JP6899073B2 - エアゾール装置 - Google Patents
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Description
エアゾール装置は、例えば殺虫剤などに用いる場合、噴霧対象となる害虫の種類や位置、大きさ等によって、至近距離から噴射することが必要であることもある反面、使用者の安全性の確保や狭小箇所への噴霧のため、ある程度離れた距離から噴霧することが必要であることも多い。
しかしながら、エアゾール装置の利用においては、ノズルの長短だけではなく、噴射方向を自在に調節するというニーズが存在するが、上記特許文献1に開示された吐出切り替え機能付スプレー容器では、噴霧方向を自在に調節することはできないという問題がある。
すなわち、スプレーノズルは、ノズル先端を噴霧する箇所に近づけ、正しい位置に噴霧させる目的に使用されることから、通常、ノズルの噴出孔はノズル先端面に設けられ、ノズルの長手方向に噴射される。そのため、機械内部の狭い箇所にあるナット、ベアリング、ギヤボックスあるいはヒンジ機構部品に対してグリスや錆止めを噴射する際、ノズルを挿し込んだ方向に対して垂直方向に噴射したい場合に、スプレー缶を横や斜めに傾けて噴射方向を調整するだけでは不十分である。
しかしながら、上記特許文献2に開示されたエアゾール缶容器キャップ装置は、あくまでもノズルの前方から噴射可能な1本のノズルを上下左右に折り曲げて噴射角度を変えるものであるので、噴射角度の調整には限界があり、例えば、ノズルを挿し込んだ方向に対して垂直方向に噴射するといったことは困難である。
前方噴射ノズルと側方噴射ノズルは、使用時にはノズルキャップ側部に正対させ、使用しない場合には、ノズルを折畳んでおくことが可能であり、しかもノズルキャップからは外れない構造となっているため、高所作業等の場合において、部品の落下事故等を防止することができる。また、側方噴射ノズルは、ノズルの軸中心に回動自在となっているため、上下左右に自由に噴霧可能となっている。
このように、前方噴射ノズルと側方噴射ノズルの2本のノズルが設けられることにより、噴霧対象物の位置や向きに応じて、的確に液剤を噴霧できる構造である。
噴霧対象物が近距離に存在する場合、細長い前方噴射ノズルでは噴霧しづらい場合が存在する。そのため、近距離用噴出孔を設けることで、より利便性を向上させることができる。
また、ノズル先端面に設けられた噴出孔と近距離用噴出孔の径は、異なる長さに設けられてもよい。径を異なる長さとすることにより、噴霧対象物の性質、形状等に適合した噴霧が可能となる。
マーカが設けられることにより、スプレーノズルの噴出孔の開口方向を確認しながら、容易にノズルの軸芯に対して略垂直の方向に向けて噴出させることができる。
また、マーカの形状や材質としては、コストを削減するため、例えば、ノズルの根元部の外周縁部に帯状テープが巻き付けられ、該テープの両端部同士が接着された突起物であってもよい。
実施例1のエアゾール装置において、近距離用の噴出孔を使用した噴射について、図1〜8を参照しながら説明する。
図1〜7は、実施例1のエアゾール装置の外観図を示しており、図1は斜視図、図2は正面図、図3は左側面図、図4は右側面図、図5は背面図、図6は平面図、図7は底面図を示している。また、図8は近距離用噴出孔からの噴出イメージ図を示している。
前方噴射ノズル4は、ノズル先端面に噴出孔5が設けられ、根元部に近距離用の噴出孔6が設けられている。これに対して、側方噴射ノズル1は、ノズル先端面が塞がれ、ノズル先端部のノズル側面に噴出孔2が設けられている。
したがって、かかる状態で噴射ボタン9を押下すると、近距離用の噴出孔6から矢印12aの方向に向けて液剤13が噴射される。
実施例1のエアゾール装置において、前方噴射ノズルを使用した噴射について、図9及び10を参照しながら説明する。
図9は、前方噴射ノズルの説明図であり、(1)は平面図、(2)は左側面図、(3)は斜視図を示している。図10は、前方噴射ノズルからの噴出イメージ図を示している。
したがって、かかる状態で噴射ボタン9を押下すると、前方噴射ノズル4の噴出孔5から矢印12bの方向に向けて液剤13が噴射される。
