JP6907335B2 - 抗体の選択方法 - Google Patents
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Description
クラスGのヒト免疫グロブリン(IgG)は、標的抗原に対する特異性を伝える2つの抗原結合(Fab)領域およびFc受容体との相互作用に関与している定常領域(Fc領域)を含む(例えば、Edelman, G.M., Scand. J. Immunol. 34 (1991) 1-22; Reff, M.E. and Heard, C., Crit. Rev. Oncol. Hematol. 40 (2001) 25-35を参照されたい)。サブクラスIgG1、IgG2、およびIgG4のヒトIgGの平均血清半減期は21日であり、これは、他の任意の公知の血清タンパク質の平均血清半減期より長い(例えば、Waldmann, T.A. and Strober, W., Prog. Allergy 13 (1969) 1-110を参照されたい)。この長い半減期は、Fc領域と新生児型Fc受容体(FcRn)の相互作用によって主にもたらされる(例えば、Ghetie, V. and Ward, E.S., Annu. Rev. Immunol. 18 (2000) 739-766; Chaudhury, C., et al., J. Exp. Med. 197 (2003) 315-322.を参照されたい)。これがひとつの理由となって、IgGまたはFcを含む融合タンパク質が、広範囲に及ぶ種類の治療薬として使用されている。
(a)抗体を含む(エクスビボ、人工の)試料を任意で提供する段階;
(b)正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第1の参照抗体の保持時間を基準にしたFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける抗体の相対保持時間が、第1の閾値未満ならば/の場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第2の参照抗体の保持時間に対するヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける抗体の保持時間の比率が、第2の閾値未満ならば/の場合に、
その抗体を選択する段階。
式中、trel,iは、抗体の相対保持時間であり、tiは、抗体の保持時間である。1つの態様において、第1の参照抗体は、SEQ ID NO: 03のアミノ酸配列を有する重鎖およびSEQ ID NO: 04のアミノ酸配列を有する軽鎖を有する抗Her3抗体である。1つの態様において、第1の閾値は2である。1つの態様において、第1の閾値は1.8である。1つの態様において、第1の閾値は1.78である。
(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に/ならば、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に/ならば、
その抗体を選択する段階である。
(a)(i)完全長抗体、CrossMab、2:1ヘテロ二量体T細胞二重特異性抗体、および直接的もしくはペプチドリンカーを介して1個、2個、もしくは3個の付加的なFab分子、scFv分子、scFab分子、CrossFab分子に融合されている前記のいずれか、ならびに/または
(ii)ヒトIgG1 Fc領域、変異L234A、L235A、およびP329Gを有するヒトIgG1 Fc領域、ノブイントゥーホール変異を有するヒトIgG1 Fc領域、ならびにそれらの組合せ
からなる群より選択される、様々な形態の抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体形態のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
その抗体形態を選択する段階、
ならびにそれによって、抗体を選択する段階。
(a)(i)異なるCDR配列を有する、または
(ii)同一のCDR配列を有し、異なる可変ドメイン配列を有する、または
(iii)異なる抗体形態において同一のCDR配列を有する、
少なくとも1つの抗原に結合する少なくとも2つの抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第1の参照抗体の保持時間を基準にしたFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、第1の閾値未満であり、かつ
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第2の参照抗体の保持時間に対するヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける保持時間の比率が、第2の閾値未満である、
抗体を選択する段階。
式中、trel,iは、抗体の相対保持時間であり、tiは、抗体の保持時間である。1つの態様において、第1の参照抗体は、SEQ ID NO: 03のアミノ酸配列を有する重鎖およびSEQ ID NO: 04のアミノ酸配列を有する軽鎖を有する抗Her3抗体である。1つの態様において、第1の閾値は2である。1つの態様において、第1の閾値は1.8である。1つの態様において、第1の閾値は1.78である。
