本願の実施形態は、異なるサブキャリアマッピング方式が存在する場合に発生し得るサブキャリア間干渉を出来る限り回避すべくキャリア情報を送信するための方法を提供する。
第1の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、基地局が、第1のサブキャリアマッピング方式で第1のキャリア上でサブキャリアマッピングを実施する段階であって、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する第1のオフセット値の周波数オフセットを有しており、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上にサブキャリアを有さない、段階と、基地局が、端末へインジケーション情報を送信する段階であって、インジケーション情報は第1のオフセット値についての情報を保持する、段階とを含む、キャリア情報を送信するための方法である。異なるサブキャリアマッピング方式の併存が引き起こすサブキャリア間干渉を低減出来る、またはなくせるように、同じサブキャリアマッピング方式が第1のキャリアに用いられる。第1のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードと第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードとでキャリアを共有し合う場合、基地局側で、異なるサブキャリアマッピング方式の併存が引き起こすサブキャリア間干渉を低減させる、またはなくすべく、基地局は、共有されているキャリア上で第1のサブキャリアマッピング方式でサブキャリアマッピングを実施してよい。例えば、NRとLTEとでキャリアを共有し合う場合、LTEのサブキャリアマッピング方式でNRサブキャリアがマッピングされるように、基地局は共有されているキャリア内でのNRサブキャリアのマッピング方式を調整し、これにより、共有されているキャリア内でのNRのサブキャリアとLTEのサブキャリアとの間の干渉を回避する。基地局は、端末がNRサブキャリアマッピングのための実際の周波数位置を得られるように、端末へインジケーション情報を送信する。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリアマッピング周波数値が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。
さらに、インジケーション情報はさらに第1のキャリアの進化型ユニバーサル地上無線アクセス絶対無線周波数チャネル番号EARFCNを含む。
インジケーション情報は、送信のためにシステムメッセージまたはRRCシグナリングで保持されてよい。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は第1の値または第2の値を含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示し、または第2の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。さらに、インジケーション情報はさらに、第2のオフセット値についての情報を保持する。第2のオフセット値についての情報が示す第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。代替的に、第2のオフセット値は、+(Raster2−Raster1)、−(Raster2−Raster1)、+Raster1、または−Raster1のうちいずれか1つであり、ここで、Raster1は第1のチャンネルラスターの値であり、Raster2は第2のチャンネルラスターの値であり、第1のチャンネルラスターは、第1のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターであり、第2のチャンネルラスターは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターである。オプションで、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報が示す第1のオフセット値は以下の式:
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster+7.5KHz、
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster−7.5KHz、
X−floor(X/Raster)*Raster+7.5KHz、または
X−floor(X/Raster)*Raster−7.5KHz
のうちいずれか1つを満たし、
floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は、第1の値から第11の値のうちいずれか1つを含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示す。第3の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。第4の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第5の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第6の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第7の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第8の値は、第1のオフセット値が+Raster1+7.5KHzであることを示す。第9の値は、第1のオフセット値が+Raster1−7.5KHzであることを示す。第10の値は、第1のオフセット値が−Raster1+7.5KHzであることを示す。第11の値は、第1のオフセット値が−Raster1−7.5KHzであることを示す。
考えられる設計において、第1のキャリアは、第1の通信モードと第2の通信モードとが共有し合うダウンリンクキャリアである。第1の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第1のサブキャリアマッピング方式であり、第2の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第2のサブキャリアマッピング方式である。
第2態様によると、本願の実施形態が提供するのは、端末が、基地局からインジケーション情報を受信する段階であって、インジケーション情報は第1のオフセット値についての情報を保持し、第1のオフセット値は、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアの周波数オフセットであり、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上にサブキャリアを有さない、段階と、端末が、インジケーション情報と、第2のサブキャリアマッピング方式と、第1のキャリアのキャリア中心周波数とに基づき第1のキャリアの1または複数のサブキャリアの周波数位置を決定する段階とを含むサブキャリア決定方法である。端末は、インジケーション情報を受信することにより、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアをマッピングするために実際の周波数位置を得てよい。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリアマッピング周波数値が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。第1のサブキャリアマッピング方式はLTEのサブキャリアマッピング方式であり、第2のサブキャリアマッピング方式はNRのサブキャリアマッピング方式である。
さらに、インジケーション情報はさらに第1のキャリアの進化型ユニバーサル地上無線アクセス絶対無線周波数チャネル番号EARFCNを含み、端末は、EARFCNに基づき第1のキャリアのキャリア中心周波数を得てよい。
端末は、システムメッセージまたはRRCシグナリングを受信することによりインジケーション情報を得てよい。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は第1の値または第2の値を含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示し、または第2の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。さらに、インジケーション情報はさらに、第2のオフセット値についての情報を保持する。第2のオフセット値についての情報が示す第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。代替的に、第2のオフセット値は、+(Raster2−Raster1)、−(Raster2−Raster1)、+Raster1、または−Raster1のうちいずれか1つであり、ここで、Raster1は第1のチャンネルラスターの値であり、Raster2は第2のチャンネルラスターの値であり、第1のチャンネルラスターは、第1のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターであり、第2のチャンネルラスターは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターである。オプションで、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。
考えられる設計において、端末は、第2のオフセット値および第1の周波数に基づき第1のキャリアのキャリア中心周波数を得る。キャリア中心周波数は第1の周波数と第2のオフセット値との合計であり、第1の周波数は、EARFCNに基づき端末が得る。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報が示す第1のオフセット値は以下の式:
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster+7.5KHz、
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster−7.5KHz、
X−floor(X/Raster)*Raster+7.5KHz、または
X−floor(X/Raster)*Raster−7.5KHz
のうちいずれか1つを満たし、
floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は、第1の値から第11の値のうちいずれか1つを含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示す。第3の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。第4の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第5の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第6の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第7の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第8の値は、第1のオフセット値が+Raster1+7.5KHzであることを示す。第9の値は、第1のオフセット値が+Raster1−7.5KHzであることを示す。第10の値は、第1のオフセット値が−Raster1+7.5KHzであることを示す。第11の値は、第1のオフセット値が−Raster1−7.5KHzであることを示す。
考えられる設計において、第1のキャリアは、第1の通信モードと第2の通信モードとが共有し合うダウンリンクキャリアである。第1の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第1のサブキャリアマッピング方式であり、第2の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第2のサブキャリアマッピング方式である。
