JP6909455B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
従来の物流システムおいて、顧客が、荷主(例えば、コーヒー等を製造するメーカー)に対して、商品の注文を行った場合、荷主からベンダー(例えば、商品を製造する工場)への製造指示は一方的に行われるのが通常であった。
そのため、例えば、ベンダーが多くの在庫を抱えているにもかかわらず、荷主から大量の注文がなされるということも少なくなかった。
この点、物流システムを効率的に運用するための、物流管理支援システムについて、提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
上述の特許文献1に記載の技術によれば、物流容器の管理や収容物の管理を行うことで、物流に係る作業効率を向上させることができる。 確かに、このような技術は、物流容器や収容物の管理を日常的に行う者(例えばベンダー)の作業効率を向上させることできる。
他方、荷物を輸送する場合のコストや価格は、一般的に高く、物流システムを効率的に運用し、少しでも輸送コストを低く抑えたい、という企業のニーズは極めて大きいものである。
N個(Nは任意の整数値)の物品(缶コーヒー等)を顧客が荷主に注文したことを示す情報を、注文情報として管理する注文情報管理部と、
前記注文情報と、現在の在庫情報とに基づいて、M個(MはNとは異なる任意の整数値)の前記物品を補充するようにベンダー対して発注したことを示す情報を、発注情報として管理する発注管理部と、
ベンダーにおいて、前記顧客に配送するための前記N個の物品の夫々に付された物品コードを含む、前記物流にて前記顧客に配送するために必要な情報を、配送物流情報として管理する物流情報管理部と、
前記物流から前記顧客に配送される前記N個の前記物品の履歴を示す情報を、配送情報として管理する配送情報管理部と、を備える。
サーバ1と、顧客端末2と、荷主端末3と、べンダー端末4と、物流業者端末5とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、顧客端末2、荷主端末3、ベンダー端末4及び物流業者端末5の夫々は、図1の例では便宜上1台とされているが、特にこれに限定されない。即ち、後述する様に、各種端末の個数は、異なっていてもよい。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、図1のユーザ端末2、保管場所端末3等)との間で行う通信を制御する。
一括管理処理とは、顧客C、荷主S、べンダーV及び物流Lの夫々にとって必要な各種情報を一括して管理するために実行される処理の集合体をいう。
図3は、図2のサーバ1の機能的構成のうち、一括管理の実行が可能になる機能的構成例を示す機能ブロック図である。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には物流DB300が設けられている。
つまり、注文情報とは、注文対象の物品についての、種類、数量、納品先、納期等の各種項目についての顧客Cの入力結果(要望、希望)に関する情報である。
即ち、荷主Sは、発注情報に加えて、在庫情報を基に、必要な量だけ配送対象の物品を発注し、補充することができるのである。
ここで、発注情報とは、発注対象の物品についての、種類、数量、納期等の各種項目についての荷主Sの入力結果(要望、希望)に関する情報である。
この配送物流情報は、例えば、配送対象となる物品の特性を示す情報(例えば、大きさ、重量、冷蔵・冷凍品か否か等の情報であり、以下、「物品特性情報」と呼ぶ)、配送を行うトラック等の移動体の特徴を示す情報(例えば、4t車か10t車等のサイズ、路線便や貸切便の種類等の情報であり以下、「移動体特徴情報」と呼ぶ)を含む。
ここで、配送情報とは、例えば、物流Lにおける各物流事業者が過去の配送で配送対象の物品をどの程度正確に配送したのかという指標(例えば、事故率、欠品率等の指標であり、以下、「事故率」として統一して説明する)に関する情報や各物流事業者の利用する配送経路等に関する情報を含む。
即ち、サーバ1は、注文情報、発注情報、配送物流情報、及び配送情報の各種情報を一括して管理し、注文情報管理部41、発注情報管理部42、物流情報管理部43、及び配送情報管理部44の夫々に、適宜、各種情報を提供することができる。これにより、物流システム全体の効率化を図ることができる。
ベンダーVは、管理されている発注情報を用いることで、実際に売れている量で物品の補充(製造)をすることができるため、計画的に製造・調達をすることが可能になり、お金の回収がスムーズになる。
物流Lは、配送物流情報を用いることで、物品を顧客Cに効率的に配送することができる。
次に、荷主Sは、注文情報OIに加えて在庫情報SIを基に、ベンダーVに対して、コーヒーの製造の依頼をする。
図4の例の在庫情報SIによれば、ベンダーVは、コーヒーを20ケース(量)在庫として所持しているおとがわかる。
つまり、荷主Sは、従来80ケースの製造依頼をベンダーVにしていたところ、本情報処理システムの一括管理処理により、ベンダーVが在庫を20ケース所持しているため、60ケースの製造依頼をすれば足りるとの判断が容易にできるのである。
なお、図示はしないが、荷主Sは、事故率等を考慮する場合には、多少の余剰分を含めて、荷主Sはコーヒーの製造依頼をしておいてもよい。この事故率等についても、情報処理システムの一括管理により容易に算出が可能になるため、荷主Sは、余剰分の適切な量も容易に把握することができる。
