JP6905459B2 - ベータ型ゼオライトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ベータ型ゼオライトの製造方法に関する。
ベータ型ゼオライトは、Si及びAlを含む結晶性アルミノケイ酸塩の1種であって、酸素12員環の細孔を含む3次元の細孔構造を有している。このような特徴的な細孔構造を有するベータ型ゼオライトは、種々の分野で幅広く使用されている。例えば、水素化脱ろう用、クメン合成用、窒素酸化物の浄化用触媒として使用されている。
ベータ型ゼオライトの製造方法は、有機構造規定剤(テンプレートまたはOSDAともいう。)を用いる製造方法と、これを用いない製造方法に大別することができる。OSDAを用いる方法は、OSDAが高価なこと及びベータ型ゼオライトを合成する際に有機物を含む廃液が発生し環境負荷が大きいことから、近年、OSDAを用いない製造方法が注目されている。
OSDAを用いない製造方法は、例えば、特許文献1〜3に記載されているように、種結晶のベータ型ゼオライト、シリカ源、アルミナ源、アルカリ源および水を含む混合物を水熱処理する方法が知られている。また、非特許文献1のように、種結晶のベータ型ゼオライト、フォージャサイト型ゼオライト、アルカリ源、および水を含む混合物を水熱処理する方法も知られている。しかし、これらの方法では、結晶性が高いベータ型ゼオライトを合成することが困難であった。
特開2011−126768号公報 特表2013−526406号公報 特開2015−205277号公報
Microporpus and Mesoporous Materials 142(2011)161-167
本発明は、OSDAを用いない従来の製造方法では合成されるベータ型ゼオライトの結晶性が低いと云う課題を解決したものであり、OSDAを用いずに結晶性が高いベータ型ゼオライトを合成することができる製造方法を提供する。
本発明において、ベータ型ゼオライトを種結晶とし、ベータ型ゼオライト以外の酸素12員環の細孔を有するゼオライト、および水を混合して得られる原料スラリーを粉砕し、これにアルカリ源を添加して加熱処理する方法によれば、OSDAを用いることなく、結晶性の高いベータ型ゼオライトを合成できることが見出された。なお、本発明において、ベータ型ゼオライト以外の酸素12員環の細孔を有するゼオライトを非ベータ型ゼオライトと云う。
本発明は、以下の構成によって上記課題を解決した、ベータ型ゼオライトの製造方法である。
〔1〕有機構造規定剤を用いないベータ型ゼオライトの製造方法であって、ベータ型ゼオライトと、非ベータ型ゼオライトと、水とを混合して原料スラリーを調製する工程、上記原料スラリーを粉砕して粉砕スラリーを調製する工程、上記粉砕スラリーにアルカリ源を添加して反応スラリーを調製する工程、上記反応スラリーを加熱処理する工程を含むベータ型ゼオライトの製造方法。
本発明によれば、OSDAを用いない製造方法において、従来の製法よりも結晶性の高いベータ型ゼオライトを合成することができる。
本発明の製造方法は、有機構造規定剤を用いないベータ型ゼオライトの製造方法であって、ベータ型ゼオライト、ベータ型ゼオライト以外の酸素12員環の細孔を有するゼオライト(非ベータ型ゼオライト)、および水を混合して原料スラリーを調製する工程、上記原料スラリーを粉砕して粉砕スラリーを調製する工程、上記粉砕スラリーにアルカリ源を添加して反応スラリーを調製する工程、上記反応スラリーを加熱処理する工程を含むベータ型ゼオライトの製造方法である。
以下、本発明の製造方法について、従来のOSDAを用いないベータ型ゼオライトの製造方法と対比して、その概要を説明する。
従来のOSDAを用いないベータ型ゼオライトの製造方法は、アルカリ源と水の存在下で、シリカ源、アルミナ源、および種結晶(ベータ型ゼオライト)を水熱処理することによって、シリカ源とアルミナ源から供給されるSiとAlとによって、種結晶であるベータ型ゼオライトを成長させる方法である(特許文献1〜3参照)。