実施例1のエアゾール装置において、側方噴射ノズルを使用した噴射について、図11〜13を参照しながら説明する。
図11は、側方噴射ノズルの説明図であり、(1)は平面図、(2)は右側面図、(3)は斜視図を示している。図12は、側方噴出孔の説明図であり、(1)は正面図、(2)は右側面図、(3)は斜視図を示している。また、図13は、側方噴射ノズルからの噴出イメージ図を示している。
したがって、かかる状態で噴射ボタン9を押下すると、側方噴射ノズル1の噴出孔2から矢印12cの方向に向けて液剤13が噴射される。
また、側方噴射ノズル1の根元部には樹脂性の突起であるマーカ3が設けられている。マーカ3の指し示す方向は矢印12dに示す通りであり、側方噴射ノズル1において噴出孔2から液剤が噴射される方向は矢印12cに示す通りである。そして、矢印(12c,12d)は同じ方向を向いている。そのため、マーカ3を目印にして、噴出孔2の開口方向を確認することができる構造となっている。
したがって、例えば、狭小箇所に側方噴射ノズル1を挿し込んで、マーカ3の位置を確認しながら、噴射方向を調整し、噴霧対象物に対して的確に液剤を噴射することが可能である。
2,5,6 噴出孔
3 マーカ
4 前方噴射ノズル
7 可動部
7a 可動軸
8 エアゾール容器
9 噴射ボタン
10 エアゾール装置
11 キャップ部
12a〜12d 矢印
13 液剤
Claims (4)
- エアゾール容器の上部に設けられたノズルキャップの側部に、折畳み式の2本の細長い管状のスプレーノズルが突設されたエアゾール装置であって、
前記スプレーノズルは、
ノズル先端面に噴出孔が設けられた前方噴射ノズルと、
ノズル先端面が塞がれ、ノズル先端部のノズル側面に噴出孔が設けられた側方噴射ノズルから成り、
ノズルキャップ側部に前記前方噴射ノズルを正対させて、前記側方噴射ノズルを折畳んだ状態では、前記側方噴射ノズル内の流路は塞がれ、前記側方噴射ノズルの噴出孔からは液剤が噴射されない状態となり、同時に、前記前方噴射ノズルの噴出孔から液剤が噴射される状態となり、
ノズルキャップ側部に前記側方噴射ノズルを正対させて、前記前方噴射ノズルを折畳んだ状態では、前記前方噴射ノズル内の流路は塞がれ、前記前方噴射ノズルの噴出孔からは液剤が噴射されない状態となり、同時に、前記側方噴射ノズルの噴出孔から液剤が噴射される状態となることを特徴とするエアゾール装置。 - 前記前方噴射ノズルには、更に近距離用噴出孔が1箇所設けられ、
前記前方噴射ノズル及び前記側方噴射ノズルを折畳んだ状態では、前記近距離用噴出孔から噴射される状態となることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール装置。 - 前記側方噴射ノズルには、
前記噴出孔からノズルの軸芯に対して略平行に位置するノズルの根元部に、前記噴出孔の開口方向を確認するためのマーカが設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアゾール装置。 - 前記マーカは、ノズルの根元部に固着された樹脂製突起物であることを特徴とする請求項3に記載のエアゾール装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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ID=65636795
Family Applications (1)
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JP2017157245A Active JP6899073B2 (ja) | 2017-08-16 | 2017-08-16 | エアゾール装置 |
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- 2017-08-16 JP JP2017157245A patent/JP6899073B2/ja active Active
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