JP2019115561A - 心理状態判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラム - Google Patents

心理状態判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラム Download PDF

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【課題】被験者の心理状態を非接触で手軽に判定するための、判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムを提供する。【解決手段】判定装置は、被験者Sの体表を少なくとも赤外光IRを含む光で撮影した動画を取得する動画取得手段(20)と、動画に含まれている、被験者Sの血流に関する情報を取得する血流情報取得手段(30)と、血流に関する情報に基づいて、被験者Sの心理状態を判定する心理状態判定手段(40)と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、被験者の心理状態を非接触で手軽に判定するための、判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムに関する。
医師や看護師といった医療従事者は、手術直後の患者や病気の患者、未熟児等といった、うまく言葉を発することができない状態にある人たちと日常的に接していると、彼らが今どのような心理状態にあるのかを経験的に把握することができると言われている。しかし、そのように判断した根拠には、例えば顔色が良いといった曖昧なものが多い。このようなことから、人の心理状態を科学的なアプローチで把握する様々な研究が行われている。
人の心理状態を判定するシステムとしては、例えば、脳波測定(EEG: electroencephalograpy)によるシステム、磁気共鳴機能画像法(fMRI: functional magnetic resonance imaging)によるシステム、および近赤外線分光法(NIRS: Near-infrared spectroscopy)によるシステムがある。EEGによるシステムおよびNIRSによるシステムでは、人体内部の、特に脳近傍の血流量や脳波信号を把握するために、被験者の頭部に検出器を接触させることにより計測を行っている。fMRIによるシステムでは、被験者の心理状態を裏付けるために、脳の働きを画像化している。
また、例えば医療現場において使用される装置として、皮膚表面の血流量、脈拍数、およびヘモグロビン酸素飽和量の計測を、非接触でそれぞれの計測を単独で行う装置がこれまでに開発されている。このような装置としては、例えばパルスオキシメータや、ドップラーレーザ血流計が知られている。
パルスオキシメータは、患者の例えば指先等に装着されて、患者の脈拍数や酸素飽和量をモニタリングすることができる。ドップラーレーザ血流計によると、レーザ光を皮膚表面に照射して、散乱光の変化から血流量を測定することにより、皮膚表面の血流量を面的に画像化して把握することができる。
また、映像情報に基づいて被験者の集中度を推定する方法が、特許文献1に開示されている。
特開2017−140107号公報
EEGによるシステムおよびNIRSによるシステムでは、検出器が接触式であるため、計測のために頭部に検出器を取り付けるという行為または事実自体が、被験者の心理に影響を与えるという問題がある。特に、NIRSによるシステムでは、顔を除く頭部の上半分を覆うように、接触式で多数の検出器を取り付ける必要があり、特定の人を対象とした研究用途では良くても、様々な人を対象として心理状態を気軽に判定するには大がかりである。fMRIによるシステムは、非常に高価で大がかりであることから、設置および導入箇所は、大学病院や研究所等の一部の機関に限られているのが実状である。
すなわち、EEGによるシステム、fMRIによるシステム、およびNIRSによるシステムのいずれによっても、病棟、介護施設、自宅等の様々な現場において、様々な人を対象として心理状態を気軽に判定することはできない。
また、パルスオキシメータおよびドップラーレーザ血流計のいずれも、被験者の心理状態を判定することはできない。特に、ドップラーレーザ血流計は、レーザ光を照射することから取り扱いに注意を要し、測定対象の部位が制限される。例えば、ドップラーレーザ血流計は、顔付近の皮膚を対象として測定することはできない。また、ドップラーレーザ血流計は高価である。
また、特許文献1の方法では、映像情報だけではなく、被験者の視線方向の情報が推定に必要とされている。視線方向の測定には計測機(例えば、アイ・トラッキング・カメラ)が必要となり、気軽な判定を阻害する。視線方向の計測には、眼球の大きさ、眼鏡着用の有無、瞳の色等に応じたキャリブレーションを被験者毎に行う必要があり、導入は煩雑である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、被験者の心理状態を非接触で手軽に判定するための、判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、以下に示す態様を含む。
(項1)
被験者の体表を少なくとも赤外光を含む光で撮影した動画を取得する動画取得ステップと、
前記動画に含まれている、前記被験者の血流に関する情報を取得する血流情報取得ステップと、
前記血流に関する情報に基づいて、前記被験者の心理状態を判定する心理状態判定ステップと、
を含む、判定方法。
(項2)
前記動画取得ステップが、
前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得するステップ、
を含み、
前記血流情報取得ステップが、
前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得するステップと、
前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出するステップと、
を含み、
前記心理状態判定ステップが、前記パワースペクトルに基づいて、前記被験者の心理状態を判定するステップである、項1に記載の判定方法。
(項3)
前記動画取得ステップが、
前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得するステップと、
前記被験者の前記体表を赤色光で撮影した赤色光動画を取得するステップと、
を含み、
前記血流情報取得ステップが、
前記赤外光動画に基づいて、血中の酸素化ヘモグロビン量に対応する赤外光強度を算出するステップと、
前記赤色光動画に基づいて、血中の脱酸素化ヘモグロビン量に対応する赤色光強度を算出するステップと、
を含み、
