JP6911609B2 - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、テレビ会議システム、及び生体情報取得システム - Google Patents
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Description
(システム構成)
図1は、第1の実施の形態となるTV会議システムのシステム構成図である。一例ではあるが、このTV会議システムは、所定の自動車運送事業者が、遠隔地の営業所に勤務する運転手の点呼、及び健康管理等を行うために用いられるシステムとなっている。具体的には、図1に示す端末装置1は、遠隔地の営業所に設けられた運転手用の端末装置である。これに対して、端末装置2は、自動車運送事業者の管理者用の端末装置である。各端末装置1,2は、例えばインターネット等の所定のネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されている。
図2は、各端末装置1,2のハードウェア構成を示す図である。各端末装置1,2は、いわゆるデスクトップ型、ノート型又は一体型等のパーソナルコンピュータ装置と同様のハードウェア構成を有している。このため、各端末装置1,2は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、入出力制御部13、及び通信部14を有している。CPU11〜通信部14は、バスライン15を介して相互に接続されている。なお、この例では、各端末装置1,2は、パーソナルコンピュータ装置と同様の構成を有することとしたが、各端末装置1,2として、タブレット端末又はスマートフォン等を用いてもよい。
図3は、サーバ装置3のハードウェア構成を示す図である。この図3に示すようにサーバ装置3は、CPU21、記憶部22、及び通信部23を有している。記憶部22には、OSの他、各種アプリケーションプログラムが記憶されている。CPU21は、端末装置1から運転手の脈波の検出出力を受信すると、記憶部22に記憶されているTV会議プログラムに含まれる解析プログラム基づいて、脈波の検出出力を解析する。通信部23は、この解析結果を、運転手の端末装置1、及び管理者の端末装置2にそれぞれ送信する。
次に、図4は、運転手用の端末装置1のTV会議プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。運転手用の端末装置1のCPU11は、記憶部12に記憶されているTV会議プログラムを実行することで、カメラ制御部31、脈波計算部32、画像取得部33、画像変換部34、通信制御部35、及び表示制御部36の各機能を実現する。
次に、図5は、サーバ装置3に記憶されているTV会議プログラムに含まれる解析プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。サーバ装置3のCPU21は、記憶部22に記憶されているTV会議プログラムのうち、解析プログラムを実行することで、脈拍間隔検出部41、リサンプリング部42、パワースペクトル算出部43、及び疲労指標算出部44の各機能を実現する。
次に、図6のフローチャートを用いて、第1の実施の形態のTV会議システムにおけるTV会議動作の流れを説明する。このフローチャートは、運転手用、及び管理者用の各端末装置1,2の間において、ネットワーク4を介した通信コネクションが確立されることで処理がスタートなり、ステップS1から順に各処理が実行される。
まず、管理者は、端末装置2を介して点呼対象者名(運転手名)、乗務する自動車の登録番号又は識別できる記号等のユーザ情報を、運転手の端末装置1から取得する。これは、例えば、点呼対象者に端末装置1の入力装置16を用いて入力させたユーザ情報を、管理者の端末装置2で取得すればよい。
次に、管理者の端末装置2は、点呼日時、及び点呼方法に関する点呼情報を取得する。例えば、運転手に端末装置1の入力装置16を介して点呼情報を入力させ、管理者の端末装置2で、運転手により入力された点呼情報を取得すれば良い。点呼日時は、例えば運転手用の端末装置1又は管理者用の端末装置2に設けられているタイマから時刻情報を取得すればよい。