換言すれば、荷主Sは、サーバ1の注文情報管理部41と発注情報管理部42とで管理された各種情報、例えば注文情報や在庫情報を用いることで、売れている量(顧客Cから注文が入っている量)でコーヒーを補充することができる。その結果、欠品をなくし、在庫を増やさないようにすることができるのである。
そこで、本実施形態では、コーヒーは、この事故率を加味した余剰分をみた量で配送が行われる。例えば図示はしないが、1回当たりの事故率は10%であるものとする(なお、実際にはここまで事故率が高いことは稀であるが説明の便宜上10%とする)。この場合、物流Lにおいて、顧客Cに実際にコーヒー80ケースを配送するとするためには、8ケースを余剰分として加えた88ケースで配送(出荷)すればよいことが容易にわかる。
そこで、コーヒーを88ケース配送するという情報が配送物流情報LIとして生成される。なお、配送物流情報LIでは、コーヒーは、商品コード「COF」として記述される。
このように、物流Lでは、配送情報DIを用いることで、必然的に起こり得る配送事故を考慮して、顧客Cに必要十分な量のコーヒーを効率的に配送することができる。
図5は、図2のサーバ1が実行する一括管理処理の流れを説明するフローチャートである。
これに対して、サーバ1においてスリープ状態等への移行指示がなされない限り、ステップS6においてNOであると判断されて処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば顧客Cが荷主Sとなる場合もある。この場合、同一種類の物品を取り扱う複数の荷主Sが存在し、これらの複数の荷主Sが製造依頼をする(例えば1人の)ベンダーVが存在すると把握することができる。
この場合、ベンダーVが、物品の在庫を管理しており、これらの物品の所有権を有しているため、第1の荷主Sの在庫として管理している物品を、第2の荷主Sの在庫に変更することができる。つまり、サーバ1は、ベンダーVの在庫管理として、異なる荷主S間での在庫調整ができる。
発注管理部は、当該注文情報に基づいて、前記複数の荷主の夫々の在庫量を調整し、調整後の在校情報を現在の在庫情報として、当該現在の在庫情報に基づいて、M個(MはNとは異なる任意の整数値)の前記物品を、前記所定荷主用の物品として補充するようにベンダー対して発注したことを示す情報を、発注情報として管理することができる。
そして、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成しても良い。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
N個(Nは任意の整数値)の物品(缶コーヒー等)を顧客が荷主に注文したことを示す情報を、注文情報として管理する注文情報管理部と、
前記注文情報と、現在の在庫情報とに基づいて、M個(MはNとは異なる任意の整数値)の前記物品を補充するようにベンダー対して発注したことを示す情報を、発注情報として管理する発注管理部と、
ベンダーにおいて、前記顧客に配送するための前記N個の物品の夫々に付された物品コードを含む、前記物流にて前記顧客に配送するために必要な情報を、配送物流情報として管理する物流情報管理部と、
前記物流から前記顧客に配送される前記N個の前記物品の履歴を示す情報を、配送情報として管理する配送情報管理部と、を備える。
具体的には例えば、荷主は、注文情報管理部と発注情報管理部の管理結果を用いることで、売れている量(顧客から注文が入っている量)で物品を補充することができるため、欠品をなくし、在庫を増やさないようにすることができる。
ベンダーは、管理されている発注情報を用いることで、実際に売れている量で物品の補充(製造)をすることができるため、計画的に製造・調達をすることが可能になり、お金の回収がスムーズになる。
物流は、物流情報を用いることで、効率的に物品を顧客に配送することができる。
Claims (2)
- N個(Nは任意の整数値)の物品を顧客が荷主に注文したことを示す情報を、注文情報として管理する注文情報管理部と、
前記注文情報と、過去の物流で前記物品をどの程度正確に配送したのかという指標に基づいて、余剰分の個数K(Kは任意の整数値)を算出する余剰分算出部と、
前記注文情報と、現在の在庫情報と、前記余剰分の個数Kとに基づいて、M個(MはNとは異なる任意の整数値)の前記物品を補充するようにベンダーに対して発注したことを示す情報を、発注情報として管理する発注管理部と、
ベンダーにおいて、前記顧客に配送するための前記N+K個の物品の夫々に付された物品コードを含む、前記物流にて前記顧客に配送するために必要な情報を、配送物流情報として管理する物流情報管理部と、
前記物流から前記顧客に実際に配送された前記物品の履歴を示す情報を、配送情報として管理する配送情報管理部と、
前記配送情報に基づいて、前記指標を生成又は更新する指標生成更新部と、
を備える情報処理システム。 - 前記注文情報管理部は、複数の前記荷主のうち所定荷主についての前記N個の物品に関する前記注文情報を管理し、
前記発注管理部は、当該注文情報に基づいて、前記複数の荷主の夫々の在庫量を調整し、調整後の前記在庫情報を現在の在庫情報として、当該現在の在庫情報に基づいて、前記M個の物品を、前記所定荷主用の物品として補充するように前記ベンダーに対して発注した旨を示す情報を、発注情報として管理する、
請求項1に記載の情報処理システム。
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JP2017082279A Active JP6909455B2 (ja) | 2017-04-18 | 2017-04-18 | 情報処理装置 |
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