JP6913511B2 - キーボックス - Google Patents

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Description

本発明は、出入口のドアまたは該ドアの近傍に取り付けて、該ドアの錠の鍵の保管に用いるキーボックスに関するものである。
賃貸や販売などを目的として住宅の内覧を行う場合であって、管理者が立ち会わない場合は、内覧者に対象となる住宅の出入口の錠の鍵(以下、単に、住宅の鍵という)を貸し出す処理が必要になる。
このような内覧者に対する住宅の鍵の貸し出しを行うために係員を配したのでは、人件費がかかってしまう。そのため、住宅の鍵の貸し出しは、無人で実施することが望まれる。
従来、共同利用物の鍵の貸し出しと返却とを自動で行うための装置としては、たとえば、キーボックスを利用した共同利用物貸出返却システムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
これは、キーボックスが共同利用物の鍵が収納される鍵収納箱を備えた構成とされ、利用予約をしている利用者による認証が行われるときにのみ、鍵収納箱の扉が開いて鍵の取り出しが可能になるものとされている。
ところで、キーボックスは、一般に、キーボックスごと鍵が持ち去られる虞を回避するための対策として、建築物の壁などの固定部に対して取り付けられることが多い。
キーボックスを建築物の固定部に取り付ける手段としては、キーボックスをねじやボルトを介して固定部に固定する構成や、接着剤によりキーボックスを固定部に接着する構成が、従来、一般的に採用されている。
特開2006−79199号公報
ところで、内覧に供されていた住宅について、住宅の賃貸が開始された場合や、住宅の売却が行われた場合は、その後、内覧のための鍵の貸し出しは不要になる。よって、この場合は、内覧者に対する住宅の鍵の貸し出しを行う目的で設けられたキーボックスは、撤去される。
したがって、内覧者に対して住宅の鍵の貸し出しを行うためのキーボックスは、住宅に対して一時的な設置を行うことができればよい。
ところが、キーボックスを建築物の固定部に取り付ける場合に従来採られている手法のうち、キーボックスをねじやボルトを介して固定部に固定する手法では、キーボックスを設置する際には、キーボックスの設置個所にねじ穴を設ける必要がある。また、ねじ穴にねじやボルトを締めこむ作業は、使用するねじやボルトの本数分、繰り返し行う必要がある。また、キーボックスの撤去時には、ねじやボルトを緩めて取り外す作業を、使用したねじやボルトの本数分繰り返し行う必要がある。よって、ねじやボルトを用いるキーボックスの取り付け手法は、キーボックスの設置と撤去に手間を要するというのが実情である。更に、この手法の場合は、キーボックスを撤去した後、キーボックスが設置されていた個所には、ねじ穴が傷として残ってしまう。
接着剤でキーボックスを接着して固定部への取り付けを行う手法の場合は、接着剤を塗布する面の前処理、キーボックスの接着後に所定の養生時間が経過するまでキーボックスが動かないように保持する手段を取り付ける処理、その保持手段を後で取り外す処理などが必要になるため、キーボックスの設置に手間を要する。
また、キーボックスを撤去するときには、固化した接着剤を強制的に剥がすことになるので、キーボックスの設置されていた個所に、接着剤と共に塗装や壁材の剥がれが生じることで傷が生じたり、あるいは、除去しきれない接着剤による汚れが生じたりする可能性がある。
そのため、従来の取付手法で建築物の固定部に取り付けられるキーボックスは、キーボックスの設置と撤去とを行った後に、キーボックスが設置されていた個所について、キーボックス設置前の状態と同様の傷や汚れのない状態を回復することは難しいというのが実情である。
しかし、内覧のためのキーボックスの設置と撤去に伴い住宅に傷や汚れが発生することは、住宅の所有者にとって好ましいことではない。
