JP6910918B2 - ワードローブ及び収納システム - Google Patents
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Description
ワードローブでは、衣類を掛けるハンガーを、支持杆に対し、左右方向に複数係止することで、複数の衣類を収容できる。この場合、ハンガーおよびハンガーに掛ける衣類は、その幅方向(肩幅方向)を、ワードローブの奥行き方向(前後方向)に沿わせた状態となる。
このように構成によれば、上部連結部材によって側板同士を連結することで、ワードローブの強度を確保できる。
特に、支持杆よりも高い位置に上部連結部材を備える場合であっても、支持杆の上方が上部連結部材によって覆われることがない。これによって、支持杆に係止されたハンガーに掛けた衣類に、上方からの自然光や照明光が良好に当たり、衣類の視認性が高まる。
このように構成することで、ハンガーの幅方向の一部を、側板の前端よりも前方に確実に突出させることができる。
このように構成することで、一般的なハンガーの幅方向の寸法である400mm〜450mmよりも、側板の前後方向の長さ寸法が小さくなり、ハンガーの幅方向の一部を、側板よりも前方に確実に突出させることができる。
このように構成することで、ハンガーの幅方向の一部を、側板よりも前方に容易に突出させることができる。
このように構成することで、一般的に幅方向の寸法が400mm〜450mmであるハンガーを支持杆に係止させた場合、ハンガーの幅方向の一部を、側板よりも前方に容易に突出させることができる。
このように構成することで、ワードローブに対し、左右方向の側方や、斜め前方からであっても、ワードローブ内のハンガーに掛けた衣類が視認し易くなる。
このように構成することで、下部連結部材によって側板同士を連結することで、ワードローブの強度を確保できる。
このように構成することで、支持杆は、側板の前端側に偏って設けられるため、側板の前端側において、一対の側板同士を連結する部材として機能させることもできる。したがって、支持杆よりも後方に上部連結部材や後部連結部材を配置する場合、前方の支持杆と、上部連結部材や後部連結部材と、によって一対の側板同士を前後方向でバランスよく連結することができる。
本発明の一態様に係る収納システムにおいて、前記ロッカーは、前記ワードローブの後方において前記前後方向に複数配列されてロッカー列を構成してもよい。
このように構成することで、複数のロッカーに、利用者毎の物品を個別に収納し、ワードローブに、複数の利用者の衣類をまとめて収納するような利用方法の収納システムを提供することができる。
このように構成することで、ワードローブの側板と、ロッカーの幅寸法とが同一であるので、収納システムを、第一方向に直交する第二方向から視たときに、統一感のある良好な体裁を呈することができる。
図1に示すように、収納システム1は、例えば更衣室や脱衣所等、複数の利用者が着替え等を行ったり、荷物を保管したりする場所に設置される。但し、収納システム1の設置場所は、上記施設に限られない。
ロッカー10は、箱状をなしている。ロッカー10は、一方向に開口を有したロッカー本体11と、上記開口を開閉可能にロッカー本体11に設けられた扉12と、を備える。本実施形態において、ロッカー10は、床面Fの接線方向のうち第一方向Daに沿って複数配列されることで、ロッカー列13を構成している。ロッカー列13において、第一方向Daで隣り合うロッカー10同士は、第一方向Daで互いに対向する対向面同士が近接又は当接した状態で配列されている。
図1、図2に示すように、ワードローブ20には、1以上のハンガー30が吊り下げられた状態で収容される。ハンガー30は、ハンガー本体31と、フック部32と、を有している。ハンガー本体31は、下方に向かうに従い互いに離間する方向に二股に延在している。ハンガー本体31は、衣類Wの内側に挿入され、衣類Wの肩部分を支持する。なお、ハンガー本体31の一般的な幅寸法Lw(図示の例では、ハンガー本体31の前後寸法)は、例えば400mm〜450mmである。
フック部32は、ハンガー本体31の中央部から上方に立設されている。フック部32は、ワードローブ20の後述する支持杆25に吊り下げ可能に構成されている。なお、ハンガー30の構成は、適宜変更が可能である。
下部棚板23は、上部棚板22よりも低い位置に配置されている。下部棚板23は、平板状で、一対の側板21の下部同士を連結するよう、一対の側板21の間に架設されている。
ここで、上部棚板22の前後方向D2の長さL4は、200mm以上に設定するのが好ましい。これにより、上部棚板22上に様々な物品を載置するために有効なスペースが確保される。
ワードローブ20の左右方向Dbの幅寸法L5は、各ロッカー列13の第二方向Dbにおける合計幅Lsと同一となるように設定することが好ましい。これにより、一方の側板21および一方のロッカー列13における第二方向Dbの一方を向く面同士と、他方の側板21および他方のロッカー列13における第二方向Dbの他方を向く面同士と、が面一に配置される。
