JP6899125B2 - 熱発電装置付き燃焼器具 - Google Patents

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Description

本発明は薪ストーブなどの燃焼器具に関し、更に詳しくは、薪などの燃料の燃焼によって発生する熱エネルギを利用して発電を行う熱発電装置付き燃焼器具に関する。
薪ストーブなどの小型の燃焼器具として、熱発電素子を用いて温度差発電を行うものが提案されている。特許文献1に記載の薪ストーブでは、その外周面に熱発電装置を配置し、それらの高温側を加熱し、それらの低温側を水冷して、温度差発電を行っている。特許文献2に記載の燃焼装置では、熱伝導性の素材を用いて燃焼室外室を付設し、その中に熱発電素子を入れて加熱し、熱発電素子の低温側に取り付けた放熱部材を燃焼室外室の外側に突出させることにより、熱発電素子に温度差を設けて発電を行っている。また、発生した電力をバッテリに蓄え、これを電源として電動機構を駆動している。一方、特許文献3に記載のバーナー式の燃焼装置では、吸気ファンによって一次空気流路を介して強制吸引される空気流を利用して熱発電素子の吸熱を行うようにしている。
実用新案登録第3190969号公報 特許第5410567号公報 特許第4803555号公報
薪ストーブなどの小型の燃焼器具における温度差発電においては、熱発電素子の高温側と低温側との間の温度差を維持することが困難な場合が多い。燃焼室が高温になると、熱発電素子の高温側と一緒にその低温側も温度が上がってしまう。十分な温度差を確保できないと発電効率が低下する。燃焼室温度の上昇による熱発電素子の高温側の温度上昇に伴って、熱発電素子の低温側からの吸熱量が多くなるように、熱発電素子の高温側の加熱機構と低温側の吸熱機構とを連動させることが望ましい。
従来においては、放熱部材などのヒートシンクを用いた自然放熱、あるいは、水冷による強制冷却により、熱発電素子の低温側の吸熱を行っている。これらの吸熱機構(冷却機構)は、熱発電素子の高温側の状態、すなわち、燃焼温度に連動して、熱発電素子の高温側と低温側との間の温度差が開く方向に機能するものではない。よって、熱発電素子の高温側と低温側との間の温度差を適切な状態に維持することができない場合が多い。
温度差を適切に管理するには、例えば、特許文献1に示されているように、各熱発電素子を経由する冷媒循環路を付設するなど、複雑で大掛かりな機構を用いる必要がある。このような機構は、薪ストーブなどの小型の燃焼器具のコスト高、寸法増加を招くので、好ましくない。また、薪ストーブなどにおける燃焼室筐体の壁面に熱発電素子を取り付けた場合には、燃焼温度の増加に伴って熱発電素子に過剰な熱負荷が掛かる場合があり、この点も考慮する必要がある。
本発明の目的は、このような点に鑑みて、複雑な機構を用いることなく、燃焼状態に応じて適切に熱発電素子から吸熱を行って温度差を確保・維持でき、また、熱発電素子に過剰な熱負荷を掛けることのない熱発電装置付き燃焼器具を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の熱発電装置付き燃焼器具では、燃焼器具に取り込まれる燃焼用空気の流れを熱発電素子の低温側の吸熱に利用し、燃焼エネルギを熱発電素子の高温側の加熱に用いて、熱発電素子の温度差を確保している。また、燃焼温度が高くなると燃焼用空気の消費量が増え、ドラフト効果による燃焼用空気の流量・流速が増加することを利用して、燃焼室の温度上昇に連動させて熱発電素子の低温側の吸熱能力を高くして、熱発電素子の耐熱性の範囲内において、その温度差を、常に広がる方向に保つようにしている。
すなわち、本発明の熱発電装置付き燃焼器具は、
燃焼器具筐体と、
燃焼器具筐体の内部に形成した燃焼室と、
外気を燃焼用空気として燃焼室に取り込むために、燃焼器具筐体の内部あるいは外部に設けた吸気路と、