前記心理状態判定ステップが、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率に基づいて、前記被験者の心理状態を判定するステップである、項1に記載の判定方法。
(項4)
前記血流情報取得ステップが、
前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得するステップと、
前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出するステップと、
をさらに含み、
前記心理状態判定ステップが、前記パワースペクトルと、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率とに基づいて、前記被験者の心理状態を判定するステップである、項3に記載の判定方法。
(項5)
前記心理状態が、前記被験者の緊張状態またはリラックス状態である、項1から4のいずれかに記載の方法。
(項6)
前記体表が前記被験者の顔面である、項1から5のいずれかに記載の方法。
(項7)
前記体表が前記被験者の額である、項6に記載の方法。
(項8)
被験者の体表を少なくとも赤外光を含む光で撮影した動画を取得する動画取得手段と、
前記動画に含まれている、前記被験者の血流に関する情報を取得する血流情報取得手段と、
前記血流に関する情報に基づいて、前記被験者の心理状態を判定する心理状態判定手段と、
を備える、判定装置。
(項9)
前記動画取得手段が、
前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得する赤外光動画取得手段、
を備え、
前記血流情報取得手段が、
前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得する脈拍波形取得手段と、
前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出する周波数解析手段と、
を備え、
前記心理状態判定手段が、前記パワースペクトルに基づいて、前記被験者の心理状態を判定する手段である、項8に記載の判定装置。
(項10)
前記動画取得手段が、
前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得する赤外光動画取得手段と、
前記被験者の前記体表を赤色光で撮影した赤色光動画を取得する赤色光動画取得手段と、
を備え、
前記血流情報取得手段が、
前記赤外光動画に基づいて、血中の酸素化ヘモグロビン量に対応する赤外光強度を算出する赤外光強度算出手段と、
前記赤色光動画に基づいて、血中の脱酸素化ヘモグロビン量に対応する赤色光強度を算出する赤色光強度算出手段と、
を備え、
前記心理状態判定手段が、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率に基づいて、前記被験者の心理状態を判定する手段である、項8に記載の判定装置。
(項11)
前記血流情報取得手段が、
前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得する脈拍波形取得手段と、
前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出する周波数解析手段と、
をさらに備え、
前記心理状態判定手段が、前記パワースペクトルと、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率とに基づいて、前記被験者の心理状態を判定する手段である、項10に記載の判定装置。
(項12)
項9に記載の判定装置と、
前記被験者の前記体表から到達する光の赤外光成分を透過する赤外光フィルタと、
前記赤外光フィルタを透過した前記赤外光成分を通じて、前記赤外光動画を撮影する動画撮影装置と、
を備える、判定システム。
(項13)
項10または11に記載の判定装置と、
前記被験者の前記体表から到達する光を、赤外光成分と赤色光成分とに分離する分光器と、
前記分光器を透過した前記赤外光成分を通じて、前記赤外光動画を撮影する第1の動画撮影装置と、
前記分光器を透過した前記赤色光成分を通じて、前記赤色光動画を撮影する第2の動画撮影装置と、
を備える、判定システム。
(項14)
前記分光器が、ダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムである、項13に記載の判定システム。
(項15)
項10または11に記載の判定装置と、
前記被験者の前記体表から到達する光の、赤外光成分と赤色光成分とを切り替えて透過する透過波長切替器と、
前記波長可変フィルタを透過した前記赤外光成分および前記赤色光成分を通じて、前記赤外光動画と前記赤色光動画とをそれぞれ撮影する動画撮影装置と、
を備える、判定システム。
(項16)
前記透過波長切替器が、波長可変フィルタまたは光学フィルタ切替器である、項15に記載の判定システム。
(項17)
項8から11のいずれかに記載の判定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
本発明によると、被験者の心理状態を非接触で手軽に判定するための、判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムを提供することができる。
第1の実施形態に係る判定システムの概略的な構成を模式的に示す図である。 第1から第3の実施形態に係る判定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る演算装置の機能を説明するためのブロック図である。 第1の実施形態に係る演算装置が行うデータ処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態において取得される脈拍の波形の一例を示すグラフである。 第1の実施形態において取得されるパワースペクトルの一例を示すグラフである。(a)は緊張状態のパワースペクトルを示し、(b)はリラックス状態のパワースペクトルを示す。 第2の実施形態に係る判定システムの概略的な構成を模式的に示す図である。 第2の実施形態に係る演算装置の機能を説明するためのブロック図である。 第2の実施形態に係る演算装置が行うデータ処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る演算装置の機能を説明するためのブロック図である。 第3の実施形態に係る演算装置が行うデータ処理の手順を示すフローチャートである。 第2および第3の実施形態に係る判定システムの、別の態様の概略的な構成を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明および図面において、同じ符号は同じまたは類似の構成要素を示すこととし、よって、同じまたは類似の構成要素に関する重複した説明を省略する。
