以下、本発明の実施の形態(以降、「本実施形態」と表す。)について説明する。本実施形態では、子ども等の監視対象者の行動を、親等の監視者が効果的に監視可能な行動監視システム1について説明する。
<全体構成>
まず、本実施形態に係る行動監視システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る行動監視システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る行動監視システム1には、複数の端末10と、サーバ装置20と、スケジュール管理装置30とが含まれる。これら複数の端末10と、サーバ装置20と、スケジュール管理装置30とは、例えばインターネット等の任意の通信ネットワークNを介して通信可能に接続される。
端末10は、監視対象者(以降、「監視対象ユーザ」とも表す。)や監視者(以降、「監視ユーザ」とも表す。)が利用するスマートフォン等の携帯型の情報処理装置である。ここで、端末10は、スマートフォンに限られず、例えば、ウェアラブルデバイスやタブレット端末等であってもよい。ただし、端末10には、ユーザの行動を特定するためのセンサ情報を生成可能な各種センサ(例えば、GPS(Global Positioning System)受信機、加速度センサ、気圧センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ等)が搭載されているものとする。
なお、監視対象ユーザとしては、例えば、子ども等が挙げられ、監視ユーザとしては、例えば、子どもの親等が挙げられる。ただし、これは一例であって、例えば、監視対象ユーザとしては高齢者等も挙げられる。
以降では、監視対象ユーザが利用する端末10を「監視対象端末10A」とも表し、監視ユーザが利用する端末10を「監視端末10B」とも表す。また、複数の監視端末10Bの各々を区別して表す場合は、「監視端末10B−1」、「監視端末10B−2」等と表記する。なお、本実施形態では、監視対象端末10Aは1台であることを想定して説明するが、監視対象端末10Aは複数であってもよい。
端末10には、1以上のプログラム(又はプログラムモジュール)により構成される通知制御アプリケーション100が搭載(インストール)されている。
監視対象端末10Aは、通知制御アプリケーション100により、例えば、各種センサからセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報をサーバ装置20に送信する。これにより、監視対象端末10Aのユーザ(つまり、監視対象ユーザ)の行動がサーバ装置20で推定される。なお、行動には、後述するように、例えば、監視対象ユーザが歩行していることを示す「歩行」、監視対象ユーザが停止していることを示す「停止」、監視対象ユーザが電車で移動していることを示す「電車移動」等がある。
また、監視端末10Bは、通知制御アプリケーション100により、例えば、監視対象ユーザの行動をアイコンの表示等によって通知する。このとき、監視端末10Bは、例えば、監視対象ユーザが予定外の行動を行ったり、予定外の場所に向かったりした場合等に、この予定外のレベルに応じてアイコン等の表示態様を変更して通知する。これにより、監視ユーザは、監視対象ユーザの行動を監視することができ、監視対象ユーザが予定外の行動を行ったことを知ることができる。なお、予定外のレベル(以降、「予定外レベル」とも表す。)は、予定に対して、現在の行動がどの程度乖離しているか(ずれているか)を表す。
サーバ装置20は、例えば、監視対象端末10Aから各種センサ情報を受信して、これら各種センサ情報から行動(つまり、監視対象ユーザの行動)を推定した上で、推定した行動に応じた通知制御情報を監視端末10Bに送信する。通知制御情報とは、後述するように、監視端末10Bでの通知内容(例えば、アイコンの表示態様等)を制御するための情報である。なお、サーバ装置20は、例えば、1以上のコンピュータにより実現される。
監視端末10Bに通知制御情報が送信されることで、当該監視端末10Bでは、この通知制御情報に応じたアイコンの表示等が行われる。これにより、監視ユーザは、監視対象ユーザの行動を監視することができる。
ただし、後述するように、サーバ装置20は、監視端末10Bからも各種センサ情報を受信して、これらの各種センサ情報から行動(つまり、監視ユーザの行動)を推定した上で、推定した行動に応じた通知制御情報を監視対象端末10Aに送信してもよい。監視対象端末10Aに通知制御情報が送信されることで、当該監視対象端末10Aでは、この通知制御情報に応じたアイコンの表示等が行われ、監視対象ユーザは、監視ユーザにより適切に監視されていることを知ることができる。これにより、例えば、監視対象ユーザである子どもは、監視ユーザである親により適切に監視されているという安心感を得ることができる。
サーバ装置20には、機能部として、行動推定部201と、通知特定部202と、通知指示部203とが含まれる。これら各機能部は、例えば、サーバ装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサに実行させる処理により実現される。
また、サーバ装置20には、記憶部として、行動情報記憶部210と、通知制御情報記憶部220とが含まれる。これら各記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部が、サーバ装置20と通信ネットワークNを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていてもよい。