燃焼室から燃焼ガスを外部に排出するための煙道と、
燃焼器具筐体の筐体底壁部分に取り付けた1台あるいは複数台の熱発電装置と
を有している。
また、熱発電装置は、
筐体底壁部分の下面に取り付けた熱伝導体と、
熱伝導体の下側に配置され、一端に外気導入口が開口し、他端が吸気路の上流端に連通しているヒートシンク用吸気管と、
熱伝導体とヒートシンク用吸気管の間に配置され、高温部が熱伝導体に接触し、低温部がヒートシンク用吸気管に接触し、高温部と低温部の間の温度差により発電を行う1組あるいは複数組の熱発電素子とを備えている。
本発明においては、燃焼器具筐体の底壁部分の下面に、熱伝導体を介して、熱発電素子を取り付けて、熱発電装置の高温側を加熱している。また、燃焼用空気を、熱発電素子の低温側に取り付けたヒートシンク用吸気管を経由させて燃焼室内に取り込むようにしている。燃焼室内の燃焼温度が上昇すると、それに応じて燃焼用空気の消費量が増加し、また、煙道を通る上昇気流の流量・流速も増加する。
このようなドラフト効果により、燃焼室内の燃焼温度の上昇に連動して、ヒートシンク用吸気管を流れる外気の流速が増加するので、燃焼温度の上昇に応じて、熱発電素子の低温側からの吸熱能力(冷却能力)が上がる。よって、燃焼温度が上昇しても、熱発電素子の高温側と低温側との間の温度差を維持でき、十分な発電を行わせることができる。また、熱発電装置の台数、各熱発電装置のヒートシンク用吸気管の管径などを適切に調整することにより、吸熱能力および発電効率を高めることができる。
次に、燃焼器具筐体の内部において、燃焼室と筐体底壁部分との間に、空気層、または、燃焼室から排出される燃焼ガスを煙道に導く熱気層を形成しておくことができる。燃焼室の壁面に直接に、熱発電素子の高温側の部分を配置した場合には、熱発電素子は燃焼室内の燃焼温度の変動による影響を直接受ける。空気層あるいは熱気層が緩衝層として機能して、熱発電素子の加熱温度の変動を抑制でき、また、熱発電素子に過剰な熱負荷が加わることを防止あるいは抑制できる。
次に、ヒートシンク用吸気管としては、放熱性を高めるために、その内部に、長さ方向に延びる複数の放熱フィンなどの放熱材を配置したものを用いることができる。また、製造コスト、装置寸法に余裕がある場合などにおいては、ヒートシンク用吸気管を水平に配置し、ヒートシンク用吸気管の下側部分を、冷媒液貯留部あるいは冷媒液循環路としてもよい。たとえば、複数の放熱フィンの間に水を供給し、水の気化熱によってヒートシンク用吸気管による熱発電素子の吸熱能力を高めることができる。
場合によっては、吸気路に吸気ファンを配置してもよく、煙道に排気ファンを配置してもよい。このようなファンを設けることにより、ヒートシンク用吸気管の吸熱能力を更に高めることができる。
一方、筐体底壁部分からヒートシンク用吸気管への放射熱を遮断するための熱遮蔽材を配置してもよい。例えば板材の表面に遮熱塗料を塗布したものを用いることができる。熱遮蔽材によって放射熱によりヒートシンク用吸気管が加熱されることを防止できる。
本発明を適用した熱発電装置付き暖炉の一例を示す平面図、正面図、左側面図、右側面図、x−x線断面図および熱発電装置の部分を示す説明図である。 本発明を適用した熱発電装置付き燃焼炉の一例を示す平面図、正面図、左側面図および右側面図、y−y線断面図、x−x線断面図およびx´−x´線断面図である。 図2Aの燃焼炉の底面側を示す斜視図および熱発電装置のヒートシンク用吸気管の部分を示す説明図である。 図2Aの燃焼炉に水の気化熱を利用した水冷機構を付設した場合の一例を示す平面図、y−y線断面図、x−x線断面図および熱発電装置のヒートシンク用吸気管を示す説明図である。 図2Aの燃焼炉に排気ファンおよび吸気ファンを取り付けた場合の例を示す平面図、左側面図およびx−x線断面図である。 図2Aの燃焼炉に複数台の熱発電装置を取り付けた場合の例を示す平面図、正面図、左側面図、右側面図、y−y線断面図、x−x線断面図およびx´−x´線断面である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態に係る熱発電装置付き燃焼器具を説明する。なお、以下に述べる各例は本発明の一例を示すものであり、本発明は各例の構成に限定されるものではない。