そこで、本発明は、設置と撤去に要する手間の削減化を図ることができると共に、撤去後に傷や汚れが残ることを抑制することができるキーボックスを提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、鍵を取り出し可能に収納するキーボックス本体と、前記キーボックス本体の後側面に取り付けられた付着手段と、長手方向の一端側が前記キーボックス本体に取り付けられた繋ぎ部材と、前記繋ぎ部材の長手方向の他端側に取り付けられたアンカー部材と、を備え、前記付着手段は、対象となる出入口のドアまたはドア枠または前記ドア枠の周囲の壁における被着面に、前記被着面と前記付着手段との双方に損傷を生じさせることなく剥離可能に付着する機能を備え、前記繋ぎ部材は、長手方向の中間部に、前記出入口を閉じた状態の前記ドアと前記ドア枠との隙間に配置可能な隙間配置部を備え、前記アンカー部材は、前記出入口を閉じた状態の前記ドアと前記ドア枠との隙間を通過し得ないサイズを有し、前記キーボックス本体は、前記繋ぎ部材の前記長手方向一端側が取り付けられる取付部を備え、前記繋ぎ部材の前記長手方向一端側は、前記取付部に、左右方向に回動可能に取り付けられる構成を備えたキーボックスとする。
前記繋ぎ部材は、繊維を編んだ構造を有するベルトとした構成としてある。
前記キーボックス本体は、後側面に、前記繋ぎ部材を配置可能な溝を左右方向の全長に亘り備え、前記取付部は、前記溝の左右方向の途中位置に設けられ構成としてある。
前記付着手段は磁石とし、前記アンカー部材は磁石とした構成としてある。
また、前記付着手段は、磁石または吸着シートとした構成としてある。
本発明のキーボックスによれば、設置と撤去に要する手間の削減化を図ることができると共に、撤去後に傷や汚れが残ることを抑制することができる。
キーボックスの第1実施形態を示す概略正面図である。 図1のキーボックスの概略背面図である。 キーボックス本体の概略側面図である。 図1のA−A方向矢視図である。 図4のB−B位置での切断側面図である。 図1のキーボックスの使用状態の例を示す概要図である。 図6のC−C方向矢視拡大図である。 図1のキーボックスが煙返しを備えたドアに取り付けられた状態を示す図である。 キーボックスの第2実施形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1乃至図8は、本発明のキーボックスの第1実施形態を示すものである。
図1はキーボックスの第1実施形態を示す概略正面図である。図2は、図1のキーボックスの概略背面図である。図3は、図1のキーボックスにおけるキーボックス本体の概略側面図である。図4は、図1のA−A方向矢視図である。図5は、キーボックス本体における繋ぎ部材が取り付けられた部分を示すもので、図4におけるB−B位置での切断側面図である。
図6は、キーボックスの使用状態の例を示す概要図である。図7は、図6のC−C方向矢視拡大図である。図8は、ドアが煙返しを備えた形式の場合のキーボックスの使用状態の例を示す図7に対応する図である。
本実施形態のキーボックスは、図1乃至図8に符号1で示すものである。また、本実施形態では、一例として、集合住宅のような住宅で広く採用されているスチール製のドアに取り付けて使用するキーボックス1について示す。
なお、説明の便宜上、本実施形態のキーボックス1は、図1における紙面の手前側、および、図3における右側を、キーボックス1の前側といい、図1における紙面の奥側、および、図3における左側を、キーボックス1の後側といい、図1における図上の左右方向を、キーボックス1の左右方向として説明する。
ここで、先ず、図6乃至図8を用いて、本実施形態のキーボックス1を適用する対象となる出入口101のドア102について概説する。なお、図6乃至図8では、一例として、外開きで、且つ外から見て左開きのドア102について示してある。
図6に示すように、建築物の壁100に備えた出入口101には、ドア枠103が取り付けられ、このドア枠103に、ドア102が、ヒンジ104を介して開閉可能に取り付けられている。また、図7に示すように、ドア枠103には、戸当たり105が設けられている。