一方、非特許文献1には、フォージャサイト型ゼオライトをシリカ源およびアルミナ源とするベータ型ゼオライトの製造方法が開示されている。この製造方法では、ベータ型ゼオライトに近い結晶構造を有するゼオライト(フォージャサイト型ゼオライト)をシリカ源およびアルミナ源として用いることによって、ベータ型ゼオライトに近い結晶構造を維持した状態で、SiとAlが種結晶に供給され、この種結晶の成長によってベータ型ゼオライトが製造される。
上記先行技術に対して、本発明の製造方法は、ベータ型ゼオライトを種結晶として用いると共に、非ベータ型ゼオライトをシリカ源およびアルミナ源として用い、このベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライトと水とを混合して原料スラリーを調製し、この原料スラリーを粉砕して粉砕スラリーにすることを特徴の一つとしている。
ベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライトが水中で共存した状態で粉砕されることによって、これらのゼオライトの凝集体が細かく解されて細粒になり、一時的に粉砕スラリー中に分散する。次いで、分散していたこれらのゼオライトの細粒が再凝集することによって、非ベータ型ゼオライトの中に種結晶であるベータ型ゼオライトが均一に取り込まれた状態になる。
このような状態の粉砕スラリーにアルカリ源を添加して反応スラリーを調製し、この反応スラリーを加熱処理すると、非ベータ型ゼオライト中に取り込まれているベータ型ゼオライト種結晶の成長速度が増加するので、より結晶性の高いベータ型ゼオライトを得ることができる。なお、ベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライトが水中で共存した状態で通常の撹拌やホモジナイザーを用いた分散処理等を行っても、本発明の粉砕スラリーのような凝集体を得ることは困難であるので、結晶性の高いベータ型ゼオライトを製造するには難しい。
以下、本発明の製造方法の各工程について、詳述する。
〔有機構造規定剤を用いない製造方法〕
本発明の製造方法は、各工程においてOSDAを用いない。なお、本発明の製造方法において、種結晶として用いるベータ型ゼオライトには、その製造方法によってOSDAが細孔構造内に残留していることがあるが、その影響は小さいので、本発明の製造方法においては、このようなベータ型ゼオライトを用いても、OSDAを用いていないものとみなすことができる。また、非ベータ型ゼオライトについても同様である。
〔原料スラリー調製工程〕
この工程では、ベータ型ゼオライト、非ベータ型ゼオライト、および水を混合して原料スラリーを調製する。該原料スラリーには、ベータ型ゼオライトおよび非ベータ型ゼオライトに由来する微量のアルカリを除き、アルカリ源は含まれない。
この工程で用いるベータ型ゼオライトは、前述のとおり種結晶として働き、OSDAを用いて合成されたものであっても、OSDAを用いずに合成されたものであっても好適に使用することができる。ベータ型ゼオライトを種結晶として用いないとベータ型ゼオライトを合成することができない。
本発明の製造方法では、例えば、以下の性状を有するベータ型ゼオライトを用いることができる。
ベータ型ゼオライト
Si,Alモル比(SiO/Al換算)10〜30
メジアン径(レーザー回折/散乱式粒度分布から算出)0.1〜30μm
この工程で用いる非ベータ型ゼオライトは、シリカ源およびアルカリ源となり、種結晶を成長させる働きをする。このような非ベータ型ゼオライトは、フォージャサイト型ゼオライト(FAU型ゼオライト)、モルデナイト型ゼオライト(MOR)等が知られている。この工程においては、非ベータ型ゼオライトとしてFAU型ゼオライトを用いることが好ましい。FAU型ゼオライトを用いると、最終的に得られるベータ型ゼオライト以外の副生物が少なくなる。副生物が少なくなる理由は不明であるが、FAU型ゼオライトの細孔構造とベータ型ゼオライトの細孔構造に共通点が多いためと考えられる。
