JP6904378B2 - 会計業務支援装置及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、企業の会計処理においては、日々の取引等について仕訳明細を作成する仕訳処理が必要である。こうした企業会計に関する作業は、特に中小企業や個人事業主にとって大きな負担となる。
そこで、できるだけ簡便に会計処理を行うことができるように、ユーザによって入力された仕訳対象データを取引ごとに識別し、各取引を、各取引の取引内容の記載に基づいて特定の勘定科目に自動的に仕訳する会計処理システム等が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
この点、特に、企業の会計処理において仕訳明細を作成する場合等では、ユーザが入力すべき項目が多く、またその内容も専門的かつ複雑である。
このため、会計処理に不慣れな個人事業主等にとっては、データの入力自体が大きな負担となっており、会計処理等を支援するシステムが十分に機能しない場合がある。
また、本発明に係るプログラムは、会計業務支援装置のコンピュータを、レシート情報を取得する取得手段、前記取得手段により前記レシート情報が取得された場合に、会計業務に対応する入力作業が複数の入力作業項目に細分化された入力作業項目リストを含むリストページを所定のタイミングで表示させる第1表示制御手段、前記第1表示制御手段により表示されている前記入力作業項目リストから何れかの入力作業項目がユーザ操作により選択された場合に、当該選択された入力作業項目に対応させた入力作業ページを表示させる第2表示制御手段、として機能させ、前記第2表示制御手段は、前記入力作業ページを前記入力作業項目毎に異なるページとして表示させるとともに、前記入力作業ページを表示させる際は前記リストページでは非表示とされている質問形式での入力案内情報を表示させる、ことを特徴とする。
図1は、本実施形態における作業管理システム1を示すブロック図である。
図1に示すように、作業管理システム1は、作業管理装置であるサーバ装置10と、第1の端末装置20と、第2の端末装置30と、を備えている。
以下の実施形態では、会計処理における仕訳明細の作成作業を行う場合を例示して説明する。
サーバ装置10は、例えばクラウド上のサーバであり、本実施形態では、ユーザの入力にしたがって会計処理における仕訳明細の作成作業を行う。
サーバ装置10は、通信ネットワークNに接続されている。通信ネットワークNは、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
図2は、サーバ装置10の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶手段としての記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、を備える。サーバ装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
本実施形態では、CPU11は、会計処理における仕訳明細の作成等を行うための会計処理プログラム131との協働により、仕訳明細の作成処理を行う仕訳明細作成手段として機能する。
また、CPU11は、作業指示提示プログラム132との協働により、ユーザの端末装置(すなわち、第1の端末装置20や第2の端末装置30)に対して、後述する行動記録に対応するものとして選択された作業項目(タスク)を作業指示としてユーザ(すなわち、ユーザの端末装置である第1の端末装置20や第2の端末装置30)に提示する作業指示提示処理を行う作業指示提示手段として機能する。
また、CPU11は、後述するように、作業開始の契機となる行動記録を取得する行動記録取得手段、行動記録取得手段により取得された行動記録に対応する作業を細分化した作業項目を選択する作業項目選択手段としても機能する。
特に、本実施形態の記憶部13は、会計の仕訳明細の作成等を行うための会計処理プログラム131、作業指示提示プログラム132、後述する行動記録データベース133、仕訳情報データベース134、タスク管理データベース135を記憶している。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。本実施形態では、CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワークN上の第1の端末装置20及び第2の端末装置30と通信が可能である。
すなわち、例えば、記憶部13には、画像データに含まれる活字の文書をコンピュータが編集できる形式(文字コードの列)に変換するOCR認識(光学文字認識、optical character recognition)を行うためのソフトウェアプログラムが記憶されている。そして、CPU11は、このプログラムとの協働により、ユーザの端末装置(本実施形態では、第1の端末装置20)から送信されたレシートや領収書等の画像データから、購入物やその購入価格、購入先の店舗名称、購入日時等の文字情報を取得する。