図6において、106はドアノブ、107はドア102に備えた錠、108はドア102の施錠と解錠とを行う鍵であり、本実施形態のキーボックス1は、この鍵108の保管に用いる。
また、ドア102としては、図7に示す構成のほかに、図8に示すように、外周部に煙返し(かぶせともいわれる)109を備える形式のドア102もある。
本実施形態のキーボックス1は、図1乃至図3に示すように、鍵108を取り出し可能に保管する容器であるキーボックス本体2と、キーボックス本体2の後面側に設けられて、スチール製のドア102に対する付着力を備える付着手段としての磁石3と、設定された長さ寸法を有して、長手方向の中間部に隙間配置部5を備え且つ長手方向の一端側がキーボックス本体2に取り付けられた繋ぎ部材4と、繋ぎ部材4の長手方向の他端側に取り付けられたアンカー部材6とを備えた構成とされている。
キーボックス本体2は、たとえば、上下方向寸法と左右方向寸法に比して前後方向寸法が小さい、扁平した略直方体形状とされていて、内部に鍵108を収納する収納空間7を備えている。また、キーボックス本体2は、たとえば、前面側に、収納空間7の前側を外部に連通させる開口部8と、開口部8を開閉する蓋9とを備えた構成とされている。
更に、キーボックス本体2は、図示しないが、蓋9を開口部8を塞ぐ閉止姿勢で保持する機能を有する保持手段と、蓋9の閉止姿勢での保持を解除して蓋9を開動作可能にする機能を有する解除手段とを備えている。
なお、前記機能を有する保持手段および解除手段としては、従来のキーボックスや各種保管庫などで蓋の閉止姿勢での保持と、蓋の閉止姿勢の解除とに用いられている手段を採用してよい。たとえば、保持手段および解除手段としては、一般的に使用されている機械式の錠や電子錠を採用すればよい。
また、たとえば、保持手段は、蓋9と、キーボックス本体2内における開口部8付近の固定部に、係止爪と係止部の組を備えて、蓋9を開いた姿勢から閉止姿勢にすると、係止爪が係止部に係止される構成としてもよい。この場合、解除手段は、係止爪の係止部に対する係止を強制的に外す機能を備えるものとすればよい。
更に、キーボックス本体2は、図1に破線で示すように、一端側がキーボックス本体2内の接続部10に接続されていて且つ収納空間7に収納可能な索状物11と、索状物11の他端側に取り付けられた鍵保持具12とを備えた構成とすることが好ましい。この構成によれば、鍵保持具12に鍵108を取り付けることで、鍵108を、鍵保持具12と索状物11を介してキーボックス本体2に連結することができる。したがって、この構成では、キーボックス本体2から鍵108を取り出した者が鍵108を返却し忘れて持ち帰るといった問題や、鍵108を紛失するといった問題の発生を防止することができる。
なお、キーボックス本体2は、前記索状物11と鍵保持具12を備える構成に限定されるものではなく、収納空間7に鍵108を取り外し可能な状態で収納する構成としてもよいことは勿論である。
キーボックス本体2の後側面には、図2乃至図4に示すように、前方に向けて窪む溝13が、左右方向の全長に亘り設けられている。溝13の上下方向の幅および前後方向の深さは、繋ぎ部材4の後述する断面形状における上下方向の幅、および、それに直交する方向の厚み寸法に対応して設定されている。
溝13における左右方向の一個所には、繋ぎ部材4の長手方向の一端側を取り付ける取付部14が設けられている。この取付部14の具体的な構成については後述する。
キーボックス本体2の後側面には、溝13および取付部14と干渉しない配置で、マグネットシートとも称される柔軟性(可撓性)を有するシート状の磁石3が取り付けられている。図2、図3では、キーボックス本体2の後側面における溝13の上下両側に磁石3が取り付けられた構成が示してある。
これにより、キーボックス本体2は、図7、図8に示すように、後面側を、磁石3の磁力によりスチール製としてあるドア102に吸着(付着)させて取り付けることができる。
なお、前記のように磁石3として柔軟なシート状のものを使用することは、磁石3がドア102に直接触れてもドア102には傷が生じにくいという点、および、キーボックス本体2における磁石3の取り付け部分の構造を単純化できるという点で好適である。