本発明の製造方法では、例えば、以下の性状を有する非ベータ型ゼオライトを用いることができる。
非ベータ型ゼオライト
Si、Alモル比(SiO/Al換算)10〜60
メジアン径(レーザー回折/散乱式粒度分布から算出)0.5〜50μm
この工程で調製する原料スラリーに含まれるSiとAlとのモル比は、最終的に合成したいベータ型ゼオライトのSiおよびAlのモル比に合わせて調節する。例えば、SiとAlとのモル比が、SiO/Al換算で10のベータ型ゼオライトを合成したいのであれば、原料スラリーに含まれるSiとAlとのモル比を10に調整する。なお、原料スラリーに含まれるSiとAlのモル比と、最終的に合成されるベータ型ゼオライトのSiとAlのモル比が一致しない場合は、原料スラリーに含まれるSiとAlとの比率を適宜調節してもよい。このように、原料スラリーのSiとAlのモル比は、任意で調整されるが、SiO/Al換算で、概ね5〜60の範囲が好ましい。
原料スラリーに含まれる種結晶となるゼオライトの量は、原料スラリーに含まれるSi量を基準にして、その1〜30モル%の範囲になる量が好ましい。例えば、原料スラリーに1モルのSiが含まれている場合、このうち0.01〜0.3モルのSiが種結晶由来となる量が好ましい。具体的には、原料スラリー調製の際に、種結晶となるベータ型ゼオライトの仕込量と、非ベータ型ゼオライトの仕込量の合計Si量に対して、種結晶由来のSi量が0.01〜0.3モルの範囲になるように各仕込量を定めればよい。
本発明の製造方法において、ベータ型ゼオライトは種結晶として働くので、ベータ型ゼオライトの量が少なすぎると、最終的に得られるベータ型ゼオライトの収率が低下し、また副生物等が生成することがあるので好ましくない。一方、ベータ型ゼオライトの量が多すぎると、ベータ型ゼオライトの仕込み量に対して、ベータ型ゼオライトの生成量が少なくなるので好ましくない。
原料スラリーは、固形分であるベータ型ゼオライトおよび非ベータ型ゼオライトの濃度が10〜50重量%であるのが好ましい。原料スラリーに含まれる固形分の濃度が高すぎると、後述する工程での粉砕効率が低下することがある。
〔粉砕スラリー調製工程〕
この工程では、原料スラリーを粉砕して粉砕スラリーを調製する。原料スラリーを粉砕することによって、原料スラリー中に含まれるベータ型ゼオライトおよび非ベータ型ゼオライトの凝集体が細かく解されて細粒になり、一時的に粉砕スラリー中に分散し、さらに分散したこれらのゼオライトの細粒が再凝集することによって、非ベータ型ゼオライトの中に種結晶であるベータ型ゼオライトが均一に取り込まれた状態になる。なお、ベータ型ゼオライトのスラリーと非ベータ型ゼオライトスラリーを個別に粉砕して混合してもこのような効果は得られない。
このような再凝集体を含む粉砕スラリーを加熱処理すると、結晶性が高いベータ型ゼオライトを得ることができる。なお、後述の工程で添加するアルカリ源が存在する状態で原料スラリーを粉砕すると、アルカリと粉砕による局所的な発熱によって、ベータ型ゼオライトや非ベータ型ゼオライトの一部が溶解してしまうことがあり、前述の再凝集体を作り難くなる。そこで、本発明の製造方法では、アルカリ源を添加する前に、原料スラリー中のベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライトを粉砕する。
この粉砕工程では、上記再凝集体を形成するほかに、非ベータ型ゼオライトの構造をある程度破壊すことも重要である。非ベータ型ゼオライトをある程度破壊した状態で種結晶に供給することにより、種結晶の成長をより促進することができる。非ベータ型ゼオライトの破壊程度は、非ベータ型ゼオライトをX線回折測定して得られる回折パターンから把握することができる。具体的には、この回折パターンに含まれるピークの中で強度の高いピーク上位3本を選び、これらのピーク強度(ピークの最大値からバックグラウンドの値を差し引いた強度)の和を求め、これを粉砕前と粉砕後で比較し、その差に基づいて判断することができる。より具体的には、粉砕前のピーク強度の和をH、粉砕後のピーク強度の和をHとして、下記式から構造維持率として求め、破壊の程度を判断することができる。
