JP6901284B2 - コンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具 - Google Patents

コンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具に関する。
あと施工せん断補強において、せん断補強鉄筋やアンカーを挿入するために、既設のコンクリート構造物の表面から削孔する方法として、ダイヤモンドコアドリルにより削孔する方法と打撃式削岩機(レッグハンマードリル)により削孔する方法とがある。ダイアモンドコアドリルにより削孔する方法は、ダイヤモンドチップが先端に埋め込まれた円筒状のコアドリルを高速回転させて削孔する方法であり、刃先の冷却と切削粉塵の排出のために、削孔される部位に水が供給されつつ削孔が行われる。打撃式削岩機により削孔する方法は、硬質金属チップを備える削孔ビットを圧縮空気で駆動してコンクリート構造物を打撃し、粉砕した削孔片を圧縮空気で排出しながら削孔する方法であり、主として手持ち式の打撃式削岩機により行われる。
上記の二つの方法は、一長一短があり、ダイヤモンドコアドリルにより削孔する方法は、ダイヤモンドコアドリルの駆動機械をコンクリート構造物の表面に固定して削孔するため、削孔の位置及び角度の精度が高く、一般に振動も問題とはならない利点があるが、削孔の速度が低速であり、削孔される部位が水で濡れてしまう欠点がある。また、ダイヤモンドコアドリルにより削孔する方法は、削孔された孔の内壁面が滑らかであるため、孔に挿入されたせん断補強鉄筋とコンクリート構造物とを一体化させるためのグラウトやモルタルの付着性が劣る欠点がある。
一方、打撃式削岩機により削孔する方法は、高速で削孔ができる利点があるが、振動騒音が大きい欠点と、削孔の位置及び角度の精度がダイヤモンドコアドリルにより削孔する方法に比べて劣る欠点とがある。しかし、打撃式削岩機により削孔する方法は、削孔された孔の内壁面が必然的に凹凸となるため、孔に挿入されたせん断補強鉄筋とコンクリートとを一体化させるためのグラウトやモルタルとの付着性が優れるといった利点もある。こうしたことから、あと施工せん断補強においては、打撃式削岩機が多く使われている。
例えば、特許文献1には、既に削孔された孔に挿入されたアンカーと、アンカーを孔に固定するくさびと、アンカーの上端に連結部材を介して連結されたロッドレスシリンダと、ロッドレスシリンダのピストンに連結されたキャリッジと、キャリッジに取付けられ、ロッドレスシリンダに沿って進退動可能なドリルヘッドと、その先端に削孔するための削孔ビットを有し、ドリルヘッドにより打撃力を与えられる削孔ロッドであるドリルロッドとを備えた打撃式削岩機が開示されている。
特許第4702655号公報
ところで、既設のコンクリート構造物には鉄筋が内在していることがほとんどであるから、削孔は既設の鉄筋を避けた位置に行う必要があり、削孔位置を決定するために、鉄筋探査が行われている。鉄筋探査には電磁誘導法と電磁レーダー法があるが、現状の技術で鉄筋の位置を特定できる鉄筋の埋設深さは、コンクリート構造物の表面から深くとも0.4[m]程度までであって、それより深い位置に存在する鉄筋の位置を特定することは不可能である。そのため、削孔において、打撃式削岩機の削孔ビットが既設の鉄筋に当たってしまうことが頻繁に発生する。打撃式削岩機はコンクリートを粉砕する能力を有しているが鉄筋を破壊することはできないため、仮に鉄筋を切断することが許されても、打撃式削岩機は削孔ビットが当たってしまった既設の鉄筋より深く削孔することはできない。そのため、打撃式削岩機の削孔ビットが鉄筋に当たってしまった場合には、削孔位置を変えて、再削孔することが必要になる。
鉄筋の直径(呼び径)は最大でも51[mm]であるが、あと施工せん断補強が必要になる比較的古い構造物ではせいぜい32[mm]である。これに対し、新たに削孔される孔の内径は、挿入するせん断補強鉄筋の直径にもよるが、およそ30〜70[mm]程度である。したがって、削孔ビットが既設の鉄筋に当たって削孔位置を変更する場合、削孔位置を30[mm]程度ずらして、最初に削孔した孔の内周面に新たに再削孔する孔の内周面が交差するように既に削孔した孔に重複して再削孔すれば、確実に既設の鉄筋を回避することができる。しかし、打撃式削岩機は、既に削孔した孔に重複して再削孔しようとしても、削孔ビットが既に削孔した孔に逃げてしまい、既に削孔した孔に重複して再削孔することは不可能である。
そのため、一般には、削孔ビットが鉄筋に当たった孔とは重複しない位置に再削孔する必要がある。もし、削孔ビットが鉄筋に当たった孔とは重複しない位置に再削孔することが不可能な場合は、既に削孔した孔が一旦モルタル等で埋戻され、モルタル等の硬化を待って、モルタル等で埋戻された部位に重複して鉄筋を回避しつつ再削孔がなされる。
しかし、削孔ビットが鉄筋に当たった孔とは重複しない位置に再削孔する場合には、削孔ビットが鉄筋に当たってしまった孔は当該孔の削孔のために削ったコンクリートの分量以上のモルタル等で埋戻されるが、埋め戻すためのモルタル等は全く無駄になる。もし、既に削孔した孔と再削孔した孔とが重複するようにして再削孔できれば、既設のコンクリート構造物に必要以上に削孔による損傷を与えることがなく、あと埋めのモルタル等の材料も減らすことができる。既に削孔した孔を一旦モルタル等で埋戻し、モルタル等の硬化後にモルタル等で埋戻した部位を重複して鉄筋を回避しつつ再削孔する場合においても、モルタルの硬化を待たなければならないため、施工が大幅に遅延するといった問題がある。
そこで本発明は、既に削孔した孔に重複して再削孔することが可能なコンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具を提供することを目的とする。
本発明は、コンクリート構造物に第1孔を削孔する第1削孔工程と、第1削孔工程により削孔された第1孔に、第1孔の内周面に当接する当接部と、削孔用工具の側面を支持する支持部とを有する再削孔用治具を挿入する再削孔用治具挿入工程と、再削孔用治具挿入工程により第1孔に挿入された再削孔用治具の支持部により削孔用工具の側面を支持しつつ、第1孔の内周面に新たに再削孔する第2孔の内周面が交差するように第1孔に重複して第2孔を削孔用工具により再削孔する第2削孔工程とを備えたコンクリート構造物の再削孔方法である。
この構成によれば、第1削孔工程によりコンクリート構造物に第1孔が削孔される。例えば、第1削孔工程において、削孔ビット等の削孔用工具が鉄筋に当たってしまった場合でも、再削孔用治具挿入工程により、第1削孔工程により削孔された第1孔に、第1孔の内周面に当接する当接部と、削孔用工具の側面を支持する支持部とを有する再削孔用治具が挿入される。次に、第2削孔工程により、再削孔用治具挿入工程により第1孔に挿入された再削孔用治具の支持部によって削孔用工具の側面を支持しつつ、第1孔の内周面に新たに再削孔する第2孔の内周面が交差するように第1孔に重複して第2孔が削孔用工具により再削孔される。削孔ビット等の削孔用工具が既に削孔した第1孔に逃げてしまうことは、その当接部により第1孔の内周面に当接しつつその支持部により削孔用工具の側面を支持する再削孔用治具によって防がれる。これにより、既に削孔した孔に重複して再削孔することができる。