次に、点呼対象者(運転手)と点呼執行者間(管理者)との間で通信を開始する。一例ではあるが、運転手により、端末装置1の表示装置19に表示された管理者の呼び出しボタン(ソフトウェアキー)が操作されると、テレビ会議が開始となる。テレビ会議が開始となると、運転手の端末装置1は、撮像装置5で撮像された運転手の撮像画像(主に運転手の顔画像)と、マイクロホン装置17で集音された運転手の音声を送信する。運転手の撮像画像、及び音声は、サーバ装置3を介して管理者の端末装置2に転送される。管理者の端末装置2は、取得した運転手の撮像画像を表示装置19に表示すると共に、運転手の音声を、スピーカ装置18を介して出力する。
次に、運転手の端末装置1のCPU11は、表示装置19に疲労度の測定要求画面を表示し、運転手に疲労度の測定要求を行う。疲労度の測定要求画面は、例えば疲労度の測定開始ボタン(ソフトウェアキー)と、運転手の撮像画像の表示エリアと、管理者の撮像画像の表示エリアが配置された画面である。
次に、運転手の酒気帯びの有無、及びアルコール濃度等の情報を取得するアルコールチェックを行う。これは、例えば運転手がアルコール検知器を用いてアルコール濃度を測定し、入力装置16を操作して測定結果を端末装置1に入力する。端末装置1は、サーバ装置3を介して管理者の端末装置2に測定結果を送信する。管理者は、受信して表示される測定結に基づいて、運転手の酒気帯びの有無、及びアルコール濃度等を判断する。なお、運転手の端末装置1にアルコール検知器を接続し、端末装置1は、アルコール検知器の測定結果を、サーバ装置3を介して端末装置2に送信する構成としてもよい。
次に、運転手の乗務前における点呼の場合、管理者は、日常点検の状況等の業務情報を運転手から取得する。また、運転手の乗務後における点呼の場合、管理者は、自動車、道路、及び運行状況、交替運転手に対する通告等の業務情報を、運転手から取得する。これらの業務情報は、例えば管理者が、端末装置2を介して運転手に所定の質問を行い、運転手が端末装置1を介して回答結果を入力し、この回答結果を業務情報として管理者の端末装置2で取得すれば良い。
次に、管理者は、運転手に対して点呼結果となる指示を行う。具体的には、管理者はステップS2で取得した点呼情報、ステップS4で取得した疲労度の測定結果、ステップS5で取得したアルコールチェックの結果、ステップS6で取得した業務情報等に基づき、運転手に対する安全運行の指示情報を、端末装置2からサーバ装置3を介して運転手の端末装置1に送信する。運転手の端末装置1は、管理者の端末装置2から受信した安全運行の指示情報を表示装置19に表示する。これにより、運転手は、端末装置1に接続された表示装置19を介して、管理者からの安全運行の指示を得ることができる。
管理者から運転手に対して安全運行の指示が行われると、図6のフローチャートの全処理が終了となり、TV会議による運転手の点呼が終了する。
次に、図6のフローチャートのステップS4における疲労度の測定処理を、図7のフローチャートを用いて詳細に説明する。
疲労度の測定処理が開始となると、図4に示す運転手の端末装置1のカメラ制御部31は、撮像装置5の撮像パラメータを、通常撮像画像用の撮像パラメータから、脈波解析用の撮像パラメータに変更(最適化)する。また、画像変換部34は、撮像パラメータを脈波解析用に変更することで色合いが変化する撮像画像を元の色に戻すための色補正テーブルの更新を行う。このステップS11における撮像パラメータの最適化処理、及び色補正テーブルの更新処理は、図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。
次に、カメラ制御部31は、運転手の撮像を行うように、脈波解析用の撮像パラメータを設定した撮像装置5を撮像制御する。一例ではあるが、カメラ制御部31は、図10に点線の四角で示すように、運転手の顔のうち、脈波信号を取得し易い、鼻、及び鼻の周囲の部位を撮像するように、撮像装置5を制御する。なお、生体の脈波信号が取得可能な肌領域が含まれていれば、顔以外の領域を撮影してもよい。例えば、脈波は、指先の腹側の肌領域でも取得できるため、この指先の肌側を含む領域を撮影してもよい。画像取得部33は、撮像装置5により撮像された脈波の解析用画像を取得する。