構造維持率[%]=H/H×100
この粉砕工程では、構造維持率が15%〜40%の範囲になるまで非ベータ型ゼオライトを粉砕すると良く、最終的に得られるベータ型ゼオライトの結晶性がより向上する。しかし、非ベータ型ゼオライトを構造維持率が0%に近い状態まで粉砕すると、非ベータ型ゼオライトの構造が過度に崩壊してしまい、返って種結晶の成長速度が低下することがあるので好ましくない。
原料スラリーを粉砕する方法として、スラリーのままで粉砕できる方法であれば、従来公知の方法を用いることができる。例えば、ビーズミル、サンドミル、ボールミル等を用いて原料スラリーを粉砕することができる。ボールミルやビーズミルを用いる場合は、粉砕効率が高いジルコニアビーズを用いて粉砕することが好ましい。また、ビーズの径は、原料スラリーに含まれるベータ型ゼオライト及び非ベータ型ゼオライトの粒度にもよるが、0.5〜5mmφのビーズを用いることができる。
この粉砕工程では、原料スラリーのメジアン径の変動がなくなるまで原料スラリーを粉砕することが好ましい。原料スラリーに含まれるベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライトが粉砕されるに伴い、原料スラリーのメジアン径が小さくなる。そして、原料スラリーのメジアン径がある一定の値に到達すると、メジアン径がこれ以上変動しなくなるので、これを粉砕の指標とするとよい。このような状態で原料スラリーの粉砕を終了すると、原料スラリー中で粉砕されたベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライトが再凝集しはじめ、非ベータ型ゼオライトの凝集体の中に種結晶であるベータ型ゼオライトが取り込まれた再凝集体を得ることができる。
なお、この再凝集体が生成しているか否かは、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用いて、超音波処理を行った場合と超音波処理を行わない場合のメジアン径を比較することで判別することができる。例えば、再凝集体が生成している場合は、超音波処理を行うと再凝集体がほぐれてメジアン径が小さくなる。一方、再凝集体が生成していない場合には超音波処理を行ってもメジアン径は変わらない。
〔反応スラリー調製工程〕
この工程では、上記粉砕スラリーにアルカリ源を添加して反応スラリーを調製する。アルカリ源として、アルカリ金属Mを含む化合物であって、少なくともNaを含む化合物を用いることが好ましい。Naを含む化合物として、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、硝酸ナトリウム等の水に溶解しやすい化合物が好ましく、特に水酸化ナトリウムが好ましい。
反応スラリーのSiとアルカリのモル比が、MO/SiO換算で、0.22以上になる量のアルカリ源を添加することが好ましく、特に0.22〜0.3の範囲になる量のアルカリ源が好ましい。このモル比が0.3より高いと、ベータ型ゼオライトがアルカリによって溶解されやすくなるので、最終的に得られるベータ型ゼオライトの収率が低下し、あるいは、ベータ型ゼオライトに含まれるSiが溶出してベータ型ゼオライトのSiとAlのモル比(SiO/Al)が低下することがある。一方、このモル比がMO/SiO換算で0.22より低いと、ベータ型ゼオライトが成長し難くなり、最終的に得られるベータ型ゼオライトの結晶性が低下し、また副生物が生成することがある。
アルカリ源の添加は、粉砕スラリーの温度を40℃以下にして行うことが好ましい。粉砕スラリーの温度が高い状態でアルカリ源を加えると、再凝集体の一部が壊れてしまうことがある。
〔加熱処理工程〕
