は、ケース32の中空部に収容された状態において、弁体31の外周面及び端面40aを、ケース32の中空部の内周面及び平面部57のそれぞれと摺動させながら回転可能である。
図3及び図4(A)に示すように、ケース32には、第1の注入口43aに連通する流路58aと、第2の注入口43bに連通する流路58bと、樹脂供給口44に連通する流路62と、第1の排出口45aに連通する流路63aと、第2の排出口45bに連通する
63bとが形成されている。ケース32の平面部57上には、図4(A)に示すように、流路58aに接続される溝59aと、流路58bに接続される溝59bと、流路62の上流側の端部である開口部64と、流路63aの上流側の端部である開口部65aと、流路63bの上流側の端部である開口部65bとが形成されている。尚、溝59aは第1の注入口43aに連通する開口部に相当し、溝59bは第2の注入口43bに連通する開口部に相当する。第1の注入口43aから流路58aを経て溝59aに至る流路は、混合バルブ機構3から押し出された樹脂が供給される流路である。第2の注入口43bから流路58bを経て溝59bに至る流路は、第3の押出機2cから押し出された第3の樹脂が供給される流路である。また、開口部64から流路62を経て樹脂供給口44に至る流路は、混合バルブ機構3から押し出された樹脂または第3の押出機2cから押し出された第3の樹脂をダイ1に供給するための流路である。開口部65aから流路63aを経て第1の排出口45aに至る流路は、混合バルブ機構3から押し出された樹脂を廃棄するための流路である。開口部65bから流路63bを経て第2の排出口45bに至る流路は、混合バルブ機構3から押し出された樹脂を廃棄するための流路である。
ケース32の中空部部分に、弁体31の円柱状部分を収容した状態で、取付部材33でケース32の開口部を封止することにより、弁体31がケース32に取り付けられる。取付部材33は、例えば、図示しないボルトを用いてケース32に締結することができる。弁体31と取付部材33との間には、例えば金属からなる円環状のスペーサー34が挟み込まれる。スペーサー34の厚みは、スペーサー34の外面がケース32の開放端の端面よりも外部に位置するように、弁体31を挿入した状態で中空部内に形成される空間の深さより大きく設定されている。したがって、弁体31との間でスペーサー34を挟んで取付部材33をケース32に固定することにより、弁体31の端面40aをケース32の平面部57に所定の接触圧力で押圧することができる。つまり、本実施形態においては、取付部材33とスペーサー34とが、弁体31の端面40aをケース32の平面部57に押圧する押圧部材として機能する。弁体31に対してケース32の平面部57側への押圧力を加えることにより、弁体31の中心軸方向の移動を規制すると共に、弁体31の端面40aをケース32の平面部57に密着力を向上させて接触面における樹脂の染み出し等を抑制できる。尚、弁体31の端面40aの接触圧力は、例えば、取付部材33をケース32に固定するためのボルトの締め込みトルクによって管理することができる。弁体31の端面40aまたはケース32の平面部57が摩耗した場合は、スペーサー34をより厚みがあるものに交換したり、取付部材33をケース32に固定するためのボルトの締め込みトルクを調整したりすることによって、弁体31の接触圧力を一定に維持することができる。すなわち、本実施形態に係る切替バルブ機構4は、弁体31とケース32との間での樹脂の出し入れを中心軸と直交する界面(端面40a及び平面部57)を介して行うように構成されているため、メンテナンス性に優れる向上する。
ここで、ケース32に対する弁体31の回転位置の変化について説明する。
図5は、図3に示した切替バルブ機構の動作を説明するための模式図であり、図5(A)〜図5(C)は、弁体31及びケース32を図3(A)に示したV方向に見たときの第1の流路と、ケース32の平面部57との位置関係を示す。図5(D)〜図5(F)は、弁体31及びケース32を図3(A)に示したV方向に見たときの第2流路と、ケース32の平面部57との位置関係を示す。図5においては、図示の簡略化のため、弁体31に関する部分を太い実線で示し、ケース32に関する部分を通常の実線で示す。ケース32に関する部分は、紙面における奥側に位置している。また、図示の簡略化のため、図5では、弁体31の端面40a及びケース32の平面部57に形成された開口部(小さな円で表す)と、弁体31に設けられた48及び51と、ケース32に設けられた溝59a及び59bとを中心に図示する。図4で説明した貫通孔は、弁体31の端面40aに形成された開口部のいずれかに重なるので、図示を省略し、対応する開口部の符号に対応させて括
弧書きで符号のみ示す。