[実施の形態1]
図1(a)〜1(f)は、実施の形態1に係る熱発電装置付き暖炉を示す平面図、正面図、左側面図、右側面図、x−x線断面図および熱発電装置の部分を示す説明図である。熱発電装置付き暖炉1(以下、単に「暖炉1」と呼ぶ。)は、例えば、薪ストーブであり、円筒状の燃焼炉筐体2を備えている。燃焼炉筐体2は前後4本の支持パイプ3によって横置き状態に支持されている。燃焼炉筐体2の前面2aには開閉扉4が取り付けられている。燃焼炉筐体2の内部には、その底側の部位に、前後方向に水平に延びる長方形の底板5が配置されている。底板5の上側の部分が燃焼室6であり、その下側の部分は、底板5と燃焼炉筐体2とによって囲まれた空気層7となっている。
燃焼炉筐体2の外側において、その左側における前面2a側の部位には、上下方向に延びる矩形筒状の鉄パイプによって規定される吸気路8が取り付けられている。吸気路8の途中位置にはダンパー8aが配置されている。吸気路8の上端部は、燃焼炉筐体2の側に直角に折れ曲がり、当該燃焼炉筐体2の壁を貫通して内側の燃焼室6内に延びている。燃焼室6内の吸気路部分8bは、燃焼室6内を後方に向けて水平に延びている。また、吸気路部分8bには、下方に開口した燃焼空気噴出し口8cが形成されている。燃焼炉筐体2の後端面2bの側の上面部分には、上方に延びる煙突9が取り付けられている。煙突9によって規定される煙道9aの下端は、燃焼室6の後端側の天井面に開口している。
燃焼炉筐体2における前側の底壁部分2cには、その下側から1台の熱発電装置10が水平に取り付けられている。熱発電装置10は、図1(f)に示すように、底壁部分2cの下面に下側から取り付けた板状の熱伝導体11と、熱伝導体11の下面に取り付けた2組の熱発電素子12と、これらの熱発電素子12を挟み、下側から取り付けたヒートシンク用吸気管13とを備えている。また、底壁部分2cからヒートシンク用吸気管13への放射熱を遮断するために、遮蔽塗料が塗布された熱遮蔽材14が配置されている。熱遮蔽材14は、熱伝導体11を取り囲むように当該熱伝導体11に取り付けられている。熱遮蔽材14によって、底壁部分2cとヒートシンク用吸気管13の上面部分との間が熱的に遮断された状態となっている。
左右方向に水平にヒートシンク用吸気管13は、例えば、熱伝導性の良い素材からなる矩形筒形状をしている。ヒートシンク用吸気管13における右側の端は横方向に開口した外気導入口13aとなっており、反対側の開口端13bには、吸気路8の下端部が直角に折れ曲がった状態で接続されている。ヒートシンク用吸気管13の内部には、その長さ方向に延びる複数枚の放熱フィン13cが配列されている。放熱フィン13cは、一定間隔で縦置き状態に配列され、各放熱フィン13cの間には細幅の空気流路が形成されている。
熱伝導体11とヒートシンク用吸気管13の間に配置されている熱発電素子12のそれぞれは、その高温部12aが熱伝導体11に接触し、その低温部12bがヒートシンク用吸気管13の上面に接触している。熱発電素子12は、高温部12aと低温部12bとの間の温度差により発電を行う。各熱発電素子12において発生した電力は、不図示のリード線を介して、例えば、不図示の蓄電装置に蓄えられる。なお、熱発電素子12の数は2組に限定されるものではない。
この構成の暖炉1において、燃焼用空気は、図1(e)に矢印で示すように、外気導入口13aから取り込まれ、ヒートシンク用吸気管13を通って吸気路8に流れ込み、吸気路8を通って、燃焼室6内に開口している燃焼空気噴出し口8cから燃焼室6内に供給される。また、燃焼室6内での薪の燃焼により発生した燃焼ガスは、燃焼室6の後端側に開口している煙道9aを通って上方に流れ出して外部に放出される。