ステップS12で取得した解析用画像は、脈波解析用に撮像パラメータを最適化して撮像された生体画像である。そのため、通常撮像画像用の撮像パラメータで撮像された通常撮像画像と比較して、脈拍に伴う画素値の変化を顕著に観測することができる。脈波計算部32は、このような脈波解析用の撮像画像に基づいて、運転手の脈波を示す脈波信号を生成する。この脈波信号の生成動作の詳細は、図14のフローチャートを用いて説明する。
次に、通信制御部35は、ステップS13で生成された脈波信号をサーバ装置3に送信するように通信部14を制御する。サーバ装置3は、運転手の端末装置1から受信した脈波信号を用いて、運転手の疲労度を評価する。脈波信号は、信号雑音比が高いという特徴があるため、この脈波信号を用いて運転手の疲労度を評価することで、より精度の高い評価が可能となる。また、脈波の解析、及び評価の演算は、CPUに大きな負荷となるが、実施の形態のTV会議システムの場合、この演算をサーバ装置3で行う。このため、端末装置1に対して脈波の解析、及び評価の演算の大きな負荷が掛かり、端末装置1の処理に遅延が発生する等の不都合を防止できる。
次に、画像変換部34は、色補正テーブル(図12を用いて後述)を用いて、ステップS12で取得した脈波解析用の撮像画像の色補正を行う。色補正テーブルには、脈波解析用に撮像パラメータを最適化して撮像された脈波解析用の撮像画像の画素値が、表示用となる通常撮像画像用の撮像パラメータで撮像された通常撮像画像の画素値と同じ又は近似する画素値に補正されるように、補正前の画素値と補正後の画素値とが対応付けられて記憶されている。このため、画像変換部34は、脈波解析用の撮像画像の各画素に対応する補正後の画素値を、色補正テーブルを参照して順次取得することで、脈波解析用の撮像画像の色合いを、通常撮像画像の色合いに色補正した画像を生成する。
次に、表示制御部36は、色補正された撮像画像を、端末装置1に接続されている表示装置19に表示制御する。これにより、脈波解析用の色合いの撮像画像を表示用の色合いに補正した通常の撮像画像を、運転手側の表示装置19に表示できる。また、通信制御部35は、色補正された撮像画像を、サーバ装置3に送信するように通信部14を制御する。サーバ装置3は、色補正された撮像画像を管理者用の端末装置2に送信する。管理者用の端末装置2は、色補正された撮像画像を、端末装置2に接続されている表示装置19に表示制御する。これにより、脈波解析用の色合いの撮像画像を表示用の色合いに補正した通常の撮像画像を、管理者側の表示装置19に表示できる。従って、脈波解析用の撮像画像を取得している間であっても、通常の撮像画像と同じ色合いの撮像画像を、各端末装置1,2間で送受信でき、自然かつ円滑にTV会議による点呼を可能とすることができる。
次に、図7のフローチャートのステップS11における撮像パラメータの最適化と色補正テーブルの更新処理を詳細に説明する。まず、図8は、カメラ制御部31、及び画像変換部34の、さらに詳細な機能ブロック図である。この図8に示すように、カメラ制御部31は、取得部51、パラメータ最適化部52、及びパラメータ設定部53の各機能を有している。また、画像変換部34は、色補正テーブル作成部54、及び色補正テーブル更新部55の各機能を有している。
この図9のフローチャートにおいて、まず、パラメータ最適化部52は、撮像装置5に対して通常の撮像画像用の撮像パラメータを設定する。この通常の撮像画像用の撮像パラメータに基づいて撮像された撮像画像(最適化前画像)を、取得部51が撮像装置5から取得する。
次に、パラメータ最適化部52は、脈波解析用の撮像パラメータを撮像装置5に設定する。すなわち、パラメータ最適化部52は、撮像パラメータを脈波解析用の撮像パラメータに最適化する。脈波解析に最適な撮像画像は、信号雑音比の高い脈波信号を算出可能な撮像画像である。信号雑音比の高い脈波信号を用いることで、精度の高い疲労度の評価結果を得ることができる。