図5(A)及び図5(D)は、弁体31が第1の回転位置にある状態(上述した第1の状態に相当する)を表す。弁体31が第1の回転位置にある場合、図5(A)に示すように、第1の流路の上流側の端部である開口部54aが、ケース32に設けられた溝59a(流路58a)と重なり、第1の流路の下流側の端部である開口部54bが、樹脂供給口44に繋がる流路62の端部である開口部64に重なる。これにより、第1の注入口43aに繋がる流路58aと、樹脂供給口44に繋がる流路62とが、弁体31内の第1の流路(貫通孔47a、溝48及び貫通孔47b)により接続される。このとき、第1の流路の下流側の端部である開口部54bは、第1の排出口45aに繋がる流路63aの端部である開口部65aと、第2の排出口45bに繋がる流路63bの端部である開口部65bとのいずれとも重ならない。
また、弁体31が第1の回転位置にある場合、図5(D)に示すように、第2の流路の上流側の端部である開口部55aが、ケース32に設けられた溝59bと重なり、第2の流路の下流側の端部である開口部55bが、第2の排出口45bに繋がる流路63bの端部である開口部65bに重なる。これにより、第2の注入口43bに繋がる流路58bと、第2の排出口45bに繋がる流路63bとが、弁体31内の第2の流路(貫通孔49a、貫通孔50a、溝51、貫通孔50a、貫通孔49b)により接続される。このとき、第2の流路の下流側の端部である開口部55bは、樹脂供給口44に繋がる流路62の端部である開口部64には重ならない。
したがって、弁体31が第1の回転位置にある第1の状態では、第1の注入口43aから供給された樹脂は全て、弁体31内の第1の流路を流れて、樹脂供給口44を通じてダイ1に供給される。また、第2の注入口43bから供給された第3の樹脂は全て、弁体31内の第2の流路を流れて、第2の排出口45bを通じて外部に廃棄される。
図5(B)及び図5(E)は、弁体31が第1の回転位置と第2の回転位置の中間位置にある状態(上述した第1の状態から第2の状態への遷移途中の状態)を表す。弁体31が、上述した第1の回転位置から第2の回転位置まで回転すると、第1の流路及び第2の流路は、それぞれ、図5(A)及び図5(C)に示す位置から、図5(B)及び図5(E)に示す中間位置を経て、図5(C)及び図5(F)に示す位置まで移動する。尚、第1の流路の上流側の端部である開口部54aは、弁体31が第1の回転位置もしくは第2の回転位置または第1の回転位置及び第2の回転位置の間の位置にある間、ケース32の溝59aと重なっており、第1の流路は第1の注入口43aに接続されている。同様に、第2の流路の上流側の端部である開口部55aは、弁体31が第1の回転位置もしくは第2の回転位置または第1の回転位置及び第2の回転位置の間の位置にある間、ケース32の溝59bと重なっており、第2の流路は第2の注入口43bに接続されている。
図5(C)及び図5(F)は、弁体31が第2の回転位置にある状態(上述した第2の状態に相当する)を表す。弁体31が第2の回転位置にある場合、図5(C)に示すように、第1の流路の上流側の端部である開口部54aが、ケース32に設けられた溝59aと重なり、第1の流路の下流側の端部である開口部54bが、第1の排出口45aに繋がる流路63aの端部である開口部65aに重なる。これにより、第1の注入口43aに繋がる流路58aと、第1の排出口45aに繋がる流路63aとが、弁体31内の第1の流路(貫通孔47a、溝48及び貫通孔47b)により接続される。このとき、第1の流路の下流側の端部である開口部54bは、樹脂供給口44に繋がる流路62の端部である開口部64には重ならない。
また、弁体31が第の回転位置にある場合、図5(F)に示すように、第2の流路の上流側の端部である開口部55aが、ケース32に設けられた溝59b(流路58b)と重なり、第2の流路の下流側の端部である開口部55bが、樹脂供給口44に繋がる流路62の端部である開口部64に重なる。これにより、第2の注入口43bに繋がる流路58bと、樹脂供給口44に繋がる流路62とが、弁体31内の第2の流路(貫通孔49a、貫通孔50a、溝51、貫通孔50a、貫通孔49b)により接続される。このとき、第2の流路の下流側の端部である開口部55bは、第1の排出口45aに繋がる流路63aの端部である開口部65aと、第2の排出口45bに繋がる流路63bの端部である開口部65bとのいずれとも重ならない。
したがって、弁体31が第2の回転位置にある第1の状態では、第1の注入口43aから供給された樹脂は全て、弁体31内の第1の流路を流れて、第1の排出口45aを通じて外部に廃棄される。また、第2の注入口43bから供給された第3の樹脂は全て、弁体31内の第2の流路を流れて、樹脂供給口44を通じてダイ1に供給される。