第3態様によると、本願の実施形態が提供するのは、第1のサブキャリアマッピング方式で第1のキャリア上でサブキャリアマッピングを実施するよう構成されたプロセッサであって、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する第1のオフセット値の周波数オフセットを有しており、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上にサブキャリアを有さない、プロセッサと、端末へインジケーション情報を送信するよう構成された送受信機であって、インジケーション情報は第1のオフセット値についての情報を保持する、送受信機とを含む基地局である。異なるサブキャリアマッピング方式の併存が引き起こすサブキャリア間干渉を低減出来る、またはなくせるように、同じサブキャリアマッピング方式が第1のキャリアに用いられる。第1のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードと第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードとでキャリアを共有し合う場合、基地局側で、異なるサブキャリアマッピング方式の併存が引き起こすサブキャリア間干渉を低減させる、またはなくすべく、基地局は、共有されているキャリア上で第1のサブキャリアマッピング方式でサブキャリアマッピングを実施してよい。例えば、NRとLTEとでキャリアを共有し合う場合、LTEのサブキャリアマッピング方式でNRサブキャリアがマッピングされるように、基地局は共有されているキャリア内でのNRサブキャリアのマッピング方式を調整し、これにより、共有されているキャリア内でのNRのサブキャリアとLTEのサブキャリアとの間の干渉を回避する。基地局は、端末がNRサブキャリアマッピングのための実際の周波数位置を得られるように、端末へインジケーション情報を送信する。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリアマッピング周波数値が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。
さらに、インジケーション情報はさらに第1のキャリアの進化型ユニバーサル地上無線アクセス絶対無線周波数チャネル番号EARFCNを含む。
インジケーション情報は、送信のためにシステムメッセージまたはRRCシグナリングで保持されてよい。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は第1の値または第2の値を含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示し、または第2の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。さらに、インジケーション情報はさらに、第2のオフセット値についての情報を保持する。第2のオフセット値についての情報が示す第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。代替的に、第2のオフセット値は、+(Raster2−Raster1)、−(Raster2−Raster1)、+Raster1、または−Raster1のうちいずれか1つであり、ここで、Raster1は第1のチャンネルラスターの値であり、Raster2は第2のチャンネルラスターの値であり、第1のチャンネルラスターは、第1のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターであり、第2のチャンネルラスターは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターである。オプションで、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報が示す第1のオフセット値は以下の式:
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster+7.5KHz、
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster−7.5KHz、
X−floor(X/Raster)*Raster+7.5KHz、または
X−floor(X/Raster)*Raster−7.5KHz
のうちいずれか1つを満たし、
floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は、第1の値から第11の値のうちいずれか1つを含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示す。第3の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。第4の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第5の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第6の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第7の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第8の値は、第1のオフセット値が+Raster1+7.5KHzであることを示す。第9の値は、第1のオフセット値が+Raster1−7.5KHzであることを示す。第10の値は、第1のオフセット値が−Raster1+7.5KHzであることを示す。第11の値は、第1のオフセット値が−Raster1−7.5KHzであることを示す。
考えられる設計において、第1のキャリアは、第1の通信モードと第2の通信モードとが共有し合うダウンリンクキャリアである。第1の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第1のサブキャリアマッピング方式であり、第2の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第2のサブキャリアマッピング方式である。
第4の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、基地局からインジケーション情報を受信するよう構成された送受信機であって、インジケーション情報は第1のオフセット値についての情報を保持し、第1のオフセット値は、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアの周波数オフセットであり、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上にサブキャリアを有さない、送受信機と、インジケーション情報と、第2のサブキャリアマッピング方式と、第1のキャリアのキャリア中心周波数とに基づき第1のキャリアの1または複数のサブキャリアの周波数位置を決定するよう構成されたプロセッサとを含む端末である。端末は、インジケーション情報を受信することにより、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアをマッピングするために実際の周波数位置を得てよい。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリアマッピング周波数値が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。第1のサブキャリアマッピング方式はLTEのサブキャリアマッピング方式であり、第2のサブキャリアマッピング方式はNRのサブキャリアマッピング方式である。
さらに、インジケーション情報はさらに第1のキャリアの進化型ユニバーサル地上無線アクセス絶対無線周波数チャネル番号EARFCNを含み、プロセッサはさらに、EARFCNに基づき第1のキャリアのキャリア中心周波数を得るよう構成される。
端末は、システムメッセージまたはRRCシグナリングを受信することによりインジケーション情報を得てよい。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は第1の値または第2の値を含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示し、または第2の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。さらに、インジケーション情報はさらに、第2のオフセット値についての情報を保持する。第2のオフセット値についての情報が示す第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。代替的に、第2のオフセット値は、+(Raster2−Raster1)、−(Raster2−Raster1)、+Raster1、または−Raster1のうちいずれか1つであり、ここで、Raster1は第1のチャンネルラスターの値であり、Raster2は第2のチャンネルラスターの値であり、第1のチャンネルラスターは、第1のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターであり、第2のチャンネルラスターは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードで用いられるチャンネルラスターである。オプションで、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。
考えられる設計において、端末は、第2のオフセット値および第1の周波数に基づき第1のキャリアのキャリア中心周波数を得る。キャリア中心周波数は第1の周波数と第2のオフセット値との合計であり、第1の周波数は、EARFCNに基づき端末が得る。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報が示す第1のオフセット値は以下の式:
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster+7.5KHz、
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster−7.5KHz、
X−floor(X/Raster)*Raster+7.5KHz、または
X−floor(X/Raster)*Raster−7.5KHz
のうちいずれか1つを満たし、
floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。
考えられる設計において、第1のオフセット値についての情報は、第1の値から第11の値のうちいずれか1つを含む。第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示す。第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示す。第3の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。第4の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第5の値は、第1のオフセット値が+(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第6の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)+7.5KHzであることを示す。第7の値は、第1のオフセット値が−(Raster2−Raster1)−7.5KHzであることを示す。第8の値は、第1のオフセット値が+Raster1+7.5KHzであることを示す。第9の値は、第1のオフセット値が+Raster1−7.5KHzであることを示す。第10の値は、第1のオフセット値が−Raster1+7.5KHzであることを示す。第11の値は、第1のオフセット値が−Raster1−7.5KHzであることを示す。
考えられる設計において、第1のキャリアは、第1の通信モードと第2の通信モードとが共有し合うダウンリンクキャリアである。第1の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第1のサブキャリアマッピング方式であり、第2の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式は第2のサブキャリアマッピング方式である。
第5の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、基地局が、第1のチャンネルラスターと第2のチャンネルラスターとに基づき第2のオフセット値を決定する段階と、基地局が、端末へ第2のオフセット値についての情報を送信する段階とを含む、キャリア情報を送信するための方法である。第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。代替的に、第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterは第2のチャンネルラスターの値である。当該方法によると、端末は実際のキャリア中心周波数を得られる。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリア中心周波数が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。