次に、取得部51は、脈波解析用に最適化された撮像パラメータを用いて撮像された脈波解析用の撮像画像(最適化後画像)を撮像装置5から取得する。なお、撮像領域は、図10を用いて説明した撮像領域と同じ撮像領域の撮像画像であることが望ましい。
次に、色補正テーブル作成部54は、ステップS21で取得した最適化前画像の画素値と、ステップS23で取得した最適化後画像の画素値の対応関係に基づき、最適化後画像の画素値を最適化前画像の画素値に補正するための色補正テーブルを作成する。色補正テーブルは、例えば最適化後の画素値と、最適化後の画素値に対応する最適化前の画素値の情報を、RGBの色毎に記憶したテーブルであり、記憶部12に記憶される。例えば、Gの色補正テーブルを作成する場合、色補正テーブル作成部54は、最適化後の各画素のG値と、最適化前の同画素のG値との関係をプロットし、その関係を所定の関数で近似することで、Gの色補正テーブルを作成する。Rの色補正テーブル、及びBの色補正テーブルを作成する場合も同様である。
次に、色補正テーブル更新部55は、記憶部12に記憶された色補正テーブルを、ステップS24で作成した色補正テーブルに更新する。画像変換部34は、脈波の解析中において、脈波解析用の撮像画像の色合いを、更新した色補正テーブルを用いて、通常の撮像画像の色合いに補正する。これにより、脈波の解析中であっても、通常の色合いの撮像画像を表示できる。なお、この例では、RGB表色系の色補正処理を行うこととしたが、この他、XYZ表色系、UVW表色系又はLAB表色系の色補正処理を行ってもよい。
次に、図13のフローチャートを用いて、図9のフローチャートのステップS22における撮像パラメータの最適化処理の詳細な動作の流れを説明する。この図13のフローチャートは、図9のフローチャートのステップS21において、通常の撮像画像用の撮像パラメータで撮像された最適化前画像が取得されることでステップS31から順に処理が行われる。
まず、ステップS31では、パラメータ最適化部52が、撮像装置5の撮像パラメータを、脈波解析用の撮像画像用の撮像パラメータに変更する。具体的には、パラメータ最適化部52は、露光時間、ゲイン、ガンマ値、ホワイトバランス等、取得される画像の画素値に影響を与えるパラメータを変更する。例えば、後述するステップS35の判定において、撮像領域の画素値が基準より小さいと判定した場合、パラメータ最適化部52は、ゲインをより大きな値に変更することで、撮像領域の画素値を大きくする。
次に、パラメータ最適化部52は、ステップS31で変更した脈波解析用の撮像パラメータを用いて撮像装置5で撮像された脈波解析用の撮像画像を、取得部51を介して取得する。撮像する生体(この例の場合、運転手)の撮像領域は、撮像パラメータの変更前後で同じ撮像領域であることが好ましい。
次に、パラメータ最適化部52は、ステップS32で取得した撮像画像から、図10を用いて説明した生体の肌領域(図10の点線で囲んだ撮像領域)の画素を抽出する。生体の肌領域は、例えば、既存の顔認識技術を用いて目、鼻、口等の特徴点の座標を検出し、その座標の情報に基づき、図10に示す撮像領域のように頬や鼻を含む矩形の領域を設定すればよい。パラメータ最適化部52は、撮像画像の画素が、設定した肌領域内に位置する場合、その画素の画素値を抽出する。
次に、パラメータ最適化部52は、ステップS33で抽出した肌領域の画素の画素値から、生体の肌領域の色を表す肌色値を算出する。肌色値は、例えば肌領域の画素のRGB各色の平均値(R平均値、G平均値、B平均値)を用いて表すことができる。その他、肌領域の画素のRGB各色の中央値等を肌色値として用いてもよい。
次に、パラメータ最適化部52は、ステップS34で算出した肌色値が、予め設定した所定範囲内か否かを判定する。パラメータ最適化部52は、例えばRGBの各色について「所定範囲」を設定し、肌色値の各色の画素値がそれぞれ、この所定範囲内であるか否かを判定する。ステップS34で算出した肌色値が所定範囲内であった場合、パラメータ最適化部52は、この図13のフローチャートの撮像パラメータの最適化処理を終了する。