上記反応スラリーを加熱してベータ型ゼオライトを成長させる。反応スラリーの加熱温度は80℃〜180℃の範囲が好ましく、特に100℃〜160℃の範囲が好ましい。反応スラリーの温度が上記範囲よりも低すぎると、ベータ型ゼオライトが生成するまでに長時間を要するので、経済性が低下する。また、反応スラリーの温度が上記範囲よりも高すぎると、モルデナイト等の副生物が生成することがあるので好ましくない。なお、この加熱処理は、反応スラリーの温度にもよるが、おおむね1〜200時間程度行うことが好ましい。
この加熱処理は、反応スラリーの温度が100℃未満の場合には、反応容器を解放したまま加熱してもよく、一方、反応スラリーの温度が100℃以上の場合には、反応容器を密閉して加熱することが好ましい。なお、反応容器を密閉して行う加熱処理(水熱処理)には反応容器としてオートクレーブを用いることが好ましい。
加熱処理後の反応スラリーに含まれるベータ型ゼオライトは、ろ過、遠心分離、乾燥等の従来公知の方法を用いて、反応スラリーから分離することができる。また、これらの分離操作を行う前に、水、酸溶液、アルカリ溶液等を用いて、ベータ型ゼオライトを洗浄することによって、ベータ型ゼオライトに残留する未反応の原料成分を除去するとよい。これらの操作は必要に応じて行えばよい。
本発明の製造方法は、製造したベータ型ゼオライトをイオン交換する工程を含んでもよい。ベータ型ゼオライトは、そのイオン交換サイトを種々の元素で置換することによって、それぞれ異なった機能性を有するゼオライトを得ることができる。例えば、ベータ型ゼオライトのイオン交換サイトの一部をCuまたはFeで置換すると、排ガス浄化触媒としての機能を発現する。なお、イオン交換の方法については、従来公知の方法でイオン交換することができ、例えば、イオン交換したいイオンを含む溶液にベータ型ゼオライトを浸漬する方法等を用いることができる。
本発明の製造方法によって得られるベータ型ゼオライトは、SiとAlのモル比が、SiO/Al換算で、5≦SiO/Al<15の範囲にあるものが特に結晶性が高い。SiとAlのモル比が15より大きいと、副生物が生成して結晶性が低下することがあるので好ましくない。
以下、本発明の製造方法を実施例によって具体的に示す。なお、本発明の製造方法は以下の実施例に限定されない。これらの実施例では、以下のX線回折測定方法、組成の測定方法、結晶性の評価方法、メジアン径の測定方法及び構造維持率の測定方法に基づき、各工程の中間体や最終的に得られたゼオライトを評価した。
[X線回折測定]
得られたゼオライトについて、以下の条件でX線回折測定を行い、ベータ型ゼオライトであるかを確認した。
<X線回折測定条件>
装置 :MiniFlex(株式会社リガク製)
操作軸 :2θ/θ
線源 :CuKα
測定方法 :連続式
電圧 :40kV
電流 :15mA
開始角度 :2θ=5°
終了角度 :2θ=50°
サンプリング幅:0.020°
スキャン速度 :10.000°/min
<判断基準>
測定して得たX線回折パターンが、(101)、(205)、(302)のミラー指数に帰属されるピークをすべて有している場合にはベータ型ゼオライトであると判断した。なお、X線回折パターンのピークの位置は、±1°程度の誤差を含みうる。更に、このX線回折パターンから、副生成物の有無を判断した。例えば、モルデナイトに帰属されるピークが確認された場合は、副生成物としてモルデナイトが生成しているものとした。
[組成の測定]
得られたゼオライトについて、以下の条件でSiとAlとのモル比を測定した。
<SiとAlとのモル比の測定方法>
得られたゼオライトについて、Si、Alの含有量を以下の条件で測定した。各成分の含有量は酸化物換算で質量%として算出した。また、各成分の含有量をモル比に換算して、SiO2/Al23モル比として算出した。
<Si、Al含有量測定>
測定方法:ICP発光分析
装置 :ICP730−ES(株式会社VARIAN製)
試料溶解:酸溶解
得られたゼオライトについて、以下の条件でその結晶性を評価した。
[結晶性の測定]
<X線回折測定条件>
装置 :MiniFlex(株式会社リガク製)
操作軸 :2θ/θ
線源 :CuKα