燃焼によって発生した熱によって、燃焼室6の下側の空気層7が加熱され、その下側の燃焼炉筐体2の底壁部分2cが加熱される。底壁部分2cの下側には熱発電装置10の熱伝導体11が取り付けられており、熱伝導体11を介して、その下側の熱発電素子12の高温部12aが加熱される。これに対して、熱発電素子12の低温部12bは、ヒートシンク用吸気管13の上面に接触している。上記のように、外気が最初にヒートシンク用吸気管13を通って流れ込み、その内部に配置されている放熱フィン13cの間を通って吸気路8の側に流れ込む。したがって、熱発電素子12の低温部12bの吸熱が、ヒートシンク用吸気管13によって行われ、低温部12bは外気温に近い温度状態に保持される。
燃焼が進み、燃焼室6内の温度が上昇すると、熱発電素子12の高温部12aも加熱されて温度が上昇する。また、ドラフト効果により、吸気エネルギも上昇するので、ヒートシンク用吸気管13の放熱フィン13cに沿って流れる外気の流量・流速も上昇し、ヒートシンク用吸気管13による熱発電素子12の低温部12bの吸熱能力も高まる。このように、燃焼状態に応じて(連動して)吸熱能力も変化するので、熱発電素子12の高温部12aと低温部12bとの間の温度差を所定の状態に維持できる。
[実施の形態2]
図2A(a)〜2A(g)は、実施の形態2に係る熱発電装置付き燃焼炉を示す平面図、正面図、左側面図および右側面図、y−y線断面図、x−x線断面図およびx´−x´線断面図である。また、図2B(a)、2B(b)は、図2Aの燃焼炉の底面側を示す斜視図および熱発電装置のヒートシンク用吸気管の部分を示す説明である。
本例の熱発電装置付き燃焼炉21(以下、単に「燃焼炉21」と呼ぶ。)は、例えば、薪を燃料としている。燃焼炉21は、直方体状の燃焼炉筐体22を備え、その前面22aに開閉扉24が取り付けられている。燃焼炉筐体22の内部は、底板25a、左右の側板25b、25c、背面板25dおよび天板25eによって区画され、前側に開口した燃焼室26が形成されている。
燃焼室26の背面板25dと、その後ろ側の燃焼炉筐体22の背面壁22bとの間は、垂直仕切り板25fが配置され、垂直仕切り板25fによって吸気路28が形成されている。吸気路28は、燃焼炉筐体22の底壁部分22cの背面側の部位に開口する吸気口28aを備えている。吸気路28は、吸気口28aの側から、垂直仕切り板25fと背面壁22bとの間を通って上昇し、垂直仕切り板25fの上端と天板25eとの間を通り、背面板25dと垂直仕切り板25fとの間を通って降下している。吸気路28は、垂直仕切り板25fに形成した複数個所の燃焼空気噴出し口28cを介して、燃焼室26に連通している。
また、燃焼炉筐体22と燃焼室26との間には、燃焼室26の底面、左右の側面および天面を取り囲む状態に熱気層27が形成されている。熱気層27は、燃焼炉筐体22の内周面と、底板25a、左右の側板25b、25cおよび天板25eとの間に形成されている。熱気層27は、右側の側板25cの上端と天板25eとの間の隙間を介して燃焼室26に連通している。燃焼炉筐体22の天面部分には上方に延びる煙突29が取り付けられている。煙突29によって規定される煙道29aの下端は、燃焼炉筐体22の天面部分と、その下側の天板25eとの間に形成されている天面側の熱気層27の部分に連通している。天板25eにはダンパー25gが取り付けられている。
燃焼炉筐体22における底壁部分22cには、その下側から1台の熱発電装置30が水平に取り付けられている。熱発電装置30は、底壁部分22cの下面に下側から取り付けた板状の熱伝導体31と、熱伝導体31の下面に取り付けた2組の熱発電素子32と、熱発電素子32を挟み、下側から取り付けたヒートシンク用吸気管33とを備えている。なお、図1に示す場合と同様に、底壁部分22cからヒートシンク用吸気管33への放射熱を遮断するために、これらの間に、熱遮蔽材を配置することもできる。また、熱発電素子32の数は2組に限定されるものではない。