具体的に、第2のチャンネルラスターが180KHzである場合、第2のオフセット値の値は、集合{0,−20,20,−40,40,−60,60,−80,80}のうち任意の要素である。第2のチャンネルラスターが90KHzである場合、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。基地局はさらに、端末へEARFCNを送信する。
考えられる設計において、第1のチャンネルラスターはLTEチャンネルラスターであり、第2のチャンネルラスターはNRチャンネルラスターである。
第6の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、端末が、基地局から第2のオフセット値についての情報を受信する段階と、端末が、第2のオフセット値と第1の周波数とに基づきキャリア中心周波数を得る段階とを含み、キャリア中心周波数は第1の周波数と第2のオフセット値との合計であり、第1の周波数は、EARFCNに基づき端末が得る、キャリア中心周波数を決定するための方法である。当該方法によると、端末は実際のキャリア中心周波数を得られる。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリア中心周波数が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。
第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。
代替的に、第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、キャリア中心周波数は、第1の周波数と第2のオフセット値との合計であり、第1の周波数がEARFCNに基づき端末が得、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値である。
具体的に、NRチャンネルラスターが180KHzである場合、第2のオフセット値の値は、集合{0,−20,20,−40,40,−60,60,−80,80}のうち任意の要素である。NRチャンネルラスターが90KHzである場合、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。
別の態様によると、本願の実施形態がさらに提供するのは、第5の態様における方法を実施するよう構成された基地局である。基地局は、送受信機およびプロセッサを含んでよい。プロセッサは、第1のチャンネルラスターと第2のチャンネルラスターとに基づき第2のオフセット値を決定するよう構成される。送受信機は、端末へ第2のオフセット値についての情報を送信するよう構成される。本実施形態におけるより具体的な特徴に関しては、上述の方法を参照されたい。詳細については本明細書で改めて説明しない。
別の態様によると、本願の実施形態がさらに提供するのは、第6の態様における方法を実施するよう構成された端末である。端末は、送受信機およびプロセッサを含んでよい。送受信機は、基地局から第2のオフセット値についての情報を受信するよう構成される。プロセッサは、第2のオフセット値と第1の周波数とに基づきキャリア中心周波数を得るよう構成され、ここで、キャリア中心周波数は、第1の周波数と第2のオフセット値との合計であり、第1の周波数は、EARFCNに基づき端末が得る。本実施形態におけるより具体的な特徴に関しては、上述の方法を参照されたい。詳細については本明細書で改めて説明しない。
別の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、基地局が、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する段階であって、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含み、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成している、段階と、基地局が、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を受信する段階と含む、アップリンク信号を受信するための方法である。
アップリンクサブキャリアマッピング方式が第1のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
代替的に、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第2のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
別の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、端末が、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する段階であって、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含み、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成している、段階と、端末が、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を送信する段階とを含む、アップリンク信号を送信するための方法である。
アップリンクサブキャリアマッピング方式が第1のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
代替的に、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第2のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
別の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定するよう構成された決定モジュールであって、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含み、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成している、決定モジュールと、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を受信するよう構成された受信モジュールと含む基地局である。
別の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定するよう構成された決定モジュールであって、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含み、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成している、決定モジュールと、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を送信するよう構成された送信モジュールと含む端末である。
さらに別の態様によると、本願の実施形態が提供するのは、上述のネットワークデバイスまたはUEが用いるコンピュータソフトウェア命令を格納するよう構成されたコンピュータ記憶媒体であって、コンピュータソフトウェア命令は上述の方法を実施するよう設計されたプログラムを含む、コンピュータ記憶媒体である。
本願の実施形態の添付図面を参照し本願の実施形態の技術的解決法を以下に説明する。明らかに、説明されている実施形態は本願の実施形態の全てではなく一部に過ぎない。創造努力なしで本願の実施形態に基づき当業者が得る他の全ての実施形態が、本願の保護範囲に含まれるものとする。
本願の実施形態における基地局は、無線アクセスネットワーク内に展開され、端末のために無線通信機能を提供するよう構成された装置であることが理解されるべきである。基地局は、マクロ基地局、ミクロ基地局(スモールセルとも呼ばれる)、中継ノード、アクセスポイント、および様々な形態の同様のものを含んでよい。異なる無線アクセス技術を用いるシステムで、基地局機能を有するデバイスの名称は異なってよい。例えば、デバイスは、LTEシステムでは進化型ノードB(evolved NodeB,略してeNBまたはeNodeB)と呼ばれ、または第3世代(3rd generation,略して3G)システムではNodeB(NodeB)と呼ばれ、または将来の新無線(New Radio,NR)ネットワークではgNBと呼ばれる。説明を容易にすべく、本願の実施形態全てにおいて、端末のために無線通信機能を提供する上述の装置は総じて基地局と呼ばれる。本願の実施形態において端末はユーザ機器であってよく、具体的には、移動局(Mobile Station,略してMS)、モバイル端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ハンドセット(handset)、ポータブル機器(portable equipment)、無線通信機能付きのハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは別のプロセシングデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、NRネットワーク内の端末デバイス、または同様のものを含むが、これらに限定されない。
LTEダウンリンクキャリア上でサブキャリアマッピングが実施される場合、直流サブキャリアが予約され、その直流サブキャリアは、ダウンリンクキャリアの中心周波数に位置している。図1は、LTEダウンリンクキャリア上のサブキャリアマッピングの概略図である。図1に示すように、fcはダウンリンクキャリアの中心周波数を表し、直流サブキャリアはfcに位置する。サブキャリアマッピングがLTEアップリンクキャリア上で実施される場合、アップリンクサブキャリアは、アップリンクキャリアの中心周波数に関して対称である。図2は、LTEアップリンクキャリア上のサブキャリアマッピングの概略図である。図2に示すように、fcはアップリンクキャリアの中心周波数を表し、アップリンクサブキャリアはfcに関して対称である。
NRのダウンリンクサブキャリアマッピングおよびアップリンクサブキャリアマッピングの間には直流サブキャリアは予約されず、NRのアップリンクサブキャリアマッピング方式およびダウンリンクサブキャリアマッピング方式は同じである。具体的に、図2に示すサブキャリアマッピング方式がNRに用いられてよい。
図2のサブキャリアマッピング方式がNRに用いられる状況に関して、NRとLTEとでダウンリンクキャリアを共有し合う場合、NRのダウンリンクサブキャリアマッピング方式は図2に示すものであり、LTEのダウンリンクサブキャリアマッピング方式は図1に示すものである。図3は、NRとLTEとでダウンリンクキャリアを共有し合う場合に存在するサブキャリア間干渉の概略図である。周波数分割多重(frequency division multiplexing,FDM)を通じてLTEとNRとで同じダウンリンクキャリアを共有し合う場合、NRとLTEとでダウンリンクサブキャリアマッピング方式が異なるので、NRとLTEとでサブキャリア間隔(subcarrier spacing)が同じである場合、図3に示すサブキャリア間干渉が生じる。図3において、破線はNRサブキャリアを表し、実線はLTEサブキャリアを表す。
LTEシステムにおいて、通信は特別に割り当てられたキャリア上のみで実施される。LTE技術規格によると、キャリア中心周波数は100KHzの整数倍である必要があり、つまり、キャリア中心周波数はチャンネルラスター(Channel Raster)ルールを満たす必要があり、つまり、キャリア中心周波数はチャンネルラスターの値の整数倍である。具体的に、アップリンクキャリアの中心周波数とダウンリンクキャリアの中心周波数とはそれぞれ、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(evolved universal terrestrial radio access,E−UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(E−UTRA absolute radio frequency channel number,EARFCN)で識別される。最初のセルアクセスを実施する場合、端末は、100KHzの整数倍であるキャリア周波数の検索を実施する。通信に利用可能なセルを端末が見つけると、端末は、セルでのキャンプオンを試み、見つかったチャンネルラスター結果に基づきセルのダウンリンクキャリアの中心周波数を得、セルの基地局が送信したブロードキャストメッセージを読み取る。ブロードキャストメッセージは、セルのアップリンクEARFCNを含む。端末は、EARFCNに基づきセルのアップリンクキャリアの中心周波数を得てよく、それから、基地局への接続を確立すべくアップリンクキャリアの中心周波数上でのランダムアクセスを開始してよい。キャリア中心周波数は、キャリアの中心周波数とみなされてよく、いくつかの状況では、キャリア中心周波数は短くキャリア周波数とも呼ばれる。
