JP6914798B2 - 濾板およびフィルタプレス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、濾板およびフィルタプレス装置に関する。
従来、固液分離を行うために、加圧を伴う濾過(濾過・圧搾)を行うフィルタプレス装置が様々な分野で用いられている。フィルタプレス装置では、移動方向に配列された複数の濾板において、互いに隣接する2つの濾板の間に濾過室が形成される。各濾過室では、濾布を用いてスラリーの濾過が行われ、続いて、ダイヤフラムシートを用いてスラリーの圧搾が行われる。
フィルタプレス装置では、ダイヤフラムシートの周縁部が濾板本体に固定される。例えば、特許文献1の濾板では、濾板本体の周縁に凹溝が設けられ、凹溝の底部に剛性突条が形成される。また、ダイヤフラムシートの周縁に係合部が設けられ、当該係合部において剛性突条の上部を受け入れる凹条が形成される。これにより、ダイヤフラムシートを濾板本体に簡単かつ確実に固定することが可能となる。また、特許文献2の濾板では、濾板本体において周方向に延びる係合溝が形成される。また、ダイヤフラムシートの端縁部には係合片が形成され、係合片が係合溝に嵌合される。当該係合片はダイヤフラムシートの外端面から連続しており、ケーキ等の固形物がダイヤフラムシートと濾板本体との接触面に回り込むことが防止される。
実開昭62−48408号公報 実開昭63−1609号公報
ところで、スラリーの濾過および圧搾を行う際には、複数の濾板を移動方向に互いに密着させた密着状態が形成される。具体的には、複数の濾板を挟むように、移動ヘッドおよび固定ヘッドが配置され、移動ヘッドを固定ヘッドに向けて移動方向に移動することにより、密着状態が形成される。密着状態の形成では、濾板同士が移動方向に傾いた状態で互いに接触し、その後、移動ヘッドによる押し込みにより、これらの濾板が直立状態となることがある。この場合、濾板間に挟まれたダイヤフラムシートに対して上向きまたは下向きの力が作用する。
一方、特許文献1および2のような、ダイヤフラムシートの固定構造では、略矩形のダイヤフラムシートの各辺に沿う線状凸部が、濾板本体に設けられた線状凹部に圧入される。このような固定構造において、密着状態の形成時にダイヤフラムシートに対して上向きまたは下向きの力が作用すると、ダイヤフラムシートにおける上下方向の部分的な伸縮を伴って、ダイヤフラムシートの側部における線状凸部の一部が、濾板本体の線状凹部に沿って上下方向に移動する。密着状態を解除した後においても、線状凸部の当該一部の位置が、線状凹部との摩擦により保持される。すなわち、ダイヤフラムシートの側部の一部が上下方向にずれた状態が維持されてしまう。ダイヤフラムシートにおけるこのような位置ずれにより、フィルタプレス装置において様々な不具合が発生することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ダイヤフラムシートの側部の一部が上下方向に移動することによる、フィルタプレス装置における不具合の発生を抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、フィルタプレス装置に用いられる濾板であって、フィルタプレス装置における使用状態において他の濾板と対向する主面を有する濾板本体と、伸縮性を有し、前記濾板本体の前記主面を覆う略矩形のダイヤフラムシートと、前記ダイヤフラムシートの前記濾板本体側の面における周縁部を前記濾板本体の前記主面に固定するシート固定構造とを備え、前記シート固定構造が、前記ダイヤフラムシートの前記周縁部のうち、前記使用状態において上下方向に延びる周縁側部に設けられ、前記上下方向に延びる線状凸部または線状凹部であるシート側部嵌合部と、前記濾板本体の前記主面上において前記周縁側部に対向する領域に設けられ、前記上下方向に延びる線状凹部または線状凸部であり、前記シート側部嵌合部と圧入状態で嵌合される本体側部嵌合部と、前記ダイヤフラムシートにおける前記上下方向の部分的な伸縮を伴って、前記シート側部嵌合部の一部が前記本体側部嵌合部に対して前記上下方向に移動することを防止する係止構造とを備え、前記係止構造が、前記濾板本体の前記主面に平行、かつ、前記上下方向に垂直な方向を幅方向として、前記本体側部嵌合部の前記線状凹部から前記幅方向に突出する凹部である、または、前記本体側部嵌合部の前記線状凸部から前記幅方向に突出する凸部である本体係止部と、前記シート側部嵌合部の前記線状凸部から前記幅方向に突出する凸部であり、または、前記シート側部嵌合部の前記線状凹部から前記幅方向に突出する凹部であり、前記本体係止部に嵌合されるシート係止部とを備える。
請求項2に記載の発明は、フィルタプレス装置に用いられる濾板であって、フィルタプレス装置における使用状態において他の濾板と対向する主面を有する濾板本体と、伸縮性を有し、前記濾板本体の前記主面を覆う略矩形のダイヤフラムシートと、前記ダイヤフラムシートの前記濾板本体側の面における周縁部を前記濾板本体の前記主面に固定するシート固定構造とを備え、前記シート固定構造が、前記ダイヤフラムシートの前記周縁部のうち、前記使用状態において上下方向に延びる周縁側部に設けられ、前記上下方向に延びる線状凸部または線状凹部であるシート側部嵌合部と、前記濾板本体の前記主面上において前記周縁側部に対向する領域に設けられ、前記上下方向に延びる線状凹部または線状凸部であり、前記シート側部嵌合部と圧入状態で嵌合される本体側部嵌合部と、前記ダイヤフラムシートにおける前記上下方向の部分的な伸縮を伴って、前記シート側部嵌合部の一部が前記本体側部嵌合部に対して前記上下方向に移動することを防止する係止構造とを備え、前記濾板本体が、前記主面に形成される凹部であり、前記使用状態において前記他の濾板との間で濾過室を形成する濾過凹部と、前記濾過凹部の底面から前記ダイヤフラムシートの中央部に向かって突出するボス部とを備え、前記シート固定構造が、前記ダイヤフラムシートの前記中央部が前記ボス部に対して前記上下方向に移動することを防止する補助係止構造をさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の濾板であって、前記ダイヤフラムシートが、前記濾板本体とは反対側の面の下部において前記シート側部嵌合部と重なる位置に設けられ、前記上下方向に交差する方向に延びるシート排液溝を備え、前記濾板本体が、前記主面において前記ダイヤフラムシートの外側にて前記シート排液溝から連続する本体排液溝を備え、前記係止構造が、前記シート側部嵌合部において前記シート排液溝と重なる部位が前記本体側部嵌合部に対して前記上下方向に移動することを防止する。
請求項に記載の発明は、フィルタプレス装置であって、請求項1ないしのいずれか1つに記載の濾板を含み、移動方向に配列される複数の濾板と、前記複数の濾板を前記移動方向に移動可能に支持する濾板支持部と、前記移動方向において前記複数の濾板を挟んで配置される移動ヘッドおよび固定ヘッドを有し、前記移動方向への前記移動ヘッドの移動により、前記複数の濾板を前記移動方向に互いに密着させた密着状態と、前記密着状態を解除した解除状態とを選択的に形成する濾板開閉機構とを備える。
本発明によれば、シート側部嵌合部の一部が本体側部嵌合部に対して上下方向に移動することを防止して、フィルタプレス装置における不具合の発生を抑制することができる。
フィルタプレス装置の構成を示す図である。 濾板の近傍を示す図である。 ダイヤフラムシートの内面を示す図である。 濾板本体およびダイヤフラムシートを示す断面図である。 濾板本体およびダイヤフラムシートを示す断面図である。 ダイヤフラムシートの外面を示す図である。 圧搾濾板の一部を示す図である。 スラリーの処理を説明するための図である。 密着状態の形成途中における複数の濾板を示す図である。 密着状態の形成途中における複数の濾板を示す図である。 ダイヤフラムシートに作用する力を説明するための図である。 係止構造の他の例を示す図である。 係止構造の他の例を示す図である。 濾板の他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るフィルタプレス装置1の構成を示す図であり、フィルタプレス装置1を示す側面図である。図1では、互いに直交する3つの方向をX方向、Y方向およびZ方向として矢印にて示している(他の図において同様)。典型的には、X方向およびY方向は水平な方向であり、Z方向は鉛直方向である。
フィルタプレス装置1は、液体中に汚泥や鉱物が混ざった混合物(以下、「スラリー」という。)に対して加圧を伴う濾過を行う。フィルタプレス装置1は、制御部(図示省略)と、複数の濾板2と、濾板支持部3と、濾板開閉機構4とを備える。制御部は、フィルタプレス装置1の全体制御を担う。各濾板2は、ZX平面に平行な板状部材であり、複数の濾板2はY方向(濾板2が移動する方向であるため、以下、「移動方向」という。)に配列される。後述するように、フィルタプレス装置1は、2種類の濾板2a,2b、すなわち、圧搾濾板2aおよび普通濾板2b(図10参照)を含む。濾板2の総数は、例えば、3以上である。以下の説明では、圧搾濾板2aおよび普通濾板2bを区別する必要がない場合に、両者を単に「濾板2」という。
図2は、移動方向から見た場合における濾板の近傍を示す図である。図2では、圧搾濾板2aを示しており、後述のダイヤフラムシート22を取り外した状態を示している。各濾板2(圧搾濾板2aおよび普通濾板2b)は、略矩形の板状である濾板本体21を備える。濾板本体21は、濾過凹部215と、複数のボス部216とを備える。濾過凹部215は、濾板本体21において他の濾板2と対向する主面210に形成される凹部である。移動方向から見た場合における濾過凹部215の外形は、略矩形である。濾過凹部215の外形は、他の形状であってもよい。
各ボス部216は、濾板本体21の中央部において濾過凹部215の底面(ZX平面に平行な面)から移動方向に突出する。図2の例では、ボス部216は、Z方向(以下、「上下方向」という。)に長い線状であり、複数の(3個の)ボス部216がX方向(以下、「幅方向」という。)に配列される。移動方向に隣接する2つの濾板2では、2つの濾過凹部215が互いに対向する。また、一方の濾板2の複数のボス部216と、他方の濾板2の複数のボス部216とが移動方向にそれぞれ対向する。後述するように、当該2つの濾過凹部215の間に濾過室20(図8参照)が形成される。
濾板本体21には、2つの上側突出部211および2つの下側突出部212が設けられる。上側突出部211は、濾板本体21の上部((+Z)側の部位)に設けられ、下側突出部212は、濾板本体21の下部((−Z)側の部位)に設けられる。2つの上側突出部211は、濾板本体21から(+X)方向および(−X)方向にそれぞれ突出する。2つの下側突出部212は、濾板本体21から(+X)方向および(−X)方向にそれぞれ突出する。各上側突出部211には、移動方向に延びる貫通孔213が設けられ、各下側突出部212にも、移動方向に延びる貫通孔214が設けられる。濾板2における他の構成の詳細については後述する。