<発明の概要>
以下に説明する本発明の実施形態では、被験者の体表を、少なくとも赤外光を含む光で動画撮影する。撮影した動画から、被験者の血流に関する情報を取得し、取得した血流に関する情報に基づいて、被験者の心理状態を把握する。
被験者の体表からは、赤外光領域の波長の光が絶えず放出されており、被験者の心拍のリズム(すなわち脈拍の変化)に応じて、放出される赤外光の強度も時間と共に変化している。ここで、被験者の心理状態が、例えば緊張状態からリラックス状態へ、またはリラックス状態から緊張状態へ変化すると、心拍数の変化に応じて、放出される赤外光の強度も時間的に変化する。よって、被験者の体表から放出されている赤外光の強度の時間的な変化を観測することにより、被験者の心理状態を把握することができる。
判定する被験者の心理状態は、例えば緊張状態またはリラックス状態とすることができる。または、緊張状態に代えて、ストレス状態、集中状態、または脳の活動が活発な状態とすることができ、リラックス状態に代えて、リフレッシュ状態、または心地良い状態とすることができる。
赤外光強度の時間的な変化を観測する手段としては、被験者の体表を、赤外光を含む光で動画撮影する方法を用いる。撮影した動画データには、赤外光強度の時間的な輝度変化に応じた情報が含まれており、撮影した動画データを画像解析処理することにより、赤外光強度の時間的な変化を抽出する。
撮影する被験者の体表の部位としては、特に制限されないが、被験者の例えば顔面および手等が含まれる。顔面には、例えば額および耳等が含まれ、手には、例えば手首および指先等が含まれる。皮膚が薄い部位が好ましく、血管(例えば静脈)の脈動を把握し易い部位がより好ましい。最も好ましくは、撮影する被験者の体表の部位は額である。
本明細書において、赤外光とは、好ましくは、波長が約720nmから約2500nmの範囲の近赤外光の光を含む。より好ましくは、赤外光は、波長が約720nmから約1050nmの範囲の近赤外光の光を含み、最も好ましくは、波長が約930nmから約1050nmの範囲の近赤外光の光を含む。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、被験者Sの血流に関する情報として、被験者Sの脈拍の波形を取得する。取得した脈拍の波形に基づいて、被験者の心理状態を判定する。判定する心理状態は、緊張状態またはリラックス状態とする。
[システム構成]
図1は、第1の実施形態に係る判定システムの概略的な構成を模式的に示す図である。
第1の実施形態に係る判定システム100は、判定装置1(1A)と、動画撮影装置2と、赤外光フィルタ3とを備える。判定システム100は、被験者Sの体表の関心領域ROI(Region of Interest)を赤外光撮影し、被験者Sの心理状態を判定する。
判定装置1Aと動画撮影装置2とは、データの送受信が可能な態様で、有線または無線により、直接的または間接的に接続されている。または、判定装置1Aと動画撮影装置2とは、例えば後述するネットワーク99を介して接続されてもよいし、例えば記録媒体98を介してデータ交換可能に接続されてもよい。
赤外光フィルタ3は、被験者Sの体表から到達する光の赤外光成分を透過する光学フィルタである。
動画撮影装置2は、赤外光フィルタ3を透過した赤外光IRを通じて、被験者Sの体表の関心領域ROIを動画撮影する。以下の説明では、赤外光IRを通じて撮影された動画を赤外光動画と呼ぶ。撮影した赤外光動画は、判定装置1Aに送信される。動画撮影装置2は、例えばCMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の撮影素子を備えるビデオカメラで構成されている。
判定装置1Aは、動画撮影装置2にて撮影された赤外光動画を取得し、取得した赤外光動画に基づいて、被験者Sの心理状態を判定する。判定装置1Aは、例えば汎用コンピュータで構成されている。または、判定装置1Aと動画撮影装置2とを一体化して、例えばスマートフォンで構成してもよい。
光源9は、少なくとも赤外光を含む光源であり、補助的な光源である。例示的には、光源9は、例えば波長が約930nmから約1050nmの範囲の光を放出するハロゲンランプである。なお、光源9は任意の構成であり、例えば日中の屋外での撮影において太陽光等を光源とする場合、すなわち撮影環境の光が赤外光を含む場合、光源9は不要とすることができる。
関心領域ROI(Region of Interest)は、撮影する被験者Sの体表の部位を示しており、被験者Sの例えば顔面および手等が含まれる。例示的には、図1に示すように、関心領域ROIは被験者Sの額である。関心領域ROIとしては、皮膚が薄い部位が好ましく、血管(例えば静脈)の脈動を把握し易い部位がより好ましい。
[ハードウェア構成]
図2は、第1から第3の実施形態に係る判定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。判定装置1(1A,1B,1C)は、演算装置10(10A,10B,10C)と、入力部16と、出力部17とを備える。入力部16は任意の構成である。任意の機能として、判定装置1は、ネットワーク99を介して外部サーバ(図示せず)と接続することもできる。
演算装置10は、後述するデータ処理を行うCPU11と、データ処理の作業領域に使用するメモリ12と、処理データを記録する記録部13と、各部の間でデータを伝送するバス14と、外部機器とのデータの入出力を行うインタフェース部15(以下、I/F部と記す)とを備えている。
入力部16および出力部17は、演算装置10に接続されている。例示的には、入力部16はキーボードまたはマウス等の入力装置であり、出力部17は液晶ディスプレイ等の表示装置である。
演算装置10は、以下の機能ブロック図およびフローチャートで説明する各ステップの処理を行うためのプログラムを、例えば実行形式(例えばプログラミング言語からコンパイラにより変換されて生成される)で記録部13に予め記録しており、演算装置10は、記録部13に記録したプログラムを使用して処理を行う。または、プログラムは、例えばDVD−ROMやUSBメモリ等の、コンピュータ読み取り可能であって非一時的な有形の記録媒体98から記録部13にインストールされてもよいし、別所に配置された外部サーバ(図示せず)からネットワーク99を介して記録部13にインストールされてもよい。
以下の説明においては、特に断らない限り、演算装置10が行う処理は、記録部13またはメモリ12に格納されたプログラムに基づいて、CPU11が行う処理を意味する。CPU11はメモリ12を作業領域として必要なデータ(処理途中の中間データ等)を一時記憶し、記録部13に演算結果等の長期保存するデータを適宜記録する。