将来の通信システムにおいて、NRとLTEとはキャリアを共有し合うことにより併存してよい。したがって、共有されているキャリアがLTEキャリアである場合、LTEのサブキャリアマッピングおよびチャンネルラスターの制約を考慮する必要がある。
本願の実施形態は、サブキャリアマッピングまたはチャンネルラスターが引き起こすサブキャリア間干渉を低減させる、またはなくすべく、方法を提供する。その方法を以下に詳細に説明する。
将来の通信システムにおいて、主に以下のシナリオでNRとLTEとでキャリアを共有し合う。
シナリオ1:NRとLTEとでアップリンクキャリアを共有し合う。図4は、NRおよびLTEによるアップリンクキャリアの共有の概略図である。図4に示すように、NRの専用キャリアはダウンリンクキャリアである。さらに、NRの専用キャリア上での伝送は、時分割複信(Time Division Duplexing,TDD)方式で行われてよい。NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合う。さらに、共有されているアップリンクキャリア上での伝送は、周波数分割複信(Frequency Division Duplexing,FDD)方式で行われてよい。NRとLTEとで、時分割多重(Time Division Multiplexing,TDM)を通じいくつかのサブフレームまたはスロットで、例えば、図4ではスロット4/5/7またはサブフレーム4/5/7で、LTEアップリンクキャリアを共有し合う。NRとLTEとで、周波数分割多重(Frequency Division Multiplexing,FDM)を通じいくつかのサブフレームまたはスロットで、例えば、図4のスロット8またはサブフレーム8で、LTEアップリンクキャリアを共有し合う。SRSはサウンディング参照信号(sounding reference signal,SRS)である。
シナリオ2:NRとLTEとで、ダウンリンクキャリアおよびアップリンクキャリアを共有し合う。図5は、NRおよびLTEによるアップリンクキャリアおよびダウンリンクキャリアの共有の概略図である。NRとLTEとで、LTEダウンリンクキャリアおよびLTEアップリンクキャリアを共有し合う。NRとLTEとで、FDMまたはTDMを通じLTEキャリアを共有し合ってよい。図5において、ダウンリンクキャリア上では、NRがスロット4/5/7またはサブフレーム4/5/7を占有しており、共有方式はTDMである。NRとLTEとで、いくつかのサブフレームまたはスロットで、例えば、図5ではスロット8またはサブフレーム8でLTEダウンリンクキャリアを共有し合い、共有方式はFDMである。加えて、図5において、NRはLTEキャリアと異なる専用キャリアを有さない。代替的に、LTEキャリアと異なる専用キャリアがNRに割り当てられてよい。PDCCHは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)である。
スロットまたはサブフレームの数、スロットまたはサブフレームの位置は一例に過ぎず、スロットの数、およびスロットの位置は実際の要求条件に基づき変わってよいことに留意すべきである。加えて、NRとLTEとでダウンリンクキャリアのみを共有し合う状況もある。具体的な共有方式については、図4または図5を参照されたい。詳細については本明細書で改めて説明しない。
しかしながら、NRとLTEとでキャリアを共有し合う場合、異なるサブキャリアマッピング方式に起因するNRサブキャリアとLTEサブキャリアとの間の干渉を考慮する必要がある。例えば、第1のキャリアのキャリア中心周波数上で、直流サブキャリアがLTEダウンリンクキャリアのために予約されており、サブキャリアがLTEアップリンクキャリアのためには予約されてない。第1のキャリアのキャリア中心周波数上で、サブキャリアがNRアップリンクキャリアおよびNRダウンリンクキャリアのために予約されていない。NRとLTEとでダウンリンクキャリアを共有し合う場合、NRとLTEとでサブキャリアマッピング方式が異なるので、または、NRサブキャリアマッピングおよびLTEサブキャリアマッピングのために周波数位置間にサブキャリアの半分のオフセットがあるのでサブキャリア間干渉、例えば、図3に示すサブキャリア間干渉が生じる。同様に、NRとLTEとでアップリンクキャリアを共有し合う場合も同様の問題が存在し得る。
したがって、異なるサブキャリアマッピング方式が引き起こすサブキャリア間干渉を低減すべく、NRは、共有されているキャリア上でサブキャリアマッピング方式がLTEと同じであってよい(例えば、ダウンリンクキャリアが共有される場合、図1のサブキャリアマッピング方式がNRおよびLTEの両方に用いられる)。別の観点では、NRサブキャリアが図1(または図2)の方式でマッピングされる場合、得られる結果は、サブキャリアマッピングが図2(または図1)の方式で実施される場合に得られる結果に対してサブキャリアの半分のオフセットを有していることも考慮されてよい。しかしながら、端末がそれでもNRの元のマッピング方式で処理を実施した場合、周波数オフセットがある。したがって、関連情報に基づき端末がサブキャリアマッピングのための実際の周波数位置を得られるように、基地局は関連情報を端末に通知する必要がある。
図6は、本願の実施形態に係る通信方法の概略フローチャートである。図6に示すように、方法は以下の段階を含む。
段階601:基地局が、第1のサブキャリアマッピング方式で第1のキャリア上でサブキャリアマッピングを実施する。
第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する第1のオフセット値の周波数オフセットを有する。さらに、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、直流サブキャリアを含み、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上でサブキャリアを含まない。加えて、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアと第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアとで周波数幅が同じである場合、第1のオフセット値は、サブキャリアの半分の周波数幅であってよい。具体的に、第1のサブキャリアマッピング方式はLTEのサブキャリアマッピング方式であってよく、第2のサブキャリアマッピング方式はNRのサブキャリアマッピング方式であってよい。代替的に、第1のサブキャリアマッピング方式は図1に示すサブキャリアマッピング方式であってよく、第2のサブキャリアマッピング方式は図2に示すサブキャリアマッピング方式であってよい。
オプションで、サブキャリアマッピングは、NRとLTEとが共有し合うキャリアを処理する方式でNRの専用キャリア上で同様に実施されてよい。
ある例では、第1のキャリアは、NRとLTEとが共有し合うダウンリンクキャリアであり、第1のキャリアのサブキャリアマッピング方式は、LTEのサブキャリアマッピング方式と整合していてよく、サブキャリアマッピングの結果は、キャリア中心周波数に対してサブキャリアの半分だけシフトしている。別の観点では、サブキャリアマッピングの間、実際のキャリア中心周波数がサブキャリアの半分だけシフトする。
段階602:基地局が、端末へインジケーション情報を送信する。ここでインジケーション情報は、第1のオフセット値についての情報を保持する。
インジケーション情報は、送信のためにシステムメッセージまたはRRCシグナリングで保持されてよい。オプションで、第1のオフセット値についての情報は、1または複数の考えられる値のうち1つであってよい。それら1または複数の考えられる値は、第1のオフセット値の1または複数の考えられる状況に対応する。例えば、第1のオフセット値が−7.5KHz、+7.5KHz、または0である場合、第1のオフセット値についての情報は、第1の値、第2の値、または第3の値であってよい。第1の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す、などである。オプションで、第1のオフセット値についての情報が第1の値である場合、このことは、第1のオフセット値が第1の方向へのサブキャリアの半分のシフトであることを示し、第1のオフセット値についての情報が第2の値である場合、このことは、第1のオフセット値が第2の方向へのサブキャリアの半分のシフトであることを示し、または第1のオフセット値についての情報が第3の値である場合、このことは、オフセットがないことを示す。もちろん、第1のオフセット値についての情報は、第3の値を含まなくてよい。対応して、第1のオフセット値が0である状況は含まれない。
基地局は、インジケーション情報を用いることにより、第1のキャリアのサブキャリアマッピング方式をNR端末に通知してよい。この実装は、ダウンリンクキャリアが共有される状況に適用されてよく、アップリンクキャリアが共有される状況にも適用されてよい。ダウンリンクキャリアを共有することが例として用いられており、LTEのダウンリンクサブキャリアマッピング方式を図1に示す。ダウンリンクキャリアが共有される場合、NRサブキャリアとLTEサブキャリアとの間の干渉を回避すべく、周波数に関してNRサブキャリアとLTEサブキャリアとが揃っていること、または交差していないことを確実にする必要がある。したがって、共有されているダウンリンクキャリアのNRサブキャリアは、LTEのサブキャリアマッピング方式(例えば、図1のマッピング方式)でマッピングされてよい。別の観点では、NRのサブキャリアマッピング方式(例えば、図2のマッピング方式。ここで、NRサブキャリア幅はLTEサブキャリア幅と同じである)で、共有されているダウンリンクキャリア上でNRに関してサブキャリアマッピングが実施された後、サブキャリアの半分のオフセットがあることも考慮されてよい。例えば、LTEサブキャリア間隔から、NRサブキャリアの周波数オフセット値が−7.5KHzまたは+7.5KHzであってよいことを把握してよい。
第1のオフセット値についての、インジケーション情報で保持される情報に関して、インジケーション情報は、第1のオフセット値に対応する1または複数の値を直接保持する。考えられる実装は表1を用いることにより表されてよい。
表1 インジケーション情報の表
さらに、異なるオフセット方向に基づき、第1の方向へのサブキャリアの半分のオフセット、または第2の方向へのサブキャリアの半分のオフセットがある。同様に、周波数オフセットは−7.5KHzまたは+7.5KHzであってよい。上述の表は一例に過ぎず、共有されているダウンリンクキャリアおよび共有されているアップリンクキャリアのそれぞれに関して対応する表が設計されてよいことに留意すべきである。インジケーション情報は、より多くの値を有してもよい。例えば、インジケーション情報が第3の値である場合、このことは、周波数オフセットがxHzであることを示し、xは任意の実数であってよい。
第1のオフセット値についての、インジケーション情報で保持される情報について、別の考えられる実装は、表2を用いることにより表されてよい。インジケーション情報は第1のオフセット値に対応しており、対応関係(または表)は、事前に基地局と端末とで同意されていてよく、または事前に基地局と端末とで別々に設定されてよい。
表2 インジケーション情報の別の形態
オプションで、インジケーション情報は直接的に周波数オフセットの具体的な値であってよい。例えば、インジケーション情報は、−7.5KHz、+7.5KHz、または0である。
NRが専用のダウンリンクキャリアを有さないシナリオ、例えば、図5に示すキャリア共有シナリオにおいて、共有されているキャリアはFDDキャリアであってよい(例えば、NRとLTEとで、図5の周波数分割多重を通じてスロット8のキャリアを共有し合う)。端末が、インジケーション情報に基づきNRサブキャリアの周波数位置を得られるように、基地局は、共有されているキャリアのインジケーション情報を端末に通知する必要がある。具体的に、基地局は、共有されているキャリアのEARFCNおよびインジケーション情報を端末に通知してよい。考えられる例において、同期チャネルは、共有されているキャリア全体の周波数範囲の中心位置に位置し、この状況では、EARFCNは通知される必要がない。端末は、同期チャネルを検出することによりキャリア中心周波数を得てよい。したがって、基地局は、インジケーション情報のみを通知する必要があってよい。NRが専用のダウンリンクキャリアを有するシナリオにおいて、基地局は、専用のダウンリンクキャリアを用いることにより、共有されているキャリアのインジケーション情報(または関連するキャリア情報)を通知してよい。さらに、基地局は、専用のダウンリンクキャリアを用いることにより、共有されているキャリアのEARFCNを端末に通知してもよい。EARFCNは、キャリア中心周波数を示すのに用いられ、その機能を実現出来る別のパラメータに置き換わられてよいことに留意すべきである。このことは本願おいて限定されない。