図6は、制御装置による制御方法を説明するための図である。より詳細には、図6(A)は、本実施形態に係るフレキシブルチューブ製造装置100で製造可能なフレキシブルチューブの一例を示す模式図である。また、図6(B)〜図6(D)は、図6(A)に示すフレキシブルチューブを製造するために制御装置が行う制御を示すタイムチャートであって、切替バルブ機構4からダイ1に供給される樹脂に含まれる、第1の樹脂、第2の樹脂及び第3の樹脂のそれぞれの比率の変化を示すタイムチャートである。
図6(A)に示すフレキシブルチューブ70は、内層チューブの外面にブレード(網管)を設けたブレード線6を樹脂層からなる外層チューブで被覆したものであり、外層チューブの樹脂の硬度が徐々に柔軟になる硬度遷移部71と、硬度遷移部71の先端部に接続され、硬度遷移部71の先端を覆う樹脂よりも更に柔軟な樹脂からなるソフトチップ72とを備える。ソフトチップ72の長さは、例えば、数mm〜数cmであり、ソフトチップ72を構成する樹脂層(外層チューブ)の硬度は一定である。
フレキシブルチューブ70を製造する場合、まず、第1の樹脂と第1の樹脂より柔軟な第2の樹脂とを用い、混合バルブ機構3において第2の樹脂の混合比率を増加させながらブレード線6上に硬度遷移部71を押出成型する。次に、切替バルブ機構4においてダイ1に供給する樹脂を、第2の樹脂より柔軟な第3の樹脂に切り替えることにより、ブレード線6上に、硬度遷移部71と連続してソフトチップ72を押出成型する。
図6(B)〜図6(D)を参照しながら具体例を説明する。押し出し成形時には、混合バルブ機構3を構成する第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bの樹脂供給点からダイ1の押出口14までの流路の体積と、切替バルブ機構4を構成するケース32の平面部57からダイ1の押出口14までの流路の体積に応じて、混合バルブ機構3または切替バルブ機構4を制御してから、押出口14から押し出される樹脂の構成が変化するまでには時間差が生じる。そこで、実際には、流路の体積に起因するタイムラグを考慮し、所望のタイミングで押出口14から押し出される樹脂の構成が変化するよう、混合バルブ機構3及び切替バルブ機構4の制御タイミングが調整される。しかしながら、以下の説明では、説明を簡略化するために、混合バルブ機構3において混合比を変化させる時刻と、切替バルブ機構4においてダイ1に供給する樹脂を切り替える時刻と、ダイ1から押し出される樹脂の構成が変化する時刻とを同じ時間軸で表す。
成型開始時である時刻t0において、制御装置5は、弁体31が第1の回転位置に配置されるように切替バルブ機構4を制御する。この状態で、制御装置5は、切替バルブ機構4に供給される樹脂中の第1の樹脂の比率が100%、第2の樹脂の比率が0%となるように、混合バルブ機構3を構成する第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bの弁体2
3の回転位置を制御する。このように混合バルブ機構3及び切替バルブ機構4を制御した状態でブレード線6に樹脂を押し出すことによって、時刻t0からt1にかけて、第1の樹脂比率が100%の外層チューブが成型される。
時刻t1〜t2の間、制御装置5は、混合部に供給される第1の樹脂の比率が徐々に減少し、混合部に供給される第2の樹脂の比率を所定値(本実施形態では100%)まで徐々に増加するように、混合バルブ機構3を構成する第1のバルブ18a及び第2のバルブ18bの弁体23の回転位置を制御する。この際、制御装置5は、混合部に供給される第1の樹脂と第2の樹脂との総量は一定に制御する。尚、時刻t2に達するまで、制御装置5は、切替バルブ機構4の弁体31を第1の回転位置に維持する。このように混合バルブ機構3及び切替バルブ機構4を制御した状態でブレード線6に樹脂を押し出すことによって、時刻t1からt2にかけて、第2の樹脂比率が0%から100%まで徐々に増加する外層チューブが成型される。
時刻t2において、制御装置5は、弁体31が第2の回転位置に配置されるように切替バルブ機構4を制御する。この切替バルブ機構4の制御により、ダイ1に供給される樹脂は、混合バルブ機構3から押し出される樹脂から、第3の押出機2cから押し出される第3の樹脂へと切り替わり、時刻t2以降は、第3の樹脂比率が100%である外層チューブ(ソフトチップ72)が成型される。
尚、図6の説明では、硬度遷移部71に第1の樹脂のみで被覆される部分を設ける例を説明したが、押出成形開始時における第1の樹脂の比率は任意である。また、図6の説明では、硬度遷移部71の押出成形時に第2の樹脂の比率を0%から100%まで変化させる例を説明したが、第2の樹脂の比率の上限値は任意である。