この場合、再削孔用治具は、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
この構成によれば、再削孔用治具は、第1孔の内周面に当接する当接部と削孔用工具の側面を支持する支持部との間の距離を変更自在であるため、例えば、第1孔における鉄筋の位置等に応じて、既に削孔した第1孔の位置に対して第2孔を再削孔する位置をずらす距離を適宜変更することができる。
この場合、再削孔用治具は、第1孔の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材から構成され、当接部と支持部との間で積層される板材の枚数を変更することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
この構成によれば、再削孔用治具は、第1孔の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材から構成され、当接部と支持部との間で積層される板材の枚数を変更することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であるため、単純な構成により、既に削孔した第1孔の位置に対して第2孔を再削孔する位置をずらす距離を適宜変更することができる。
あるいは、再削孔用治具は、支持部に対して着脱自在であり、支持部との間の距離がそれぞれ異なる複数の当接部のいずれかを選択して支持部に装着することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
この構成によれば、再削孔用治具は、支持部に対して着脱自在であり、支持部との間の距離がそれぞれ異なる複数の当接部のいずれかを選択して支持部に装着することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であるため、単純な構成により、既に削孔した第1孔の位置に対して第2孔を再削孔する位置をずらす距離を適宜変更することができる。
あるいは、再削孔用治具は、支持部に挿入される長さを変更しつつ支持部に装着可能な当接部を支持部に装着することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
この構成によれば、再削孔用治具は、支持部に挿入される長さを変更しつつ支持部に装着可能な当接部を支持部に装着することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であるため、単純な構成により、既に削孔した第1孔の位置に対して第2孔を再削孔する位置をずらす距離を適宜変更することができる。
また、削孔用工具は、第2孔の削孔方向に対して延在する削孔ロッドと、削孔ロッドの先端で第2孔を削孔する削孔ビットと、削孔ロッドの末端で削孔ロッドを介して削孔ビットに削孔のための駆動力を付与する駆動部とを有し、再削孔用治具の支持部は、当接部に対して削孔ロッドが第2孔の削孔方向に摺動可能なように削孔ロッドの側面を支持することが好適である。
この構成によれば、第2孔の削孔方向に対して延在する削孔ロッドと、削孔ロッドの先端で第2孔を削孔する削孔ビットと、削孔ロッドの末端で削孔ロッドを介して削孔ビットに削孔のための駆動力を付与する駆動部とを有する削孔用工具に対して、再削孔用治具の支持部は、当接部に対して削孔ロッドが第2孔の削孔方向に摺動可能なように削孔ロッドの側面を支持するため、第1孔の深さよりも深い位置に第2孔の削孔が進行した場合においても、再削孔用治具の支持部により削孔ロッドが支持され続けられ、削孔ビットによる第2孔の削孔位置をより精度良く維持し易くなる。
この場合、再削孔用治具の当接部は、当接部に対して駆動部が第2孔の削孔方向に摺動可能であり、且つ駆動部に対して当接部が第2孔の周方向に動かないように駆動部と一体化されていることが好適である。
この構成によれば、再削孔用治具の当接部は、当接部に対して駆動部が第2孔の削孔方向に摺動可能であり、且つ駆動部に対して当接部が第2孔の周方向に動かないように駆動部と一体化されているため、駆動部のみを保持することにより、再削孔用治具を別途保持しなくとも、第2削孔工程中に重力や振動等により再削孔用治具の位置が第2孔の周方向にずれることを防ぐことができる。
この構成によれば、再削孔用治具の当接部は、当接部に対して駆動部が第2孔の削孔方向に摺動可能なように駆動部と一体化されているため、駆動部のみを保持することにより、再削孔用治具を別途保持しなくとも、第2削孔工程中に重力や振動等により再削孔用治具の位置がずれることを防ぐことができる。
また、再削孔用治具は、第1孔の外のコンクリート構造物の表面で削孔用工具の側面を囲繞しつつ支持する孔口ガイド部をさらに有することが好適である。
この構成によれば、再削孔用治具は、第1孔の外のコンクリート構造物の表面で削孔用工具の側面を囲繞しつつ支持する孔口ガイド部をさらに有するため、第2削孔工程における第2孔の削孔位置の位置決めがより容易になる。
この場合、孔口ガイド部は、当接部に対して第2孔の削孔方向に摺動可能であることが好適である。
この構成によれば、孔口ガイド部は、当接部に対して第2孔の削孔方向に摺動可能であるため、例えば、削孔ビット等の削孔用工具が鉄筋に当たってしまったために削孔が中止された第1孔の様々な深さにより対応し易くなる。
また、本発明は、コンクリート構造物に削孔された第1孔に挿入されるコンクリート構造物の再削孔用治具であって、第1孔の内周面に当接する当接部と、コンクリート構造物に新たに第2孔を再削孔する削孔用工具の側面を支持する支持部とを備え、支持部は、第1孔の内周面に第2孔の内周面が交差し、第1孔に重複して第2孔が再削孔されるように、削孔用工具の側面を支持するコンクリート構造物の再削孔用治具である。
この場合、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
この場合、第1孔の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材から構成され、当接部と支持部との間で積層される板材の枚数を変更することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
あるいは、支持部に対して着脱自在であり、支持部との間の距離がそれぞれ異なる複数の当接部のいずれかを選択して支持部に装着することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
あるいは、支持部に挿入される長さを変更しつつ支持部に装着可能な当接部を支持部に装着することにより、当接部と支持部との間の距離を変更自在であることが好適である。
本発明のコンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具によれば、既に削孔した孔に重複して再削孔することができる。