段階603:端末が、基地局からインジケーション情報を受信する。
インジケーション情報は、第1のオフセット値についての情報を保持し、第1のオフセット値は、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアの周波数オフセットである。さらに、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、直流サブキャリアを含み、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上でサブキャリアを含まない。加えて、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアと第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアとで周波数幅が同じである場合、第1のオフセット値は、サブキャリアの半分の周波数幅であってよい。
端末は、システムメッセージまたはRRCシグナリングを受信することによりインジケーション情報を得てよい。オプションで、第1のオフセット値についての情報は、1または複数の考えられる値のうち1つであってよい。それら1または複数の考えられる値は、第1のオフセット値の1または複数の考えられる状況に対応する。例えば、第1のオフセット値が−7.5KHz、+7.5KHz、または0である場合、第1のオフセット値についての情報は、第1の値、第2の値、または第3の値であってよい。第1の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す、などである。オプションで、第1のオフセット値についての情報が第1の値である場合、このことは、第1のオフセット値が第1の方向へのサブキャリアの半分のシフトであることを示し、第1のオフセット値についての情報が第2の値である場合、このことは、第1のオフセット値が第2の方向へのサブキャリアの半分のシフトであることを示し、または第1のオフセット値についての情報が第3の値である場合、このことは、オフセットがないことを示す。もちろん、第1のオフセット値についての情報は、第3の値を含まなくてよい。対応して、第1のオフセット値が0である状況は含まれない。
さらに、端末は、基地局からEARFCNを受信してよい。
段階604:端末が、インジケーション情報と、第2のサブキャリアマッピング方式と、第1のキャリアのキャリア中心周波数とに基づき、第1のキャリアの1または複数のサブキャリアの周波数位置を決定する。
具体的に、端末は、インジケーション情報が示す第1のオフセット値に基づき第1のキャリアのキャリア中心周波数をシフトさせて、サブキャリアマッピングが第2のサブキャリアマッピング方式で実施されている場合に存在する実際のキャリア中心周波数を得、したがって、実際のキャリア中心周波数と第2のサブキャリアマッピング方式とに基づき1または複数のサブキャリアの周波数位置を得られる。例えば、NRとLTEとでキャリアを共有し合っている場合、端末は、インジケーション情報に基づきNRサブキャリアの周波数位置を決定してよい。
別の考えられる実装において、端末が、EARFCNを用いることにより、第1のキャリアのキャリア中心周波数を得た後、端末は、NRのサブキャリアマッピング方式で1または複数のサブキャリアの第1の周波数位置を得、さらに、インジケーション情報が示す第1のオフセット値(または、サブキャリアマッピングの周波数オフセット値)に基づき1または複数のサブキャリアの第2の周波数位置を得る。第2の周波数位置は、第1の周波数位置に対する第1のオフセット値の周波数オフセットを有する。
第1のキャリアのキャリア中心周波数は、ブロードキャストメッセージまたは専用のメッセージで保持されるEARFCNを用いることにより端末が得てよく、または端末が同期信号を受信する場合に端末が得てよいことに留意すべきである。
オプションで、端末がEARFCNを用いることによりキャリア中心周波数を得る方式は次の通りである:ダウンリンクEARFCNとダウンリンクキャリア中心周波数(単位:メガヘルツ(MHz))との間の関係は式:F
DL=F
DL_low+0.1(N
DL−N
Offs−DL)により与えられ、ここで、F
DLはダウンリンクキャリア中心周波数であり、N
DLはダウンリンクEARFCNであり、F
DL_lowは周波数範囲内の最低周波数値であり、N
Offs−DLは、周波数範囲内のオフセット値である。F
DL_lowおよびN
Offs−DLは、例えば表3に示すように規格で特定されてよい。例えば、ダウンリンクEARFCN(またはN
DL)が10であることを基地局が端末に通知する場合、N
DLの値の範囲は0から599である。したがって、対応するF
DL_lowおよびN
Offs−DLはそれぞれ2110および0であり、式に基づく計算によれば、10であるN
DLに対応するキャリア中心周波数は2111MHzである。同様に、アップリンクEARFCNとアップリンクキャリア中心周波数(単位:メガヘルツ(MHz))との間の関係は、式:F
UL=F
UL_low+0.1(N
UL−N
Offs−UL)により与えられ、ここで、F
ULはアップリンクキャリア中心周波数であり、N
ULはアップリンクEARFCNであり、F
UL_lowは周波数範囲内の最低周波数値であり、N
Offs−ULは周波数範囲内のオフセット値である。
表3:F
DL_lowおよびN
Offs−DLの値
さらに、EARFCNを用いることにより、第1のキャリアのキャリア中心周波数を得た後、端末は、インジケーション情報で保持される第1のオフセット値(またはサブキャリアマッピングの周波数オフセット値)に基づき、第1のキャリア上でサブキャリアマッピングが実施される場合に存在する実際のキャリア中心周波数を得て、第1のキャリアのサブキャリアをマッピングするための周波数値を得てよい。
オプションで、端末は、インジケーション情報が示すEARFCNと第1のオフセット値(またはサブキャリアマッピングの周波数オフセット値。ここで当該値はFoffsを用いることにより表されてよい)とに基づき直接、サブキャリアマッピングが第2のサブキャリアマッピング方式で第1のキャリア上で実施される場合に存在する実際のキャリア中心周波数を得て(ここで、FDL=FDL_low+0.1(NDL−NOffs−DL)+FoffsまたはFUL=FUL_low+0.1(NUL−NOffs−UL)+Foffs)、第1のキャリアの1または複数のサブキャリアの周波数位置を得てよい。
LTEにおいて、キャリア中心周波数が100KHzの整数倍である必要があること、つまり、キャリア中心周波数がチャンネルラスタールールを満たす必要があることに留意すべきである。NRのチャンネルラスタールールは、LTEのルールに即してよく、またはLTEのルールと異なってよい。例えば、NRのキャリア中心周波数は、300KHzの整数倍であってよい。つまり、NRとLTEとでチャンネルラスターが異なる場合、異なるチャンネルラスターが引き起こす周波数オフセットをさらに考慮する必要がある。
したがって、インジケーション情報はさらに、第2のオフセット値についての情報を保持してよく、第2のオフセット値は、異なるチャンネルラスターが引き起こす周波数オフセットである。考えられる実装において、第2のオフセット値は、式X−floor(X/Raster_NR+0.5)*Raster_NRまたは式X−floor(X/Raster_NR)*Raster_NRを満たし、ここで、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの考えられる値の範囲は0から(Y−100)であり、Yは100KHzおよびRaster_NRの公倍数であり、Raster_NRはNRチャンネルラスターの値を表し、第2のオフセット値の単位はKHzである。Yは、NRチャンネルラスターの値に基づき計算されてよく、第2のオフセット値のオプションの値全てが得られるようにXのオプションの値全ての範囲がさらに計算される。NRチャンネルラスターの値が300KHzである場合、Yの値は300KHzであり、第2のオフセット値の考えられる値は0、100KHz、または−100KHzである。オプションで、第2のオフセット値の値は表4に示すものであってよい。表4における対応関係は、事前に基地局および端末により同意されていてよく、または事前に基地局と端末とで別々に設定されてよい。例えば、
表4 第2のオフセット値の値
オプションで、基地局が、第1のオフセット値についての情報および第2のオフセット値についての情報を別々に送信する場合、第2のオフセット値についての情報を受信した後、端末は、上述の説明における第1のオフセット値のオペレーション方式で処理を実施してよい。詳細については本明細書で改めて説明しない。
加えて、インジケーション情報は、総オフセット値についての情報を保持してよく、または総オフセット値についての情報のみを保持してよい。総オフセット値は、第1のオフセット値と第2のオフセット値とに基づき得られてよい。例えば、総オフセット値は、第1のオフセット値および第2のオフセット値の合計である。総オフセット値の伝送の具体的な実装に関しては、上述の方法における第1のオフセット値の説明を参照されたい。詳細については本明細書で改めて説明しない。オプションで、NRチャンネルラスターの値が300KHzである場合、Yの値は300KHzであり、総オフセット値の値は表5または表6に示すものである。表5または表6の対応関係は、事前に基地局および端末により同意されていてよく、または事前に基地局と端末とで別々に設定されてよい。
表5 総オフセット値の値
オプションで、NRチャンネルラスターの値が180KHzである場合、Yの値は900KHzであり、第2のオフセット値の値は表7に示すものであってよい。表7における対応関係は、事前に基地局および端末により同意されていてよく、または事前に基地局と端末とで別々に設定されてよい。例えば、
表7 第2のオフセット値の値
オプションで、NRチャンネルラスターの値が180KHzである場合、Yの値は900KHzであり、総オフセット値の値は表8または表9に示すものである。表8または表9の対応関係は、事前に基地局および端末により同意されていてよく、または事前に基地局と端末とで別々に設定されてよい。
表8 総オフセット値の値
サブキャリアマッピングが引き起こす周波数オフセットがない場合、基地局は、第2のオフセット値についての情報のみを端末に通知してよいことに留意すべきである。例えば、基地局は、第1のチャンネルラスターと第2のチャンネルラスターとに基づき第2のオフセット値を決定し、基地局は、端末へ第2のオフセット値についての情報を送信する。第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。代替的に、第2のオフセット値は式X−floor(X/Raster+0.5)*Rasterまたは式X−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterは第2のチャンネルラスターの値である。具体的に、第2のチャンネルラスターが180KHzである場合、第2のオフセット値の値は、集合{0,−20,20,−40,40,−60,60,−80,80}のうち任意の要素である。第2のチャンネルラスターが90KHzである場合、第2のオフセット値の値は、集合{0,−10,10,−20,20,−30,30,−40,40,−50,50,−60,60,−70,70,−80,80,−90,90}のうち任意の要素である。上述の集合のうち任意の要素の単位はKHzであってよい。考えられる設計において、第1のチャンネルラスターはLTEチャンネルラスターであり、第2のチャンネルラスターはNRチャンネルラスターである。より具体的な実装の方法に関しては、第1のオフセット値の実装を参照されたい。詳細については本明細書で改めて説明しない。
NRとLTEとでキャリアを共有し合う場合、LTEのサブキャリアマッピング方式でNRサブキャリアがマッピングされるように、基地局は共有されているキャリア内でのNRサブキャリアのマッピング方式を調整し、これにより、共有されているキャリア内でのNRのサブキャリアとLTEのサブキャリアとの間の干渉を回避する。基地局は、端末がNRサブキャリアマッピングのための実際の周波数位置を得られるように、端末へインジケーション情報を送信する。このようにして、端末は周波数同期をより正確に実施出来、これにより端末および基地局が決定する異なるサブキャリアマッピング周波数値が引き起こす周波数サンプリング障害の結果として起こる伝送障害を回避出来る。本願の本実施形態において、共有されているキャリア上でのサブキャリア間干渉が回避され、NRの周波数同期も確実なものとなり、共有されているキャリアの周波数帯域の利用も向上する。加えて、NRのカバレッジおよびモビリティの性能も、低周波数キャリアを共有することにより向上する。