次に、図14のフローチャートを用いて、図7のフローチャートのステップS13における脈波信号の算出の詳細な動作の流れを説明する。この図14のフローチャートは、図7のフローチャートのステップS12において、脈波解析用の撮像パラメータで撮像された最適化後画像が取得されることで、ステップS41から順に処理が行われる。
まず、脈波計算部32は、ステップS41において、ステップS12で取得した脈波解析用の撮像画像から、図10に示した肌領域(撮像領域)の画素を抽出する。
次に、生体の脈拍に起因する画素値の変化は、微小な変化であり、1画素単位ではノイズの影響が大きい。このため、脈波計算部32は、ステップS41で抽出した肌領域の各画素値をRGBの色毎に平均化し、RGBの平均化信号を生成する。これにより、脈波信号に対するノイズの影響を低減できる。
次に、脈波計算部32は、以下の演算式に基づいて、ステップS42で生成したRGBの平均化信号を合成処理(加算処理)し、脈波信号を生成する。
次に、脈波計算部32は、ステップS43で算出した脈波信号に対して周波数解析を行い、脈波信号に含まれるノイズ成分を除去する。ノイズ成分の除去手法としては、脈波信号に、例えば以下の(1)〜(3)の一連の処理を適用する手法を用いる。すなわち、
(1)フーリエ変換処理により脈波信号のパワースペクトルを算出し、
(2)算出したパワースペクトルから、バンドパスフィルターにより、脈波成分に起因するピークを含む周波数帯を抽出し、
(3)抽出した周波数帯域の脈波信号に逆フーリエ変換処理を施すことで、ノイズ成分を除去する。
次に、図16のフローチャートを用いて、サーバ装置3で行われる疲労度の評価処理を説明する。
まず、図5に示すサーバ装置3の脈拍間隔検出部41は、運転手の端末装置1から受信した上述の脈波信号の脈拍間隔を検出する。脈波信号から検出したm番目の脈拍のピーク時間をTm、ピーク時間Tmにおける脈拍間隔をI(Tm)とすると、I(Tm)は次式で算出できる。
次に、ステップS52では、リサンプリング部が、ステップS51で検出した脈拍間隔の時系列データの時間間隔が等間隔になるように、リサンプリング処理を行う。リサンプリング処理の時間間隔は、例えば0.25(sec)となっている。リサンプリング処理する経過時間における信号値は、例えば線形補間手法又はスプライン補間手法等を用いて補間処理する。
次に、パワースペクトル算出部43が、ステップS52で算出した脈拍間隔の時系列データから、パワースペクトルを算出する。パワースペクトルを算出する手法としては、既知の周波数解析手法を用いることができる。例えば、最大エントロピー法によって指定の周波数におけるパワーを求めることができる。ラグ等のパラメータは適当な値を設定すればよい。
次に、疲労指標算出部44は、ステップS53で算出したパワースペクトルに基づき、疲労指標を算出する。疲労指標の算出は、既知の方法を用いれば良い。例えば、0.04〜0.15(Hz)の周波数帯のパワー積分値をLF値(LF:Low Frequency、低周波値)、0.15〜0.40(Hz)の周波数帯のパワー積分値をHF値(HF:Hi Frequency、高周波値)として、その比をとることで疲労指標であるLF/HF値を算出することができる。
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態のTV会議システムは、脈波解析用の撮像パラメータで撮像した脈波解析用の撮像画像に基づいて、運転手の脈波を検出し、この脈波に基づいて、運転手の疲労度を解析して、運転手、及び管理者の各端末装置1,2に提供する。また、脈波を検出している間の撮像画像を、通常の色合いの撮像画像に補正して出力する。これにより、脈波を検出している間であっても、各端末装置1,2間で送受信している撮像画像が、通常とは異なる色合いとなる不都合を防止できる。従って、TV会議システムで運転手の点呼を行いながら、自然な流れで脈波等の生体情報を取得して運転手の疲労度の評価等を行うことができる。