行動推定部201は、各種センサ情報から行動(つまり、監視対象ユーザの行動)を推定する。そして、行動推定部201は、スケジュール情報記憶部310を参照して、推定した行動が予定通りであるか否か(つまり、スケジュール通りであるか否か)を判定した上で、推定した行動に関する情報である行動情報を行動情報記憶部210に記憶させる。
通知特定部202は、行動情報記憶部210及び通知制御情報記憶部220を参照して、行動推定部201によって推定された行動の行動情報から、端末10に送信する通知制御情報を特定する。
通知指示部203は、通知特定部202によって特定された通知制御情報を端末10(監視対象端末10A若しくは監視端末10B又はその両方)に送信する。
行動情報記憶部210には、行動情報が記憶されている。また、通知制御情報記憶部220には、通知制御情報が記憶されている。行動情報及び通知制御情報の詳細については後述する。
スケジュール管理装置30は、監視対象ユーザや監視ユーザのスケジュールを管理する。なお、スケジュール管理装置30は、例えば、1以上のコンピュータにより実現される。
スケジュール管理装置30には、記憶部として、スケジュール情報記憶部310が含まれる。当該記憶部は、例えば、HDDやSSD等の補助記憶装置を用いて実現可能である。
スケジュール情報記憶部310には、監視対象ユーザや監視ユーザのスケジュールに関する情報であるスケジュール情報が記憶されている。スケジュール情報の詳細については後述する。
なお、図1に示す行動監視システム1の構成は一例であって、他の構成であってもよい。例えば、スケジュール情報記憶部310は、サーバ装置20が有していてもよい。又は、各端末10がスケジュール情報を管理しており、サーバ装置20の行動推定部201は、このスケジュール情報を参照してもよい。
また、例えば、上記の通知制御情報の特定は、端末10で行われてもよい。この場合、各端末10は、例えば、通知特定部202(又は、通知特定部202の一部の機能を実現する機能部)と、通知制御情報記憶部220(又は、通知制御情報記憶部220に記憶されている通知制御情報の一部の情報を記憶する記憶部)とを有していればよい。
ここで、行動情報記憶部210に記憶されている行動情報の一例について、図2を参照しながら説明する。図2は、行動情報の一例を示す図である。
図2に示すように、行動情報記憶部210には、ユーザID毎に、1以上の行動情報が記憶されている。ユーザIDとは、端末10のユーザ(監視対象ユーザ及び監視ユーザ)を識別する識別情報である。
各行動情報には、データ項目として、「時間」と、「行動」と、「詳細行動」と、「予定区分」とが含まれる。「時間」には、データ項目「行動」に設定された行動が行われた時間が設定される。「行動」には、行動推定部201によって推定された行動が設定される。「詳細行動」には、行動推定部201によってより詳細な行動が推定可能である場合に、この詳細な行動が設定される。「予定区分」には、行動推定部201によって推定された行動が予定通りであるか否か(つまり、推定された行動が、スケジュール情報に予定されている内容通りであるか否か)が設定される。
図2に示す例では、行動推定部201によって1分毎に行動が推定される場合の行動情報を示している。具体的には、図2に示す例では、ユーザID「ユーザ1」のユーザは、時間「18:45」に行動「電車移動(A駅、××線)」、詳細行動「移動中(A駅、X駅間)」を行っており、この行動は予定通り(予定区分「○」)であることを示している。同様に、時間「18:46」に行動「電車移動(A駅、××線)」、詳細行動「停車中(X駅)」を行っており、この行動は予定通り(予定区分「○」)であることを示している。他の時間についても同様である。
このように、行動情報記憶部210には、ユーザID毎に、このユーザが行った行動と、この行動が予定通りであるか否かとを示す行動情報が記憶されている。
次に、通知制御情報記憶部220に記憶されている通知制御情報の一例について、図3を参照しながら説明する。図3は、通知制御情報の一例を示す図である。
図3に示すように、通知制御情報記憶部220には、1以上の通知制御情報が記憶されている。各通知制御情報には、データ項目として、「通知端末種別」と、「顔アイコン種別」と、「移動手段アイコン種別」と、「概況メッセージ」と、「表示契機」と、「表情」と、「表示態様」とが含まれる。
「通知端末種別」には、通知制御情報の送信先となる端末10の種別(監視対象端末10A若しくは監視端末10B又はその両方)が設定される。「顔アイコン種別」には、端末10で表示される顔アイコンの種別が設定される。なお、後述するように、端末10には、人の顔を模したアイコンが表示される。
「移動手段アイコン種別」には、端末10に表示される移動手段アイコンの種別が設定される。移動手段アイコンとは、移動手段を表すアイコンのことである。「概況メッセージ」には、端末10に表示されるメッセージが設定される。「表示契機」には、顔アイコン及び移動手段アイコンが表示される契機となる行動が設定される。「表情」には、顔アイコンとして表示される顔の表情が設定される。「表示態様」には、顔アイコンの表示態様が設定される。
具体的には、図3に示す例では、通知端末種別「監視端末」、顔アイコン種別「子アイコン」、移動手段アイコン種別「停止マーク」、概況メッセージ「○○にいます」、表情「普通」、表示態様「動き=停止、表示位置=自由、大きさ=通常」が設定された通知制御情報が通知制御情報記憶部220に記憶されている。この通知制御情報を監視端末10Bが受信した場合、当該監視端末10Bには、例えば、普通の表情の顔アイコンが通常の大きさで、動きを停止した状態で任意の位置に表示されると共に、「○○にいます」とのメッセージと停止マークとが表示される。なお、メッセージ「○○にいます」の「○○」には、例えば、端末10の位置情報等から特定された場所や建物、店舗の名称等が設定される。