[機能ブロックおよび処理手順]
図3は、第1の実施形態に係る演算装置の機能を説明するためのブロック図である。
第1の実施形態に係る演算装置10Aは、赤外光動画取得手段21と、脈拍波形取得手段31と、周波数解析手段32と、心理状態判定手段41とを備える。これらの機能ブロックは、プログラムを演算装置10の記録部13またはメモリ12にインストールし、このプログラムをCPU11が実行することにより実現される。
なお、第1の実施形態では、赤外光動画取得手段21が動画取得手段20に対応し、脈拍波形取得手段31および周波数解析手段32が血流情報取得手段30に対応し、心理状態判定手段41が心理状態判定手段40に対応する。
図4は、第1の実施形態に係る演算装置が行うデータ処理の手順を示すフローチャートである。図4に示すステップS11〜S14の処理は、演算装置10Aが備える各機能ブロックにより、すなわち演算装置10Aによりそれぞれ実行される。
図5は、第1の実施形態において取得される脈拍の波形の一例を示すグラフである。
図4に示すステップS11において、赤外光動画取得手段21は、動画撮影装置2を用いて、被験者Sの体表を赤外光IRで撮影し、赤外光動画を取得する。例示的には、撮影時間は約15秒から約20秒程度である。
ステップS12において、脈拍波形取得手段31は、赤外光強度の時間的な変化から、脈拍の波形を取得する。
取得した赤外光動画が、例えばNTSC方式のタイミング規格による動画である場合、赤外光動画には、1秒間あたり約30枚の時系列的な静止画像フレームが含まれている。脈拍波形取得手段31は、取得した赤外光動画から時系列的な複数の静止画像フレームを切り出し、それぞれの静止画像フレームについて、フレーム内の赤外光強度を算出する。静止画像フレームのカラーフォーマットが、例えばフルカラー24ビットのRGBフォーマットである場合、例えば次のようにしてフレーム内の赤外光強度を算出する。
まず、フレーム内の各画素について、8ビットで表される赤色(R)の輝度値と、8ビットで表される緑色(G)の輝度値と、8ビットで表される青色(B)の輝度値との総和を求める。この各画素について輝度値の総和を求める処理を、フレーム内の全ての画素について行う。各画素について求めた輝度値の総和を、フレーム内の全ての画素について足し合わせることにより、各フレーム内の赤外光強度を算出する。
このような、各フレーム内の赤外光強度を算出する処理を、取得した赤外光動画に含まれる複数のフレームのそれぞれに対して行うことにより、図5に例示される脈拍の波形を取得する。
図6は、第1の実施形態において取得されるパワースペクトルの一例を示すグラフである。(a)は緊張状態のパワースペクトルを示し、(b)はリラックス状態のパワースペクトルを示す。
ステップS13において、周波数解析手段32は、脈拍の波形を周波数解析して、脈拍の波形のパワースペクトルを算出する。周波数解析により得られる、脈拍の波形のパワースペクトルを図6に例示する。周波数解析の手法としては、例えばフーリエ変換やウェーブレット変換等の種々の手法を用いることができる。なお、図6に例示するパワースペクトルには、周波数解析後にノイズ処理が施されている。
ステップS14において、心理状態判定手段41は、脈拍の波形のパワースペクトルに基づいて、被験者Sの心理状態を判定する。心理状態判定手段41は、パワースペクトルを参照し、特定の周波数範囲内にピークが存在するか否かを判定することにより、被験者Sの心理状態を判定する。判定結果は、出力部17に表示するか、記録部13にデータとして記録する。または、出力部17が例えば印刷機で構成される場合、判定結果は例えば紙等の媒体に印刷されてもよい。出力部17が例えばLEDライト等で構成されるインジケータの場合は、判定結果は、例えばインジケータの点滅、またはインジケータの表示色の違い(例えば、緊張状態は黄色、リラックス状態は緑色など)により表示されてもよい。
ピークとは、例えば図6に例示するパワースペクトル中において、縦軸方向に突出したデータのプロットを意味する。ピークの存在を判定する方法には種々の態様がある。例えば、パワースペクトルの縦軸の強度を、予め決定されている強度の閾値と比較することにより、ピークの存在を判定することができる。また例えば、判定に用いる特定の周波数範囲内において、パワースペクトルの縦軸の強度の平均値(すなわち、ノイズレベル)を算出する。算出した強度の平均値に、予め決定されている割合を乗算して、強度の閾値を算出する。この強度の閾値を越える強度のデータが、特定の周波数範囲内に存在すれば、ピークが存在すると判定する。
典型的には、被験者Sが緊張状態にあるときには、図6(a)に示すように、約0.15Hz以上には顕著なピークが存在せず、約0.1Hz以下には符号Aで示す顕著なピークが存在する。また、典型的には、被験者Sがリラックス状態にあるときには、図6(b)に示すように、約0.2Hz以上の周波数に、符号Bで示すような顕著なピークが存在する。
よって、判定しようとする心理状態が、被験者Sの緊張状態またはリラックス状態である場合、パワースペクトルの例えば約0.2Hz以上の周波数に、顕著なピークが存在するか否かを判定する。ピークが存在すれば、被験者Sがリラックス状態にあると判定し、ピークが存在しなければ、被験者Sが緊張状態にあると判定する。図6(a)に例示するパワースペクトルの場合、約0.2Hz以上の周波数には顕著なピークが存在しないので、心理状態判定手段41は、被験者Sが緊張状態にあると判定する。一方で、図6(b)に例示するパワースペクトルの場合、約0.2Hz以上の周波数に、符号Bで示すピークが存在するので、心理状態判定手段41は、被験者Sがリラックス状態にあると判定する。
なお、心理状態判定手段41が判定に用いる周波数範囲はこの例に限定されない。例えば、心理状態判定手段41は、例えば約0.15Hz以上にピークが存在せず約0.1Hz以下にピークが存在する場合には、被験者Sが緊張状態にあると判定し、それ以外の場合には被験者Sがリラックス状態にあると判定してもよい。
[効果]
以上、第1の実施形態に係る判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムによると、被験者の心理状態を非接触で手軽に判定することができる。判定は、被験者の体表を赤外光を通じて撮影した動画(赤外光動画)に基づいて行われ、赤外光動画の撮影は被験者と非接触で行われる。判定を行うにあたり、計測のための検出器等を被験者に別途取り付ける必要が無いので、被験者の心理に影響を与えにくい。判定に用いるシステムも、汎用コンピュータと、ビデオカメラと、赤外光フィルタとを用いて簡便に構成することができるので、設置および導入箇所は制限されず、様々な現場において、様々な人を対象として心理状態を気軽に判定することができる。