(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に/ならば、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に/ならば、
その抗体を選択する段階である。
(d)提供された抗体または抗体形態のいずれも、段階(c)の判定基準を満たさない場合に、少なくとも1つのさらなる抗体形態または抗体を提供し、段階(b)および(c)を繰り返す、段階。
(a)(抗体をコードする1つまたは複数の核酸を含む)、抗体を発現する哺乳動物細胞を培養する段階、および
(b)細胞または培養培地から抗体を回収する段階
を含む、抗体を製造するための方法を含み、ここで、抗体は、(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満であるように、かつ(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満であるように、(複数の抗体および/または抗体形態から)選択される。
(a)抗体を含む試料を任意で提供する段階;
(b)正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
その抗体を選択する段階。
(a)本発明による方法を用いて選択される抗体をコードする1つまたは複数の核酸を含む細胞を提供する段階、および
(b)培養培地中で細胞を培養し、細胞または培養培地から組換え抗体を回収し、それによって、抗体を製造する段階。
(trel,i:ピークiの相対保持時間、ti:ピークiの保持時間、tピーク2:図1に記載の部分的に酸化された抗Her3抗体のピーク2の保持時間、tピーク3:図1に記載の抗Her3抗体のピーク3の保持時間)。
(trel,i:ピークiの相対保持時間、ti:ピークiの保持時間、tpTau:抗pTau抗体のピークの保持時間)。
ここで、新生児型Fc受容体およびβ-2-ミクログロブリンの非共有結合性複合体は、クロマトグラフィー材料に結合され、この非共有結合性複合体は、特異的結合対を介して固相に結合されており、
pH勾配は、第1のpH値から第2のpH値までであり、第1のpH値はpH3.5〜pH6.4であり、第2のpH値はpH7.4〜pH 9.5であり、かつ
新生児型Fc受容体(FcRn)およびβ-2-ミクログロブリン(b2m)の非共有結合性複合体は、モノビオチン化され、固相はストレプトアビジンで誘導体化されている。
[本発明1001]
(a)抗体を発現する哺乳動物細胞を培養する段階、および
(b)該細胞または培養培地から該抗体を回収する段階
を含む、抗体を製造するための方法であって、
該抗体が、(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満であるように、かつ(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満であるように、(複数の抗体および/または抗体形態から)選択される、前記方法。
[本発明1002]
以下の段階を含む、カニクイザルにおいて8mL/kg/日未満の全身クリアランスを有する抗体を選択するための方法:
(a)正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける抗体の保持時間を測定する段階;ならびに
(b)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
該抗体を選択する段階。
[本発明1003]
抗体が、完全長抗体、CrossMab、2:1ヘテロ二量体T細胞二重特異性抗体、抗体-サイトカイン融合ポリペプチド、Fc領域-サイトカイン融合ポリペプチド、および抗体-Fab融合ポリペプチドからなる群より選択される、本発明1001または1002の方法。
[本発明1004]
抗体が、ヒトIgG1 Fc領域、変異L234A、L235A、およびP329Gを有するヒトIgG1 Fc領域、ノブイントゥーホール変異を有するヒトIgG1 Fc領域、ならびにそれらの組合せからなる群より選択されるFc領域を含む、本発明1001〜1003のいずれかの方法。
[本発明1005]
アフィニティークロマトグラフィーリガンドとしての、新生児型Fc受容体(FcRn)およびβ-2-ミクログロブリン(b2m)の固定された非共有結合性複合体が、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーにおいて使用され、
該新生児型Fc受容体およびβ-2-ミクログロブリンの非共有結合性複合体が、クロマトグラフィー材料に結合され、該非共有結合性複合体が、特異的結合対を介して固相に結合されており、
該pH勾配が、第1のpH値から第2のpH値までであり、該第1のpH値がpH3.5〜pH6.4であり、該第2のpH値がpH7.4〜pH 9.5であり、かつ
該新生児型Fc受容体(FcRn)およびβ-2-ミクログロブリン(b2m)の非共有結合性複合体が、モノビオチン化され、該固相がストレプトアビジンで誘導体化されている、
本発明1001〜1004のいずれかの方法。
[本発明1006]
pH勾配が、第1のpH値から第2のpH値までであり、該第1のpH値がpH5.5であり、該第2のpH値がpH8.8である、本発明1005の方法。
[本発明1007]
FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、図1に記載のピーク定義に基づき、以下の式:
(t rel,i :ピークiの相対保持時間、t i :ピークiの保持時間、t ピーク2 :図1に記載の部分的に酸化された抗Her3抗体のピーク2の保持時間、t ピーク3 :図1に記載の抗Her3抗体のピーク3の保持時間)
に基づいて計算される、本発明1001〜1006のいずれかの方法。
[本発明1008]
ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、以下の式:
(t rel,i :ピークiの相対保持時間、t i :ピークiの保持時間、t pTau :抗pTau抗体のピークの保持時間)
に基づいて計算される、本発明1001〜1007のいずれかの方法。
[本発明1009]
以下の段階を含む、治療物質として使用するために適した全身クリアランスを有する、少なくとも1つの抗原に結合する抗体を選択するための方法:
(a)(i)完全長抗体、CrossMab、2:1ヘテロ二量体T細胞二重特異性抗体、および直接的もしくはペプチドリンカーを介して1個、2個、もしくは3個の付加的なFab分子、scFv分子、scFab分子、CrossFab分子に融合されている前記のいずれか、ならびに/または
(ii)ヒトIgG1 Fc領域、変異L234A、L235A、およびP329Gを有するヒトIgG1 Fc領域、ノブイントゥーホール変異を有するヒトIgG1 Fc領域、ならびにそれらの組合せ
からなる群より選択される、様々な形態の抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体形態のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
該抗体形態を選択する段階。
[本発明1010]
以下の段階を含む、治療物質として使用するために適した全身クリアランスを有する、少なくとも1つの抗原に結合する抗体を選択するための方法:
(a)(i)異なるCDR配列を有する、または
(ii)同一のCDR配列を有し、異なる可変ドメイン配列を有する、または
(iii)異なる形態において同一のCDR配列を有する、
少なくとも1つの抗原に結合する少なくとも2つの抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第1の参照抗体の保持時間を基準にしたFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、第1の閾値未満であり、かつ
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第2の参照抗体の保持時間に対するヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける保持時間の比率が、第2の閾値未満である、
抗体を選択する段階。
[本発明1011]
以下の段階をさらに含む、本発明1009または1010の方法:
(d)提供された抗体または抗体形態のいずれも、段階(c)の判定基準を満たさない場合に、少なくとも1つのさらなる抗体形態または抗体を提供し、段階(b)および(c)を繰り返す、段階。
本発明は、カニクイザル単回投与薬物動態学的(SDPK)研究におけるクリアランスを基準にした/に基づく抗体選択は、FcRnアフィニティークロマトグラフィーとヘパリンアフィニティークロマトグラフィーの組合せを用いることにより、単独の(一次元の)FcRnクロマトグラフィーまたはヘパリンクロマトグラフィーそれぞれと比べて改善できるという知見に、少なくともある程度基づいている。何よりの改善は、許容されるPK特性を有しているにもかかわらず選択されない抗体の数を減らすことにある。
本明細書において使用される場合、重鎖および軽鎖のすべての定常領域および定常ドメインのアミノ酸位置は、Kabat, et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th ed., Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD (1991)において説明されているKabat番号付与方式に基づいて番号付与され、本明細書において「Kabatに基づく番号付与」と呼ばれる。具体的には、Kabat, et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th ed., Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD (1991)のKabat番号付与方式(647〜660頁を参照されたい)が、κアイソタイプおよびλアイソタイプの軽鎖定常ドメインCLに対して使用され、KabatのEU指標番号付与方式(661〜723頁を参照されたい)が、定常重鎖ドメインに対して使用される(CH1、ヒンジ、CH2、およびCH3。これらは、この場合、「KabatのEU指標に基づく番号付与」を参照することにより、本明細書においてさらに明らかにされる)。
。
。
同一のFc領域を有する抗体のクリアランスは、広範囲に及ぶ。これは、各Fv領域の影響による、すなわち生物物理学的特性によって、速くクリアランスされる抗体とゆっくりクリアランスされる抗体の区別が生じる。
(a)第1の抗原に特異的に結合する抗体の第1の軽鎖および第1の重鎖、ならびに第2の軽鎖および第2の重鎖の可変ドメインVLおよびVHが互いに入れ替えられている、第2の抗原に特異的に結合する抗体の第2の軽鎖および第2の重鎖、または
(b)第1の抗原に特異的に結合する抗体の第1の軽鎖および第1の重鎖、ならびに第2の軽鎖および第2の重鎖の定常ドメインCLおよびCH1が互いに入れ替えられている、第2の抗原に特異的に結合する抗体の第2の軽鎖および第2の重鎖、