このように、通知制御情報記憶部220には、端末10での通知内容(例えば、顔アイコンの種別、移動手段アイコンの種別、概況メッセージ、顔アイコン及び移動手段アイコンの表示契機、顔アイコンの表情、顔アイコンの表示態様等)を制御するための通知制御情報が記憶されている。
なお、図3に示す例では、表示態様で「背景点滅=ない」の場合のみを示しているが、例えば、表示契機に予定外レベル5が含まれる場合に、「背景点滅=あり」とすればよい。「背景点滅=あり」の場合は、例えば、顔アイコンの背景が所定のパターンで点滅する。このとき、予定外レベルに応じて、点滅のパターンが異なっていてもよい。
次に、スケジュール情報記憶部310に記憶されているスケジュール情報の一例について、図4を参照しながら説明する。図4は、スケジュール情報の一例を示す図である。以降では、繰り返し設定されていない予定のスケジュール情報を図4(a)で、繰り返し設定されている予定のスケジュール情報を図4(b)で説明する。
図4(a)に示すように、スケジュール情報記憶部310には、ユーザID毎に、繰り返し設定されていない予定のスケジュール情報が1以上記憶されている。各スケジュール情報には、データ項目として、「日付」と、「スケジュール内容」とが含まれる。「日付」には、例えば、月日や曜日又は年月日等が設定される。「スケジュール内容」には、当該日付における予定が設定される。具体的には、図4(a)に示す例では、日付「10/13(土)」のスケジュール情報には、スケジュール内容として、「11:00−12:00 ピアノ教室」が設定されている。
また、図4(b)に示すように、スケジュール情報記憶部310には、ユーザID毎に、繰り返し設定されているスケジュール情報が記憶されている。各スケジュール情報には、データ項目として、「繰り返し日」と、「スケジュール内容」とが含まれる。「繰り返し日」は、例えば、繰り返し日となる曜日や時間又は月日等が設定される。「スケジュール内容」には、当該繰り返し日における予定が設定される。具体的には、図4(b)に示す例では、繰り返し日「毎週火曜日」のスケジュール情報には、スケジュール内容として、「18:30 家を出発(W塾へ)」、「18:31−18:40 徒歩(A駅へ)」、「18:41−19:00 電車(B駅へ)」、「19:01−19:04 徒歩(W塾へ)」、「19:05−22:00 W塾」が設定されている。
このように、スケジュール情報記憶部310には、ユーザID毎に、このユーザのスケジュール情報が記憶されている。なお、スケジュール情報に含まれるスケジュール内容は、ユーザの手動により予定が設定されてもよいし、例えば機械学習等の手法により予測された内容が予定として設定されてもよい。
<通知処理>
以降では、端末10のユーザに対してアイコンの表示等により通知を行う場合の処理(通知処理)について説明する。
《通知処理(その1)》
まず、監視対象ユーザの行動を監視端末10Bに通知する場合の通知処理について、図5を参照しながら説明する。図5は、通知処理の一例を示すシーケンス図(その1)である。なお、図5では、監視対象ユーザ(子ども)の行動を、この子どもの親が利用する監視端末10Bに通知する場合について説明する。
監視対象端末10Aの通知制御アプリケーション100は、各種センサ(例えば、GPS受信機や加速度センサ、気圧センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ等)からセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報をサーバ装置20に送信する(ステップS101)。このとき、通知制御アプリケーション100は、例えば、監視対象ユーザのユーザID(又は当該ユーザIDを特定可能な情報)もサーバ装置20に送信する。なお、通知制御アプリケーション100は、所定の時間毎(例えば、数秒乃至十数秒毎)にセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報をサーバ装置20に送信する。
サーバ装置20の行動推定部201は、監視対象端末10Aから各種センサ情報を受信すると、これらのセンサ情報から行動(つまり、監視対象ユーザの行動)を推定する。このとき、行動推定部201は、推定した行動に対してより詳細な行動を推定してもよい。例えば、推定した行動が「電車移動」である場合に、詳細行動「移動中」を推定してもよい。
そして、行動推定部201は、スケジュール情報記憶部310を参照して、推定した行動が、当該監視対象ユーザの予定通りであるか否かを判定した上で、推定した行動の行動情報を作成し、行動情報記憶部210に記憶させる(ステップS102)。これにより、監視対象ユーザの行動と、この行動が予定通りであるか否か(つまり、予定区分が「○」又は「×」のいずれであるか)とを示す行動情報が行動情報記憶部210に記憶される。ここで、監視対象ユーザの行動の予定通りでない場合(つまり、当該行動が予定外である場合)とは、該当の時間において、スケジュール情報に含まれる予定とは異なる行動をしている場合や予定された場所にいない場合等が挙げられる。
なお、行動は、例えば、Activity Recognition API等の既知の技術を用いて推定することができる。特に、バスや電車、徒歩等の移動状態をセンサ情報から推定する技術としては、例えば、以下の参考文献1に開示されている。
[参考文献1]
上原聡介、市野将嗣、吉井英樹、鶴丸和宏、甲藤二郎、小松尚久、「携帯端末のセンサ情報を用いた人物移動状態の識別に関する検討」、信学技報, vol. 112, no. 379, LOIS2012-65, pp. 103-108, 2013年1月.