本願で提供される上述の実施形態において、本願の実施形態で提供されるキャリア情報を送信するための方法、サブキャリア決定方法、および関連するシグナリングは、基地局および端末の観点から説明されている。上述の機能を実現すべく、端末および基地局はそれぞれ、各機能を実施するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。本明細書で開示される実施形態を参照し説明されている例におけるユニットおよびアルゴリズムの段階は、本願において、ハードウェア、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実現されてよいことを当業者は容易に認識するはずである。それら機能がハードウェアにより実施されるか、またはコンピュータソフトウェアで駆動されるハードウェアにより実施されるかは、技術的解決法の具体的な応用および設計上の制約次第である。各具体的な応用に関して、説明された機能を実現すべく種々の方法を当業者が用いてよく、その実装が本願の範囲を越えるものとみなされるべきではない。
図7は、本願の一実施形態に係る基地局の考えられる概略構造図である。図7に示す基地局は、送受信機701と、コントローラ/プロセッサ702とを含む。送受信機701は、上述の実施形態において端末から情報を受信すること、および端末へ情報を送信することにおいて基地局をサポートし、別のUEと無線通信を実施することにおいて基地局をサポートするよう構成されてよい。コントローラ/プロセッサ702は、端末または別のネットワークデバイスと通信するための様々な機能を実施するよう構成されてよい。アップリンクでは、端末からのアップリンク信号はアンテナが受信し、送受信機701が復調し、さらに、コントローラ/プロセッサ702が処理し、端末が送信するサービスデータおよびシグナリング情報が復元される。ダウンリンクでは、サービスデータおよびシグナリングメッセージはコントローラ/プロセッサ702が処理し、送受信機701が復調し、ダウンリンク信号が生成され、ダウンリンク信号はアンテナが端末へ伝送する。
具体的に、コントローラ/プロセッサ702は、第1のサブキャリアマッピング方式で第1のキャリア上でサブキャリアマッピングを実施するよう構成されてよい。ここで、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する第1のオフセット値の周波数オフセットを有しており、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上にサブキャリアを有さない。送受信機701は、端末へインジケーション情報を送信するよう構成されてよい。ここでインジケーション情報は、第1のオフセット値についての情報を保持する。
ある例では、第1のオフセット値についての情報が示す第1のオフセット値は以下の式:
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster+7.5KHz、
X−floor(X/Raster+0.5)*Raster−7.5KHz、
X−floor(X/Raster)*Raster+7.5KHz、または
X−floor(X/Raster)*Raster−7.5KHz
のうちいずれか1つを満たし、
floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。
別の例では、第1のキャリアは、第1の通信モードと第2の通信モードとが共有し合うダウンリンクキャリアであり、第1の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式が第1のサブキャリアマッピング方式であり、第2の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式が第2のサブキャリアマッピング方式である。
本実施形態におけるサブキャリアマッピング方式、インジケーション情報、および第1のオフセット値などの特徴についての関連する詳細については、上述の方法の実施形態を参照されたいことが理解されるべきである。詳細については本明細書で改めて説明しない。
図7は基地局の簡略化された設計のみを示していることが理解されよう。実際の応用においては、基地局は、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット、および同様のものを含んでよく、本願を実現出来る全ての基地局が本願の保護範囲に含まれる。
図8は、本願の一実施形態に係る端末の考えられる設計構造の簡略化された概略図である。端末は、上述した端末のうち1つであってよい。端末は、送受信機801と、コントローラ/プロセッサ802とを含み、さらに、メモリ803と、モデムプロセッサ804とを含んでよい。
送受信機801は、出力サンプルを調整し(例えば、それに対しアナログ変換、フィルタリング、増幅、およびアップコンバートを実施し)、アップリンク信号を生成する。アップリンク信号は、上述の実施形態でアンテナにより基地局へ伝送される。ダウンリンクにおいて、アンテナは、上述の実施形態で基地局により伝送されるダウンリンク信号を受信する。送受信機801は、アンテナから受信する信号を調整し(例えば、それに対しフィルタリング、増幅、ダウンコンバート、デジタル化を実施し)、入力サンプルを提供する。モデムプロセッサ804において、エンコーダ8041が、アップリンクで送信されることになるサービスデータおよびシグナリングメッセージを受信し、それらサービスデータおよびシグナリングメッセージを処理する(例えば、フォーマット化、エンコード、およびインターリーブする)。変調器8042がさらに、符号化済みサービスデータ、および符号化済みシグナリングメッセージを処理し(例えば、それに対しシンボルマッピング、および復調を実施し)、出力サンプルを提供する。復調器8044が、その入力サンプルを処理し(例えば、復調し)、シンボル推定を提供する。デコーダ8043は、そのシンボル推定を処理し(例えば、デインターリーブ、および復号化し)、端末に送信されることになる復号化済みデータおよび復号化済みシグナリングメッセージを提供する。エンコーダ8041、変調器8042、復調器8044、およびデコーダ8043は、複合モデムプロセッサ804により実現されてよい。これらユニットは、無線アクセスネットワークで用いられる(LTEおよび別の進化型システムにおけるアクセス技術などの)無線アクセス技術に基づき処理を実施する。
送受信機801は、基地局からインジケーション情報を受信するよう構成されてよい。ここで、インジケーション情報は第1のオフセット値についての情報を保持し、第1のオフセット値は、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアに対する、第1のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアの周波数オフセットであり、第2のサブキャリアマッピング方式に対応するサブキャリアは、第1のキャリアのキャリア中心周波数に関して対称であり、第1のキャリアのキャリア中心周波数上にサブキャリアを有さない。
コントローラ/プロセッサ802は、インジケーション情報と、第2のサブキャリアマッピング方式と、第1のキャリアのキャリア中心周波数とに基づき第1のキャリアの1または複数のサブキャリアの周波数位置を決定するよう構成されてよい。
ある例では、第1のオフセット値についての情報は第1の値または第2の値を含み、第1の値は、第1のオフセット値が0であることを示し、第2の値は、第1のオフセット値が+7.5KHzであることを示し、または、第2の値は、第1のオフセット値が−7.5KHzであることを示す。さらに、インジケーション情報はさらに、第2のオフセット値についての情報を保持し、第2のオフセット値についての情報が示す第2のオフセット値はX−floor(X/Raster+0.5)*RasterまたはX−floor(X/Raster)*Rasterを満たし、floor()は端数切捨てを意味し、Xは100KHzの整数倍であり、Xの値の範囲は0KHzから(Y−100)KHzであり、Yは100KHzおよびRasterの公倍数であり、Rasterはチャンネルラスターの値であり、チャンネルラスターは第2のサブキャリアマッピング方式に対応する通信モードに用いられるチャンネルラスターである。
別の例では、第1のキャリアは、第1の通信モードと第2の通信モードとが共有し合うダウンリンクキャリアであり、第1の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式が第1のサブキャリアマッピング方式であり、第2の通信モードに対応するサブキャリアマッピング方式が第2のサブキャリアマッピング方式である。
本実施形態におけるサブキャリアマッピング方式、インジケーション情報、および第1のオフセット値などの特徴についての関連する詳細については、上述の方法の実施形態を参照されたいことが理解されるべきである。詳細については本明細書で改めて説明しない。
本願の端末または基地局を実施するよう構成されたコントローラ/プロセッサは、中央処理装置(CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組み合わせであってよい。コントローラ/プロセッサは、本願で開示される内容を参照し説明されている様々な例示的なロジックブロック、モジュール、および回路を実現または実行してよい。代替的に、プロセッサは、計算機能を実現する組み合わせ、例えば、1または複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってよい。
本願の本実施形態におけるプロセッサは、プロセシングモジュールにより実現されてよく、送受信機は、送受信機モジュールにより実現されてよいことが理解されるべきである。
本願の実施形態はさらに、通信システムを提供し、当該通信システムは、図7に示す基地局と、図8に示す端末とを含む。
図9は、アップリンク信号を受信するための方法の概略フローチャートである。図9に示すように、本願の実施形態はさらに、アップリンク信号を受信するための方法を提供し、当該方法は以下の段階を含む。
段階901:基地局が、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する。ここで、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含む。
第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成す。具体的に、アップリンクキャリアは、周波数分割または初期セルアクセスの状況でダウンリンクキャリアと対を成す。
図10は、第1のマッピング方式の概略図である。図10に示すように、ULキャリア内のサブキャリアはどれも、DLキャリア内のサブキャリアと揃っていない。ULサブキャリアとDLサブキャリアとの間にサブキャリアの半分のオフセットが存在するものとみなされてよい。第1のマッピング方式は、NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合うシナリオに適用されてよい。この状況では、図10において、DLがLTEダウンリンクキャリアであってよく、ULがNRアップリンクキャリアであってよい。例えば、低周波数帯域(例えば800MHzの周波数範囲)上にLTE FDDのアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアとのペアがあり、NRダウンリンクキャリアまたはNR TDDシステムが、高周波数帯域(例えば3.5GHz、またさらには数十GHzの周波数範囲)上で展開される。NR基地局は、ダウンリンクカバレッジを向上させるよう、高周波数が引き起こす経路損失を低減すべく高周波数帯域上で大規模アンテナアレイのビームフォーミング技術を用いてよい。しかしながら、端末は概して、サイズ上の制約が故に全方向性アンテナを用いる。この状況では、端末のアップリンク送信の間に高周波数帯域上でのカバレッジの問題がある。したがって、高周波数帯域上で展開されるNRダウンリンクキャリア、および低周波数帯域上のLTEアップリンクキャリアは、NR端末に対応すべく協働で処理を行ってよい。この状況では、このことは、NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有することと同等である。言い換えると、NRのアップリンク伝送は、LTEアップリンクキャリア(またはアップリンクキャリアの一部)を用いることにより実施される。
NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合うシナリオにおいて、それら2つのシステム間でのリソースの調整およびリソースの多重化を実現するよう、NRおよびLTEのサブキャリアは揃っている必要があり、隣接するサブキャリア間での干渉が回避または低減される。LTEのアップリンクサブキャリア分割方式は、絶対周波数に関するサブキャリア分割方式、またはLTEのダウンリンクサブキャリア分割方式と比較し、サブキャリアの半分の周波数オフセットを有している。したがって、NRのアップリンクサブキャリアマッピング方式も、LTEのアップリンクサブキャリアマッピング方式と整合している必要がある。代替的に、絶対周波数上でのサブキャリア分割方式またはLTEのダウンリンクサブキャリア分割方式と比較し、NRアップリンクサブキャリアは、サブキャリアの半分の周波数オフセットを有する必要がある。