図1および図2に示すように、濾板支持部3は、移動方向に長い一対のサイドバー31を備える。一対のサイドバー31は、幅方向における複数の濾板2の両側に配置される。図2では、移動方向に垂直な面におけるサイドバー31の断面を示している。各濾板2の上側突出部211の下面が、サイドバー31の上面に接触することにより、複数の濾板2が、移動方向に移動可能に支持される。上側突出部211は、ローラ等を介してサイドバー31に接触してもよい。一対のサイドバー31は、フィルタプレス装置1の全体を支持する支持フレーム10の一部でもある。
図1に示すように、濾板開閉機構4は、移動ヘッド41と、固定ヘッド42と、進退機構43とを備える。移動ヘッド41および固定ヘッド42は、移動方向において複数の濾板2を挟んで配置される。具体的には、固定ヘッド42は、複数の濾板2の(+Y)側に配置され、支持フレーム10に固定される。移動ヘッド41は、複数の濾板2の(−Y)側に配置され、一対のサイドバー31により移動方向に移動可能に支持される。進退機構43は、例えば油圧シリンダであり、移動ヘッド41を移動方向に移動させる。
移動ヘッド41を(+Y)方向に移動させることにより、複数の濾板2が固定ヘッド42に向かって押し込まれ、移動方向に互いに密着する(正確には、後述の濾布51を挟んで密着する。)。以下の説明では、移動ヘッド41の(+Y)方向への移動により、複数の濾板2を移動方向に互いに密着させた状態を、「密着状態」という。また、密着状態において、移動ヘッド41を(−Y)方向に移動させることにより、密着状態を解除した解除状態が形成される。濾板開閉機構4では、移動方向への移動ヘッド41の移動により、密着状態と解除状態とが選択的に形成される。
密着状態における複数の濾板2では、(+X)側の上側突出部211の貫通孔213(図2参照)が、移動方向に連続した1つの流体流路を形成する。(−X)側の上側突出部211の貫通孔213も同様である。これらの流体流路は、後述の濾過室20へと供給されるスラリーの流路や、後述のダイヤフラムシート22の作動用のガスの流路として利用される。また、(−X)側の下側突出部212の貫通孔214、および、(+X)側の下側突出部212の貫通孔214も、移動方向に連続した流体流路を形成する。これらの流体流路は、例えば、濾過室20からの濾過液の回収に利用される。
フィルタプレス装置1では、2種類の濾板2a,2bが移動方向に交互に設けられる。一方の種類の濾板は、圧搾濾板2aであり、他方の種類の濾板は、普通濾板2bである。圧搾濾板2aおよび普通濾板2bは、共に濾板本体21を備える。圧搾濾板2aは、濾板本体21に加えて、ダイヤフラムシート22をさらに備える。ダイヤフラムシート22は、普通濾板2bには設けられない。
図3は、ダイヤフラムシート22を示す図であり、ダイヤフラムシート22において濾板本体21側に配置される内面229を示している。図4および図5は、濾板本体21およびダイヤフラムシート22を示す断面図である。図4では、図2中の矢印IV−IVの位置に対応する断面の幅方向における端部を示し、図5では、図2中の矢印V−Vの位置に対応する断面の幅方向における中央部を示している。図4および図5では、各ダイヤフラムシート22を濾板本体21から僅かに離して図示している。
ダイヤフラムシート22は、濾板本体21において普通濾板2bと対向する主面210を覆う。典型的には、濾板本体21の(+Y)側の主面210、および、(−Y)側の主面210に対して、2つのダイヤフラムシート22がそれぞれ設けられる。各ダイヤフラムシート22は、ゴム(例えば天然ゴム)等の弾性材料により形成され、伸縮性を有する。移動方向から見た場合に、ダイヤフラムシート22の外形は、略矩形である。ダイヤフラムシート22は、濾板本体21の濾過凹部215よりも大きい。
ダイヤフラムシート22は、周縁部221と、可動部223と、ボス対向部224とを備える。ダイヤフラムシート22が濾板本体21に取り付けられた状態では、周縁部221は、濾板本体21における濾過凹部215の周囲の部位に接触する(図4参照)。これにより、濾過凹部215がダイヤフラムシート22により閉塞される。可動部223は、その周囲が周縁部221により囲まれ、濾過凹部215に対向する。後述するように、周縁部221は、濾板本体21に対する固定部位であり、可動部223は濾板本体21に対する非固定部位である。フィルタプレス装置1における非処理時には、可動部223は、濾過凹部215の表面におよそ沿うように、濾板本体21側に窪んだ形状を有する。すなわち、可動部223は、周縁部221よりも濾板本体21側に配置される。
ボス対向部224は、濾板本体21のボス部216とY方向に重なる位置に配置される(図5参照)。ボス対向部224の周囲は、可動部223により囲まれる。ボス対向部224は、ボス部216の表面に沿って濾板本体21とは反対側に突出する。ダイヤフラムシート22が濾板本体21に取り付けられた状態では、ボス対向部224は、ボス部216と接触する。既述のように、ダイヤフラムシート22は、濾過凹部215を閉塞する。圧搾濾板2aにおける濾過凹部215には所定のガスが供給可能であり、当該ガスの供給によりダイヤフラムシート22の可動部223が濾過凹部215の底面から離れる方向に向かって凸状となる(後述の図8にて二点鎖線にて示す可動部223参照)。