第1実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の斜視図である。 (A)は第1実施形態のコンクリート構造物の再削孔方法の第1削孔工程を示す斜視図であり、(B)は第1実施形態のコンクリート構造物の再削孔方法の再削孔用治具挿入工程を示す斜視図であり、(C)及び(D)は第1実施形態のコンクリート構造物の第2削孔工程を示す斜視図である。 (A)、(B)及び(C)は、第1実施形態のコンクリート構造物の再削孔方法の充填材充填工程を示す斜視図である。 第2実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の斜視図である。 第3実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の斜視図である。 (A)、(B)及び(C)は、図5のコンクリート構造物の再削孔用治具の当接部と支持部との間の距離を変更した態様を示す図である。 (A)、(B)及び(C)は、第4実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の当接部と支持部との間の距離を変更した態様を示す図である。 (A)は第5実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の平面図であり、(B)は第5実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の側面図であり、(C)は第5実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の底面図であり、(D)は(B)のα‐α線による断面図であり、(E)は(C)のβ‐β線による断面図である。 (A)、(B)及び(C)は、図8のコンクリート構造物の再削孔用治具による再削孔用治具挿入工程及び第2削孔工程を示す図である。 第6実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の斜視図である。 第7実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具の斜視図である。 (A)、(B)、(C)、(D)及び(E)は、複数の孔をその内周面が互いに交差するように重複して削孔することにより、大きな開口が開けられる場合を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るコンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具の実施形態について詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態のコンクリート構造物の再削孔用治具1Aは、一つの円柱から、当該一つの円柱の中心軸と離隔し且つ平行な中心軸を有し、当該一つの円柱の外周面とその外周面が交差する他の円柱を切り欠いた形状を有する。本実施形態の再削孔用治具1Aは、既に削孔した第1孔に重複して第2孔を再削孔するための治具である。
再削孔用治具1Aは、コンクリート構造物に削孔された第1孔に挿入されるコンクリート構造物の再削孔用治具であって、第1孔の内周面に当接する当接部2と、コンクリート構造物に新たに第2孔を再削孔する打撃式削岩機の削孔ビット等の削孔用工具の側面を支持する支持部3とを備える。当接部2は、他の円柱により切り欠かれていない一つの円柱の外周面である。当接部2は、第1孔の内周面に密接するような外周面を有する。支持部3は、他の円柱により切り欠かれた面である。支持部3は、第1孔の内周面に第2孔の内周面が交差し、第1孔に重複して第2孔が再削孔されるように、削孔用工具の側面を支持する。支持部3は、打撃式削岩機の削孔ビット等の削孔用工具の側面に密接するような外面を有する。
再削孔用治具1Aの当接部2及び支持部3は、金属、硬質樹脂及び硬質ゴムのいずれか、又はこれらの組み合わせから構成されている。再削孔用治具1Aの横断面は、一つの円からその円周が交差する他の円を切り欠いた形状、つまり三日月形状の充実断面である。なお、再削孔用治具1Aの横断面は、三日月形状の中空断面であってもよい。三日月形状の中空断面を有する再削孔用治具1Aは、例えば、鋼管等の外周面の一部を潰すこと等により形成されてもよい。
削孔される第1孔及び第2孔の直径ごとに異なる大きさの再削孔用治具1Aを用意しておくことが好ましい。削孔される第1孔及び第2孔の直径は、せん断補強鉄筋の直径(一般に、D13、D16、D19、D22、D25、D29,D32の8種類)に応じたあと施工せん断補強の工法ごとに決まっている(D13でφ30[mm]〜D32でφ55[mm])。そのため、せん断補強鉄筋の直径ごとに異なる大きさの再削孔用治具1Aを用意しておくことが好ましい。また、当接部2と支持部3との間の距離、つまり第1孔から第2孔をずらす距離が、第1孔の直径の0.3倍〜0.7倍程度の範囲で3段階程度に異なる再削孔用治具1Aを用意することが好ましい。
以下、本実施形態のコンクリート構造物の再削孔方法について説明する。図2(A)に示すように、コンクリート構造物Cに第1孔10を削孔する第1削孔工程が行われる。第1削孔工程での第1孔10の削孔は、例えば、手持ち式の打撃式削岩機により行われる。なお、第1削孔工程での第1孔10の削孔は、後に行われる第2削孔工程での第2孔の削孔と異なる打撃式削岩機や、ダイヤモンドコアドリルにより行われてもよい。また、第1削孔工程での第1孔10の直径と第2削孔工程での第2孔の直径とが異なっていてもよい。図2(A)の例では、第1削孔工程での第1孔10の削孔中に打撃式削岩機の削孔ビットがコンクリート構造物Cに埋設された既設の鉄筋Rに当たってしまい、第1孔10の削孔が中止された状況を示している。
図2(B)に示すように、第1削孔工程により削孔された第1孔10に、第1孔10の内周面11に当接する当接部2と、打撃式削岩機の削孔ビット等の削孔用工具の側面を支持する支持部3とを有する再削孔用治具1Aを挿入する再削孔用治具挿入工程が行われる。
鉄筋Rの位置やせん断補強鉄筋の望ましい配置等に応じて、第2削孔工程での第2孔を削孔する位置が決定される。第1孔10から第2孔をずらす距離に応じた当接部2と支持部3との距離を有する再削孔用治具1Aが選択される。第1孔10から第2孔をずらす方向に応じた向きに再削孔用治具1Aの支持部3が向くように、再削孔用治具1Aは第1孔10に挿入される。図2(B)の例では、鉄筋Rを避けるために、第1孔から第2孔をずらず距離が第1孔10の直径の0.5倍である。また、第1孔10の直径と第2孔の直径とは同じである。
なお、金属製の再削孔用治具1Aの場合は、その先端を尖らせて、鉄筋Rに再削孔用治具1Aの先端が当たった音や感触により鉄筋Rの位置を確認し、支持部3により支持される削孔用工具が鉄筋Rに当たらない位置に再削孔用治具1Aを挿入すれば、鉄筋Rを避けることができる。つまり、懐中電灯等を第1孔10に挿入しながら、目視で第1孔10の底面のどこに鉄筋Rがあるのかを確認することと同等のことが可能となる。
なお、コンクリート構造物Cに埋設された既設の鉄筋Rは、一般にコンクリート構造物Cの表面から少なくとも数十[cm]の深さに埋設されている。そのため、鉄筋Rのために第1削孔工程での第1孔10の削孔が中止された深さが浅過ぎて、再削孔用治具挿入工程における第1孔10への再削孔用治具1Aの挿入が困難になる状況は極めて少ないと考えられる。
図2(C)に示すように、再削孔用治具挿入工程により第1孔10に挿入された再削孔用治具1Aの支持部3により削孔用工具30の側面33を支持しつつ、第1孔10の内周面11に新たに再削孔する第2孔20の内周面21が交差するように第1孔10に重複して第2孔20を削孔用工具30により再削孔する第2削孔工程が行われる。図2(C)の例では、削孔用工具30は、第2孔20の削孔方向に対して延在する削孔ロッド31と、削孔ロッド31の先端で第2孔20を削孔する削孔ビット32とを有する手持ち式の打撃式削岩機である。再削孔用治具1Aの支持部3は、削孔用工具30の削孔ビット32の側面33を支持する。図2(D)に示すように、第2孔20は鉄筋Rを避けた位置に削孔されるため、鉄筋Rよりコンクリート構造物Cの表面から深い位置においても、第2削孔工程での第2孔20の削孔は継続される。
図3(A)に示すように、第2削孔工程の後に、第2削孔工程での第2孔20のコンクリート構造物Cの表面からの深さが確認された後、第1孔10及び第2孔20の内部が清掃され、第1孔10の内周面11及び底面と第2孔20の内周面21及び底面とにプライマーが塗布される。図3(B)に示すように、第2削孔工程の後に、第1孔10及び第2孔20にグラウト等の充填材50を注入する充填材充填工程が行われる。図3(C)に示すように、第2孔20にせん断補強鉄筋40が挿入され、充填材50の養生後に、当該部位におけるあと施工せん断補強の工程が終了する。
本実施形態によれば、第1削孔工程によりコンクリート構造物Cに第1孔10が削孔される。例えば、第1削孔工程において、削孔ビット32等の削孔用工具30が鉄筋Rに当たってしまった場合でも、再削孔用治具挿入工程により、第1削孔工程により削孔された第1孔10に、第1孔10の内周面11に当接する当接部2と、削孔用工具30の側面33を支持する支持部3とを有する再削孔用治具1Aが挿入される。次に、第2削孔工程により、再削孔用治具挿入工程により第1孔10に挿入された再削孔用治具1Aの支持部3によって削孔用工具30の側面33を支持しつつ、第1孔10の内周面11に新たに再削孔する第2孔20の内周面21が交差するように第1孔10に重複して第2孔20が削孔用工具30により再削孔される。削孔ビット32等の削孔用工具30が既に削孔した第1孔10に逃げてしまうことは、その当接部2により第1孔10の内周面11に当接しつつその支持部3により削孔用工具30の側面33を支持する再削孔用治具1Aによって防がれる。これにより、既に削孔した孔に重複して再削孔することができる。
また、第1孔10から第2孔をずらす距離を最小限にできることで、施工の自由度の向上、つまり、再削孔される第2孔20の位置の選択範囲が広がる。また、第2孔20の再削孔のために粉砕されるコンクリートの量を最小限にできることで、必要以上に既設のコンクリート構造物Cに損傷を与えなくて済む。また、既に削孔した孔を一旦モルタル等で埋戻し、モルタル等の硬化後にモルタル等で埋戻した部位を重複して鉄筋を回避しつつ再削孔する場合のような施工の遅延を回避することができる。
また、本実施形態では、充填材充填工程により第1孔10及び第2孔20に充填材50が注入されるが、第1孔10及び第2孔20は重複しているため、第1孔10と第2孔20とが重複していない場合に比べて充填材50の量を少なくすることができる。また、せん断補強鉄筋40の挿入が不可能となった第1孔10の復元と、せん断補強鉄筋40が挿入された第2孔20への充填材50の充填とを一度に行うことができる。
また、本実施形態では、再削孔用治具1Aの当接部2及び支持部3は、金属、硬質樹脂及び硬質ゴムのいずれか、又はこれらの組み合わせから構成することができるため、再削孔用治具1Aの製造が容易である。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。図4に示すように、本実施形態の再削孔用治具1Bは、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在である。さらに具体的には、再削孔用治具1Bは、第1孔10の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材4A,4B,4C等から構成され、当接部2と支持部3との間で積層される板材4A,4B,4Cの枚数を変更することにより、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在である。なお、図4の例では、再削孔用治具1Bは、3枚の板材4A,4B,4Cから構成されているが、板材4Aの枚数は1枚以上のいずれの枚数にしてもよい。
板材4A,4B,4Cは、第1孔10の中心側に湾曲している。板材4Aの第2孔20とは反対側の表面は第1孔10の内周面11に当接し、当接部2を形成する。板材4Aの第2孔20とは反対側の表面は第1孔10の内周面11に密接することがより好ましい。板材4Cの第2孔20の側の表面は、削孔用工具30の削孔ビット32の側面33(第2孔20の内周面21)に当接し、支持部3を形成する。板材4Cの第2孔20の側の表面は、削孔用工具30の削孔ビット32の側面33に密接することがより好ましい。板材4A,4B,4Cは、互いに同じ形状を有する。
例えば、第1孔10から第2孔20をずらす距離が想定される最小値である、例えば、第1孔10の直径の0.3倍である場合には、第1孔10の中には、板材4Aのみが挿入され、板材4Aの第2孔20とは反対側の表面は当接部2を形成し、板材4Aの第2孔20の側の表面は支持部3を形成する。また、例えば、第1孔10から第2孔20をずらす距離が第1孔10の直径の0.5倍である場合には、第1孔10の中には、板材4A,4Bが挿入され、板材4Aの第2孔20とは反対側の表面は当接部2を形成し、板材4Bの第2孔20の側の表面は支持部3を形成する。第1孔10から第2孔20をずらす距離が想定される最大値である、例えば、第1孔10の直径の0.7倍である場合には、第1孔10の中には、板材4A,4B,4Cが挿入され、板材4Aの第2孔20とは反対側の表面は当接部2を形成し、板材4Cの第2孔20の側の表面は支持部3を形成する。
第1孔10から第2孔20をずらす距離が想定される最大値である第1孔10の直径の0.7倍である場合に、板材4A,4B,4Cが第1孔10の中に収まりつつ、第2孔20の内周面21が第1孔10の内周面11に交差する一方の部位から第2孔20の内周面21が第1孔10の内周面11に交差する他方の部位までにわたって、板材4Cの第2孔20の側の表面が第2孔20の内周面21に密接するような板材4Cの第2孔20の側の表面の円弧の長さであり、且つ、第1孔10から第2孔20をずらす距離が想定される最小値である第1孔10の直径の0.3倍である場合に、板材4Aが第1孔10の中に収まる板材4Aの厚さであれば、第1孔10から第2孔20をずらす距離が最大値である第1孔10の直径の0.7倍である場合から、第1孔10から第2孔20をずらす距離が最小値である第1孔10の直径の0.3倍である場合までに対応することができる。