以上説明したように、本実施形態に係るフレキシブルチューブ製造装置100は、第1の樹脂及び第2の樹脂を混合比を変えながら押出可能な混合バルブ機構3と、混合バルブ機構3から押し出された樹脂と、第3の押出機2cから押し出された最も柔軟な第3の樹脂とを選択的にダイ1に供給可能な切替バルブ機構4とを備える。切替バルブ機構4が第1に供給する樹脂として混合バルブ機構3から押し出された樹脂を選択している状態で、混合バルブ機構3を制御して、第1の樹脂より柔軟な第2の樹脂の比率を増加させることにより、長手方向に沿って硬度が減少する硬度遷移部71を押出成形することができる。また、所定のタイミングで切替バルブ機構4がダイ1に供給する樹脂を第3の樹脂に切り替えることによって、硬度遷移部71と連続して柔軟なソフトチップ72を押出成形することができる。したがって、本実施形態に係るフレキシブルチューブ製造装置100によれば、長さ方向に沿って徐々に硬度が変化する硬度遷移部71と先端のソフトチップ72とを連続して押出成形することが可能となる。
また、本実施形態に係る切替バルブ機構4においては、混合バルブ機構3から押し出された樹脂がダイ1に供給されている状態では第3の樹脂が外部に廃棄され、第3の樹脂がダイ1に供給されている状態では混合バルブ機構3から押し出された樹脂が外部に廃棄される。このように、ダイ1に供給する樹脂として選択されていない樹脂の流路を遮断したり、当該選択されていない樹脂を押し出す押出機を停止させたりせずに、選択されていない樹脂を外部に排出することによって、流路内に滞留する樹脂の圧力変動を抑制できる。この構成によれば、切替バルブ機構4による樹脂の切替直後における樹脂の押出量の変動を抑制し、フレキシブルチューブの外径の寸法安定性を向上することができる。
また、本実施形態に係る切替バルブ機構4においては、弁体31に混合バルブ機構3から押し出された樹脂が供給される第1の流路と、第3の押出機2cから押し出された樹脂が供給される第2の流路とを設け、弁体31の回転位置に応じて、第1の流路及び第2の
流路の一方をダイ1に接続し、他方を排出口に接続している。この構成によれば、弁体31内の流路を2種類の樹脂で共用しないため、弁体31の回転位置を切り替えてからダイ1の押出口14における樹脂の構成が変化するまでの時間差を短くでき、樹脂の構成を応答性良く変化させることができる。また、弁体31内の流路を2種類の樹脂で共用しないため、弁体31内で2種類の樹脂が混ざり合うことも抑制できる。
また、本実施形態に係る切替バルブ機構4においては、弁体31の中心軸AXに直交する端面40aに設けられた開口部54b及び55bと、端面40aに接するケース32の平面部57に設けられた開口部64、65a及び65bのいずれかとの重ね合わせにより、弁体31に設けられた流路とケース32に設けられた流路との接続及び接続の切り替えが行われる。更に、弁体の端面40aに設けられた開口部54a及び55bと、ケース32の平面部57に設けられた溝59a及び59bとのそれぞれの重ね合わせにより、ケース32に設けられた樹脂供給路と、弁体31に設けられた流路とを接続している。このような構成において、スペーサー34と取付部材33とを用いて、弁体31の端面40aに所定の接触圧力を加えることにより、弁体31の端面40aとケース32の平面部57との密着性を向上でき、樹脂の染み出し等を抑制できる。
ただし、切替バルブ機構4は、混合バルブ機構3から押し出された樹脂及び第3の押出機2cから押し出された樹脂のいずれかを選択的にダイ1に供給できれば、実施形態の構成には限定されない。
本発明は、医療用のカテーテルの作製に用いるカテーテルシャフトや内視鏡に用いるチューブ等のフレキシブルチューブの製造装置として利用できる。
1 ダイ
2a 第1の押出機
2b 第2の押出機
2c 第3の押出機
3 混合バルブ機構
4 切替バルブ機構
5 制御装置
6 ブレード線
7 フレキシブルチューブ
13 貫通孔
14 押出口
18a 第1のバルブ
18b 第2のバルブ
31 弁体
32 ケース
33 取付部材
34 スペーサー
40a 端面
43a 第1の注入口
43b 第2の注入口
44 樹脂供給口
45a 第1の排出口
45b 第2の排出口
54a、54b、55a、55b、64、65a、65b 開口部
59a、59b 溝
100 フレキシブルチューブ製造装置

Claims (6)

  1. フレキシブルチューブを押出成形するためのフレキシブルチューブの製造装置であって、
    ブレード線を挿通させる挿通孔と、前記挿通孔を通過する前記ブレード線の表面に樹脂を押し出す押出口とを有するダイと、
    第1の樹脂を押し出す第1の押出機と、
    前記第1の樹脂より柔軟な第2の樹脂を押し出す第2の押出機と、
    前記第1の押出機から押し出された前記第1の樹脂と、前記第2の押出機から押し出された前記第2の樹脂とを混合した樹脂を押し出し可能であり、前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の混合比が可変である混合バルブ機構と、
    前記第2の樹脂より柔軟な第3の樹脂を押し出す第3の押出機と、