これにより、手術直後の患者や病気の患者、未熟児等といった、うまく言葉を発することができない状態にある人たちの心理状態を、病棟、介護施設、自宅等の様々な現場において気軽に判定することが可能となる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、被験者Sの血流に関する情報として、被験者Sの血中の酸素化ヘモグロビン量に対応する赤外光強度と、脱酸素化ヘモグロビン量に対応する赤色光強度とをそれぞれ算出する。算出したこれら赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいて、被験者の心理状態を判定する。判定する心理状態は、緊張状態またはリラックス状態とする。
ヘモグロビンの吸光特性は、血中の酸素濃度と深く関連している。酸素化ヘモグロビン(Oxy Hb)は、赤色光の波長領域の光よりも、赤外光の波長領域の光を吸収する吸光特性を有することから、赤外光IRに敏感である。これに対し、脱酸素化ヘモグロビン(Deoxy Hb)は、赤外光の波長領域の光よりも、赤色光の波長領域の光を吸収する吸光特性を有することから、赤色光Rに敏感である。よって、被験者Sの体表の同じ関心領域ROIを、赤外光IRおよび赤色光Rで同じ時間それぞれ撮影し、赤外光動画および赤色光動画(赤色光Rを通じて撮影された動画)を取得すると、赤外光動画に含まれる赤外光の強度は、血中の酸素化ヘモグロビン量を反映している量であり、赤色光動画に含まれる赤色光の強度は、血中の脱酸素化ヘモグロビン量を反映している量であるといえる。
被験者の血中の酸素濃度は、酸素化ヘモグロビン量と脱酸素化ヘモグロビン量との比率から判定することができる。血中の酸素濃度が高いということは、被験者の脳が酸素を大量に消費していない状態、すなわち脳活動が安静な状態を表している。脳活動が安静な状態とは、被験者が例えばリラックス状態、リフレッシュ状態、または心地良い状態であることを反映している。これに対し、血中の酸素濃度が低いということは、被験者の脳が酸素を大量に消費している状態、すなわち脳活動が活発な状態を表している。脳活動が活発な状態とは、被験者が例えば緊張状態、ストレス状態、または集中状態であることを反映している。
[システム構成]
図7は、第2の実施形態に係る判定システムの概略的な構成を模式的に示す図である。
第2の実施形態に係る判定システム200は、判定装置1(1B)と、2台の動画撮影装置2、4と、分光器5とを備える。判定システム200は、被験者Sの体表の関心領域ROIを赤外光撮影および赤色光撮影し、被験者Sの心理状態を判定する。
判定装置1Bと2台の動画撮影装置2,4とは、データの送受信が可能な態様で、有線または無線により、直接的または間接的に接続されている。または、判定装置1Bと2台の動画撮影装置2,4とは、例えば後述するネットワーク99を介して接続されてもよいし、例えば記録媒体98を介してデータ交換可能に接続されてもよい。
分光器5は、被験者Sの体表から到達する光を、赤外光成分と赤色光成分とに分離する分光器である。分光器5は、例えばダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズム等の、分光機能を有する光学素子で構成される。
第1の動画撮影装置2は、分光器を透過した赤外光IRを通じて、被験者Sの体表の関心領域ROIを動画撮影する。撮影した赤外光動画は、判定装置1Bに送信される。第2の動画撮影装置4は、分光器を透過した赤色光Rを通じて、被験者Sの体表の関心領域ROIを動画撮影する。以下の説明では、赤色光Rを通じて撮影された動画を赤色光動画と呼ぶ。撮影した赤色光動画は、判定装置1Bに送信される。2台の動画撮影装置2,4は、例えばCMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の撮影素子を備えるビデオカメラで構成されている。
判定装置1Bは、2台の動画撮影装置2,4にて撮影された赤外光動画および赤色光動画を取得し、取得した赤外光動画および赤色光動画に基づいて、被験者Sの心理状態を判定する。判定装置1Bは、例えば汎用コンピュータで構成されている。または、判定装置1Bと2台の動画撮影装置2,4とを一体化して、例えばスマートフォンで構成してもよい。光源9の機能は、第1の実施形態と同様である。
[ハードウェア構成]
第2の実施形態に係る判定装置1Bは、図2に示す第1の実施形態に係る判定装置1Aと同様の構成を備える。
判定装置1Bが備える演算装置10Bは、以下の機能ブロック図およびフローチャートで説明する各ステップの処理を行うためのプログラムを、例えば実行形式で記録部13に予め記録しており、演算装置10Bは、記録部13に記録したプログラムを使用して処理を行う。
[機能ブロックおよび処理手順]
図8は、第2の実施形態に係る演算装置の機能を説明するためのブロック図である。
第2の実施形態に係る演算装置10Bは、赤外光動画取得手段21と、赤色光動画取得手段22と、赤外光強度算出手段33と、赤色光強度算出手段34と、心理状態判定手段42とを備える。これらの機能ブロックは、プログラムを演算装置10の記録部13またはメモリ12にインストールし、このプログラムをCPU11が実行することにより実現される。
なお、第2の実施形態では、赤外光動画取得手段21および赤色光動画取得手段22が動画取得手段20に対応し、赤外光強度算出手段33および赤色光強度算出手段34が血流情報取得手段30に対応し、心理状態判定手段42が心理状態判定手段40に対応する。
図9は、第2の実施形態に係る演算装置が行うデータ処理の手順を示すフローチャートである。図9に示すステップS21〜S25の処理は、演算装置10Bが備える各機能ブロックにより、すなわち演算装置10Bによりそれぞれ実行される。
ステップS21において、赤外光動画取得手段21は、第1の動画撮影装置2を用いて、被験者Sの体表を赤外光IRで撮影し、赤外光動画を取得する。例示的には、撮影時間は約15秒から約20秒程度である。
ステップS22において、赤色光動画取得手段22は、第2の動画撮影装置4を用いて、被験者Sの体表を赤色光Rで撮影し、赤色光動画を取得する。例示的には、撮影時間は約15秒から約20秒程度であり、好ましくは、心理状態判定手段42による判定精度を向上させるために、赤色光動画の撮影時間は赤色光動画の撮影時間と同じまたはほぼ同じである。
ステップS23において、赤外光強度算出手段33は、赤外光動画から赤外光強度を算出する。赤外光動画から時系列的な複数の静止画像フレームを切り出して、各フレーム内の赤外光強度を算出する処理は、第1の実施形態に係るステップS12において、脈拍波形取得手段31が行う処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