ヒートシンク用吸気管33は、例えば、熱伝導性の良い素材からなる矩形筒形状をしている。ヒートシンク用吸気管33は、図2B(b)に示すように、外気導入口33aを備えた左右方向に延びる吸気管部分33bと、吸気管部分33bから背面側に向かって直角に折れ曲がって延びる吸気管部分33cとを備えている。この吸気管部分33cの後端は、燃焼炉筐体22内に形成されている吸気路28の吸気口28aに連通している。
ヒートシンク用吸気管33において、外気導入口33aの側の吸気管部分33bの内部には、ダンパー33dが取り付けられている。吸気路28の吸気口28aに繋がっている吸気管部分33bはヒートシンクとして機能する管部分であり、この内部には、その長さ方向に延びる複数枚の放熱フィン33eが配置されている。放熱フィン33eは、一定間隔で縦置き状態に配列されており、各放熱フィン33eの間に、細巾の空気流路が形成されている。
熱伝導体31とヒートシンク用の吸気管部分33cとの間に配置されている熱発電素子32は、その高温部32aが熱伝導体31に接触し、その低温部32bがヒートシンク用の吸気管部分33cの上面に接触している。熱発電素子32は、高温部32aと低温部32bとの間の温度差により発電を行う。熱発電素子32において発生した電力は、不図示のリード線を介して、例えば、不図示の蓄電装置に蓄えられる。
図2A(e)、(f)、(g)を参照して説明すると、燃焼用空気は、燃焼炉21における最も低い位置である底に開口している外気導入口33aから取り込まれ、ヒートシンク用吸気管33を通って吸気路28に流れ込み、吸気路28を通って、燃焼空気噴出し口28cから燃焼室26内に供給される。また、燃焼室26内での薪の燃焼により発生した燃焼ガスは、燃焼室26の側板25cの上端と天板25eとの間を通って熱気層27に入り込み、その右側の部分、底側の部分、左側の部分および天板側の部分を経由して、煙道29aに流れ込み、ここを上昇して外部に放出される。
燃焼によって発生した熱によって、燃焼室26の下側の熱気層27の部分が加熱され、その下側の燃焼炉筐体22の底壁部分22cが加熱される。底壁部分22cの下側には熱発電装置30の熱伝導体31が取り付けられており、熱伝導体31を介して、その下側の熱発電素子32の高温部32aが加熱される。これに対して、熱発電素子32の低温部32bは、ヒートシンク用の吸気管部分33cの上面に接触している。外気が外気導入口33aからヒートシンク用吸気管33に流れ込み、その後側の部分に配置されている放熱フィン33eの間を通って吸気路28の側に流れ込む。したがって、熱発電素子32の低温部32bの吸熱が、ヒートシンク用吸気管33によって行われ、低温部32bは外気温に近い温度状態に保持される。
また、燃焼が進み、燃焼室26内の温度が上昇すると、熱発電素子32の高温部32aも加熱されて温度が上昇する。これに伴って吸気エネルギも上昇するので、ヒートシンク用吸気管33の放熱フィン33eに沿って流れる外気の流量・流速も上昇し、ヒートシンク用吸気管33による熱発電素子32の低温部32bの吸熱能力も高まる。このように、燃焼状態に応じて(連動して)吸熱能力も変化するので、熱発電素子32の高温部32aと低温部32bとの間の温度差を所定の状態に維持できる。
[実施の形態2の改変例1]
図3(a)〜3(d)は、上記の燃焼炉21の改変例を示す平面図、y−y線断面図、x−x線断面図および熱発電装置のヒートシンク用吸気管を示す説明図である。本例の燃焼炉41は、上記の燃焼炉21の熱発電装置30に水冷機構を付設してある。本例の燃焼炉41における水冷機構の部分以外は、上記の燃焼炉21と実質的に同一であるので、それらの説明は省略する。