ここで、本実施形態では、監視対象端末10Aからサーバ装置20にセンサ情報を送信して、サーバ装置20で行動を推定したが、これに限られず、例えば、監視対象端末10Aで行動推定が行われてもよい。又は、例えば、監視対象端末10Aで推定された行動を示す情報をサーバ装置20に送信して、サーバ装置20で所定の時間の間における行動を決定してもよい。
例えば、監視対象端末10Aでセンサ情報から10秒毎に行動を推定し、推定した行動を示す情報をサーバ装置20に送信する。そして、サーバ装置20では、これら10秒毎の行動を示す情報から1分間における行動を決定してもよい。このとき、サーバ装置20では、例えば、監視対象端末10Aから受信した情報が示す行動のうち、1分間で最も頻度が高い行動を1分間における行動と決定すればよい。なお、上記の10秒及び1分間は一例である。
次に、サーバ装置20の通知特定部202は、行動情報記憶部210及び通知制御情報記憶部220を参照して、上記のステップS102で推定された行動の行動情報から、監視端末10Bに送信する通知制御情報を特定する(ステップS103)。通知特定部202は、例えば、通知端末種別「監視端末」と、上記のステップS102で推定された行動と、当該行動が予定外であるか否かを示す情報(つまり、当該行動が予定外である場合は「×」、そうでない場合は「○」)とに基づいて、通知制御情報記憶部220に記憶されている通知制御情報の中から、監視端末10Bに送信する通知制御情報に特定する。
ただし、通知特定部202は、行動が予定外であるか否かを示す情報を用いずに、通知制御情報を特定してもよい。この場合、行動推定部201は、推定した行動が予定通りであるか否かの判定を行わなくてもよい。このことは以降でも同様である。
次に、サーバ装置20の通知指示部203は、上記のステップS103で特定された通知制御情報を監視端末10Bに送信する(ステップS104)。なお、通知指示部203は、例えば、上記のステップS103で特定された通知制御情報に含まれる各情報のうちの一部の情報(例えば、データ項目「顔アイコン種別」、「移動手段アイコン種別」、「概況メッセージ」、「表示契機」、「表情」及び「表示態様」に設定されている情報)のみを監視端末10Bに送信してもよい。
監視端末10Bの通知制御アプリケーション100は、通知制御情報を受信すると、この通知制御情報に従って、アイコンの表示等を行って監視対象ユーザの行動を通知する(ステップS105)。
ここで、監視端末10Bでの通知例について、図6を参照しながら説明する。図6は、通知例を示す図(その1)である。
図6(a)は、上記のステップS102で監視対象ユーザの行動が「停止」と推定された場合の通知例である。図6(a)に示す例では、監視端末10Bの画面1000上に、顔アイコン1001として「子アイコン」、概況メッセージ1002として「B駅にいます」、移動手段アイコン1003として「停止マーク」が表示されている。これにより、親である監視ユーザは、子どもがB駅にいることを知ることができる。なお、顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003は、例えば、監視端末10Bの画面1000上で最前面に表示される(このことは以降でも同様である。)。
図6(b)は、上記のステップS102で監視対象ユーザの行動が「歩行」と推定された場合の通知例である。図6(b)に示す例では、監視端末10Bの画面1000上に、顔アイコン1001として「子アイコン」、概況メッセージ1002として「B駅から出発」、移動手段アイコン1003として「歩行マーク」が表示されている。また、これらの顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面1000の淵を、長方形の軌道1004でゆっくりの速度で移動する。これにより、親である監視ユーザは、子どもがB駅から歩き始めたことを知ることができる。特に、監視ユーザは、顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003が長方形の軌道1004でゆっくりの速度で動いていることにより、監視対象ユーザが徒歩で移動していることを知ることができる。
図6(c)は、上記のステップS102で監視対象ユーザの行動が「電車移動」と推定された場合の通知例である。図6(c)に示す例では、監視端末10Bの画面1000上に、顔アイコン1001として「子アイコン」、概況メッセージ1002として「A駅から出発」、移動手段アイコン1003として「電車マーク」が表示されている。また、これらの顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面1000の淵を、長方形の軌道1004で早めの速度(上記のゆっくりの速度よりも速い速度)で移動する。これにより、親である監視ユーザは、子どもが乗車している電車がA駅から出発したことを知ることができる。特に、監視ユーザは、顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003が長方形の軌道1004で早めの速度で動いていることにより、監視対象ユーザが電車で移動していることを知ることができる。
図6(d)は、上記のステップS102で監視対象ユーザの行動が「自転車移動」と推定された場合の通知例である。図6(d)に示す例では、監視端末10Bの画面1000上に、顔アイコン1001として「子アイコン」、概況メッセージ1002として「B駅から出発」、移動手段アイコン1003として「自転車マーク」が表示されている。また、これらの顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面1000内を、円形の軌道1004で早めの速度(上記のゆっくりの速度よりも速い速度)で移動する。これにより、親である監視ユーザは、子どもが自転車によりB駅から出発したことを知ることができる。特に、監視ユーザは、顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003が円形の軌道1004で早めの速度で動いていることにより、監視対象ユーザが自転車で移動していることを知ることができる。