ここで、Fc領域はヒトIgG1 Fc領域であり、ここで、Fc領域C末端アミノ酸残基KまたはGKは、2本の抗体重鎖中に互いとは無関係に存在してもよく、または存在しなくてよく、重鎖のうちの一方はホール変異を含み、それぞれの他方の重鎖はノブ変異を含む。1つの態様において、重鎖Fc領域は、それぞれSEQ ID NO: 09およびSEQ ID NO: 10のアミノ酸配列を有する。
(a)第1の抗原に特異的に結合する第1のFab断片;
(b)第2の抗原に特異的に結合する第2のFab断片であって、Fab軽鎖およびFab重鎖の可変ドメインVLおよびVHまたは定常ドメインCLおよびCH1が互いに入れ替えられている、第2のFab断片;
(c)第1の抗原に特異的に結合する第3のFab断片;ならびに
(d)第1の重鎖Fc領域および第2の重鎖Fc領域で構成されているFc領域;
ここで、(iii)(a)の第1のFab分子は、Fab重鎖のC末端において、(b)の第2のFab分子のFab重鎖のN末端に融合しており、かつ(b)の第2のFab分子および(c)の第3のFab分子はそれぞれ、Fab重鎖のC末端において、(d)の重鎖Fc領域のうちの一方のN末端に融合しており、
ここで、Fc領域はヒトIgG1 Fc領域であり、Fc領域C末端アミノ酸残基KまたはGKは、2つの抗体重鎖Fc領域中に互いとは無関係に存在してもよく、または存在しなくてよく、重鎖Fc領域のうちの一方はホール変異を含み、それぞれの他方の重鎖Fc領域はノブ変異を含み、両方の重鎖Fc領域は、アミノ酸変異L234A、L235A、およびP329Gをさらに含む。1つの態様において、重鎖Fc領域は、それぞれSEQ ID NO: 18およびSEQ ID NO: 19のアミノ酸配列を有する。
(a)第1の抗原に特異的に結合する(かつ、2つのFab断片を含む)、抗体の2本の軽鎖および2本の重鎖、
(b)第2の抗原に特異的に結合する、抗体の1つの付加的なFab断片であって、該付加的なFab断片は、(a)の重鎖のうちの一方のC末端にペプチドリンカーを介して融合されており、
該付加的なFab断片において、可変ドメインVLおよびVHが互いに入れ替えられ、かつ/または定常ドメインCLおよびCH1が互いに入れ替えられている、1つの付加的なFab断片
ここで、Fc領域はヒトIgG1 Fc領域であり、Fc領域C末端アミノ酸残基KまたはGKは、2本の抗体重鎖中に互いとは無関係に存在してもよく、または存在しなくてよく、重鎖のうちの一方はホール変異を含み、それぞれの他方の重鎖はノブ変異を含み、両方の重鎖は、アミノ酸変異L234A、L235A、およびP329Gをさらに含む。1つの態様において、重鎖Fc領域は、それぞれSEQ ID NO: 18およびSEQ ID NO: 19のアミノ酸配列を有する。
速い:>12mL/kg/日;
ボーダーライン:8〜12mL/kg/日
許容範囲:2.5≦X<8mL/kg/日;
非常に良い:<2.5mL/kg/日。
(a)抗体を含む試料を任意で提供する段階;
(b)正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第1の参照抗体の保持時間を基準にしたFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける抗体の相対保持時間が、第1の閾値未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第2の参照抗体の保持時間に対するヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける抗体の保持時間の比率が、第2の閾値未満である場合に、
その抗体を選択する段階。
(a)様々な形態の抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体形態のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第1の参照抗体の保持時間を基準にしたFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、第1の閾値未満であり、かつ
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第2の参照抗体の保持時間に対するヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける保持時間の比率が、第2の閾値未満である、
抗体形態を選択する段階。
(a)(i)異なるCDR配列を有する、または
(ii)同一のCDR配列を有し、異なる可変ドメイン配列を有する、または
(iii)異なる形態において同一のCDR配列を有する、
少なくとも1つの抗原に結合する少なくとも2つの抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第1の参照抗体の保持時間を基準にしたFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、第1の閾値未満であり、かつ
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける第2の参照抗体の保持時間に対するヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける保持時間の比率が、第2の閾値未満である、