第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成す。具体的に、アップリンクキャリアは、周波数分割または初期セルアクセスの状況でダウンリンクキャリアと対を成す。
図11は、第2のマッピング方式の概略図である。図11に示すように、ULキャリア内のサブキャリアは、DLキャリア内のサブキャリアと揃っている。ULサブキャリアとDLサブキャリアとの間にサブキャリアオフセットが存在しないものとみなされてよい。第2のマッピング方式は、NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合わないシナリオ、すなわち、NRが独立して処理を行うシナリオに適用されてよく、または、フレキシブル複信技術がNRシステムにおいて用いられるシナリオに適用されてよい。この状況では、図11において、DLがNRダウンリンクキャリアであってよく、ULがNRアップリンクキャリアであってよい。フレキシブル複信が意味するのは、アップリンク信号がNR FDD ダウンリンクキャリア上の一部のサブフレームで送信され得、ダウンリンク信号がNR FDDアップリンクキャリア上の一部のサブフレームで送信され得るということである。この状況では、ダウンリンク送信は、隣接する基地局または隣接するセルにおけるアップリンク受信に干渉する。現在の解決手法には、干渉調整または干渉相殺が含まれる。どの解決手段であるかに関わらず、アップリンクおよびダウンリンクのサブキャリアは揃っている必要がある。加えて、LTEにおけるプライマリ展開が15KHzのサブキャリア間隔である状況と比較し、NRは、複数のタイプのサブキャリア間隔の展開をサポートする必要がある。例えば、15KHzのサブキャリア間隔を用いてモバイルブロードバンドサービスをサポートし、60KHzのサブキャリア間隔を用いて超高信頼性および低遅延のサービスをサポートする。NRのアップリンクサブキャリアマッピング方式は絶対周波数に関するサブキャリア分割方式と整合している必要があり、またはNRのダウンリンクサブキャリアマッピング方式と整合している必要がある。利点は、異なるサブキャリア間隔毎に異なる周波数値のオフセットの必要がないということである。例えば、15KHzのサブキャリア間隔のために、サブキャリアの半分7.5KHzのオフセットが必要であり、30KHzのサブキャリア間隔のために、サブキャリアの半分15KHzのオフセットが必要であり、60KHzのサブキャリア間隔のために、サブキャリアの半分30KHzのオフセットが必要である。
さらに、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する場合、基地局は、規格における事前に定められたアップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよく、または、内部アルゴリズムに基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよい。例えば、基地局は、周波数帯域とアップリンクサブキャリアマッピング方式との間の対応関係に基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する。ある実装では、低周波数帯域(例えば800MHzの周波数範囲)が第1のマッピング方式に対応し、高周波数帯域(例えば3.5GHzの周波数範囲)が、第2のマッピング方式に対応する。この状況では、基地局は、通信のための実際の周波数帯域に基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよい。
オプションで、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアの境界と絶対周波数上のサブキャリア分割点との間にサブキャリアの半分の周波数オフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアの境界は、絶対周波数上のサブキャリア分割点と揃っている。図12は、第1のマッピング方式および第2のマッピング方式の概略図である。図12に示すように、周波数ドメインのサブキャリア間にサブキャリア分割点が存在し、絶対周波数上のサブキャリア分割点と呼ばれてよい。分割点は、周波数ドメインのいくつかの固定された周波数とみなされてよい。第1のマッピング方式に対応するサブキャリアの境界と分割点との間にサブキャリアの半分の周波数オフセット(または(N+1/2)個のサブキャリアの周波数オフセットとみなされてよい。ここでNは整数である)が存在する。第2のマッピング方式に対応するサブキャリアは、分割点と揃っている。
段階902:基地局が、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を受信する。
オプションで、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第1のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
は、(例えば2048、4096、または別の値に等しい)IFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
は(例えば15KHzまたは30KHzに等しい)サブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス(cyclic prefix,CP)長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。アップリンク信号を生成するIFFT処理を実施した場合、アップリンクサブキャリア分割方式が、
サブキャリア分割方式またはダウンリンクサブキャリアマッピング方式と比較してサブキャリアの半分の周波数オフセットを有することを把握出来る。
オプションで、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第2のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
は、(例えば2048、4096、または別の値に等しい)IFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
は(例えば15KHzまたは30KHzに等しい)サブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス(cyclic prefix,CP)長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。アップリンク信号を生成するIFFT処理が実施される場合、アップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとがサブキャリア周波数分割の状況では揃っていること、またはアップリンクサブキャリアが、サブキャリア分割方式においてサブキャリア周波数境界と揃っていることを把握出来る。
当該方法によると、サブキャリアマッピング方式を種々のシナリオ、例えば、NRシステムとLTEとでアップリンクキャリアを共有し合うシナリオ、NRシステムとLTEとでアップリンクキャリアを共有し合わない、またはフレキシブル複信がNRシステムにおいて用いられるシナリオ、に適合させることが出来、これによりサブキャリア間干渉の問題を解決することが出来る。
図13は、アップリンク信号を送信するための方法の概略フローチャートである。図13に示すように、本願の実施形態はさらに、アップリンク信号を送信するための方法を提供し、当該方法は以下の段階を含む。
段階1301:端末が、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する。ここで、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含む。
第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成す。具体的に、アップリンクキャリアは、周波数分割または初期セルアクセスの状況でダウンリンクキャリアと対を成す。
図10は、第1のマッピング方式の概略図である。図10に示すように、ULキャリア内のサブキャリアはどれも、DLキャリア内のサブキャリアと揃っていない。ULサブキャリアとDLサブキャリアとの間にサブキャリアの半分のオフセットが存在するものとみなされてよい。第1のマッピング方式は、NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合うシナリオに適用されてよい。この状況では、図10において、DLがLTEダウンリンクキャリアであってよく、ULがNRアップリンクキャリアであってよい。例えば、低周波数帯域(例えば800MHzの周波数範囲)上にLTE FDDのアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアとのペアがあり、NRダウンリンクキャリアまたはNR TDDシステムが、高周波数帯域(例えば3.5GHz、またさらには数十GHzの周波数範囲)上で展開される。NR基地局は、ダウンリンクカバレッジを向上させるよう、高周波数が引き起こす経路損失を低減すべく高周波数帯域上で大規模アンテナアレイのビームフォーミング技術を用いてよい。しかしながら、端末は概して、サイズ上の制約が故に全方向性アンテナを用いる。この状況では、端末のアップリンク送信の間に高周波数帯域上でのカバレッジの問題がある。したがって、高周波数帯域上で展開されるNRダウンリンクキャリア、および低周波数帯域上のLTEアップリンクキャリアは、NR端末に対応すべく協働で処理を行ってよい。この状況では、このことは、NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有することと同等である。言い換えると、NRのアップリンク伝送は、LTEアップリンクキャリア(またはアップリンクキャリアの一部)を用いることにより実施される。
NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合うシナリオにおいて、それら2つのシステム間でのリソースの調整およびリソースの多重化を実現するよう、NRおよびLTEのサブキャリアは揃っている必要があり、隣接するサブキャリア間での干渉が回避または低減される。LTEのアップリンクサブキャリアは、絶対周波数に関するサブキャリア分割方式、またはLTEのダウンリンクサブキャリア分割方式と比較し、サブキャリアの半分の周波数オフセットを有している。したがって、NRのアップリンクサブキャリアマッピング方式も、LTEのアップリンクサブキャリアマッピング方式と整合している必要がある。代替的に、絶対周波数上でのサブキャリア分割方式またはLTEのダウンリンクサブキャリア分割方式と比較し、NRアップリンクサブキャリアは、サブキャリアの半分の周波数オフセットを有する必要がある。
第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成す。具体的に、アップリンクキャリアは、周波数分割または初期セルアクセスの状況でダウンリンクキャリアと対を成す。
図11は、第2のマッピング方式の概略図である。図11に示すように、ULキャリア内のサブキャリアは、DLキャリア内のサブキャリアと揃っている。ULサブキャリアとDLサブキャリアとの間にサブキャリアオフセットが存在しないものとみなされてよい。第2のマッピング方式は、NRとLTEとでLTEアップリンクキャリアを共有し合わないシナリオ、すなわち、NRが独立して処理を行うシナリオに適用されてよく、または、フレキシブル複信技術がNRシステムにおいて用いられるシナリオに適用されてよい。この状況では、図11において、DLがNRダウンリンクキャリアであってよく、ULがNRアップリンクキャリアであってよい。フレキシブル複信が意味するのは、アップリンク信号がNR FDD ダウンリンクキャリア上の一部のサブフレームで送信され得、ダウンリンク信号がNR FDDアップリンクキャリア上の一部のサブフレームで送信され得るということである。この状況では、ダウンリンク送信は、隣接する基地局または隣接するセルにおけるアップリンク受信に干渉する。現在の解決手法には、干渉調整または干渉相殺が含まれる。どの解決手段であるかに関わらず、アップリンクおよびダウンリンクのサブキャリアは揃っている必要がある。加えて、LTEにおけるプライマリ展開が15KHzのサブキャリア間隔である状況と比較し、NRは、複数のタイプのサブキャリア間隔の展開をサポートする必要がある。例えば、15KHzのサブキャリア間隔を用いてモバイルブロードバンドサービスをサポートし、60KHzのサブキャリア間隔を用いて超高信頼性および低遅延のサービスをサポートする。NRのアップリンクサブキャリアマッピング方式は絶対周波数に関するサブキャリア分割方式と整合している必要があり、またはNRのダウンリンクサブキャリアマッピング方式と整合している必要がある。利点は、異なるサブキャリア間隔毎に異なる周波数値のオフセットの必要がないということである。例えば、15KHzのサブキャリア間隔のために、サブキャリアの半分7.5KHzのオフセットが必要であり、30KHzのサブキャリア間隔のために、サブキャリアの半分15KHzのオフセットが必要であり、60KHzのサブキャリア間隔のために、サブキャリアの半分30KHzのオフセットが必要である。