圧搾濾板2aは、シート固定構造23をさらに備える。シート固定構造23は、ダイヤフラムシート22の内面229における周縁部221を、濾過凹部215の外側において濾板本体21の主面210に固定する。シート固定構造23は、シート嵌合部24と、本体嵌合部25と、係止構造26と、補助係止構造27とを備える。
図3に示すように、シート嵌合部24は、ダイヤフラムシート22の内面229における周縁部221に設けられる。シート嵌合部24は、4個の線状凸部241,242を備える。4個の線状凸部241,242は、略矩形のダイヤフラムシート22の4辺に沿ってそれぞれ設けられる。4個の線状凸部241,242のうち、2個の線状凸部241は、圧搾濾板2aのフィルタプレス装置1での使用状態、すなわち、圧搾濾板2aがフィルタプレス装置1に組み込まれた状態における上下方向(Z方向)に真っ直ぐに延び、2個の線状凸部242は、濾板本体21の主面210に平行、かつ、上下方向に垂直な幅方向(X方向)に真っ直ぐに延びる。4個の線状凸部241,242は、周縁部221に沿って周状に連続する。
図2に示すように、本体嵌合部25は、濾板本体21の主面210上に設けられ、4個の線状凹部251,252を備える。矩形の外形を有する濾過凹部215の外側において、4個の線状凹部251,252が、当該矩形の4辺に沿ってそれぞれ設けられる。4個の線状凹部251,252のうち、2個の線状凹部251は上下方向に真っ直ぐに延び、2個の線状凹部252は幅方向に真っ直ぐに延びる。4個の線状凹部251,252は、濾過凹部215の縁に沿って周状に連続する。本体嵌合部25における4個の線状凹部251,252により形成される矩形は、シート嵌合部24における4個の線状凸部241,242により形成される矩形と同じ大きさである。
ダイヤフラムシート22を濾板本体21に取り付ける際には、シート嵌合部24における4個の線状凸部241,242が、本体嵌合部25における4個の線状凹部251,252に嵌め込まれる。本実施の形態では、各線状凸部241,242の幅は、線状凹部251,252の幅とほぼ同じであり、ダイヤフラムシート22において、濾板本体21とは反対側の外面220(他の濾板2と対向する面)の周縁部221を叩くことにより、各線状凸部241,242が線状凹部251,252に圧入される(図4参照)。本実施の形態では、ダイヤフラムシート22の濾板本体21に対する固定において、ボルトは利用されない。
以下の説明では、シート嵌合部24において上下方向に延びる各線状凸部241、および、本体嵌合部25において上下方向に延びる各線状凹部251をそれぞれ「シート側部嵌合部241」および「本体側部嵌合部251」という。図3に示すダイヤフラムシート22では、2個のシート側部嵌合部241が、幅方向に可動部223を挟んで配置される。各シート側部嵌合部241は、ダイヤフラムシート22の周縁部221のうち、上下方向に延びる部分222(以下、「周縁側部222」という。)に設けられる。図2に示す濾板本体21では、2個の本体側部嵌合部251が、幅方向に濾過凹部215を挟んで配置される。各本体側部嵌合部251は、濾板本体21の主面210上においてダイヤフラムシート22の周縁側部222に対向する領域に設けられる(図4参照)。
係止構造26は、複数の本体係止部261と、複数のシート係止部262とを備える。図2および図4に示すように、各本体係止部261は、本体側部嵌合部251である線状凹部から幅方向に突出する(広がる)凹部である。本体係止部261および本体側部嵌合部251は、一繋がりの凹部である。本体係止部261は、半円状の外形を有し、濾過凹部215側に向かって突出する。本体係止部261の外形は他の形状であってもよく、濾過凹部215とは反対側に向かって突出してもよい(シート係止部262において同様)。複数の本体係止部261のうち半分の本体係止部261が、一方の本体側部嵌合部251において上下方向に等間隔に配置され、残りの本体係止部261が、他方の本体側部嵌合部251において上下方向に等間隔に配置される。図2の例では、各本体側部嵌合部251において、上下方向の中央に1個の本体係止部261が設けられ、当該本体係止部261から上方および下方に同じ距離だけ離れた位置に、2個の本体係止部261がそれぞれ設けられる。
図3および図4に示すように、各シート係止部262は、シート側部嵌合部241である線状凸部から幅方向に突出する凸部である。シート係止部262およびシート側部嵌合部241は、一繋がりの凸部である。本体係止部261と同様に、シート係止部262は、半円状の外形を有し、可動部223側に向かって突出する。シート係止部262は、本体係止部261と同じ大きさである。複数のシート係止部262のうち半分のシート係止部262が、一方のシート側部嵌合部241に配置され、残りのシート係止部262が、他方のシート側部嵌合部241に配置される。ダイヤフラムシート22のシート嵌合部24を濾板本体21の本体嵌合部25とY方向に重ねた状態において、複数のシート係止部262は、複数の本体係止部261と同じ位置に配置される。ダイヤフラムシート22を濾板本体21に取り付ける際には、複数のシート係止部262は、複数の本体係止部261にそれぞれ圧入状態で嵌合される。
補助係止構造27は、複数の本体補助係止部271と、複数のシート補助係止部272とを備える。図2および図5に示すように、各本体補助係止部271は、ボス部216の頂部に設けられる凹部である。本体補助係止部271は、上下方向に延びる長円形の外形を有する。本体補助係止部271の外形は他の形状であってもよい(シート補助係止部272において同様)。図2の例では、各ボス部216において、2個の本体補助係止部271が上下方向に離れて設けられる。