画像データから後述する作業項目(タスク)としてユーザによる入力が要求される項目についての文字情報を得られた場合には、CPU11は、ユーザによって当該作業項目についての入力や訂正がされるまで、これを当該作業項目の初期情報として記憶させる。
ここで「作業」とは、複数の工程を経て完結されるような作業を想定しており、本実施形態においては、仕訳明細の作成作業である。
また、「行動記録」とは、作業開始の契機となる事項であって、例えば、仕訳明細の作成作業の場合には、仕訳明細の作成が必要となるようなユーザの行動があったことを示す行動の記録である。
具体的には、例えばユーザが店舗で買い物をした場合に、第1の端末装置20において買い物をした旨の入力を行い、これが第1の端末装置20からサーバ装置10に送信されると、サーバ装置10のCPU11は、買い物をしたとの情報を行動記録として取得する。また、例えばユーザが買い物をした際に受け取ったレシートや領収書を第1の端末装置20のカメラ26で撮影し、その画像データがサーバ装置10に送信されると、サーバ装置10のCPU11は、当該画像データを行動記録として取得する。
なお、CPU11は、行動記録を取得すると、これを記憶部13の行動記録データベース133に記憶させる。このとき、各行動記録にはこれを他の行動記録と識別するためのID(以下、これを「行動記録ID」という。)が付与される。なお、例えばユーザが買い物をした旨、及びその際に受け取ったレシートを撮影した画像データ等、行動記録となりうる複数の情報が第1の端末装置20からサーバ装置10に送信された場合でも、それが1つの行動記録入力画面251(図10参照)における操作によって送信された場合には、CPU11はこれらを1つの行動記録として1つの行動記録IDと関連付けて行動記録データベース133に記憶させる。
図5に示すように、行動記録のデータは、行動記録IDに当該行動記録を記録した年月日時である「記録日時」、ユーザが入力した行動の内容である「行動種別」、行動記録を記録した時点の送信元(例えば第1の端末装置20)の位置情報である「行動位置」、レシートを撮影した画像のデータ等、ユーザが添付した画像データである「添付画像」等で構成されている。
なお、本実施形態では、後述するように第1の端末装置20はGPS情報取得部28を備え、随時GPS情報(すなわち自装置の位置情報)を取得する。このGPS情報は、行動記録が第1の端末装置20からサーバ装置10に送信された際にユーザにより入力された情報等とともにサーバ装置10に送られるようになっている。また、端末装置のシステム時間も第1の端末装置20からサーバ装置10に送信された際にユーザにより入力された情報等とともにサーバ装置10に送られる。行動記録のデータの「記録日時」及び「行動位置」としては、このGPS情報や端末装置のシステム時間が初期情報として登録される。
なお、行動記録のデータは、図5に示すようなすべての項目のデータが揃った状態とは限らず、例えば、ユーザが、買い物をした旨の入力のみを行い、何ら画像データを添付しなかった場合には、添付画像のない状態で記憶される。
ここで「作業項目」とは、所定の作業(例えば仕訳明細の作成作業)を完了させるために必要となる個々のタスク(単位作業)である。本実施形態では、作業項目は、仕訳明細を作成するために必要な事項の入力作業の項目である。
例えば、ユーザが買い物をしたという行動記録が契機となって仕訳明細の作成作業が開始された場合には、当該買い物を仕訳するために必要なタスクが作業項目として選択される。
各行動記録にどのような作業項目が対応するかは、記憶部13の仕訳情報データベース134に記憶されている。
図6に示すように、例えば「行動記録」が、ユーザが買い物をしたというものである場合やユーザが仕入れを行ったというものである場合には、購入年月日の入力(図6においてタスク01)、購入場所の入力(図6においてタスク02)、購入物の入力(図6においてタスク03)、購入金額の入力(図6においてタスク04)、支払方法の入力(図6においてタスク05)が作業項目となる。また、例えば「行動記録」が、ユーザが電車移動したというものである場合には、移動年月日の入力(図6においてタスク01)、移動区間の入力(図6においてタスク02)、移動に用いた交通機関の入力(図6においてタスク03)、支払金額の入力(図6においてタスク04)、支払方法の入力(図6においてタスク05)が作業項目となる。
具体的には、作業指示一覧画面351(図10参照)や作業指示入力画面352(図10参照)等の作業指示画面をユーザ端末装置(本実施形態では第2の端末装置30)の表示部35に表示させる指示信号を第2の端末装置30に送信する。
作業指示一覧画面351は、行動記録に対応するものとして選択されたすべての作業項目の作業指示をユーザ端末装置において一覧表示させる画面である。
作業指示入力画面352は、作業指示をユーザに示して作業項目の実行を求める画面である。作業指示入力画面352には、図10に示すように、「支払いには何を使用しましたか?」等、会計処理に不慣れなユーザでも容易に入力すべき内容を理解でき、違和感なく入力を行うことができるような質問文を表示させることが好ましい。
各作業項目(タスク)をどのような作業指示として作業指示画面に表示させるかは、記憶部13のタスク管理データベース135に記憶されている。