抗体を選択する段階。
式中、trel,iは、抗体の相対保持時間であり、tiは、抗体の保持時間である。1つの態様において、第1の参照抗体は、SEQ ID NO: 03のアミノ酸配列を有する重鎖およびSEQ ID NO: 04のアミノ酸配列を有する軽鎖を有する抗Her3抗体である。1つの態様において、第1の閾値は2である。1つの態様において、第1の閾値は1.8である。1つの態様において、第1の閾値は1.78である。
(a)抗体を含む試料を任意で提供する段階;
(b)正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
その抗体を選択する段階。
(trel,i:ピークiの相対保持時間、ti:ピークiの保持時間、tピーク2:図1に記載の部分的に酸化された抗Her3抗体のピーク2の保持時間、tピーク3:図1に記載の抗Her3抗体のピーク3の保持時間)。
(trel,i:ピークiの相対保持時間、ti:ピークiの保持時間、tpTau:抗pTau抗体のピークの保持時間)。
その際、新生児型Fc受容体およびβ-2-ミクログロブリンの非共有結合性複合体は、クロマトグラフィー材料に結合され、この非共有結合性複合体は、特異的結合対を介して固相に結合されており、
pH勾配は、第1のpH値から第2のpH値までであり、第1のpH値はpH3.5〜pH6.4であり、第2のpH値はpH7.4〜pH 9.5であり、かつ
新生児型Fc受容体(FcRn)およびβ-2-ミクログロブリン(b2m)の非共有結合性複合体は、モノビオチン化され、固相はストレプトアビジンで誘導体化されている。
(d)提供された抗体または抗体形態のいずれも、段階(c)の判定基準を満たさない場合に、少なくとも1つのさらなる抗体形態または抗体を提供し、段階(b)および(c)を繰り返す、段階。
(a)Fv断片の電荷分布が、
(i)少なくとも1つの(常に)負に荷電したアミノ酸残基もしくは荷電していないアミノ酸残基を、(常に)正に荷電したアミノ酸残基に変更すること、または
(ii)少なくとも1つの(常に)正に荷電したアミノ酸残基もしくは荷電していないアミノ酸残基を、(常に)負に荷電したアミノ酸残基に変更すること、または
(iii)少なくとも1つの(常に)荷電したアミノ酸残基を、反対の電荷を有するアミノ酸残基に変更すること、または
(iv)少なくとも1つの常に荷電したアミノ酸残基を、pH依存的に荷電したアミノ酸残基に変更すること、または
(v)(i)〜(iv)の組合せ
によって変更されている、親抗体の少なくとも1種の変異抗体を提供する段階;
(b)親抗体の全身クリアランスとは異なる全身クリアランスを有し、かつ(ヒトにおける)治療物質として適切である、変異抗体を選択する段階。
(b)親抗体および少なくとも1種の変異抗体を用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、(同じ溶出条件下での)(同じ)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける親抗体の保持時間より短いか、または
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、(同じ溶出条件下での)(同じ)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける親抗体の保持時間より短いか、または
(iii)(i)および(ii)の両方である、
変異抗体を選択する段階。
(b)親抗体および少なくとも1種の変異抗体を用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、(同じ溶出条件下での)(同じ)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける親抗体の保持時間より長いか、または
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、(同じ溶出条件下での)(同じ)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける親抗体の保持時間より長いか、または
(iii)(i)および(ii)の両方である、
変異抗体を選択する段階。
(b)親抗体および少なくとも1種の変異抗体を用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、(同じ溶出条件下での)(同じ)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける親抗体の保持時間より短いもしくは長いか、または
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、(同じ溶出条件下での)(同じ)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける親抗体の保持時間より短いもしくは長いか、または
(iii)(i)および(ii)の両方であって、(i)で相対保持時間が短く、(ii)で相対保持時間が長いか、もしくは逆である、
変異抗体を選択する段階。
抗体
これらの実験で使用される参照抗体は、SEQ ID NO: 01の重鎖アミノ酸配列およびSEQ ID NO: 02の軽鎖アミノ酸配列を有する抗pTau抗体、ならびにSEQ ID NO: 03の重鎖アミノ酸配列およびSEQ ID NO: 04の軽鎖アミノ酸配列を有する抗Her3抗体であった。.