しかし、磁石3としては、硬質の磁石3を用いてもよいことは勿論である。なお、硬質の磁石3を用いる場合は、硬質の磁石3がドア102に直接触れると、ドア102に傷が生じる虞が生じる。よって、この場合は、キーボックス本体2の後面側に取り付けられた硬質の磁石3の表面を、樹脂やゴムのような保護材で覆った構成として、本実施形態のキーボックス本体2の後面側をドア102に取り付けるときに、硬質の磁石3がドア102に直接触れないようにすればよい。
繋ぎ部材4は、長手方向中間部に備えた隙間配置部5が、図7、図8に示すように、ドア102を閉めた状態のときにドア102とドア枠103との間に形成される隙間に配置可能な厚み寸法を備えている。
なお、ドア102とドア枠103との間の隙間とは、ドア102の外周面と、それに対向するドア枠103の内側面との間の隙間に加えて、ドア枠103における戸当たり105と、それに対向配置されるドア102の外周縁部との間の隙間も含む。更に、図8に示すように、ドア102が煙返し109を備えている場合は、前記した部分に加えて、煙返し109と、それに対向する配置となるドア枠103の開口の周縁部との間の隙間も含む。
したがって、ドア102とドア枠103との間の隙間の寸法は、部分ごとに変化することがある。このため、隙間配置部5の厚み寸法は、隙間配置部5の全長に亘り、ドア102とドア枠103の間の隙間の最小の寸法に対応して設定されている。
また、繋ぎ部材4の隙間配置部5は、図7、図8に示すように、ドア102とドア枠103の隙間の屈曲形状に倣って、あるいは、ドア102の外周部における一方の面から他方の面に至る屈曲した外形に沿って屈曲可能な柔軟性を備えている。
ところで、本実施形態のキーボックス1を使用するときには、隙間配置部5は、ドア102を閉める操作に伴ってドア102とドア枠103との間に挟まれ、最終的にドア102が閉まったときに、図7、図8に示したように、ドア102とドア枠103の隙間に配置される。したがって、隙間配置部5が、たとえば、繊維を編んだ構造など、外力によって厚みが圧縮される構造や性質を備えている場合は、隙間配置部5は、外力がかかっていない状態のときに、ドア102とドア枠103の隙間の寸法よりも大きな厚み寸法を有するものであってもよい。
なお、ドア102の厚みやドア枠103の形式などに応じて、ドア102とドア枠103の隙間の水平方向の全長は変化するので、隙間配置部5の長さは、図7、図8に示すように、前記隙間の全長に、設定された余裕分を足した寸法に設定されている。
繋ぎ部材4は、少なくとも隙間配置部5が、ドア102およびドア枠103の表面よりも柔らかい材質や構造とされていることが好ましい。このようにすれば、本実施形態のキーボックス1では、ドア102を開閉するときに、繋ぎ部材4の隙間配置部5がドア102やドア枠103に接触した状態で動くとしても、ドア102やドア枠103に繋ぎ部材4の隙間配置部5との接触に起因する傷が発生することを抑制できる。
また、繋ぎ部材4の耐久性の向上化を図るという観点から考えると、繋ぎ部材4は、少なくとも隙間配置部5が、屈曲と伸展とを繰り返し行っても強度低下が生じにくい性質を備えることが好ましい。
更に、繋ぎ部材4の不正な切断を防ぐという観点から考えると、繋ぎ部材4は、引っ張り強度が高ければ高いほど好ましく、また、はさみ、カッター、ナイフのような一般に使用されている刃物では切ることが困難な材質や構造を備えることが好ましい。
前記した柔軟性、および、その他の機能、性能を備える繋ぎ部材4としては、たとえば、繊維を編んだ構造を備えるものであることが好適である。このように、繋ぎ部材4が繊維を編んだ構造を備えるものとする場合は、たとえば、アラミド繊維や超高分子量ポリエチレン繊維のような所謂高強度繊維や、金属の繊維を、一部に編み込んだ構造としたり、全部をこれらの繊維で編んだ構造としてもよいことは勿論である。