図6(e)は、上記のステップS102で監視対象ユーザの行動が「歩行」と推定され、かつ、この行動が予定外であると判定された場合の通知例である。図6(e)に示す例では、監視端末10Bの画面1000上に、顔アイコン1001として「子アイコン」、概況メッセージ1002として予定外であることを示すメッセージ、移動手段アイコン1003として「歩行マーク」が表示されている。また、子アイコンの表情は、通知制御情報に含まれる表情に従って、困り顔となる。更に、これら顔アイコン1001、概況メッセージ1002及び移動手段アイコン1003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面1000の淵を、長方形の軌道1004でゆっくりの速度で移動すると共に、顔アイコン1001は大小交互に表示され、かつ、所定の振動幅で振動する。これにより、親である監視ユーザは、子どもが予定外の行動をしていることを知ることができる。また、このとき、顔アイコン1001が大小交互に表示されたり、所定の振動幅で振動されたりすることで、どの程度予定から外れているか(つまり、予定外レベル)を知ることができると共に、監視対象ユーザが予定外の行動を行ったことをすぐに気付くことができる。
なお、例えば、振動幅の大きさが予定外レベルに応じて異なっていてもよい。例えば、予定外レベルが小さい(予定との乖離が小さい)場合には振動幅を小さくし、予定外レベルが大きい(予定との乖離が大きい)場合には振動幅を大きくしてもよい。
ここで、予定外レベルは、予定に対する乖離に応じて任意に設定することができるが、一例として、以下のように設定することが考えられる。なお、以下の例では、いずれの予定外レベルにも該当しない場合に予定通りとすればよい。
予定外レベル1:予定との時刻差が1分以上かつ2分未満、又は、予定された場所からの位置のズレが15m以上100m未満
予定外レベル2:予定との時刻差が2分以上かつ5分未満、又は、予定された場所からの位置のズレが100m以上200m未満
予定外レベル3:予定との時刻差が5分以上かつ8分未満、又は、予定された場所からの位置のズレが200m以上300m未満
予定外レベル4:予定との時刻差が8分以上かつ10分未満、又は、予定された場所からの位置のズレが300m以上500m未満
予定外レベル5:予定との時刻差が10分以上、又は、予定された場所からの位置のズレが500m以上
なお、本実施形態では、顔アイコン1001の下に移動手段アイコン1003が表示される場合を示したが、例えば、移動手段アイコン1003は表示されなくてもよい。特に、軌道1004により監視対象ユーザの移動手段を知ることが可能な場合に、移動手段アイコン1003が表示されないようにしてもよい。
また、監視端末10Bは、例えば、予定外レベルに応じて所定のパターンで当該監視端末10Bを振動(バイブレーション)させたり、メロディ等の通知音を出力したりしてもよい。特に、監視端末10Bを振動させることで、例えば、監視端末10Bを衣服のポケット等に入れている場合であっても、監視ユーザは、監視対象ユーザの行動が予定外のとなったことやその予定外レベル(つまり、予定からどの程度乖離しているのか)を知ることができる。
《通知処理(その2)》
次に、監視対象ユーザの行動を監視端末10Bに通知すると共に、監視ユーザの行動も監視対象端末10Aに通知する場合の通知処理について、図7を参照しながら説明する。図7は、通知処理の一例を示すシーケンス図(その2)である。すなわち、図7では、例えば、監視ユーザと監視対象ユーザとがお互いに監視する場合について説明する。したがって、「監視ユーザ」及び「監視対象ユーザ」との表記は便宜上のものであり、監視ユーザも監視対象になると共に、監視対象ユーザも他のユーザを監視することが可能であるものとする。
監視対象端末10Aの通知制御アプリケーション100は、図5のステップS101と同様に、センサ情報をサーバ装置20に送信する(ステップS201)。また、監視端末10Bの通知制御アプリケーション100は、図5のステップS101と同様に、センサ情報をサーバ装置20に送信する(ステップS202)。なお、ステップS201及びステップS202は順不同であり、並列に行われてもよい。
次に、サーバ装置20の行動推定部201は、監視対象端末10A及び監視端末10Bから各種センサ情報を受信すると、図5のステップS102と同様に、監視対象ユーザの行動と、監視ユーザの行動とをそれぞれ推定する。
そして、行動推定部201は、スケジュール情報記憶部310を参照して、推定した行動が予定通りであるか否かを当該監視対象ユーザ及び当該監視ユーザのそれぞれについて判定した上で、推定した行動の行動情報をそれぞれ作成し、行動情報記憶部210に記憶させる(ステップS203)。これにより、監視対象ユーザの行動とこの行動が予定通りであるか否かとを示す行動情報と、監視ユーザの行動とこの行動が予定通りであるか否かとを示す行動情報とが行動情報記憶部210に記憶される。なお、監視対象ユーザの行動推定並びに行動情報の作成及び記憶と、監視ユーザの行動推定並びに行動情報の作成及び記憶とは、それぞれ独立や並列に行われてもよい。
次に、サーバ装置20の通知特定部202は、行動情報記憶部210及び通知制御情報記憶部220を参照して、上記のステップS203で推定された行動の行動情報から、監視端末10Bに送信する通知制御情報と、監視対象端末10Aに送信する通知制御情報とを特定する(ステップS204)。通知特定部202は、例えば、通知端末種別「監視端末」と、上記のステップS203で推定された監視対象ユーザの行動と、当該行動が予定外であるか否かを示す情報(つまり、当該行動が予定外である場合は「×」、そうでない場合は「○」)とに基づいて、通知制御情報記憶部220に記憶されている通知制御情報の中から、監視端末10Bに送信する通知制御情報に特定する。同様に、通知特定部202は、例えば、通知端末種別「監視対象端末」と、上記のステップS203で推定された監視ユーザの行動と、当該行動が予定外であるか否かを示す情報とに基づいて、通知制御情報記憶部220に記憶されている通知制御情報の中から、監視対象端末10Aに送信する通知制御情報に特定する。なお、監視端末10Bに送信する通知制御情報の特定と、監視対象端末10Aに送信する通知制御情報の特定とは、それぞれ独立や並列に行われてもよい。