次に、第2の実施の形態のTV会議システムの説明をする。上述の第1の実施の形態のTV会議システムは、TV会議用(点呼用)の画像の配信制御、及び運転手の疲労度の評価を、一つのサーバ装置3で行う例であった。これに対して、第2の実施の形態のTV会議システムは、TV会議用(点呼用)の画像の配信制御を行うサーバ装置、及び運転手の疲労度の評価を行うサーバ装置を、それぞれ設けた例である。なお、上述の第1の実施の形態と、以下に説明する第2の実施の形態は、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
次に、第3の実施の形態のTV会議システムの説明をする。上述の各実施の形態のTV会議システムは、TV会議に用いる表示用画像、及び脈波の解析用画像を、運転手の端末装置1側で生成する例であった。これに対して、第3の実施の形態のTV会議システムは、TV会議に用いる表示用画像、及び脈波の解析用画像を、撮像装置5側で生成する例である。なお、上述の各実施の形態と、以下に説明する第3の実施の形態は、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
2 端末装置
3 サーバ装置
4 ネットワーク
5 撮像装置
6 撮像装置
11 CPU
12 記憶部
13 入出力制御部
14 通信部
15 バスライン
16 入力装置
17 マイクロホン装置
18 スピーカ装置
19 表示装置
21 CPU
22 記憶部
23 通信部
31 カメラ制御部
32 脈波計算部
33 画像取得部
34 画像変換部
35 通信制御部
36 表示制御部
41 脈拍間隔検出部
42 リサンプリング部
43 パワースペクトル算出部
44 疲労指標算出部
51 取得部
52 パラメータ最適化部
53 パラメータ設定部
54 色補正テーブル作成部
55 色補正テーブル更新部
101 第1のサーバ装置
102 第2のサーバ装置
151 計測部
152 表示用画像生成部
153 解析用画像生成部
Claims (10)
- 通常撮像画像である第1撮像画像を得るための第1パラメータ、及び生体情報の解析用の第2撮像画像を得るための第2パラメータの一方を撮像部に設定するパラメータ設定部と、
前記第2撮像画像から生体情報を生成する生体情報生成部と、
前記パラメータ設定部で前記第2パラメータが設定されることで前記第2撮像画像が得られている間、前記第2撮像画像の色合いを、前記第1撮像画像の色合いに補正した補正画像を生成する色補正部と、
前記生体情報生成部で生成された生体情報を出力し、前記パラメータ設定部により前記第1パラメータが設定されている間、前記第1撮像画像を出力し、前記パラメータ設定部により前記第2パラメータが設定されている間、前記色補正部で前記第1撮像画像の色合いに補正された前記補正画像を出力する出力制御部と、
を有する情報処理装置。 - 前記パラメータ設定部は、
撮像部からの撮像画像の肌色値が所定の範囲内となるように調整した前記第2パラメータを前記撮像部に設定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記色補正部は、
前記第1撮像画像の色情報と、前記第2撮像画像の色情報との対応関係を示す色補正情報が画素毎に記憶された色補正情報記憶部を作成する作成部を有し、
前記色補正情報記憶部に記憶されている前記色補正情報に基づいて、前記第2撮像画像の色合いを、前記第1撮像画像の色合いに補正した前記補正画像を生成すること
と特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記第1撮像画像の色情報、及び前記第2撮像画像の色情報は、複数の色成分で形成されており、
前記生体情報生成部は、所定の重み付け係数を乗算処理した各前記色情報を加算処理することで前記生体情報を生成すること
を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の情報処理装置。 - 通常撮像画像である第1撮像画像を得るための第1パラメータ、及び生体情報の解析用の第2撮像画像を得るための第2パラメータの一方を撮像部に設定するパラメータ設定ステップと、