以上の点に鑑みて、本実施形態では、繋ぎ部材4は、隙間配置部5が、前記所定の厚み寸法で、上下方向に設定された幅寸法を備えた繊維を編んで形成されたベルト(帯状体)とされている。このように、繋ぎ部材4を上下方向に幅広のベルトとすることは、前記所定の厚み寸法という条件を満たしつつ、隙間配置部5の断面積を拡大するのに有効である。
繋ぎ部材4は、図4に示すように、長手方向の一端側に、上下方向に貫通するループ部15を備えている。このループ部15は、隙間配置部5に一連に繋がるベルトの素材を折り返すと共に、折り返した端部をベルト素材の途中位置に縫い付けるか接合して形成されている。
キーボックス本体2における取付部14は、図4、図5に示すように、溝13の左右方向の途中位置に、溝13の前側に位置する壁面(後方から見て溝13の奥側に位置する壁面)からキーボックス本体2の内側に向けて窪む凹部16を備えている。凹部16の上端側と下端側は、キーボックス本体2の内部空間に連通する開口17a,17bとされている。
凹部16の内側には、繋ぎ部材4のループ部15がキーボックス本体2の後方から挿入して配置され、この状態で、ループ部15には、キーボックス本体2の内側から、上下方向に延びるピン18が挿通して配置されている。
ピン18の下端側は、開口17bよりも下方に突出するよう配置されていて、ピン18の下端部が、キーボックス本体2の内部で凹部16の下側に設けられた受け部19の上面側に受けられている。
ピン18の上端側は、開口17aより上方に突出するように配置されている。キーボックス本体2の内部における凹部16の上側となる位置には、ピン18の上端側に近接するか、または、接する配置で、抜け止め部材20が、取り外し可能に取り付けられている。なお、前記したようにキーボックス本体2には図示しない保持手段や解除手段を備えているので、この保持手段や解除手段を構成する機器や部材が、抜け止め部材20を兼ねる構成としてもよい。
これにより、取付部14では、繋ぎ部材4の一端側のループ部15が、ピン18を介してキーボックス本体2に取り付けられる。
この状態で、繋ぎ部材4は、溝13の内側を通して、キーボックス本体2の左右方向の片側から突出するように配置することができる。なお、繋ぎ部材4は、ループ部15をピン18の外周で左右方向に回動させることができる。このため、本実施形態のキーボックス1では、繋ぎ部材4を、図1に実線で示すようにキーボックス本体2の左側へ突出させて配置する状態と、二点鎖線で示すようにキーボックス本体2の右側へ突出させて配置する状態とを、繋ぎ部材4に対し急角度で折り曲げるというような負担をかけることなく、容易に切り替えることができる。これにより、本実施形態のキーボックス1は、左開きのドア102と、図示しない右開きのドアのいずれにも容易に適用することができる。
また、取付部14では、キーボックス本体2の内側で、図5に示した抜け止め部材20を取り外してピン18を凹部16の上方に抜いて取り外すことにより、繋ぎ部材4のループ部15は、キーボックス本体2から取り外すことが可能になる。このため、たとえば、繋ぎ部材4に摩耗や傷などの損傷が生じた場合は、その損傷した繋ぎ部材4を取り外して、新たな繋ぎ部材4と交換することが容易に実施できる。
アンカー部材6は、図1、図2、図7、図8に示すように、ドア102を閉めた状態のときのドア102とドア枠103の隙間を通過し得ないサイズを備えた部材である。
本実施形態では、アンカー部材6は、磁力によりドア102に吸着する磁石とされている。
アンカー部材6を繋ぎ部材4の長手方向の他端側に取り付ける構成は、たとえば、繋ぎ部材4の隙間配置部5に一連に繋がるベルトの素材を、アンカー部材6を挟んで折り返すと共に、折り返した端部とアンカー部材6の上下両側を、ベルト素材の途中の対応する位置に縫い付けるか接合して形成されている。
なお、繋ぎ部材4の長手方向の他端側にアンカー部材6を取り付ける別の構成としては、たとえば、隙間配置部5に一連に繋がるベルトの素材を折り返すと共に、折り返した部分の上下両側を、ベルト素材の途中の対応する位置に縫い付けるか接合して、繋ぎ部材4の他端側に、他端部とは逆側に向く開口を備えたポケット状の構造を形成し、このポケット状構造に、アンカー部材6を挿入して保持させた構成としてもよい。