作業指示入力画面352には、登録ボタン352a(図10参照)が設けられており、質問文に答える形で作業指示に従った入力を行い、登録ボタン352aを操作すると、入力内容が確定される。
この場合、作業指示画面には、例えば、初期情報が正しければ確定し、誤っている場合には適宜訂正を行うように求めるメッセージを表示させることが好ましい。
このようにすることで、画像データから自動的に読み取られた情報に誤りがなければ、ユーザは単に入力済みの初期情報を確定するだけで足り、未入力の部分のみを入力すればよいため、入力の手間を最小限とすることができる。
図7に示すように、タスクデータは、各タスクを識別する「タスクID」、作業指示画面に表示させる文字列を示す「表示文字列」、タスクが発生した年月日時を示す「発生日時」、タスクを実行すべき期限の年月日時である「実行完了期限」、実際にタスクが実行された年月日時である「完了日時」、タスクが選択された際に起動させるアプリケーションを識別するための「アプリケーションID」、アプリケーションIDにより指定されたアプリケーションを起動した際に実行するアプリケーション側の機能を識別するための「機能ID」等で構成されている。「実行完了期限」は、例えば会計処理の場合には、確定申告の期限日である。
タスクデータは、当該タスクの発生の契機となった行動記録を特定する「行動記録ID」と対応付けられており、1つの行動記録から発生したタスクをCPU11が一連のタスクとして一括管理できるようになっている。
具体的には、例えば、「実行完了期限」当日又はそれよりも所定の日数前の日(例えば「実行完了期限」の10日前等)が、作業項目についての所定の期限として予め設定されており、CPU11は、作業項目が所定の期限までに完了しない場合に、作業指示一覧画面351(図10参照)や作業指示入力画面352(図10参照)等の作業指示画面においてその旨のメッセージを表示させ、ユーザに対して注意喚起を行う。
なお、注意喚起のための表示は、メッセージの表示に限定されない。例えば文字の色を赤色等に変更したり、所定の期限を過ぎている作業項目について反転表示を行う等によってユーザに注意喚起を行ってもよい。期限が近づくにつれて文字の色を変化させる等、表示の仕方を変えてもよい。
なお、報知を行うべき所定の期限は、装置側においてデフォルトで設定されていてもよいし、ユーザが任意に設定できるようになっていてもよい。
また、報知の仕方はここに例示したものに限定されず、例えば音声によるメッセージを出力させる等の手法によってもよい。
タスクデータが削除された場合には、作業指示提示手段としてのCPU11は、作業指示一覧画面351(図10参照)から当該タスクに対応する作業指示が削除されるように、作業指示一覧画面351の更新を指示する指示信号を第2の端末装置30に送信する。なお、タスクデータが削除された場合の表示態様は、当該タスクに対応する作業指示の削除に限定されない。例えば、削除されたタスクに対応する作業指示にチェックを付したり、当該項目部分を反転表示させる等、実行済みのタスクと未実行のタスクとの区別が付くような態様で表示されるようにしてもよい。
図8は、仕訳情報データベース134に記憶されている仕訳明細データの構成例を示す図である。
図8に示すように、仕訳明細データは、仕訳の対象となった取引を行った年月日を示す「取引日付」、当該取引を識別するための「取引番号」の他、仕訳項目としての「借方勘定科目」、「借方金額」、「貸方勘定科目」、「貸方金額」、「摘要」、「取引先」等で構成されている。
なお、仕訳明細データは、当該仕訳明細の作成作業の契機となった行動記録を特定する「行動記録ID」と対応付けられており、当該仕訳明細が、どの行動記録を契機として作成されたものであるかをCPU11が管理できるようになっている。
なお、第1の端末装置20は、スマートフォン等の小型の端末装置に限定されず、例えば、ノートPC(Personal Computer)等、他の端末装置であってもよい。
第1の端末装置20は、通信ネットワークN上の基地局、無線LANルーター(いずれも図示略)等を介して、通信ネットワークNに接続されている。
図3は、第1の端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第1の端末装置20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、カメラ26と、無線通信部27と、GPS情報取得部28と、を備える。第1の端末装置20の各部は、バス29を介して接続されている。
なお、CPU21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25は、サーバ装置10のCPU11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15と多くの部分で共通するため、重複する説明を省略し、異なる部分を主として説明する。
記憶部23は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶手段である。特に本実施形態の記憶部23は、行動記録入力画面251(図10参照)を表示させる入力画面表示プログラム231等の各種のアプリケーションプログラムを記憶している。