本実施形態によれば、再削孔用治具1Bは、第1孔10の内周面11に当接する当接部2と削孔用工具30の側面33を支持する支持部3との間の距離を変更自在であるため、例えば、第1孔10における鉄筋Rの位置等に応じて、既に削孔した第1孔10の位置に対して第2孔20を再削孔する位置をずらす距離を適宜変更することができる。
また、本実施形態によれば、再削孔用治具1Bは、第1孔10の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材4A,4B,4Cから構成され、当接部2と支持部3との間で積層される板材4A,4B,4Cの枚数を変更することにより、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在であるため、単純な構成により、既に削孔した第1孔10の位置に対して第2孔20を再削孔する位置をずらす距離を適宜変更することができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態の再削孔用治具1Cは、支持部3に対して着脱自在であり、支持部3との間の距離がそれぞれ異なる複数の当接部2のいずれかを選択して支持部3に装着することにより、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在である。図5の例では、支持部3は上記第2実施形態の再削孔用治具1Bの板材4Cにより構成されている。当接部2は支持部3に対してナット5nを介して着脱自在であるボルト5により構成されている。
図6(A)に示すように、第1孔10から第2孔20をずらす距離d1が想定される最小値である、例えば、第1孔10の直径の0.3倍である場合には、最も短いボルト5がナット5nに捩じ込まれる。図6(B)に示すように、第1孔10から第2孔20をずらす距離d2が、例えば、第1孔10の直径の0.5倍である場合には、中程度の長さのボルト5がナット5nに捩じ込まれる。図6(C)に示すように、第1孔10から第2孔20をずらす距離d3が想定される最大値である、例えば、第1孔10の直径の0.7倍である場合には、最も長いボルト5がナット5nに捩じ込まれる。
上記第2実施形態と同様に、第1孔10から第2孔20をずらす距離d3が想定される最大値である第1孔10の直径の0.7倍である場合に、板材4Cが第1孔10の中に収まりつつ、第2孔20の内周面21が第1孔10の内周面11に交差する一方の部位から第2孔20の内周面21が第1孔10の内周面11に交差する他方の部位までにわたって、板材4Cの第2孔20の側の表面が第2孔20の内周面21に密接するような板材4Cの第2孔20の側の表面の円弧の長さであり、且つ、第1孔10から第2孔20をずらす距離d1が想定される最小値である第1孔10の直径の0.3倍である場合に、ナット5nを介してボルト5を取付けられた板材4Cが第1孔10の中に収まる板材4Cの厚さであれば、第1孔10から第2孔20をずらす距離が最大値である第1孔10の直径の0.7倍である場合から、第1孔10から第2孔20をずらす距離が最小値である第1孔10の直径の0.3倍である場合までに対応することができる。
本実施形態によれば、再削孔用治具1Cは、支持部3に対して着脱自在であり、支持部3との間の距離d1,d2,d3がそれぞれ異なる複数の当接部2のいずれかを選択して支持部3に装着することにより、当接部2と支持部3との間の距離d1,d2,d3を変更自在であるため、単純な構成により、既に削孔した第1孔10の位置に対して第2孔20を再削孔する位置をずらす距離d1,d2,d3を適宜変更することができる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。図7(A)、図7(B)及び図7(C)に示すように、本実施形態の再削孔用治具1Dは、支持部3に対して着脱自在であり、支持部3に挿入される長さを変更しつつ支持部3に装着可能な当接部2を支持部3に装着することにより、当接部2と支持部3との間の距離d1,d2,d3を変更自在である。
再削孔用治具1Dは、その第2孔20とは反対側の表面にボルト5を捩じ込みつつ挿入するためのボルト孔部5hを有している。再削孔用治具1Dの当接部2は、再削孔用治具1Dの第2孔20とは反対側の表面又はボルト5により構成される。また、再削孔用治具1Dの支持部3は、再削孔用治具1Dの第2孔20の側の表面により構成される。当接部2を構成する再削孔用治具1Dの第2孔20とは反対側の表面は、第1孔10の内周面11に密接するような曲面である。また、支持部3を構成する再削孔用治具1Dの第2孔20の側の表面は、削孔用工具30の削孔ビット32の側面33(第2孔20の内周面21)に密接するような曲面である。
図7(A)に示すように、第1孔10から第2孔20をずらす距離d1が想定される最小値である、例えば、第1孔10の直径の0.3倍である場合には、ボルト孔部5hにはボルト5は挿入されず、再削孔用治具1Dの当接部2は、再削孔用治具1Dの第2孔20とは反対側の表面により構成される。図7(B)に示すように、第1孔10から第2孔20をずらす距離d2が、例えば、第1孔10の直径の0.5倍である場合には、ボルト5が支持部3のボルト孔部5hに挿入される長さは長くなる。図7(C)に示すように、第1孔10から第2孔20をずらす距離d3が想定される最大値である、例えば、第1孔10の直径の0.7倍である場合には、ボルト5が支持部3のボルト孔部5hに挿入される長さは、図7(B)の状態よりも短くなる。
上記第2実施形態と同様に、第1孔10から第2孔20をずらす距離d3が想定される最大値である第1孔10の直径の0.7倍である場合に、再削孔用治具1Dが第1孔10の中に収まりつつ、第2孔20の内周面21が第1孔10の内周面11に交差する一方の部位から第2孔20の内周面21が第1孔10の内周面11に交差する他方の部位までにわたって、支持部3の第2孔20の側の表面が第2孔20の内周面21に密接するような支持部3の第2孔20の側の表面の円弧の長さであり、且つ、第1孔10から第2孔20をずらす距離d1が想定される最小値である第1孔10の直径の0.3倍である場合に、ボルト孔部5hにボルト5が挿入されていない再削孔用治具1Dが第1孔10の中に収まる厚さであれば、第1孔10から第2孔20をずらす距離が最大値である第1孔10の直径の0.7倍である場合から、第1孔10から第2孔20をずらす距離が最小値である第1孔10の直径の0.3倍である場合までに対応することができる。
本実施形態によれば、再削孔用治具1Dは、支持部3に挿入される長さを変更しつつ支持部3に装着可能な当接部2を支持部3に装着することにより、当接部2と支持部3との間の距離d1,d2,d3を変更自在であるため、単純な構成により、既に削孔した第1孔10の位置に対して第2孔20を再削孔する位置をずらす距離d1,d2,d3を適宜変更することができる。