引き続き、赤外光強度算出手段33は、各フレーム内の赤外光強度を算出する処理を、取得した赤外光動画に含まれる複数のフレームのそれぞれに対して行い、各フレームについて算出した赤外光強度を積算することにより、赤外光動画に含まれている赤外光強度の積算値SIRを算出する。
ステップS24において、赤色光強度算出手段34は、赤色光動画から赤色光強度を算出する。赤色光強度算出手段34が赤色光動画から赤色光強度を算出する処理は、ステップS23において赤外光強度算出手段33が赤外光動画から赤外光強度を算出する処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。これにより、赤色光強度算出手段34は、赤色光動画に含まれている赤色光強度の積算値Sを算出する。
ステップS25において、心理状態判定手段42は、赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいて、被験者Sの心理状態を判定する。赤外光強度および赤色光強度の比率は、例えば、
比率 = 赤色光強度の積算値S / 赤外光強度の積算値SIR
とする。
例えば、判定しようとする心理状態が、被験者Sの緊張状態またはリラックス状態である場合、比率の値が予め規定されている閾値よりも小さい場合、被験者Sがリラックス状態にあると判定する。比率の値が予め規定されている閾値以上である場合、被験者Sが緊張状態にあると判定する。
[効果]
以上、第2の実施形態に係る判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムによると、被験者の心理状態を非接触で手軽に判定することができる。判定は、赤外光動画に加えて赤色光動画に基づいて行われ、赤色光動画の撮影も被験者と非接触で行われる。第2の実施形態によると、赤外光強度および赤色光強度の比率の情報に基づいて判定することにより、判定の精度を向上させることができる。
判定を行うにあたり、計測のための検出器等を被験者に別途取り付ける必要が無いので、被験者の心理に影響を与えにくい。判定に用いるシステムも、汎用コンピュータと、2台のビデオカメラと、分光器とを用いて簡便に構成することができるので、設置および導入箇所は制限されず、様々な現場において、様々な人を対象として心理状態を気軽に判定することができる。
これにより、手術直後の患者や病気の患者、未熟児等といった、うまく言葉を発することができない状態にある人たちの心理状態を、病棟、介護施設、自宅等の様々な現場において気軽に判定することが可能となる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、被験者Sの血流に関する情報として、被験者Sの脈拍の波形を取得し、さらに被験者Sの血中の酸素化ヘモグロビン量に対応する赤外光強度と、脱酸素化ヘモグロビン量に対応する赤色光強度とをそれぞれ算出する。取得した脈拍の波形と、算出した赤外光強度および赤色光強度の比率とに基づいて、被験者の心理状態を判定する。
すなわち、第3の実施形態では、第1の実施形態において取得した脈拍の波形の情報と、第2の実施形態において算出した赤外光強度および赤色光強度の比率の情報とに基づいて、これら情報を組み合わせることにより、被験者の心理状態を判定する。
[システム構成]
第3の実施形態に係る判定システムは、図7に示す第2の実施形態に係る判定システム200と同様の構成を備える。第3の実施形態に係る判定システム200は、判定装置1(1C)と、2台の動画撮影装置2、4と、分光器5とを備える。判定システム200は、被験者Sの体表の関心領域ROIを赤外光撮影および赤色光撮影し、被験者Sの心理状態を判定する。
[ハードウェア構成]
第3の実施形態に係る判定装置1Cは、図2に示す第2の実施形態に係る判定装置1Bと同様の構成を備える。
判定装置1Cが備える演算装置10Cは、以下の機能ブロック図およびフローチャートで説明する各ステップの処理を行うためのプログラムを、例えば実行形式で記録部13に予め記録しており、演算装置10Cは、記録部13に記録したプログラムを使用して処理を行う。
[機能ブロックおよび処理手順]
図10は、第3の実施形態に係る演算装置の機能を説明するためのブロック図である。
第3の実施形態に係る演算装置10Cは、赤外光動画取得手段21と、赤色光動画取得手段22と、脈拍波形取得手段31と、周波数解析手段32と、赤外光強度算出手段33と、赤色光強度算出手段34と、心理状態判定手段43とを備える。これらの機能ブロックは、プログラムを演算装置10の記録部13またはメモリ12にインストールし、このプログラムをCPU11が実行することにより実現される。
なお、第3の実施形態では、赤外光動画取得手段21および赤色光動画取得手段22が動画取得手段20に対応し、脈拍波形取得手段31、周波数解析手段32、赤外光強度算出手段33および赤色光強度算出手段34が血流情報取得手段30に対応し、心理状態判定手段43が心理状態判定手段40に対応する。
図11は、第3の実施形態に係る演算装置が行うデータ処理の手順を示すフローチャートである。図11に示すステップS31〜S37の処理は、演算装置10Cが備える各機能ブロックにより、すなわち演算装置10Cによりそれぞれ実行される。
ステップS31からステップS32の処理は、第2の実施形態に係るステップS21からステップS22の処理と同じである。
ステップS33からステップS34の処理は、第1の実施形態に係るステップS12からステップS13の処理と同じである。
ステップS35からステップS36の処理は、第2の実施形態に係るステップS23からステップS24の処理と同じである。
ステップS37において、心理状態判定手段43は、脈拍の波形のパワースペクトルと、赤外光強度および赤色光強度の比率とに基づいて、被験者Sの心理状態を判定する。
脈拍の波形のパワースペクトルに基づいて、被験者Sの心理状態を判定する手法は、第1の実施形態に係る心理状態判定手段41が行う判定手法と同様である。赤外光強度および赤色光強度の比率とに基づいて、被験者Sの心理状態を判定する手法は、第2の実施形態に係る心理状態判定手段41が行う判定手法と同様である。
第3の実施形態に係る心理状態判定手段43は、例えば3つの状態に、被験者Sの心理状態を判定する。3つの心理状態とは、例えば、緊張状態、リラックス状態、および緊張状態でもリラックス状態でもない状態である。
例えば、脈拍の波形のパワースペクトルに基づいて、被験者Sが緊張状態にあると判定され、かつ、赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいて、被験者Sが緊張状態にあると判定される場合には、心理状態判定手段43は、被験者Sが緊張状態にあると判定する。これは、脈拍の波形のパワースペクトルに基づいた判定結果と、赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいた判定結果とが一致するケースである。