操作部24は、図示しないボタンや表示部25の表示画面上に設けられたタッチパネルを有し、ユーザからのボタン操作やタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
また表示部25は、CPU21から指示された表示情報にしたがって各種の画面を表示させる。本実施形態では、表示部25は、行動記録の入力を行うための行動記録入力画面251(図10参照)を表示可能となっている。
行動記録入力部251aは、予め用意された項目(例えば、買い物、仕入れ、電車移動等)からユーザが自分の行動に当てはまる行動記録を選択する形式であることが好ましい。なお、行動記録入力画面251の入力形式は、ここに例示したものに限定されず、ユーザがボタン操作等によって任意の文字を入力することで行動記録を入力するようにしてもよい。
行動記録入力画面251には、撮影ボタン251bが設けられており、ユーザが撮影ボタン251bを操作することにより、カメラ26が起動して、レシート等の撮影が可能となる。
また、行動記録入力画面251には、送信ボタン251cが設けられており、ユーザが送信ボタン251cを操作することにより、行動記録入力画面251において入力した情報が所定の送信先(本実施形態ではサーバ装置10)に送信されるようになっている。
また、図示は省略するが、行動記録入力画面251には、画像データが添付されていない場合に、画像データの添付をユーザに促すメッセージ等が表示されてもよい。
本実施形態では、カメラ26は、ユーザが買い物した際等に受け取ったレシートや領収書を撮影してレシートや領収書等の画像データを取得する画像取得手段として機能する。
本実施形態では、無線通信部27を介して第1の端末装置20からサーバ装置10に送信される情報に、後述のGPS情報取得部28によって取得された自装置の現在位置情報や、端末装置内の図示しない計時部によって管理されるシステム時間である現在時刻情報を付帯させることができる。
GPS情報取得部28は、取得した現在位置情報をCPU21に出力する。これにより、第1の端末装置20は自装置の現在位置情報を取得する。
なお、第1の端末装置20が自装置の現在位置情報を取得する手法はここに例示したものに限定されず、例えば、通信ネットワークN上の基地局(図示略)から位置情報を受信して、当該位置情報に基づき自装置の現在位置情報を検出する構成としてもよい。
なお、第2の端末装置30は、ユーザの事務所や自宅等に設置されている端末装置に限定されず、例えば、ユーザが外出先に持ち歩くスマートフォン等の携帯端末装置であってもよい。
第2の端末装置30は、通信ネットワークN上の基地局、無線LANルーター(いずれも図示略)等を介して、通信ネットワークNに接続されている。
図4は、第2の端末装置30の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、第2の端末装置30は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、無線通信部36と、を備える。第2の端末装置30の各部は、バス37を介して接続されている。
なお、CPU31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35は、サーバ装置10のCPU11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15と多くの部分で共通するため、重複する説明を省略し、異なる部分を主として説明する。
記憶部33は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶手段である。特に本実施形態の記憶部33は、作業指示画面(図10の作業指示一覧画面351及び図10の作業指示入力画面352参照)を表示させる作業指示画面表示プログラム331等の各種のアプリケーションプログラムを記憶している。
操作部34は、図示しないキーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。なお、操作部34は、表示部35の表示画面上に設けられたタッチパネルを有する構成としてもよい。この場合には、操作部34は、ユーザによるタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
また表示部35は、CPU31から指示された表示情報にしたがって各種の画面を表示させる。本実施形態では、表示部35は、作業指示の入力を行うための作業指示画面(図10の作業指示一覧画面351及び図10の作業指示入力画面352参照)を表示可能となっている。
図9は、本実施形態の作業管理システム1において行われる作業管理処理を示すフローチャートである。
また、図10は、行動記録が入力されてから仕訳明細が作成されるまでの流れを模式的に示した説明図である。