図3および図5に示すように、各シート補助係止部272は、ボス対向部224の内面229に設けられる凸部である。図3の例では、本体補助係止部271と同様に、シート補助係止部272は、上下方向に延びる長円形の外形を有する。シート補助係止部272は、本体補助係止部271と同じ大きさである。ダイヤフラムシート22のシート嵌合部24を濾板本体21の本体嵌合部25とY方向に重ねた状態において、複数のシート補助係止部272は、複数の本体補助係止部271と同じ位置に配置される。ダイヤフラムシート22を濾板本体21に取り付ける際には、複数のシート補助係止部272は、複数の本体補助係止部271にそれぞれ圧入状態で嵌合される。圧搾濾板2aの設計によっては、本体補助係止部271が凸部として設けられ、シート補助係止部272が凹部として設けられてもよい。なお、図5に示す断面において、ダイヤフラムシート22の内面229におけるボス対向部224の幅は、ボス部216の幅よりも僅かに大きい。
図6は、ダイヤフラムシート22の外面220を示す図である。ダイヤフラムシート22の外面220には、縦溝領域225と、横溝領域226とが設けられる。外面220において、可動部223の下部の領域が横溝領域226であり、他の領域(可動部223の上部および中央部)が縦溝領域225である。縦溝領域225には、上下方向に長い複数の微小突起が上下方向および幅方向に配列される(後述の図7参照)。換言すると、上下方向に沿う複数の溝が形成される。横溝領域226には、幅方向に長い複数の微小突起が上下方向および幅方向に配列される。換言すると、幅方向に沿う複数の溝が形成される。
図7は、圧搾濾板2aを示す図であり、後述のシート排液溝227および本体排液溝217の近傍を示している。ダイヤフラムシート22は、それぞれが幅方向に延びる複数のシート排液溝227をさらに備える。複数のシート排液溝227は、外面220の下部においてシート側部嵌合部241と重なる位置にて上下方向に配列される。複数のシート排液溝227は、周縁側部222において横溝領域226から幅方向に連続する。シート排液溝227は、横溝領域226から斜め下等に延びる形状であってもよい。すなわち、シート排液溝227は、上下方向に交差する方向に延びていればよい(本体排液溝217において同様)。
濾板本体21は、それぞれが幅方向に延びる複数の本体排液溝217をさらに備える。複数の本体排液溝217は、主面210の下部においてダイヤフラムシート22と下側突出部212との間にて上下方向に配列される。複数の本体排液溝217は、ダイヤフラムシート22の外側にて複数のシート排液溝227からそれぞれ連続する。すなわち、上下方向において、複数の本体排液溝217は、複数のシート排液溝227とそれぞれ同じ位置に配置される。複数の本体排液溝217においてダイヤフラムシート22とは反対側の端部は、回収溝218に接続される。回収溝218は、上下方向に延びる。回収溝218の下部には、回収口219が設けられる。回収口219は、濾板本体21の内部に設けられる流路を介して貫通孔214と連続する。
既述のように、フィルタプレス装置1では、複数の圧搾濾板2aおよび複数の普通濾板2bが移動方向に交互に設けられる。また、圧搾濾板2aの濾板本体21において普通濾板2bと対向する主面210には、ダイヤフラムシート22が設けられ、普通濾板2bの濾板本体21には、ダイヤフラムシート22は設けられない。したがって、ダイヤフラムシート22の外面220は、普通濾板2bの濾板本体21と対向する。普通濾板2bの濾板本体21において濾過凹部215の底面には、上下方向に延びる複数の溝が幅方向に配列して形成される。
フィルタプレス装置1におけるスラリーの処理では、図1の進退機構43が、移動ヘッド41を固定ヘッド42に向かって移動させる。これにより、複数の圧搾濾板2aおよび複数の普通濾板2bが密着状態とされ、図8に示すように、互いに対向する圧搾濾板2aの濾過凹部215と普通濾板2bの濾過凹部215との間に濾過室20が形成される。図8では、縦方向が移動方向となる。実際には、圧搾濾板2aのダイヤフラムシート22の外面220、および、普通濾板2bの主面210(主として濾過凹部215)は、濾布51により個別に覆われる。密着状態では、圧搾濾板2aのボス部216と普通濾板2bのボス部216とが、ダイヤフラムシート22および濾布51を介して間接的に接触する。圧搾濾板2aおよび普通濾板2bにおけるボス部216同士の接触により、後述のスラリーの注入および圧搾の際に、濾板本体21の損傷が防止される。
各濾過室20では、図示省略のスラリー供給部により、濾布51間にスラリーが供給される。スラリーは濾布51間に高い圧力にて注入され、当該スラリーが濾布51により濾過される。濾布51を通過した液体は、ダイヤフラムシート22の外面220および普通濾板2bの濾過凹部215の底面に形成された複数の溝を介して濾過室20の下部に移動する。図7に示すダイヤフラムシート22の外面220上の液体は、複数のシート排液溝227および複数の本体排液溝217を介して回収溝218に導かれ、回収口219を介して貫通孔214(複数の濾板2が形成する流体流路)へと排出される。普通濾板2bの濾過凹部215の下部にも、貫通孔214に連続する回収口(図示省略)が設けられており、当該濾過凹部215の底面上にて下部へと移動した液体が、当該回収口にて回収される。