前述の抗体を発現させるために、CMV-イントロンAプロモーターを含むもしくは含まないcDNA構成、またはCMVプロモーターを含むゲノム構成のいずれかに基づく、(例えば、HEK293-Fにおける)一過性発現細胞のための発現プラスミドの変異体を使用した。
-大腸菌(E. coli)におけるこのプラスミドの複製を可能にする複製起点、
-大腸菌にアンピシリン耐性を与えるβ-ラクタマーゼ遺伝子、および
-真核細胞における選択マーカーとしての、ハツカネズミ(Mus musculus)に由来するジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子。
-5'末端の独特な制限部位
-ヒトサイトメガロウイルス由来の最初期エンハンサーおよびプロモーター、
-続いて、cDNA構成の場合、イントロンA配列、
-ヒト抗体遺伝子の5’非翻訳領域、
-免疫グロブリンの重鎖シグナル配列、
-cDNAとしての、または免疫グロブリンのエキソン-イントロン構成を有するゲノム構成としてのいずれかの、ヒト抗体鎖、
-ポリアデニル化シグナル配列を有する3'非翻訳領域、ならびに
-3'末端の独特な制限部位。
Current Protocols in Cell Biology (2000), Bonifacino, J.S., Dasso, M., Harford, J.B., Lippincott-Schwartz, J. and Yamada, K.M. (eds.), John Wiley & Sons, Inc.に説明されているように、標準的な細胞培養技術を使用した。
製造業者の取扱い説明書に従ってHEK293-F系(Invitrogen)を用いて、(例えば、重鎖および対応する軽鎖をコードする)各プラスミドで一過性トランスフェクションすることによって、抗体を作製した。簡単に説明すると、振盪フラスコまたは撹拌発酵槽のいずれかにおいて、無血清FreeStyle(商標)293発現培地(Invitrogen)に懸濁した状態で増殖するHEK293-F細胞(Invitrogen)を、各発現プラスミドおよび293フェクチン(商標)またはフェクチン(Invitrogen)の混合物を用いてトランスフェクトした。2L容振盪フラスコ(Corning)の場合、600mL中に1×106細胞/mLの密度でHEK293-F細胞を播種し、120rpm、8%CO2でインキュベートした。翌日、約1.5×106細胞/mLの細胞密度の細胞を、(A)それぞれ重鎖および等モル比の対応する軽鎖をコードする全プラスミドDNA(1μg/mL)600μgを含むOpti-MEM(Invitrogen)20mL、ならびに(B)Opti-MEM 20ml+293フェクチンまたはフェクチン(2μL/mL)1.2mLの混合物約42mLを用いてトランスフェクトした。グルコース消費に応じて、発酵の過程でグルコース溶液を添加した。分泌された抗体を含む上清を5〜10日後に回収し、抗体を上清から直接的に精製するか、または上清を凍結し、保存した。したがって、以下の抗体を作製した:
MabSelectSure-Sepharose(商標)(GE Healthcare, Sweden)を用いるアフィニティークロマトグラフィー、ブチルセファロース(GE Healthcare, Sweden)を用いる疎水性相互作用クロマトグラフィー、およびSuperdex 200サイズ排除(GE Healthcare, Sweden)クロマトグラフィーによって、抗体を細胞培養上清から精製した。
マウスFcRn α鎖遺伝子が欠損しているがヒトFcRn α鎖遺伝子についてヘミ接合トランスジェニックであるB6.Cg-Fcgrttm1Dcr Tg(FCGRT)276Dcrマウス(muFcRn-/- huFcRn tg +/-、276系統)を、薬物動態学的研究のために使用した。マウスの飼育は、病原体の存在しない特殊な条件下で実施した。マウスは、Jackson Laboratory(Bar Harbor, ME, USA)から入手した(雌、4〜10週齢、投薬時の体重17〜22 g)。動物実験はすべて、Government of Upper Bavaria, Germanyによって承認され(許可番号55.2-1-54-2532.2-28-10)、実験動物の管理と使用に関する欧州連合規範(European Union Normative for Care and Use of Experimental Animals)に従って、AAALAC公認の動物施設において実施した。これらの動物は、標準的なケージに入れられ、研究期間を通じて、食物および水を自由に利用できた。
10mg/kgの用量レベルで、外側尾静脈を介して1回量の抗体を静脈内注射した。マウスを、それぞれマウス6匹の3グループに分けて、合計9回の血清採取時点(投与後0.08、2、8、24、48、168、336、504、および672時間の時点)をカバーした。各マウスを、Isoflurane(商標)(CP-Pharma GmbH, Burgdorf, Germany)を用いた浅麻酔のもとで実施される後眼窩採血に2回供した;第3の血液試料は、安楽死させる時点に採取した。血液は、血清チューブ中に採取した(Microvette 500Z-Gel, Sarstedt, Numbrecht, Germany)。2時間のインキュベーション後、試料を9,300gで3分間遠心分離して、血清を得た。遠心分離後、解析するまで血清試料を-20℃で凍結保存した。