    前記混合バルブ機構から押し出された樹脂または前記第3の押出機から押し出された前記第3の樹脂を選択的に前記ダイに供給可能な切替バルブ機構と、
    前記混合バルブ機構及び前記切替バルブ機構を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記フレキシブルチューブの押し出し成形時において、前記混合バルブ機構から押し出された樹脂が前記ダイに供給されるように前記切替バルブ機構を制御した状態で、前記混合バルブ機構から押し出された樹脂中の前記第2の樹脂の比率が所定値となるまで増加するように前記混合バルブ機構を制御し、前記第2の樹脂の比率が前記所定値に達すると、前記第3の樹脂が前記ダイに供給されるように前記切替バルブ機構を制御する、フレキシブルチューブの製造装置。
  2. 前記切替バルブ機構には、
    前記混合バルブ機構から押し出された樹脂が注入される第1の注入口と、
    前記第3の押出機から押し出された前記第3の樹脂が注入される第2の注入口と、
    前記ダイに接続され、前記ダイに樹脂を供給するための樹脂供給口と、
    前記混合バルブ機構から押し出された樹脂を外部に排出するための第1の排出口と、
    前記第3の樹脂を外部に排出するための第2の排出口とが設けられ、
    前記切替バルブ機構は、前記第1の注入口と前記樹脂供給口とが連通し、かつ、前記第2の注入口と前記第2の排出口とが連通する第1の状態と、前記第2の注入口と前記樹脂供給口とが連通し、かつ、前記第1の注入口と前記第1の排出口とが連通する第2の状態とを切り替え可能である、請求項1に記載のフレキシブルチューブの製造装置。
  3. 前記切替バルブ機構は、
    柱形状を有し、第1の回転位置及び第2の回転位置の間で中心軸周りに回転可能な弁体と、
    前記弁体を回転可能に収容するケースとを含み、
    前記弁体には、
    前記弁体が前記第1の回転位置にあるとき、及び、前記弁体が前記第2の回転位置にあるときに、前記第1の注入口に接続される第1の流路と、
    前記弁体が前記第1の回転位置にあるとき、及び、前記弁体が前記第2の回転位置にあるときに、前記第2の注入口に接続される第2の流路とが設けられ、
    前記弁体が第1の回転位置にあるとき、前記第1の流路が前記第1の注入口と前記樹脂供給口とを接続すると共に、前記第2の流路が前記第2の注入口と前記第2の排出口とを接続し、
    前記弁体が第2の回転位置にあるとき、前記第1の流路が前記第1の注入口と前記第1の排出口とを接続すると共に、前記第2の流路が前記第2の注入口と前記樹脂供給口とを接続する、請求項2に記載のフレキシブルチューブの製造装置。
  4. 前記弁体は、前記中心軸と直交する端面を有し、前記端面には、前記第1の流路の下流側の端部である第1の開口部と、前記第2の流路の下流側の端部である第2の開口部とが前記弁体の中心軸から偏心して設けられ、
    前記ケースは、前記弁体の前記端面と接触する平面部を有し、前記平面部には、前記樹脂供給口に連通する第3の開口部と、前記第1の排出口に連通する第4の開口部と、前記第2の排出口に連通する第5の開口部とが設けられ、
    前記弁体が前記第1の回転位置にあるとき、前記第1の開口部は、前記第3の開口部と重なり合い、前記第4の開口部及び前記第5の開口部とは重ならず、前記第2の開口部は
    、前記第5の開口部と重なり、前記第3の開口部とは重ならず、
    前記弁体が前記第2の回転位置にあるとき、前記第2の開口部は、前記第3の開口部と重なり合い、前記第4の開口部及び前記第5の開口部とは重ならず、前記第1の開口部は、前記第4の開口部と重なり、前記第3の開口部とは重ならない、請求項3に記載のフレキシブルチューブの製造装置。
  5. 前記弁体の前記端面には、前記第1の流路の上流側の端部である第6の開口部と、前記第2の流路の上流側の端部である第7の開口部とが前記弁体の中心軸から偏心して設けられ、
    前記ケースの前記平面部には、前記第1の注入口に連通する溝状の第8の開口部と、前記第2の注入口に連通する溝状の第9の開口部とが設けられ、
    前記弁体が前記第1の回転位置にあるとき、及び、前記弁体が前記第2の回転位置にあるときに、前記第6の開口部が前記第8の開口部に重なり、前記第7の開口部が前記第9の開口部に重なる、請求項4に記載のフレキシブルチューブの製造装置。
  6. 前記切替バルブ機構は、前記弁体の前記端面を前記ケースの前記平面部に押圧する押圧部材を更に含む、請求項4または5に記載のフレキシブルチューブの製造装置。
JP2020572564A 2019-05-14 2020-05-14 フレキシブルチューブの製造装置 Active JP6916565B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019091441 2019-05-14