例えば、買い物を行った場合には、ユーザが店舗を出たとき等に、第1の端末装置20の行動記録入力画面251の行動記録入力部251aにおいて「買い物」と入力する。その際、レシートや領収書等をカメラ26で撮影する場合には、当該行動記録入力画面251の撮影ボタン251bを操作する。これにより、レシートや領収書等が撮影され、その画像データが行動記録の情報に添付される。なお、図10では、ユーザが「買い物」と入力したのみで画像データを添付しなかった場合を例示している。
ユーザが行動記録入力画面251において送信ボタン251cを操作すると、ユーザによって入力された行動記録が第1の端末装置20からサーバ装置10に送信される(ステップS2)。
そして、CPU11は、作業項目選択手段として、当該行動記録が仕訳明細の作成作業においてどのようなものに該当するかを判断し、仕訳明細を作成するために必要とされる作業項目(タスク)を選択する(ステップS4)。そして、これらの作業項目を当該行動記録を識別する行動記録IDと対応付けて登録する(ステップS5)。
作業項目(タスク)が登録されると、CPU11は仕訳明細の仮登録を行う(ステップS6)。すなわち、仕訳明細の各項目のうち、行動記録に含まれている情報に基づいて入力可能なものについては初期情報として仕訳情報データベース134に記憶させる。
作業指示一覧画面351の表示態様やレイアウト等は特に限定されないが、図10に示すように、それがどの行動記録に関する作業指示なのかが分かる表示がなされていることが好ましい。また、タスクに実行完了期限がある場合には、実行完了期限日や、実行完了期限日までの残日数等が表示されることが好ましい。
また、本実施形態では、タスクが所定の期限までに完了しない場合には、期限が迫っている旨又は期限を過ぎている旨を赤字等で表示させる等により、ユーザに注意喚起を行うようになっている。
第2の端末装置30のCPU31は、サーバ装置10から指示信号を受けると、当該指示に応じた作業指示一覧画面351を表示部35に表示させる(ステップS8)。
他方、いずれかの作業指示が選択された場合(ステップS9;YES)には、CPU31は、当該作業指示が選択された旨をサーバ装置10に送信する(ステップS10)。
この場合、サーバ装置10は、当該作業指示についての作業指示入力画面352を表示部35に表示させるように、第2の端末装置30に指示信号を送信する(ステップS11)。
例えば、作業指示一覧画面351から図10の一番上に配置された「購入年月日入力」との作業指示が選択された場合には、図10の一番上の「いつ購入しましたか?」との質問文が表示された作業指示入力画面352を表示させるように指示信号が送信される。
第2の端末装置30のCPU31は、サーバ装置10から信号を受けると、指示された作業指示入力画面352を表示部35に表示させる(ステップS12)。
第2の端末装置30から入力情報が送信されると、サーバ装置10のCPU11は、ステップS6において仕訳情報データベースに仮登録した仕訳明細のデータを入力情報によって更新する(ステップS15)。
また、CPU11は、タスク管理データベース135から当該作業指示に対応する作業項目(タスク)を削除する(ステップS16)。
第2の端末装置30のCPU31は、作業指示一覧画面351からさらに他の作業指示が選択されたか否かを判断し(ステップS17)、例えば他の作業指示が選択されない状態が一定時間継続した場合には、処理を終了する。
他方、いずれかの作業指示が選択された場合(ステップS17;YES)には、ステップ10以降の処理が繰り返される。
なお、第2の端末装置30において、ユーザによって作業指示画面が閉じられた場合には、処理が終了する。
ユーザによって順次作業指示に応じた入力処理が実行されることによって、行動記録に対応する作業項目が全て完了したと判断される場合(ステップS18;YES)には、サーバ装置10のCPU11は、入力された情報に基づいて、例えば図10に示すような仕訳明細134aを作成し(ステップS19)、作業管理処理を終了する。
他方、行動記録に対応する全ての作業項目が完了していないと判断される場合(ステップS18;NO)には、サーバ装置10のCPU11は、ステップS7に戻り、改めて作業指示一覧画面351を表示させるように第2の端末装置30に指示信号を送信する。なお、このとき、CPU11は、既に完了し削除されたタスクについての作業指示については、作業指示一覧画面351から削除された状態となるように作業指示一覧画面351を更新して第2の端末装置30に対する表示指示を行う。
このため、やるべき作業を開始すること自体を忘れたり、やるべき作業を後回しに放置して後日作業が溜まってしまうということが起こりにくい。
また、本実施形態では、作業を行うために必要な項目の入力は、細かい作業項目(タスク)に分割され、この細分化された作業項目を作業指示としてユーザに提示する。
このため、ユーザはわずかな時間を利用して各項目ずつ入力を行うことができ、作業を行うための時間を意識して設ける必要がなくなる。これにより、ユーザにあまり負担をかけずに仕分明細の作成に必要な事項の入力作業等を行うことができる。
また、作業指示を図10に示すように、素人でも分かりやすい質問形式とすることで、会計処理における仕訳明細の作成等、不慣れなユーザには難解な専門的な作業であっても、難解な作業を行っていることを意識させずに、個々の入力を容易に行うことができる。