次に、サーバ装置20の通知指示部203は、上記のステップS204で特定された通知制御情報を監視端末10Bに送信する(ステップS205)。また、サーバ装置20の通知指示部203は、上記のステップS204で特定された通知制御情報を監視対象端末10Aに送信する(ステップS206)。なお、上記のステップS205及びステップS206では、図5のステップS104と同様に、通知制御情報に含まれる各情報のうちの一部の情報のみが送信されてもよい。
監視端末10Bの通知制御アプリケーション100は、通知制御情報を受信すると、図5のステップS105と同様に、当該通知制御情報に従って、アイコンの表示等を行って監視対象ユーザの行動を通知する(ステップS207)。同様に、監視対象端末10Aの通知制御アプリケーション100は、通知制御情報を受信すると、この通知制御情報に従って、アイコンの表示等を行って監視ユーザの行動を通知する(ステップS208)。
ここで、監視対象端末10Aでの通知例について、図8を参照しながら説明する。図8は、通知例を示す図(その2)である。
図8(a)は、上記のステップS203で監視ユーザの行動が「停止」と推定された場合の通知例である。図8(a)に示す例では、監視対象端末10Aの画面2000上に、顔アイコン2001として「親アイコン」、概況メッセージ2002として「会社にいます」、移動手段アイコン2003として「停止マーク」が表示されている。これにより、子どもである監視対象ユーザは、親が会社にいることを知ることができる。このように、顔アイコン2001として親アイコンが監視対象端末10Aに表示されることで、子どもである監視対象ユーザは、親に監視されていること確認することができ、安心感を得ることができる。なお、顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003は、例えば、監視対象端末10Aの画面2000上で最前面に表示される(このことは以降でも同様である。)。
図8(b)は、上記のステップS203で監視ユーザの行動が「歩行」と推定された場合の通知例である。図8(b)に示す例では、監視対象端末10Aの画面2000上に、顔アイコン2001として「親アイコン」、概況メッセージ2002として「会社から出発」、移動手段アイコン2003として「歩行マーク」が表示されている。また、これらの顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面2000の淵を、長方形の軌道2004でゆっくりの速度で移動する。これにより、子どもである監視対象ユーザは、親が会社から歩き始めたことを知ることができる。特に、監視対象ユーザは、顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003が長方形の軌道2004でゆっくりの速度で動いていることにより、監視ユーザが徒歩で移動していることを知ることができる。
図8(c)は、上記のステップS203で監視ユーザの行動が「電車移動」と推定された場合の通知例である。図8(c)に示す例では、監視対象端末10Aの画面2000上に、顔アイコン2001として「親アイコン」、概況メッセージ2002として「C駅から出発」、移動手段アイコン2003として「電車マーク」が表示されている。また、これらの顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面2000の淵を、長方形の軌道2004で早めの速度(上記のゆっくりの速度よりも速い速度)で移動する。これにより、子どもである監視対象ユーザは、親が乗車している電車がC駅から出発したことを知ることができる。特に、監視対象ユーザは、顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003が長方形の軌道2004で早めの速度で動いていることにより、監視ユーザが電車で移動していることを知ることができる。
図8(d)は、上記のステップS203で監視ユーザの行動が「自転車移動」と推定された場合の通知例である。図8(d)に示す例では、監視対象端末10Aの画面2000上に、顔アイコン2001として「親アイコン」、概況メッセージ2002として「D駅から出発」、移動手段アイコン2003として「自転車マーク」が表示されている。また、これらの顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面2000内を、円形の軌道2004で早めの速度(上記のゆっくりの速度よりも速い速度)で移動する。これにより、子どもである監視対象ユーザは、親が自転車によりD駅から出発したことを知ることができる。特に、監視対象ユーザは、顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003が円形の軌道2004で早めの速度で動いていることにより、監視ユーザが自転車で移動していることを知ることができる。
図8(e)は、上記のステップS203で監視ユーザの行動が「歩行」と推定され、かつ、この行動が予定外であると判定された場合の通知例である。図8(e)に示す例では、監視対象端末10Aの画面2000上に、顔アイコン2001として「親アイコン」、概況メッセージ2002として予定外であることを示すメッセージ、移動手段アイコン2003として「歩行マーク」が表示されている。また、親アイコンの表情は、通知制御情報に含まれる表情に従って、困り顔となる。更に、これら顔アイコン2001、概況メッセージ2002及び移動手段アイコン2003は、通知制御情報に含まれる表示態様に従って、画面2000の淵を、長方形の軌道2004でゆっくりの速度で移動すると共に、顔アイコン2001が大小交互に表示され、かつ、所定の振動幅で振動する。これにより、子どもである監視対象ユーザは、親が予定外の行動をしていることを知ることができる。また、このとき、顔アイコン2001が大小交互に表示されたり、所定の振動幅で振動されたりすることで、どの程度予定から外れているか(つまり、予定外レベル)を知ることができると共に、監視ユーザが予定外の行動を行ったことをすぐに気付くことができる。