続いて、圧搾濾板2aにおいて、ダイヤフラムシート22と濾板本体21の濾過凹部215の底面との間の空間にガスを供給することにより、図8中に二点鎖線にて示すように、ダイヤフラムシート22の可動部223が普通濾板2bに向かって凸状となる。これにより、濾過室20内のスラリーに対する圧搾が行われ、圧搾濾板2aにおける回収口219、および、普通濾板2bにおける回収口にて液体が回収される。スラリーの圧搾が完了すると、圧搾濾板2aにおいて、ダイヤフラムシート22と濾板本体21との間におけるガスが除去され、ダイヤフラムシート22の可動部223が当該濾板本体21側へと戻る。その後、進退機構43により移動ヘッド41が(−Y)方向に移動し、複数の濾板2の密着状態が解除される。換言すると、密着状態を解除した解除状態が形成される。なお、各濾過室20に残留する固形物(脱水ケーキ)は、所定の手法にて除去される。
図9Aおよび図9Bは、密着状態の形成途中における複数の濾板2近傍を示す図であり、図10は、密着状態の形成時にダイヤフラムシート22に作用する力を説明するための図である。既述のように、複数の濾板2は、濾板支持部3(図1参照)により移動方向に移動可能に支持される。このとき、図9Aに示すように、互いに離れた複数の濾板2が移動方向に傾斜する(すなわち、濾板2の主面の法線が移動方向から上下方向に傾く)場合がある。図9Aおよび図9Bでは、濾板2の傾きを強調している。この場合に、移動ヘッド41を固定ヘッド42に向かって移動させると、図9Bに示すように、複数の濾板2が傾斜した状態で互いに接触する。このとき、図10の左側に示すように、互いに接触する圧搾濾板2aおよび普通濾板2bにおいて、幅方向に垂直、かつ、濾板本体21の主面210に沿う方向に、矢印Aにて示す距離だけ位置ずれが生じる。
その後、移動ヘッド41が固定ヘッド42に向かってさらに移動すると、移動ヘッド41と固定ヘッド42との間にて複数の圧搾濾板2aおよび複数の普通濾板2bが密着して挟まれる。これにより、複数の圧搾濾板2aおよび複数の普通濾板2bが直立し、上記位置ずれが解消される。換言すると、互いに隣接する圧搾濾板2aおよび普通濾板2bにおいて、図6のダイヤフラムシート22の周縁部221が普通濾板2bの濾板本体21と接触した状態で、圧搾濾板2aと普通濾板2bとが、およそ上下方向に距離Aだけずれる。このとき、ダイヤフラムシート22の周縁部221と普通濾板2bの濾板本体21との間の摩擦により、周縁部221に対して上下方向の力が作用する。図10の右側の例では、矢印Bにて示すように、圧搾濾板2aの一方のダイヤフラムシート22において周縁部221に対して上方の力が作用し、他方のダイヤフラムシート22において周縁部221に対して下方の力が作用する。
ここで、圧搾濾板2aにおいて係止構造26および補助係止構造27を省略した比較例のフィルタプレス装置を想定する。比較例のフィルタプレス装置では、密着状態の形成時においてダイヤフラムシート22の周縁部221に上下方向の力が作用すると、ダイヤフラムシート22における上下方向の部分的な伸縮を伴って、周縁側部222の一部が圧搾濾板2aの濾板本体21に対して上下方向に移動する。換言すると、シート側部嵌合部241の一部が本体側部嵌合部251に対して上下方向に移動する。なお、周縁部221において幅方向に延びる部位は、幅方向に延びる線状凸部242および濾板本体21の線状凹部252により上下方向に移動しない。
シート側部嵌合部241の一部の移動により、上下方向における複数のシート排液溝227の位置が、複数の本体排液溝217の位置とずれると(図7参照)、濾過および圧搾において液体の排出ができなくなる。また、密着状態を解除しても、シート側部嵌合部241と本体側部嵌合部251との間の摩擦により、シート側部嵌合部241の一部の位置ずれが維持される。そして、次に密着状態を形成する際に、シート側部嵌合部241の当該一部がさらに移動して、位置ずれが増大する可能性がある。当該位置ずれが増大すると、ダイヤフラムシート22の外面220が上下方向において部分的に大きく弛んだ状態となる。
この場合、移動方向に互いに密着した状態における複数の濾板2において、ダイヤフラムシート22が弛んだ部分において濾板2間の距離が大きくなり、濾板2が移動方向に傾斜することがある。フィルタプレス装置が、濾布51に付着した固形物をスクレーパにより掻き取る機構を有する場合、濾板2が傾いていると、固形物を適切に掻き取ることができなくなる。また、ダイヤフラムシート22の部分的な弛みの程度によっては、ダイヤフラムシート22の一部が折れ曲がった状態で、2つの濾板本体21の間に挟まれ、ダイヤフラムシート22が損傷することもある。以上のように、濾板2同士が密着する際に、ダイヤフラムシート22における上下方向の部分的な伸縮を伴って、シート側部嵌合部241の一部が本体側部嵌合部251に対して上下方向に移動することにより、比較例のフィルタプレス装置において様々な不具合が発生する。
これに対し、フィルタプレス装置1では、本体係止部261およびシート係止部262を含む係止構造26が設けられる。そして、濾板2同士が密着する際に、ダイヤフラムシート22における上下方向の部分的な伸縮を伴って、シート側部嵌合部241の一部が本体側部嵌合部251に対して上下方向に移動することが、係止構造26により防止される。これにより、ダイヤフラムシート22の損傷等、フィルタプレス装置1における不具合の発生を抑制することができる。