マウス血清中のウステキヌマブ、ブリアキヌマブ、mAb 8、およびmAb 9の濃度を、特異的酵素結合免疫測定法によって測定した。これらの抗体に特異的なビオチン化インターロイキン12およびジゴキシゲニン標識抗ヒトFcマウスモノクローナル抗体(Roche Diagnostics, Penzberg, Germany)を、捕捉および検出のためにそれぞれ使用した。ストレプトアビジンで被覆されたマイクロタイタープレート(Roche Diagnostics, Penzberg, Germany)を、アッセイ用緩衝液で希釈したビオチン化捕捉抗体(Roche Diagnostics, Penzberg, Germany)で1時間被覆した。洗浄後、様々な希釈率の血清試料を添加し、続いて、1時間のさらなるインキュベーション段階を行った。洗浄を繰り返した後、検出抗体との、続いて西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP; Roche Diagnostics, Penzberg, Germany)に結合された抗ジゴキシゲニン抗体とのインキュベーションを続けて行うことにより、結合したヒト抗体を検出した。ABTS (2,2’アジノ-ジ[3-エチルベンズチアゾリンスルホナート] (2,2'Azino-di[3-ethylbenzthiazoline sulfonate]); Roche Diagnostics, Germany)をHRP基質として使用して、有色の反応生成物を形成させた。得られた反応生成物の吸光度を、Tecan社のサンライズプレートリーダー(Mannedorf, Switzerland)を用いて、参照波長を490nmとして405nmで読み取った。
WinNonlin(商標)1.1.1 (Pharsight, CA, USA)を用いて、ノンコンパートメント解析によって薬物動態パラメーターを計算した。
FcRnアフィニティーカラムの調製
HEK293細胞におけるFcRnの発現
FcRnおよびβ-2-ミクログロブリンのコード配列を含む2つのプラスミドを用いてHEK293細胞をトランスフェクションすることによって、FcRnを一過性に発現させた。トランスフェクトされた細胞を、36.5℃、120rpm(振盪機の振幅5cm)、80%湿度、および7%CO2で、振盪フラスコ中で培養した。2〜3日毎に、細胞を3〜4×105細胞/mlの濃度に希釈した。
FcRn β-2-ミクログロブリン複合体3mgを、150mM塩化ナトリウムを含有する20mMリン酸二水素ナトリウム緩衝液5.3 mL中で溶解/希釈し、PBS 250μlおよび1錠のコンプリートプロテアーゼインヒビター(コンプリートULTRA錠、Roche Diagnostics GmbH)に添加した。製造業者の取扱い説明書(Bulk BIRA, Avidity LLC)に従ってAvidity社のビオチン化キットを用いて、FcRnをビオチン化した。ビオチン化反応は、室温で一晩、実施した。
ストレプトアビジンセファロースに結合させるために、ストレプトアビジンセファロース(GE Healthcare, United Kingdom)1mLを、ビオチン化し透析したFcRn β-2-ミクログロブリン複合体に添加し、4℃で一晩インキュベートした。FcRn β-2-ミクログロブリン複合体によって誘導体化したセファロースを、4.6mm×50mmのクロマトグラフィーカラム(Repligen)に詰めた。このカラムを、80%緩衝液Aおよび20%緩衝液B(20mM Tris(ヒドロキシメチル)アミノメタン pH8.8、140mM NaCl)中で保存した。
FcRnアフィニティーカラムおよびpH勾配を用いるクロマトグラフィー
条件:
カラム寸法:50mm×4.6mm
添加量:試料30μg
緩衝液A:pH5.5に調整された、140mM NaClを含む20mM MES
緩衝液B:pH8.8に調整された、140mM NaClを含む20mM Tris/HCl
30μgの試料を、緩衝液Aで平衡化したFcRnアフィニティーカラムにアプライした。流速0.5mL/分、20%緩衝液B中で10分間の洗浄段階の後に、70分間にわたる20%緩衝液Bから70%緩衝液Bへの直線勾配を用いて溶出を行った。波長280nmにおけるUV光吸収を検出のために使用した。20%緩衝液Bを用いて、各溶出後にカラムを10分間再生した。
ヘパリンアフィニティーカラムおよびpH勾配を用いるクロマトグラフィー
条件:
カラム寸法:50mm×5.0mm
添加量:試料20〜50μg
緩衝液A:50mM TRIS pH 7.4
緩衝液B:50mM TRIS pH 7.4、1000mM NaCl