さらに、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する場合、端末は、規格における事前に定められたアップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよく、または、内部アルゴリズムに基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよい。例えば、端末は、周波数帯域とアップリンクサブキャリアマッピング方式との間の対応関係に基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定する。ある実装では、低周波数帯域(例えば800MHzの周波数範囲)が第1のマッピング方式に対応し、高周波数帯域(例えば3.5GHzの周波数範囲)が、第2のマッピング方式に対応する。この状況では、端末は、通信のための実際の周波数帯域に基づきアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよい。代替的に、端末は、基地局が送信した構成情報を受信することによりアップリンクサブキャリアマッピング方式を決定してよい。構成情報は端末に対し、第1のマッピング方式または第2のマッピング方式を用いるよう指示する。
オプションで、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアの境界と絶対周波数上のサブキャリア分割点との間にサブキャリアの半分の周波数オフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアの境界は、絶対周波数上のサブキャリア分割点と揃っている。図12は、第1のマッピング方式および第2のマッピング方式の概略図である。図12に示すように、周波数ドメインのサブキャリア間にサブキャリア分割点が存在し、絶対周波数上のサブキャリア分割点と呼ばれてよい。分割点は、周波数ドメインのいくつかの固定された周波数とみなされてよい。第1のマッピング方式に対応するサブキャリアの境界と分割点との間にサブキャリアの半分の周波数オフセット(または(N+1/2)個のサブキャリアの周波数オフセットとみなされてよい。ここでNは整数である)が存在する。第2のマッピング方式に対応するサブキャリアは、分割点と揃っている。
段階1302:端末が、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を送信する。
オプションで、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第1のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
は、(例えば2048、4096、または別の値に等しい)IFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
は(例えば15KHzまたは30KHzに等しい)サブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス(cyclic prefix,CP)長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。アップリンク信号を生成するIFFT処理を実施した場合、アップリンクサブキャリア分割方式が、サブキャリア周波数分割方式またはダウンリンクサブキャリアマッピング方式と比較してサブキャリアの半分の周波数オフセットを有することを把握出来る。
オプションで、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第2のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
は、(例えば2048、4096、または別の値に等しい)IFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
は(例えば15KHzまたは30KHzに等しい)サブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス(cyclic prefix,CP)長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。アップリンク信号を生成するIFFT処理が実施される場合、アップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとはサブキャリア周波数分割の状況では揃っていること、またはアップリンクサブキャリアが、サブキャリア分割方式においてサブキャリア周波数境界と揃っていることを把握出来る。
当該方法によると、サブキャリアマッピング方式を種々のシナリオ、例えば、NRシステムとLTEとでアップリンクキャリアを共有し合うシナリオ、NRシステムとLTEとでアップリンクキャリアを共有し合わない、またはフレキシブル複信がNRシステムにおいて用いられるシナリオ、に適合させることが出来、これによりサブキャリア間干渉の問題を解決することが出来る。
本願の実施形態が提供するのは、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定するよう構成された決定モジュールであって、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含み、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成している、決定モジュールと、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を受信するよう構成された受信モジュールと含む基地局である。
アップリンクサブキャリアマッピング方式が第1のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
代替的に、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第2のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
本願の実施形態が提供するのは、アップリンクサブキャリアマッピング方式を決定するよう構成された決定モジュールであって、アップリンクサブキャリアマッピング方式は第1のマッピング方式および第2のマッピング方式を含み、第1のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアとダウンリンクサブキャリアとの間にサブキャリアの半分の周波数ドメインオフセットが存在し、第2のマッピング方式に対応するアップリンクサブキャリアおよびダウンリンクサブキャリアは、周波数ドメインで揃っており、ダウンリンクサブキャリアを含むダウンリンクキャリアは、アップリンクサブキャリアを含むアップリンクキャリアと対を成している、決定モジュールと、アップリンクサブキャリアマッピング方式に基づきアップリンク信号を送信するよう構成された送信モジュールと含む端末である。
アップリンクサブキャリアマッピング方式が第1のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
代替的に、アップリンクサブキャリアマッピング方式が第2のマッピング方式である場合、アップリンク信号は:
であり、
式中、
であり、
であり、
はIFFTポイントの数であり、
は、UEの現在のアップリンク信号が占有する周波数ドメインサブキャリアの数であり、
はサブキャリア間隔であり、
は時間−周波数リソース要素の信号値を表し、
は周波数ドメインサブキャリアインデックスを表し、
は時間ドメインシンボルインデックスを表し、
はシンボル
の巡回プレフィックス長を表し、
は時間ドメインサンプリングポイント長を表す。
本願で開示される内容を参照し説明されている方法またはアルゴリズムの段階はハードウェアにより実現されてよく、または、プロセッサによってソフトウェア命令を実行することにより実現されてよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、CD−ROM、または当技術分野で公知の任意の他の形態の記憶媒体に記憶されてよい。例えば、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることが出来るように、または情報を記憶媒体に書き込むことが出来るように記憶媒体がプロセッサに結合される。もちろん、その記憶媒体はプロセッサのコンポーネントであってよい。それらプロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に位置してよい。加えて、そのASICは、ユーザ機器内に位置してよい。もちろん、それらプロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてそのユーザ機器内に存在してよい。
上述の実施形態は全て、または部分的に、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを用いることにより実現されてよい。実施形態を実現するのにソフトウェアが用いられる場合、それら実施形態は全て、または部分的に、コンピュータプログラムプロダクトの形態で実現されてよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされ実行された場合、本願の実施形態に係る手順または機能が全て、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、または、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターへ、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(DSL))方式で、または無線(例えば赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよく、または1または複数の使用可能な媒体を組み込んだサーバ若しくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってよい。
使用可能な媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば固体ディスクSolid State Disk(SSD))、または同様のものであってよい。
本明細書において「および/または」という用語は、対応付けられた対象物を説明するための対応関係のみを説明しており、3つの関係が存在してよいことを表している。例えば、Aおよび/またはBとは、以下の3つの状況を表してよい:Aのみ存在する、AおよびBの両方が存在する、Bのみ存在する。加えて、本明細書における「/」という記号は概して、対応付けられた対象物間の「または」という関係を示す。
本明細書で開示される実施形態を参照し説明されている例におけるユニットおよびアルゴリズムの段階は、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてよいことを当業者は認識してよい。それら機能がハードウェアにより実施されるか、またはソフトウェアにより実施されるかは、技術的解決法の具体的な応用および設計上の制約次第である。各具体的な応用に関して、説明された機能を実現すべく種々の方法を当業者が用いてよく、その実装が本願の範囲を越えるものとみなされるべきではない。
便利かつ簡潔である説明を目的とし、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスに関しては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたいことが当業者には明らかに理解されてよい。詳細については本明細書で改めて説明しない。
上述の説明は本願の具体的な実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することは意図されていない。本願で開示される技術的範囲内で当業者が容易に理解するいずれの変更または置き換えも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、請求項の保護範囲の対象になるものとする。