また例えば、脈拍の波形のパワースペクトルに基づいて、被験者Sがリラックス状態にあると判定され、かつ、赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいて、被験者Sがリラックス状態にあると判定される場合には、心理状態判定手段43は、被験者Sがリラックス状態状態にあると判定する。これも、脈拍の波形のパワースペクトルに基づいた判定結果と、赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいた判定結果とが一致するケースである。
これに対して、脈拍の波形のパワースペクトルに基づいた判定結果と、赤外光強度および赤色光強度の比率に基づいた判定結果とが一致しないケースでは、心理状態判定手段43は、被験者Sが緊張状態およびリラックス状態のどちらでもない状態であると判定する。
[効果]
以上、第3の実施形態に係る判定方法、判定装置、判定システムおよび判定プログラムによると、被験者の心理状態を非接触で手軽に判定することができる。判定は、赤外光動画に加えて赤色光動画に基づいて行われ、赤色光動画の撮影も被験者と非接触で行われる。第3の実施形態によると、第1の実施形態にて用いた脈拍の波形の情報と、第2の実施形態にて用いた赤外光強度および赤色光強度の比率の情報とに基づいて、これら情報を組み合わせることにより、判定の精度を向上させることができる。
判定を行うにあたり、計測のための検出器等を被験者に別途取り付ける必要が無いので、被験者の心理に影響を与えにくい。判定に用いるシステムも、汎用コンピュータと、2台のビデオカメラと、分光器とを用いて簡便に構成することができるので、設置および導入箇所は制限されず、様々な現場において、様々な人を対象として心理状態を気軽に判定することができる。
これにより、手術直後の患者や病気の患者、未熟児等といった、うまく言葉を発することができない状態にある人たちの心理状態を、病棟、介護施設、自宅等の様々な現場において気軽に判定することが可能となる。
[その他の形態]
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
図12は、第2および第3の実施形態に係る判定システムの、別の態様の概略的な構成を模式的に示す図である。第2および第3の実施形態の別の態様に係る判定システム300は、判定装置1(1B,1C)と、動画撮影装置2と、透過波長切替器6とを備える。第2および第3の実施形態では、判定システム200は2台の動画撮影装置2、4を備えているが、図12に示すように、別の態様に係る判定システム300は、2台の動画撮影装置2、4および分光器5に代えて、1台の動画撮影装置2および透過波長切替器6を備える。
透過波長切替器6は、被験者Sの体表から到達する光の、赤外光成分と赤色光成分とを交互に切り替えて透過する光学機器である。透過波長切替器6は、例えば液晶波長可変フィルタ等の波長可変フィルタで、または例えばリボルバー式の光学フィルタ切替器で構成される。
判定装置1B,1Cは、1台の動画撮影装置2にて交互に撮影された赤外光動画および赤色光動画を取得し、取得した赤外光動画および赤色光動画に基づいて、被験者Sの心理状態を判定する。判定装置1B,1Cは、例えば汎用コンピュータで構成されている。または、判定装置1B,1Cと1台の動画撮影装置2とを一体化して、例えばスマートフォンで構成してもよい。
別の態様に係る判定システム300によると、1台の動画撮影装置により、被験者Sの体表の関心領域ROIを赤外光撮影および赤色光撮影し、被験者Sの心理状態を判定することができる。これにより、別の態様に係る判定システム300は、第2および第3の実施形態に係る判定システム200よりも簡便な構成とすることができる。
上記実施形態では、演算装置10は一体の装置として実現されているが、演算装置10は一体の装置である必要はなく、CPU11、メモリ12、記録部13等が別所に配置され、これらがネットワークで接続されていてもよい。演算装置10と、入力部16と、出力部17とについても、一ヶ所に配置される必要は必ずしもなく、それぞれ別所に配置されて互いにネットワークで通信可能に接続されていてもよい。
上記実施形態では、演算装置10の各機能ブロックは、単一のCPU11で実行されているが、これら各機能ブロックは単一のCPU11で実行される必要は必ずしもなく、複数のCPUで分散して処理されてもよい。また、CPU11に代えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)が処理を行ってもよいし、例えばGPU(Graphics Processing Unit)をアクセラレータとして用いて、CPU11が行う並列演算処理を補助してもよい。すなわちCPU11が行う処理とは、CPUまたはFPGAが、GPU等のアクセラレータを用いて行う処理も含むことを意味する。
上記実施形態では、入力部16をキーボードまたはマウス等で構成し、出力部17を液晶ディスプレイ等で構成しているが、入力部16と出力部17とを一体化してタッチパネル式の表示装置として実現してもよい。
上記実施形態では、赤外光動画および赤色光動画から切り出される静止画像フレームのカラーフォーマットは、フルカラー24ビットのRGBフォーマットであるが、静止画像フレームが採用するカラーフォーマットはRGBフォーマットに限定されない。赤外光強度および赤色光強度の時間的な変化を算出することができる限り、静止画像フレームは、RGB以外にも、YUV、CMY、CIE XYZ、およびCIE L等の種々のカラーフォーマットを採用することができる。
1A,1B,1C 判定装置
2,4 動画撮影装置
3 赤外光フィルタ
5 分光器(ダイクロイックミラー)
6 透過波長切替器(波長可変フィルタ)
9 光源
10A,10B,10C 演算装置
11 CPU
12 メモリ
13 記録部
14 バス
15 インタフェース部
16 入力部
17 出力部
98 記録媒体
99 ネットワーク
100,200,300 判定システム
IR 赤外光
R 赤色光
ROI 関心領域
S 被験者

Claims (17)

  1. 被験者の体表を少なくとも赤外光を含む光で撮影した動画を取得する動画取得ステップと、
    前記動画に含まれている、前記被験者の血流に関する情報を取得する血流情報取得ステップと、
    前記血流に関する情報に基づいて、前記被験者の心理状態を判定する心理状態判定ステップと、
    を含む、判定方法。
  2. 前記動画取得ステップが、
    前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得するステップ、