本例の燃焼炉41では、その熱発電装置30Aのヒートシンク用吸気管33を水冷できるようにしている。ヒートシンク用吸気管33の吸気管部分33cには、その下面部分の下側に冷媒液である水の貯留部42を設けてある。また、各放熱フィン33eの間には、貯留部42の水を毛細管力によって吸い上げ可能な素材、例えば紙片43が配置されている。各紙片43の下端部は貯留部42の水に浸漬させる。貯留部42は、給水管44を介して、給水タンク45に繋がっている。給水タンク45からは例えば、水頭差により水が補給される。貯留部42を冷却液循環路として、水などの冷媒液を循環させることも可能である。
外気は、ヒートシンク用吸気管33を流れて、湿気を含み、その状態で燃焼室26に供給されて燃焼用空気として消費される。湿気を含むことにより、燃焼温度が高くなり、熱発電素子32の高温部32aが、より高温になる。また、ヒートシンク用吸気管33は水の気化熱によって効率良く冷却されるので、熱発電素子32の低温部32bの温度を下げることができる。よって、熱発電素子32の高温部32aと低温部32bとの間の温度差を広くでき、また、その状態を維持できる。よって、効率良く発電を行うことができる。
[実施の形態2の改変例2]
図4(a)〜(c)は、前述の燃焼炉21の別の改変例を示す平面図、左側面図およびx−x線断面図である。本例の燃焼炉51は、前述の燃焼炉21に、強制吸気用の吸気ファンおよび強制排気用の排気ファンを取り付けたものである。これ以外の構成は、上記の燃焼炉21と同一であるので、それらの説明は省略する。
本例の燃焼炉51では、その煙道29aの途中位置に排気ファン52を取り付けてあり、強制排気を行うことが可能である。また、吸気路28の途中位置に吸気ファン53を取り付けてあり、強制吸気が可能である。これらのファンの駆動を適切に制御することにより、効率の良い燃焼を実現でき、また、熱発電素子32の高温部32aと低温部32bとの間の温度差を確保・維持して効率の良い発電動作を実現できる。
[実施の形態2の改変例3]
図5(a)〜(g)は、前述の燃焼炉21の更に別の改変例を示す平面図、正面図、左側面図、右側面図、y−y線断面図、x−x線断面図およびx´−x´線断面である。本例の燃焼炉61は、前述の燃焼炉21において、熱発電装置30を複数台に変更したものである。本例では、3台の熱発電装置30Bを燃焼炉筐体22の底壁部分22cの下面に取り付けてある。各熱発電装置30Bは、前述の熱発電装置30における吸気管部分33bが省略された構成となっており、吸気管部分33cのみを備え、その前端面に、前方に開口した外気導入口33aが形成されている。これ以外の構成は、上記の燃焼炉21と同一であるので、それらの説明は省略する。
燃焼炉61の容積等に応じて熱発電装置30Bの台数を増減することにより、効率の良い燃焼を実現でき、また、各熱発電装置30Bにおいて効率の良い発電動作を実現できる。
1 熱発電装置付き暖炉(暖炉)
2 燃焼炉筐体
2a 前面
2b 後端面
2c 底壁部分
3 支持パイプ
4 開閉扉
5 底板
6 燃焼室
7 空気層
8 吸気路
8a ダンパー
8b 吸気路部分
8c 燃焼空気噴出し口
9 煙突
9a 煙道
10 熱発電装置
11 熱伝導体
12 熱発電素子
12a 高温部
12b 低温部
13 ヒートシンク用吸気管
13a 外気導入口
13b 開口端
13c 放熱フィン
14 熱遮蔽材
21 熱発電装置付き燃焼炉(燃焼炉)
22 燃焼炉筐体
22a 前面
22b 背面壁
22c 底壁部分
24 開閉扉
25a 底板
25b、25c 側板
25d 背面板
25e 天板
25f 垂直仕切り板
25g ダンパー
26 燃焼室
27 熱気層
28 吸気路
28a 吸気口
28c 燃焼空気噴出し口
29 煙突
29a 煙道
30、30A、30B 熱発電装置
31 熱伝導体
32 熱発電素子
32a 高温部
32b 低温部
33 ヒートシンク用吸気管
33a 外気導入口
33b、33c 吸気管部分
33d ダンパー
33e 放熱フィン
41 燃焼炉