JP2019091441 2019-05-14
PCT/JP2020/019312 WO2020230857A1 (ja) 2019-05-14 2020-05-14 フレキシブルチューブの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020230857A1 JPWO2020230857A1 (ja) 2021-06-10
JP6916565B2 true JP6916565B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=73290080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020572564A Active JP6916565B2 (ja) 2019-05-14 2020-05-14 フレキシブルチューブの製造装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6916565B2 (ja)
TW (1) TWI788663B (ja)
WO (1) WO2020230857A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4888146A (en) * 1988-05-19 1989-12-19 Dandeneau James V Method and apparatus of forming extruded article
US5533985A (en) * 1994-04-20 1996-07-09 Wang; James C. Tubing
JP3619238B1 (ja) * 2003-08-27 2005-02-09 株式会社プラ技研 樹脂製チューブの押出成形装置
US10220561B2 (en) * 2015-05-04 2019-03-05 Nordson Corporation Extrusion device and method of use
US10913194B2 (en) * 2016-04-06 2021-02-09 Graham Engineering Corporation Device and method for continuously extruding tubing having different materials
WO2018002975A1 (ja) * 2016-06-28 2018-01-04 株式会社プラ技研 フレキシブルチューブ及びその製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW202043004A (zh) 2020-12-01
TWI788663B (zh) 2023-01-01
WO2020230857A1 (ja) 2020-11-19
JPWO2020230857A1 (ja) 2021-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6310119B2 (ja) フレキシブルチューブ及びその製造方法
JP5693258B2 (ja) 押出成形金型、押出成形装置、及び、医療用チューブの製造方法
US11597132B2 (en) Flexible tube production apparatus
JP6916565B2 (ja) フレキシブルチューブの製造装置
US10350808B2 (en) Flexible tube and production apparatus therefor
JP6916563B2 (ja) フレキシブルチューブの製造装置
JP6765136B2 (ja) フレキシブルチューブの製造装置
JP6454803B1 (ja) フレキシブルチューブの製造装置
JP6916564B2 (ja) フレキシブルチューブ製造装置
EP4335610A1 (en) Mold for extrusion molding flexible tube and flexible tube producing apparatus
US20230249387A1 (en) Flexible tube production apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201224

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201224

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6916565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250