測定方法 :連続式
電圧 :40kV
電流 :15mA
開始角度 :2θ=5°
終了角度 :2θ=50°
サンプリング幅:0.020°
スキャン速度 :10.000°/min
<結晶性>
上記X線回折測定により得られたX線回折パターンから、ベータ型ゼオライトのミラー指数(302)に帰属されるピークの高さを求め、次式によって結晶性を求めた。
結晶性[%]=H/H×100
H :実施例で得られたベータ型ゼオライトのピークの高さ
:種結晶として用いたベータ型ゼオライトのピークの高さ
[メジアン径の測定]
各工程の中間体について、以下の条件でメジアン径を測定した。
<メジアン径測定>
測定装置 HORIBA LA950V2(株式会社堀場製作所製)
基準 体積基準
分散剤 ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液
屈折率 1.465
超音波処理 1分間(超音波処理を行わない場合は0)
[構造維持率]
粉砕スラリーに含まれる非ベータ型ゼオライトについて、以下の条件でその構造維持率を評価した。
<X線回折測定条件>
装置 :MiniFlex(株式会社リガク製)
操作軸 :2θ/θ
線源 :CuKα
測定方法 :連続式
電圧 :40kV
電流 :15mA
開始角度 :2θ=5°
終了角度 :2θ=50°
サンプリング幅:0.020°
スキャン速度 :10.000°/min
<構造維持率>
実施例で用いたベータ型ゼオライト以外の酸素12員環細孔を有するゼオライトについて、上記の条件でX線回折測定を行った。得られた開設パターンの中で強度の高いピーク上位3本を選び、これらのピーク強度(ピークの最大値からバックグラウンドの値を差し引いた強度)の和Hを求めた。粉砕スラリーを乾燥して得られる粉末についても同様の測定を行い、ピーク強度の和Hを求めた。求めたH及びHを用いて、下記式から構造維持率を算出した。
構造維持率[%]=H/H×100
〔実施例1〕
〔原料調製:FAU型ゼオライト〕
Al濃度22質量%、NaO濃度17質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液0.168kgを、NaOH濃度21.65質量%の水酸化ナトリウム水溶液1.35kgに撹拌しながら加えて溶解し、30℃まで冷却した。この溶液を撹拌しながら、SiO濃度24質量%、NaO濃度7.7質量%の珪酸ナトリウム水溶液1.361kgに添加した。このときの溶液の組成は、酸化物換算のモル比で以下のとおりであった。ついで、この溶液を30℃で15時間静置してアルミノシリケート溶液を調製した。
NaO/Al=16
SiO/Al=15
O/Al=330
SiO濃度24質量%、NaO濃度7.7質量%の珪酸ナトリウム水溶液22.78kgに、水5.66kgと、SiO濃度30質量%シリカゾル(日揮触媒化成社製:Cataloid SI-30:平均粒子径10nm)18.97kgと、上記アルミノシリケート溶液2.88kgとを加え、攪拌混合した。これに、Al濃度22質量%、NaO濃度17質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液10.03kgを加え、室温で3時間攪拌熟成して、混合ヒドロゲルスラリーを調製した。このときの混合ヒドロゲルスラリーの組成は、酸化物換算のモル比で以下のとおりであった。
NaO/Al=2.80
SiO/Al3=8.70
O/Al=108
上記混合ヒドロゲルスラリー60.3kgをオートクレーブに仕込み、95℃で35時間、水熱処理を行った。その後、70℃まで冷却し、濾過してNa−Y型ゼオライトのケーキ29.5kgを得た。得られたNa−Y型ゼオライトのケーキを、更に洗浄し、濾過し、乾燥してNa−Y型ゼオライトを調製した。
上記Na−Y型ゼオライト500g、硫酸アンモニウム280gを含む水溶液5000gを80℃に昇温し、撹拌しながら2時間イオン交換した後、濾過し、洗浄し、乾燥し、550℃で5時間焼成した。更に、上記条件でイオン交換、濾過、洗浄、乾燥の操作を2回行い、NHイオン交換率95%の0.95(NHO・0.05NaO・Al・5SiOゼオライト(NH4(95)Y型ゼオライトとも云う)を調製した。