また、図7に示す本体係止部261およびシート係止部262が、シート排液溝227の近傍に設けられることにより、シート側部嵌合部241においてシート排液溝227と重なる部位が、本体側部嵌合部251に対して上下方向に移動することが防止される。その結果、シート排液溝227と本体排液溝217との位置ずれを防止して、排液不良が生じることを防止することができる。
フィルタプレス装置1では、係止構造26の本体係止部261が、本体側部嵌合部251の線状凹部から幅方向に突出する凹部である。また、シート係止部262が、シート側部嵌合部241の線状凸部から幅方向に突出する凸部である。これにより、ダイヤフラムシート22を濾板本体21に取り付ける際に、シート側部嵌合部241の本体側部嵌合部251に対する圧入と、シート係止部262の本体係止部261に対する圧入とをほぼ同時に行うことができる。その結果、ダイヤフラムシート22の濾板本体21への取り付けを、効率よく行うことができる。また、各周縁側部222において、本体係止部261およびシート係止部262の複数の組合せが、上下方向に均等に配置される。これにより、ダイヤフラムシート22のほぼ全体において、ダイヤフラムシート22の弛み等を防止することができる。
圧搾濾板2aでは、濾板本体21において、濾過凹部215の底面からダイヤフラムシート22の中央部に向かって突出するボス部216が設けられる(図5参照)。また、補助係止構造27の本体補助係止部271がボス部216に設けられ、シート補助係止部272がダイヤフラムシート22に設けられ、両者が互いに嵌合する。これにより、ダイヤフラムシート22の中央部がボス部216に対して上下方向に移動することが防止され、フィルタプレス装置1における不具合の発生をさらに抑制することができる。
上記フィルタプレス装置1、および、フィルタプレス装置1に用いられる濾板2では様々な変形が可能である。
ダイヤフラムシート22の周縁側部222を比較的厚くする場合には、ダイヤフラムシート22において線状凹部がシート側部嵌合部241として設けられ、濾板本体21において線状凸部が本体側部嵌合部251として設けられてもよい。この場合、好ましくは、係止構造26のシート係止部262が、シート側部嵌合部241の線状凹部から幅方向に突出する凹部とされ、本体係止部261が、本体側部嵌合部251の線状凸部から幅方向に突出する凸部とされる。
以上のように、シート側部嵌合部241は、上下方向に延びる線状凸部または線状凹部であればよく、本体側部嵌合部251は、上下方向に延びる線状凹部または線状凸部であればよい。また、本体係止部261は、本体側部嵌合部251の線状凹部から幅方向に突出する凹部、または、本体側部嵌合部251の線状凸部から幅方向に突出する凸部であることが好ましい。さらに、シート係止部262は、シート側部嵌合部241の線状凸部から幅方向に突出する凸部、または、シート側部嵌合部241の線状凹部から幅方向に突出する凹部であることが好ましい。
係止構造26の本体係止部およびシート係止部は、本体側部嵌合部251およびシート側部嵌合部241の近傍に設けられるのであるならば、本体側部嵌合部251およびシート側部嵌合部241から孤立して設けられる凸部および凹部であってもよい。図11では、本体側部嵌合部251の近傍にて、本体側部嵌合部251から幅方向(X方向)に離れて設けられる凸部263(本体係止部)を示している。凸部263は、本体側部嵌合部251の内側(濾過凹部215側)および外側のいずれに設けられてもよい。当該凸部263は、ダイヤフラムシート22に設けられる凹部(シート係止部)と嵌合される。もちろん、濾板本体21に本体係止部である凹部が設けられ、ダイヤフラムシート22にシート係止部である凸部が設けられてもよい。
また、図12に示すように、濾板本体21において、上下方向(Z方向)に延びる波状の本体側部嵌合部251が設けられてもよい。この場合、ダイヤフラムシート22に波状のシート側部嵌合部241が設けられ、本体側部嵌合部251およびシート側部嵌合部241が圧入状態で互いに嵌合される。図12の例では、本体側部嵌合部251およびシート側部嵌合部241において、上下方向に対して交差する方向に延びる部位により、シート側部嵌合部241の一部が本体側部嵌合部251に対して上下方向に移動することを防止する係止構造26が実現される。このように、本体側部嵌合部251およびシート側部嵌合部241の一部が、係止構造26を兼ねてもよい。この場合に、本体側部嵌合部251およびシート側部嵌合部241は、上下方向に対して交差する方向に延びる部位を有するのであるならば、ジグザグ状等、他の形状であってもよい。
補助係止構造27の本体補助係止部271が、ボス部216の頂部からずれた位置に設けられてもよい。シート補助係止部272も同様である。
圧搾濾板2aでは、係止構造26の本体係止部261およびシート係止部262を、図7のシート排液溝227と重なる位置に設けることにより、シート側部嵌合部241においてシート排液溝227と重なる部位が、本体側部嵌合部251に対して上下方向に移動することが防止されてもよい。シート排液溝227と本体排液溝217との位置ずれを防止するという観点では、本体係止部261およびシート係止部262が、シート排液溝227の近傍、または、シート排液溝227と重なる位置に設けられることが好ましい。