これらの構成によれば、アンカー部材6がベルトの素材によって覆われるので、アンカー部材6として硬質の磁石を用いる場合であっても、この硬質の磁石がドア102に直接触れることを防ぐことができる。よって、アンカー部材6をドア102に保持させることに伴って、ドア102に傷が生じる虞を抑制することができる。
以上の構成としてある本実施形態のキーボックス1を使用する場合は、図6、図7に示すように、キーボックス本体2を、後面側の磁石3により、ドア102における出入口101の外側に向く面に、ヒンジ104から離反する側の端に寄せた配置で取り付ける。また、ドア102を開いた状態で、図7に示すように、繋ぎ部材4を、ドア102の端を迂回させるように配置すると共に、磁石としてあるアンカー部材6を、ドア102における出入口101の内側に向く面に取り付ける。
この状態で、ドア102を閉じると、繋ぎ部材4の隙間配置部5がドア102とドア枠103の隙間に配置された状態になり、この状態で、本実施形態のキーボックス1は、ドア102に対し設置されて鍵108の保管が可能な状態になる。
なお、本実施形態のキーボックス1は、図8に示すように、ドア102が、煙返し109を備えた形式のドア102であっても、繋ぎ部材4の隙間配置部5が、ドア102の外周部における一方の面から他方の面に至る煙返し109を含む外形に沿って屈曲した形状になるので、何ら支障なく取り付けを行うことができる。
次に、ドア102の施錠を行い、その施錠に用いた鍵108を、キーボックス本体2の蓋9が開かれた状態の開口部8から収納空間7へ入れ、次いで、蓋9を開口部8を塞いだ閉止姿勢として図示しない保持手段により保持させる。これにより、鍵108は、キーボックス本体2の収納空間7にて保管される。
このように、本実施形態のキーボックス1は、ドア102に取り付けて、そのドア102の施錠と解錠に用いる鍵108の保管に用いることができる。
ところで、キーボックス本体2は、磁石3によりドア102に取り付けられているものであるため、磁石3のドア102に対する吸着力よりも大きな力を加えれば、キーボックス本体2をドア102から剥がすことは可能である。しかし、キーボックス本体2には、ドア102とドア枠103の隙間に通して配置された繋ぎ部材4を介して、ドア102の内側に配置されたアンカー部材6が取り付けられており、このアンカー部材6は前記隙間を通してドア102の外側に引き出すことはできない。よって、本実施形態のキーボックス1は、キーボックス本体2に保管された鍵108は不正な持ち去りを防止することができる。
なお、繋ぎ部材4を無理に切断すれば、キーボックス本体2に保管されている鍵108の不正な持ち去りは可能となり、また、キーボックス本体2を破壊すれば、鍵108を取り出して不正使用が可能にはなるが、そもそもこのような破壊操作を伴う鍵108の持ち去りや不正使用は、従来のキーボックスでも生じ得ることであって、本実施形態のキーボックス1のみに生じ得るものではない。
その後、本実施形態のキーボックス1による鍵108の保管が不要になった場合は、ドア102を開けた状態で、キーボックス本体2およびアンカー部材6を、ドア102から取り外すと共に、本実施形態のキーボックス1からの鍵108の取り外しを行えばよい。
このように、本実施形態のキーボックス1は、キーボックス本体2とアンカー部材6のドア102への取り付けは磁力による吸着で行うものとしてあるため、本実施形態のキーボックス1をドア102に設置する作業、および、ドア102から撤去する作業は、従来のキーボックスの取り付け手段、すなわち、ねじやボルトを用いる手段や、接着剤を用いる手段に比して、手間の削減化を図ることができて、容易なものとすることができる。また、本実施形態のキーボックス1は、ドア102から撤去を行った後、ドア102に、前記従来の取り付け手段で生じていたような傷や汚れが残ることを抑制することができる。
[第2実施形態]
図9はキーボックスの第2実施形態を示すもので、図7に対応する図である。