ついで、NH4(95)Y型ゼオライトに水を加えて50質量%の水分を含むように水分調整した。水分調整したNH4(95)Y型ゼオライトを容器に充填し、600℃に昇温して2時間スチーム処理することによって超安定性FAU型ゼオライトを調製した。
この超安定性FAU型ゼオライト500gに、濃度25質量%の硫酸996gを0.5時間で滴下して脱アルミ処理を行い、SiO/Al=25のFAU型ゼオライト(非ベータ型ゼオライト)を調製した。このFAU型ゼオライトのメジアン径は7.4μmであった。
〔原料スラリー調製工程〕
純水840gと、FAU型ゼオライト300gと、ベータ型ゼオライト60g(東ソー社製品名:HSZ―920NHA、SiO/Alモル比18、メジアン径8.0μm)を混合した。この原料スラリーのSiとAlのモル比率は、SiO/Al換算で、23であった。
〔粉砕スラリー調製工程〕
ビーズミル(アシザワファインテック社製:LMZ015)を用いて、この原料スラリーを、上記FAU型ゼオライトの構造維持率が20%になるまで湿式粉砕して粉砕スラリーを得た。このときの湿式粉砕の条件は、ジルコニアビーズ1.0mm、周速10m/s、ビーズ充填量は体積換算で85%であった。
得られた粉砕スラリーについて、超音波処理を行って測定したメジアン径と超音波を行わず測定したメジアン径を比較したところ、超音波処理を行って測定したメジアン径が超音波処理を行わず測定したメジアン径より小さくなった。従って、この粉砕スラリーには、ベータ型ゼオライトとFAU型ゼオライト(非ベータ型ゼオライト)との凝集体が生成しているものと考えられる。
〔反応スラリー調製工程〕
上記粉砕スラリー475g(32℃)に、濃度48重量%のNaOH81gと、純水444gとを添加して反応スラリーを得た。このとき、反応スラリーのNaO/SiOモル比は0.22、HO/SiOモル比は23であった。
〔加熱処理工程〕
この反応スラリーをオートクレーブに仕込み、140℃で48時間水熱処理した。
水熱処理後に反応スラリーを取出し、ろ過、洗浄、乾燥してゼオライトを得た。得られたゼオライトについて、前述のX線回折測定方法、組成の測定方法、結晶性の評価方法に基づき、評価した。結果を表1に示す。
〔比較例1:粉砕工程なし〕
FAU型ゼオライト調製
実施例1で調製した超安定性FAU型ゼオライト500gに、濃度25質量%の硫酸1100gを0.5時間で滴下して脱アルミ処理を行い、SiO/Al=29のFAU型ゼオライトを調製した。
原料スラリー調製
純水760gと、上記FAU型ゼオライト126gを混合した。次いで、実施例1と同様の東ソー社ベータ型ゼオライト26g(SiO/Alモル比18)、48%NaOHを86g添加してスラリーを得た。このスラリーのSiO/Alモル比は26、NaO/SiOモル比は0.22、HO/SiOモル比は19であった。
加熱処理
このスラリーをオートクレーブに仕込み、140℃で48時間水熱処理した。水熱処理後に反応スラリーを取出し、ろ過、洗浄、乾燥してゼオライトを得た。得られたゼオライトについて、前述のX線回折測定方法、組成の測定方法、結晶性の評価方法に基づき、評価した。結果を表1に示す。
〔比較例2:FAU型ゼオライトとベータ型ゼオライトを個別に粉砕]
FAU型ゼオライト粉砕スラリー調製
純水700gと実施例1で調製したFAU型ゼオライト300gを混合して、スラリーを得た。このスラリーを、ビーズミル(アシザワファインテック社製:LMZ015)を用いて、FAU型ゼオライトの構造維持率が19%になるまで湿式粉砕して、FAUゼオライトの粉砕スラリーを得た。このときの湿式粉砕の条件は、ジルコニアビーズ1.0mm、周速10m/s、ビーズ充填量は体積換算で85%であった。
ベータ型ゼオライト粉砕スラリー調製