このため、1つの行動記録に基づく作業を完了させるために、どのような作業項目(タスク)を実行しなければならないかをユーザに分かりやすく示すことができる。
このように、ユーザにタスクの期限を報知する報知手段を備えていることで、確定申告等、作業を所定の期限日までに確実に完了させなければならない場合にも、ユーザに注意喚起を行うことができ、期限日までに確実に作業を完了させることができる。
会計処理における仕訳明細の作成作業は、入力項目が専門的で複雑であるため、特に中小企業のオーナーや個人事業主においては、仕訳明細の作成作業が後回しになり、確定申告前に溜まった作業をまとめてやらなければならないような事態を生じがちである。
この点、本実施形態のように、細かい項目に分割され作業指示として提示された作業項目(タスク)をこなしていくだけで作業管理装置であるサーバ装置10において自動的に仕訳明細が作成されるようにすれば、仕分明細の作成作業を放置して後日作業が溜まってしまうということが起こりにくい。また、仕訳明細の作成をしていることを意識させず、ユーザに負担なく簡易に仕訳明細の作成作業を完了させることができる。
例えば、何らかのシステムやソフトウェアプログラム等を導入する際の初期設定作業を行う場合に本実施形態の作業管理装置を適用してもよい。この場合には、初期設定を行うために入力しなければならない事項等をそれぞれタスクとして、作業指示形式でユーザに提示し、必要項目の入力を促すようにする。また、給与計算その他の処理作業に本実施形態の作業管理装置を適用してもよい。
例えば第1の端末装置20として想定されるスマートフォンやタブレット端末等の記憶部に、第2の端末装置30が備える作業指示表示プログラムを搭載し、第1の端末装置20の表示部において作業指示表示画面を表示させて、第1の端末装置20において作業指示の各項目の入力を行うことができるようにしてもよい。
この場合には、外出先等においてもわずかな時間で作業項目をこなすことが可能となり、より一層ユーザの負担を軽減することができる。
例えば、ユーザの第1の端末装置20からサーバ装置10に対して、随時又は所定期間ごとにGPS情報取得部28によって取得されたGPS情報(すなわち自装置の位置情報)や第1の端末装置20のシステム時間の情報が送信されるようにし、サーバ装置10のCPU11がこのGPS情報からユーザの第1の端末装置20の位置情報(座標情報)を取得する。そして、この位置情報から取得されるユーザの滞在記録に基づいてサーバ装置10のCPU11の側で自動的に行動記録が取得されてもよい。
すなわち、サーバ装置10の記憶部13にユーザの過去の行動状況が記憶されている場合、第1の端末装置20から送られたGPS情報や時刻情報をユーザの過去の行動と照らし合わせて、ある時刻に第1の端末装置20を携帯したユーザがかつて買い物や取引を行ったことのある店舗に立ち寄っていると判断される場合には、ユーザによる入力や画像データの送信がない場合でも、CPU11が当該GPS情報等を行動記録として取得し、自動的に作業を開始してもよい。
この場合には、ユーザが何らかの行動記録を入力することさえ忘れている場合でも、漏れなく作業を開始させることが可能となる。
なお、作業指示一覧画面351として第2の端末装置30の表示部35に当該行動記録に基づく作業指示が表示された場合、ユーザが当該行動記録に該当するような行動(例えば買い物や取引等)を行っていない場合には、当該作業指示一覧画面351から行動記録を削除するよう入力することによって、当該行動記録を契機とした作業を終了させることができる。
この場合、画像データは行動記録IDによって先に入力された行動記録と対応付けられる。
そして、当該画像データから購入物や購入金額等の文字データが取得された場合には、作業指示画面(作業指示入力画面352)の該当箇所に当該文字データに基づく情報を初期情報として登録する。
この場合には、ユーザは、当該初期情報が正しいか否かの確認を行って正しければこれを確定させ、誤っている場合のみ訂正入力を行えばよいため、誤った入力を訂正する機会が確保されているとともに、入力作業の負担を軽減することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
作業開始の契機となる行動記録を取得する行動記録取得手段と、
前記行動記録取得手段により取得された行動記録に対応する作業を細分化した作業項目を選択する作業項目選択手段と、
前記作業項目選択手段により選択された作業項目を作業指示としてユーザ端末装置に提示する作業指示提示手段と、
を備えることを特徴とする作業管理装置。
<請求項2>
前記作業指示提示手段は、行動記録に対応するものとして選択されたすべての作業項目の作業指示をユーザ端末装置において一覧表示させることを特徴とする請求項1に記載の作業管理装置。
<請求項3>
前記作業指示提示手段により作業指示として提示された作業項目が所定の期限までに完了しない場合に、ユーザに報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業管理装置。
<請求項4>
前記作業項目は、仕訳明細を作成するために必要な入力作業の項目であり、