なお、図9において、第1実施形態と同一のものには同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のキーボックスは、図9に符号1Aで示すもので、第1実施形態と同様の構成において、キーボックス本体2の後側面に、付着手段として、磁石3に代えて、吸着シート21を備えた構成とされている。
吸着シート21は、ドア102や、ドア102の周囲のドア枠103や壁100に対して剥離可能に吸着する機能を備えるものである。吸着シート21は、ドア102やドア枠103や壁100におけるキーボックス本体2の設置を望む個所の表面を被着面として、キーボックス本体2と収納空間7に収納された鍵108の重量、更には、繋ぎ部材4の重量を支持可能な吸着力(付着力)を発揮することができ、且つ被着面と吸着シート21の双方に損傷を生じさせることなく剥離可能なものであれば、被着面に対して吸着する形式は、素材の有する粘着力によるもの、表面に備えた微小なセルが微小な吸盤として機能するものなど、任意の形式のものを採用してよい。
また、本実施形態では、アンカー部材6aは、磁石に代えて、ドア102とドア枠103の隙間を通過し得ないサイズで、少なくとも1つの平坦面23を備えた本体22と、本体22の平坦面23に取り付けられた吸着シート24とを備えた構成とされている。
なお、この吸着シート24は、キーボックス本体2の後側面に取り付けられた吸着シート21と同様のものとすればよい。
本実施形態では、繋ぎ部材4の長手方向の他端側は、アンカー部材6aにおける前記吸着シート24が取り付けられた平坦面とは、干渉しない配置で取り付けられていればよい。
以上の構成としてある本実施形態のキーボックス1Aは、吸着シート21,24が吸着可能であれば、キーボックス本体2およびアンカー部材6aを、ドア102、ドア102の周囲のドア枠103や壁100に取り付けて使用することができる。
たとえば、図9に示すように、キーボックス本体2は、ドア102付近で出入口101の外側に向いた壁100に吸着シート21を介して取り付けることができ、また、アンカー部材6aは、ドア102付近で出入口101の内側に向いた壁100に吸着シート24により取り付けることができる。
なお、本実施形態のキーボックス1Aは、図示しないが、第1実施形態のキーボックス1と同様に、キーボックス本体2およびアンカー部材6aをドア102に取り付けて使用するようにしてもよいことは勿論である。
このように、本実施形態のキーボックス1Aは、キーボックス本体2とアンカー部材6aのドア102付近の壁100への取り付けは、吸着シート21,24による吸着で行うようにしてある。したがって、本実施形態のキーボックス1Aによっても、第1実施形態と同様に、本実施形態のキーボックス1Aの設置と撤去に要する手間の削減化を図ることができると共に、撤去後に傷や汚れが残ることを抑制することができる。
なお、本発明は、前記各実施形態にのみ限定されるものではなく、各図に示した各構成部材の寸法や各構成部材同士の寸法比は、図示するための便宜上のものであり、実際の寸法や寸法比を反映したものではない。
キーボックス本体2の形状(外形)、開口部8の形状、蓋9の形状は、保管対象となる鍵108をキーボックス本体2内の収納空間7に収納することができるようにしてあれば、図示した以外の任意の形状としてもよいことは勿論である。
キーボックス本体2は、鍵108を取り出し可能に収納する機能を備えていれば、開口部8の配置は、前面側に限られるものではない。
繋ぎ部材4は、長手方向中間部の隙間配置部5が、ドア102とドア枠103との隙間に配置可能な厚み寸法を有し、また、図7、図8、図9に示したように、出入口101の外側に向けてキーボックス本体2が取り付けられる位置から出入口101の内側に向けてアンカー部材6,6aが取り付けられる位置まで配置可能な機能を備えていれば、図示した以外の任意の構成を使用してもよい。たとえば、隙間配置部5は、複数本のベルトとしてもよいし、単数の紐や複数本の紐による構成としてもよい。
また、繋ぎ部材4は、繊維を編んだものではなく、たとえば、樹脂製の帯状体であってもよい。