種結晶として実施例1と同様の東ソー社ベータ型ゼオライト(SiO/Alモル比18)を用い、この濃度が30質量%となるように、純水840gとBEA型ゼオライト300gを混合した。このスラリーを、上記FAU型ゼオライトと同様の条件で湿式粉砕して、ベータ型ゼオライト粉砕スラリーを得た。
各スラリーの混合と加熱処理
純水402gに、FAUゼオライト粉砕スラリー425g、ベータ型ゼオライト粉砕スラリー87g、濃度48重量%のNaOH86gを添加して反応スラリーを得た。この反応スラリーのSiO/Alモル比は23、NaO/SiOモル比は0.22、HO/SiOモル比は19であった。この反応スラリーをオートクレーブに仕込み、140℃で48時間水熱処理した。
水熱処理後に反応スラリーを取出し、ろ過、洗浄、乾燥してゼオライトを得た。得られたゼオライトについて、前述のX線回折測定方法、組成の測定方法、結晶性の評価方法に基づき、評価した。結果を表1に示す。
〔比較例3:種結晶なし〕
FAU型ゼオライト調製
実施例1で調製した超安定性FAU型ゼオライト500gに、濃度25質量%の硫酸996gを0.5時間で滴下して脱アルミ処理を行い、SiO/Al=25のFAU型ゼオライトを調製した。
原料スラリー調製
純水700gと比較例3で調製したFAU型ゼオライト300gを混合して、原料スラリーを得た。
粉砕スラリー調製
ビーズミル(アシザワファインテック社製:LMZ015)を用いて、原料スラリーを、FAU型ゼオライトの構造維持率が21%になるまで湿式粉砕して粉砕スラリーを得た。この湿式粉砕の条件は、ジルコニアビーズ1.0mm、周速10m/s、ビーズ充填量は体積換算で85%であった。
反応スラリー調製
純水404gと、粉砕スラリー511gと、濃度48質量%のNaOHを86g添加して反応スラリーを得た。この反応スラリーは、SiO/Alモル比が25、NaO/SiOモル比が0.22、HO/SiOモル比が19であった。このスラリーを140℃で48時間水熱処理した。
水熱処理後に反応スラリーを取出し、ろ過、洗浄、乾燥してゼオライトを得た。得られたゼオライトについて、前述のX線回折測定方法、組成の測定方法、結晶性の評価方法に基づき、評価した。結果を表1に示す。
表1の実施例1に示すように、本発明の製造方法によって製造したベータ型ゼオライトは結晶性が109であり、高い結晶性を有する。一方、原料スラリーの粉砕を行わない比較例1の製造方法で得たベータ型ゼオライトは非晶質である。また、ベータ型ゼオライトと非ベータ型ゼオライト(FAU型ゼオライト)を個別に粉砕した後に混合した比較例2の製造方法では生成物はモルデナイトであり、ベータ型ゼオライトを製造することができなかった。種結晶を用いない比較例3の製造方法も生成物はモルデナイトであり、ベータ型ゼオライトを製造することができなかった。
Figure 0006905459

Claims (4)

  1. 有機構造規定剤を用いないベータ型ゼオライトの製造方法であって、ベータ型ゼオライトと、非ベータ型ゼオライトと、水とを混合して原料スラリーを調製する工程、上記原料スラリーを粉砕して粉砕スラリーを調製する工程、上記粉砕スラリーにアルカリ源を添加して反応スラリーを調製する工程、および上記反応スラリーを加熱処理する工程を含むベータ型ゼオライトの製造方法。
  2. 上記粉砕スラリーについて、超音波処理を行って測定した粉砕スラリーのメジアン径が、超音波処理を行わずに測定した粉砕スラリーのメジアン径より小さい請求項1に記載するベータ型ゼオライトの製造方法。
  3. 上記粉砕スラリーの調製工程において、非ベータ型ゼオライトの構造維持率が15%≦構造維持率≦40%の範囲になるように、原料スラリーを粉砕する請求項1または請求項2に記載するベータ型ゼオライトの製造方法。
  4. 製造したベータ型ゼオライトのSiとAlとのモル比が、SiO/Al換算で、5≦SiO/Al<15の範囲にある請求項1〜請求項3の何れかに記載するベータ型ゼオライトの製造方法。
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