以下、本発明の第5実施形態について説明する。図8(A)、図8(B)、図8(C)、図8(D)及び図8(E)に示すように、第2孔20の削孔方向Dhに対して延在する削孔ロッド31と、削孔ロッド31の先端で第2孔20を削孔する削孔ビット32と、削孔ロッド31の末端で削孔ロッド31を介して削孔ビット32に削孔のための駆動力を付与する駆動部37とを有する手持ち式の打撃式削岩機である削孔用工具30に対し、再削孔用治具1Eの支持部3は、当接部2に対して削孔ロッド31が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能なように削孔ロッド31の側面36を支持する。
図8(D)に示すように、当接部2は、その第2孔20とは反対側の表面に第1孔10の内周面11に密接するような曲面を有する湾曲した板材から構成されている。図8(A)、図8(B)、図8(D)及び図8(E)に示すように、支持部3は、当接部2に対して削孔ロッド31が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能なように削孔ロッド31の側面36を軸支する軸受である。なお、削孔ロッド31は回転しながら削孔する場合には、支持部3は削孔ロッド31を回転可能なように軸支してもよい。
図8(E)に示すように、当接部2の第2孔20の側の表面には、支持部3が皿ネジ6により取り付けられている。再削孔用治具1Eは、第1孔10の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材7から構成され、当接部2と支持部3との間で積層される板材7の枚数を変更することにより、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在である。皿ネジ6は、当接部2の第2孔20とは反対側の表面から突出しないために、当接部2のネジ孔に埋没するように捩じ込まれている。
なお、再削孔用治具1Eは、支持部3に対して着脱自在であり、支持部3との間の距離がそれぞれ異なる複数の当接部2のいずれかを選択して支持部3に装着することにより、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在であってもよい。また、再削孔用治具1Eは、支持部3に挿入される長さを変更しつつ支持部3に装着可能な当接部2を支持部3に装着することにより、当接部2と支持部3との間の距離を変更自在であってもよい。
図8(C)及び図8(E)に示すように、当接部2の第2孔20の側の表面には、駆動部37が、当接部2の第2孔20とは反対側から当接部2の摺動溝8を通って駆動部37に捩じ込まれたボルト34により一体化されている。駆動部37は、削孔ビット32に圧縮空気による駆動力を付与する。当接部2と駆動部37との間には、板材35が挟まれている。当接部2と駆動部37との間で積層される板材35の枚数を変更することにより、当接部2と支持部3との距離に合せて、当接部2と駆動部37との間の距離を変更自在である。
支持部3は当接部2に対して削孔ロッド31が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能なように削孔ロッド31の側面36を軸支し、当接部2と駆動部37とを一体化するボルト34は摺動溝8の中で第2孔20の削孔方向Dhに摺動自在である。一方、ボルト34は摺動溝8の中で第2孔20の周方向Dcには動くことはできない。したがって、再削孔用治具1Eの当接部2は、当接部2に対して駆動部37が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能であり、且つ駆動部37に対して当接部2が第2孔20の周方向Dcに動かないように駆動部37と一体化されている。
以下、本実施形態のコンクリート構造物の再削孔方法について説明する。図9(A)に示すように、再削孔用治具挿入工程において、削孔用工具30の削孔ロッド31及び駆動部37と一体化された再削孔用治具1Eの当接部2が第1削孔工程で削孔された第1孔10に挿入される。図9(B)に示すように、第2削孔工程において、再削孔用治具挿入工程により第1孔10に挿入された再削孔用治具1Eの支持部3により削孔用工具30の側面36を支持しつつ、第1孔10の内周面11に新たに再削孔する第2孔20の内周面21が交差するように第1孔10に重複して第2孔20が削孔用工具30により再削孔される。第2孔20の削孔の進行に伴い、第1孔10の内部を当接部2は第2孔20の削孔方向Dhに沿って移動する。
図9(C)に示すように、第2孔20の削孔の進行に伴い、当接部2の先端が第1孔10の底面に当接する。再削孔用治具1Eの支持部3は、当接部2に対して削孔ロッド31が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能なように削孔ロッド31の側面36を支持し、当接部2と駆動部37とを一体化するボルト34は摺動溝8の中で第2孔20の削孔方向Dhに摺動自在であるため、当接部2はその先端が第1孔10の底面に当接する位置に留まるが、削孔用工具30の削孔ロッド31、削孔ビット32及び駆動部37は第2孔20の削孔方向Dhにさらに進行し、第2孔20のコンクリート構造物Cの表面からの深さが所定の深さになるまで第2孔20の削孔が続行される。
本実施形態によれば、第2孔20の削孔方向Dhに対して延在する削孔ロッド31と、削孔ロッド31の先端で第2孔20を削孔する削孔ビット32と、削孔ロッド31の末端で削孔ロッド31を介して削孔ビット32に削孔のための駆動力を付与する駆動部37とを有する削孔用工具30に対して、再削孔用治具1Eの支持部3は、当接部2に対して削孔ロッド31が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能なように削孔ロッド31の側面36を支持するため、第1孔10の深さよりも深い位置に第2孔20の削孔が進行した場合においても、再削孔用治具1Eの支持部3により削孔ロッド31が支持され続けられ、削孔ビット32による第2孔20の削孔位置をより精度良く維持し易くなる。
また、本実施形態によれば、再削孔用治具1Eの当接部2は、当接部2に対して駆動部37が第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能であり、且つ駆動部37に対して当接部2が第2孔20の周方向Dcに動かないように駆動部37と一体化されているため、駆動部37のみを保持することにより、再削孔用治具1Eを別途保持しなくとも、第2削孔工程中に重力や振動等により再削孔用治具1Eの位置が第2孔20の周方向Dcにずれることを防ぐことができる。
以下、本発明の第6実施形態について説明する。図10に示すように、本実施形態の再削孔用治具1Fは、第1孔10の外のコンクリート構造物Cの表面で削孔用工具30の側面33を囲繞しつつ支持する孔口ガイド部9をさらに有する。再削孔用治具1Fの第1孔10に挿入される当接部2及び支持部3の構成は、上記第1実施形態の再削孔用治具1Aと同様である。
孔口ガイド部9は、円筒形状を有する。孔口ガイド部9は、その内周面により、第1孔10の外のコンクリート構造物Cの表面で削孔用工具30の側面33を囲繞しつつ支持するガイド孔部9gを含む。ガイド孔部9gの内周面は、支持部3の削孔用工具30の側面33を支持する面と一致する。