本発明のキーボックス1,1Aの使用時に、キーボックス本体2における繋ぎ部材4の取付部14を外部から見えにくくする、という観点から考えると、繋ぎ部材4の長手方向一端側は、キーボックス本体2の後側面に取り付けることが好ましいが、キーボックス本体2における繋ぎ部材4を取り付ける個所は、後側面以外であってもよい。
また、繋ぎ部材4の長手方向一端側をキーボックス本体2に取り付けることができれば、取付部14の構成は、図4、図5に示した構成以外の任意の構成を採用してもよいことは勿論である。
繋ぎ部材4の長手方向他端側にアンカー部材6を取り付けることができれば、その取り付け部分は、図示した以外の任意の構成を採用してもよいことは勿論である。
アンカー部材6,6aの形状やサイズは、図示したものに限定されるものでないことは勿論である。
本発明のキーボックス1,1Aは、ドア102とドア枠103との間に繋ぎ部材4を通して配置可能な隙間が存在していれば、ドア102におけるヒンジ104が設けられている側に取り付けて使用してもよい。この場合は、鍵108に接続する索状物11を長くして、鍵108を錠107の位置まで移動できるようにしておけばよい。
本発明のキーボックス1,1Aは、内開きのドア102に取り付けて使用してもよい。更には、ドアを閉じた状態で、ドアとドア枠との間に繋ぎ部材4を通して配置可能な隙間が存在していれば、引き戸式のドアに適用することも可能である。
本発明のキーボックス1,1Aに収納して保管する対象となる鍵108は、カードキーであってもよい。
また、本発明のキーボックス1,1Aは、ドア102の施錠、解錠のための鍵108であって、無人での貸し出しが望まれる鍵108であれば、たとえば、ビル内における貸し会議室の鍵108や、その他、内覧の対象となる空き住宅以外の鍵108の保管に適用してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
2 キーボックス本体
3 磁石(付着手段)
4 繋ぎ部材
5 隙間配置部
6,6a アンカー部材
21 吸着シート(付着手段)
102 ドア
103 ドア枠
108 鍵

Claims (5)

  1. 鍵を取り出し可能に収納するキーボックス本体と、
    前記キーボックス本体の後側面に取り付けられた付着手段と、
    長手方向の一端側が前記キーボックス本体に取り付けられた繋ぎ部材と、
    前記繋ぎ部材の長手方向の他端側に取り付けられたアンカー部材と、を備え、
    前記付着手段は、対象となる出入口のドアまたはドア枠または前記ドア枠の周囲の壁における被着面に、前記被着面と前記付着手段との双方に損傷を生じさせることなく剥離可能に付着する機能を備え、
    前記繋ぎ部材は、長手方向の中間部に、前記出入口を閉じた状態の前記ドアと前記ドア枠との隙間に配置可能な隙間配置部を備え、
    前記アンカー部材は、前記出入口を閉じた状態の前記ドアと前記ドア枠との隙間を通過し得ないサイズを有し、
    前記キーボックス本体は、前記繋ぎ部材の前記長手方向一端側が取り付けられる取付部を備え、
    前記繋ぎ部材の前記長手方向一端側は、前記取付部に、左右方向に回動可能に取り付けられる、
    ことを特徴とするキーボックス。
  2. 前記繋ぎ部材は、繊維を編んだ構造を有するベルトとした
    請求項1記載のキーボックス。
  3. 前記キーボックス本体は、後側面に、前記繋ぎ部材を配置可能な溝を左右方向の全長に亘り備え、
    前記取付部は、前記溝の左右方向の途中位置に設けられる、
    請求項1または2記載のキーボックス。
  4. 前記付着手段は磁石とし、前記アンカー部材は磁石とした
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキーボックス。
  5. 前記付着手段は、磁石または吸着シートである、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキーボックス。
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