前記作業指示提示手段により作業指示として提示された作業項目が全て完了した場合に、当該作業項目に基づいて仕訳明細を作成する仕訳明細作成手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の作業管理装置。
<請求項5>
作業管理装置に適用されるコンピュータを、
作業開始の契機となる行動記録を取得する行動記録取得手段、
前記行動記録取得手段により取得された前記行動記録に対応する作業を細分化した作業項目を選択する作業項目選択手段、
前記作業項目選択手段により選択された作業項目を作業指示としてユーザ端末装置に提示する作業指示提示手段、として機能させるプログラム。
10 サーバ装置
11 CPU
13 記憶部
15 表示部
20 第1の端末装置
21 CPU
23 記憶部
25 表示部
30 第1の端末装置
31 CPU33 記憶部
35 表示部
N 通信ネットワーク
Claims (6)
- レシート情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記レシート情報が取得された場合に、会計業務に対応する入力作業が複数の入力作業項目に細分化された入力作業項目リストを含むリストページを所定のタイミングで表示させる第1表示制御手段と、
前記第1表示制御手段により表示されている前記入力作業項目リストから何れかの入力作業項目がユーザ操作により選択された場合に、当該選択された入力作業項目に対応させた入力作業ページを表示させる第2表示制御手段と、
を備え、
前記第2表示制御手段は、前記入力作業ページを前記入力作業項目毎に異なるページとして表示させるとともに、前記入力作業ページを表示させる際は前記リストページでは非表示とされている質問形式での入力案内情報を表示させる、
ことを特徴とする会計業務支援装置。 - 前記取得手段は、前記取得したレシート情報に所定の項目に対応した記載情報が含まれていた場合には項目毎に当該項目に対応する記載情報を抽出し、
前記第2表示制御手段は、前記入力作業ページを表示させる際に当該入力作業ページに、前記取得手段が前記記載情報を抽出した項目に対応する入力作業項目がある場合には、前記抽出した記載情報が前記入力作業項目に予め入力された状態で前記入力作業ページを表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の会計業務支援装置。 - 前記入力作業ページには、入力のための詳細指示内容と入力欄とが表示され、
前記第2表示制御手段は、前記取得手段により抽出された前記記載情報を予め入力した状態で前記入力作業ページを表示させる際は、前記入力欄に前記抽出された記載情報を入力した状態で前記入力作業ページを表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の会計業務支援装置。 - 前記取得手段は、レシートを撮像することにより前記レシート情報をレシート画像として取得する撮像手段を有している、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の会計業務支援装置。 - 仕訳明細を作成するために必要な入力作業が前記会計業務に対応する入力作業として設定されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の会計業務支援装置。 - 会計業務支援装置のコンピュータを、
レシート情報を取得する取得手段、
前記取得手段により前記レシート情報が取得された場合に、会計業務に対応する入力作業が複数の入力作業項目に細分化された入力作業項目リストを含むリストページを所定のタイミングで表示させる第1表示制御手段、
前記第1表示制御手段により表示されている前記入力作業項目リストから何れかの入力作業項目がユーザ操作により選択された場合に、当該選択された入力作業項目に対応させた入力作業ページを表示させる第2表示制御手段、
として機能させ、
前記第2表示制御手段は、前記入力作業ページを前記入力作業項目毎に異なるページとして表示させるとともに、前記入力作業ページを表示させる際は前記リストページでは非表示とされている質問形式での入力案内情報を表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
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JP2015187597A JP6544177B2 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 作業管理装置及びプログラム |
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-
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- 2019-06-06 JP JP2019105836A patent/JP6904378B2/ja active Active
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