    を含み、
    前記血流情報取得ステップが、
    前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得するステップと、
    前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出するステップと、
    を含み、
    前記心理状態判定ステップが、前記パワースペクトルに基づいて、前記被験者の心理状態を判定するステップである、請求項1に記載の判定方法。
  3. 前記動画取得ステップが、
    前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得するステップと、
    前記被験者の前記体表を赤色光で撮影した赤色光動画を取得するステップと、
    を含み、
    前記血流情報取得ステップが、
    前記赤外光動画に基づいて、血中の酸素化ヘモグロビン量に対応する赤外光強度を算出するステップと、
    前記赤色光動画に基づいて、血中の脱酸素化ヘモグロビン量に対応する赤色光強度を算出するステップと、
    を含み、
    前記心理状態判定ステップが、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率に基づいて、前記被験者の心理状態を判定するステップである、請求項1に記載の判定方法。
  4. 前記血流情報取得ステップが、
    前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得するステップと、
    前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出するステップと、
    をさらに含み、
    前記心理状態判定ステップが、前記パワースペクトルと、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率とに基づいて、前記被験者の心理状態を判定するステップである、請求項3に記載の判定方法。
  5. 前記心理状態が、前記被験者の緊張状態またはリラックス状態である、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記体表が前記被験者の顔面である、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記体表が前記被験者の額である、請求項6に記載の方法。
  8. 被験者の体表を少なくとも赤外光を含む光で撮影した動画を取得する動画取得手段と、
    前記動画に含まれている、前記被験者の血流に関する情報を取得する血流情報取得手段と、
    前記血流に関する情報に基づいて、前記被験者の心理状態を判定する心理状態判定手段と、
    を備える、判定装置。
  9. 前記動画取得手段が、
    前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得する赤外光動画取得手段、
    を備え、
    前記血流情報取得手段が、
    前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得する脈拍波形取得手段と、
    前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出する周波数解析手段と、
    を備え、
    前記心理状態判定手段が、前記パワースペクトルに基づいて、前記被験者の心理状態を判定する手段である、請求項8に記載の判定装置。
  10. 前記動画取得手段が、
    前記被験者の前記体表を赤外光で撮影した赤外光動画を取得する赤外光動画取得手段と、
    前記被験者の前記体表を赤色光で撮影した赤色光動画を取得する赤色光動画取得手段と、
    を備え、
    前記血流情報取得手段が、
    前記赤外光動画に基づいて、血中の酸素化ヘモグロビン量に対応する赤外光強度を算出する赤外光強度算出手段と、
    前記赤色光動画に基づいて、血中の脱酸素化ヘモグロビン量に対応する赤色光強度を算出する赤色光強度算出手段と、
    を備え、
    前記心理状態判定手段が、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率に基づいて、前記被験者の心理状態を判定する手段である、請求項8に記載の判定装置。
  11. 前記血流情報取得手段が、
    前記赤外光動画に含まれている赤外光強度の時間的な変化に基づいて、前記赤外光動画から、前記被験者の脈拍の波形を取得する脈拍波形取得手段と、
    前記脈拍の波形を周波数解析して、前記脈拍の波形のパワースペクトルを算出する周波数解析手段と、
    をさらに備え、
    前記心理状態判定手段が、前記パワースペクトルと、前記赤外光強度および前記赤色光強度の比率とに基づいて、前記被験者の心理状態を判定する手段である、請求項10に記載の判定装置。
  12. 請求項9に記載の判定装置と、
    前記被験者の前記体表から到達する光の赤外光成分を透過する赤外光フィルタと、
    前記赤外光フィルタを透過した前記赤外光成分を通じて、前記赤外光動画を撮影する動画撮影装置と、
    を備える、判定システム。
  13. 請求項10または11に記載の判定装置と、
    前記被験者の前記体表から到達する光を、赤外光成分と赤色光成分とに分離する分光器と、
    前記分光器を透過した前記赤外光成分を通じて、前記赤外光動画を撮影する第1の動画撮影装置と、
    前記分光器を透過した前記赤色光成分を通じて、前記赤色光動画を撮影する第2の動画撮影装置と、
    を備える、判定システム。
  14. 前記分光器が、ダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムである、請求項13に記載の判定システム。
  15. 請求項10または11に記載の判定装置と、
    前記被験者の前記体表から到達する光の、赤外光成分と赤色光成分とを切り替えて透過する透過波長切替器と、
    前記波長可変フィルタを透過した前記赤外光成分および前記赤色光成分を通じて、前記赤外光動画と前記赤色光動画とをそれぞれ撮影する動画撮影装置と、
    を備える、判定システム。
  16. 前記透過波長切替器が、波長可変フィルタまたは光学フィルタ切替器である、請求項15に記載の判定システム。
  17. 請求項8から11のいずれかに記載の判定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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