従って、第2削孔工程においては、孔口ガイド部9のガイド孔部9gに挿入された削孔用工具30の削孔ビット32は、その側面33をガイド孔部9gの内周面により支持されつつコンクリート構造物Cの表面から第2孔20を削孔することができる。コンクリート構造物Cの内部に進行した削孔ビット32は、連続してその側面33を支持部3により支持されつつ第2孔20を削孔する。孔口ガイド部9は、当接部2及び支持部3と一体化されている。孔口ガイド部9の材質は、当接部2及び支持部3と同様に、金属、硬質樹脂及び硬質ゴムのいずれか、又はこれらの組み合わせから構成されている。
本実施形態では、再削孔用治具1Fは、第1孔10の外のコンクリート構造物Cの表面で削孔用工具30の側面33を囲繞しつつ支持する孔口ガイド部9をさらに有するため、第2削孔工程における第2孔20の削孔位置の位置決めがより容易になる。
以下、本発明の第7実施形態について説明する。図11に示すように、本実施形態の再削孔用治具1Gは、孔口ガイド部9は、当接部2及び支持部3に対して着脱自在である。孔口ガイド部9は、当接部2に対して第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能である。本実施形態では、孔口ガイド部9は、上記第6実施形態のガイド孔部gに加えて摺動孔部9sをさらに含む。摺動孔部9sの内周面は、当接部2の外周面と一致し、摺動孔部9sの内周面と当接部2の外周面とが互いに嵌合する。従って、孔口ガイド部9を当接部2及び支持部3に対して固定しなければ、孔口ガイド部9は、当接部2に対して第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能である。なお、再削孔用治具1Gは、孔口ガイド部9を当接部2及び支持部3に対して適宜固定することが可能なイモネジ等の部材を有していてもよい。
再削孔用治具挿入工程においては、まず、当接部2及び支持部3を第1孔10の底面に当接する深さまで挿入する。次に、孔口ガイド部9がコンクリート構造物Cの表面に当接するまで、孔口ガイド部9を当接部2に対して第2孔20の削孔方向Dhに摺動させることにより、第1孔10の様々な深さに対応して、当接部2及び支持部3を第1孔10の中に配置し、孔口ガイド部9を第1孔10の外のコンクリート構造物Cの表面に配置することができる。
本実施形態によれば、孔口ガイド部9は、当接部2に対して第2孔20の削孔方向Dhに摺動可能であるため、例えば、削孔ビット32等の削孔用工具30が鉄筋Rに当たってしまったために削孔が中止された第1孔10の様々な深さにより対応し易くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。例えば、上記実施形態では、第1削孔工程における第1孔10の削孔がコンクリート構造物Cに埋設された既設の鉄筋Rのために中止された場合に、鉄筋Rを避けつつ第1孔10に重複して第2孔20を再削孔するために、本発明のコンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具1A等を適用する態様について中心に説明した。しかし、任意の閉じた形状の周上の位置に、複数の孔をその内周面が互いに交差するように重複して削孔することにより、削孔用工具30が一回の削孔で削孔することが不可能な大きな開口を開ける場合にも、本実施形態のコンクリート構造物の再削孔方法及びコンクリート構造物の再削孔用治具1A等を適用してもよい。
例えば、図12(A)に示すように、第1削孔工程として、コンクリート構造物Cに第1孔10としての第1連続孔h1が削孔される。図12(B)に示すように、再削孔用治具挿入工程として、第1削孔工程により削孔された第1孔10としての第1連続孔h1に、第1孔10の内周面11に当接する当接部2と、削孔用工具30の側面33を支持する支持部3とを有する再削孔用治具1Dが挿入され、第2削孔工程として、再削孔用治具挿入工程により第1孔10としての第1連続孔h1に挿入された再削孔用治具1Dの支持部3により削孔用工具30の側面33を支持しつつ、第1孔10の内周面11に新たに再削孔する第2孔20の内周面21が交差するように第1孔10に重複して第2孔20としての第2連続孔h2が削孔用工具30により再削孔される。第2連続孔h2は、第1連続孔h1の右側に削孔される。
図12(C)に示すように、第2削孔工程で再削孔された第2孔20としての第2連続孔h2を第1削孔工程で削孔された第1孔10として、第1削孔工程、再削孔用治具挿入工程及び第2削孔工程が同様に行われ、第2孔20としての第3連続孔h3が削孔用工具30により再削孔される。第3連続孔h3は、第2連続孔h2の右側に削孔される。図12(D)に示すように、同様にして、第4連続孔h4が、第3連続孔h3の右側に削孔される。図12(E)に示すように、同様にして、第5連続孔h5が、第4連続孔h4の下側に削孔される。以上の工程を繰り返し、第1連続孔h1、第2連続孔h2、第3連続孔h3、第4連続孔h4、第5連続孔h5、…の削孔される位置を任意の閉じた形状の周上の位置とすることにより、削孔用工具30が一回の削孔で削孔することが不可能な大きな開口を開けることができる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G…再削孔用治具、2…当接部、3…支持部、4A,4B,4C…板材、5…ボルト、5n…ナット、5h…ボルト孔部、6…皿ネジ、7…板材、8…摺動溝、9…孔口ガイド部、9g…ガイド孔部、9s…摺動孔部、10…第1孔、11…内周面、20…第2孔、21…内周面、30…削孔用工具、31…削孔ロッド、32…削孔ビット、33…側面、34…ボルト、35…板材、36…側面、37…駆動部、40…せん断補強鉄筋、50…充填材、C…コンクリート構造物、R…鉄筋、d1,d2,d3…距離、Dh…削孔方向、Dc…周方向、h1…第1連続孔、h2…第2連続孔、h3…第3連続孔、h4…第4連続孔、h5…第5連続孔。

Claims (10)

  1. コンクリート構造物に第1孔を削孔する第1削孔工程と、
    前記第1削孔工程により削孔された前記第1孔に、前記第1孔の内周面に当接する当接部と、削孔用工具の側面を支持する支持部とを有する再削孔用治具を挿入する再削孔用治具挿入工程と、
    前記再削孔用治具挿入工程により前記第1孔に挿入された前記再削孔用治具の前記支持部により前記削孔用工具の側面を支持しつつ、前記第1孔の内周面に新たに再削孔する第2孔の内周面が交差するように前記第1孔に重複して前記第2孔を前記削孔用工具により再削孔する第2削孔工程と、
    を備え、
    前記再削孔用治具は、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在であり、
    前記再削孔用治具は、前記第1孔の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材から構成され、前記当接部と前記支持部との間で積層される前記板材の枚数を変更することにより、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在である、コンクリート構造物の再削孔方法。