なお、上記の例では、監視対象ユーザが子ども、監視ユーザが親であるものとして、監視対象ユーザと監視ユーザとがお互いに監視する場合について説明したが、この監視は対称でなくてもよい。例えば、子どもである監視対象ユーザが、親である監視ユーザを監視する場合は、上記の図8(e)は、上記のステップS203で監視対象ユーザの行動が「歩行」と推定され、かつ、この行動が予定外であると判定された場合の通知例であってもよい。すなわち、監視対象端末10Aの画面2000上に表示される予定外である旨の通知は、監視対象ユーザの行動が予定外となった場合に通知されるようにしてもよい。これにより、監視対象ユーザは、自身が予定外の行動を行っていることを知ることができるようになる。
監視対象ユーザが子ども、監視ユーザが親であることは一例であって、これに限られない。例えば、監視対象ユーザ及び監視ユーザを夫婦として、妻と夫とが互いに監視するようなことも可能である。これにより、例えば、老夫婦がお互いの安全のために相互に行動を監視するような場合にも、本実施形態に係る行動監視システム1を用いることができる。
《通知処理(その3)》
次に、複数の監視端末10Bが存在するものとして、これら複数の監視端末10Bのうちのいずれかの監視端末10Bに監視対象ユーザの行動を通知する場合の通知処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、通知処理の一例を示すシーケンス図(その3)である。なお、以降では、一例として、監視端末10Bは2台存在する(例えば、子どもの母親が利用する監視端末10B−1と子どもの父親が利用する監視端末10B−2)ものとする。
監視対象端末10Aの通知制御アプリケーション100は、図5のステップS101と同様に、センサ情報をサーバ装置20に送信する(ステップS301)。また、監視端末10B−1の通知制御アプリケーション100及び監視端末10B−2の通知制御アプリケーション100は、図5のステップS101と同様に、それぞれセンサ情報をサーバ装置20に送信する(ステップS302及びステップS303)。
次に、サーバ装置20の行動推定部201は、監視対象端末10A、監視端末10B−1及び監視端末10B−2から各種センサ情報をそれぞれ受信すると、図5のステップS102と同様に、監視対象ユーザの行動と、監視端末10B−1のユーザの行動と、監視端末10B−2のユーザの行動とをそれぞれ推定する。
そして、行動推定部201は、スケジュール情報記憶部310を参照して、推定した行動が予定通りであるか否かを、当該監視対象ユーザ、監視端末10B−1のユーザ及び監視端末10B−2のユーザのそれぞれについて判定した上で、推定した行動の行動情報をそれぞれ作成し、行動情報記憶部210に記憶させる(ステップS304)。これにより、監視対象ユーザの行動とこの行動が予定通りであるか否かとを示す行動情報と、監視端末10B−1のユーザの行動とこの行動が予定通りであるか否かとを示す行動情報と、監視端末10B−2のユーザの行動とこの行動が予定通りであるか否かとを示す行動情報とが行動情報記憶部210に記憶される。なお、監視対象ユーザの行動推定並びに行動情報の作成及び記憶と、監視端末10B−1のユーザの行動推定並びに行動情報の作成及び記憶と、監視端末10B−2のユーザの行動推定並びに行動情報の作成及び記憶とは、それぞれ独立や並列に行われてもよい。
次に、サーバ装置20の通知特定部202は、行動情報記憶部210及び通知制御情報記憶部220を参照して、上記のステップS304で推定された監視対象ユーザの行動の行動情報から、監視端末10B−1又は監視端末10−2に送信する通知制御情報を特定する(ステップS305)。通知特定部202は、例えば、通知端末種別「監視端末」と、上記のステップS304で推定された監視対象ユーザの行動と、当該行動が予定外であるか否かを示す情報(つまり、当該行動が予定外である場合は「×」、そうでない場合は「○」)とに基づいて、通知制御情報記憶部220に記憶されている通知制御情報の中から、監視端末10B−1又は監視端末10B−2に送信する通知制御情報に特定する。
次に、サーバ装置20の通知指示部203は、上記のステップS304で推定された行動(監視端末10B−1のユーザの行動及び監視端末10B−2のユーザの行動)から、上記のステップS305で特定した通知制御情報の送信先を特定する(ステップS306)。
ここで、通知指示部203は、例えば、監視対象ユーザの行動を安全に監視できる監視端末10Bを通知制御情報の送信先に特定すればよい。監視対象ユーザの行動を安全に監視できる監視端末10Bとは、例えば、上記のステップS304で推定された行動が「停止」や「電車移動」である場合、上記のステップS304で推定された行動が「車移動」であっても詳細行動が「後部座席で停止」等である場合である。なお、詳細行動が「後部座席で停止」であるか否かは、例えば、磁気センサのセンサ情報やジャイロセンサのセンサ情報等を用いて既知の技術により判定することが可能である。
なお、通知指示部203は、例えば、監視端末10B−1又は監視端末10B−2のいずれかを優先的な送信先としてもよい。この場合、優先的な送信先とされた監視端末10Bが「監視対象ユーザの行動を安全に監視できる監視端末10B」でない場合に、他の監視端末10Bが「監視対象ユーザの行動を安全に監視できる監視端末10B」であるか否かを判定してもよい。
また、通知指示部203は、複数の監視端末10Bのうちの1台の監視端末10Bを通知制御情報の送信先に特定してもよいし、2台以上の監視端末10Bを通知制御情報の送信先に特定してもよい。