図13に示すように、フィルタプレス装置1の設計によっては、濾板2において、濾板本体21の一方の主面のみにダイヤフラムシート22が設けられてもよい(いわゆる、片側濾板)。圧搾濾板2aおよび普通濾板2bの2種類の濾板を用いる場合と比較して、1種類の濾板2のみを用いる図13の例では、濾板の設計および製作が容易となる。また、濾板2,2a,2bでは、濾板本体21におけるボス部216が省略されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 フィルタプレス装置
2,2a,2b 濾板
3 濾板支持部
4 濾板開閉機構
20 濾過室
21 濾板本体
22 ダイヤフラムシート
23 シート固定構造
26 係止構造
27 補助係止構造
41 移動ヘッド
42 固定ヘッド
210 (濾板本体の)主面
215 濾過凹部
216 ボス部
217 本体排液溝
220 (ダイヤフラムシートの)外面
221 周縁部
222 周縁側部
227 シート排液溝
229 (ダイヤフラムシートの)内面
241 シート側部嵌合部
251 本体側部嵌合部
261 本体係止部
262 シート係止部

Claims (4)

  1. フィルタプレス装置に用いられる濾板であって、
    フィルタプレス装置における使用状態において他の濾板と対向する主面を有する濾板本体と、
    伸縮性を有し、前記濾板本体の前記主面を覆う略矩形のダイヤフラムシートと、
    前記ダイヤフラムシートの前記濾板本体側の面における周縁部を前記濾板本体の前記主面に固定するシート固定構造と、
    を備え、
    前記シート固定構造が、
    前記ダイヤフラムシートの前記周縁部のうち、前記使用状態において上下方向に延びる周縁側部に設けられ、前記上下方向に延びる線状凸部または線状凹部であるシート側部嵌合部と、
    前記濾板本体の前記主面上において前記周縁側部に対向する領域に設けられ、前記上下方向に延びる線状凹部または線状凸部であり、前記シート側部嵌合部と圧入状態で嵌合される本体側部嵌合部と、
    前記ダイヤフラムシートにおける前記上下方向の部分的な伸縮を伴って、前記シート側部嵌合部の一部が前記本体側部嵌合部に対して前記上下方向に移動することを防止する係止構造と、
    を備え
    前記係止構造が、
    前記濾板本体の前記主面に平行、かつ、前記上下方向に垂直な方向を幅方向として、前記本体側部嵌合部の前記線状凹部から前記幅方向に突出する凹部である、または、前記本体側部嵌合部の前記線状凸部から前記幅方向に突出する凸部である本体係止部と、
    前記シート側部嵌合部の前記線状凸部から前記幅方向に突出する凸部であり、または、前記シート側部嵌合部の前記線状凹部から前記幅方向に突出する凹部であり、前記本体係止部に嵌合されるシート係止部と、
    を備えることを特徴とする濾板。
  2. フィルタプレス装置に用いられる濾板であって、
    フィルタプレス装置における使用状態において他の濾板と対向する主面を有する濾板本体と、
    伸縮性を有し、前記濾板本体の前記主面を覆う略矩形のダイヤフラムシートと、
    前記ダイヤフラムシートの前記濾板本体側の面における周縁部を前記濾板本体の前記主面に固定するシート固定構造と、
    を備え、
    前記シート固定構造が、
    前記ダイヤフラムシートの前記周縁部のうち、前記使用状態において上下方向に延びる周縁側部に設けられ、前記上下方向に延びる線状凸部または線状凹部であるシート側部嵌合部と、
    前記濾板本体の前記主面上において前記周縁側部に対向する領域に設けられ、前記上下方向に延びる線状凹部または線状凸部であり、前記シート側部嵌合部と圧入状態で嵌合される本体側部嵌合部と、
    前記ダイヤフラムシートにおける前記上下方向の部分的な伸縮を伴って、前記シート側部嵌合部の一部が前記本体側部嵌合部に対して前記上下方向に移動することを防止する係止構造と、
    を備え、
    前記濾板本体が、
    前記主面に形成される凹部であり、前記使用状態において前記他の濾板との間で濾過室を形成する濾過凹部と、
    前記濾過凹部の底面から前記ダイヤフラムシートの中央部に向かって突出するボス部と、
    を備え、
    前記シート固定構造が、前記ダイヤフラムシートの前記中央部が前記ボス部に対して前記上下方向に移動することを防止する補助係止構造をさらに備えることを特徴とする濾板。
  3. 請求項1または2に記載の濾板であって、
    前記ダイヤフラムシートが、前記濾板本体とは反対側の面の下部において前記シート側部嵌合部と重なる位置に設けられ、前記上下方向に交差する方向に延びるシート排液溝を備え、
    前記濾板本体が、前記主面において前記ダイヤフラムシートの外側にて前記シート排液溝から連続する本体排液溝を備え、
    前記係止構造が、前記シート側部嵌合部において前記シート排液溝と重なる部位が前記本体側部嵌合部に対して前記上下方向に移動することを防止することを特徴とする濾板。
  4. フィルタプレス装置であって、
    請求項1ないしのいずれか1つに記載の濾板を含み、移動方向に配列される複数の濾板と、
    前記複数の濾板を前記移動方向に移動可能に支持する濾板支持部と、
    前記移動方向において前記複数の濾板を挟んで配置される移動ヘッドおよび固定ヘッドを有し、前記移動方向への前記移動ヘッドの移動により、前記複数の濾板を前記移動方向に互いに密着させた密着状態と、前記密着状態を解除した解除状態とを選択的に形成する濾板開閉機構と、
    を備えることを特徴とするフィルタプレス装置。
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