前記第2撮像画像から生体情報を生成する生体情報生成ステップと、
前記パラメータ設定ステップで前記第2パラメータが設定されることで前記第2撮像画像が得られている間、前記第2撮像画像の色合いを、前記第1撮像画像の色合いに補正した補正画像を生成する色補正ステップと、
前記生体情報生成ステップで生成された生体情報を出力し、前記パラメータ設定ステップで前記第1パラメータが設定されている間、前記第1撮像画像を出力し、前記パラメータ設定ステップで前記第2パラメータが設定されている間、前記色補正ステップで前記第1撮像画像の色合いに補正された前記補正画像を出力する出力制御ステップと、
を有する情報処理方法。 - 通常撮像画像である第1撮像画像を得るための第1パラメータ、及び生体情報の解析用の第2撮像画像を得るための第2パラメータの一方を撮像部に設定するパラメータ設定ステップと、
前記第2撮像画像から生体情報を生成する生体情報生成ステップと、
前記パラメータ設定ステップで前記第2パラメータが設定されることで前記第2撮像画像が得られている間、前記第2撮像画像の色合いを、前記第1撮像画像の色合いに補正した補正画像を生成する色補正ステップと、
前記生体情報生成ステップで生成された生体情報を出力し、前記パラメータ設定ステップで前記第1パラメータが設定されている間、前記第1撮像画像を出力し、前記パラメータ設定ステップで前記第2パラメータが設定されている間、前記色補正ステップで前記第1撮像画像の色合いに補正された前記補正画像を出力する出力制御ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。 - 請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の情報処理装置と、
他の情報処理装置と、
所定のネットワークを介して、前記情報処理装置及び前記他の情報処理装置の間の通信を中継するサーバ装置と、
を備えたテレビ会議システムであって、
前記サーバ装置は、前記情報処理装置から受信した前記生体情報を解析することで得られた評価結果を、前記情報処理装置及び前記他の情報処理装置にそれぞれ送信し、
前記情報処理装置は、前記サーバ装置から前記評価結果を取得し、
前記他の情報処理装置は、前記情報処理装置から出力された前記第1撮像画像及び前記補正画像を、前記ネットワークを介して取得し、前記サーバ装置からの前記評価結果を前記ネットワーク介して取得すること
を特徴とするテレビ会議システム。 - 前記サーバ装置は、
前記第1撮像画像の中継を行う第1のサーバ装置と、
前記生体情報の解析、及び評価を行い、前記評価結果を前記情報処理装置、及び前記他の情報処理装置にそれぞれ送信する第2のサーバ装置と、を備えること
を特徴とする請求項7に記載のテレビ会議システム。 - 請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の情報処理装置と、
他の情報処理装置と、
所定のネットワークを介して、前記情報処理装置及び前記他の情報処理装置の間の通信を中継するサーバ装置と、
を備えた生体情報取得システムであって、
前記サーバ装置は、前記情報処理装置から受信した前記生体情報を解析することで得られた評価結果を、前記情報処理装置及び前記他の情報処理装置にそれぞれ送信し、
前記情報処理装置は、前記サーバ装置から前記評価結果を取得し、
前記他の情報処理装置は、前記情報処理装置から出力された前記第1撮像画像及び前記補正画像を、前記ネットワークを介して取得し、前記サーバ装置からの前記評価結果を前記ネットワーク介して取得すること
を特徴とする生体情報取得システム。 - 前記サーバ装置は、
前記第1撮像画像の中継を行う第1のサーバ装置と、
前記生体情報の解析、及び評価を行い、前記評価結果を前記情報処理装置、及び前記他の情報処理装置にそれぞれ送信する第2のサーバ装置と、を備えること
を特徴とする請求項9に記載の生体情報取得システム。
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