上記のステップS306で監視端末10B−1が通知制御情報の送信先に特定された場合、サーバ装置20の通知指示部203は、上記のステップS305で特定された通知制御情報を監視端末10B−1に送信する(ステップS307)。なお、図5のステップS104と同様に、通知制御情報に含まれる各情報のうちの一部の情報のみが送信されてもよい。
監視端末10B−1の通知制御アプリケーション100は、通知制御情報を受信すると、図5のステップS105と同様に、当該通知制御情報に従って、アイコンの表示等を行って監視対象ユーザの行動を通知する(ステップS308)。
一方で、上記のステップS306で監視端末10B−2が通知制御情報の送信先に特定された場合、サーバ装置20の通知指示部203は、上記のステップS305で特定された通知制御情報を監視端末10B−2に送信する(ステップS309)。なお、図5のステップS104と同様に、通知制御情報に含まれる各情報のうちの一部の情報のみが送信されてもよい。
監視端末10B−2の通知制御アプリケーション100は、通知制御情報を受信すると、図5のステップS105と同様に、当該通知制御情報に従って、アイコンの表示等を行って監視対象ユーザの行動を通知する(ステップS310)。
これにより、複数の監視端末10Bのうち、監視対象ユーザの行動を安全に監視できる監視端末10Bで監視対象ユーザの行動が通知される。このため、例えば、監視対象ユーザの行動が通常通知される監視端末10Bのユーザが車を運転中である場合等、監視対象ユーザの行動を安全に監視することができない場合には、他の監視端末10Bで監視対象ユーザの行動を監視することができる。
<その他の通知例>
ここで、監視対象端末10A及び監視端末10Bでの通知例として、上記で説明した通知例以外を図10及び図11を参照しながら説明する。図10及び図11は、通知例を示す図(その3)及び通知例を示す図(その4)である。
図10(a)に示すように、監視対象ユーザは、監視対象端末10Aの画面2000上で顔アイコン2001をドラッグして動かすことができる。例えば、図10(a)に示すように、監視対象ユーザが顔アイコン2001を左右に動かした場合、図10(b)に示すように、監視端末10Bの画面1000上の顔アイコン1001も同様に左右に動く。
このように、監視対象端末10Aの画面2000上で顔アイコン2001が動かされた場合、監視端末10Bの画面1000上で顔アイコン1001も連動して同様に動く。これにより、例えば、顔アイコン2001の動かし方を親と子どもの間で取り決めておくことにで、顔アイコン1001の動き方に意味を持たせることができる。例えば、顔アイコン1001が左右に動かされた場合は「ハプニングあり、連絡ほしい。」といった意味を持たせ、顔アイコン1001が上下に動かされた場合は「大丈夫。連絡不要。」といった意味を持たせる等である。なお、同様に、監視端末10Bの画面1000上で顔アイコン1001が動かされた場合に、監視対象端末10Aの画面2000上の顔アイコン2001も連動して同様に動くようにしてもよい。
また、例えば、監視対象端末10Aの画面2000上で顔アイコン2001が動かされた場合、監視端末10Bの画面1000上に所定のメッセージを表示させてもよい。例えば、顔アイコン1001が左右に動かされた場合は「ハプニングあり、連絡ほしい。」とのメッセージを監視端末10Bの画面1000上に表示させ、顔アイコン1001が上下に動かされた場合は「大丈夫。連絡不要。」とのメッセージを監視端末10Bの画面1000上に表示させる等である。
また、図10(c)に示すように、監視ユーザは、監視端末10Bの画面1000上で顔アイコン1001を長押しすることで、メニュー1005を表示させることができる。このメニュー1005には、「了解。」、「電話する。」、「チャットする。」、「ごめん。連絡できない。」等の選択肢が含まれる。このとき、例えば、「ごめん。連絡できない。」が監視ユーザによって選択された場合、図10(d)に示すように、監視対象端末10Aの画面2000上には、連絡不可マーク2005が表示される。これにより、監視対象ユーザは、親である監視ユーザが連絡することができない状況であることを知ることができる。
また、例えば、「了解。」が監視ユーザによって選択された場合、監視対象端末10Aの画面2000上には、了解を示すマークが表示される。一方で、例えば、「電話する。」が監視ユーザによって選択された場合は監視端末10Bから監視対象端末10Aに電話発信が行われ、「チャットする。」が監視ユーザによって選択された場合は監視対象端末10Aとの間でチャットを行うことができる。チャット以外にも、例えば、監視対象端末10Aと監視端末10Bとの間でスタンプや絵文字の送受信を行うことができてもよい。
なお、監視対象端末10Aと監視端末10Bとの間でチャットを行う場合やスタンプ、絵文字の送受信を行う場合、通知制御アプリケーション100の機能によりチャットやスタンプ等の送受信を行ってもよいし、他のチャットアプリケーションと連携してチャットやスタンプ等の送受信が実現されてもよい。
また、図11(a)に示すように、例えば、監視対象ユーザの行動が予定外となった場合に、監視対象端末10Aの画面2000上に、マルアイコン2006と、バツアイコン2007とが表示されてもよい。この場合、監視対象ユーザは、予定外となったことに対して問題が無い場合は顔アイコン2001をマルアイコン2006の位置にドラッグし、問題が発生した場合は顔アイコン2001をバツアイコン2007の位置にドラッグする。これにより、図11(b)に示すように、例えば、顔アイコン2001がマルアイコン2006の位置にドラッグされた場合は、監視端末10Bの画面1000上には、予定外となったことに対して問題無いことを示すマルマーク1006が表示される。これにより、監視ユーザは、監視対象ユーザが予定外の行動を行ったことに対して問題無いことを知ることができる。なお、例えば、顔アイコン2001がバツアイコン2007の位置にドラッグされた場合は、監視端末10Bの画面1000上には、予定外となったことに対して問題が発生したことを示すバツマークが表示される。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。