低塩緩衝液(≦25mMイオン強度)に溶かした20〜50μgのタンパク質試料を、室温で緩衝液Aによって予め平衡にしたTSKgelヘパリン-5PWガラスカラム、5.0×50mm(Tosoh Bioscience, Tokyo/Japan)にアプライした。流速0.8mg/mLで、32分間にわたる0%緩衝液Bから100%緩衝液Bへの直線勾配を用いて溶出を行った。波長280nmにおけるUV光吸収を検出のために使用した。一連の注入はいずれも、保持時間標準物質(抗pTau抗体)で始め、これを用いて、以下の式に基づいて相対保持時間を計算した:
(trel,i:ピークiの相対保持時間、ti:ピークiの保持時間、tpTau:抗pTau抗体のピークの保持時間)。
カニクイザルSDPK研究
試験化合物の薬物動態を、カニクイザルにおいて0.3mg/kg〜150mg/kgの範囲の用量レベルで1回静脈内投与した後に測定した。数週間にわたって連続的に血液試料をサルから採取し、採取した血液試料から血清/血漿を調製した。試験化合物の血清/血漿レベルをELISAによって測定した。線形薬物動態の場合、薬物動態パラメーターを、標準的なノンコンパートメント法によって決定した。クリアランスは、以下の式に基づいて計算した:
クリアランス=用量/濃度-時間曲線下面積
Claims (8)
- 以下の段階を含む、カニクイザルにおいて8mL/kg/日未満の全身クリアランスを有する抗体を選択するための方法:
(a)正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける抗体の保持時間を測定する段階;ならびに
(b)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
該抗体を選択する段階。 - 抗体が、完全長抗体、CrossMab、2:1ヘテロ二量体T細胞二重特異性抗体、抗体-サイトカイン融合ポリペプチド、Fc領域-サイトカイン融合ポリペプチド、および抗体-Fab融合ポリペプチドからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 抗体が、ヒトIgG1 Fc領域、変異L234A、L235A、およびP329Gを有するヒトIgG1 Fc領域、ノブイントゥーホール変異を有するヒトIgG1 Fc領域、ならびにそれらの組合せからなる群より選択されるFc領域を含む、請求項1または2記載の方法。
- アフィニティークロマトグラフィーリガンドとしての、新生児型Fc受容体(FcRn)およびβ-2-ミクログロブリン(b2m)の固定された非共有結合性複合体が、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーにおいて使用され、
該新生児型Fc受容体およびβ-2-ミクログロブリンの非共有結合性複合体が、クロマトグラフィー材料に結合され、該非共有結合性複合体が、特異的結合対を介して固相に結合されており、
該pH勾配が、第1のpH値から第2のpH値までであり、該第1のpH値がpH3.5〜pH6.4であり、該第2のpH値がpH7.4〜pH 9.5であり、かつ
該新生児型Fc受容体(FcRn)およびβ-2-ミクログロブリン(b2m)の非共有結合性複合体が、モノビオチン化され、該固相がストレプトアビジンで誘導体化されている、
請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。 - pH勾配が、第1のpH値から第2のpH値までであり、該第1のpH値がpH5.5であり、該第2のpH値がpH8.8である、請求項4記載の方法。
- 以下の段階を含む、治療物質として使用するために適した全身クリアランスを有する、少なくとも1つの抗原に結合する抗体を選択するための方法:
(a)(i)完全長抗体、CrossMab、2:1ヘテロ二量体T細胞二重特異性抗体、および直接的もしくはペプチドリンカーを介して1個、2個、もしくは3個の付加的なFab分子、scFv分子、scFab分子、CrossFab分子に融合されている前記のいずれか、ならびに/または
(ii)ヒトIgG1 Fc領域、変異L234A、L235A、およびP329Gを有するヒトIgG1 Fc領域、ノブイントゥーホール変異を有するヒトIgG1 Fc領域、ならびにそれらの組合せ
からなる群より選択される、様々な形態の抗体を提供する段階;
(b)(a)の様々な抗体形態のそれぞれを用いて、正の直線pH勾配を用いるFcRnアフィニティークロマトグラフィーおよび正の直線伝導率/塩勾配を用いるヘパリンアフィニティークロマトグラフィーを実施する段階;ならびに
(c)(i)FcRnアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 03およびSEQ ID NO: 04の酸化型抗Her3抗体の調製物のピーク2とピーク3との保持時間の差の1.78倍未満である場合に、ならびに
(ii)ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーカラムにおける相対保持時間が、SEQ ID NO: 01およびSEQ ID NO: 02の抗pTau抗体の保持時間の0.87倍未満である場合に、
該抗体形態を選択する段階。
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