  2. コンクリート構造物に第1孔を削孔する第1削孔工程と、
    前記第1削孔工程により削孔された前記第1孔に、前記第1孔の内周面に当接する当接部と、削孔用工具の側面を支持する支持部とを有する再削孔用治具を挿入する再削孔用治具挿入工程と、
    前記再削孔用治具挿入工程により前記第1孔に挿入された前記再削孔用治具の前記支持部により前記削孔用工具の側面を支持しつつ、前記第1孔の内周面に新たに再削孔する第2孔の内周面が交差するように前記第1孔に重複して前記第2孔を前記削孔用工具により再削孔する第2削孔工程と、
    を備え、
    前記再削孔用治具は、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在であり、
    前記再削孔用治具は、前記支持部に対して着脱自在であり、前記支持部との間の距離がそれぞれ異なる複数の前記当接部のいずれかを選択して前記支持部に装着することにより、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在である、コンクリート構造物の再削孔方法。
  3. コンクリート構造物に第1孔を削孔する第1削孔工程と、
    前記第1削孔工程により削孔された前記第1孔に、前記第1孔の内周面に当接する当接部と、削孔用工具の側面を支持する支持部とを有する再削孔用治具を挿入する再削孔用治具挿入工程と、
    前記再削孔用治具挿入工程により前記第1孔に挿入された前記再削孔用治具の前記支持部により前記削孔用工具の側面を支持しつつ、前記第1孔の内周面に新たに再削孔する第2孔の内周面が交差するように前記第1孔に重複して前記第2孔を前記削孔用工具により再削孔する第2削孔工程と、
    を備え、
    前記再削孔用治具は、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在であり、
    前記再削孔用治具は、前記支持部に挿入される長さを変更しつつ前記支持部に装着可能な前記当接部を前記支持部に装着することにより、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在である、コンクリート構造物の再削孔方法。
  4. コンクリート構造物に第1孔を削孔する第1削孔工程と、
    前記第1削孔工程により削孔された前記第1孔に、前記第1孔の内周面に当接する当接部と、削孔用工具の側面を支持する支持部とを有する再削孔用治具を挿入する再削孔用治具挿入工程と、
    前記再削孔用治具挿入工程により前記第1孔に挿入された前記再削孔用治具の前記支持部により前記削孔用工具の側面を支持しつつ、前記第1孔の内周面に新たに再削孔する第2孔の内周面が交差するように前記第1孔に重複して前記第2孔を前記削孔用工具により再削孔する第2削孔工程と、
    を備え、
    前記再削孔用治具は、前記第1孔の外の前記コンクリート構造物の表面で前記削孔用工具の側面を囲繞しつつ支持する孔口ガイド部をさらに有する、コンクリート構造物の再削孔方法。
  5. 前記孔口ガイド部は、前記当接部に対して前記第2孔の削孔方向に摺動可能である、請求項に記載のコンクリート構造物の再削孔方法。
  6. 前記削孔用工具は、
    前記第2孔の削孔方向に対して延在する削孔ロッドと、
    前記削孔ロッドの先端で前記第2孔を削孔する削孔ビットと、
    前記削孔ロッドの末端で前記削孔ロッドを介して前記削孔ビットに削孔のための駆動力を付与する駆動部と、
    を有し、
    前記再削孔用治具の前記支持部は、前記当接部に対して前記削孔ロッドが前記第2孔の削孔方向に摺動可能なように前記削孔ロッドの側面を支持する、請求項のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の再削孔方法。
  7. 前記再削孔用治具の前記当接部は、前記当接部に対して前記駆動部が前記第2孔の削孔方向に摺動可能であり、且つ前記駆動部に対して前記当接部が前記第2孔の周方向に動かないように前記駆動部と一体化されている、請求項に記載のコンクリート構造物の再削孔方法。
  8. コンクリート構造物に削孔された第1孔に挿入されるコンクリート構造物の再削孔用治具であって、
    前記第1孔の内周面に当接する当接部と、
    前記コンクリート構造物に新たに第2孔を再削孔する削孔用工具の側面を支持する支持部と、
    を備え、
    前記支持部は、前記第1孔の内周面に前記第2孔の内周面が交差し、前記第1孔に重複して前記第2孔が再削孔されるように、前記削孔用工具の側面を支持し、
    前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在であり、
    前記第1孔の中で互いに積層可能な単数又は複数の板材から構成され、前記当接部と前記支持部との間で積層される前記板材の枚数を変更することにより、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在である、コンクリート構造物の再削孔用治具。
  9. コンクリート構造物に削孔された第1孔に挿入されるコンクリート構造物の再削孔用治具であって、
    前記第1孔の内周面に当接する当接部と、
    前記コンクリート構造物に新たに第2孔を再削孔する削孔用工具の側面を支持する支持部と、
    を備え、
    前記支持部は、前記第1孔の内周面に前記第2孔の内周面が交差し、前記第1孔に重複して前記第2孔が再削孔されるように、前記削孔用工具の側面を支持し、
    前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在であり、
    前記支持部に対して着脱自在であり、前記支持部との間の距離がそれぞれ異なる複数の前記当接部のいずれかを選択して前記支持部に装着することにより、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在である、コンクリート構造物の再削孔用治具。
  10. コンクリート構造物に削孔された第1孔に挿入されるコンクリート構造物の再削孔用治具であって、
    前記第1孔の内周面に当接する当接部と、
    前記コンクリート構造物に新たに第2孔を再削孔する削孔用工具の側面を支持する支持部と、
    を備え、
    前記支持部は、前記第1孔の内周面に前記第2孔の内周面が交差し、前記第1孔に重複して前記第2孔が再削孔されるように、前記削孔用工具の側面を支持し、
    前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在であり、
    前記支持部に挿入される長さを変更しつつ前記支持部に装着可能な前記当接部を前記支持部に装着することにより、前記当接部と前記支持部との間の距離を変更自在である、コンクリート構造物の再削孔用治具。
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