ワードローブ20は、各利用者の衣類Wをハンガー30に掛け、支持杆25に係止させることができる。ワードローブ20においては、支持杆25にハンガー30の幅方向Dwを前後方向D2に沿わせて係止させた状態で、ハンガー30の幅方向Dwの一部が、側板21の前端21fよりも前方に突出する。これにより、ワードローブ20に対し、左右方向D1の側方や、斜め前方からであっても、利用者は、ワードローブ20内のハンガー30に掛けた衣類Wの一部を容易に視認することができる。
その結果、ワードローブ20に収容された衣類Wの視認を容易に行うとともに、ワードローブ20内のハンガー30や衣類Wへのアクセス性を向上させることが可能となる。
特に、支持杆25よりも高い位置に配置された上部棚板22が、支持杆25よりも後方に配置されている。このように構成することで、支持杆25の鉛直上方が平板状の上部棚板22によって覆われることがない。これによって、支持杆25に係止されたハンガー30に掛けた衣類Wに、上方からの自然光や照明光が良好に当たり、衣類Wの視認性が高まる。
一対の側板21の間を連結する連結部材のうち、上部棚板22および下部棚板23が物品を載置可能な棚板としての機能を有しているため、ワードローブ20における物品の収納性を向上させることができる。
このように構成することで、衣類Wを掛けたハンガー30の一部30sを露出させてワードローブ20に収納するオープン収納と、ロッカー10内に利用者毎の物品を収納するクローズ収納とを兼ね備えた収納システム1を構築することができる。
また、ワードローブ20は、ハンガー30の幅方向Dwの一部30sが、側板21の前端21fよりも前方に突出しているので、収容された衣類Wの視認を容易に行うとともに、ワードローブ20内のハンガー30や衣類Wへのアクセス性を向上させることが可能となる。
なお、本発明のワードローブおよび収納システムは、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、一対の側板21同士を連結する連結部材として、上部棚板22、下部棚板23、背板24を備えるようにしたが、これらのうちの少なくとも一つのみを備えるようにしてもよい。連結部材は、板状に限らず、棒状、パイプ状等であってもよい。
さらに、上記実施形態のワードローブ20は、ロッカー10と組み合わせずに、他の什器と組み合わせて配置してもよいし、ワードローブ20を単体で設置してもよい。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 ロッカー
13 ロッカー列
20 ワードローブ
21 側板
21c 中央
21f 前端
22 上部棚板(上部連結部材)
23 下部棚板(下部連結部材)
25 支持杆
30 ハンガー
30s 一部
D1 左右方向
D2 前後方向
Da 第一方向
Db 第二方向
Dw 幅方向
F 床面
L1 側板の前後方向の長さ寸法
Lr ロッカーの第一方向における幅寸法
Lw ハンガーの幅寸法
W 衣類
Claims (4)
- 床面上に立設され、左右方向に間隔をあけて対向する一対の側板と、
一対の前記側板同士の間に設けられ、前記左右方向に延びて、衣類を掛けるハンガーが1以上係止される支持杆と、
前記支持杆よりも高い位置に、一対の前記側板の間に架設された上部連結部材と、を備え、
前記側板に対する前記支持杆の前後方向の位置は、前記ハンガーの幅方向を前記前後方向に沿わせて前記ハンガーを前記支持杆に係止させた状態で、前記ハンガーの前記幅方向の一部が、前記側板よりも前方に突出するように設定され、
前記上部連結部材は、前記支持杆よりも後方に配置されているワードローブ。 - 箱状のロッカーと、
前記ロッカーに隣り合って配置されたワードローブと、を備え、
前記ワードローブは、
床面上に立設され、左右方向に間隔をあけて対向する一対の側板と、
一対の前記側板同士の間に設けられ、前記左右方向に延びて、衣類を掛けるハンガーが1以上係止される支持杆と、を備え、
前記側板に対する前記支持杆の前後方向の位置は、前記ハンガーの幅方向を前記前後方向に沿わせて前記ハンガーを前記支持杆に係止させた状態で、前記ハンガーの前記幅方向の一部が、前記側板よりも前方に突出するように設定され、
前記ロッカーは、前記ワードローブの後方で前記左右方向に開口を向けた状態で配置されている収納システム。 - 前記ロッカーは、前記ワードローブの後方において前記前後方向に複数配列されてロッカー列を構成する請求項2に記載の収納システム。
- 前記ワードローブの前記側板の前記前後方向の長さ寸法は、前記ロッカーの前記前後方向における幅寸法と同一である請求項2又は請求項3に記載の収納システム。
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