42 貯留部
43 紙片
44 給水管
45 給水タンク
51 燃焼炉
52 排気ファン
53 吸気ファン
61 燃焼炉

Claims (6)

  1. 燃焼器具筐体と、
    前記燃焼器具筐体の内部に形成した燃焼室と、
    外気を燃焼用空気として前記燃焼室に取り込むために、前記燃焼器具筐体の内部あるいは外部に設けた吸気路と、
    前記燃焼室から燃焼ガスを外部に排出するための煙道と、
    前記燃焼器具筐体の筐体底壁部分の下側に取り付けた1台あるいは複数台の熱発電装置と
    を有しており、
    熱発電装置は、
    前記筐体底壁部分の下面に取り付けた熱伝導体と、
    前記熱伝導体の下側に配置され、一端に外気導入口が開口し、他端が前記吸気路の上流端に連通しているヒートシンク用吸気管と、
    前記熱伝導体と前記ヒートシンク用吸気管の間に配置され、高温部が前記熱伝導体に接触し、低温部が前記ヒートシンク用吸気管に接触し、前記高温部と前記低温部の間の温度差により発電を行う1組あるいは複数組の熱発電素子と
    を備えており、
    前記燃焼器具筐体の内部において、前記燃焼室の底面を規定している底板によって、前記燃焼室と前記筐体底壁部分との間が仕切られて、空気層、または、前記燃焼室から排出される燃焼ガスを前記煙道に導く熱気層が形成されている熱発電装置付き燃焼器具。
  2. 請求項1において、
    前記ヒートシンク用吸気管は水平に延びており、
    前記ヒートシンク用吸気管の下側部分は、冷媒液貯留部あるいは冷媒液循環路となっている熱発電装置付き燃焼器具。
  3. 請求項2において、
    前記ヒートシンク用吸気管の内部には、複数枚の放熱フィンが所定の間隔で配列され、
    前記放熱フィンの下側部分には冷媒液である水の貯留部が形成され、
    前記放熱フィンの間には、前記貯留部の水を毛細管力によって吸い上げる部材が配置されている熱発電装置付き燃焼器具。
  4. 燃焼器具筐体と、
    前記燃焼器具筐体の内部に形成した燃焼室と、
    外気を燃焼用空気として前記燃焼室に取り込むために、前記燃焼器具筐体の内部あるいは外部に設けた吸気路と、
    前記燃焼室から燃焼ガスを外部に排出するための煙道と、
    前記燃焼器具筐体の筐体底壁部分の下側に取り付けた1台あるいは複数台の熱発電装置と
    を有しており、
    熱発電装置は、
    前記筐体底壁部分の下面に取り付けた熱伝導体と、
    前記熱伝導体の下側に配置され、一端に外気導入口が開口し、他端が前記吸気路の上流端に連通しているヒートシンク用吸気管と、
    前記熱伝導体と前記ヒートシンク用吸気管の間に配置され、高温部が前記熱伝導体に接触し、低温部が前記ヒートシンク用吸気管に接触し、前記高温部と前記低温部の間の温度差により発電を行う1組あるいは複数組の熱発電素子と
    を備えており、
    前記ヒートシンク用吸気管は水平に延びており、
    前記ヒートシンク用吸気管の下側部分は、冷媒液貯留部あるいは冷媒液循環路となっており、
    前記ヒートシンク用吸気管の内部には、複数枚の放熱フィンが所定の間隔で配列され、
    前記放熱フィンの下側部分には冷媒液である水の貯留部が形成され、
    前記放熱フィンの間には、前記貯留部の水を毛細管力によって吸い上げる部材が配置されている熱発電装置付き燃焼器具。
  5. 請求項1または4において、
    前記吸気路に配置した吸気ファン、および、前記煙道に設けた排気ファンのうちの一方あるいは双方を備えている熱発電装置付き燃焼器具。
  6. 請求項1または4において、
    前記熱発電装置は、前記筐体底壁部分から前記ヒートシンク用吸気管への放射熱を遮断するための熱遮蔽材を備えている熱発電装置付き燃焼器具。
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